JPH11208103A - インクジェット記録用シート及びその製法 - Google Patents

インクジェット記録用シート及びその製法

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JPH11208103A
JPH11208103A JP10013708A JP1370898A JPH11208103A JP H11208103 A JPH11208103 A JP H11208103A JP 10013708 A JP10013708 A JP 10013708A JP 1370898 A JP1370898 A JP 1370898A JP H11208103 A JPH11208103 A JP H11208103A
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coating layer
cast
cast coating
jet recording
ink jet
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JP10013708A
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English (en)
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Shiyunichirou Mukouyoshi
俊一郎 向吉
Shinichi Asano
晋一 浅野
Kanichi Sunakawa
寛一 砂川
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録適性及び光沢性にすぐれ
たインクジェット記録用シート及びその製造方法の提
供。 【解決手段】 シート状基体と、その上に形成され、顔
料及び接着剤を含む下塗り層と、及びその上に形成さ
れ、シリカ微細粒子を含む顔料及び接着剤を含み、かつ
キャスト成型による高平滑表面を有するキャスト塗工層
とを有するインクジェット記録用シートにおいて、前記
キャスト塗工層中のシリカ微細粒子として、3nm〜4
0nmの一次粒子平均粒子径、及び10nm〜300n
mの二次粒子平均粒子径を有するものを用い、かつ前記
キャスト塗工層に、さらに高級脂肪酸アミドを含有させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録用シートに関するものである。更に詳しく述べるなら
ば、本発明は、光沢に優れ、かつインクジェット記録適
性に優れたインクジェット記録用シートに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタによる記録は、
騒音が少なく、高速記録が可能であり、かつ、多色化が
容易であるなどの長所を有するため、多方面で利用され
ている。インクジェット記録用紙としては、インク吸収
性に富むように工夫された上質紙、及び表面に多孔性顔
料が塗工されている塗工紙等が適用されている。ところ
で、これらの用紙はすべて表面光沢が低く、いわゆるマ
ット調を呈するため、表面光沢の高い、優れた外観を有
するインクジェット記録用紙の提供が要望されている。
【0003】一般に、表面光沢の高い用紙としては、表
面に板状顔料例えばカオリンを主体とする層などを塗工
し、さらに必要に応じてこれにキャレンダー処理を施し
て得られる高光沢塗工紙、あるいは湿潤塗工層を、鏡面
をなしている加熱ドラムの周面に圧着し、乾燥すること
により、その鏡面を写し取ることによって得られ、キャ
スト塗工紙と称されている高光沢塗工紙が知られてい
る。前記キャスト塗工紙は、スーパーキャレンダー仕上
げされた通常の塗工紙に比較して、より高い表面光沢と
より優れた表面平滑性とを有し、従って、より優れた印
刷効果が得られることから、専ら高級印刷物等の用途に
利用されている。ところが、これをインクジェット記録
用紙に利用した場合、下記のような種々の難点を生ず
る。
【0004】すなわち、一般に従来のキャスト塗工紙
は、例えば米国特許第5,275,846号に開示され
ているように、その塗工層を構成する顔料組成物中の接
着剤等の成膜性物質が、キャストコーターとして用いら
れる鏡面ドラム表面を写し取ることにより高い光沢を得
ている。しかし、塗工層は、前記成膜性物質の存在によ
って多孔性を失い、このため、インクジェット記録時の
インクの吸収が極度に低下する等の問題を生じている。
このようなキャスト塗工層のインク吸収性を改善するに
は、キャスト塗工層がインクを容易に吸収できるように
その構造をポーラスにすることが重要であるが、そのよ
うにすると、成膜性が低下し、光沢が低くなってしまう
し、また成膜性物質の添加量を減らすと、その結果とし
て白紙光沢が低下するという問題を生ずる。上述のよう
に、キャスト塗工紙の表面光沢とインクジェット記録適
性との両方を同時に満足させることは極めて困難であ
る。
【0005】上記問題を解決する方法として、原紙上に
顔料および接着剤を主成分として含有する下塗り層を設
け、その上に、エチレン性不飽和結合を有するモノマー
の重合体であって、40℃以上のガラス転移点を有する
共重合体を含む組成物を主成分として含有する塗工液を
塗工してキャスト用塗工液層を形成せしめ、該キャスト
用塗工液層が湿潤状態にある間に、これを加熱された鏡
面ドラムに圧接させ、乾燥して仕上げることにより、優
れた光沢とインク吸収性を兼ね備えたインクジェット記
録用キャスト紙が得られることが本発明者等により、特
開平7-89220 号に開示されている。
【0006】ところで、近年インクジェット記録システ
ムの高速化、記録画像の高精細化、フルカラー化などの
性能の向上及び用途の拡大に伴い、さらにインクジェッ
ト記録用シートに対しても、強光沢かつ高画質、高記録
濃度の品質が望まれてきており、例えば銀塩方式の写真
用印画紙に匹敵する様な光沢、記録品質が求められてい
るが、このような高度の要求は、前記先行技術を使用し
てもその達成が困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、光沢性に優
れ、かつ印字濃度、及び記録画質等のインクジェット記
録適性に優れたインクジェット記録用シートを提供する
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録用シートは、シート状基材と、この基材上に形成さ
れ、かつ顔料および接着剤を含有する少なくとも1層の
下塗り層と、この下塗り層上に形成され、かつ顔料およ
び接着剤を含有するキャスト塗工層とを有し、前記キャ
スト塗工層中の顔料が、3nm〜40nmの一次粒子平
均粒子径および10nm〜300nmの二次粒子平均粒
子径を有するシリカ微細粒子を含有し、さらに前記キャ
スト塗工層中に高級脂肪酸アミドが含有されていること
を特徴とするものである。本発明のインクジェット記録
用シートにおいて、前記キャスト塗工層は、カチオン性
化合物をさらに含有していてもよい。本発明のインクジ
ェット記録用シートにおいて、前記キャスト塗工層中の
接着剤が、水性ポリウレタン樹脂を含むことが好まし
い。また、本発明のインクジェット記録用紙の製造方法
は、シート状基材上に、顔料および接着剤を含有する少
なくとも1層の下塗り層を設け、さらに3nm〜40n
mの一次粒子平均粒子径および10nm〜300nmの
二次粒子平均粒子径を有するシリカ微細粒子並びに高級
脂肪酸アミドを含有するキャスト塗工層用塗工液を、前
記下塗り層上に塗工し、この塗工層を半乾燥状態とした
後、加熱された鏡面ドラムに圧接、乾燥することを特徴
とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるシート状基材
には、特に限定はなく、一般の塗工紙に使用される酸性
紙、及び中性紙等の紙基材を適宜に利用できるし、また
透気性を有する樹脂シート類を用いることができる。紙
基材は、木材パルプ及び必要に応じ顔料を主成分として
構成されているものである。木材パルプとしては、各種
化学パルプ、機械パルプ、再生パルプ等を使用すること
ができ、これらのパルプは、紙力、抄紙適性等を調整す
るために、叩解機によって、その叩解度が調整される。
パルプの叩解度(フリーネス)には特に限定はないが、
一般に250〜550ml(CSF:JISP−812
1)程度のものが用いられる。シート状基材に含まれる
顔料はシート状基材に不透明性等を付与したり、インク
吸収性を調整する目的で配合される。この顔料として
は、炭酸カルシウム、焼成カオリン、シリカ、酸化チタ
ン等が使用できる。この場合、顔料の配合量としては1
〜20%程度であることが好ましい。顔料配合量が多す
ぎると得られるシート状基材の紙力が低下するおそれが
ある。紙基材用助剤としてサイズ剤、定着剤、紙力増強
剤、カチオン化剤、歩留り向上剤、染料、蛍光増白剤等
を添加することができる。さらに、抄紙機のサイズプレ
ス工程において、デンプン、ポリビニルアルコール、カ
チオン樹脂等を塗布・含浸させて、紙基材の表面強度、
サイズ度等を調整することができる。サイズ度は1〜2
00秒程度が好ましい。サイズ度が不十分であると、塗
工時に皺が発生する等操業上の不都合を生ずることがあ
り、サイズ度が過度に高いと得られる紙基材のインク吸
収性が低下したり、印字後のカールやコックリングが著
しくなることがある。紙基材の坪量には、特に限定はな
いが、一般に20〜400g/m2 程度であることが好
ましい。
【0010】本発明において、シート状基材として用い
られる透気性樹脂シートとしては、例えば透明または不
透明な樹脂(プラスチック)フィルムまたはシートに機
械的処理にて貫通多孔を付与したもの、樹脂中に顔料等
を配合しフィルムまたはシート状に成型した後、延伸し
多孔を形成させたもの、樹脂中に顔料や化合物等の溶媒
等で溶出するような物質を配合しフィルムまたはシート
状に成型した後、溶媒で処理し顔料や化合物等を溶出さ
せ多孔を形成させたものなどを用いることができる。
【0011】本発明のインクジェット記録用シートにお
いて、シート状基材上に設けられる下塗り層は、顔料と
接着剤を主成分として構成される。下塗り層中の顔料
は、カオリン、クレー、焼成クレー、非晶質シリカ(無
定形シリカ)、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水酸化ア
ルミニウム、炭酸カルシウム、サチンホワイト、珪酸ア
ルミニウム、アルミナ、コロイダルシリカ、ゼオライ
ト、合成ゼオライト、セピオライト、スメクタイト、合
成スメクタイト、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウ
ム、酸化マグネシウム、珪藻土、スチレン系プラスチッ
クピグメント、ハイドロタルサイト、尿素樹脂系プラス
チックピグメント、ベンゾグアナミン系プラスチックピ
グメント等、一般塗工紙製造分野で公知公用の各種顔料
が1種もしくはそれ以上、併用することができる。これ
らの中でも、インク吸収性の高い無定形シリカ、アルミ
ナ、ゼオライトを主成分として使用することが好まし
い。
【0012】下塗り層接着剤としては、カゼイン、大豆
蛋白、合成蛋白等の蛋白質類、澱粉及び酸化澱粉等の各
種澱粉類、ポリビニルアルコール、シリル変性ポリビニ
ルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコール等の
変性ポリビニルアルコール類、カルボキシメチルセルロ
ース及びメチルセルロース等のセルロース誘導体、スチ
レン−ブタジエン共重合体及びメチルメタクリレート−
ブタジエン共重合体などの共役ジエン系重合体ラテック
ス、アクリル系重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体等のビニル系重合体ラテックス等のような、
一般に塗工紙用として用いられている従来公知の接着剤
を単独に、あるいは併用して用いられる。顔料と接着剤
の配合割合は、それらの種類にもよるが、一般に顔料1
00重量部に対し接着剤1〜100重量部、好ましくは
2〜50重量部の範囲で用いられる。また下塗り層中
に、一般塗工紙の製造において使用される分散剤、増粘
剤、消泡剤、帯電防止剤、防腐剤等の各種助剤を適宜添
加してもよい。さらに下塗り層中に蛍光染料及び/又は
着色剤を添加することもできる。
【0013】下塗り層中には、インクジェット記録用イ
ンク中の染料成分を定着する目的で、カチオン性化合物
をさらに配合することもできる。ただし、後で述べる様
に、インク染料は下塗り層上に設けるキャスト塗工層に
おいてできるだけ定着された方が、印字(記録)濃度が
高くなるため好ましく、このためには、下塗り層中より
もキャスト塗工層中にカチオン性化合物を多く配合する
ことが好ましい。更に好ましくは、キャスト塗工層のみ
にカチオン性化合物を配合し、下塗り層中にはカチオン
性化合物が実質的に存在させないことが好ましい。但
し、下塗り層中に、カチオン樹脂が実質的に存在しない
とは、カチオン性界面活性剤等を助剤的に微量添加して
もよい。キャスト塗工層のみにカチオン性化合物を配合
し、下塗り層中にはカチオン性化合物が実質的に存在し
ない場合に、得られるキャスト塗工層の光沢が最も高く
なる。
【0014】下塗り層中に、コロイダルシリカとエチレ
ン性不飽和結合を有するモノマーの重合体樹脂との複合
体を配合すると、その上に設けられたキャスト塗工層の
光沢がより向上する。この効果発現の理由の詳細は未だ
明らかではないが、前記複合体の存在が、下塗り層のイ
ンク吸収性を維持したまま、キャスト塗工層用塗工組成
物の下塗り層への浸透を抑制するためと推定される。さ
らに、この場合に、キャスト塗工層のキャストドラムか
らの離型性が向上する傾向が認められているが、その理
由は明らかではない。
【0015】本発明の下塗り層において、接着剤として
用いられる重合体樹脂を構成するエチレン性不飽和結合
を有するモノマーとしては、例えばメチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2エチ
ルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート、2−
ヒドロキシエチルアクリレート、及びグリシジルアクリ
レート等の炭素数が1〜18個のアルキル基を有するア
クリル酸エステル;メチルメタクリレート、エチルメタ
クリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2
−ヒドロキシプロピルメタクリレート、及びグリシジル
メタクリレート等の炭素数が1〜18個のアルキル基を
有するメタクリル酸エステル;並びにスチレン、α−メ
チルスチレン、ビニルトルエン、アクリロニトリル、塩
化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニル、アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミ
ド、エチレン、及びブタジエン等のエチレン性モノマー
などの1種以上を用いることができる。
【0016】なお、下塗り層用接着剤として用いられる
重合体は、必要に応じて2種類以上のエチレン性モノマ
ーを併用した共重合体であっても良いし、さらに、これ
ら重合体あるいは共重合体の置換誘導体でも良い。因み
に、前記置換誘導体としては、例えば前記重合体又は共
重合体をカルボキシル基化したもの、またはそれをアル
カリ反応性にしたもの等が例示される。
【0017】コロイダルシリカと、前記重合体との複合
化には、上記のエチレン性モノマーを、シランカップリ
ング剤等及びコロイダルシリカの存在下で重合させ、重
合体と、シリカとをSi−O−R(R:重合体成分)結
合によって複合体にする方法、あるいは必要に応じシラ
ノール基等で変性した重合体樹脂とコロイダルシリカと
を反応させ、両者をSi−O−R(R:重合体成分)結
合によって複合体にする方法などを用いることができ
る。
【0018】上記成分を含む下塗り層用組成物は、一般
に固形分濃度が5〜50重量%程度に調整され、紙基材
上に、乾燥重量が2〜100g/m2 、好ましくは5〜
50g/m2 程度、更に好ましくは10〜20g/m2
程度になるように塗工される。塗工量が過少であると、
得られるインクジェット記録用シートのインク吸収性が
不十分になることがあり、また、その上に設けられたキ
ャスト塗工層の光沢が不十分になることがある。また、
下塗り層の塗工量が過多であると、得られる画像の印字
濃度が不十分になったり、下塗り層の強度が却って低下
し粉落ちや傷が付き易くなる場合がある。下塗り層の形
成には、下塗り層用組成物を、ブレードコーター、エア
ーナイフコーター、ロールコーター、ブラシコーター、
チャンプレックスコーター、バーコーター、リップコー
ター、グラビアコーター、ダイコーター、又はカーテン
コーター等の各種公知公用の塗工装置により塗工し、乾
燥する。さらに、必要に応じて下塗り層の乾燥後に、こ
れにスーパーキャレンダー、ブラシ掛け等の平滑化処理
を施すこともできる。
【0019】本発明のインクジェット記録用シートにお
いて、上記の顔料及び接着剤を含む下塗り層の上に、さ
らにキャスト塗工層が設けられる。このキャスト塗工層
は、特定のシリカ微細粒子と接着剤を主成分として含
み、さらに高級脂肪酸アミドを含有するものである。
【0020】まず、このシリカ微細粒子について、説明
する。本発明に用いるシリカ微細粒子の調整方法には特
に限定はないが、例えば、一般的に市販されている合成
非晶質シリカ(例えば二次粒子径が数μm程度のもの)
を機械的手段により強い力を与えて二次粒子径を所望値
まで小さくすることにより得ることができる。この機械
的手段としては、例えば超音波ホモジナイザー、圧力式
ホモジナイザー、高速回転ミル、ローラミル、容器駆動
媒体ミル、媒体攪拌ミル、ジェットミル、及びサンドグ
ラインダー等を用いることができる。このようにして処
理されたシリカ微細粒子は、一般に固形分濃度が5〜2
0重量%程度の水分散体(スラリーあるいはコロイド粒
子)として得られる。
【0021】本発明において、平均粒子径とは、電子顕
微鏡(SEM又はTEM)の観察により測定された粒子
径である(1万〜40万倍の電子顕微鏡写真を撮り、5
cm四方中に存在する粒子のマーチン径を測定し、その
値を平均したもの。「微粒子ハンドブック」(朝倉書
店)のP52、1991年等に記載されている。) 本発明において用いられるシリカ微細粒子(実質的に2
次粒子が主体)の二次粒子平均粒子径は、10nm〜3
00nmであり、好ましくは、15nm〜150nm、
より好ましくは20nm〜100nmに調整される。シ
リカ微細粒子の二次粒子の平均粒子径が300nmを越
えると、得られるキャスト塗工層の透明性が不十分にな
り、その結果キャスト塗工層中に定着された染料の発色
性が低下し、所望とする印字濃度が得られない。また、
二次粒子の平均粒子径が10nm未満の極めて小さいシ
リカ微細粒子を使用すると、得られるキャスト塗工層の
インキ吸収性が不十分になり、所望のインク画像品位を
得ることができない。
【0022】また、シリカ微細粒子の一次粒子平均粒子
径は、3nm〜40nmに調整する必要があり、好まし
くは5nm〜30nm、より好ましくは7nm〜20n
mである。この一次粒子平均粒子径が3nm未満である
と一次粒子間の空隙が著しく小さくなり、インキ中の溶
剤やインキを吸収する能力が低下し、所望インク画像品
位を得ることができない。また、一次粒子径の平均値が
40nmを越えると、凝集した二次粒子の粒子径が過大
になり、得られるキャスト塗工層の透明性が低下し、そ
の結果キャスト塗工層中に定着された染料の発色性が低
下し、所望の印字濃度を得ることができない。
【0023】キャスト塗工層中の全顔料含有量に占める
シリカ微細粒子の比率は、キャスト塗工層の透明性を十
分な程度に維持するために、50%以上であることが望
ましい。全顔料中のシリカ微細粒子の比率が50%未満
になると、得られるキャスト塗工層の透明性が不十分に
なることがあり、印字濃度等の画像品位が低下すること
もある。
【0024】キャスト塗工層用接着剤としては、水溶性
樹脂(例えばポリビニルアルコール、シリル変性ポリビ
ニルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコール等
変性ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カ
ゼイン、大豆蛋白、合成蛋白質類、でんぷん、並びにカ
ルボキシルメチルセルロース及びメチルセルロース等の
セルロース誘導体)、並びにスチレン−ブタジエン共重
合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の
共役ジエン系重合体ラテックス、スチレン−酢酸ビニル
共重合体等のビニル系共重合体ラテックス等の水分散性
樹脂、水性アクリル樹脂、水性ポリエステル樹脂、水性
ポリウレタン樹脂等、その他一般に塗工紙分野で公知公
用の各種接着剤を、配合することができる。
【0025】上記接着剤の中でも、水性ポリウレタン樹
脂を少なくともその一部として含有することが好まし
い。水性ポリウレタン樹脂を含有することにより、得ら
れるキャスト塗工層は、キャストドラムからの離型性に
優れたものとなりやすい。さらに得られた記録用紙は、
インク吸収性、印字濃度、耐水性、表面強度、光沢に優
れたものとなりやすい。
【0026】キャスト塗工層に用いられるポリウレタン
樹脂とは、ポリイソシアネート化合物と活性水素含有化
合物との反応から得られ、比較的多数のウレタン結合お
よび尿素結合を含む高分子化合物であると定義される。
ポリウレタン樹脂製造用ポリイソシアネート化合物に
は、特に限定はないが、例えばトリレンジイソシアネー
ト、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート等の
芳香族系、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート等の脂肪族系及び脂環族系のものを
用いることができる。ポリウレタン樹脂製造用活性水素
含有化合物としては、一般に水酸基やアミン基を有する
化合物が用いられ、高分子量を有するものとしてはポリ
エステルジオール、ポリエーテルジオール、ポリカーボ
ネートジオール等が挙げられ、低分子量を有するものと
しては、エチレングリコール、1、4ブタンジオール、
及び1、6ヘキサンジオール等のグリコール類、並びに
イソプロピルジアミン、及びヘキサメチレンジアミン等
のジアミン類等が挙げられる。
【0027】水性ポリウレタン樹脂は、粒子径が0.0
01〜20μm程度の分散粒子として水性媒体中に分散
しており、その外観は透明、半透明のコロイダル分散液
のものから、乳白色のエマルジョンに属するものまでが
あり、これらを一括して水性ポリウレタン樹脂と称す
る。水性ポリウレタン樹脂は、乳化剤の存在下で高い機
械的せん断力で強制乳化した強制乳化型と、分子鎖中に
イオン基を導入し親水性を賦与して、乳化剤の助力なし
に水中に安定に分散させた自己乳化型と、さらに水中に
溶解させた溶解型とに分類される。この内でも自己乳化
型水性ポリウレタン樹脂が光沢付与性及び、耐水性等に
優れ、好ましいものである。自己乳化型水性ポリウレタ
ン樹脂は、それら導入されたイオン基により、カチオン
型、アニオン型、ノニオン型に分類される。この中で
は、三級アミノ基等のカチオン基を導入しそれを酸で中
和または四級化したカチオン型のものが、水性インクの
定着性に優れ、キャスト塗工層中に、インク定着剤とし
てのカチオン化合物がさらに配合される場合、それとの
混和性に優れている。水性ポリウレタン樹脂がカチオン
性の場合、得られるキャスト塗工層は、インク吸収性、
及び印字濃度に特に優れたものとなり、後述するよう
に、水性インク定着剤としてのカチオン性化合物をさら
に配合する場合、それとの混和性に優れている。水性ポ
リウレタン樹脂等の接着剤のガラス転移温度は40℃以
上であることが好ましく、この場合、キャスト塗工層の
キャストドラムからの離型性に優れている。水性ポリウ
レタン樹脂等のガラス転移温度は60℃以上であること
が更に好ましい。上限は特にないが、現在100℃程度
まで入手できる。
【0028】接着剤の配合量は顔料100重量部に対し
1〜200重量部であることが好ましく、より好ましく
は10〜100重量部である。接着剤の配合量が1重量
部未満であると、所望の効果が得られにくく、さらに塗
工層の強度が弱くなり表面が傷つきやすくなったり、粉
落ちが発生することがある。接着剤の配合量が200重
量部より多くなると、得られるキャスト塗工層のインク
吸収性が低下し、所望のインクジェット記録適性が得ら
れなくなることがある。
【0029】キャスト塗工層には、インク中の染料成分
を定着させる目的で、カチオン性化合物を配合すること
が好ましい。カチオン性化合物の配合の方法は、前記シ
リカ微細粒子に混合すればよい。しかし、シリカ微細粒
子は一般にアニオン性であるから、この混合の際に凝集
が起こる場合がある。この場合、一般的に市販されてい
る非晶質シリカ(数μmの二次粒子径を有する)に機械
的手段により強い力を与えて微細粒子に破砕する際、処
理前の無定形シリカにカチオン性化合物(キャスト塗工
層に配合するカチオン性化合物の全量または少なくとも
その一部)を一緒に混合分散してから機械的手段により
分散・粉砕するか、あるいは微細化したシリカ二次粒子
分散体に混合し、一旦増粘・凝集させた後、再度機械分
散・粉砕する方法等をとることができる。カチオン性化
合物としては、カチオン樹脂や低分子カチオン性化合物
(例えばカチオン性界面活性剤等)を用いることができ
る。印字濃度向上効果の点ではカチオン樹脂を用いるこ
とが好ましく、これを水溶液あるいはエマルジョンとし
て使用できる。更にカチオン樹脂を、架橋等の手段によ
り不溶化し粒子状の形態として、これをカチオン性有機
顔料として使用することもできる。このようなカチオン
性顔料は、カチオン樹脂を重合する際、多官能性モノマ
ーを共重合し、架橋樹脂としたものか、あるいは反応性
の官能基(水酸基、カルボキシル基、アミノ基、アセト
アセチル基等)を有するカチオン樹脂に、必要に応じ架
橋剤を添加し、熱、放射線等の手段により架橋樹脂とし
たものである。カチオン性化合物、特にカチオン樹脂は
接着剤としての役割を果たす場合もある。
【0030】カチオン樹脂としては下記のものが例示さ
れる。 1)ポリエチレンポリアミン、及びポリプロピレンポリ
アミンなどのポリアルキレンポリアミン類、並びにその
誘導体、 2)第2級アミン基、第3級アミン基、又は第4級アン
モニウム基を有するアクリル樹脂、 3)ポリビニルアミン、及びポリビニルアミジン類、 4)ジシアンジアミド−ホルマリン重縮合物により代表
されるジシアン系カチオン樹脂、 5)ジシアンジアミド−ジエチレントリアミン重縮合物
により代表されるポリアミン系カチオン樹脂、 6)エピクロルヒドリン−ジメチルアミン付加重合物、 7)ジメチルジアリルアンモニウムクロライド−SO2
共重合物、 8)ジアリルアミン塩−SO2 共重合物、 9)ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合物、 10)アリルアミン塩の重合物、 11)ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレート4
級塩重合物、 12)アクリルアミド−ジアリルアミン塩共重合物等の
カチオン性化合物。 カチオン性化合物は、さらに印字画像耐水性を向上させ
る効果も有する。
【0031】キャスト塗工層に配合されるカチオン性化
合物は、特に限定しないが顔料100重量部に対し、好
ましくは1〜100重量部、より好ましくは5〜50重
量部の範囲で使用される。配合量が1重量部未満である
と印字濃度向上の効果が不十分であることがあり、また
それが、100重量部より多くなると、逆に印字濃度が
低下したり、画像のニジミが発生することがある。キャ
スト塗工層は、キャストドラム等の成型面と接すること
により平滑化された層である。
【0032】本発明のインクジェット記録用シートが、
そのキャスト塗工層に、高級脂肪酸アミドをさらに含有
することを特徴とするものである。高級脂肪酸アミドと
しては、例えばラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン
酸、ペンタデシル酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、ア
ラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、ヘ
プタコサン酸、モンタン酸、メリシン酸、ラクセル酸、
オレイン酸、エライジン酸、セトレイン酸、エルカ酸、
ブラシジン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン
酸、プロピオール酸、ステアロール酸等の高級脂肪酸の
酸アミドが挙げられる。この中でもステアリン酸アミ
ド、オレイン酸アミドは、所望の品質(印字のにじみ防
止性、印字濃度向上性、光沢向上性、及びドラム等から
の離型性等)を得るために好ましいものである。これら
の高級脂肪酸アミドは、後述の様に、キャスト塗工層用
塗布液を、キャストドラム表面(金属、プラスチック、
又はガラス等の鏡面仕上げ表面)、鏡面仕上げされた金
属板表面、プラスチックシート、フィルム、ガラス板等
の平滑表面上で乾燥した後、キャストドラム等上から剥
離する際の離型性を著しく向上させる効果を有する。キ
ャストドラムなどの表面上からの離型性が不十分である
と、得られるキャスト塗工層の、光沢が不十分になった
り、光沢ムラが生じたりし、極端な場合は、ドラムから
剥離不能になってしまう。本発明者等は、本発明で用い
る超微細シリカ及び接着剤を主成分として含有するキャ
スト塗工層の離型性を向上させる材料を検討した結果、
高級脂肪酸アミドが離型性改善に著しい効果を有し、さ
らに、印字画像のニジミを抑制する効果も有することが
判明した。特にキャスト塗工層にカチオン性化合物を含
有する場合に、その効果は顕著である。本発明におい
て、キャスト塗工層における高級脂肪酸アミドの配合量
は、限定しないが顔料100重量部に対し0.1〜50
重量部であることが好ましく、より好ましくは0.5〜
30重量部、であり、さらに好ましくは1〜20重量部
の範囲内に調節される。ここで配合量が0.1重量部よ
り少ないと、離型性改善の効果が不十分になることがあ
り、またそれが50重量部より多いと、逆に得られるキ
ャスト塗工層の光沢が低下したり、インクに対するのハ
ジキや記録濃度の低下を生ずることがある。
【0033】尚、上記高級脂肪酸アミドとともに、通常
の印刷用塗工紙や印刷用キャスト紙製造の際に用いられ
る離型剤を併用してもよい。この様な併用離型剤として
は、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス等
のポリオレフィンワックス類、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸カリウム、オレイン
酸アンモニウム等の高級脂肪酸アルカリ塩類、レシチ
ン、シリコーンオイル、シリコーンワックス等のシリコ
ーン化合物、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素化
合物が挙げられる。
【0034】キャスト塗工層を形成する方法としては、
上記のキャスト塗工層用塗工液を下塗り層上に塗工し
て、この塗工液層が湿潤状態にある間に、これを加熱さ
れた鏡面ドラムに圧接し、乾燥して仕上げる方法(ウェ
ットキャスト法)、あるいは塗工液層を一旦乾燥した
後、再湿潤し、これを加熱された鏡面ドラムに圧接し、
乾燥して仕上げる方法(リウェットキャスト法)などが
挙げられる。一般にウェットキャスト法の方が、得られ
たキャスト塗工層の光沢及びインク吸収性において優れ
ており、リウェットキャスト法の方が生産性において優
れている。また加熱された鏡面ドラムに直接キャスト塗
工層用塗工液を塗工した後、これを基材上の下塗り層面
に圧接し、乾燥して仕上げる方法(プレキャスト法)も
採用することができる。
【0035】さらに、上記のキャスト塗工層用塗工液を
下塗り層上に塗工して、この塗工液層を半乾燥し、この
半乾燥の状態にある間に、これを加熱された鏡面ドラム
に圧接、乾燥して仕上げると、均一な塗工層を形成する
ことができ、印字濃度が高く、光沢の優れたキャスト塗
工層が得られる。ここで半乾燥とは、塗工液層の流動性
はほとんど無くなっているが、多量の水分を含んでいる
状態を意味し、この水分含有量は塗工層絶乾量に対して
20〜400%(即ち塗工層の絶乾重量100重量部に
対し20〜400重量部の水分を含む)程度とすること
が好ましく、より好ましくは50〜200%の範囲で調
整される。水分が過少であると、鏡面ドラムに圧接した
際の鏡面の転写が不十分となり、十分な光沢を得ること
ができないことがあり、またそれが過多であると、鏡面
ドラムに圧接した際、塗工液層が容易に押しつぶされ均
一で十分な塗工量を有する塗工層が得られず、印字濃度
や光沢が不十分となることがある。
【0036】キャスト塗工層用塗工液を下塗り層上に塗
工して、塗工液層が湿潤状態にある間に、これを加熱さ
れた鏡面ドラムに圧接し、乾燥して仕上げる場合、均一
で十分な塗工量のキャスト塗工層が得る目的で、キャス
ト塗工層用塗工液の不動化を促進する方法を採ることも
できる。この方法としては、例えば、(1)下塗り層中
にキャスト塗工層用塗工液の不動化を促進する様なゲル
化剤を配合しておく方法、(2)下塗り層上にキャスト
塗工層用塗工液の不動化を促進する様なゲル化剤を塗布
又は含浸しておく方法、(3)キャスト塗工層用塗工液
を塗工した後、その上に、キャスト塗工層用塗工液の不
動化を促進する様なゲル化剤を塗工又は含浸させる方
法、及び(4)キャスト塗工層用塗工液中に塗工液が乾
燥する過程で不動化が促進されるようなゲル化剤を配合
しておく方法が挙げられる。上記塗工液不動化用ゲル化
剤としては、キャスト塗工層用塗工液中の接着剤に対し
架橋剤として作用するほう酸、ぎ酸等およびそれらの
塩、アルデヒド化合物、及びエポキシ化合物等が挙げら
れる。
【0037】キャスト塗工層用塗工液組成物を、塗工し
乾燥または半乾燥した後、この塗工層上にさらに同様の
塗工液組成物を塗工し、キャストドラム等に接触させ、
乾燥することもできる。キャスト塗工層用塗工液組成物
中には、その白色度、粘度、及び流動性等を調節するた
めに、一般の印刷用塗工紙やインクジェット用紙に使用
されている顔料、消泡剤、着色剤、蛍光増白剤、帯電防
止剤、防腐剤及び分散剤、増粘剤等の各種助剤を適宜添
加してもよい。
【0038】前述のキャスト塗工層用塗工液を下塗り層
上に塗工する場合、ブレードコーター、エアーナイフコ
ーター、ロールコーター、ブラシコーター、チャンプレ
ックスコーター、バーコーター、グラビアコーター、ダ
イコーター、リップコーター、カーテンコーター等の各
種公知の塗工装置を使用できる。キャスト塗工層の塗工
量は、乾燥固形分として1〜30g/m2 であることが
好ましく、より好ましくは、1.5〜20g/m2 であ
り、更に好ましくは、3〜15g/m2 である。この塗
工量が1g/m2 未満では、得られるキャスト塗工層上
のインク画像の印字濃度及び光沢が十分に出ないことが
あり、またそれが30g/m2 を越えると、その効果は
飽和し、乾燥に負担がかかり操業性が低下することがあ
る。
【0039】キャスト塗工層をキャスト仕上げにより形
成した後に、これにさらにスーパーカレンダー等による
平滑化処理を施すこともできる。本発明のインクジェッ
ト記録用シートが光沢およびインクジェット記録適性に
特に優れている理由は、以下のように考えられる。ま
ず、印字品質を向上させる理由について述べる。キャス
ト塗工層に使用するシリカ微細粒子の二次粒子径を10
nm〜300nmに限定することにより、得られるキャ
スト塗工層の透明性が増し、このキャスト塗工層に受容
されたインキ画像の発色が、より透明性の増したキャス
ト塗工層によって妨げられることがなく、結果として、
画像品位(印字濃度)が向上すると思われる。さらに、
キャスト塗工層中に高級脂肪酸アミドが配合されると、
キャスト塗工層におけるインクの拡散が適度に抑制さ
れ、その結果、ニジミの無い鮮明な画像が得られる。キ
ャスト塗工層にカチオン性化合物が含有されていると、
上記高級脂肪酸アミドのキャスト塗工層中における分散
の均一性がさらに向上し、特に高級脂肪酸アミド添加の
効果が顕著に発現される。尚、キャスト塗工層にカチオ
ン性化合物が含有された場合、キャスト塗工層にインク
中の染料成分が選択的に定着されるため、画像品位(印
字濃度)が向上の効果がより顕著に発現される。
【0040】本発明のインクジェット記録用シートにお
いて、下塗り層の存在は、インクの速やかな吸収を促進
するが、キャスト塗工層中にカチオン性化合物が含有さ
れ、且つ下塗り層中には実質的にカチオン性化合物が含
有されない場合には、キャスト塗工層がインク中の染料
成分を選択的に定着し、下塗り層はインク中の溶媒成分
を速やかに吸収する働きをするものと考えられる。次
に、本発明のインクジェット記録用シートにおいて、そ
のキャスト塗工層の光沢性が優れている理由について述
べる。キャスト塗工層はキャスト方式により形成される
ため、その表面にキャストドラムの平滑表面が転写さ
れ、光沢に優れたものとなる。またそれに加えて、キャ
スト塗工層に含まれるシリカ微細粒子の二次粒子径が十
分に小さいため、キャスト塗工層における可視光の乱反
射が少なく、キャスト塗工層表面の光沢は一層高いもの
となる。また、キャスト塗工層中に離型剤として有効な
高級脂肪酸アミドを配合したことにより、キャスト塗工
層のキャストドラム等への貼りつきが適度に抑えられ、
光沢に優れた表面が得られる。
【0041】更に、キャスト塗工層中に、離型剤として
有効な高級脂肪酸アミドを配合したことにより、キャス
ト塗工層の連続離型性が著しく向上する(連続操業した
際のキャストドラムからの離型性の低下が少ない)た
め、操業性も極めて優れたものとなる。
【0042】
【実施例】下記に実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明するが、勿論本発明の範囲はこれらにより限定さ
れるものではない。また、例中の「部」および「%」は
特に断らない限り、それぞれ「重量部」および「重量
%」を示す。
【0043】(1)紙基材の作製 木材パルプ(LBKP;CSF500ml)100部、
焼成カオリン(商品名:アンシレックス、エンゲルハー
ドミネラル社)10部、市販サイズ剤0.05部、硫酸
バンド1.5部、湿潤紙力剤0.5部、澱粉0.75部
よりなる製紙材料を含む水性スラリーを使用し、長網抄
紙機により、坪量120g/m2 の紙基材を製造した。
この紙基材のステキヒトサイズ度は10秒であった。下
記実施例、及び比較例においては、すべてこの紙基材を
用いた。
【0044】(2)シリカ微細粒子の調製シリカ微細粒子A 合成無定形シリカ(トクヤマ社製、商品名:ファインシ
ールX−45、二次粒子平均粒子径;4.5μm、一次
粒子平均粒子径;15nm)の水分散液を調製し、これ
を、圧力式ホモジナイザー(SMT社製、商品名:超高
圧式ホモジナイザーGM−1)を用いる粉砕工程に供
し、粉砕操作(加圧500kg/cm2 )を繰り返えし
て、処理後の分散液の平均二次粒子径を50nmに低下
させた。得られた分散液の固形分濃度は12%であっ
た。シリカ微細粒子B 合成無定形シリカ(日本シリカ工業社製、商品名:Ni
psil HD−2、二次粒子平均粒子径;3μm、一
次粒子平均粒子径;11nm)の水分散液を、圧力式ホ
モジナイザー(SMT社製、商品名:超高圧式ホモジナ
イザーGM−1)を用いる粉砕工程(加圧500kg/
cm2 )に供し、この粉砕操作を繰り返えして、処理後の
分散液の二次粒子平均粒子径を200nmに低下させ
た。得られた分散液の固形分濃度は12%であった。シリカ微細粒子C 合成無定形シリカ(日本シリカ工業社製、商品名:Ni
psil LP、二次粒子平均粒子径;9μm、一次粒
子平均粒子径;16nm)の水分散液を、圧力式ホモジ
ナイザー(SMT社製、商品名:超高圧式ホモジナイザ
ーGM−1)を用いる粉砕工程(加圧500kg/c
m2 )に供し、この粉砕操作を繰り返えして、処理後の
分散液の二次粒子平均粒子径を500nmに低下させ
た。得られた分散液の固形分濃度は12%であった。
尚、粉砕操作後も一次粒子径は操作前と同じであった。
【0045】実施例1 前記紙基材上に、下記組成を有する下塗り層用塗工液
を、乾燥重量が12g/m2 になるように、エアーナイ
フコーターを用いて塗工し乾燥した。次に、下記組成を
有するキャスト塗工層用塗工液を、上記下塗り層上に、
エアーナイフコーターを用いて塗工し、冷風で20秒乾
燥して半乾燥状態にした後(塗工層絶乾量に対する水分
率150%)、これを、表面温度が100℃の鏡面ドラ
ムに圧接し、乾燥した後、離型させて、高光沢タイプの
インクジェット記録用紙を得た。このときのキャスト塗
工層の塗工量は固形分重量で、6g/m2 であった。
【0046】下塗り層用塗工液(固形分濃度17%) ・合成シリカ(ファインシールX−60;トクヤマ製、二次粒子 平均粒子径;6.0μm、一次粒子平均粒子径;15nm) 80部 ・ゼオライト(トヨビルダー;トーソー製、平均粒子径1.5μm) 20部 ・シリル変性ポリビニルアルコール(R1130;クラレ製) 20部 ・ガラス転移点75℃のスチレン−2メチルヘキシルアクリレー ト共重合体と粒子径30nmのコロイダルシリカとの複合体エマ ルジョン(共重合体とコロイダルシリカは重量比で40:60、 エマルジョンの粒子径は80nm) 40部 ・蛍光染料(WhitexBPSH;住友化学製) 2部
【0047】キャスト塗工層用塗工液(固形分濃度12%) ・シリカ微細粒子A 100部 ・ジアリルジメチルアンモニウムクロライド−アクリルアミド共 重合体(日東紡績社製、商品名;PAS−J−81) 10部 ・カチオン性水性ウレタン樹脂(F−8564D;第一工業製薬 製、Tg=73℃) 25部 ・ステアリン酸アミド 5部
【0048】実施例2 実施例1と同様にして光沢タイプのインクジェット記録
用紙を作製した。但し、キャスト塗工層用塗工液とし
て、下記組成のものを用いた。キャスト塗工層用塗工液(固形分濃度12%) ・シリカ微細粒子A 100部 ・ジアリルジメチルアンモニウムクロライド−アクリルアミド共 重合体(日東紡績社製、商品名;PAS−J−81) 10部 ・カチオン性水性ウレタン樹脂(F−8564D;第一工業製薬 製、Tg=73℃) 25部 ・オレイン酸アミド 5部
【0049】実施例3 実施例1と同様にして光沢タイプのインクジェット記録
用紙を作製した。但し、キャスト塗工層用塗工液として
下記組成のものを用いた。キャスト塗工層用塗工液(固形分濃度12%) ・シリカ微細粒子A 100部 ・ジアリルジメチルアンモニウムクロライド−アクリルアミド共 重合体(日東紡績社製、商品名;PAS−J−81) 10部 ・カチオン性水性ウレタン樹脂(F−8564D;第一工業製薬 製、Tg=73℃) 25部 ・ポリエチレンワックスとステアリン酸アミドの混合物(ペルトー ルN856;近代化学工業) 10部
【0050】実施例4 実施例1と同様にして光沢タイプのインクジェット記録
用紙を作製した。但し、実施例1で用いたキャスト塗工
層用塗工液において、シリカ微細粒子Aの代りにシリカ
微細粒子Bを用いた。
【0051】実施例5 実施例1と同様にして光沢タイプのインクジェット記録
用紙を作製した。但し、キャスト塗工層用塗工液として
下記組成のものを使用した。キャスト塗工層用塗工液(固形分濃度12%) ・シリカ微細粒子A 100部 ・アニオン性水性ウレタン樹脂(スーパーフレックス126;第 一工業製薬製、Tg=72℃) 25部 ・ステアリン酸アミド 5部
【0052】比較例1 実施例1と同様にして光沢タイプのインクジェット記録
用紙を作製した。但し、実施例1で用いた光沢層用塗工
液において、シリカ微細粒子Aの代りにシリカ微細粒子
Cを使用した。
【0053】比較例2 実施例1と同様にして光沢タイプのインクジェット記録
用紙を作製した。但し、キャスト塗工層用塗工液として
下記組成のものを使用した。キャスト塗工層用塗工液(固形分濃度12%) ・シリカ微細粒子A 100部 ・ジアリルジメチルアンモニウムクロライド−アクリルアミド共 重合体(日東紡績社製、商品名;PAS−J−81) 10部 ・カチオン性水性ウレタン樹脂(F−8564D;第一工業製薬 製、Tg=73℃) 25部 ・離型剤(レシチン) 5部
【0054】比較例3 実施例1と同様にして光沢タイプのインクジェット記録
用紙を作製した。但し、キャスト塗工層用塗工液として
下記組成のものを使用した。キャスト塗工層用塗工液(固形分濃度12%) ・シリカ微細粒子A 100部 ・ジアリルジメチルアンモニウムクロライド−アクリルアミド共 重合体(日東紡績社製、商品名;PAS−J−81) 10部 ・カチオン性水性ウレタン樹脂(F−8564D;第一工業製薬 製、Tg=73℃) 25部 ・離型剤(ステアリン酸カルシウム) 5部
【0055】比較例4 実施例1と同様にして光沢タイプのインクジェット記録
用紙を作製した。但し、キャスト塗工層用塗工液として
下記組成のものを使用した。キャスト塗工層用塗工液(固形分濃度12%) ・シリカ微細粒子A 100部 ・ジアリルジメチルアンモニウムクロライド−アクリルアミド共 重合体(日東紡績社製、商品名;PAS−J−81) 10部 ・カチオン性水性ウレタン樹脂(F−8564D;第一工業製薬 製、Tg=73℃) 25部
【0056】比較例5 実施例1と同様にして、紙基材上に下塗り層まで設けた
ものをインクジェット記録用紙として用いた。
【0057】比較例6 前記紙基材をそのままインクジェット記録用紙として用
いた。
【0058】前記実施例1〜5及び比較例1〜6のイン
クジェット記録用紙について、そのインクジェット記録
適性、白紙光沢、ドラム離型性を下記テスト法によりテ
ストした。その結果を表1にまとめて示す。
【0059】(1)インクジェット記録適性 インクジェットプリンターBJC420J(キヤノン
(株)製)を用いて供試インクジェット記録用紙上に印
字を行ない、下記事項を測定し評価した。 (ベタ印字部の均一性)シアンインクとマゼンタインク
の2色混合のベタ印字部の印字ムラ(濃淡ムラ)を目視
にて評価した。 ○:印字ムラは見られず良好。 ○−:印字ムラが若干あるが、実用上問題なし。 △:印字ムラがややあり、実用困難。 ×:印字ムラが著しく、実用不可。 (印字ニジミ)ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー
の各色インクのベタ印字部を、境界部が互いに接する様
に印字し、境界におけるインクのニジミを目視にて評価
した。 ○:ニジミは見られず良好。 ○−:ニジミが若干あるが、実用可能。 △:ニジミがやや目立ち、実用困難。 ×:ニジミが著しく、実用不可。 (インクの乾燥性)シアンインクとマゼンタインクとの
2色混合インクによるのベタ印字部についてインクの乾
燥性を評価した。 ○:印字直後に指で触れてもまったく汚れない。 ×:印字直後に指で触れると汚れる。 (インクジェット記録後の印字濃度)黒ベタ印字部分の
印字濃度をマクベスRD−914で測定した。
【0060】〔光沢度〕JIS−P8142に従って白
紙部の75°光沢を測定した。
【0061】〔目視外観〕インクジェット記録された試
料の光沢感、平滑感を目視により評価した。 ◎:極めて優れていた。 ○:優れていた。 ○−:やや不十分。 △:不十分。 ×:光沢が無く不可。
【0062】〔総合評価〕インクジェット記録された試
料について、その印字品位、及び光沢を総合的に評価し
た。 5:極めて優れていた。 4:優れていた。 3:普通である。 2:やや不十分。 1:不可。
【0063】
【表1】
【0064】表1が明瞭に示しているように、本発明に
係る実施例1〜5のインクジェット記録用紙は、インク
ジェット記録適性、光沢度、外観、離型性、及び総合評
価において、実用上満足できるものであった。しかし、
比較例1〜6は、上記特性の少なくとも1つにおいて、
実用上不満足なものであった。
【0065】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録用シート
は、インクジェット記録適性、光沢度及び、成型表面か
らの離型性にすぐれ、実用上きわめて有用なものであ
り、本発明方法は、このような性能を有するインクジェ
ット記録用シートを効率よく製造することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状基材と、この基材上に形成さ
    れ、かつ顔料および接着剤を含有する少なくとも1層の
    下塗り層と、この下塗り層上に形成され、かつ顔料およ
    び接着剤を含有するキャスト塗工層とを有し、前記キャ
    スト塗工層中の顔料が、3nm〜40nmの一次粒子平
    均粒子径、および10nm〜300nmの二次粒子平均
    粒子径を有するシリカ微細粒子を含有し、さらに前記キ
    ャスト塗工層中に高級脂肪酸アミドが含有されているこ
    とを特徴とするインクジェット記録用シート。
  2. 【請求項2】 前記キャスト塗工層が、さらにカチオン
    性化合物を含有する、請求項1に記載のインクジェット
    記録用シート。
  3. 【請求項3】 前記キャスト塗工層中の接着剤が水性ポ
    リウレタン樹脂を含む、請求項1または2記載のインク
    ジェット記録用シート。
  4. 【請求項4】 シート状基材上に、顔料および接着剤を
    含有する少なくとも1層の下塗り層を設け、さらに3n
    m〜40nmの一次粒子平均粒子径および10nm〜3
    00nmの二次粒子平均粒子径を有するシリカ微細粒子
    並びに高級脂肪酸アミドを含有するキャスト塗工層用塗
    工液を、前記下塗り層上に塗工し、この塗工層を半乾燥
    状態とした後、加熱された鏡面ドラムに圧接、乾燥する
    ことを特徴とするインクジェット記録用紙の製造方法。
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