JPH11137065A - コンバインの脱穀装置における送塵弁開閉制御装置 - Google Patents

コンバインの脱穀装置における送塵弁開閉制御装置

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JPH11137065A
JPH11137065A JP31022097A JP31022097A JPH11137065A JP H11137065 A JPH11137065 A JP H11137065A JP 31022097 A JP31022097 A JP 31022097A JP 31022097 A JP31022097 A JP 31022097A JP H11137065 A JPH11137065 A JP H11137065A
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opening angle
dust valve
dust
valve
threshing
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Application number
JP31022097A
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English (en)
Inventor
Taiji Mizukura
泰治 水倉
Wataru Nakagawa
渉 中川
Teruyoshi Tonami
照喜 戸波
Takashi Yamada
隆史 山田
Ritsuko Kajioka
律子 梶岡
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送塵弁の開閉制御をエンジンの負荷に同調さ
せているとき、開き角度が大きい状態になっていること
をオペレータに知らせるようにする。 【解決手段】 コンバインの走行機体の前部に刈取前処
理装置をその後方に脱穀装置を配置し、脱穀装置におけ
る扱胴11を備えた扱室10内に処理物排出用の送塵弁
50を制御モータ51にて開閉回動するように構成し、
弁開き角度センサ58により送塵弁50の開き角度を検
出する。そして、弁開き角度設定器66にて予め設定し
た目標最大開き角度θmmより送塵弁開き角度が大きく
(S5:yes )、且つその開いている時間が一定時間経
過していないときには(S5:yes且つS6:no)、コ
ントローラユニット60に接続した警報ブザー67が断
続鳴動するように制御する(S7)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自走自脱式コンバ
インの脱穀装置における扱室内の送塵弁を開閉制御する
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、実公昭61−127
57号公報、実公平2−24429号公報、特公平5−
30410号公報等において、コンバインの脱穀装置に
おける扱室内に設けた送塵弁を、扱室内の穀稈処理物の
量や扱胴の負荷に応じて、負荷が大のとき送塵弁の開き
角度を大きく、負荷が小のとき送塵弁の送塵弁の開き角
度を小さくするというように開閉制御することが提案さ
れている。
【0003】この場合、走行機体の車速度が速いと、刈
取前処理装置による単位時間当たりの刈取量が多くな
り、扱室への穀稈の供給量も大きくなるから、扱胴の負
荷も大になるというように、一般的に、車速と負荷とが
比例し、従って送塵弁の開閉角度とも比例する制御を実
行しているのが通常である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記送
塵弁の開閉制御を実行すると、車速乃至はエンジン負荷
の増大に比例して送塵弁の開き角度を大きくする比例制
御を実行していると、送塵弁の開き角度の大きい状態で
は、扱室内の穀稈処理物を速く排出側に移送してしま
い、扱胴による扱き作用が充分に行われないため、コン
バインにおける扱室下方の揺動選別や風選別の作用を受
けさせても、排藁中に枝梗等の穀粒が残存したままとな
り、脱穀ロスが大きくなるという問題があった。
【0005】本発明は、この問題を解決すべくなされた
ものであり、送塵弁の開閉角度をエンジンの負荷に同調
させるものでありながら、負荷の大きい状態ひいては送
塵弁が大きく開いたままの状態を持続させないようにす
ることのできる脱穀装置を提供することを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1に記
載の発明のコンバインの脱穀装置における送塵弁開閉制
御装置は、走行機体の前部に刈取前処理装置をその後方
に脱穀装置を配置し、脱穀装置における扱胴を備えた扱
室の一側にフイードチェンを配置すると共に、扱室内の
処理物排出用の送塵弁を走行機体に搭載するエンジンの
負荷に応じてアクチュエータにて開閉制御するように構
成してなるコンバインにおいて、前記送塵弁の目標最大
開き角度を設定する弁開き角度設定器を設け、前記目標
最大開き角度内において、前記エンジンの負荷に比例し
て、送塵弁の開き角度を大きくするよう制御する一方、
前記目標最大開き角度に送塵弁が開いた状態のときに
は、警報ブザーが断続鳴動するように制御する制御手段
を備えたものである。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のコンバインの脱穀装置における送塵弁開閉制御
装置において、前記目標最大開き角度に送塵弁が開いた
状態が一定時間継続すると、警報ブザーが連続鳴動し、
且つ前記送塵弁を前記目標最大開き角度以上の許容開き
角度まで開くように制御する制御手段を備えたものであ
る。
【0008】
【発明の効果】即ち、請求項1の発明の構成によれば、
エンジンの負荷に応じて送塵弁の開き角度が所定の値に
なるように制御されるから、穀稈処理物が扱室に滞留す
る時間を最適にして脱穀の能率を低下させることがな
く、また、前記滞留時間を短くしすぎて、穀粒を大く混
じったままの排藁を機外に排出するロスを無くすること
ができる。そして、送塵弁の開き角度が目標最大開き角
度になると、警報ブサーが断続的に鳴動してオペレータ
に報せる。これにより、エンジン負荷を少なくひいては
車速を減速するように促すことができる。
【0009】また、請求項2の発明の構成によれば、前
記目標最大開き角度に送塵弁が開いた状態が一定時間継
続すると、扱室内に非常に多くの穀稈処理物が滞留した
状態が長く続いていることになり、扱室の詰まりを生じ
るおそれが高いから、警報ブザーを連続鳴動させること
により、オペレータに詰まり発生を未然に知らせること
ができる。そのとき、前記送塵弁を前記目標最大開き角
度以上の許容開き角度まで開くように制御することによ
り、前記扱室内の滞留した穀稈処理物や藁屑を迅速に扱
胴終端側に排出させて、扱室内の塵の滞留を無くし、従
って、扱室下方での揺動選別及び風選別の性能を悪化さ
せないようにしたり、エンジンが過負荷の状態になっ
て、エンジンストップするのを回避することができると
いう効果を奏するのである。
【0010】このような場合には、オペレータは迅速に
車速を落として刈取脱穀処理すべきである。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明をコンバインに適用し
た実施例について説明すると、図1は左右一対の走行ク
ローラ2を有するコンバインの走行機体1の側面図であ
り、図2は走行機体1の平面図、図3は走行機体1上の
脱穀装置3の側断面図、図4は図3のIV−IV線矢視断面
図である。
【0012】走行機体1の進行方向に向かって左側には
脱穀装置3を搭載し、走行機体1の前部には図示しない
油圧シリンダにより昇降動可能な刈取前処理装置4を配
置する。刈取前処理装置4の下部フレームの下部側には
バリカン式の刈取装置5を、前方には6条分の穀稈引起
装置6が配置され、穀稈引起装置6と脱穀装置における
フイードチェン7前端との間には穀稈搬送装置8が配置
され、穀稈引起装置6の下部前方には分草体9が突出し
ている。
【0013】脱穀装置3における扱室10内の扱胴11
の回転軸線が走行機体1の進行方向に沿うように配置
し、扱室10の左端に配置されたフイードチェン7にて
根元部を挟持されて搬送される穀稈の穂先部が扱胴11
の下面側で脱穀される。扱室10の下部の処理室12に
は、排塵口13を除いてクリンプ網14が張設され、こ
のクリンプ網14を漏下した被処理物は、その下方で走
行機体1の進行方向に沿って前後揺動する揺動選別機構
15における前後対のフイードパン16,17に受けら
れ、チャフシーブ18にて揺動選別を受ける。そのと
き、その下方の唐箕フアン19及び前記前後対のフイー
ドパン16,17に送風する送風フアン20にて被処理
物は風選別を受けつつグレンパン21及び選別網22か
ら清粒として一番受け樋23方向に落下する。なお、扱
室10の側方には処理胴29が配置され、扱胴11後部
側方にて被処理物の一部が処理胴29方向に送られてさ
らに脱穀処理される。
【0014】揺動選別機構15の後部チャフシーブから
落下した二番処理物は、二番受け樋24にて受けられ、
そのスクリューコンベヤ24a及び二番還元コンベヤ2
5を介して篩線26上に放出されて、再度の選別を受け
る。前記揺動選別及び風選別を受けて清粒となった穀粒
は一番受け樋23のスクリューコンベヤ23aを介して
穀粒タンク27に集められ、排出オーガ28を介して機
外に搬出される。処理室12内の塵は吸引フアン30に
て機外に排出され、フイードチェン7の後端で受け継が
れた排藁は、排藁チェン31を介して長い状態で走行機
体1の後方に排出されるか、または排藁カッタ33にて
適宜短く切断した後排出される。なお、符号32は、走
行機体1の前部右側に配置した運転室である。
【0015】図5は、上記コンバインの動力伝達系を示
すスケルトン図であって、運転室32の下方に配置した
エンジン35からの出力の一方は、クラッチ36を介し
て穀粒タンク27内の底コンベヤ37及び縦コンベヤ3
8に動力伝達し、次いで排出オーガ28内のスクリュー
コンベヤ(図示せず)に伝達される。エンジン35から
の他の出力は、動力分岐用ミッション39を介して扱胴
駆動軸40、選別駆動軸41、走行用の油圧ポンプ油圧
モータ式(HST式)走行駆動部42への駆動軸43及
び刈取前処理装置4への定速回転駆動軸44に動力伝達
される。また、前記(HST式)走行駆動部42より出
力する刈取同調駆動軸45から、(走行駆動部の正回転
時のみ伝達可能な)ワンウエイクラッチ45a及び同調
クラッチ46を介して刈取軸47に動力伝達させる。ま
た、刈取軸47からフイードチェン7にと動力が直接伝
達される一方、刈取軸47に設けた刈取クラッチ49の
ON・OFFにて刈取前処理装置4への動力伝達が継断
される。
【0016】それぞれのクラッチ46,48,49をO
N・OFF操作するには、それぞれのクラッチに対応す
る電磁ソレノイド等のクラッチアクチュエータ55,5
6,57をON・OFF動作するように構成されてい
る。従って、後述するように、車速同調制御を禁止(中
止)する場合等で、動力分岐用ミッション39の定速回
転駆動軸44を介して刈取軸47に動力伝達し、(HS
T式)走行駆動部42より出力する刈取同調駆動軸45
の回転数が前記定速回転駆動軸44側からの回転数より
低い場合や、刈取同調駆動軸45がコンバインの後退方
向に回転する場合には、ワンウエイクラッチ45aが空
回りする。
【0017】従って、走行機体1を前進走行させながら
刈取脱穀作業を実行するときには、動力分岐用ミッショ
ン39における流し込みクラッチ48をOFF(動力遮
断)し、同調クラッチ46及びクラッチ49はON(動
力接続)の状態にし、燃料噴射量センサ63及び車速セ
ンサ64の検出値を監視しながら、走行駆動部42の出
力に同調させた回転数の刈取同調駆動軸45を介して刈
取軸47を駆動させて刈取前処理装置4及びフイードチ
ェン7を同調駆動する一方、扱胴駆動軸40及び選別駆
動軸41を駆動させて、扱胴11、処理胴29、送風フ
アン20、唐箕フアン19、揺動選別機構15等を駆動
させるのである。
【0018】また、圃場内での刈取脱穀作業途中におい
て走行機体を方向転換等を実行するに際して、走行機体
1を停止または後退させるとき、刈取前処理装置4とフ
イードチェン7との駆動を停止する時には、同調クラッ
チ46及び流し込みクラッチ48をOFFにする。フイ
ードチェン7のみの駆動するには、刈取クラッチ49を
OFFにする。
【0019】なお、圃場内での刈取脱穀作業途中におい
て走行機体を方向転換等を実行するに際して、走行機体
1を停止または後退させながらも、刈取前処理装置4及
びフイードチェン7途中にある穀稈を扱室10内に搬送
して脱穀・選別作業を継続したい場合には、流し込みク
ラッチ48及び刈取クラッチ49をON、同調クラッチ
46をOFFにさせれば良い。
【0020】図3、図4及び図6は扱室10内に設けた
複数の送塵弁50を示し、該送塵弁50は扱室10内で
あって、扱胴11の上辺側にて扱歯11aと対峙するよ
うに配置され、正逆回転可能なアクチュエータとしての
制御モータ51及び連動リンク機構52を介して送塵弁
50の向きが開き方向及び閉じ方向に回動するように構
成されている。この場合、図6において、扱胴11が矢
印A方向に回転して、フイードチェン7にて供給される
穀稈の穂先部が扱胴の下辺部位にて脱穀されるいわゆる
下扱動作を実行するき、送塵弁50のフイードチェン7
に近い側が扱胴11終端側に変位する方向(矢印B方
向)を開き方向と称し、逆に矢印C方向(送塵弁50の
フイードチェン7に近い側が扱胴11の始端側に変位す
る方向)に送塵弁50を回動する方向を閉じ方向と称す
る。そして、送塵弁50の開き方向への角度αが大きい
ほど、扱室10内の脱穀被処理物は速やかに扱胴11の
終端方向に移動されやすくなる。
【0021】図6はエンジン35の負荷ひいては車速の
増大に比例して、送塵弁50の開き角度θを増大させる
ように制御する制御手段としてのコントローラユニット
60の機能ブロック図である。エンジン35の負荷状態
を判断するため、エンジン35に対する電子ガバナー付
燃料供給装置の燃料噴射量センサ63の検出値、走行駆
動部42のクローラへの出力軸の回転数を検出するため
の車速センサ64の検出値をコントローラユニット60
に入力する。そして、主変速レバー53の操作により、
走行機体1を前進位置、中立位置(停止位置)、後退位
置とに回動したとき、それぞれの位置をレバー位置セン
サ54にて検出するように構成し、その検出信号をマイ
クロコンピュータ式の制御手段としてのコントローラユ
ニット60に入力する。さらに、前記送塵弁50の開閉
角度は制御モータ51等に備えたロータリエンコーダ等
の角度センサ58にて検出してコントローラユニット6
0に入力する。また、可変抵抗器等からなる送塵弁開き
角度設定器66をコントローラユニット60に接続し
て、オペレータが送塵弁開き角度設定器66を操作し
て、送塵弁50が開き得る目標最大開き角度θmmを設定
できるようにする。
【0022】なお、前記送塵弁開き角度設定器66に代
えて、図7に示すような状態設定器65による設定にて
目標最大開き角度θmmを設定できるように構成しても良
い。即ち、図7は、車速同調制御する場合の車速と送塵
弁50の開き角度との関係を図示したものであり、穀稈
の状態により設定する状態設定器(無段階調節可能な可
変抵抗器)65の設定目盛が1のときは籾に枝梗付が多
い場合、設定目盛が2〜3では標準穀稈の場合、設定目
盛が4〜5のときは湿材穀稈の場合である。また、図示
しない処理物別設定器では、稲と麦とにより別々の設定
信号をコントローラユニット60に入力する。従って、
図7の曲線Dは、処理物が稲で、且つ状態設定器65の
設定目盛が1のときの、車速同調制御する場合の車速と
送塵弁50の開き角度との同調関係を示し、曲線Eは、
処理物が稲で、且つ状態設定器65の設定目盛が2のと
きの前記同調関係を示し、曲線Fは、処理物が稲で、且
つ状態設定器65の設定目盛が5、もしくは処理物が麦
で、且つ設定目盛が4のときの前記同調関係を示すもの
である。
【0023】送塵弁50の開き角度αは、全閉(戻し
側)で(−15度)、標準位置で(+5度)、全開(送
り側)で(+25度)である。従って、前記状態設定器
65による目標最大開き角度θmmは、状態設定器65に
よる設定目盛4のときには(θmm=+25度)であり、
設定目盛が2のときは(θmm=+16度)となる。な
お、処理物が稲の場合、曲線Dから曲線Fの領域を無段
階に設定できる。
【0024】次に図8に示すフローチャートを参照しな
がらコントローラユニット60による送塵弁制御を説明
する。スタートに続き、S1,S3にて燃料噴射量セン
サ63の検出値から負荷の大小を判別し、負荷が小の場
合(S1:yes )、送塵弁を閉じる(S2)。負荷が大
の場合(S3:yes )には、送塵弁を開く(S4)。通
常の負荷(車速)同調制御においては、前記S1〜S4
のように、コントローラユニット60は、予めオペレー
タが設定した前記目標最大開き角度θmm内において、前
記エンジン35の負荷に比例して、送塵弁50の開き角
度を大きくするよう制御することになる。
【0025】次に、S5において、弁開き角度センサ5
8の検出値により、送塵弁開き角度が前記目標最大開き
角度θmmより大きいか否かを判別する。そして、送塵弁
開き角度が前記目標最大開き角度θmmより大きいときに
は(S5:yes )、さらに、その開いている時間が一定
時間経過したか否かを判断する(S6)。そして、一定
時間経過していないときには(S5:yes 且つS6:n
o)、コントローラユニット60に接続した警報ブザー
67が断続鳴動するように制御する(S7)。
【0026】このように制御すれば、通常のエンジン3
5の負荷状態では、エンジン35の負荷に応じて送塵弁
50の開き角度が所定の値になるように制御されるか
ら、穀稈処理物が扱室10に滞留する時間を最適にして
脱穀の能率を低下させることがなく、また、前記滞留時
間を短くしすぎて、オペレータが警報ブザー67の断続
鳴動を認識すれば、オペレータがエンジン負荷を少なく
するよな制御、例えば車速を減速させる等の処置を取る
ことができる。
【0027】さらに、コントローラユニット60は、前
記目標最大開き角度θmmに送塵弁50が開いた状態が一
定時間継続していると判断したときには(S5:yes 且
つS6:yes )、前記警報ブザー67が連続鳴動し(S
8)、且つ前記送塵弁50を前記目標最大開き角度θmm
以上の許容開き角度まで開くように制御するのである
(S9)。
【0028】このように制御すれば、前記目標最大開き
角度θmmに送塵弁50が開いた状態が一定時間継続する
と、扱室10内に非常に多くの穀稈処理物が滞留した状
態が長く続いていることになり、扱室10の詰まりを生
じるおそれが高いから、警報ブザー67を連続鳴動させ
ることにより、オペレータに詰まり発生を未然に知らせ
ることができる。そのとき、前記送塵弁50を前記目標
最大開き角度θmm以上の許容開き角度まで開くように制
御することにより、前記扱室10内の滞留した穀稈処理
物や藁屑を迅速に扱胴終端側に排出させて、扱室内の塵
の滞留を無くし、従って、扱室下方での揺動選別及び風
選別の性能を悪化させないようにしたり、エンジン35
が過負荷の状態になって、エンジンストップするのを回
避することができるという効果を奏するのである。
【0029】そして、前記許容開き角度の位置に送塵弁
を開くような状態を保持する時間を一定以上に設定して
おけば、扱室内にいつまでも排藁や塵が多量に滞留しな
いから、扱胴の負荷軽減が迅速となり、エンジンの負荷
を正常側へ回復させ易くなり、扱胴の回転数も早期に上
昇して、扱室内の塵による詰まり発生という故障も少な
くできる効果を奏する。
【0030】なお、エンジン35の負荷状態の代わり
に、扱胴11の負荷状態を感知する扱胴負荷センサ59
の検出値により、前記の送塵弁50の開閉制御及び警報
ブザーの作動制御を実行しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図である。
【図2】コンバインの平面図である。
【図3】脱穀装置の側断面図である。
【図4】図3のIV−IV線矢視断面図である。
【図5】コンバインの動力伝達経路を示す図である。
【図6】送塵弁の開閉制御手段のブロック図である。
【図7】送塵弁制御における送塵弁の開き角度と車速と
の関係を示す図である。
【図8】送塵弁制御のフローチャートである。
【符号の説明】
1 走行機体 3 脱穀装置 4 刈取前処理装置 7 フイードチェン 10 扱室 11 扱胴 50 送塵弁 51 制御モータ 52 リンク機構 55,56,57 アクチュエータ 58 角度センサ 59 扱胴負荷センサ 60 コントローラユニット 63 エンジン負荷センサとしての燃料噴射量セン
サ 64 車速センサ 66 送塵弁開き角度設定器 67 警報ブザー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 隆史 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内 (72)発明者 梶岡 律子 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体の前部に刈取前処理装置をその
    後方に脱穀装置を配置し、脱穀装置における扱胴を備え
    た扱室の一側にフイードチェンを配置すると共に、扱室
    内の処理物排出用の送塵弁を走行機体に搭載するエンジ
    ンの負荷に応じてアクチュエータにて開閉制御するよう
    に構成してなるコンバインにおいて、前記送塵弁の目標
    最大開き角度を設定する弁開き角度設定器を設け、前記
    目標最大開き角度内において、前記エンジンの負荷に比
    例して、送塵弁の開き角度を大きくするよう制御する一
    方、 前記目標最大開き角度に送塵弁が開いた状態のときに
    は、警報ブザーが断続鳴動するように制御する制御手段
    を備えたことを特徴とするコンバインの脱穀装置におけ
    る送塵弁開閉制御装置。
  2. 【請求項2】 前記目標最大開き角度に送塵弁が開いた
    状態が一定時間継続すると、警報ブザーが連続鳴動し、
    且つ前記送塵弁を前記目標最大開き角度以上の許容開き
    角度まで開くように制御する制御手段を備えたことを特
    徴とする請求項1に記載のコンバインの脱穀装置におけ
    る送塵弁開閉制御装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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