JP3491694B2 - 3−メチルベンジジン誘導体及びそれを用いた電子写真感光体 - Google Patents

3−メチルベンジジン誘導体及びそれを用いた電子写真感光体

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JP3491694B2
JP3491694B2 JP00024693A JP24693A JP3491694B2 JP 3491694 B2 JP3491694 B2 JP 3491694B2 JP 00024693 A JP00024693 A JP 00024693A JP 24693 A JP24693 A JP 24693A JP 3491694 B2 JP3491694 B2 JP 3491694B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光導電性材料として有
用な、新規な3−メチルベンジジン誘導体及びそれを用
いた電子写真感光体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体に用いる光導電性材料と
して、ポリ−N−ビニルカルバゾールを始めとする各種
の有機光導電性材料が提案され、研究開発が盛んに行な
われている。
【0003】このような有機化合物系の電子写真感光体
は、セレン、硫化カドミウム、酸化亜鉛等を用いた無機
化合物系の電子写真感光体に比べて、成膜が容易であ
り、極めて生産性が高く、安価な電子写真感光体を提供
できるという利点を持っている。
【0004】しかしながら、例えば、ポリ−N−ビニル
カルバゾールのような光導電性ポリマーに関しては、ポ
リマー単独では被膜性、可撓性、接着性等が不良であ
り、これらの欠点を改良するために可塑剤、結着剤樹脂
等が添加されるが、このために感度の低下や、残留電位
の上昇を招く等の問題点があった。
【0005】近年、これらの電子写真感光体の欠点や問
題点を解決するために、電子写真感光体の電荷発生機能
と、電荷輸送機能の大部分を各々、別個の物質に分担さ
せて行なう機能分離型の電子写真感光体が提案されてい
る。このような機能分離型の電子写真感光体では、電荷
発生機能を有した電荷発生物質、あるいは、電荷輸送機
能を発揮する電荷輸送物質、各々に選択の範囲が広が
り、その組合せにおいて、帯電特性、暗所での電荷保持
能力、感度、繰り返し安定性、耐久性等の電子写真特性
を制御し、高性能な電子写真感光体を提供することがで
きる。
【0006】即ち、電荷発生物質に於いては、適当な材
料を選択することで、光源の分光波長に合わせた感光波
長特性を有する電子写真感光体を提供することができ
る。具体的には、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、縮合
多環顔料、スクエアリウム色素、アズレニウム色素、チ
アピリリウム色素、シアニン色素等が提案されている。
【0007】しかしながら、これらの電子写真感光体に
あっても、必ずしも、感度を始めとした電子写真感光体
に要求される下記特性全般に亙って満足するものは容易
には得られておらず、一層の改良が求められていた。
【0008】(1)暗所で適当な電位に帯電できる。 (2)暗所に於ける電荷の保持能力が大きい。 (3)光照射によって速やかに電荷を散逸できる。 (4)適当な面積を持つ電子写真感光体が容易に作れ
る。 (5)繰り返し安定性が良い。 (6)耐久性がある。 (7)安価である。
【0009】従来、N,N,N’,N’−テトラフェニ
ルベンジジン系誘導体としては、以下に挙げるようなビ
フェニル骨格が無置換の化合物、3,3’−二置換化合
物、及び2,2’−二置換化合物等が知られている。こ
れらを光導電性材料として用いた場合、高感度と電子写
真感光体の電気特性の繰り返し安定性を高度な調和をも
って達成することは、甚だ困難であった。
【0010】米国特許第3,265,496号明細書に
は、N,N,N’,N’−テトラフェニルベンジジンが
光導電性材料として提案されている。しかしながら、こ
の化合物は、電子写真感光体を作製する時に使用する結
着剤樹脂に十分には溶解しないため感度が低く実用に供
しえない。
【0011】米国特許第4,047,948号明細書に
は、2,2’−ジメチルベンジジン誘導体が提案されて
いる。しかしながら、この化合物を感光層に用いた電子
写真感光体は、繰り返し使用時の電気特性安定性に劣る
といった欠点を有している。
【0012】また、特開昭53−27033号公報に
は、アルキル又はハロゲン置換したベンジジン誘導体が
提案されている。しかしながら、この化合物は、感度は
高いものの電子写真感光体を作製する時に使用する結着
剤樹脂に対する相溶性が低く、この化合物を感光層に用
いた電子写真感光体は、繰り返し使用時の電気特性の変
化が大きい。特に電子写真感光体上の静電潜像を可視化
したトナー像を、静電力によるの記録紙へ転写を行なう
ことによる電子写真感光体の電気特性の変化が大きいと
いう欠点を有している。
【0013】特開昭61−132955号公報、特開昭
61−134354号公報、特開昭62−247374
号公報、特開昭62−267749号公報、特開昭63
−40163号公報等には、3位及び3’位に同一のア
ルキル基等の置換基を有するベンジジン誘導体及びこれ
らを用いた電子写真感光体が提案されている。しかしな
がら、これらの化合物は、感度は高いものの、これらの
化合物を感光層に用いた電子写真感光体は、繰り返し使
用時の電気特性の変化が大きい。特に、残留電位の変化
が大きいこと、電子写真感光体上の静電潜像を可視化し
たトナー像を、静電力によるの記録紙へ転写を行なうこ
とによる電子写真感光体の電気特性の変化が大きいとい
う欠点を有している。
【0014】特開平1−118141号公報、特開平1
−142644号公報及び特開平1−142647号公
報には、ひとつの芳香環に多置換したベンジジン誘導体
が提案されているが、これらの化合物は、電子写真感光
体を作製する時に使用する結着剤樹脂に対する相溶性が
低く、感光層の成膜性に劣るという欠点を有している。
【0015】特開平1−142645号公報及び特開平
1−142646号公報には、骨格中に2種類以上の異
なる置換基を有するベンジジン誘導体を用いた電子写真
感光体が提案されているが、繰り返し使用時の電気特性
の安定性に劣るという欠点を有している。
【0016】更に、特開平3−94260号公報及び特
開平4−58253号公報には、ビフェニルの4,4’
−位置以外にアミノ基の置換したビフェニル誘導体が提
案されているが、これらの化合物は、電子写真感光体を
作製する時に使用する結着剤樹脂に対する相溶性が低
く、感光層の成膜性に劣り、また電子写真感光体繰り返
し使用時の残留電位の安定性に劣るという欠点を有して
いる。
【0017】尚、ベンジジン誘導体の他にも、トリフェ
ニルメタン系、ヒドラゾン系、スチリル系等の光導電性
材料を電子写真感光体に用いることも提案されている
が、繰り返し使用時の光劣化が大きい等の欠点を有して
いる。
【0018】また、ベンジジン誘導体を含有する感光層
からなる電子写真感光体において、電荷発生物質として
種々の結晶型のチタニルフタロシアニンを用いること
は、知られており、例えば、特開平1−17066号公
報には、CuKα特性X線に対するブラッグ角2θの主
要ピークが9.5度、9.7度、11.7度、15.0
度、23.5度、24.1度、27.3度にあるチタニ
ルフタロシアニンを含有する電子写真感光体が提案され
ている。この公報の中に、N,N’−ビフェニル−N,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−ビフェニル−4,
4’−ジアミンを感光層に用いた例が提示されている
が、この電子写真感光体は感度は高いが、電位保持能力
が低いという欠点を有している。
【0019】また、特開平2−214867号公報に
は、X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角27.3
度に主たる回折ピークを示すチタニルフタロシアニンと
ベンジジン誘導体を用いた電子写真感光体が提案されて
いる。ビフェニル骨格無置換のベンジジン誘導体を用い
た、この電子写真感光体は、電位保持能力が低いという
欠点を有している。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、(1)光導電性材料として耐久性に優れた
有用な新規な3−メチルベンジジン誘導体を提供するこ
と、及び(2)従来の無機化合物系電子写真感光体の欠
点を克服し、かつ、これまで提案されてきた有機化合物
系電子写真感光体の欠点を改良し、十分に実用に供しう
る程度の高感度、繰り返し使用時の電気特性安定性を有
する電子写真感光体を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、鋭意検討を行なった結果、本発明を
完成するに至った。
【0022】即ち、本発明は上記課題を解決するため
に、(1)一般式(I)
【0023】
【化4】
【0024】(式中、R1、R2、R3及びR4は各々独立
的に置換基を有していてもよいフェニル基を表わす。)
で表わされる3−メチルベンジジン誘導体、及び、
(2)導電性支持体上に、感光層を有する電子写真感光
体において、感光層中に前記一般式(I)で表わされる
化合物を含有することを特徴とする電子写真感光体を提
供する。
【0025】以下、本発明を詳細に説明する。
【0026】本発明の一般式(I)で表わされる3−メ
チルベンジジン誘導体は、以下の方法により製造するこ
とができる。
【0027】即ち、式(IV)
【0028】
【化5】
【0029】で表わされる4,4’−ジヨード−3−メ
チル−1,1’−ビフェニルと一般式(V)
【0030】
【化6】
【0031】(式中、R1及びR2は前記一般式(I)と
同じものを表わす。)及び一般式(VI)
【0032】
【化7】
【0033】(式中、R3及びR4は前記一般式(I)と
同じものを表わす。)のジアリールアミノ化合物とを順
次反応させることにより、製造することができる。
【0034】尚、一般式(IV)で示される4,4’−ジ
ヨード−3−メチル−1,1’−ビフェニルは、「日本
化学雑誌」1971年第92巻第11号1021頁記載
の文献に示された芳香族化合物の直接ヨウ素化法を応用
して、対応する3−メチル−1,1’−ビフェニルから
製造することができる。また、必要に応じて式(VII)
【0035】
【化8】
【0036】の4,4’−ジアミノ−3−メチル−1,
1’−ビフェニル又はその誘導体と式(VIII)
【0037】
【化9】
【0038】(式中、R5は一般式(I)におけるR1
2、R3又はR4と同じものを表わし、Xはハロゲン原
子を表わす。)のハロゲン化アリール化合物との反応で
製造することも可能である。
【0039】しかしながら、本発明の3−メチルベンジ
ジン誘導体の製造法は、必ずしもこれに限定されるもの
ではない。
【0040】本発明の一般式(I)で表わされる3−メ
チルベンジジン誘導体におけるR1、R2、R3又はR4
置換基を有するフェニル基の場合、その置換基として
は、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アルコ
キシカルボニル基、置換アミノ基が挙げられる。このう
ち炭素数1から4のアルキル基の場合が光導電性材料と
して特に好ましい。
【0041】本発明の3−メチルベンジジン誘導体の具
体例を下記に構造式で示すが、本発明は必ずしもこれら
の例に限定されるものではない。
【0042】なお、以下の構造式において、Meはメチル
基、Etはエチル基、Prはプロピル基、iso-Prはイソプロ
ピル基、Buはブチル基、sec-Buはsec-ブチル基、t-Buは
tert-ブチル基を夫々表わし、構造式の左側の数字は化
合物No.を表わす。
【0043】
【化10】
【0044】
【化11】
【0045】
【化12】
【0046】
【化13】
【0047】
【化14】
【0048】
【化15】
【0049】
【化16】
【0050】
【化17】
【0051】
【化18】
【0052】
【化19】
【0053】
【化20】
【0054】
【化21】
【0055】
【化22】
【0056】
【化23】
【0057】
【化24】
【0058】本発明の電子写真感光体に用いられる電荷
発生物質としては、種々のものが使用可能であり、例え
ば、モノアゾ顔料、ジスアゾ顔料、トリスアゾ顔料等の
アゾ顔料類;各種金属フタロシアニン、無金属フタロシ
アニン、ナフタロシアニン等のフタロシアニン顔料類;
ペリノン顔料、ペリレン顔料、アントラキノン顔料、キ
ナクリドン顔料等の縮合多環顔料類;スクエアリウム色
素類;アズレニウム色素類;チアピリリウム色素類;シ
アニン色素類等を挙げることができる。
【0059】特に、フタロシアニン類のうち一般式(I
X)
【0060】
【化25】
【0061】(式中、X1、X2、X3及びX4は各々独立
的に水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はアルコキ
シ基を表わし、p、q、r及びsは各々独立的に0から
4の整数を表わす。)で表わされる置換あるいは無置換
のチタニルフタロシアニン類は感度が高く好適である。
【0062】電子写真感光体に用いられる電荷発生物質
のうち多くの顔料は多くの結晶型を有するが、半導体レ
ーザ(LD)や発光ダイオード(LED)等の長波長光
源を用いる電子写真システムに於いては、これらのチタ
ニルフタロシアニンのうち、Cu−Kα線に対するX線
回折スペクトルにおいて、ブラッグ角2θの9.5±
0.2度、14.1±0.2度、17.8±0.2度、
27.1±0.2度、29.0±0.2度に明瞭なピー
クを有する結晶が、電子写真感光体の高い感度と繰り返
し使用に対する電気特性安定性の点から特に好ましい。
【0063】電荷発生物質は、ここに記載したものに限
定されるものではなく、その使用に際しては単独、ある
いは2種類以上を混合して用いることができる。
【0064】本発明の電子写真感光体には電荷輸送物質
としては、本発明の3−メチルベンジジン誘導体を含む
が、必要に応じて他の公知の電荷輸送物質を併用しても
よい。
【0065】低分子化合物の電荷輸送物質としては、例
えば、ピレン;N−エチルカルバゾール、N−イソプロ
ピルカルバゾール、N−フェニルカルバゾール等のカル
バゾール類;N−メチル−N−フェニルヒドラジノ−3
−メチリデン−9−エチルカルバゾール、N,N−ジフ
ェニルヒドラジノ−3−メチリデン−9−エチルカルバ
ゾール、p−(N,N−ジメチルアミノ)ベンズアルデ
ヒドジフェニルヒドラゾン、p−(N,N−ジエチルア
ミノ)ベンズアルデヒドジフェニルヒドラゾン、p−
(N,N−ジフェニルアミノ)ベンズアルデヒドジフェ
ニルヒドラゾン、1−[4−(N,N−ジフェニルアミ
ノ)ベンジリデンイミノ]−2,3−ジメチルインドリ
ン、N−エチルカルバゾール−3−メチリデン−N−ア
ミノインドリン、N−エチルカルバゾール−3−メチリ
デン−N−アミノテトラヒドロキノリン等のヒドラゾン
類;2,5−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−
1,3,4−オキサジアゾール等のオキサジアゾール
類;1−フェニル−3−(p−ジエチルアミノスチリ
ル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリ
ン、1−[キノリル−(2)]−3−(p−ジエチルア
ミノフェニル)ピラゾリン等のピラゾリン類;トリ−p
−トリルアミン、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビ
ス(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−
4,4’−ジアミン等のアリールアミン類;1,1−ビ
ス(p−ジエチルアミノフェニル)−4,4−ジフェニ
ル−1,3−ブタジエン等のブタジエン類;4−(2,
2−ジフェニルエテニル)−N,N−ジフェニルベンゼ
ンアミン、4−(1,2,2−トリフェニルエテニル)
−N,N−ジフェニルベンゼンアミン等のスチリル類等
が挙げられる。
【0066】また、高分子化合物としては、例えば、ポ
リ−N−ビニルカルバゾール、ハロゲン化ポリ−N−ビ
ニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリビニルアン
スラセン、ポリビニルアクリジン、ポリ−9−ビニルフ
ェニルアンスラセン、ピレン−ホルムアミド樹脂、エチ
ルカルバゾール−ホルムアルデヒド樹脂、トリフェニル
メタンポリマー、ポリフェニルアルキルシラン等が挙げ
られる。
【0067】電荷輸送物質は、ここに記載したものに限
定されるものではなく、その使用に際しては単独、ある
いは2種類以上を混合して用いることができる。
【0068】これらの電荷輸送物質を本発明の3−メチ
ルベンジジン誘導体と併用して用いる場合は、全電荷輸
送物質中の本発明の3−メチルベンジジン誘導体の含有
量は、重量比で10%以上、好ましくは20%以上であ
ることが望ましい。
【0069】本発明の電子写真感光体は、導電性支持体
上に前記一般式(I)で表わされる3−メチルベンジジ
ン誘導体を含有する感光層を形成してなるが、その構成
は、種々の構造を採ることができる。その例を図1から
図3に示した。
【0070】図1及び図2の電子写真感光体は導電性支
持体1の上に電荷発生物質を主体とする電荷発生層2
と、電荷輸送物質と感光層形成上必要に応じて結着剤樹
脂からなる電荷輸送層3とから成る感光層4a又は4b
をそれぞれ設けたものである。図3の電子写真感光体は
導電性支持体1の上に電荷発生物質5を電荷移動媒体6
の中に分散せしめた感光層4cを設けたものである。
【0071】図1及び図2の電子写真感光体の場合に
は、電荷発生層2に含まれる電荷発生物質が電荷を発生
し、一方、電荷輸送層3は電荷の注入を受け、その輸送
を行なう。即ち、光減衰に必要な電荷の生成が電荷発生
物質で行なわれ、また、電荷の輸送が電荷輸送媒体で行
なわれる。図3の電子写真感光体では電荷発生物質が光
に対して電荷を発生し、電荷移動媒体により電荷の移動
が行なわれる。
【0072】図1の電子写真感光体は電荷発生物質の蒸
着、あるいは電荷発生物質の微粒子を必要に応じて結着
剤樹脂を溶解した溶媒中に分散して得た分散液を塗布、
乾燥し、その上に電荷輸送物質を単独、あるいは必要に
応じて結着剤樹脂を併用し溶解した溶液を塗布、乾燥す
ることによって製造することができる。
【0073】図2の電子写真感光体は電荷輸送物質を単
独、あるいは必要に応じて結着剤樹脂を併用し溶解した
溶液を導電性支持体上に塗布、乾燥し、その上に電荷発
生物質の蒸着、あるいは電荷発生物質の微粒子を溶剤又
は結着剤樹脂溶液中に分散して得た分散液を塗布、乾燥
することにより製造することができる。
【0074】図3の電子写真感光体は電荷輸送物質を単
独、あるいは必要に応じて結着剤樹脂を併用し溶解した
溶液に電荷発生物質の微粒子を分散させて、これを導電
性支持体上に塗布、乾燥することによって製造すること
ができる。
【0075】感光層の厚さは、図1及び図2の電子写真
感光体の場合には、電荷発生層の厚さは5μm以下、好
ましくは0.01〜2μmであり、電荷輸送層の厚さは
3〜50μm、好ましくは5〜30μmである。図3の
電子写真感光体の場合には、感光層の厚さは、3〜50
μm、好ましくは5〜30μmである。
【0076】図1及び図2の電子写真感光体における電
荷輸送層中の電荷輸送物質の割合は、5〜100重量%
の範囲で適時選ぶことができ、好ましくは40〜80重
量%の範囲で選ぶことができる。図1及び図2の電子写
真感光体の電荷発生層中の電荷発生物質の割合は、5〜
100重量%の範囲で適時選ぶことができ、好ましくは
40〜80重量%の範囲で選ぶことができる。図3の電
子写真感光体において、感光層中の電荷輸送物質の割合
は、5〜99重量%の範囲で適時選ぶことができ、また
電荷発生物質の割合は、1〜50重量%、好ましくは3
〜20重量%である。なお、図1〜図3のいずれの電子
写真感光体の作製においても、結着剤樹脂と共に可塑
剤、増感剤を用いることができる。
【0077】本発明の電子写真感光体に用いられる導電
性支持体としては、例えば、アルミニウム、銅、亜鉛、
ステンレス、クロム、チタン、ニッケル、モリブデン、
バナジウム、インジウム、金、白金等の金属又は合金、
あるいは、導電性ポリマー、酸化インジウム等の導電性
化合物;アルミニウム、パラジウム、金等の金属又は合
金を塗布、蒸着、あるいはラミネートした紙、プラスチ
ックフィルム、セラミックス等が挙げられ、必要に応じ
て導電性支持体表面は化学的又は物理的な処理を施して
もよい。
【0078】本発明の電子写真感光体の形状は、用いる
支持体によって異なるが、ドラム状、平板状、シート
状、ベルト状等多種の形状が可能である。
【0079】必要に応じて使用することのできる結着剤
樹脂は、疎水性で、電気絶縁性のフィルム形成可能な高
分子化合物を用いるのが好ましい。このような高分子重
合体としては、例えば、ポリカーボネート、ポリエステ
ル、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリビニルアセテ
ート、ポリビニルブチラール、スチレン−ブタジエン共
重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重
合体、シリコン樹脂、シリコン−アルキッド樹脂、フェ
ノール−ホルムアルデヒド樹脂、スチレン−アルキッド
樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルフォ
ルマール、ポリスルホン等が挙げられる。
【0080】特に、結着剤樹脂のうち下式(II)
【0081】
【化26】
【0082】(式中、芳香環中の水素原子は、ハロゲン
原子、置換基を有してもよい脂肪族基、置換基を有して
もよい炭素環基で置換されていてもよい。)及び(II
I)
【0083】
【化27】
【0084】(式中、芳香環中の水素原子は、ハロゲン
原子、置換基を有してもよい脂肪族基、置換基を有して
もよい炭素環基で置換されていてもよい。)で表わされ
る繰り返し単位を有するポリカーボネートは、本発明の
3−メチルベンジジン誘導体を使用した感光層の耐久
性、塗膜乾燥時の成膜性に優れ好適である。
【0085】結着剤樹脂はここに記載したものに限定さ
れるものではなく、その使用に際しては単独あるいは2
種以上の混合物として用いることもできる。
【0086】また、電子写真感光体の成膜性、可撓性、
機械的強度を向上するために、これらの結着剤樹脂と共
に、周知の可塑剤、表面改質剤等の添加剤を使用するこ
ともできる。
【0087】可塑剤としては、例えば、ビフェニル、塩
化ビフェニル、o−ターフェニル、p−ターフェニル、
ジブチルフタレート、ジエチルグリコールフタレート、
ジオクチルフタレート、トリフェニル燐酸、メチルナフ
タレン、ベンゾフェノン、塩素化パラフィン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン、各種のフルオロ炭化水素等が挙
げられる。
【0088】表面改質剤としては、例えば、シリコンオ
イル、フッソ樹脂等が挙げられる。前記感光層に必要に
応じて用いられる増感剤としては、いずれも周知のもの
が使用できる。
【0089】増感剤としては、例えば、クロラニル、テ
トラシアノエチレン、メチルバイオレット、ローダミン
B、シアニン染料、メロシアニン染料、ピリリウム染
料、チアピリリウム染料等が挙げられる。
【0090】また、本発明の電子写真感光体に於いて
は、保存性、耐久性、耐環境依存性を向上させるため
に、感光層中に酸化防止剤や光安定剤等の劣化防止剤を
含有させることもできる。その例としては、フェノール
化合物、ハイドロキノン化合物、アミン化合物等を挙げ
ることができる。
【0091】更に、本発明に於いては、導電性支持体と
感光層との接着性を向上させたり、導電性支持体から感
光層への自由電荷の注入を阻止するため、導電性支持体
と感光層との間に、必要に応じて接着層あるいはバリア
ー層を設けることもできる。
【0092】これらの層に用いられる材料としては、前
記結着剤樹脂に用いられる高分子化合物のほか、カゼイ
ン、ゼラチン、エチルセルロース、ニトロセルロース、
カルボキシ−メチルセルロース、塩化ビニリデン系ポリ
マーラテックス、スチレン−ブタジエン系ポリマーラテ
ックス、ポリビニルアルコール、ポリアミド、ポリウレ
タン、フェノール樹脂、酸化アルミニウム、酸化スズ、
酸化チタン等が挙げられ、その膜厚は1μm以下が望ま
しい。
【0093】積層型電子写真感光体を塗工によって形成
する場合、結着剤樹脂を溶解する溶剤は、結着剤樹脂の
種類によって異なるが、下層を溶解しないものの中から
選択することが望ましい。具体的な有機溶剤の例として
は、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノー
ル等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、
シクロヘキサノン等のケトン類;N,N−ジメチルホル
ムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド
類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、メチルセロソル
ブ等のエーテル類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステ
ル類;ジメチルスルホキシド、スルホラン等のスルホキ
シド及びスルホン類;塩化メチレン、クロロホルム、四
塩化炭素、トリクロロエタン等の脂肪族ハロゲン化炭化
水素;ベンゼン、トルエン、キシレン、モノクロルベン
ゼン、ジクロルベンゼン等の芳香族類等が挙げられる。
【0094】塗工法としては、例えば、浸漬コーティン
グ法、スプレーコーティング法、スピンナーコーティン
グ法、ビードコーティング法、ワイヤーバーコーティン
グ法、ブレードコーティング法、ローラーコーティング
法、カーテンコーティング法等のコーティング法を用い
ることができる。
【0095】本発明の3−メチルベンジジン誘導体は、
光導電性材料として耐久性に優れ、この化合物を感光層
中に含有する電子写真感光体は以上のような構成であっ
て、以下に述べる実施例からも明かなように、電子写真
感光体の高感度と繰り返し使用時の電気特性安定性に優
れたものである。
【0096】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、これにより本発明が実施例に限定されるものでは
ない。尚、実施例中、「部」は『重量部』を表わす。
【0097】<実施例1> [3−メチル−N,N,N’,N’−テトラキス(3−
メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−
ジアミン(化合物No.3)の製造]
【0098】還流冷却管と温度計及び攪拌装置を装着し
た1000ml四口フラスコ中に、3−メチルビフェニル
50g(0.297モル)、ヨウ素60.5g(0.2
38モル)、過ヨウ素酸二水和物27.0g(0.11
8モル)、酢酸450g、水50g、96%濃硫酸2
7.4gを入れ、85℃で8時間加熱攪拌した。反応混
合物を室温に冷却した後、上澄液を取り除き、残留固体
を塩化メチレン500ml溶液とし、水、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液、チオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾過して分離し
た後、減圧濃縮して淡い赤褐色固体116gを得た。酢
酸エチル80mlから再結晶させて、析出固体を減圧濾過
で集め、エタノールでリンスした後、室温で減圧乾燥し
て76.1gの淡い赤白色結晶として4,4’−ジヨー
ド−3−メチルビフェニルを得た。
【0099】還流冷却管と温度計及び攪拌装置を装着し
た300ml四口フラスコ中に、4,4’−ジヨード−3
−メチルビフェニル7.1g(0.0169モル)、
m,m’−ジトリルアミン10.0g(0.0507モ
ル)、スルホラン30g、炭酸カリウム7.1g(0.
0514モル)、銅粉1.01gを入れ、220℃で3
0時間加熱攪拌した。反応混合物を80℃に冷却した
後、水150mlを加え、90℃で1時間攪拌し、静置し
た後、上澄液をデカンテーションで除いた。更に、反応
混合物に水150mlを加え、90℃で1時間加熱攪拌
し、静置した後、上澄液をデカンテーションで取り除い
た。黒色固体に塩化メチレン200mlを加え、超音波分
散で溶液とし、不溶物を濾過して取り除いた。無水硫酸
ナトリウムで乾燥した後、シリカゲルのカラムクロマト
グラフィでヘキサン−塩化メチレン(3:1)混合溶出
液を用いて黒色色素分を除くことにより、淡い褐色の油
状物が得られた。再度シリカゲルのカラムクロマトグラ
フィでヘキサン−塩化メチレン(4:1)混合溶出液で
単離精製することにより、白色固体の3−メチル−N,
N,N’,N’−テトラキス(3−メチルフェニル)−
1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン4.1gが
得られた。4,4’−ジヨード−3−メチル−1,1’
−ビフェニルからの収率は43%であった。
【0100】得られた3−メチル−N,N,N’,N’
−テトラキス(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフ
ェニル−4,4’−ジアミンを、日本分光工業社製赤外
分光光度計IR−810にて測定した赤外吸収スペクト
ル(KBr錠剤法)を図4に示し、日立製作所社製高速
掃引相関核磁気共鳴装置RS−1200で測定したプロ
トンNMRスペクトル(四塩化炭素溶液)を図5に示し
た。
【0101】<実施例2> [3−メチル−N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス
(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,
4’−ジアミン(化合物No.17)の製造]
【0102】還流冷却管と温度計及び攪拌装置を装着し
た500ml四口フラスコ中に、実施例1で製造した4,
4’−ジヨード−3−メチルビフェニル20.0g
(0.0476モル)、3−メチルジフェニルアミン2
6.2g(0.143モル)、スルホラン80g、炭酸
カリウム19.8g(0.143モル)、銅粉2.8g
を入れ、210℃で30時間加熱攪拌した。反応混合物
を80℃に冷却した後、水250mlを加えた後、90℃
で1時間攪拌し、静置後上澄液をデカンテーションで除
いた。更に、反応混合物に水250mlを加え、90℃で
1時間加熱攪拌した。静置後、上澄液をデカンテーショ
ンで取り除いた。得られた黒色固体に塩化メチレン30
0mlを加え、超音波分散で溶液とし、不溶物を濾過して
取り除いた。濾液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、
シリカゲルのカラムクロマトグラフィでヘキサン−塩化
メチレン(3:1)混合溶出液を用いて黒色色素分を除
くと、淡い褐色の油状物が得られた。再度、シリカゲル
のカラムクロマトグラフィでヘキサン−塩化メチレン
(4:1)混合溶出液で単離精製すると、白色固体の3
−メチル−N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3
−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’
−ジアミン10.5gが得られた。4,4’−ジヨード
−3−メチル1−1,1’−ビフェニルからの収率は4
2%であった。
【0103】得られた3−メチル−N,N’−ジフェニ
ル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1’
−ビフェニル−4,4’−ジアミンの、日本分光工業社
製赤外分光光度計IR−810にて測定した赤外吸収ス
ペクトル(KBr錠剤法)を図6に示し、日本電子社製
質量分析計JMS−AX500で測定した直接導入法に
よるマススペクトルを図7に示した。質量分析による分
子イオンピークm/zは530であった。
【0104】<合成例A>フタロジニトリル13gとα
−クロルナフタレン1000mlとの混合物中に窒素気流
下で29.4mlの四塩化チタンを滴下した後、徐々に昇
温し、200〜220℃で4時間攪拌した。反応混合物
を放冷し、130℃になったところで熱時濾過し、熱α
−クロルナフタレンで洗浄し、ジクロルチタニウムフタ
ロシアニン粗生成物を得た。これをメタノールで数回洗
浄し、更に80℃熱水洗浄を数回行なった後、濾過乾燥
し、チタニルフタロシアニン粗生成物を得た。チタニル
フタロシアニン粗生成物のうち100gを、予め0℃に
冷却した95%硫酸2000gに1時間かけて添加し、
更に温度を0℃に保ちながら3時間攪拌し、スラリー状
物とした。このスラリーを、予め0℃に冷却した蒸留水
20リットル中に激しく攪拌しながら20分かけて注入
した。この時、温度は5℃以下に保った。注入終了後、
3〜5℃で、更に1時間攪拌した後、静置し、減圧濾過
を行なった。得られた青色湿ケーキをアンモニア水で洗
浄した後、蒸留で数回洗浄し、濾過し、中性青色湿ケー
キ620gを得た。得られた湿ケーキ100gとオルト
ジクロルベンゼン600gとを混合した後、攪拌しなが
ら昇温し、50℃で更に4時間攪拌を行なった。その
後、攪拌しながら放冷し、室温付近まで冷却した。内容
物の200gを取り出し、オルトジクロルベンゼン15
0gに注ぎ込み1時間攪拌した。更に、この混合物をサ
ンドグラインドミルで6時間磨砕処理を行なった。これ
を乾燥して、結晶型チタニルフタロシアニンを得た。こ
の結晶型チタニルフタロシアニンのX線回折スペクトル
を図8に示した。
【0105】<合成例B>フタロジニトリル40gと四
塩化チタン18g及びα−クロルナフタレン500mlの
混合物を窒素気流下240〜250℃で3時間加熱攪拌
して反応を完結させた。その後、濾過し、生成物である
ジクロルチタニウムフタロシアニンを収得した。得られ
たジクロルチタニウムフタロシアニンを濃アンモニア水
300ml及びピリジン300mlと共に1時間加熱還流す
ることにより目的物である結晶型チタニルフタロシアニ
ンを得た。この結晶型チタニルフタロシアニンのX線回
折スペクトルを図9に示した。
【0106】<合成例C>フタロジニトリル97.6g
に、α−クロルナフタレン700mlを加え、次に窒素雰
囲気下で攪拌しながら四塩化チタン22mlを滴下した。
滴下終了後、攪拌しながら昇温し、210℃で3時間反
応させた。130℃に放冷後熱時濾過し、熱α−クロル
ナフタレン200mlで洗浄した。これにより得られたジ
クロルチタニウムフタロシアニン粗生成物をα−クロル
ナフタレン、メタノール、熱メタノールで数回懸洗後、
水700ml中で濾液のpHが6〜7になるまで熱懸洗を
数回行なった。これにより得られたチタニルフタロシア
ニン粗生成物をN−メチルピロリドン700ml中140
℃で数回懸洗後、熱メタノールで懸洗し濾別、乾燥する
ことにより結晶型チタニルフタロシアニンを得た。この
結晶型チタニルフタロシアニンのX線回折スペクトルを
図10に示した。
【0107】<試料調製例A>合成例Aで得た結晶型チ
タニルフタロシアニン2部とブチラール樹脂(商品名
「エスレック BH−3」積水化学工業(株)製)1部
を、塩化メチレン52部と1,1,2−トリクロロエタ
ン78部の混合液に添加し、サンドミル中で分散、混合
して電荷発生物質分散液を得た。この分散液を塗布、乾
燥して得られた塗膜のX線回折スペクトルを図11に示
した。
【0108】<試料調製例B>試料調製例Aにおいて、
合成例Aで得た結晶型チタニルフタロシアニンに代え
て、合成例Bで得た結晶型チタニルフタロシアニンを用
いた以外は、試料調製例Aと同様にして電荷発生物質分
散液を得た。この分散液を塗布、乾燥して得られた塗膜
のX線回折スペクトルを図12に示した。
【0109】<試料調製例C>試料調製例Aにおいて、
合成例Aで得た結晶型チタニルフタロシアニンに代え
て、合成例Cで得た結晶型チタニルフタロシアニンを用
いた以外は、試料調製例Aと同様にして電荷発生物質分
散液を得た。この分散液を塗布、乾燥して得られた塗膜
のX線回折スペクトルを図13に示した。
【0110】<実施例3>陽極酸化処理皮膜の膜厚が5
μmのアルミニウムドラム面上に、試料調製例Aで得た
分散液を乾燥後の膜厚が0.1μmの膜厚となるように
塗布して、電荷発生層を形成した。
【0111】次に、No.3の化合物8部と下式(X)
【0112】
【化28】
【0113】(式中、aとbの比率は、1H−NMR測
定でa:b=86:14であることを確認した。)で表
わされるポリカーボネート12部及び3,5−ビス−t
−ブチル−4−ヒドロキシトルエン0.4部を、1,
1,2−トリクロロエタン43.2部及びジクロロメタ
ン64.8部から成る混合溶剤に溶解して得られた塗料
を、上記電荷発生層上に乾燥後の膜厚が22μmとなる
ように塗布して、電荷輸送層を形成し、電子写真感光体
を得た。この電子写真感光体を実施試料3とした。
【0114】<実施例4>実施例3において、No.3の
化合物の代えてNo.17の化合物を用いた以外は、実施
例3と同様にして、電子写真感光体(実施試料4)を得
た。
【0115】<実施例5>実施例3において、No.3の
化合物の代えてNo.4の化合物を用いた以外は、実施例
3と同様にして、電子写真感光体(実施試料5)を得
た。
【0116】<比較例1>実施例3において、No.3の
化合物に代えて、下記構造式
【0117】
【化29】
【0118】で表わされる比較化合物Aを用いた以外
は、実施例3と同様にして、電子写真感光体(比較試料
1)を得た。
【0119】<比較例2>実施例3において、No.3の
化合物に代えて、下記構造式
【0120】
【化30】
【0121】で表わされる比較化合物Bを用いた以外
は、実施例3と同様にして、電子写真感光体(比較試料
2)を得た。
【0122】<実施例6>アルミニウムを蒸着したポリ
エステルフィルム上に、試料調製例Aで得た分散液を乾
燥後の膜厚が0.1μmの膜厚となるように塗布して電
荷発生層を形成した。
【0123】次に、No.3の化合物8部、下式(X)
【0124】
【化31】
【0125】(式中、aとbの比率は、1H−NMR測
定でa:b=86:14であることを確認した。)で表
わされるポリカーボネート12部及び3,5−ビス−t
−ブチル−4−ヒドロキシトルエン0.4部を、1,
1,2−トリクロロエタン43.2部及びジクロロメタ
ン64.8部から成る混合溶剤に溶解して得られた塗料
を、上記電荷発生層上に乾燥後の膜厚が15μmとなる
ように塗布し、電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を
得た。この電子写真感光体を実施試料6とした。
【0126】<実施例7>実施例6において、No.3の
化合物に代えてNo.17の化合物を用いた以外は実施例
6と同様にして、電子写真感光体(実施試料7)を得
た。
【0127】<実施例8>実施例6において、No.3の
化合物に代えてNo.4の化合物を用いた以外は実施例6
と同様にして、電子写真感光体(実施試料8)を得た。
【0128】<実施例9>実施例6において、アルミニ
ウムを蒸着したポリエステルフィルム上に、試料調製例
Bで得た分散液を乾燥後の膜厚が0.3μmの膜厚とな
るように塗布して電荷発生層を形成した以外は、実施例
6と同様にして電子写真感光体(実施試料9)を得た。
【0129】<実施例10>実施例9において、No.3
の化合物に代えてNo.17の化合物を用いた以外は実施
例9と同様にして、電子写真感光体(実施試料10)を
得た。
【0130】<実施例11>実施例9において、No.3
の化合物に代えてNo.4の化合物を用いた以外は実施例
9と同様にして、電子写真感光体(実施試料11)を得
た。
【0131】<実施例12>実施例6において、アルミ
ニウムを蒸着したポリエステルフィルム上に、試料調製
例Cで得た分散液を乾燥後の膜厚が0.3μmの膜厚と
なるように塗布して電荷発生層を形成した以外は、実施
例6と同様にして電子写真感光体(実施試料12)を得
た。
【0132】<実施例13>実施例12において、No.
3の化合物に代えてNo.17の化合物を用いた以外は実
施例12と同様にして、電子写真感光体(実施試料1
3)を得た。
【0133】<実施例14>実施例12において、No.
3の化合物に代えてNo.4の化合物を用いた以外は実施
例12と同様にして、電子写真感光体(実施試料14)
を得た。
【0134】<実施例15>実施例6において、前記式
(X)で表わされるポリカーボネートに代えて市販のポ
リカーボネート(商品名「ユーピロンZ−300」三菱
瓦斯化学(株)製)を用いた以外は、実施例6と同様にし
て電子写真感光体(実施試料15)を得た。
【0135】<実施例16>実施例15において、No.
3の化合物に代えてNo.17の化合物を用いた以外は、
実施例15と同様にして電子写真感光体(実施試料1
6)を得た。
【0136】<実施例17>実施例15において、No.
3の化合物に代えてNo.4の化合物を用いた以外は、実
施例15と同様にして電子写真感光体(実施試料17)
を得た。
【0137】(評価) (電気的特性1)上記実施例及び比較例で得られた試料
の電子写真特性を、プロセススピードが37770mm/
分の反転現像方式LDページプリンタで給紙を行ないな
がら下記2項目の測定を実施した。
【0138】尚、スコロトロンからのコロナ放電後、現
像部での電子写真感光体表面電位(初期帯電能)を温度
23℃、相対湿度50%の環境下でV0〜−460Vと
し、光感度測定のための露光は波長780nmの半導体レ
ーザを0.6mW(電子写真感光体表面に於いて0.5m
W)の強度で行なった。また、電子写真プロセス中は、
転写チャージャーから電子写真感光体に常時正電荷のコ
ロナ放電が付与されており、この時の転写チャージャー
の強度はアルミニウムドラム支持体に流れ込む電流値で
規定し、26μAとした。
【0139】(イ)転写チャージによる正帯電疲労度 反転現像方式を採用したプリンタ等では、電子写真感光
体表面上に形成された負荷電トナー可視像を被印字体
(紙等)に移す「転写」のプロセスでは、電子写真感光
体表面帯電電荷の極性(負)と逆極性(正)の電圧を印
加するため、転写プロセス時に被印字体の有無が生じる
と被印字体の存在領域に比べて非存在領域の方が電子写
真感光体に対する正電荷による正帯電疲労度が大きくな
り、結果的に被印字体の存在領域に対応する電子写真感
光体表面上の負電荷密度と被印字体の非存在領域に対応
するそれとが異なってくるために印字品質の低下を招
く。例えば、ページプリンタでは、紙と紙の隙間に対応
する電子写真感光体領域で転写チャージャーによる正帯
電疲労が大きくなるため、印字上でスジ状となって現れ
るという品質低下が招かれる。
【0140】当該正帯電疲労度は転写チャージの悪影響
を受けた電子写真感光体領域に於ける表面電位変動幅
(転写チャージの悪影響を受けた電子写真感光体領域に
於ける表面電位と転写チャージの悪影響を受けていない
電子写真感光体領域に於ける表面電位の差の絶対値)で
定量化できるため、本実験では正帯電電位疲労度を、転
写チャージの悪影響を受けていない電子写真感光体領域
の帯電能からの変動電位|dV0|を用いて評価した。
【0141】温度23℃、相対湿度50%の環境下で測
定することにより得られた初期と30分繰り返し後の測
定結果を表1に示した。ここで、 V0は転写チャージの
悪影響を受けていない電子写真感光体領域の帯電能、|
dV0|は転写チャージの悪影響を受けたことによるV0
からの変動電位を表わす。
【0142】
【表1】
【0143】|dV0|が大きな値を示す程、反転現像印
字画像の品質低下が著しくなる。したがって、表1から
明らかなように3−メチルベンジジン誘導体を電荷輸送
物質として用いた電子写真感光体は|dV0|の値が小さ
いので、繰り返しの印字プロセスに於いて転写チャージ
による正帯電疲労を回避した高品質な印字画像を与える
ことが理解できる。
【0144】(ロ)残留電位の挙動 電子写真感光体に要求される電気特性の一つに、繰り返
しの電子写真プロセスに於いて残留電位が上昇しないこ
とが挙げられる。当該残留電位上昇は電子写真感光体中
を流れるキャリアがトラップされることによって生じる
現象であり、電子写真感光体を構成する各素材(電荷輸
送物質、電荷発生物質等)の種類に大きく依存する。ま
た、残留電位の上昇は露光電位の上昇を招くため、反転
現像による印字画像の濃度が低下する。
【0145】残留電位の挙動が最も大きく変化する環境
である温度33度、相対湿度85%の環境下で測定する
ことにより得られた初期及び50分、100分、150
分繰り返し後の測定結果を表2に示した。ここで、V0
は帯電能、VLは100%露光電位、VRは残留電位を表
わす。
【0146】
【表2】
【0147】表2より、(1)3−メチルベンジジン誘
導体を電荷輸送物質として用いた電子写真感光体はVR
の値が繰り返しによって上昇しないこと、及び(2)V
Lの値が上昇せず、あらゆる環境下の繰り返しの印字プ
ロセスに於いて安定した印字画像を与えることが理解で
きる。
【0148】(電気的特性2)上記で得られた実施試料
の電子写真特性を比較するため、静電複写紙試験装置M
ODEL SP−428(川口電機製作所製)を用いて
感度を測定した。測定方法は、電子写真感光体を装置に
装着し、暗所で印加電圧−6kVのコロナ放電により帯
電させ、この直後の表面電位をV0 として電子写真感光
体の帯電能の評価に用いた。次に10秒間、暗所に放置
した後の電位を測定しV10とし、V10/V0 比によって
電荷保持能を評価した。次いで、電子写真感光体表面に
於ける光強度が1μW/cm2の波長778nmの単色光を照
射した。表面電位を減衰させ15秒後の表面電位を測定
し、残留電位VR とした。また、電子写真感光体表面電
位がV10の半分の値に減衰するのに必要なエネルギーE
1/2 (半減露光量)により感度を評価した。尚、測定環
境は温度23±3℃、相対湿度50±10%で行なっ
た。この結果を表3に示した。
【0149】
【表3】
【0150】表3から明らかなように、3−メチルベン
ジジン誘導体を電荷輸送物質として用いた電子写真感光
体は、帯電性、電荷保持性、感度等の電子写真特性に関
して優れている。
【0151】また、Cu−Kα線に対するX線回折スペ
クトルにおいて、ブラッグ角2θの9.5±0.2度、
14.1±0.2度、17.8±0.2度、27.1±
0.2度、29.0±0.2度に明瞭なピークを有する
結晶型のチタニルフタロシアニンを電荷発生層中に含有
し、3−メチルベンジジン誘導体を電荷輸送物質として
用いた積層電子写真感光体は、特に優れた感度を示すこ
とが理解できる。
【0152】(表面観察)上記で得られた実施例3、実
施例4、実施例5の試料に対して、プロセススピードが
37770mm/分のLDページプリンタで温度23℃、
相対湿度50%の環境下で100分連続印字した後の表
面状態を観察した結果、表面にクラック(ヒビ割れ)は
観察されなかった。
【0153】
【発明の効果】本発明の3−メチルベンジジン誘導体
は、光導電性材料として耐久性に優れ、感度が高く、繰
り返し使用時の電気特性安定性に優れた電子写真感光体
を提供するための材料として極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体が取り得る層構成を一
例を示す模式断面図である。
【図2】本発明の電子写真感光体が取り得る層構成を一
例を示す模式断面図である。
【図3】本発明の電子写真感光体が取り得る層構成を一
例を示す模式断面図である。
【図4】3−メチルベンジジン誘導体No.3の赤外吸収
スペクトルである。
【図5】3−メチルベンジジン誘導体No.3のNMRス
ペクトルである。
【図6】3−メチルベンジジン誘導体No.17の赤外吸
収スペクトルである。
【図7】3−メチルベンジジン誘導体No.17のマスス
ペクトルである。
【図8】試料調製Aのチタニルフタロシアニンの粉末X
線回折スペクトルである。
【図9】試料調製Bのチタニルフタロシアニンの粉末X
線回折スペクトルである。
【図10】試料調製Cのチタニルフタロシアニンの粉末
X線回折スペクトルである。
【図11】試料調製Aのチタニルフタロシアニン塗膜の
X線回折スペクトルである。
【図12】試料調製Bのチタニルフタロシアニン塗膜の
X線回折スペクトルである。
【図13】試料調製Cのチタニルフタロシアニン塗膜の
X線回折スペクトルである。
【符号の説明】 1 導電性支持体 2 電荷発生層 3 電荷輸送層 4a 感光層 4b 感光層 4c 感光層 5 電荷発生物質 6 電荷移動媒体 7 電子写真感光体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07C 229/60 C07C 229/60 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 211/54 C07C 211/56 C07C 217/92 C07C 229/60 G03G 5/05 101 G03G 5/06 312 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
    真感光体において、感光層中に一般式(I) 【化1】 (式中、R1、R2、R3及びR4は各々独立的にフェニル
    基、またはアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、
    アルコキシカルボニル基、もしくはジエチルアミノ基
    置換基として有するフェニル基を表わす。)で表わされ
    る3−メチルベンジジン誘導体を含有することを特徴と
    する電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 前記感光層が電荷発生層及び電荷輸送層
    を積層して成り、電荷輸送層中に請求項1記載の3−メ
    チルベンジジン誘導体を含有する請求項1記載の電子写
    真感光体。
  3. 【請求項3】 電荷発生層中にチタニルフタロシアニン
    を含有することを特徴とする請求項2記載の電子写真感
    光体。
  4. 【請求項4】 チタニルフタロシアニンがCu−Kα線
    に対するX線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角2θ
    の9.5±0.2度、14.1±0.2度、17.8±
    0.2度、27.1±0.2度、29.0±0.2度に
    明瞭なピークを有する結晶であることを特徴とする請求
    項3記載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 電荷輸送層が請求項1記載の3−メチル
    ベンジジン誘導体を式(II) 【化2】 (式中、芳香環中の水素原子は、ハロゲン原子、脂肪族
    基、炭素環基で置換されていてもよい。)及び下式(II
    I) 【化3】 (式中、芳香環中の水素原子は、ハロゲン原子、脂肪族
    基、炭素環基で置換されていてもよい。)で表わされる
    繰り返し単位を有するポリカーボネート中に分散して成
    ることを特徴とする請求項2記載の電子写真感光体。
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