JP2020156327A - 収穫機 - Google Patents

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森山 浩二
Koji Moriyama
浩二 森山
一輝 金谷
Kazuki Kanaya
一輝 金谷
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Abstract

【課題】収穫作業時に刈取搬送部が圃場に突入する虞や、刈取搬送部の対地高さが所定の刈高さよりも高くなる不都合の発生を回避できるようにする。【解決手段】収穫機は、走行機体の前部に昇降可能に連結された刈取搬送部の対地高さを検出する接地式の第1センサユニット7及び第2センサユニット8と、刈取搬送部2の昇降を制御する昇降制御部9Bとを備え、第1センサユニット7と第2センサユニット8とが、刈取搬送部2の刈幅方向において異なる位置に配置され、昇降制御部9Bは、第1センサユニット7からの検出値に基づいて刈取搬送部2の対地高さを所定の刈高さに維持する第1刈高さ制御を実行し、かつ、第1刈高さ制御の実行中に、第1センサユニット7からの検出値と第2センサユニット8からの検出値とに基づいて第1センサユニット7の異常を検知した場合に第1刈高さ制御を中断する。【選択図】図9

Description

本発明は、圃場の作物を刈り取って収穫する収穫機に関する。
収穫機の一例であるコンバインにおいては、走行機体の前部に昇降可能に連結された刈取搬送部(刈取前処理装置)に、刈取搬送部の対地高さを検出する非接触式刈高さセンサと接地式刈高さセンサとを備え、かつ、非接触式刈高さセンサからの検出に基づいて、刈取搬送部の対地高さが所定の刈高さに維持されるように刈取搬送部を昇降させる刈高さ制御の実行中に、接触式刈高さセンサからの検出に基づいて、刈取搬送部に備えられた橇体の圃場面への接地を感知したときに、非接触式刈高さセンサからの検出に基づく刈高さ制御に優先して、接触式刈高さセンサからの検出に基づいて刈取搬送部を上昇させる刈高さ制御装置を備えたものがある(例えば特許文献1参照)。
特開平10−295137号公報
特許文献1に記載のコンバインにおいては、刈取搬送部が圃場面に接近して橇体が接地した場合には、接触式刈高さセンサが橇体の接地を検出し、この検出に基づく刈高さ制御装置の制御作動で刈取搬送部が上昇することにより、刈取搬送部が圃場に突入する虞を回避している。
しかしながら、特許文献1に記載のコンバインにおいては、例えば、橇体が圃場に形成された溝や凹部に入り込んだ場合には、刈取搬送部が圃場面に接近しても橇体が接地しないことがある。この場合、接触式刈高さセンサが橇体の接地を検出しないことから、橇体の接地に基づく刈高さ制御装置の制御作動で刈取搬送部が上昇することはなく、その結果、収穫作業時に刈取搬送部が圃場に突入する不都合を招き易くなる。
又、例えば、橇体が圃場に残された作物の刈跡(残稈)などに乗り上げた場合には、橇体が接地していなくても、接触式刈高さセンサが、橇体の刈跡への乗り上げを橇体の接地として誤検出することになる。そして、その誤検出に基づく刈高さ制御装置の制御作動で刈取搬送部が不必要に上昇して、刈取搬送部の対地高さが所定の刈高さよりも高くなる不都合を招くことになる。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、収穫作業時に刈取搬送部が圃場に突入する虞や、刈取搬送部の対地高さが所定の刈高さよりも高くなる不都合の発生を回避できるようにする点にある。
本発明の第1特徴構成は、収穫機において、
走行機体の前部に昇降可能に連結された刈取搬送部と、前記刈取搬送部の対地高さを検出する接地式の第1センサユニット及び第2センサユニットと、前記刈取搬送部の昇降を制御する昇降制御部とを備え、
前記第1センサユニットは、前記刈取搬送部の刈幅方向における第1所定位置に配置され、
前記第2センサユニットは、前記刈取搬送部の刈幅方向における前記第1所定位置とは異なる第2所定位置に配置され、
前記昇降制御部は、前記第1センサユニットからの検出値に基づいて前記刈取搬送部の対地高さを所定の刈高さに維持する第1刈高さ制御を実行し、かつ、前記第1刈高さ制御の実行中に、前記第1センサユニットからの検出値と前記第2センサユニットからの検出値とに基づいて前記第1センサユニットの異常を検知した場合に前記第1刈高さ制御を中断する点にある。
本構成によれば、第1センサユニットと第2センサユニットとが、刈取搬送部の刈幅方向で異なる第1所定位置と第2所定位置とに分散して配置されることから、収穫作業中に、第1センサユニットの接地部と第2センサユニットの接地部とが、圃場に形成された溝や凹部に同時に入り込むことや、圃場に残された作物の刈跡(残稈)などに同時に乗り上げることが生じ難くなる。
そして、第1刈高さ制御の実行中は、昇降制御部が、第1センサユニットからの検出値に基づいて刈取搬送部の対地高さを所定の刈高さに維持することから、第1センサユニットの接地部と第2センサユニットの接地部との双方が、圃場の溝や凹部に入り込んでいない場合や作物の刈跡などに乗り上げていない場合は、第1センサユニットからの検出値と第2センサユニットからの検出値との双方が所定の刈高さに対応する値又はその近似値になる。
これに対し、例えば、第1センサユニットの接地部が圃場の溝や凹部に入り込んだ場合は、第2センサユニットからの検出値が所定の刈高さに対応する値又はその近似値であるにもかかわらず、第1センサユニットからの検出値が第2センサユニットからの検出値よりも高い位置を示す値になる。又、例えば、第1センサユニットの接地部が作物の刈跡などに乗り上げた場合は、第2センサユニットからの検出値が所定の刈高さに対応する値又はその近似値であるにもかかわらず、第1センサユニットからの検出値が第2センサユニットからの検出値よりも低い位置を示す値になる。
つまり、昇降制御部は、第1センサユニットからの検出値と第2センサユニットからの検出値との乖離などに基づいて第1センサユニットの異常を検知することができ、この異常検知に基づいて第1刈高さ制御を中断することができる。
その結果、第1センサユニットに異常が生じた場合にも第1刈高さ制御が実行されることに起因して、刈取搬送部が不必要に下降して圃場に突入する虞や、刈取搬送部が不必要に上昇して刈取搬送部の対地高さが所定の刈高さよりも高くなる不都合の発生を回避することができる。
本発明の第2特徴構成は、
前記昇降制御部は、前記第1刈高さ制御の中断後に、前記第2センサユニットからの検出値に基づいて前記刈取搬送部の対地高さを前記所定の刈高さに維持する第2刈高さ制御を実行する点にある。
本構成によれば、例えば、第1センサユニットにおいて接地部が圃場の溝や凹部に入り込むことや作物の刈跡などに乗り上げるなどの異常が生じた場合には、昇降制御部が、第2センサユニットからの検出値に基づく第2刈高さ制御を実行することにより、刈取搬送部の対地高さを所定の刈高さに維持することができる。
その結果、第1センサユニットに異常が生じていても、刈取搬送部の対地高さを所定の刈高さに維持することができ、収穫対象の作物を所定の刈高さで精度良く刈り取ることができる。
本発明の第3特徴構成は、
前記昇降制御部は、前記第2刈高さ制御の実行中に、前記第1センサユニットからの検出値と前記第2センサユニットからの検出値とに基づいて前記第1センサユニットでの異常の解消を検知した場合に、前記第2刈高さ制御を中断するとともに前記第1刈高さ制御を再開する点にある。
本構成によれば、例えば、第1センサユニットにおいて、接地部が圃場の溝や凹部に入り込むことや作物の刈跡などに乗り上げるなどの異常が解消された場合には、第1センサユニットからの検出値と第2センサユニットからの検出値との双方が所定の刈高さに対応する値又はその近似値になる。
つまり、昇降制御部は、第1センサユニットからの検出値と第2センサユニットからの検出値との乖離などが解消された場合に第1センサユニットでの異常の解消を検知することができ、この異常解消の検知に基づいて第2刈高さ制御を中断するとともに第1刈高さ制御を再開することができる。
本発明の第4特徴構成は、
前記昇降制御部が前記第1センサユニットの異常を検知する条件には、第1センサユニットからの検出値と第2センサユニットからの検出値との所定値以上の乖離が含まれており、
前記昇降制御部は、前記所定値以上の乖離を検知した場合に、第2センサユニットからの検出値が第1センサユニットからの検出値よりも高い位置を示す値であれば、前記第1センサユニットの異常を検知せずに前記第1刈高さ制御を継続する点にある。
ところで、第1センサユニットからの検出値と第2センサユニットからの検出値とが乖離する要因としては、第1センサユニットに異常が生じている場合だけでなく、第2センサユニットに異常が生じている場合もある。そして、第2センサユニットの異常によって、第2センサユニットからの検出値が前記第1センサユニットからの検出値よりも高い位置を示す値になったときに、第1刈高さ制御を中断して第2刈高さ制御を実行すると、刈取搬送部が不必要に大きく下降して圃場に突入する不都合を招くことになる。
これに対し、本構成によれば、第1センサユニットからの検出値と第2センサユニットからの検出値とに所定値以上の乖離が生じていても、第2センサユニットからの検出値が第1センサユニットからの検出値よりも高い位置を示す値であれば、第1センサユニットからの検出値に基づく第1刈高さ制御が行われることになる。
これにより、第1センサユニットが正常であれば、刈取搬送部の対地高さを所定の刈高さに維持することができる。又、第1センサユニットからの検出値と第2センサユニットからの検出値とに所定値以上の乖離が生じていても、低い位置を示す第1センサユニットからの検出値に基づく第1刈高さ制御が行われることから、刈取搬送部が不必要に大きく下降して圃場に突入する不都合を招き難くなる。
その結果、第2センサユニットの異常に起因して刈取搬送部が圃場に突入する不都合の発生を回避することができるとともに、第1センサユニットの異常に起因して刈取搬送部が圃場に突入する不都合の発生を抑制することができる。
多条刈りコンバインの側面図 第1センサユニット及び第2センサユニットの配置及び構成を示す刈取搬送部の左下部の斜視図 第1センサユニット及び第2センサユニットの配置及び構成を示す刈取搬送部の左下部の縦断正面図 第1センサユニット及び第2センサユニットの非接地状態を示す刈取搬送部の左下部の側面図 第1センサユニット及び第2センサユニットの接地状態を示す刈取搬送部の左下部の側面図 第1センサユニットの第1接地体が左右方向の外力で左右方向に変位した状態を示す要部の正面図 第2センサユニットの構成を示す刈取搬送部の左下部の縦断側面図 第1センサユニットの第1接地体を昇降駆動する昇降機構の構成を示す刈取搬送部の左下部の側面図 多条刈りコンバインの姿勢制御及び昇降制御に関する制御構成を示すブロック図 昇降制御部の自動刈高さ制御での制御作動を示すフローチャート 別実施形態における昇降制御部の自動刈高さ制御での制御作動を示すフローチャート
以下、本発明を実施するための形態の一例として、本発明を、収穫機の一例である多条刈りコンバイン(自脱型コンバイン)に適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本発明は、多条刈りコンバイン以外の、例えば普通型コンバイン、大豆収穫機、とうもろこし収穫機、などの収穫機に適用することができる。
図1に示すように、本実施形態に例示された多条刈りコンバインには、乗用型の走行機体1、刈取搬送部2、脱穀装置3、穀粒貯留部4、及び、排わら処理部5、などが備えられている。刈取搬送部2は、収穫作業時の走行に伴って収穫対象となる機体前方の未刈り穀稈を刈り取って後方に搬送する。脱穀装置3は、刈取搬送部2にて搬送された穀稈に脱穀・選別処理を施す。穀粒貯留部4は、脱穀・選別処理で得られた穀粒を貯留する。排わら処理部5は、脱穀処理後の穀稈(排わら)を機体の後端部に搬送して、機体の後端部から機外に排出する。
図1に示すように、走行機体1は、その骨組みを形成する機体フレーム10を有している。機体フレーム10は、その前部の右半部に、原動機の一例であるディーゼルエンジン(以下、エンジンと称する)11、及び、キャビン仕様の運転部12、などが搭載されている。機体フレーム10における前部の左右中央側には、エンジン11からの動力を変速する走行用の変速装置(図示せず)が備えられている。機体フレーム10における前部の左半部には、エンジン11からの動力を刈取搬送部2及び脱穀装置3などに分配する動力分配装置13が備えられている。機体フレーム10の下部には、走行装置の一例である左右のクローラ14が備えられている。左右のクローラ14には、変速装置による変速後の動力が伝えられている。機体フレーム10には、刈取搬送部2を上下揺動可能に支持する支持フレーム10Aが含まれている。支持フレーム10Aは、機体フレーム10の左半部における動力分配装置13の前側に配置されている。図示は省略するが、運転部12には、ステアリングホイールや変速レバーなどの各種の操作具、及び、搭乗者用の座席、などが備えられている。
刈取搬送部2は、支持フレーム10Aに上下揺動可能に支持された刈取フレーム20を有している。刈取フレーム20には、複数の分草具21、複数の引起装置22、バリカン型の刈取装置23、複数の掻込搬送装置24、第1株元搬送装置25、第2株元搬送装置26、穂先搬送装置27、及び、補助搬送装置28、などが備えられている。
各分草具21は、収穫作業時の走行に伴って収穫対象の未刈り穀稈を条ごとに梳き分ける。各引起装置22は、梳き分けられた未刈り穀稈を所定の刈取姿勢に引き起こす。刈取装置23は、引き起こされた未刈り穀稈の株元側を切断して未刈り穀稈を刈り取る。各掻込搬送装置24は、引き起こし姿勢の穀稈を後方に向けて掻き込み搬送する。第1株元搬送装置25は、各掻込搬送装置24からの穀稈の株元側を、刈取搬送部2の左右中央側に備えられた合流部に搬送する。第2株元搬送装置26は、第1株元搬送装置25からの穀稈の株元側を、刈取搬送部2の左端側に備えられた補助搬送装置28に搬送する。穂先搬送装置27は、各掻込搬送装置24からの穀稈の穂先側を、刈取搬送部2の左右中央側に備えられた合流部に搬送し、その後、合流部に搬送された穀稈を、第2株元搬送装置26とともに、刈り取り時の引き起こし姿勢から脱穀処理用の横倒れ姿勢に姿勢変更しながら脱穀装置3に向けて搬送する。補助搬送装置28は、第2株元搬送装置26にて搬送された穀稈の株元側を脱穀装置3のフィードチェーン30に搬送する。これにより、刈取搬送部2は、収穫対象の多数条の穀稈を刈り取って脱穀装置3に搬送することができる。
刈取搬送部2は、機体フレーム10から刈取フレーム20に架設されたリフトシリンダ6の伸縮により、刈取フレーム20の後端部を揺動支点にして昇降揺動する。リフトシリンダ6には、油圧制御によって伸縮して刈取搬送部2を昇降させる単動型の油圧シリンダが採用されている。
脱穀装置3は、走行機体1の左半部に搭載されている。脱穀装置3の左側部には、前述したフィードチェーン30が備えられている。フィードチェーン30は、刈取搬送部2にて搬送された穀稈の株元側を受け取って、穀稈を横倒れ姿勢で後方に搬送することで、穀稈の穂先側を脱穀装置3の穂先投入口から脱穀装置3の内部に供給する。脱穀装置3の内部には、第1受網31、扱胴32、第2受網(図示せず)、処理胴(図示せず)、プレファン33、揺動選別装置34、唐箕ファン35、セカンドファン36、スクリュ搬送式の一番コンベヤ37、スクリュ搬送式の二番コンベヤ38、スクリュ搬送式の揚送コンベヤ(図示せず)、二番還元装置(図示せず)、及び、排塵ファン39、などが備えられている。
第1受網31は、フィードチェーン30にて搬送される穀稈の穂先側を下方から受け止める。扱胴32は、第1受網31にて受け止められた穀稈の穂先側に脱穀処理を施して、この脱穀処理で得られた穀粒やわら屑などの混在物を第1受網31から揺動選別装置34の前半部に漏下させる。第2受網は、第1受網31から漏下せずに送塵口から流出した混在物を受け取る。処理胴は、第2受網が受け取った混在物に脱穀処理を施して、脱穀処理後の混在物を第2受網などから揺動選別装置34の後半部に漏下させる。プレファン33は、揺動選別装置34に漏下する混在物に選別風を供給して、混在物に含まれたわら屑などの塵埃を機体の後方に風力搬送する。揺動選別装置34は、漏下した混在物に篩い選別処理を施して、混在物を単粒化穀粒や枝梗付着粒などに選別する。唐箕ファン35は、揺動選別装置34の前半部にて篩い選別処理中の混在物に選別風を供給して、混在物に含まれたわら屑などの塵埃を機体の後方に風力搬送する。セカンドファン36は、揺動選別装置34の後半部にて篩い選別処理中の混在物に選別風を供給して、混在物に含まれたわら屑などの塵埃を機体の後方に風力搬送する。一番コンベヤ37は、揺動選別装置34の前半部から一番物として漏下した単粒化穀粒を脱穀装置3の右端部に搬送する。二番コンベヤ38は、揺動選別装置34の後半部から二番物として漏下した枝梗付着粒や二又粒などを脱穀装置3の右端部に搬送する。揚送コンベヤは、一番コンベヤ37にて搬送された一番物を上方に搬送して穀粒貯留部4に供給する。二番還元装置は、スクリュコンベヤと二番処理部とを有している。スクリュコンベヤは、二番コンベヤ38にて搬送された二番物を揺動選別装置34の前部に向けて搬送する。二番処理部は、スクリュコンベヤにて搬送された二番物に脱穀処理を施して、脱穀処理後の二番物を揺動選別装置34の前部に供給する。排塵ファン39は、機体の後方に風力搬送されたわら屑などの塵埃を、脱穀装置3の後端に形成された排出口(図示せず)から機外に排出する。
穀粒貯留部4は、走行機体1における右半部の後部側に搭載されている。穀粒貯留部4には、その内部に貯留された穀粒の機外への排出を可能にするスクリュ搬送式の穀粒排出装置40が備えられている。
排わら処理部5には、排わら搬送装置50及び排わら細断装置51などが備えられている。排わら搬送装置50は、フィードチェーン30から排わらを受け取って、排わらを機体の後端部に搬送する。排わら細断装置51は、その上端に形成された投入口を開閉する蓋体51Aを有している。排わら細断装置51は、蓋体51Aが投入口を開放する開位置に操作された場合に、排わら搬送装置50にて搬送された排わらを、内部の排わらカッタ51Bにて細断してから機外に排出する細断排出状態に切り換わる。排わら細断装置51は、蓋体51Aが投入口を塞ぐ閉位置に操作された場合に、排わら搬送装置50にて搬送された排わらを、そのまま機外に排出する長わら排出状態に切り換わる。
図1〜7に示すように、刈取フレーム20は、第1部材20A、第2部材20B、第3部材20C、及び、複数の分草杆20D、などを有している。第1部材20Aは、機体フレーム10の支持フレーム10Aから機体前方に延びている。第2部材20Bは、第1部材20Aの前端部から左右方向に延びている。第3部材20Cは、第2部材20Bの機体前側に第2部材20Bと平行に配置されている。複数の分草杆20Dは、刈取搬送部2の刈幅方向(左右方向)に所定間隔を置いて配置されており、各分草杆20Dの前端部に分草具21が取り付けられている。複数の分草杆20Dのうち、刈幅方向の左右両端に配置された分草杆20Dは、それらの後端部が第2部材20Bの左右の端部に連結されている。複数の分草杆20Dのうち、刈幅方向の左右中央側に配置された分草杆20Dは、それらの後端部が第3部材20Cに連結されている。複数の分草杆20Dのうち、刈取搬送部2における刈幅方向の左端から1番目に位置する分草杆20D(以下、第1分草杆20Dと称する)は、その前部側に逆V字状の屈曲部20aが形成されている。第1分草杆20Dは、その屈曲部20aの後部から屈曲空間に延びる第1ブラケット20Eが連結されている。第2部材20Bは、刈取搬送部2における刈幅方向の左端から3番目に位置する分草杆20D(以下、第3分草杆20Dと称する)の後方箇所に第2ブラケット20Fが連結されている。
図1〜5に示すように、この多条刈りコンバインには、刈取搬送部2の対地高さを検出する接地式の第1センサユニット7が備えられている。第1センサユニット7は、第1センサ70、橇状の第1接地体71、第1支持機構72、第1連係機構73、及び、引張バネ74、などを有している。第1センサユニット7は、刈取搬送部2の刈幅方向における第1所定位置に配置されている。第1所定位置は、第1分草杆20Dの下方の位置に設定されている。第1センサユニット7は、第1接地体71が刈取装置23よりも機体前側の位置で接地するように設定されている。
図2、図4〜5に示すように、第1センサ70は、刈取フレーム20の第1ブラケット20Eに取り付けられている。第1センサ70には、回転式のポテンショメータが採用されている。第1センサ70は、その検出軸70Aに検出アーム70Bが取り付けられている。
図2〜6に示すように、第1接地体71は、第1分草杆20Dの下方において機体の前後方向に延びている。第1接地体71は、その後端部が第1支持機構72を介して第1分草杆20Dの後端部に支持されている。第1接地体71は、第1支持機構72との連結点を支点にして上下揺動する。第1接地体71は、その前部側が第1連係機構73を介して第1センサ70の検出アーム70Bに連係されている。
図2、図4〜5、図8に示すように、第1支持機構72は、第1分草杆20Dの後端部に支持部材75などを介して支持される上側部材72Aを有している。第1支持機構72は、左右方向に延びる連結ピン76を介して第1接地体71の後端部に連結される下側部材72Bを有している。連結ピン76は、第1接地体71の上下揺動を可能にする連結点として機能する。第1支持機構72は、上側部材72Aと下側部材72Bとを連結する引張バネ72Cを有している。引張バネ72Cは、上側部材72Aに対する下側部材72Bの上下方向での変位を阻止し、かつ、上側部材72Aに対する下側部材72Bの水平方向での変位を許容する弾性部材として機能する。
図2〜7に示すように、第1連係機構73は、第1センサ70の検出アーム70Bにピン連結される上側部材73Aを有している。第1連係機構73は、左右に延びる連結ピン77を介して第1接地体71の前部側に連結される下側部材73Bを有している。第1連係機構73は、上側部材73Aと下側部材73Bとを連結する引張バネ73Cを有している。引張バネ73Cは、上側部材72Aに対する下側部材72Bの上下方向での変位を阻止し、かつ、上側部材73Aに対する下側部材73Bの水平方向での変位を許容する弾性部材として機能する。
図4〜5に示すように、引張バネ74は、第1ブラケット20Eから第1接地体71の前部側に架設されている。引張バネ74は、第1接地体71の接地圧を軽減して、圃場の起伏に応じた第1接地体71の上下揺動を円滑にする。
図6に示すように、第1センサユニット7は、第1支持機構72及び第1連係機構73が引張バネ72C,73Cを有することにより、第1接地体71に左右方向の外力が作用した場合には、その外力に応じて各引張バネ72C,73Cが左右方向に撓み変形して左右方向の外力を吸収する。これにより、第1接地体71に左右方向の外力が作用した場合に第1センサユニット7が破損する虞を回避している。
図1〜5、図7〜8に示すように、この多条刈りコンバインには、刈取搬送部2の対地高さを検出する接地式の第2センサユニット8が備えられている。第2センサユニット8は、第2センサ80、橇状の第2接地体81、第2支持機構82、及び、第2連係機構83、などを有している。第2センサユニット8は、刈取搬送部2の刈幅方向における第1所定位置とは異なる第2所定位置に配置されている。第2所定位置は、第3分草杆20Dの後方の位置に設定されている。第2センサユニット8は、第2接地体81が刈取装置23よりも機体後側の位置で接地するように設定されている。
図2、図7〜8に示すように、第2センサ80は、刈取フレーム20の第2ブラケット20Fに取り付けられている。第2センサ80には、回転式のポテンショメータが採用されている。第2センサ80は、その検出軸80Aに検出アーム80Bが取り付けられている。
図2〜5、図7〜8に示すように、第2接地体81は、第3分草杆20Dの後方において機体の前後方向に延びている。第2接地体81は、その前端部が第2支持機構82を介して第3分草杆20Dの後端部に支持されている。第2接地体81は、第2支持機構82との連結点を支点にして上下揺動する。第2接地体81は、その後部側が第2連係機構83を介して第2センサ80の検出アーム80Bに連係されている。
図2〜5、図7に示すように、第2支持機構82は、第3分草杆20Dの後端部に支持部材84などを介して支持される上側部材82Aを有している。第2支持機構82は、左右に延びる連結ピン85を介して第2接地体81の前端部に連結される下側部材82Bを有している。連結ピン85は、第2接地体81の上下揺動を可能にする連結点として機能する。第2支持機構82は、上側部材82Aと下側部材82Bとを連結する引張バネ82Cを有している。引張バネ82Cは、上側部材82Aに対する下側部材82Bの上下方向での変位を阻止し、かつ、上側部材82Aに対する下側部材82Bの水平方向での変位を許容する弾性部材として機能する。
図4〜5、図7〜8に示すように、第2連係機構83は、第2センサ80の検出アーム80Bにピン連結される上側部材83Aを有している。第2連係機構83は、左右に延びる連結ピン86を介して第2接地体81の後部側に連結される下側部材83Bを有している。第2連係機構83は、上側部材83Aと下側部材83Bとを連結する引張バネ83Cを有している。引張バネ83Cは、上側部材82Aに対する下側部材82Bの上下方向での変位を阻止し、かつ、上側部材83Aに対する下側部材83Bの水平方向での変位を許容する弾性部材として機能する。
第2センサユニット8は、第2支持機構82及び第2連係機構83が引張バネ82C,83Cを有することにより、第2接地体81に左右方向の外力が作用した場合には、その外力に応じて各引張バネ82C,83Cが左右方向に撓み変形して左右方向の外力を吸収する。これにより、第2接地体81に左右方向の外力が作用した場合に第2センサユニット8が破損する虞を回避している。
図2〜5、図8に示すように、刈取搬送部2には、第1センサユニット7の第1接地体71を使用位置と退避位置とにわたって昇降駆動する昇降機構90が備えられている。昇降機構90は、ウォーム減速機付きの電動モータ91、ネジ送り機構92、揺動部材93、連係アーム94、及び、連係ロッド95、などを有している。ネジ送り機構92は、刈取フレーム20に支持されたケーシング92Aの内部に、電動モータ91によって正逆転駆動されるネジ軸92Bと、ネジ軸92Bの正逆転駆動によって前後方向にネジ送りされる移動部材92Cとを有している。移動部材92Cは、ケーシング92Aの左右両側部に形成された長孔92aによって前後方向に案内される左右の連係ピン92bを有している。揺動部材93は、ケーシング92Aに相対回転可能に支持された回転軸93Aを介して、回転軸93Aの右端部に固定された第1アーム93Bと、回転軸93Aの左端部に固定された第2アーム93Cとが一体揺動する。第1アーム93Bは、右側の連係ピン92bに後方から片当たり接触する。第2アーム93Cは、連係アーム94と連係ロッド95とを介して第1接地体71における連結ピン76の前側箇所に連係されている。
上記の構成により、電動モータ91にてネジ軸92Bを正回転駆動させた場合には、移動部材92Cが後方にネジ送りされて連係ピン92bが第1アーム93Bを後方に揺動変位させる。すると、第1アーム93Bとの一体揺動で第2アーム93Cが上昇揺動し、この上昇揺動にて連係アーム94と連係ロッド95とが引き上げられることにより、第1接地体71が連結ピン76を支点にして上昇揺動する。これにより、第1接地体71を上方の退避位置まで上昇させることができる。
逆に、電動モータ91にてネジ軸92Bを逆回転駆動させた場合には、移動部材92Cが前方にネジ送りされて連係ピン92bが第1アーム93Bから離れる方向に移動する。すると、第1接地体71の自重による下降揺動が許容されて、第1接地体71が、圃場の前下がり傾斜に沿った下降揺動が許容された状態で接地する使用位置まで下降させることができる。
第1センサ70は、連結ピン76を支点にした第1接地体71の上下揺動角度を刈取搬送部2の対地高さとして検出する。第2センサ80は、連結ピン85を支点にした第2接地体81の上下揺動角度を刈取搬送部2の対地高さとして検出する。図9に示すように、第1センサ70及び第2センサ80は、検出した刈取搬送部2の対地高さを、走行機体1に搭載された制御ユニット9に出力する。制御ユニット9は、マイクロコントローラなどが集積された電子制御ユニットや各種の制御プログラムなどによって構築されている。
図9に示すように、制御ユニット9には、走行機体1の姿勢を制御する姿勢制御部9Aと、刈取搬送部2の昇降を制御する昇降制御部9Bとが含まれている。姿勢制御部9Aは、走行機体1のロール角を水平に維持するローリング制御、及び、走行機体1のピッチ角を水平に維持するピッチング制御、などを実行する。昇降制御部9Bは、刈取搬送部2を昇降駆動する昇降制御、及び、刈取搬送部2の対地高さを所定の刈高さに維持する自動刈高さ制御、などを実行する。
姿勢制御部9Aは、ローリング制御においては、走行機体1のロール角を検出するローリングセンサ15からの検出値に基づいて、電子油圧制御式のローリングユニット16の作動を制御することで、走行機体1のロール角を水平に維持する。ローリングユニット16には、機体フレーム10に対する左右のクローラ14の高さ位置を調節することで走行機体1のロール角を変更する左右の油圧式のローリングシリンダ16A、及び、各ローリングシリンダ16Aの油圧を制御する電子制御式のバルブユニット16B、などが含まれている。
姿勢制御部9Aは、ピッチング制御においては、走行機体1のピッチ角を検出するピッチングセンサ17からの検出値に基づいて、電子油圧制御式のピッチングユニット18の作動を制御することで、走行機体1のピッチ角を水平に維持する。ピッチングユニット18には、機体フレーム10に対する左右のクローラ14のピッチ角を調節することで走行機体1のピッチ角を変更する油圧式のピッチングシリンダ18A、及び、ピッチングシリンダ18Aの油圧を制御する電子制御式のバルブユニット18B、などが含まれている。
昇降制御部9Bは、昇降制御においては、運転部12に備えられた昇降スイッチ12Aの操作に基づいて、リフトシリンダ6の油圧を制御する電子制御式のバルブユニット19の作動を制御することで、刈取搬送部2を昇降駆動する。
昇降制御部9Bは、運転部12に備えられた選択スイッチ12Bの操作によって自動刈高さ制御の実行が選択された場合に自動刈高さ制御を実行する。選択スイッチ12Bの操作によって自動刈高さ制御の実行が解除された場合に自動刈高さ制御を終了する。昇降制御部9Bは、自動刈高さ制御においては、運転部12の刈高さ設定器12Cにより設定された所定の刈高さと、第1センサユニット7又は第2センサユニット8からの検出値とに基づいて、バルブユニット19の作動を制御してリフトシリンダ6を伸縮作動させることで、刈取搬送部2の対地高さを所定の刈高さに維持する。
以下、図10のフローチャートに基づいて、自動刈高さ制御における昇降制御部9Bの制御作動について説明する。
昇降制御部9Bは、自動刈高さ制御の開始とともに、機体の圃場面に対するロール角及びピッチ角が、自動刈高さ制御の実行が可能な閾値以内か否かを判定する第1判定処理を行う(ステップ#1)。
昇降制御部9Bは、第1判定処理において閾値以内である場合は、第1センサユニット7からの検出値に基づいて刈取搬送部2の対地高さを所定の刈高さに維持する第1刈高さ制御を実行する(ステップ#2)。
昇降制御部9Bは、第1判定処理において閾値以内でない場合は、自動刈高さ制御を中断し(ステップ#3)、その後、ステップ#1に戻る。
昇降制御部9Bは、第1刈高さ制御の実行中は、第1センサユニット7からの検出値と第2センサユニット8からの検出値とを比較して、第1センサユニット7に異常が生じているか否かを判定する第2判定処理を行う(ステップ#4)。この第2判定処理においては、昇降制御部9Bは、第1センサユニット7からの検出値と第2センサユニット8からの検出値との乖離が溝検知用の閾値(所定値)以上である第1条件と、第1センサユニット7からの検出値が第2センサユニット8からの検出値よりも高い位置を示す値である第2条件とが成立した場合に、第1センサユニット7において第1接地体71が圃場の側溝や凹部などに入り込む異常が生じていると判定する。
昇降制御部9Bは、第2判定処理において第1センサユニット7に異常が生じていると判定した場合は、第1刈高さ制御を中断するとともに、第2センサユニット8からの検出値に基づいて刈取搬送部2の対地高さを所定の刈高さに維持する第2刈高さ制御を実行する(ステップ#5〜#6)。
昇降制御部9Bは、第2判定処理において第1センサユニット7に異常が生じていないと判定した場合は、第2センサユニット8において第2接地体81が圃場の側溝や凹部などに入り込む異常が生じている可能性があることからステップ#1に戻る。このように、第2判定処理において、第1条件と第2条件との両条件が成立しなければ、第1センサユニット7の異常を検知しないので、第2センサユニット8の異常などにより、第1条件が成立しても、第1刈高さ制御の中断、及び、第2刈高さ制御の実行が行われない。つまり、第1条件が成立しても、第1センサユニット7からの検出値が第2センサユニット8からの検出値よりも低い位置を示す値であり、第2条件が成立しなければ、第1刈高さ制御を継続することができる。
昇降制御部9Bは、第2刈高さ制御の実行中は、第1センサユニット7からの検出値と第2センサユニット8からの検出値とを比較し、それらの乖離が溝検知用の閾値未満に低下したか否かを判定する第3判定処理を行う(ステップ#7)。
昇降制御部9Bは、第3判定処理において溝検知用の閾値未満に低下した場合は、第1センサユニット7での異常が解消されたと判断して、第2刈高さ制御を中断するとともに第1刈高さ制御を再開する(ステップ#8〜#9)。
昇降制御部9Bは、第3判定処理において溝検知用の閾値未満に低下していない場合は、第1センサユニット7での異常が解消されていないと判断して、第2刈高さ制御を継続する。
上記の制御作動により、第1センサユニット7の第1接地体71が圃場の側溝や凹部などに入り込む異常が生じた場合にも第1刈高さ制御が実行されることに起因して、刈取搬送部2が不必要に下降して圃場に突入する虞を回避することができる。
又、第2センサユニット8の第2接地体81が圃場の溝や凹部などに入り込む異常が生じた場合に第2刈高さ制御が実行されることに起因して、刈取搬送部2が不必要に下降して圃場に突入する虞を回避することができる。
そして、第1刈高さ制御の中断後は、第2センサユニット8からの検出値に基づく第2刈高さ制御が実行されることから、第1センサユニット7に異常が生じていても、刈取搬送部2の対地高さを所定の刈高さに維持することができ、収穫対象の作物を所定の刈高さで精度良く刈り取ることができる。
更に、第2センサユニット8の第2接地体81が第3分草杆20Dの後方に配置されることにより、第2接地体81が圃場の刈跡に乗り上がる虞を回避することができ、この乗り上がり起因して前述した第1条件と第2条件とが成立した場合に、昇降制御部9Bが、第1刈高さ制御の実行中に第1センサユニット7の第1接地体71が圃場の側溝や凹部などに入り込む異常が生じたと誤検知する虞を回避することができる。
〔別実施形態〕
本発明の別実施形態について説明する。
なお、以下に説明する各別実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、他の別実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)収穫機の構成は種々の変更が可能である。
例えば、収穫機は、稲などの禾穀類のみを収穫対象とするもの、そばなどの擬禾穀類のみを収穫対象とするもの、大豆などの菽穀類のみを収穫対象とするもの、などであってもよい。
例えば、収穫機は、左右のクローラ14に代えて、左右の前輪と左右の後輪とを備えるホイール仕様に構成されていてもよい。
例えば、収穫機は、左右のクローラ14に代えて、左右の前輪と左右のクローラとを備えるセミクローラ仕様に構成されていてもよい。
例えば、収穫機は、エンジン11の代わりに電動モータを備える電動仕様に構成されていてもよい。
例えば、収穫機は、エンジン11と電動モータとを備えるハイブリッド仕様に構成されていてもよい。
例えば、収穫機は、電動式のリフトシリンダなどによって刈取搬送部2を昇降駆動する構成であってもよい。
例えば、収穫機は、自動走行システムを備えて自動走行可能に構成されていてもよい。
(2)第1センサユニット7及び第2センサユニット8の配置及び構成は種々の変更が可能である。
例えば、第1センサユニット7及び第2センサユニット8は、機体の前後方向において同じ位置に配置されていてもよい。
例えば、第2センサユニット8は、第1センサユニット7が下方に配置された第1分草杆20Dに隣接する刈取搬送部2における刈幅方向の左端から2番目に位置する第2分草杆20Dの後方に配置されていてもよい。
例えば、第1センサユニット7及び第2センサユニット8は、それらの接地圧の調節が可能に構成されていてもよい。
例えば、第1センサユニット7及び第2センサユニット8は、それらの接地体71,81に左右方向の外力が作用した場合に、接地体71,81の左右方向への変位量を検出するセンサが備えられていてもよい。
(3)昇降制御部9Bが第1センサユニット7の異常を検知する条件には、第1センサユニット7からの検出値と第2センサユニット8からの検出値との乖離が所定値以上である状態が所定時間継続される条件が含まれていてもよい。
(4)昇降制御部9Bは、自動刈高さ制御においては、図11のフローチャートに示す制御作動を行うように構成されていてもよい。
詳述すると、昇降制御部9Bは、自動刈高さ制御の開始とともに、機体の圃場面に対するロール角及びピッチ角が、自動刈高さ制御の実行が可能な閾値以内か否かを判定する第1判定処理を行う(ステップ#10)。
昇降制御部9Bは、第1判定処理において閾値以内である場合は、第1センサユニット7からの検出値に基づいて刈取搬送部2の対地高さを所定の刈高さに維持する第1刈高さ制御を実行する(ステップ#11)。
昇降制御部9Bは、第1判定処理において閾値以内でない場合は、自動刈高さ制御の実行を中断し(ステップ#12)、その後、ステップ#10に戻る。
昇降制御部9Bは、第1刈高さ制御の実行中は、刈高さ設定器12Cにて設定された所定の刈高さを基準にして、第1センサユニット7からの検出値と第2センサユニット8からの検出値とを比較し、第2センサユニット8からの検出値が所定の刈高さに対応する値又はその近似値であるにもかかわらず、第1センサユニット7からの検出値が第2センサユニット8からの検出値よりも高い位置を示す値になり、かつ、その差が溝検知用の閾値以上か否かを判定する第2判定処理を行う(ステップ#13)。
昇降制御部9Bは、第2判定処理において溝検知用の閾値以上の場合は、第1センサユニット7の第1接地体71が圃場の側溝や凹部などに入り込む異常が生じたと判断して、第1刈高さ制御を中断するとともに、第2センサユニット8からの検出値に基づいて刈取搬送部2の対地高さを所定の刈高さに維持する第2刈高さ制御を実行する(ステップ#14〜#15)。
昇降制御部9Bは、第2判定処理において溝検知用の閾値未満の場合は、刈高さ設定器12Cにて設定された所定の刈高さを基準にして、第1センサユニット7からの検出値と第2センサユニット8からの検出値とを比較し、第2センサユニット8からの検出値が所定の刈高さに対応する値又はその近似値であるにもかかわらず、第1センサユニット7からの検出値が第2センサユニット8からの検出値よりも低い位置を示す値になり、かつ、その差が乗り上げ検知用の閾値以上か否かを判定する第3判定処理を行う(ステップ#16)。
昇降制御部9Bは、第3判定処理において乗り上げ検知用の閾値以上である場合は、第1接地体71が圃場の刈跡などに乗り上げる異常が生じたと判断し、ステップ#14に遷移して第1刈高さ制御を中断するとともに第2刈高さ制御を実行する。
昇降制御部9Bは、第3判定処理において乗り上げ検知用の閾値未満である場合は、第1接地体71が圃場の刈跡などに乗り上げる異常が生じていないと判断してステップ#10に戻る。
昇降制御部9Bは、第2刈高さ制御の実行中は、第1センサユニット7からの検出値と第2センサユニット8からの検出値とを比較し、その差が溝検知用の閾値未満で、かつ、乗り上げ検知用の閾値未満に低下したか否かを判定する第4判定処理を行う(ステップ#17)。
昇降制御部9Bは、第4判定処理において溝検知用の閾値未満で、かつ、乗り上げ検知用の閾値未満に低下した場合は、第1センサユニット7での異常が解消されたと判断して、第2刈高さ制御を中断するとともに第1刈高さ制御を再開する(ステップ#18〜#19)。
昇降制御部9Bは、第4判定処理において溝検知用の閾値未満で、かつ、乗り上げ検知用の閾値未満に低下していない場合は、第1センサユニット7での異常が解消されていないと判断して、第2刈高さ制御を継続する。
上記の制御作動により、第1センサユニット7の第1接地体71が圃場の側溝や凹部などに入り込む異常が生じた場合にも第1刈高さ制御が実行されることに起因して、刈取搬送部2が不必要に下降して圃場に突入する虞を回避することができる。
又、第1センサユニット7の第1接地体71が圃場の刈跡などに乗り上げる異常が生じた場合にも第1刈高さ制御が実行されることに起因して、刈取搬送部2が不必要に上昇して刈取搬送部2の対地高さが所定の刈高さよりも高くなる不都合の発生を回避することができる。
そして、第1刈高さ制御の中断後は、第2センサユニット8からの検出値に基づく第2刈高さ制御が実行されることから、第1センサユニット7に異常が生じていても、刈取搬送部2の対地高さを所定の刈高さに維持することができ、収穫対象の作物を所定の刈高さで精度良く刈り取ることができる。
1 走行機体
2 刈取搬送部
7 第1センサユニット
8 第2センサユニット
9B 昇降制御部

Claims (4)

  1. 走行機体の前部に昇降可能に連結された刈取搬送部と、前記刈取搬送部の対地高さを検出する接地式の第1センサユニット及び第2センサユニットと、前記刈取搬送部の昇降を制御する昇降制御部とを備え、
    前記第1センサユニットは、前記刈取搬送部の刈幅方向における第1所定位置に配置され、
    前記第2センサユニットは、前記刈取搬送部の刈幅方向における前記第1所定位置とは異なる第2所定位置に配置され、
    前記昇降制御部は、前記第1センサユニットからの検出値に基づいて前記刈取搬送部の対地高さを所定の刈高さに維持する第1刈高さ制御を実行し、かつ、前記第1刈高さ制御の実行中に、前記第1センサユニットからの検出値と前記第2センサユニットからの検出値とに基づいて前記第1センサユニットの異常を検知した場合に前記第1刈高さ制御を中断する収穫機。
  2. 前記昇降制御部は、前記第1刈高さ制御の中断後に、前記第2センサユニットからの検出値に基づいて前記刈取搬送部の対地高さを前記所定の刈高さに維持する第2刈高さ制御を実行する請求項1に記載の収穫機。
  3. 前記昇降制御部は、前記第2刈高さ制御の実行中に、前記第1センサユニットからの検出値と前記第2センサユニットからの検出値とに基づいて前記第1センサユニットでの異常の解消を検知した場合に、前記第2刈高さ制御を中断するとともに前記第1刈高さ制御を再開する請求項2に記載の収穫機。
  4. 前記昇降制御部が前記第1センサユニットの異常を検知する条件には、第1センサユニット7からの検出値と第2センサユニット8からの検出値との所定値以上の乖離が含まれており、
    前記昇降制御部は、前記所定値以上の乖離を検知した場合に、第2センサユニット8からの検出値が第1センサユニット7からの検出値よりも高い位置を示す値であれば、前記第1センサユニットの異常を検知せずに前記第1刈高さ制御を継続する請求項1〜3のいずれか一項に記載の収穫機。
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