JP2021023119A - 収穫機 - Google Patents

収穫機 Download PDF

Info

Publication number
JP2021023119A
JP2021023119A JP2019140569A JP2019140569A JP2021023119A JP 2021023119 A JP2021023119 A JP 2021023119A JP 2019140569 A JP2019140569 A JP 2019140569A JP 2019140569 A JP2019140569 A JP 2019140569A JP 2021023119 A JP2021023119 A JP 2021023119A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
ground contact
height
contact portion
grounding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019140569A
Other languages
English (en)
Inventor
山下 直樹
Naoki Yamashita
直樹 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2019140569A priority Critical patent/JP2021023119A/ja
Publication of JP2021023119A publication Critical patent/JP2021023119A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Harvester Elements (AREA)

Abstract

【課題】刈高さを良好に検出することができるものでありながら、刈高さセンサが破損するおそれが少なくなる収穫機が要望されていた。【解決手段】刈取部を昇降操作するアクチュエータと、横軸芯回りに上下揺動可能に支持された板状の接地部41及び接地部41の角度位置を検出することによって刈取部の現状対地高さを検出する検出部を有する刈高さセンサと、刈取部の対地高さが目標対地高さに近づくように、アクチュエータの駆動を制御する駆動制御を実行する刈高さ制御部とが備えられ、接地部41の前端部が刈取部の底部に枢支され、後側の遊端側部分が圃場面に接地することで接地反力を受けて上下揺動するように構成され、接地部41のうち圃場面に接地する底板44の後端部に、接地部41を接地追従させるための後上がり姿勢の傾斜部45が備えられている。【選択図】図6

Description

本発明は、機体に上下昇降可能に支持されかつ圃場の植立穀稈を刈り取る刈取部と、刈取部を昇降操作するアクチュエータと、刈取部の対地高さを検出する刈高さセンサと、が備えられた収穫機に関する。
上記構成の収穫機は、従来では、アクチュエータとしての刈取昇降シリンダの作動を制御する制御部が備えられ、刈高さセンサが刈取部の地上高さを検出しながら、設定された刈高さ範囲に刈取部を維持するように、アクチュエータの作動を制御するように構成されている。刈高さセンサには、機体前部側が揺動可能に支持され、後部側が機体前進走行に伴って接地追従しながら上下揺動する板状の接地部が備えられ、接地部の上下揺動量により刈取部の対地高さを検出するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2823779号公報
上記従来構成では、刈高さセンサにおける板状の接地部は接地状態で後ろ下がり姿勢に傾斜する。機体の前進走行時に特段の問題は生じないが、後進走行の場合、例えば、地面に凸部が存在しているような場合には、刈高さセンサの接地部の遊端側部分が地面の凸部に突き刺さって土中に入り込んでしまい破線する等のおそれがあった。
そこで、刈高さを良好に検出することができるものでありながら、刈高さセンサが破損するおそれが少なくなる収穫機が要望されていた。
本発明に係る収穫機の特徴構成は、機体に上下昇降可能に支持され、圃場の植立穀稈を刈り取る刈取部と、刈取後の刈取穀稈の全稈を前記刈取部から脱穀装置に搬送する穀稈搬送装置と、前記刈取部を昇降操作するアクチュエータと、前記刈取部の底部に機体左右方向に沿った横軸芯回りに上下揺動可能に支持された板状の接地部、及び、前記接地部の角度位置を検出することによって前記刈取部の現状対地高さを検出する検出部を有する刈高さセンサと、前記現状対地高さと予め設定された前記刈取部の目標対地高さとに基づいて、前記刈取部の対地高さが前記目標対地高さに近づくように、前記アクチュエータの駆動を制御する駆動制御を実行する刈高さ制御部と、が備えられ、前記接地部の前端部が前記刈取部の底部に枢支され、前記接地部は、前記接地部における前記前端部よりも後側の遊端側部分が圃場面に接地することで接地反力を受けて上下揺動するように構成され、前記接地部のうち圃場面に接地する底板の後端部に、前記接地部を接地追従させるための後上がり姿勢の傾斜部が備えられている点にある。
本発明によれば、刈高さセンサにおける接地部には、圃場面に接地する底板の後端部に後上がり姿勢の傾斜部が備えられているから、例えば後進走行時に接地部の遊端側部分が圃場面の凸部に接触することがあっても、後上がり姿勢の傾斜部が凸部の表面に沿うように接地追従しながら上方に向けて移動案内される。その結果、接地部が、凸部に乗り上がるように滑らかに案内されることになり、接地部の遊端側部分が圃場面の凸部に突き刺ささって破損する等のおそれが低減される。
従って、刈高さを良好に検出することができるものでありながら、刈高さセンサが破損するおそれを少なくすることが可能となった。
本発明においては、前記接地部の左右両端に、前記底板から上下方向に延びる状態でかつ後側ほど上下幅が幅広となる後広がり形状の側板が備えられ、前記傾斜部は、前記底板の後端部と前記側板の後端縁の上部とに亘っていると好適である。
本構成によれば、傾斜部の左右両側は側板を介して底板に支持される。その結果、傾斜部が両持ち状態で大きい支持強度で支持される。
本発明においては、前記接地部のうち左右の前記側板の間に、前記底板から上下方向に延びる状態でかつ後側ほど上下幅が幅広となる後広がり形状の中間板が備えられていると好適である。
本構成によれば、傾斜部は、左右方向中間部においても、中間板によって底板に支持されるので、より一層大きな支持強度で支持することができる。
本発明においては、前記刈取部の底部に、圃場の植立穀稈の株元を切断する刈刃と、機体左右方向の両端部に位置して前後方向に延びる左右の側部フレームと、前記左右の側部フレームにわたって機体左右方向に沿って延びかつ前記刈刃を支持する刈刃支持フレームと、前記刈刃支持フレームの後部側に位置して前記左右の側部フレームにわたって左右方向に沿って延びる補強フレームとが備えられ、前記接地部が、前記刈刃支持フレームと前記補強フレームとの前後中間部に配備され、かつ、接地反力を受けて上昇揺動したときに、前記刈刃支持フレームと前記補強フレームとの間で前後方向にわたって形成された保護領域内に入り込むように構成されていると好適である。
本構成によれば、接地部は、接地反力を受けて上昇揺動したときに保護領域内に入り込む。保護領域は、前後両側に、刈取部を支持するために大きな剛性を有する刈刃支持フレームと補強フレームとを有するので、刈取部の底部に対して圃場面が強い力で接することがあっても、保護領域内に入り込む接地部は、無理な力を受けて破損することを回避できる。
本発明においては、前記刈取部の底部に、機体左右方向に間隔をあけて前後方向に延びる複数の前後向きフレームが備えられ、前記複数の前後向きフレームによって複数の分割領域が区画形成され、前記複数の分割領域のうち左右方向両側端部、及び、中央部に位置する分割領域にのみ、前記接地部が備えられていると好適である。
本構成によれば、複数の前後向きフレームが備えられることにより、収穫作業に伴って機体が走行する際に、頻繁に底部が地面に接触することがあっても、走行を阻害することのない状態で、刈取部の底部の剛性が高くすることができる。
ところで、刈高さを精度よく検出するためには、複数の前後向きフレームによって区画形成される複数の分割領域のそれぞれに刈高さセンサの接地部を備えることが考えられる。しかし、刈幅が大きくなって、前後向きフレームの個数が多くなり、分割領域の個数が多くなるような場合であれば、接地部の個数が多くなって、コスト高を招く不利がある。
圃場面の高低変化は、刈幅内における細かな領域毎に変動することは少なく、刈幅方向の両端部での高さや刈幅方向の中間部での高さの変化を見ることで、圃場面の高さ変動を検出することが可能である。
そこで、複数の分割領域のうち左右方向両側端部、及び、中央部に位置する分割領域にのみ、接地部を備える構成とすることで、刈高さの検出精度を低下させることなく、コスト増を抑制することが可能となる。
本発明においては、前記刈取部の底部と前記遊端側部分とに亘って設けられ、前記接地部が一定の規制角度以上に前記刈取部の底部から離間するのを規制する規制部が備えられ、前記規制部は伸縮不能な柔軟性素材で構成され、前記規制部が張ることによって、前記接地部の下降揺動が規制され、かつ、前記規制部が弛むことによって、前記接地部の上昇揺動が許容されると好適である。
本構成によれば、規制部が底部と遊端側部分とに亘って設けられている。このため、例えば後進走行時に刈高さセンサの遊端側部分が圃場面と当接して、刈高さセンサに下降揺動の応力が掛かる場合であっても、当該応力が規制部によって受け止められ、当該応力に対する反力が、規制部を介して接地部に作用する。このため、接地部の下降揺動が規制されて、接地部が不意に圃場面に突き刺さって破損する虞が低減される。
本発明においては、前記遊端側部分の上面部または前記刈取部の底部の何れか一方に、機体左右方向に沿って延びる横向きの棒状部材が備えられ、前記規制部は、前記棒状部材に巻き回され、前記規制部の両端部は、前記上面部または前記刈取部の底部の何れか他方に固定されていると好適である。
本構成によれば、柔軟性素材で構成された規制部を棒状部材に巻き回すだけで、規制部が遊端側部分の上面部または底部の何れか一方に支持される。そして、遊端側部分の上面部または底部の何れか他方のみに規制部の両端部が支持される構成であるため、遊端側部分の上面部と底部との両方に規制部の両端部が支持される構成と比較して、規制部の装着が容易になる。
コンバインの全体側面図である。 コンバインの全体平面図である。 刈取部の底面図である。 刈取部の一部の背面図である。 接地部を示す図である。 使用状態における刈高さセンサ配設部の側面図である。 格納状態における刈高さセンサ配設部の側面図である。 制御ブロック図である。 別実施形態の使用状態における刈高さセンサ配設部の側面図である。 別実施形態の格納状態における刈高さセンサ配設部の側面図である。 別実施形態の刈高さセンサ配設部の背面図である。 別実施形態の刈取部の底面図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、矢印「F」の方向を「機体前側」(図1及び図2参照)、矢印「B」の方向を「機体後側」(図1及び図2参照)、矢印「L」の方向を「機体左側」(図2参照)、矢印「R」の方向を「機体右側」(図2参照)とする。
〔収穫機の全体の構成〕
図1及び図2に収穫機の一例である普通型コンバインを示している。このコンバインは、植立穀稈を刈り取って後方に搬送する刈取搬送部1、キャビン2にて覆われた運転部3、刈取搬送部1にて刈り取られた穀稈の脱穀処理を行う脱穀装置4、その脱穀装置4にて脱穀処理されて得られた穀粒を貯留する穀粒タンク5、動力源としてのエンジン6を有する原動部7、操向不能で且つ回転駆動される左右一対の前車輪8、操向操作可能な左右一対の後車輪9等を備えている。穀粒タンク5の左側には、貯留している穀粒を機体外部に搬送するスクリューコンベア式の穀粒排出装置10が備えられている。
刈取搬送部1は、機体前部に備えられ、植立する植立穀稈を刈り取り、刈り取った穀稈を刈幅方向の中央部に寄せ集める刈取部11と、刈り取られて中央に寄せ集められた穀稈を機体後方の脱穀装置4に向けて搬送する搬送部としてのフィーダ12とを備えている。フィーダ12の後端部は横軸芯X1周りで上下揺動可能に機体に支持されている。そして、アクチュエータとしての刈取昇降用の油圧シリンダ(以下、刈取昇降シリンダという)13によってフィーダ12と刈取部11とを含む刈取搬送部1全体が揺動昇降操作可能に構成されている。刈取部11は、刈取搬送部1が刈取昇降シリンダ13にて揺動昇降操作されることによって、地面の近くに下降した下降作業状態と、地面から高い位置に上昇した上昇非作業状態とにわたって上下昇降操作される。
刈取部11に、刈取り対象穀稈を分草案内する分草具23、刈取対象となる植立穀稈の穂先側を後方に向けて掻込む回転リール24、植立穀稈の株元を切断して刈り取るバリカン型の刈刃25、刈り取った穀稈を刈幅方向の中央部に寄せ集めるオーガ26が備えられている。
図2に示すように、刈取部11には、回転リール24、刈刃25、オーガ26等を支持する刈取部フレーム27が備えられている。刈取部フレーム27は、フィーダ12に連結される背面部28と、刈刃25の後側に位置して刈取穀稈を受止め案内する底面部29と、刈取部11の左右両端部に位置する左右の側壁部30(側部フレームの一例)とを有している。
左右の側壁部30は、後端部が背面部28に連結されかつ下端部が底面部29に連結されるとともに、前端部にて分草具23を支持している。詳述はしないが、左右の側壁部30は、単板フレーム構造にて構成され、上部側箇所及び前部側箇所に左右方向外方側に向けてL字状に折り返された折り返し部が形成されている。
図3,6,7に示すように、刈取部11の底部には、左右の側壁部30の下部同士にわたって機体左右方向に沿って延びかつ刈刃25を支持する刈刃支持フレーム31が備えられている。また、刈取部11の底部には、刈刃支持フレーム31の後部側に位置して左右の側壁部30にわたって左右方向に沿って延びる補強フレーム32が備えられている。補強フレーム32は、側面視でV字状に形成されている。補強フレーム32は、底面部29よりも圃場面に近づく側に突出する状態となる。
フィーダ12は、図示はしないが、筒状の搬送ケース内に、前後の輪体にわたって複数の無端回動チェーンが巻回張設され、複数の無端回動チェーンにわたり係止搬送体を架設した搬送コンベアが備えられ、刈取部11から受け渡された刈取穀稈を後方上方に向けて搬送するように構成されている。
脱穀装置4は、機体左右方向中央部の低い位置にあり、脱穀装置4の上方において穀粒タンク5とエンジン6とが備えられている。具体的には、機体前部側に穀粒タンク5が位置し、機体後部側にエンジン6が位置する状態で、穀粒タンク5とエンジン6とが前後方向に並ぶ方向で備えられている。脱穀装置4の左右両側外方側が外装カバー21によって覆われている。
図1に示すように、機体下部には、機体前後方向に延びる左右一対の主フレーム22が備えられている。左右の主フレーム22は機体全体を支持している。左右の主フレーム22は、断面形状が略横向きU字形に形成されており、機体前部から機体後部にわたって前後方向に長く設けられている。左右の主フレーム22よりも低い位置に左右の前車輪8及び左右の後車輪9の車軸が備えられ、左右の前車輪8及び左右の後車輪9は、左右の主フレーム22夫々の機体左右方向外方側に位置する状態で備えられ、左右の主フレーム22は左右の前車輪8及び左右の後車輪9に支持されている。
〔刈取部の昇降制御構成〕
図8に示すように、刈取部11の現状対地高さを検出する刈高さセンサ35と、刈取部の目標対地高さを設定する目標高さ設定器36と、手動操作に基づいて刈取部11の昇降を指令する昇降スイッチ37と、刈取昇降シリンダ13の作動を制御する制御装置38と、制御装置38の制御モードの切り換えを指令するモード切り換えスイッチ39とが備えられている。制御装置38は、例えば、マイクロコンピュータを備えて構成されている。
制御装置38は、刈高さセンサ35にて検出される現状対地高さが、目標高さ設定器36にて予め設定された目標対地高さに近づくように、刈取昇降シリンダ13の作動を制御する自動昇降制御を実行する刈高さ制御部100と、昇降スイッチ37の指令に基づいて、刈取昇降シリンダ13の作動を切り換え操作する手動制御を実行する手動制御部101とを備えている。図示はしないが、昇降スイッチ37は、例えば、運転部3に備えられる主変速レバーの握り部に設けられている。
制御装置38は、モード切り換えスイッチ39の操作により、刈高さ制御部100により自動昇降制御を実行する自動制御モードと、手動制御部101により手動制御を実行する手動操作モードとに切り換え可能に構成されている。
〔刈高さセンサ〕
図4,6,7に示すように、刈高さセンサ35は、刈取部11の底部に機体左右方向に沿って設けられた軸部材40によって横軸芯X2回りに上下揺動可能に支持された4個の板状の接地部41と、接地部41の角度位置を検出することによって刈取部11の現状対地高さを検出する検出部42とを有する。
図5に示すように、接地部41は、軸部材40に外嵌装着される筒部材43と、圃場面に接地する幅広の底板44と、底板44の後端部から一連に連なる状態で設けられた後上がり姿勢の傾斜部45と、左右両端に位置する左右の側板46と、左右の側板46の間に位置する中間板47とが備えられている。
底板44と傾斜部45とは1つの板体を側面視で略V字状に曲げて形成されている。そして、1つの板体にて一体的に形成される底板44と傾斜部45は、筒部材43、左右の側板46、及び、中間板47に対して、溶接等により一体的に連結されている。左右の側板46及び中間板47は、それぞれ、底板44から上下方向に延びる状態でかつ後側ほど上下幅が幅広となる後広がり形状に形成されている。
図3,4に示すように、軸部材40は、左右の側壁部30にわたって機体左右方向に沿って延び、かつ、左右の側壁部30を挿通して左右方向外方側に突出している。そして、軸部材40は、左右の側壁部30に対して横向き軸芯X2回りに回動可能に支持されている。また、軸部材40の左右両側において外方側へ突出している箇所には、略U字形に折り曲げられた曲がり部48が形成されている。
軸部材40に外嵌装着される筒部材43は、ボルトによって軸部材40に連結されて一体的に回動するように構成されている。従って、接地部41の前端部が軸部材40を介して刈取部11の底部に枢支され、接地部41は揺動軸芯X2回りに上下揺動可能に構成されている。接地部41が下方に揺動した状態で、接地部41は後下がり傾斜姿勢となる。接地部41が最も上側に揺動して底板部に最も接近する状態となる。
図3に示すように、刈取部11の底部には、機体左右方向に間隔をあけて5本の前後向きフレーム49が備えられている。5本の前後向きフレーム49は前後方向視で略U字形の断面形状を有し、底面部29の下面に沿って前後方向に沿って延びており、底面部29を支持している。図4に示すように、前後向きフレーム49における揺動軸芯X2に対応する箇所には左右方向に沿う貫通孔50が形成され、軸部材40が全ての前後向きフレーム49の貫通孔50を貫通している。
刈取部11の底面部29の下側が、5本の前後向きフレーム49によって4つの分割領域Qが区画形成されている。4つの分割領域Qのそれぞれに入り込む状態で接地部41が備えられている。すなわち、各接地部41は、隣り合う前後向きフレーム49の間に配置されている。各接地部41の筒部材43はボルトの締め付けにより軸部材40に固定されている。これにより、4つの接地部41が、軸部材40と一体的に揺動可能となる。軸部材40における機体横外側に形成されているU字状の曲がり部48も接地部41と一体的に揺動する。
図6,7に示すように、接地部41は、側面視において、刈刃支持フレーム31と補強フレーム32との間に位置する状態で備えられている。図4に示すように、補強フレーム32は、隣り合う前後向きフレーム49同士の間の分割領域Q内に配置され、左右方向に一列に並ぶ状態で4つの分割領域Qにそれぞれ備えられている。従って、補強フレーム32は、左右の側壁部30にわたって左右方向に沿って延びる状態で設けられている。
軸部材40にトーションバネ51が巻回されている。トーションバネ51の一端が曲がり部48に係止され、トーションバネ51の他端が側壁部30に溶接固定された受け部材(不図示)に係止されている。これにより、接地部41を下降揺動させる付勢力が、トーションバネ51から曲がり部48を介して軸部材40に作用する。機体が走行しながら接地部41が圃場面と摺接すると、トーションバネ51による付勢力と圃場面に接地することによる接地反力との釣り合いによって、接地部41は上下揺動しながら圃場面の凹凸に追従する。
接地部41に傾斜部45が備えられているから、機体が後進走行しながら接地部41の遊端側部分が圃場面に形成された凸部に接触したような場合には、傾斜部45が凸部の表面に沿うように追従しながら上方に向けて移動案内される。そのことにより、接地部41が土中に突っ込んで破損する等の不利を回避することができる。
検出部42は、機体左側の側壁部30にブラケット33を介して支持されている。検出部42は、ポテンショメータ型式の角度検出器にて構成され、検知アーム52が揺動すると、その揺動角度に応じた検出値を制御装置38に向けて出力する。検知アーム52は、不図示の付勢機構によって下方向に揺動するように付勢されている。また、検知アーム52は、軸部材40の曲がり部48の上部と摺接する。これにより、曲がり部48の揺動と連動して検知アーム52が揺動して刈高さが検出される。
機体左右両側の側壁部30における曲がり部48の近傍に対応する箇所に、接地部41が下方限界よりも下方側に揺動することを規制する係止部53が備えられている。接地部41は、トーションバネ51の付勢力により下方側へ揺動付勢されるが、曲がり部48が係止部53により受止められてそれ以上の下方側への揺動が規制される。
接地部41が刈取作業で使用される使用状態において、機体が走行しながら圃場面と摺接し、圃場面の凹凸に追従して接地部41が上下揺動するが、このとき、圃場面に接地した際の接地部41の角度位置が、曲がり部48及び検知アーム52を介して検出部42によって検出される。ところで、刈高さ検出可能な範囲は所定範囲に定められている。接地部41が圃場面に接していない状態で、曲がり部48が係止部53に接当することで刈高さ検出可能な範囲の下限位置となる。
自動昇降制御が不要である場合には、接地部41が圃場面に接地する必要が無い。このような場合に、接地部41が無駄に圃場面と摺接すると、接地部41が不意に消耗したり破損したりする虞が高まる。このような不都合を回避するため、接地部41が底面部29に最も接近する格納状態(図7参照)で下方側に揺動することを規制する保持機構54が備えられている。本実施形態では、曲がり部48は軸部材40の左右両方の端部に設けられ、左右の曲がり部48に対応して、保持機構54は、左右一対備えられている。
図7,8に示すように、保持機構54は、側壁部30に溶接固定されたベース部55によってスライド部材56が支持されている。ベース部55は、機体側面視で角張ったU字状に形成され、前支持部55A及び後支持部55Bの夫々に、スライド部材56を挿通するための挿通孔が形成されている。スライド部材56は、抜き差し可能な係合ピン57によって、機体前側の作用位置(図7参照)と機体後側の非作用位置(図6参照)とで位置保持可能に構成されている。
作用位置では、スライド部材56は、曲がり部48の揺動軌跡上に突出して下方側から受止め可能な状態となる。その結果、曲がり部48は、トーションバネ51の付勢力に抗して下降揺動が規制され、接地部41が格納状態に維持される。スライド部材56が非作用位置にスライドすると、曲がり部48と干渉しない状態となり、接地部41が接地追従可能な状態となる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、接地部41に傾斜部45だけを備えるようにしたが、この構成に加えて、、刈取部11の底部と接地部41の遊端側部分とに亘って設けられ、接地部41が一定の規制角度以上に刈取部11の底部から離間するのを規制する規制部60が備えられれる構成としてもよい。
例えば、図9,10,11に示すように、接地部41の上面部における左右両端部の夫々に、機体左右方向に沿って横向きに延びる一対の棒状部材61が備えられる。棒状部材61の両端部は、接地部41に溶接固定された支持ステー62に両持ち状態で溶接固定されている。
規制部60は、曲がり易く伸縮不能な柔軟性素材で構成される。例えば、ポリエチレンやナイロン等を原料とする繊維スリング等の曲がり易く伸縮不能な柔軟性素材で構成される。そして、一端側が押え部材63にて共締めする状態で補強フレーム32にボルト連結され、他端側が棒状部材61に巻き回される状態で設けられている。
規制部60は、例えば、機体後進時において、接地部41が規制角度よりも下方向への揺動しないように規制する(図9参照)。接地部41が規制角度よりも上側の揺動範囲で揺動すると、規制部60は弛んだ状態となる(図10参照)。
又、このような構成に限らず、棒状部材61が刈取部11の底部に設けられ、押え部材63による固定箇所が接地部41側に設けられるものでもよく、規制部60は柔軟性部材でなくても良く、ワイヤロープや鎖で構成されていても良い。
(2)上記実施形態では、5つの前後向きフレーム49によって4つの分割領域Qが区画形成され、4つの分割領域Qのそれぞれに接地部41が備えられる構成としたが、この構成に代えて、図12に示すように、前後向きフレーム49を6つ備えて、5つの分割領域Qが区画形成される構成とし、5つの分割領域Qのうち左右方向両側端部、及び、中央部に位置する分割領域にのみ、接地部41が備えられる構成としてもよい。分割領域Qの個数は5つに限らず、6つ以上備えるものでもよい。
(3)上記実施形態では、接地部41が、上昇揺動したときに、刈刃支持フレーム31と補強フレーム32との間で前後方向にわたって形成された保護領域内に入り込む構成としたが、この構成に代えて、補強フレーム32を備えることなく、左右の前後向きフレーム49だけで保護するようにしてもよい。
本発明は、普通型コンバインに限らず自脱型コンバインにも適用可能であり、それ以外にも各種の作物を収穫する収穫機に適用可能である。
11 刈取部
13 刈取昇降シリンダ(アクチュエータ)
25 刈刃
30 側壁部(側部フレーム)
31 刈刃支持フレーム
32 補強フレーム
35 刈高さセンサ
41 接地部
44 底板
45 傾斜部
46 側板
47 中間板
49 前後向きフレーム
60 規制部
61 棒状部材
100 刈高さ制御部
Q 分割領域

Claims (7)

  1. 機体に上下昇降可能に支持され、圃場の植立穀稈を刈り取る刈取部と、
    刈取後の刈取穀稈の全稈を前記刈取部から脱穀装置に搬送する穀稈搬送装置と、
    前記刈取部を昇降操作するアクチュエータと、
    前記刈取部の底部に機体左右方向に沿った横軸芯回りに上下揺動可能に支持された板状の接地部、及び、前記接地部の角度位置を検出することによって前記刈取部の現状対地高さを検出する検出部を有する刈高さセンサと、
    前記現状対地高さと予め設定された前記刈取部の目標対地高さとに基づいて、前記刈取部の対地高さが前記目標対地高さに近づくように、前記アクチュエータの駆動を制御する駆動制御を実行する刈高さ制御部と、が備えられ、
    前記接地部の前端部が前記刈取部の底部に枢支され、前記接地部は、前記接地部における前記前端部よりも後側の遊端側部分が圃場面に接地することで接地反力を受けて上下揺動するように構成され、
    前記接地部のうち圃場面に接地する底板の後端部に、前記接地部を接地追従させるための後上がり姿勢の傾斜部が備えられている収穫機。
  2. 前記接地部の左右両端に、前記底板から上下方向に延びる状態でかつ後側ほど上下幅が幅広となる後広がり形状の側板が備えられ、
    前記傾斜部は、前記底板の後端部と前記側板の後端縁の上部とに亘っている請求項1に記載の収穫機。
  3. 前記接地部のうち左右の前記側板の間に、前記底板から上下方向に延びる状態でかつ後側ほど上下幅が幅広となる後広がり形状の中間板が備えられている請求項2に記載の収穫機。
  4. 前記刈取部の底部に、圃場の植立穀稈の株元を切断する刈刃と、機体左右方向の両端部に位置して前後方向に延びる左右の側部フレームと、前記左右の側部フレームにわたって機体左右方向に沿って延びかつ前記刈刃を支持する刈刃支持フレームと、前記刈刃支持フレームの後部側に位置して前記左右の側部フレームにわたって左右方向に沿って延びる補強フレームとが備えられ、
    前記接地部が、前記刈刃支持フレームと前記補強フレームとの前後中間部に配備され、かつ、接地反力を受けて上昇揺動したときに、前記刈刃支持フレームと前記補強フレームとの間で前後方向にわたって形成された保護領域内に入り込むように構成されている請求項1から3のいずれか1項に記載の収穫機。
  5. 前記刈取部の底部に、機体左右方向に間隔をあけて前後方向に延びる複数の前後向きフレームが備えられ、
    前記複数の前後向きフレームによって複数の分割領域が区画形成され、
    前記複数の分割領域のうち左右方向両側端部、及び、中央部に位置する分割領域にのみ、前記接地部が備えられている請求項1から4のいずれか1項に記載の収穫機。
  6. 前記刈取部の底部と前記遊端側部分とに亘って設けられ、前記接地部が一定の規制角度以上に前記刈取部の底部から離間するのを規制する規制部が備えられ、
    前記規制部は伸縮不能な柔軟性素材で構成され、前記規制部が張ることによって、前記接地部の下降揺動が規制され、かつ、前記規制部が弛むことによって、前記接地部の上昇揺動が許容される請求項1から5のいずれか1項に記載の収穫機。
  7. 前記遊端側部分の上面部または前記刈取部の底部の何れか一方に、機体左右方向に沿って延びる横向きの棒状部材が備えられ、
    前記規制部は、前記棒状部材に巻き回され、
    前記規制部の両端部は、前記上面部または前記刈取部の底部の何れか他方に固定されている請求項6に記載の収穫機。
JP2019140569A 2019-07-31 2019-07-31 収穫機 Pending JP2021023119A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019140569A JP2021023119A (ja) 2019-07-31 2019-07-31 収穫機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019140569A JP2021023119A (ja) 2019-07-31 2019-07-31 収穫機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021023119A true JP2021023119A (ja) 2021-02-22

Family

ID=74661812

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019140569A Pending JP2021023119A (ja) 2019-07-31 2019-07-31 収穫機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021023119A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02145015U (ja) * 1989-05-08 1990-12-10
JPH0538222A (ja) * 1991-08-07 1993-02-19 Kubota Corp コンバインの刈高制御装置
JP2005211011A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Kubota Corp コンバインの対地高さ検出構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02145015U (ja) * 1989-05-08 1990-12-10
JPH0538222A (ja) * 1991-08-07 1993-02-19 Kubota Corp コンバインの刈高制御装置
JP2005211011A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Kubota Corp コンバインの対地高さ検出構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7540130B2 (en) Height control for a multi-section cutting platform in an agricultural harvesting machine
JP2011200188A (ja) コンバイン
JP2010063443A (ja) 普通型コンバイン
JP2009189272A (ja) コンバインの刈取前処理構造
JP2021023119A (ja) 収穫機
JP4956303B2 (ja) 自脱型コンバイン
JP5503135B2 (ja) コンバインの車体構造
JP5572302B2 (ja) コンバインの刈り取り搬送構造
JP6246170B2 (ja) コンバインの刈り取り搬送構造
JP5330781B2 (ja) 普通型コンバイン
JP6067599B2 (ja) 走行車両
JP5341475B2 (ja) コンバインの刈り取り搬送構造
JP2955403B2 (ja) コンバインの昇降制御装置
JP2000157033A (ja) 農作業車の穀稈搬送供給装置
WO2019198707A1 (ja) 収穫機
JP5813182B2 (ja) コンバイン
JP5231945B2 (ja) コンバインの分草構造
JP5341476B2 (ja) コンバインの刈り取り搬送構造
JP2003000033A (ja) コンバインの株元移送装置
JP3356953B2 (ja) コンバインの前処理部構造
JP2010104346A (ja) コンバインの刈り取り搬送構造
JPH11137053A (ja) コンバインの前処理部構造
JP3356954B2 (ja) コンバインの前処理部構造
JP4110705B2 (ja) コンバイン
JP2012152194A (ja) 刈取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221011

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221209

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230104