JP4096907B2 - 光沢インクジェット記録用紙、及び、光沢インクジェット記録用紙の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明者等は、光沢インクジェット記録層とは反対側の面に、アルキルケテンダイマーとポリエチレンエマルジョンを含有する塗液の塗工処理が施されていることにより、上記課題の全てを解決でき本発明に至ったのである。
[1]基材の片面に、鏡面ドラムにより光沢を付与された光沢インクジェット記録層を有する光沢インクジェット記録用紙において、基材の他面が、アルキルケテンダイマーおよびポリエチレンエマルジョンを含有する塗液の塗工処理がなされていることを特徴とする光沢インクジェット記録用紙。
[2]アルキルケテンダイマーとポリエチレンエマルジョンの絶乾付着量が0.08〜0.25g/m2である[1]記載の光沢インクジェット記録用紙。
[3]アルキルケテンダイマーとポリエチレンエマルジョンの比が5/95〜45/55である[1]又は[2]記載の光沢インクジェット記録用紙。
[4]光沢インクジェット記録層面と他面との、JIS P8147に基づく、静摩擦係数が0.65〜0.78であり、JIS K6800に基づく、基材の他面の水に対する接触角θが98〜115°である[1]〜[3]のいずれか一に記載の光沢インクジェット記録用紙。
[6]基材上に、顔料および接着剤を含有する少なくとも1層の塗工層を形成し、前記塗工層上に顔料および接着剤を含有する塗工液を塗工後、塗工面が湿潤状態或いは半乾燥状態で鏡面ドラムに圧接、乾燥して仕上げた光沢層を形成する光沢インクジェット記録用紙の製造方法において、光沢層を形成するよりも前に、基材の反対面側に、予めアルキルケテンダイマーを含有し、ポリエチレンエマルジョンを含有しない塗液を塗工又は含浸し、次いで、アルキルケテンダイマーとポリエチレンエマルジョンを含有した塗液を塗工することを特徴とする光沢インクジェット記録用紙の製造方法。
[7][1]〜[4]のいずれか一に記載された光沢インクジェット記録用紙の光沢インクジェット記録層面及び他面の両方の面にインクジェット記録を行ったインクジェット記録物。
本発明は、上記のとおり、光沢インクジェット記録層を有さない面(他面)に、アルキルケテンダイマー及びポリエチレンエマルジョンを含有する塗液により塗工処理することを特徴とする。即ち、アルキルケテンダイマーとポリエチレンエマルジョンを含有する塗液により塗工処理とは、該塗液を塗工及び/又は含浸処理することにより、成分を有する層を形成する構成か、また層を形成しなくとも成分が表面に付着などしている構成となる。このような塗工処理を施すことにより、裏面印刷の際に波打ちの発生がなく、ギロチン断裁適性に優れ、且つ他面のインクジェット記録適性を両立できるのである。
基材としては、透気性を有する基材であれば特に限定されるものではなく、一般の塗工紙等に使用される酸性紙、あるいは中性紙等の紙基材が適宜使用される。また透気性を有する樹脂シート類も用いることができる。
木材パルプは、各種化学パルプ、機械パルプ、再生パルプ等を使用することができ、ECFパルプ、TCFパルプ等の塩素フリーパルプを用いることが好ましい。これらのパルプは、紙力、抄紙適性等を調整するために、叩解機により叩解度を調整できる。パルプの叩解度(フリーネス)は特に限定しないが、一般に250〜550ml(CSF:JIS P8121)程度である。平滑性を高めるためには叩解度を進めるほうが望ましいが、用紙に記録した場合にインク中の水分によって起こる用紙のボコツキや記録画像のにじみは、叩解を進めないほうが良好な結果を得る場合が多い。従ってフリーネスは300〜500ml程度が好ましい。
本発明は、基材の片面に、鏡面ドラムにより光沢を付与された光沢インクジェット記録層を有するものである。このような層としては、例えば、基材上に顔料と接着剤を含有する層を塗工し、この塗工層を鏡面ドラムによりキャスト仕上げして光沢を付与した1層タイプ、基材上にインクジェットインクの色材を定着するための顔料と接着剤とカチオン性樹脂を含有するインク受容層と、その上に塗工され、鏡面ドラムによりキャスト仕上げして光沢を付与した2層タイプ、更には、基材とインク受容層の間に、インクジェット記録インク中の溶媒を吸収するために下塗り層を形成した3層タイプなど、複数層から構成される場合も含まれる。
以下、基材上に、下塗り層、インク受容層、光沢層の3層タイプの光沢インクジェット記録層を説明するが、もちろん、本発明の光沢インクジェット記録層の層構成は、この形態に限定されるものではない。
顔料としては、カオリン、クレー、焼成クレー、シリカ、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、アルミノシリケート、アルミナ、コロイダルシリカ、ゼオライト、合成ゼオライト、セピオライト、スメクタイト、合成スメクタイト、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、珪藻土、スチレン系プラスチックピグメント、ハイドロタルサイト、尿素樹脂系プラスチックピグメント、ベンゾグアナミン系プラスチックピグメント等、公知公用の各種顔料が1種もしくはそれ以上、併用することができる。これらの中でも、インク吸収性の高い無定形シリカ、アルミノシリケート、アルミナ、ゼオライトを主成分として含有させるのが好ましい。
特に、シリカ、アルミノシリケート、アルミナより選ばれる微細粒子顔料を用いることが好ましい。好ましくはシリカ、アルミノシリケートであり、より好ましくはシリカである。
この機械的手段としては、超音波ホモジナイザー、圧力式ホモジナイザー、高速回転ミル、ローラミル、容器駆動触媒ミル、触媒攪拌ミル、ジェットミル、サンドグラインダー等があげられる。このようにして処理されたシリカ微細粒子は、一般に固形分濃度が5〜20%程度の水分散体(スラリーあるいはコロイド粒子)として得られる。
インク受容層に用いるシリカ等の微細顔料(実質的に2次粒子が主体)の平均粒子径は、10〜1000nmであり、好ましくは10〜800nm、さらに10〜500nm以下であり、より好ましくは10〜300nm、なお好ましくは15〜150nm、最も好ましくは20〜100nmに調整される。シリカ等の2次粒子の平均粒子径が1000nmを越えると、インク受容層の透明性が低下し、インク受容層中に定着された着色剤の発色性が低下し、所望とする印字濃度が得られない。また、2次粒子の平均粒子径が極めて小さいシリカ微細粒子等を使用すると、インキ吸収性が低下し、ニジミ等の発生のおそれがあり所望とする画像品位を得ることができないおそれもある。
尚、下塗り層を設けた場合、1〜10g/m2程度で十分な効果が得られる場合がある。
なお、本発明において、基材とインク受容層の間に、インクの吸収容量、吸収速度を高める目的で、下塗り層を設けることができ、また下塗り層を形成することが好ましい。尚、インク受容層とは、主にインクジェットインク成分中の着色剤すなわち染料または着色顔料を定着させる層であり、下塗り層は主にインクジェットインク成分中の溶媒を速やかに吸収する層である。ただし、その区別は必ずしも明確ではなく、インク量が少ない場合、着色剤はインク受容層のみに定着されることが考えられ、インク量が多くなると、着色剤の一部は下塗り層に定着される。
下塗り層の顔料としては、カオリン、クレー、焼成クレー、非晶質シリカ(無定形シリカともいう)、合成非晶質シリカ、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、アルミナ、コロイダルシリカ、ゼオライト、合成ゼオライト、セピオライト、スメクタイト、合成スメクタイト、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、珪藻土、スチレン系プラスチックピグメント、ハイドロタルサイト、尿素樹脂系プラスチックピグメント、ベンゾグアナミン系プラスチックピグメント等、一般塗工紙製造分野で公知公用の各種顔料が1種もしくはそれ以上、併用することができる。これらの中でも、インク吸収性の高い無定形シリカ、アルミナ、ゼオライトを主成分として含有させるのが好ましい。
このようにして形成されたインク受容層上に、顔料および接着剤を含有する塗工液を塗工し、該塗工液が湿潤状態或いは再湿潤状態にある間に、加熱された鏡面ドラムに圧接、乾燥して仕上げてなる。
また、エマルジョンの平均粒子径は、0.02〜0.15μm程度が好ましい。0.02μmに満たないとインク吸収性能が劣る傾向にある。0.15μmを超えると、光沢性や記録像の鮮明性が低下する傾向にある。
更に、エマルジョンのガラス転移温度は、50〜150℃が好ましい。ガラス転移温度が低い場合には、乾燥の際の光沢層の成膜が進み過ぎるために、表面の多孔性が低下し、インクの吸収速度が低下する傾向にある。ガラス転移温度が高い場合には、乾燥の際の成膜性が不十分となり、光沢性が不足する場合がある。
この方法としては例えば、(1)インク受容層中に光沢層用塗工液の不動化を促進する様なゲル化剤を配合しておく、(2)インク受容層上に光沢層用塗工液の不動化を促進する様なゲル化剤を塗工・含浸させる、(3)光沢層用塗工液を塗工した後、光沢層用塗工液の不動化を促進する様なゲル化剤を表面に塗工・含浸させる、(4)光沢層用塗工液中に塗工液が乾燥する過程で不動化が促進されるようなゲル化剤を配合しておくことが挙げられる。
表層表面の75°光沢度(JIS P8142)は、印画紙の風合いを付与するためには、60%以上が好ましく、より好ましくは65%以上、更に好ましくは70%以上である。
「紙基材の作製」
木材パルプ(LBKP:ろ水度440mlCSF)100部、填料(炭酸カルシウム3:タルク1の比率)5部、市販サイズ剤0.04部、硫酸バンド0.45部、澱粉1.00部、歩留向上剤少々よりなる製紙材料を使用し、長網抄紙機にて坪量170g/m2の紙基材を得た後、ドライヤー、サイズプレス、100kg/cmの線圧でスーパーカレンダー処理を施した。上記サイズプレス工程にはカルボキシル変性ポリビニルアルコールとデンプン(商品名:エースA、王子コーンスターチ(株)製)を4:1で混合溶解させたもの6.5%、外添サイズ剤としてアルキルケテンダイマー(商品名:SPK−287、荒川化学工業(株) 製)0.5%を含むサイズプレス液を使用した。得られた紙基材の厚さは195μmであった。
市販気相法シリカ(商品名:レオロシールQS−30、平均一次粒子径9nm、比表面積300m2/g、(株)トクヤマ製)をサンドグラインダーにより水分散粉砕した後、ナノマイザー(商品名:ナノマイザー、ナノマイザー社製)を用いて、粉砕分散を繰り返し、分級後、平均二次粒子径80nmからなる10%分散液を調製した。
該分散液にカチオン性化合物として、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド−アクリルアミド共重合体(商品名:PAS−J−81、日東紡績(株)製)10部を添加し、顔料の凝集と、分散液の増粘を起こさせた後、再度ナノマイザーを用いて、粉砕分散を繰り返し、平均二次粒子径300nmからなる8%分散液を調製しシリカゾルを得た。
上記紙基材上に、下記下塗り層用塗工液を、乾燥質量で9g/m2となるように、エアーナイフコーターで塗工、乾燥した。
合成非晶質シリカ(商品名:ファインシールX−30、(株)トクヤマ製、平均二次粒子径3.2μm)100部、シリル変性ポリビニルアルコール(商品名:R1115、クラレ(株)製)20部、ポリビニルアルコール(商品名:PVA145、クラレ(株)製5部、蛍光染料(商品名:WhitexBPSH、住友化学(株)製)2部、カチオン性化合物(商品名:ユニセンスCP104)3部。
次に、紙基材裏面(下塗り層を形成していない面)上に、下記裏面塗工液1を、乾燥質量で0.13g/m2となるように、ロールコーターで塗工、乾燥した後、下記裏面塗工液2を、乾燥質量で0.1g/m2となるように、ロールコーターで塗工(アルキルケテンダイマーとポリエチレンエマルジョンの絶乾付着量0.12g/m2)、乾燥した。
ポリビニルアルコール(商品名:PVA117、クラレ(株))13.5部、ポリビニルアルコール(商品名:T−330H、日本合成化学工業(株)製)13.5部、デンプン(商品名:エースA、王子コーンスターチ(株)製)51部、塩化ナトリウム22部、アルキルケテンダイマー(商品名:SPK−287、荒川化学工業(株))10部。
[裏面塗工液2]
アルキルケテンダイマー(商品名:SPK−287、荒川化学工業(株))25部、ポリエチレンエマルジョン(商品名:PEM17、サンノプコ(株)製)75部、塩化ナトリウム18部。
次に、エアナイフコーター、乾燥装置を有するキャスト塗工装置を用い、先ず得られた下塗り層上に下記インク受容層用塗工液を、乾燥質量で4g/m2となるように、エアーナイフコーターで塗工して、乾燥装置で乾燥した。続いて、下記光沢層用塗工液の塗布し、湿潤状態にある間に、加熱された鏡面ドラムに圧接、乾燥して仕上げ、光沢インクジェット記録用紙を得た。このときの光沢層の塗工量は乾燥質量で、2g/m2であった。
上記シリカゾル100部、ポリビニルアルコール(商品名:PVA117、クラレ(株)製)10部。
ガラス転移点100℃のアクリルエマルジョンとコロイダルシリカとの複合体エマルジョン(商品名:アクアブリッド906、ダイセル化学工業(株)製、アクリルエマルジョンとコロイダルシリカは質量比で20:80、エマルジョンの粒子径は40nm)100部、カゼイン5部、増粘剤6部、離型剤(ステアリン酸)5部。
実施例1の「裏面塗工層の形成」において、裏面塗工液1を、乾燥質量で0.26g/m2となるように、ロールコーターで塗工、乾燥した後、裏面塗工液2を、乾燥質量で0.2g/m2となるように、ロールコーターで塗工(アルキルケテンダイマーとポリエチレンエマルジョンの絶乾付着量0.23g/m2)、乾燥した以外は、実施例1と同様にして光沢インクジェット記録用紙を得た。
実施例1の「裏面塗工層の形成」の裏面塗工液2において、アルキルケテンダイマーを20部、ポリエチレンエマルジョンを80部に配合変更した以外は、実施例1と同様にして光沢インクジェット記録用紙を得た。
実施例1の「裏面塗工層の形成」の裏面塗工液2において、アルキルケテンダイマーを10部、ポリエチレンエマルジョンを90部に配合変更した以外は、実施例1と同様にして光沢インクジェット記録用紙を得た。
実施例5
実施例1の「裏面塗工層の形成」において、裏面塗工液1を塗工せず、裏面塗工液2を乾燥質量で0.1g/m2となるように、ロールコーターで塗工、乾燥した以外は、実施例1と同様にして光沢インクジェット記録用紙を得た。
実施例1の「裏面塗工層の形成」の裏面塗工液2において、アルキルケテンダイマーを100部、ポリエチレンエマルジョン0部(配合せず)に配合変更した以外は、実施例1と同様にして光沢インクジェット記録用紙を得た。
実施例1の「裏面塗工層の形成」の裏面塗工液2において、アルキルケテンダイマーを75部、ポリエチレンエマルジョンを25部に配合変更した以外は、実施例1と同様にして光沢インクジェット記録用紙を得た。
実施例1の「裏面塗工層の形成」の裏面塗工液2において、アルキルケテンダイマーを50部、ポリエチレンエマルジョンを50部に配合変更した以外は、実施例1と同様にして光沢インクジェット記録用紙を得た。
実施例1の「裏面塗工層の形成」の裏面塗工液2において、アルキルケテンダイマーを0部(配合せず)、ポリエチレンエマルジョンを100部に配合変更した以外は、実施例1と同様にして光沢インクジェット記録用紙を得た。
実施例1の「裏面塗工層の形成」において、裏面塗工液1を乾燥質量で0.06g/m2となるように、ロールコーターで塗工、乾燥した後、裏面塗工液2を塗工しなかった以外は、実施例1と同様にして光沢インクジェット記録用紙を得た。
JIS P8147の水平方法に基づき、記録用紙の表面と裏面との間の静摩擦係数を測定した。
動的吸収性試験機(ダイナミックアブソープションテスター(DAT)、Fibro社製、DAT1100)を使用し、イオン交換水の0.1秒後の接触角を測定した。
ギロチンカッター(勝田製作所製、S290−HOP、JMC2−600、刃角度21度、10Hz)を用いて、枚葉束400枚をはがきサイズに断裁し、断裁適性を以下の基準で評価した。
○:枚葉束400枚がすんなりと断裁できる。
△:枚葉束400枚がなんとか断裁できる。
×:枚葉束400枚が断裁できず、刃が途中で止まる。
印刷機(三菱重工業(株)製、ダイヤ4E−4)を使用して印刷を行い、印刷1日後の波打ちを目視で評価した。
○:波打ちが全く見られない。
△:よく見ると波打っているのがわかる(大きなうねり)。
×:明らかに波打ちが見られる(小さなうねり)。
インクジェットプリンター(エプソン製、PM−950C)を用い、裏面側に黒ベタ印字を行い、マクベス反射濃度計(マクベス社製、RD−914)で黒ベタ印字部の印字濃度を測定した。
インクジェットプリンター(エプソン製、PM−950C)を用い、裏面側に印字を行い、印字ムラ(濃淡ムラ)を目視で評価した。
○:全く印字ムラが見られない。
△:やや印字ムラがある。
×:印字ムラが大きい。
インクジェットプリンター(エプソン製、PM−950C)を用い、裏面側に印字を行い、インクのにじみを目視で評価した。
○:全くにじみが見られない。
△:ややにじんでいる。
×:にじみが大きい。
Claims (7)
- 基材の片面に、鏡面ドラムにより光沢を付与された光沢インクジェット記録層を有する光沢インクジェット記録用紙において、基材の他面が、アルキルケテンダイマーおよびポリエチレンエマルジョンを含有する塗液の塗工処理がなされていることを特徴とする光沢インクジェット記録用紙。
- アルキルケテンダイマーとポリエチレンエマルジョンの絶乾付着量が0.05〜0.30g/m2である請求項1記載の光沢インクジェット記録用紙。
- アルキルケテンダイマーとポリエチレンエマルジョンの比が5/95〜45/55である請求項1又は2記載の光沢インクジェット記録用紙。
- 光沢インクジェット記録層面と他面との、JIS P8147に基づく、静摩擦係数が0.65〜0.78であり、JIS K6800に基づく、基材の他面の水に対する接触角θが98〜115°である請求項1〜3のいずれか一項に記載の光沢インクジェット記録用紙。
- 基材上に、顔料および接着剤を含有する少なくとも1層の塗工層を形成し、前記塗工層上に顔料および接着剤を含有する塗工液を塗工後、塗工面が湿潤状態或いは半乾燥状態で鏡面ドラムに圧接、乾燥して仕上げた光沢層を形成する光沢インクジェット記録用紙の製造方法において、光沢層を形成するよりも前に、基材の反対面側にアルキルケテンダイマーとポリエチレンエマルジョンを含有した塗液を塗工することを特徴とする光沢インクジェット記録用紙の製造方法。
- 基材上に、顔料および接着剤を含有する少なくとも1層の塗工層を形成し、前記塗工層上に顔料および接着剤を含有する塗工液を塗工後、塗工面が湿潤状態或いは半乾燥状態で鏡面ドラムに圧接、乾燥して仕上げた光沢層を形成する光沢インクジェット記録用紙の製造方法において、光沢層を形成するよりも前に、基材の反対面側に、予めアルキルケテンダイマーを含有し、ポリエチレンエマルジョンを含有しない塗液を塗工又は含浸し、次いで、アルキルケテンダイマーとポリエチレンエマルジョンを含有した塗液を塗工することを特徴とする光沢インクジェット記録用紙の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載された光沢インクジェット記録用紙の光沢インクジェット記録層面及び他面の両方の面にインクジェット記録を行ったインクジェット記録物。
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