JP2000157033A - 農作業車の穀稈搬送供給装置 - Google Patents

農作業車の穀稈搬送供給装置

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JP2000157033A
JP2000157033A JP10335959A JP33595998A JP2000157033A JP 2000157033 A JP2000157033 A JP 2000157033A JP 10335959 A JP10335959 A JP 10335959A JP 33595998 A JP33595998 A JP 33595998A JP 2000157033 A JP2000157033 A JP 2000157033A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】刈取装置の搬送供給部において、刈取穀稈が極
短稈のとき供給位置をスライド調節させる搬送供給チェ
ンの挟持杆を、該チェンのスライドに対し搬送面に密接
して穀稈を挟持可能に追従させる。 【解決手段】刈り取った穀稈を脱穀装置1のフィードチ
ェン2へ搬送供給する刈取装置3の搬送供給部4に、搬
送穀稈が極短稈のときは該フィードチェン2側から脱穀
短稈チェン2a側へ供給位置をスライド調節する搬送供
給チェン5と、この搬送供給チェン5に穀稈を挟持搬送
させる挟持杆6を一定量弾発可能に保持する保持枠7と
を設けた農作業車において、該搬送供給チェン5のスラ
イドに従動して、該挟持杆6が該チェン5に対し穀稈を
密接挟持できるよう該保持枠7を一点を中心として回動
可能に支承したことを特徴とする穀稈搬送供給装置の構
成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、農作業車の穀稈
搬送供給装置に関し、刈り取った穀稈を脱穀装置へ供給
する際に、搬送穀稈が極短稈のときは刈取装置の搬送供
給部の供給位置を極短稈位置へスライド調節可能とする
もの等の分野に属し、農作業車としてのコンバイン等に
利用できる。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】刈取
装置により未刈穀稈を刈り取って脱穀装置へ搬送供給し
脱穀作業を行う農作業車において、搬送穀稈の稈長が短
稈の場合、特に畦際刈り等による極短稈のときは、刈取
装置の搬送供給部の搬送供給チェンを脱穀装置のフィー
ドチェン側から、脱穀入口部のみ穀稈を挟持する脱穀短
稈チェン側へスライド調節を行わせるが、この搬送供給
チェンのスライド調節時に、保持枠に一定量弾発可能に
保持し該供給チェンに穀稈を挟持搬送させる挟持杆を同
じくスライド追従させる。
【0003】しかし、従来では、該挟持杆がスライド追
従するときに該保持枠が刈取装置の本体側に固定されて
いるため、該搬送供給チェンのスライド調節による方向
の変化に対し旨く密接でき難い部分を生じ、穀稈の挟持
不良等により作業性能が阻害されることになる。そこで
この発明は、該搬送供給チェンのスライド調節時に、該
挟持杆に一定の自由度を持たせ旨く密接できるよう該保
持枠を一点中心に回動可能に支承する。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、刈り取った
穀稈を脱穀装置1のフィードチェン2へ搬送供給する刈
取装置3の搬送供給部4に、搬送穀稈が極短稈のときは
該フィードチェン2側から脱穀短稈チェン2a側へ供給
位置をスライド調節する搬送供給チェン5と、この搬送
供給チェン5に穀稈を挟持搬送させる挟持杆6を一定量
弾発可能に保持する保持枠7とを設けた農作業車におい
て、該搬送供給チェン5のスライドに従動して、該挟持
杆6が該チェン5に対し穀稈を密接挟持できるよう該保
持枠7を一点を中心として回動可能に支承したことを特
徴とする穀稈搬送供給装置の構成とする。
【0005】
【作用】上記の構成により、刈取装置3で刈り取った穀
稈を脱穀装置1へ搬送供給して脱穀作業を行う農作業車
において、刈り取られて掻き込み搬送された穀稈はその
長・短に応じて搬送調節部により調節され搬送供給部4
に送られ、この搬送供給部4に送られた穀稈が、例えば
畦際刈り等による極短稈のときは搬送供給部4の搬送供
給チェン5を、脱穀装置1のフィードチェン2側から脱
穀入口部のみ穀稈を挟持する脱穀短稈チェン2a側へス
ライド調節して脱穀装置1へ供給させる。
【0006】該搬送供給チェン5のスライド調節時に、
該チェン5に穀稈を挟持して搬送させる挟持杆6を、刈
取装置3の本体側に一点を中心として回動可能に支承し
た保持枠7に一定量弾発可能に保持させることにより、
該搬送供給チェン5のスライド調節による方向の変化に
対し挟持杆6に一定の自由度を持たせて密接させること
ができるから、穀稈の挟持搬送を良好に行うことができ
る。
【0007】
【発明の効果】上記作用の如く、刈り取って搬送される
穀稈が、例えば畦際刈り等による極短稈の場合、該搬送
供給チェン5をフィードチェン2側に対し脱穀短稈チェ
ン2a側へスライド調節して脱穀装置1へ供給させる
が、このとき、該チェン5の挟持杆6を一定量弾発可能
に保持させる保持枠7を一点を中心として回動可能に支
承していることにより、該挟持杆6を搬送供給チェン5
のスライドによる方向の変化に対し一定の自由度を持た
せて密接させることができるから、従来の如く、該挟持
杆6が搬送供給チェン5にスライド追従するとき、該保
持枠7が固定されているため該チェン5の方向変化に対
し旨く密接でき難い部分を生じ、穀稈の挟持不良等によ
り作業性能が阻害されるということがなく、穀稈の良好
な挟持搬送により、搬送時の稈抜けや脱穀時の扱残し等
を防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施例をコン
バインについて図面に基づき説明する。図13はコンバ
インの全体構成を示すもので、車台8の下部側に土壌面
を走行する左右一対の走行クローラ9を張設した走行装
置10を配設すると共に、該車台8上にはフィードチェ
ン2に挟持搬送して供給される穀稈を脱穀し、この脱穀
された穀粒を選別回収して一時貯留するグレンタンク1
1と、このタンク11に貯留された穀粒を機外へ排出す
る排穀オーガ12を備えた脱穀装置1を載置構成してい
る。
【0009】なお、該フィードチェン2の奥側に隣接し
て、供給穀稈が短稈のとき特に一部の極短稈では供給入
口部のみ挟持し、以後は解放する脱穀短稈チェン2aを
配置させる。該脱穀装置1の前方に、前端側から植立穀
稈を分草する分草体13と、分草された穀稈を引き起こ
す引起部14と、引き起こされた穀稈を刈り取る刈刃部
15と、この刈り取られた穀稈を掻き込むと共に搬送途
上において扱深さを調節する搬送調節部16と、この搬
送調節部16から穀稈を引き継いで該フィードチェン2
又は脱穀短稈チェン2aへ受け渡しする搬送供給部4
と、これらの上方を覆う防塵カバー17とを有する刈取
装置3を、油圧駆動による伸縮シリンダ8aにより土壌
面に対して昇降自在に該車台8の前端部へ懸架構成して
いる。
【0010】該刈取装置3の一側にコンバインの操作制
御を行う操作装置18と、この操作のための操作席19
を設け、この操作席19の後方側に前記グレンタンク1
1を配置すると共に下方側にエンジン20を搭載し、こ
れらの脱穀装置1,刈取装置3,走行装置10,操作装
置18,エンジン20等によってコンバインの機体21
を構成している。
【0011】該刈取装置3は図3〜図5に示す如く、前
記車台8の前端部に装架した走行用ミッションケース2
2の上端部に刈取架台23を固定すると共に、この刈取
架台23の左右側のメタル部23aに刈取入力ケース2
4を回動自在に支承して設けると共に、この刈取入力ケ
ース24から下方側に向けパイプ状の刈取主フレーム2
5を延長接合して構成させる。
【0012】刈取入力プ−リ26を一端部に軸止した刈
取入力軸27を該入力ケース24に内装軸支し、該刈取
入力軸27と刈取主フレーム25に内装した刈取主軸2
8とをべベルギヤを介して連動連結して構成させる。該
刈取主フレーム25と、刈取装置3の下部にその全幅に
亘って設けた下部横伝動ケ−ス29とを接合し、該刈取
主軸28と下部横伝動ケ−ス29に内装した下部横軸3
0とを連動連結すると共に、該下部横伝動ケ−ス29の
左端部近傍から前方斜上方へ向けて中間縦フレーム31
を延設し、該下部横軸30と中間縦フレーム31に内装
した中間縦軸32とをべベルギヤを介して連動連結して
構成させる。
【0013】該中間縦フレーム31と、刈取装置3の上
部にその全幅に亘って設けた上部横伝動ケ−ス33とを
ギヤ変速による変速ケース34を介して接合し、該中間
縦軸32からべベルギヤ及びベルトクラッチ35を経由
すると共に、該変速ケース34のギヤを介し上部横伝動
ケ−ス33に内装した上部横軸36の左端部とを連動連
結して構成させる。
【0014】該上部横伝動ケ−ス33に接合した、中央
の1条と左右側の各2条による5条列の未刈穀稈を引き
起す前記引起部14に対応する5本の引起駆動ケ−ス3
7を下方へ向け突設し、該上部横軸36と引起駆動ケ−
ス37に内装した各引起駆動軸38とを各々べベルギヤ
を介して連動連結すると共に、該各引起駆動軸38と引
起ラグ39aを取り付けた引起チェン39bを駆動する
引起スプロケット39を軸止した引起軸40とをべベル
ギヤを介して各々連動連結して構成させる。
【0015】前記各分草体13の後方側に刈り取った穀
稈の株元側を掻き込む左一対・中・右一対の各掻込ラグ
ベルト41と、この各掻込ラグベルト41により掻き込
んだ穀稈を、更に掻き込む各掻込スターホイル42
(a,b,c)を配設し、この各掻込スターホイル42
からY字状に配設した左・中・右の各株元搬送チェン4
3(a,b,c)を経て、その合流部から搬送穀稈の扱
深さを深・浅に調節する扱深さ調節チェン44に引き継
ぎ連動連結して構成させる。
【0016】該扱深さ調節チェン44を、その前端部を
支点として扱深さ調節モータ45の駆動により上下揺動
可能に配設すると共に、該各株元搬送チェン43(a,
b,c)及び扱深さ調節チェン44の上方側に、穀稈の
株元側に対応して各々その穂先側を搬送させる左・中・
右の各穂先搬送ラグ46(a,b,c)を配設して前記
搬送調節部16を構成させる。
【0017】図1に示す如く、該扱深さ調節チェン44
から引き継いで前記脱穀装置1へ供給する穀稈を、その
稈長に応じ通常では標準状態としてフィードチェン2側
へ、また畦際刈り等においては極短稈状態として脱穀短
稈チェン2a側へ各々供給を変更する搬送供給チェン5
を略三角形状に配設して構成する。該搬送供給チェン5
を、前記刈取入力軸27にべベルギヤを介して連動連結
する供給駆動軸47に軸止した供給駆動スプロケット4
7aと、該チェン5を案内するチェンガイド48と、こ
のチェンガイド48後側の誘導ローラ48a及び前側の
調整テンションローラ51aとに駆動可能に巻き掛け張
設すると共に、該チェンガイド48を調節アーム49を
介して供給調節モータ50の駆動により、穀稈の供給位
置を前記フィードチェン2側から脱穀短稈チェン2a側
へスライド調節可能として前記搬送供給部4を構成させ
る。
【0018】なお、該搬送供給チェン5のスライド調節
によるチェン張設軌跡の変位を自動的に調整する調整テ
ンションローラ51aをテンションアーム51に軸支す
ると共に、このテンションアーム51を該供給調節モー
タ50に固定した支持ベース52に支承し、該テンショ
ンアーム51の適宜位置にテンションバネ51bを取り
付けて構成させる。
【0019】図2に示す如く、該搬送供給チェン5に穀
稈を該チェン5の搬送面に沿って挟持搬送する挟持杆6
を設け、この挟持杆6に固定した挾持取付板6aの取付
メタル6bに、一端部を連結支承する複数のL字状挟持
杆軸7aを、挾持バネ7bにより弾発付勢して一定量移
動可能に方形箱状の保持枠7の両端側位置に各々内装支
承して構成させる。
【0020】該保持枠7の略中心位置に保持枠7回動用
の回動メタル7cを設け、この回動メタル7cを、前記
中間縦フレーム31から後方側へ延設した支持フレーム
53に接合する断面横L字状の取付ベース54から突設
させた鉛直姿勢の回動軸54aに回動可能に嵌挿支承し
て構成させる。未刈穀稈を刈り取る刈刃部15を、前記
各掻込スターホイル42の下方側で各分草体13を支持
する分草杆13aを固着した下部フレーム55に、前記
刈取装置3の全幅に亘り左右に分割して配設し、該下部
フレーム55を前記下部横伝動ケース29に接合すると
共に、左右の刈刃部15を前記下部横軸30の両端部へ
各々軸止した左右のクランク機構により左右往復動可能
に構成させる。
【0021】図6に示す如く、前記右穂先搬送ラグ46
cの後部側位置において、搬送穀稈の稈長による扱深さ
位置を穂先側検出杆56a及び株元側検出杆56bのO
N・OFFによって検出する扱深さ検出センサ56と、
前記扱深さ調節チェン44の扱深さ調節位置を扱深さ調
節モータ45に設けたポテンショメータ等の回動角度に
より検出する扱深さ位置センサ57とを各々配置して構
成させる。
【0022】該刈取装置3の昇降位置を、前記刈取架台
23のメタル部23a近傍位置においてポテンショメー
タ等による回動角度により検出する刈高さセンサ58
と、前記引起部14の上部位置近傍において刈取り穀稈
の稈長の長・短をON・OFF検出する稈長センサ59
とを各々配置して構成させる。前記搬送調節部16の左
右の掻込ラグベルト41a,41cの各前端位置近傍に
おいて搬送穀稈の有無をON・OFF検出する左右の穀
稈センサ前60と、前記搬送供給チェン5の前端部位置
近傍において搬送穀稈の有無をON・OFF検出する穀
稈センサ後61とを各々配置して構成させる。
【0023】該脱穀装置1へ供給する搬送穀稈の扱深さ
制御を入・切する扱深さ制御スイッチ62と、畦際刈り
時に極短稈を稈長センサ59によって検出したときは扱
深さ調節チェン44を自動的に深扱ぎ側へ調節すると共
に、搬送供給チェン5を脱穀短稈チェン2a側にスライ
ド調節する畦際制御スイッチ63とを各々配置して構成
させる。
【0024】図7に示す如く、CPUを主体的に配して
自動回路の演算制御を行わせるコントローラ64を設
け、このコントローラ64の入力側へ、入力インタフェ
ース64aを介して前記扱深さ検出センサ56,扱深さ
位置センサ57,刈高さセンサ58,稈長センサ59,
左右の穀稈センサ前60,穀稈センサ後61,扱深さ制
御スイッチ62,畦際制御スイッチ63等を各々接続し
て構成させる。
【0025】該コントローラ64の出力側へ、出力イン
タフェース64bを介して前記扱深さ調節モータ45を
深扱ぎ側へ駆動させる深扱ぎ調節リレー65a及び浅扱
ぎ側へ駆動させる浅扱ぎ調節リレー65bと、前記供給
調節モータ50を脱穀短稈チェン2a側へ駆動させる供
給調節リレー66とを各々接続して構成させる。分草体
13を土壌面に近接させ、走行装置10によって機体2
1を前進させ刈取装置3により未刈穀稈の刈り取りを行
うが、この刈り取り時に中央の1条と左右側の各2条の
穀稈5条列を左・中・右の各引起部14により引き起し
作用を行うと同時に、左・中・右の各掻込ラグベルト4
1によって株元側を掻き込み、この掻き込まれた株元側
を各掻込スターホイル42によって挟持すると同時に刈
刃部15によって刈り取りを行う。
【0026】この刈り取られた株元側を、左・中・右の
各株元集送部の株元搬送チェン43により集送合流さ
せ、この合流部から扱深さ調節チェン44を経て搬送供
給チェン5へ引き継いで、扱深さの調節を行いながら脱
穀装置1へ搬送供給させると共に、穂先側を左・中・右
の各穂先集送部の穂先搬送ラグ46により集送して右穂
先搬送ラグ46cの中間位置に合流させ、この合流部か
ら更に右穂先搬送ラグ46cによって脱穀装置1へ搬送
供給させる。
【0027】このように、刈取装置3によって刈取搬送
された穀稈が脱穀装置1へ供給されるときに、先ず搬送
調節部16において、扱深さ検出センサ56の検出値に
より穀稈の稈長に応じ扱深さ調節モータ45を駆動して
扱深さ調節チェン44を適正扱深さに調節を行わせる
が、更に、稈長センサ59により極短稈が検出されたと
きは搬送供給部4において、供給調節モータ50を駆動
して調節アーム49を介しチェンガイド48により搬送
供給チェン5を脱穀短稈チェン2a側へスライド調節さ
せる。
【0028】この搬送供給チェン5のスライド調節時
に、該チェン5に穀稈を挟持して搬送させる挟持杆6
が、取付ベース54の回動軸54aに略その中心位置を
支承した保持枠7によって、挟持杆軸7aと挟持バネ7
bとによる該チェン5側への一定量の移動と該チェン5
の挟持面に沿う一定量の揺動とが可能となり、該チェン
5のスライドによる方向の変化に対して一定の自由度を
持たせて密接させることができるから、穀稈の良好な挟
持搬送により搬送時の稈抜けや脱穀時の扱残し等を防止
することができる。
【0029】また、前記の如く、刈取装置3により刈取
搬送される穀稈が稈長センサ59の検出によって極短稈
と判定されたときは、搬送供給部4において供給調節モ
ータ50を駆動し調節アーム49を介して、チェンガイ
ド48により搬送供給チェン5を脱穀短稈チェン2a側
へスライド調節させるものにおいて、該供給調節モータ
50に固定した支持ベース52の先端側にガイドピン5
2aを突設し、このガイドピン52aにより適宜位置で
チェンガイド48のスライドを固定可能とする案内溝4
8bを該ガイド48に設けて構成させる。
【0030】このような構成において、該搬送供給チェ
ン5のスライド調節時に、例えばスライド機構部分が故
障等によって作動不能となったときに、該ガイドピン5
2aによりチェンガイド48を必要とする位置で支持ベ
ース52に固定させることができるから、搬送穀稈を脱
穀装置1のフィードチェン2又は脱穀短稈チェン2aに
対し適正な扱深さでの供給が可能となり、良好な脱穀性
能を保持して作業を行うことができる。(図1参照)ま
た、前記の如く、刈取装置3により刈取搬送される穀稈
の稈長を扱深さ検出センサ56によって検出を行い、こ
の検出値により扱深さ調節モータ45を駆動し扱深さ調
節チェン44を上下揺動調節させるものにおいて、図8
に示す如く、該扱深さ調節モータ45を、モータ本体4
5aとウォームギヤ等を内装した減速ケース45bとを
連動連結して構成させる。
【0031】該減速ケース45bから突設した減速軸6
7に扱深さ調節チェン44を上下揺動させるチェン揺動
アーム68を軸止すると共に、このチェン揺動アーム6
8から連結ピン69aを介して扱深さ調節チェン44に
連結する連結ロッド69を配設して構成させる。該減速
ケース45bのチェン揺動アーム68の延長方向とは反
対側の一側にコ字状の取付アーム70を固定し、この取
付アーム70に前記ポテンショメータ等による扱深さ位
置センサ57を取り付け、この扱深さ位置センサ57か
ら突設したセンサ軸57aに、該減速軸67上を越えて
チェン駆動アーム68と重接する方向に延設したセンサ
アーム71を軸止すると共に、このセンサアーム71の
先端部に設けた長割溝71aに、チェン揺動アーム68
から突設した回動検出ピン68aを嵌挿係合して構成さ
せる。
【0032】このような構成において、該扱深さ検出セ
ンサ56の検出値により扱深さ調節モータ45を駆動す
るときは、このモータ45の駆動により減速軸67を経
てチェン揺動アーム68を回動し、連結ロッド69によ
り扱深さ調節チェン44を上下揺動調節させる。この調
節時に揺動量を大きくするためチェン揺動アーム68の
回動量を増加させても、センサアーム71と該揺動アー
ム68が回動検出ピン68aを介して同方向に回動する
から、各回動位置での位置分解精度が余り狂うこととな
く安定した扱深さ制御を行うことができると共に、該セ
ンサアーム71をチェン揺動アーム68の回動面から大
きく突出させないようにしているから、コンパクトに形
成することが可能となり破損による不具合の発生も少な
い。
【0033】なお、扱深さ位置の検出を、ポテンショメ
ータ等による単一の扱深さ位置センサ57を用いること
により、的確に扱深さ調節モータ45の回動量の検出が
可能になると共に、扱深さ位置の深・浅調節をリミット
スイッチ方式の如く2個使用する必要がないから構成を
簡素化することができる。また、該扱深さ調節モータ4
5において、図8に示す如く、該モータ本体45aに減
速ケース45bを連動連結させる際に、この連結部分に
平板状の連結フランジ72を挿入固定すると共に、この
連結フランジ72の該チェン揺動アーム68が回動領域
を越える位置に、該アーム68の回動を阻止する回動規
制部72aを張出して構成させる。
【0034】これらの構成により、該チェン揺動アーム
68のオーバーランを防止できると共に、扱深さ制御の
誤作動や破損による不具合を回避することができる。な
お、これらの作用を該連結フランジ72の形状を一部張
出させることによって容易に達成が可能となり、安価で
且つ簡素化することができる。また、該扱深さ調節モー
タ45において、図8に示す如く、該減速ケース45b
の減速軸67に該チェン揺動アーム68を軸止させる際
に、この揺動アーム68の減速軸67に嵌挿する軸孔外
環部の適宜位置に締付用割溝68bを設け、この割溝6
8bをネジ73等により貫通締め付けして構成させる。
【0035】これらの構成により、該チェン揺動アーム
68と減速軸67との遊びを完全に防止することができ
るため、従来の如く、該減速軸67を角形又は小判形等
に形成してチェン揺動アーム68を軸止しているものの
ように、遊びの発生により前記扱深さ調節チェン44の
先端側で大きい(10〜20ミリ程度)位置ずれ誤差を
起こす等の不具合がなく、扱深さ制御時に該扱深さ調節
モータ45の回動位置に対して扱深さ調節チェン44の
位置が狂わないから、的確な扱深さの調節を行うことが
できる。
【0036】また、図9に示す如く(図8と同一作用の
ものは同一符号を付す)、該減速ケース45bの減速軸
67に軸止するチェン揺動アーム68の下面位置で略反
対方向に補助アーム74を配設し、この補助アーム74
の下側に、取付アーム75に取り付けた扱深さ位置セン
サ57のセンサ軸57aに軸止したセンサアーム76を
配設し、このセンサアーム76の長割溝76aに、該補
助アーム74から下方に向けて突設した回動検出ピン7
4aを係合させた構成としてもよい。
【0037】このように該扱深さ調節モータ45の構成
を、図8から図9に示す如きものに変更することによ
り、仮に、該チェン揺動アーム68が異常回動したとし
ても、センサアーム76の長割溝76aから回動検出ピ
ン74aが離脱して安全であると共に、検出部がチェン
揺動アーム68の補助アーム74の回動面内側に位置し
ているから破損等による不具合が少ない。
【0038】また、図10に示す如く、前記刈取装置3
の搬送調節部16及び搬送供給部4の上方を覆う防塵カ
バー17を、前部カバー17aと後部カバー17bとに
分割し、この両カバー17a,17bは適宜長さのフラ
ンジを各々その左右両端部に垂下形成し、前部カバー1
7aの後端部に後部カバー17bの前端部を上側から適
宜長さ重接させ、前部カバー17aの前端部を前記上部
横伝動ケース33近傍位置に連結固定すると共に、その
上側に前照灯77を取り付けた構成とする。
【0039】前記刈取架台23に支承する刈取入力ケー
ス24に、該前部カバー17aを支持するパイプ状のカ
バー支持フレーム78をネジ等により締め付け固定し、
このカバー支持フレーム78に該入力ケース24に締め
付けるための締付プレート78aを固着すると共に、こ
の締付プレート78aの一側に、該後部カバー17bの
後端側を支承するパイプ状のカバー開放アーム79を回
動可能に軸支するアーム回動メタル79aを一体的に接
合して構成させる。80はカバー把手を示す。
【0040】これらの構成により、該防塵カバー17を
開放させる必要が生じたときは、後部カバー17bのカ
バー把手80を掴んで前方へ押し出すことにより、カバ
ー開放アーム79がアーム回動メタル79aを支点とし
て前方へ回動し、後部カバー17bを前部カバー17a
に重接させながら前方へスライド開放することができ
る。
【0041】このように、該後部カバー17bを開放さ
せるときに回動支点となるアーム回動メタル79aを、
カバー支持フレーム78の締付プレート78aの一側に
一体接合させることにより、従来の如く、アーム回動メ
タル79aを別付けとするときのようにネジ等が必要と
なり部品点数が増大したり、該入力ケース24に一体成
形するときのように鋳型及び加工が複雑となったり、該
入力ケース24に挟み込むときのように円滑に回動させ
るため該入力ケース24の加工が必要となったりする等
のコストアップ要因を除去して、コスト低減を図ること
ができる。
【0042】また、図11に示す如く、前記刈取入力ケ
ース24を回動可能に支承する刈取架台23の左右側の
メタル部23a近傍内側に、取付ステー23bを介して
前記ポテンショメータ等による刈高センサ58を固定
し、この刈高センサ58にはU字状溝を有するセンサア
ーム58aを軸止すると共に、このセンサアーム58a
のU字状溝に嵌挿係合する検出杆58bを、該入力ケー
ス24の回動を検出可能に該ケース24に軸心と平行し
て取り付け構成させる。
【0043】これらの構成により、該刈取装置3の昇降
作用時に、刈取入力ケース24の回動により検出杆58
bを介して刈高センサ58のセンサアーム58aを回動
作用させ、この回動による刈高センサ58の検出値によ
って刈取装置3の昇降位置を検出することができるか
ら、単純な構成によって的確容易に誤作動もなく検出を
行うことができる。
【0044】また、図12に示す如く、前記刈取装置3
の搬送調節部16の各穂先搬送ラグ46のうち、右掻込
スターホイル42cから引き継いだ穀稈の穂先側を前記
脱穀装置1のフィードチェン2又は脱穀短稈チェン2a
まで搬送する距離の長い右穂先搬送ラグ46cにおい
て、この右穂先搬送ラグ46cを搬送支持する右穂先搬
送ケース81の形成時に、この搬送ケース81を中間位
置で分割接続して構成させる。
【0045】該右穂先搬送ケース81において、穂先ラ
グ81aの駆動時に案内するラグガイドレール82につ
いても、該搬送ケース81の分割位置81bで屈曲部と
直線部とに分割すると共に、このガイドレール82を各
々該搬送ケース81にネジ82aにより締め付け固定し
て構成させる。83は右穂先搬送ケース81をカバーす
る右穂先搬送カバーを示す。
【0046】これらの構成により、非常に長い該右穂先
搬送ケース81及びラグガイドレール82が共に分割さ
れているから加工が容易であり、分割位置81bにおい
て該搬送ケース81を一定長さ重接させると共に、該ガ
イドレール82の分割位置82bを、該搬送ケース81
の重接位置を補強するため反対側の該搬送ケース81を
挟み込む状態に偏位させることにより強度増大が可能で
ある。
【0047】なお、該ガイドレール82を脱着可能にネ
ジ82a締め付けとすることにより片方の該レール82
だけのメンテナンス交換が可能であり経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】刈取装置の搬送供給部での搬送供給チェンと挟
持杆関係の構成を示す平面図。
【図2】搬送供給部における搬送供給チェンの挟持杆と
保持枠の関係を示す斜視図。
【図3】刈取装置の全体構成を示す側面図。
【図4】刈取装置の全体構成と脱穀装置の一部を示す平
面図。
【図5】刈取装置の動力伝達経路を示すブロック図。
【図6】刈取装置における各センサ及びモータ類の配置
状態を示す概略側面図。
【図7】刈取装置における自動制御関係の電気回路を示
すブロック図。
【図8】(a)扱深さ調節チェンを制御する扱深さ調節
モータの構成を示す平面図。 (b)扱深さ調節チェンを制御する扱深さ調節モータの
構成を示す側面図。
【図9】(a)図8と異なる扱深さ調節モータの構成を
示す平面図。 (b)図8と異なる扱深さ調節モータの構成を示す側面
図。
【図10】刈取装置の防塵カバーを開放するカバー開放
アームの支点構造を示す側面図。
【図11】(a)刈取装置の昇降位置を検出する刈高セ
ンサの検出方法を示す正面図。 (b)刈取装置の昇降位置を検出する刈高センサの検出
方法を示す側面図。
【図12】(a)刈取装置の右穂先搬送ラグを形成する
穂先搬送ケースを示す平面図。 (b)刈取装置の右穂先搬送ラグを形成する穂先搬送カ
バーを示す平面図。
【図13】コンバインの全体構成を示す側面図。
【符号の説明】
1. 脱穀装置 2. フィードチェン 2a. 脱穀短稈チェン 3. 刈取装置 4. 搬送供給部 5. 搬送供給チェン 6. 挟持杆 7. 保持枠

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】刈り取った穀稈を脱穀装置1のフィードチ
    ェン2へ搬送供給する刈取装置3の搬送供給部4に、搬
    送穀稈が極短稈のときは該フィードチェン2側から脱穀
    短稈チェン2a側へ供給位置をスライド調節する搬送供
    給チェン5と、この搬送供給チェン5に穀稈を挟持搬送
    させる挟持杆6を一定量弾発可能に保持する保持枠7と
    を設けた農作業車において、該搬送供給チェン5のスラ
    イドに従動して、該挟持杆6が該チェン5に対し穀稈を
    密接挟持できるよう該保持枠7を一点を中心として回動
    可能に支承したことを特徴とする穀稈搬送供給装置。
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