JPH11346536A - コンバイン等の扱深さ制御装置 - Google Patents
コンバイン等の扱深さ制御装置Info
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- JPH11346536A JPH11346536A JP16199898A JP16199898A JPH11346536A JP H11346536 A JPH11346536 A JP H11346536A JP 16199898 A JP16199898 A JP 16199898A JP 16199898 A JP16199898 A JP 16199898A JP H11346536 A JPH11346536 A JP H11346536A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】コンバイン作業において、刈取搬送穀稈の脱穀
装置に対する扱深さ位置の設定遅れにより発生する脱穀
性能の不具合を防止する。 【解決手段】刈取装置1における搬送により脱穀装置2
へ供給される穀稈の扱深さ位置を検出する扱深さ検出手
段3と、この検出情報により扱深さ位置を調節する扱深
さ調節手段4と、この調節による扱深さ調節位置を検出
する調節位置検出手段5とを有するコンバイン等におい
て、刈り始めと刈り終わりの所定距離における扱深さ調
節位置の平均値を記憶し、この平均値によって次回刈り
始めの初期調節を行わせることを特徴とする扱深さ制御
装置の構成とする。
装置に対する扱深さ位置の設定遅れにより発生する脱穀
性能の不具合を防止する。 【解決手段】刈取装置1における搬送により脱穀装置2
へ供給される穀稈の扱深さ位置を検出する扱深さ検出手
段3と、この検出情報により扱深さ位置を調節する扱深
さ調節手段4と、この調節による扱深さ調節位置を検出
する調節位置検出手段5とを有するコンバイン等におい
て、刈り始めと刈り終わりの所定距離における扱深さ調
節位置の平均値を記憶し、この平均値によって次回刈り
始めの初期調節を行わせることを特徴とする扱深さ制御
装置の構成とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンバイン等の
扱深さ制御装置に関し、刈取作業時に刈取装置の搬送部
を搬送される穀稈の扱深さ位置を、扱深さ調節手段によ
り脱穀装置に対する最適の扱深さ位置となるよう調節制
御するもの等の分野に属する。
扱深さ制御装置に関し、刈取作業時に刈取装置の搬送部
を搬送される穀稈の扱深さ位置を、扱深さ調節手段によ
り脱穀装置に対する最適の扱深さ位置となるよう調節制
御するもの等の分野に属する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】コン
バイン等における作業時に、刈取装置により刈り取った
穀稈を脱穀装置へ搬送供給して脱穀作業を行うものにお
いて、従来では、刈取装置の搬送部を搬送される穀稈が
脱穀装置へ供給される際の扱深さ位置を、刈取装置の搬
送部の適宜位置に配置した複数の検出杆の作用により穀
稈の稈長を検出する扱深さ検出手段の検出値によって、
扱深さが深過ぎると判定したときは浅くなる側に、浅過
ぎると判定したときは深くなる側に、各々扱深さ調節手
段により脱穀装置へ供給する穀稈を最適の扱深さとなる
よう調節を行わせるものが一般的であった。
バイン等における作業時に、刈取装置により刈り取った
穀稈を脱穀装置へ搬送供給して脱穀作業を行うものにお
いて、従来では、刈取装置の搬送部を搬送される穀稈が
脱穀装置へ供給される際の扱深さ位置を、刈取装置の搬
送部の適宜位置に配置した複数の検出杆の作用により穀
稈の稈長を検出する扱深さ検出手段の検出値によって、
扱深さが深過ぎると判定したときは浅くなる側に、浅過
ぎると判定したときは深くなる側に、各々扱深さ調節手
段により脱穀装置へ供給する穀稈を最適の扱深さとなる
よう調節を行わせるものが一般的であった。
【0003】しかし、このような扱深さ調節を行うもの
では、刈り始めに、刈り取った穀稈が搬送部により扱深
さ検出手段まで搬送されたときに初めて扱深さ位置が検
出され、この検出信号によって扱深さ調節手段が作動す
るため、この扱深さ調節手段の作動が調節を必要とする
穀稈に対して遅れることが多く、その結果、浅扱ぎとな
るときは扱残し等を生じ、深扱ぎとなるときは脱穀負荷
の増大等を招くことになる。
では、刈り始めに、刈り取った穀稈が搬送部により扱深
さ検出手段まで搬送されたときに初めて扱深さ位置が検
出され、この検出信号によって扱深さ調節手段が作動す
るため、この扱深さ調節手段の作動が調節を必要とする
穀稈に対して遅れることが多く、その結果、浅扱ぎとな
るときは扱残し等を生じ、深扱ぎとなるときは脱穀負荷
の増大等を招くことになる。
【0004】そこでこの発明は、刈り始めと刈り終わり
の所定距離における扱深さ調節位置の平均値を記憶し、
この平均値によって次回刈り始めの初期調節を行わせ
る。
の所定距離における扱深さ調節位置の平均値を記憶し、
この平均値によって次回刈り始めの初期調節を行わせ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、刈取装置1
における搬送により脱穀装置2へ供給される穀稈の扱深
さ位置を検出する扱深さ検出手段3と、この検出情報に
より扱深さ位置を調節する扱深さ調節手段4と、この調
節による扱深さ調節位置を検出する調節位置検出手段5
とを有するコンバイン等において、刈り始めと刈り終わ
りの所定距離における扱深さ調節位置の平均値を記憶
し、この平均値によって次回刈り始めの初期調節を行わ
せることを特徴とする扱深さ制御装置の構成とする。
における搬送により脱穀装置2へ供給される穀稈の扱深
さ位置を検出する扱深さ検出手段3と、この検出情報に
より扱深さ位置を調節する扱深さ調節手段4と、この調
節による扱深さ調節位置を検出する調節位置検出手段5
とを有するコンバイン等において、刈り始めと刈り終わ
りの所定距離における扱深さ調節位置の平均値を記憶
し、この平均値によって次回刈り始めの初期調節を行わ
せることを特徴とする扱深さ制御装置の構成とする。
【0006】
【作用】上記の構成により、コンバイン等における刈取
作業時に、刈取装置1により刈り取った穀稈を脱穀装置
2へ搬送供給する途上において、この搬送通路の適宜位
置に配設した複数の検出杆の作用により搬送穀稈の扱深
さ位置を検出する扱深さ検出手段3の検出値によって、
最適の扱深さ位置となるよう扱深さ調節手段4により調
節を行わせると共に、この調節位置を調節位置検出手段
5により検出を行わせる。
作業時に、刈取装置1により刈り取った穀稈を脱穀装置
2へ搬送供給する途上において、この搬送通路の適宜位
置に配設した複数の検出杆の作用により搬送穀稈の扱深
さ位置を検出する扱深さ検出手段3の検出値によって、
最適の扱深さ位置となるよう扱深さ調節手段4により調
節を行わせると共に、この調節位置を調節位置検出手段
5により検出を行わせる。
【0007】このように調節位置検出手段5により検出
した、刈り始めと刈り終わりの所定距離における扱深さ
調節位置の平均値をコントローラ等に記憶させ、この記
憶させた平均値によって、次回の刈り始めにおける扱深
さの初期調節を行わせることにより、搬送される穀稈に
対し早目に扱深さ調節手段4の調節設定を行うことがで
きるから、扱深さ調節の遅れを防止することができる。
した、刈り始めと刈り終わりの所定距離における扱深さ
調節位置の平均値をコントローラ等に記憶させ、この記
憶させた平均値によって、次回の刈り始めにおける扱深
さの初期調節を行わせることにより、搬送される穀稈に
対し早目に扱深さ調節手段4の調節設定を行うことがで
きるから、扱深さ調節の遅れを防止することができる。
【0008】
【発明の効果】上記作用の如く、コンバイン等における
刈取作業時に、コントローラ等に記憶させた、調節位置
検出手段5の検出による刈り始めと刈り終わりの所定距
離における扱深さ調節位置の平均値により、次回の刈り
始めにおける初期調節を行わせることにより、搬送され
る穀稈に対し扱深さ検出手段3による検出結果を待たず
に早目に扱深さ調節手段4を調節設定させることができ
る。
刈取作業時に、コントローラ等に記憶させた、調節位置
検出手段5の検出による刈り始めと刈り終わりの所定距
離における扱深さ調節位置の平均値により、次回の刈り
始めにおける初期調節を行わせることにより、搬送され
る穀稈に対し扱深さ検出手段3による検出結果を待たず
に早目に扱深さ調節手段4を調節設定させることができ
る。
【0009】このため従来の如く、扱深さ検出手段3ま
で搬送された穀稈の検出信号によって、扱深さ調節手段
4を作動させるときのように、穀稈に対する扱深さの調
節が遅れることが多く、浅扱ぎとなるときは扱残し等が
発生し、深扱ぎとなるときは脱穀負荷の増大等を招くと
いうことがなく、適切な扱深さ位置を早目に設定するこ
とが可能となり、作業性能の向上を図ることができる。
で搬送された穀稈の検出信号によって、扱深さ調節手段
4を作動させるときのように、穀稈に対する扱深さの調
節が遅れることが多く、浅扱ぎとなるときは扱残し等が
発生し、深扱ぎとなるときは脱穀負荷の増大等を招くと
いうことがなく、適切な扱深さ位置を早目に設定するこ
とが可能となり、作業性能の向上を図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施例をコン
バインについて図面に基づき説明する。図21はコンバ
インの全体構成を示すもので、車台6の下部側に土壌面
を走行する左右一対の走行クローラ7を張設した走行装
置8を配設すると共に、該車台6上にはフィードチェン
9に挟持搬送して供給される穀稈を脱穀し、この脱穀さ
れた穀粒を選別回収して一時貯留するグレンタンク10
と、このタンク10に貯留された穀粒を機外へ排出する
排穀オーガ10aを備えた脱穀装置2を載置構成してい
る。
バインについて図面に基づき説明する。図21はコンバ
インの全体構成を示すもので、車台6の下部側に土壌面
を走行する左右一対の走行クローラ7を張設した走行装
置8を配設すると共に、該車台6上にはフィードチェン
9に挟持搬送して供給される穀稈を脱穀し、この脱穀さ
れた穀粒を選別回収して一時貯留するグレンタンク10
と、このタンク10に貯留された穀粒を機外へ排出する
排穀オーガ10aを備えた脱穀装置2を載置構成してい
る。
【0011】なお、該フィードチェン9の奥側に隣接し
て、供給穀稈が短稈のとき一部の極短稈では入口部のみ
挟持し、以後は解放する脱穀短稈チェン9aを配置させ
る。該脱穀装置2の前方に、前端側から植立穀稈を分草
する分草体11と、分草された穀稈を引き起こす引起部
12と、引き起こされた穀稈を刈り取る刈刃部13と、
この刈り取られた穀稈を掻き込むと共に搬送途上におい
て扱深さを調節する扱深さ調節搬送部14を構成させ
る。
て、供給穀稈が短稈のとき一部の極短稈では入口部のみ
挟持し、以後は解放する脱穀短稈チェン9aを配置させ
る。該脱穀装置2の前方に、前端側から植立穀稈を分草
する分草体11と、分草された穀稈を引き起こす引起部
12と、引き起こされた穀稈を刈り取る刈刃部13と、
この刈り取られた穀稈を掻き込むと共に搬送途上におい
て扱深さを調節する扱深さ調節搬送部14を構成させ
る。
【0012】この搬送される穀稈を引き継いで該フィー
ドチェン9又は脱穀短稈チェン9aへ受け渡しする供給
調節搬送部15等を有すると共に、刈取速度を車速と同
調させた刈取装置1を、油圧駆動による伸縮シリンダ1
6により土壌面に対して昇降自在なるよう該車台6の前
端部へ懸架構成している。該刈取装置1の一側にコンバ
インの操作制御を行う操作装置17と、この操作のため
の操作席18を設け、この操作席18の後方側に前記グ
レンタンク10を配置すると共に下方側にエンジン19
を搭載し、該操作装置17と操作席18を覆うキャビン
20を配設する。これらの刈取装置1,脱穀装置2,走
行装置8,操作装置17,エンジン19,キャビン20
等によってコンバインの機体21を構成している。
ドチェン9又は脱穀短稈チェン9aへ受け渡しする供給
調節搬送部15等を有すると共に、刈取速度を車速と同
調させた刈取装置1を、油圧駆動による伸縮シリンダ1
6により土壌面に対して昇降自在なるよう該車台6の前
端部へ懸架構成している。該刈取装置1の一側にコンバ
インの操作制御を行う操作装置17と、この操作のため
の操作席18を設け、この操作席18の後方側に前記グ
レンタンク10を配置すると共に下方側にエンジン19
を搭載し、該操作装置17と操作席18を覆うキャビン
20を配設する。これらの刈取装置1,脱穀装置2,走
行装置8,操作装置17,エンジン19,キャビン20
等によってコンバインの機体21を構成している。
【0013】該刈取装置1は図4,図5,図6に示す如
く、前記車台6の前端部に装架した走行用ミッションケ
ース22の上端部に刈取架台23を固定すると共に、こ
の刈取架台23に刈取入力ケース24を上下回動可能に
支承して設け、この刈取入力ケース24から下方側に向
け延長したパイプ状の刈取主フレーム25とを接合して
構成させる。
く、前記車台6の前端部に装架した走行用ミッションケ
ース22の上端部に刈取架台23を固定すると共に、こ
の刈取架台23に刈取入力ケース24を上下回動可能に
支承して設け、この刈取入力ケース24から下方側に向
け延長したパイプ状の刈取主フレーム25とを接合して
構成させる。
【0014】刈取入力プ−リ26を一端部に軸止した刈
取入力軸27を該入力ケース24に内装軸支し、該入力
軸27と主フレーム25に内装した刈取主軸28とをべ
ベルギヤを介して連動連結して構成させる。該刈取主フ
レーム25と、刈取装置1の下部にその全幅に亘って設
けた下部横伝動ケ−ス29とを接合し、該刈取主軸28
と下部横伝動ケ−ス29に内装した下部横軸30とを連
動連結すると共に、該下部横伝動ケ−ス29の左端部近
傍から前方斜上方へ向けて中間縦フレーム31を延設
し、該下部横軸30と中間縦フレーム31に内装した中
間縦軸32とをべベルギヤを介して連動連結して構成さ
せる。
取入力軸27を該入力ケース24に内装軸支し、該入力
軸27と主フレーム25に内装した刈取主軸28とをべ
ベルギヤを介して連動連結して構成させる。該刈取主フ
レーム25と、刈取装置1の下部にその全幅に亘って設
けた下部横伝動ケ−ス29とを接合し、該刈取主軸28
と下部横伝動ケ−ス29に内装した下部横軸30とを連
動連結すると共に、該下部横伝動ケ−ス29の左端部近
傍から前方斜上方へ向けて中間縦フレーム31を延設
し、該下部横軸30と中間縦フレーム31に内装した中
間縦軸32とをべベルギヤを介して連動連結して構成さ
せる。
【0015】該中間縦フレーム31と、刈取装置1の上
部にその全幅に亘って設けた上部横伝動ケ−ス33とを
ギヤ変速による変速ケース34を介して接合し、該中間
縦軸32からべベルギヤ及びベルトクラッチ35を経由
すると共に、該変速ケース34のギヤを介し上部横伝動
ケ−ス33に内装した上部横軸36の左端部とを連動連
結して構成させる。
部にその全幅に亘って設けた上部横伝動ケ−ス33とを
ギヤ変速による変速ケース34を介して接合し、該中間
縦軸32からべベルギヤ及びベルトクラッチ35を経由
すると共に、該変速ケース34のギヤを介し上部横伝動
ケ−ス33に内装した上部横軸36の左端部とを連動連
結して構成させる。
【0016】該上部横伝動ケ−ス33に接合した、中央
の1条と左右側の各2条による5条列の植立穀稈を引き
起す前記引起部12に対応する5本の引起駆動ケ−ス3
7を下方へ向け突設し、該上部横軸36と引起駆動ケ−
ス37に内装した各引起駆動軸38とを各々べベルギヤ
を介して連動連結すると共に、該各引起駆動軸38と引
起ラグ39aを取り付けた引起チェン39bを駆動する
引起スプロケット39を軸止した引起軸40とをべベル
ギヤを介して各々連動連結して構成させる。
の1条と左右側の各2条による5条列の植立穀稈を引き
起す前記引起部12に対応する5本の引起駆動ケ−ス3
7を下方へ向け突設し、該上部横軸36と引起駆動ケ−
ス37に内装した各引起駆動軸38とを各々べベルギヤ
を介して連動連結すると共に、該各引起駆動軸38と引
起ラグ39aを取り付けた引起チェン39bを駆動する
引起スプロケット39を軸止した引起軸40とをべベル
ギヤを介して各々連動連結して構成させる。
【0017】前記各分草体11の後方側に刈り取った穀
稈の株元側を掻き込む左一対・中・右一対の各掻込ラグ
ベルト41a,41b,41cと、この各掻込ラグベル
ト41a,41b,41cによって掻き込まれた穀稈
を、更に掻き込み保持する各掻込スターホイル42a,
42b,42cを配設して構成させる。この各掻込スタ
ーホイル42a,42b,42cからY字状に配設した
各株元搬送チェン43a,43b,43cの合流部か
ら、搬送穀稈の扱深さを深・浅に調節する扱深さ調節手
段4としての扱深さ調節チェン4に引き継ぎ連動連結し
て構成させる。
稈の株元側を掻き込む左一対・中・右一対の各掻込ラグ
ベルト41a,41b,41cと、この各掻込ラグベル
ト41a,41b,41cによって掻き込まれた穀稈
を、更に掻き込み保持する各掻込スターホイル42a,
42b,42cを配設して構成させる。この各掻込スタ
ーホイル42a,42b,42cからY字状に配設した
各株元搬送チェン43a,43b,43cの合流部か
ら、搬送穀稈の扱深さを深・浅に調節する扱深さ調節手
段4としての扱深さ調節チェン4に引き継ぎ連動連結し
て構成させる。
【0018】該扱深さ調節チェン4を、その前端部を支
点として扱深さ調節モータ45の駆動により上下揺動可
能に配設すると共に、該各株元搬送チェン43a,43
b,43c及び扱深さ調節チェン4の上方側に、穀稈の
株元側に対応して各々その穂先側を搬送させる左・中・
右の各穂先搬送ラグ44a,44b,44cを配設して
前記扱深さ調節搬送部14を構成させる。
点として扱深さ調節モータ45の駆動により上下揺動可
能に配設すると共に、該各株元搬送チェン43a,43
b,43c及び扱深さ調節チェン4の上方側に、穀稈の
株元側に対応して各々その穂先側を搬送させる左・中・
右の各穂先搬送ラグ44a,44b,44cを配設して
前記扱深さ調節搬送部14を構成させる。
【0019】該扱深さ調節チェン4から引き継いで前記
脱穀装置2へ供給する穀稈を、その稈長に応じて通常で
は標準状態としてのフィードチェン9側へ、また特に畦
際制御時における極短稈等では脱穀短稈チェン9aによ
る深扱ぎ側へ供給を変更する供給調節チェン46を、前
記刈取入力軸27にべベルギヤを介して連動連結する供
給駆動軸47により駆動可能に配設して構成させる。
脱穀装置2へ供給する穀稈を、その稈長に応じて通常で
は標準状態としてのフィードチェン9側へ、また特に畦
際制御時における極短稈等では脱穀短稈チェン9aによ
る深扱ぎ側へ供給を変更する供給調節チェン46を、前
記刈取入力軸27にべベルギヤを介して連動連結する供
給駆動軸47により駆動可能に配設して構成させる。
【0020】該供給調節チェン46を案内するチェンガ
イド46aを、調節アーム48aを介して供給調節モー
タ48の駆動により前後移動可能に配設して前記供給調
節搬送部15を構成させる。植立穀稈を刈り取る刈刃部
13を、前記各掻込スターホイル42a,42b,42
cの下方側で、各分草体11を支持する分草杆11aを
固着した下部フレーム49に刈取装置1の全幅に亘り左
右に分割して配設し、この下部フレーム49を前記下部
横伝動ケース29に接合すると共に、左右の刈刃部13
を前記下部横軸30の両端部へ各々軸止した左右のクラ
ンク機構によって左右往復動可能に構成させる。
イド46aを、調節アーム48aを介して供給調節モー
タ48の駆動により前後移動可能に配設して前記供給調
節搬送部15を構成させる。植立穀稈を刈り取る刈刃部
13を、前記各掻込スターホイル42a,42b,42
cの下方側で、各分草体11を支持する分草杆11aを
固着した下部フレーム49に刈取装置1の全幅に亘り左
右に分割して配設し、この下部フレーム49を前記下部
横伝動ケース29に接合すると共に、左右の刈刃部13
を前記下部横軸30の両端部へ各々軸止した左右のクラ
ンク機構によって左右往復動可能に構成させる。
【0021】図7に示す如く、該刈取装置1の左端側に
位置する左右一対の引起部12の中間分草体11を支持
する分草杆11aの前側部に、アナログ方式の条刈用方
向センサ50の左条刈方向センサ50aと右条刈方向セ
ンサ50bとを前後位置に縦並びに取り付けると共に、
この左右の条刈方向センサ50a,50bから各々左右
方向に左右の条刈検出杆51a,51bを検出可能な長
さで一定の後退角を持たせて前後回動可能に突出支承し
て構成させる。
位置する左右一対の引起部12の中間分草体11を支持
する分草杆11aの前側部に、アナログ方式の条刈用方
向センサ50の左条刈方向センサ50aと右条刈方向セ
ンサ50bとを前後位置に縦並びに取り付けると共に、
この左右の条刈方向センサ50a,50bから各々左右
方向に左右の条刈検出杆51a,51bを検出可能な長
さで一定の後退角を持たせて前後回動可能に突出支承し
て構成させる。
【0022】図8に示す如く、該刈取装置1の右端側に
位置する分草体11を支持する分草杆11aの前側部
に、アナログ方式の横刈用方向センサ52を取り付ける
と共に、この横刈用方向センサ52から左方向へ横刈検
出杆52aを検出可能な長さで一定の後退角を持たせて
前後回動可能に突出支承して構成させる。該左右の条刈
検出杆51a,51bと横刈検出杆52aの各回動角度
をポテンショメータ等による電圧の高低により検出させ
る。
位置する分草体11を支持する分草杆11aの前側部
に、アナログ方式の横刈用方向センサ52を取り付ける
と共に、この横刈用方向センサ52から左方向へ横刈検
出杆52aを検出可能な長さで一定の後退角を持たせて
前後回動可能に突出支承して構成させる。該左右の条刈
検出杆51a,51bと横刈検出杆52aの各回動角度
をポテンショメータ等による電圧の高低により検出させ
る。
【0023】図1に示す如く、前記右穂先搬送ラグ44
cの後部側位置において、搬送穀稈の稈長による扱深さ
位置を穂先側検出杆3a及び株元側検出杆3bのON・
OFFによって検出する扱深さ検出手段3としての扱深
さ検出センサ3と、前記扱深さ調節チェン4の上下揺動
支点位置の近傍において、該チェン4の扱深さ調節位置
をポテンショメータ等による回動角度により検出する調
節位置検出手段5としての扱深さ調節位置センサ5とを
配置して構成させる。
cの後部側位置において、搬送穀稈の稈長による扱深さ
位置を穂先側検出杆3a及び株元側検出杆3bのON・
OFFによって検出する扱深さ検出手段3としての扱深
さ検出センサ3と、前記扱深さ調節チェン4の上下揺動
支点位置の近傍において、該チェン4の扱深さ調節位置
をポテンショメータ等による回動角度により検出する調
節位置検出手段5としての扱深さ調節位置センサ5とを
配置して構成させる。
【0024】前記扱深さ調節搬送部14の左右の掻込ラ
グベルト41a,41cの各前端位置近傍において搬送
穀稈の有無をON・OFF検出する左右の穀稈センサ前
53と、前記供給調節チェン46の前部位置近傍におい
て搬送穀稈の有無をON・OFF検出する穀稈センサ後
54と、前記引起部12の上部位置近傍において刈取り
穀稈の稈長の長・短をON・OFF検出する稈長センサ
55とを配置して構成させる。
グベルト41a,41cの各前端位置近傍において搬送
穀稈の有無をON・OFF検出する左右の穀稈センサ前
53と、前記供給調節チェン46の前部位置近傍におい
て搬送穀稈の有無をON・OFF検出する穀稈センサ後
54と、前記引起部12の上部位置近傍において刈取り
穀稈の稈長の長・短をON・OFF検出する稈長センサ
55とを配置して構成させる。
【0025】刈取装置1の昇降位置を上下回動支点位置
の近傍において、ポテンショメータ等による回動角度に
より検出する刈高さ位置センサ56と、前記ミッション
ケース22に内装された伝動経路において車速を検出す
る車速センサ57と、機体21の前後傾斜を検出する前
後傾斜センサ58と、機体21の進行方向の左右操向制
御を入・切する方向制御スイッチ59と,脱穀装置2へ
供給する搬送穀稈の扱深さ制御を入・切する扱深さ制御
スイッチ60とを各々配置して構成させる。
の近傍において、ポテンショメータ等による回動角度に
より検出する刈高さ位置センサ56と、前記ミッション
ケース22に内装された伝動経路において車速を検出す
る車速センサ57と、機体21の前後傾斜を検出する前
後傾斜センサ58と、機体21の進行方向の左右操向制
御を入・切する方向制御スイッチ59と,脱穀装置2へ
供給する搬送穀稈の扱深さ制御を入・切する扱深さ制御
スイッチ60とを各々配置して構成させる。
【0026】畦際において刈取装置1を上昇させた所定
高さ位置を刈高さ位置センサ56によって検出したとき
は、扱深さ調節チェン4を自動的に深扱ぎ側へ調節する
畦際制御スイッチ61と、油圧式無段変速装置により車
速の主変速を行う主変速レバー62と、上下傾動により
刈取装置1の昇降を行うと共に左右傾動により機体21
の左右操向を行うパワステレバー63と、前記エンジン
19の回転数を調節するアクセルレバー64とを各々前
記操作装置17の一側に配設して構成させる。
高さ位置を刈高さ位置センサ56によって検出したとき
は、扱深さ調節チェン4を自動的に深扱ぎ側へ調節する
畦際制御スイッチ61と、油圧式無段変速装置により車
速の主変速を行う主変速レバー62と、上下傾動により
刈取装置1の昇降を行うと共に左右傾動により機体21
の左右操向を行うパワステレバー63と、前記エンジン
19の回転数を調節するアクセルレバー64とを各々前
記操作装置17の一側に配設して構成させる。
【0027】図2に示す如く、CPUを主体的に配して
自動回路の演算制御を行うと共に、刈り始めと刈り終わ
りの所定距離における扱き深さ調節位置の平均値を記憶
可能なコントローラ65を設けて構成させる。該コント
ローラ65の入力側へ、入力インタフェース65aを介
して前記扱深さ検出センサ3,扱深さ調節位置センサ
5,条刈用方向センサ50,横刈用方向センサ52,左
右の穀稈センサ前53,穀稈センサ後54,稈長センサ
55,刈高さ位置センサ56,車速センサ57,前後傾
斜センサ58,方向制御スイッチ59,扱深さ制御スイ
ッチ60,畦際制御スイッチ61等を各々接続して構成
させる。
自動回路の演算制御を行うと共に、刈り始めと刈り終わ
りの所定距離における扱き深さ調節位置の平均値を記憶
可能なコントローラ65を設けて構成させる。該コント
ローラ65の入力側へ、入力インタフェース65aを介
して前記扱深さ検出センサ3,扱深さ調節位置センサ
5,条刈用方向センサ50,横刈用方向センサ52,左
右の穀稈センサ前53,穀稈センサ後54,稈長センサ
55,刈高さ位置センサ56,車速センサ57,前後傾
斜センサ58,方向制御スイッチ59,扱深さ制御スイ
ッチ60,畦際制御スイッチ61等を各々接続して構成
させる。
【0028】該コントローラ65の出力側へ、出力イン
タフェース65bを介して前記扱深さ調節モータ45を
深扱ぎ側へ駆動させる深扱ぎ調節リレー66aと浅扱ぎ
側へ駆動させる浅扱ぎ調節リレー66b、及び供給調節
モータ48を脱穀短稈チェン9a側へ駆動させる供給調
節リレー67等を各々接続して構成させる。分草体11
を土壌面に近接させ走行装置8によって機体21を前進
させて刈取装置1により植立穀稈の刈り取りを行うが、
この刈り取り時に中央の1条と左右側の各2条の穀稈5
条列を左・中・右の各引起部12により引き起し作用を
行うと同時に、左・中・右の各掻込ラグベルト41によ
って株元側を掻き込み、この掻き込まれた株元側を各掻
込スターホイル42によって挟持すると同時に刈刃部1
3によって刈り取りを行う。
タフェース65bを介して前記扱深さ調節モータ45を
深扱ぎ側へ駆動させる深扱ぎ調節リレー66aと浅扱ぎ
側へ駆動させる浅扱ぎ調節リレー66b、及び供給調節
モータ48を脱穀短稈チェン9a側へ駆動させる供給調
節リレー67等を各々接続して構成させる。分草体11
を土壌面に近接させ走行装置8によって機体21を前進
させて刈取装置1により植立穀稈の刈り取りを行うが、
この刈り取り時に中央の1条と左右側の各2条の穀稈5
条列を左・中・右の各引起部12により引き起し作用を
行うと同時に、左・中・右の各掻込ラグベルト41によ
って株元側を掻き込み、この掻き込まれた株元側を各掻
込スターホイル42によって挟持すると同時に刈刃部1
3によって刈り取りを行う。
【0029】この刈り取られた株元側を、左・中・右の
各株元集送部の株元搬送チェン43により集送合流さ
せ、この合流部から扱深さ調節チェン4を経て供給調節
チェン46へ引き継いで、扱深さの調節を行いながら脱
穀装置2へ搬送供給させると共に、穂先側を左・中・右
の各穂先集送部の穂先搬送ラグ44により集送して右穂
先搬送ラグ44cの中間位置に合流させ、この合流部か
ら更に右穂先搬送ラグ44cによって脱穀装置2へ搬送
供給させる。
各株元集送部の株元搬送チェン43により集送合流さ
せ、この合流部から扱深さ調節チェン4を経て供給調節
チェン46へ引き継いで、扱深さの調節を行いながら脱
穀装置2へ搬送供給させると共に、穂先側を左・中・右
の各穂先集送部の穂先搬送ラグ44により集送して右穂
先搬送ラグ44cの中間位置に合流させ、この合流部か
ら更に右穂先搬送ラグ44cによって脱穀装置2へ搬送
供給させる。
【0030】このようなコンバイン作業において、図3
のフローチャートに示す如く、刈取装置1における扱深
さ調節搬送部14を搬送される穀稈を、扱深さ検出セン
サ3の穂先側検出杆3aと株元側検出杆3bによる検出
値により、扱深さ調節チェン4を扱深さ調節モータ45
によって深・浅に調節させ、この扱深さ調節位置を扱深
さ調節位置センサ5により検出を行いコントローラ63
に読み込み、この読み込みによる調節位置の記憶値が有
るかどうかをチェックする。
のフローチャートに示す如く、刈取装置1における扱深
さ調節搬送部14を搬送される穀稈を、扱深さ検出セン
サ3の穂先側検出杆3aと株元側検出杆3bによる検出
値により、扱深さ調節チェン4を扱深さ調節モータ45
によって深・浅に調節させ、この扱深さ調節位置を扱深
さ調節位置センサ5により検出を行いコントローラ63
に読み込み、この読み込みによる調節位置の記憶値が有
るかどうかをチェックする。
【0031】このチェックがNoで記憶値が無いとき
は、初回の刈り始めかどうかをチェックし、Yesのと
きは刈り始めの所定距離における扱深さ調節位置の平均
値を記憶させ、前記初回の刈り始めかどうかのチェック
がNoのときは、初回の刈り終わりかどうかをチェック
し、Yesのときは刈り終わりの所定距離における扱深
さ調節位置の平均値を記憶させると共に、この記憶した
刈り始めと刈り終わりの扱深さ調節位置の平均値により
次回の刈り始めの初期調節を行わせる。
は、初回の刈り始めかどうかをチェックし、Yesのと
きは刈り始めの所定距離における扱深さ調節位置の平均
値を記憶させ、前記初回の刈り始めかどうかのチェック
がNoのときは、初回の刈り終わりかどうかをチェック
し、Yesのときは刈り終わりの所定距離における扱深
さ調節位置の平均値を記憶させると共に、この記憶した
刈り始めと刈り終わりの扱深さ調節位置の平均値により
次回の刈り始めの初期調節を行わせる。
【0032】このように、刈り始めにおける扱深さ調節
チェン4の調節位置を、コントローラ63に記憶させた
刈り始めと刈り終わりの扱深さ調節位置の平均値によっ
て調節することができるから、従来の如く、扱深さ検出
センサ3による検出信号によって扱深さ調節チェン4を
作動させるときのように調節が遅れることがなく、適切
な扱深さ位置を早目に設定することが可能となり、作業
性能の向上を図ることができる。
チェン4の調節位置を、コントローラ63に記憶させた
刈り始めと刈り終わりの扱深さ調節位置の平均値によっ
て調節することができるから、従来の如く、扱深さ検出
センサ3による検出信号によって扱深さ調節チェン4を
作動させるときのように調節が遅れることがなく、適切
な扱深さ位置を早目に設定することが可能となり、作業
性能の向上を図ることができる。
【0033】また、刈取作業時に方向制御スイッチ59
をONし、前記分草体11により分草された条間左右側
の未刈穀稈の株元部に対し、分草杆11aに取り付けた
条刈用方向センサ50の左右の条刈方向センサ50a,
50bから、各々左右側へ突出させた一定の後退角をも
つ左右の条刈検出杆51a,51bが接当回動して、左
右側の株元部を同時検出することにより機体21の直進
時における左右方向への操向制御を行わせる。
をONし、前記分草体11により分草された条間左右側
の未刈穀稈の株元部に対し、分草杆11aに取り付けた
条刈用方向センサ50の左右の条刈方向センサ50a,
50bから、各々左右側へ突出させた一定の後退角をも
つ左右の条刈検出杆51a,51bが接当回動して、左
右側の株元部を同時検出することにより機体21の直進
時における左右方向への操向制御を行わせる。
【0034】このような、機体21の左右方向への操向
制御時に、図9のフローチャートに示す如く、該左右の
条刈方向センサ50a,50bによる検出値をコントロ
ーラ65に送信して読み込みを行い、方向修正出力の後
で一定距離(例えば10cm程度)を経過したときは、
一定距離(例えば5cm程度)毎に左右の条刈方向セン
サ50a,50bにより株元部の検出を行い、この検出
値をファジィ演算を行うマップへ格納する。
制御時に、図9のフローチャートに示す如く、該左右の
条刈方向センサ50a,50bによる検出値をコントロ
ーラ65に送信して読み込みを行い、方向修正出力の後
で一定距離(例えば10cm程度)を経過したときは、
一定距離(例えば5cm程度)毎に左右の条刈方向セン
サ50a,50bにより株元部の検出を行い、この検出
値をファジィ演算を行うマップへ格納する。
【0035】次に、1株分の検出が終了したときはこの
検出値の積算を行い、図10の線図に示す如く、右の積
算値が大きいときは、右積算値から左積算値を減じて左
方向への修正ONタイムを算出して左修正出力を行い、
左の積算値が大きいときは、左積算値から右積算値を減
じて右方向への修正ONタイムを算出して右修正出力を
行う。なお、左右の積算値が略等しいときは左右方向へ
の修正出力を停止させる。
検出値の積算を行い、図10の線図に示す如く、右の積
算値が大きいときは、右積算値から左積算値を減じて左
方向への修正ONタイムを算出して左修正出力を行い、
左の積算値が大きいときは、左積算値から右積算値を減
じて右方向への修正ONタイムを算出して右修正出力を
行う。なお、左右の積算値が略等しいときは左右方向へ
の修正出力を停止させる。
【0036】このように、一定距離(5cm程度)毎の
左右側穀稈株元部の検出積算値の差によって、左右方向
への修正出力のONタイムを決定して修正出力すること
により、必要最小限の修正出力によって左右方向への操
向制御を円滑に行うことができる。なお、前記修正出力
後の一定距離(10cm程度)は株元部の検出を行わず
修正出力を抑制することによって、転び苗や雑草等によ
る誤作動を防止することができる。
左右側穀稈株元部の検出積算値の差によって、左右方向
への修正出力のONタイムを決定して修正出力すること
により、必要最小限の修正出力によって左右方向への操
向制御を円滑に行うことができる。なお、前記修正出力
後の一定距離(10cm程度)は株元部の検出を行わず
修正出力を抑制することによって、転び苗や雑草等によ
る誤作動を防止することができる。
【0037】また、前記の如く、条刈用方向センサ50
により機体21の直進時に左右方向への操向制御を行う
ものにおいて、図11のフローチャートに示す如く、該
左右の条刈方向センサ50a,50bによる検出値をコ
ントローラ65に送信して読み込みを行い、一定距離
(例えば5cm程度)毎に左右の条刈方向センサ50
a,50bにより株元部の検出を行い、この検出値をフ
ァジィ演算を行うマップへ格納する。
により機体21の直進時に左右方向への操向制御を行う
ものにおいて、図11のフローチャートに示す如く、該
左右の条刈方向センサ50a,50bによる検出値をコ
ントローラ65に送信して読み込みを行い、一定距離
(例えば5cm程度)毎に左右の条刈方向センサ50
a,50bにより株元部の検出を行い、この検出値をフ
ァジィ演算を行うマップへ格納する。
【0038】次に、1株分の検出が終了したときに、図
12の線図に示す如く、左検出値の幅が短いもの(例え
ば10cm以下)があるときは、この検出値をマップか
ら削除し、右検出値の幅が短いもの(例えば10cm以
下)があるときは、この検出値をマップから削除する。
なお、左右の検出値に幅の短いものが無いときは通常の
左右方向への修正出力を行う。
12の線図に示す如く、左検出値の幅が短いもの(例え
ば10cm以下)があるときは、この検出値をマップか
ら削除し、右検出値の幅が短いもの(例えば10cm以
下)があるときは、この検出値をマップから削除する。
なお、左右の検出値に幅の短いものが無いときは通常の
左右方向への修正出力を行う。
【0039】このように、一定距離毎における左右側穀
稈株元部の検出値の幅が短いものはデータから除外する
ことにより、株元部検出後の前記左右の条刈検出杆51
a,51bの反動によるONを除去できると共に、雑草
等による誤作動を防止して左右方向への操向制御の精度
を向上することができる。また、前記の如く、条刈用方
向センサ50により機体21の直進時に左右方向への操
向制御を行うものにおいて、図13のフローチャートに
示す如く、該左右の条刈方向センサ50a,50bによ
る検出値をコントローラ65に送信して読み込みを行
い、一定距離区間(例えば50cm程度)を、一定距離
(例えば5cm程度)毎に左右の条刈方向センサ50
a,50bにより株元部の検出を行い、この検出値をフ
ァジィ演算を行うマップへ格納して積算を行う。
稈株元部の検出値の幅が短いものはデータから除外する
ことにより、株元部検出後の前記左右の条刈検出杆51
a,51bの反動によるONを除去できると共に、雑草
等による誤作動を防止して左右方向への操向制御の精度
を向上することができる。また、前記の如く、条刈用方
向センサ50により機体21の直進時に左右方向への操
向制御を行うものにおいて、図13のフローチャートに
示す如く、該左右の条刈方向センサ50a,50bによ
る検出値をコントローラ65に送信して読み込みを行
い、一定距離区間(例えば50cm程度)を、一定距離
(例えば5cm程度)毎に左右の条刈方向センサ50
a,50bにより株元部の検出を行い、この検出値をフ
ァジィ演算を行うマップへ格納して積算を行う。
【0040】この積算値は、図14に示す如く、条刈り
と横刈りとでは穀稈株の間隔が違うことから、一定距離
区間において株数が多く積算値が大きくなる方を条刈り
と判定し、株数が少なく積算値が小さくなる方を横刈り
と判定する。なお、判定を行わないときは、一定距離
(例えば5cm程度)毎に左右の条刈方向センサ50
a,50bにより検出した株元部の検出値をマップへ格
納し、この検出値の積算により前記図9のフローチャー
トに示す如き左右方向への操向制御を行わせる。
と横刈りとでは穀稈株の間隔が違うことから、一定距離
区間において株数が多く積算値が大きくなる方を条刈り
と判定し、株数が少なく積算値が小さくなる方を横刈り
と判定する。なお、判定を行わないときは、一定距離
(例えば5cm程度)毎に左右の条刈方向センサ50
a,50bにより検出した株元部の検出値をマップへ格
納し、この検出値の積算により前記図9のフローチャー
トに示す如き左右方向への操向制御を行わせる。
【0041】このように、一定距離区間を、一定距離毎
の左右側穀稈株元部の検出積算値の大きさで条・横判定
を行うことにより、従来の如く、左右側株元部の検出
が、例えばON距離25cm未満が3回のときは条判
定、ON距離25cm以上が3回のときは横判定とする
ときのように、判定遅れによる条外れやオペレータによ
る前記パワステレバー63の緊急操作を必要とするよう
なことがなく、迅速且つ精度の良い判定を行うことがで
きる。
の左右側穀稈株元部の検出積算値の大きさで条・横判定
を行うことにより、従来の如く、左右側株元部の検出
が、例えばON距離25cm未満が3回のときは条判
定、ON距離25cm以上が3回のときは横判定とする
ときのように、判定遅れによる条外れやオペレータによ
る前記パワステレバー63の緊急操作を必要とするよう
なことがなく、迅速且つ精度の良い判定を行うことがで
きる。
【0042】また、該条刈用方向センサ50と前記横刈
用方向センサ52とにより機体21の直進時に左右方向
への操向制御を行うものにおいて、図15のフローチャ
ートに示す如く、条刈用方向センサ50による左右側穀
稈株元部の検出値と横刈用方向センサ52による左側穀
稈株元部の検出値とをコントローラ64に送信して読み
込みを行う。
用方向センサ52とにより機体21の直進時に左右方向
への操向制御を行うものにおいて、図15のフローチャ
ートに示す如く、条刈用方向センサ50による左右側穀
稈株元部の検出値と横刈用方向センサ52による左側穀
稈株元部の検出値とをコントローラ64に送信して読み
込みを行う。
【0043】条刈用及び横刈用方向センサ50,52の
検出値が全てOFF状態により一定距離を経過したとき
は、刈り終わりの処理としての各種制御の終了や、刈取
装置1を搬送穀稈が検出されないときは自動的に上昇さ
せるオートリフト等を作動させる。なお、OFFではな
くON状態で一定距離を経過したときは、刈り始めの処
理として各種制御を開始させる。
検出値が全てOFF状態により一定距離を経過したとき
は、刈り終わりの処理としての各種制御の終了や、刈取
装置1を搬送穀稈が検出されないときは自動的に上昇さ
せるオートリフト等を作動させる。なお、OFFではな
くON状態で一定距離を経過したときは、刈り始めの処
理として各種制御を開始させる。
【0044】このように、条刈用及び横刈用方向センサ
50,52の検出値が全てOFF又はON状態におい
て、一定距離を経過したときは刈り終わり又は刈り始め
の処理を行うことにより、前記左右の穀稈センサ53の
代替作用が可能となるから、穀稈センサ53を省略する
ことで穀稈の搬送姿勢を乱したり、脱落させる等の不具
合を防止できると共に、コスト低減を図ることができ
る。
50,52の検出値が全てOFF又はON状態におい
て、一定距離を経過したときは刈り終わり又は刈り始め
の処理を行うことにより、前記左右の穀稈センサ53の
代替作用が可能となるから、穀稈センサ53を省略する
ことで穀稈の搬送姿勢を乱したり、脱落させる等の不具
合を防止できると共に、コスト低減を図ることができ
る。
【0045】また、前記の如く、条刈用方向センサ50
により機体21の直進時に左右方向への操向制御を行う
ものにおいて、図16のフローチャートに示す如く、条
刈用方向センサ50の作動状態により条間距離の検出を
行い、条間が30cm以上であれば短稈地区にそれ以下
であれば長稈地区と判定し、この判定結果により、刈取
装置1を自動的に上昇させるオートリフト作用の上昇位
置や、方向制御作用の感度及び扱深さ調節作用のモード
等の変更設定を行う。
により機体21の直進時に左右方向への操向制御を行う
ものにおいて、図16のフローチャートに示す如く、条
刈用方向センサ50の作動状態により条間距離の検出を
行い、条間が30cm以上であれば短稈地区にそれ以下
であれば長稈地区と判定し、この判定結果により、刈取
装置1を自動的に上昇させるオートリフト作用の上昇位
置や、方向制御作用の感度及び扱深さ調節作用のモード
等の変更設定を行う。
【0046】このように、短稈・長稈地区を自動的に判
定することにより、オートリフト位置の稈長に応じた変
更(例えば短稈地区では30cm、長稈地区では40c
m)により次の作業を円滑にでき、方向制御作用の感度
の切り替え(例えば短稈地区では鈍感、長稈地区では標
準)により必要最小限の修正出力で乗り心地を良好にで
き、扱深さ調節作用のモード切り替え(例えば短稈地区
では深側、長稈地区では標準)により扱残し防止を優先
させた制御を行うことができる。
定することにより、オートリフト位置の稈長に応じた変
更(例えば短稈地区では30cm、長稈地区では40c
m)により次の作業を円滑にでき、方向制御作用の感度
の切り替え(例えば短稈地区では鈍感、長稈地区では標
準)により必要最小限の修正出力で乗り心地を良好にで
き、扱深さ調節作用のモード切り替え(例えば短稈地区
では深側、長稈地区では標準)により扱残し防止を優先
させた制御を行うことができる。
【0047】また、前記稈長センサ55のOFFにより
刈り取られた穀稈の短稈を検出するものにおいて、図1
7のフローチャートに示す如く、前記穀稈センサ前53
がONしているときに、稈長センサ55によるOFF頻
度を検出し、この頻度が高いときは短稈地区と判定す
る。更に、この判定に続いて、前記扱深さ制御スイッチ
60がONしているときに扱深さ検出センサ3による検
出値を読み込み、この検出値にても短稈地区と判定した
ときは、穀稈の扱深さを深扱ぎ側へ調節する。
刈り取られた穀稈の短稈を検出するものにおいて、図1
7のフローチャートに示す如く、前記穀稈センサ前53
がONしているときに、稈長センサ55によるOFF頻
度を検出し、この頻度が高いときは短稈地区と判定す
る。更に、この判定に続いて、前記扱深さ制御スイッチ
60がONしているときに扱深さ検出センサ3による検
出値を読み込み、この検出値にても短稈地区と判定した
ときは、穀稈の扱深さを深扱ぎ側へ調節する。
【0048】このように、該稈長センサ55と共に、扱
深さ検出センサ3による検出を利用して、短稈地区を判
定し扱深さを調節することにより、従来の如く、畦際制
御時に、例えば40cm程度の稈長のときOFF作用す
るように設けられている稈長センサ55において、通常
の短稈地区の稈長(約60〜70cm)のときにはOF
F検出が不充分となり、稈長判定ができ難いということ
がなく、扱深さ調節の精度向上を図ることができる。
深さ検出センサ3による検出を利用して、短稈地区を判
定し扱深さを調節することにより、従来の如く、畦際制
御時に、例えば40cm程度の稈長のときOFF作用す
るように設けられている稈長センサ55において、通常
の短稈地区の稈長(約60〜70cm)のときにはOF
F検出が不充分となり、稈長判定ができ難いということ
がなく、扱深さ調節の精度向上を図ることができる。
【0049】また、前記前後傾斜センサ58により機体
21の前後傾斜を検出するものにおいて、図18のフロ
ーチャートに示す如く、前記畦際制御スイッチ61及び
扱深さ制御スイッチ60がON状態のときに、前後傾斜
センサ58及び前記刈高さ位置センサ56による各検出
値を読み込み、機体21が後傾斜(刈取位置が高くな
る)で刈高さが一定高さ位置A(例えば30cm程度)
以上のときは、畦際制御と判定し、搬送穀稈の扱深さ位
置を最深扱ぎ側への調節を行う。
21の前後傾斜を検出するものにおいて、図18のフロ
ーチャートに示す如く、前記畦際制御スイッチ61及び
扱深さ制御スイッチ60がON状態のときに、前後傾斜
センサ58及び前記刈高さ位置センサ56による各検出
値を読み込み、機体21が後傾斜(刈取位置が高くな
る)で刈高さが一定高さ位置A(例えば30cm程度)
以上のときは、畦際制御と判定し、搬送穀稈の扱深さ位
置を最深扱ぎ側への調節を行う。
【0050】このような状態において、前記パワステレ
バー63による刈高さの下げが、一定高さ位置B(例え
ば20cm程度)以下の下げでは刈取下げ出力を抑制さ
せることにより、刈取作業におけるオペレータの負担を
軽減すると同時に、不用意な該レバー63の下げ操作に
よる刈取装置1の破損を防止することができる。また、
前記主変速レバー62による車速の変速と、アクセルレ
バー64によるエンジン19の回転数とを調節制御する
ものにおいて、図19のフローチャートに示す如く、前
記扱深さ検出センサ3の検出値と、エンジン19の回転
数と、主変速レバー62の調節位置と、アクセルレバー
64の調節位置とを読み込みを行う。
バー63による刈高さの下げが、一定高さ位置B(例え
ば20cm程度)以下の下げでは刈取下げ出力を抑制さ
せることにより、刈取作業におけるオペレータの負担を
軽減すると同時に、不用意な該レバー63の下げ操作に
よる刈取装置1の破損を防止することができる。また、
前記主変速レバー62による車速の変速と、アクセルレ
バー64によるエンジン19の回転数とを調節制御する
ものにおいて、図19のフローチャートに示す如く、前
記扱深さ検出センサ3の検出値と、エンジン19の回転
数と、主変速レバー62の調節位置と、アクセルレバー
64の調節位置とを読み込みを行う。
【0051】該扱深さ検出センサ3の穂先側検出杆3a
によって長稈検出のON時間(作動量)が連続又は頻繁
に起きるときと、ON時間が少ないときでも扱深さを深
扱ぎ側へ調節しているときは、アクセルレバー64の位
置を増側へ調節すると共に、主変速レバー62の位置を
減速側へ調節する。なお、前記ON時間が少ないときで
扱深さが深扱ぎ側へ調節されないときは、アクセルレバ
ー64を元の位置(又は定格回転数)となるよう調節
し、一定時間(例えば1分程度)経過により主変速レバ
ー62を調節前の増速側位置まで徐々に戻し調節する。
によって長稈検出のON時間(作動量)が連続又は頻繁
に起きるときと、ON時間が少ないときでも扱深さを深
扱ぎ側へ調節しているときは、アクセルレバー64の位
置を増側へ調節すると共に、主変速レバー62の位置を
減速側へ調節する。なお、前記ON時間が少ないときで
扱深さが深扱ぎ側へ調節されないときは、アクセルレバ
ー64を元の位置(又は定格回転数)となるよう調節
し、一定時間(例えば1分程度)経過により主変速レバ
ー62を調節前の増速側位置まで徐々に戻し調節する。
【0052】このように、該扱深さ検出センサ3を活用
して、その穂先側検出杆3aのON時間検出量により脱
穀負荷が増大する前に、アクセルレバー64の増側への
調節と主変速レバー62の減速側への調節を行うと共
に、脱穀負荷が減少したときには、アクセルレバー64
と主変速レバー62を元の位置へ戻すことにより、脱穀
負荷の増大による構成部材及び穀稈の損傷を防止するこ
とができる。なお、脱穀負荷検出用のセンサを特に設け
る必要がないからコストアップを防止できる。
して、その穂先側検出杆3aのON時間検出量により脱
穀負荷が増大する前に、アクセルレバー64の増側への
調節と主変速レバー62の減速側への調節を行うと共
に、脱穀負荷が減少したときには、アクセルレバー64
と主変速レバー62を元の位置へ戻すことにより、脱穀
負荷の増大による構成部材及び穀稈の損傷を防止するこ
とができる。なお、脱穀負荷検出用のセンサを特に設け
る必要がないからコストアップを防止できる。
【0053】また、前記の如く、条刈用及び横刈用方向
センサ50,52により機体21の直進時に左右方向へ
の操向制御を行うものにおいて、図20のフローチャー
トに示す如く、電源投入初期に、前記コントローラ65
に接続した不揮発性メモリ68(図2参照)に、該両方
向センサ50,52の各作動位置を読み込み、感度を感
度切替手段により切り替え変更して、再び、該両方向セ
ンサ50,52の作動位置を読み込んで、この作動位置
により方向修正出力を行わせる。
センサ50,52により機体21の直進時に左右方向へ
の操向制御を行うものにおいて、図20のフローチャー
トに示す如く、電源投入初期に、前記コントローラ65
に接続した不揮発性メモリ68(図2参照)に、該両方
向センサ50,52の各作動位置を読み込み、感度を感
度切替手段により切り替え変更して、再び、該両方向セ
ンサ50,52の作動位置を読み込んで、この作動位置
により方向修正出力を行わせる。
【0054】このように、該両方向センサ50,52の
感度が鈍いときは、作動位置をより作動側として修正出
力の開始を遅らせ、逆に感度が敏いときは、作動位置を
より非作動側として修正出力の開始を速くできるから、
従来の如く、感度切替ジャンパ等によりONタイムを変
更するもののように機体21の振れが激しく、ONタイ
ムの決め方が難しいということがなく、作動位置が決め
易いと共にセンサの性能を高め、作業環境及びフィーリ
ングの良い方向制御を行うことができる。
感度が鈍いときは、作動位置をより作動側として修正出
力の開始を遅らせ、逆に感度が敏いときは、作動位置を
より非作動側として修正出力の開始を速くできるから、
従来の如く、感度切替ジャンパ等によりONタイムを変
更するもののように機体21の振れが激しく、ONタイ
ムの決め方が難しいということがなく、作動位置が決め
易いと共にセンサの性能を高め、作業環境及びフィーリ
ングの良い方向制御を行うことができる。
【0055】また、移動作業機械において、種々の自動
制御機能を司る各別のコントローラを共用可能とする共
用コントローラ69を設けているものにおいて、図22
に示す如く、該共用コントローラ69の入力側へ、入力
インタフェース69aを介して各入力装置70を接続す
ると共に、その出力側へ、出力インタフェース69bを
介して各出力装置71,不揮発性メモリ72,通信装置
73を各々接続して構成させる。
制御機能を司る各別のコントローラを共用可能とする共
用コントローラ69を設けているものにおいて、図22
に示す如く、該共用コントローラ69の入力側へ、入力
インタフェース69aを介して各入力装置70を接続す
ると共に、その出力側へ、出力インタフェース69bを
介して各出力装置71,不揮発性メモリ72,通信装置
73を各々接続して構成させる。
【0056】このような構成により、図23のフローチ
ャートに示す如く、電源投入の初期に、不揮発性メモリ
72の同じアドレスへ記憶している機種・型式コードを
読み込み、該コントローラ69に内蔵したフラッシュメ
モリ74と不揮発性メモリ72の機種・型式コードを照
合し、この照合が一致しないときは、最大限に不揮発性
メモリ72を一度初期化して、一致した機種・型式コー
ドを書き込む。
ャートに示す如く、電源投入の初期に、不揮発性メモリ
72の同じアドレスへ記憶している機種・型式コードを
読み込み、該コントローラ69に内蔵したフラッシュメ
モリ74と不揮発性メモリ72の機種・型式コードを照
合し、この照合が一致しないときは、最大限に不揮発性
メモリ72を一度初期化して、一致した機種・型式コー
ドを書き込む。
【0057】このように、該共用コントローラ69のフ
ラッシュメモリ74と不揮発性メモリ72のデータを一
致させることにより、従来の如く、市場において他機種
・型式のコントローラを流用する場合、プログラムの書
き替えは主としてフラッシュメモリ74で行われるた
め、外部接続の不揮発性メモリ72には旧データが残っ
て誤作動を起こすということがなく、作動不良による危
険防止と共に、共用コントローラ69による信頼性の向
上を図ることができる。
ラッシュメモリ74と不揮発性メモリ72のデータを一
致させることにより、従来の如く、市場において他機種
・型式のコントローラを流用する場合、プログラムの書
き替えは主としてフラッシュメモリ74で行われるた
め、外部接続の不揮発性メモリ72には旧データが残っ
て誤作動を起こすということがなく、作動不良による危
険防止と共に、共用コントローラ69による信頼性の向
上を図ることができる。
【0058】また、前記共用コントローラ69の如き複
数のコントローラ間を通信線で接続するものにおいて、
図24のフローチャートに示す如く、コントローラAの
通信時間を決め、その通信タイミングとなったとき、例
えば優先度1としてメインタイマ0〜4.9ms間に共
通のセンサ入力値の通信を行うと共に、優先度2として
メインタイマ5〜10ms間に固有のセンサ入力値の通
信を行う。
数のコントローラ間を通信線で接続するものにおいて、
図24のフローチャートに示す如く、コントローラAの
通信時間を決め、その通信タイミングとなったとき、例
えば優先度1としてメインタイマ0〜4.9ms間に共
通のセンサ入力値の通信を行うと共に、優先度2として
メインタイマ5〜10ms間に固有のセンサ入力値の通
信を行う。
【0059】次に、コントローラBの通信時間を決め、
その通信タイミングとなったとき、例えば優先度1とし
てメインタイマ0〜4.9ms間に共通のセンサ入力値
の通信を行うと共に、優先度2としてメインタイマ5〜
10ms間に固有のセンサ入力値の通信を行う。このよ
うに、コントローラ毎の通信時間を決め、そのタイミン
グで通信することにより、通信データのやり取りを、従
来の如きハードウェアではなくソフトウェアで時間監視
できること、及び通信データを優先順位毎に数グループ
に分けて短文で通信できること等により、通信異常の対
応を円滑に行うことができると共に、コストアップ無し
で通信の応答性,信頼性を向上させることができる。
その通信タイミングとなったとき、例えば優先度1とし
てメインタイマ0〜4.9ms間に共通のセンサ入力値
の通信を行うと共に、優先度2としてメインタイマ5〜
10ms間に固有のセンサ入力値の通信を行う。このよ
うに、コントローラ毎の通信時間を決め、そのタイミン
グで通信することにより、通信データのやり取りを、従
来の如きハードウェアではなくソフトウェアで時間監視
できること、及び通信データを優先順位毎に数グループ
に分けて短文で通信できること等により、通信異常の対
応を円滑に行うことができると共に、コストアップ無し
で通信の応答性,信頼性を向上させることができる。
【図1】コンバインにおける各センサ及び各モータ類の
配置状態を示す概略側面図。
配置状態を示す概略側面図。
【図2】自動制御関係の電気回路を示すブロック図。
【図3】一定の実績により刈始めの扱深さ位置を設定す
る手順を示すフローチャート。
る手順を示すフローチャート。
【図4】刈取装置の全体構成を示す側面図。
【図5】刈取装置の全体構成と脱穀装置の一部を示す平
面図。
面図。
【図6】刈取装置の動力伝達経路を示すブロック図。
【図7】(a)条刈用方向センサの検出杆の配置状態と
未刈穀稈位置を示す平面図。 (b)刈取装置の分草杆に条刈用方向センサを取り付け
た状態を示す側面図。
未刈穀稈位置を示す平面図。 (b)刈取装置の分草杆に条刈用方向センサを取り付け
た状態を示す側面図。
【図8】(a)横刈用方向センサの検出杆の配置状態と
未刈穀稈領域を示す平面図。 (b)刈取装置の分草杆に横刈用方向センサを取り付け
た状態を示す側面図。
未刈穀稈領域を示す平面図。 (b)刈取装置の分草杆に横刈用方向センサを取り付け
た状態を示す側面図。
【図9】左右方向センサの検出積算値の差による修正出
力手順を示すフローチャート。
力手順を示すフローチャート。
【図10】左右方向センサの検出積算値の差による修正
出力状態を示す線図。
出力状態を示す線図。
【図11】左右方向センサの検出値幅が短いときは削除
する手順を示すフローチャート。
する手順を示すフローチャート。
【図12】左右方向センサの検出値の幅が短いときは削
除する状態を示す線図。
除する状態を示す線図。
【図13】左右方向センサの検出積算値の大小での条横
判定手順を示すフローチャート。
判定手順を示すフローチャート。
【図14】左右方向センサにおける条刈り及び横刈りに
よる刈り取り状態を示す作業図。
よる刈り取り状態を示す作業図。
【図15】条刈及び横刈用方向センサを穀稈検出に利用
する手順を示すフローチャート。
する手順を示すフローチャート。
【図16】植付条間により短稈地区及び長稈地区を判定
する手順を示すフローチャート。
する手順を示すフローチャート。
【図17】稈長と扱深さ両センサにより短稈地区を判定
する手順を示すフローチャート。
する手順を示すフローチャート。
【図18】機体が後傾斜で畦際制御時に刈取下げを抑制
する手順を示すフローチャート。
する手順を示すフローチャート。
【図19】エンジン回転数と主変速を扱深さにより調節
する手順を示すフローチャート。
する手順を示すフローチャート。
【図20】不揮発性メモリによる方向センサの感度切り
替え手順を示すフローチャート。
替え手順を示すフローチャート。
【図21】コンバインの全体構成を示す側面図。
【図22】自動制御関係の電気回路を示すブロック図。
【図23】内部メモリと照合し不揮発性メモリを初期化
する手順を示すフローチャート。
する手順を示すフローチャート。
【図24】コントローラ間の通信時のタイミングと優先
度の手順を示すフローチャート。
度の手順を示すフローチャート。
1. 刈取装置 2. 脱穀装置 3. 扱深さ検出手段 4. 扱深さ調節手段 5. 調節位置検出手段
Claims (1)
- 【請求項1】 刈取装置1における搬送により脱穀装置
2へ供給される穀稈の扱深さ位置を検出する扱深さ検出
手段3と、この検出情報により扱深さ位置を調節する扱
深さ調節手段4と、この調節による扱深さ調節位置を検
出する調節位置検出手段5とを有するコンバイン等にお
いて、刈り始めと刈り終わりの所定距離における扱深さ
調節位置の平均値を記憶し、この平均値によって次回刈
り始めの初期調節を行わせることを特徴とする扱深さ制
御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16199898A JPH11346536A (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | コンバイン等の扱深さ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16199898A JPH11346536A (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | コンバイン等の扱深さ制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11346536A true JPH11346536A (ja) | 1999-12-21 |
Family
ID=15746100
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16199898A Pending JPH11346536A (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | コンバイン等の扱深さ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11346536A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010273554A (ja) * | 2009-05-26 | 2010-12-09 | Yanmar Co Ltd | コンバイン |
JP2019176798A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | 井関農機株式会社 | コンバイン |
-
1998
- 1998-06-10 JP JP16199898A patent/JPH11346536A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010273554A (ja) * | 2009-05-26 | 2010-12-09 | Yanmar Co Ltd | コンバイン |
JP2019176798A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | 井関農機株式会社 | コンバイン |
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