JP3567557B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、植立穀稈を刈取脱穀選別するコンバインに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンバインは、車台の傾斜に関係なく、とにかく刈取装置があらかじめ記憶している昇降量となると、刈取装置とフィードチェンの駆動を停止する構成である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述のようなコンバインでは、例えば、湿田等でコンバインの後方が下がると刈取装置は圃場面から離れてしまうので、穀稈を圃場面から一定の高さで刈り取るために、刈取装置を車台に対してさらに下方へと下げる必要がある。このような状態において、旋回時刈取装置を上昇させると、昇降量記憶手段に記憶している昇降量に達すると、刈取装置、及び、フィードチェンの動力は停止する。しかし、前述のように、刈取装置はさらに下方に下げているので、この分を上昇するのに時間を要してしまうと共に、刈取装置を下げて再び作業を行なう時にも、この分を下降するのに時間を要するなどの欠点があり、作業能率が低下することがあった。本発明は、このような不具合を解消しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るコンバインは、前記のような課題を解決するものであって、次のような構成である。すなわち、走行装置1を有する車台2上には、該車台2の前方に設けられた刈取装置3の刈刃4で刈り取られ、刈取装置3の株元搬送装置5と供給搬送装置6を経由して、フィードチェン7に引き継ぎ供給された穀稈を脱穀選別する脱穀装置8と、操作席9を搭載したコンバインにおいて、車台2に対する刈取装置3の昇降位置を検出する昇降位置検出手段10を設け、該昇降位置検出手段10による検出値が昇降量記憶手段14に記憶している昇降量と同じになると刈取装置3の動力を断続する刈取動力断続手段12、及び、フィードチェン7の動力を断続するフィードチェン動力断続手段13とを作動させて刈取装置3とフィードチェン7との駆動を停止する構成とし、前記車台2の前後方向の傾斜角度を検出する傾斜角センサ11を設け、該傾斜角センサ11の後傾斜検出時には、刈取装置3の上昇開始から所定時間経過すると、前記刈取動力断続手段12及びフィードチェン動力断続手段13に駆動停止を出力するようにする駆動停止出力制御手段15を設けたことを特徴とするコンバインとした。
【0005】
【作用】
上記構成のコンバインで、コンバインが作業可能状態で前進すると、植立穀稈は刈取装置3の刈刃4にて刈り取られ、その後、株元搬送装置5,供給搬送装置6を経由して、脱穀装置8のフィードチェン7へと引き継がれて搬送されていく。該フィードチェン7に引き継がれた穀稈は、後方へ搬送されながら脱穀され選別される。
【0006】
このような一連の作業を行なっている際、旋回等を行なう際には刈取装置3を一定量上昇させて旋回し、再び、刈取装置3を下降させて作業を再開する。この刈取装置3を上昇している時において、該刈取装置3とフィードチェン7の回転を停止するが、刈取装置3とフィードチェン7との間の引継ぎ部において、搬送される穀稈が存在するように、刈取装置3とフィードチェン7の回転を停止するようにする。この刈取装置3の停止とフィードチェン7の停止は、昇降量記憶手段14に記憶している一定の昇降量に基づいて行なう。
【0007】
湿田等での作業において、例えば、コンバインが後傾斜となると、刈取装置3は圃場面から離れてしまい高刈りとなってしまうので、さらに刈取装置3を下げて刈取作業を行なっていく。
前述のように、さらに刈取装置3を下げて作業を行なっている状態で、旋回時において刈取装置3を上昇するが、刈取装置3とフィードチェン7を停止させる位置、即ち、昇降量記憶手段14に記憶している一定の昇降位置まで刈取装置3が上昇するのに余分の時間を要してしまう。そこで、車台2が後傾斜していることを傾斜角センサ11が検出すると、刈取装置3の上昇開始から所定時間経過すると、駆動停止出力制御手段15は、刈取動力断続手段12とフィードチェン動力断続手段13に駆動停止信号を出力して、刈取装置3とフィードチェン7の駆動力を停止する。この刈取装置3の上昇開始からの所定時間は、コンバインが傾斜していない時において、刈取装置3が昇降量記憶手段14に記憶している一定の昇降位置まで上昇するのに要する時間である。これにより、コンバインがどのような状態に後傾斜していても、刈取装置3は圃場面から一定量上昇すると、刈取装置3とフィードチェン7の駆動は停止するようになる。
【0008】
【実施例】
図1〜図5には、本発明を実施したコンバインが示されている。
走行装置1を有する車台2の上方には脱穀装置8を載置し、該脱穀装置8の前方には刈取装置3と供給搬送装置6が設けられている。刈取装置3は、分草具16,引起し装置17,刈刃4及び株元搬送装置5等から構成されていて、その後方には、刈取装置3の株元搬送装置5から搬送されてきた穀稈を引き継いで脱穀装置8のフィードチェン7に向けて搬送する供給搬送装置6がある。フィードチェン7の後方には、脱穀装置8にて脱穀後の排稈を引き継いで搬送する排稈チェン18が構成されていて、その下方には排稈を切断するカッター19が設置されている。また、該カッター19を使用しない時には、排稈を結束するノッターや排稈をそのまま圃場上に排出するドロッパー装置等を設けているコンバインもある。
【0009】
脱穀装置8の一側には、該脱穀装置8にて脱穀選別した穀粒を一時貯溜するグレンタンク20と穀粒を機外へ排出するオーガー21を、また、グレンタンク20の前方には、操作席9を構成している。
前述のごとく構成されているコンバインにおいて、刈取装置3の昇降位置を検出する昇降位置検出手段10と、昇降量記憶手段14に記憶している刈取装置3の昇降量に関連して刈取装置3の動力とフィードチェン7の動力をそれぞれ断続する刈取動力断続手段12、及び、フィードチェン動力断続手段13を設けている。
【0010】
昇降量記憶手段14は電気的な手段であり、その入力側には昇降量を設定する昇降量設定スイッチ14a、刈取装置3の昇降位置を検出する昇降位置検出手段10、及び、コンバインの傾斜を検出する傾斜角センサ11が接続していて、その出力側には、刈取動力断続手段12とフィードチェン動力断続手段13が接続している構成である。傾斜角センサ11は、本実施例では車台2に設置しているが、コンバインの傾斜を検出できる場所であればどこでもよい。また、昇降量記憶手段14のあるCPU100内には、前記したセンサ類とアクチュエータ類を制御する駆動停止出力制御手段15が併設されている。
【0011】
前記昇降位置検出手段10は、本実施例ではポジションセンサであり、刈取装置3を支持すると共に、油圧シリンダ23からの伸縮を受けて刈取装置3を上昇下降する刈取支持フレーム22の回動基部に設置している。
刈取動力断続手段12は、ミッションケース24からの一部の動力を受けて刈取装置3に動力を伝達するベルト25のテンション26である。該テンション26を入り状態とすると、ベルト25は張られて動力を伝達し、切り状態とすると、ベルト25は緩んで動力を伝達しなくなる構成である。
【0012】
フィードチェン動力断続手段13の構成が図3と図4に示してある。フィードチェン7の後部には、ケース30が設けられていて、該ケース30にはエンジン(図示せず)からの動力を受けるプーリ28を固定している軸31を設けている。該軸31には、歯車32が固定していて、この歯車32からの動力を受けて変速する複数の歯車群33と、変速された動力を受ける爪部35を有する歯車34が軸29に遊嵌している。前記爪部35と噛み合う爪部36を有するボス37が、軸29に長手方向に移動可能に設けられていて、ボス37は圧縮バネ38で常時付勢されて、爪部36と35が接続している。さらに、軸29にはフィードチェン7を巻き回いしているスプロケット27が固定している構成である。
【0013】
フィードチェン動力断続手段13は、モータ39とケーブル40から構成されていて、モータ39が回転してケーブル40を引っ張るとシフタ41がボス37を移動させて、前記爪部35と36を離間し、モータ39の回転が解除されると、爪部35と36は圧縮バネ38の付勢力で接続される構成である。
前述のような構成を備えているコンバインを作業状態で前進させると、植立穀稈は刈取装置3の刈刃4にて刈り取られ、その後、株元搬送装置5,供給搬送装置6を経由して脱穀装置8のフィードチェン7へと引き継がれて搬送されていく。該フィードチェン7に引き継がれた穀稈は、後方へ搬送されながら脱穀選別される。このような一連の作業を行なっている際、旋回等を行なう際には刈取装置3を一定量上昇させて旋回し、再び、刈取装置3を下降させて作業を再開する。
【0014】
この刈取装置3を上昇している時において、該刈取装置3とフィードチェン7の回転を停止するが、これは、刈取装置3からフィードチェン7に至る間は連続的に穀稈を存在させるためである。連続的に穀稈を存在させることによって、再び刈取装置3を下げて作業を再開するときに、穀稈が安定して搬送される。特に、供給搬送装置6とフィードチェン7との間の引継ぎ部において、穀稈の搬送姿勢の乱れや、稈こぼれ等が防止できる。
【0015】
この刈取装置3の停止とフィードチェン7の停止は、昇降量記憶手段14に記憶している一定の昇降量に基づいて行なう。即ち、昇降量設定スイッチ14aにてあらかじめ刈取装置3の一定の上昇量を記憶させておき、その位置まで刈取装置3が上昇したことを昇降位置検出手段10が検出すると、その情報が駆動停止出力制御手段15へと送信され、該駆動停止出力制御手段15は、刈取動力断続手段12(本実施例ではテンション26を動かすモータ12aである)とフィードチェン動力断続手段13(本実施例では前述したモータ39)へ信号を出力して、刈取装置3とフィードチェン7の駆動を停止する。
【0016】
その後、刈取装置3を下げて作業を再開する時には、記憶させている位置まで刈取装置3が下がってきたことを昇降位置検出手段10が検出すると、刈取装置3とフィードチェン7は再駆動されて作業が再開される。
このような一連の作業中において、コンバインが湿田等の影響により傾斜すると不具合が生じてくる。例えば、図2のようにコンバインが後傾斜となると、刈取装置3は圃場面から離れてしまうが、この状態のままでは高刈りとなってしまうので、刈取装置3を圃場面から離れた分だけ、さらに下げて刈取作業を行なう。この作業状態において、旋回等のために刈取装置3を上昇させるが、この下げた分の距離Aを上昇させる時間がプラスされてしまう。また、刈取装置3を下降させて刈取作業を再開する時には、前述の距離Aを下降させる時間がプラスされてしまう。
【0017】
そこで、前述のごとく、コンバインが傾斜していない時の刈取装置3の作業状態において、作業状態から旋回等のために上昇させて刈取装置3とフィードチェン7の駆動を停止するまでの時間Tは一定であり、この時間Tをあらかじめ駆動停止出力制御手段15に記憶させておく。そして、コンバインが傾斜していることを傾斜角センサ11が検出すると、時間Tにより刈取装置3とフィードチェン7の駆動を停止するようにする。即ち、昇降量記憶手段14にあらかじめ記憶している、車台2に対する刈取装置3の一定高さの位置ではなくなるので、距離Aは関係なくなる。従って、コンバインが傾斜していても、傾斜していない時と同様に一定時間T後に駆動停止出力制御手段15は停止信号を出して、刈取装置3とフィードチェン7の駆動を停止するように構成する。
【0018】
また、別実施例として、傾斜角センサ11がコンバインの傾斜していることを検出すると、あらかじめ昇降量記憶手段14に記憶している一定の昇降量(刈取装置3とフィードチェン7を停止する位置)を可変するようにしてもよい。
例えば、コンバインが図2のように後に傾斜している時においては、距離A分刈取装置3は下方に下がっているので、その分を差し引いて、一定の昇降量を昇降量記憶手段14に再記憶するようにする。これにより、刈取装置3が距離A分さがっても、影響はなくなる。この時、前記距離Aを求めるには、傾斜角センサ11によって検出されたコンバインの傾斜角度値を用いて三角関数で容易に求めることができる。この計算は、昇降量変更制御手段15にて行なう。
【0019】
これにより、湿田等の影響によりコンバインの後方が沈没して下がっても、刈取装置3を上昇させて該刈取装置3とフィードチェン7の駆動停止までに要する時間は略同じとなる。従って、前述のように刈取装置3とフィードチェン7の駆動停止まで余分な時間が掛からなくなるので、穀稈は脱穀装置8に流れてしまうことなく、確実に刈取装置3からフィードチェン7に至る間に存在することとなる。
【0020】
また、再び刈取装置3を下げて作業を再開する時にも、該刈取装置3とフィードチェン7が駆動を再開してから実際に刈取作業を再開するまでにも、余分な時間がかからなくなるので、その時間の間に穀稈が脱穀装置8に全て流れてしまうことを防止できる。
このように、穀稈は刈取装置3からフィードチェン7に至る間に連続的に存在することとなるので、供給搬送装置6とフィードチェン7との間の引継ぎ部において、穀稈の稈こぼれや、搬送姿勢の乱れの防止ができる。
【0021】
次に、図6〜図8について説明する。
脱穀装置8にて脱穀選別された穀粒は、一時グレンタンク20内へと収納される。該グレンタンク20が穀粒で満杯となると、トラック等の荷台へ穀粒を排出する。この穀粒排出は縦オーガ21aと横オーガ21bからなるオーガ21にて行なが、縦オーガ21aをモータ42で旋回し、横オーガ21bを油圧シリンダ43で上下させて、横オーガ21bの排出口21cを任意の位置まで移動させる。このオーガ21を制御するオーガ操作部44がコンバインの本機側に設けられていると共に、前記横オーガ21bの排出口21cの近傍にもオーガ操作部45が設けられている構成である。
【0022】
オーガ操作部44について説明する。
該オーガ操作部44には、縦オーガ21aの左右方向の旋回、及び、横オーガ21bの上下方向の移動を行なうノブ44aと、排出口21cを目標の位置まで自動で移動させる自動張出しスイッチ44bと、グレンタンク20内の穀粒排出を開始する穀粒排出スイッチ44cと、横オーガ21bをオーガ受け46へ自動で収納する自動収納スイッチ44dが構成されている。
【0023】
また、横オーガ21bに設けているオーガ制御部45においても、縦オーガ21aの左右方向の旋回、及び、横オーガ21bの上下方向の移動を行なうノブ45aと、排出口21cを目標の位置まで自動で移動させる自動張出しスイッチ45bと、グレンタンク20内の穀粒排出を開始する穀粒排出スイッチ45cと、横オーガ21bをオーガ受け46へ自動で収納する自動収納スイッチ45dが構成されている。
【0024】
図7には、オーガ21を制御する電気的構成が示されている。
制御手段101(以下、CPUという)の入力側には、前述のノブ44a,45aの動きを検出するそれぞれのポジションセンサ(図示せず)、自動張出しスイッチ44b,45b、穀粒排出スイッチ44c,45c、自動収納スイッチ44d,45dが接続している。その出力側には、縦オーガ21aを左右方向に旋回するモータ42、横オーガ21bを上下方向に移動する油圧シリンダ43、穀粒を排出するテンション47のテンションモータ47aが接続している構成である。
【0025】
該テンション47とテンションモータ47aについて図8に基づき説明する。
エンジン48からの一部の動力は、グレンタンク20内の穀粒を排出することにも使用される。該グレンタンク20の下部には、穀粒を縦オーガ21aへ向けて搬送する下部ラセン51が設けられていて、その下部ラセン51を駆動する動力は、プーリ49からベルト52伝動でプーリ50へと伝達される。ベルト52をテンション47で張ると動力は伝達され、解除すると動力は伝達されない構成である。該テンション47はテンションモータ47aの回転で移動する。
【0026】
前述のような構成を備えているコンバインにおいて、横オーガ21bの排出口21c近傍に設置しているオーガ操作部45にてオペレータが操作をしている状態で、穀粒排出スイッチ45cを入り状態としてグレンタンク20内の穀粒を排出している時には、自動張出しスイッチ45bと自動収納スイッチ45dが入り状態となっても、CPU101はそれらの入力信号を無視して、オーガ21が動かない構成とする。これは、横オーガ21bにオーガ操作部45が設置されているので、横オーガ21bが動き始めるとオペレータから横オーガ21bと共にオーガ操作部45が離間してしまい、オーガ21の動きや穀粒の排出を止めることができなくなるからである。
【0027】
仮に、穀粒を排出している最中にオーガ21が動くと、排出口21cが排出目標の位置からずれてしまい、その結果、穀粒は飛散してしまうことになるが、これを防止できる。
【0028】
【発明の効果】
本発明は上述のごとく構成したので、湿田等の影響によりコンバインの後方が沈没して下がっても、刈取装置3を上昇させて該刈取装置3とフィードチェン7の駆動停止までに要する時間は略同じとなる。従って、刈取装置3とフィードチェン7の駆動停止まで余分な時間が掛からなくなるので、穀稈は脱穀装置8に流れてしまうことなく、確実に刈取装置3からフィードチェン7に至る間に存在することとなる。
【0029】
また、再び刈取装置3を下げて作業を再開する時にも、該刈取装置3とフィードチェン7が駆動を再開してから実際に刈取作業を再開するまでにも、余分な時間がかからなくなるので、その時間の間に穀稈が脱穀装置8に全て流れてしまうことを防止できる。
従って、穀稈は刈取装置3からフィードチェン7に至る間に連続的に存在することとなるので、供給搬送装置6とフィードチェン7との間の引継ぎ部において、穀稈の稈こぼれや、搬送姿勢の乱れの防止ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの左側面図
【図2】コンバインの左側面図
【図3】左側面図
【図4】伝動機構図
【図5】ブロック図
【図6】斜視図
【図7】ブロック図
【図8】伝動機構図
【符号の説明】
A…距離、
1…走行装置、2…車台、3…刈取装置、4…刈刃、5…株元搬送装置、6…供給搬送装置、7…フィードチェン、8…脱穀装置、9…操作席、10…昇降位置検出手段、11…傾斜角センサ、12…刈取動力断続手段、12a…モータ、13…フィードチェン動力断続手段、14…昇降量記憶手段、14a…昇降量設定スイッチ、15…昇降量変更制御手段、16…分草具、17…引起し装置、18…排稈チェン、19…カッター、20…グレンタンク、21…オーガ、21a…縦オーガ、21b…横オーガ、21c…排出口、22…刈取支持フレーム、23…油圧シリンダ、24…ミッションケース、25…ベルト、26…テンション、27…スプロケット、28…プーリ、29…軸、30…ケース、31…軸、32…歯車、33…歯車群、34…歯車、35…爪部、36…爪部、37…ボス、38…圧縮バネ、39…モータ、40…ケーブル、41シフタ、42…モータ、43…油圧シリンダ、44…オーガ操作部、44a…ノブ、44b…自動張出しスイッチ、44c…穀粒排出スイッチ、44d…自動収納スイッチ、45…オーガ操作部、45a…ノブ、45b…自動張出しスイッチ、45c…穀粒排出スイッチ、45d…自動収納スイッチ、46…オーガ受け、47…テンション、47a…テンションモータ、48…エンジン、49…プーリ、50…プーリ、51…下部ラセン、52…ベルト、 100…CPU、101…制御手段(CPU)。
【産業上の利用分野】
この発明は、植立穀稈を刈取脱穀選別するコンバインに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンバインは、車台の傾斜に関係なく、とにかく刈取装置があらかじめ記憶している昇降量となると、刈取装置とフィードチェンの駆動を停止する構成である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述のようなコンバインでは、例えば、湿田等でコンバインの後方が下がると刈取装置は圃場面から離れてしまうので、穀稈を圃場面から一定の高さで刈り取るために、刈取装置を車台に対してさらに下方へと下げる必要がある。このような状態において、旋回時刈取装置を上昇させると、昇降量記憶手段に記憶している昇降量に達すると、刈取装置、及び、フィードチェンの動力は停止する。しかし、前述のように、刈取装置はさらに下方に下げているので、この分を上昇するのに時間を要してしまうと共に、刈取装置を下げて再び作業を行なう時にも、この分を下降するのに時間を要するなどの欠点があり、作業能率が低下することがあった。本発明は、このような不具合を解消しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るコンバインは、前記のような課題を解決するものであって、次のような構成である。すなわち、走行装置1を有する車台2上には、該車台2の前方に設けられた刈取装置3の刈刃4で刈り取られ、刈取装置3の株元搬送装置5と供給搬送装置6を経由して、フィードチェン7に引き継ぎ供給された穀稈を脱穀選別する脱穀装置8と、操作席9を搭載したコンバインにおいて、車台2に対する刈取装置3の昇降位置を検出する昇降位置検出手段10を設け、該昇降位置検出手段10による検出値が昇降量記憶手段14に記憶している昇降量と同じになると刈取装置3の動力を断続する刈取動力断続手段12、及び、フィードチェン7の動力を断続するフィードチェン動力断続手段13とを作動させて刈取装置3とフィードチェン7との駆動を停止する構成とし、前記車台2の前後方向の傾斜角度を検出する傾斜角センサ11を設け、該傾斜角センサ11の後傾斜検出時には、刈取装置3の上昇開始から所定時間経過すると、前記刈取動力断続手段12及びフィードチェン動力断続手段13に駆動停止を出力するようにする駆動停止出力制御手段15を設けたことを特徴とするコンバインとした。
【0005】
【作用】
上記構成のコンバインで、コンバインが作業可能状態で前進すると、植立穀稈は刈取装置3の刈刃4にて刈り取られ、その後、株元搬送装置5,供給搬送装置6を経由して、脱穀装置8のフィードチェン7へと引き継がれて搬送されていく。該フィードチェン7に引き継がれた穀稈は、後方へ搬送されながら脱穀され選別される。
【0006】
このような一連の作業を行なっている際、旋回等を行なう際には刈取装置3を一定量上昇させて旋回し、再び、刈取装置3を下降させて作業を再開する。この刈取装置3を上昇している時において、該刈取装置3とフィードチェン7の回転を停止するが、刈取装置3とフィードチェン7との間の引継ぎ部において、搬送される穀稈が存在するように、刈取装置3とフィードチェン7の回転を停止するようにする。この刈取装置3の停止とフィードチェン7の停止は、昇降量記憶手段14に記憶している一定の昇降量に基づいて行なう。
【0007】
湿田等での作業において、例えば、コンバインが後傾斜となると、刈取装置3は圃場面から離れてしまい高刈りとなってしまうので、さらに刈取装置3を下げて刈取作業を行なっていく。
前述のように、さらに刈取装置3を下げて作業を行なっている状態で、旋回時において刈取装置3を上昇するが、刈取装置3とフィードチェン7を停止させる位置、即ち、昇降量記憶手段14に記憶している一定の昇降位置まで刈取装置3が上昇するのに余分の時間を要してしまう。そこで、車台2が後傾斜していることを傾斜角センサ11が検出すると、刈取装置3の上昇開始から所定時間経過すると、駆動停止出力制御手段15は、刈取動力断続手段12とフィードチェン動力断続手段13に駆動停止信号を出力して、刈取装置3とフィードチェン7の駆動力を停止する。この刈取装置3の上昇開始からの所定時間は、コンバインが傾斜していない時において、刈取装置3が昇降量記憶手段14に記憶している一定の昇降位置まで上昇するのに要する時間である。これにより、コンバインがどのような状態に後傾斜していても、刈取装置3は圃場面から一定量上昇すると、刈取装置3とフィードチェン7の駆動は停止するようになる。
【0008】
【実施例】
図1〜図5には、本発明を実施したコンバインが示されている。
走行装置1を有する車台2の上方には脱穀装置8を載置し、該脱穀装置8の前方には刈取装置3と供給搬送装置6が設けられている。刈取装置3は、分草具16,引起し装置17,刈刃4及び株元搬送装置5等から構成されていて、その後方には、刈取装置3の株元搬送装置5から搬送されてきた穀稈を引き継いで脱穀装置8のフィードチェン7に向けて搬送する供給搬送装置6がある。フィードチェン7の後方には、脱穀装置8にて脱穀後の排稈を引き継いで搬送する排稈チェン18が構成されていて、その下方には排稈を切断するカッター19が設置されている。また、該カッター19を使用しない時には、排稈を結束するノッターや排稈をそのまま圃場上に排出するドロッパー装置等を設けているコンバインもある。
【0009】
脱穀装置8の一側には、該脱穀装置8にて脱穀選別した穀粒を一時貯溜するグレンタンク20と穀粒を機外へ排出するオーガー21を、また、グレンタンク20の前方には、操作席9を構成している。
前述のごとく構成されているコンバインにおいて、刈取装置3の昇降位置を検出する昇降位置検出手段10と、昇降量記憶手段14に記憶している刈取装置3の昇降量に関連して刈取装置3の動力とフィードチェン7の動力をそれぞれ断続する刈取動力断続手段12、及び、フィードチェン動力断続手段13を設けている。
【0010】
昇降量記憶手段14は電気的な手段であり、その入力側には昇降量を設定する昇降量設定スイッチ14a、刈取装置3の昇降位置を検出する昇降位置検出手段10、及び、コンバインの傾斜を検出する傾斜角センサ11が接続していて、その出力側には、刈取動力断続手段12とフィードチェン動力断続手段13が接続している構成である。傾斜角センサ11は、本実施例では車台2に設置しているが、コンバインの傾斜を検出できる場所であればどこでもよい。また、昇降量記憶手段14のあるCPU100内には、前記したセンサ類とアクチュエータ類を制御する駆動停止出力制御手段15が併設されている。
【0011】
前記昇降位置検出手段10は、本実施例ではポジションセンサであり、刈取装置3を支持すると共に、油圧シリンダ23からの伸縮を受けて刈取装置3を上昇下降する刈取支持フレーム22の回動基部に設置している。
刈取動力断続手段12は、ミッションケース24からの一部の動力を受けて刈取装置3に動力を伝達するベルト25のテンション26である。該テンション26を入り状態とすると、ベルト25は張られて動力を伝達し、切り状態とすると、ベルト25は緩んで動力を伝達しなくなる構成である。
【0012】
フィードチェン動力断続手段13の構成が図3と図4に示してある。フィードチェン7の後部には、ケース30が設けられていて、該ケース30にはエンジン(図示せず)からの動力を受けるプーリ28を固定している軸31を設けている。該軸31には、歯車32が固定していて、この歯車32からの動力を受けて変速する複数の歯車群33と、変速された動力を受ける爪部35を有する歯車34が軸29に遊嵌している。前記爪部35と噛み合う爪部36を有するボス37が、軸29に長手方向に移動可能に設けられていて、ボス37は圧縮バネ38で常時付勢されて、爪部36と35が接続している。さらに、軸29にはフィードチェン7を巻き回いしているスプロケット27が固定している構成である。
【0013】
フィードチェン動力断続手段13は、モータ39とケーブル40から構成されていて、モータ39が回転してケーブル40を引っ張るとシフタ41がボス37を移動させて、前記爪部35と36を離間し、モータ39の回転が解除されると、爪部35と36は圧縮バネ38の付勢力で接続される構成である。
前述のような構成を備えているコンバインを作業状態で前進させると、植立穀稈は刈取装置3の刈刃4にて刈り取られ、その後、株元搬送装置5,供給搬送装置6を経由して脱穀装置8のフィードチェン7へと引き継がれて搬送されていく。該フィードチェン7に引き継がれた穀稈は、後方へ搬送されながら脱穀選別される。このような一連の作業を行なっている際、旋回等を行なう際には刈取装置3を一定量上昇させて旋回し、再び、刈取装置3を下降させて作業を再開する。
【0014】
この刈取装置3を上昇している時において、該刈取装置3とフィードチェン7の回転を停止するが、これは、刈取装置3からフィードチェン7に至る間は連続的に穀稈を存在させるためである。連続的に穀稈を存在させることによって、再び刈取装置3を下げて作業を再開するときに、穀稈が安定して搬送される。特に、供給搬送装置6とフィードチェン7との間の引継ぎ部において、穀稈の搬送姿勢の乱れや、稈こぼれ等が防止できる。
【0015】
この刈取装置3の停止とフィードチェン7の停止は、昇降量記憶手段14に記憶している一定の昇降量に基づいて行なう。即ち、昇降量設定スイッチ14aにてあらかじめ刈取装置3の一定の上昇量を記憶させておき、その位置まで刈取装置3が上昇したことを昇降位置検出手段10が検出すると、その情報が駆動停止出力制御手段15へと送信され、該駆動停止出力制御手段15は、刈取動力断続手段12(本実施例ではテンション26を動かすモータ12aである)とフィードチェン動力断続手段13(本実施例では前述したモータ39)へ信号を出力して、刈取装置3とフィードチェン7の駆動を停止する。
【0016】
その後、刈取装置3を下げて作業を再開する時には、記憶させている位置まで刈取装置3が下がってきたことを昇降位置検出手段10が検出すると、刈取装置3とフィードチェン7は再駆動されて作業が再開される。
このような一連の作業中において、コンバインが湿田等の影響により傾斜すると不具合が生じてくる。例えば、図2のようにコンバインが後傾斜となると、刈取装置3は圃場面から離れてしまうが、この状態のままでは高刈りとなってしまうので、刈取装置3を圃場面から離れた分だけ、さらに下げて刈取作業を行なう。この作業状態において、旋回等のために刈取装置3を上昇させるが、この下げた分の距離Aを上昇させる時間がプラスされてしまう。また、刈取装置3を下降させて刈取作業を再開する時には、前述の距離Aを下降させる時間がプラスされてしまう。
【0017】
そこで、前述のごとく、コンバインが傾斜していない時の刈取装置3の作業状態において、作業状態から旋回等のために上昇させて刈取装置3とフィードチェン7の駆動を停止するまでの時間Tは一定であり、この時間Tをあらかじめ駆動停止出力制御手段15に記憶させておく。そして、コンバインが傾斜していることを傾斜角センサ11が検出すると、時間Tにより刈取装置3とフィードチェン7の駆動を停止するようにする。即ち、昇降量記憶手段14にあらかじめ記憶している、車台2に対する刈取装置3の一定高さの位置ではなくなるので、距離Aは関係なくなる。従って、コンバインが傾斜していても、傾斜していない時と同様に一定時間T後に駆動停止出力制御手段15は停止信号を出して、刈取装置3とフィードチェン7の駆動を停止するように構成する。
【0018】
また、別実施例として、傾斜角センサ11がコンバインの傾斜していることを検出すると、あらかじめ昇降量記憶手段14に記憶している一定の昇降量(刈取装置3とフィードチェン7を停止する位置)を可変するようにしてもよい。
例えば、コンバインが図2のように後に傾斜している時においては、距離A分刈取装置3は下方に下がっているので、その分を差し引いて、一定の昇降量を昇降量記憶手段14に再記憶するようにする。これにより、刈取装置3が距離A分さがっても、影響はなくなる。この時、前記距離Aを求めるには、傾斜角センサ11によって検出されたコンバインの傾斜角度値を用いて三角関数で容易に求めることができる。この計算は、昇降量変更制御手段15にて行なう。
【0019】
これにより、湿田等の影響によりコンバインの後方が沈没して下がっても、刈取装置3を上昇させて該刈取装置3とフィードチェン7の駆動停止までに要する時間は略同じとなる。従って、前述のように刈取装置3とフィードチェン7の駆動停止まで余分な時間が掛からなくなるので、穀稈は脱穀装置8に流れてしまうことなく、確実に刈取装置3からフィードチェン7に至る間に存在することとなる。
【0020】
また、再び刈取装置3を下げて作業を再開する時にも、該刈取装置3とフィードチェン7が駆動を再開してから実際に刈取作業を再開するまでにも、余分な時間がかからなくなるので、その時間の間に穀稈が脱穀装置8に全て流れてしまうことを防止できる。
このように、穀稈は刈取装置3からフィードチェン7に至る間に連続的に存在することとなるので、供給搬送装置6とフィードチェン7との間の引継ぎ部において、穀稈の稈こぼれや、搬送姿勢の乱れの防止ができる。
【0021】
次に、図6〜図8について説明する。
脱穀装置8にて脱穀選別された穀粒は、一時グレンタンク20内へと収納される。該グレンタンク20が穀粒で満杯となると、トラック等の荷台へ穀粒を排出する。この穀粒排出は縦オーガ21aと横オーガ21bからなるオーガ21にて行なが、縦オーガ21aをモータ42で旋回し、横オーガ21bを油圧シリンダ43で上下させて、横オーガ21bの排出口21cを任意の位置まで移動させる。このオーガ21を制御するオーガ操作部44がコンバインの本機側に設けられていると共に、前記横オーガ21bの排出口21cの近傍にもオーガ操作部45が設けられている構成である。
【0022】
オーガ操作部44について説明する。
該オーガ操作部44には、縦オーガ21aの左右方向の旋回、及び、横オーガ21bの上下方向の移動を行なうノブ44aと、排出口21cを目標の位置まで自動で移動させる自動張出しスイッチ44bと、グレンタンク20内の穀粒排出を開始する穀粒排出スイッチ44cと、横オーガ21bをオーガ受け46へ自動で収納する自動収納スイッチ44dが構成されている。
【0023】
また、横オーガ21bに設けているオーガ制御部45においても、縦オーガ21aの左右方向の旋回、及び、横オーガ21bの上下方向の移動を行なうノブ45aと、排出口21cを目標の位置まで自動で移動させる自動張出しスイッチ45bと、グレンタンク20内の穀粒排出を開始する穀粒排出スイッチ45cと、横オーガ21bをオーガ受け46へ自動で収納する自動収納スイッチ45dが構成されている。
【0024】
図7には、オーガ21を制御する電気的構成が示されている。
制御手段101(以下、CPUという)の入力側には、前述のノブ44a,45aの動きを検出するそれぞれのポジションセンサ(図示せず)、自動張出しスイッチ44b,45b、穀粒排出スイッチ44c,45c、自動収納スイッチ44d,45dが接続している。その出力側には、縦オーガ21aを左右方向に旋回するモータ42、横オーガ21bを上下方向に移動する油圧シリンダ43、穀粒を排出するテンション47のテンションモータ47aが接続している構成である。
【0025】
該テンション47とテンションモータ47aについて図8に基づき説明する。
エンジン48からの一部の動力は、グレンタンク20内の穀粒を排出することにも使用される。該グレンタンク20の下部には、穀粒を縦オーガ21aへ向けて搬送する下部ラセン51が設けられていて、その下部ラセン51を駆動する動力は、プーリ49からベルト52伝動でプーリ50へと伝達される。ベルト52をテンション47で張ると動力は伝達され、解除すると動力は伝達されない構成である。該テンション47はテンションモータ47aの回転で移動する。
【0026】
前述のような構成を備えているコンバインにおいて、横オーガ21bの排出口21c近傍に設置しているオーガ操作部45にてオペレータが操作をしている状態で、穀粒排出スイッチ45cを入り状態としてグレンタンク20内の穀粒を排出している時には、自動張出しスイッチ45bと自動収納スイッチ45dが入り状態となっても、CPU101はそれらの入力信号を無視して、オーガ21が動かない構成とする。これは、横オーガ21bにオーガ操作部45が設置されているので、横オーガ21bが動き始めるとオペレータから横オーガ21bと共にオーガ操作部45が離間してしまい、オーガ21の動きや穀粒の排出を止めることができなくなるからである。
【0027】
仮に、穀粒を排出している最中にオーガ21が動くと、排出口21cが排出目標の位置からずれてしまい、その結果、穀粒は飛散してしまうことになるが、これを防止できる。
【0028】
【発明の効果】
本発明は上述のごとく構成したので、湿田等の影響によりコンバインの後方が沈没して下がっても、刈取装置3を上昇させて該刈取装置3とフィードチェン7の駆動停止までに要する時間は略同じとなる。従って、刈取装置3とフィードチェン7の駆動停止まで余分な時間が掛からなくなるので、穀稈は脱穀装置8に流れてしまうことなく、確実に刈取装置3からフィードチェン7に至る間に存在することとなる。
【0029】
また、再び刈取装置3を下げて作業を再開する時にも、該刈取装置3とフィードチェン7が駆動を再開してから実際に刈取作業を再開するまでにも、余分な時間がかからなくなるので、その時間の間に穀稈が脱穀装置8に全て流れてしまうことを防止できる。
従って、穀稈は刈取装置3からフィードチェン7に至る間に連続的に存在することとなるので、供給搬送装置6とフィードチェン7との間の引継ぎ部において、穀稈の稈こぼれや、搬送姿勢の乱れの防止ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの左側面図
【図2】コンバインの左側面図
【図3】左側面図
【図4】伝動機構図
【図5】ブロック図
【図6】斜視図
【図7】ブロック図
【図8】伝動機構図
【符号の説明】
A…距離、
1…走行装置、2…車台、3…刈取装置、4…刈刃、5…株元搬送装置、6…供給搬送装置、7…フィードチェン、8…脱穀装置、9…操作席、10…昇降位置検出手段、11…傾斜角センサ、12…刈取動力断続手段、12a…モータ、13…フィードチェン動力断続手段、14…昇降量記憶手段、14a…昇降量設定スイッチ、15…昇降量変更制御手段、16…分草具、17…引起し装置、18…排稈チェン、19…カッター、20…グレンタンク、21…オーガ、21a…縦オーガ、21b…横オーガ、21c…排出口、22…刈取支持フレーム、23…油圧シリンダ、24…ミッションケース、25…ベルト、26…テンション、27…スプロケット、28…プーリ、29…軸、30…ケース、31…軸、32…歯車、33…歯車群、34…歯車、35…爪部、36…爪部、37…ボス、38…圧縮バネ、39…モータ、40…ケーブル、41シフタ、42…モータ、43…油圧シリンダ、44…オーガ操作部、44a…ノブ、44b…自動張出しスイッチ、44c…穀粒排出スイッチ、44d…自動収納スイッチ、45…オーガ操作部、45a…ノブ、45b…自動張出しスイッチ、45c…穀粒排出スイッチ、45d…自動収納スイッチ、46…オーガ受け、47…テンション、47a…テンションモータ、48…エンジン、49…プーリ、50…プーリ、51…下部ラセン、52…ベルト、 100…CPU、101…制御手段(CPU)。
Claims (1)
- 走行装置1を有する車台2上には、該車台2の前方に設けられた刈取装置3の刈刃4で刈り取られ、刈取装置3の株元搬送装置5と供給搬送装置6を経由して、フィードチェン7に引き継ぎ供給された穀稈を脱穀選別する脱穀装置8と、操作席9を搭載したコンバインにおいて、車台2に対する刈取装置3の昇降位置を検出する昇降位置検出手段10を設け、該昇降位置検出手段10による検出値が昇降量記憶手段14に記憶している昇降量と同じになると刈取装置3の動力を断続する刈取動力断続手段12、及び、フィードチェン7の動力を断続するフィードチェン動力断続手段13とを作動させて刈取装置3とフィードチェン7との駆動を停止する構成とし、前記車台2の前後方向の傾斜角度を検出する傾斜角センサ11を設け、該傾斜角センサ11の後傾斜検出時には、刈取装置3の上昇開始から所定時間経過すると、前記刈取動力断続手段12及びフィードチェン動力断続手段13に駆動停止を出力するようにする駆動停止出力制御手段15を設けたことを特徴とするコンバイン。
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