JP2001320938A - コンバインにおける扱深さ調節装置の操作装置 - Google Patents

コンバインにおける扱深さ調節装置の操作装置

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JP2001320938A
JP2001320938A JP2000140798A JP2000140798A JP2001320938A JP 2001320938 A JP2001320938 A JP 2001320938A JP 2000140798 A JP2000140798 A JP 2000140798A JP 2000140798 A JP2000140798 A JP 2000140798A JP 2001320938 A JP2001320938 A JP 2001320938A
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Atsuya Sakata
淳哉 坂田
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィードチェーン付きの脱穀装置を有する走
行機体の前部に、穀稈搬送装置等から成る刈取前処理装
置を昇降調節可能に装着したコンバインにおける扱深さ
調節装置の操作装置において、作業者が手動操作レバー
37の操作と走行機体の操向・変速操作とを同時に行う
ことができるようにする。 【解決手段】 縦搬送チェーンを縦搬送用アクチュエー
タとしての電動モータにて脱穀装置の扱胴に対する穀稈
の穂先部の位置が適宜位置となるように移動させる手動
操作レバー37を、走行機体を操向操作する操向丸ハン
ドル13の近傍の位置に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィードチェーン
付きの脱穀装置を有する走行機体の前部に、穀稈株元搬
送装置等から成る刈取前処理装置を昇降調節可能に装着
したコンバインにおける扱深さ調節装置の操作装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種のコンバインでは、特
開平10−56850号公報や特開平10−29061
9号公報等において開示されているように、フィードチ
ェーン付きの脱穀装置を有する走行機体の前部に、穀稈
引き起し装置、穀稈穂先搬送装置、穀稈株元搬送装置等
から成る刈取前処理装置を昇降調節可能に装着し、前記
穀稈株元搬送装置にて、刈取った穀稈の根元部を前記フ
ィードチェーンもしくはフィードチェーンの始端部に配
置した補助搬送装置に受け渡すように構成すると共に、
扱深さ調節用アクチュエータにて、穀稈株元搬送装置
を、前記フィードチェーンもしくは補助搬送装置に対し
て接離するように移動させて、フィードチェーンに対す
る穀稈株元の挟持位置を変更調節して、脱穀部の扱胴に
対する穀稈穂先部の供給位置、即ち扱深さを調節するこ
とや、前記脱穀装置の前方に刈取穀稈の穂先部の位置を
判定する扱深さセンサを設け、運転部に設けた扱深さ設
定器による設定扱深さの値になるよう自動扱深さ制御を
実行することも公知である。
【0003】また、走行機体の運転部(操縦部)に設け
た手動操作レバーの操作により、穀稈の扱深さを手動調
節することも行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、走行機体の
操縦部においては、走行機体の操向・変速操作に関係す
るものを、操作性を考慮して、前記操縦部に備わる操縦
座席に近い部位に設けるようにしていた。即ち、前記操
縦座席の前方には、走行機体を操向操作する操向丸ハン
ドル等の操向手段を備え、前記操縦座席の左方に立設し
たサイドコラムには、走行機体の速度を変更するための
主変速レバーを配置していた。
【0005】一方、従来は、穀稈の扱深さを調節するた
めの手動操作レバーや、前記自動扱深さ制御に切り換え
るためのスイッチも前記サイドコラムに設けていたか
ら、作業者は、刈取り・脱穀作業時に操作することが一
般的である手動操作レバーの操作もしくは自動扱深さ制
御の入り切り操作と、主変速レバーによる走行機体の変
速操作とを同時に行うことができず、作業性が悪いとい
う問題があった。
【0006】そこで、本発明は、これらの問題を解消し
たコンバインにおける扱深さ調節装置の操作装置を提供
することを技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を解決す
るため、請求項1に記載の発明は、フィードチェーン付
きの脱穀装置を有する走行機体の前部に、穀稈株元搬送
装置等から成る刈取前処理装置を昇降調節可能に装着
し、前記穀稈株元搬送装置を扱深さ調節用アクチュエー
タにて移動させることにより脱穀装置における扱深さ調
節を実行するコンバインにおける扱深さ調節装置におい
て、前記扱深さ調節用アクチュエータを作動させる手動
操作レバーを、前記走行機体を操向操作する操向手段の
近傍の位置に設けたものである。
【0008】そして、請求項2に記載の発明は、前記請
求項1に記載のコンバインにおける扱深さ操作装置の操
作装置において、前記刈取前処理装置と前記脱穀装置と
の間に配置した扱深さセンサの検出情報に基づいて扱深
さ調節を自動制御する制御モードの入り切り操作を、前
記手動操作レバーにて実行可能に構成したものである。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、前記請求
項1の記載のコンバインにおける扱深さ調節装置の操作
装置において、前記刈取前処理装置と前記脱穀装置との
間に配置した扱深さセンサの検出情報に基づいて扱深さ
調節を自動制御する制御モードの入り切り操作のための
扱深さ自動調節スイッチを、前記操向手段に、又は、そ
の近傍の位置に設け、前記手動操作レバーの操作が前記
扱深さ自動調節スイッチの入り切り操作に優先するよう
に構成したことを特徴とするものである。
【0010】
【発明の効果】請求項1のように構成すると、手動操作
レバーが操向手段の近傍の位置に配置されるから、作業
者は片手による手動操作レバーでの扱深さ調節の手動操
作と、他の片手による操向手段での走行機体の操向操作
とを同時にでき、作業能率が向上するという効果を奏す
る。
【0011】請求項2のように構成すると、作業者が手
動操作レバーにて、扱深さの自動制御モードへの入り操
作を実行すれば、扱深さセンサの検出情報に基づいて、
前記穀稈株元搬送装置を扱深さ調節用アクチュエータに
て、所定の扱深さとなるように自動扱深さ制御を実行さ
せることができる。これにより、前記穀稈株元搬送装置
にて株元を挟持搬送した穀稈を、脱穀に適した扱深さと
なるように前記フィードチェーンに受け渡すことができ
る。逆に、作業者が前記手動操作レバーを切り操作すれ
ば、自動扱深さ制御モードが解除される。しかも、前記
手動操作レバーでは、請求項1の発明による扱深さの手
動操作も可能である。
【0012】そして、作業者は、片手による前記手動操
作レバーでの前記扱深さ自動制御モードへの入り切り操
作もしくは手動による扱深さ調節と、他方の片手による
操向手段での操向操作とを同時に実行することができる
から、前記請求項1の場合と同様に、作業能率が向上す
るのである。
【0013】請求項3のように構成すると、作業者が扱
深さ自動調節スイッチの入り切り操作を実行すれば、前
記請求項2の場合と同様に、自動扱深さ制御モードに入
ったり解除したりすることができ、この扱深さ自動調節
スイッチを操向手段(丸ハンドル自体)もしくはその近
傍に設けたから、扱深さ自動調節スイッチと操向手段と
を別々の手で同時に操作することができるから、前記請
求項1及び前記請求項2の場合と同様に、作業能率が向
上するのである。
【0014】さらに、前記手動操作レバーによる手動操
作が前記扱深さ自動調節スイッチの入り切り操作(扱深
さ自動制御モードへの入り切り)に優先するようにして
いるから、操向操作をしながら扱深さ自動制御モードを
解除して手動操作に直ちに切り換えることができ、操作
性を一層向上させる事ができるという効果を奏する。
【0015】なお、前記各発明において、主変速レバー
を前記他方の片手での操作可能範囲に配置すれば、前記
手動操作レバーによる前記各操作と、走行機体の変速操
作とを同時に行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施形
態を、コンバインに適用した場合の図面に基づいて説明
する。図1〜図7は、本発明の第一実施形態を示してお
り、左右一対の走行クローラ2,2にて支持されたコン
バインにおける走行機体1の進行方向右側には、操縦部
としての操縦室3と、その後方にグレンタンク10とを
備え、操縦室3の下部後方には図示しないエンジンを設
けている。
【0017】走行機体1の前部には、単動式の油圧シリ
ンダ5により昇降調節可能な刈取前処理装置4を装着し
ている。走行機体1の進行方向左側には、フィードチェ
ーン8付きの脱穀装置6を配設し、刈取前処理装置4か
ら搬送された穀稈の根元部をフィードチェーン8にて受
け継いで挟持搬送しつつ、その穀稈の穂先部を脱穀装置
6における扱室内の扱胴7にて脱穀するようにしてい
る。
【0018】前記扱室の下方には、受網とチャフシーブ
等による搖動選別と唐箕ファンの風による風選別とを行
うための選別装置(図示せず)を配設している。当該選
別装置にて選別されて一番受樋(図示せず)に集積され
た穀粒は、揚穀コンベア(図示せず)にてグレンタンク
10内に集められる。
【0019】尚、排藁は、フィードチェーン8の後端で
排藁チェーン(図示せず)に受け継がれて走行機体1の
後端から圃場に排出される。符号11は、グレンタンク
10内の穀粒を機外に排出するための排出オーガであ
る。
【0020】図1及び図2に示すように、刈取前処理装
置4の下部フレームにおける下方には、バリカン式の刈
取装置15を設け、前記下部フレームの前方には、六条
分の穀稈引起装置16を配置している。当該穀稈引起装
置16とフィードチェーン8の前端との間には、穀稈搬
送装置17を配置し、前記穀稈引起装置16の下側前方
には、分草体18を前記走行機体1の進行方向に向かっ
て突出するように設けている。
【0021】穀稈引起装置16は、図3及び図4に示す
ように、前記分草体18を介して取り込んだ穀稈を起立
させる引起タイン19を有する六条分の引起ケース20
と、当該各引起ケース20の後方位置に対向させて配置
したスターホイル21及び掻込ベルト22とにより構成
されている。
【0022】穀稈搬送装置17は、右側二条分の刈取り
穀稈を左斜め後方に搬送する右下部搬送チェーン23及
び右上部搬送タイン24と、中央二条分の刈取り穀稈を
前記右下部搬送チェーン23及び前記右上部搬送タイン
24の送り中間位置近傍に合流させる中央下部搬送チェ
ーン25及び中央上部搬送タイン26と、左側二条分の
刈取り穀稈を前記右下部搬送チェーン23及び前記右上
部搬送タイン24の送り終端位置近傍に合流させる左下
部搬送チェーン27及び左上部搬送タイン28と、前記
右下部搬送チェーン23の送り終端部に合流した六条分
の刈取り穀稈の根元部をフィードチェーン8に受け渡す
ための穀稈株元搬送装置としての縦搬送チェーン29
と、前記右上部搬送タイン24の送り終端部に合流した
六条分の刈取り穀稈の穂先部を脱穀装置6に搬送する縦
搬送タイン30と、前記六条分の刈取り穀稈における株
元寄り中途部をフィードチェーン8に受け渡す第1補助
搬送チェーン31a及び第2補助搬送チェーン31bと
により構成されている(図3及び図4参照)。
【0023】刈取前処理装置4の刈取フレーム32に
は、図3に示すように、支軸33を介して、縦搬送チェ
ーン29の送り始端部を取り付けるとともに、この支軸
32を中心として縦搬送チェーン29を回動させる縦搬
送用アクチュエータとしての正逆回転可能な電動モータ
34を配設している。この電動モータ34の正逆回転に
より、縦搬送チェーン29の送り終端部を前記第1補助
搬送チェーン31aの前端に接離するように回動移動さ
せることができるようになっている。これにより、図4
の実線に示すごとく、縦搬送チェーン29を反時計方向
に回動させると、最終的にフイードチェン8にて受け継
がれた穀稈の穂先部は、図4に示す扱胴7の下辺左寄り
となり、深扱ぎ状態となる。逆に、縦搬送チェーン29
を時計方向に回動させると、最終的にフイードチェン8
にて受け継がれた穀稈の穂先部は、図4に示す扱胴7の
下辺右寄りとなり、浅扱ぎ状態となる。
【0024】なお、前記第1補助搬送チェーン31a及
び第2補助搬送チェーン31bの双方の配置を省略して
縦搬送チェーン29の送り終端部をフィードチェーン8
の始端部に直接臨ませるように配設しても良いし、第1
補助搬送チェーン31a又は第2補助搬送チェーン31
bのいずれか一方を省略しても良い。
【0025】また、図3及び図4に示すように、穀稈引
起装置16の下部前端側には、穀稈が通過したか否かを
検出するための穀稈通過センサ35(第一実施形態では
三つ)を二条分の穀稈通過箇所毎に配置する。穀稈搬送
装置17と脱穀装置6との間には、穀稈の穂先部の位置
を検出するための浅扱位置センサ36aと深扱位置セン
サ36bとから成る扱深さセンサ36を設けている。
【0026】次に、第一実施形態に係る手動操作レバー
37の構成について説明する。図5には、走行機体1の
進行方向右側に配置した操縦室3の概略平面図を示して
いる。当該操縦室3においては、操縦座席12の前方の
フロントコラムカバー体38から上向きに突出するハン
ドル軸(図示せず)に、走行機体1を左右に操向操作す
る操向手段としての操向丸ハンドル13が取付けられけ
おり、操縦座席12の左方に前後に長いサイドコラム5
0上には、走行機体1の速度を変更するための主変速レ
バー14及び各種操作用のスイッチ類が配置されてい
る。
【0027】尚、操縦座席12の前方に備えた操向手段
は、第一実施形態における操向丸ハンドル13に限ら
ず、走行機体1の向き及び速度を変更可能としたレバー
式のものであってもよい。
【0028】前記操縦座席12から見てフロントコラム
カバー体38の右側面には(図5及び図6参照)、上下
方向及び前後方向(十字方向)に回動可能な手動操作レ
バー37を設けている。この手動操作レバー37は、上
下方向に傾動させることによって、縦搬送チェーン29
を、電動モータ34にて、扱胴7に対する穀稈の穂先部
の位置(以下、扱深さという)が適宜位置となるように
移動させて、穀稈の扱深さを手動で調節するものであ
る。
【0029】即ち、作業者が手動操作レバー37を上方
に傾動させると、縦搬送チェーン29の送り終端部が電
動モータ34にて走行機体1の進行方向右側へ移動し
(図4の実線状態参照)、前記縦搬送チェーン29に挟
持搬送された穀稈の穂先部も、走行機体1の進行方向右
側へ移動する。この状態でフィードチェーン8に受け渡
された穀稈は、扱胴7にて深く脱穀され、いわゆる深扱
状態となる。
【0030】作業者が手動操作レバー37を下方に傾動
させると、縦搬送チェーン29の送り終端部が電動モー
タ34にて走行機体1の進行方向左側へ移動し(図4の
二点鎖線状態参照)、前記縦搬送チェーン29に挟持搬
送された穀稈の穂先部も、走行機体1の進行方向左側へ
移動する。この状態でフィードチェーン8に受け渡され
た穀稈は、扱胴7にて浅く脱穀され、いわゆる浅扱状態
となるのである。
【0031】なお、前記手動操作レバー37の上方又は
下方への回動時間を長くすると、縦搬送チェーン29の
回動量も大きくなるというように比例する。しかも、手
動操作レバー37から手を離すと中立位置(回動停止位
置)に復帰する構成である。
【0032】また、前記手動操作レバー37を前後方向
に傾動させることによって、自動扱深さ制御モードに入
るか切るかの選択操作が実行できるように構成されてい
る。即ち、作業者が前記手動操作レバー37を後方へ傾
動させて[自動扱深さ制御モード]の入り操作を実行し
た場合において、浅扱位置センサ36aが穀稈の存在を
検出し、深扱位置センサ36bが穀稈の存在を検出して
いない状態では、扱胴7に対する穀稈の穂先部が脱穀に
適した位置にあると判断し、前記縦搬送チェーン29の
送り終端部の位置をそのまま保持する。
【0033】浅扱位置センサ36a及び深扱位置センサ
36bがともに穀稈の存在を検出しない状態では、扱胴
7に対する穀稈の穂先部が走行機体1の進行方向左側の
いわゆる浅扱側に位置していると判断し、縦搬送チェー
ン29の送り終端部を電動モータ34にて走行機体1の
進行方向右側(深扱側)へ強制移動させる。
【0034】浅扱位置センサ36a及び深扱位置センサ
36bがともに穀稈の存在を検出している状態では、扱
胴7に対する穀稈の穂先部が走行機体1の進行方向右側
のいわゆる深扱側に位置していると判断し、縦搬送チェ
ーン29の送り終端部を電動モータ34にて走行機体1
の進行方向左側(浅扱側)へ強制移動させるのである。
【0035】作業者が前記手動操作レバー37を前方へ
傾動させて切り操作を実行した場合には、[自動扱深さ
制御モード]を解除する。なお、[自動扱深さ制御モー
ド]の入り状態では、作業者が視認し易い箇所にあるラ
ンプ(図示せず)等が点灯するようにしている。作業者
が前記手動操作レバー37から手を離すと、この手動操
作レバー37は中立位置に自動復帰する。また、前記手
動操作レバー37は、前記操向丸ハンドル13の下方の
フロントコラムカバー体38に設けるに限らず、前記操
縦座席12の前方に設けた操向手段の近傍の位置(例え
ば、フロントコラム近傍の床体から立設するなど)に設
けても良い。
【0036】次に、第一実施形態での縦搬送チェーン2
9の作動を制御するための構成について説明する。図7
は、この制御を実行するマイクロコンピュータ等の電子
式制御装置39における機能ブロック図であり、図示し
ないが、各種演算を実行する中央処理装置(CPU)の
ほか、制御プログラムを記憶させるための読み出し専用
メモリ(ROM)、各種データを記憶させるための随時
読み書き可能メモリ(RAM)、後述する各種入力部及
び出力部に接続してデータを伝送するための入出力イン
ターフェイス等を備えている。
【0037】前記制御装置39の入力インターフェイス
には、前記刈取前処理装置4に対する動力継断用の刈取
クラッチを入り作動又は切り作動させるためのアクチュ
エータ(図示せず)に対する刈取スイッチ40と、縦搬
送チェーン29の送り終端部の位置を検出するためのポ
ジションセンサ41と、前記手動操作レバー37の各ポ
ジション位置のスイッチ部と、前記各穀稈通過センサ3
5と、前記浅扱位置センサ36aと、前記深扱位置セン
サ36bとを各々接続している。
【0038】他方、出力インターフェイスには、前記電
動モータ34のモータ駆動回路42を接続している。こ
のモータ駆動回路42は、前記手動操作レバー37にも
接続されており、前記手動操作レバー37を上下方向に
傾動させると、前記制御装置39を介さずに前記電動モ
ータ34を直接対応する方向に作動させるように制御す
るものである。
【0039】以上のように構成すると、手動操作レバー
37が操向丸ハンドル13の近傍の位置に配置されるか
ら、作業者は手動操作レバー37の操作と、走行機体1
の操向操作とを同時にでき、作業能率が向上するという
効果を奏する。
【0040】また、作業者が手動操作レバー37での
[自動扱深さ制御モード]入り操作を実行すれば、扱深
さセンサ36の検出情報に基づいて、縦搬送チェーン2
9を、電動モータ34にて、所定の扱深さとなるように
自動的に移動させることができる。これにより、前記縦
搬送チェーン29にて挟持搬送した穀稈を、脱穀に適し
た扱深さとなるように前記フィードチェーン8に受け渡
すことができるという効果を奏する。作業者が前記手動
操作レバー37での[自動扱深さ制御モード]の切り操
作を実行すれば、自動扱深さ制御を解除するのである。
【0041】さらに、作業者は、[自動扱深さ制御モー
ド]の入り切り操作を、前記手動操作レバー37にて、
走行機体1の操向操作と同時に行うことができるから、
この場合も作業能率が向上するのである。
【0042】図8〜図10は、本発明の第二実施形態を
示している。ここで、第二実施形態において、その構成
及び作用が第一実施形態と変わらないものについては、
第一実施形態のものと同じ符号を付して、その詳細な説
明を省略する。
【0043】図8及び図9に示すように、操縦座席12
から見てフロントコラムカバー体38の右側面には、上
下方向に傾動させることにより縦搬送チェーン29を電
動モータ34にて扱胴7に対する穀稈の穂先部の位置が
適宜位置となるように移動させる手動操作レバー43を
設けて、第一実施形態の場合と同様に、穀稈の扱深さを
手動で調節できるように構成している。
【0044】操向手段としての操向丸ハンドル13(例
えば、ステアリングホイールの上面等)には、[自動扱
深さ制御モード]の入り切り操作のためのせるための扱
深さ自動調節スイッチ44を取り付けている。当該扱深
さ自動調節スイッチ44は、スイッチを一度押下すると
押下された位置でロックし、さらにもう一度押下すると
元の位置に復帰する単動式のプッシュスイッチである。
【0045】この自動調節スイッチ44を一度押下する
と、第一実施形態の手動操作レバー37を後方へ傾動さ
せた場合と同様の作用(自動扱深さ制御モードの入り)
を実行し、さらにもう一度押下すると、第一実施形態の
手動操作レバー37を前方へ傾動させた場合と同様に、
自動扱深さ制御モードを解除するのである。
【0046】尚、自動調節スイッチ44は、操向丸ハン
ドル13に設けるに限らず、操向丸ハンドル13の下方
のカバー体38等、操縦座席12の前方に設けた操向手
段の近傍の位置に設けても良い。第二実施形態の手動操
作レバー43の握り部等に設けても良いことはいうまで
もない。
【0047】次に、第二実施形態での縦搬送チェーン2
9の作動を制御するための構成について説明する。図1
0は、この制御を実行するマイクロコンピュータ等の電
子式制御装置39における機能ブロック図である。前記
制御装置39の入力インターフェイスにおいて、第一実
施形態と異なる点は、第二実施形態の手動操作レバー4
3が接続されずに、扱深さ自動調節スイッチ44が接続
されている点である。
【0048】前記手動操作レバー43は、電動モータ3
4のモータ駆動回路42に接続されており、上下方向に
傾動させると、前記電動モータ34を対応する方向に駆
動させるように制御されている。また、モータ駆動回路
42において、手動操作レバー43からの出力信号は、
扱深さ自動調節スイッチ44からの出力信号に優先して
処理される。
【0049】以上のように構成すると、作業者が扱深さ
自動調節スイッチ44の入り操作を実行すれば、第一実
施形態の場合と同様に、扱深さセンサ36の検出情報に
基づいて、縦搬送チェーン29を、電動モータ34に
て、所定の扱深さとなるように自動的に移動させること
ができる。これにより、前記縦搬送チェーン29にて挟
持搬送した穀稈を、脱穀に適した扱深さとなるように前
記フィードチェーン8に受け渡すことができるという効
果を奏する。作業者が前記扱深さ自動調節スイッチ44
の切り操作を実行すれば、前記縦搬送チェーン29が自
動的に作動することを解除するのである。
【0050】また、作業者は、扱深さ自動調節スイッチ
44の入り切り操作を、走行機体1の操向操作と同時に
行うことができるから、第一実施形態の場合と同様に、
作業能率が向上するのである。
【0051】さらに、第二実施形態に係る手動操作レバ
ー43の操作が扱深さ自動調節スイッチ44の入り切り
操作に優先するようにしているから、前記扱深さ自動調
節スイッチ44の入り操作により、自動扱深さ制御モー
ド中であっても、前記手動操作レバー43の操作によ
り、前記縦搬送チェーン29を前記電動モータ34にて
移動させて、穀稈の扱深さを手動で調節することができ
るという効果を奏するのである。
【0052】なお、操縦座席12の前方の左側に配置さ
れた主変速レバー14を左手で操作可能であれば、右手
による手動操作レバー43又は扱深さ自動調節スイッチ
44での前記各操作と、走行機体の変速操作とを同時に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの左側面図である。
【図2】コンバインの正面図である。
【図3】刈取前処理装置の概略側面図である。
【図4】刈取前処理装置における穀稈引起装置、穀稈搬
送装置及び扱深さセンサ等の各配置関係を示す正面図で
ある。
【図5】第一実施形態に係る操縦室の概略平面図であ
る。
【図6】第一実施形態に係る手動操作レバーの配置状態
を示す概略斜視図である。
【図7】第一実施形態での縦搬送チェーンの作動を制御
するための電子式制御装置における機能ブロック図であ
る。
【図8】第二実施形態に係る操縦室の概略平面図であ
る。
【図9】第二実施形態に係る手動操作レバー及び扱深さ
自動調節スイッチの配置状態を示す概略斜視図である。
【図10】第一実施形態での縦搬送チェーンの作動を制
御するための電子式制御装置における機能ブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 走行機体 3 操縦室 4 刈取前処理装置 6 脱穀装置 7 扱胴 12 操縦座席 13 操向手段としての操向丸ハンドル 14 主変速レバー 17 穀稈搬送装置 29 縦搬送チェーン 34 縦搬送用アクチュエータとしての電動モータ 36 扱深さセンサ 36a 浅扱位置センサ 36b 深扱位置センサ 37 第一実施形態に係る手動操作レバー 38 フロントコラムカバー体 39 電子式制御装置 43 第二実施形態に係る手動操作レバー 44 扱深さ自動調節スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィードチェーン付きの脱穀装置を有す
    る走行機体の前部に、穀稈株元搬送装置等から成る刈取
    前処理装置を昇降調節可能に装着し、前記穀稈株元搬送
    装置を扱深さ調節用アクチュエータにて移動させること
    により脱穀装置における扱深さ調節を実行するコンバイ
    ンにおける扱深さ調節装置において、前記扱深さ調節用
    アクチュエータを作動させる手動操作レバーを、前記走
    行機体を操向操作する操向手段の近傍の位置に設けたこ
    とを特徴とするコンバインにおける扱深さ調節装置の操
    作装置。
  2. 【請求項2】 前記刈取前処理装置と前記脱穀装置との
    間に配置した扱深さセンサの検出情報に基づいて扱深さ
    調節を自動制御する制御モードの入り切り操作を、前記
    手動操作レバーにて実行可能に構成したことを特徴とす
    る請求項1に記載のコンバインにおける扱深さ操作装置
    の操作装置。
  3. 【請求項3】 前記刈取前処理装置と前記脱穀装置との
    間に配置した扱深さセンサの検出情報に基づいて扱深さ
    調節を自動制御する制御モードの入り切り操作のための
    扱深さ自動調節スイッチを、前記操向手段に、又は、そ
    の近傍の位置に設け、前記手動操作レバーの操作が前記
    扱深さ自動調節スイッチの入り切り操作に優先するよう
    にしたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインに
    おける扱深さ調節装置の操作装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018221507A1 (ja) * 2017-05-30 2018-12-06 三菱マヒンドラ農機株式会社 作業車両の操舵装置
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