JP2968167B2 - コンバインの前処理部構造 - Google Patents
コンバインの前処理部構造Info
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- JP2968167B2 JP2968167B2 JP6223594A JP6223594A JP2968167B2 JP 2968167 B2 JP2968167 B2 JP 2968167B2 JP 6223594 A JP6223594 A JP 6223594A JP 6223594 A JP6223594 A JP 6223594A JP 2968167 B2 JP2968167 B2 JP 2968167B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、後部の横向き支点を中
心に上下揺動自在に走行車体の前部に連結した前処理部
に、引起装置と、刈取装置と、刈取穀稈をフィードチェ
ーンの始端部に供給する縦搬送装置とを備え、前記引起
装置と刈取装置とを横移動調節可能に構成するととも
に、この横移動調節に伴って前記縦搬送装置を後部の縦
向き支点を中心に左右に追従揺動させるように構成した
コンバインの前処理部構造に関する。
心に上下揺動自在に走行車体の前部に連結した前処理部
に、引起装置と、刈取装置と、刈取穀稈をフィードチェ
ーンの始端部に供給する縦搬送装置とを備え、前記引起
装置と刈取装置とを横移動調節可能に構成するととも
に、この横移動調節に伴って前記縦搬送装置を後部の縦
向き支点を中心に左右に追従揺動させるように構成した
コンバインの前処理部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のようなコンバインの前処理部構造
においては、縦搬送装置で搬送される刈取穀稈の株元を
機体外方に払い上げてフィードチェーンの始端部上に受
け継がせる株元払い出し杆が備えられており、この株元
払い出し杆の作用によって縦搬送装置からフィードチェ
ーンへの刈取穀稈の受け渡しを良好に行えるようにして
いる。ところで、従来では、この株元払い出し杆を、横
移動調節可能に構成された引起装置と刈取装置の横移動
調節に伴って後部の縦向き支点を中心に左右に追従揺動
するように構成された縦搬送装置に固着し、縦搬送装置
からフィードチェーンへ向けて延出するようにしてい
た。
においては、縦搬送装置で搬送される刈取穀稈の株元を
機体外方に払い上げてフィードチェーンの始端部上に受
け継がせる株元払い出し杆が備えられており、この株元
払い出し杆の作用によって縦搬送装置からフィードチェ
ーンへの刈取穀稈の受け渡しを良好に行えるようにして
いる。ところで、従来では、この株元払い出し杆を、横
移動調節可能に構成された引起装置と刈取装置の横移動
調節に伴って後部の縦向き支点を中心に左右に追従揺動
するように構成された縦搬送装置に固着し、縦搬送装置
からフィードチェーンへ向けて延出するようにしてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術によると、引起装置と刈取装置をフィードチェ
ーン側に位置させた状態において株元払い出し杆の後端
部がフィードチェーンの始端部に近接するように株元払
い出し杆を設置すると、引起装置と刈取装置をフィード
チェーン側に横移動調節した場合には、株元払い出し杆
の後端部がフィードチェーンの始端部に近接するので、
縦搬送装置からフィードチェーンへの刈取穀稈の受け渡
しを円滑に行わせることができるのであるが、引起装置
と刈取装置をフィードチェーンから離間する側に横移動
調節した場合は、この横移動調節に伴って縦搬送装置が
フィードチェーンから離間する側に揺動し、この揺動に
伴って株元払い出し杆の後端部がフィードチェーンの始
端部から離間するようになるので、この離間部からの刈
取穀稈の抜け落ちや、株元払い出し杆からフィードチェ
ーンへの刈取穀稈の受け渡し不良などが生じるようにな
るため、縦搬送装置からフィードチェーンへの刈取穀稈
の受け渡しを円滑に行わせることができず、縦搬送装置
とフィードチェーンとの間での穀稈詰まりや、フィード
チェーンへの刈取穀稈の受け渡し不良によって扱深さ調
節に悪影響を及ぼす、などといった不都合が生じるよう
になっており、縦搬送装置からフィードチェーンへの刈
取穀稈の受け渡し性能の向上を図る上において改善の余
地があった。
従来技術によると、引起装置と刈取装置をフィードチェ
ーン側に位置させた状態において株元払い出し杆の後端
部がフィードチェーンの始端部に近接するように株元払
い出し杆を設置すると、引起装置と刈取装置をフィード
チェーン側に横移動調節した場合には、株元払い出し杆
の後端部がフィードチェーンの始端部に近接するので、
縦搬送装置からフィードチェーンへの刈取穀稈の受け渡
しを円滑に行わせることができるのであるが、引起装置
と刈取装置をフィードチェーンから離間する側に横移動
調節した場合は、この横移動調節に伴って縦搬送装置が
フィードチェーンから離間する側に揺動し、この揺動に
伴って株元払い出し杆の後端部がフィードチェーンの始
端部から離間するようになるので、この離間部からの刈
取穀稈の抜け落ちや、株元払い出し杆からフィードチェ
ーンへの刈取穀稈の受け渡し不良などが生じるようにな
るため、縦搬送装置からフィードチェーンへの刈取穀稈
の受け渡しを円滑に行わせることができず、縦搬送装置
とフィードチェーンとの間での穀稈詰まりや、フィード
チェーンへの刈取穀稈の受け渡し不良によって扱深さ調
節に悪影響を及ぼす、などといった不都合が生じるよう
になっており、縦搬送装置からフィードチェーンへの刈
取穀稈の受け渡し性能の向上を図る上において改善の余
地があった。
【0004】一方、引起装置と刈取装置をフィードチェ
ーンから離間させた状態において株元払い出し杆の後端
部がフィードチェーンの始端部に近接するように株元払
い出し杆を設置すると、引起装置と刈取装置をフィード
チェーンから離間する側に横移動調節した場合には、株
元払い出し杆の後端部がフィードチェーンの始端部に近
接するので、縦搬送装置からフィードチェーンへの刈取
穀稈の受け渡しを円滑に行わせることができるのである
が、引起装置と刈取装置をフィードチェーン側に横移動
調節した場合は、この横移動調節に伴って縦搬送装置が
フィードチェーン側に揺動し、この揺動に伴って、株元
払い出し杆がフィードチェーンに更に近接するとともに
フィードチェーンの外側方に張り出すようになるので、
株元払い出し杆とフィードチェーンとの接触、あるい
は、張り出した株元払い出し杆と他物との衝突により、
株元払い出し杆あるいはフィードチェーンを損傷させる
虞があり、安全性の向上を図る上において改善の余地が
あった。
ーンから離間させた状態において株元払い出し杆の後端
部がフィードチェーンの始端部に近接するように株元払
い出し杆を設置すると、引起装置と刈取装置をフィード
チェーンから離間する側に横移動調節した場合には、株
元払い出し杆の後端部がフィードチェーンの始端部に近
接するので、縦搬送装置からフィードチェーンへの刈取
穀稈の受け渡しを円滑に行わせることができるのである
が、引起装置と刈取装置をフィードチェーン側に横移動
調節した場合は、この横移動調節に伴って縦搬送装置が
フィードチェーン側に揺動し、この揺動に伴って、株元
払い出し杆がフィードチェーンに更に近接するとともに
フィードチェーンの外側方に張り出すようになるので、
株元払い出し杆とフィードチェーンとの接触、あるい
は、張り出した株元払い出し杆と他物との衝突により、
株元払い出し杆あるいはフィードチェーンを損傷させる
虞があり、安全性の向上を図る上において改善の余地が
あった。
【0005】本発明の目的は、縦搬送装置のいかなる揺
動姿勢においても、縦搬送装置からフィードチェーンへ
の刈取穀稈の受け渡しを円滑に行えるようにしながら
も、株元払い出し杆あるいはフィードチェーンの損傷を
回避できるようにして、縦搬送装置からフィードチェー
ンへの刈取穀稈の受け渡し性能の向上、並びに、安全性
の向上を図ることができるようにすることにある。
動姿勢においても、縦搬送装置からフィードチェーンへ
の刈取穀稈の受け渡しを円滑に行えるようにしながら
も、株元払い出し杆あるいはフィードチェーンの損傷を
回避できるようにして、縦搬送装置からフィードチェー
ンへの刈取穀稈の受け渡し性能の向上、並びに、安全性
の向上を図ることができるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1発明では、後部の横向き支点を中心に上下揺
動自在に走行車体の前部に連結した前処理部に、引起装
置と、刈取装置と、刈取穀稈をフィードチェーンの始端
部に供給する縦搬送装置とを備え、前記引起装置と刈取
装置とを横移動調節可能に構成するとともに、この横移
動調節に伴って前記縦搬送装置を後部の縦向き支点を中
心に左右に追従揺動させるように構成したコンバインの
前処理部構造において、前記縦搬送装置を前記縦向き支
点を中心に左右揺動自在に支持した伝動ケース部を、前
記横向き支点を中心に上下回動可能に構成し、この伝動
ケース部から延設された支持ステーの延出端に、前記縦
搬送装置で搬送される刈取穀稈の株元を機体外方に払い
上げて前記フィードチェーンの始端部上に受け継がせる
払い出し杆部を設けて株元払い出し杆を構成し、かつ、
前記払い出し杆部を、前記フィードチェーンの始端部近
くから前記縦搬送装置の搬送経路上手側に向けて延設す
るとともに、縦搬送装置の搬送始端部が前記フィードチ
ェーンの存在する機体一側に最も近接した位置から最大
限離間揺動した位置にわたる範囲で前記縦搬送装置の搬
送経路と交差する状態に配置して株元払い出し杆を構成
した。
め、本第1発明では、後部の横向き支点を中心に上下揺
動自在に走行車体の前部に連結した前処理部に、引起装
置と、刈取装置と、刈取穀稈をフィードチェーンの始端
部に供給する縦搬送装置とを備え、前記引起装置と刈取
装置とを横移動調節可能に構成するとともに、この横移
動調節に伴って前記縦搬送装置を後部の縦向き支点を中
心に左右に追従揺動させるように構成したコンバインの
前処理部構造において、前記縦搬送装置を前記縦向き支
点を中心に左右揺動自在に支持した伝動ケース部を、前
記横向き支点を中心に上下回動可能に構成し、この伝動
ケース部から延設された支持ステーの延出端に、前記縦
搬送装置で搬送される刈取穀稈の株元を機体外方に払い
上げて前記フィードチェーンの始端部上に受け継がせる
払い出し杆部を設けて株元払い出し杆を構成し、かつ、
前記払い出し杆部を、前記フィードチェーンの始端部近
くから前記縦搬送装置の搬送経路上手側に向けて延設す
るとともに、縦搬送装置の搬送始端部が前記フィードチ
ェーンの存在する機体一側に最も近接した位置から最大
限離間揺動した位置にわたる範囲で前記縦搬送装置の搬
送経路と交差する状態に配置して株元払い出し杆を構成
した。
【0007】本第2発明では、後部の横向き支点を中心
に上下揺動自在に走行車体の前部に連結した前処理部
に、引起装置と、刈取装置と、刈取穀稈をフィードチェ
ーンの始端部に供給する縦搬送装置とを備え、前記引起
装置と刈取装置とを横移動調節可能に構成するととも
に、この横移動調節に伴って前記縦搬送装置を後部の縦
向き支点を中心に左右に追従揺動させるように構成した
コンバインの前処理部構造において、前記縦搬送装置を
前記縦向き支点を中心に左右揺動自在に支持した伝動ケ
ース部を、前記横向き支点を中心に上下回動可能に構成
し、この伝動ケース部に、前記縦搬送装置で搬送される
刈取穀稈の株元を機体外方に払い上げて前記フィードチ
ェーンの始端部上に受け継がせる株元払い出し杆を取り
付け、かつ、この株元払い出し杆の後端部を前記フィー
ドチェーンの始端近傍に設定した支点周りに左右揺動可
能に前記伝動ケース部に支持するとともに、前記株元払
い出し杆の前端部を前記縦搬送装置に係止し、前記縦搬
送装置の左右揺動に伴って前記株元払い出し杆を前記支
点周りに追従揺動させるように構成した。
に上下揺動自在に走行車体の前部に連結した前処理部
に、引起装置と、刈取装置と、刈取穀稈をフィードチェ
ーンの始端部に供給する縦搬送装置とを備え、前記引起
装置と刈取装置とを横移動調節可能に構成するととも
に、この横移動調節に伴って前記縦搬送装置を後部の縦
向き支点を中心に左右に追従揺動させるように構成した
コンバインの前処理部構造において、前記縦搬送装置を
前記縦向き支点を中心に左右揺動自在に支持した伝動ケ
ース部を、前記横向き支点を中心に上下回動可能に構成
し、この伝動ケース部に、前記縦搬送装置で搬送される
刈取穀稈の株元を機体外方に払い上げて前記フィードチ
ェーンの始端部上に受け継がせる株元払い出し杆を取り
付け、かつ、この株元払い出し杆の後端部を前記フィー
ドチェーンの始端近傍に設定した支点周りに左右揺動可
能に前記伝動ケース部に支持するとともに、前記株元払
い出し杆の前端部を前記縦搬送装置に係止し、前記縦搬
送装置の左右揺動に伴って前記株元払い出し杆を前記支
点周りに追従揺動させるように構成した。
【0008】
【作用】本第1発明によると、株元払い出し杆を、縦搬
送装置を縦向き支点を中心に左右揺動自在に支持すると
ともに、横向き支点を中心に上下回動可能に構成された
伝動ケース部に固着しているので、横向き支点を中心と
した縦搬送装置の上下揺動においては当然のことなが
ら、引起装置と刈取装置の横移動調節に伴う縦搬送装置
の左右揺動においても影響を受けることなく、常に株元
払い出し杆の後端部がフィードチェーンの始端部に近接
した状態に維持されるようになる。
送装置を縦向き支点を中心に左右揺動自在に支持すると
ともに、横向き支点を中心に上下回動可能に構成された
伝動ケース部に固着しているので、横向き支点を中心と
した縦搬送装置の上下揺動においては当然のことなが
ら、引起装置と刈取装置の横移動調節に伴う縦搬送装置
の左右揺動においても影響を受けることなく、常に株元
払い出し杆の後端部がフィードチェーンの始端部に近接
した状態に維持されるようになる。
【0009】本第2発明によると、株元払い出し杆を、
縦搬送装置を縦向き支点を中心に左右揺動自在に支持す
るとともに、横向き支点を中心に上下回動可能に構成さ
れた伝動ケース部に取り付け、かつ、縦搬送装置の左右
揺動に伴ってフィードチェーンの始端近傍に設定した支
点周りで追従揺動するように構成しているので、常に株
元払い出し杆の後端部がフィードチェーンの始端部に近
接した状態に維持されるとともに、縦搬送装置の左右揺
動に伴って、株元払い出し杆が縦搬送装置の揺動姿勢に
適応した姿勢に揺動変更されるようになる。
縦搬送装置を縦向き支点を中心に左右揺動自在に支持す
るとともに、横向き支点を中心に上下回動可能に構成さ
れた伝動ケース部に取り付け、かつ、縦搬送装置の左右
揺動に伴ってフィードチェーンの始端近傍に設定した支
点周りで追従揺動するように構成しているので、常に株
元払い出し杆の後端部がフィードチェーンの始端部に近
接した状態に維持されるとともに、縦搬送装置の左右揺
動に伴って、株元払い出し杆が縦搬送装置の揺動姿勢に
適応した姿勢に揺動変更されるようになる。
【0010】
【発明の効果】従って、本第1発明によれば、縦搬送装
置のいかなる揺動姿勢においても、常に株元払い出し杆
の後端部がフィードチェーンの始端部に近接した状態に
維持されるようになって、株元払い出し杆とフィードチ
ェーンとの間での刈取穀稈の抜け落ちや、株元払い出し
杆からフィードチェーンへの刈取穀稈の受け渡し不良な
どがなくなり、縦搬送装置からフィードチェーンへの刈
取穀稈の受け渡しを円滑に行わせることができるように
なるので、縦搬送装置とフィードチェーンとの間での穀
稈詰まりや、フィードチェーンへの受け渡し不良により
扱深さ調節に悪影響を及ぼす、などといった不都合を解
消することができるようになるとともに、株元払い出し
杆とフィードチェーンとの接触あるいは張り出した株元
払い出し杆と他物との衝突による株元払い出し杆あるい
はフィードチェーンの損傷を回避することができるよう
になり、縦搬送装置からフィードチェーンへの刈取穀稈
の受け渡し性能の向上、並びに、安全性の向上を図るこ
とができるようになった。
置のいかなる揺動姿勢においても、常に株元払い出し杆
の後端部がフィードチェーンの始端部に近接した状態に
維持されるようになって、株元払い出し杆とフィードチ
ェーンとの間での刈取穀稈の抜け落ちや、株元払い出し
杆からフィードチェーンへの刈取穀稈の受け渡し不良な
どがなくなり、縦搬送装置からフィードチェーンへの刈
取穀稈の受け渡しを円滑に行わせることができるように
なるので、縦搬送装置とフィードチェーンとの間での穀
稈詰まりや、フィードチェーンへの受け渡し不良により
扱深さ調節に悪影響を及ぼす、などといった不都合を解
消することができるようになるとともに、株元払い出し
杆とフィードチェーンとの接触あるいは張り出した株元
払い出し杆と他物との衝突による株元払い出し杆あるい
はフィードチェーンの損傷を回避することができるよう
になり、縦搬送装置からフィードチェーンへの刈取穀稈
の受け渡し性能の向上、並びに、安全性の向上を図るこ
とができるようになった。
【0011】本第2発明によれば、上記の第1発明と同
様に、縦搬送装置とフィードチェーンとの間での穀稈詰
まりや、フィードチェーンへの受け渡し不良により扱深
さ調節に悪影響を及ぼす、などといった不都合の解消、
並びに、株元払い出し杆とフィードチェーンとの接触、
あるいは、張り出した株元払い出し杆と他物との衝突に
よる株元払い出し杆あるいはフィードチェーンの損傷の
回避を行うことができるとともに、縦搬送装置の左右揺
動に伴って、株元払い出し杆が縦搬送装置の揺動姿勢に
適応した姿勢に揺動変更されることによって、株元払い
出し杆が縦搬送装置に対してより好適な角度で接するよ
うになり、株元払い出し杆が刈取穀稈の株元を急激に機
体外方に払い上げることによって生じる刈取穀稈の株元
払い出し杆からの外れや刈取穀稈の節折れの虞もなくな
るので、縦搬送装置からフィードチェーンへの刈取穀稈
の受け渡しを好適かつより円滑に行わせることができる
ようになり、安全性の向上、並びに、より一層の縦搬送
装置からフィードチェーンへの刈取穀稈の受け渡し性能
の向上を図ることができるとともに、扱深さ調節の精度
の向上をも図ることができるようになった。
様に、縦搬送装置とフィードチェーンとの間での穀稈詰
まりや、フィードチェーンへの受け渡し不良により扱深
さ調節に悪影響を及ぼす、などといった不都合の解消、
並びに、株元払い出し杆とフィードチェーンとの接触、
あるいは、張り出した株元払い出し杆と他物との衝突に
よる株元払い出し杆あるいはフィードチェーンの損傷の
回避を行うことができるとともに、縦搬送装置の左右揺
動に伴って、株元払い出し杆が縦搬送装置の揺動姿勢に
適応した姿勢に揺動変更されることによって、株元払い
出し杆が縦搬送装置に対してより好適な角度で接するよ
うになり、株元払い出し杆が刈取穀稈の株元を急激に機
体外方に払い上げることによって生じる刈取穀稈の株元
払い出し杆からの外れや刈取穀稈の節折れの虞もなくな
るので、縦搬送装置からフィードチェーンへの刈取穀稈
の受け渡しを好適かつより円滑に行わせることができる
ようになり、安全性の向上、並びに、より一層の縦搬送
装置からフィードチェーンへの刈取穀稈の受け渡し性能
の向上を図ることができるとともに、扱深さ調節の精度
の向上をも図ることができるようになった。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1には、二条刈り用の自脱型コンバインの前半
部側面が示されており、このコンバインは、走行車体1
に搭載された脱穀装置2、及び、走行車体1の前部に横
向き支点P1を中心に上下揺動自在に連結された前処理
部3、などによって構成されている。前処理部3には、
植立穀稈の株元を分草する分草具4、倒伏した植立穀稈
を引き起こす左右の引起装置5、引き起こされた植立穀
稈を後方へ掻き込む掻込搬送装置6、引き起こされた植
立穀稈の株元を刈り取る刈取装置7、刈取穀稈を後方へ
掻き込むパッカー8、及び、掻き込まれた刈取穀稈を脱
穀装置2の左側面に配設されたフィードチェーン2Aの
始端部に供給する縦搬送装置9、などが備えられてい
る。前処理部3の分草具4、引起装置5、掻込搬送装置
6、刈取装置7、及び、パッカー8は、横移動調節可能
に構成されており、この横移動調節に伴って前処理部3
の縦搬送装置9が後部の縦向き支点P2を中心に左右に
追従揺動するように構成されている。また、縦搬送装置
9は、刈取穀稈の株元側を挾持搬送する挾持搬送機構9
Aと、刈取穀稈の穂先側を係止搬送する係止搬送機構9
Bとによって構成されている。
する。図1には、二条刈り用の自脱型コンバインの前半
部側面が示されており、このコンバインは、走行車体1
に搭載された脱穀装置2、及び、走行車体1の前部に横
向き支点P1を中心に上下揺動自在に連結された前処理
部3、などによって構成されている。前処理部3には、
植立穀稈の株元を分草する分草具4、倒伏した植立穀稈
を引き起こす左右の引起装置5、引き起こされた植立穀
稈を後方へ掻き込む掻込搬送装置6、引き起こされた植
立穀稈の株元を刈り取る刈取装置7、刈取穀稈を後方へ
掻き込むパッカー8、及び、掻き込まれた刈取穀稈を脱
穀装置2の左側面に配設されたフィードチェーン2Aの
始端部に供給する縦搬送装置9、などが備えられてい
る。前処理部3の分草具4、引起装置5、掻込搬送装置
6、刈取装置7、及び、パッカー8は、横移動調節可能
に構成されており、この横移動調節に伴って前処理部3
の縦搬送装置9が後部の縦向き支点P2を中心に左右に
追従揺動するように構成されている。また、縦搬送装置
9は、刈取穀稈の株元側を挾持搬送する挾持搬送機構9
Aと、刈取穀稈の穂先側を係止搬送する係止搬送機構9
Bとによって構成されている。
【0013】前処理部3における分草具4、引起装置
5、掻込搬送装置6、刈取装置7、及び、パッカー8の
横移動調節について詳述すると、図1〜図3に示すよう
に、走行車体1の前端部に立設された支持フレーム10
の上端部に、自身の軸芯である横向き支点P1周りで回
動自在に横向きの伝動フレーム11が枢支されており、
この伝動フレーム11から前方に向けて主伝動フレーム
12が延設されている。主伝動フレーム12の前端部に
は支持ケース13が連結されており、この支持ケース1
3に、丸鋼管材からなる第一摺動フレーム14と第二摺
動フレーム15とが横向きで前後に並ぶ状態で左右摺動
可能に支持されている。第一摺動フレーム14と第二摺
動フレーム15の左右両側端部には、第一摺動フレーム
14と第二摺動フレーム15とを連結するブラケット1
6が固着されており、このブラケット16の伝動フレー
ム部16Aには、引起装置5に対する引起伝動フレーム
17が立設されている。また、第一摺動フレーム14か
ら前方に向けて分草杆18が延設されており、この分草
杆18の先端部には分草具4が、中間部には刈取装置7
が夫々支持されるとともに、引起伝動フレーム17と分
草杆18とによって引起装置5が支持されている。引起
伝動フレーム17の中間部には伝動ケース19が介装さ
れており、この伝動ケース19から下方に向けて延設さ
れた伝動軸19Aに、掻込搬送装置6とパッカー8とが
支持されている。一方、ブラケット16には、ブラケッ
ト16から支持ケース13に亘るネジ軸20が枢支され
ており、このネジ軸20におけるブラケット16側の端
部には、ネジ軸20の回動操作を行うための操作ハンド
ル21が連結され、支持ケース13側の端部には、支持
ケース13の内部に固着されたコマ部材22が螺合され
ている。
5、掻込搬送装置6、刈取装置7、及び、パッカー8の
横移動調節について詳述すると、図1〜図3に示すよう
に、走行車体1の前端部に立設された支持フレーム10
の上端部に、自身の軸芯である横向き支点P1周りで回
動自在に横向きの伝動フレーム11が枢支されており、
この伝動フレーム11から前方に向けて主伝動フレーム
12が延設されている。主伝動フレーム12の前端部に
は支持ケース13が連結されており、この支持ケース1
3に、丸鋼管材からなる第一摺動フレーム14と第二摺
動フレーム15とが横向きで前後に並ぶ状態で左右摺動
可能に支持されている。第一摺動フレーム14と第二摺
動フレーム15の左右両側端部には、第一摺動フレーム
14と第二摺動フレーム15とを連結するブラケット1
6が固着されており、このブラケット16の伝動フレー
ム部16Aには、引起装置5に対する引起伝動フレーム
17が立設されている。また、第一摺動フレーム14か
ら前方に向けて分草杆18が延設されており、この分草
杆18の先端部には分草具4が、中間部には刈取装置7
が夫々支持されるとともに、引起伝動フレーム17と分
草杆18とによって引起装置5が支持されている。引起
伝動フレーム17の中間部には伝動ケース19が介装さ
れており、この伝動ケース19から下方に向けて延設さ
れた伝動軸19Aに、掻込搬送装置6とパッカー8とが
支持されている。一方、ブラケット16には、ブラケッ
ト16から支持ケース13に亘るネジ軸20が枢支され
ており、このネジ軸20におけるブラケット16側の端
部には、ネジ軸20の回動操作を行うための操作ハンド
ル21が連結され、支持ケース13側の端部には、支持
ケース13の内部に固着されたコマ部材22が螺合され
ている。
【0014】つまり、操作ハンドル21によりネジ軸2
0の回動操作を行うことによって、第一摺動フレーム1
4及び第二摺動フレーム15と上記の構成により一体化
した分草具4、引起装置5、掻込搬送装置6、刈取装置
7、及び、パッカー8の支持ケース13に対する横移動
調節が行えるようになっている。
0の回動操作を行うことによって、第一摺動フレーム1
4及び第二摺動フレーム15と上記の構成により一体化
した分草具4、引起装置5、掻込搬送装置6、刈取装置
7、及び、パッカー8の支持ケース13に対する横移動
調節が行えるようになっている。
【0015】縦搬送装置9の構成について詳述すると、
図1〜図3に示すように、伝動フレーム11の左端には
伝動ケース部23が枢支されている。この伝動ケース部
23に内装された伝動軸23Aには、縦搬送装置9の挾
持搬送機構9Aと係止搬送機構9Bの夫々の駆動スプロ
ケット9a,9bが上下に一体回動可能に嵌着されてい
る。夫々の駆動スプロケット9a,9bの間には回動フ
レーム24が介装されており、この回動フレーム24
は、縦向き支点P2を中心として回動可能となるように
ベアリングを介して伝動軸23Aに支持されるととも
に、挾持搬送機構9Aと係止搬送機構9Bの夫々の支持
フレーム9c,9dを前方に向けて延設している。係止
搬送機構9Bの支持フレーム9dは、ロッド25、減速
機構26、及び、電動モータ27、などを介して主伝動
フレーム12と連係されており、縦搬送装置9は、主伝
動フレーム12などとの横向き支点P1を中心とした一
体上下揺動、並びに、主伝動フレーム12などに対する
横向き支点P1を中心とした相対上下揺動が可能となる
ように構成されている。図4及び図5にも示すように、
係止搬送機構9Bの支持フレーム9dの前部には、掻込
搬送装置6の後部と引起伝動フレーム17の上部とに亘
る横向き支点P1を中心とした円弧状の連結杆28と係
合する係合孔29Aが穿設されたブラケット29が連結
されている。係合孔29Aは、横移動する連結杆28と
縦向き支点P2を中心に左右に揺動するブラケット29
とのズレを考慮して長孔に形成されている。
図1〜図3に示すように、伝動フレーム11の左端には
伝動ケース部23が枢支されている。この伝動ケース部
23に内装された伝動軸23Aには、縦搬送装置9の挾
持搬送機構9Aと係止搬送機構9Bの夫々の駆動スプロ
ケット9a,9bが上下に一体回動可能に嵌着されてい
る。夫々の駆動スプロケット9a,9bの間には回動フ
レーム24が介装されており、この回動フレーム24
は、縦向き支点P2を中心として回動可能となるように
ベアリングを介して伝動軸23Aに支持されるととも
に、挾持搬送機構9Aと係止搬送機構9Bの夫々の支持
フレーム9c,9dを前方に向けて延設している。係止
搬送機構9Bの支持フレーム9dは、ロッド25、減速
機構26、及び、電動モータ27、などを介して主伝動
フレーム12と連係されており、縦搬送装置9は、主伝
動フレーム12などとの横向き支点P1を中心とした一
体上下揺動、並びに、主伝動フレーム12などに対する
横向き支点P1を中心とした相対上下揺動が可能となる
ように構成されている。図4及び図5にも示すように、
係止搬送機構9Bの支持フレーム9dの前部には、掻込
搬送装置6の後部と引起伝動フレーム17の上部とに亘
る横向き支点P1を中心とした円弧状の連結杆28と係
合する係合孔29Aが穿設されたブラケット29が連結
されている。係合孔29Aは、横移動する連結杆28と
縦向き支点P2を中心に左右に揺動するブラケット29
とのズレを考慮して長孔に形成されている。
【0016】つまり、上記の構成に基づいて、分草具
4、引起装置5、掻込搬送装置6、刈取装置7、及び、
パッカー8とともに横移動する連結杆28と、係止搬送
機構9Bのブラケット29とを係合させておくことによ
り、分草具4、引起装置5、掻込搬送装置6、刈取装置
7、及び、パッカー8の横移動調節に伴って、縦搬送装
置9を後部の縦向き支点P2を中心に左右に追従揺動さ
せることができるようになっている。
4、引起装置5、掻込搬送装置6、刈取装置7、及び、
パッカー8とともに横移動する連結杆28と、係止搬送
機構9Bのブラケット29とを係合させておくことによ
り、分草具4、引起装置5、掻込搬送装置6、刈取装置
7、及び、パッカー8の横移動調節に伴って、縦搬送装
置9を後部の縦向き支点P2を中心に左右に追従揺動さ
せることができるようになっている。
【0017】図1〜図5に示すように、伝動ケース部2
3には、縦搬送装置9で搬送される刈取穀稈の株元を機
体外方に払い上げてフィードチェーン2Aの始端部上に
受け継がせる株元払い出し杆30が固着されており、こ
の株元払い出し杆30は、伝動ケース部23に固定連結
される支持ステー30Aと、フィードチェーン2Aの始
端部からフィードチェーン2Aから離間する側へ最大限
揺動した状態における縦搬送装置9の挾持搬送機構9A
の中間部裏面側まで延設された払い出し杆部30Bとに
よって構成されている。
3には、縦搬送装置9で搬送される刈取穀稈の株元を機
体外方に払い上げてフィードチェーン2Aの始端部上に
受け継がせる株元払い出し杆30が固着されており、こ
の株元払い出し杆30は、伝動ケース部23に固定連結
される支持ステー30Aと、フィードチェーン2Aの始
端部からフィードチェーン2Aから離間する側へ最大限
揺動した状態における縦搬送装置9の挾持搬送機構9A
の中間部裏面側まで延設された払い出し杆部30Bとに
よって構成されている。
【0018】つまり、縦搬送装置9を縦向き支点P2を
中心に左右揺動自在に支持するとともに、横向き支点P
1を中心に上下回動可能に構成された伝動ケース部23
に、株元払い出し杆30を固着することによって、横向
き支点P1を中心とした縦搬送装置9の上下揺動、並び
に、引起装置5や刈取装置7などの横移動調節に伴う縦
搬送装置9の左右方向への追従揺動に影響を受けること
なく、常に株元払い出し杆30の後端部がフィードチェ
ーン2Aの始端部に近接した状態に維持できるようにし
て、縦搬送装置9からフィードチェーン2Aへの刈取穀
稈の受け渡しを円滑に行えるようにしている。
中心に左右揺動自在に支持するとともに、横向き支点P
1を中心に上下回動可能に構成された伝動ケース部23
に、株元払い出し杆30を固着することによって、横向
き支点P1を中心とした縦搬送装置9の上下揺動、並び
に、引起装置5や刈取装置7などの横移動調節に伴う縦
搬送装置9の左右方向への追従揺動に影響を受けること
なく、常に株元払い出し杆30の後端部がフィードチェ
ーン2Aの始端部に近接した状態に維持できるようにし
て、縦搬送装置9からフィードチェーン2Aへの刈取穀
稈の受け渡しを円滑に行えるようにしている。
【0019】〔別実施例〕 以下、本発明の別実施例を列記する。 本発明に係わ
るコンバインとしては、前処理部3において、縦搬送装
置9が分草具4、引起装置5、掻込搬送装置6、刈取装
置7、及び、パッカー8の横移動調節に追従揺動するも
のであれば、刈り取り条数によって限定されるものでは
ない。 図6〜8に示すように、株元払い出し杆30
を、伝動ケース部23に固定連結されるとともに、フィ
ードチェーン2Aの始端近傍に位置する支点P3を備え
るように構成された支持ステー30Cと、後端部が支点
P3周りで左右揺動可能となるように枢支連結されると
ともに、前端部が縦搬送装置9の挾持搬送機構9Aの裏
面に備えられた係止具9eに係止された払い出し杆部3
0Dによって構成し、縦搬送装置9の左右揺動に伴っ
て、支点P3周りで追従揺動するようにしてもよい。
るコンバインとしては、前処理部3において、縦搬送装
置9が分草具4、引起装置5、掻込搬送装置6、刈取装
置7、及び、パッカー8の横移動調節に追従揺動するも
のであれば、刈り取り条数によって限定されるものでは
ない。 図6〜8に示すように、株元払い出し杆30
を、伝動ケース部23に固定連結されるとともに、フィ
ードチェーン2Aの始端近傍に位置する支点P3を備え
るように構成された支持ステー30Cと、後端部が支点
P3周りで左右揺動可能となるように枢支連結されると
ともに、前端部が縦搬送装置9の挾持搬送機構9Aの裏
面に備えられた係止具9eに係止された払い出し杆部3
0Dによって構成し、縦搬送装置9の左右揺動に伴っ
て、支点P3周りで追従揺動するようにしてもよい。
【0020】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】コンバインの前半部を示す側面図
【図2】前処理部における横移動調節の構成を示す横断
平面図
平面図
【図3】株元払い出し杆の構成を示す前処理部後部の一
部縦断側面図
部縦断側面図
【図4】縦搬送装置と株元払い出し杆との関係を示す前
処理部の平面図
処理部の平面図
【図5】縦搬送装置と株元払い出し杆との関係を示す前
処理部の平面図
処理部の平面図
【図6】別実施例での株元払い出し杆の構成を示す前処
理部後部の一部縦断側面図
理部後部の一部縦断側面図
【図7】別実施例での縦搬送装置と株元払い出し杆との
関係を示す前処理部の平面図
関係を示す前処理部の平面図
【図8】別実施例での縦搬送装置と株元払い出し杆との
関係を示す前処理部の平面図
関係を示す前処理部の平面図
1 走行車体 2A フィードチェーン 3 前処理部 5 引起装置 7 刈取装置 9 縦搬送装置 23 伝動ケース部 30 株元払い出し杆 30A 支持ステー 30B 払い出し杆部 P1 横向き支点 P2 縦向き支点 P3 支点
Claims (2)
- 【請求項1】 後部の横向き支点(P1)を中心に上下
揺動自在に走行車体(1)の前部に連結した前処理部
(3)に、引起装置(5)と、刈取装置(7)と、刈取
穀稈をフィードチェーン(2A)の始端部に供給する縦
搬送装置(9)とを備え、前記引起装置(5)と刈取装
置(7)とを横移動調節可能に構成するとともに、この
横移動調節に伴って前記縦搬送装置(9)を後部の縦向
き支点(P2)を中心に左右に追従揺動させるように構
成したコンバインの前処理部構造であって、 前記縦搬送装置(9)を前記縦向き支点(P2)を中心
に左右揺動自在に支持した伝動ケース部(23)を、前
記横向き支点(P1)を中心に上下回動可能に構成し、
この伝動ケース部(23)から延設された支持ステー
(30A)の延出端に、前記縦搬送装置(9)で搬送さ
れる刈取穀稈の株元を機体外方に払い上げて前記フィー
ドチェーン(2A)の始端部上に受け継がせる払い出し
杆部(30B)を設けて株元払い出し杆(30)を構成
し、かつ、前記払い出し杆部(30B)を、前記フィー
ドチェーン(2A)の始端部近くから前記縦搬送装置
(9)の搬送経路上手側に向けて延設するとともに、縦
搬送装置の搬送始端部が前記フィードチェーン(2A)
の存在する機体一側に最も近接した位置から最大限離間
揺動した位置にわたる範囲で前記縦搬送装置(9)の搬
送経路と交差する状態に配置してあるコンバインの前処
理部構造。 - 【請求項2】 後部の横向き支点(P1)を中心に上下
揺動自在に走行車体(1)の前部に連結した前処理部
(3)に、引起装置(5)と、刈取装置(7)と、刈取
穀稈をフィードチェーン(2A)の始端部に供給する縦
搬送装置(9)とを備え、前記引起装置(5)と刈取装
置(7)とを横移動調節可能に構成するとともに、この
横移動調節に伴って前記縦搬送装置(9)を後部の縦向
き支点(P2)を中心に左右に追従揺動させるように構
成したコンバインの前処理部構造であって、 前記縦搬送装置(9)を前記縦向き支点(P2)を中心
に左右揺動自在に支持した伝動ケース部(23)を、前
記横向き支点(P1)を中心に上下回動可能に構成し、
この伝動ケース部(23)に、前記縦搬送装置(9)で
搬送される刈取穀稈の株元を機体外方に払い上げて前記
フィードチェーン(2A)の始端部上に受け継がせる株
元払い出し杆(30)を取り付け、かつ、この株元払い
出し杆(30)の後端部を前記フィードチェーン(2
A)の始端近傍に設定した支点(P3)周りに左右揺動
可能に前記伝動ケース部(23)に支持するとともに、
前記株元払い出し杆(30)の前端部を前記縦搬送装置
(9)に係止し、前記縦搬送装置(9)の左右揺動に伴
って前記株元払い出し杆(30)を前記支点(P3)周
りに追従揺動させるように構成してあるコンバインの前
処理部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6223594A JP2968167B2 (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | コンバインの前処理部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6223594A JP2968167B2 (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | コンバインの前処理部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07264921A JPH07264921A (ja) | 1995-10-17 |
JP2968167B2 true JP2968167B2 (ja) | 1999-10-25 |
Family
ID=13194300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6223594A Expired - Fee Related JP2968167B2 (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | コンバインの前処理部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2968167B2 (ja) |
-
1994
- 1994-03-31 JP JP6223594A patent/JP2968167B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH07264921A (ja) | 1995-10-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |