JP2593987Y2

JP2593987Y2 - 脱穀機の穀稈供給装置

Info

Publication number: JP2593987Y2
Application number: JP1993031623U
Authority: JP
Inventors: 垣晴三稲; 窪啓太上
Original assignee: Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Current assignee: Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Priority date: 1993-05-19
Filing date: 1993-05-19
Publication date: 1999-04-19
Anticipated expiration: 2008-05-19
Also published as: JPH0743026U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は例えば縦及び補助搬送装
置からフィードチェンへの穀稈受継ぎ時に、穀稈を案内
する受継ぎガイドを備えた脱穀機の穀稈供給装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】一般に受継ぎガイドは、フィードチェン
の前方位置に前部側の基端を回動自在に支持し、後部側
の先端をフィードチェン送り始端側の搬送面に摺接させ
て、縦及び補助搬送装置からフィードチェンへの穀稈の
受継ぎを該ガイドによって良好に行わしめるようにして
いる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかし乍らこのような
受継ぎガイドにあって、穀稈の搬送量が増減変化した場
合、穀稈に受継ぎガイドが適正に作用せずフィードチェ
ンへの円滑な受継ぎが行われないという欠点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】したがって本考案は、フ
ィードチェンの送り始端側に穀稈の受継ぎガイドを備え
た構造において、前記受継ぎガイドの基端部をフィード
チェンの搬送面の前方延長線上で略平行に支持させ、受
継ぎガイド先端の上動を規制するガイドストッパ部材を
フィードチェンに近接配置させると共に、前記受継ぎガ
イドの左右一側に略平行にバネ板状の穀稈ガイドを並設
させたもので、搬送方向のフィードチェンに向って左右
に並置させる２つの受継ぎガイドと穀稈ガイドによっ
て、穀稈搬送量の増減変化に関係なく常に適正なフィー
ドチェンへの穀稈の受継ぎを行わしめると共に、穀稈搬
送量の増大によってストッパ部材にガイドが当接状態と
なるとき、例えばストッパ部材を支持するフィードチェ
ン挾扼杆の作用圧をガイドに作用させて、この挾扼杆へ
の受継ぎも円滑なものとさせて、簡単な構成の受継ぎガ
イドでもって穀稈の円滑にして適正なフィードチェンへ
の受継ぎを可能とさせ、特に穀稈搬送量の少ない場合に
は穀稈ガイドのバネ力で穀稈を姿勢良好に保ってフィー
ドチェンに円滑に受継ぎさせて、穀稈搬送量の増減変化
の影響を受けることのない穀稈の良好にして確実な受継
ぎを可能とさせるものである。

【０００５】

【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述
する。図１は受継ぎガイド部の側面説明図、図２はコン
バインの全体側面図、図３は同平面図であり、図中
（１）は走行クローラ（２）を装設するトラックフレー
ム、（３）は前記トラックフレーム（１）に架設する機
台、（４）はフィードチェン（５）を左側に張架し扱胴
（６）及び処理胴（７）を内蔵している脱穀部、（８）
は刈刃（９）及び穀稈搬送機構（１０）などを備える刈
取部、（１１）は刈取フレーム（１２）を介して刈取部
（８）を昇降させる油圧シリンダ、（１３）は排藁チェ
ン（１４）終端を臨ませる排藁処理部、（１５）は脱穀
部（４）からの穀粒を揚穀筒（１６）を介して搬入する
穀物タンク、（１７）は前記タンク（１５）の穀粒を機
外に搬出する排出オーガ、（１８）は運転操作部（１
９）及び運転席（２０）を備える運転台、（２１）は運
転席（２０）下方に設けるエンジンであり、連続的に穀
稈を刈取って脱穀するように構成している。

【０００６】図４にも示す如く、前記刈取部（８）は分
草板（２２）を介し取入れられる未刈り穀稈を起立させ
る５条用引起しケース（２３）と、この引起された穀稈
の稈元側及び穂先側を掻込むスターホイル（２４）及び
掻込ベルト（２５）と、この掻込時稈元側を切断する刈
刃（９）と、切断後の穀稈の稈元側及び穂先側を後方に
向け搬送する下部搬送チェン（２６）及び上部搬送体
（２７）と、上部搬送体（２７）の上方位置に配設して
下部搬送チェン（２６）によって搬送される穀稈の穂部
を脱穀入口方向に搬送する穂先搬送体（２８）と、右下
部搬送チェン（２６）の送り終端に合流する５条分の穀
稈の稈元側を前記フィードチェン（５）の送り始端に受
継ぎ搬送する縦搬送チェン（２９）と、縦搬送チェン
（２９）の送り終端上方に配設してフィードチェン
（５）に適正姿勢で穀稈を受継ぎさせる補助搬送チェン
（３０）とを備え、刈刃（９）によって刈取られた穀稈
を各チェン（２６）（２９）（３０）を介しフィードチ
ェン（５）に受継ぎさせて脱穀部（４）に供給し脱穀処
理するように構成している。

【０００７】図５乃至図６にも示す如く、前記刈取部
（８）は、刈取フレーム（１２）の主フレーム（１２
ａ）基端に固設する横方向の刈取支点筒軸（３１）を、
前端機台（３）上の左右架台（３２）に軸受部材（３
３）を介して回動自在に支持させて刈取部（８）を昇降
可能に構成する一方、前記縦搬送チェン（２９）及び補
助搬送チェン（３０）からフィードチェン（５）への穀
稈受継ぎ時に穀稈を案内する受継ぎガイド（３４）を刈
取部（８）左側の前後方向に配設している。

【０００８】前記受継ぎガイド（３４）は、刈取フレー
ム（１２）側に基端を固設する背面視門形の刈取センサ
パイプ（３５）の左側固定ブラケット（３６）に、前部
側の基端折曲軸部（３４ａ）を上下揺動自在に支持させ
ると共に、フィードチェン（５）の送り始端側の搬送面
（５ａ）に後部側のガイド（３４）先端を摺接させるも
ので、前記搬送面（５ａ）の前方延長線上より一定寸法
（Ａ）上方に屈曲させ且つ搬送面（５ａ）と略平行にガ
イド（３４）基端側を支持させ、フィードチェン（５）
上方の挾扼支持フレーム（３７）にロッド（３８）及び
挾扼用バネ（３９）を介し支持する挾扼杆（４０）の前
端左外面（４０ａ）のチェン（５）近接位置にガイドス
トッパ部材（４１）をボルト（４２）止め固定し、該ス
トッパ部材（４１）の下縁折曲側面部（４１ａ）と挾扼
杆（４０）の左外面（４０ａ）間でフィードチェン
（５）の搬送面（５ａ）上にガイド（３４）先端を摺接
させて、穀稈の搬送量の増大によってガイド（３４）先
端が上動し、前記ストッパ部材（４１）の下縁折曲上面
部（４１ｂ）に当接する状態のときその上動を規制する
ように構成している。

【０００９】なお、（４３）は前記フィードチェン
（５）にあって受継ぎガイド（３４）に並設させる板バ
ネガイド、（４４）は刈取部（８）を左外側に開放する
水平回動支点軸である。

【００１０】本実施例は上記の如く構成するものにし
て、縦搬送チェン（２９）及び補助搬送チェン（３０）
からの穀稈が受継ぎガイド（３４）の案内によってフィ
ードチェン（５）に受継ぎされる場合には、フィードチ
ェン（５）の搬送面（５ａ）の送り方向に一致する略同
一方向よりフィードチェン（５）に受継ぎが行われて、
受継ぎを円滑なものとさせることができると共に、通常
時ストッパ部材（４１）によってフィードチェン（５）
から受継ぎガイド（３４）が脱落することのない確実な
受継ぎが行われる。

【００１１】またフィードチェン（５）への穀稈搬送量
が増大するに伴って折曲軸部（３４ａ）を中心として受
継ぎガイド（３４）先端側が上動するとき、これら搬送
面（５ａ）とガイド（３４）間の穀稈通過隙間を拡大さ
せると共に、搬送量が一定以上となるストッパ部材（４
１）の折曲上面部（４１ｂ）にガイド（３４）先端が当
接する状態のとき、ガイド（３４）のみの上動を規制
し、挾扼用バネ（３９）力に抗する挾扼杆（４０）の上
動に追従した上動を行わしめて、これらフィードチェン
（５）と挾扼杆（４０）間にガイド（３４）で案内され
る穀稈を円滑に受継ぎ供給させるものであり、したがっ
て穀稈の搬送量に応じ最適にガイド（３４）先端側を上
下動させてのフィードチェン（５）への円滑な受継ぎが
行われる。

【００１２】またこの場合、刈取部（８）の上昇時にお
いても稈こぼれが生じるなどの不都合もない。

【００１３】

【考案の効果】以上実施例から明らかなように本考案
は、フィードチェン（５）の送り始端側に穀稈の受継ぎ
ガイド（３４）を備えた構造において、前記受継ぎガイ
ド（３４）の基端部をフィードチェン（５）の搬送面の
前方延長線上で略平行に支持させ、受継ぎガイド（３
４）先端の上動を規制するガイドストッパ部材（４１）
をフィードチェン（５）に近接配置させると共に、前記
受継ぎガイド（３４）の左右一側に略平行にバネ板状の
穀稈ガイド（４３）を並設させたものであるから、搬送
方向のフィードチェン（５）に向って左右に並置させる
２つの受継ぎガイド（３４）と穀稈ガイド（４３）によ
って、穀稈搬送量の増減変化に関係のない常に適正なフ
ィードチェン（５）への穀稈の受継ぎを行わしめること
ができると共に、穀稈搬送量の増大によってストッパ部
材（４１）にガイド（３４）が当接するとき、例えばス
トッパ部材（４１）を支持するフィードチェン挾扼杆
（４０）の作用圧をガイド（３４）に作用させて、この
挾扼杆（４０）への受継ぎも円滑なものとさせることが
できて、簡単な構成の受継ぎガイド（３４）でもって穀
稈の円滑にして適正なフィードチェン（５）への受継ぎ
を可能とすることができ、特に穀稈搬送量の少ない場合
には穀稈ガイド（４３）のバネ力で穀稈を姿勢良好に保
ってフィードチェン（５）に円滑に受継ぎさせることが
できて、穀稈搬送量の増減変化の影響を受けることのな
い穀稈の良好にして確実なフィードチェン（５）に対す
る受継ぎを可能とさせることができるなど顕著な効果を
奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】受継ぎガイド部の側面説明図である。

【図２】コンバインの全体側面図である。

【図３】コンバインの全体平面図である。

【図４】刈取部の側面説明図である。

【図５】受継ぎガイド部の正面説明図である。

【図６】受継ぎガイド部の平面説明図である。

【符号の説明】

（５）フィードチェン（５ａ）搬送面（３４）受継ぎガイド（４１）ストッパ部材

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】フィードチェン（５）の送り始端側に穀
稈の受継ぎガイド（３４）を備えた構造において、前記
受継ぎガイド（３４）の基端部をフィードチェン（５）
の搬送面の前方延長線上で略平行に支持させ、受継ぎガ
イド（３４）先端の上動を規制するガイドストッパ部材
（４１）をフィードチェン（５）に近接配置させると共
に、前記受継ぎガイド（３４）の左右一側に略平行にバ
ネ板状の穀稈ガイド（４３）を並設させたことを特徴と
する脱穀機の穀稈供給装置。