JPH0538222A - コンバインの刈高制御装置 - Google Patents
コンバインの刈高制御装置Info
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- JPH0538222A JPH0538222A JP19775791A JP19775791A JPH0538222A JP H0538222 A JPH0538222 A JP H0538222A JP 19775791 A JP19775791 A JP 19775791A JP 19775791 A JP19775791 A JP 19775791A JP H0538222 A JPH0538222 A JP H0538222A
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- Japan
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- ground
- control
- sensor
- sensors
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- Harvester Elements (AREA)
- Combines (AREA)
- Lifting Devices For Agricultural Implements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 刈取部の下部に設けられた接地センサーを下
降させたまま高刈作業や路上走行を行うと、接地センサ
ーが地面凸部や路面凸部や高刈作業にて刈り取られた穀
稈の上端部等に接当し、その接地センサーが摩耗・損傷
・破損するという問題があった。その問題を解消し得る
手段を提供する。 【構成】 制御手段20の自動制御を停止するように制
御状態を切り換える切換手段22を設けると共に、その
切換手段22にて制御手段20の自動制御が停止された
状態では、複数の接地センサー9の全てを保持手段17
にて地面Gより持ち上げ保持するようにする。
降させたまま高刈作業や路上走行を行うと、接地センサ
ーが地面凸部や路面凸部や高刈作業にて刈り取られた穀
稈の上端部等に接当し、その接地センサーが摩耗・損傷
・破損するという問題があった。その問題を解消し得る
手段を提供する。 【構成】 制御手段20の自動制御を停止するように制
御状態を切り換える切換手段22を設けると共に、その
切換手段22にて制御手段20の自動制御が停止された
状態では、複数の接地センサー9の全てを保持手段17
にて地面Gより持ち上げ保持するようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバインの刈高制御
装置に関し、更に詳しくは、刈取部の下部に設けられた
複数の上下動自在な接地センサーと、前記刈取部を昇降
駆動する駆動手段と、前記接地センサーを地面より持ち
上げ保持する保持手段と、前記複数の接地センサーを設
定時間毎に交替させて地面より持ち上げ保持するように
前記保持手段を作動させ、且つ、接地中の接地センサー
の接地部から刈取部までの高さが設定高さに維持される
ように前記駆動手段を作動させる制御を行う制御手段と
を備えたコンバインの刈高制御装置に関する。
装置に関し、更に詳しくは、刈取部の下部に設けられた
複数の上下動自在な接地センサーと、前記刈取部を昇降
駆動する駆動手段と、前記接地センサーを地面より持ち
上げ保持する保持手段と、前記複数の接地センサーを設
定時間毎に交替させて地面より持ち上げ保持するように
前記保持手段を作動させ、且つ、接地中の接地センサー
の接地部から刈取部までの高さが設定高さに維持される
ように前記駆動手段を作動させる制御を行う制御手段と
を備えたコンバインの刈高制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような装置を備えたコンバインを用
いて通常の刈取作業を行う場合、刈取部の下部と地面等
との衝突によって生じる刈刃等の破損を回避するため
に、次に述べるような刈高制御が前記制御手段によって
行われていた。即ち、接地中の接地センサーを地面の凹
凸に追従させ、そのセンサーの接地部から刈取部までの
高さが設定高さに維持されるように、前記駆動手段の作
動を行って刈取部を自動昇降させることにより、地面に
凸部があっても前記衝突を発生させないようにし、且
つ、複数の接地センサーを設定時間毎に交替で地面より
持ち上げて接地センサーと地面との間に滞留するワラ屑
を後方に逃がすことにより、その滞留ワラ屑の存在によ
る昇降制御の精度低下を防止して前記衝突を更に発生さ
せないようにするという制御が行われていた(特願平2
−223545号参照)。ところで、高刈作業時(例え
ば、菜種や蕎麦の収穫時には穂の部分のみを刈る高刈作
業が行われる)や非刈取作業時(例えば、コンバインを
移動のために路上走行させるときには刈取作業は行われ
ない)には、前記制御手段による制御が停止されるよう
になっているが、その制御停止状態においては、複数の
接地センサーは、それまでの制御状態の最後の姿勢のま
ま(即ち、一部が持ち上げられて残部が下降した姿勢の
まま)とされていた。尚、前記制御停止状態における前
記刈取部は、必要に応じて、前記駆動手段の駆動に基づ
いて所定高さまで上昇されるようになっていた。また、
前記ワラ屑の滞留の虞れがないような条件下では、接地
センサーを地面の凹凸に一層追従させるために複数の接
地センサーの全てを下降させて地面に接地させておくと
いう制御も行われる(特願平2−223545号参照)
が、その制御状態の最後の姿勢は接地センサーの全てが
下降したままとなるので、前記制御停止状態において
は、接地センサーの全てが下降姿勢をとるようになる。
いて通常の刈取作業を行う場合、刈取部の下部と地面等
との衝突によって生じる刈刃等の破損を回避するため
に、次に述べるような刈高制御が前記制御手段によって
行われていた。即ち、接地中の接地センサーを地面の凹
凸に追従させ、そのセンサーの接地部から刈取部までの
高さが設定高さに維持されるように、前記駆動手段の作
動を行って刈取部を自動昇降させることにより、地面に
凸部があっても前記衝突を発生させないようにし、且
つ、複数の接地センサーを設定時間毎に交替で地面より
持ち上げて接地センサーと地面との間に滞留するワラ屑
を後方に逃がすことにより、その滞留ワラ屑の存在によ
る昇降制御の精度低下を防止して前記衝突を更に発生さ
せないようにするという制御が行われていた(特願平2
−223545号参照)。ところで、高刈作業時(例え
ば、菜種や蕎麦の収穫時には穂の部分のみを刈る高刈作
業が行われる)や非刈取作業時(例えば、コンバインを
移動のために路上走行させるときには刈取作業は行われ
ない)には、前記制御手段による制御が停止されるよう
になっているが、その制御停止状態においては、複数の
接地センサーは、それまでの制御状態の最後の姿勢のま
ま(即ち、一部が持ち上げられて残部が下降した姿勢の
まま)とされていた。尚、前記制御停止状態における前
記刈取部は、必要に応じて、前記駆動手段の駆動に基づ
いて所定高さまで上昇されるようになっていた。また、
前記ワラ屑の滞留の虞れがないような条件下では、接地
センサーを地面の凹凸に一層追従させるために複数の接
地センサーの全てを下降させて地面に接地させておくと
いう制御も行われる(特願平2−223545号参照)
が、その制御状態の最後の姿勢は接地センサーの全てが
下降したままとなるので、前記制御停止状態において
は、接地センサーの全てが下降姿勢をとるようになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の制御停止状態に
おいては、前記複数の接地センサーの一部又は全てが下
降姿勢となっており、その接地センサーの姿勢に基づい
て次に述べるような問題が生じていた。即ち、高刈作業
時においては、地面の凹凸やうねり等に基づいて走行中
のコンバインに生じるピッチングやローリングに起因し
て、前記下降姿勢の接地センサーが地面の凸部等に頻繁
に接当したり、高刈作業にて既に穂の部分が刈り取られ
た穀稈の上端部等に接地センサーの下部が頻繁に接当す
るということがあり、その接当に基づいて接地センサー
が摩耗又は損傷するという問題があった。また、路上走
行時においても、路面の凹凸やうねり等に基づいて走行
中のコンバインのピッチングやローリングが生じ、それ
に起因して、前記下降姿勢の接地センサーが路面に接当
して接地センサーが破損したりするという問題があっ
た。本発明は、このような実情に着目してなされたもの
であり、上述の問題を解消し得る手段を提供することを
目的としている。
おいては、前記複数の接地センサーの一部又は全てが下
降姿勢となっており、その接地センサーの姿勢に基づい
て次に述べるような問題が生じていた。即ち、高刈作業
時においては、地面の凹凸やうねり等に基づいて走行中
のコンバインに生じるピッチングやローリングに起因し
て、前記下降姿勢の接地センサーが地面の凸部等に頻繁
に接当したり、高刈作業にて既に穂の部分が刈り取られ
た穀稈の上端部等に接地センサーの下部が頻繁に接当す
るということがあり、その接当に基づいて接地センサー
が摩耗又は損傷するという問題があった。また、路上走
行時においても、路面の凹凸やうねり等に基づいて走行
中のコンバインのピッチングやローリングが生じ、それ
に起因して、前記下降姿勢の接地センサーが路面に接当
して接地センサーが破損したりするという問題があっ
た。本発明は、このような実情に着目してなされたもの
であり、上述の問題を解消し得る手段を提供することを
目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る刈高制御装
置の特徴構成は、前記制御手段の自動制御を停止するよ
うに制御状態を切り換える切換手段を設けると共に、そ
の切換手段にて前記制御手段の自動制御が停止された状
態では、前記複数の接地センサーの全てを地面より持ち
上げ保持する状態に前記保持手段を作動させるように前
記制御手段を構成してある点にある。
置の特徴構成は、前記制御手段の自動制御を停止するよ
うに制御状態を切り換える切換手段を設けると共に、そ
の切換手段にて前記制御手段の自動制御が停止された状
態では、前記複数の接地センサーの全てを地面より持ち
上げ保持する状態に前記保持手段を作動させるように前
記制御手段を構成してある点にある。
【0005】
【作用】前記切換手段によって自動制御が停止される
と、その自動制御停止状態においては、前記制御手段の
制御によって、前記保持手段が作動されて前記複数の接
地センサーの全てが地面より持ち上げ保持された姿勢を
とるようになる。従って、上述の高刈作業時や非刈取作
業時等において、前記接地センサーの一部又は全てが従
来のように下降した姿勢のままにされるということがな
くなる。
と、その自動制御停止状態においては、前記制御手段の
制御によって、前記保持手段が作動されて前記複数の接
地センサーの全てが地面より持ち上げ保持された姿勢を
とるようになる。従って、上述の高刈作業時や非刈取作
業時等において、前記接地センサーの一部又は全てが従
来のように下降した姿勢のままにされるということがな
くなる。
【0006】
【発明の効果】その結果、上述の高刈作業時における問
題(即ち、前記下降姿勢の接地センサーが前記地面凸部
や前記穀稈上端部等に接当してその接地センサーが摩耗
又は損傷するという問題)や、上述の路上走行時におけ
る問題(即ち、前記下降姿勢の接地センサーが路面に接
当して破損したりするという問題)が解消され、従来の
問題が一挙に解消されるようになる。
題(即ち、前記下降姿勢の接地センサーが前記地面凸部
や前記穀稈上端部等に接当してその接地センサーが摩耗
又は損傷するという問題)や、上述の路上走行時におけ
る問題(即ち、前記下降姿勢の接地センサーが路面に接
当して破損したりするという問題)が解消され、従来の
問題が一挙に解消されるようになる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図3には、本発明の刈高制御装置が適用さ
れたコンバインの一実施例が示されており、そのコンバ
インは、通常の刈取作業と菜種や蕎麦の収穫時等に必要
な高刈作業との何れにも対処できるようになっている。
そのコンバインの機体前部には、図2に示すように、回
転式の掻き込みリール2、バリカン式の刈取装置3、刈
り取った穀稈を寄せるオーガ4、穀稈を上方に送るフィ
ードコンベア5等で構成された刈取部1が備えられてお
り、刈り取られた穀稈はフィードコンベア5の下側を通
り穀稈排出口11から回転駆動式のビータ12により、
ベルト式の供給コンベア13上に放出される。
する。図1〜図3には、本発明の刈高制御装置が適用さ
れたコンバインの一実施例が示されており、そのコンバ
インは、通常の刈取作業と菜種や蕎麦の収穫時等に必要
な高刈作業との何れにも対処できるようになっている。
そのコンバインの機体前部には、図2に示すように、回
転式の掻き込みリール2、バリカン式の刈取装置3、刈
り取った穀稈を寄せるオーガ4、穀稈を上方に送るフィ
ードコンベア5等で構成された刈取部1が備えられてお
り、刈り取られた穀稈はフィードコンベア5の下側を通
り穀稈排出口11から回転駆動式のビータ12により、
ベルト式の供給コンベア13上に放出される。
【0008】コンバインの機体フレーム6(更に詳しく
は、その前部のフレーム7)には、前記刈取部1が横軸
芯P1 周りに揺動自在に支持されると共に、その刈取部
1を昇降駆動する駆動手段としての油圧シリンダ8が取
り付けられ、もって、前記刈取部1が前記駆動手段8に
よって上下駆動されるようになっている。広幅平板をソ
リ状に曲げてなる接地センサー9が、図1〜図3に示す
ように、前記刈取部1の下面の横軸芯P4 周りに上下揺
動自在に左右一対備えられている。尚、以下の説明にお
いては、前記一対の接地センサー9のうちの左側の接地
センサーを9Lとし、前記一対の接地センサー9のうち
の右側の接地センサーを9Rとする。前記刈取部1に対
する前記左右一対の接地センサー9L,9Rの上下角度
を検出するポテンショメータ10L,10Rが各々設け
られている。
は、その前部のフレーム7)には、前記刈取部1が横軸
芯P1 周りに揺動自在に支持されると共に、その刈取部
1を昇降駆動する駆動手段としての油圧シリンダ8が取
り付けられ、もって、前記刈取部1が前記駆動手段8に
よって上下駆動されるようになっている。広幅平板をソ
リ状に曲げてなる接地センサー9が、図1〜図3に示す
ように、前記刈取部1の下面の横軸芯P4 周りに上下揺
動自在に左右一対備えられている。尚、以下の説明にお
いては、前記一対の接地センサー9のうちの左側の接地
センサーを9Lとし、前記一対の接地センサー9のうち
の右側の接地センサーを9Rとする。前記刈取部1に対
する前記左右一対の接地センサー9L,9Rの上下角度
を検出するポテンショメータ10L,10Rが各々設け
られている。
【0009】前記刈取部1の背面には、前記接地センサ
ー9L,9Rを設定時間毎に交互に交替させて地面Gよ
り持ち上げ保持する保持手段17として、複動型の油圧
シリンダ17R,17Lが左右一対設けられている。そ
の油圧シリンダ17R,17Lのピストンロッド17a
に連係ロッド18が設定範囲内で自由伸縮自在に取り付
けられている。また、ピストンロッド17aに対して連
係ロッド18を下方側に付勢するバネ19が取り付けら
れている。
ー9L,9Rを設定時間毎に交互に交替させて地面Gよ
り持ち上げ保持する保持手段17として、複動型の油圧
シリンダ17R,17Lが左右一対設けられている。そ
の油圧シリンダ17R,17Lのピストンロッド17a
に連係ロッド18が設定範囲内で自由伸縮自在に取り付
けられている。また、ピストンロッド17aに対して連
係ロッド18を下方側に付勢するバネ19が取り付けら
れている。
【0010】前記コンバインには、前記左右一対の接地
センサー9L,9Rを設定時間毎に交替させて地面Gよ
り持ち上げ保持するように前記保持手段17を作動さ
せ、且つ、接地中の接地センサー9Lの接地部から刈取
部1までの高さが設定高さに維持されるように前記油圧
シリンダ8を作動させる制御を行う制御手段として、マ
イクロコンピュータを利用して構成された制御装置20
が設けられている(図1参照)。その制御装置20は、
例えば左の油圧シリンダ17Lを伸張操作して左の接地
センサー9Lを地面Gに接地させ、その左の接地センサ
ー9Lに対応する左のポテンショメータ10Lからの信
号に基づき、左の接地センサー9Lの上下角度が設定値
となるように(つまり、左の接地センサー9Lの接地部
から刈取部1までの高さが設定値となるように)、前記
油圧シリンダ8を伸縮操作して刈取部1を昇降駆動す
る。また、右の油圧シリンダ17Rを収縮操作して右の
接地センサー9Rを地面Gから持ち上げ保持する(図1
は、この状態を示す)。
センサー9L,9Rを設定時間毎に交替させて地面Gよ
り持ち上げ保持するように前記保持手段17を作動さ
せ、且つ、接地中の接地センサー9Lの接地部から刈取
部1までの高さが設定高さに維持されるように前記油圧
シリンダ8を作動させる制御を行う制御手段として、マ
イクロコンピュータを利用して構成された制御装置20
が設けられている(図1参照)。その制御装置20は、
例えば左の油圧シリンダ17Lを伸張操作して左の接地
センサー9Lを地面Gに接地させ、その左の接地センサ
ー9Lに対応する左のポテンショメータ10Lからの信
号に基づき、左の接地センサー9Lの上下角度が設定値
となるように(つまり、左の接地センサー9Lの接地部
から刈取部1までの高さが設定値となるように)、前記
油圧シリンダ8を伸縮操作して刈取部1を昇降駆動す
る。また、右の油圧シリンダ17Rを収縮操作して右の
接地センサー9Rを地面Gから持ち上げ保持する(図1
は、この状態を示す)。
【0011】前記制御装置20に内蔵されるタイマー
(図示せず)にて設定時間の経過がカウントされると、
前記制御装置20は、左の油圧シリンダ17Lにより左
の接地センサー9Lを地面Gより持ち上げると共に、右
の油圧シリンダ17Rにより右の接地センサー9Rを下
降操作してそれを地面Gに接地させる。この操作によっ
て、左の接地センサー9Lと地面Gとの間に滞留してい
たワラ屑を後方に逃がすことができる。そして、今度は
右のポテンショメータ10Rからの信号に基づいて、右
の接地センサー9Rの上下角度が設定値となるように
(つまり、右の接地センサー9Rから刈取部1までの高
さが設定値となるように)、油圧シリンダ8を伸縮操作
して刈取部1を昇降駆動する。
(図示せず)にて設定時間の経過がカウントされると、
前記制御装置20は、左の油圧シリンダ17Lにより左
の接地センサー9Lを地面Gより持ち上げると共に、右
の油圧シリンダ17Rにより右の接地センサー9Rを下
降操作してそれを地面Gに接地させる。この操作によっ
て、左の接地センサー9Lと地面Gとの間に滞留してい
たワラ屑を後方に逃がすことができる。そして、今度は
右のポテンショメータ10Rからの信号に基づいて、右
の接地センサー9Rの上下角度が設定値となるように
(つまり、右の接地センサー9Rから刈取部1までの高
さが設定値となるように)、油圧シリンダ8を伸縮操作
して刈取部1を昇降駆動する。
【0012】更に、設定時間が経過すると、再び左の接
地センサー9Lを下降操作してそれを地面Gに接地させ
ると共に、右の接地センサー9Rを地面Gから持ち上げ
保持する。このようにして、設定時間毎に左右の接地セ
ンサー9R,9Lを交互に接地させる一連の自動制御が
繰り返されるようになる。
地センサー9Lを下降操作してそれを地面Gに接地させ
ると共に、右の接地センサー9Rを地面Gから持ち上げ
保持する。このようにして、設定時間毎に左右の接地セ
ンサー9R,9Lを交互に接地させる一連の自動制御が
繰り返されるようになる。
【0013】前記制御装置20には第一切換スイッチ2
2が付設されているが、その第一切換スイッチ22は、
前記自動制御を停止する状態に前記制御装置20の制御
状態を切り換える切換手段として設けられたものであ
る。即ち、前記第一切換スイッチ22の切換操作によっ
て、前記制御装置20の制御状態を前記自動制御の状態
にするか、そうでない状態にするかが指示されるように
なっている。
2が付設されているが、その第一切換スイッチ22は、
前記自動制御を停止する状態に前記制御装置20の制御
状態を切り換える切換手段として設けられたものであ
る。即ち、前記第一切換スイッチ22の切換操作によっ
て、前記制御装置20の制御状態を前記自動制御の状態
にするか、そうでない状態にするかが指示されるように
なっている。
【0014】前記制御装置20には、前記左右の油圧シ
リンダ17R,17Lを伸張操作して左右の接地センサ
ー9R,9Lを常時地面Gに接地させておく状態に切り
換える第二切換スイッチ21も付設されている。その第
二切換スイッチ21は、前記接地センサー9と地面Gと
の間にワラ屑が滞留する虞れがないような条件下で入り
状態に操作されるようになっている。その第二切換スイ
ッチ21が入り状態に操作されると、前記制御装置20
は、前記左右の油圧シリンダ17R,17Lを伸張操作
して左右の接地センサー9R,9Lを常時地面Gに接地
させる。この場合、左右の接地センサー9R,9Lのう
ち、高位置側からの信号に基づいて、高位置側の接地セ
ンサー9R,9Lから設定高さに維持されるように刈取
部1が昇降駆動される。
リンダ17R,17Lを伸張操作して左右の接地センサ
ー9R,9Lを常時地面Gに接地させておく状態に切り
換える第二切換スイッチ21も付設されている。その第
二切換スイッチ21は、前記接地センサー9と地面Gと
の間にワラ屑が滞留する虞れがないような条件下で入り
状態に操作されるようになっている。その第二切換スイ
ッチ21が入り状態に操作されると、前記制御装置20
は、前記左右の油圧シリンダ17R,17Lを伸張操作
して左右の接地センサー9R,9Lを常時地面Gに接地
させる。この場合、左右の接地センサー9R,9Lのう
ち、高位置側からの信号に基づいて、高位置側の接地セ
ンサー9R,9Lから設定高さに維持されるように刈取
部1が昇降駆動される。
【0015】次に刈り取られた穀稈の処理について説明
する。穀稈排出口11からの穀稈を受け取る供給コンベ
ア13は、図2に示すように、一対のローラー13a,
13bにゴムベルト13cが巻回されてなり、穀稈排出
口11側のローラー13aの支点P2 周りに供給コンベ
ア13全体が上下揺動するように支持され、且つ、上方
側に付勢されている。
する。穀稈排出口11からの穀稈を受け取る供給コンベ
ア13は、図2に示すように、一対のローラー13a,
13bにゴムベルト13cが巻回されてなり、穀稈排出
口11側のローラー13aの支点P2 周りに供給コンベ
ア13全体が上下揺動するように支持され、且つ、上方
側に付勢されている。
【0016】扱室14側のローラー13bの上側には、
図2に示すように、挾圧ローラー15が配置されてい
る。その挾圧ローラー15は、金属製の円筒にゴムが張
り付けられてなり、供給コンベア13の送り速度よりも
低速で紙面反時計周りに回転駆動されるようになってい
る。
図2に示すように、挾圧ローラー15が配置されてい
る。その挾圧ローラー15は、金属製の円筒にゴムが張
り付けられてなり、供給コンベア13の送り速度よりも
低速で紙面反時計周りに回転駆動されるようになってい
る。
【0017】前記扱室14内においては、横軸芯P3 周
りで紙面時計周りに扱胴16が回転駆動されるようにな
っている。その扱胴16には、回転方向に対して傾斜し
たラスプ歯16aが、その傾斜の向きを交互に変えなが
ら取り付けられている。
りで紙面時計周りに扱胴16が回転駆動されるようにな
っている。その扱胴16には、回転方向に対して傾斜し
たラスプ歯16aが、その傾斜の向きを交互に変えなが
ら取り付けられている。
【0018】刈り取られた穀稈は、供給コンベア13に
て穂先を図2の紙面右方に向けた姿勢で送られ、ローラ
ー13bと挾圧ローラー15との間で押し潰されなが
ら、且つ、ローラー13bと挾圧ローラー15との速度
差により揉まれながら前記扱室14内に送り込まれる。
そして、扱胴16の回転による下から上への打撃作用及
びラスプ歯16aによるシゴキ・揉み作用により、殆ど
の穀粒が単粒化して供給コンベア13の終端から下方へ
落下する。また、十分に単粒化しなかった枝付きの穀粒
等は、前記扱胴16に絡み付くようにして上方へ送ら
れ、揉み処理されて単粒化し、前記扱胴16の中からや
前記供給コンベア13の終端とは反対側から落下する。
て穂先を図2の紙面右方に向けた姿勢で送られ、ローラ
ー13bと挾圧ローラー15との間で押し潰されなが
ら、且つ、ローラー13bと挾圧ローラー15との速度
差により揉まれながら前記扱室14内に送り込まれる。
そして、扱胴16の回転による下から上への打撃作用及
びラスプ歯16aによるシゴキ・揉み作用により、殆ど
の穀粒が単粒化して供給コンベア13の終端から下方へ
落下する。また、十分に単粒化しなかった枝付きの穀粒
等は、前記扱胴16に絡み付くようにして上方へ送ら
れ、揉み処理されて単粒化し、前記扱胴16の中からや
前記供給コンベア13の終端とは反対側から落下する。
【0019】前記扱室14の下方には、上述したように
落下する処理物を選別する選別部が備えられている。そ
の選別部には、図2に示すように、簀の子状の選別板2
3及び案内板24、唐箕27及び風向き調節用の風向板
28等が設けられており、1番物が1番スクリュー29
に回収される。そして、2番物は2番物処理ローター3
1に回収されて単粒化処理され、その2番物処理ロータ
ー31から漏下した穀粒等が2番物として2番スクリュ
ー33に回収される。
落下する処理物を選別する選別部が備えられている。そ
の選別部には、図2に示すように、簀の子状の選別板2
3及び案内板24、唐箕27及び風向き調節用の風向板
28等が設けられており、1番物が1番スクリュー29
に回収される。そして、2番物は2番物処理ローター3
1に回収されて単粒化処理され、その2番物処理ロータ
ー31から漏下した穀粒等が2番物として2番スクリュ
ー33に回収される。
【0020】次に、図4に示すフローチャートに基づい
て、前記制御装置20の主要動作を説明する。先ず、前
記第一切換スイッチ22による指示が自動制御の状態を
指示しているか否かを判断し、自動制御の状態が指示さ
れていない場合には(自動制御が停止された状態で
は)、前記左右一対の接地センサー9L,9Rの双方を
地面Gより持ち上げ保持する状態に前記保持手段17を
作動させる。この状態は、前記高刈作業や非刈取作業が
行われる状態に対応する。自動制御の状態が指示されて
いる場合には、前記第二切換スイッチ21による指示
が、前記接地センサー9と地面Gとの間にワラ屑が滞留
する虞れがあるか否か(即ち、前記一連の自動制御を行
うべき状態になっているか否か)を判断する。そして、
ワラ屑が滞留する虞れがある場合には、前記一連の自動
制御を行う一方、ワラ屑が滞留する虞れがない場合に
は、前記左右の油圧シリンダ17R,17Lの双方を伸
張操作して左右の接地センサー9R,9Lを常時地面G
に接地させるようにする。
て、前記制御装置20の主要動作を説明する。先ず、前
記第一切換スイッチ22による指示が自動制御の状態を
指示しているか否かを判断し、自動制御の状態が指示さ
れていない場合には(自動制御が停止された状態で
は)、前記左右一対の接地センサー9L,9Rの双方を
地面Gより持ち上げ保持する状態に前記保持手段17を
作動させる。この状態は、前記高刈作業や非刈取作業が
行われる状態に対応する。自動制御の状態が指示されて
いる場合には、前記第二切換スイッチ21による指示
が、前記接地センサー9と地面Gとの間にワラ屑が滞留
する虞れがあるか否か(即ち、前記一連の自動制御を行
うべき状態になっているか否か)を判断する。そして、
ワラ屑が滞留する虞れがある場合には、前記一連の自動
制御を行う一方、ワラ屑が滞留する虞れがない場合に
は、前記左右の油圧シリンダ17R,17Lの双方を伸
張操作して左右の接地センサー9R,9Lを常時地面G
に接地させるようにする。
【0021】次に、別実施例について説明する。上述の
実施例においては、前記複数の接地センサー9が、単純
な平板状の左右一対の接地センサー9R,9Lにて構成
されていたが、幅狭の帯板を間隔を置きながら複数組並
設して一つの接地センサーを構成し、その接地センサー
を左右一対備えるように構成してもよい。また、前記複
数の接地センサー9が、左右方向に並設された3個以上
の接地センサーにて構成されていてもよく、前後方向に
複数並設されていてもよい。
実施例においては、前記複数の接地センサー9が、単純
な平板状の左右一対の接地センサー9R,9Lにて構成
されていたが、幅狭の帯板を間隔を置きながら複数組並
設して一つの接地センサーを構成し、その接地センサー
を左右一対備えるように構成してもよい。また、前記複
数の接地センサー9が、左右方向に並設された3個以上
の接地センサーにて構成されていてもよく、前後方向に
複数並設されていてもよい。
【0022】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】複数の接地センサーの作動状態を示す側面図
【図2】コンバインの全体側面図
【図3】複数の接地センサーの平面図
【図4】制御装置の動作を示すフローチャート
1 刈取部 8 駆動手段 9 接地センサー 17 保持手段 20 制御手段 22 切換手段 G 地面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年10月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバインの刈高制御
装置に関し、更に詳しくは、刈取部の下部に設けられた
複数の上下動自在な接地センサーと、前記刈取部を昇降
駆動する駆動手段と、前記接地センサーを地面より持ち
上げ保持する保持手段と、前記複数の接地センサーを交
替させて地面より持ち上げ保持するように前記保持手段
を作動させ、且つ、接地中の接地センサーの接地部から
刈取部までの高さが設定高さに維持されるように前記駆
動手段を作動させる制御を行う制御手段とを備えたコン
バインの刈高制御装置に関する。
装置に関し、更に詳しくは、刈取部の下部に設けられた
複数の上下動自在な接地センサーと、前記刈取部を昇降
駆動する駆動手段と、前記接地センサーを地面より持ち
上げ保持する保持手段と、前記複数の接地センサーを交
替させて地面より持ち上げ保持するように前記保持手段
を作動させ、且つ、接地中の接地センサーの接地部から
刈取部までの高さが設定高さに維持されるように前記駆
動手段を作動させる制御を行う制御手段とを備えたコン
バインの刈高制御装置に関する。
Claims (1)
- 【請求項1】 刈取部(1)の下部に設けられた複数の
上下動自在な接地センサー(9)と、前記刈取部(1)
を昇降駆動する駆動手段(8)と、前記接地センサー
(9)を地面(G)より持ち上げ保持する保持手段(1
7)と、前記複数の接地センサー(9)を設定時間毎に
交替させて地面(G)より持ち上げ保持するように前記
保持手段(17)を作動させ、且つ、接地中の接地セン
サー(9)の接地部から刈取部(1)までの高さが設定
高さに維持されるように前記駆動手段(8)を作動させ
る制御を行う制御手段(20)とを備えたコンバインの
刈高制御装置であって、 前記制御手段(20)の自動制御を停止するように制御
状態を切り換える切換手段(22)を設けると共に、そ
の切換手段(22)にて前記制御手段(20)の自動制
御が停止された状態では、前記複数の接地センサー
(9)の全てを地面(G)より持ち上げ保持する状態に
前記保持手段(17)を作動させるように前記制御手段
(20)を構成してあるコンバインの刈高制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19775791A JPH0538222A (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | コンバインの刈高制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19775791A JPH0538222A (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | コンバインの刈高制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0538222A true JPH0538222A (ja) | 1993-02-19 |
Family
ID=16379844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19775791A Pending JPH0538222A (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | コンバインの刈高制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0538222A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5713190A (en) * | 1995-09-26 | 1998-02-03 | New Holland North America, Inc. | Apparatus for controlling a position-adjustable implement |
GB2580976A (en) * | 2019-02-04 | 2020-08-05 | Kverneland Group Kerteminde As | A mower for an agricultural machine |
JP2021023119A (ja) * | 2019-07-31 | 2021-02-22 | 株式会社クボタ | 収穫機 |
-
1991
- 1991-08-07 JP JP19775791A patent/JPH0538222A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5713190A (en) * | 1995-09-26 | 1998-02-03 | New Holland North America, Inc. | Apparatus for controlling a position-adjustable implement |
GB2580976A (en) * | 2019-02-04 | 2020-08-05 | Kverneland Group Kerteminde As | A mower for an agricultural machine |
JP2021023119A (ja) * | 2019-07-31 | 2021-02-22 | 株式会社クボタ | 収穫機 |
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