JP2000159157A - 走行車の走行装置 - Google Patents

走行車の走行装置

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JP2000159157A
JP2000159157A JP10335960A JP33596098A JP2000159157A JP 2000159157 A JP2000159157 A JP 2000159157A JP 10335960 A JP10335960 A JP 10335960A JP 33596098 A JP33596098 A JP 33596098A JP 2000159157 A JP2000159157 A JP 2000159157A
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JP
Japan
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shaft
wheel
traveling
rolling
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JP10335960A
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English (en)
Inventor
Yasushi Fujita
靖 藤田
Masahiro Kurokawa
雅博 黒河
Mikiya Shirakata
幹也 白方
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】湿田状態の軟弱な土壌面等において走行車を後
進させるときの走行性能の向上を図る。 【解決手段】前部の駆動輪1と後部の誘導輪2とその中
間に位置する複数個の接地転輪3とに巻き掛け張設する
走行クローラ4の後部側を、車台5に対し昇降作用させ
て車体6を前後方向に傾動可能な走行車において、該駆
動輪1を軸止した駆動軸7とこの駆動軸7に最も近い接
地転輪3を軸支した転輪軸8との直線位置での軸間距離
A及び縦横座標位置での上下軸間距離Bの数値が、車体
6を昇降傾動させないときの数値に比し車体6後部を下
降傾動させたときの数値が各々大きくなる側に変化する
ことを特徴とする走行装置の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、走行車の走行装
置に関し、車台に対する走行クローラの昇降作用により
車体を前後方向に傾斜可能とする走行装置の分野に属
し、農業機械のコンバイン,建設機械,雪上車等に利用
できる。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】湿田
状態の軟弱な土壌面等において、走行車を後進させると
きは走行装置の走行クローラが沈下して駆動反力が大と
なり、車体の後部が持ち上がり前部が土壌面等に接当す
る前傾姿勢となって後進に支障をきたす恐れがある。特
に農業機械のコンバイン等においてグレンタンク内に穀
粒が貯留されている場合には、前記の如き車体の前傾現
象が顕著に現れ、刈取装置の前端側が土壌面に潜るため
刈刃部等に泥土が詰まり易く、次からの作業に支障をき
たすと共にメンテナンス等に時間をとられ作業効率が著
しく低下することになる。
【0003】そこでこの発明は、湿田状態の軟弱な土壌
面等において走行車を後進させるときの走行性能の向上
を図る。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、前部の駆動
輪1と後部の誘導輪2とその中間に位置する複数個の接
地転輪3とに巻き掛け張設する走行クローラ4の後部側
を、車台5に対し昇降作用させて車体6を前後方向に傾
動可能な走行車において、該駆動輪1を軸止した駆動軸
7とこの駆動軸7に最も近い接地転輪3を軸支した転輪
軸8との直線位置での軸間距離A及び縦横座標位置での
上下軸間距離Bの数値が、車体6を昇降傾動させないと
きの数値に比し車体6後部を下降傾動させたときの数値
が各々大きくなる側に変化することを特徴とする走行装
置の構成とする。
【0005】
【作用】上記の構成により、湿田状態の軟弱な土壌面等
において、走行車を後進させるときは走行装置の走行ク
ローラ4が沈下して駆動反力が大となり、車体6の後部
が持ち上がり前部が土壌面等に接当する前傾姿勢となる
ため、走行クローラ4の後部側を車台5に対し上昇作用
させ、相対的に車体6後部を下降傾動させることにより
前傾姿勢を修正させる。
【0006】このように、車体6後部の下降傾動によっ
て車体6の前傾姿勢を修正するときに、該走行クローラ
4の駆動軸7とこの駆動軸7に最も近い転輪軸8との相
対関係における直線位置での軸間距離A及び縦横座標位
置での上下軸間距離Bの数値が、車体6を傾動させない
水平状態のときの数値に対し、車体6後部を下降傾動さ
せたときの数値の方が各々大きくなる側に変化すること
により、車体6の最低地上高を上昇させることができ
る。
【0007】
【発明の効果】上記作用の如く、走行車の後進時に駆動
反力により前傾姿勢となる車体6を後部の下降傾動によ
り修正させるが、このような状態において、該駆動軸7
と転輪軸8との直線位置での軸間距離A及び座標位置で
の上下軸間距離Bの数値が、車体6を傾動させない水平
状態のときの数値に対し、車体6後部を下降傾動させた
ときの数値の方が各々大きくなる側に変化することによ
り、車体6の最低地上高を上昇させることができるか
ら、従来の如く、後進時の駆動反力により車体6が前傾
姿勢となって後進に支障をきたす等の不具合を回避し、
後進時における走行性能を向上させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施例を走行
車として穀類の収穫を行うコンバインについて図面に基
づき説明する。図5はコンバインの全体構成を示すもの
で、車台5の下部側に土壌面を走行する左右一対の走行
クロ−ラ4を有する走行装置9を配設し、該車台5上に
はフィ−ドチェン10に挟持搬送して供給される穀稈を
脱穀し、この脱穀された穀粒を選別回収して一時貯留す
るグレンタンク11と、このタンク11に貯留された穀
粒を機外へ排出する排穀オーガ11aを備えた脱穀装置
12を載置構成させる。
【0009】該脱穀装置12の前方に、前側から未刈穀
稈を分草する分草体13と、分草した穀稈を引き起こす
引起部14と、引き起こした穀稈を刈り取る刈刃部15
と、この刈り取った穀稈を掻き込み搬送すると共に扱深
さを調節する搬送調節部16と、この調節搬送される穀
稈を引き継いで該フィ−ドチェン10へ受け渡しする供
給調節部17等を有する刈取装置18を、油圧駆動によ
る昇降シリンダ19により土壌面に対して昇降自在なる
よう該車台5の前端部へ懸架構成させる。
【0010】該刈取装置18の一側にコンバインの操作
制御を行う操作装置20と、この操作のための操作席2
1とを設け、この操作席21の後方側に該グレンタンク
11を配置すると共に下方側にエンジン22を搭載し、
該操作装置20と操作席21を覆うキャビン23を装着
して設ける。これらの走行装置9,脱穀装置12,刈取
装置18,操作装置20,エンジン22,キャビン23
等によってコンバインの車体6を構成させる。
【0011】図2,図3に示す如く、方形状に枠組みし
た前記車台5下面部の中央左右側に縦方向に固着した左
右の縦フレ−ム24の前側下部に支持枠25を各々設
け、この左右の支持枠25にローリングメタル26を固
定し、この左右のローリングメタル26に回動可能に軸
支した前部ローリング軸27の内側端部と外側端部に、
各々上部アーム28aと下部アーム28bとを側面視く
字状に軸止して前部ローリングアーム28を形成して構
成させる。
【0012】該左右の前部ローリングアーム28の下部
アーム28bの下端部位置と、左右の縦フレ−ム24の
外側下方に各々位置する左右の転輪フレーム29の前部
側位置とを回動可能にピン30により連結して構成させ
る。該左右の縦フレ−ム24の後側下部に各々固定した
ピッチングメタル31にピッチング軸32を回動可能に
軸支し、このピッチング軸32の左右側に各々左右のピ
ッチングアーム33の一端部を軸止すると共に、その他
端部と、平面視H字状の連結アーム34の左右側一端部
とを回動可能にピン35により連結して構成させる。
【0013】左右の後部ローリング軸36の内側端部と
外側端部に、各々上部アーム37aと下部アーム37b
とを側面視く字状に軸止して後部ローリングアーム37
を形成すると共に、該左右の後部ローリング軸36の上
部アーム37aと下部アーム37bの間に該連結アーム
34の左右側他端部を各々回動可能に軸支して構成させ
る。
【0014】該左右の後部ローリングアーム37の下部
アーム37bの下端部位置と、該左右の転輪フレーム2
9の後部側位置とを回動可能にピン38により連結して
構成させる。該右のピッチングアーム33の他端部側を
上方へ延長し、その上端部と、油圧等によって伸縮作用
するピッチングシリンダ39の可動側ピストン39aの
先端部とをピン連結すると共に、このピッチングシリン
ダ39の固定側を右の縦フレ−ム24の上側突起部に回
動可能にピン連結して構成させる。
【0015】該左右の前部ローリングアーム28の上部
アーム28aの上端部と、該左右の後部ローリングアー
ム37の上部アーム37aの中間部とを各々4点平行リ
ンクを形成可能に左右の連結杆40によって回動可能に
ピン連結して構成させる該左右の後部ローリングアーム
37の上部アーム37aを、連結杆40の連結位置より
更に上方側へ延長し、その上端部と、油圧等によって伸
縮作用する左右のローリングシリンダ41の可動側ピス
トン41aの先端部とをピン連結すると共に、この左右
のローリングシリンダ41の固定側と、左右のピッチン
グアーム33の他端部から突出させた突起部とを、帯状
の保持板42により各々両側より挾む状態で回動可能に
ピン連結し、この連結部をリンク42aを介して揺動可
能に該左右の縦フレーム24に各々連結して構成させ
る。
【0016】このように、該左右の前部及び後部ローリ
ングアーム28,37と、左右のローリングシリンダ4
1等の作用により、車体6を昇降又は左右傾斜させる車
体昇降手段を構成すると共に、該ピッチングアーム33
とピッチングシリンダ39等の作用により、車体6を前
後傾斜させる前後傾斜手段を構成させる。前記左右の転
輪フレーム29の後端上部側に、各々左右の誘導輪2を
回動可能に支持する誘導輪受43aと、この誘導輪受4
3aを前後調節可能に保持する支持ア−ム43とを後方
に向け固着すると共に、該左右の転輪フレーム29の外
側面下部側に所定の間隔をおいて固定した転輪軸8に、
複数個の接地転輪3を各々遊転自在に軸支して構成させ
る。
【0017】該左右の誘導輪2及び複数個の接地転輪3
と、車台5の前端部に装架した走行用ミッションケ−ス
44から動力を伝達する終段の駆動軸7に軸止した駆動
輪1とに、前記左右の走行クロ−ラ4を各々巻掛け張設
して構成させる。3aは補助転輪を示す。前記ピッチン
グシリンダ39の伸縮ストロークを検出する前後ストロ
ークセンサ45を該シリンダ39に隣接して設け、この
センサ45の作用アームとピッチングアーム33の上端
部近傍とをロット45aにより連結すると共に、該左右
のローリングシリンダ41の伸縮ストロークを検出する
左右ストロークセンサ46を該左右のシリンダ41上に
設け、このセンサ46の作用アームとローリングアーム
37の上端連結部とをロット46aにより連結して構成
させる。
【0018】車体6のピッチング作用による前後傾斜を
検出する前後傾斜センサ47と、車体6のローリング作
用による左右傾斜を検出する左右傾斜センサ48とを前
記グレンタンク11の下部側空間の車台5上に配置する
と共に、車体6の後進状態を検出する後進スイッチ49
を主変速レバー50の後進操作により検出可能な位置に
係合配置すると共に、車速を検出する車速センサ51を
該ミッションケース44の伝動経路に係合配置して構成
させる。
【0019】圃場の湿田状態を選択する湿田スイッチ5
2と、該前後及び左右傾斜センサ47,48による傾斜
状態の検出により車体6の水平状態への調整制御を自動
的に行わせる前後スイッチ53及び左右スイッチ54
と、車体6を前後左右に適宜に傾斜させる4箇の押ボタ
ンからなる手動の傾斜スイッチ55と、車体6を昇降さ
せる手動の車高スイッチ56とを配置して構成させる。
【0020】前記刈取装置18を土壌面に対して昇降さ
せる刈取上下スイッチ57を係合作用させるパワステレ
バー58と、前記脱穀装置12及び刈取装置18の作用
を検出させる刈脱スイッチ59を係合する刈脱レバー6
0と、該主変速レバー50とを各々前記操作装置20の
一側に配置して構成させる。図4に示す如く、CPUを
主体として車体6の車高や傾斜状態の演算制御を行うコ
ントローラ61を設け、このコントローラ61の入力側
に、前記前後ストロークセンサ45,両左右ストローク
センサ46,前後傾斜センサ47,左右傾斜センサ4
8,後進スイッチ49,車速センサ51,湿田スイッチ
52,前後スイッチ53,左右スイッチ54,傾斜スイ
ッチ55,車高スイッチ56,刈取上下スイッチ57,
刈脱スイッチ59等を各々接続して構成させる。
【0021】該コントローラ61の出力側に、前記ピッ
チングシリンダ39を作動させる伸長側のピッチング電
磁弁62と短縮側のピッチング電磁弁63,左右のロー
リングシリンダ41を作動させる伸長側の左右のローリ
ング電磁弁64と短縮側の左右のローリング電磁弁6
5,アンロード弁66等を各々接続して構成させる。車
体6がピッチングを起こして前後方向に傾動するとき
は、前後スイッチ53のONと前後傾斜センサ47によ
る傾斜の検出によって、ピッチングシリンダ39を作動
しピッチングアーム33を上下回動作用させて、連結ア
ーム34を介し左右の後部ローリングアーム37により
左右の転輪フレーム29の後部側を、前部ローリング軸
27を支点とする上下動により、車台5に対し左右の走
行クロ−ラ4を同時に昇降させ、相対的に車体6を前後
方向に傾動させて水平状態に調整することができる。
【0022】車体6がローリングを起こして左右方向に
傾動するときは、左右スイッチ54のONと左右傾斜セ
ンサ48による傾斜の検出によって、左又は右のローリ
ングシリンダ41を作動し前部及び後部ローリングアー
ム28,37と連結杆40により平行リンクを作用させ
て、左又は右の転輪フレーム29を平行に上下動するこ
とにより、車台5に対して左又は右の走行クロ−ラ4を
昇降させ、相対的に車体6を左右方向に傾動させて水平
状態に調整することができる。
【0023】車体6の車高を昇降させるときは、車高ス
イッチ56のONにより左右のローリングシリンダ41
を同時に同量作動させて、左右の両ローリングアーム2
8,37の上下回動作用により、左右の転輪フレーム2
9を平行に上下動させて、車台5に対して左右の走行ク
ロ−ラ4を同一に昇降させることにより、相対的に車体
6を平行に昇降させることができる。
【0024】このように、湿田状態の軟弱な土壌面等に
おいて、車台5に対し走行クローラ4の後部を昇降作用
させ車体6の前後方向への傾動を修正しながら作業を行
うときは、湿田スイッチ52をONして湿田モードと
し、刈脱レバー60の入り操作により刈脱スイッチ59
をONし、前後スイッチ53と左右スイッチ54をON
し、パワステレバー58の操作による刈取上下スイッチ
57のONにより刈取装置18を昇降させる。
【0025】これらの作業状態において、主変速レバー
50を前進から後進へ切り替え操作したときは、走行ク
ローラ4が沈下して駆動反力が大となり車体6の後部が
持ち上がる前傾姿勢となる。このとき、後進スイッチ4
9のONにより、図1(a)に示す如く、ピッチングシ
リンダ39の短縮作動によって前部ローリング軸27を
支点としてピッチングアーム33を上方回動させ、この
ピッチングアーム33から連結アーム34を介して左右
の後部ローリング軸36により、後部ローリングアーム
37を上昇作用させて左右の転輪フレーム29の後部側
を引き上げ、相対的に車体6後部を下降傾動して前傾姿
勢を修正させる。
【0026】この車体6後部を下降傾動させるピッチン
グシリンダ39の短縮作動を、前後ストロークセンサ4
5の検出により停止させた後、更に自動的に左右のロー
リングシリンダ41を伸長して前部及び後部ローリング
アーム28,37を回動させて左右の転輪フレーム29
を均等に押し下げ、相対的に車体6を左右のストローク
センサ46の検出により最上げ車高位置まで上昇させ
る。これらの車体6後部の下降傾動と最上げ車高位置の
状態は後進時持続させる。
【0027】これら車体6後部の下降傾動と最上げ車高
位置への上昇により、車体6の前傾姿勢と最低地上高の
修正が可能となるが、更に、この修正にプラスして前記
の如く、ピッチングシリンダ39の短縮作動による後部
ローリングアーム37の上昇作用によって、前部ローリ
ング軸27に対し後部ローリング軸36が上方に位置し
て転輪フレーム29の後部側が上昇する。
【0028】図1(a)に示す如き転輪フレーム29の
後部側の上昇により、走行クローラ4の駆動軸7とこの
駆動軸7に最も近い転輪軸8との相対関係における直線
位置での軸間距離Aa及び縦横座標位置での上下軸間距
離Baの数値が、図1(b)に示す如き車体6を傾動さ
せない転輪フレーム29の平行状態時の軸間距離Ab及
び上下軸間距離Bbの数値に比して各々大きくなる側に
変化するから、軟弱な土壌面等において車体6を後進さ
せるときに、最低地上高の上昇を補助することにより走
行性能を向上させることができる。
【0029】また、前記の如く、車台5に対する走行ク
ローラ4後部の昇降作用により車体6の前後方向への傾
動を修正可能な構成において、軟弱な土壌面等でコンバ
インを前進走行させるときは、走行クローラ4が沈下し
て駆動反力が大となり車体6の前部が持ち上がり後傾姿
勢となる。このとき、前記前後スイッチ53がONして
いるときは、図1(c)に示す如く、ピッチングシリン
ダ39の伸長作動により前部ローリング軸27を支点と
してピッチングアーム33を下方回動させ、このピッチ
ングアーム33から連結アーム34を介した後部ローリ
ングアーム37の下降作用により、前部ローリング軸2
7に対し後部ローリング軸36が下方に位置して転輪フ
レーム29の後部側が下降し、相対的に車体6後部を上
昇傾動して後傾姿勢を修正させる。
【0030】図1(c)に示す如き転輪フレーム29の
後部側の下降により、走行クローラ4の駆動軸7とこの
駆動軸7に最も近い転輪軸8との相対関係における直線
位置での軸間距離Acの数値が、図1(b)に示す如き
車体6を傾動させない転輪フレーム29の平行状態時の
軸間距離Abの数値に比して小さくなる側に変化するか
ら、軟弱な土壌面等において車体6を前進させるとき
に、走行クローラ4による泥押し面積が少なくなり、走
行抵抗を小さくして走行性能を向上させることができ
る。
【0031】なお、図1(b)と図1(c)における走
行クローラ4の駆動軸7とこの駆動軸7に最も近い転輪
軸8との相対関係において、前記縦横座標位置での上下
軸間距離BにおけるBbに対しBcが小さくなる数値差
より、縦横座標位置での前後軸間距離CにおけるCbに
対しCcが小さくなる数値差の方が大きくなるから、前
方乗越面が小さくなり、走行抵抗を少なくして湿田走行
性能を向上させることができる。
【0032】また、前記の如く、車台5に対する走行ク
ローラ4の後部の昇降作用によって車体6の前後方向へ
の傾動を修正可能な構成において、軟弱な土壌面等でコ
ンバインを前進走行させるときは、走行クローラ4が沈
下して駆動反力が大となり車体6の前部が持ち上がり後
傾姿勢となる。このとき、前記前後スイッチ53がON
しているときは、図1(c)に示す如く、ピッチングシ
リンダ39の伸長作動による後部ローリングアーム37
の上昇作用によって、前部ローリング軸27に対し後部
ローリング軸36が下方に位置して転輪フレーム29の
後部側が下降し、相対的に車体6後部を上昇傾動して後
傾姿勢を修正させる。
【0033】図1(c)に示す如き転輪フレーム29の
後部側の下降により、前記駆動輪1及びこの駆動輪1に
最も近い接地転輪3に巻き掛け張設する走行クローラ4
と、このクローラ4の接地線との間において形成する前
方乗越角Dcが、図1(b)に示す如き車体6を傾動さ
せない転輪フレーム29の平行状態時の前方乗越角Db
に比して小さくなる側に変化するから、軟弱な土壌面等
において車体6を前進させるときに、走行クローラ4の
前方乗越角Dcによる泥寄せが少なくなり、走行抵抗を
小さくして走行性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)走行クロ−ラの転輪フレームの後部を上
昇作用させた状態を示す側面図。 (b)走行クロ−ラの転輪フレームの平行作用状態を示
す側面図。 (c)走行クロ−ラの転輪フレームの後部を下降作用さ
せた状態を示す側面図。
【図2】走行装置の車台に対する走行クロ−ラの昇降機
構を示す側面図。
【図3】走行装置の車台に対する走行クロ−ラの昇降機
構を示す平面図。
【図4】車体の水平作用を自動制御する電気回路を示す
ブロック図。
【図5】コンバインの全体構成を示す側面図。
【符号の説明】
1. 駆動輪 2. 誘導輪 3. 接地転輪 4. 走行クローラ 5. 車台 6. 車体 7. 駆動軸 8. 転輪軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前部の駆動輪1と後部の誘導輪2とその
    中間に位置する複数個の接地転輪3とに巻き掛け張設す
    る走行クローラ4の後部側を、車台5に対し昇降作用さ
    せて車体6を前後方向に傾動可能な走行車において、該
    駆動輪1を軸止した駆動軸7とこの駆動軸7に最も近い
    接地転輪3を軸支した転輪軸8との直線位置での軸間距
    離A及び縦横座標位置での上下軸間距離Bの数値が、車
    体6を昇降傾動させないときの数値に比し車体6後部を
    下降傾動させたときの数値が各々大きくなる側に変化す
    ることを特徴とする走行装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009134167A1 (ru) * 2008-04-29 2009-11-05 Geraschenko Eduard Arkadjevich Рычажно-балансирная подвеска гусеничного движителя

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009134167A1 (ru) * 2008-04-29 2009-11-05 Geraschenko Eduard Arkadjevich Рычажно-балансирная подвеска гусеничного движителя

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