JP2878225B2 - コンバインの刈取前処理装置 - Google Patents

コンバインの刈取前処理装置

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JP2878225B2
JP2878225B2 JP2255597A JP2255597A JP2878225B2 JP 2878225 B2 JP2878225 B2 JP 2878225B2 JP 2255597 A JP2255597 A JP 2255597A JP 2255597 A JP2255597 A JP 2255597A JP 2878225 B2 JP2878225 B2 JP 2878225B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、穀稈を刈取る刈取装置
と、刈り取られた穀稈を搬送して機体進行方向後方側の
脱穀装置へ供給する供給搬送装置とを備え、刈取装置を
機体に対して左右横方向へ移動可能にしたコンバインの
刈取前処理装置に関する。 【0002】 【従来の技術】この種のコンバインの刈取前処理装置に
おいては、回り刈り作業や中割刈り作業などの刈取形態
の変更に伴って、刈取装置を左右横移動させる。これに
伴って、刈取装置と脱穀装置との間に位置して刈取穀稈
を脱穀装置側へ搬送する供給搬送装置も左右に位置変更
する必要がある。このように刈取装置及び供給搬送装置
を左右に位置変更する手段としては、夫々を各別に人為
的に位置調節することが考えられる。また、特公昭53
‐27171号公報に示されるように、刈取装置を支持
する支持体の後端側を支点にして支持体の前端側を左右
に揺動させることにより、刈取装置の全体を左右に横移
動させ、かつ、供給搬送装置の後端部を支持体に一体的
に取り付けて、支持体の向き変更に伴ってその始端側位
置を変更するように構成したものが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来構造
のものでは次のような問題がある。つまり、前者のよう
に、刈取装置と供給搬送装置とを各別に人為的に位置変
更するものでは、双方を各別に適量づつ変更操作する煩
わしさとともに、刈取装置の横移動に拘らず供給搬送装
置の位置を変更あるいは戻し忘れるなどの不都合の発生
を生じ易い問題がある。後者のように、供給搬送装置の
後端部を支持体に一体的に取り付けて、刈取装置の左右
横移動のために左右揺動される支持体の向き変更に伴っ
て、供給搬送装置の始端側の位置も左右に変化するよう
にした構造のものでは、上述のような供給搬送装置始端
部の位置を、変更忘れや戻し忘れのない状態で連動させ
られる点では有利なものであるが実用的ではない。つま
り、支持体は刈高さを調節するなどのため、上下に揺動
するものであり、支持体そのものを左右に揺動すること
は現実的でなく、構造が複雑なものとなる。また、支持
体の左右揺動に関わらず、刈取装置の左右横方向への移
動後、刈取装置の向きを変化させずに所期の前向き姿勢
に維持した状態で左右に移動させるためにはどのように
すべきか、あるいは、供給搬送装置の性能を損なわせず
に刈取装置を左右横方向へ移動させ、穀稈を良好に脱穀
装置へ供給させるためにはどのようにすべきか、などに
ついての解決手段も示されていなかった。本発明は、こ
れらの点に着目して発案されたものであり、刈取装置を
機体進行方向に対し左右横方向へ横移動させ、この刈取
装置の横移動に対し供給搬送装置の横移動をどのように
するかについて、合理的で実用に供する一つの解決手段
を提供しようとするものである。これにより、例えば、
未刈り穀稈を左側に位置させて左回りで回り刈り作業を
行う場合には、刈取装置の左側部を走行機体の左外側方
に張り出させて未刈り穀稈と左側のクローラ走行装置と
の間隔を大きくすることによって、左側のクローラ走行
装置が押し出す泥土により、未刈り穀稈が押し倒され、
あるいは未刈り穀稈に泥土が付着するといったことを未
然に防止できるとともに、未刈り穀稈を左右両側に位置
させて中割り作業を行う場合には、刈取装置を走行機体
の左右中央部側に位置させて左右両側のクローラ走行装
置の前方に分草具を位置させることによって、未刈り穀
稈を押し倒すといったことを防止できるようにして効果
的な回り刈り作業、中割刈作業を行えるようにしたコン
バインの刈取前処理装置を実現するものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の技術手段は、機体上に搭載した脱穀装
置の前方に、横軸芯周りで上下揺動可能に設けた支持体
を介して刈取装置を配設し、刈取装置と脱穀装置の間に
供給搬送装置を設置し、前記刈取装置を機体側に対して
左右横移動可能にしたコンバインの刈取前処理装置であ
って、前記供給搬送装置を、その搬送終端側で脱穀フィ
ードチェーン始端部内側方に設けた後方横支点軸と後方
上下支点軸の軸芯周りで搬送始端側を上下と左右に揺動
可能に構成するとともに、前記刈取装置を、移動後の刈
取装置の姿勢が移動前と同様に機体進行方向に対しほぼ
直交する姿勢を維持しているように支持体に対して左右
横移動自在になし、刈取装置の株元側に設けた掻き込み
搬送装置の終端側搬送経路に前記供給搬送装置の始端側
搬送経路を臨ませるとともに、この供給搬送装置と前記
刈取装置とが、刈取装置の横方向への移動に伴って供給
搬送装置の始端側が追従移動するように連接機構を介し
て連動連結され、かつ、前記連接機構は、供給搬送装置
の左右方向での相対移動を規制し、刈取装置の横方向へ
の追従移動に伴って生じる供給搬送装置始端部の円弧運
動を許容する構造を備えて構成されていることである。
また、本第2発明では、前記刈取装置を左右横移動可能
にする横移動案内装置を、前後一対のガイド機構によっ
て構成するとともに、後方側の第一ガイド機構は、支持
体側に設けられて接触面が円形の第一ガイド体と、刈取
装置側に設けられて接触面が円形の第一移動ガイド体と
の嵌合構造に構成し、前方側の第二ガイド機構は、刈取
装置側に設けた第二移動ガイド体を、支持体側に設けた
第二ガイド体に載置する構成にしていることである。 【0005】 【作用】上記構成を採用したことによる作用は次の通り
である。すなわち、刈取装置を支持体に対して左右方向
へ移動自在に支持し、刈取装置の横方向への移動に伴っ
て供給搬送装置の始端側を追従移動させるための連接機
構を、横方向への追従移動に伴って生じる供給搬送装置
始端部の円弧運動を許容し、左右方向での相対移動を規
制する構造を備えて、供給搬送装置をその始端部の前後
位置変化を許容して左右方向移動可能に構成したので、
刈取装置の横方向への移動に伴って、刈取装置の左右方
向への横移動と、供給搬送装置の後方上下支点軸周りで
の始端側の横移動とが的確に連動して供給搬送装置の始
端部が追従移動し、扱き深さ調節のために始端側を上下
揺動可能にしてある供給搬送装置の始端側搬送経路と掻
き込み搬送装置の終端側搬送経路との左右関係の位置ズ
レを抑制し、刈取装置に対する供給搬送装置始端部の横
方向への移動を、刈取装置の移動に対応して連動移動さ
せることができる。また、本第2発明によると、刈取装
置を左右方向で直線的に横移動可能に支持体に支持する
にあたり、前後一対のガイド機構によって支持案内する
ものにして、後方側の第一ガイド機構は、支持体側に設
けられて接触面が円形の第一ガイド体と、刈取装置側に
設けられて接触面が円形の第一移動ガイド体との嵌合構
造にして、第一移動ガイド体は、その前後及び上下方向
の移動を規制し、前方側の第二ガイド機構は、刈取装置
側に設けた第二移動ガイド体を、支持体側に設けた第二
ガイド体に載置して、移動ガイド体の左右横移動を行う
ので、刈取装置をこじれなく円滑に安定良く左右横移動
する。そして、刈取装置と供給搬送装置とを、横方向へ
の追従移動に伴って生じる供給搬送装置始端部の円弧運
動を許容し、左右方向での相対移動を規制する構造を備
えた連接機構を介して連動する構成としたので、刈取装
置の横移動に伴う供給搬送装置始端部の追従横移動は、
前記第一ガイド機構と前記第二ガイド機構による刈取装
置の直線的横移動案内に伴って円滑に行われ、刈取装置
が機体横幅方向で所期の前向き姿勢のまま横移動させら
れることになる。これとともに、刈取装置の横移動に対
する供給搬送装置の的確な追従移動が行え、回り刈りか
ら中割刈りの切り換えなど、刈取形態の変更をするため
の切り換えが簡単、スムースに行え、刈刃の向きが変化
するような不都合を招くことがなく、穀稈の刈取及び供
給搬送を良好に維持する状態で刈取装置を横移動するこ
とができる。 【0006】 【発明の効果】前記構成を採用したことによる効果は次
の通りである。すなわち、本第1発明の構成によると、
刈取装置を支持体に対して左右方向へ移動自在に支持
し、刈取装置の横方向への移動に伴って供給搬送装置の
始端側を追従移動させるための連接機構として、供給搬
送装置の左右方向での相対移動を規制し、横方向への追
従移動に伴って生じる供給搬送装置始端部の円弧運動を
許容する構造を備えて、供給搬送装置をその始端の前後
位置変化を許容して、左右方向移動を可能にさせる機構
を採用したので、刈取装置の横方向への移動に伴って供
給搬送装置の始端側を的確に追従移動させ、刈取装置の
横方向への移動の前後において、供給搬送装置の始端側
搬送経路と掻き込み搬送装置の終端側搬送経路との左右
方向における関係位置が崩れることを抑制し、簡単な構
造で供給搬送装置の始端側搬送経路と掻き込み搬送装置
の終端側搬送経路に対し好適な位置に保って追従移動さ
せることができ、脱穀作業に不可欠な機能である扱き深
さ調節のため供給搬送装置の始端側を上下動しても、横
方向への移動後の刈取作業において刈り取った穀稈を掻
き込み搬送装置から供給搬送装置へ円滑にバトンタッチ
せしめて脱穀装置へ供給することができる。また、本第
2発明の構成によると、第一ガイド機構として、円形状
のガイド体どうしを嵌合させる構造とし、第二ガイド機
構として、刈取装置側に設けた第二移動ガイド体を支持
体側に設けた第二ガイド体に載置する構造を採用したこ
とにより、刈取装置は第一ガイド機構のガイド体の軸芯
に沿って円滑に移動し、刈取装置を機体の進行方向に対
する左右横方向で直線的横移動を的確に実現することが
できる。そして、このガイド機構とあいまって刈取装置
と供給搬送装置とを、供給搬送装置の左右方向での相対
移動を規制し、横方向への追従移動に伴って生じる供給
搬送装置始端部の円弧運動を許容する構造を備えた連接
機構を介して連係プレーさせることにより、刈取装置と
供給搬送装置をこじれなく円滑に安定良く左右へ移動さ
せることができ、刈取装置の直線的横移動によって刈取
装置の向きを所期姿勢に維持した状態を保って、供給搬
送装置を刈取装置の直線的横移動に対応して的確に追従
移動させることができる。本発明により、供給搬送装置
を追従移動させながら刈取装置を左右横方向へ移動させ
ることにより、回り刈り作業から中割り作業、あるい
は、中割り作業から回り刈り作業、あるいは畦際刈作業
への切り換え、穀稈の刈り取り、刈り取った穀稈の脱穀
装置への搬送供給が良好に行え、夫々の作業形態での刈
取脱穀作業を効果的に行える刈取前処理装置を得ること
が可能になった。 【0007】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図5に示すように、コンバインは、分草具1によ
って分草された植立穀稈を引起す引起し装置2、引起し
後の穀稈を刈取る刈刃3、刈取穀稈を刈幅の中央に集束
するパッカー4、集束穀稈を後部脱穀装置5に向けて搬
送する供給搬送装置6等からなる刈取前処理装置と、供
給搬送装置6の横側方に配設された運転席7とを備えて
構成されている。 【0008】前記した分草具1、引起し装置2、刈刃
3、パッカー4等を総称して刈取装置17と称し、この
刈取装置17の機体9に対する横摺動構造について説明
する。図3に示すように、機体9前端には縦向きフレー
ム10が立設され、この縦向きフレーム10の上端に横
向き伝動ケース11がその横軸心周りで回動自在に枢支
されている。この横向き伝動ケース11の外周面に機体
前後向き姿勢の支持体12を固着するとともに、横向き
伝動ケース11の後方横支軸としての伝動軸13と支持
体12の伝動軸14とをベベルギヤ機構15で連結し
て、横向き伝動ケース11伝動軸13の端部入力プーリ
8でエンジン(図外)からの動力を受けて、支持体12
内の伝動軸14に伝動すべく構成してある。前記支持体
12の先端部横移動案内装置を介して刈取装置17が取
付けられている。 【0009】この刈取装置17の取付構造を説明する。
前記刈取装置17を機体9側に対して左右横移動可能に
支持する横移動案内装置は、前後一対のガイド機構によ
って構成されている。このガイド機構のうち、後方側の
第一ガイド機構は、図2及び図3に示すように、機体9
側に設けられ、かつ、接触面が円形の第一ガイド体16
と、刈取装置17側に設けられ、かつ接触面が円形の第
一移動ガイド体23との組合せによる嵌合構造により、
機体9側に対する刈取装置17の左右横移動を許しなが
ら、その前後及び上下方向の移動を規制すべく構成され
ている。また、前方側の第二ガイド機構は、刈取装置1
7側に設けた第二移動ガイド体26を、機体9側に設け
た第二ガイド体27に載置して、第二移動ガイド体26
の横移動を許しながら上下動を規制すべく構成されてい
る。 【0010】前記第一ガイド体16の支持体12取付部
位には、機体横幅方向に沿った姿勢の摺動軸18が自身
の軸心X方向に摺動可能にベアリング支持されるととも
に、六角形状に形成された中間部に受動ベベルギヤ19
及び支持体12内の伝動軸14先端に駆動ベベルギヤ2
0が固着され、摺動軸18への伝動構造が形成されてい
る。この受動ベベルギヤ19は摺動軸18の六角中間部
に外嵌されて一体回転可能に構成されるとともに、ベア
リング21を介して第一ガイド体16に回転だけ可能に
枢支され、摺動軸18の横摺動を許容する構成をとって
いる。この摺動軸18の第一ガイド体16より左右に突
出した左右端部には、夫々、引起し装置2,2への動力
を供給するベベルギヤ伝動機構22,22が設けられて
いる。前記摺動軸18の前方側にはパイプ式の第一移動
ガイド体23がブッシュ24,24を介して第一ガイド
体16に横摺動可能に枢支されるとともに、第一ガイド
体16より突出した左右端に、左右分草具支持杆を固定
した左右支持フレーム25,25が連結固定されてい
る。 又、この第一移動ガイド体23より更に前方側に
は第二移動ガイド体26が左右支持フレーム25,25
に亘って架設されるとともに、第一ガイド体16の前端
より更に前方へ向けて延出された略断面コの字形の第二
ガイド体27に前方開口側から差し込み遊嵌支持され、
第二ガイド体27に対して相対横摺動可能に構成されて
いる。 【0011】次に、刈取装置17の横移動駆動装置につ
いて説明する。図3に示すように、前記第一ガイド体1
6と一体的にネジ軸ガイド体60を設け、このネジ軸ガ
イド体60に左右横向きに螺軸28を挿入するととも
に、このネジ軸ガイド体60に前記螺軸28に作用する
コマ部材29を設けてある。前記右支持フレーム25の
基端部に前記螺軸28とカップリング31を介して伝動
連結されその螺軸28を回転駆動する駆動装置としての
駆動モータ30を取付けてある。この駆動モータ30に
よって螺軸28を回動駆動して刈取装置17を左右に横
移動可能に構成してある。この刈取装置17は、機体9
に対して左右横方向へ位置移動自在に構成されている。 【0012】次に供給搬送装置6の左右揺動構造につい
て説明する。前記供給搬送装置6の搬送終端部近く位置
に、後方上下支点軸としての供給搬送装置用伝動軸33
を支持すべく、縦向き伝動ケース42を前記横向き伝動
ケース11に固着するとともに、この供給搬送装置用伝
動軸33の上下中間位置に株元挾持搬送装置用駆動スプ
ロケット43及び上端に穂先係止搬送装置用駆動スプロ
ケット44を一体回転可能に嵌着してある。前記縦向き
伝動ケース42上半部は供給搬送装置用伝動軸33の後
方側だけに壁面を設けたもので、その空間となった前方
側に左右揺動可能な回動フレーム45を位置させてその
フレーム45を供給搬送装置用伝動軸33にベアリング
支持させてある。この回動フレーム45に対して、前記
穂先係止搬送装置ケース46と株元挾持搬送装置ケース
47とを取付けるとともに、両ケース46,47を中間
支持フレーム48で連結して、穂先係止搬送装置6Aと
株元挾持搬送装置6Bとを一体で揺動支点Pとしての前
記供給搬送装置用伝動軸33(後方上下支点軸)軸心を
中心として左右揺動可能に構成してある。 【0013】一方、図3及び4に示すように、左右支持
フレーム25,25と一体で横摺動すべく引起し装置2
に対する引起し伝動ケース49,49を左右に立上げ形
成するとともに、右係止爪付搬送ベルト52と右パッカ
ー4Aとを回転可能に遊嵌してある縦向き支軸51を、
水平杆58を介して右引起し伝動ケース49に吊下げ支
持してある。前記右パッカー4Aは左パッカー4Bとの
常時咬合によって回転駆動を受けるとともに、右パッカ
ー4Aに連結円筒ケース53を介して連動連結された係
止爪付搬送ベルト52駆動プーリに回転駆動力を供給し
ている。 【0014】前記刈取装置17と供給搬送装置6とを連
動させる連接機構59について説明する。図1,2及び
図4に示すように、この連接機構59は、前記供給搬送
装置6と前記刈取装置17とを、刈取装置17の横方向
への移動に伴って供給搬送装置6の始端側が追従移動す
るように連動連結するものである。実施例では、刈取装
置17の横方向への追従移動に伴って生じる供給搬送装
置6始端部の円弧運動を許容する第一連接体57と、そ
の第一連接体57の左右方向での相対移動を規制し、扱
き深さ調節による上下方向への移動によって生じる供給
搬送装置6始端部の円弧運動を許容する第二連接体55
とを備えて構成されている。 【0015】前記第一連接体57は、穂先係止搬送装置
ケース46から延出された係止ブラケットにより構成さ
れ、前記第ニ連接体55を構成する棒を挿通する長孔5
0を備えている。前記第二連接体55は、右引起し伝動
ケース49に対して上端をブラケット54に溶着した状
態でそのブラケット54を介して取付けてある棒によっ
て構成され、その棒は、その下端を右係止爪付搬送ベル
ト52の上部カバー56の突起に係止され位置規制され
るとともに、前記横向き伝動ケース11の後方横支点軸
13を中心として前方へ突曲する円弧形状に形成されて
いる。つまり、この棒からなる第二連接体55は、その
中程で穂先係止搬送装置ケース46から延出された第一
連接体としての係止ブラケットに設けられた長孔50を
貫通する状態で係合し、刈取装置17の左右横移動につ
れて一体で横移動するとともに、係止ブラケットを介し
て供給搬送装置6を左右揺動させる。図4に示すよう
に、供給搬送装置6を上下揺動する連結ロッド38も穂
先係止搬送装置ケース46につれて左右揺動可能であ
る。前記第一連接体55を構成する棒を挿通する長孔5
0は、棒に対する、係止ブラケット(供給搬送装置6始
端)の前後の位置ズレを考慮して、前後方向の長孔に形
成されている。このように構成された第一連接体57、
第二連接体55、及び前記長孔50によって、刈取装置
17の横方向への追従移動に伴って生じる供給搬送装置
6始端部の円弧運動を許容する構造を構成している。 【0016】前記脱穀装置5の横側方に脱穀フィードチ
ェーン31を設けるとともに、この脱穀フィードチェー
ン31に対して穀稈を供給する供給搬送装置側株元挾持
搬送装置ケース47より株元ガイド杆34を片持ち状に
延出してある。この株元ガイド杆34は、穂先ガイド
(図示せず)で横倒し姿勢に強制される搬送穀稈の株元
側を受止め支持して脱穀フィードチェーン31の始端部
上に案内する。この株元ガイド杆34は、その先端側の
穀稈受渡しにかかる部位が前記揺動支点Pを中心とした
略円弧形状に形成されており、図1及び図2に示すよう
に、供給搬送装置6が脱穀フィードチェーン31から遠
ざかる方に揺動位置する場合も脱穀フィードチェーン3
1に近づく方に揺動位置する場合とにかかわらずその先
端部を脱穀フィードチェーン31と平行に位置させるよ
うに片持ち状に延出固定してある。 【0017】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構造に限定されるものではない。 【0018】
【図面の簡単な説明】 【図1】刈取装置が横移動ストロークの右端に位置した
場合を示す平面図 【図2】刈取装置が横移動ストロークの左端に位置した
場合を示す平面図 【図3】刈取装置の横移動駆動装置を示す断面図 【図4】刈取装置と供給搬送装置との連係を示す側面図 【図5】刈取装置を示す側面図 【符号の説明】 5 脱穀装置 6 供給搬送装置 9 機体 16 第一ガイド体 17 刈取装置 23 第一移動ガイド体 26 第二移動ガイド体 27 第二ガイド体 31 フィードチェーン 33 後方上下支点軸 50,55,57 供給搬送装置始端部の円弧運動を許
容する構造 59 連接機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松村 康二郎 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 土井 久 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 平岡 実 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 昭48−48216(JP,A) 実開 昭48−4839(JP,U) 実開 昭48−54931(JP,U) 特公 昭53−27171(JP,B2) 特公 昭49−46729(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01D 34/28 101 A01D 67/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1. 機体(9)上に搭載した脱穀装置(5)の前方に、
    横軸芯周りで上下揺動可能に設けた支持体(12)を介
    して刈取装置(17)を配設し、刈取装置(17)と脱
    穀装置(5)の間に供給搬送装置(6)を設置し、前記
    刈取装置(17)を機体(9)側に対して左右横移動可
    能にしたコンバインの刈取前処理装置であって、 前記供給搬送装置(6)を、その搬送終端側で脱穀フィ
    ードチェーン(31)始端部内側方に設けた後方横支点
    軸(13)と後方上下支点軸(33)の軸芯周りで搬送
    始端側を上下と左右に揺動可能に構成するとともに、 前記刈取装置(17)を、移動後の刈取装置の姿勢が移
    動前と同様に機体進行方向に対しほぼ直交する姿勢を維
    持しているように支持体(12)に対して左右横移動自
    在になし刈取装置(17)の株元側に設けた掻き込み搬送装置
    (4)の終端側搬送経路に前記供給搬送装置(6)の始
    端側搬送経路を臨ませるとともに、 この供給搬送装置(6)と前記刈取装置(17)とが、
    刈取装置(17)の横方向への移動に伴って供給搬送装
    置(6)の始端側が追従移動するように連接機構(5
    9)を介して連動連結され、かつ、前記連接機構(5
    9)は、供給搬送装置(6)の左右方向での相対移動を
    規制し、刈取装置(17)の横方向への追従移動に伴っ
    て生じる供給搬送装置(6)始端部の円弧運動を許容す
    る構造(50,55,57)を備えて構成されているコ
    ンバインの刈取前処理装置。2. 前記刈取装置(17)
    を左右横移動可能にする横移動案内装置を、前後一対の
    ガイド機構によって構成するとともに、後方側の第一ガ
    イド機構は、支持体(12)側に設けられて接触面が円
    形の第一ガイド体(16)と、刈取装置(17)側に設
    けられて接触面が円形の第一移動ガイド体(23)との
    嵌合構造に構成し、前方側の第二ガイド機構は、刈取装
    置(17)側に設けた第二移動ガイド体(26)を、
    持体(12)側に設けた第二ガイド体(27)に載置す
    る構成にしてある請求項1記載のコンバインの刈取前処
    理装置。
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