JP2000060271A - 農作業車の刈取モード判定制御装置 - Google Patents

農作業車の刈取モード判定制御装置

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JP2000060271A
JP2000060271A JP10231746A JP23174698A JP2000060271A JP 2000060271 A JP2000060271 A JP 2000060271A JP 10231746 A JP10231746 A JP 10231746A JP 23174698 A JP23174698 A JP 23174698A JP 2000060271 A JP2000060271 A JP 2000060271A
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vehicle
cutting
speed
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Koji Ito
孝司 伊藤
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】未刈穀稈を車速と刈取回転数の検出により倒伏
モードと判定したときは、穀稈の扱深さを深モードへ調
節すると共に車体後部を上動調節させる。 【解決手段】予め未刈穀稈の立毛姿勢に応じて設定する
刈取モードとしての標準モードS又は倒伏モードFを、
車速を検出する車速検出手段1と刈取装置2の回転数速
度を検出する刈取回転数検出手段3の検出値によって倒
伏モードFと判定したときは、深モードA,標準モード
B,浅モードCの3段階による脱穀装置4への供給穀稈
の扱深さモードを扱深さ調節手段5により深モードAに
調節すると共に、車体6の前後傾斜を調節するピッチン
グ調節手段7により車体6後部を上動調節させるモード
判定調節手段8を設けたことを特徴とする農作業車の刈
取モード判定制御装置の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、農作業車の刈取
モード判定制御装置に関し、車速と刈取回転数の検出に
より刈取モードを倒伏モードと判定したときは、穀稈の
扱深さ及び車体の前後傾斜の調節を行うもの等の分野に
属する。 【0002】 【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】倒伏
した穀稈の刈取り時には、穀稈の掻込部や刈刃部周辺に
対する雑草や藁屑等の堆積によって穀稈株元側の搬送が
阻害され、穀稈の搬送詰まりや搬送乱れ等による不具合
が発生すると共に、倒伏した穀稈では、株元側が倒れて
いることにより刈刃部による切断位置が斜めとなり結果
的に高刈りによる短稈状態となるから、適正な扱深さに
よる脱穀が行えないという不具合があった。 【0003】そこでこの発明は、車速と刈取回転数の検
出により倒伏モードと判定したときは、穀稈の扱深さを
深モードへ調節すると共に車体後部を上動調節させる。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は、予め未刈穀
稈の立毛姿勢に応じて設定する刈取モードとしての標準
モードS又は倒伏モードFを、車速を検出する車速検出
手段1と刈取装置2の回転数速度を検出する刈取回転数
検出手段3の検出値によって倒伏モードFと判定したと
きは、深モードA,標準モードB,浅モードCの3段階
による脱穀装置4への供給穀稈の扱深さモードを扱深さ
調節手段5により深モードAに調節すると共に、車体6
の前後傾斜を調節するピッチング調節手段7により車体
6後部を上動調節させるモード判定調節手段8を設けた
ことを特徴とする農作業車の刈取モード判定制御装置の
構成とする。 【0005】 【作用】上記の構成により、通常の立毛姿勢の穀稈では
標準モードSにより刈取作業をを行い、比較的に倒伏姿
勢が大きい穀稈では倒伏モードFにより刈取作業を行う
が、このような両モードS,Fの設定により刈取作業を
行っているときに、例えば、車速検出手段1による車速
の検出値が低速で、且つ、刈取回転数検出手段3による
刈取回転数速度の検出値が高速の場合、この刈取パター
ンをモード判定調節手段8によりチェックを行った結果
によって倒伏モードFの判定を行う。 【0006】この倒伏モードFの判定により、ピッチン
グ調節手段7による車体6の後部上動により刈取装置2
の前端部を下動させて、倒伏により株元側が倒れ刈刃の
切断位置が高刈りとなる穀稈を少しでも低刈りとなるよ
う修正すると共に、扱深さ調節手段5により扱深さモー
ドを深モードAに調節して、倒伏による高刈りによって
短稈状態となった穀稈を最深扱ぎ位置に供給することが
できる。 【0007】 【発明の効果】上記作用の如く、穀稈の立毛姿勢によっ
て標準モードS又は倒伏モードFに切り替えて刈取作業
を行うものにおいて、車速検出手段1及び刈取回転数検
出手段3の検出値を、モード判定調節手段8によりチェ
ックを行った結果によって倒伏モードFと判定したとき
は、ピッチング調節手段7により車体6の後部上動によ
る刈取装置2前端部の下動調節と、扱深さ調節手段5に
よる扱深さモードを深モードAへの調節とを行う。 【0008】これらの調節を行うことにより、倒伏した
穀稈を刈り取るときに低刈りにより刈残し等の発生を少
なくすることができるから、穀稈掻込部や刈刃部周辺に
対する雑草や藁屑等の堆積を抑制して、穀稈の搬送阻害
による搬送詰まりや搬送乱れ等による不具合を防止でき
ると共に、倒伏により切断位置が高くなり短稈状態とな
る穀稈に対し扱深さを最深扱ぎ位置等の適正扱深さに調
節して、浅扱ぎによる扱残し等の発生を防止し良好な脱
穀性能を保持させることができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施例をコン
バインについて図面に基づき説明する。図11はコンバ
インの全体構成を示すもので、車台9の下部側に土壌面
を走行する左右一対の走行クローラ10を有する走行装
置11を配設し、該車台9上にはフィードチェン12に
挟持して供給される穀稈を脱穀し、この脱穀された穀粒
を選別回収して一時貯留するグレンタンク13と、この
タンク13に貯留された穀粒を機外へ排出する排出オー
ガ14とを備えた脱穀装置4を載設させる。 【0010】該脱穀装置4の前方側に、前端位置から植
立穀稈を分草する分草体15と、分草された穀稈を引き
起こす引起部16と、引き起こされた穀稈を刈り取る刈
刃部17と、この刈り取られた穀稈を掻き込み搬送する
掻込搬送部18と、この掻き込み搬送される穀稈を引き
継いで該フィードチェン12へ受け渡しする供給搬送部
19等を有する刈取装置2を、油圧駆動による刈取シリ
ンダ20により土壌面に対して昇降自在に該車台9の前
端部へ装架して構成させる。 【0011】該刈取装置2の一側にコンバインの操作制
御を行う操作装置21と、この操作のための操作席22
とを設け、この操作席22の後方側に該グレンタンク1
3を配置すると共に、その下方にエンジン23を搭載
し、操作装置21と操作席22とを覆うキャビン24を
設けて構成している。これらの刈取装置2,走行装置1
1,脱穀装置4,操作装置21,エンジン23,キャビ
ン24等によってコンバインの車体6を構成させる。 【0012】図2に示す如く、該エンジン23からの動
力を油圧駆動による無段変速装置25へ伝達し、この無
段変速装置25を刈取装置2を駆動する刈取駆動ケース
26の一方側へ接合すると共に、その他方側へ前記車台
9の前端部に装架した走行用ミッションケース27を接
合し、このミッションケース27の上端位置に固定した
刈取架台28の上端側に、刈取装置2の刈取主フレーム
29に設けた刈取支軸30を回動可能に支承して構成さ
せる。 【0013】該ミッションケース27の伝動経路の適宜
位置に車速を検出する車速検出手段1としての車速セン
サ1を配置して構成させる。該刈取駆動ケース26は、
無段変速装置25から伝動する刈取駆動軸31と、変速
駆動側割プーリ32を軸承する変速駆動軸33と、変速
従動側割プーリ34を軸承する変速従動軸35とを各々
支承して設け、この駆動側割プーリ32と従動側割プー
リ34と変速ベルト36の作動により刈取装置2の回転
数速度を変速作用させるシンクロモータ37駆動用の左
摺動リレー38と右摺動リレー39とを設けて構成させ
る。 【0014】該変速駆動軸33と刈取駆動軸31とをギ
ヤ連動させると共に、前記刈取支軸30に、後進時に刈
取装置2への伝動を不能とするワンウェイクラッチ40
を介して刈取入力プーリ41を軸止し、この刈取入力プ
ーリ41と該変速従動軸35に軸止した刈取駆動プーリ
42との間に刈取装置2を伝動可能に伝動ベルト43を
張設して構成させる。 【0015】これらの構成により刈取装置2の回転数を
車速に対してシンクロ変速させると共に、この刈取装置
2の回転数速度を検出する刈取回転数検出手段3として
の刈取回転センサ3と、未刈穀稈が倒伏したときの車速
に対して刈取装置2の回転数をアップさせる倒伏モード
Fと、通常状態の標準モードSとの切り替えを可能とす
るモード切替スイッチ44とを配置して構成させる。。 【0016】前記刈取装置2の掻込搬送部18と供給搬
送部19とによる穀稈搬送通路に、搬送穀稈の有無を検
出する穀稈センサ前45と穀稈センサ後46を各々配設
し、該刈取装置2の供給搬送部19には、穀稈の穂部側
を穂部送りラグ47aに保持して搬送する穂部搬送部4
7と、株元側を株元送りチェン48aに挟持して搬送す
る株元搬送部48とを各々上下位置に分離して設け、こ
の供給搬送部19による搬送穀稈を前記フィードチェン
12へ引継ぎ可能に配置して構成させる。 【0017】該穂先及び株元搬送部47,48における
穀稈の保持杆及び挟持杆を支持する支持パイプ19aの
適宜位置に、脱穀装置4に供給される穀稈の扱深さを検
出する扱深さセンサ49を、その穂部先端側位置を検出
可能な穂先側検出杆49aと、穂部株元側位置を検出可
能な穂元側検出杆49bとに分離し適宜間隔に配置して
構成させる。 【0018】該供給搬送部19の後端部近傍位置に設け
た回動支点によって、供給搬送部19の前端側を上下に
揺動させる扱深さ調節モータ50を、株元搬送部48の
下面側の適宜位置に設けた揺動アーム51を介し連動連
結すると共に、該モータ50を供給穀稈の扱深さを深く
する側と浅くする側とに各々駆動させる深方向駆動リレ
ー52a及び浅方向駆動リレー52bとを設けて構成さ
せる。 【0019】脱穀時に穀稈の扱深さを、図3の表に示す
如く、深扱ぎ側の扱深さ位置を基準とする深モードA
と、標準的な扱深さ位置を基準とする標準モードBと、
浅扱ぎ側の扱深さ位置を基準とする浅モードCとの3段
階の扱深さモードに切り替え、この各扱深さモードA,
B,Cにおいて、各別に前記扱深さセンサ49の検出値
により各々扱深さが所定の位置となるよう自動的に調節
制御する扱深さ調節手段5としての扱深さ調節スイッチ
5を設けて構成させる。 【0020】立毛穀稈の倒伏度合に応じて標準モードS
では普通速に、倒伏モードFでは標準モードSより低速
に車速を切り替えると共に、この車速に対する刈取装置
2の回転数速度を、図4の線図に示す如く、標準モード
Sでは通常回転数に、倒伏モードFでは標準モードSに
比べ高回転数となるように刈取パターンPを設定し、こ
の設定している刈取パターンPをモード判定手段8のチ
ェック結果によって、標準モードS又は倒伏モードFを
判定する構成とする。 【0021】前記操作装置21の一側に、該扱深さ調節
スイッチ5,モード切替スイッチ44,刈取装置2及び
脱穀装置4を作動させる刈・脱クラッチ53の入・切を
検出する刈脱スイッチ54を設けて構成させる。該刈取
装置2の刈高さを検出する刈高さセンサ55を前記分草
体15の後方近傍に配置し、この刈高さセンサ55の検
出により刈高さを自動的に調節制御する側と、パワステ
レバー56による上昇スイッチ56a及び下降スイッチ
56bの手動操作により刈高さを調節する側とに切り替
える、刈高切替スイッチ57を設けて構成させる。 【0022】図5及び図6に示す如く、前記車台9にお
ける左右の縦主フレ−ム9aの前側下部に固着した前部
支持枠58の下面側に各々前部ローリングメタル59を
固定し、この左右の前部ローリングメタル59に前部ロ
ーリング軸60を回動可能に軸支すると共に、この左右
のローリング軸60の内側端部と外側端部に、各々上部
アーム61aと下部アーム61bとを側面視く字状に分
割軸止して左右の前部ローリングアーム61を形成して
構成させる。 【0023】該左右の縦主フレ−ム9aの後側下部に各
々固定したピッチングメタル62にピッチング軸63を
回動可能に軸支し、このピッチング軸63の左右側端部
に各々左右のピッチングアーム64の一端部を軸止する
と共に、その他端部と、平面視H字状の連結アーム65
の左右側の一端部とを回動可能に各々ピン65aにより
連結して構成する。 【0024】該連結アーム65の左右側他端部に、左右
の後部ローリング軸66を各々回動可能に軸支すると共
に、この左右の後部ローリング軸66の内側端部と外側
端部に、各々上部アーム67aと下部アーム67bとを
側面視く字状に分割軸止して左右の後部ローリングアー
ム67を形成して構成させる。該左右の前部ローリング
アーム61の下部アーム61bの下端部位置と、左右の
後部ローリングアーム67の下部アーム67bの下端部
位置とを、左右の縦主フレ−ム9aの外側下方に各々位
置する左右のクローラフレーム68の前部側位置と後部
側位置とに各々回動可能にピン68a,68bにより連
結して構成させる。 【0025】該左右のクローラフレーム68の後端上部
側に、各々左右の後部転輪69を回動可能に支持する後
部転輪受69aを後方に向け固着すると共に、左右のク
ローラフレーム68の下部側に、各々所定の間隔をおい
て複数個の接地転輪70を遊転自在に軸支し、これら左
右の後部転輪69及び複数個の接地転輪70と、前記走
行用ミッションケ−ス27から動力を伝達する左右の駆
動輪71とに、前記左右の走行クローラ10を巻き掛け
張設して構成させる。 【0026】該右のピッチングアーム64の他端部側を
上方へ延長し、この延長した上端部と、前記車台9の後
部側上面に設けた油圧等によって伸縮作用するピッチン
グシリンダ72のピストン先端部とをピン連結すると共
に、このピッチングシリンダ72の固定側を後部側の横
中フレ−ム9bの上面に固定した取付部72aに回動可
能にピン連結して構成させる。 【0027】該左右の前部ローリングアーム61の上部
アーム61aの上端部と、該左右の後部ローリングアー
ム67の上部アーム67aの中間部とを各々4点平行リ
ンクを形成可能に前記左右の連杆73によって回動可能
にピン連結すると共に、該上部アーム67aを連杆73
の連結位置より更に上方側へ延長し、その上端部と、油
圧等によって伸縮作用する左右のローリングシリンダ7
4のピストンの先端部とを各々ピン連結して構成させ
る。 【0028】該左右のローリングシリンダ74の固定側
と、左右のピッチングアーム64の他端部から突出させ
た突起部とを、帯状の保持板75により各々両側より挾
む状態で回動可能にピン75aにより連結し、該固定側
の連結部をリンク76を介して揺動可能に該横中フレー
ム9bに各々連結して構成させる。前記ピッチングシリ
ンダ72の伸縮ストロークを検出する前後ストロークセ
ンサ77を該シリンダ72の下部側に設け、このセンサ
77の作用アームとピッチングアーム64上端部近傍と
をロット78により連結すると共に、該左右のローリン
グシリンダ74の伸縮ストロークを検出する左右ストロ
ークセンサ79を該左右のシリンダ74の上部に設け、
このセンサ79の作用アームと後部ローリングアーム6
7の上端連結部とをロット80により連結して構成させ
る。 【0029】車体6のピッチング及びローリングを検出
する前後傾斜センサ81と左右傾斜センサ82とを配置
し、この前後及び左右傾斜センサ81,82の検出によ
り車体6の傾斜状態を調整制御する前後スイッチ83及
び左右スイッチ84と、該ピッチングシリンダ72と左
右のローリングシリンダ74の作用により車体6を前後
傾斜させるピッチング調節手段7としてのピッチング調
節スイッチ7とを設けて構成させる。 【0030】湿田等における刈取作業では、後進時主変
速レバー85に係合させた後進スイッチ85aの検出に
より、車体6の車高の上昇及び前上げ傾斜を自動的に行
わせると共に、後進状態から前進又は中立状態に移行す
るときは、穀稈センサ前45のOFF時(刈終わり直後
の状態)、又はその数メートル手前の平均値の車高位置
まで下降させながら水平制御を自動的に行わせる車体姿
勢制御スイッチ86設け、これらの各スイッチ類を各々
前記操作装置21の一側に配置構成させる。 【0031】図7に示す如く、CPUを主体的に配して
自動回路の演算制御を行うと共に、刈取パターンPのチ
ェック結果によって倒伏モードFを判定したときは穀稈
の扱深さと車体6の前後傾斜とを自動的に調節制御する
モード判定調節手段8と、ピッチング制御手段87及び
ローリング制御手段88とを内蔵したコントローラ89
を設けて構成させる。 【0032】該コントローラ89の入力側に、前記車速
センサ1,刈取回転センサ3,穀稈センサ前45,穀稈
センサ後46,扱深さセンサ49,扱深さ調節スイッチ
5,モード切替スイッチ44,刈脱スイッチ54,刈高
さセンサ55,上昇スイッチ56a及び下降スイッチ5
6b,刈高切替スイッチ57,前後ストロークセンサ7
7,左右ストロークセンサ79,前後傾斜センサ81,
左右傾斜センサ82,前後スイッチ83,左右スイッチ
84,ピッチング調節スイッチ7,後進スイッチ85,
車体姿勢制御スイッチ86等を各々接続して構成させ
る。 【0033】該コントローラ89の出力側に、前記刈取
シリンダ20を駆動する刈取電磁弁20aと、シンクロ
モータ37を駆動する左摺動リレー38及び右摺動リレ
ー39と、扱深さ調節モータ50を駆動する深方向駆動
リレー52a及び浅方向駆動リレー52bと、ピッチン
グシリンダ72を作動させる伸長側及び短縮側のピッチ
ング電磁弁90a,90bと左右のローリングシリンダ
74を作動させる伸長側及び短縮側のローリング電磁弁
91a,91b等を各々接続して構成させる。 【0034】コンバインの作業時に、刈脱スイッチ54
と穀稈センサ前45及び穀稈センサ後46が共にON状
態において、図1のフローチャートに示す如く、車速セ
ンサ1による車速の検出値と刈取回転センサ3による刈
取装置2の回転数速度の検出値を刈取パターンPの線図
により標準モードSと倒伏モードFの照合を行い、この
照合によってモード判定調節手段8により刈取モードの
判定を行う。 【0035】この刈取モードの判定が倒伏モードFの場
合は、脱穀装置4へ供給される穀稈の扱深さを、扱深さ
調節スイッチ5の作用により扱深さ調節モータ50を駆
動させて、供給搬送部19の前端側を揺動アーム51を
介して下動させ深モードAに切替え調節する。この扱深
さの調節と同時に、ピッチング調節スイッチ7を作用さ
せて、ピッチングシリンダ72の伸長作動によるピッチ
ングアーム64の下動作用により、連結アーム65を介
して左右の後部ローリングアーム67によりクローラフ
レーム68の後部側を下動させ、相対的に車体6の後部
上動により刈取装置2の前端部を下動調節するピッチン
グ制御を行わせる。 【0036】なお、モード判定調節手段8の判定結果が
標準モードSの場合は、オペレータが設定した扱深さモ
ード及びピッチング制御を行わせる。このような作用を
行うことにより、倒伏した穀稈を刈り取るときに、低刈
りにより刈残し等の発生を少なくすることができるか
ら、穀稈の掻込搬送部18や刈刃部17周辺に対する雑
草や藁屑等の堆積を抑制して、穀稈の搬送阻害による搬
送詰まりや搬送乱れ等による不具合を防止できると共
に、倒伏により切断位置が高くなり短稈状態となる穀稈
に対し、扱深さを最深扱ぎ位置等の適正な扱深さに調節
して、浅扱ぎによる扱残し等の発生を防止し良好な脱穀
性能を保持させることができる。 【0037】また、図8のフローチャートに示す如く、
刈取装置2の昇降作用を自動又は手動に切り替えを行う
刈高切替スイッチ57を自動に切り替えた場合は、図9
の線図に示す如く、前記車速センサ1により検出した車
速に応じて、刈取装置2昇降用としての刈取シリンダ2
0を作動させる刈取電磁弁20aへのパルス出力信号時
間(又は微少時間回数)を、車速が速くなる程短くなる
よう上昇スイッチ56a又は下降スイッチ56bのON
毎に1回のみ出力を行うよう構成させる。 【0038】なお、該刈高切替スイッチ57を手動に切
り替えた場合は、オペレータによる従来通りのパワステ
レバー56操作により出力させる。このように、刈取装
置2を該上昇スイッチ56a又は下降スイッチ56bの
ONにより昇降作用を行わせることにより、刈高さの上
げ過ぎによる高刈りや下げ過ぎによる土壌面への突っ込
みを防止して安定した刈高さを保持することができると
共に、オペレータによるパワステレバー56の操作につ
いても大変容易に行うことができる。 【0039】また、湿田等における作業時に、図10の
フローチャートに示す如く、車体姿勢制御スイッチ86
をONしているときは、後進スイッチ85ONによる車
体6の後進状態の検出により、まず、車体6の前上げ傾
斜時に車台9と走行クローラ10とが干渉しない車高位
置まで上昇させる。次に、左右のローリングシリンダ7
4を左右のストロークセンサ79の検出により同時に同
量伸長作動し、左右の前部及び後部ローリングアーム6
1,67の下方回動により、車台9に対し左右の走行ク
ローラ10を下降させ相対的に車体6を上昇させて車高
最上げ姿勢とする。 【0040】更に、この車体6の上昇確認により、ピッ
チングシリンダ72を前後ストロークセンサ77の検出
により伸長作動し、ピッチングアーム64の回動により
連結アーム65を介して左右の後部ローリングアーム6
7を上昇作用させ、車台9に対し左右の走行クローラ1
0を引き上げて相対的に最大前上げ傾斜姿勢とする。こ
の車体6の後進状態から、後進スイッチ85OFFによ
る前進又は中立(停止)状態が検出されたときは、穀稈
センサ前45のOFF時(刈り終わり直後の状態)、又
はその数メートル手前の平均値の車高位置まで、前記車
体6の上昇及び前上げ傾斜とは逆の手順により下降させ
ながら水平制御を行わせるよう構成させる。 【0041】このような構成により、湿田における後進
時に車体6を車高最上げ位置による最大前上げ傾斜姿勢
とすることにより、後進時の駆動反力によって車体6後
部がせり上がり、相対的に刈取装置2が土壌面へ突っ込
む不具合を防止することができる。この後進時の車高最
上げ位置による最大前上げ傾斜姿勢への自動調節状態か
ら前進又は中立状態に移行したときに、走行クローラ1
0の迎角が立ち上がって泥押し等により走行性が阻害さ
れる不具合を、従来では、オペレータによるパワステレ
バー56の操作により車高の下げと水平制御を行う必要
があり大変に煩わしいものであったが、この煩わしい操
作を、自動的に調節制御することができるから操作に対
する利便性が大きいものである。 【0042】このため、湿田における操向旋回時に後進
から前進状態に移行する際に、車体6の走行姿勢を調節
する手動操作が不要となりオペレータの操作負担が軽く
なると共に、操向旋回後の条合わせの際に、穀稈センサ
前45のON等により車高調節を行うときのように刈り
始めが高刈りとなるような不都合もなく、湿田状態を車
体6の走行姿勢による各センサ類の検出値から読み取
り、適正な車高調節制御が可能となり、土壌面の軟弱度
合に対応して走行性能を保持することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】刈取モードの判定により扱深さと車体傾斜制御
の手順を示すフローチャート。 【図2】刈取装置のシンクロ変速による伝動経路を示す
側面図。 【図3】各扱深さモードでの扱深さセンサの検出値によ
るリレー出力状態を示す表図。 【図4】刈取モードを判定する車速と刈取回転数速度に
よる刈取パターンを示す線図。 【図5】走行装置における車台に対する走行クローラの
昇降機構を示す側面図。 【図6】走行装置における車台に対する走行クローラの
昇降機構を示す平面図。 【図7】刈取装置及び走行装置の自動制御関係の電気回
路を示すブロック図。 【図8】刈高さを調節する刈高切替スイッチの切替手順
と内容を示すフローチャート。 【図9】車速に対する刈高さ調節用の刈取電磁弁のパル
ス出力信号時間を示す線図。 【図10】湿田等における後進及び前進時の車体姿勢制
御の手順を示すフローチャート。 【図11】コンバインの全体構成を示す側面図。 【符号の説明】 1. 車速検出手段 2. 刈取装置 3. 刈取回転数検出手段 4. 脱穀装置 5. 扱深さ調節手段 6. 車体 7. ピッチング調節手段 8. モード判定調節手段 S. 標準モード F. 倒伏モード A. 深モード B. 標準モード C. 浅モード

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 予め未刈穀稈の立毛姿勢に応じて設定す
    る刈取モードとしての標準モードS又は倒伏モードF
    を、車速を検出する車速検出手段1と刈取装置2の回転
    数速度を検出する刈取回転数検出手段3の検出値によっ
    て倒伏モードFと判定したときは、深モードA,標準モ
    ードB,浅モードCの3段階による脱穀装置4への供給
    穀稈の扱深さモードを扱深さ調節手段5により深モード
    Aに調節すると共に、車体6の前後傾斜を調節するピッ
    チング調節手段7により車体6後部を上動調節させるモ
    ード判定調節手段8を設けたことを特徴とする農作業車
    の刈取モード判定制御装置。
JP10231746A 1998-08-18 1998-08-18 農作業車の刈取モード判定制御装置 Pending JP2000060271A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010081804A (ja) * 2008-09-29 2010-04-15 Kubota Corp 刈取作業機の姿勢制御装置

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