JP2000139155A - コンバインにおける刈取制御装置 - Google Patents

コンバインにおける刈取制御装置

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JP2000139155A
JP2000139155A JP10326598A JP32659898A JP2000139155A JP 2000139155 A JP2000139155 A JP 2000139155A JP 10326598 A JP10326598 A JP 10326598A JP 32659898 A JP32659898 A JP 32659898A JP 2000139155 A JP2000139155 A JP 2000139155A
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switch
cutting
combine
clutch
reaping
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JP10326598A
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English (en)
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Ritsuko Kajioka
律子 梶岡
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圃場条件の変化に起因するオートクラッチ制
御の誤作動を解消するため、オペレータの意図に応じ
て、刈取クラッチの接続、切断を確実に行うことができ
るコンバインを提供することを目的とする。 【解決手段】 刈取前処理装置をコンバインの前部に対
して昇降駆動手段により昇降可能に構成したコンバイン
において、前記刈取前処理装置を駆動する刈取スイッチ
を操向丸ハンドルに設けるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインに係
り、より詳しくは、刈取前処理装置をコンバインの前部
に対して昇降駆動手段により昇降可能に構成し、前記昇
降駆動手段が複雑な操作でも、オペレーターの意図に応
じて確実に操作されるように構成されたコンバインにお
ける刈取制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンバインの刈取前処理装置において、
刈取クラッチレバーを操作しなくても、操作コラム(2
13a)に設けられた、刈取部を上昇させれば刈取部と
フィードチェンの駆動が止まり、下降させれば刈取部と
フィードチェンが駆動する自動装置の制御スイッチ(以
下、「オートクラッチスイッチ」(214)という。)
がONの状態であれば、操作パネル(201)に設けら
れたコントトローラ(210)は、(A)刈終わりを認
識した場合、すなわち、主変速レバー(202)に設け
られた、刈取部を一定高さまで上昇させるスイッチ(以
下、「オートリフトスイッチッチ」(213a)とい
う。)がON、刈取上昇スイッチがONおよび刈高さが
所定位置より高い位置の場合にあることを判別し、刈取
クラッチを切断し、(B)刈始めを認識した場合、すな
わち、主変速レバー(202)に設けられた、刈取部を
一定高さまで下降させるスイッチ(以下、「オートセッ
トスイッチ」(213b)という。)がON、および刈
取下降スイッチがONであることを判別し、刈取クラッ
チを接続する制御(以下、「オートクラッチ制御」とい
う。)を自動的に行っている(図10および図11参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなオートクラッチ制御によると、コンバインの圃場進
入時、畦から入る場合、あるいは畦際を刈取るときに、
コントローラが判断を誤り刈取部に間違った信号を出力
し、刈終わりの動作を行う場合があり、また、汎用コン
バインでは、刈取作物によって高刈を必要とするため、
オートクラッチ制御の刈終り認識条件にあてはまらない
場合があるという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題を
解決すべくなされたものであり、次のようなコンバイン
の刈取制御装置を提供するものである。すなわち、刈取
前処理装置をコンバインの前部に対して昇降駆動手段に
より昇降可能に構成したコンバインにおいて、前記刈取
前処理装置を駆動する刈取スイッチを操向丸ハンドルに
設けたことを特徴とするコンバインにおける刈取制御装
置である。また、前記刈取スイッチは、前記操向丸ハン
ドルのスポークあるいはその近傍に設けられていること
を特徴とするコンバインにおける刈取制御装置である。
さらに、前記刈取スイッチは、モーメンタリースイッチ
により構成されていることを特徴とするコンバインにお
ける刈取制御装置である。またさらに、前記刈取スイッ
チの「ON」「OFF」は表示灯により識別されること
を特徴とするコンバインにおける刈取制御装置である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を説明する
に先立ち、大別、コンバインの二つのタイプすなわち、
(A)汎用型コンバイン、及び(B)自脱型コンバイン
の概略を図面に基づいて説明する。図1は汎用型コンバ
インの全体側面図、図2は同平面図、図3は同正面図で
ある。図中(1)は走行クローラ(2)をトラックフレ
ーム(3)を介して装備する機台、(4)は機体の進行
方向に対し軸芯を直交させる大径及び小2つのスクリュ
形第1及び第2扱胴(5)(6)並びに揺動選別盤
(7)などを備える脱穀部、(8)は脱穀部(4)上方
に配備して揚穀筒(9)を介して取出す脱穀部(4)の
穀粒を貯留する穀物タンク、(10)は穀物タンク
(8)内の穀粒を取出す上部排出オーガ、(11)は穀
物タンク(8)の後方に配備してエンジン(12)を内
設するエンジンルーム、(13)は運転席(14)及び
操向ハンドル(15)などを運転台(16)に備えて脱
穀部(4)の前部上方に配設する運転操作部、(17)
は運転台(16)の左右両側に配備する左右の作業者昇
降用ステップ、(18)は脱穀部(4)の下部前方に油
圧刈取昇降シリンダ(19)を介し昇降可能に装備する
刈取部である。
【0006】そして、前記刈取部(18)は、未刈り穀
稈を取入れる刈取ヘッダー(20)と、該ヘッダー(2
0)の後部略中央に連結させて刈取穀稈を脱穀部(4)
に送給するフィーダハウス(21)によって構成すると
共に、未刈稈掻込リール(22)と、往復駆動型刈刃
(23)と、掻込オーガ(24)とを前記刈取ヘッダー
(20)に備え、前記フィーダハウス(21)を運転台
(16)の下方で運転台(16)中央の運転席(14)
より左側に偏位して配設させ、前記ヘッダー(20)に
取込まれる刈取穀稈をフィーダハウス(21)に内設す
る供給コンベア(25)を介し脱穀部(4)前部左側の
ビータ(26)に送り込んで脱穀処理するように構成し
ている。
【0007】さらに、図4に示す如く、エンジン(1
2)の出力軸(27)に脱穀クラッチ(28)を介して
第2扱胴(6)の扱胴軸(29)をベルト(30)連結
させ、前記扱胴軸(29)にテンションローラ(31)
を介して第1扱胴(5)の扱胴軸(32)をベルト(3
3)連結させ、その扱胴軸(32)に刈取クラッチ(3
4)を介してビータ(26)の軸(35)をベルト(3
6)連結させ、ビータ(26)の軸(35)に供給コン
ベア(25)の供給入口軸(37)左端をチェン(3
8)連結させ、供給入力軸(37)右端に刈取ヘッダー
(20)のヘッダー入力軸(39)左端をベルト(4
0)連結させ、クランクアーム(41)及びクランクロ
ッド(42)及び揺動アーム(43)を介してヘッダー
入力軸(39)右端に刈刃(23)を連結させると共
に、ヘッダー入力軸(39)中間に掻込軸(44)左端
をチェン(45)連結させ、掻込軸(44)右端に掻込
オーガ(24)の支軸(46)をチェン(47)連結さ
せ、爪クラッチ型の高速クラッチ(48)及び低速クラ
ッチ(49)を介して掻込軸(44)中間にリール入力
軸(50)を変速自在に連結させ、前記未刈稈掻込リー
ル(22)を取付けるリール軸(51)とリール入力軸
(50)の間に中間軸(52)を設けてチェン(53)
(54)連結させ、刈取部(18)各部の駆動を行うよ
うに構成している。
【0008】さらに、図5に示す如く、左右方向に略水
平に横架させる平行な四角パイプ形下フレーム(55)
及び上フレーム(56)と、掻込オーガ(24)の左右
両側を遮閉する左右側板(57)(57)を、刈取フレ
ーム(58)によって一体的に固定して刈取ヘッダー
(20)を形成すると共に、刈取ヘッダー(20)後面
にドッキングフレーム(59)を介してフィーダハウス
(21)前部を着脱自在に固定させ、刈取ヘッダー(2
0)とフィーダハウス(21)を分離自在に連結させ、
刈取昇降シリンダ(19)などを介して供給入力軸(3
7)軸芯周りにフィーダハウス(21)前部を昇降自在
に脱穀部(4)に取付けた後、フィーダハウス(21)
に刈取ヘッダー(20)を取付けるように構成してい
る。また、分草フレーム(60)を介して分草先頭(6
1)と分草本体(62)を一体固定した分草板(63)
を前記側板(57)前側に固定させ、左側の側板(5
7)及び分草板(63)の機体外側部で前後方向に上下
分草板(64)(65)を設けると共に、前後方向に延
設させる左右リフトアーム(66)(66)前端部に未
刈稈掻込リール(22)を回転自在に取付け、左右分草
板(63)(63)間の穀稈を前記リール(22)によ
って後方の掻込オーガ(24)方向に搬送し乍ら穀稈株
元側を刈刃(23)によって切断させ、刈取った穀稈を
掻込オーガ(24)によって中央部に寄せ集め乍ら後方
のフィーダハウス(21)前部に搬入させ、フィーダハ
ウス(21)の供給コンベア(25)によって脱穀部
(4)に刈取り穀稈全量を投入させ、穀粒をタンク
(8)に収集し、藁屑を放出する脱穀作業を行なわせる
ように構成している。
【0009】さらに、前記リフトアーム(66)前部を
後端のリール昇降支点軸(67)回りに昇降させる油圧
リール昇降シリンダ(68)と、上フレーム(56)に
基端下部を取付けて先端上部に支点軸(67)を介して
リフトアーム(66)後端部を回転自在に連結させる揺
動アーム(69)と、揺動アーム(69)に揺動フレー
ム(70)を介して連結させる電動型油圧ユニット(7
1)の油圧揺動シリンダ(72)を設け、昇降シリンダ
(68)制御によるリフトアーム(66)昇降動作によ
ってリール(22)の高さ調節を行う、揺動シリンダ
(72)制御による揺動アーム(69)前後回動によっ
てリール(22)の前後方向位置調節を行うように構成
している。
【0010】次に、自脱型コンバインの概要を説明す
る。図6は走行部としての左右一対の走行クローラが備
えられた自脱型コンバインの側面図であり、図7は同じ
く平面図、図8は自脱型コンバインの脱穀部の側面図、
図9は自脱型コンバインの動力伝達系を示すスケルトン
図である。
【0011】左右一対の走行クローラ(102)を有す
るコンバインの機台(101)の進行方向に向かって左
側には脱穀装置(103)を搭載し、同じくコンバイン
の前部には単動式の油圧シリンダ(106)により昇降
可能な刈取前処理装置(104)を配置する。該刈取前
処理装置(104) の下部フレームの下側にはバリカン
式の刈刃装置(105)を、前方には6条分の穀稈引起
装置(108)が配置され、該穀稈引起装置(108)
と脱穀装置(103)におけるフィードチェン(10
7)前端との間には穀稈搬送装置(108a) (108
b)が配置され、穀稈搬送装置(108a) の下部前方
には分草体(108c)が突設されている。
【0012】脱穀装置(103) における扱室(11
0)内の扱胴(111)の回転軸線がコンバインの進行
方向に沿うように配置し、扱室(110)の左端に配置
されたフィードチェン(107)にて根元部を挟持され
て搬送される穀稈の穂先部が扱胴(111)の下面側で
脱穀される。扱室(110)の下部の処理室(112)
には、排塵口(113)を除いてクリンプ網(114)
が張設され、このクリンプ網(114)を漏下した被処
理物は、その下方でコンバインの進行方向に沿って前後
揺動する揺動選別機構(115)における前後対のフィ
ードパン(116),(117)に受けられ、チャフシ
ーブ(118)にて揺動選別を受ける。このとき、その
下方の唐箕ファン(119)及び前記前後対のフィード
パン(116)(117)に送風する送風ファン(12
0)にて被処理物は風選別を受けつつグレンパン(12
1)及び選別網(122)から整粒として一番受け樋
(123)方向に落下する。なお、扱室(110)の側
方には処理胴(129)が配置され、扱胴(111)後
部側方にて被処理物の一部が処理胴(129)方向に送
られてさらに脱穀処理される。
【0013】揺動選別機構(115) の後部チャフシー
ブから落下した二番処理物は、二番受け樋(124)に
て受けられ、そのスクリューコンベヤ(124a)及び
二番還元コンベヤ(125)を介して篩線(126)上
に放出されて、再度の選別を受ける。前記揺動選別及び
風選別を受けて整粒となった穀粒は一番受け樋(12
3)のスクリューコンベヤ(123a)を介して穀粒タ
ンク(109) に集められ、排出オーガ(128) を介
して機外に搬出される。処理室(112)内の塵は吸引
ファン(130)にて機外に排出され、フィードチェン
(107)の後端で受け継がれた排藁は、排藁チェン
(131)を介して長い状態でコンバインの後方に排出
されるか、または排藁カッタ(133)にて適宜短く切
断した後排出される。なお、符号(132) は、コンバ
インの前部右側に配置した運転室、同じく(151)は
前記運転室に配置された操向ハンドルである。
【0014】図9は、コンバインの動力伝達系を示すス
ケルトン図であって、運転室(132) の下方に配置し
たエンジン(135) からの出力の一方は、オーガクラ
ッチ(136)を介して穀粒タンク(109) 内の底ス
クリューコンベヤ(137)及び縦コンベヤ(138)
に動力伝達し、次いで、排出オーガ(128) 内のスク
リューコンベヤ(図示せず)に伝達される。
【0015】エンジン(135) からの他の出力は、動
力分岐用ミッション(139)内の無段変速機構(15
0)を介して扱胴駆動軸(140)、選別駆動軸(14
1)に伝達する一方、動力分岐用ミッション(139)
の別の出力軸から走行用の油圧ポンプ油圧モータ式(H
ST)走行駆動部(142)への駆動軸(143)及び
刈取前処理装置(104) への定速回転駆動軸(14
4)に動力伝達される。また、前記HST式走行駆動部
(142)より出力する刈取同調駆動軸(145)か
ら、ワンウエイクラッチ(145a)及び同調クラッチ
(146)を介して刈取軸(147)に動力伝達させ、
フィードチェン(107)に直接伝達する。また、刈取
軸(147)に設けた刈取前処理部クラッチ(149)
を介して、刈取前処理装置(104)への動力伝達をO
N・OFFするように構成されている。それぞれの同調
クラッチ(146)、刈取クラッチ(148) 、刈取前
処理部クラッチ(149)をそれぞれON・OFF操作
するには、それぞれのクラッチに対応する電磁ソレノイ
ド等のクラッチアクチュエータをON・OFF動作する
ように構成されている。なお、同調クラッチ(146)
はベルトのテンションを緊張・緩和することにより動力
継断するテンションクラッチであっても良い。従って、
車速同調制御を禁止(中止)する場合等で、動力分岐用
ミッション(139)の定速回転駆動軸(144)を介
して刈取軸(147)に動力伝達し、HST式走行駆動
部(142)より出力する刈取同調駆軸(145)の回
転数が前記定速回転駆動軸(144)からの回転数より
低い場合や、刈取同調駆動軸(145)がコンバインの
後退方向に回転する場合には、ワンウエイクラッチ(1
45a)が空回りする。
【0016】以上のような構成を備えた汎用型コンバイ
ン及び自脱型コンバインに共通の運転操作部を汎用型コ
ンバインを例にして図10に基づいて説明する。図に示
すように、運転席(14)及び操向ハンドル(15)を
備えた運転台(16)の操作パネル(201)には、走
行速度を変速操作する主変速レバー(202)、副変速
レバー(203)及び刈取クラッチレバー(204)、
さらに手動操作により車高及び左右傾斜を調節する優先
手動スイッチ(205)、機台(1)の基準となる車高
を設定する車高設定ボリューム(206)と傾斜角設定
ボリューム(207)、車速など各種表示や設定操作を
行う総合表示器(208)等を備えるとともに傾斜角セ
ンサー(209)とコントローラ(210)を備えてい
る。
【0017】また、操作パネル(201)側部に設けら
れた操作コラム(201a)上に刈取オートクラッチス
イッチ(214)が設けられている。前記刈取オートク
ラッチスイッチ(214)は刈取クラッチレバー(20
4)を操作しなくとも、刈取部(18)を上昇させれば
刈取部(18)とフィードチェン(25)の駆動が止ま
り、下降させれば刈取部(18)とフィードチェン(2
5)が駆動する制御スイッチで、この機能は後述のオー
トリフトスイッチ(213b)、オートセットスイッチ
(213a)と連動して使用するとより効率的に機能す
る制御部のメインスイッチである。
【0018】操向ハンドル(15)のスポーク(15
s)には刈取スイッチ(215)が設けられているが、
該刈取スイッチ(215)は、コンバインの圃場進入
時、畦から入る場合、あるいは畦際を刈取るときに、オ
ートクラッチ制御が判断を誤り刈取部に間違った信号を
出力し、刈終わりの動作を行う場合があり、また、汎用
コンバインでは、刈取作物によって高刈を必要とするた
め、オートクラッチ制御の刈終り認識条件にあてはまら
ない場合に、オペレーターがオートクラッチ制御を解除
して刈取部を手動操作に切替える優先スイッチである。
前記刈取スイッチ(215)にはモーメンタリースイッ
チが採用され、オペレーターの意図に従い、操向ハンド
ルの操作と併用して手元ワンタッチで確実に刈取クラッ
チの接続、切断が実行できるように配置されている。な
お、刈取スイッチ(215)は操向ハンドル(15)の
スポーク(15s)あるいは該スポーク(15s)とハ
ンドルホイール(15w)に挟まれたコーナー(15
k)に設けてもよい。
【0019】図11に示すように、操作パネル(20
1)側部に設けられた前記主変速レバー(202)のノ
ブ(202a)前面右側に刈取部(18)の上下調節を
行う刈取昇降スイッチ(211)を、また、前面左側に
脱穀部(4)に挿入する穀稈の扱深さを調節する扱深さ
スイッチ(212)を設けると共に、ノブ(202a)
の運転席(14)側となる右側面に、刈取部(18)を
設定した位置に上昇させるオートリフトスイッチ(21
3a)および刈取部(18)を設定した位置に下降させ
るオートセットスイッチ(213b)が上下に配列され
ている。以上のような各種制御スイッチを、オペレータ
ーは主変速レバー(202)を左手で握った状態で、親
指によってオートリフトスイッチ(213a)、オート
セットスイッチ(213b)を、また人差し指で刈取昇
降スイッチ(211)を、さらに中指で扱深さスイッチ
(212)を操作するように構成している。
【0020】以上のような制御スイッチを備えたコンバ
インにおいて、刈取作業に移行する際に、オペレーター
は先ず、運転席(14)の後部に設けられた刈取クラッ
チレバー(204)を倒し刈取クラッチ(34)を接続
し、刈取準備作業を完了する。圃場が平坦で特別の刈取
条件が要求されない場合には、オートリフトスイッチ
(213a)およびオートセットスイッチ(213b)
を操作して従来と同様にオートクラッチ制御により刈取
作業が実行される。しかしながら、コンバインが圃場進
入時、畦から入るとき、あるいは畦際を刈取るとき、さ
らには汎用コンバインでは刈取作物によっては高刈を必
要とするため通常のオートクラッチ制御における刈終り
認識条件に該当しないことがある。このような場合にオ
ペレーターは操向ハンドル(15)に設けられた刈取ス
イッチ(215)を「ON」に操作して、手動操作を優
先させることにより、刈取クラッチ(34)を接続する
と共に操作パネル(201)上の表示灯(215r)の
点灯により該刈取クラッチ(34)の接続を確認し、手
動で刈取作業を行うことができる。
【0021】一方、刈取スイッチ(215)が「ON」
に操作されている状態で、オートリフトスイッチ(21
3a)が「OFF」、オートセットスイッチ(213
b)が同じく「OFF」の場合に刈取オートクラッチス
イッチ(214)を「ON」に操作すると、その時の刈
取クラッチ(34)の接続あるいは切断の状態を判断
し、刈取クラッチ(34)の切断あるいは接続の何れか
の出力信号に基づいて刈取りクラッチ(34)が作動
し、その状態に応じた表示灯(215r)の点灯で刈取
部(18)の作業状態を確認することができる。
【0022】上記の構成を備えたコンバインにおいて、
本発明の刈取制御装置の制御フローチャートを図12に
基づいて説明する。コンバインのエンジン始動後、初動
状態で各種制御スイッチがクリアーされている場合、す
なわち、刈取スイッチ(215)が「OFF」の状態か
ら「ON」に操作されると(S1)、刈取クラッチ(3
4)の接続信号すなわちクラッチ「入」を出力(以下、
「クラッチ「入」出力」という。)し(S2)、刈取ク
ラッチ(34)の接続状態を判別し(S3)、該刈取ク
ラッチ(34)が接続、すなわち「入」の状態であれば
表示灯(215r)が点灯し(S4)、リターンし、ま
た同刈取クラッチ(34)が切断すなわち「切」の状態
にあれば表示灯(215r)は消灯して(S5)同様に
リターンする。
【0023】ステップ1(S1)に戻り、コンバインが
通常の作業状態から、例えば高刈を必要とする場合、刈
取スイッチ(215)が「ON」に操作され、オートリ
フトスイッチ(213a)が「OFF」から「ON」に
切替わっているか否かを判別し(S6)、「ON」に入
っていないことを判別し(S6:NO)、次いでオート
セットスイッチ(213b)が「OFF」から「ON」
に切替わっているか否かを判別し(S7)、該オートセ
ットスイッチ(213b)が「ON」に入っていれば
(S7:YES)、ステップ2(S2)と同様にクラッ
チ「入」出力を発信し(S8)、前述のステップ3(S
3)のフローに従う。
【0024】同じく、ステップ1(S1)に戻り、刈取
スイッチ(215)が「OFF」であれば刈取クラッチ
(34)の切断信号、すなわちクラッチ「切」を出力
(以下、「クラッチ「切」出力」という。)し(S
9)、前述のステップ3(S3)のフローに従う。一
方、ステップ1(S1)で刈取スイッチ(215)がO
N、ステップ6(S6)で、オートリフトスイッチ(2
13a)が「OFF」から「ON」に切替わっていれば
(S6:YES)、ステップ9(S9)と同様にクラッ
チ「切」出力を発信し(S10)、前述のステップ3
(S3)のフローに従う。
【0025】また、ステップ7(S7)で、オートセッ
トスイッチ(213b)が「OFF」から「ON」に切
替わっていないことを判別し(S7:NO)、次の段階
でオートクラッチスイッチ(214)が「OFF」から
「ON」に切替わっていることを判別し(S11:YE
S)、現状の刈取クラッチ(34)が接続されているの
か否かの状態を判別し(S12)、該刈取クラッチ(3
4)が接続状態にあれば、クラッチ「切」出力を発信し
(S13)、前述のステップ3(S3)のフローに従
う。これに対して、ステップ12(S12)で刈取クラ
ッチ(34)が切断状態にあれば、クラッチ「入」出力
を発信し(S14)、前述のステップ3(S3)のフロ
ーに従う。
【0026】以上フローチャートに説明したように、オ
ートクラッチ制御を備えたコンバインにおいて、コンバ
インが圃場進入時、畦から入るとき、あるいは畦際を刈
取るとき、さらには汎用コンバインでは刈取作物によっ
ては高刈を必要とするため通常のオートクラッチ制御に
おける刈終り認識条件に該当しないことがある。このよ
うな場合にオペレーターは操向ハンドル(15)に設け
られた刈取スイッチ(215)を「ON」に操作して、
前述したようにフローチャートに基づいて手動操作を優
先させることにより、操向丸ハンドルを操作しながら手
元で確実に刈取作業が実施可能となる。
【0027】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように、本発明
のコンバインにおける刈取制御装置において、請求項1
のものによれば、圃場条件により手動操作に切換が可能
になり、しかも操向丸ハンドルを操作しながら、確実に
刈取クラッチの接続、切断が実行できるので、刈取操作
の安全性が確保される。また、請求項2のものによれ
ば、操向丸ハンドルを手で握りながら、その握っている
手の指でワンタッチで刈取クラッチスイッチの操作が可
能である。さらに、請求項3のものによれば、刈取クラ
ッチスイッチがモーメンタリースイッチに構成されてい
るので、目視とともに物理的な指の感覚で確認できるの
で、誤動作を確実に防止できる。またさらに、請求項4
のものによれば、表示灯の点灯により目視で確実に確認
ができるので、さらに刈操作の安全性が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】汎用型コンバインの全体側面図
【図2】同平面図
【図3】同正面説明図
【図4】汎用型コンバインの動力伝達系を示すスケルト
ン図
【図5】刈取部の側面説明図
【図6】自脱型コンバインの全体側面図
【図7】同平面図
【図8】自脱型コンバインの脱穀部の側面図
【図9】自脱型コンバインの動力伝達系を示すスケルト
ン図
【図10】汎用型コンバイン及び自脱型コンバインにけ
る運転操作部
【図11】操作パネル部の詳細図
【図12】刈取制御装置のフローチャート図
【符号の説明】
1 機台 2 走行クローラ 3 トラックフレーム 4 脱穀部 8 穀物タンク 10 排出オーガ 12 エンジン 14 運転席 15 操向ハンドル 15k コーナー 15s ハンドルスポーク 15w ハンドルホイール 16 運転台 18 刈取部 19 油圧昇降シリンダ 20 刈取ヘッダー 21 フィダーハウス 22 掻込リール 25 供給コンベア 26 ビータ 34 刈取クラッチ 39 動力分岐用ミッション 42 HST式走行駆動部 49 刈取前処理部クラッチ 62 分草本体 66 左右リフトアーム 69 揺動アーム 72 揺動シリンダ 101 機台 102 走行クローラ 103 脱穀装置 104 刈取前処理部 105 刈刃装置 106 油圧シリンダ 107 フィードチェン 110 扱室 111 扱胴 115 揺動選別機構 116 フィードパン 118 チャブシーブ 121 グレンパン 128 排出オーガ 132 運転室 135 エンジン 148 刈取クラッチ 151 操向ハンドル 201 操作パネル 202 主変速レバー 204 刈取クラッチレバー 210 コントローラ 211 刈取昇降スイッチ 213aオートリフトスイッチ 213bオートセットスイッチ 214 刈取オートクラッチスイッチ 215 刈取スイッチ 215r表示灯
フロントページの続き Fターム(参考) 2B074 AA02 AA05 AB01 AC02 AD03 AD05 BA05 CB03 CD07 CD10 CH01 DA01 DA02 DA03 DB03 DB04 DC04 DD01 DD04 DE02 DE05 EA03 ED03 2B076 AA03 AA04 BA05 CA04 CC02 CD04 CD08 DA03 DA05 DA06 DA16 2B382 GA09 GA10 GC03 GC04 GC15 GC23 GD02 HB02 HF02 JA02 JA21 JA30 JB06 JC02 MA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈取前処理装置をコンバインの前部に対
    して昇降駆動手段により昇降可能に構成したコンバイン
    において、前記刈取前処理装置を駆動する刈取スイッチ
    を操向丸ハンドルに設けたことを特徴とするコンバイン
    における刈取制御装置。
  2. 【請求項2】 前記刈取スイッチは、前記操向丸ハンド
    ルのスポークあるいはその近傍に設けられていることを
    特徴とする請求項1に記載のコンバインにおける刈取制
    御装置。
  3. 【請求項3】 前記刈取スイッチは、モーメンタリース
    イッチにより構成されていることを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載のコンバインにおける刈取制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記刈取スイッチの「ON」「OFF」
    は表示灯により識別されることを特徴とする請求項1乃
    至請求項3の何れかに記載のコンバインにおける刈取制
    御装置。
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