JP2001251923A - コンバインにおける刈取前処理装置の昇降制御装置 - Google Patents

コンバインにおける刈取前処理装置の昇降制御装置

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JP2001251923A
JP2001251923A JP2000068771A JP2000068771A JP2001251923A JP 2001251923 A JP2001251923 A JP 2001251923A JP 2000068771 A JP2000068771 A JP 2000068771A JP 2000068771 A JP2000068771 A JP 2000068771A JP 2001251923 A JP2001251923 A JP 2001251923A
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JP2000068771A
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Ritsuko Kajioka
律子 梶岡
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二種類の刈高さ制御モードを選択可能な汎用
コンバイン1における刈取前処理装置6の昇降制御装置
において、刈高さ制御モードを選択する操作を簡単にす
る。 【解決手段】 高さ設定器の設定値に応じて、刈取前処
理装置6の対地高さを検知する対地高さセンサ25の検
出信号に基づいて刈取前処理装置6を昇降制御するか、
又は、走行機体3と刈取前処理装置6との相対高さを検
知するポジションセンサ26の検出信号に基づいて刈取
前処理装置6の昇降制御を行うかを切換えるように構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、稲、麦、大豆等を
走行機体における前方の全幅にわたって刈取りした後脱
穀できる汎用コンバインにおける刈取前処理装置の昇降
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は、特開平7−274650
号公報にて、稲、麦、大豆等を走行機体における前方の
全幅にわたって刈取りした後脱穀できる汎用コンバイン
において、対地高さセンサの検出値に基づいて刈取前処
理装置を昇降制御する対地刈高さ制御モードと、走行機
体の基準高さに対するポジションセンサの検出値に基づ
いて刈取前処理装置を昇降制御する対機体刈高さ制御モ
ードとに選択的に切換える制御モード切換えスイッチを
備える一方、当該制御モード切換えスイッチの切換え動
作に拘らず、前記刈取前処理装置の刈高さ(圃場に植立
した穀稈の穂先部を刈取るときの刈取前処理装置の高
さ、以下同じ)を所定の刈高さ(以下、目標刈高さと称
する)に設定するための高さ設定器を、前記両刈高さ制
御モードに共用させることを提案した。
【0003】この構成によると、前記各刈高さ制御モー
ドの目標刈高さはそれぞれ異なるにも拘らず、前記制御
モード切換えスイッチにて刈高さ制御モードを切換えれ
ば、前記高さ設定器の設定範囲が切換え後の刈高さ制御
モードに対応した範囲に変更され、このときの高さ設定
器の設定値も追随して、前記設定範囲に応じた値に変更
されるのであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記構成で
は、切換え後の刈高さ制御モードの設定範囲に応じて変
更された設定値が、そのときの目標刈高さからずれてい
る場合には、前記制御モード切換えスイッチにて刈高さ
制御モードを切換える操作を行った後、前記高さ設定器
にてその設定値が前記目標刈高さとなるように再度設定
し直す操作を行わなければならないから、操作性が悪い
という問題があった。
【0005】また、前記先行技術の汎用コンバインにお
いて、前記刈取前処理装置の目標刈高さを設定するため
に、作業者は以下に示す手順を踏んでいた。即ち、ま
ず、エンジンを始動させ、前記高さ設定器の摘み(指
針)を設定目盛の略中央に位置するようにセットする。
次いで、前記刈取前処理装置に動力を伝達する刈取りク
ラッチを作動させ、刈取前処理装置を任意の高さまで下
降させた後、前記刈取前処理装置を目標刈高さに位置す
るように昇降制御するための自動刈高さスイッチをON
作動させる。そして、前記制御モード切換えスイッチに
て一方の刈高さ制御モードに設定した後、前記高さ設定
器の摘みを捻って、目視しながら前記刈取前処理装置を
所定の目標刈高さにセットしていた。このため、前記刈
取前処理装置の目標刈高さを設定するに際して、操作性
が悪いという問題もあった。
【0006】本発明は、これらの問題を解消することを
技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を解決す
るため、請求項1に記載した発明は、脱穀部を備えた走
行機体の前面に、刈取前処理装置を昇降用アクチュエー
タの駆動にて昇降調節可能に装着し、前記刈取前処理装
置の刈高さが目標刈高さとなるように前記昇降用アクチ
ュエータを制御する制御手段を備えて成るコンバインに
おいて、前記目標刈高さを設定するための高さ設定器に
おける設定値に応じて、前記刈取前処理装置の対地高さ
を検知する対地高さセンサの検出信号に基づいて前記刈
取前処理装置の昇降制御を行うか、又は、前記走行機体
と前記刈取前処理装置との相対高さを検知するポジショ
ンセンサの検出信号に基づいて前記刈取前処理装置の昇
降制御を行うかを切換えるように構成したものである。
【0008】また、請求項2に記載した発明は、請求項
1において、前記刈取前処理装置の昇降制御を行うため
の自動刈高さスイッチを備え、当該自動刈高さスイッチ
がOFF状態であっても、前記刈取前処理装置の刈高さ
が前記高さ設定器の設定値となるように、前記刈取前処
理装置を駆動させるオートセットスイッチを設けるよう
に構成したものである。
【0009】
【発明の効果】請求項1のように構成すると、作業者が
前記高さ設定器にて目標刈高さを設定するだけで、その
設定値に応じて、前記対地高さセンサの検出信号に基づ
いて前記刈取前処理装置を昇降制御するか、又は、前記
ポジションセンサの検出信号に基づいて前記刈取前処理
装置を昇降制御するかが自動的に選択されるから、刈取
り作業の操作が至極簡単になるという効果を奏する。
【0010】また、請求項2のように構成すると、作業
者は、前記刈取前処理装置の目標刈高さを設定するに際
して、前記自動刈高さスイッチの操作及び前記先行技術
における制御モード切換えスイッチの操作をする必要が
なくなるから、これによっても、刈高さ設定の操作が至
極簡単になるという効果を奏する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面
(図1〜図12)に基づいて説明する。これらの図にお
いて、符号1は、汎用コンバインを示しており、当該汎
用コンバイン1は、左右一対の走行クローラ2,2にて
支持された走行機体3の上面に、座席53付きの操縦部
4と脱穀部5とを搭載するとともに、前記走行機体3の
前面に、圃場に植立した穀稈の穂先部を刈取りながら取
込んだのち前記脱穀部5に送るようにした刈取前処理装
置6を備えるように構成されている。
【0012】前記操縦部4の後方には、図示しないエン
ジンと穀粒蓄積用のタンク7とを備え、前記脱穀部5に
は、その扱ぎ室内の扱ぎ胴8を、当該扱ぎ胴8の軸線が
前記走行機体3の前進方向に沿うように配設し、前記脱
穀部5の下方には、受け網とシーブ等とによる搖動選別
装置9と、唐箕ファン10の風による風選別装置とを備
えている。符号11は、前記タンク8内の穀粒を外部に
排出するための排出筒である(図1及び図2参照)。
【0013】前記刈取前処理装置6は、図1及び図2に
示すように、昇降用アクチュエータとしての昇降用油圧
シリンダ12を介して昇降調節可能に装着された角筒状
のフィーダハウス13と、当該フィーダハウス13の前
端に連設した左右長手でバケット状のプラットホーム1
4と、当該プラットホーム14内に配設した左右長手の
掻き込みオーガ15と、当該掻き込みオーガ15の前寄
り上部に設けて図1の矢印A方向に回転駆動させるよう
にしたタインバー付きリール16と、前記プラットホー
ム14の下面側に左右長手に配設したバリカン状の刈刃
17とにより構成されている。
【0014】ここで、図1の矢印B方向に回転する掻き
込みオーガ15の円周面には、互いに反対の旋回方向と
なるスクリュー状掻き板18,19を、当該掻き込みオ
ーガ16の軸方向中途部を残して設ける一方、この軸方
向中途部の円周面には、円周の略下面側で下向き突出し
て略上面側で没するように出没自在な掻き込み棒20を
設けている。
【0015】この構成により、前記リール16及びタイ
ンバーにて後方に引き倒された穀稈は、刈刃17にて刈
取られ、掻き込みオーガ15の回転によりプラットホー
ム14上を横方向(掻き込みオーガ16の長手略中央方
向)に送られた後、前記プラットホーム14の後面にお
ける導入口からフィーダハウス13内のチェーンコンベ
ア21に搭載されて前記脱穀部5に搬送される。
【0016】尚、符号22は、刈取前処理装置6の左右
両端から前向きに突出する分草体である。また、走行機
体3と刈取前処理装置6との間には、前記刈取前処理装
置6にて穀稈の穂先部を刈取った後に残る根元部等を刈
取るための補助刈刃装置23を備えている。
【0017】次に、刈取前処理装置6の刈高さ(圃場に
植立した穀稈の穂先部を刈取るときの刈取前処理装置6
の高さ、以下同じ)を制御する構成について説明する。
図3に示すように、刈取前処理装置6の対地高さ(圃場
面24に対する刈取前処理装置6の高さ)を検知する対
地高さセンサ25は、プラットホーム14の側方に配置
され、走行機体3の基準高さに対する刈取前処理装置6
の相対高さを検知するポジションセンサ26は、走行機
体3の前部とフィーダハウス13の側面後部寄り部位の
間に配置されている。
【0018】対地高さセンサ25は、図4に示すよう
に、圃場面24に接触可能な橇状の感知体27の基部
を、枢軸28を介して、前記フィーダハウス13の外側
面に装着し、感知体27の第一ブラケット29とその上
方に位置する枢軸30を中心として回動可能な第二ブラ
ケット31とをばね付き連結杆32にて連結している。
【0019】第二ブラケット31に設けた円弧状のばね
板から成る連動杆33は、ポテンショメータ34の作動
アーム35を押圧しており、感知体27の自由端側が図
4にて実線状態から二点鎖線状態に回動すると(対地高
さが小さくなると)、第一ブラケット29、ばね付き連
結杆32、第二ブラケット31及び連動杆33を介し
て、作動アーム35を回動させる。対地高さセンサ25
のポテンショメータ34による検出情報は、後述する電
子式制御装置42に入力される(図6参照)。
【0020】尚、この作動アーム35は、常時連動杆3
3をばねにて押圧付勢している。また、連動杆33をば
ね板にて円弧状に形成することにより、感知体27が衝
撃的に上方へ突き上げられても、連動杆33から作動ア
ーム35へその衝撃力が伝達しないように配慮されてい
る。
【0021】ポジションセンサ26は、図5(A),
(B)に示すように、走行機体3の前端に取付けられた
支持台36に、回動ブラケット37とポテンショメータ
38とを設け、当該回動ブラケット37とフィーダハウ
ス13の外側面とをばね状連結杆39にて連結してい
る。
【0022】前記回動ブラケット37に取付けられた円
弧状のばね板から成る連動杆40は、前記ポテンショメ
ータ38の作動アーム41を押圧しており、フィーダハ
ウス13が図5(A)の状態から上向き回動すると、図
5(B)に示すように、ばね状連結杆39、回動ブラケ
ット37及び連動杆40を介して、作動アーム41を回
動させる。ポジションセンサ26のポテンショメータ3
8による検出情報は、前記対地高さセンサ25の場合と
同様に、後述する電子式制御装置42に入力される(図
6参照)。
【0023】尚、前記作動アーム41は、常時連動杆4
0をばねにて押圧付勢している。また、連動杆40をば
ね板にて円弧状に形成することにより、フィーダハウス
13が急激に上下回動しても、連動杆40から作動アー
ム41へその衝撃力が伝達しないように配慮されてい
る。
【0024】図6は、本発明の刈取前処理装置6を昇降
用油圧シリンダ12にて昇降制御するための電子式(マ
イクロコンピュータ式)制御装置42における機能ブロ
ック図であり、当該電子式制御装置42は、制御プログ
ラムを実行する中央処理装置(CPU)と、制御プログ
ラムを記憶させた読み出し専用メモリ(ROM)と、各
種データを記憶させた随時読み書き可能メモリ(RA
M)と、入出力インターフェイス43とにより構成され
ている。
【0025】入出力インターフェイス43の入力部に
は、刈取前処理装置6の掻き込みオーガ15等に動力を
伝達する刈取りクラッチのON・OFF状態を設定する
ための刈取りスイッチ44と、刈取前処理装置6におけ
る自動制御のON・OFF状態を設定するための自動刈
高さスイッチ45と、例えば畦際等で畦等に接触しない
程度に高い所定高さまで刈取前処理装置6を強制的に上
昇させるオートリフトスイッチ46と、刈取前処理装置
6を目標刈高さに位置するように下降させるオートセッ
トスイッチ47と、刈取前処理装置6の刈高さを目標刈
高さに設定するための可変抵抗器等から成る高さ設定器
48と、対地高さセンサ25のポテンショメータ34か
らの入力信号と、ポジションセンサ26のポテンショメ
ータ38からの入力信号と、左右一対の走行クローラ
2,2の駆動輪に関連させて設けた車速センサ49の入
力信号と、同じく走行クローラ2,2の駆動輪に関連さ
せて走行機体3が後退動しているか否かを認識するため
の後退動スイッチ50とを各々接続している。
【0026】また、前記入出力インターフェイス43の
出力部には、昇降用油圧シリンダ12を作動させて刈取
前処理装置6を上昇させるための電磁油圧切換え弁にお
ける上昇側電磁ソレノイド51と、同じく下降させるた
めの下降側電磁ソレノイド52とをそれぞれ接続してい
る。
【0027】前記した自動刈高さスイッチ45と高さ設
定器48とは、図7及び図8に示すように、操縦部4に
おける座席53の左方に位置する操作パネル54の箇所
に配置されている。また、オートリフトスイッチ46と
オートセットスイッチ47とは、エンジンからの動力を
変速させるミッションの主変速レバー55における握り
部の側面に設けられている(図8参照)。
【0028】前記高さ設定器48は、その摘み(指針)
を図9の左側(低)から右側(高)まで連続的(アナロ
グ的)又は段階的(デジタル的)に変更できるようにし
ており、当該摘みの位置に応じて、対地高さセンサ25
のポテンショメータ34からの入力信号に基づいて刈取
前処理装置6をそのときの設定値(目標刈高さ)に位置
するように昇降用油圧シリンダ12にて昇降制御するか
(以下、対地刈高さ制御という)、又は、ポジションセ
ンサ26のポテンショメータ38からの入力信号に基づ
いて刈取前処理装置6をそのときの設定値(目標刈高
さ)に位置するように昇降用油圧シリンダ12にて昇降
制御するか(以下、対機体刈高さ制御という)が自動的
に選択されるように構成されている。
【0029】つまり、刈取前処理装置6の刈高さを感知
体27が圃場面24から離れる直前の刈高さH0(図3
の実線状態参照)以下にするように、作業者が前記摘み
の位置をセットすれば、対地刈高さ制御が選択されて刈
取前処理装置6が図3の一点鎖線状態となり、刈取前処
理装置6の刈高さを前記刈高さH0より高くするよう
に、作業者が前記摘みの位置をセットすれば、対機体刈
高さ制御が選択されて刈取前処理装置6が図3の二点鎖
線状態となるのである。
【0030】次に、電子式制御装置42による刈取前処
理装置6の制御態様について、図10のフローチャート
を参照して説明する。
【0031】まず、スタートに続き、刈取りスイッチ4
4がON状態か否かを判別する(S1)。刈取りスイッ
チ44がOFF状態のときには(S1:NO)、刈取り
作業を実行していないから、リターンする。刈取りスイ
ッチ44がON状態のときには(S1:YES)、刈取
前処理装置6への動力伝達がなされており、刈取り作業
の実行中又は準備完了状態であるから、高さ設定器48
の摘みを捻って、刈取前処理装置6の目標刈高さXを設
定する(S2)。
【0032】次いで、自動刈高さスイッチ45がON状
態か否かを判別する(S3)。自動刈高さスイッチ45
がON状態のときには(S3:YES)、前記設定値X
(目標刈高さX)が所定の刈高さH0よりも大きいか否
かを判別する(S4)。ここで、所定の刈高さH0と
は、前記した通り、感知体27が圃場面24から離れる
直前の刈取前処理装置6の刈高さ(図3の実線状態参
照)である。当該刈高さH0に関するデータはROMに
記憶させることで予め設定しておく。
【0033】前記設定値Xが前記刈高さH0より大きい
と判断されたときには(S4:YES)、ポジションセ
ンサ26のポテンショメータ38からの入力信号に基づ
いて刈取前処理装置6を前記設定値Xに位置するように
昇降用油圧シリンダ12にて昇降制御する対機体刈高さ
制御を実行し(S5)、その後リターンする。前記設定
値Xが前記刈高さH0以下であると判断されたときには
(S4:NO)、対地高さセンサ25のポテンショメー
タ34からの入力信号に基づいて刈取前処理装置6を前
記設定値Xに位置するように昇降用油圧シリンダ12に
て昇降制御する対地刈高さ制御を実行し(S6)、その
後リターンする。
【0034】尚、ステップS5の対機体刈高さ制御時及
びステップS6の対地刈高さ制御時において、オートセ
ットスイッチ47をON作動させれば、例えば畦際等で
畦等に接触しない程度に高い所定高さまで上昇している
刈取前処理装置6を、前記設定値Xに位置するように、
昇降用油圧シリンダ12にて下降させるようにしている
ことはいうまでもない。
【0035】このように制御すると、作業者が前記高さ
設定器48にて目標刈高さXを設定するだけで、その設
定値Xに応じて、対地刈高さ制御を実行するか、又は、
対機体刈高さ制御を実行するかが自動的に選択されるか
ら、刈取り作業の操作が至極簡単になるという効果を奏
するのである。
【0036】一方、ステップS3において、自動刈高さ
スイッチ45がOFF状態のときには(S3:NO)、
次いで、オートセットスイッチ47がON状態か否かを
判別する(S7)。オートセットスイッチ47がOFF
状態のときには(S7:NO)、リターンする。オート
セットスイッチ47がON状態のときには(S7:YE
S)、刈取前処理装置6を前記設定値Xに位置するよう
に昇降用油圧シリンダ12にて下降させ(S8)、その
後リターンする。
【0037】このように制御すると、作業者が前記高さ
設定器48にて刈取前処理装置6の目標刈高さXを設定
するためには、刈取りスイッチ44をON作動させた
後、高さ設定器48の摘みを捻って、目視しながら刈取
前処理装置6を目標刈高さXにセットすればよいから、
前記自動刈高さスイッチ45の操作等をする必要がなく
なり、刈高さ設定の操作が至極簡単になるという効果を
奏するのである。また、このとき、前記自動刈高さスイ
ッチがOFF状態であっても、オートセットスイッチ4
7をON作動させることにより、例えば畦際等で畦等に
接触しない程度に高い所定高さまで上昇している刈取前
処理装置6を、目標刈高さXに位置するように、昇降用
油圧シリンダ12にて下降させることもできるのであ
る。
【0038】ところで、対地刈高さ制御中に作業者が図
11の一点鎖線状態(低い位置)にある走行機体3をそ
のままの状態で後退動させた場合には、対地高さセンサ
25の感知体27が圃場の土を掻いてこれらが破損した
りするという事態があり得る。そこで、前記対地高さセ
ンサ25の保護のため、走行機体3の後退動時における
刈取前処理装置6の昇降制御について、図12に示すフ
ローチャートを実行する。
【0039】まず、スタートに続き、後退動スイッチ5
0がON状態か否か、即ち、後退指令があったか否かを
判別する(T1)。後退動スイッチ50がON状態のと
きには(T1:YES)、昇降用油圧シリンダ12に
て、刈取前処理装置6を感知体27が圃場面24と接触
しない刈高さH1(図11の実線状態参照)まで上昇さ
せる(T2)。そして、走行機体3が所定距離Lだけ後
退した後、図11の二点鎖線状態のように、前記刈取前
処理装置6を畦等に接触しない程度に高い所定高さまで
強制的に上昇させるように制御するのである。
【0040】具体的には、車速センサ49の検出値を所
定時間毎に入力して、走行機体3における前記ステップ
T1判断時からの後退距離Zを演算し(T3)、当該後
退距離Zが所定距離Lよりも大きいか否かを判別する
(T4)。ここで、所定距離Lに関するデータはROM
に記憶させることで予め設定しておく。
【0041】前記後退距離Zが前記所定距離Lよりも大
きいと判断されたときには(T4:YES)、図11の
二点鎖線状態のように、前記刈取前処理装置6を前記所
定高さまで強制的に上昇させ(T5)、その後リターン
する。前記後退距離Zが前記所定距離L以下であると判
断されたときには(T4:NO)、ステップT3へ戻
る。尚、ステップT1において、後退動スイッチ50が
OFF状態のときには(T1:NO)、リターンする。
【0042】このように制御すると、走行機体3におけ
る後退動開始の直前に、若しくは、先立って、刈取前処
理装置6が図11の実線状態まで上昇して、対地高さセ
ンサ25の感知体27が圃場面24から離れ、その後走
行機体3が後退動する。従って、感知体27が圃場の土
等を掻くおそれがなくなり、対地高さセンサ25が保護
されるのである。
【0043】また、走行機体3が長い距離を後退動する
場合には、走行機体3が所定距離Lだけ後退した後、前
記刈取前処理装置6が図11の二点鎖線状態に強制的に
上昇するから、前記対地高さセンサ25は、より確実
に、圃場の土等から保護されるのである。
【0044】本発明は、前記した実施形態に限らず、様
々な態様に具体化できる。例えば、本実施形態では、感
知体27を有する接地式の対地高さセンサ25を採用し
ているが、これに限らず、超音波を利用した非接触式の
対地高さセンサを採用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】汎用コンバインの側面図である。
【図2】汎用コンバインの平面図である。
【図3】刈取前処理装置の概略側面図である。
【図4】対地高さセンサの側面図である。
【図5】(A)は、刈取前処理装置が下降状態にあると
きのポジションセンサの側面図であり、(B)は、刈取
前処理装置が上昇状態にあるときのポジションセンサの
側面図である。
【図6】電子式制御装置の機能ブロック図である。
【図7】操縦部の概略平面図である。
【図8】操縦部における主変速レバーの概略斜視図であ
る。
【図9】操縦部における操作パネルの要部平面図であ
る。
【図10】刈取前処理装置の昇降制御についてのフロー
チャートである。
【図11】走行機体の後退動時における刈取前処理装置
の概略側面図である。
【図12】走行機体の後退動時における刈取前処理装置
の昇降制御についてのフローチャートである。
【符号の説明】 1 汎用コンバイン 3 走行機体 6 刈取前処理装置 12 昇降用油圧シリンダ 17 刈刃 25 対地高さセンサ 26 ポジションセンサ 42 電子式制御装置 43 入出力インターフェイス 45 自動刈高さスイッチ 47 オートセットスイッチ 48 高さ設定器 55 主変速レバー
フロントページの続き Fターム(参考) 2B382 GA03 GA10 GC03 GC04 GC17 GC25 GD02 HA06 HB02 HF02 HF16 HF18 HF21 HF27 HG03 JA02 JA06 JA23 JA26 JC01 LA06 LA09 LA12 LB02 LB03 LB17 LC01 LC04 LC05 LD05 MA04 MA29

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱穀部を備えた走行機体の前面に、刈取
    前処理装置を昇降用アクチュエータの駆動にて昇降調節
    可能に装着し、前記刈取前処理装置の刈高さが目標刈高
    さとなるように前記昇降用アクチュエータを制御する制
    御手段を備えて成るコンバインにおいて、 前記目標刈高さを設定するための高さ設定器における設
    定値に応じて、前記刈取前処理装置の対地高さを検知す
    る対地高さセンサの検出信号に基づいて前記刈取前処理
    装置の昇降制御を行うか、又は、前記走行機体と前記刈
    取前処理装置との相対高さを検知するポジションセンサ
    の検出信号に基づいて前記刈取前処理装置の昇降制御を
    行うかを切換えるように構成したことを特徴とするコン
    バインにおける刈取前処理装置の昇降制御装置。
  2. 【請求項2】 前記刈取前処理装置の昇降制御を行う自
    動刈高さスイッチを備え、当該自動刈高さスイッチがO
    FF状態であっても、前記刈取前処理装置の刈高さが前
    記高さ設定器の設定値となるように、前記刈取前処理装
    置を駆動させるオートセットスイッチを設けたことを特
    徴とする請求項1に記載したコンバインにおける刈取前
    処理装置の昇降制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007244335A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Yanmar Co Ltd コンバイン
WO2015147961A3 (en) * 2014-01-10 2016-01-14 Corning Incorporated Optical fibre coating with non-radiation-curable acrylic hard-soft block copolymer
WO2022147601A1 (pt) * 2021-01-05 2022-07-14 Da Silva Moacir Munhoz Sanchez Suporte para sensor de controle de altura de plataforma de colheitadeira de milho

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