JP3552688B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
【0001】
この発明は、コンバインに関するものである。
【従来の技術】
【0002】
従来より、例えば実願平1−50790号(実開平2−142126号)のマイクロフィルムや実願昭55−14427号(実開昭56−117634号)のマイクロフィルムに開示されているように、脱穀穀稈を後送する主フィ−ドチェンの始端部に補助フィ−ドチェンを並設したコンバインが知られている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述の実願平1−50790号(実開平2−142126号)のマイクロフィルムや実願昭55−14427号(実開昭56−117634号)のマイクロフィルムに開示されたコンバインにおいては、補助フィ−ドチェンの幅と主フィ−ドチェンの幅とが同等の幅広に形成されている。
【0004】
すなわち、主フィ−ドチェンにおいては、脱穀穀稈を安定的に挾持搬送して扱胴の回転作用によって脱穀室内に引き込まれることのないよう比較的幅広のチェンとする必要があるのである。
【0005】
しかしながら、穀稈移送装置によって縦姿勢で移送されてきた穀稈を横姿勢に姿勢変更しながら補助フィ−ドチェンに引き継ぐ際、この姿勢変更が急激なものとなると、この穀稈の引継ぎが円滑に行なわれにくくなるのであり、上述のように補助フィ−ドチェンまでもが幅広に形成されていると、該補助フィ−ドチェンの挾持幅の大きさによって穀稈の姿勢変更が急激なものとなり、穀稈の引継ぎが円滑に行なわれず、穀稈がこぼれ落ちる不具合が生じる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものである。
【0007】
すなわち、主フィ−ドチェン2を脱穀室1の移送口7の前端部下側の脱穀側壁18部に前後のスプロケット19,20によって張設して設け、該主フィ−ドチェン2より幅狭に形成した補助フィ−ドチェン3を前記前側のスプロケット19の軸21と同軸上で回転自在のスプロケット22とこれより前方のスプロケット23との間に張設して、該補助フィ−ドチェン3を主フィ−ドチェン2と平行状に該主フィ−ドチェン2の内側に偏位させて設け、前記主フィ−ドチェン2に対向する狭扼杆4を補助フィ−ドチェン3部上に延出させて、該挟扼杆4における内側の狭扼縁16が補助フィ−ドチェン3の上面に対向すると共に、該挟扼杆4の外側の挟扼縁17のうち主フィ−ドチェン2との対向面よりも前方へ突出する挟扼縁17が、補助フィ−ドチェン3よりも株元部側に位置して上側から穀稈の株元部を案内するものとし、エンジンEから扱胴軸6を経て排稈チェン25へ伝動する扱胴伝動系と、エンジンEから唐箕12と揺動選別棚11及び吸引排塵機26を経て主フィ−ドチェン2の後側のスプロケット20へ伝動するフィ−ドチェン伝動系と、エンジンEから無段変速装置27を経て刈取装置28及び補助フィ−ドチェン3へ伝動する刈取搬送伝動系とに各々分岐伝動して、フィ−ドチェン伝動系の主フィ−ドチェン2の速度と刈取搬送伝動系の補助フィ−ドチェン3の速度とを各々独立して設定できるように構成すると共に主フィ−ドチェン2の速度と補助フィ−ドチェン3の速度との速度比も無段変速装置27によって変更できるように構成し、刈取装置28における刈取穀稈の稈長を検出する稈長センサ37と走行装置35の伝動速である車速を検出する車速センサ38との検出結果に基づいてコントロ−ラからの出力により前記無段変速装置27を変速制御して短稈時の刈取速モ−ドAと長稈時の刈取速モ−ドBとに自動的に切換えて制御するにあたり、短稈時には車速Vと刈取速Uとがほぼ比例する直線の刈取速モ−ドAとし長稈時には低速走行時において刈取速Uの変化が急であって最高車速で短稈時の刈取速モ−ドAと一致する曲線の刈取速モ−ドBとして該各刈取速モ−ドA,Bをコントロ−ラに登録させておき、前記稈長センサ37の稈長検出結果に基づいていずれかの刈取速モ−ドA,Bを選択するように構成したことを特徴とするコンバインとしたものである。
【0008】
しかして、刈取装置側から補助フィ−ドチェン3及び主フィ−ドチェン2へ穀稈が引き継がれる際、該主フィ−ドチェン2の始端部に並設された補助フィ−ドチェン3が主フィ−ドチェン2より幅狭に形成されているために、穀稈の姿勢変更が穏やかなものとなる。(即ち、例えば、補助フィ−ドチェン3が挾持式のものであった場合、挾持幅が狭くなることによって、縦姿勢で送られてきた穀稈を横姿勢に挾持し直す際の穀稈の折れ曲がりが緩和される。)これより、刈取装置側から補助フィ−ドチェン3及び主フィ−ドチェン2への穀稈の引継ぎが円滑に行なわれる。
【0009】
そして、このようにして引き継がれる穀稈は、該補助フィ−ドチェン3及び主フィ−ドチェン2によって後送されて脱穀処理される。この際、主フィ−ドチェン2が補助フィ−ドチェン3より幅広に形成されるため、脱穀穀稈は該主フィ−ドチェン2によって安定的に挾持搬送され、扱胴の回転作用によって脱穀室内に引き込まれることが少なくなる。
【0010】
また、主フィ−ドチェン2の速度と補助フィ−ドチェン3の速度とが各々独立して設定され、主フィ−ドチェン2の速度と補助フィ−ドチェン3の速度との速度比も無段変速装 置27によって変更され、刈取装置28における刈取穀稈の稈長を検出する稈長センサ37と走行装置35の伝動速である車速を検出する車速センサ38との検出結果に基づいてコントロ−ラからの出力により前記無段変速装置27が変速制御されて短稈時の刈取速モ−ドAと長稈時の刈取速モ−ドBとに自動的に切換えられる。即ち、短稈時には車速Vと刈取速Uとがほぼ比例する直線の刈取速モ−ドAとし長稈時には低速走行時において刈取速Uの変化が急であって最高車速で短稈時の刈取速モ−ドAと一致する曲線の刈取速モ−ドBとして該各刈取速モ−ドA,Bがコントロ−ラに登録されており、前記稈長センサ37の稈長検出結果に基づいていずれかの刈取速モ−ドA,Bが選択される。
【発明の効果】
【0011】
この発明のコンバインによれば、刈取装置側から補助フィ−ドチェン3及び主フィ−ドチェン2への穀稈の引継ぎを円滑なものとして穀稈のこぼれ落ちを少なくすると共に、脱穀中に穀稈が脱穀室内に引き込まれることを少なくして刈取脱穀作業を円滑に行なうことができる。
【0012】
また、主フィ−ドチェン2の速度と補助フィ−ドチェン3の速度とを各々独立して設定でき、主フィ−ドチェン2の速度と補助フィ−ドチェン3の速度との速度比も無段変速装置27によって変更でき、刈取装置28における刈取穀稈の稈長を検出する稈長センサ37と走行装置35の伝動速である車速を検出する車速センサ38との検出結果に基づいてコントロ−ラからの出力により前記無段変速装置27を変速制御して短稈時の刈取速モ−ドAと長稈時の刈取速モ−ドBとに自動的に切換え制御して、刈取穀稈が短稈であっても長稈であっても刈取装置28の速度と補助フィ−ドチェン3の速度とを適正なものとして刈取作業を円滑に行わせることができる。
【発明の実施の形態】
【0013】
図1〜図11において、コンバインの脱穀装置は、車台上に搭載されて、前方の刈取装置で刈取られる穀稈の供給を受けて脱穀する。扱胴5の扱胴軸6を脱穀室1及び車台の前後方向に沿わせるようにして、この一側の穀稈の株元部側の移送される移送口7の外側に沿ってフィ−ドチェン(主フィ−ドチェン)2、フロントフィ−ドチェン(補助フィ−ドチェン)3、及び狭扼杆4等を設ける。フィ−ドチェン2は、ほゞ扱胴5の長さに亘って設けているが、フロントフィ−ドチェン3は、この脱穀室1前側の穀稈供給口8前方に亘って設けられる穀稈供給漏斗9の外側に沿って設けられ、前方の刈取装置の穀稈移送を移送される刈取穀稈の株元部を挾持受継して移送する。
【0014】
脱穀室1は、下側に脱穀網10を張設して、この方に揺動選別棚11を設けて、脱穀室1から漏斗乃至落下される脱穀物を受けて揺動移送しながら選別する。12は唐箕でこの選別物を風選する。脱穀室1の上側には奥側のヒンジ13を中心に上方へ回動して解放できる脱穀カバ−14を設けて、この脱穀カバ−14の手前側移送口に沿って、ばね15によって下方へ張圧する断面二又状の狭扼縁16,17を形成した挟扼杆4を取付けている。従って、この狭扼杆4は脱穀カバ−14と共に上方解放位置に上昇できる。又、狭扼杆4は供給口8から前方のフロントフィ−ドチェン3部上に延出した状態にあって、該内側の狭扼縁16が、フロントフィ−ドチェン3の上面に対向して押圧され、フィ−ドチェン2の回転対向面から前方へ突出する挟扼縁17は、フロントフィ−ドチェン3の株元部側に位置して、上側から株元部を案内する。
【0015】
フィ−ドチェン2は、移送口7の前端部下側の脱穀側壁18部にスプロケット19,20等によって張設している。又、フロントフィ−ドチェン3は、このフィ−ドチェン2と平行状で、このフィ−ドチェン2の内側に偏位して張設され、該スプロケット19と同軸21上で回転自在のスプロケット22と、これより前方のスプロケット23等との間に張設されて、フィ−ドチェン2と伝動回転は独立的に行わせる。
【0016】
前記挟扼杆4は、内側の狭扼縁16を、該フロントフィ−ドチェン3上側に対向させると共に、外側の狭扼縁17を、フィ−ドチェン2の上側に対向させて、各々穀稈の株元部を挾持しながら移送する構成とし、フロントフィ−ドチェン3からフィ−ドチェン2へ穀稈を受継しながら移送する。なお、この挟扼杆4は、図のように単なる断面門形状に形成してもよく、図3のように一側の挟扼縁16を挟扼杆4の本体側面に取付けて構成するもよい。
【0017】
これらフィ−ドチェン2,3の伝動構成については、エンジンEから回転される軸24から、扱胴軸6を経て排稈チェン25伝動する扱胴系と、唐箕12、揺動選別棚11、吸引排塵機26等を経てフィ−ドチェン2のスプロケット20へ伝動するフィ−ドチェン系と、ベルト形態の無断変速装置27を経て刈取装置28、及びフロントフィ−ドチェン3等へ伝動する刈取搬送系とに各々分岐伝動する。このため、フィ−ドチェン系のフィ−ドチェン2の速度と、刈取搬送系のフロントフィ−ドチェン3の速度とは、各々独立に設定でき、速度比も無段変速装置27によって変更できる。なお、この無段変速装置27は、エンジンEから駆動される走行装置35への伝動に対して伝動比を変更することができる。
【0018】
刈取装置28は、穀稈引起装置29で引起案内した穀稈を刈刃装置30で刈取って、集送装置36、穀稈移送装置31で後方上方へ移送し、この穀稈移送装置31の終端からフロントフィ−ドチェン3へ送込んで受継する構成である。このとき穀稈の穂先部は供給漏斗9上に載せられる。
【0019】
なお、32は操縦席、32は脱穀済の粉を収容するグレンタンク、34は排稈カッタ−で、排稈チェン25から排送される排稈を受けて短かく切断処理する。
【0020】
刈取作業時に、穀稈移送装置31からフロントフィ−ドチェン3に送込まれる穀稈は、挾扼杆4との間に挾持され、株元部側がフィ−ドチェン2の始端部に受継される。このとき穀稈の狭扼位置は、挟扼縁16から17へ変るが、同じ狭扼杆4でこの受継部では両フィ−ドチェン3,2間に亘って挾持するようにばね15によって張圧されているものであるから、速度の異なるフィ−ドチェン3から2への挾持変更があっても、この受継を円滑に、しかも正確に行わせることができる。又、フィ−ドチェン2の始端部よりもフロントフィ−ドチェン3の始端部が、供給口8の穂先部側に位置するために、脱穀室1内への穂先部の送込が良く、穂先遅れを生じ難い。
【0021】
前記無段変速装置27の変速制御については、刈取装置28における刈取穀稈の稈長を検出する稈長センサ37と、走行装置35の伝動速である車速を検出する車速センサ38とによって、マイクロコンピュ−タを有するコントロ−ラCPUからの出力で、無段変速装置27を変速制御して、短稈時の刈取速モ−ドAに制御したり、長稈時の刈取速モ−ドBに制御したり、自動切換えて制御することができる構成である。車速Vは、刈取走行速度となるが、刈取速Uは、刈取装置28やフロントフィ−ドチェン3等に対する入力伝動の回転数乃至刈取伝動速度として、一般には、車速Vが上昇すれば刈取速Uも上昇するように構成されるものであるが、この発明では、短稈の刈取時と長稈の刈取時とでは、その車速Vと刈取速Uとの関係を切換えるようにしている。即ち、図のように短稈時では、車速Vと刈取速Uとをほゞ比例するような直線の刈取速モ−ドAとするが、長稈の時では、低速走行時で刈取速Uを急速として、最高車速maxでは短稈時の刈取速モ−ドAと一致Cさせるように曲線の刈取速モ−ドBとして、刈取を円滑に行わせる制御構成としている。このような各刈取速モ−ドA,Bはコントロ−ラCPUのメモリ−に登録させておき、該稈長センサ37の稈長検出によって、いずれかの刈取速モ−ドA,Bを選択するように切換える。
【0022】
図12〜図15において、エンジンEから走行装置35への走行伝動系については、変速レバ−40の操作で変速操作できる油圧無段変速装置HST、この油圧無段変速装置HSTから副変速装置や走行クラッチ等の伝動機構を内装するミッション39等からなり、車速Vはこのミッション39の一部の伝動軸から回転数を得て検出するように、車速センサ38を設けている。又、刈取速Uは、刈取装置28の刈取伝動系の一部から刈取回転センサ41によって検出する。又、コントロ−ラCPUからの出力で回転されるモ−タMによって無段変速装置27が変速操作される構成で、ベルト変速の割プ−リの回転径が変更される。このモ−タMにより回動される割プ−リの変速位置はポテンショメ−タ42で検出してフィ−ドバック制御するようにしている。
【0023】
なお、43は、倒伏切換スイッチで、穀稈の倒伏度によって切換える。44は、変速位置を検出する変速位置センサで、ポテンショメ−タからなり、45は、刈取クラッチスイッチで、クラッチレバ−46の操作でON、OFFすることによってモ−タを出力することによって、刈取クラッチ47を入り、切りすることができるように構成している。これによって刈取装置28とフロントフィ−ドチェン3との伝動が入り切りされる。
【0024】
前記無段変速装置27は、油圧無段変速装置HSTの出力側に設けて、ミッション39側とへ分岐伝動しうる構成としている。
【0025】
エンジンEから油圧無段変速装置HSTをベルト61で伝動し、これからミッション39を経て走行装置35を伝動すると共に、伝動ケ−ス62のギヤ等を経て、ベルト無段変速装置27、クラッチベルト63、伝動ケ−ス64内のギヤ等を経てフロントフィ−ドチェン3を伝動する。更にこの伝動ケ−ス64内のギヤからベルト65を経て刈取装置28各部へ連動する。伝動ケ−ス64は、前記フィ−ドチェン系の軸24と共に、脱穀機枠の正面に設けたブラケット66に取付けられ、このブラケット66に支持される案内部材67にフロントフィ−ドチェン3が張設されている。
【0026】
又、前記フィ−ドチェン2のスプロケット19と、フロントフィ−ドチェン3のスプロケット22とは各別に前後にずれた位置に軸支して、両フィ−ドチェン3と2との並走間隔を長く設定している。
【0027】
図16において、前記グレンタンク33の後側には、このグレンタンク33に収容した籾を機外へ取出す排穀オ−ガ48を設けているが、この排穀オ−ガ48への籾移送の引継を円滑に行わせる。グレンタンク33の底部には、オ−ガ軸49を前後方向に設け、このオ−ガ軸49内装の受樋50の端部には、スペ−サケ−ス51を介在させて、上下方向の排穀オ−ガ48の下端部を連結する。この排穀オ−ガ48のオ−ガ軸52の下端部と直交方向に連動するように引継オ−ガ軸53が軸受けされて、この引継オ−ガ軸53と該オ−ガ軸49とがピン54係合によって連動でき、オ−ガ軸49側の駆動によってオ−ガ軸52側へ連動される。 オ−ガ軸49の先端には円錐形状に形成されて、引継オ−ガ軸53側の凹部55に嵌合して改心でき、オ−ガ軸49に直角状に突出させたピン54を、オ−ガ軸53の端面に形成した係合凹部56に係合させることによって、連動しうる構成である。このオ−ガ軸53は、係合凹部56部分の径をオ−ガ軸49よりも大きく形成し、このオ−ガ軸49の先端部にはオ−ガ軸53側に向かって順次拡径の円錐状の案内面57を形成して、スペ−サケ−ス51内での粒の移送を円滑にさせる。58はオ−ガケ−スで、スペ−サケ−ス51と排穀オ−ガ48との交差部を連結する。このオ−ガケ−ス58内に十字軸59,60をベベルギヤで連動させ、十字軸59は引継オ−ガ軸53に連結し、十字軸60はオ−ガ軸52に連結する。
【図面の簡単な説明】
【図1】
脱穀装置の一部の斜面図。
【図2】その一部の正断面図。
【図3】その別実施例を示す正断面図。
【図4】脱穀装置の一部の平面図。
【図5】その正断面図。
【図6】コンバインの平面図。
【図7】その伝動機構図。
【図8】コンバインの一部の側面図。
【図9】その一部の操作機構図と伝動系の概略図。
【図10】一部の制御ブロック図。
【図11】その刈取速モ−ドの制御グラフ。
【図12】伝動機構の一部別実施例を示す平面図。
【図13】その斜面図。
【図14】コンバインの側面図。
【図15】その平面図。
【図16】グレンタンク排穀オ−ガ部の側断面図。
【符号の説明】
1 脱穀室
2 フィ−ドチェン(主フィ−ドチェン)
3 フロントフィ−ドチェン(補助フィ−ドチェン)
4 挟扼杆
6 扱胴軸
7 移送口
11 揺動選別棚
12 唐箕
16 内側の挟扼縁
17 外側の挟扼縁
18 脱穀側壁
19 前側のスプロケット
20 後側のスプロケット
21 軸
22 スプロケット
23 スプロケット
25 排稈チェン
26 吸引排塵機
27 無段変速装置
28 刈取装置
35 走行装置
37 稈長センサ
38 車速センサ
A 刈取速モ−ド
B 刈取速モ−ド
E エンジン
U 刈取速
V 車速
【0001】
この発明は、コンバインに関するものである。
【従来の技術】
【0002】
従来より、例えば実願平1−50790号(実開平2−142126号)のマイクロフィルムや実願昭55−14427号(実開昭56−117634号)のマイクロフィルムに開示されているように、脱穀穀稈を後送する主フィ−ドチェンの始端部に補助フィ−ドチェンを並設したコンバインが知られている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述の実願平1−50790号(実開平2−142126号)のマイクロフィルムや実願昭55−14427号(実開昭56−117634号)のマイクロフィルムに開示されたコンバインにおいては、補助フィ−ドチェンの幅と主フィ−ドチェンの幅とが同等の幅広に形成されている。
【0004】
すなわち、主フィ−ドチェンにおいては、脱穀穀稈を安定的に挾持搬送して扱胴の回転作用によって脱穀室内に引き込まれることのないよう比較的幅広のチェンとする必要があるのである。
【0005】
しかしながら、穀稈移送装置によって縦姿勢で移送されてきた穀稈を横姿勢に姿勢変更しながら補助フィ−ドチェンに引き継ぐ際、この姿勢変更が急激なものとなると、この穀稈の引継ぎが円滑に行なわれにくくなるのであり、上述のように補助フィ−ドチェンまでもが幅広に形成されていると、該補助フィ−ドチェンの挾持幅の大きさによって穀稈の姿勢変更が急激なものとなり、穀稈の引継ぎが円滑に行なわれず、穀稈がこぼれ落ちる不具合が生じる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものである。
【0007】
すなわち、主フィ−ドチェン2を脱穀室1の移送口7の前端部下側の脱穀側壁18部に前後のスプロケット19,20によって張設して設け、該主フィ−ドチェン2より幅狭に形成した補助フィ−ドチェン3を前記前側のスプロケット19の軸21と同軸上で回転自在のスプロケット22とこれより前方のスプロケット23との間に張設して、該補助フィ−ドチェン3を主フィ−ドチェン2と平行状に該主フィ−ドチェン2の内側に偏位させて設け、前記主フィ−ドチェン2に対向する狭扼杆4を補助フィ−ドチェン3部上に延出させて、該挟扼杆4における内側の狭扼縁16が補助フィ−ドチェン3の上面に対向すると共に、該挟扼杆4の外側の挟扼縁17のうち主フィ−ドチェン2との対向面よりも前方へ突出する挟扼縁17が、補助フィ−ドチェン3よりも株元部側に位置して上側から穀稈の株元部を案内するものとし、エンジンEから扱胴軸6を経て排稈チェン25へ伝動する扱胴伝動系と、エンジンEから唐箕12と揺動選別棚11及び吸引排塵機26を経て主フィ−ドチェン2の後側のスプロケット20へ伝動するフィ−ドチェン伝動系と、エンジンEから無段変速装置27を経て刈取装置28及び補助フィ−ドチェン3へ伝動する刈取搬送伝動系とに各々分岐伝動して、フィ−ドチェン伝動系の主フィ−ドチェン2の速度と刈取搬送伝動系の補助フィ−ドチェン3の速度とを各々独立して設定できるように構成すると共に主フィ−ドチェン2の速度と補助フィ−ドチェン3の速度との速度比も無段変速装置27によって変更できるように構成し、刈取装置28における刈取穀稈の稈長を検出する稈長センサ37と走行装置35の伝動速である車速を検出する車速センサ38との検出結果に基づいてコントロ−ラからの出力により前記無段変速装置27を変速制御して短稈時の刈取速モ−ドAと長稈時の刈取速モ−ドBとに自動的に切換えて制御するにあたり、短稈時には車速Vと刈取速Uとがほぼ比例する直線の刈取速モ−ドAとし長稈時には低速走行時において刈取速Uの変化が急であって最高車速で短稈時の刈取速モ−ドAと一致する曲線の刈取速モ−ドBとして該各刈取速モ−ドA,Bをコントロ−ラに登録させておき、前記稈長センサ37の稈長検出結果に基づいていずれかの刈取速モ−ドA,Bを選択するように構成したことを特徴とするコンバインとしたものである。
【0008】
しかして、刈取装置側から補助フィ−ドチェン3及び主フィ−ドチェン2へ穀稈が引き継がれる際、該主フィ−ドチェン2の始端部に並設された補助フィ−ドチェン3が主フィ−ドチェン2より幅狭に形成されているために、穀稈の姿勢変更が穏やかなものとなる。(即ち、例えば、補助フィ−ドチェン3が挾持式のものであった場合、挾持幅が狭くなることによって、縦姿勢で送られてきた穀稈を横姿勢に挾持し直す際の穀稈の折れ曲がりが緩和される。)これより、刈取装置側から補助フィ−ドチェン3及び主フィ−ドチェン2への穀稈の引継ぎが円滑に行なわれる。
【0009】
そして、このようにして引き継がれる穀稈は、該補助フィ−ドチェン3及び主フィ−ドチェン2によって後送されて脱穀処理される。この際、主フィ−ドチェン2が補助フィ−ドチェン3より幅広に形成されるため、脱穀穀稈は該主フィ−ドチェン2によって安定的に挾持搬送され、扱胴の回転作用によって脱穀室内に引き込まれることが少なくなる。
【0010】
また、主フィ−ドチェン2の速度と補助フィ−ドチェン3の速度とが各々独立して設定され、主フィ−ドチェン2の速度と補助フィ−ドチェン3の速度との速度比も無段変速装 置27によって変更され、刈取装置28における刈取穀稈の稈長を検出する稈長センサ37と走行装置35の伝動速である車速を検出する車速センサ38との検出結果に基づいてコントロ−ラからの出力により前記無段変速装置27が変速制御されて短稈時の刈取速モ−ドAと長稈時の刈取速モ−ドBとに自動的に切換えられる。即ち、短稈時には車速Vと刈取速Uとがほぼ比例する直線の刈取速モ−ドAとし長稈時には低速走行時において刈取速Uの変化が急であって最高車速で短稈時の刈取速モ−ドAと一致する曲線の刈取速モ−ドBとして該各刈取速モ−ドA,Bがコントロ−ラに登録されており、前記稈長センサ37の稈長検出結果に基づいていずれかの刈取速モ−ドA,Bが選択される。
【発明の効果】
【0011】
この発明のコンバインによれば、刈取装置側から補助フィ−ドチェン3及び主フィ−ドチェン2への穀稈の引継ぎを円滑なものとして穀稈のこぼれ落ちを少なくすると共に、脱穀中に穀稈が脱穀室内に引き込まれることを少なくして刈取脱穀作業を円滑に行なうことができる。
【0012】
また、主フィ−ドチェン2の速度と補助フィ−ドチェン3の速度とを各々独立して設定でき、主フィ−ドチェン2の速度と補助フィ−ドチェン3の速度との速度比も無段変速装置27によって変更でき、刈取装置28における刈取穀稈の稈長を検出する稈長センサ37と走行装置35の伝動速である車速を検出する車速センサ38との検出結果に基づいてコントロ−ラからの出力により前記無段変速装置27を変速制御して短稈時の刈取速モ−ドAと長稈時の刈取速モ−ドBとに自動的に切換え制御して、刈取穀稈が短稈であっても長稈であっても刈取装置28の速度と補助フィ−ドチェン3の速度とを適正なものとして刈取作業を円滑に行わせることができる。
【発明の実施の形態】
【0013】
図1〜図11において、コンバインの脱穀装置は、車台上に搭載されて、前方の刈取装置で刈取られる穀稈の供給を受けて脱穀する。扱胴5の扱胴軸6を脱穀室1及び車台の前後方向に沿わせるようにして、この一側の穀稈の株元部側の移送される移送口7の外側に沿ってフィ−ドチェン(主フィ−ドチェン)2、フロントフィ−ドチェン(補助フィ−ドチェン)3、及び狭扼杆4等を設ける。フィ−ドチェン2は、ほゞ扱胴5の長さに亘って設けているが、フロントフィ−ドチェン3は、この脱穀室1前側の穀稈供給口8前方に亘って設けられる穀稈供給漏斗9の外側に沿って設けられ、前方の刈取装置の穀稈移送を移送される刈取穀稈の株元部を挾持受継して移送する。
【0014】
脱穀室1は、下側に脱穀網10を張設して、この方に揺動選別棚11を設けて、脱穀室1から漏斗乃至落下される脱穀物を受けて揺動移送しながら選別する。12は唐箕でこの選別物を風選する。脱穀室1の上側には奥側のヒンジ13を中心に上方へ回動して解放できる脱穀カバ−14を設けて、この脱穀カバ−14の手前側移送口に沿って、ばね15によって下方へ張圧する断面二又状の狭扼縁16,17を形成した挟扼杆4を取付けている。従って、この狭扼杆4は脱穀カバ−14と共に上方解放位置に上昇できる。又、狭扼杆4は供給口8から前方のフロントフィ−ドチェン3部上に延出した状態にあって、該内側の狭扼縁16が、フロントフィ−ドチェン3の上面に対向して押圧され、フィ−ドチェン2の回転対向面から前方へ突出する挟扼縁17は、フロントフィ−ドチェン3の株元部側に位置して、上側から株元部を案内する。
【0015】
フィ−ドチェン2は、移送口7の前端部下側の脱穀側壁18部にスプロケット19,20等によって張設している。又、フロントフィ−ドチェン3は、このフィ−ドチェン2と平行状で、このフィ−ドチェン2の内側に偏位して張設され、該スプロケット19と同軸21上で回転自在のスプロケット22と、これより前方のスプロケット23等との間に張設されて、フィ−ドチェン2と伝動回転は独立的に行わせる。
【0016】
前記挟扼杆4は、内側の狭扼縁16を、該フロントフィ−ドチェン3上側に対向させると共に、外側の狭扼縁17を、フィ−ドチェン2の上側に対向させて、各々穀稈の株元部を挾持しながら移送する構成とし、フロントフィ−ドチェン3からフィ−ドチェン2へ穀稈を受継しながら移送する。なお、この挟扼杆4は、図のように単なる断面門形状に形成してもよく、図3のように一側の挟扼縁16を挟扼杆4の本体側面に取付けて構成するもよい。
【0017】
これらフィ−ドチェン2,3の伝動構成については、エンジンEから回転される軸24から、扱胴軸6を経て排稈チェン25伝動する扱胴系と、唐箕12、揺動選別棚11、吸引排塵機26等を経てフィ−ドチェン2のスプロケット20へ伝動するフィ−ドチェン系と、ベルト形態の無断変速装置27を経て刈取装置28、及びフロントフィ−ドチェン3等へ伝動する刈取搬送系とに各々分岐伝動する。このため、フィ−ドチェン系のフィ−ドチェン2の速度と、刈取搬送系のフロントフィ−ドチェン3の速度とは、各々独立に設定でき、速度比も無段変速装置27によって変更できる。なお、この無段変速装置27は、エンジンEから駆動される走行装置35への伝動に対して伝動比を変更することができる。
【0018】
刈取装置28は、穀稈引起装置29で引起案内した穀稈を刈刃装置30で刈取って、集送装置36、穀稈移送装置31で後方上方へ移送し、この穀稈移送装置31の終端からフロントフィ−ドチェン3へ送込んで受継する構成である。このとき穀稈の穂先部は供給漏斗9上に載せられる。
【0019】
なお、32は操縦席、32は脱穀済の粉を収容するグレンタンク、34は排稈カッタ−で、排稈チェン25から排送される排稈を受けて短かく切断処理する。
【0020】
刈取作業時に、穀稈移送装置31からフロントフィ−ドチェン3に送込まれる穀稈は、挾扼杆4との間に挾持され、株元部側がフィ−ドチェン2の始端部に受継される。このとき穀稈の狭扼位置は、挟扼縁16から17へ変るが、同じ狭扼杆4でこの受継部では両フィ−ドチェン3,2間に亘って挾持するようにばね15によって張圧されているものであるから、速度の異なるフィ−ドチェン3から2への挾持変更があっても、この受継を円滑に、しかも正確に行わせることができる。又、フィ−ドチェン2の始端部よりもフロントフィ−ドチェン3の始端部が、供給口8の穂先部側に位置するために、脱穀室1内への穂先部の送込が良く、穂先遅れを生じ難い。
【0021】
前記無段変速装置27の変速制御については、刈取装置28における刈取穀稈の稈長を検出する稈長センサ37と、走行装置35の伝動速である車速を検出する車速センサ38とによって、マイクロコンピュ−タを有するコントロ−ラCPUからの出力で、無段変速装置27を変速制御して、短稈時の刈取速モ−ドAに制御したり、長稈時の刈取速モ−ドBに制御したり、自動切換えて制御することができる構成である。車速Vは、刈取走行速度となるが、刈取速Uは、刈取装置28やフロントフィ−ドチェン3等に対する入力伝動の回転数乃至刈取伝動速度として、一般には、車速Vが上昇すれば刈取速Uも上昇するように構成されるものであるが、この発明では、短稈の刈取時と長稈の刈取時とでは、その車速Vと刈取速Uとの関係を切換えるようにしている。即ち、図のように短稈時では、車速Vと刈取速Uとをほゞ比例するような直線の刈取速モ−ドAとするが、長稈の時では、低速走行時で刈取速Uを急速として、最高車速maxでは短稈時の刈取速モ−ドAと一致Cさせるように曲線の刈取速モ−ドBとして、刈取を円滑に行わせる制御構成としている。このような各刈取速モ−ドA,Bはコントロ−ラCPUのメモリ−に登録させておき、該稈長センサ37の稈長検出によって、いずれかの刈取速モ−ドA,Bを選択するように切換える。
【0022】
図12〜図15において、エンジンEから走行装置35への走行伝動系については、変速レバ−40の操作で変速操作できる油圧無段変速装置HST、この油圧無段変速装置HSTから副変速装置や走行クラッチ等の伝動機構を内装するミッション39等からなり、車速Vはこのミッション39の一部の伝動軸から回転数を得て検出するように、車速センサ38を設けている。又、刈取速Uは、刈取装置28の刈取伝動系の一部から刈取回転センサ41によって検出する。又、コントロ−ラCPUからの出力で回転されるモ−タMによって無段変速装置27が変速操作される構成で、ベルト変速の割プ−リの回転径が変更される。このモ−タMにより回動される割プ−リの変速位置はポテンショメ−タ42で検出してフィ−ドバック制御するようにしている。
【0023】
なお、43は、倒伏切換スイッチで、穀稈の倒伏度によって切換える。44は、変速位置を検出する変速位置センサで、ポテンショメ−タからなり、45は、刈取クラッチスイッチで、クラッチレバ−46の操作でON、OFFすることによってモ−タを出力することによって、刈取クラッチ47を入り、切りすることができるように構成している。これによって刈取装置28とフロントフィ−ドチェン3との伝動が入り切りされる。
【0024】
前記無段変速装置27は、油圧無段変速装置HSTの出力側に設けて、ミッション39側とへ分岐伝動しうる構成としている。
【0025】
エンジンEから油圧無段変速装置HSTをベルト61で伝動し、これからミッション39を経て走行装置35を伝動すると共に、伝動ケ−ス62のギヤ等を経て、ベルト無段変速装置27、クラッチベルト63、伝動ケ−ス64内のギヤ等を経てフロントフィ−ドチェン3を伝動する。更にこの伝動ケ−ス64内のギヤからベルト65を経て刈取装置28各部へ連動する。伝動ケ−ス64は、前記フィ−ドチェン系の軸24と共に、脱穀機枠の正面に設けたブラケット66に取付けられ、このブラケット66に支持される案内部材67にフロントフィ−ドチェン3が張設されている。
【0026】
又、前記フィ−ドチェン2のスプロケット19と、フロントフィ−ドチェン3のスプロケット22とは各別に前後にずれた位置に軸支して、両フィ−ドチェン3と2との並走間隔を長く設定している。
【0027】
図16において、前記グレンタンク33の後側には、このグレンタンク33に収容した籾を機外へ取出す排穀オ−ガ48を設けているが、この排穀オ−ガ48への籾移送の引継を円滑に行わせる。グレンタンク33の底部には、オ−ガ軸49を前後方向に設け、このオ−ガ軸49内装の受樋50の端部には、スペ−サケ−ス51を介在させて、上下方向の排穀オ−ガ48の下端部を連結する。この排穀オ−ガ48のオ−ガ軸52の下端部と直交方向に連動するように引継オ−ガ軸53が軸受けされて、この引継オ−ガ軸53と該オ−ガ軸49とがピン54係合によって連動でき、オ−ガ軸49側の駆動によってオ−ガ軸52側へ連動される。 オ−ガ軸49の先端には円錐形状に形成されて、引継オ−ガ軸53側の凹部55に嵌合して改心でき、オ−ガ軸49に直角状に突出させたピン54を、オ−ガ軸53の端面に形成した係合凹部56に係合させることによって、連動しうる構成である。このオ−ガ軸53は、係合凹部56部分の径をオ−ガ軸49よりも大きく形成し、このオ−ガ軸49の先端部にはオ−ガ軸53側に向かって順次拡径の円錐状の案内面57を形成して、スペ−サケ−ス51内での粒の移送を円滑にさせる。58はオ−ガケ−スで、スペ−サケ−ス51と排穀オ−ガ48との交差部を連結する。このオ−ガケ−ス58内に十字軸59,60をベベルギヤで連動させ、十字軸59は引継オ−ガ軸53に連結し、十字軸60はオ−ガ軸52に連結する。
【図面の簡単な説明】
【図1】
脱穀装置の一部の斜面図。
【図2】その一部の正断面図。
【図3】その別実施例を示す正断面図。
【図4】脱穀装置の一部の平面図。
【図5】その正断面図。
【図6】コンバインの平面図。
【図7】その伝動機構図。
【図8】コンバインの一部の側面図。
【図9】その一部の操作機構図と伝動系の概略図。
【図10】一部の制御ブロック図。
【図11】その刈取速モ−ドの制御グラフ。
【図12】伝動機構の一部別実施例を示す平面図。
【図13】その斜面図。
【図14】コンバインの側面図。
【図15】その平面図。
【図16】グレンタンク排穀オ−ガ部の側断面図。
【符号の説明】
1 脱穀室
2 フィ−ドチェン(主フィ−ドチェン)
3 フロントフィ−ドチェン(補助フィ−ドチェン)
4 挟扼杆
6 扱胴軸
7 移送口
11 揺動選別棚
12 唐箕
16 内側の挟扼縁
17 外側の挟扼縁
18 脱穀側壁
19 前側のスプロケット
20 後側のスプロケット
21 軸
22 スプロケット
23 スプロケット
25 排稈チェン
26 吸引排塵機
27 無段変速装置
28 刈取装置
35 走行装置
37 稈長センサ
38 車速センサ
A 刈取速モ−ド
B 刈取速モ−ド
E エンジン
U 刈取速
V 車速
Claims (1)
- 主フィ−ドチェン2を脱穀室1の移送口7の前端部下側の脱穀側壁18部に前後のスプロケット19,20によって張設して設け、該主フィ−ドチェン2より幅狭に形成した補助フィ−ドチェン3を前記前側のスプロケット19の軸21と同軸上で回転自在のスプロケット22とこれより前方のスプロケット23との間に張設して、該補助フィ−ドチェン3を主フィ−ドチェン2と平行状に該主フィ−ドチェン2の内側に偏位させて設け、前記主フィ−ドチェン2に対向する狭扼杆4を補助フィ−ドチェン3部上に延出させて、該挟扼杆4における内側の狭扼縁16が補助フィ−ドチェン3の上面に対向すると共に、該挟扼杆4の外側の挟扼縁17のうち主フィ−ドチェン2との対向面よりも前方へ突出する挟扼縁17が、補助フィ−ドチェン3よりも株元部側に位置して上側から穀稈の株元部を案内するものとし、エンジンEから扱胴軸6を経て排稈チェン25へ伝動する扱胴伝動系と、エンジンEから唐箕12と揺動選別棚11及び吸引排塵機26を経て主フィ−ドチェン2の後側のスプロケット20へ伝動するフィ−ドチェン伝動系と、エンジンEから無段変速装置27を経て刈取装置28及び補助フィ−ドチェン3へ伝動する刈取搬送伝動系とに各々分岐伝動して、フィ−ドチェン伝動系の主フィ−ドチェン2の速度と刈取搬送伝動系の補助フィ−ドチェン3の速度とを各々独立して設定できるように構成すると共に主フィ−ドチェン2の速度と補助フィ−ドチェン3の速度との速度比も無段変速装置27によって変更できるように構成し、刈取装置28における刈取穀稈の稈長を検出する稈長センサ37と走行装置35の伝動速である車速を検出する車速センサ38との検出結果に基づいてコントロ−ラからの出力により前記無段変速装置27を変速制御して短稈時の刈取速モ−ドAと長稈時の刈取速モ−ドBとに自動的に切換えて制御するにあたり、短稈時には車速Vと刈取速Uとがほぼ比例する直線の刈取速モ−ドAとし長稈時には低速走行時において刈取速Uの変化が急であって最高車速で短稈時の刈取速モ−ドAと一致する曲線の刈取速モ−ドBとして該各刈取速モ−ドA,Bをコントロ−ラに登録させておき、前記稈長センサ37の稈長検出結果に基づいていずれかの刈取速モ−ドA,Bを選択するように構成したことを特徴とするコンバイン。
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