JP3610699B2 - コンバインの方向制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンバインの方向制御装置に関し、条方向に対する横方向の刈取り時に、非整列の未刈穀稈の端縁を基準に横刈制御を行わせるもの等の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】
コンバインにおける刈取作業時に、未刈穀稈が整列する縦方向の条刈りにおいては、この条列の両側の未刈穀稈を検出することにより比較的容易に直進制御を行うことができるが、この条刈りに対して立毛穀稈が非整列する横方向の横刈りでは、未刈穀稈の端縁の片側のみを検出することにより横刈り制御を行う必要がある。
【0003】
このため刈取装置の右端側分草杆の前側位置に短い触角をもつ前センサと、後側位置に前センサよりも長い触角をもつ後センサとを各々取り付け、この後センサが穀稈の非検出によりOFFしたときは機体が右方向に進んでいると判断して左方向に一定距離を走行し、この左方向への走行により後センサが穀稈を検出してONしたときは機体を右方向へ振り戻して、この振り戻しにより前センサが穀稈を検出してONするまではニュートラル領域としての直進走行を行い、これらの作用の繰り返しにより横刈制御を行わせる。
【0004】
このように、後センサのOFF,ONによる左右の操向ブレーキの制動は予めコントローラ等に設定された基準となるパルス出力のブレーキ出力時間によって作用させるが、単に後センサのOFF,ONによる左右の操向ブレーキの制動力の調整のみでは円滑な横刈制御ができないという欠点がある。
【0005】
そこでこの発明は、横刈制御時の操向ブレーキのブレーキ出力の精度を向上させて、円滑な横刈制御を行おうとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、未刈穀稈が整列する縦方向の条刈りに対し非整列する横方向の横刈りを行うとき、刈取装置1の右端側分草杆2の前後位置に穀稈通路に向けて設けた短い触角3aをもつ前センサ3と長い触角4aをもつ後センサ4とによる穀稈の検出及び非検出により、各々左右の操向ブレーキ5を制動して横刈制御を行うコンバインにおいて、未刈穀稈の横刈りを行うときは、横刈制御スイッチ26を入り状態にすると共に、前記右端側分草杆2に取り付けた前センサ3が穀稈の非検出で切りとなり、後センサ4が穀稈を検出して入りとなるニュートラル領域により刈取りを開始する構成とし、この刈取り走行時に機体23が右方向にずれて後センサ4が切りになると、ブレーキ出力時間Tにより左操向ブレーキ5Lを制動して一定距離を左方向へ走行し、この走行により後センサ4が入りしたときは、ブレーキ出力時間Tにより右操向ブレーキ5Rを制動して右方向へ振り戻し走行をする構成とし、この振り戻しにより、後センサ4が入りで前センサ3が切りのニュートラル領域の走行状態となり、次に、前センサが入りしたときは、ファジィ算出したパルスによるブレーキ出力時間TFによりそのときの条件に順応させて任意距離を右方向へ走行し、この走行により前センサ3が切りしたときは、ブレーキ出力時間Tにより左操向ブレーキ5Lを制動して左方向への振り戻しを行い、再びニュートラル領域の走行状態とし、以後、これらの作用の繰り返しにより未刈穀稈の端縁を基準として横刈制御を行う構成とし、さらに、前記ファジィ算出による制御は、後センサ4の入りによる未刈稈端縁への接近度合いと、この接近度合いの変化から未刈稈端縁への接近速度とを各々検出し、この両検出値からファジィ推論してブレーキ出力時間TFを算出し、後センサ4の入りにより右操向ブレーキ5Rの制動を行う構成としたコンバインの方向制御装置の構成とする。
【0007】
【作用】
上記の構成により、未刈穀稈の横刈りを行うときは、横刈制御スイッチ26を入り状態にする。そして、右端側分草杆2に取り付けた前センサ3が穀稈の非検出で切りとなり、後センサ4が穀稈を検出して入りとなるニュートラル領域により刈取りを開始する構成とし、この刈取り走行時に機体23が右方向にずれて後センサ4が切りになると、ブレーキ出力時間Tにより左操向ブレーキ5Lを制動して一定距離を左方向へ走行し、この走行により後センサ4が入りしたときは、ブレーキ出力時間Tにより右操向ブレーキ5Rを制動して右方向へ振り戻し走行をする。
【0008】
この振り戻しにより、後センサ4が入りで前センサ3が切りのニュートラル領域の走行状態となり、次に、前センサが入りしたときは、ファジィ算出したパルスによるブレーキ出力時間TFによりそのときの条件に順応させて任意距離を右方向へ走行する。この走行により前センサ3が切りしたときは、ブレーキ出力時間Tにより左操向ブレーキ5Lを制動して左方向への振り戻しを行い、再びニュートラル領域の走行状態とし、以後、これらの作用の繰り返しにより未刈穀稈の端縁を基準として横刈制御を行う。さらに、前記ファジィ算出による制御は、後センサ4の入りによる未刈稈端縁への接近度合いと、この接近度合いの変化から未刈稈端縁への接近速度とを各々検出し、この両検出値からファジィ推論してブレーキ出力時間TFを算出し、後センサ4の入りにより右操向ブレーキ5Rの制動を行う。
【0009】
【発明の効果】
上記の如く構成したので、横刈制御時の操向ブレーキのブレーキ出力の精度が向上し、未刈穀稈の端縁を基準として追従性のよい円滑な横刈制御を行わせることができる。
【0010】
【実施例】
以下に、この発明の実施例を穀類の収穫を行うコンバインについて図面に基づき説明する。コンバインの走行フレーム7の下部側に土壌面を走行する左右一対の走行クロ−ラ8を有する走行装置9を配設し、該走行フレーム7上にフィ−ドチェン10に挟持して供給される穀稈を脱穀し、この脱穀された穀粒を選別回収して一時貯留する穀粒タンク11を備えた脱穀装置12を載設する。この脱穀装置12の前方側に前端位置から立毛穀稈を分草する分草杆2と、分草された穀稈を引き起こす引起部13と、引き起こされた穀稈を刈り取る刈刃部14と、この刈り取られた穀稈を後方側へ搬送しながら横倒れ姿勢に変更して、該フィ−ドチェン10へ受渡しする掻込搬送部15を有する刈取装置1を、走行フレーム7の前端部に装架した走行用ミッションケ−ス16から懸架アーム17によって懸架支持すると共に、油圧駆動による刈取昇降シリンダ18によって土壌面に対し昇降自在に装架して構成する。
【0011】
該刈取装置1の一側にコンバインの操作制御を行う操作装置19と、この操作のための操作席20とを設け、この操作席20の後方側に該穀粒タンク11を配置する。該ミッションケース16に内装したギヤ伝動経路に、左右の操向ブレーキ5と車速を検出する車速センサ21とを配設し、その伝動終段の駆動輪22から前記左右の走行クロ−ラ8へ動力を伝達させると共に、これらの刈取装置1,走行装置9,脱穀装置12,操作装置19等によってコンバインの機体23を構成する。
【0012】
図1に示す如く、該刈取装置1の右端側分草杆2の前後位置に、横刈り時の未刈穀稈の検出及び非検出作用により、前後方向に回動してスイッチをON,OFFする短い触角3aをもつ前センサ3と、この前センサ3より長い触角4aをもつ後センサ4とを、各々刈取り穀稈の通路側に各触角3a,4aを向けて配置構成する。
【0013】
図2に示す如く、CPUを主体として横刈制御を行うブレーキ出力時間Tの設定とファジィ算出可能なコントローラ24に、不揮発性メモリ6を内蔵又は外部接続し、このコントローラ24の入力側に、入力インタフェース25を介して横刈制御をON,OFFする横刈制御スイッチ26,前センサ3,後センサ4,車速センサ21等を接続すると共に、その出力側へ、出力インタフェース27を介して左操向ブレーキ5Lを作用させる左ブレーキソレノイド28と、右操向ブレーキ5Rを作用させる右ブレーキソレノイド29とを接続して構成する。
【0014】
コンバインの出荷調整時に行う左右の操向ブレーキ5の制動テストを、コントローラ24に設定するブレーキ出力時間Tと車速センサ21の検出とにより、例えば0.2〜0.3m進行毎にパルス出力を行い、このパルス出力を複数回続けた後一定距離休止し、このパルス出力と一定距離の休止とを繰り返して10m区間を走行し、この走行による操向ブレーキ5の制動により左右側への機体23の曲がり量が予め設定する範囲内にあるかどうかを調べ、この曲がり量が設定範囲から外れているときは、左右の操向ブレーキ5の機械的な制動力のばらつきに起因するところが大であるから、この誤差を補正して曲がり量が設定範囲となるようブレーキ出力時間Tを変更して不揮発性メモリ6に記憶させる。
【0015】
未刈穀稈の横刈りを行うときは、横刈制御スイッチ26をONすると共に、図3に示す如く、右端側分草杆2に取り付けた前センサ3が穀稈を非検出でOFFとなり、後センサ4が穀稈を検出してONとなるニュートラル領域により刈取りを開始するが、この刈取り走行時に機体23が右方向にずれて後センサ4がOFFしたときは、ブレーキ出力時間Tにより左操向ブレーキ5Lを制動して一定距離を左方向へ走行し、この走行により後センサ4がONしたときは、ブレーキ出力時間Tにより右操向ブレーキ5Rを制動して右方向へ振り戻し走行する。
【0016】
この振り戻しにより、後センサ4がONで前センサ3がOFFのニュートラル領域の走行状態となり、次に、前センサがONしたときは、ファジィ算出したパルスによるブレーキ出力時間TFによりそのときの条件に順応させて任意距離を右方向へ走行し、この走行により前センサ3がOFFしたときは、ブレーキ出力時間Tにより左操向ブレーキ5Lを制動して左方向への振り戻しを行い、再びニュートラル領域の走行状態となる。以後、これらの作用の繰り返しにより未刈穀稈の端縁を基準として横刈制御を行う。
【0017】
ファジィ算出による制御は、後センサ4のONによる未刈稈端縁への接近度合いと、この接近度合いの変化から未刈稈端縁への接近速度とを各々検出し、この両検出値からファジィ推論してブレーキ出力時間TFを算出し、後センサ4のONにより右操向ブレーキ5Rの制動を行う。ファジィ制御ルールを図4に、メンバーシップ関数を図5に、ブレーキ出力時間TFによるブレーキ制動出力例を図6に示す。
【0018】
また、図7及び図8に示す如く、前記走行フレーム7の中央左右側に縦方向に固着した左右の縦フレ−ム30の前側下部に左右のローリングメタル31を固定し、この左右のローリングメタル31に回動可能に前部ローリングアーム32を軸支する。この左右の前部ローリングアーム32の下端部位置と、左右の縦フレ−ム30の外側下方に各々位置する左右の転輪フレーム33の前部側位置とを回動可能に連結して構成する。
【0019】
該左右の縦フレ−ム30の後側下部に各々固定したピッチングメタル34にピッチング軸35を回動可能に軸支し、このピッチング軸35の左右側に各々左右のピッチングアーム36を軸止する。この左右のピッチングアーム36と平面視H字状の連結アーム37の左右側一端部とを回動可能に連結すると共に、その他端部と左右の後部ローリングアーム38とを回動可能に連結する。該左右の後部ローリングアーム38の下端部位置と、該左右の転輪フレーム33の後部側位置とを回動可能に連結して構成する。
【0020】
該右のピッチングアーム36の他端部を上方へ延長し、その上端部と油圧等によって伸縮作用するピッチングシリンダ39の可動先端部とを連結すると共に、その固定側を右の縦フレ−ム30に回動可能に連結する。該左右の前部ローリングアーム32の上端部位置と、該左右の後部ローリングアーム38の上部側の中間位置とを各々4点平行リンクを形成可能に左右の連結杆40によって回動可能に連結して構成する該左右の後部ローリングアーム38の上部側を、連結杆40の連結位置より更に上方へ延長し、その上端部と油圧等によって伸縮作用する左右のローリングシリンダ41の可動先端部とを連結すると共に、その固定側と左右のピッチングアーム36の中間部から突出させた突起部とを、帯状の保持板42により各々両側より挾む状態で回動可能に連結し、この連結部をリンクを介して揺動可能に該左右の縦フレーム30に各々連結して構成する。
【0021】
このように、該左右の前部及び後部ローリングアーム32,38と、左右のローリングシリンダ41等の作用により、機体23を昇降又は左右傾斜させるローリング制御による左右水平制御手段を構成すると共に、該ピッチングアーム36とピッチングシリンダ39等の作用により、機体23を前後傾斜させるピッチング制御による前後水平制御手段を構成する。
【0022】
前記左右の転輪フレーム33の後端上部側に、各々左右の後部転輪43を回動可能に支持すると共に、該左右の転輪フレーム33の外側面下部側に、各々所定の間隔をおいて複数個の接地転輪44を遊転自在に軸支する。これら左右の後部転輪43及び複数個の接地転輪44と、走行フレーム7の前端部に装架した走行用ミッションケ−ス16から動力を伝達する駆動輪22とに、前記左右の走行クロ−ラ8を各々巻掛け張設して構成する。
【0023】
該ピッチングシリンダ39の伸縮ストロークを検出する前後ストロークセンサ45を該シリンダ39に隣接して設け、このセンサ45の作用アームとピッチングアーム36の上端部近傍とをロット45aにより連結すると共に、該左右のローリングシリンダ41の伸縮ストロークを検出する左右ストロークセンサ46を該左右のシリンダ41上に設け、このセンサ46の作用アームと後部ローリングアーム38の上端部とをロット46aにより各々連結して構成する。
【0024】
機体23のピッチング作用による前後傾斜を検出する前後傾斜センサ47と、機体23のローリング作用による左右傾斜を検出する左右傾斜センサ48とを、前記穀粒タンク11の下部側空間の走行フレーム7に配置する。機体23の後進状態を検出する後進検出センサ49を主変速レバー50の後進操作により検出可能な位置に係合配置すると共に、土壌面の湿田状態に応じて選択切り替えする湿田選択スイッチ51を前記操作装置19の一側に配置して構成する。
【0025】
図9に示す如く、CPUを主体として湿田選択スイッチ51と後進検出センサ49の各ONにより左右水平制御を規制する左右水平規制手段52aを内蔵すると共に、機体23の車高・左右水平・前後水平・車速等の演算制御を行うコントローラ52を設け、このコントローラ52の入力側に、入力インタフェース53を介して前記前後ストロークセンサ45,両左右ストロークセンサ46,前後傾斜センサ47,左右傾斜センサ48,後進検出センサ49,湿田選択スイッチ51等を各々接続し、その出力側に、出力インタフェース54を介して前記ピッチングシリンダ39を作動させる前上げソレノイド55aと前下げソレノイド55b,左右のローリングシリンダ41を作動させる左上げソレノイド56aと左下げソレノイド56b及び右上げソレノイド57aと右下げソレノイド57b等を各々接続して構成する。
【0026】
湿田におけるコンバインの作業時に、湿田選択スイッチ51をONして湿田モードに切り替え、主変速レバー50を前進から後進へ切り替え操作により、軟弱な土壌面のため機体23が沈下して駆動反力が大となり、機体23の後部が持ち上がり刈取装置1の前部が土壌面に接当する前傾姿勢となるが、このとき、後進検出センサ49がONすることにより、自動的に左右のローリングシリンダ41を同時に同量伸長作動させ、左右の前部及び後部ローリングアーム32,38を下方回動させ、この両ローリングアーム32,38により左右の転輪フレーム33を均等に押し下げて、相対的に機体23を左右のストロークセンサ46によるストロークエンドの検出により最上げ車高位置まで上昇させる。
【0027】
この機体23の上昇確認により、自動的にピッチングシリンダ39を伸長してピッチングアーム36を回動させ、このピッチングアーム36から連結アーム37を介して左右の後部ローリングアーム38を上昇作用させて、このローリングアーム38により左右の転輪フレーム33の後部側を引き上げて、相対的に機体23を前後ストロークセンサ45によるストロークエンドの検出により前上げ最上傾斜位置まで傾斜させる。
【0028】
このように、機体23を最上げ車高位置で前上げ最上傾斜位置としたときは、図10に示す如く、走行フレーム7の後部と走行クロ−ラ8との間隙が少なくなるため、この状態で左右水平制御により左又は右の走行クロ−ラ8を、前部及び後部ローリングアーム32,38を均等に上方回動させて引き上げた場合は、この引き上げ量の如何によって走行フレーム7に走行クロ−ラ8が干渉することになる。
【0029】
そこで、該湿田選択スイッチ51のONによる湿田モード時に後進検出センサ49がONしたときは、左右水平規制手段52aにより機体23の前上げ傾斜作用を優先させて、走行フレーム7と走行クロ−ラ8とが干渉しない範囲に左右水平制御の作用を規制することにより、従来の如く、左右水平制御を行うときに機体23の前上げ傾斜状態を走行フレーム7と走行クロ−ラ8とが干渉しない位置まで戻すことにより発生していた、刈取装置1の前部が土壌面に接当して潜ることにより、次からの刈取作業に支障をきたすが如き不具合を防止することができる。
【0030】
また、図12に示す如く、脱穀装置12の穀粒タンク11は、その底部に穀粒を横送りする横送り螺旋11aを内装すると共に、この横送りされた穀粒を縦送りする縦送り螺旋59aに引き継いで方向変換する排穀ギヤケース60を穀粒タンク11の一側に固定し、この排穀ギヤケース60に、該縦送り螺旋59aを内装する排穀支持筒59を鉛直姿勢で回動可能に支承して設け、この排穀支持筒59の上端部を支点として、その全長が機体23の前後長に亘る機外に穀粒を排出する排穀螺旋61aを内装した排穀オーガ61を、上下回動及び左右旋回可能なるよう横方向に配置して構成する。
【0031】
該排穀オーガ61を左右方向に旋回させる排穀支持筒59に排穀モータ62を連動連結し、この排穀モータ62の駆動により排穀オーガ61を左又は右方向に旋回させる手動レバー63を、前記操作装置19の一側に配置して構成する。なお、該排穀オーガ61の上下回動は、排穀支持筒59との間に設けた油圧駆動のオーガ昇降シリンダ64により作用させる。
【0032】
図13に示す如く、CPUを主体として該排穀オーガ61の左右旋回の演算制御を行うコントローラ65を設け、このコントローラ65の入力側に、入力インタフェース66を介して排穀オーガ61の旋回位置を検出するオーガ位置センサ67と、該手動レバー63の操作により作用させる左旋回スイッチ68a及び右旋回スイッチ68bとを接続し、その出力側に、出力インタフェース69を介して排穀モータ62を駆動させて排穀オーガ61を左又は右旋回させる左旋回リレー70aと右旋回リレー70bとを接続して構成する。
【0033】
手動レバー63の操作により左又は右旋回スイッチ68を作用させ、この作用による左又は右旋回リレー70の作用により、排穀モータ62を正・逆回転させて排穀オーガ61を左又は右方向への旋回を行わせ、この旋回位置をオーガ位置センサ67により検出したときは停止させる。このような排穀オーガ61の旋回操作時に、手動レバー63を操作してから旋回を開始するまでには一定の制御時間を必要とするため、従来では、この制御時間のため手動レバー63の操作時間が短い場合には、実際の旋回作動を行うことができないものであった。
【0034】
そこで、この手動レバー63の操作に対して旋回作動が遅れても、図14に示す如く、手動レバー63の操作時間が短かい場合に、旋回作動が可能な一定時間を旋回出力させることにより、短時間の手動レバー63の操作時においても排穀オーガ61が旋回作動できるから、旋回位置の微調整を行うとき等その応答性が向上して、排穀オーガ61の旋回操作を極めて容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】横刈制御における穀稈検出用センサの作用を示す概略平面図。
【図2】横刈制御における演算制御回路を示すブロック図。
【図3】穀稈の検出又は非検出による操向ブレーキのブレーキ出力時間を示す線図。
【図4】ファジィ算出における制御ルールを示す表図。
【図5】ファジィ算出におけるメンバーシップ関数を示す線図。
【図6】ファジィ算出における操向ブレーキのブレーキ出力時間を示す線図。
【図7】走行装置における走行クロ−ラの昇降機構を示す側面図。
【図8】走行装置における走行クロ−ラの昇降機構を示す平面図。
【図9】走行装置における走行クロ−ラの昇降制御回路を示すブロック図。
【図10】後進走行時の機体の前上げ傾斜状態を示す概略側面図。
【図11】コンバインの全体を示す側面図。
【図12】穀粒タンクと排穀オーガを示す概略側面図。
【図13】排穀オーガの旋回制御回路を示すブロック図。
【図14】手動レバーの操作時間と排穀オーガの旋回出力時間との関係を示す線図。
【符号の説明】
1. 刈取装置
2. 分草杆
3. 前センサ
4. 後センサ
5. 操向ブレーキ
5L. 左操向ブレーキ
5R. 右操向ブレーキ
6. 不揮発性メモリ
23. 機体
26. 横刈制御スイッチ
T. ブレーキ出力時間
TF. ファジイ算出したブレーキ出力時間

Claims (1)

  1. 未刈穀稈が整列する縦方向の条刈りに対し非整列する横方向の横刈りを行うとき、刈取装置1の右端側分草杆2の前後位置に穀稈通路に向けて設けた短い触角3aをもつ前センサ3と長い触角4aをもつ後センサ4とによる穀稈の検出及び非検出により、各々左右の操向ブレーキ5を制動して横刈制御を行うコンバインにおいて、未刈穀稈の横刈りを行うときは、横刈制御スイッチ26を入り状態にすると共に、前記右端側分草杆2に取り付けた前センサ3が穀稈の非検出で切りとなり、後センサ4が穀稈を検出して入りとなるニュートラル領域により刈取りを開始する構成とし、この刈取り走行時に機体23が右方向にずれて後センサ4が切りになると、ブレーキ出力時間Tにより左操向ブレーキ5Lを制動して一定距離を左方向へ走行し、この走行により後センサ4が入りしたときは、ブレーキ出力時間Tにより右操向ブレーキ5Rを制動して右方向へ振り戻し走行をする構成とし、この振り戻しにより、後センサ4が入りで前センサ3が切りのニュートラル領域の走行状態となり、次に、前センサが入りしたときは、ファジィ算出したパルスによるブレーキ出力時間TFによりそのときの条件に順応させて任意距離を右方向へ走行し、この走行により前センサ3が切りしたときは、ブレーキ出力時間Tにより左操向ブレーキ5Lを制動して左方向への振り戻しを行い、再びニュートラル領域の走行状態とし、以後、これらの作用の繰り返しにより未刈穀稈の端縁を基準として横刈制御を行う構成とし、さらに、前記ファジィ算出による制御は、後センサ4の入りによる未刈稈端縁への接近度合いと、この接近度合いの変化から未刈稈端縁への接近速度とを各々検出し、この両検出値からファジィ推論してブレーキ出力時間TFを算出し、後センサ4の入りにより右操向ブレーキ5Rの制動を行う構成としたコンバインの方向制御装置。
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