JP2009201399A - コンバインの方向制御装置 - Google Patents

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Fumio Yoshimura
文夫 吉邨
Hidetaka Hirayama
秀孝 平山
Hiroki Matsuzawa
宏樹 松澤
Kazumi Goshima
一実 五島
Isao Kobayashi
功 小林
Shigeyoshi Tateya
重好 建矢
Kazuo Yagi
和雄 八木
Osamu Tomita
冨田  治
Shin Takagi
慎 高木
Koji Joko
幸司 上甲
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】左右方向及び前後方向の株間を共に例えば30cmとした粗植栽培方式の圃場において、コンバインの方向制御を迅速に実行する。
【解決手段】刈取搬送部(6)に刈取対象穀稈への接近状態を検出できる方向センサ(21)を設け、該方向センサ(21)の検出結果に基づいて機体を操向させるように方向制御出力を行なうと共に刈取対象穀稈列の条横判定制御を行なう制御部(26)を設け、方向制御スイッチ(32)が入りで、前記条横判定入切スイッチ(31)が切りのときには、前記制御部(26)は条横判定をせずに方向制御出力をする構成とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、コンバインの方向制御装置に関するものである。
コンバインの方向制御装置において、圃場の穀稈を刈り取る刈取装置に穀稈への接近状態を検出できる方向センサを設け、この方向センサの検出情報に基づき走行方向を左右に自動制御するようにしたものにおいて、過去の検出履歴から方向センサが穀稈から離れる方向を検出している場合に、接近方向の検出信号が検出されても方向修正出力をしないように構成したものは公知である(特許文献1)。
特開平11−346506号公報
前記方向制御装置は、左右方向の株間が例えば30cmで、前後方向の株間が20cmの通常の密植栽培方式の圃場で、前後方向に沿った条刈り、あるいは、左右方向に沿った横刈りかを判定しながら、条刈りあるいは横刈りに合致した左右方向制御出力をするものである。
圃場の栽培方式には、左右方向及び前後方向の株間を共に例えば30cmとした粗植栽培方式のものがある。このような圃場において前記方向制御装置により刈取作業をすると、条刈りあるいは横刈り作業が終了し機体が方向変更をした場合には、条横の判定をして左右方向制御を開始するため、方向制御を開始するまでに所定の時間を必要とし、迅速に方向制御を開始できないという不具合があった。
そこで、本発明は、粗植栽培方式の圃場において、走行方向変更後の条横判定を省略して、迅速に方向制御を開始し、前記不具合を解決しようとするものである。
請求項1の発明は、圃場の穀稈を刈り取る刈取搬送部(6)に刈取対象穀稈への接近状態を検出できる方向センサ(21)を設け、該方向センサ(21)の検出結果に基づいて機体を操向させるように方向制御出力を行なうと共に刈取対象穀稈列の条横判定制御を行なう制御部(26)を設け、該制御部(26)による方向制御を有効状態または無効状態に切り換える方向制御スイッチ(32)と、制御部(26)による条横判定制御を有効状態または無効状態に切り換える条横判定入切スイッチ(31)を設け、前記方向制御スイッチ(32)が入りで、前記条横判定入切スイッチ(31)が切りのときには、前記制御部(26)は条横判定をせずに方向制御出力をする構成としたことを特徴とするコンバインの方向制御装置とする。
前記構成によると、方向制御スイッチ32が入りで、条横判定入切スイッチ31が切りのときには、条横判定をせずに方向センサ21の検出値に基づき左右方向制御出力がなされる。
請求項2の発明は、前記制御部(26)による方向制御中において、一定距離走行中における方向操作レバー(36)の操作に基づく方向修正が所定回数を越えた場合には、前記制御部(26)からの方向制御出力を減少補正することを特徴とする請求項1記載のコンバインの方向制御装置とする。
前記構成によると、請求項1の発明の前記作用に加えて、方向制御時において、一定距離走行中における方向操作レバー36の操作に基づく方向修正が所定回数を越えた場合には、方向制御手段の方向制御出力が減少補正される。
請求項1記載の発明によると、左右方向及び前後方向の株間が共に例えば30cmの粗植栽培方法の圃場では、方向制御スイッチ32を入りで、条横判定入切スイッチ31を切りにすることにより、走行方向変更後の条横判定を省略して、方向センサ21の検出値に基づき迅速に方向制御を開始することができ、コンバインによる刈取作業の能率を高めることができる。
請求項2記載の発明によると、請求項1記載の発明の効果に加えて、ジグザグ刈取走行を抑制しながら円滑に左右方向制御をすることができ、刈取作業の精度を高めることができる。
まず、図1に基づき本発明を具備するコンバインの全体構成について説明する。図1はコンバインの全体側面図である。
コンバインの走行車台1の下方には左右走行クローラ2,2を配設し、走行車台1上の右側前部に操縦部3を、操縦部3の後方にグレンタンク4を、左側部に脱穀部5を搭載し、走行車台1の前側部には刈取搬送部6を昇降自在に設けている。この刈取搬送部6には、図2及び図3に示すように、複数の分草杆11,…、穀稈引起し装置12、…、穀稈掻込搬送装置13、刈刃装置14、穀稈集送搬送装置15、穀稈搬送装置16等を設けている。
前記構成により、コンバインの回転各部を駆動走行し刈取作業を開始すると、走行クローラ2,2が回転してコンバインは走行を開始する。すると、圃場の穀稈は刈取搬送部6の前側部の分草杆11,…により穀稈条列毎に分草されながら穀稈引起し装置12,…に案内され、引起しラグにより引き起される。引起された穀稈は穀稈掻込搬送装置13により掻き込まれて刈刃装置14で刈り取られ、穀稈集送搬送装置15により左右両側から中央部に集められ、次いで、穀稈搬送装置16により後方に搬送され、脱穀部5のフィードチエンに引き継がれ脱穀される。
次に、図2に基づき方向制御装置について説明する。
刈取搬送部6の前側端部に複数の分草杆11,…を突出するように設け、左右の分草杆11の先端部に左右方向センサ21,22を設けている。左方向センサ21は通常の条刈りのときに使用し、右方向センサ22は横刈りのときに使用する。
この実施形態の左方向センサ21は、左側の2条の穀稈条列の間を移動する分草杆11のパイプ部11aに左右両側に突出するように、左センサ体21aと右センサ体21bを設け、この左右センサ体21a,21bの基部にはそれぞれポテンショメータなどで構成する左右検出部16,16を設けている。しかして、この左右検出部16,16により左右両側の穀稈に接触している左右センサ体21a,21bの位置をそれぞれアナログ信号により検出して制御部26に入力する。
また、右方向センサ22も同様にセンサ体の基部に検出部16を設け、検出部16から制御部26にアナログ信号を送るようにしている。これらの検出信号から制御部26は左右方向制御出力を演算し、左側クラッチ作動用の左側クラッチソレノイドれ27a、右側クラッチ作動用の右側クラッチソレノイドれ27bに出力する構成である。なお、左右ブレーキを作動して方向修正をするようにしてもよい。また、前記左右方向センサ21,22の進行方向後側に穀稈の有無を検出する左右穀稈有無センサ23,23を設け、左右穀稈有無センサ23,23のいずれかに穀稈が当接して後方へ回動しONすると、方向制御が開始され、左右方向センサ21,22は穀稈を検出するように構成している。
左方向センサ21は、図5に示すように、穀稈の根元部に左右センサ体21a,21bが接触していないと、平面視で左右方向に対して略10度後下がりに傾斜しており、また、穀稈の根元部の直径が約7センチで左右条間隔が約30センチで直立しているときには、左右穀稈条の中間を分草杆11が走行する。すると、左右センサ体21a,21bは穀稈の後側端部に接触開始時には、図5に示すように、約45度後方に回動し、また、直径約7センチの穀稈の前側端部から離脱するときには約65度前側に回動復帰し、その検出信号が制御部26に入力される。
制御部26はこの左右検出信号を比較することにより、進行方向が回動角度の大きい左右一側に向かっているとして、左右他側への方向修正出力がされ、分草杆11のパイプ部11aが左右穀稈条列の中央を越えて所定範囲左右他側に向くように方向変更される。
また、制御部26は左方向センサ21からの検出信号を随時過去の検出信号と比較することにより、機体の進行方向を判定できる。従って、左方向センサ21からの機体進行方向から離れている検出信号が突発的に検出されても、方向修正の出力をしないようにしている。即ち、過去の検出信号の履歴から想定されている機体進行方向に対して、異なる方向の信号が突発的に検出されてもこれを無視して反応せず、過剰な方向修正を回避しハンチングを防止している。なお、株より離れる方向は、左センサ体21a及び右センサ体21bの減少ピーク値、あるいは1株分の電圧の平均値、あるいは一定距離内のピーク値、電圧の平均値により判断する。
また、右方向センサ22の進行方向後側に穀稈の有無を検出する右穀稈有無センサ23を設け、右方向センサ22の検出値により右側(既刈取側)への方向修正出力の要否を判定し、右穀稈有無センサ23により左側(未刈取側)への方向修正に要否を決定している。しかして、右方向センサ22の検出信号により右側(既刈取側)への方向修正出力の要否を判定する場合、株への接近程度及びその変化により想定される出力時間を決定するように構成している。
また、左右方向センサ21,22により条刈り、横刈り判定する場合には、1回判定した後に、もう1回乃至数回判定し、これらの判定が一致したら条横判定を終了し、不一致のときには、一致するまで条横判定を繰り返すように構成している。しかして、左右方向センサ21,22により穀稈への接近を検出しながら方向制御をするように構成し、このような構成を前提として条横判定をする場合には、判定したときの株のピッチが設定値1以下であれば条刈り、設定値が2以上であれば横刈りと判定し、設定値1と設定値2の間であれば、再度判定するように構成している。
また、図4に示すように、制御部26の入力側には、条横判定入切スイッチ31、方向制御スイッチ32、左方向センサ21、右方向センサ22、刈取・脱穀クラッチ入切検出スイッチ33、左右穀稈有無センサ23,23、左右車速センサ34を接続し、出力側には、左サイドクラッチ駆動用の左油圧バルブ27a、右サイドクラッチ駆動用の右油圧バルブ27bを接続している。
通常栽培方法は、図5に示すように、左右方向の株間が例えば30cmで、前後方向の株間が20cmである。前記条横判定を実行し左右方向制御を開始するものは、このような通常栽培方式に対応するものである。
近年粗植栽培方法として、図6に示すように、左右方向及び前後方向の株間を例えば30cmで栽培している圃場がある。この実施形態は粗植栽培方法の圃場におて左右方向制御をしながら刈取作業をしようとするものである。
また、左右方向及び前後方向の株間を共に例えば30cmとした粗植栽培方式の圃場では制御部26では次のような制御を行なう。条横判定入切スイッチ31が切りで、方向制御スイッチ32が入りのときには、条横判定を実行せずに、株間隔が30cmに対応した横刈り対応の左右方向制御を行なうに構成している。なお、条横判定入切スイッチ31をジャンパー線で構成してもよい。また、左右方向及び前後方向の株間を共に例えば20cmとした密植栽培方式の圃場に対応するように、条横判定を実行せずに、株間隔が20cmに対応した条刈り対応の左右方向制御を行なうに構成してもよい。
前記構成によると、方向制御スイッチ32を入りにし、条横判定入切スイッチ31を切りにすることにより、粗植栽培方法の圃場を前後方向及び左右方向に走行しながら、迅速に左右方向制御をすることができる。
また、次のように構成してもよい。前記条刈り制御時において一定距離走行中に方向操作レバー36(図7に示す)の操作に基づく左右方向修正回数が所定回数を越える場合には、左右方向制御における左右方向修正出力を減少し、左右サイドクラッチの切り出力を小さくするようにする。
前記構成によると、方向操作レバー36の操作回数が所定時間に所定回数を越える場合は、横方向に走行しながら前後方向対応の条刈り制御をしている可能性が高いので、方向修正出力を小さくすることにより、ジグザグ走行を抑制しながら、円滑に方向制御をすることができる。
なお、この方向操作レバー36は、機体の進行方向を変えたり、あるいは、刈取搬送部7を昇降さるもので、方向操作レバー36を左右方向に倒すと、倒し操作量に応じて機体の走行方向が左右に方向修正される。また、方向操作レバー36を前方に操作すると、刈取搬送部7が下降し、後方に操作すると上昇する構成である。
方向操作レバー36は、図7に示すように、方向操作レバー36のグリップ部36aの頂上部を後下がりの傾斜面に構成し、この傾斜面の前後部に、刈取搬送部7の昇降微調整用の刈取下げ押しボタンスイッチSW1、刈取上げ押しボタンスイッチSW2を設けている。また、傾斜面の左右両側部には、走行方向の左右微調整用の左押しボタンスイッチSW3、右押しボタンスイッチSW4を設けている。また、方向操作レバー36のグリップ部の例えば右側面に前記方向制御スイッチ32を設けている。
前記構成によると、方向操作レバー36を操作しながら方向制御スイッチ32の操作をすることができ、操作性を向上させることができる。
また、前記方向制御スイッチ32を走行速度変速用のHSTレバー37のグリップ部37aに設けてもよい。このように構成すると、HSTレバー37を操作しながら方向制御スイッチ32の操作をすることができ、操作性を向上させることができる。
次に、方向制御の他の実施形態について説明する。
方向制御スイッチ32が入りで条刈り制御中において、方向操作レバー36を操作して左右旋回走行時に、左右走行クローラ2,2の走行差を左右車速センサにより検出し、進行方向が90度変わったのかあるいは180度変わったのかを判定する。しかして、90度方向変更の場合には条刈りから横刈りに変更されたと判定し、条刈りの方向制御出力を停止して横刈りの方向制御出力をする。また、180度方向変更の場合には条刈り継続と判定し、条刈りの方向制御出力を継続する。
前記構成によると、旋回走行後の条横判定を適正に行なうことができ、条刈り制御及び横刈り制御を適切に実行することができる。
次に、方向制御の他の実施形態について説明する。
全地球的位置決定システム(GPS)を備えた田植機及びコンバインからなる方向制御装置において、田植機の苗植付作業時に圃場をどのような方向に走行しながら植付作業をしたかを田植機の制御部に記憶しておき、田植機の制御部からこの記憶植付走行情報をコンバインの制御部に転送できるように構成する。そして、コンバインの当該圃場における刈取作業時には、条横判定有無スイッチ31を切りにし条横判定を行なわずに、コンバインの制御部から田植機の植付走行方向に沿う刈取走行指令を出力しながら刈取作業をする。
前記構成によると、圃場の条刈走行箇所及び横刈走行箇所が正確に判り、刈取方向制御を適正に行なうことができる。
次に、図8に基づき方向制御の他の実施形態について説明する。
コンバインの方向制御装置において、左センサ体21a及び右センサ体21bの双方に所定距離走行しても検出信号が得られないか、あるいは、左右センサ体21a,21bのいずれか一方のみからだけ接触検出信号が得られ、且つ、継続して同じ方向の検出信号が所定回数得られた場合には、方向修正制御を開始するように構成する。
図8のフローについて説明する。
方向制御スイッチ32が入りで(ステップS1)、刈取・脱穀クラッチ入切検出スイッチ33が入りで(ステップS2)、穀稈有無センサ23が入りで(ステップS3)、車速が所定速度以下の刈取作業速度であると(ステップS4)、方向制御距離判定のカウントが開始される(ステップS5)。そして、方向制御距離のカウントが終了したか否かを判定し(ステップS6)、Yesであると、左右センサ体21a,21bの検出信号無しの記憶の有無が判定される(ステップS7)。
そして、Yesであると、方向制御の開始を記憶し(ステップS8)、また、Noであると、左右センサ体21a,21bの検出信号の記憶があるか判定される(ステップS9)。Yesであると、方向制御開始の記憶が解除され(ステップS10)、Noであると、ステップS1に戻る。
また、制御判定距離の走行を判定し(ステップS6)、Noであると、左方向センサ体21aがONか否かを判定し(ステップS11)、Yesであると、左右センサ体21a,21bの検出信号無しの記憶を解除する(ステップS12)。
次いで、右方向センサ体21bがONか否かを判定し(ステップS13)、Yesであると、左センサ体21aの検出信号が強(接近)検出位置よりも強いか否か判定し(ステップS14)、Yesであると、左右方向センサ体21a,21bの検出ONを記憶する(ステップS18)。また、Noであると、右方向センサ体21bの検出信号が強検出位置より強いか否かを判定する(ステップS15)、Yesであると、左右方向センサ体21a,21bの検出ONを記憶する(ステップS18)。
また、Noであると、左右条刈り方向センサ21a,21bの検出OFFを記憶し(ステップS16)、左右方向センサ体21a,21bの検出ONの記憶を解除し(ステップS17)、ステップS1に戻る。
また、右方向センサ体21bのONか否かを判定し(ステップS13)、Noであると、左方向センサ体21aのON時間をカウントし(ステップS19)、左方向センサ21aの検出時間のカウントが終了すると(ステップS20)、方向修正制御開始を記憶する(ステップS27)。
また、左方向センサ体21aがONか否かを判定し(ステップS11)、Noであると、左右方向センサ体21a,21bの検出信号の記憶を解除する(ステップS21)。次いで、右方向センサ21bの検出ONか否かを判定し(ステップS22)、Noであると、左右方向センサ体21a,21bの検出OFFを記憶する(ステップS23)。
また、Yesのときには、左右方向センサ体21a,21bの検出OFFの記憶を解除し(ステップS24)、右方向センサ体21bの検出ONのカウントを開始し(ステップS25)、右方向センサ体21bの検出カウントが終了したか否かを判定し(ステップS26)、Yesであると、方向制御の開始を記憶する(ステップS27)。
コンバインの方向修正制御装置において、穀稈有無センサ23の穀稈あり検出を起点としてから数センチ走行する間に、左右センサ体21a,21bの穀稈検出信号が無しか、あるいは、左右センサ体21a,21bのいずれかが所定距離走行中に穀稈ありを検出した場合には、方向修正制御を開始するようにするものがある。このような制御は、条刈りあるいは横刈りのはっきりしない場所に対応するものである。しかし、このような条件を満たさない場合には、左右方向修正制御が開始できないという不具合が発生することがある。
しかし、前記構成によると、条刈り横刈りに関係なく方向制御可能と判断すると、左右方向修正制御が開始されて、前記不具合を解消することができる。また、前記構成によると、条刈り横刈りに関係なく方向制御が可能になると、左右方向制御が実行されるので、運転操作が楽になる。
また、前記構成によると、左方向センサ21の左右センサ体21a,21bのいずれか一方、あるいは、両方の検出値が所定値以上の高い電圧値を検出し、且つ、この検出状態を続けて所定回数以上検出された場合には、方向制御出力を停止するので、株間が狭すぎたり、株を分草杆が割って進行している場合に、左右方向制御を停止することができる。
次に、他の実施形態について説明する。
方向制御装置において、左右方向制御が開始された後に、左右センサ体21a,21bの検出電圧値により株間の距離を検出し、この株間が所定距離以上ならば方向制御出力を強くし、また、所定距離未満ならば方向制御出力を弱くするように補正する。
図9に示すように、方向制御の開始判定が行われると(ステップS31)、方向制御開始の判定をし(ステップS33)、Yesであると、制御走行距離をカウントし(ステップS33)、左センサ体21aがONしたか否かを判定する。Yesであると、株間距離が所定距離より長いか判定し(ステップS35)、Noであると、弱い右旋回出力をし(ステップS36)、株間距離カウントを初期化する(ステップS38)。Yesであると、強い右旋回出力をし(ステップS37)、株間距離カウントを初期化する(ステップS38)。
また、左センサ体21aがONか否かを判定し、Noであると、右センサ体21bがONか否かを判定する(ステップS39)。Yesあると、株間距離が所定距離より長いか判定し(ステップS40)、Noであると、弱い左旋回出力をし(ステップS41)、株間距離カウントを初期化する(ステップS43)。Yesであると、強い左旋回出力をし(ステップS42)、株間距離カウントを初期化する(ステップS43)。
前記構成によると、株間に応じた方向制御をすることができる。
次に、図10〜図12に基づき、副変速装置操作用の副変速レバー41と刈取・脱穀クラッチレバー42との関連構成について説明する。
操縦部3のサイドフレーム3aには、副変速レバー41を左右方向の軸41a回りに前後回動自在に軸支している。また、副変速レバー41を後側の走行変速位置41bから前側に操作することにより、中立位置41c、標準変速位置41d、中立位置41e、低速変速位置41fに操作可能に構成している。また、副変速レバー41の操縦席から離れた左側方には、刈取・脱穀クラッチレバー42を設け、前後方向の軸42a回りに回動可能に構成し、左側の切り位置42bと右側の入り位置42cに操作可能に構成している。
そして、副変速レバー41には牽制部材43を取り付け、副変速レバー41が走行変速位置41cにある状態では、切り位置42bにある刈取・脱穀クラッチレバー42は副変速レバー41の牽制部材43に遮られてクラッチ入り位置42dへ操作できないように構成している。
また、刈取・脱穀クラッチレバー42には入切操作位置に付勢するバネ44を装着し、クラッチ切り位置42bあるいはクラッチ入り位置42cに操作したレバーを死点超えしたバネ44により保持されるように構成している。また、刈取・脱穀クラッチレバー42が牽制部材43で牽制された状態では、クラッチレバー42をクラッチ入り位置42c側にバネ44で付勢した状態で、刈取・脱穀クラッチリミットスイッチ33をONしない位置で停止するように構成している。
前記構成によると、副変速レバー41が走行変速位置41cにある高速変速状態では、刈取・脱穀クラッチレバー42をクラッチ入り位置に操作できないので安全である。また、副変速レバー41を走行変速位置41cからそれ以外の位置に操作すると、刈取・脱穀クラッチレバー42は死点超えしているバネ44により動かされクラッチ入り位置42dに移動し、クラッチ入り操作を簡単にすることができる。
次に、コンバインのエンジン停止制御装置について説明する。
エンジンの回転数を検出するエンジン回転数センサ(図示省略)と、左右走行クローラ2,2の走行速度を検出する左右車速センサ34と、制御部26を備えたコンバインにおいて、駐車ブレーキぺダルの制動操作を駐車ブレーキセンサ(図示省略)により検出すると、エンジン回転数センサが「回転数0検出」で、左右車速センサ34が「走行速度0検出の場合には、制御部26からエンジン始動指令が出力されてエンジンが回転される。また、エンジン回転数センサが「回転数0以上検出」で、左右車速センサ34が「走行速度0以上検出」の場合には、エンジン停止指令が出力され、エンジンが停止するように構成している。
前記構成によると、エンジンの始動時には駐車ブレーキが作動していて安全であり、また、非常時に駐車ブレーキぺダルを制動作動すると、エンジンが停止され、坂道でもコンバインを確実に停止させることができる。
次に、コンバインのエンジン停止制御装置の他の実施形態について説明する。
エンジンの回転数を検出するエンジン回転数センサ(図示省略)と、左右走行クローラ2,2の走行速度を検出する左右車速センサ34と、制御部26と、エンジンの動力を左右走行クローラ2,2に伝達する油圧無段変速装置(HST)と、このHSTには電磁プーリを備えているコンバインにおいて、駐車ブレーキぺダル(図示省略)の制動作動を駐車ブレーキセンサ(図示省略)により検出すると、エンジン回転数センサが「回転数0検出」で、左右車速センサ34が「走行速度0検出」の場合には、制御部26からの制御指令により電磁プーリが空転し、エンジン始動指令が出力されてエンジンが始動される。
また、エンジン回転数センサが「回転数0以上検出」で、左右車速センサ34が「走行速度0以上検出」の場合には、電磁プーリの空転指令により電磁プーリが空転し、エンジン停止指令が出力され、エンジンが停止するように構成している。
前記構成によると、前記実施形態と同様に安全性の向上を図ることができる。
次に、コンバインの旋回走行制御について説明する。
穀稈条列の最終端部を検出する超音波式あるいは赤外線式の穀稈終了検出センサ(図示省略)と、左右走行クローラ2,2の走行速度を検出する左右車速センサ34と、刈取搬送部6の昇降位置を検出する刈取搬送部昇降センサ(図示省略)と、伝動経路に設けられた油圧無段変速装置(HST)操作用のHSTレバー37の操作位置を検出するHSTレバーセンサ(図示省略)と、走行方向に修正をする方向操作レバー36と、前記センサの検出信号を基にして予め定められた制御出力をする制御部26と、制御用アクチュエータを備えたコンバインにおいて、穀稈条列の最終端の走行終了を穀稈終了検出センサが検出すると、制御部26から刈取搬送部6の自動昇降指令、及び、旋回走行指令が出力され、刈取搬送部6が自動昇降すると共に、自動回向走行がなされる。前記構成によると、穀稈条列の刈取が終了すると、回向走行及び刈取搬送部6の昇降が自動的に行われ、回向走行終了後にHSTレバー37により走行速度調整操作と、方向操作レバー36による条合わせの微調整操作をすればよく、操作が楽になる。
なお、自動的に行なう回向走行を低速で行い、回向終了後の直線走行を所定の作業速度に増速して行なうようにしてもよい。
次に、図1及び図13に基づき穀粒排出装置51の伸縮回動操作構成について説明する。
図1に示すように、グレンタンク4に貯溜される穀粒をコンバインの外部へ搬出処理する穀粒排出装置51は、グレンタンク4の底部に水平方向で前後方向に穀粒を搬送する前後移送螺旋(図示省略)と、前後移送螺旋(図示省略)に連設して縦方向に穀粒を揚上搬送し、かつ、縦軸回りに旋回自在の揚穀筒51aと、該揚穀筒51aに連設して横方向に穀粒を搬送し、上下昇降駆動自在で、且つ、長さ伸縮駆動自在の固定移送筒51bと移動用移送筒51cとからなる排出オーガ51dから構成され、移動用移送筒51cの先端には穀粒排出口51eが設けられている。また、移動用移送筒51cの基端部を固定移送筒51bの先端側から挿入嵌合して摺動自在に支持し、固定移送筒51bよ移動用移送筒51c内には伸縮螺旋(図示省略)を設けた周知の構成である。
排出オーガ51d操作用のスイッチパネル52のパネル面には、排出オーガ51dの作動を示すイラスト画面53を設けている。このイラスト画面53は、画面上部の伸縮画面53aと画面下部の回動画面53bからなり、伸縮画面53aの下部には短縮スイッチSW5を、上部には伸長スイッチSW6を設けている。また、回動画面53bの左側部には、穀粒排出口51eの左回動スイッチSW7を設け、右側部に右回動スイッチSW8を設けている。
そして、これらスイッチSW5,SW6、SW7、SW8の側方にはランプ54,…、及び、作動表示マーク55,…を設けている。しかして、ONしたスイッチに対応するランプ54及び作動表示マーク55が点灯し、オペレータの操作スイッチを表示するように構成している。
前記構成によると、排出オーガ51dや穀粒排出口51eの作動状態を視覚的に把握することができ、誤操作を防止することができる。
次に、図14に基づき穀粒排出装置51の伸縮回動操作構成の他の実施形態について説明する。
排出オーガレバー56を操縦部3に設けている。この排出オーガレバー56を、前側に回動すると、排出オーガ51dが下降し、後側に回動すると上昇する。また、排出オーガレバー56を直立状態を保持しながら、グリップ部56aを左側に旋回操作すると、排出オーガ51dが左旋回し、右側に旋回操作すると、右旋回する。また、排出オーガレバー56を左側に回動すると、排出オーガ51dが左側に突出するように回動し、右側に回動すると、右側に突出するように回動する構成である。前記構成によると、単一のレバーにより排出オーガ51dの昇降作動、旋回作動及び左右回動を楽に行なうことができる。
コンバインの全体側面図 刈取搬送部の平面図 刈取搬送部の側面図 制御ブロック図 穀稈条列を示す平面図 穀稈条列を示す平面図 レバーの斜視図 フローチャート フローチャート 操縦部の側面図 操縦部の切断正面図 操縦部の平面図 スイッチパネルの正面図 レバーの斜視図
符号の説明
6 刈取搬送部
21 方向センサ
26 制御部
31 条横判定入切スイッチ
32 方向制御スイッチ
36 方向操作レバー

Claims (2)

  1. 圃場の穀稈を刈り取る刈取搬送部(6)に刈取対象穀稈への接近状態を検出できる方向センサ(21)を設け、該方向センサ(21)の検出結果に基づいて機体を操向させるように方向制御出力を行なうと共に刈取対象穀稈列の条横判定制御を行なう制御部(26)を設け、該制御部(26)による方向制御を有効状態または無効状態に切り換える方向制御スイッチ(32)と、制御部(26)による条横判定制御を有効状態または無効状態に切り換える条横判定入切スイッチ(31)を設け、前記方向制御スイッチ(32)が入りで、前記条横判定入切スイッチ(31)が切りのときには、前記制御部(26)は条横判定をせずに方向制御出力をする構成としたことを特徴とするコンバインの方向制御装置。
  2. 前記制御部(26)による方向制御中において、一定距離走行中における方向操作レバー(36)の操作に基づく方向修正が所定回数を越えた場合には、前記制御部(26)からの方向制御出力を減少補正することを特徴とする請求項1記載のコンバインの方向制御装置。
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