JP3504571B2 - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JP3504571B2
JP3504571B2 JP2000075348A JP2000075348A JP3504571B2 JP 3504571 B2 JP3504571 B2 JP 3504571B2 JP 2000075348 A JP2000075348 A JP 2000075348A JP 2000075348 A JP2000075348 A JP 2000075348A JP 3504571 B2 JP3504571 B2 JP 3504571B2
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threshing
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晴充 牧園
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植立穀稈を刈り取
り、刈取り穀稈を搬送装置によって脱穀装置の脱穀フィ
ードチェーンに供給する刈取り部を、前記脱穀装置を備
える走行機体にこの機体の横方向に位置変更自在に連結
してあるコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】上記コンバインは、刈取り部を走行機体
に対して横移動させることにより、刈取り部の全体が走
行機体の横幅内に位置する状態にして刈取り作業した
り、刈取り部の一端側が走行機体から横外側に出る状態
にして刈取り作業できるものである。
【0003】コンバインで収穫作業を行う場合、刈取り
穀稈を人為的に脱穀装置に供給して脱穀処理する枕扱き
作業が伴う。この枕扱き作業を行う際、脱穀フィードチ
ェーンの搬送始端部に枕扱きガイドを設けて供給ガイド
面を形成すると、この枕扱きガイドを載置台にして穀稈
を置いたり、穀稈を供給ガイド面によって移動案内させ
て脱穀フィードチェーンと挟持レールとの間にスムーズ
に送り込むことができて作業しやすくなる。このため、
従来、たとえば特開平11−299335号公報に示さ
れるものがあった。すなわち、チェーンガイドの両横側
に枕扱きガイドとしての側板を上下揺動自在に取付け、
各側板をチェーンガイドに対して上昇揺動した取付け姿
勢にすると、各側板の遊端部の上端側が脱穀フィードチ
ェーンの搬送始端部より高レベルに位置して供給ガイド
面を形成するものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の場合、
枕扱き作業を行う際、枕扱きガイドに載せた穀稈の稈身
や葉の一部が脱穀フィードチェーンの両横側に別れて位
置する供給ガイド面どうしの間から脱穀フィードチェー
ンの方に垂れ下がり、穀稈を置きにくいとか、脱穀フィ
ードチェーンと挟持レールとの間に送り込みにくくなる
ことがあった。本発明の目的は、刈取り部の連結位置変
更ができるものでありながら、枕扱き作業が行いやすい
ものを比較的構造簡単に得られるコンバインを提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0006】 〔構成〕 植立穀稈を刈り取り、刈取り穀稈を搬送装置によって脱
穀装置の脱穀フィードチェーンに供給する刈取り部を、
前記脱穀装置を備える走行機体にこの機体の横方向に位
置変更自在に連結してあるコンバインにおいて、前記脱
穀装置に人為供給される穀稈に作用させる枕扱きガイド
を、前記刈取り部に設けた支持部に機体横向きの軸芯ま
わりで揺動自在に支持させ、前記枕扱きガイドの機体横
方向での大きさを、前記刈取り部を走行機体の内側に格
納した位置で、枕扱きガイドが脱穀フィードチェーンの
搬送始端部の上方を覆い、前記刈取り部が走行機体の横
外側に突出すると、枕扱きガイドが脱穀フィードチェー
ンの搬送始端部からその横側に外れる大きさに設定し、
前記刈取り部が走行機体に対して前記格納位置にある状
態で前記枕扱きガイドを揺動させることにより、枕扱き
ガイドが脱穀フィードチェーンの搬送始端部の上方を覆
って穀稈を脱穀フィードチェーンと挟持レールとの間に
移動案内する供給ガイド面を形成する作用状態と、脱穀
フィードチェーンから離間した作用解除状態とに切り換
わるように構成してある。
【0007】〔作用〕枕扱き作業を行う際、刈取り部を
前記特定の取付位置にして枕扱きガイドを作用状態にす
る。すると、枕扱きガイドが脱穀フィードチェーンの搬
送始端部の上方を覆って供給ガイド面を形成する。これ
により、枕扱きガイドを載置台にして穀稈を載せ置いた
り、穀稈を供給ガイド面によって案内させながら脱穀フ
ィードチェーンと挟持レールとの間に供給することがで
きる。
【0008】枕扱きガイドが刈取り部の支持部材に揺動
自在に支持されるものだから、枕扱きガイドによって形
成される供給ガイド面を、機体横方向幅が比較的広くて
穀稈を載置しやすいとか案内させやすいものにしやす
い。
【0009】刈取り部の走行機体に対する取付位置を変
更する際、枕扱きガイドを作用状態にしたままである
と、枕扱きガイドが脱穀フィードチェーンに当たると
か、脱穀フィードチェーンに沿っている供給ガイドに当
たるなどの事態が発生する。しかし、枕扱きガイドを作
用解除状態に切り換えると、枕扱きガイドが脱穀フィー
ドチェーンから離間し、上記した干渉トラブルを伴わな
いで刈取り部を横移動させられる。
【0010】〔効果〕枕扱きガイドを作用解除状態に切
り換えることによって刈取り部を横移動させられるもの
でありながら、枕扱き作業を行う際には、枕扱きガイド
を作用状態にすることにより、枕扱きガイドを載置台に
して穀稈を載せ置いたり、供給ガイド面によって穀稈を
脱穀フィードチェーンと挟持レールとの間に送り込み案
内させたりして楽にかつ能率よく作業できる。しかも、
供給ガイド面として穀稈を載せやすいとか案内させやす
いものを採用し、この面からも楽に能率よく作業でき
る。
【0011】請求項2による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0012】〔構成〕請求項1による発明の構成におい
て、前記刈取り部の前記搬送装置からの刈取り穀稈をこ
れに押圧作用して脱穀フィードチェーンと挟持レールと
の間に案内する供給ガイドを、脱穀フィードチェーンの
搬送始端部に沿って位置して案内作用する下降作用位置
と、脱穀フィードチェーンから上方に離間して脱穀フィ
ードチェーンの搬送始端部の上方を開放する上昇解除位
置とに切り換え自在に取付け、前記供給ガイドと前記枕
扱きガイドとを連係させる連係機構を設けて、供給ガイ
ドが前記上昇解除位置に切り換わるのに連係して枕扱き
ガイドが前記作用状態に切り換わるように構成してあ
る。
【0013】〔作用〕枕扱き作業を行う際には、供給ガ
イドを脱穀フィードチェーンに穀稈供給する障害物にな
らないように上昇解除位置に切り換えるものである。供
給ガイドを上昇解除位置に切り換えると、枕扱きガイド
が連係機構のために自ずと作用状態になる。
【0014】〔効果〕したがって、枕扱き作業を行う
際、供給ガイドを作業に対応する上昇解除位置に切り換
えるだけで枕扱きガイドが作業に対応する作用状態に自
ずと切り換わり、枕扱きガイドを切り換えるための特別
な手間を要しないで楽に枕扱きガイドを使用できる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1に示すように、稲や麦などの
植立穀稈を引き起こし装置1によって引き起こし処理す
るとともバリカン形の刈取り装置2によって刈取り処理
し、刈取り穀稈を株元側に搬送作用する挟持搬送装置
と、穂先側に搬送作用する係止搬送装置とで成る搬送装
置3によって機体後方に搬送して脱穀装置4の脱穀フィ
ードチェーン4aに供給する刈取り部5を、左右一対の
クローラ走行装置6、搭乗型の運転部、前記脱穀装置4
を備える走行機体の前部に支持させるとともに、走行機
体の原動部に位置するエンジンから刈取り部5に駆動力
を伝達するように構成して、コンバインを構成してあ
る。
【0016】図5、図6などに示すように、刈取り部5
のフレーム7の基端部7aを走行機体が備える左右一対
の支持部材9に機体横向きの軸芯Pまわりで回動自在に
連結することにより、刈取り部5を走行機体に前記軸芯
Pのまわりで上下に揺動するように支持させてある。前
記左右一対の支持部材9にわたって連結軸部21aが回
動自在に連結していることによって両支持部材9に連結
軸部21aの機体横向きの軸芯まわりで揺動自在に支持
されている操作枠体21と、この操作枠体21の遊端側
に位置する丸パイプ材で成る連結杆部21bが支持して
いるブラケット22にシリンダロッドが連結し、シリン
ダチューブが走行機体の機体フレームに連結しているリ
フトシリンダ23とにより、刈取り部5を昇降操作する
操作機構を構成してある。すなわち、リフトシリンダ2
3を伸長側に駆動操作すると、このリフトシリンダ23
が操作枠体21を前記連結軸部21aの軸芯まわりで上
昇揺動させ、この操作枠体21の前記連結杆部21bよ
りも遊端側に位置するパイプ材で成る上げ操作杆部21
cを前記刈取り部フレーム7の前記基端部7aから延出
しているアーム部7bの後面側に当接させてこの上げ操
作杆部21cで刈取り部フレーム7を前記軸芯Pのまわ
りで押し上げ揺動させる。リフトシリンダ23を短縮側
に駆動操作すると、このリフトシリンダ23が操作枠体
21を前記連結軸部21aの軸芯まわりで下降揺動さ
せ、刈取り部フレーム7を刈取り部5の重量によって下
降揺動させたり、操作枠体21の前記上げ操作杆部21
cよりも前方側に位置する丸棒材で成る下げ操作杆部2
1dを刈取り部フレーム7の前記アーム部7bの前面側
に当接させてこの下げ操作杆部21dによって刈取り部
フレーム7を引き下げ揺動させたりする。つまり、リフ
トシリンダ23を操作し、このリフトシリンダ23の駆
動力や刈取り部5の自重によって刈取り部5を走行機体
に対して前記軸芯Pまわりで揺動させて昇降操作するよ
うにしてある。
【0017】図5、図6に示すように、刈取り部フレー
ム7の前記基端部7aにエンジンからの駆動力を入力す
るように、かつ、その基端部7aを前記左右一対の支持
部材9に回動自在に支持させるように基端部7aを貫通
しているとともに前記支持部材9に回動自在に支持され
ている入力軸10に対して基端部7aが摺動するように
構成してある。刈取り部フレーム7の前記アーム部7b
に左右一対の係止壁部25aによって一体摺動するよう
に係合している横送り操作体25と、この横送り操作体
25のボス部25bに螺合しているとともに前記操作枠
体21の左右一対の側板部21eにわたって回動自在に
支持されている螺旋軸26と、この螺旋軸26の一端側
に出力部が連動する状態にして前記操作枠体21の前記
側板部21eに支持させてある横送り電動モータ27と
によって、刈取り部5を前記軸芯Pに沿わせて走行機体
に対して横移動させる横送り操作機構28を構成してあ
る。 すなわち、横送り電動モータ27を正回転や逆回
転方向に駆動操作すると、この電動モータ27が螺旋軸
26を正回転や逆回転方向に駆動し、横送り操作体25
が螺旋軸26との螺合のために螺旋軸26に沿って機体
横方向に移動し、前記係止壁部25aを刈取り部フレー
ム7の前記アーム部7bに当接させてこの係止壁部25
aで刈取り部フレーム7を前記入力軸10と、前記操作
枠体21の前記上げ操作杆部21cとに沿わせて機体横
方向に移動させる。
【0018】つまり、前記横送り電動モータ27を操作
することにより、この電動モータ27の駆動力によって
刈取り部5を走行機体に対してその横方向に移動させ
て、刈取り部5の走行機体に対する取付位置を変更でき
るように構成し、刈取り部5の全体が走行機体の横幅内
に入り込み、かつ、刈取り装置2が刈取り処理していく
刈取り域の内側を左側の走行装置6が移動していくよう
に刈取り部5を走行機体の内側に格納した位置に横シフ
トさせて刈取り作業したり、刈取り装置2が刈取り処理
していく刈取り域の左横外側を左側の走行装置6の左端
が移動していくように刈取り部5を走行機体の左横外側
に突出した位置に横シフトさせて刈取り作業したりでき
るようにしてある。
【0019】図2などに示すように、脱穀装置4の穀稈
供給口の前方に位置する供給ガイド11と枕扱きガイド
12とを備えるガイド機構によって刈取り穀稈を脱穀フ
ィードチェーン4aと挟持レール4bとの間に案内させ
て供給するように構成してある。
【0020】すなわち、供給ガイド11は、一対の取付
け部11a、11bが備えられている丸棒材で構成し、
一方の取付け部11aを、前記挟持レール4bを支持を
するように脱穀装置4の機壁に固定されているレール支
持部材8の前端部にブラケットを固定して形成してある
支持部8aから軸芯13aまわりで上下揺動自在に延出
している支持アーム13の先端側に回動自在に連結し、
他方の取付け部11bに一端側が回動自在に連結してい
る支持ロッド14の他端側を、前記支持アーム13の中
間部に摺動自在に支持させることにより、脱穀機側に支
持させてある。
【0021】これにより、支持アーム13を軸芯13a
まわりで揺動操作することによって、供給ガイド11が
脱穀フィードチェーン4aの搬送始端部に対して昇降し
て、図2に示す下降作用位置と図3に示す上昇解除位置
とに切り換わる。下降作用位置にした供給ガイド11
は、脱穀フィードチェーン4aの搬送始端部に沿う状態
になり、さらに、支持アーム13と前記支持部8aとに
わたって取り付けてあるスプリング15が支持アーム1
3を下降側に揺動付勢することと、前記支持ロッド14
に取付けてある挟持ばね14aが支持ロッド14を脱穀
フィードチェーン4aの方に摺動付勢していることとに
よって、脱穀フィードチェーン4aの搬送始端部に当て
付け付勢される状態になる。これにより、使用位置にし
た供給ガイド11は、刈取り部5の前記搬送装置3から
の刈取り穀稈の株元側を先端側の湾曲部11cによって
供給ガイド11の下側に導入して上から押圧し、脱穀フ
ィードチェーン4aによる受け継ぎ搬送が確実に行われ
るように脱穀フィードチェーン4aの搬送始端部に向け
て案内し、脱穀フィードチェーン4aの始端部からさら
に脱穀フィードチェーン4aと挟持レール4bとの間に
案内していく。
【0022】図3に示すように、上昇解除位置にした供
給ガイド11は、全体が脱穀フィードチェーン4aから
上方に離間した状態になり、脱穀フィードチェーン4a
の搬送始端部の上方に穀稈を人為的に供給できるように
その上方を開放する。このとき、前記スプリング15が
支持アーム13の上昇揺動のために、この支持アーム1
3を上昇側に揺動付勢する状態に切り換わっており、こ
のアーム付勢によって供給ガイド11を上昇解除位置に
保持できる。
【0023】図5などに示すように、前記枕扱きガイド
12は、引き起こし装置1に動力伝達する引き起こし伝
動ケース1aの上端側から機体後方向きに延出させるこ
とによって刈取り部5と共に走行機体に対して横移動す
るように刈取り部5に備えさせたアーム形式の支持部1
7の延出端側のボス部17aに一端側が機体横向きの軸
芯Xまわりで回動自在に連結している断面コ字形状の板
部材で作成してある。これより、刈取り部5を機体内側
の前記格納位置に横シフトさせた状態において、枕扱き
ガイド12を前記軸芯Xまわりで機体後方側に揺動操作
すれば図3に示す作用状態になり、機体前方側に揺動操
作すれば図2に示す作用解除状態になる。
【0024】図3、図4に示すように、作用状態にした
枕扱きガイド12は、支持部17から機体後方向きに脱
穀フィードチェーン4aの搬送始端部の上方に延出した
取付姿勢の状態で、かつ、支持部17のボス部17aに
連結しているブラケット12aが支持部17の下部に当
接して受け止められることによって前記取付姿勢を保持
する状態になって延出端側で脱穀フィードチェーン4a
の搬送始端部の上方を覆い、機体上方向きになった外側
面で供給ガイド面12bを脱穀フィードチェーン4aの
搬送始端部の上方に形成する。供給ガイド面12bは、
刈取り穀稈を載置することを可能にしたり、脱穀装置4
に人為供給するべき穀稈の株元側を供給ガイド面12b
に載置して後方側に移動操作することにより、その株元
側を脱穀フィードチェーン4aと挟持レール4bとの間
に入り込んで行くように案内する。
【0025】図2,図4に示すように、作用解除状態に
した枕扱きガイド12は、支持部17の上に裏面側が上
向きになって載って脱穀フィードチェーン4aから離間
した取付け姿勢の状態で、かつ、支持部17に載って受
け止められることによってその取付姿勢を保持する状態
になり、刈取り部5の搬送装置3からの穀稈が脱穀フィ
ードチェーン4aの搬送始端部に障害になく送り込まれ
るようにし、かつ、刈取り部5が走行機体に対して横移
動されることを可能にする。
【0026】要するに、刈取り部5によって穀稈を刈り
取り処理して脱穀装置4に自動的に供給させながら作業
を行う際には、供給ガイド11を下降作用位置に、枕扱
きガイド12を作用解除状態にそれぞれ切り換えてお
く。すると、刈取り部5を機体内側と外側のいずれに横
シフトさせて作業する場合でも、刈取り部5の搬送装置
3からの刈取り穀稈を供給ガイド11による案内によっ
て脱穀フィードチェーン4aの搬送始端部や、脱穀フィ
ードチェーン4aと挟持レール4bとの間にスムーズに
供給しながら作業できる。このとき、枕扱きガイド12
が作用状態になっていても、刈取り部5からの穀稈は枕
扱きガイド12を押し上げながら脱穀フィードチェーン
4aに供給されたり、脱穀フィードチェーン4aによっ
て搬送され、枕扱きガイド12は穀稈搬送の障害になら
ない。
【0027】枕扱き作業を行う際、刈取り部5を走行機
体に対する特定位置の一例としての機体内側に格納した
取付位置に横シフトさせた状態にして、供給ガイド11
を上昇解除位置に、枕扱きガイド12を作用状態にそれ
ぞれ切り換える。すると、刈取り穀稈を脱穀フィードチ
ェーン4aの搬送始端部にその上方から供給できる。そ
して、枕扱きガイド12によって脱穀フィードチェーン
4aの搬送始端部の上方に供給ガイド面12bが形成さ
れ、穀稈の株元側を供給ガイド面12bに載置し、枕扱
きガイド12を載置台にして載せ置いたり、供給ガイド
面12bによって案内させて脱穀フィードチェーン4a
と挟持レール4bとの間に送り込んだりしながら作業で
きる。
【0028】 刈取り部5の取付け位置を変更する際、
枕扱きガイド12を作用解除状態にする。すると、枕扱
きガイド12が脱穀フィードチェーン4aや供給ガイド
11に当たらないようにしながら、刈取り部5を横移動
させられる。
【0029】〔別実施形態〕図7は、別の実施形態を備
えるガイド機構を示し、このガイド機構では、枕扱きガ
イド12を支持する前記支持部17に取付けた電動切り
換えモータ31および検出スイッチ32と、図8の如く
前記切り換えモータ31の駆動回路や、前記検出スイッ
チ32に連係させた切換え制御機構33と、前記レール
支持部材8に取付けた検出スイッチ34とにより、供給
ガイド11と枕扱きガイド12とを連係させている連係
機構30を構成してある。
【0030】切り換えモータ31の出力ギヤ31aが、
枕扱きガイド12の端部に一体回動自在に連結している
回転支軸12cに一体回動自在に備えてあるギヤ35に
噛合っており、切り換えモータ31は、ギヤ35を介し
て回転支軸12cを回転操作することによって、枕扱き
ガイド12を前記作用状態と作用解除状態とに切り換え
操作する。
【0031】前記支持部17に取付けてある検出スイッ
チ32は、枕扱きガイド12に対する接触の有無によっ
て枕扱きガイド12が作用位置や作用解除位置になった
ことを検出し、この検出結果を切換え制御機構33に出
力する。
【0032】前記レール支持部材8に取付けてある検出
スイッチ34は、前記支持アーム13の揺動位置に基づ
いて供給ガイド11が下降側や上昇解除位置になったこ
とを検出し、この検出結果を切換え制御機構33に出力
する。
【0033】切換え制御機構33は、検出スイッチ34
が供給ガイド11を上昇解除位置に切り換えられたこと
の検出状態になると、この検出スイッチ34からの情報
を基に、切換えモータ31を作用側に駆動操作すること
によって枕扱きガイド12を作用状態に切り換え操作
し、枕扱きガイド12が作用状態に切り換わると、検出
スイッチ32からの情報に基づいて切換えモータ31を
停止操作して、枕扱きガイド12を作用状態に保持す
る。また、検出スイッチ34が供給ガイド12を下降側
に切り換えられたことの検出状態になると、この検出ス
イッチ34からの情報を基に、切換えモータ31を解除
側に駆動操作することによって枕扱きガイド12を作用
解除状態に切り換え操作し、枕扱きガイド12が作用解
除状態に切り換わると、検出スイッチ32からの情報に
基づいて切換えモータ31を停止操作して、枕扱きガイ
ド12を作用解除状態に保持する。
【0034】これにより、供給ガイド11が上昇解除位
置に切換え操作されるに連係して枕扱きガイド12が作
用状態に切り換わるように、かつ、供給ガイド11が下
降側に切り換え操作されるに連係して枕扱きガイド12
が作用解除状態に切り換わるように供給ガイド11と枕
扱きガイド12とが連係機構30によって連係されてお
り、前記自動作業を行う際には、供給ガイド11を下降
作用位置に切り換え操作するだけで枕扱きガイド12が
自動的に作用解除状態になる。そして、枕扱き作業を行
う際、供給ガイド11を上昇解除位置に切り換え操作す
るだけで枕扱きガイド12が自動的に作用状態になり、
枕扱きガイド12を使用して穀稈を脱穀装置4に供給で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバイン前部の側面図
【図2】供給ガイドの下降作用位置、枕扱きガイドの作
用解除状態を示す側面図
【図3】供給ガイドの上昇解除位置、枕扱きガイドの作
用状態を示す側面図
【図4】供給ガイドと枕扱きガイドの配設部の平面図
【図5】横送り操作機構の正面図
【図6】横送り操作機構の側面図
【図7】別の実施形態を備えるガイド機構の側面図
【図8】枕扱きガイドの制御のブロック図
【符号の説明】
3 搬送装置 4 脱穀装置 4a 脱穀フィードチェーン 4b 挟持レール 5 刈取り部 12 枕扱きガイド 12b 供給ガイド面 X 軸芯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A01D 67/00 A01D 67/00 D (56)参考文献 特開 平11−137053(JP,A) 特開 平8−266137(JP,A) 特開 平8−23755(JP,A) 実開 昭51−135171(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01F 12/10 A01D 34/28 101 A01D 61/00 A01D 67/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植立穀稈を刈り取り、刈取り穀稈を搬送
    装置によって脱穀装置の脱穀フィードチェーンに供給す
    る刈取り部を、前記脱穀装置を備える走行機体にこの機
    体の横方向に位置変更自在に連結してあるコンバインで
    あって、 前記脱穀装置に人為供給される穀稈に作用させる枕扱き
    ガイドを、前記刈取り部に設けた支持部に機体横向きの
    軸芯まわりで揺動自在に支持させ、前記枕扱きガイドの機体横方向での大きさを、前記刈取
    り部を走行機体の内側に格納した位置で、枕扱きガイド
    が脱穀フィードチェーンの搬送始端部の上方を覆い、前
    記刈取り部が走行機体の横外側に突出すると、枕扱きガ
    イドが脱穀フィードチェーンの搬送始端部からその横側
    に外れる大きさに設定し、 前記刈取り部が走行機体に対して前記格納位置にある状
    態で前記枕扱きガイドを揺動させることにより、枕扱き
    ガイドが脱穀フィードチェーンの搬送始端部の上方を覆
    って穀稈を脱穀フィードチェーンと挟持レールとの間に
    移動案内する供給ガイド面を形成する作用状態と、脱穀
    フィードチェーンから離間した作用解除状態とに切り換
    わるように構成してあるコンバイン。
  2. 【請求項2】 前記刈取り部の前記搬送装置からの刈取
    り穀稈をこれに押圧作用して脱穀フィードチェーンと挟
    持レールとの間に案内する供給ガイドを、脱穀フィード
    チェーンの搬送始端部に沿って位置して案内作用する下
    降作用位置と、脱穀フィードチェーンから上方に離間し
    て脱穀フィードチェーンの搬送始端部の上方を開放する
    上昇解除位置とに切り換え自在に取付け、前記供給ガイ
    ドと前記枕扱きガイドとを連係させる連係機構を設け
    て、供給ガイドが前記上昇解除位置に切り換わるのに連
    係して枕扱きガイドが前記作用状態に切り換わるように
    構成してある請求項1記載のコンバイン。
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