JP2002017134A - コンバインのオートクラッチ制御装置 - Google Patents

コンバインのオートクラッチ制御装置

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JP2002017134A
JP2002017134A JP2000205033A JP2000205033A JP2002017134A JP 2002017134 A JP2002017134 A JP 2002017134A JP 2000205033 A JP2000205033 A JP 2000205033A JP 2000205033 A JP2000205033 A JP 2000205033A JP 2002017134 A JP2002017134 A JP 2002017134A
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cutting
clutch
lever
processing device
actuator
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JP2000205033A
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English (en)
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Taiji Mizukura
泰治 水倉
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行機体を畦から圃場に乗り入れつつ、刈取
前処理装置を走行機体に対して相対的に上昇させた状態
で、畦際の穀稈を刈取脱穀する場合に、刈取クラッチ1
8が自動的に切り作動しないようにする。 【解決手段】 刈取前処理装置の対機体高さが設定刈高
さよりも高いときで、かつ、刈取昇降レバー56にて刈
取前処理装置の上昇操作を所定時間以上連続的に実行し
たときには、継断用アクチュエータとしての刈取クラッ
チモータ61の駆動にて刈取クラッチ18を切り作動さ
せるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刈取前処理装置が
所定の刈高さよりも高くなれば当該刈取前処理装置への
動力継断用の刈取クラッチを切り作動させ、前記刈高さ
以下であれば前記刈取クラッチを入り作動させることに
より、刈取脱穀作業を迅速に行うようにしたコンバイン
のオートクラッチ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種のコンバインでは、刈
取前処理装置を所定の刈高さ(圃場内の植立穀稈を刈取
るときの刈取前処理装置の高さ、以下同じ)まで下降さ
せる刈取脱穀作業時に、刈取前処理装置への動力継断用
の刈取クラッチを自動的に入り作動させ、刈取前処理装
置を前記所定の刈高さよりも高く上昇させる非農作業時
に、刈取クラッチを自動的に切り作動させるというオー
トクラッチ制御を実行して、刈取脱穀作業を迅速に行う
ようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、走行機体を
畦から圃場に乗り入れつつ畦際の穀稈を刈取脱穀する場
合には、走行機体が前方下向きに傾斜するので、刈取前
処理装置の下端が圃場面に衝突しないように、刈取前処
理装置を走行機体に対して相対的に上昇させた状態にし
なければならない。
【0004】しかし、刈取前処理装置の対機体高さ(走
行機体に対する刈取前処理装置の相対高さ、以下同じ)
を予め設定された所定の刈高さ(以下、設定刈高さとい
う)よりも高くすると、オートクラッチ制御モードの作
動中であれば、刈取クラッチが自動的に切り作動してし
まい、畦際の穀稈を刈取ることができないという問題が
あった。
【0005】そのため作業者は、走行機体を畦から圃場
に乗り入れつつ畦際の穀稈を刈取脱穀するときには、ま
ず、オートクラッチ制御モードを一旦解除して手動モー
ドとし、前記手動操作手段にて刈取前処理装置の昇降操
作を実行しながら走行機体を畦から圃場に乗り入れ、畦
際の穀稈を刈取る。そして、前記走行機体が圃場内に下
り立ったのち、作業者は、再びオートクラッチ制御モー
ドに切り換えて、刈取脱穀作業を続行するというよう
に、極めて煩雑な操作をしなければならないのであっ
た。
【0006】そこで、本発明は、これらの問題を解消し
たコンバインのオートクラッチ制御装置を提供すること
を技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため請求項1に記載の発明は、エンジンを搭載した走
行機体の前部に、刈取前処理装置を昇降用アクチュエー
タにて昇降調節可能に装着する一方、前記刈取前処理装
置の動力継断操作のための刈取クラッチ操作レバーの操
作位置を検知するレバー位置センサと、前記刈取クラッ
チ操作レバーが動力継ぎ位置であることを前記レバー位
置センサにて検知した状態にて、前記刈取前処理装置へ
の動力継断用の刈取クラッチを入り切り作動させる継断
用アクチュエータを制御する制御手段とを備えて成るコ
ンバインにおいて、前記制御手段は、前記刈取前処理装
置の対機体高さが予め設定された設定刈高さよりも高
く、かつ、前記刈取前処理装置を昇降操作する手動操作
手段にて、前記刈取前処理装置が上昇する操作を所定時
間以上連続して実行したときには、前記刈取クラッチを
切り作動させるように前記継断用アクチュエータを駆動
制御するという構成にしたものである。
【0008】そして、請求項2に記載の発明は、エンジ
ンを搭載した走行機体の前部に、刈取前処理装置を昇降
用アクチュエータにて昇降調節可能に装着する一方、前
記刈取前処理装置の動力継断操作のための刈取クラッチ
操作レバーの操作位置を検知するレバー位置センサと、
前記刈取クラッチ操作レバーが動力継ぎ位置であること
を前記レバー位置センサにて検知した状態にて、前記刈
取前処理装置への動力継断用の刈取クラッチを入り切り
作動させる継断用アクチュエータを制御する制御手段と
を備えて成るコンバインにおいて、前記制御手段は、前
記刈取前処理装置に設けた穀稈通過センサが穀稈の通過
を検知している場合には、前記刈取前処理装置を昇降操
作する手動操作手段にて、前記刈取前処理装置が上昇す
る操作を所定時間以上連続して実行したときであって
も、前記刈取クラッチを切り作動させる方向への前記継
断用アクチュエータの駆動制御を実行しないという構成
にしたものである。
【0009】請求項3に記載の発明は、エンジンを搭載
した走行機体の前部に、刈取前処理装置を昇降用アクチ
ュエータにて昇降調節可能に装着する一方、前記刈取前
処理装置の動力継断操作のための刈取クラッチ操作レバ
ーの操作位置を検知するレバー位置センサと、前記刈取
クラッチ操作レバーが動力継ぎ位置であることを前記レ
バー位置センサにて検知した状態にて、前記刈取前処理
装置への動力継断用の刈取クラッチを入り切り作動させ
る継断用アクチュエータを制御する制御手段とを備えて
成るコンバインにおいて、前記制御手段は、前記刈取前
処理装置に設けた穀稈通過センサが穀稈の通過を検知し
ている場合において、前記刈取前処理装置を予め設定さ
れた設定刈高さよりも高い所定高さまで強制的に上昇さ
せるオートリフトスイッチを入り作動させたときには、
前記刈取クラッチを切り作動させる方向への前記継断用
アクチュエータの駆動制御を実行しないという構成にし
たものである。
【0010】請求項4に記載の発明は、エンジンを搭載
した走行機体の前部に、刈取前処理装置を昇降用アクチ
ュエータにて昇降調節可能に装着する一方、前記刈取前
処理装置の動力継断操作のための刈取クラッチ操作レバ
ーの操作位置を検知するレバー位置センサと、前記刈取
クラッチ操作レバーが動力継ぎ位置であることを前記レ
バー位置センサにて検知した状態にて、前記刈取前処理
装置への動力継断用の刈取クラッチを入り切り作動させ
る継断用アクチュエータを制御する制御手段とを備えて
成るコンバインにおいて、前記制御手段は、前記刈取前
処理装置が下降するように前記手動操作手段を操作した
とき、または、前記刈取前処理装置を予め設定された設
定刈高さまで強制的に下降させるオートセットスイッチ
を入り作動させたときには、前記刈取クラッチを入り作
動させる方向への前記継断用アクチュエータの駆動制御
を実行するという構成にしたものである。
【0011】また、請求項5に記載の発明は、エンジン
を搭載した走行機体の前部に、刈取前処理装置を昇降用
アクチュエータにて昇降調節可能に装着する一方、前記
刈取前処理装置の動力継断操作のための刈取クラッチ操
作レバーの操作位置を検知するレバー位置センサと、前
記刈取クラッチ操作レバーが動力継ぎ位置であることを
前記レバー位置センサにて検知した状態にて、前記刈取
前処理装置への動力継断用の刈取クラッチを入り切り作
動させる継断用アクチュエータを制御する制御手段とを
備えて成るコンバインにおいて、前記制御手段は、前記
刈取前処理装置に設けた植立穀稈感知センサが植立穀稈
を感知している場合には、前記刈取前処理装置を昇降操
作する手動操作手段にて、前記刈取前処理装置が上昇す
る操作を所定時間以上連続して実行したときであって
も、前記刈取クラッチを切り作動させる方向への前記継
断用アクチュエータの駆動制御を実行しないという構成
にしたものである。
【0012】請求項6に記載の発明は、エンジンを搭載
した走行機体の前部に、刈取前処理装置を昇降用アクチ
ュエータにて昇降調節可能に装着する一方、前記刈取前
処理装置の動力継断操作のための刈取クラッチ操作レバ
ーの操作位置を検知するレバー位置センサと、前記刈取
クラッチ操作レバーが動力継ぎ位置であることを前記レ
バー位置センサにて検知した状態にて、前記刈取前処理
装置への動力継断用の刈取クラッチを入り切り作動させ
る継断用アクチュエータを制御する制御手段とを備えて
成るコンバインにおいて、前記制御手段は、前記刈取前
処理装置に設けた植立穀稈感知センサが植立穀稈を感知
している場合において、前記刈取前処理装置を予め設定
された設定刈高さよりも高い所定高さまで強制的に上昇
させるオートリフトスイッチを入り作動させたときに
は、前記刈取クラッチを切り作動させる方向への前記継
断用アクチュエータの駆動制御を実行しないという構成
にしたものである。
【0013】
【発明の効果】請求項1のように構成すると、手動操作
手段にて刈取前処理装置が上昇する操作を所定時間以上
連続的に実行して、刈取前処理装置を設定刈高さよりも
高く上昇させたときには、継断用アクチュエータの駆動
にて刈取クラッチが切り作動するから、無駄な動力の消
費を防止することができる。
【0014】走行機体を畦から圃場に乗り入れつつ畦際
の穀稈を刈取脱穀する場合には、前記手動操作手段にて
刈取前処理装置が上昇する操作を所定時間以上連続しな
いように断続的に実行して、刈取前処理装置を徐々に上
昇させると、このときの刈取前処理装置の対機体高さが
設定刈高さより高くなっても、刈取クラッチを入り状態
で保持するから、畦際の穀稈を刈取ることができる。さ
らに、オートクラッチ制御モードと手動モードとを、作
業状態に応じて一々切り換える必要がなくなるから、刈
取脱穀作業の操作が簡単になるのである。
【0015】請求項2のように構成すると、刈取前処理
装置内に取り込んだ穀稈が通過したか否かを検知する穀
稈通過センサが穀稈の通過を検知している場合には、手
動操作手段にて刈取前処理装置が上昇する操作を所定時
間以上連続して実行したときであっても、刈取クラッチ
は入り状態で保持されるから、走行機体を畦から圃場に
乗り入れつつ畦際の穀稈を刈取脱穀する場合において、
刈取前処理装置が上昇するように手動操作手段を操作し
たときには、このときの刈取前処理装置の対機体高さが
設定刈高さより高くなっても、畦際の穀稈を刈取ること
ができる。
【0016】請求項3のように構成すると、穀稈通過セ
ンサが穀稈の通過を検知している場合において、刈取前
処理装置を設定刈高さよりも高い所定高さまで強制的に
上昇させるオートリフトスイッチを入り作動させたとき
には、刈取クラッチは入り状態で保持されるから、走行
機体を畦から圃場に乗り入れつつ畦際の穀稈を刈取脱穀
する場合において、オートリフトスイッチを入り作動さ
せたときには、このときの刈取前処理装置の対機体高さ
が設定刈高さより高くなっても、畦際の穀稈を刈取るこ
とができる。
【0017】請求項4のように構成すると、刈取前処理
装置が下降するように手動操作手段を操作するか、また
は、刈取前処理装置を設定刈高さまで強制的に下降させ
るオートセットスイッチを入り作動させると、刈取クラ
ッチは入り作動して刈取前処理装置に動力伝達すること
ができる。
【0018】請求項5の構成は、請求項2に記載した穀
稈通過センサを、圃場に植立した穀稈を感知する植立穀
稈感知センサに変更したものである。従って、この場合
も、走行機体を畦から圃場に乗り入れつつ畦際の穀稈を
刈取脱穀する場合において、刈取前処理装置が上昇する
ように手動操作手段を操作したときには、このときの刈
取前処理装置の対機体高さが設定刈高さより高くなって
も、畦際の穀稈を刈取ることができる。
【0019】また、請求項6の構成は、請求項3に記載
した穀稈通過センサを前記植立穀稈感知センサに変更し
たものであるから、請求項3の場合と同様に、走行機体
を畦から圃場に乗り入れつつ畦際の穀稈を刈取脱穀する
場合において、オートリフトスイッチを入り作動させた
ときには、このときの刈取前処理装置の対機体高さが設
定刈高さより高くなっても、畦際の穀稈を刈取ることが
できる。
【0020】以上のことから、本発明のオートクラッチ
制御装置によると、刈取前処理装置の刈高さと作業状態
とに応じて、的確に刈取クラッチを入り切り作動させ
て、刈取前処理装置への動力伝達を効率的に実行するこ
とができるのである。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施形
態を、コンバインに適用した場合の図面(図1〜図15
に基づいて説明する。
【0022】図1〜図10は本発明の第一実施形態を示
しており、当該第一実施形態のコンバインは、図1に示
すように、左右一対の走行クローラ2,2にて支持され
た走行機体1の進行方向左側に、フィードチェーン3a
付きの脱穀装置3を搭載し、走行機体1の前部に、昇降
用アクチュエータとしての単動式の油圧シリンダ5にて
昇降調節可能な刈取前処理装置4を配設している。
【0023】刈取前処理装置4における下部フレームの
下方にはバリカン式の刈刃装置6を設け、前記下部フレ
ームの前方には六条分の穀稈引起装置7を配置してい
る。当該穀稈引起装置7とフィードチェーン3aの前端
との間には穀稈搬送装置8を配置し、前記穀稈引起装置
7の下側前方には、分草体9を前記走行機体1の進行方
向に向かって突設している(図1及び図2参照)。
【0024】刈取前処理装置4から搬送された穀稈の根
元部はフィードチェーン3aにて受け継がれて挟持搬送
され、その穀稈の穂先部は脱穀装置3の扱胴3b(図3
参照)にて脱穀される。
【0025】穀稈引起装置7は、図2〜図4に示すよう
に、分草体9を介して取り込んだ穀稈を起立させる引起
タイン70を有する六条分の引起ケース71と、当該各
引起ケース71の後方位置に対向させて配置したスター
ホイル72及び掻込ベルト73とにより構成されてい
る。
【0026】穀稈搬送装置8は、右側二条分の刈取り穀
稈を左斜め後方に搬送する右下部搬送チェーン74及び
右上部搬送タイン75と、中央二条分の刈取り穀稈を前
記右下部搬送チェーン74及び前記右上部搬送タイン7
5の送り中間位置近傍に合流させる中央下部搬送チェー
ン76及び中央上部搬送タイン77と、左側二条分の刈
取り穀稈を前記右下部搬送チェーン74及び前記右上部
搬送タイン75の送り終端位置近傍に合流させる左下部
搬送チェーン78及び左上部搬送タイン79と、前記右
下部搬送チェーン74の送り終端部に合流した六条分の
刈取り穀稈の根元部をフィードチェーン3aに受け渡す
縦搬送チェーン80と、前記右上部搬送タイン75の送
り終端部に合流した六条分の刈取り穀稈の穂先部を脱穀
装置3に搬送する縦搬送タイン81と、前記六条分の刈
取り穀稈における根元部寄り中途部をフィードチェーン
3aに受け渡す第1補助搬送チェーン82a及び第2補
助搬送チェーン82bとにより構成されている(図3及
び図4参照)。
【0027】刈取前処理装置4の昇降フレーム4aに
は、図3に示すように、支軸83を介して、縦搬送チェ
ーン80の送り始端部を取り付けるとともに、この支軸
83を中心として縦搬送チェーン80を回動させるアク
チュエータとしての正逆回転可能な縦搬送モータ84を
配設している。この縦搬送モータ84の正逆回転によ
り、縦搬送チェーン80の送り終端部を前記第1補助搬
送チェーン82aの前端に接離するように回動移動させ
ることができるようになっている。これにより、図4の
実線に示すように、縦搬送チェーン80を反時計方向に
回動させると、最終的にフイードチェン3aにて受け継
がれた穀稈の穂先部は、図4に示す扱胴3bの下辺左寄
りとなり、深扱ぎ状態となる。逆に、縦搬送チェーン8
0を時計方向に回動させると、最終的にフイードチェン
3aにて受け継がれた穀稈の穂先部は、図4に示す扱胴
3bの下辺右寄りとなり、浅扱ぎ状態となる。
【0028】また、穀稈引起装置7の下部前端側には、
図3及び図4に示すように、刈取前処理装置4内に取り
込んだ穀稈が通過したか否かを検知する穀稈通過センサ
85(第一実施形態では三つ)を二条分の穀稈通過箇所
毎に配置している。穀稈搬送装置8と脱穀装置3との間
には、穀稈の穂先部の位置を検出する浅扱位置センサ8
6a及び深扱位置センサ86bから成る扱深さセンサ8
6を設けている。
【0029】走行機体1の右側前部には操縦部としての
操縦室10を配置し、その後方にはグレンタンク11を
配置している。前記操縦室10の下部後方にはエンジン
12を配設している。脱穀装置3の下方には、受網とチ
ャフシーブ等による搖動選別と唐箕ファンの風による風
選別とを行う選別装置(図示せず)を設けている。
【0030】当該選別装置にて選別されてスクリューコ
ンベア28(図5参照)付きの一番受樋(図示せず)に
集積された穀粒は、一旦グレンタンク11内に集められ
たのち、排出オーガ13を介して穀粒移送用のトラック
(図示せず)の荷台等に排出される。なお、排藁は、フ
ィードチェーン3aの後端で排藁チェーン31(図5参
照)に受け継がれて走行機体1の後端から圃場に排出さ
れる。
【0031】次に、コンバインの動力伝達系統について
図5を用いて説明する。エンジン12からの出力の一方
は、クラッチ14を介してグレンタンク11内の底コン
ベア15及び縦コンベア16に動力伝達し、次いで排出
オーガ13のスクリューコンベア(図示せず)に動力伝
達される。
【0032】エンジン12からの他の出力は、動力分岐
用ミッション17を介して、扱胴駆動軸20、選別駆動
軸21、走行用の油圧モータ油圧ポンプ式(HST式)
走行駆動部22への駆動軸23及び刈取前処理装置4へ
の定速回転駆動軸24に動力伝達される。この場合、動
力分岐用ミッション17内には、刈取クラッチ18と脱
穀クラッチ19とが備えられており、脱穀クラッチ19
を介してエンジン12からの動力伝達の入り切りを実行
し、扱胴駆動軸20及び選別駆動軸21を介して、フィ
ードチェーン3a、扱胴3b、処理胴25、送風ファン
26、唐箕ファン27、一番受樋のスクリューコンベア
28、二番受樋のスクリューコンベア29、還元コンベ
ア30、排藁チェーン31、搖動選別機構32、吸引フ
ァン33及び排藁カッタ34、さらには、FCクラッチ
35を介してフィードチェーン3aの後端にそれぞれ動
力伝達される。
【0033】他方、動力分岐用ミッション17内の刈取
クラッチ18を介しての出力は、定速回転駆動軸24の
回転速度がHST式走行駆動部22より出力する刈取同
調駆動軸36の回転速度よりも速い場合に、定速回転駆
動軸24から、刈取同調駆動軸36に設けられたワンウ
ェイクラッチ37を介して、刈取軸38に動力伝達され
る。刈取同調駆動軸36の回転速度の方が速い場合に
は、刈取同調駆動軸36からの出力がワンウェイクラッ
チ37を介して刈取軸38に動力伝達される。なお、ワ
ンウェイクラッチ37は、HST式走行駆動部22が正
回転時のみ動力伝達可能に構成されている。
【0034】従って、走行機体1を前進走行させつつ通
常の刈取脱穀作業を実行するときには、動力分岐用ミッ
ション17の刈取クラッチ18及び脱穀クラッチ19を
入り状態に、かつ、FCクラッチ35も入り状態にし、
HST式走行駆動部22の出力に同調させた回転数の刈
取同調駆動軸36を介して、刈取軸38を駆動させて刈
取前処理装置4を同調駆動させる一方、扱胴駆動軸20
及び選別駆動軸21を駆動させて、フィードチェーン3
aや扱胴3b等を一定速度で駆動させる。
【0035】なお、刈取クラッチ18は、刈取前処理装
置4内に刈取り穀稈を残すことがないように、刈取クラ
ッチ18を切り作動させるための各操作(詳細は後述す
る)を実行して、所定時間(穀稈通過センサ85にて検
知され、刈刃装置6にて刈取られた直後の穀稈がフィー
ドチェーン3aに受け継がれるまでの時間より長い時
間)経過したのち切り作動するように構成されている。
【0036】次に、刈取前処理装置4の刈高さを昇降制
御する構成について説明する。刈取前処理装置4の対地
高さ(圃場面に対する刈取前処理装置の高さ、以下同
じ)を検出する超音波センサ39は、刈取前処理装置4
の下部であって、操縦室10寄りの部位に設けたブラケ
ット(図示せず)に取り付け、当該超音波センサ39に
おける発信器39aの発信部と同じく受信器39bの受
信部とを、圃場面に向けるようにしている。超音波セン
サ39の設置高さと刈刃装置6の設置高さとが異なる場
合には、超音波センサ39の検出値から所定の換算によ
り刈取前処理装置4の対地高さを求めるようにしてい
る。
【0037】刈取前処理装置4の対機体高さ(走行機体
1に対する刈取前処理装置4の相対高さ、以下同じ)を
検出する昇降ポジションセンサ40は、先端を刈取前処
理装置4に装着した昇降フレーム4aにおける基端に取
り付けられており、当該昇降フレーム4aの回動角度を
検出することによって、刈取前処理装置4の対機体高さ
を求めるように構成されている(図4及び図10参
照)。
【0038】次に、操縦室10に備わる各種操作用のレ
バー、スイッチ類の構成について図6及び図7を用いて
説明する。操縦室10の操縦座席45の前方には、走行
機体1を操向操作する操向丸ハンドル46を備え、操縦
座席45の左方には、前後に長いサイドコラム47を配
置している。
【0039】このサイドコラム47上には、エンジン1
2からの動力を変速させる主変速レバー48や、刈取前
処理装置4及び脱穀装置3の動力継断操作のためのクラ
ッチ操作レバー49等の各種レバー及び各種操作用のス
イッチ類を配置している。前記各種操作用のスイッチ類
の中には、刈取前処理装置4の刈高さを予め設定するた
めの可変抵抗器等から成る刈高さ設定器50と、扱深さ
センサ86の検出情報に基づいて穀稈の扱深さを自動調
節する自動扱深さ制御モードの入り切り操作のための扱
深さ自動調節スイッチ87とが含まれる。
【0040】扱深さ自動調節スイッチ87は、スイッチ
を一度押下すると押下された位置でロックし、さらにも
う一度押下すると元の位置に復帰する単動式のプッシュ
スイッチである。
【0041】扱深さ自動調節スイッチ87を一度押下し
た場合において、浅扱位置センサ86aが穀稈の存在を
検出し、深扱位置センサ86bが穀稈の存在を検出して
いない状態では、扱胴3bに対する穀稈の穂先部が脱穀
に適した位置にあると判断し、縦搬送チェーン80の送
り終端部の位置をそのまま保持する。
【0042】また、扱深さ自動調節スイッチ87を一度
押下した場合において、浅扱位置センサ86a及び深扱
位置センサ86bがともに穀稈の存在を検出しない状態
では、扱胴3bに対する穀稈の穂先部が走行機体1の進
行方向左側のいわゆる浅扱側(穂先部が扱胴3bにて浅
く脱穀される)に位置していると判断し、縦搬送チェー
ン80の送り終端部を縦搬送モータ84の駆動にて走行
機体1の進行方向右側(深扱側)へ強制移動させる。
【0043】さらに、扱深さ自動調節スイッチ87を一
度押下した場合において、浅扱位置センサ86a及び深
扱位置センサ86bがともに穀稈の存在を検出している
状態では、扱胴3bに対する穀稈の穂先部が走行機体1
の進行方向右側のいわゆる深扱側(穂先部が扱胴3bに
て深く脱穀される)に位置していると判断し、縦搬送チ
ェーン80の送り終端部を縦搬送モータ84の駆動にて
走行機体1の進行方向左側(浅扱側)へ強制移動させ
る。
【0044】一度押下した扱深さ自動調節スイッチ87
をもう一度押下すると、自動扱深さ制御モードを解除す
る。
【0045】クラッチ操作レバー49は、図6に示すよ
うに、平面視略L字状に穿設したガイド溝53に沿っ
て、左右方向及び前後方向に回動可能に構成されてい
る。
【0046】作業者がクラッチ操作レバー19をガイド
溝53の左右溝部53aにおける左端位置に傾動させる
と、両クラッチ18,19は刈取前処理装置4及び脱穀
装置3への動力伝達を遮断した切り状態となり、前記左
右溝部53aの右端位置(ガイド溝53の前後溝部53
bにおける後端位置でもある)に傾動させると、脱穀ク
ラッチ19のみが脱穀装置3へ動力を伝達する入り状態
となって、刈取クラッチ18は切り状態で保持され、ガ
イド溝53の前後溝部53bの前端位置に傾動させる
と、脱穀クラッチ19は入り状態で保持され、刈取クラ
ッチ18が後述する条件に応じて入り切り作動可能とな
るように構成されている。
【0047】第一実施形態では、このように、刈取前処
理装置4の動力継断操作のための刈取クラッチ操作レバ
ーと、脱穀装置3の動力継断操作のための脱穀クラッチ
操作レバーとを、一本のクラッチ操作レバー49で兼ね
るように構成されている。
【0048】また、ガイド溝53の左右溝部53aに
は、クラッチ操作レバー49がガイド溝53の左右溝部
53aにおける左端位置(脱穀装置3に対する動力断ち
位置に相当する)にあるか、または、左右溝部53aの
右端位置(脱穀装置3に対する動力継ぎ位置に相当す
る)にあるかを検知する脱穀レバー位置センサ51を配
置し、同じく前後溝部53bには、クラッチ操作レバー
49がガイド溝53の前後溝部53bにおける後端位置
(刈取前処理装置4に対する動力断ち位置に相当する)
にあるか、または、前後溝部53bの前端位置(刈取前
処理装置4に対する動力継ぎ位置に相当する)にあるか
を検知する刈取レバー位置センサ52を配置している。
【0049】以上の構成から明らかなように、第一実施
形態では、クラッチ操作レバー49がガイド溝53の左
右溝部53aにおける右端側にあることを脱穀レバー位
置センサ51にて検知して、脱穀クラッチ19を入り状
態とし、かつ、このクラッチ操作レバー49が前後溝部
53bの前端位置にあることを刈取レバー位置センサ5
2にて検知しているときのみ、後述する条件に応じて刈
取クラッチ18を入り切り作動させることができる。す
なわち、脱穀装置3へ動力を伝達しているときには、後
述する条件に応じて刈取前処理装置4へ動力を伝達した
り遮断したりすることができるが、脱穀装置3への動力
伝達を遮断しているときに、刈取前処理装置4へ動力を
伝達することはない。
【0050】図7に示すように、主変速レバー48の握
り部の側面には、刈高さ設定器50にて予め設定された
設定刈高さよりも高い所定高さまで刈取前処理装置4を
強制的に上昇させるオートリフトスイッチ54と、刈取
前処理装置4を設定刈高さに位置するように下降させる
オートセットスイッチ55とを設けている。同じく握り
部の前面側には、刈取前処理装置4を手動にて昇降操作
する手動操作手段としての刈取昇降レバー56と、穀稈
の扱深さを手動で調節する扱深さ調節レバー88とを配
置している。
【0051】オートリフトスイッチ54及びオートセッ
トスイッチ55は、各スイッチの一回の押下により1つ
のONパルス信号が出るいわゆるプッシュスイッチであ
り、ノンロック式のものである。刈取昇降レバー56
は、前後傾動可能で中立位置に自動復帰するように付勢
されており、刈取昇降レバー56を前方向(主変速レバ
ー48の握り部から遠ざける方向)に傾倒する間は、刈
取前処理装置4を下降させ続け、後方向(主変速レバー
48の握り部に近づける方向)に傾倒する間は、上昇さ
せ続けるように構成されている。
【0052】また、扱深さ調節レバー88も、前後傾動
可能で中立位置に自動復帰するように付勢されており、
扱深さ調節レバー88を前方向に傾倒する間は、縦搬送
チェーン80の送り終端部を縦搬送モータ84の駆動に
て走行機体1の進行方向右側へ移動させ続け(図4の実
線状態参照)、後方向に傾倒する間は、縦搬送チェーン
80の送り終端部を縦搬送モータ84の駆動にて走行機
体1の進行方向左側へ移動させ続けるように構成されて
いる(図4の二点鎖線状態参照)。
【0053】次に、オートクラッチ制御を実行する構成
について図8を用いて説明する。図8は、この制御を実
行する制御手段としてのマイクロコンピュータ等のコン
トローラ57における機能ブロック図である。このコン
トローラ57は、図示しないが、各種演算を実行する中
央処理装置(CPU)のほか、制御プログラムを記憶さ
せるための読み出し専用メモリ(ROM)、各種データ
を記憶させるための随時読み書き可能メモリ(RA
M)、各種入力部及び出力部に接続してデータを伝送す
るための入出力インターフェイス等を備えている。
【0054】コントローラ57の入力インターフェイス
には、操縦室10のサイドコラム47上に設けた刈高さ
設定器50及び扱深さ自動調節スイッチ87と、クラッ
チ操作レバー49の左右方向の操作位置を検知する脱穀
レバー位置センサ51と、クラッチ操作レバー49の前
後方向の操作位置を検知する刈取レバー位置センサ52
と、主変速レバー48の握り部の側面に設けたオートリ
フトスイッチ54及びオートセットスイッチ55と、同
じく握り部の前面側に設けた刈取昇降レバー56及び扱
深さ調節レバー88と、縦搬送チェーン80の送り終端
部の位置を検出する縦搬送ポジションセンサ89と、刈
取前処理装置4に設けた各穀稈通過センサ85、浅扱位
置センサ86a及び深扱位置センサ86bと、超音波セ
ンサ39の発信器39aにつながる発信駆動回路59
と、同じく受信器39bにつながる受信増幅回路60
と、昇降ポジションセンサ40とを各々接続している。
【0055】超音波センサ39の発信器39aは、コン
トローラ57からの指令により発信駆動回路59を介し
て適宜時間間隔で超音波を発信し、被検出物等に反射さ
れた反射波は受信器39bにて受信され、その検出信号
は、受信増幅回路60を介してコントローラ57に入力
される。また、昇降ポジションセンサ40の検出信号
は、図示しないA/D変換器を介して、適宜時間間隔で
コントローラ57に入力される。
【0056】他方、出力インターフェイスには、刈取ク
ラッチ18を入り切り作動させる継断用アクチュエータ
としての正逆回転可能な刈取クラッチモータ61のモー
タ駆動回路62と、脱穀クラッチ19を入り切り作動さ
せる継断用アクチュエータとしての正逆回転可能な脱穀
クラッチモータ67のモータ駆動回路68と、縦搬送チ
ェーン80を回動させるアクチュエータとしての正逆回
転可能な縦搬送モータ84のモータ駆動回路90と、油
圧シリンダ5の作動を制御する電磁制御弁63の制御弁
駆動回路64とを各々接続している。
【0057】次に、コントローラ57によるオートクラ
ッチ制御の態様について、図9のフローチャートを用い
て説明する。ここで、刈取前処理装置4の設定刈高さH
0及び後述する所定時間M0,T0に関するデータは、
それぞれROMに記憶させることで予め設定しておく。
【0058】まず、スタートに続き、刈取レバー位置セ
ンサ52が入り状態か否かを判別する(S1)。刈取レ
バー位置センサ52が切り状態のときには(S1:N
O)、クラッチ操作レバー49がガイド溝53における
前後溝部53bの後端側、すなわち、刈取前処理装置へ
の動力断ち位置側にあり、刈取クラッチ18は切り状態
であるから、リターンする。刈取レバー位置センサ52
が入り状態のときには(S1:YES)、クラッチ操作
レバー49がガイド溝53における前後溝部53bの前
端位置、すなわち、刈取前処理装置への動力継ぎ位置に
あるから、次いで、穀稈通過センサ85が刈取前処理装
置4内に取り込んだ穀稈の通過を検知しているか否かを
判別する(S2)。
【0059】穀稈通過センサ85が穀稈の通過を検知し
ているときには(S2:YES)、後述するステップS
7へ行く。穀稈通過センサ85が穀稈の通過を検知して
いないときには(S2:NO)、オートリフトスイッチ
54が入り状態か否かを判別する(S3)。オートリフ
トスイッチ54が入り状態のときには(S3:YE
S)、刈取クラッチ18が入り状態であれば、所定時間
M0経過後に刈取クラッチモータ61の駆動にて刈取ク
ラッチ18を切り作動させる(S4)。ここで、所定時
間M0は、穀稈通過センサ85にて検知され、刈刃装置
6にて刈取られた直後の穀稈がフィードチェーン3aに
受け継がれるまでの時間以上となるように設定されてい
る。オートリフトスイッチ54が切り状態のときには
(S3:NO)、昇降ポジションセンサ40からの検出
情報より求めた刈取前処理装置4の対機体高さHが、刈
高さ設定器50にて予め設定された設定刈高さH0以上
か否かを判別する(S5)。
【0060】対機体高さHが設定刈高さH0よりも小さ
いと判断されたときには(S5:NO)、後述するステ
ップS7へ行く。対機体高さHが設定刈高さH0以上で
あると判断されたときには(S5:YES)、刈取昇降
レバー56を後方向(主変速レバー48の握り部に近づ
ける方向)に傾倒させている時間Tが所定時間T0以上
か否か、すなわち、刈取昇降レバー56にて刈取前処理
装置4の上昇操作を所定時間T0以上実行したか否かを
判別する(S6)。後方向傾倒時間Tが所定時間T0よ
りも短いときには(S6:NO)、後述するステップS
7へ行く。後方向傾倒時間Tが所定時間T0以上のとき
には(S6:YES)、ステップS4ヘ行き、刈取クラ
ッチ18が入り状態であれば、所定時間M0経過後に、
刈取クラッチモータ61の駆動にて刈取クラッチ18を
切り作動させる。
【0061】次いで、オートセットスイッチ55が入り
状態か否かを判別する(S7)。オートセットスイッチ
55が入り状態のときには(S7:YES)、刈取クラ
ッチ18が切り状態であれば、刈取クラッチモータ61
の駆動にて刈取クラッチ18を入り作動させる(S
9)。オートセットスイッチ55が切り状態のときには
(S7:NO)、刈取昇降レバー56を前方向(主変速
レバー48の握り部から遠ざける方向)に傾倒させたか
否か、すなわち、刈取昇降レバー56にて刈取前処理装
置4の下降操作を実行したか否かを判別する(S8)。
刈取昇降レバー56を前方向に傾倒させていないときに
は(S8:NO)、その後リターンする。刈取昇降レバ
ー56を前方向に傾倒させているときには(S8:YE
S)、ステップS9へ行き、刈取クラッチ18が切り状
態であれば、刈取クラッチモータ61の駆動にて刈取ク
ラッチ18を入り作動させ、その後リターンする。
【0062】以上のように制御すると、まず、刈取昇降
レバー56を後方向(主変速レバー48の握り部に近づ
ける方向)に所定時間T0以上連続的に傾倒させ、刈取
前処理装置4を設定刈高さH0よりも高く上昇させたと
きには、継断用アクチュエータとしての刈取クラッチモ
ータ61の駆動にて刈取クラッチ18が切り作動するか
ら、無駄な動力の消費を防止することができる。
【0063】図10に示すように、走行機体1を畦65
から圃場66に乗り入れつつ畦際の穀稈を刈取脱穀する
場合には、前記走行機体1が高い畦65から圃場66に
向かって前方下向きに傾斜するから、刈取前処理装置4
の下端が圃場面に衝突しないように、刈取昇降レバー5
6を後方向に所定時間T0よりも短い時間で断続的に傾
倒させ、刈取前処理装置4を徐々に上昇させると、この
ときの刈取前処理装置4の対機体高さが設定刈高さH0
より高くなっても、刈取クラッチ18を入り状態で保持
するから、畦際の植立穀稈44を刈取ることができる。
さらに、従来技術のように、オートクラッチ制御モード
と手動モードとを、作業状態に応じて一々切り換える必
要がなくなるから、刈取脱穀作業の操作が簡単になる。
【0064】それから、穀稈通過センサ85が穀稈の通
過を検知している場合には、刈取昇降レバー56を後方
向に所定時間T0以上連続的に傾倒させたときであって
も、刈取クラッチ18は入り状態で保持されるから、走
行機体1を畦65から圃場66に乗り入れつつ畦際の穀
稈を刈取脱穀する場合において、刈取昇降レバー56を
後方向に傾倒させたとき、すなわち、刈取昇降レバー5
6を上昇操作したときには、このときの刈取前処理装置
4の対機体高さHが設定刈高さH0より高くなっても、
刈取クラッチ18は切り作動せず、畦際の植立穀稈44
を刈取ることができる。
【0065】また、穀稈通過センサ85が穀稈の通過を
検知している場合において、オートリフトスイッチ54
を入り作動させたときには、刈取クラッチ18は入り状
態で保持されるから、走行機体1を畦65から圃場66
に乗り入れつつ畦際の穀稈を刈取脱穀する場合におい
て、オートリフトスイッチ54を入り作動させたときに
は、このときの刈取前処理装置4の対機体高さHが設定
刈高さH0より高くなっても、畦際の植立穀稈44を刈
取ることができる。
【0066】さらに、刈取昇降レバー56を前方向(主
変速レバー48の握り部から遠ざける方向)に傾倒させ
る、すなわち、刈取昇降レバー56を下降操作するか、
または、オートセットスイッチ55を入り作動させる
と、刈取クラッチ18は入り作動して刈取前処理装置4
に動力伝達することができる。
【0067】以上のことから、第一実施形態のオートク
ラッチ制御装置によると、刈取前処理装置4の刈高さと
作業状態とに応じて、的確に刈取クラッチ18を入り切
り作動させて、刈取前処理装置4への動力伝達を効率的
に実行することができるのである。
【0068】図11〜図15は、本発明の第二実施形態
を示している。ここで、第二実施形態において、その構
成及び作用が第一実施形態と変わらないものについて
は、第一実施形態のものと同じ符号を付して、その詳細
な説明を省略する。
【0069】まず、田植え時の条方向(図13のY方
向)に沿って刈取りする(以下、条刈りという)とき及
び前記条方向に対して略直交する方向(図13のX方
向)に刈取りする(以下、横刈りという)ときに、各穀
稈列に沿うように走行機体1の操向を制御する構成につ
いて説明する。
【0070】図11及び図12に示すように、穀稈引起
装置7の下側前方に適宜間隔で配置された7つの分草体
9のうち、走行機体1の進行方向に向かって右端の分草
体9における下面側には、平面視略L字状(基端側が走
行機体1の進行方向と略直角方向に延び、先端側が走行
機体1の進行方向に対して後ろ斜め方向に延びる形状)
の触角レバー41a付きの端部センサ41を配置してい
る。
【0071】この端部センサ41の触角レバー41a
は、平面視で反時計回り方向の回動角(図12(B)の
実線状態から二点鎖線状態まで)の差異により4段階の
検出値を検出できるものであり、走行機体1は、この4
つの段階に応じて、右旋回、直進、左旋回の3つの操向
動作を実行するように構成されている。
【0072】他方、走行機体1の進行方向に向かって左
端の分草体9の右側に隣接する分草体9の下面側には、
右方向に突出して平面視で反時計回り方向に回動可能な
触角レバー42a付きの第一感知センサ42と、左方向
に突出して平面視で時計回り方向に回動可能な触覚レバ
ー43a付きの第二感知センサ43とを配置する。
【0073】なお、両触角レバー42a,43a間の距
離は、圃場に植立した穀稈44の列方向(図13のX方
向)の株間隔L2より長く、かつ、条方向(図13のY
方向)の株間隔L1より短く設定されている。通常、条
方向の株間隔L1は30cm前後であり、列方向の株間
隔L2は15cm前後である。
【0074】図13のX方向に走行機体1が進行してい
るときには、株間隔がL2と小さいから、感知センサ4
2,43の両触角レバー42a,43aがほぼ同時に進
行方向左右両側の植立穀稈44に接触して、植立穀稈4
4の存在を認識する。図13のY方向に走行機体1が進
行しているときには、感知センサ42,43がほぼ同時
に植立穀稈44を感知することがない。従って、感知セ
ンサ42,43の検出結果により、自動的に走行機体1
が横刈り方向に進行しているか、あるいは、条刈り方向
に進行しているかが認識できる。
【0075】第二実施形態では、端部センサ41及び感
知センサ42,43が刈取前処理装置4に設けた植立穀
稈感知センサに相当する。
【0076】次に、第二実施形態でのオートクラッチ制
御を実行する構成について図13を用いて説明する。図
13は、この制御を実行する制御手段としてのマイクロ
コンピュータ等のコントローラ57における機能ブロッ
ク図である。前記コントローラ57において、第一実施
形態と異なる点は、植立穀稈感知センサとしての端部セ
ンサ41、第一感知センサ42及び第二感知センサ43
がそれぞれ入力インターフェイスに接続されている点で
ある。
【0077】次に、コントローラ57によるオートクラ
ッチ制御の態様について、図15のフローチャートを用
いて説明する。ここで、刈取前処理装置4の設定刈高さ
H0及び後述する所定時間T0に関するデータは、それ
ぞれROMに記憶させることで予め設定しておく。
【0078】まず、スタートに続き、刈取レバー位置セ
ンサ52が入り状態か否かを判別する(P1)。刈取レ
バー位置センサ52が切り状態のときには(P1:N
O)、クラッチ操作レバー49がガイド溝53における
前後溝部53bの後端側、すなわち、刈取前処理装置へ
の動力断ち位置側にあり、刈取クラッチ18は切り状態
であるから、リターンする。刈取レバー位置センサ52
が入り状態のときには(P1:YES)、クラッチ操作
レバー49がガイド溝53における前後溝部53bの前
端位置、すなわち、刈取前処理装置への動力継ぎ位置に
あるから、次いで、植立穀稈感知センサとしての端部セ
ンサ41、第一感知センサ42及び第二感知センサ43
のうちいずれか1つでも植立穀稈を感知しているか否か
を判別する(P2)。
【0079】前記センサ41,42,43のうちいずれ
か1つでも植立穀稈を感知しているときには(P2:Y
ES)、後述するステップP7へ行く。前記センサ4
1,42,43の全てが植立穀稈を感知していないとき
には(P2:NO)、オートリフトスイッチ54が入り
状態か否かを判別する(P3)。オートリフトスイッチ
54が入り状態のときには(P3:YES)、刈取クラ
ッチ18が入り状態であれば、刈取クラッチモータ61
の駆動にて刈取クラッチ18を切り作動させる(P
4)。オートリフトスイッチ54が切り状態のときには
(P3:NO)、昇降ポジションセンサ40からの検出
情報より求めた刈取前処理装置4の対機体高さHが、刈
高さ設定器50にて予め設定された設定刈高さH0以上
か否かを判別する(P5)。
【0080】対機体高さHが設定刈高さH0よりも小さ
いと判断されたときには(P5:NO)、後述するステ
ップP7へ行く。対機体高さHが設定刈高さH0以上で
あると判断されたときには(P5:YES)、刈取昇降
レバー56を後方向(主変速レバー48の握り部に近づ
ける方向)に傾倒させている時間Tが所定時間T0以上
か否か、すなわち、刈取昇降レバー56にて刈取前処理
装置4の上昇操作を所定時間T0以上実行したか否かを
判別する(P6)。後方向傾倒時間Tが所定時間T0よ
りも短いときには(P6:NO)、後述するステップP
7へ行く。後方向傾倒時間Tが所定時間T0以上のとき
には(P6:YES)、ステップP4ヘ行き、刈取クラ
ッチ18が入り状態であれば、刈取クラッチモータ61
の駆動にて刈取クラッチ18を切り作動させる。
【0081】次いで、オートセットスイッチ55が入り
状態か否かを判別する(P7)。オートセットスイッチ
55が入り状態のときには(P7:YES)、刈取クラ
ッチ18が切り状態であれば、刈取クラッチモータ61
の駆動にて刈取クラッチ18を入り作動させる(P
9)。オートセットスイッチ55が切り状態のときには
(P7:NO)、刈取昇降レバー56を前方向(主変速
レバー48の握り部から遠ざける方向)に傾倒させたか
否か、すなわち、刈取昇降レバー56にて刈取前処理装
置4の下降操作を実行したか否かを判別する(P8)。
刈取昇降レバー56を前方向に傾倒させていないときに
は(P8:NO)、その後リターンする。刈取昇降レバ
ー56を前方向に傾倒させているときには(P8:YE
S)、ステップS9へ行き、刈取クラッチ18が切り状
態であれば、刈取クラッチモータ61の駆動にて刈取ク
ラッチ18を入り作動させ、その後リターンする。
【0082】以上のように制御すると、まず、端部セン
サ41、第一感知センサ42及び第二感知センサ43の
うちいずれか1つでも植立穀稈44を感知している場合
には、刈取昇降レバー56を後方向に所定時間T0以上
連続的に傾倒させたときであっても、刈取クラッチ18
は入り状態で保持されるから、走行機体1を畦65から
圃場66に乗り入れつつ畦際の穀稈を刈取脱穀する場合
において、刈取昇降レバー56を後方向に傾倒させたと
き、すなわち、刈取昇降レバー56を上昇操作したとき
には、このときの刈取前処理装置4の対機体高さHが設
定刈高さH0より高くなっても、刈取クラッチ18は切
り作動せず、畦際の植立穀稈44を刈取ることができ
る。
【0083】また、端部センサ41、第一感知センサ4
2及び第二感知センサ43のうちいずれか1つでも植立
穀稈44を感知している場合において、オートリフトス
イッチ54を入り作動させたときには、刈取クラッチ1
8は入り状態で保持されるから、走行機体1を畦65か
ら圃場66に乗り入れつつ畦際の穀稈を刈取脱穀する場
合において、オートリフトスイッチ54を入り作動させ
たときには、このときの刈取前処理装置4の対機体高さ
Hが設定刈高さH0より高くなっても、刈取クラッチ1
8は切り作動せず、畦際の植立穀稈44を刈取ることが
できる。
【0084】従って、第二実施形態では、第一実施形態
の穀稈通過センサ85による作用効果を、植立穀稈感知
センサとしての端部センサ41、第一感知センサ42及
び第二感知センサ43により得ることができ、この場合
も、刈取前処理装置4の刈高さと作業状態とに応じて、
的確に刈取クラッチ18を入り切り作動させて、刈取前
処理装置4への動力伝達を効率的に実行できるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態におけるコンバインの左側面図で
ある。
【図2】コンバインの平面図である。
【図3】刈取前処理装置の概略側面図である。
【図4】刈取前処理装置における穀稈引起装置、穀稈搬
送装置及び扱深さセンサ等の各配置関係を示す正面図で
ある。
【図5】コンバインの動力伝達系統を示すスケルトン図
である。
【図6】操縦室の概略平面図である。
【図7】操縦室における主変速レバーの概略斜視図であ
る。
【図8】コントローラの機能ブロック図である。
【図9】オートクラッチ制御についてのフローチャート
である。
【図10】コンバインが畦に乗り入れた状態を示す図で
ある。
【図11】第二実施形態におけるコンバインの平面図で
ある。
【図12】植立穀稈感知センサとしての端部センサ、第
一感知センサ及び第二感知センサを示す平面図である。
【図13】圃場の株間隔を示す図である。
【図14】コントローラの機能ブロック図である。
【図15】オートクラッチ制御についてのフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 走行機体 4 刈取前処理装置 10 操縦室 17 動力分岐用ミッション 18 刈取クラッチ 22 HST式走行駆動部 24 定速回転駆動軸 36 刈取同調駆動軸 38 刈取軸 40 昇降ポジションセンサ 48 主変速レバー 49 クラッチ操作レバー 53 ガイド溝 54 オートリフトスイッチ 55 オートセットスイッチ 56 手動操作手段としての刈取昇降レバー 57 コントローラ 61 継断用アクチュエータとしての刈取クラッチモー
タ 80 縦搬送チェーン 84 縦搬送モータ 85 穀稈通過センサ 87 扱深さ自動調節スイッチ 88 扱深さ調節レバー 41 端部センサ 42 第一感知センサ 43 第二感知センサ
フロントページの続き Fターム(参考) 2B074 AA01 AC02 BA18 CB03 CD09 DA01 DA02 DB03 DB04 DC01 DC05 DE05 EA03 EB03 EB07 EB15 EC01 EC02 EE02 FA01 FA03 FA04 FC02 2B076 AA03 DA05 DB06 DC01 DD01 EA03 EA09 EC11 EC13 EC19 EC23 ED18 2B382 GA03 GA09 GC01 GC03 GC04 GC21 GC25 HB02 HF02 HF14 JA02 JA13 JA21 LA06 LA19 LA27 LA33 LA47 LA52 LA55 LB02 LB16 LC04 LC06 LC08 LD05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンを搭載した走行機体の前部に、
    刈取前処理装置を昇降用アクチュエータにて昇降調節可
    能に装着する一方、前記刈取前処理装置の動力継断操作
    のための刈取クラッチ操作レバーの操作位置を検知する
    レバー位置センサと、前記刈取クラッチ操作レバーが動
    力継ぎ位置であることを前記レバー位置センサにて検知
    した状態にて、前記刈取前処理装置への動力継断用の刈
    取クラッチを入り切り作動させる継断用アクチュエータ
    を制御する制御手段とを備えて成るコンバインにおい
    て、 前記制御手段は、前記刈取前処理装置の対機体高さが予
    め設定された設定刈高さよりも高く、かつ、前記刈取前
    処理装置を昇降操作する手動操作手段にて、前記刈取前
    処理装置が上昇する操作を所定時間以上連続して実行し
    たときには、前記刈取クラッチを切り作動させるように
    前記継断用アクチュエータを駆動制御することを特徴と
    するコンバインのオートクラッチ制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジンを搭載した走行機体の前部に、
    刈取前処理装置を昇降用アクチュエータにて昇降調節可
    能に装着する一方、前記刈取前処理装置の動力継断操作
    のための刈取クラッチ操作レバーの操作位置を検知する
    レバー位置センサと、前記刈取クラッチ操作レバーが動
    力継ぎ位置であることを前記レバー位置センサにて検知
    した状態にて、前記刈取前処理装置への動力継断用の刈
    取クラッチを入り切り作動させる継断用アクチュエータ
    を制御する制御手段とを備えて成るコンバインにおい
    て、 前記制御手段は、前記刈取前処理装置に設けた穀稈通過
    センサが穀稈の通過を検知している場合には、前記刈取
    前処理装置を昇降操作する手動操作手段にて、前記刈取
    前処理装置が上昇する操作を所定時間以上連続して実行
    したときであっても、前記刈取クラッチを切り作動させ
    る方向への前記継断用アクチュエータの駆動制御を実行
    しないことを特徴とするコンバインのオートクラッチ制
    御装置。
  3. 【請求項3】 エンジンを搭載した走行機体の前部に、
    刈取前処理装置を昇降用アクチュエータにて昇降調節可
    能に装着する一方、前記刈取前処理装置の動力継断操作
    のための刈取クラッチ操作レバーの操作位置を検知する
    レバー位置センサと、前記刈取クラッチ操作レバーが動
    力継ぎ位置であることを前記レバー位置センサにて検知
    した状態にて、前記刈取前処理装置への動力継断用の刈
    取クラッチを入り切り作動させる継断用アクチュエータ
    を制御する制御手段とを備えて成るコンバインにおい
    て、 前記制御手段は、前記刈取前処理装置に設けた穀稈通過
    センサが穀稈の通過を検知している場合において、前記
    刈取前処理装置を予め設定された設定刈高さよりも高い
    所定高さまで強制的に上昇させるオートリフトスイッチ
    を入り作動させたときには、前記刈取クラッチを切り作
    動させる方向への前記継断用アクチュエータの駆動制御
    を実行しないことを特徴とするコンバインのオートクラ
    ッチ制御装置。
  4. 【請求項4】 エンジンを搭載した走行機体の前部に、
    刈取前処理装置を昇降用アクチュエータにて昇降調節可
    能に装着する一方、前記刈取前処理装置の動力継断操作
    のための刈取クラッチ操作レバーの操作位置を検知する
    レバー位置センサと、前記刈取クラッチ操作レバーが動
    力継ぎ位置であることを前記レバー位置センサにて検知
    した状態にて、前記刈取前処理装置への動力継断用の刈
    取クラッチを入り切り作動させる継断用アクチュエータ
    を制御する制御手段とを備えて成るコンバインにおい
    て、 前記制御手段は、前記刈取前処理装置が下降するように
    前記手動操作手段を操作したとき、または、前記刈取前
    処理装置を予め設定された設定刈高さまで強制的に下降
    させるオートセットスイッチを入り作動させたときに
    は、前記刈取クラッチを入り作動させる方向への前記継
    断用アクチュエータの駆動制御を実行することを特徴と
    するコンバインのオートクラッチ制御装置。
  5. 【請求項5】 エンジンを搭載した走行機体の前部に、
    刈取前処理装置を昇降用アクチュエータにて昇降調節可
    能に装着する一方、前記刈取前処理装置の動力継断操作
    のための刈取クラッチ操作レバーの操作位置を検知する
    レバー位置センサと、前記刈取クラッチ操作レバーが動
    力継ぎ位置であることを前記レバー位置センサにて検知
    した状態にて、前記刈取前処理装置への動力継断用の刈
    取クラッチを入り切り作動させる継断用アクチュエータ
    を制御する制御手段とを備えて成るコンバインにおい
    て、 前記制御手段は、前記刈取前処理装置に設けた植立穀稈
    感知センサが植立穀稈を感知している場合には、前記刈
    取前処理装置を昇降操作する手動操作手段にて、前記刈
    取前処理装置が上昇する操作を所定時間以上連続して実
    行したときであっても、前記刈取クラッチを切り作動さ
    せる方向への前記継断用アクチュエータの駆動制御を実
    行しないことを特徴とするコンバインのオートクラッチ
    制御装置。
  6. 【請求項6】 エンジンを搭載した走行機体の前部に、
    刈取前処理装置を昇降用アクチュエータにて昇降調節可
    能に装着する一方、前記刈取前処理装置の動力継断操作
    のための刈取クラッチ操作レバーの操作位置を検知する
    レバー位置センサと、前記刈取クラッチ操作レバーが動
    力継ぎ位置であることを前記レバー位置センサにて検知
    した状態にて、前記刈取前処理装置への動力継断用の刈
    取クラッチを入り切り作動させる継断用アクチュエータ
    を制御する制御手段とを備えて成るコンバインにおい
    て、 前記制御手段は、前記刈取前処理装置に設けた植立穀稈
    感知センサが植立穀稈を感知している場合において、前
    記刈取前処理装置を予め設定された設定刈高さよりも高
    い所定高さまで強制的に上昇させるオートリフトスイッ
    チを入り作動させたときには、前記刈取クラッチを切り
    作動させる方向への前記継断用アクチュエータの駆動制
    御を実行しないことを特徴とするコンバインのオートク
    ラッチ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010166838A (ja) * 2009-01-21 2010-08-05 Kubota Corp 刈取収穫機

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