JP3489774B2 - 積層型熱交換器の仮組方法 - Google Patents

積層型熱交換器の仮組方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘッダーチューブ
を用いる積層型熱交換器の仮組方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の積層型熱交換器として
は、例えば、実開平4−25989号公報等に開示され
るものが知られている。これを図44及び図45に基づ
いて説明する。1は例えばアルミニウム材等の帯状金属
材料からなる積層型熱交換器用シートを示す。この積層
型熱交換器用シート1は、一側部に冷媒用入口2と冷媒
用出口3を設け、これら冷媒用入口2と冷媒用出口3を
除く周囲を、ほぼコ字状の縁取り用のビード4によって
囲むと共に、これら冷媒用入口2と冷媒周出口3の近傍
に仕切用のビード5が縁取り用のビード4の長手方向に
対して並行して設けられている。そして、冷媒用入口2
と冷媒用出口3を除く、縁取り用のビード4と仕切用の
ビード5とで囲まれた平坦部12には、複数の突起6が
設けられている。
【0003】このように構成された積層型熱交換器用シ
ート1は、図44に示すように、最中合わせされて周囲
を囲む縁取り用のビード4と仕切用のビード5とによっ
て冷媒を通過させる通路(図示せず)を形成する積層型
熱交換器用エレメント9とされる。
【0004】この積層型熱交換器用エレメント9は、放
熱用のコルゲートフィン10を介して多数積層される。
そして、各積層型熱交換器用エレメント9の冷媒用入口
2と冷媒用出口3とに座板11を介してタンク用エレメ
ント7を取り付ける。本例では、タンク用エレメント7
内に隔壁8が介装される。このようにして組み立てられ
た積層型熱交換器の仮組体は、炉内で加熱処理され、一
体的にろう付けされて図44に示す積層型熱交換器13
とされる。
【0005】このようなろう付け処理では、ろう材等の
表面の酸化皮膜を除去すると共に、ブレージング炉内で
加熱され溶融したろう材を各部材の接合面に浸透させる
ために、加熱処理を行う前にろう付け用フラックスの塗
布処理が行われている。処で、積層型熱交換器用シート
1は、例えば、特開平3−204121号公報等に開示
されるように、ロール成形により加工されている。
【0006】これを図46及び図47により説明する。
図において、30は成形機を表す。成形機30は、第一
の成形ロールA、第二の成形ロールB及びトリム切断ユ
ニットCを備えている。コイル状に巻回された例えばア
ルミニウム材等の帯状金属材料Mを第一の成形ロールA
及び第二の成形ロールBにて所定の間隔をおいて積層型
熱交換器用シート素子1Bを連続して刻設した図46に
示すような積層型熱交換器用シート成形帯1Aとした
後、トリム切断ユニットCにて切断することによって、
積層型熱交換器用シート1を得ることができる。ここで
は、第一の成形ロールA及び第二の成形ロールBのロー
ルパターンに従って、積層型熱交換器用シート1に応じ
た大きさにするための縁取り用のビード4と、仕切用の
ビード5と、縁取り用のビード4と仕切用のビード5と
によって区画された平坦部12に位置する多数の突起6
とを刻設した積層型熱交換器用シート素子1Bを連続し
て成形した積層型熱交換器用シート成形帯1Aとする。
【0007】第二の成形ロールBにおいて、放熱用のコ
ルゲートフィン10を押さえるフィン押さえ15、16
を形成する。このフィン押さえ15、16の成形は、帯
状金属材料Mの打ち抜きにより行われる。このため、各
積層型熱交換器用シート素子1B間には、2つの窓孔か
らなる開口17、18が穿設される。次に、第二の成形
ロールにおいて、フィン押さえ15、16を、仕切用の
ビード5とは逆向きに折り曲げると同時に外形形状に沿
って切断し、積層型熱交換器用シート素子1Bを積層型
熱交換器用シート成形帯1Aから分難する。
【0008】斯くして成形された積層型熱交換器用シー
ト1は、上述したように、最中合わせされて積層型熱交
換器用エレメント9とされる。又、最中合わせされた積
層型熱交換器用エレメント9には、フィン押さえ15、
16が両端部から突出するので、この部位に放熱用のコ
ルゲートフィン10を取り付けることができる。次に、
図48及び図49により、従来の積層型熱交換器の仮組
方法について説明する。
【0009】積層型熱交換器用シート1と放熱用のコル
ゲートフィン10とは次のように、それぞれの成形装置
30,30により製造され、組付装置41において組み
付けられる。先ず、積層型熱交換器用シート1の製造方
法について説明する。2台の成形装置30,30により
積層型熱交換器用シート1を成形する(図49のS
1)。各成形装置30,30で成形された積層型熱交換
器用シート1はベルトコンベヤ31、32により排出さ
れる。
【0010】各ベルトコンベヤ31、32の下流端に
は、2台のベルトコンベヤ34、35が直交して配され
ており、積層型熱交換器用シート1は2台のベルトコン
ベヤ31、32から2台のベルトコンベヤ34、35に
移送される。その後、積層型熱交換器用シート1は、2
台のベルトコンベヤ34、35にて終端まで搬送され
る。この搬送工程中に、積層型熱交換器用シート1に
は、次のような処理が施される。
【0011】先ず、一方のベルトコンベヤ35で搬送さ
れる積層型熱交換器用シート1は、反転装置33により
天地を逆にされる(図49のS2)。これにより、積層
型熱交換器用シート1の両端に形成されたフィン押さえ
15、16が上方に突出することとなる。次に、各ベル
トコンベヤ34、35上の積層型熱交換器用シート1
は、乾燥機36により乾燥される(図49のS3)。
【0012】次に、乾燥工程後の各ベルトコンベヤ3
4、35上の積層型熱交換器用シート1は、フラックス
塗布機37により粉体フラックスが塗布される(図49
のS4)。図50及び図51は、粉体フラックス塗布装
置を示すもので、この粉体フラックス塗布装置では、ベ
ルトコンベア34、35にワークホルダ44が所定間隔
を置いて取り付けられている。
【0013】このワークホルダ44には、積層型熱交換
器用シート1が垂直に保持されている。積層型熱交換器
用シート1の上方には、図示しないフラックス供給装置
から供給される粉体フラックスを噴出するフラックス噴
出ノズル42が配置されている。ベルトコンベア34、
35の下面には、フラックス噴出ノズル42から噴出さ
れる粉体フラックスを拡散して対流させる反射コンベア
43が配置されている。
【0014】この粉体フラックス塗布装置では、乾燥装
置36から搬出された積層型熱交換器用シート1がワー
クホルダ44に垂直に保持された後、積層型熱交換器用
シート1がベルトコンベア34、35によりフラックス
噴出ノズル42の直下に搬送された時に、フラックス噴
出ノズル42から粉体フラックスが噴出され、積層型熱
交換器用シート1に粉体フラックスが塗布される。
【0015】そして、フラックス噴出ノズル42から噴
出された粉体フラックスが反射コンベア43により拡散
されるため、積層型熱交換器用シート1に粉体フラック
スを均一に塗布することができる。
【0016】一方、放熱用のコルゲートフィン10は、
フィン成形機38により成形された後、ベルトコンベヤ
39で搬送され、乾燥機40により乾燥される(図49
のS5、S6)。その後、積層型熱交換器用シート1と
放熱用のコルゲートフィン10は、組付装置41へ搬入
される。
【0017】組付装置41では、図52に示すように、
2台のベルトコンベヤ34、35の終端において2台の
ベルトコンベヤ34、35と直交するように2台のベル
トコンベヤ46、47が配設されている。組付装置41
では、先ず、ベルトコンベヤ35で搬送されたフィン押
さえ15、16が下方に突出する積層型熱交換器用シー
ト1が各ベルトコンベヤ46、47上に移送され、この
積層型熱交換器用シート1の上にベルトコンベヤ34で
搬送されたフィン押さえ15、16が上方に突出する積
層型熱交換器用シート1を最中合わせ状に重ねて積層型
熱交換器用エレメント9とする(図49のS7)。
【0018】次に、各ベルトコンベヤ46、47上の積
層型熱交換器用エレメント9のフィン押さえ15、16
間にコルゲートフィン10を圧縮して取り付けた後、ベ
ルトコンベヤ47の近傍に配置した組付治具45に順次
積み上げられて仮組体48とする(図49のS8)。そ
して、組付治具45内の積層型熱交換器用エレメント9
とコルゲートフィン10とが所定数になったところで、
別の組付治具45と取り替える。
【0019】所定数の積層型熱交換器用エレメント9と
コルゲートフィン10とを積層してなる積層型熱交換器
の仮組体48は、図示しない加熱炉へ搬入され、炉内で
加熱処理され、一体的にろう付けされて図44に示す積
層型熱交換器13とされる(図49のS9)。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述した積層型熱交換
器の仮組方法では、積層型熱交換器用エレメント9の両
側から突出するフィン押さえ15、16間にコルゲート
フィン10を取り付けるため、積層型熱交換器用エレメ
ント9を形成する一方の積層型熱交換器用シート1を搬
送途中で反転させる必要がある(図49のS2)。
【0021】そこで、従来の積層型熱交換器の仮組方法
では、成形機30から組付装置41までの処理工程がベ
ルトコンベヤ31、32、34、35、46、47等に
よって搬送されるため、搬送途中に反転装置33を介装
すると、1台の成形機30で積層型熱交換器用シート1
を製造したのでは、製造効率が低下することとなる。そ
のため、図48に示すように、2台の成形機30で積層
型熱交換器用シート1を製造していた。
【0022】この製造方法では、積層型熱交換器用シー
ト1の製造を高速化するためには、望ましい方法である
が、設置場所が大きくなるという問題があった。又、従
来の積層型熱交換器の仮組方法では、成形機30から組
付装置41までの処理工程がベルトコンベヤ31、3
2、34、35、46、47等によって搬送されるた
め、積層型熱交換器用シート1の乾燥工程S3、フラッ
クス塗布工程S4、最中合わせ工程S7においても次の
ような問題があった。
【0023】先ず、乾燥工程S3においては、ベルトコ
ンベヤ34、35上に載置された積層型熱交換器用シー
ト1を搬送しながら乾燥することは効率的でないので、
積層型熱交換器用シート1をベルトコンベヤ34、35
上に立ち上がらせ、積層型熱交換器用シート1の両面に
熱風を当てる乾燥装置を用意する必要があり、装置が大
掛かりとなる問題があった。
【0024】次に、粉体フラックス塗布工程S4では、
フラックス噴出ノズル42から噴出された粉体フラック
スを反射コンベア43により拡散させて積層型熱交換器
用シート1に塗布しているため、装置が大型になり広大
な設置面積を必要とするという問題があった。
【0025】又、フラックス噴出ノズル42から噴出さ
れた粉体フラックスを拡散させて積層型熱交換器用シー
ト1に塗布しているため、粉体フラックスが周辺に飛散
するのを防止するための巨大な防護カバーが必要にな
り、広大な設置面積を必要とすると共に、装置の製造工
程,設置工程に多大の工数がかかるという問題があっ
た。更に、粉体フラックス塗布工程S4では、フラック
ス噴出ノズル42から噴出された粉体フラックスが拡散
され、周囲のベルトコンベア34、35等に付着するた
め、装置の整備点検作業を頻繁に行う必要があり、多大
な労力と時間を要するという問題があった。
【0026】又、フラックス噴出ノズル42から噴出さ
れた粉体フラックスが拡散されるため、粉体フラックス
を回収する回収作業が繁雑になるという問題があった。
更に、ベルトコンベヤ34、35で搬送されている積層
型熱交換器用シート1に乗り換えるための移載装置が必
要となる。更に、最中合わせ工程S7において、ベルト
コンベヤ34で搬送された積層型熱交換器用シート1上
にベルトコンベヤ35で搬送された反転された積層型熱
交換器用シート1を重ね合わせるため、多数の移動装置
を必要とする。
【0027】平行に配置されるベルトコンベヤ35によ
り同時に搬送されてくる積層型熱交換器用シート1の
内、表裏が反転されたベルトコンベヤ上の積層型熱交換
器用シート1をベルトコンベヤ上の積層型熱交換器用シ
ート1上に重ねているため、ベルトコンベヤを2本配置
する必要があり、広大な面積を占有するという問題があ
った。
【0028】又、独立したベルトコンベヤ46、47に
より、同時に搬送されてくる積層型熱交換器用シート1
同士を重ね合わせているため、何れか一方の積層型熱交
換器用シート1の搬送速度がずれると、積層型熱交換器
用シート1の所定の組付けが行われない虞があるという
問題があった。更に、積層型熱交換器用シート1がベル
トコンベヤ31、32、34、35により搬送されてく
るため、積層型熱交換器用シート1の仕掛かり数量が増
大し、製造工程の管理が繁雑になるという問題があっ
た。
【0029】又、コルゲートフィン10の組付時に、図
53に示すように、コルゲートフィン10を圧縮するた
め、複雑な装置を必要とする。更に、積層型熱交換器用
エレメント9のフィン押さえ15、16間にコルゲート
フィン10を圧縮して取り付けた後、図54に示すよう
に、組付治具45に積層して仮組体48とするため、組
付治具45への挿入作業を必要とする。
【0030】本発明は斯かる従来の問題点を解決するた
めに為されたもので、その目的は、1台の形成装置で従
来と同等の仮組体を供給することができる積層型熱交換
器の仮組方法を提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
1台の成形機で積層型熱交換器用シートを製造する工程
と、積層型熱交換器用シートを乾燥する工程と、積層型
熱交換器用シートに粉体フラックスを塗布する工程と、
2つの積層型熱交換器用シートを互いの表裏が反転した
状態で組み付けて最中合わせする工程と、1台の成形機
でコルゲートフィンを製造する工程と、コルゲートフィ
ンを乾燥する工程と、2つの積層型熱交換器用シートを
最中合わせして成る積層型熱交換器用エレメント間にコ
ルゲートフィンを配し、所定数の積層型熱交換器用エレ
メントとコルゲートフィンとを仮組みする工程とを有
し、積層型熱交換器用シートを乾燥する工程と、積層型
熱交換器用シートに粉体フラックスを塗布する工程と、
2つの積層型熱交換器用シートを互いの表裏が反転した
状態で組み付けて最中合わせする工程とは、無端駆動す
る搬送コンベヤに設けたワークホルダに積層型熱交換器
用シートを立て掛けて行うことを特徴とする。
【0032】請求項2記載の発明は、請求項1記載の積
層型熱交換器の仮組方法において、1台の成形機で積層
型熱交換器用シートを製造する工程と積層型熱交換器用
シートを乾燥する工程との間に、1台の成形機で供給さ
れる積層型熱交換器用シートの排出側へ積層型熱交換器
用シート移送装置を、縦方向回転装置により配する工程
と、長手方向に排出される積層型熱交換器用シートを吸
着部材で吸着する工程と、積層型熱交換器用シート移送
装置を、縦方向回転装置により縦方向へ回転しながら、
横方向回転装置により横方向へ回転する工程と、積層型
熱交換器用シートを90゜回転して積層型熱交換器用シ
ートの長手方向を搬送コンベヤに設けたワークホルダの
ワークホルダに受け渡す工程とを有する積層型熱交換器
用シートの移送方法が介在されていることを特徴とす
る。
【0033】請求項3記載の発明は、請求項1記載の積
層型熱交換器の仮組方法において、請求項1記載の積層
型熱交換器の仮組方法において、積層型熱交換器用シー
トに粉体フラックスを塗布する工程は、積層型熱交換器
用シートを被塗布面が水平方向に向くように保持した
後、積層型熱交換器用シートの上方から被塗布面に粉体
フラックスを噴出すると共に、噴出された粉体フラック
スの内、被塗布面に非付着の粉体フラックスを積層型熱
交換器用シートの下方から吸引することを特徴とする。
【0034】請求項4記載の発明は、請求項1記載の積
層型熱交換器の仮組方法において、2つの積層型熱交換
器用シートを互いの表裏が反転した状態で組み付けて最
中合わせする工程は、先の積層型熱交換器用シートと次
の積層型熱交換器用シートとをワークホルダに保持させ
同一搬送路を交互に連続して搬送すると共に、先の積層
型熱交換器用シートが所定の位置に到達した時に、先の
積層型熱交換器用シートの搬送を一時停止し、ワークホ
ルダに保持されている先の積層型熱交換器用シートをワ
ークホルダから取り外し搬送路から退避させ、先の積層
型熱交換器用シートの表裏を反転した後、次の積層型熱
交換器用シートの搬送の開始により先の積層型熱交換器
用シートの直後に搬送されてくる次の積層型熱交換器用
シートが所定の位置に到達した時に、次の積層型熱交換
器用シートの搬送を一時停止し、先の積層型熱交換器用
シートを次の積層型熱交換器用シートが保持されている
ワークホルダに保持させて、先の積層型熱交換器用シー
トと次の積層型熱交換器用シートとを組み付けることを
特徴とする。
【0035】請求項5記載の発明は、請求項1記載の積
層型熱交換器の仮組方法において、2つの積層型熱交換
器用シートを最中合わせして成る積層型熱交換器用エレ
メント間にコルゲートフィンを配し、所定数の積層型熱
交換器用エレメントとコルゲートフィンとを仮組みする
工程に際し、上下左右方向へ移動する可動装置に回転自
在に取り付けられたコルゲートフィン組付用ハンドを、
カム板により水平状態に保持した後、コルゲートフィン
組付用ハンドにコルゲートフィンを挿入する工程と、コ
ルゲートフィンを把持したコルゲートフィン組付用ハン
ドを可動装置により上方に回転しながら、一対の回動部
材をカム板と離反し、引っ張りばねによる引っ張り力に
より一対のフィン押さえ部材を各フィン受け部材と近接
する方向へ回動してコルゲートフィンに圧接し挿入され
たコルゲートフィンを把持する工程と、コルゲートフィ
ンを把持したコルゲートフィン組付用ハンドを可動装置
により垂直状態に立ち上げ、把持したコルゲートフィン
を垂直状態にして組付装置へ移動する工程と、垂直状態
にされたコルゲートフィンを組付装置へコルゲートフィ
ンを受け渡す工程と、組付装置へコルゲートフィンを受
け渡した後、可動装置によりコルゲートフィン組付用ハ
ンドを垂直方向に降下しコルゲートフィンをコルゲート
フィン組付用ハンドから抜き取る工程と、コルゲートフ
ィンを抜き取ったコルゲートフィン組付用ハンドを可動
装置により移動されると共にカム板により回転されなが
ら水平状態へ戻し、コルゲートフィンの挿入工程へ戻す
工程とを有するコルゲートフィン組付用ハンドを用いた
コルゲートフィンの搬送方法により、コルゲートフィン
を搬送することを特徴とする。
【0036】(作用)請求項1記載の発明においては、
積層型熱交換器用シートを1台の成形機で製造し、この
積層型熱交換器用シートをベルトコンベヤによる移送を
行うことなく無端駆動する搬送コンベヤに設けたワーク
ホルダに積層型熱交換器用シートを立て掛けて移送し、
その後、積層型熱交換器用シートに粉体フラックスを塗
布し、2つの積層型熱交換器用シートを互いの表裏が反
転した状態で組み付けて最中合わせする。
【0037】そして、最中合わせされた積層型熱交換器
用エレメントを、ベルトコンベヤを用いることなく排出
する。一方、コルゲートフィンは、1台の成形機で製造
された後、乾燥されてベルトコンベヤにより排出され
る。そして、組付機において2つの積層型熱交換器用シ
ートを最中合わせして成る積層型熱交換器用エレメント
間にコルゲートフィンを配し、所定数の積層型熱交換器
用エレメントとコルゲートフィンとを仮組みする処理が
為される。
【0038】請求項2記載の発明においては、先ず、積
層型熱交換器用シート移送装置を、成形機により成形さ
れた積層型熱交換器用シートの排出部に移動する。次
に、成形機より積層型熱交換器用シートが長手方向に沿
って排出されてくると、積層型熱交換器用シート移送装
置の吸着部材がその積層型熱交換器用シートに向かって
移動し、その積層型熱交換器用シートを吸着する。
【0039】次に、積層型熱交換器用シート移送装置
を、縦方向回転装置により縦方向へ回転しながら、横方
向回転装置により横方向へ回転する。次に、積層型熱交
換器用シートを90゜回転して長手方向を搬送コンベヤ
のワークホルダに受け渡すことができる。請求項3記載
の発明においては、被塗布面が水平方向に向くように積
層型熱交換器用シートが保持された後、積層型熱交換器
用シートの上方から被塗布面に粉体フラックスが噴出さ
れ、同時に、噴出された粉体フラックスの内、被塗布面
に非付着の粉体フラックスが積層型熱交換器用シートの
下方から吸引される。
【0040】請求項4記載の発明においては、ワークホ
ルダに保持された状態で第1の積層型熱交換器用シート
と第2の積層型熱交換器用シートとが同一搬送路を交互
に連続して搬送され、第1の積層型熱交換器用シートが
所定の位置に到達すると、第1の積層型熱交換器用シー
トの搬送が一時停止され、第1の積層型熱交換器用シー
トがワークホルダから取り外され搬送路から退避された
後、第1の積層型熱交換器用シートの表裏が反転され
る。
【0041】そして、第2の積層型熱交換器用シートの
搬送が開始され、第1の積層型熱交換器用シートの直後
に搬送されてくる第2の積層型熱交換器用シートが所定
の位置に到達すると、第2の積層型熱交換器用シートの
搬送が一時停止され、第2の積層型熱交換器用シートが
保持されているワークホルダに搬送路から退避されてい
た第1の積層型熱交換器用シートが保持されて、第1の
積層型熱交換器用シートと第2の積層型熱交換器用シー
トとが互いの表裏を反転された状態で組み付けられる。
【0042】請求項5記載の発明においては、コルゲー
トフィンを挿入する工程では、コルゲートフィン組付用
ハンドが、カム板により水平状態に保持されており、コ
ルゲートフィンを一対のフィン押さえ部材とフィン受け
部材間に差し込むことができる。次に、コルゲートフィ
ンの挿入が完了すると、コルゲートフィンの把持工程へ
移行する。このコルゲートフィンの把持工程では、コル
ゲートフィンを把持したコルゲートフィン組付用ハンド
を可動装置により上方に回転しながら、一対の回動部材
をカム板と離反する。これにより、引っ張りばねによる
引っ張り力により一対のフィン押さえ部材が、各フィン
受け部材と近接する方向へ回動してコルゲートフィンに
圧接し挿入されたコルゲートフィンを把持する。
【0043】次に、コルゲートフィンの把持が完了する
と、コルゲートフィンを垂直状態にしてフィン組付装置
へ移動する工程へ移行する。この工程では、コルゲート
フィンを把持したコルゲートフィン組付用ハンドを可動
装置により垂直状態に立ち上げながら、把持したコルゲ
ートフィンを垂直状態にしてフィン組付装置へ移動す
る。
【0044】次に、垂直にしたコルゲートフィンの移動
が完了すると、フィン組付装置へコルゲートフィンを受
け渡す工程へ移行する。この工程では、垂直状態にされ
たコルゲートフィンをフィン組付装置と対向させ、フィ
ン組付装置のハンドによりコルゲートフィンを受け取ら
せる。次に、コルゲートフィンの受け渡し工程が完了す
ると、コルゲートフィンの抜き取り工程へ移行する。こ
の工程では、フィン組付装置へコルゲートフィンを受け
渡した後、可動装置によりコルゲートフィン組付用ハン
ドを垂直方向に降下しコルゲートフィンをコルゲートフ
ィン組付用ハンドから抜き取る。
【0045】次に、コルゲートフィンの抜き取り工程が
完了すると、コルゲートフィン組付用ハンドの原位置復
帰工程へ移行する。この工程では、コルゲートフィンを
抜き取ったコルゲートフィン組付用ハンドを可動装置に
より移動させると共にカム板により回転されながら水平
状態へ戻し、コルゲートフィンの挿入工程へ戻す。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0047】図1乃至図42は、請求項1乃至請求項5
の発明に係る積層型熱交換器の仮組方法の一実施形態を
示す。本実施形態では、図1及び図2に示すように、1
台の成形機50で積層型熱交換器用シート51を製造す
る工程S20と、積層型熱交換器用シート51を乾燥す
る工程S21と、積層型熱交換器用シート51に粉体フ
ラックスを塗布する工程S22と、2つの積層型熱交換
器用シート51を互いの表裏が反転した状態で組み付け
て最中合わせする工程S23と、コルゲートフィン53
を製造する工程S24と、コルゲートフィン53を乾燥
する工程S25と、2つの積層型熱交換器用シート51
を最中合わせして成る積層型熱交換器用エレメント52
間にコルゲートフィン53を配し、積層型熱交換器用エ
レメント52とコルゲートフィン53とを仮組みする工
程S26とを有する。
【0048】次に、各工程S20〜S23に従って説明
する。先ず、1台の成形機50で積層型熱交換器用シー
ト51を製造する工程S20について説明する。1台の
成形機50で積層型熱交換器用シート51を製造する工
程S20は、図47に示す成形機30を用いて図46に
示す積層型熱交換器用シート1を製造する工程と同じで
あるが、図48のように、製造された積層型熱交換器用
シート51をベルトコンベヤで排出せず、図3乃至図6
に示す積層型熱交換器用シート移送装置60によって無
端駆動するチェーンコンベヤから成る搬送コンベヤ12
0のワークホルダ121に移し替えられる点で相違す
る。即ち、1台の成形機50で積層型熱交換器用シート
51を製造する工程S20は、図49に示す従来の製造
工程における成形機30で積層型熱交換器用シート1を
製造する工程S1とは相違する。
【0049】このように、成形機50は成形機30と同
じであるから説明は省略する。又、積層型熱交換器用シ
ート51も図46に示す従来の積層型熱交換器用シート
1と同じであるから省略する。次に、1台の成形機50
で製造された積層型熱交換器用シート51を、積層型熱
交換器用シート移送装置60により無端駆動する搬送コ
ンベヤ120のワークホルダ121に移送する工程を図
3乃至図6により説明する。
【0050】この無端駆動する搬送コンベヤ120の移
動に伴って工程S21〜S23が実施される。本実施形
態の積層型熱交換器用シート移送装置60は、積層型熱
交換器用シート51を吸着する吸着部材71を設けた搬
送装置70と、搬送装置70を縦方向に90゜回転させ
る縦方向回転装置80と、搬送装置70の縦方向への回
転時に搬送装置70を横方向に90゜回転させる横方向
回転装置90とを備えている。
【0051】搬送装置70は、2つの吸着部材71と、
2つの吸着部材71を上下動させるシリンダ74と、2
つの吸着部材71の側部に設けた積層型熱交換器用シー
ト保持用の2つの支持部材72とを備えている。
【0052】2つの吸着部材71と2つの支持部材72
とは、十字形の支持部板73に取り付けられている。十
字形の支持部板73は、シリンダ74の上部に固定され
ている。2つの吸着部材71は、それぞれ吸着パット7
1aを備え、図示しない真空ポンプに連絡している。
【0053】縦方向回転装置80は、搬送装置60の下
部に設けた軸受け部81と、軸受け部81の一側に設け
た取付板82と、取付板82に一端83aが軸支された
リンクロッド83と、リンクロッド83の他端83bに
一端84aが連結されると共に他端84bに転子84c
を設けたリンク84と、リンクロッド83と併設される
引っ張りばね85と、リンク84の他端84bに設けた
転子84cに当接する縦回転カム86とを備えている。
【0054】軸受け部81は、架台110上に取り付け
られた2つの支柱111,112に回転自在に軸支され
た回転軸113を挿通する貫通孔81aを有し、貫通孔
81aにおいて回転不能な状態で固着されている。従っ
て、軸受け部81は回転軸113と共回りをするように
なっている。取付板82の表裏には、リンクロッド83
の一端83aと引っ張りばね85の一端85aがそれぞ
れ取り付けられている。引っ張りばね85の他端85b
は、架台110の下部に設けたブラケット114に係止
されている。
【0055】リンク84は、架台110の下面側に設け
た取付板115に軸84dを介して軸支されている。縦
回転カム86は、リンク84の他端84bに設けた転子
84cに当接する面86aに、リンクロッド83を縦方
向に往復するように形成されている。この縦回転カム8
6は、図示しない回転装置に回転軸87を介して連絡し
ている。
【0056】横方向回転装置90は、搬送装置70のシ
リンダ74と軸受け部81との間に設けたピニオン91
と、ピニオン91と噛合するラック92cを設けると共
に一端92aに転子92bを設けたラック軸92と、一
端93aに引っ張りばね94の一端94aをピン93d
を介して固定すると共にこの引っ張りばね94を挿通す
る貫通孔93bを設け、且つピニオン91と噛合するラ
ック93cを設けたラック軸93と、ラック軸92,9
3を移動自在に装着すると共にピニオン91を挿着する
ラック保持容器95と、ラック保持容器95に固定され
引っ張りばね94の他端94bを固定するほぼL字状の
ばね係止部材96と、ラック軸92の転子92bに当接
する横回転カム97とを備えている。
【0057】ピニオン91は、シリンダ74の底部に固
定されるシャフト98の下端に設けてある。シリンダ7
4とシャフト98とは、シリンダ74の下部に設けたフ
ランジ74aとシャフト98の上部に設けたフランジ9
8aとをボルトナットにより固定することで連結され
る。シャフト98のフランジ98aの下面はベアリング
ホルダ99により保持されている。ベアリングホルダ9
9は、ラック保持容器95の上面に取り付けられる。従
って、ピニオン91がラック軸92,93のラック92
c,93cにより回転されると、シャフト98がベアリ
ング99aを介してベアリングホルダ99内で回転し、
これに伴ってシリンダ74が回転する。
【0058】横回転カム97は、ほぼD字状の基板97
aの周囲に、上部側が肉厚で下部に向かって肉薄となる
カム面97bを形成している。又、横回転カム97は、
カム面97bの反対側にボス部97dを形成する。基板
97aとボス部97dには、貫通孔97cが穿設されて
いる。ボス部97dは、架台110の支柱111の貫通
孔91a内に回転不能な状態で装着されている。又、横
回転カム97の貫通孔97cには、軸受け部81を貫通
する回転軸113が挿通される。
【0059】ラック軸92,93は、ラック保持容器9
5の壁面95a、95bに設けたブッシュ95cを介し
て摺動自在に保持されている。ほぼL字状のばね係止部
材96は、ラック保持容器95の壁面95aにねじ止め
されている。
【0060】次に、このように構成された積層型熱交換
器用シート移送装置60による積層型熱交換器用シート
51の移送方法を説明する。先ず、図3に示すように、
積層型熱交換器用シート移送装置60を、成形機50に
より成形された積層型熱交換器用シート51のカット部
54の下流側に移動する。
【0061】カット部54では、成形機50により成形
された積層型熱交換器用シート51を所定の長さに切断
する。この際、成形機50ではアルミニウム等の長尺部
材を長手方向に連続的に成形し、カットするため、切断
された積層型熱交換器用シート51は長手方向に沿って
送り出されてくる。次に、成形機50より長手方向に沿
って送り出されてきた積層型熱交換器用シート51は、
カット部54で切断される前段階で、シリンダー74に
より2つの吸着部材71の吸着パット71aが積層型熱
交換器用シート51の下面側に移動させられる。その
後、図示しない真空ポンプ等の吸着手段を操作して、積
層型熱交換器用シート51の下面に吸着パット71aを
吸着させる。
【0062】この際、2つの吸着部材71の側部に設け
た積層型熱交換器用シート保持用の2つの支持部材72
が、積層型熱交換器用シート51を支え、ふらつきを防
止する。次に、縦方向回転装置80の縦回転カム86を
回転する。縦回転カム86の回転により縦回転カム86
の面86aに形成されたカムに沿ってリンク84の他端
84bに設けた転子84cが移動する。これにより、リ
ンク84が図3の実線の状態から二点鎖線の状態に回転
すると共に、リンクロッド83が図3の矢印方向上昇す
る。これにより、搬送装置70と横方向回転装置90と
が、軸受け部81を中心として図4の矢印方向に回転す
る。
【0063】この搬送装置70と横方向回転装置90と
の回転に伴い、引っ張りばね85が引っ張られる。同時
に、図4及び図6に示すように、横方向回転装置90で
は、ラック軸92に設けた転子92bが横回転カム97
のカム面97aに沿って移動し、ラック92c,93c
の動きに伴ってピニオン91を回転させ、このピニオン
91の回転に伴ってシリンダ74、2つの吸着部材7
1、2つの支持部材72、積層型熱交換器用シート51
を回転させる。
【0064】ここで、横方向回転装置90の作用を図6
に基づいて詳述する。ピニオン91は、対向する一対の
ラック軸92,93のラック92c,93cと噛合して
いる。従って、ピニオン91は、ラック軸92,93の
動きによって回転する。一方、ラック軸93では、貫通
孔93b内に挿通され、一端94aがピン93dにより
固定され、他端94bがほぼL字状のばね係止部材96
に係止されているので、ラック軸93が矢印で示すよう
にばね係止部材96方向へ引っ張られる。その際、ラッ
ク軸93のラック93cがピニオン91と噛合している
ため、ピニオン91が矢印方向へ回転し、ピニオン91
と噛合するラック軸92のラック92cを介してラック
軸92を矢印で示すように横回転カム97のカム面97
a方向へラック軸42の転子42bを押出し、転子42
bを横回転カム47のカム面97aに当接させる。
【0065】このように、横方向回転装置90は横回転
カム97のカム面97a方向へラック軸92の転子92
bを押出し、転子92bを横回転カム97のカム面97
aに当接させるので、縦方向回転装置80により搬送装
置70と横方向回転装置90とが、図3に示す矢印方向
に回転されると、横方向回転装置90はその動きに伴っ
てシリンダ74、2つの吸着部材71、2つの支持部材
72、積層型熱交換器用シート51を回転させることが
できる。
【0066】次に、横方向回転装置40によりシリンダ
74、2つの吸着部材71、2つの支持部材72、積層
型熱交換器用シート51を回転させ、積層型熱交換器用
シート51が90゜回転すると、積層型熱交換器用シー
ト移送装置60と対向配置されている搬送コンベヤ12
0のワークホルダ121に積層型熱交換器用シート51
を受け渡す位置に移動することができる。ここでは、2
つの吸着部材71の吸着パット71aに吸着されている
積層型熱交換器用シート51がワークホルダ121の位
置にくると、吸着パット71aに連絡する真空ポンプ等
の吸着手段への連絡路を遮断し、積層型熱交換器用シー
ト51を吸着パット71aから分離し、ワークホルダ1
21の1対のホルダプレート133側へ落下させる。
【0067】次に、縦方向回転装置80において、リン
ク84が縦回転カム86の面86aに形成されたカム面
から離れると、リンクロッド83がシリンダ74、2つ
の吸着部材71、2つの支持部材72、横回転装置90
を、図3の実線で示す位置に復元する力を与える。同時
に、引っ張りばね85が、シリンダ74、2つの吸着部
材71、2つの支持部材72、横回転装置90に、図3
の実線で示す位置に復元する力を与える。
【0068】これにより、横方向回転装置90が図6の
ラック軸92,93及びピニオン91を逆回転させなが
ら、図3に示すように、積層型熱交換器用シート移送装
置60を、図示しない成形機により成形された積層型熱
交換器用シート51のカット部54の下流側に復帰させ
る。以上の操作を繰り返すことにより、成形機53によ
り成形された積層型熱交換器用シート51をコルゲート
フィンとの組付装置へ搬送コンベヤ120のワークホル
ダ121を介して搬送することができる。
【0069】次に、無端駆動するチェーンコンベヤから
成る搬送コンベヤ120の移動に伴って実施される工程
S21〜S23について説明する。無端駆動する搬送コ
ンベヤ120は、図2、図7及び図8に示すように、ス
プロケット123、124間を張り渡されている。そし
て、搬送コンベヤ120には、所定間隔でワークホルダ
121が取り付けられている。
【0070】搬送コンベヤ120には、図2及び図7に
示すように、積層型熱交換器用シート移送装置60に対
面する積層型熱交換器用シート51の受渡ゾーン61
と、乾燥機により積層型熱交換器用シート51を乾燥す
る乾燥ゾーン122と、積層型熱交換器用シート51に
粉体フラックスを塗布する粉体フラックス塗布ゾーン1
38と、積層型熱交換器用シート51を最中合わせする
最中合わゾーン139と、積層型熱交換器用シート51
を組付機に受け渡す受渡ゾーン140とが形成される。
【0071】搬送コンベヤ120の搬送レール125
は、支持ポスト126を介して架台110に固定されて
いる。搬送レール125には、搬送レール125の軌道
上を所定速度で移動されるワークホルダ121が所定間
隔を置いて複数配置されている。このワークホルダ12
1は、搬送レール125の上面を移動する台車129を
備えており、台車129の側面には、側方に突出するロ
ッド支持アーム130が固定されている。
【0072】ロッド支持アーム130の先端側の下面に
は、下方に向けて突出する連結ロッド131が取り付け
られている。連結ロッド131の下端部には、連結ロッ
ド131を中心として搬送レール125と平行方向に突
出するホルダ支持アーム132が取り付けられている。
ホルダ支持アーム132の両先端には、1対のホルダプ
レート133が対向して着脱可能に固定されている。
【0073】このホルダプレート133の搬送レール1
25と反対側の先端には、上方に向けて突出する矩形状
のホルダ部133aが一体形成されている。ホルダ部1
33aの中心には、上端面から下方に向けて垂直にスリ
ット部133bが形成されている。このスリット部13
3bには、積層型熱交換器用シート51が上方から挿入
されている。
【0074】本実施形態では、台車129、ロッド支持
アーム130、連結ロッド131、ホルダ支持アーム1
32及びホルダプレート133は、金属材により形成さ
れており、表面には、メッキ処理が施されている。又、
積層型熱交換器用シート51の両側面の上方には、圧縮
空気と共に非腐食性のフラックスから成る粉体フラック
スFを噴出する1対のフラックス噴出ノズル(フラック
ス噴出手段)134A、134Bが間隔を置いて対向し
て配置されている。
【0075】これ等のフラックス噴出ノズル134A、
134Bは、それぞれの噴出口134a、134bが積
層型熱交換器用シート51の被塗布面51a、51bで
ある側面に向くように傾斜して配置されている。本実施
形態では、フラックス噴出ノズル134A、134Bの
中心軸が積層型熱交換器用シート51の被塗布面51
a、51bに対して45度の角度で配置されている。
【0076】更に、積層型熱交換器用シート51の下方
には、板金加工により箱形状に形成されたフラックス収
集器(粉体フラックス吸引手段)135が配置されてお
り、このフラックス収集器135は架台110に固定さ
れている。フラックス収集器135の上面には、上方に
向けて四方に広がる粉体吸引口135aが一体形成され
ている。
【0077】そして、フラックス収集器135には、吸
引パイプ136を介して真空ポンプ137が接続されて
いる。このフラックス噴出ノズル134A、134Bの
下流側には、積層型熱交換器用シート51を最中合わせ
するワーク組付け装置141が配設されている。このワ
ーク組付け装置141は、搬送レール125に対向して
配置されるワーク反転機142を有している。
【0078】このワーク反転機142は、スライドレー
ル125を介して架台110に固定されており、搬送レ
ール125方向に移動可能とされている。又、ワーク反
転機142は、スライドレール125の上面に配置され
るアーム支持台座27を有している。アーム支持台座1
44の上面には、円筒形状のシリンダ145が配置され
ており、このシリンダ145の内部には、上下に伸縮す
る伸縮ロッド146が収容されている。
【0079】伸縮ロッド146の上端部には、ワーク保
持アーム147が配置されており、このワーク保持アー
ム147の両端部には、搬送レール125側に突出する
一対のアーム部147aが対向して形成されている。こ
れ等のアーム部147aの内側面には、一対のエアシリ
ンダ148が対向して配置されており、エアシリンダ1
48のシリンダロッド149の先端部には、ワーク把持
チャック150が取り付けられている。
【0080】このワーク組付け装置141の下流側に
は、最中合わせされた積層型熱交換器用シート51から
成る積層型熱交換器用エレメント52を組付装置へ搬送
するチャック装置151が配設されている。一対の円盤
状の回転テーブル152が、ロータリーアクチュエータ
から成る回転装置154の回転軸155に連結する回転
シャフト153に夫々取り付けられている。回転シャフ
ト153と回転装置154とは、抜け止めカラー156
を介して固着されている。
【0081】回転装置154は、回転軸155を連結部
材157の貫通孔158に挿通すると共にその端部を連
結部材157に固定されている。回転シャフト153
は、軸受け162を介して連結部材157の貫通孔15
9に回転自在に取り付けてられている。連結部材157
は、回転シャフト153を取り付けるボス部160、1
60が、本体157aより突出している。ボス部16
0、160間には、積層型熱交換器用エレメント52を
干渉しないように凹部161が形成されている。
【0082】凹部161の反対側には、本チャック装置
151を移動させるためのロボット163が取り付けら
れている。回転テーブル152には2本のピン164、
165が取り付けてある。2本のピン164、165
は、積層型熱交換器用エレメント52の厚みtより広い
間隔Tで配されている。
【0083】尚、ピン164の長さは、ピン165の長
さより長くなっている。次に、無端駆動するチェーンコ
ンベヤから成る搬送コンベヤ120の移動に伴って実施
される工程S21〜S23について説明する。先ず、積
層型熱交換器用シート51は、図2及び図7に示すよう
に、ワークホルダ121に横向きにされて矢印方向に移
送され、乾燥ゾーン122において乾燥機により積層型
熱交換器用シート51が乾燥される(乾燥工程S2
1)。
【0084】次に、この乾燥工程S21後に搬送コンベ
ヤ120の移動に伴って積層型熱交換器用シート51に
粉体フラックスを塗布する粉体フラックス塗布ゾーン1
38へ移送される。粉体フラックスを塗布する工程S2
2では、ワークホルダ121に垂直に保持された積層型
熱交換器用シート51がフラックス噴出ノズル134A
とフラックス噴出ノズル134Bとの間に搬送される
と、フラックス噴出ノズル134A、134Bの噴出口
134a、134bから下方に向けて粉体フラックスF
が噴出され、積層型熱交換器用シート51の被塗布面5
1a、51bに粉体フラックスFが塗布される。
【0085】又、同時に、フラックス噴出ノズル134
A、134Bから噴出された粉体フラックスFの内、積
層型熱交換器用シート51に付着しなかった粉体フラッ
クスFが真空ポンプ137の吸引力により粉体吸引口1
35aからフラックス収集器135に吸引される。次
に、この粉体フラックスを塗布する工程S22後に搬送
コンベヤ120の移動に伴って2つの積層型熱交換器用
シート51を互いの表裏が反転した状態で組み付けて最
中合わせする最中合わゾーン139へ移送される。
【0086】最中合わせする工程S23では、先ず、ワ
ークホルダ121に保持されて搬送される第1の積層型
熱交換器用シート51Aが、図9及び図10に示したよ
うにワーク反転機143のワーク保持アーム147の正
面に到達すると、第1の積層型熱交換器用シート51A
の搬送が一時停止される。次に、図11に示すように、
ワーク反転機142が搬送レール125側に移動され、
図12に示すように、エアシリンダ148のシリンダロ
ッド149が第1の積層型熱交換器用シート51A側に
伸ばされた後、第1の積層型熱交換器用シート51Aが
ワーク把持チャック150に把持される。
【0087】この状態で、図13に示すように、シリン
ダ145の伸縮ロッド146が上方に伸ばされ、第1の
積層型熱交換器用シート51Aがワークホルダ121か
ら取り外された後、図14に示すように、ワーク反転機
142が搬送レール125と反対側に移動され、第1の
ワーク19Aが搬送レール15側から退避される。次
に、図8に示すように、第1の積層型熱交換器用シート
51Aがシリンダロッド149の中心軸を中心として1
80度回転される。
【0088】即ち、第1の積層型熱交換器用シート51
Aは、図9乃至図15までに示した動作により、表裏を
反転された状態で搬送レール125から退避される。次
に、図16に示すように、第2の積層型熱交換器用シー
ト51Bの搬送の開始により、第1の積層型熱交換器用
シート51Aの直後に搬送されてくる第2の積層型熱交
換器用シート51Bがワーク反転機142のワーク保持
アーム147の正面に到達すると、第2の積層型熱交換
器用シート51Bの搬送が再び一時停止される。
【0089】そして、図17に示すように、ワーク反転
機142が搬送レール125側に移動され、伸縮ロッド
146がシリンダ145内に収容され、ワークホルダ1
41に第1の積層型熱交換器用シート51Aが保持され
た後、図18に示すように、ワーク反転機142が搬送
レール125と反対側に移動されて、第1の積層型熱交
換器用シート51Aと第2の積層型熱交換器用シート5
1Bの組付けが完了する。
【0090】これによって、積層型熱交換器用エレメン
ト52とされる。次に、この最中合わせする工程S23
後に搬送コンベヤ120の移動に伴って積層型熱交換器
用エレメント52を組付機に受け渡す受渡ゾーン140
へ移送する。この受渡ゾーン140では、先ず、回転装
置154を作動して、2組の2本のピン164、165
が平行状態となるように回転テーブル152を回転させ
る(図22の実線で示す位置)。
【0091】次に、積層型熱交換器用エレメント52を
図示しない搬送装置により2組のピン164、165間
に差し渡す。次に、回転装置154を作動して、矢印方
向に回転テーブル152を回転し、夫々の2本のピン1
64、165を積層型熱交換器用エレメント52の両側
面に2箇所で当接させて積層型熱交換器用エレメント5
2を挟持する(図22に一点鎖線で示す位置)。
【0092】以上によって、積層型熱交換器用エレメン
ト52のチャッキングが完了する。この状態で、ロボッ
ト163を介して組付装置へ搬送される。以上が1台の
成形機50で積層型熱交換器用シート51を製造し(S
20)、これを乾燥工程S21、粉体フラックスを塗布
する工程S22、2つの積層型熱交換器用シート51を
互いの表裏が反転した状態で組み付けて最中合わせする
工程S23を経て、積層型熱交換器用エレメント52を
チャッキングしてロボット163を介して組付装置19
0へ搬送することができる。
【0093】一方、コルゲートフィン53を製造する工
程S24と、コルゲートフィン53を乾燥する工程S2
5は、従来と同様に、フィン成形機166により成形さ
れた後、ベルトコンベヤ168で搬送され、乾燥機16
7により乾燥される。乾燥されたコルゲートフィン53
は、ベルトコンベヤ168で組付装置190へ送られ
る。
【0094】次に、積層型熱交換器用エレメント52間
にコルゲートフィン53を配し、積層型熱交換器用エレ
メント52とコルゲートフィン53とを仮組みする工程
S26について説明する。図23乃至図28により、コ
ルゲートフィン組付用ハンド170を説明する。一対の
フィン受け部材171、171は、ほぼL字状に折曲さ
れた板材172から成り、台座179にボルトナット1
80により固定されている。
【0095】そして、一対のフィン受け部材171、1
71は、フィン受け面172が、両者の中心に向かって
下り勾配になるように配設されている。一対のフィン押
さえ部材174、174は、回転軸173に取り付けら
れる回転体175と、この回転体175の面に取り付け
られたクランプピン176とで構成されている。
【0096】各回転軸173は、台座179に設けた支
持アーム181、182に軸支されている。各回転軸1
73には、引っ張りばね177が固定部材178を介し
て張設されている。固定部材178は、引っ張りばね1
77の両端部を係止すると共に回転軸173と供回りす
るように回転軸173に固定されている。
【0097】一対の回動部材185、185は、フィン
クランプカム186と、回転軸173に取り付けられる
回転体188と、フィンクランプカム186と回転体1
88を固定するボルトナット187とで構成されてい
る。一対の回動部材185、185は、コルゲートフィ
ン53の挿入時に一対のフィン押さえ部材174、17
4を同一方向に回転する。
【0098】回転体188は、回転軸173と供回りす
るように回転軸173に固定されている。カム板Eは、
コルゲートフィンFの挿入時に一対の回動部材185、
185を回動する。図34乃至図41により、組付装置
190を説明する。
【0099】一対の無端チェーン191、192は、積
層型熱交換器用エレメント52を挟み付けた状態で搬送
できるように対向配置されると共に、スプロケット19
3、194、195、196及びオートテンショナー1
97、198に張り渡され、同一方向に回転駆動され
る。そして、一対の無端チェーン191、192が対向
する直線部には、チェーンガイド199、200が配設
されている。
【0100】又、一対の無端チェーン191、192
は、上下2段に成っており、スプロケット193、19
4、195、196及びオートテンショナー197、1
98はそれぞれ同じ軸に取り付けられている。一対の無
端チェーン191、192は、モータ201に連絡する
駆動系を介して連絡するスプロケット193、195に
より駆動される。そして、一対の無端チェーン191、
192は、両者の回転が一致するように調整されてい
る。
【0101】更に、一対の無端チェーン191、192
には、図示しないチェーンアタッチメントを介して搬送
爪202、203が取り付けられている。搬送爪20
2、203は、積層型熱交換器用エレメント52の両端
部に当接する基部204、205と、積層型熱交換器用
エレメント52の両端部の中央部にそれぞれ形成された
係止孔51a、51bに嵌入する係止爪206、207
とを有する。ここで、積層型熱交換器用シート51の両
端部の中央部は、積層型熱交換器用シート51の長手方
向の一点鎖線で示す中心線X上に位置し、この中心線X
の上部を上半身、下部を下半身と称する。
【0102】ここで、基部204、205は、図36乃
至図39に示すように、その形状を異にする。その理由
は、最中合わせされた積層型熱交換器用シート51の両
端部の形状が異なるためである。つまり、積層型熱交換
器用エレメント52の一方の端部は、閉塞部を形成し、
他方の端部は冷媒の出入孔を形成しているので、基部2
04、205が積層型熱交換器用エレメント52の両端
部に当接しこれらを挟持できるように、基部204、2
05の形状が積層型熱交換器用エレメント52の両端部
に合わせてある。
【0103】基部204、205には、図示しないチェ
ーンアタッチメントに取り付けるための孔209が穿設
されている。係止爪206、207は、積層型熱交換器
用エレメント52を組み付けるときに、積層型熱交換器
用エレメント52の両端部の中央部に夫々形成された係
止孔51a、51bに嵌入できるように、基板204、
205の中心部に設けられている。
【0104】係止爪206、207は、チェーンガイド
199、200の位置へ移動されてくると、隣接する搬
送爪202、203に設けた係止爪206、207と僅
かな間隔を隔てて連なっている。一対の無端チェーン1
91、192の間には、2本のワークガイド210が流
れ方向に沿って配設されている。ワークガイド210
は、搬送中のコルゲートフィン53が落下しないように
するためのものである。
【0105】次に、図42に基づいて、積層型熱交換器
用エレメント52とコルゲートフィン53との組付を説
明する。積層型熱交換器用エレメント52は、チャック
装置151で立てた状態で組付装置190に供給され
る。又、コルゲートフィン53は、ベルトコンベヤ16
8により搬送されてくると、組付装置190の手前で、
図27乃至図33に示すように、コルゲートフィン組付
用ハンド170で挟持されて組付装置190に供給され
る。
【0106】本実施形態では、コルゲートフィン組付用
ハンド170が、上下左右方向に自走する可動装置(例
えば、市販のハンドラー(商品名))Hに取り付けられ
ると共に、可動装置Hの走路に設けたカム板D、Eによ
り動作されるようになっている。コルゲートフィン組付
用ハンド170は、台座179に設けた回転軸183を
介して可動装置Hに回転自在に取り付けられている。
又、コルゲートフィン組付用ハンド170と可動装置H
の間には引っ張りばね184が張設されている。更に、
コルゲートフィン組付用ハンド170には、カム板Dに
当接するカム189が設けてある。
【0107】可動装置Hは、図27乃至図34において
矢印で示す方向に移動する。可動装置Hは、搬送装置J
に取り付けられている。カム板D、Eは搬送装置Xの壁
面に固定されている。図27、図28には、フィン受け
取り工程が示してある。ここでの操作は、カム板Eが一
対の回動部材185、185を上方へ押し上げているの
で、コルゲートフィン53は把持されていない。
【0108】そして、カム189がカム板Dの垂直壁面
D1に当接し、コルゲートフィン組付用ハンド170が
可動装置Hに対しほぼ90゜の角度で保持されている。
つまり、引っ張りばね184のばね力が規制されてい
る。図27において、コルゲートフィン53と積層型熱
交換器用エレメント52が組付装置190に対してほぼ
90゜に立てられて保持されている。
【0109】次に、コルゲートフィン組付用ハンド17
0にてコルゲートフィン53を把持するために、図29
に示すように、可動装置Hが図29の矢印で示すよう
に、上方へ少し移動した後、斜め前方へ移動する。これ
に伴い、カム189がカム板Dの円弧面D2に当接し、
円弧面D2に沿ってコルゲートフィン組付用ハンド17
0を徐々に立ち上げていく。
【0110】ここで、カム板Eが一対の回動部材18
5、185から外れるので、図25と同様に、コルゲー
トフィン53が一対のフィン押さえ部材174、174
とフィン受け部材171、171によって把持される。
次に、図30に示すように、可動装置Hが水平方向に移
動し、フィン組付用ハンド170のカム189をカム板
Dから離す。これにより、コルゲートフィン組付用ハン
ド170が引っ張りばね184により可動装置Hと同じ
方向に立ち上がる。そして、組付装置190上の積層型
熱交換器用エレメント52の隣りにコルゲートフィン5
3を配する。
【0111】この時、組付装置190では、ハンドGが
作動して、コルゲートフィン53を把持する。次に、図
31に示すように、可動装置Hが垂直に降下し、組付装
置190上に位置するハンドGにコルゲートフィン53
を受け渡す。次に、図32に示すように、可動装置Hが
水平方向に移動し、コルゲートフィン組付用ハンド17
0のカム189をカム板Dの垂直壁面D1に当接する。
これにより、コルゲートフィン組付用ハンド170が引
っ張りばね184に抗してフィン受け取り時の状態に押
し下げられる。
【0112】次に、図33に示すように、可動装置Hが
矢印で示す工程の最終位置に戻される。ここでは、図2
7に示すフィン受け取り状態となる。これに伴い、組付
装置190には積層型熱交換器用エレメント52が搬入
される。一方、組付装置190では、モータ201を駆
動し、一対の無端チェーン191、192を回転させ
る。
【0113】次に、例えば、図40に示すように、積層
型熱交換器用エレメント52とコルゲートフィン53と
が搬送されてくると、積層型熱交換器用エレメント52
は両端部を水平方向に平行にして一対の無端チェーン1
91、192に向かって送り出される。そして、積層型
熱交換器用エレメント52の両端部の中央部にそれぞれ
形成された係止孔51a、51bに係止爪206、20
7を嵌入させる。
【0114】次に、積層型熱交換器用エレメント52
は、搬送爪201、202の基部204、205により
挟まれるようにして進行方向に搬送される。次に、コル
ゲートフィン組付用ハンド170によりコルゲートフィ
ン53が搬送爪202、203により挟持された各積層
型熱交換器用エレメント52間に搬送される。
【0115】この操作を繰り返すことにより、図34に
示すように、積層型熱交換器用エレメント52とコルゲ
ートフィン53とが交互に組み付けられ、搬送されてい
く。そして、この組付装置190の下流側には、ワーク
ガイド210に沿って延長する図示しないワークガイド
が配設され、その下流側でコア排出ガイド211とコア
受けガイド212とから成るワーク受渡装置210によ
って所定数の積層型熱交換器用エレメント52とコルゲ
ートフィン53とが図示しない組付装置へ送り出され
る。
【0116】以上のように、本実施形態では、1台の成
形機50で積層型熱交換器用シート51を製造する工程
S20と、積層型熱交換器用シート51を乾燥する工程
S21と、積層型熱交換器用シート51に粉体フラック
スを塗布する工程S22と、2つの積層型熱交換器用シ
ート51を互いの表裏が反転した状態で組み付けて最中
合わせする工程S23と、コルゲートフィン53を製造
する工程S24と、コルゲートフィン53を乾燥する工
程S25と、2つの積層型熱交換器用シート51を最中
合わせして成る積層型熱交換器用エレメント52間にコ
ルゲートフィン53を配し、積層型熱交換器用エレメン
ト52とコルゲートフィン53とを仮組みする工程S2
6とを有し、積層型熱交換器用シート51を乾燥する工
程S21と、積層型熱交換器用シート51に粉体フラッ
クスを塗布する工程S22と、2つの積層型熱交換器用
シート51を互いの表裏が反転した状態で組み付けて最
中合わせする工程S23とが、チェーンコンベヤから成
る搬送コンベヤ120に設けたワークホルダ121を利
用して行うものであるから、1台の成形機50で積層型
熱交換器用シート51を製造するにもかかわらず、2台
の成形機で積層型熱交換器用シートを製造する従来の方
法と同等の生産量を得ることができる。
【0117】又、チェーンコンベヤから成る搬送コンベ
ヤ120に設けたワークホルダ121に積層型熱交換器
用シート51を搬入するに際し、積層型熱交換器用シー
ト51を吸着する吸着部材71を設けた搬送装置70
を、縦方向回転装置80により縦方向に90゜回転させ
ると共に、この縦方向回転装置80による搬送装置70
の縦方向への回転時に、横方向回転装置90により搬送
装置70を横方向に90゜回転させることができるの
で、成形機で成形された積層型熱交換器用シート51を
長手方向で受け取り、積層型熱交換器用シート51を9
0゜回転して搬送コンベヤ120のワークホルダ121
へ積層型熱交換器用シート51を受け渡すことが可能と
なる。
【0118】従って、従来の積層型熱交換器に用いられ
る積層型熱交換器用シートの移送装置及びこれを用いた
搬送方法において必要とされた反転機構が不要となる。
而も、本実施形態では、成形機側と搬送コンベヤ120
とを90゜回転させることにより往復する構成となって
いるため、成形機から排出される積層型熱交換器用シー
ト51を迅速且つ正確に移送することができる。
【0119】特に、各動作の駆動をインデックスユニッ
トによりカム、ギヤを通して行うようにすると、搬送コ
ンベヤ120とワークホルダ121がシンクロ動作で
き、動力源が1つで済むという利点がある。又、チェー
ンコンベヤから成る搬送コンベヤ120に設けたワーク
ホルダ121に積層型熱交換器用シート51を搬入して
搬送するものであるから、従来のように乾燥工程時に積
層型熱交換器用シート51を反転させる工程が不要とな
る。
【0120】更に、チェーンコンベヤから成る搬送コン
ベヤ120に設けたワークホルダ121に積層型熱交換
器用シート51を搬入して搬送するものであるから、粉
体フラックスの塗布工程においても、積層型熱交換器用
シート51の両面に無理なく確実に粉体フラックスを塗
布することができる。又、積層型熱交換器用シート51
の被塗布面51a、51bに上方から粉体フラックスF
を噴出する粉体フラックス噴出ノズル134A、134
Bを配置し、粉体フラックス噴出ノズル134A、13
4Bから噴出された粉体フラックスFの内、積層型熱交
換器用シート51に付着しなかった粉体フラックスFを
真空ポンプ137の吸引力により吸引するフラックス収
集器135を積層型熱交換器用シート51の下方に配置
したので、粉体フラックスFの飛散を確実に防止するこ
とができ、且つ、設置面積を従来よりも大幅に小さくす
ることができる。
【0121】又、積層型熱交換器用シート51の被塗布
面51a、51bの上方に、圧縮空気と共に非腐食性の
フラックスからなる粉体フラックスFを噴出する1対の
フラックス噴出ノズル134Aとフラックス噴出ノズル
134Bとを間隔を置いて対向して配置したので、積層
型熱交換器用シート51の被塗布面51a、51bに粉
体フラックスFを同時に塗布することができ、粉体フラ
ックスFを塗布する塗布工程を確実に短縮することがで
きる。
【0122】更に、ワークホルダ121に保持される積
層型熱交換器用シート51に非腐食性のフラックスを塗
布するようにしたので、積層型熱交換器用シートに均一
に非腐食性のフラックスを塗布することができ、積層型
熱交換器ろう付け不良を確実に低減することができる。
又、チェーンコンベヤから成る搬送コンベヤ120に設
けたワークホルダ121に積層型熱交換器用シート51
を搬入して搬送するものであるから、最中合わせ工程に
おいても、1つ置きに積層型熱交換器用シート51を取
り出してその積層型熱交換器用シート51を反転して重
ね合わせることができる。
【0123】特に、先行する第1の積層型熱交換器用シ
ート51Aをワークホルダ121から取り外し搬送レー
ル125から退避させ、この第1の積層型熱交換器用シ
ート51Aの表裏を反転した後、第1の積層型熱交換器
用シート51Aの次に搬送されてくる第2の積層型熱交
換器用シート51Bが保持されているワークホルダ12
1に第1の積層型熱交換器用シート51Aを保持させ
て、第1の積層型熱交換器用シート51Aと第2の積層
型熱交換器用シート51Bとを互いの表裏が反転された
状態で組み付けるようにしたので、製造工程を確実に低
減することができ、積層型熱交換器用シートワーク51
の組付けのために必要とする占有面積を従来よりも大幅
に少なくすることができる。
【0124】又、積層型熱交換器用エレメント52とコ
ルゲートフィン53とを仮組みする工程S26では、積
層型熱交換器用エレメント52の両端部の形状に合致す
る搬送爪204、205を全周に備えた一対の無端チェ
ーン191、192を回転駆動するため、積層型熱交換
器用エレメント52はその両端部を搬送爪202、20
3に挟持されることにより無理なく搬送することができ
る。
【0125】又、搬送爪202、203には、積層型熱
交換器用エレメント52の両端部の中央部に夫々形成さ
れた係止孔51a、51bに嵌入する係止爪206、2
07が設けてあるので、積層型熱交換器用エレメント5
2は係止爪206、207によって軸支された状態で搬
送されることとなり、搬送時に落下することがない。更
に、搬送爪202、203は上下2段の一対の無端チェ
ーン191、192に取り付けてあるので、積層型熱交
換器用エレメント52の両端部の上下半身に基部20
4、205を当接することが可能となり、積層型熱交換
器用エレメント52を確実に搬送することができる。
【0126】尚、上記実施形態では、積層型熱交換器用
シート51として、図46に示す従来の積層型熱交換器
用シート1と同様に一側側に冷媒の出入口を設けた場合
について説明したが、本発明はこれに限らず、例えば図
43に示すように、冷媒用入口51cと冷媒用出口51
dとを前後に設けたものでも良い。
【0127】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、積層型熱交換器用シートを乾燥する工程と、積層
型熱交換器用シートに粉体フラックスを塗布する工程
と、2つの積層型熱交換器用シートを互いの表裏が反転
した状態で組み付けて最中合わせする工程とが、無端駆
動する搬送コンベヤに設けたワークホルダに積層型熱交
換器用シートを立て掛けて行うので、積層型熱交換器用
シートを1台の成形機で製造しても、従来のように2台
の成形機で積層型熱交換器用シートを製造する方法に相
当する速度で製造することが可能となる。
【0128】請求項2記載の発明によれば、積層型熱交
換器用シートを吸着する吸着部材を設けた搬送装置を、
縦方向回転装置により縦方向に90゜回転させると共
に、この縦方向回転装置による搬送装置の縦方向への回
転時に、横方向回転装置により搬送装置を横方向に90
゜回転させることができるので、成形機で成形された積
層型熱交換器用シートを長手方向で受け取り、積層型熱
交換器用シートを90゜回転して隣接配置される搬送コ
ンベヤのハンガーへ積層型熱交換器用シートを受け渡す
ことが可能となる。
【0129】従って、従来の積層型熱交換器に用いられ
る積層型熱交換器用シートの移送装置及びこれを用いた
搬送方法において必要とされた積層型熱交換器用シート
の反転部、規制部材及びセンタリングが不要となる。特
に、成形機の下流側において直接積層型熱交換器用シー
トを受け取るようにすると、成形機の下流側のベルトコ
ンベヤが不要となり、設備が小型化する。
【0130】エアシリンダ等のアクチュエータ数が減り
動作工程が少なくなり、設備コストが削減できる。又、
下流側に搬送コンベヤを配設する場合には、搬送コンベ
ヤとハンガーがシンクロ動作が可能なため、ユニット間
の緩衝がなくなり、高速化が可能となる。請求項3記載
の発明によれば、積層型熱交換器用シートの上方から被
塗布面に粉体フラックスを噴出すると共に、噴出された
粉体フラックスの内、被塗布面に非付着の粉体フラック
スを積層型熱交換器用シートの下方から吸引するように
したので、粉体フラックスの飛散を確実に防止すること
ができ、且つ、設置面積を従来よりも大幅に小さくする
ことができる。
【0131】請求項4記載の発明によれば、第1の積層
型熱交換器用シートをワークホルダから取り外し搬送路
から退避させた後、第1の積層型熱交換器用シートの表
裏を反転し、第1の積層型熱交換器用シートの直後に搬
送されてくる第2の積層型熱交換器用シートが保持され
ているワークホルダに第1の積層型熱交換器用シートを
保持して、第1の積層型熱交換器用シートと第2の積層
型熱交換器用シートとを互いの表裏が反転された状態で
組み付けるようにしたので、製造工程を確実に低減する
ことができ、積層型熱交換器用シートの組付けのために
必要とする占有面積を従来よりも大幅に少なくすること
ができる。
【0132】請求項5記載の発明によれば、コルゲート
フィン組付用ハンドを可動装置及びカム板により、フィ
ン受け取り、フィン把持、回転、フィン組付、フィン離
脱、回転、原位置の順で操作することができるので、高
速で連続的にコルゲートフィンを積層型熱交換器用シー
トに組み付けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1乃至5記載の発明に係る積層型熱交換
器の仮組方法の製造工程を示す説明図である。
【図2】請求項1乃至5記載の発明に係る積層型熱交換
器の仮組方法の製造工程を示す説明図である。
【図3】図2における積層型熱交換器用シート移送装置
の側面図である。
【図4】図3の積層型熱交換器用シート移送装置の背面
図である。
【図5】図3の積層型熱交換器用シート移送装置の要部
を示す分解斜視図である。
【図6】図3の積層型熱交換器用シート移送装置の横方
向回転装置の平面図である。
【図7】図2の乾燥工程、粉体フラックス塗布工程、最
中合わせ工程の全景を示す側面図である。
【図8】粉体フラックスの塗布方法及び粉体フラックス
塗布装置の要部を示す正面図である。
【図9】最中合わせ方法が適用されるワーク組付け装置
及びその近傍を示す上面図である。
【図10】最中合わせ方法が適用されるワーク組付け装
置及びその近傍を示す側面図である。
【図11】最中合わせ方法の動作を説明する側面図であ
る。
【図12】図11に続く最中合わせ方法の動作を説明す
る上面図である。
【図13】図12に続く最中合わせ方法の動作を説明す
る側面図である。
【図14】図13に続く最中合わせ方法の動作を説明す
る側面図である。
【図15】図14に続く最中合わせ方法の動作を説明す
る側面図である。
【図16】図15に続く最中合わせ方法の動作を説明す
る上面図である。
【図17】図16に続く最中合わせ方法の動作を説明す
る側面図である。
【図18】図17に続く最中合わせ方法の動作を説明す
る側面図である。
【図19】積層型熱交換器用シートのチャック装置を示
す平面図である。
【図20】図19の正面図である。
【図21】図20の要部拡大図である。
【図22】図20のピンによる板状ワークの挟持状態を
示す要部拡大図である。
【図23】コルゲートフィン組付用ハンドを示す平面図
である。
【図24】図23のコルゲートフィン組付用ハンドの正
面図である。
【図25】図23のコルゲートフィン組付用ハンドでコ
ルゲートフィンを把持した状態を示すの正面図である。
【図26】図23のコルゲートフィン組付用ハンドの側
面図である。
【図27】コルゲートフィン組付用ハンドを用いたコル
ゲートフィンの搬送方法におけるフィン受け取り工程を
示す図である。
【図28】図27におけるコルゲートフィン組付用ハン
ドの正面図である。
【図29】コルゲートフィン組付用ハンドにてコルゲー
トフィン53を把持する工程を示す図である。
【図30】コルゲートフィン組付用ハンドによるフィン
組付、押さえ工程を示す図である。
【図31】コルゲートフィン組付用ハンドによるフィン
抜き取り工程を示す図である。
【図32】コルゲートフィン組付用ハンドの回転工程を
示す図である。
【図33】コルゲートフィン組付用ハンドを原位置への
戻り工程を示す図である。
【図34】積層型熱交換器用エレメントとフィンの組付
装置を示す平面図である。
【図35】図34の側面図である。
【図36】図34の搬送爪202の平面図である。
【図37】図36の搬送爪202の側面図である。
【図38】図34の搬送爪203平面図である。
【図39】図38の搬送爪203の側面図である。
【図40】図36の搬送爪202による積層型熱交換器
用エレメントの係止状態を示す拡大図である。
【図41】図38の搬送爪203による積層型熱交換器
用エレメントの係止状態を示す拡大図である。
【図42】積層型熱交換器用エレメント52とコルゲー
トフィン53とを仮組みする工程S26を示す斜視図で
ある。
【図43】積層型熱交換器用シートの別の例を示す平面
図である。
【図44】積層型熱交換器を示す斜視図である。
【図45】図44に示す積層型熱交換器の分解図であ
る。
【図46】図44に示す積層型熱交換器の従来の積層型
熱交換器用シート成形帯を示す平面図である。
【図47】従来の積層型熱交換器用シートの製造装置の
説明図である。
【図48】従来の積層型熱交換器の仮組方法の製造工程
を示す説明図である。
【図49】従来の積層型熱交換器の仮組方法の製造工程
を示す説明図である。
【図50】従来の粉体フラックス塗布装置の要部を示す
正面図である。
【図51】図50の粉体フラックス塗布装置の全景を示
す側面図である。
【図52】従来の積層型熱交換器の仮組方法の製造工程
を示す説明図である。
【図53】従来のコルゲートフィンの取付を示す説明図
である。
【図54】従来の組付治具を示す斜視図である。
【符号の説明】
50、166 成形機 51、51A、51B 積層型熱交換器用シート 51a、51b 被塗布面 52 積層型熱交換器用エレメント 53 コルゲートフィン 60 積層型熱交換器用シート移送装置 71 吸着部材 80 縦方向回転装置 90 横方向回転装置 120 搬送コンベヤ 121 ワークホルダ 125 搬送路 170 コルゲートフィン組付用ハンド 171 フィン受け部材 174 フィン押さえ部材 185 回動部材 190 組付装置 D、E カム板 F 粉体フラックス H 可動装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−97529(JP,A) 特開 平3−204121(JP,A) 実開 平4−25989(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 15/26 F25B 39/00 F28F 3/08 311

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1台の成形機(50)で積層型熱交換器
    用シート(51)を製造する工程(S20)と、 積層型熱交換器用シート(51)を乾燥する工程(S2
    1)と、 積層型熱交換器用シート(51)に粉体フラックス
    (F)を塗布する工程(S22)と、 2つの積層型熱交換器用シート(51)を互いの表裏が
    反転した状態で組み付けて最中合わせする工程(S2
    3)と、 1台の成形機(166)でコルゲートフィン(53)を
    製造する工程(S24)と、 コルゲートフィン(53)を乾燥する工程(S25)
    と、 2つの積層型熱交換器用シート(51)を最中合わせし
    て成る積層型熱交換器用エレメント(52)間にコルゲ
    ートフィン(53)を配し、所定数の積層型熱交換器用
    エレメント(52)とコルゲートフィン(53)とを仮
    組みする工程(S26)とを有し、 積層型熱交換器用シート(51)を乾燥する工程(S2
    1)と、積層型熱交換器用シート(51)に粉体フラッ
    クス(F)を塗布する工程(S22)と、2つの積層型
    熱交換器用シート(51)を互いの表裏が反転した状態
    で組み付けて最中合わせする工程(S23)とは、無端
    駆動する搬送コンベヤ(120)に設けたワークホルダ
    (121)に積層型熱交換器用シート(51)を立て掛
    けて行うことを特徴とする積層型熱交換器の仮組方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の積層型熱交換器の仮組方
    法において、 1台の成形機(50)で積層型熱交換器用シート(5
    1)を製造する工程(S20)と積層型熱交換器用シー
    ト(51)を乾燥する工程(S21)との間に、 1台の成形機(50)で供給される積層型熱交換器用シ
    ート(51)の排出側へ積層型熱交換器用シート移送装
    置(60)を、縦方向回転装置(80)により配する工
    程と、 長手方向に排出される積層型熱交換器用シート(51)
    を吸着部材(71)で吸着する工程と、 積層型熱交換器用シート移送装置(60)を、縦方向回
    転装置(80)により縦方向へ回転しながら、横方向回
    転装置(90)により横方向へ回転する工程と、 積層型熱交換器用シート(51)を90゜回転して積層
    型熱交換器用シート(51)の長手方向を搬送コンベヤ
    (120)に設けたワークホルダ(121)のワークホ
    ルダ(121)に受け渡す工程とを有する積層型熱交換
    器用シート(51)の移送方法が介在されていることを
    特徴とする積層型熱交換器の仮組方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の積層型熱交換器の仮組方
    法において、 積層型熱交換器用シート(51)に粉体フラックス
    (F)を塗布する工程(S22)は、 積層型熱交換器用シート(51)を被塗布面(51a、
    51b)が水平方向に向くように保持した後、積層型熱
    交換器用シート(51)の上方から被塗布面(51a、
    51b)に粉体フラックス(F)を噴出すると共に、噴
    出された粉体フラックス(F)の内、被塗布面(51
    a、51b)に非付着の粉体フラックス(F)を積層型
    熱交換器用シート(51)の下方から吸引することを特
    徴とする積層型熱交換器の仮組方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の積層型熱交換器の仮組方
    法において、 2つの積層型熱交換器用シート(51)を互いの表裏が
    反転した状態で組み付けて最中合わせする工程(S2
    3)は、 先の積層型熱交換器用シート(51A)と次の積層型熱
    交換器用シート(51B)とをワークホルダ(121)
    に保持させ同一搬送路(125)を交互に連続して搬送
    すると共に、先の積層型熱交換器用シート(51A)が
    所定の位置に到達した時に、先の積層型熱交換器用シー
    ト(51A)の搬送を一時停止し、ワークホルダ(12
    1)に保持されている先の積層型熱交換器用シート(5
    1A)をワークホルダ(121)から取り外し搬送路
    (125)から退避させ、先の積層型熱交換器用シート
    (51A)の表裏を反転した後、次の積層型熱交換器用
    シート(51B)の搬送の開始により先の積層型熱交換
    器用シート(51A)の直後に搬送されてくる次の積層
    型熱交換器用シート(510B)が所定の位置に到達し
    た時に、次の積層型熱交換器用シート(51B)の搬送
    を一時停止し、先の積層型熱交換器用シート(51A)
    を次の積層型熱交換器用シート(51B)が保持されて
    いるワークホルダ(121)に保持させて、先の積層型
    熱交換器用シート(51A)と次の積層型熱交換器用シ
    ート(51B)とを組み付けることを特徴とする積層型
    熱交換器の仮組方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の積層型熱交換器の仮組方
    法において、 2つの積層型熱交換器用シート(51)を最中合わせし
    て成る積層型熱交換器用エレメント(52)間にコルゲ
    ートフィン(53)を配し、所定数の積層型熱交換器用
    エレメント(52)とコルゲートフィン(53)とを仮
    組みする工程(S26)に際し、 上下左右方向へ移動する可動装置(H)に回転自在に取
    り付けられたコルゲートフィン組付用ハンド(170)
    を、カム板(D、E)により水平状態に保持した後、コ
    ルゲートフィン組付用ハンド(H)にコルゲートフィン
    (53)を挿入する工程と、 コルゲートフィン(53)を把持したコルゲートフィン
    組付用ハンド(170)を可動装置(H)により上方に
    回転しながら、一対の回動部材(185、185)をカ
    ム板(D、E)と離反し、引っ張りばね(177)によ
    る引っ張り力により一対のフィン押さえ部材(174、
    174)を各フィン受け部材(171、171)と近接
    する方向へ回動してコルゲートフィン(53)に圧接し
    挿入されたコルゲートフィン(53)を把持する工程
    と、 コルゲートフィン(53)を把持したコルゲートフィン
    組付用ハンド(170)を可動装置(H)により垂直状
    態に立ち上げ、把持したコルゲートフィン(53)を垂
    直状態にして組付装置(190)へ移動する工程と、 垂直状態にされたコルゲートフィン(53)を組付装置
    (190)へコルゲートフィン(53)を受け渡す工程
    と、 組付装置(190)へコルゲートフィン(53)を受け
    渡した後、可動装置(H)によりコルゲートフィン組付
    用ハンド(170)を垂直方向に降下しコルゲートフィ
    ン(53)をコルゲートフィン組付用ハンド(H)から
    抜き取る工程と、 コルゲートフィン(53)を抜き取ったコルゲートフィ
    ン組付用ハンド(170)を可動装置(H)により移動
    されると共にカム板(D、E)により回転されながら水
    平状態へ戻し、コルゲートフィン(53)の挿入工程へ
    戻す工程とを有するコルゲートフィン組付用ハンド(1
    70)を用いたコルゲートフィン(53)の搬送方法に
    より、コルゲートフィン(53)を搬送することを特徴
    とする積層型熱交換器の仮組方法。
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