JP3812181B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンバインに関するものである。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】
刈取装置により未刈穀稈を刈り取って脱穀装置へ搬送供給し脱穀作業を行うコンバインにおいて、搬送穀稈の稈長が短稈の場合、特に畦際刈り等による極短稈のときは、刈取装置の搬送供給部の搬送供給チェンを脱穀装置のフィードチェン側から、脱穀入口部のみ穀稈を挟持する脱穀短稈チェン側へスライド調節を行わせるが、この搬送供給チェンのスライド調節時に、保持枠に一定量弾発可能に保持し該供給チェンに穀稈を挟持搬送させる挟持杆を同じくスライド追従させる。
【0003】
しかし、従来では、該挟持杆がスライド追従するときに該保持枠が刈取装置の本体側に固定されているため、該搬送供給チェンのスライド調節による方向の変化に対し旨く密接でき難い部分を生じ、穀稈の挟持不良等により作業性能が阻害されることになる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、フィードチェン)によって穀稈を挟持搬送して脱穀する脱穀装置(1)と脱穀された穀粒を貯留するグレンタンク(11)とを車台(8)上に設け、前側から、植立穀稈を分草する分草体(13)と分草された穀稈を引き起こす引起部(14)と引き起こされた穀稈を刈り取る刈刃部(15)と刈り取られた穀稈を搬送途中において扱深さ調節する搬送調節部(16)と該搬送調節部(16)から穀稈を引き継いで前記フィードチェン(2)ないし該フィードチェン(2)の奥側に隣接配置する脱穀短稈チェン(2a)へ受け渡す搬送供給部(4)とを備えた刈取装置)を前記車台(8)前部の走行用ミッションケース(22)上端部に固定した刈取架台(23)に回動自在に支承して該刈取装置(3)を伸縮シリンダ(8a)によって昇降自在に設け、扱深さ調節チェン(44)をその前端部を支点として上下揺動可能に設けると共に、扱深さ調節モータ(45)を減速ケース(45b)に連動させ、該減速ケース(45b)から突設した減速軸(67)にチェン揺動アーム(68)を軸止し、該チェン揺動アーム(68)を連結ロッド(69)を介して前記扱深さ調節チェン(44)側に連結して、前記扱深さ調節モータ(45)の駆動によって扱深さ調節チェン(44)を上下揺動調節させるように構成し、該扱深さ調節チェン(44)の上方側に穀稈の穂先側を搬送する左側の穂先搬送ラグ(46a)と中側の穂先搬送ラグ(46b)と右側の穂先搬送ラグ(46c)とが配置されるように して前記搬送調節部(16)を構成し、該搬送調節部(16)の穂先搬送ラグ(46a,46b,46c)のうちの右側の穂先搬送ラグ(46c)を設ける右穂先搬送ケース(81)を中間位置で分割すると共に該右穂先搬送ケース(81)において穂先搬送ラグ(46c)を案内するラグガイドレール(82)をも前記右穂先搬送ケース(81)の分割位置(81b)において屈曲部と直線部とに分割して該屈曲部側のラグガイドレール(82)と直線部側のラグガイドレール(82)とを分割された右穂先搬送ケース(81)に対して各々締め付け固定し、該分割された一方及び他方の右穂先搬送ケース(81,81)どうしを一定長さ重ねながら該一方の右穂先搬送ケース(81)と該一方の右穂先搬送ケース(81)に固定したラグガイドレール(82)とによって他方の右穂先搬送ケース(81)を挟み込む状態で接続するように構成し、供給駆動スプロケット(47a)とチェンガイド(48)と該チェンガイド(48)後側のローラ(48a)と該チェンガイド(48)前側の調整テンションローラ(51a)とに搬送供給チェン(5)を巻き掛けると共に供給調節モータ(50)によって前記扱深さ調節チェン(44)から引き継いだ穀稈の供給先を前記フィードチェン(2)側または脱穀短稈チェン(2a)側へ変更できるようにして搬送供給部)を構成し、前記供給調節モータ(50)に固定した支持ベース(52)の先端側にガイドピン(52a)を突設すると共に前記チェンガイド(48)に案内溝(48b)を設けて該ガイドピン(52a)によってチェンガイド(48)のスライドを適宜位置で固定できるように構成し、前記搬送供給チェン)の搬送面に沿って穀稈を挟持る挟持杆設けると共に該挟持杆(6)を弾発可能に保持する保持枠支持フレーム(53)側から突設させた鉛直姿勢の回動軸(54a)に回動可能に支承して搬送供給チェン(5)のスライドに従動しながら穀稈を挟持できるように構成し、前記右側の穂先搬送ラグ(46c)の後側位置に穂先側検出杆(56a)及び株元側検出杆(56b)のON・OFF変化によって搬送穀稈の扱深さを検出する扱深さ検出センサ(56)を設け、前記扱深さ調節チェン(44)の扱深さ調節位置を扱深さ調節モータ(45)に設けたポテンショメータの回動角度から検出する扱深さ位置センサ(57)を設けるにあたり、前記減速ケース(45b)の一側にコ字状の取付アーム(70)を固定し、該取付アーム(70)に前記扱深さ位置センサ(57)を取り付け、該扱深さ位置センサ(57)から突設したセンサ軸(57a)に前記減速軸(67)上を越えてチェン揺動アーム(68)と重複する方向に延設したセンサアーム(71)を軸止し、該センサアーム(71)の先端部に設けた割溝(71a)に前記チェン揺動アーム(68)から突設した回動検出ピン(68a)を係合させて構成し、前記刈取装置(3)の昇降位置を前記刈取架台(23)に設けたポテンショメータの回動角度から検出する刈高さセンサ(58)を設け、刈取り穀稈の稈長を検出する稈長センサ(59)を前記引起部(14)の上部位置に配置し、搬送穀稈の有無を検出する左右の前側の穀稈センサ(60,60)を前記搬送調節部(16)の左右の掻込ラグベルト(41a,41c)の各前端位置近傍に配置し、搬送穀稈の有無を検出する後側の穀稈センサ(61)を前記搬送供給チェン(5)の前端部位置近傍に配置して、コントローラ(64)の入力側に前記扱深さ検出センサ(56)と扱深さ位置センサ(57)と刈高さセンサ(58)と稈長センサ(59)と左右の前側の穀稈センサ(60,60)と後側の穀稈センサ(61)とを接続すると共に該コントローラ(64)の出力側に前記扱深さ調節モータ(45)を駆動する調節リレー(65a,65b)と前記供給調節モータ(50)を駆動させる供給調節リレー(66)とを接続して、刈取装置(3)によって刈取搬送された穀稈が脱穀装置(1)へ供給されるときに搬送調節部(16)において扱深さ検出センサ(56)の検出値に基づいて扱深さ調節モータ(45)を駆動して扱深さ調節チェン(44)を適正な扱深さに調節すると共に、稈長センサ(59)によって短稈が検出されたときに供給調節モータ(50)を駆動して扱深さ調節チェン(44)から引き継いだ穀稈の供給先を脱穀短稈チェン(2a)側へ変更するように連繋したことを特徴とするコンバインの構成とする。
【0005】
【作用】
上記の構成により、刈取装置3で刈り取った穀稈を脱穀装置1へ搬送供給して脱穀作業を行うコンバインにおいて、刈り取られて掻き込み搬送された穀稈はその長・短に応じて搬送調節部により調節され搬送供給部4に送られ、この搬送供給部4に送られた穀稈が、例えば畦際刈り等による極短稈のときは、扱深さ調節チェン44から搬送供給部4へ引き継いだ穀稈の供給先を脱穀装置1のフィードチェン2側または脱穀短稈チェン2a側へ変更させて脱穀装置1へ供給させる。
【0006】
該搬送供給チェン5に穀稈を挟持して搬送させる挟持杆6の保持枠7を、支持フレーム53側から突設させた垂直姿勢の回動軸54aに回動可能に支承ることにより、該搬送供給チェン5のスライド調節による方向の変化に対し挟持杆6に一定の自由度を持たせて密接させることができるから、穀稈の挟持搬送を良好に行うことができる。
また、長い右穂先搬送ケース81及びラグガイドレール82が共に分割されるために加工が容易であると共に、この分割された右穂先搬送ケース81,81の接続時の強度増大が可能である。
また、扱深さ調節時にチェン揺動アーム68の回動量を増加させても、センサアーム71とチェン揺動アーム68が同方向に回動するため、安定した扱深さ制御を行うことができるようになると共に、コンパクトに形成することが可能となり破損による不具合の発生が少なくなる。
【0007】
【発明の効果】
この発明によると、刈り取って搬送される穀稈が、例えば畦際刈り等による極短稈の場合、扱深さ調節チェン44から搬送供給部4へ引き継いだ穀稈の供給先をフィードチェン2側から脱穀短稈チェン2a側へ変更して脱穀装置1へ供給させるが、このとき、搬送供給部4における搬送供給チェン5の挟持杆6保持枠7を、支持フレーム53側から突設させた垂直姿勢の回動軸54aに回動可能に支承していることにより、該挟持杆6を搬送供給チェン5のスライドによる方向の変化に対し一定の自由度を持たせて密接させることができるから、従来の如く、該挟持杆6が搬送供給チェン5に追従するとき、保持枠7が固定されているため該搬送供給チェン5の方向変化に対し旨く密接でき難い部分を生じたり、穀稈の挟持不良等により作業性能が阻害されるということがなく、穀稈の良好な挟持搬送により、搬送時の稈抜けや脱穀時の扱残し等を防止することができる。また、長い右穂先搬送ケース81及びラグガイドレール82の加工を容易に行うことができると共に、この接続された右穂先搬送ケース81,81の接続時の強度を増大させることができる。また、扱深さ調節時にチェン揺動アーム68の回動量を増加させても、センサアーム71とチェン揺動アーム68が同方向に回動するため、安定した扱深さ制御を行うことができると共に、コンパクトに形成することが可能となり破損による不具合の発生を少なくすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施例をコンバインについて図面に基づき説明する。
図13はコンバインの全体構成を示すもので、車台8の下部側に土壌面を走行する左右一対の走行クローラ9を張設した走行装置10を配設すると共に、該車台8上にはフィードチェン2に挟持搬送して供給される穀稈を脱穀し、この脱穀された穀粒を選別回収して一時貯留するグレンタンク11と、このタンク11に貯留された穀粒を機外へ排出する排穀オーガ12を備えた脱穀装置1を載置構成している。
【0009】
なお、該フィードチェン2の奥側に隣接して、供給穀稈が短稈のとき特に一部の極短稈では供給入口部のみ挟持し、以後は解放する脱穀短稈チェン2aを配置させる。
該脱穀装置1の前方に、前端側から植立穀稈を分草する分草体13と、分草された穀稈を引き起こす引起部14と、引き起こされた穀稈を刈り取る刈刃部15と、この刈り取られた穀稈を掻き込むと共に搬送途上において扱深さを調節する搬送調節部16と、この搬送調節部16から穀稈を引き継いで該フィードチェン2又は脱穀短稈チェン2aへ受け渡しする搬送供給部4と、これらの上方を覆う防塵カバー17とを有する刈取装置3を、油圧駆動による伸縮シリンダ8aにより土壌面に対して昇降自在に該車台8の前端部へ懸架構成している。
【0010】
該刈取装置3の一側にコンバインの操作制御を行う操作装置18と、この操作のための操作席19を設け、この操作席19の後方側に前記グレンタンク11を配置すると共に下方側にエンジン20を搭載し、これらの脱穀装置1,刈取装置3,走行装置10,操作装置18,エンジン20等によってコンバインの機体21を構成している。
【0011】
該刈取装置3は図3〜図5に示す如く、前記車台8の前端部に装架した走行用ミッションケース22の上端部に刈取架台23を固定すると共に、この刈取架台23の左右側のメタル部23aに刈取入力ケース24を回動自在に支承して設けると共に、この刈取入力ケース24から下方側に向けパイプ状の刈取主フレーム25を延長接合して構成させる。
【0012】
刈取入力プ−リ26を一端部に軸止した刈取入力軸27を該入力ケース24に内装軸支し、該刈取入力軸27と刈取主フレーム25に内装した刈取主軸28とをべベルギヤを介して連動連結して構成させる。
該刈取主フレーム25と、刈取装置3の下部にその全幅に亘って設けた下部横伝動ケ−ス29とを接合し、該刈取主軸28と下部横伝動ケ−ス29に内装した下部横軸30とを連動連結すると共に、該下部横伝動ケ−ス29の左端部近傍から前方斜上方へ向けて中間縦フレーム31を延設し、該下部横軸30と中間縦フレーム31に内装した中間縦軸32とをべベルギヤを介して連動連結して構成させる。
【0013】
該中間縦フレーム31と、刈取装置3の上部にその全幅に亘って設けた上部横伝動ケ−ス33とをギヤ変速による変速ケース34を介して接合し、該中間縦軸32からべベルギヤ及びベルトクラッチ35を経由すると共に、該変速ケース34のギヤを介し上部横伝動ケ−ス33に内装した上部横軸36の左端部とを連動連結して構成させる。
【0014】
該上部横伝動ケ−ス33に接合した、中央の1条と左右側の各2条による5条列の未刈穀稈を引き起す前記引起部14に対応する5本の引起駆動ケ−ス37を下方へ向け突設し、該上部横軸36と引起駆動ケ−ス37に内装した各引起駆動軸38とを各々べベルギヤを介して連動連結すると共に、該各引起駆動軸38と引起ラグ39aを取り付けた引起チェン39bを駆動する引起スプロケット39を軸止した引起軸40とをべベルギヤを介して各々連動連結して構成させる。
【0015】
前記各分草体13の後方側に刈り取った穀稈の株元側を掻き込む左一対・中・右一対の各掻込ラグベルト41と、この各掻込ラグベルト41により掻き込んだ穀稈を、更に掻き込む各掻込スターホイル42(a,b,c)を配設し、この各掻込スターホイル42からY字状に配設した左・中・右の各株元搬送チェン43(a,b,c)を経て、その合流部から搬送穀稈の扱深さを深・浅に調節する扱深さ調節チェン44に引き継ぎ連動連結して構成させる。
【0016】
該扱深さ調節チェン44を、その前端部を支点として扱深さ調節モータ45の駆動により上下揺動可能に配設すると共に、該各株元搬送チェン43(a,b,c)及び扱深さ調節チェン44の上方側に、穀稈の株元側に対応して各々その穂先側を搬送させる左・中・右の各穂先搬送ラグ46(a,b,c)を配設して前記搬送調節部16を構成させる。
【0017】
図1に示す如く、該扱深さ調節チェン44から引き継いで前記脱穀装置1へ供給する穀稈を、その稈長に応じ通常では標準状態としてフィードチェン2側へ、また畦際刈り等においては極短稈状態として脱穀短稈チェン2a側へ各々供給を変更する搬送供給チェン5を略三角形状に配設して構成する。
該搬送供給チェン5を、前記刈取入力軸27にべベルギヤを介して連動連結する供給駆動軸47に軸止した供給駆動スプロケット47aと、該チェン5を案内するチェンガイド48と、このチェンガイド48後側の誘導ローラ48a及び前側の調整テンションローラ51aとに駆動可能に巻き掛け張設すると共に、該チェンガイド48を調節アーム49を介して供給調節モータ50の駆動により、穀稈の供給位置を前記フィードチェン2側から脱穀短稈チェン2a側へスライド調節可能として前記搬送供給部4を構成させる。
【0018】
なお、該搬送供給チェン5のスライド調節によるチェン張設軌跡の変位を自動的に調整する調整テンションローラ51aをテンションアーム51に軸支すると共に、このテンションアーム51を該供給調節モータ50に固定した支持ベース52に支承し、該テンションアーム51の適宜位置にテンションバネ51bを取り付けて構成させる。
【0019】
図2に示す如く、該搬送供給チェン5に穀稈を該チェン5の搬送面に沿って挟持搬送する挟持杆6を設け、この挟持杆6に固定した挾持取付板6aの取付メタル6bに、一端部を連結支承する複数のL字状挟持杆軸7aを、挾持バネ7bにより弾発付勢して一定量移動可能に方形箱状の保持枠7の両端側位置に各々内装支承して構成させる。
【0020】
該保持枠7の略中心位置に保持枠7回動用の回動メタル7cを設け、この回動メタル7cを、前記中間縦フレーム31から後方側へ延設した支持フレーム53に接合する断面横L字状の取付ベース54から突設させた鉛直姿勢の回動軸54aに回動可能に嵌挿支承して構成させる。
未刈穀稈を刈り取る刈刃部15を、前記各掻込スターホイル42の下方側で各分草体13を支持する分草杆13aを固着した下部フレーム55に、前記刈取装置3の全幅に亘り左右に分割して配設し、該下部フレーム55を前記下部横伝動ケース29に接合すると共に、左右の刈刃部15を前記下部横軸30の両端部へ各々軸止した左右のクランク機構により左右往復動可能に構成させる。
【0021】
図6に示す如く、前記右穂先搬送ラグ46cの後部側位置において、搬送穀稈の稈長による扱深さ位置を穂先側検出杆56a及び株元側検出杆56bのON・OFFによって検出する扱深さ検出センサ56と、前記扱深さ調節チェン44の扱深さ調節位置を扱深さ調節モータ45に設けたポテンショメータ等の回動角度により検出する扱深さ位置センサ57とを各々配置して構成させる。
【0022】
該刈取装置3の昇降位置を、前記刈取架台23のメタル部23a近傍位置においてポテンショメータ等による回動角度により検出する刈高さセンサ58と、前記引起部14の上部位置近傍において刈取り穀稈の稈長の長・短をON・OFF検出する稈長センサ59とを各々配置して構成させる。
前記搬送調節部16の左右の掻込ラグベルト41a,41cの各前端位置近傍において搬送穀稈の有無をON・OFF検出する左右の穀稈センサ前60と、前記搬送供給チェン5の前端部位置近傍において搬送穀稈の有無をON・OFF検出する穀稈センサ後61とを各々配置して構成させる。
【0023】
該脱穀装置1へ供給する搬送穀稈の扱深さ制御を入・切する扱深さ制御スイッチ62と、畦際刈り時に極短稈を稈長センサ59によって検出したときは扱深さ調節チェン44を自動的に深扱ぎ側へ調節すると共に、搬送供給チェン5を脱穀短稈チェン2a側にスライド調節する畦際制御スイッチ63とを各々配置して構成させる。
【0024】
図7に示す如く、CPUを主体的に配して自動回路の演算制御を行わせるコントローラ64を設け、このコントローラ64の入力側へ、入力インタフェース64aを介して前記扱深さ検出センサ56,扱深さ位置センサ57,刈高さセンサ58,稈長センサ59,左右の穀稈センサ前60,穀稈センサ後61,扱深さ制御スイッチ62,畦際制御スイッチ63等を各々接続して構成させる。
【0025】
該コントローラ64の出力側へ、出力インタフェース64bを介して前記扱深さ調節モータ45を深扱ぎ側へ駆動させる深扱ぎ調節リレー65a及び浅扱ぎ側へ駆動させる浅扱ぎ調節リレー65bと、前記供給調節モータ50を脱穀短稈チェン2a側へ駆動させる供給調節リレー66とを各々接続して構成させる。
分草体13を土壌面に近接させ、走行装置10によって機体21を前進させ刈取装置3により未刈穀稈の刈り取りを行うが、この刈り取り時に中央の1条と左右側の各2条の穀稈5条列を左・中・右の各引起部14により引き起し作用を行うと同時に、左・中・右の各掻込ラグベルト41によって株元側を掻き込み、この掻き込まれた株元側を各掻込スターホイル42によって挟持すると同時に刈刃部15によって刈り取りを行う。
【0026】
この刈り取られた株元側を、左・中・右の各株元集送部の株元搬送チェン43により集送合流させ、この合流部から扱深さ調節チェン44を経て搬送供給チェン5へ引き継いで、扱深さの調節を行いながら脱穀装置1へ搬送供給させると共に、穂先側を左・中・右の各穂先集送部の穂先搬送ラグ46により集送して右穂先搬送ラグ46cの中間位置に合流させ、この合流部から更に右穂先搬送ラグ46cによって脱穀装置1へ搬送供給させる。
【0027】
このように、刈取装置3によって刈取搬送された穀稈が脱穀装置1へ供給されるときに、先ず搬送調節部16において、扱深さ検出センサ56の検出値により穀稈の稈長に応じ扱深さ調節モータ45を駆動して扱深さ調節チェン44を適正扱深さに調節を行わせるが、更に、稈長センサ59により極短稈が検出されたときは搬送供給部4において、供給調節モータ50を駆動して調節アーム49を介しチェンガイド48により搬送供給チェン5を脱穀短稈チェン2a側へスライド調節させる。
【0028】
この搬送供給チェン5のスライド調節時に、該チェン5に穀稈を挟持して搬送させる挟持杆6が、取付ベース54の回動軸54aに略その中心位置を支承した保持枠7によって、挟持杆軸7aと挟持バネ7bとによる該チェン5側への一定量の移動と該チェン5の挟持面に沿う一定量の揺動とが可能となり、該チェン5のスライドによる方向の変化に対して一定の自由度を持たせて密接させることができるから、穀稈の良好な挟持搬送により搬送時の稈抜けや脱穀時の扱残し等を防止することができる。
【0029】
また、前記の如く、刈取装置3により刈取搬送される穀稈が稈長センサ59の検出によって極短稈と判定されたときは、搬送供給部4において供給調節モータ50を駆動し調節アーム49を介して、チェンガイド48により搬送供給チェン5を脱穀短稈チェン2a側へスライド調節させるものにおいて、該供給調節モータ50に固定した支持ベース52の先端側にガイドピン52aを突設し、このガイドピン52aにより適宜位置でチェンガイド48のスライドを固定可能とする案内溝48bを該ガイド48に設けて構成させる。
【0030】
このような構成において、該搬送供給チェン5のスライド調節時に、例えばスライド機構部分が故障等によって作動不能となったときに、該ガイドピン52aによりチェンガイド48を必要とする位置で支持ベース52に固定させることができるから、搬送穀稈を脱穀装置1のフィードチェン2又は脱穀短稈チェン2aに対し適正な扱深さでの供給が可能となり、良好な脱穀性能を保持して作業を行うことができる。(図1参照)
また、前記の如く、刈取装置3により刈取搬送される穀稈の稈長を扱深さ検出センサ56によって検出を行い、この検出値により扱深さ調節モータ45を駆動し扱深さ調節チェン44を上下揺動調節させるものにおいて、図8に示す如く、該扱深さ調節モータ45を、モータ本体45aとウォームギヤ等を内装した減速ケース45bとを連動連結して構成させる。
【0031】
該減速ケース45bから突設した減速軸67に扱深さ調節チェン44を上下揺動させるチェン揺動アーム68を軸止すると共に、このチェン揺動アーム68から連結ピン69aを介して扱深さ調節チェン44に連結する連結ロッド69を配設して構成させる。
該減速ケース45bのチェン揺動アーム68の延長方向とは反対側の一側にコ字状の取付アーム70を固定し、この取付アーム70に前記ポテンショメータ等による扱深さ位置センサ57を取り付け、この扱深さ位置センサ57から突設したセンサ軸57aに、該減速軸67上を越えてチェン駆動アーム68と重接する方向に延設したセンサアーム71を軸止すると共に、このセンサアーム71の先端部に設けた長割溝71aに、チェン揺動アーム68から突設した回動検出ピン68aを嵌挿係合して構成させる。
【0032】
このような構成において、該扱深さ検出センサ56の検出値により扱深さ調節モータ45を駆動するときは、このモータ45の駆動により減速軸67を経てチェン揺動アーム68を回動し、連結ロッド69により扱深さ調節チェン44を上下揺動調節させる。
この調節時に揺動量を大きくするためチェン揺動アーム68の回動量を増加させても、センサアーム71と該揺動アーム68が回動検出ピン68aを介して同方向に回動するから、各回動位置での位置分解精度が余り狂うこととなく安定した扱深さ制御を行うことができると共に、該センサアーム71をチェン揺動アーム68の回動面から大きく突出させないようにしているから、コンパクトに形成することが可能となり破損による不具合の発生も少ない。
【0033】
なお、扱深さ位置の検出を、ポテンショメータ等による単一の扱深さ位置センサ57を用いることにより、的確に扱深さ調節モータ45の回動量の検出が可能になると共に、扱深さ位置の深・浅調節をリミットスイッチ方式の如く2個使用する必要がないから構成を簡素化することができる。
また、該扱深さ調節モータ45において、図8に示す如く、該モータ本体45aに減速ケース45bを連動連結させる際に、この連結部分に平板状の連結フランジ72を挿入固定すると共に、この連結フランジ72の該チェン揺動アーム68が回動領域を越える位置に、該アーム68の回動を阻止する回動規制部72aを張出して構成させる。
【0034】
これらの構成により、該チェン揺動アーム68のオーバーランを防止できると共に、扱深さ制御の誤作動や破損による不具合を回避することができる。なお、これらの作用を該連結フランジ72の形状を一部張出させることによって容易に達成が可能となり、安価で且つ簡素化することができる。
また、該扱深さ調節モータ45において、図8に示す如く、該減速ケース45bの減速軸67に該チェン揺動アーム68を軸止させる際に、この揺動アーム68の減速軸67に嵌挿する軸孔外環部の適宜位置に締付用割溝68bを設け、この割溝68bをネジ73等により貫通締め付けして構成させる。
【0035】
これらの構成により、該チェン揺動アーム68と減速軸67との遊びを完全に防止することができるため、従来の如く、該減速軸67を角形又は小判形等に形成してチェン揺動アーム68を軸止しているもののように、遊びの発生により前記扱深さ調節チェン44の先端側で大きい(10〜20ミリ程度)位置ずれ誤差を起こす等の不具合がなく、扱深さ制御時に該扱深さ調節モータ45の回動位置に対して扱深さ調節チェン44の位置が狂わないから、的確な扱深さの調節を行うことができる。
【0036】
また、図9に示す如く(図8と同一作用のものは同一符号を付す)、該減速ケース45bの減速軸67に軸止するチェン揺動アーム68の下面位置で略反対方向に補助アーム74を配設し、この補助アーム74の下側に、取付アーム75に取り付けた扱深さ位置センサ57のセンサ軸57aに軸止したセンサアーム76を配設し、このセンサアーム76の長割溝76aに、該補助アーム74から下方に向けて突設した回動検出ピン74aを係合させた構成としてもよい。
【0037】
このように該扱深さ調節モータ45の構成を、図8から図9に示す如きものに変更することにより、仮に、該チェン揺動アーム68が異常回動したとしても、センサアーム76の長割溝76aから回動検出ピン74aが離脱して安全であると共に、検出部がチェン揺動アーム68の補助アーム74の回動面内側に位置しているから破損等による不具合が少ない。
【0038】
また、図10に示す如く、前記刈取装置3の搬送調節部16及び搬送供給部4の上方を覆う防塵カバー17を、前部カバー17aと後部カバー17bとに分割し、この両カバー17a,17bは適宜長さのフランジを各々その左右両端部に垂下形成し、前部カバー17aの後端部に後部カバー17bの前端部を上側から適宜長さ重接させ、前部カバー17aの前端部を前記上部横伝動ケース33近傍位置に連結固定すると共に、その上側に前照灯77を取り付けた構成とする。
【0039】
前記刈取架台23に支承する刈取入力ケース24に、該前部カバー17aを支持するパイプ状のカバー支持フレーム78をネジ等により締め付け固定し、このカバー支持フレーム78に該入力ケース24に締め付けるための締付プレート78aを固着すると共に、この締付プレート78aの一側に、該後部カバー17bの後端側を支承するパイプ状のカバー開放アーム79を回動可能に軸支するアーム回動メタル79aを一体的に接合して構成させる。80はカバー把手を示す。
【0040】
これらの構成により、該防塵カバー17を開放させる必要が生じたときは、後部カバー17bのカバー把手80を掴んで前方へ押し出すことにより、カバー開放アーム79がアーム回動メタル79aを支点として前方へ回動し、後部カバー17bを前部カバー17aに重接させながら前方へスライド開放することができる。
【0041】
このように、該後部カバー17bを開放させるときに回動支点となるアーム回動メタル79aを、カバー支持フレーム78の締付プレート78aの一側に一体接合させることにより、従来の如く、アーム回動メタル79aを別付けとするときのようにネジ等が必要となり部品点数が増大したり、該入力ケース24に一体成形するときのように鋳型及び加工が複雑となったり、該入力ケース24に挟み込むときのように円滑に回動させるため該入力ケース24の加工が必要となったりする等のコストアップ要因を除去して、コスト低減を図ることができる。
【0042】
また、図11に示す如く、前記刈取入力ケース24を回動可能に支承する刈取架台23の左右側のメタル部23a近傍内側に、取付ステー23bを介して前記ポテンショメータ等による刈高センサ58を固定し、この刈高センサ58にはU字状溝を有するセンサアーム58aを軸止すると共に、このセンサアーム58aのU字状溝に嵌挿係合する検出杆58bを、該入力ケース24の回動を検出可能に該ケース24に軸心と平行して取り付け構成させる。
【0043】
これらの構成により、該刈取装置3の昇降作用時に、刈取入力ケース24の回動により検出杆58bを介して刈高センサ58のセンサアーム58aを回動作用させ、この回動による刈高センサ58の検出値によって刈取装置3の昇降位置を検出することができるから、単純な構成によって的確容易に誤作動もなく検出を行うことができる。
【0044】
また、図12に示す如く、前記刈取装置3の搬送調節部16の各穂先搬送ラグ46のうち、右掻込スターホイル42cから引き継いだ穀稈の穂先側を前記脱穀装置1のフィードチェン2又は脱穀短稈チェン2aまで搬送する距離の長い右穂先搬送ラグ46cにおいて、この右穂先搬送ラグ46cを搬送支持する右穂先搬送ケース81の形成時に、この搬送ケース81を中間位置で分割接続して構成させる。
【0045】
該右穂先搬送ケース81において、穂先ラグ81aの駆動時に案内するラグガイドレール82についても、該搬送ケース81の分割位置81bで屈曲部と直線部とに分割すると共に、このガイドレール82を各々該搬送ケース81にネジ82aにより締め付け固定して構成させる。83は右穂先搬送ケース81をカバーする右穂先搬送カバーを示す。
【0046】
これらの構成により、非常に長い該右穂先搬送ケース81及びラグガイドレール82が共に分割されているから加工が容易であり、分割位置81bにおいて該搬送ケース81を一定長さ重接させると共に、該ガイドレール82の分割位置82bを、該搬送ケース81の重接位置を補強するため反対側の該搬送ケース81を挟み込む状態に偏位させることにより強度増大が可能である。
【0047】
なお、該ガイドレール82を脱着可能にネジ82a締め付けとすることにより片方の該レール82だけのメンテナンス交換が可能であり経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】刈取装置の搬送供給部での搬送供給チェンと挟持杆関係の構成を示す平面図。
【図2】搬送供給部における搬送供給チェンの挟持杆と保持枠の関係を示す斜視図。
【図3】刈取装置の全体構成を示す側面図。
【図4】刈取装置の全体構成と脱穀装置の一部を示す平面図。
【図5】刈取装置の動力伝達経路を示すブロック図。
【図6】刈取装置における各センサ及びモータ類の配置状態を示す概略側面図。
【図7】刈取装置における自動制御関係の電気回路を示すブロック図。
【図8】(a)扱深さ調節チェンを制御する扱深さ調節モータの構成を示す平面図。
(b)扱深さ調節チェンを制御する扱深さ調節モータの構成を示す側面図。
【図9】(a)図8と異なる扱深さ調節モータの構成を示す平面図。
(b)図8と異なる扱深さ調節モータの構成を示す側面図。
【図10】刈取装置の防塵カバーを開放するカバー開放アームの支点構造を示す側面図。
【図11】(a)刈取装置の昇降位置を検出する刈高センサの検出方法を示す正面図。
(b)刈取装置の昇降位置を検出する刈高センサの検出方法を示す側面図。
【図12】(a)刈取装置の右穂先搬送ラグを形成する穂先搬送ケースを示す平面図。
(b)刈取装置の右穂先搬送ラグを形成する穂先搬送カバーを示す平面図。
【図13】コンバインの全体構成を示す側面図。
【符号の説明】
1 脱穀装置
2 フィードチェン
2a 脱穀短稈チェン
3 刈取装置
4 搬送供給部
5 搬送供給チェン
6 挟持杆
7 保持枠
8 車台
8a 伸縮シリンダ
11 グレンタンク
13 分草体
14 引起部
15 刈刃部
16 搬送調節部
22 走行用ミッションケース
23 刈取架台
41a 掻込ラグベルト
41c 掻込ラグベルト
44 扱深さ調節チェン
45 扱深さ調節モータ
45b 減速ケース
46a 左側の穂先搬送ラグ
46b 中側の穂先搬送ラグ
46c 右側の穂先搬送ラグ
47a 供給駆動スプロケット
48 チェンガイド
48a 誘導ローラ(ローラ)
48b 案内溝
50 供給調節モータ
52 支持ベース
52a ガイドピン
53 支持フレーム
54a 回動軸
56 扱深さ検出センサ
56a 穂先側検出杆
56b 株元側検出杆
57 扱深さ位置センサ
57a センサ軸
58 刈高さセンサ
59 稈長センサ
60 穀稈センサ
61 穀稈センサ
64 コントローラ
65a 調節リレー
65b 調節リレー
66 供給調節リレー
67 減速軸
68 チェン揺動アーム
68a 回動検出ピン
69 連結ロッド
70 取付アーム
71 センサアーム
71a 長割溝(割溝)
81 右穂先搬送ケース
81b 分割位置
82 ラグガイドレール

Claims (1)

  1. ィードチェン)によって穀稈を挟持搬送して脱穀する脱穀装置(1)と脱穀された穀粒を貯留するグレンタンク(11)とを車台(8)上に設け、前側から、植立穀稈を分草する分草体(13)と分草された穀稈を引き起こす引起部(14)と引き起こされた穀稈を刈り取る刈刃部(15)と刈り取られた穀稈を搬送途中において扱深さ調節する搬送調節部(16)と該搬送調節部(16)から穀稈を引き継いで前記フィードチェン(2)ないし該フィードチェン(2)の奥側に隣接配置する脱穀短稈チェン(2a)へ受け渡す搬送供給部(4)とを備えた刈取装置)を前記車台(8)前部の走行用ミッションケース(22)上端部に固定した刈取架台(23)に回動自在に支承して該刈取装置(3)を伸縮シリンダ(8a)によって昇降自在に設け、扱深さ調節チェン(44)をその前端部を支点として上下揺動可能に設けると共に、扱深さ調節モータ(45)を減速ケース(45b)に連動させ、該減速ケース(45b)から突設した減速軸(67)にチェン揺動アーム(68)を軸止し、該チェン揺動アーム(68)を連結ロッド(69)を介して前記扱深さ調節チェン(44)側に連結して、前記扱深さ調節モータ(45)の駆動によって扱深さ調節チェン(44)を上下揺動調節させるように構成し、該扱深さ調節チェン(44)の上方側に穀稈の穂先側を搬送する左側の穂先搬送ラグ(46a)と中側の穂先搬送ラグ(46b)と右側の穂先搬送ラグ(46c)とが配置されるようにして前記搬送調節部(16)を構成し、該搬送調節部(16)の穂先搬送ラグ(46a,46b,46c)のうちの右側の穂先搬送ラグ(46c)を設ける右穂先搬送ケース(81)を中間位置で分割すると共に該右穂先搬送ケース(81)において穂先搬送ラグ(46c)を案内するラグガイドレール(82)をも前記右穂先搬送ケース(81)の分割位置(81b)において屈曲部と直線部とに分割して該屈曲部側のラグガイドレール(82)と直線部側のラグガイドレール(82)とを分割された右穂先搬送ケース(81)に対して各々締め付け固定し、該分割された一方及び他方の右穂先搬送ケース(81,81)どうしを一定長さ重ねながら該一方の右穂先搬送ケース(81)と該一方の右穂先搬送ケース(81)に固定したラグガイドレール(82)とによって他方の右穂先搬送ケース(81)を挟み込む状態で接続するように構成し、供給駆動スプロケット(47a)とチェンガイド(48)と該チェンガイド(48)後側のローラ(48a)と該チェンガイド(48)前側の調整テンションローラ(51a)とに搬送供給チェン(5)を巻き掛けると共に供給調節モータ(50)によって前記扱深さ調節チェン(44)から引き継いだ穀稈の供給先を前記フィードチェン(2)側または脱穀短稈チェン(2a)側へ変更できるようにして搬送供給部)を構成し、前記供給調節モータ(50)に固定した支持ベース(52)の先端側にガイドピン(52a)を突設すると共に前記チェンガイド(48)に案内溝(48b)を設けて該ガイドピン(52a)によってチェンガイド(48)のスライドを適宜位置で固定できるように構成し、前記搬送供給チェン)の搬送面に沿って穀稈を挟持る挟持杆設けると共に該挟持杆(6)を弾発可能に保持する保持枠支持フレーム(53)側から突設させた鉛直姿勢の回動軸(54a)に回動可能に支承して搬送供給チェン(5)のスライドに従動しながら穀稈を挟持できるように構成し、前記右側の穂先搬送ラグ(46c)の後側位置に穂先側検出杆(56a)及び株元側検出杆(56b)のON・OFF変化によって搬送穀稈の扱深さを検出する扱深さ検出センサ(56)を設け、前記扱深さ調節チェン(44)の扱深さ調節位置を扱深さ調節モータ(45)に設けたポテンショメータの回動角度から検出する扱深さ位置センサ(57)を設けるにあたり、前記減速ケース(45b)の一側にコ字状の取付アーム(70)を固定し、該取付アーム(70)に前記扱深さ位置センサ(57)を取り付け、該扱深さ位置センサ(57)から突設したセンサ軸(57a)に前記減速軸(67)上を越えてチェン揺動アーム(68)と重複する方向に延設したセンサアーム(71)を軸止し、該センサアーム(71)の先端部に設けた割溝(71a)に前記チェン揺動アーム(68)から突設した回動検出ピン(68a)を係合させて構成し、前記刈取装置(3)の昇降位置を前 記刈取架台(23)に設けたポテンショメータの回動角度から検出する刈高さセンサ(58)を設け、刈取り穀稈の稈長を検出する稈長センサ(59)を前記引起部(14)の上部位置に配置し、搬送穀稈の有無を検出する左右の前側の穀稈センサ(60,60)を前記搬送調節部(16)の左右の掻込ラグベルト(41a,41c)の各前端位置近傍に配置し、搬送穀稈の有無を検出する後側の穀稈センサ(61)を前記搬送供給チェン(5)の前端部位置近傍に配置して、コントローラ(64)の入力側に前記扱深さ検出センサ(56)と扱深さ位置センサ(57)と刈高さセンサ(58)と稈長センサ(59)と左右の前側の穀稈センサ(60,60)と後側の穀稈センサ(61)とを接続すると共に該コントローラ(64)の出力側に前記扱深さ調節モータ(45)を駆動する調節リレー(65a,65b)と前記供給調節モータ(50)を駆動させる供給調節リレー(66)とを接続して、刈取装置(3)によって刈取搬送された穀稈が脱穀装置(1)へ供給されるときに搬送調節部(16)において扱深さ検出センサ(56)の検出値に基づいて扱深さ調節モータ(45)を駆動して扱深さ調節チェン(44)を適正な扱深さに調節すると共に、稈長センサ(59)によって短稈が検出されたときに供給調節モータ(50)を駆動して扱深さ調節チェン(44)から引き継いだ穀稈の供給先を脱穀短稈チェン(2a)側へ変更するように連繋したことを特徴とするコンバイン
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