JP3287551B2 - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JP3287551B2
JP3287551B2 JP28878898A JP28878898A JP3287551B2 JP 3287551 B2 JP3287551 B2 JP 3287551B2 JP 28878898 A JP28878898 A JP 28878898A JP 28878898 A JP28878898 A JP 28878898A JP 3287551 B2 JP3287551 B2 JP 3287551B2
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正晴 岡崎
弘 椋代
矢吹  誠
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セイレイ工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穀稈を連続的に刈
取って脱穀するコンバインに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種コンバイ
ンにおいて、刈取部を左右横方向にスライド移動させる
ようにしたものは既に知られている。刈取部を横移動さ
せる目的は、未刈り側を左にして回り刈り作業を行う場
合には、刈取部を左側(未刈地側)に寄せて、未刈り穀
稈と走行クロ−ラの間隔を大きくして、クロ−ラが押し
出す泥土によって未刈穀稈を押し倒さないようにするこ
と、そして、中割り作業を行う場合などには刈取部を右
側に設定して、右走行クロ−ラで右側未刈り穀稈を踏み
倒すことがないようにする点にある。本発明は、刈取部
の横スライド装置において、走行機体から刈取部への伝
動部周辺構造の簡略化を図ることを目的としている。
【0003】
【課題を解決するための手段】そして、目的を達成する
ために、本発明は、走行機体(3)の前部に、刈取主フレ
−ム(25)を介して左右方向横軸(26)(27)回りで昇
降揺動自在に連結された穀稈引起部材(18)と刈刃(2
1)を前記走行機体(3)に対して横方向に相対スライド
移動自在に構成すると共に、前記左右方向横軸(26)
(27)と同一軸芯上に刈取入力軸(73)を配設して、こ
の刈取入力軸(73)から前記引起部材(18)と刈刃(2
1)に対して動力を伝達する刈取伝動軸(76)を前後向
きに配設し、この際、刈取伝動軸(76)は左右方向横軸
(26)(27)に対して左右回動自在な刈取出力ケ−ス
(46)に設けられている縦軸(70)を介してこの縦軸
(70)回りで回動自在に前記刈取入力軸(73)に連動連
結され、また、前記刈取出力ケ−ス(46)に穀稈縦搬送
部材の上下回動軸である横軸(53)と穀稈縦搬送部材の
左右回動軸である縦軸(52)が設けられ、刈取出力ケ−
ス(46)に連設されていて前記刈取伝動軸(76)を包囲
する筒部材(48)に刈刃で刈取られた穀稈を脱穀部に搬
送するための穀稈搬送部材を上下揺動させる駆動機構
(61)を設けると共に、この駆動機構(61)で駆動され
るリンク機構を形成し、このリンク機構の変位が刈刃で
刈取られた穀稈を脱穀部に搬送する穀稈縦搬送部を上
下揺動させるようにしたもので、走行機体から左右にス
ライド自在な刈取部に動力を伝える伝動部周辺構造の簡
潔化を容易に図り得るものである。
【0004】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1は刈取入力部の正面断面図、図2
はコンバインの全体側面図、図3は同平面図であり、図
中(1)は走行クロ−ラ(2)を装設するトラックフレ−
ム、(3)は前記トラックフレ−ム(1)に固設する機台
(走行機体)、(4)はフィ−ドチェン(5)を左側に張架し
扱胴(6)を内蔵する脱穀部、(7)は刈取作業部材及び穀
稈縦搬送部材を備える2条用の刈取部、(8)はフィ−ド
チェン(5)終端に連結させる排藁チェン(9)の終端を臨
ませる排藁処理部、(10)はコンバインの各部を駆動す
るエンジン、(11)は揚穀筒(12)を介して脱穀部(4)
から取出す穀粒を貯留する籾タンク、(13)は運転席
(14)及び運転操作部(15)を備える運転台であり、刈
取部(7)で刈取った穀稈を脱穀部(4)で脱穀処理するよ
うに構成している。
【0005】図4乃至図6に示す如く、前記刈取部(7)
は、分草板(16)を介して取入れられる未刈穀稈を起立
させる引起タイン(17)を有する左右引起ケ−ス(18)
と、引起された穀稈の稈元側及び穂先側を掻込む左右ス
タ−ホイル(19)及び左右掻込ベルト(20)と、掻込時
穀稈の稈元側を切断する刈刃(21)などの刈取作業部材
を備えると共に、前記左右スタ−ホイル(19)の掻込側
に合流する2条分の穀稈の稈元側及び穂先側をフィ−ド
チェン(5)始端に搬送する縦搬送チェン(22)及び上部
搬送タイン(23)などの穀稈縦搬送部を備える。
【0006】また、前記脱穀部(4)の前側から機台(3)
の前端に固設する走行ミッション(24)と左走行クロ−
ラ(2)の間を通して前方斜め下方に突出させる刈取主フ
レ−ム(25)を備え、その刈取主フレ−ム(25)の上端
(脱穀機体側)両側には機体左右方向に水平に刈取部
(7)の上下回動軸である左右方向横軸(左右刈取入力ケ
−ス(26)(27)が同一軸芯上で突出固定され、その
左右刈取入力ケ−ス(26)(27)を機台(3)の前端に立
設固定する受台(28)に回転自在に支持させると共に、
前記刈取主フレ−ム(25)の下端両側には左右刈取入力
ケ−ス(26)(27)と平行に左右支持パイプ(29)(3
0)が同一軸芯上で突出固定され、その支持パイプ(2
9)(30)に平行に一体連結されるガイドフレ−ム(3
1)を設け、そのガイドフレ−ム(31)に左右及び中央
の刈取フレ−ム(32)の後部横連結パイプ(33)を左右
に摺動自在に支持させると共に、左右支持パイプ(29)
(30)内に前記刈取主フレ−ム(25)を貫通するめねじ
である内筒(34)を回転自在に嵌合し、その内筒(34)
に通すおねじであるスライドフレ−ム(35)の両端に前
記後部横連結パイプ(33)の両端を一体連結させる。
【0007】そして、前記分草板(16)が各刈取フレ−
ム(32)の先端に取付けられ、前記左右引起ケ−ス(1
8)下部が左右の刈取フレ−ム(32)中間に立設固定す
る左右支持パイプ(36)に支持されると共に、前記スラ
イドフレ−ム(35)の両端に左右ギヤケ−ス(37)を介
して左右引起パイプ(38)を立設固定し、その左右引起
パイプ(38)上端の左右引起駆動ケ−ス(39)に前記左
右引起ケ−ス(18)上部が支持され、前記右スタ−ホイ
ル(19)及び掻込ベルト(20)が右引起パイプ(38)中
間部に組込む掻込駆動ケ−ス(40)に支持され、前記左
スタ−ホイル(19)及び左掻込ベルト(20)が左引起パ
イプ(38)中間に連結する支持ア−ム(41)に支持さ
れ、前記刈刃(21)が横連結パイプに固設する刈刃台
(42)に取付けられ、前記刈取主フレ−ム(25)と機台
(3)間に介設する刈取昇降シリンダ(43)の伸縮動作に
より、各刈取作業部材を左右刈取入力ケ−ス(26)(2
7)を支点に昇降させ、また、右刈取入力ケ−ス(27)
端部の刈取入力プ−リ(44)に入力されるエンジン(1
0)の動力を、右刈取入力ケ−ス(27)及び主刈取フレ
−ム(25)を通して内筒(34)の駆動ギヤ(45)に伝達
させ、その内筒(34)の正逆転駆動によるスライドフレ
−ム(35)の左右スライド動作により、各刈取作業部材
を左右に移動させるように構成している。
【0008】また、前記左刈取入力ケ−ス(26)の中間
部に刈取出力ケ−ス(46)を左右に回動自在に取付け、
その刈取出力ケ−ス(46)と前記右引起パイプ(38)中
間部に組込む刈取作業入力ケ−ス(47)間に連結パイプ
(48)を架設し、刈取作業部材の左右移動に追従して刈
取出力ケ−ス(46)から連結パイプ(48)を左右に回動
させることにより、各刈取作業部材の動力を刈取入力プ
−リ(44)から左右刈取入力ケ−ス(26)(27)及び刈
取出力ケ−ス(46)及び連結パイプ(48)の内を通して
刈取作業入力ケ−ス(47)に伝達するように構成してい
る。
【0009】そして、右引起パイプ(38)中間部の刈取
作業入力ケ−ス(47)に入力される動力を各刈取作業部
材に伝達するもので、刈取作業入力ケ−ス(47)から右
引起パイプ(38)の内を通して右引起駆動ケ−ス(39)
及び掻込駆動ケ−ス(40)に動力が分配伝達され、右引
起ケ−ス(18)の引起タイン(17)及び右スタ−ホイル
(19)及び掻込ベルト(20)を駆動し、左スタ−ホイル
(19)及び左掻込ベルト(20)を従動させると共に、掻
込駆動ケ−ス(40)から右引起パイプ(38)の内を通し
て右ギヤケ−ス(37)に動力が伝達され、その右ギヤケ
−ス(37)から出力軸(49)を介して刈刃(21)の動力
を取出し、また右ギヤケ−ス(37)からスライドフレ−
ム(35)の内を通して左ギヤケ−ス(37)に動力が伝達
され、その左ギヤケ−ス(37)から左引起パイプ(38)
内を通して左引起駆動ケ−ス(39)に動力が伝達され
て、左引起ケ−ス(18)のタイン(17)を駆動するよう
に構成している。
【0010】ところで、前記右引起パイプ(38)の掻込
駆動ケ−ス(40)より下側は、水平パイプ(50)及びギ
ヤケ−ス(51)を介して機体右側に振った状態で垂下さ
れ、右スタ−ホイル(19)及び右掻込ベルト(20)と干
渉しないように形成されている。
【0011】図1及び図7及び図8にも示す如く、前記
刈取出力ケ−ス(46)には穀稈縦搬送部材の左右回動軸
である縦軸(52)と、穀稈縦搬送部材の上下回動軸であ
る横軸(53)とが略直角に一体的に設けられ、その縦軸
(52)を介して刈取出力ケ−ス(46)を左刈取入力ケ−
ス(26)中間部の軸受部(26a)に回転自在に連絡する
と共に、前記縦搬送チェン(22)及び上部搬送タイン
(23)の送り終端側を駆動スプロケット(54)(55)及
びスプロケット軸(56)を介して支持させる縦搬送駆動
ケ−ス(57)を設け、その縦搬送駆動ケ−ス(57)を前
記刈取出力ケ−ス(46)の横軸(53)に回転自在に連結
し、刈取作業部材の昇降に追従させてこれと一体的に前
記縦搬送チェン(22)及び上部搬送タイン(23)の送り
始端側を左右刈取入力ケ−ス(26)(27)を支点に昇降
させると共に、刈取作業部材の左右移動に追従させてこ
れと一体的に縦搬送チェン(22)及び上部搬送タイン
(23)の送り始端側を縦軸(52)を支点に左右に移動さ
せるように構成している。
【0012】また前記縦軸(52)は、縦搬送チェン(2
2)及び上部搬送タイン(23)の送り始端側を略水平に
左右移動させるように、左刈取入力ケ−ス(26)に対し
て正面視で略直角に設けられ、刈取部(7)の掻込位置に
対する縦搬送チェン(22)及び上部搬送タイン(23)の
送り始端側の穀稈受継高さを一定維持するように構成し
ている。
【0013】さらに、前記縦軸(52)は、縦搬送チェン
(22)の送り終端側を前記フィ−ドチェン(5)の送り始
端の穀稈受継ぎ面(5a)に対して平行移動させるよう
に、その穀稈受継ぎ面(5a)に対して側面視で略直角に
設けられ、フィ−ドチェン(5)の穀稈受継ぎ面(5a)に
対する縦搬送チェン(22)の穀稈受継ぎ高さを一定維持
するように構成している。
【0014】図9乃至図12にも示す如く、前記縦搬送
駆動ケ−ス(57)にブラケット(58)を介してU字パイ
プ(59)の一端を一体連結し、そのU字パイプ(59)の
他端に前記縦搬送チェン(22)を支持させると共に、前
記連結パイプ(48)の中間部にブラケット(60)を介し
て扱深さ調節モ−タ(61)を固設し、モ−タ(61)の回
転軸であるねじ軸(62)の先端を連結パイプ(48)に固
設する軸受ア−ム(63)先端に回転自在に軸支して、そ
のねじ軸(62)を前記横軸(53)に対して平面視で略直
角方向に張設し、そのねじ軸(62)に螺着するナット体
(64)に一端を回転自在に連結させる押引ア−ム(65)
を設け、その押引ア−ム(65)の他端を前記U字パイプ
(59)の中間部に固設する操作ア−ム(66)の先端に回
転自在に連結させ、ねじ軸(62)の回転によってこの軸
(62)上でナット(64)を前後移動させることにより、
押引ア−ム(65)及び操作ア−ム(66)及びU字パイプ
(59)を介して縦搬送駆動ケ−ス(57)を、左右刈取入
力ケ−ス(26)(27)に対しオフセットする横軸(53)
を支点に回動させて、縦搬送チェン(22)及び上部搬送
タイン(23)の送り始端側のみを左右スタ−ホイル(1
9)及び掻込ベルト(20)に対して昇降させ、脱穀部
(4)の扱室内に供給する穂先長さを略一定に保つ扱深さ
調節を行うもので、縦搬送部材の上下回動軸中心を側面
視でフィ−ドチェン(5)の穀稈受継ぎ面(5a)の略真横
に設けたため、刈取作業部材と一体的に縦搬送チェン
(22)の送り始端側を昇降させるとき、縦搬送部材の上
下回動軸を刈取部(7)に上下回動軸上とする従来に比
べ、縦搬送チェン(22)の送り終端側の回動半径より扱
深さ調節時の縦搬送チェン(22)の送り終端側の回動半
径を短くし、フィ−ドチェン(5)の穀稈受継ぎ面(5a)
に対する縦搬送チェン(22)の送り終端側の高さ変位を
小さくするように構成している。
【0015】図1に示す如く、前記縦搬送駆動ケ−ス
(57)のスプロケット軸(56)を横軸(53)内でこの軸
芯上に設ける横伝動軸(67)に一対のベベルギヤ(68)
(69)を介して連動連結し、その横伝動軸(67)を縦軸
(52)内でこの軸芯上に設ける刈取作業出力軸である縦
伝動軸(70)に一致のベベルギヤ(71)(72)を介して
連動連結し、その縦伝動軸(70)を左右刈取入力ケ−ス
(26)(27)内でこの軸芯上に設けて刈取入力プ−リ
(44)を一端に軸支させる刈取入力軸(73)に一対のベ
ベルギヤ(74)(75)を介して連動連結し、縦搬送チェ
ン(22)及び上部搬送タイン(23)を駆動するように構
成している。
【0016】図5及び図7乃至図10に示す如く、前記
右引起パイプ(38)も前記縦軸(52)と同様にフィ−ド
チェン(5)の穀稈受継ぎ面(5a)に対して側面視で略直
角に設けると共に、前記連結パイプ(48)をフィ−ドチ
ェン(5)の穀稈受継ぎ面(5a)と側面視で略平行に設
け、連結パイプ(48)内でこの軸芯上に設ける断面六角
の伝動軸(76)と前記縦伝動軸(70)及び右引起パイプ
(38)内でこの軸芯上に設ける刈取作業軸(77)との軸
角度を側面視で略直角に設け、刈取作業部材の左右移動
に追従して縦伝動軸(70)を中心に伝動軸(76)を左右
に回動させることにより、等速軸継手であるベベルギヤ
(72)(71)(78)により、縦伝動軸(70)と伝動軸
(76)間の伝動を行えるように構成している。
【0017】また、右引起パイプ(38)に対して回転自
在に設けた前記刈取作業入力ケ−ス(47)から支持パイ
プ(79)を突出固設させ、その支持パイプ(79)に連結
パイプ(48)の出力側を摺動自在に嵌合させると共に、
刈取出力ケ−ス(46)に内装する入力ベベルギヤ(78)
に前記伝動軸(76)をこの軸方向にのみ摺動自在に嵌合
させ、またその伝動軸(76)の入力側端を出入自在に内
挿させる軸カバ−(80)を刈取出力ケ−ス(46)に一体
取付けし、刈取作業部材の直線的な左右移動に追従させ
て前記連結パイプ(48)をこの出力側で摺動させる一
方、伝動軸(76)をこの入力側で摺動させ、これら連結
パイプ(48)及び伝動軸(76)の長さ調節を行うように
構成している。
【0018】上記から明らかなように、走行機体である
機台(3)の前方側で穀稈を刈取る刈取部(7)と、脱穀部
(4)を機体(3)に搭載し、機体(3)に左右移動可能に支
持させた刈取部(7)で、機体(3)側から刈取部へ動力を
伝達する伝動部材である伝動軸(76)を前方側に配設
し、この伝動軸(76)を包囲した筒部材である連結パイ
プ(48)に、刈刃(21)で刈取られた穀稈を脱穀部(4)
に搬送するための穀稈縦搬送部である縦搬送チェン
(22)及び上部搬送タイン(23)を上下揺動させる駆動
機構である扱深さ調節モ−タ(61)を装着し、機台(3)
から左右にスライド自在な刈取部(7)に動力を伝える伝
動部周辺構造の簡略化を図れるように構成している。
【0019】図11及び図12に示す如く、縦搬送チェ
ン(22)及び上部搬送タイン(23)により搬送される穀
稈の穂先側を支持する穂先ガイド板(81)を設け、その
ガイド板(81)の下側前後を前記上部搬送タイン(23)
のケ−ス(23a)上面にブラケット(82)(83)を介し
て一体連結し、縦搬送チェン(22)及び上部搬送タイン
(23)と一体的に前記ガイド板(81)を左右移動させる
もので、このガイド板(81)の裏面側空間(85)に前記
扱深さ調節モ−タ(61)及びねじ軸(62)など扱深さ調
節部材を配設するように構成している。
【0020】本実施例は上記の如く構成しており、左走
行クロ−ラ(2)によって未刈穀稈を踏まないように、刈
取部(7)の刈取作業部材及び縦搬送部を、左側のスラ
イド終端位置に位置させて通常の刈取作業を行うもの
で、中割作業時、刈取部(7)を右側のスライド終端位置
までスライドさせ、左右走行クロ−ラ(2)によって未刈
穀稈を踏むのを防止すると共に、畦際刈作業時、刈取部
(7)を畦側のスライド終端位置までスライドさせ、畦側
の走行クロ−ラ(2)がその畦に乗上げるのを防止し、ま
た刈取部(7)の左右スライド調節により未刈穀稈列に対
する条合せを行うようにしている。
【0021】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、走行機体(3)の前部に、刈取主フレ−ム(25)を介
して左右方向横軸(26)(27)回りで昇降揺動自在に連
結された穀稈引起部材(18)と刈刃(21)を前記走行機
体(3)に対して横方向に相対スライド移動自在に構成す
ると共に、前記左右方向横軸(26)(27)と同一軸芯上
に刈取入力軸(73)を配設して、この刈取入力軸(73)
から前記引起部材(18)と刈刃(21)に対して動力を伝
達する刈取伝動軸(76)を前後向きに配設し、この際、
刈取伝動軸(76)は左右方向横軸(26)(27)に対して
左右回動自在な刈取出力ケ−ス(46)に設けられている
縦軸(70)を介してこの縦軸(70)回りで回動自在に前
記刈取入力軸(73)に連動連結され、また、前記刈取出
力ケ−ス(46)に穀稈縦搬送部材の上下回動軸である横
軸(53)と穀稈縦搬送部材の左右回動軸である縦軸(5
2)が設けられ、刈取出力ケ−ス(46)に連設されてい
て前記刈取伝動軸(76)を包囲する筒部材(48)に刈刃
で刈取られた穀稈を脱穀部に搬送するための穀稈搬送部
材を上下揺動させる駆動機構(61)を設けると共に、こ
の駆動機構(61)で駆動されるリンク機構を形成し、こ
のリンク機構の変位が刈刃で刈取られた穀稈を脱穀部に
搬送する穀稈縦搬送部を上下揺動させるもので、走行
機体(3)から左右にスライド自在な刈取部(7)に動力を
伝える伝動部周辺構造の簡略化を容易に図ることができ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】刈取入力部の正面断面図。
【図2】コンバインの全体側面図
【図3】コンバインの全体平面図。
【図4】刈取部の正面図。
【図5】刈取部の側面図。
【図6】刈取部の平面図。
【図7】穀稈縦搬送部材の回動支点部の側面図。
【図8】穀稈縦搬送部材の回動支点部の平面図。
【図9】扱深さ調節部の側面図。
【図10】連結パイプの平面図。
【図11】U字パイプの平面図。
【図12】U字パイプの正面図。
【符号の説明】
(3) 機台(走行機体) (4) 脱穀部 (18) 穀稈引起部材 (21) 刈刃 (22) 縦搬送チェン(穀稈縦搬送部) (23) 上部搬送タイン(穀稈縦搬送部材) (25) 刈取主フレ−ム (26) 刈取入力ケ−ス(左右方向横軸) (27) 刈取入力ケ−ス(左右方向横軸) (46) 刈取出力ケ−ス (48) 連結パイプ(筒部材) (52) 縦軸 (53) 横軸 (61) モ−タ(駆動機構) (70) 縦軸 (73) 刈取入力軸 (76) 刈取伝動軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−283210(JP,A) 特開 昭64−23822(JP,A) 実開 昭62−94732(JP,U) 実開 平3−54129(JP,U) 実開 昭63−145426(JP,U) 実開 昭58−53523(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 34/28 - 69/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行機体(3)の前部に、刈取主フレ−ム
    (25)を介して左右方向横軸(26)(27)回りで昇降揺
    動自在に連結された穀稈引起部材(18)と刈刃(21)を
    前記走行機体(3)に対して横方向に相対スライド移動自
    在に構成すると共に、前記左右方向横軸(26)(27)と
    同一軸芯上に刈取入力軸(73)を配設して、この刈取入
    力軸(73)から前記引起部材(18)と刈刃(21)に対し
    て動力を伝達する刈取伝動軸(76)を前後向きに配設
    し、この際、刈取伝動軸(76)は左右方向横軸(26)
    (27)に対して左右回動自在な刈取出力ケ−ス(46)に
    設けられている縦軸(70)を介してこの縦軸(70)回り
    で回動自在に前記刈取入力軸(73)に連動連結され、ま
    た、前記刈取出力ケ−ス(46)に穀稈縦搬送部材の上下
    回動軸である横軸(53)と穀稈縦搬送部材の左右回動軸
    である縦軸(52)が設けられ、刈取出力ケ−ス(46)に
    連設されていて前記刈取伝動軸(76)を包囲する筒部材
    (48)に刈刃で刈取られた穀稈を脱穀部に搬送するため
    の穀稈搬送部材を上下揺動させる駆動機構(61)を設け
    ると共に、この駆動機構(61)で駆動されるリンク機構
    を形成し、このリンク機構の変位が刈刃で刈取られた穀
    稈を脱穀部に搬送する穀稈縦搬送部を上下揺動させる
    ことを特徴とするコンバイン。
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