JPH11137053A - コンバインの前処理部構造 - Google Patents

コンバインの前処理部構造

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JPH11137053A
JPH11137053A JP31176997A JP31176997A JPH11137053A JP H11137053 A JPH11137053 A JP H11137053A JP 31176997 A JP31176997 A JP 31176997A JP 31176997 A JP31176997 A JP 31176997A JP H11137053 A JPH11137053 A JP H11137053A
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JP
Japan
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supply
guide rod
feed chain
around
swing
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JP31176997A
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Osamu Matsuo
理 松尾
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 枕扱ぎ作業時には作業者が不安感や恐怖感を
覚えることを回避しながらも、供給搬送装置の左右揺動
にかかわらず供給搬送装置からフィードチェーンへの刈
取穀稈の案内を好適に行うことのできるガイド杆を提供
する。 【解決手段】 コンバインの前処理部構造において、供
給搬送装置9からの刈取穀稈の株元側をフィードチェー
ン3Aの前部上面に案内するガイド杆39を、引起装置
6と刈取装置7の横スライド移動に連動して搬送終端側
の縦軸芯P2周りで左右揺動するとともに、引起装置6
と刈取装置7の上下揺動変位に連動して搬送終端側の横
軸芯P1周りで上下揺動する供給搬送装置9の搬送終端
側に、供給搬送装置9に対して縦軸芯P2周りに相対左
右揺動自在で、かつ、横軸芯P1周りで一体上下揺動可
能となるように装着する一方、ガイド杆39の後端側
を、フィードチェーン3Aの前部上面に沿わせた状態で
接当させるように延出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植立穀稈に作用す
る引起装置と刈取装置、前記刈取装置にて刈り取られた
植立穀稈を後方の脱穀装置に向けて搬送する供給搬送装
置、及び前記供給搬送装置からの刈取穀稈の株元側を前
記脱穀装置におけるフィードチェーンの前部上面に案内
するガイド杆を備えるとともに、前記引起装置と刈取装
置とが、走行機体に対して横スライド移動自在で、か
つ、前記供給搬送装置の搬送終端側に設定した横軸芯周
りで上下揺動変位可能となるように、又、前記供給搬送
装置が、前記引起装置と刈取装置の横スライド移動に連
動して、前記供給搬送装置の搬送終端側に設定した縦軸
芯周りで左右揺動するとともに、前記引起装置と刈取装
置の上下揺動変位に連動して前記横軸芯周りで上下揺動
するように構成してあるコンバインの前処理部構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】供給搬送装置からの刈取穀稈の株元側を
フィードチェーンの前部上面に案内するガイド杆として
は、例えば、特開平8−172864号公報あるいは特
開平8−182422号公報で開示されているように、
供給搬送装置の後部からフィードチェーンの前部上面に
接当する状態に延設されたものや、例えば特開平9−2
33927号公報で開示されているように、脱穀装置の
前部からフィードチェーンの前部上面に接当する状態に
延設されたものがある。
【0003】前者のものは、供給搬送装置の後部からガ
イド杆を延設していることにより、枕扱ぎ作業時には、
ガイド杆を、その後端がフィードチェーンの前部上面に
接当する状態としたままで、手作業によるフィードチェ
ーンへの刈取穀稈の供給を行えるとともに、フィードチ
ェーンの前部上面に接当するガイド杆によって作業者が
フィードチェーンに触れることを阻止できることから、
手作業による刈取穀稈の供給をフィードチェーンの前部
上面からガイド杆を離間させてフィードチェーンの前部
を露出させた状態で行う場合に生じていた、枕扱ぎ作業
時に作業者が不安感や恐怖感を覚える、といった不都合
を回避できる利点を有するのであるが、この前者のもの
を、上記のように引起装置と刈取装置の横スライド移動
に連動して供給搬送装置が縦軸芯周りで左右揺動するよ
うに構成したコンバインの前処理部に装備した場合に
は、供給搬送装置の左右揺動に伴ってガイド杆が左右に
揺動変位してフィードチェーンの前部上面から外れるよ
うになり、供給搬送装置からフィードチェーンへの刈取
穀稈の受け渡しに支障を来すようになることから、脱穀
装置における刈取穀稈の扱深さに乱れが生じる、あるい
は、供給搬送装置とフィードチェーンとの間で穀稈詰ま
りが生じる、などの不都合を招くようになる。
【0004】ちなみに、引起装置と刈取装置の横スライ
ド移動は、引起装置と刈取装置を、それらを走行機体の
真正面に位置させた中割り作業位置と、それらの左右一
側端を走行機体の左右一側方から突出させた回刈り作業
位置とに位置変更するために行われるものである。
【0005】そのため、従来、上記のように引起装置と
刈取装置の横スライド移動に連動して供給搬送装置が縦
軸芯周りで左右揺動するように構成したコンバインの前
処理部においては、供給搬送装置からの刈取穀稈の株元
側をフィードチェーンの前部上面に案内するガイド杆と
して、供給搬送装置の左右揺動に起因した悪影響を受け
ることのない後者のもの、つまり、脱穀装置の前部から
フィードチェーンの前部上面に接する状態に延設された
ものを採用するようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術においては、ガイド杆が、脱穀装置の前部から
フィードチェーンの前部上面に向けて穀稈搬送方向に対
して逆向きに延出する状態となり、それによって、枕扱
ぎ作業時にはガイド杆をフィードチェーンの前部上面か
ら離間させてフィードチェーンの前部を露出させる必要
があることから、手作業により刈取穀稈をフィードチェ
ーンへ供給する際に作業者がフィードチェーンに触れる
虞が生じるようになって、枕扱ぎ作業時に作業者が不安
感や恐怖感を覚える、といった不都合を招くようになっ
ていた。又、この不都合を回避するには、枕扱ぎ作業時
にフィードチェーンの前部を覆うカバー体などを新たに
設ける必要があることから、構成の複雑化や製造コスト
の高騰化を招くようになっていた。
【0007】本発明の目的は、枕扱ぎ作業時には作業者
が不安感や恐怖感を覚えることを回避しながらも、供給
搬送装置の左右揺動にかかわらず供給搬送装置からフィ
ードチェーンへの刈取穀稈の案内を好適に行うことので
きるガイド杆を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項1記載の発明では、植立穀稈
に作用する引起装置と刈取装置、前記刈取装置にて刈り
取られた植立穀稈を後方の脱穀装置に向けて搬送する供
給搬送装置、及び前記供給搬送装置からの刈取穀稈の株
元側を前記脱穀装置におけるフィードチェーンの前部上
面に案内するガイド杆を備えるとともに、前記引起装置
と刈取装置とが、走行機体に対して横スライド移動自在
で、かつ、前記供給搬送装置の搬送終端側に設定した横
軸芯周りで上下揺動変位可能となるように、又、前記供
給搬送装置が、前記引起装置と刈取装置の横スライド移
動に連動して、前記供給搬送装置の搬送終端側に設定し
た縦軸芯周りで左右揺動するとともに、前記引起装置と
刈取装置の上下揺動変位に連動して前記横軸芯周りで上
下揺動するように構成してあるコンバインの前処理部構
造において、前記ガイド杆を上下方向に弾性変形可能な
弾性材で構成するとともに、前記ガイド杆の前端側を、
前記供給搬送装置の搬送終端側に、前記供給搬送装置に
対して前記縦軸芯周りに相対左右揺動自在で、かつ、前
記横軸芯周りで一体上下揺動可能となるように装着する
一方、前記ガイド杆の後端側を、前記フィードチェーン
の前部上面に沿わせた状態で接当させるように延出し
た。
【0009】〔作用〕上記請求項1記載の発明による
と、ガイド杆の前端側を供給搬送装置の搬送終端側に装
着し、かつ、ガイド杆の後端側をフィードチェーンの前
部上面に沿わせた状態で接当させるように延出している
ことにより、枕扱ぎ作業時には、ガイド杆を、その後端
側がフィードチェーンの前部上面に接当する状態とした
ままで、手作業によるフィードチェーンへの刈取穀稈の
供給を行えることから、そのガイド杆によって作業者が
フィードチェーンに触れることを阻止できるようにな
る。つまり、枕扱ぎ作業時にフィードチェーンの前部上
面からガイド杆を離間させて、手作業によるフィードチ
ェーンへの刈取穀稈の供給をフィードチェーンの前部を
露出させた状態で行う場合に生じていた、枕扱ぎ作業時
に作業者が不安感や恐怖感を覚える、といった不都合を
回避できるようになる。
【0010】又、供給搬送装置にガイド杆の前端側を、
供給搬送装置の左右揺動支点である縦軸芯周りに相対左
右揺動自在に装着していることから、引起装置と刈取装
置を中割り作業位置と回刈り作業位置との間で位置変更
操作するための横スライド移動に連動して供給搬送装置
が縦軸芯周りで左右に揺動変位しても、ガイド杆の後端
側は、フィードチェーンの前部上面に沿って接当する状
態に維持できるようになる。つまり、供給搬送装置の左
右揺動にかかわらず、ガイド杆による供給搬送装置から
フィードチェーンへの刈取穀稈の案内を好適に行えるよ
うになり、もって、供給搬送装置の左右揺動に起因して
供給搬送装置からフィードチェーンへの刈取穀稈の受け
渡しに支障を来すことにより、脱穀装置における刈取穀
稈の扱深さに乱れが生じる、あるいは、供給搬送装置と
フィードチェーンとの間で穀稈詰まりが生じる、などの
不都合が招来することを回避できるようになる。
【0011】〔効果〕従って、枕扱ぎ作業時に作業者が
不安感や恐怖感を覚える、といった不都合が生じること
を回避できるとともに、供給搬送装置の左右揺動にかか
わらず、供給搬送装置からフィードチェーンへの刈取穀
稈の案内を好適に行うことができて、脱穀装置における
刈取穀稈の扱深さに乱れが生じる、あるいは、供給搬送
装置とフィードチェーンとの間で穀稈詰まりが生じる、
などの不都合が生じることを回避できるガイド杆を提供
し得るに至った。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0013】図1には自脱型コンバインの全体側面図が
示されており、このコンバインは、左右一対のクローラ
式走行装置1Aを備えた走行機体1の前部に、二条の植
立穀稈を刈り取って後方へ搬送する前処理部2を横軸芯
P1周りに上下揺動自在に連結し、かつ、走行機体1
に、フィードチェーン3Aにより挾持搬送される刈取穀
稈に対して脱穀処理を施すとともに脱穀処理後の処理物
に対して選別処理を施す脱穀装置3、及び脱穀装置3に
より選別された穀粒を貯留する穀粒タンク4、などを搭
載することによって二条刈り用に構成されている。
【0014】図1〜7に示すように、前処理部2は、植
立穀稈の株元側に作用して分草する三基のデバイダ5、
分草された植立穀稈を引き起こす左右一対の引起装置
6、引き起こされた植立穀稈の株元側を切断するバリカ
ン形式の刈取装置7、刈り取られた植立穀稈(刈取穀
稈)を寄せ集めて後方へ搬送する左右一対の補助搬送装
置8、寄せ集められた刈取穀稈を起立姿勢から横倒し姿
勢に徐々に変更しながら脱穀装置3のフィードチェーン
3Aに供給する供給搬送装置9、及びそれらを支持する
刈取フレーム10、などによって構成されている。補助
搬送装置8は、刈取穀稈の穂先側を係止搬送する穂先係
止搬送機構8Aと、刈取穀稈の株元側を係止搬送するパ
ッカー8Bとを、上下に一体駆動可能に連結配備するこ
とによって構成されている。供給搬送装置9は、刈取穀
稈の穂先側を係止搬送する係止搬送機構9A、刈取穀稈
の株元側を挾持搬送する挾持搬送機構9B、及び係止搬
送機構9Aと挾持搬送機構9Bとを連結支持する支持フ
レーム9C、などによって構成されている。係止搬送機
構9Aは、補助搬送装置8の後部からフィードチェーン
3Aの前部に亘るように張設された無端回転チェーン9
a、無端回転チェーン9aに所定間隔を隔てる状態で装
着された複数の係止爪9b、及び無端回転チェーン9a
の左側方に対向配備された係止ガイド棒9c、などによ
って構成されている。挾持搬送機構9Bは、係止搬送機
構9Aの下方において無端回転チェーン9aに対して平
行に張設された突起付き無端回転チェーン9d、及び突
起付き無端回転チェーン9dの左側方に対向配備された
挾持ガイド棒9e、などによって構成されている。
【0015】図2及び図6〜8に示すように、走行機体
1の前部には、上部に軸受部11Aを備えた左右一対の
支柱11が立設されており、これら左右の軸受部11A
に亘って走行機体1からの動力によって回転するカウン
タ軸13が横向きに掛け渡されている。カウンタ軸13
は、左右の軸受部11Aの間に位置する中間部13Aが
六角軸状に形成されている。
【0016】図1〜4及び図6〜8に示すように、刈取
フレーム10は、カウンタ軸13に対して横スライド移
動自在かつ相対回動自在となるようにカウンタ軸13の
中間部13Aに外嵌する第一伝動フレーム部14、第一
伝動フレーム部14から前下方に向けて延設された主フ
レーム部15、主フレーム部15の先端から延設された
分草フレーム部16、第一伝動フレーム部14から前上
方に向けて延設された第二伝動フレーム部17、第二伝
動フレーム部17の延出端に連結された第三伝動フレー
ム部18、第三伝動フレーム部18から下方に向けて延
設された第四伝動フレーム部19、第四伝動フレーム部
19の下端から左方に向けて延設されるとともに主フレ
ーム部15の先端に連結された第五伝動フレーム部2
0、第五伝動フレーム部20の左端から前上方に向けて
延設された第六伝動フレーム部21、分草フレーム部1
6の左右両端から延設された左右一対の第一支持フレー
ム部22と第二支持フレーム部23、などによって構成
されており、分草フレーム部16によって各デバイダ5
及び刈取装置7を、第三伝動フレーム部18と右側の第
一支持フレーム部22によって右側の引起装置6を、第
六伝動フレーム部21と左側の第一支持フレーム部22
によって左側の引起装置6を、又、第四伝動フレーム部
19と左右一対の第一支持フレーム部22と第二支持フ
レーム部23によって左右の補助搬送装置8を、それぞ
れ支持するようになっている。
【0017】図2〜8に示すように、カウンタ軸13の
左端部には、伝動ケース24がカウンタ軸13に対して
相対回動自在に外嵌されている。伝動ケース24には、
伝動ケース24に内装されたベベルギヤ式伝動機構24
Aを介してカウンタ軸13に連動連結された伝動軸25
が縦向き姿勢で支持されており、この伝動軸25に、供
給搬送装置9の搬送終端側に位置する係止搬送機構9A
と挾持搬送機構9Bの各駆動スプケット9f,9gが、
その軸芯である縦軸芯P2周りで一体回転可能となるよ
うに装着されている。又、右側の補助搬送装置8から第
三伝動フレーム部18に亘って、前処理部2の上下揺動
支点である横軸芯P1を中心とした円弧状のガイド棒2
6が架設されており、このガイド棒26に、供給搬送装
置9の支持フレーム9Cに略前後方向にスライド移動自
在に装備された係合具27が外嵌係合されている。供給
搬送装置9は、その支持フレーム9Cの前部側が、第二
伝動フレーム部17に横軸芯P3周りに上下揺動自在に
支持された揺動アーム28、揺動アーム28の遊端から
支持フレーム9Cに亘る連係ロッド29、及び揺動アー
ム28から第一伝動フレーム部14に亘って掛け渡され
た引き上げバネ30、などによって吊り下げ支持されて
いる。
【0018】つまり、前処理部2は、その上下揺動支点
である横軸芯P1が、供給搬送装置9の搬送終端側に配
置されたカウンタ軸13の軸芯上に設定されるととも
に、各デバイダ5、左右の引起装置6、刈取装置7、左
右の補助搬送装置8、及び刈取フレーム10が、その横
軸芯P1周りに一体的に上下揺動変位可能で、かつ、走
行機体1に対してカウンタ軸13の軸芯方向に沿って一
体的に横スライド移動自在となるように、又、供給搬送
装置9が、各デバイダ5、左右の引起装置6、刈取装置
7、左右の補助搬送装置8、及び刈取フレーム10の一
体横スライド移動に連動して、供給搬送装置9の搬送終
端側に設定した縦軸芯P2周りで左右揺動するととも
に、各デバイダ5、左右の引起装置6、刈取装置7、左
右の補助搬送装置8、及び刈取フレーム10の一体上下
揺動変位に連動して横軸芯P1周りに上下揺動するよう
に構成されており、これによって、前処理部2の横軸芯
P1周りでの上下揺動操作並びに横スライド移動操作に
かかわらず、供給搬送装置9の搬送終端とフィードチェ
ーン3Aの搬送始端とを、供給搬送装置9からフィード
チェーン3Aへの刈取穀稈の受け渡しを円滑にできる位
置関係に維持できるようになっている。
【0019】図7及び図8に示すように、カウンタ軸1
3は、その右端にはベルトテンション式に構成された刈
取クラッチ31の出力プーリ31Aが、又、その中間部
13Aには、第一伝動フレーム部14に内装されたベベ
ルギヤ式伝動機構14Aを介して、第二伝動フレーム部
17に内嵌された伝動軸17Aが、それぞれ連動連結さ
れている。以下、図示は省略するが、伝動軸17Aは、
第三伝動フレーム部18に内装された伝動機構を介して
右側の引起装置6に、又、第三伝動フレーム部18に内
装された伝動機構及び第四伝動フレーム部19に内嵌さ
れた伝動軸などを介して右側の補助搬送装置8に連動連
結されている。第四伝動フレーム部19に内嵌された伝
動軸は、第五伝動フレーム部20に内嵌された伝動軸な
どを介して刈取装置7に連動連結されている。第五伝動
フレーム部20に内嵌された伝動軸は、第六伝動フレー
ム部21に内装された伝動軸などを介して左側の引起装
置6に連動連結されている。一方、図3及び図4に示す
ように、左右の補助搬送装置8は、それらのパッカー8
Bが伝動可能に噛合するようになっている。又、前述の
ように、カウンタ軸13の左端には、ベベルギヤ式伝動
機構24A及び伝動軸25を介して供給搬送装置9が連
動連結されている。
【0020】つまり、前処理部2は、刈取クラッチ31
を介してカウンタ軸13に入力される走行機体1からの
動力によって、左右の引起装置6、刈取装置7、左右の
補助搬送装置8、及び供給搬送装置9が駆動されるよう
になっている。
【0021】図2、図6及び図8に示すように、走行機
体1の左右の支柱11には、刈取フレーム10の主フレ
ーム部15に接当するとともに主フレーム部15の横ス
ライド移動を許容する接当案内部32Aを備えた揺動部
材32が横軸芯P4周りに前後揺動自在に連結されてお
り、この揺動部材32の接当案内部32Aと走行機体1
の前部とに亘って、揺動部材32を介して前処理部2を
横軸芯P1周りに上下揺動させる油圧式のリフトシリン
ダ33が架設されている。つまり、リフトシリンダ33
の伸縮作動によって、前処理部2の作業位置と非作業位
置との位置変更操作、及び植立穀稈に対する前処理部2
の刈り高さ調節操作を行えるようになっている。
【0022】刈取フレーム10の主フレーム部15と揺
動部材32との間には、揺動部材32に横軸芯P5周り
に回動自在に支持された螺軸34A、揺動部材32に支
持された螺軸駆動用の電動モータ34B、及び螺軸34
Aに螺合された操作具34C、などによって構成された
ネジ送り機構34が介装されている。操作具34Cは、
主フレーム部15に対して左右から接当する左右一対の
接当アーム34aが装備されており、電動モータ34B
の作動により螺軸34Aが回動して左右に横送りされる
のに伴って、左右いずれかの接当アーム34aにより主
フレーム部15を押圧して前処理部2を走行機体1に対
して横スライド移動させるようになっている。つまり、
ネジ送り機構34の作動によって、前処理部2を走行機
体1の横幅内に位置させた中割り作業位置(図4参照)
と、前処理部2の左側端を走行機体1の左側端から突出
させた回刈り作業位置(図3参照)とに、前処理部2の
走行機体1に対する位置変更操作を行えるようになって
いる。尚、図6に示す符号34bは、揺動部材32に装
備された横向きの係止杆32Bとの接当により操作具3
4Cの横軸芯P5周りの回動を阻止するように操作具3
4Cに装備された上下一対の係止アームである。
【0023】図5及び図6に示すように、供給搬送装置
吊り下げ支持用の揺動アーム28には、セクタギヤ35
が横軸芯P3周りに一体揺動可能に連結されている。一
方、刈取フレーム10の第二伝動フレーム部17には、
セクタギヤ35に噛合するピニオンギヤ36を駆動する
電動モータ37が取り付けられている。つまり、電動モ
ータ37の作動により、前処理部2において供給搬送装
置9を独立して横軸芯P1周りに上下揺動させることが
できるようになっており、これによって、補助搬送装置
8の搬送終端に対する供給搬送装置9の搬送始端の高さ
位置を変更できて、補助搬送装置8により搬送された刈
取穀稈に対する供給搬送装置9の係止及び挾持位置を稈
身方向で変更できるようになっている。電動モータ37
の作動は、供給搬送装置9の支持フレーム9Cに、供給
搬送装置9により搬送される刈取穀稈の穂先位置を検出
するように、稈身方向に所定間隔を隔てる状態で並設さ
れた一対の穂先検出センサS1,S2からの検出情報に
基づいて、マイクロコンピュータなどからなる制御装置
38が制御するようになっている。制御装置38は、両
穂先検出センサS1,S2が刈取穀稈の穂先を検出して
いる場合には、株元側の穂先検出センサS1のみが穂先
を検出する状態となるように、電動モータ37の作動を
制御して供給搬送装置9を上昇揺動させるとともに、両
穂先検出センサS1,S2が刈取穀稈の穂先を検出して
いない場合には、株元側の穂先検出センサS1のみが穂
先を検出する状態となるように、電動モータ37の作動
を制御して供給搬送装置9を下降揺動させるようになっ
ており、これによって、植立穀稈の刈り取り長さにかか
わらず、供給搬送装置9から刈取穀稈の穂先までの長さ
を略一定にすることができ、もって、供給搬送装置9か
らフィードチェーン3Aへ刈取穀稈を受け渡した後の脱
穀装置3に対する刈取穀稈の突入深さを適正扱深さに維
持できるようになっている。つまり、両穂先検出センサ
S1,S2からの検出情報に基づく制御装置38の制御
作動により供給搬送装置9を上下揺動させることによっ
て、脱穀装置3による刈取穀稈の扱深さを適正扱深さに
自動的に調節することができ、これによって、脱穀装置
3による刈取穀稈の扱深さが深扱きになることによって
生じる、脱穀装置3内に切れワラなどの三番物が多くな
って脱穀選別処理に悪影響を及ぼす不都合や脱穀装置3
における動力消費が不必要に多くなる不都合、並びに、
脱穀装置3による刈取穀稈の扱深さが浅扱きになること
によって生じる、脱穀装置3における扱き残しに起因し
て穀粒ロスが多くなる不都合を回避できるようにしなっ
ている。
【0024】図1〜4に示すように、供給搬送装置9に
は、供給搬送装置9により搬送された刈取穀稈の株元側
をフィードチェーン3Aの前部上面に案内するガイド杆
39が装備されている。ガイド杆39は、上下方向に弾
性変形可能な弾性材で構成されるとともに、その前端部
が、供給搬送装置9の支持フレーム9Cから伝動軸25
の上方に向けて延設された支持ステー40の延出端に、
供給搬送装置9の搬送終端側に設定された縦軸芯P2周
りで供給搬送装置9に対して相対左右揺動自在で、か
つ、横軸芯P1周りで供給搬送装置9と一体上下揺動可
能となるように連結され、更に、その後端側が、フィー
ドチェーン3Aの前部上面にフィードチェーン3Aの搬
送方向に沿う状態で接当するように延出形成されてい
る。
【0025】つまり、ガイド杆39を、供給搬送装置9
の搬送終端側から、その後端側がフィードチェーン3A
の前部上面に沿う状態で接当するように延出しているこ
とから、枕扱ぎ作業時には、ガイド杆39を、その後端
側をフィードチェーン3Aの前部上面に接当させたまま
で手作業によるフィードチェーン3Aへの刈取穀稈の供
給を行えるようになっている。又、枕扱ぎ作業時にはフ
ィードチェーン3Aの前部上面にガイド杆39の後端側
を接当させていることから、手作業でフィードチェーン
3Aに刈取穀稈を供給する際に作業者がフィードチェー
ン3Aに触れることを阻止できるようになっており、も
って、手作業によるフィードチェーン3Aへの刈取穀稈
の供給を、フィードチェーン3Aの前部上面からガイド
杆39を離間させてフィードチェーン3Aの前部を露出
させた状態で行う場合に生じていた、枕扱ぎ作業時に作
業者が不安感や恐怖感を覚える、といった不都合を回避
できるようになっている。
【0026】しかも、供給搬送装置9にガイド杆39の
前端側を、供給搬送装置9の左右揺動支点である縦軸芯
P2周りに相対左右揺動自在に装着していることから、
前処理部2を中割り作業位置と回刈り作業位置とに位置
変更操作するための引起装置6や刈取装置7などの横ス
ライド移動に連動して供給搬送装置9が縦軸芯P2周り
で左右に揺動変位しても、ガイド杆39の後端側は、フ
ィードチェーン3Aの前部上面に沿って接当する状態に
維持できるようになっている。つまり、供給搬送装置9
の左右揺動にかかわらず、ガイド杆39による供給搬送
装置9からフィードチェーン3Aへの刈取穀稈の案内を
好適に行うことができて、供給搬送装置9からフィード
チェーン3Aへの刈取穀稈の受け渡しを適切に行えるよ
うになっており、もって、供給搬送装置9からフィード
チェーン3Aへの刈取穀稈の受け渡し不良に起因して、
脱穀装置3における刈取穀稈の扱深さに乱れが生じる、
あるいは、供給搬送装置9とフィードチェーン3Aとの
間で穀稈詰まりが生じる、などの不都合の招来を回避で
きるようになっている。
【0027】更に、ガイド杆39を、上下方向に弾性変
形可能な弾性材で構成していることによって、前処理部
2において供給搬送装置9を独立して横軸芯P1周りに
上下揺動させる扱深さ調節にかかわらず、ガイド杆39
の後端側をフィードチェーン3Aの前部上面に沿って接
当する状態に維持することができ、これによって、ガイ
ド杆39による供給搬送装置9からフィードチェーン3
Aへの刈取穀稈の受け渡しを適切に行えるようになって
おり、もって、供給搬送装置9からフィードチェーン3
Aへの刈取穀稈の受け渡し不良に起因して、脱穀装置3
における刈取穀稈の扱深さに乱れが生じる、あるいは、
供給搬送装置9とフィードチェーン3Aとの間で穀稈詰
まりが生じる、などの不都合の招来をより効果的に回避
できるようになっている。
【0028】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態
を列記する。 コンバインとしては、三条以上の刈り取りを行うよ
うに構成されたものであってもよい。 前処理部2としては、刈取フレーム10の主フレー
ム部15と分草フレーム部16との間にネジ送り機構3
4などを介装することによって、走行機体1に連結され
る主フレーム部15に対して、分草フレーム部16に連
結支持される引起装置6及び刈取装置7などが横スライ
ド移動自在となるように構成されたものであってもよ
い。 ガイド杆39としては、弾性材で構成されたものに
代えて、供給搬送装置9の上下揺動変位にかかわらず、
その自重で後端側がフィードチェーン3Aの前部上面に
接当するように、その全体又は後端側が供給搬送装置9
に対して相対上下揺動自在となるように構成されたもの
を採用するようにしてもよい。又、この構成において
は、ガイド杆39の後端側をフィードチェーン3Aの前
部上面に接当付勢する付勢手段(例えばつる巻きバネな
ど)を設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】自脱型コンバインの全体側面図
【図2】ガイド杆の形状及び支持構造を示す前処理部の
左側面図
【図3】前処理部を回刈り作業位置に設定した状態での
供給搬送装置とガイド杆の位置関係を示す前処理部の平
面図
【図4】前処理部を中割り作業位置に設定した状態での
供給搬送装置とガイド杆の位置関係を示す前処理部の平
面図
【図5】供給搬送装置の支持構造を示す前処理部におけ
る要部の縦断正面図
【図6】供給搬送装置の支持構造を示す前処理部におけ
る要部の縦断左側面図
【図7】横スライド支持部の構成を示す前処理部におけ
る要部の縦断正面図
【図8】ネジ送り機構の構成を示す前処理部における要
部の正面図
【符号の説明】
1 走行機体 3 脱穀装置 3A フィードチェーン 6 引起装置 7 刈取装置 9 供給搬送装置 39 ガイド杆 P1 横軸芯 P2 縦軸芯

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植立穀稈に作用する引起装置と刈取装
    置、前記刈取装置にて刈り取られた植立穀稈を後方の脱
    穀装置に向けて搬送する供給搬送装置、及び前記供給搬
    送装置からの刈取穀稈の株元側を前記脱穀装置における
    フィードチェーンの前部上面に案内するガイド杆を備え
    るとともに、前記引起装置と刈取装置とが、走行機体に
    対して横スライド移動自在で、かつ、前記供給搬送装置
    の搬送終端側に設定した横軸芯周りで上下揺動変位可能
    となるように、又、前記供給搬送装置が、前記引起装置
    と刈取装置の横スライド移動に連動して、前記供給搬送
    装置の搬送終端側に設定した縦軸芯周りで左右揺動する
    とともに、前記引起装置と刈取装置の上下揺動変位に連
    動して前記横軸芯周りで上下揺動するように構成してあ
    るコンバインの前処理部構造であって、 前記ガイド杆の前端側を、前記供給搬送装置の搬送終端
    側に、前記供給搬送装置に対して前記縦軸芯周りに相対
    左右揺動自在で、かつ、前記横軸芯周りで一体上下揺動
    可能となるように装着する一方、前記ガイド杆の後端側
    を、前記フィードチェーンの前部上面に沿わせた状態で
    接当させるように延出してあるコンバインの前処理部構
    造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009005610A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Kubota Corp 自脱型コンバイン
KR20120122938A (ko) * 2011-04-28 2012-11-07 가부시끼 가이샤 구보다 콤바인

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JP2009005610A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Kubota Corp 自脱型コンバイン
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