JP3487723B2 - インタフェース回路及び信号伝送方法 - Google Patents

インタフェース回路及び信号伝送方法

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JP3487723B2 JP24732096A JP24732096A JP3487723B2 JP 3487723 B2 JP3487723 B2 JP 3487723B2 JP 24732096 A JP24732096 A JP 24732096A JP 24732096 A JP24732096 A JP 24732096A JP 3487723 B2 JP3487723 B2 JP 3487723B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路間
における2値信号の送受信インタフェース回路及び信号
伝送方法に関し、例えば、CMOS技術により製造され
る半導体集積回路装置において、2値論理信号を送受信
するインタフェース回路及び信号伝送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】1つのチップに集積可能な回路規模が有
限であることや機能によっては異なる回路で実現したほ
うが有利であるなどの理由からシステムは複数個のチッ
プによって形成される。これらチップ間のインターフェ
ースは、チップ内とは異なった信号レベルが用いられる
ことになる。代表的なインターフェイスレベルには、T
TL、CMOS及びECL(Emitter Coupled Logic)
インターフェースレベルがある。また、CMOSの電源
電圧仕様にもTTL又はLVTTL規格に準拠した電源
電圧5V仕様と電源電圧3.3V仕様とが使用される。
【0003】近年、CMOS半導体集積回路間における
2値信号の送受信速度の高速化に伴い、従来使用されて
きた、公知のTTL若しくはCMOSレベルでの信号送
受信が困難になっている。この理由は、高速信号伝送は
伝送線路端でのインピーダンス整合を行わないと難しい
こと、TTL及びCMOSレベルにおける送信回路の出
力振幅はそれぞれ1.6V以上及び、約3.3Vと大き
いため、消費電力性能に不利であること、また、スイッ
チング雑音、電源・GND変動等の影響により複数の半
導体集積回路(以下、ICという)を実装するプリント
基板(例えば、CPUボード等)の設計が著しく困難に
なるためである。
【0004】この問題については、例えば、「日経エレ
クトロニクスNo.556、110〜113頁」(19
92年6月8日号)に詳細に記載されている。
【0005】これらの問題を回避するために、伝送線路
のインピーダンス整合を行いかつ上記のTTL及びCM
OSレベルより信号振幅を小さくして高速な信号伝送を
実現する小振幅インタフェース回路が何種類か提案され
ている。そのうちの代表的なCMOS小振幅インタフェ
ース回路に、プッシュ・プル型CMOS小振幅インタフ
ェース回路のCTT(Center Tap Terminated)があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のCMOS小振幅インタフェース回路にあって
は、上記回路構成を採らない単純なCMOS、TTLレ
ベルの信号伝送に比べて高速な信号伝送が可能になるも
のの、以下のような問題点があった。
【0007】すなわち、伝送線路の受信端をICの電源
電位よりも低い終端電位に終端しているために、信号伝
送時には定常的にドライバ回路の出力端子から終端電位
に出力電流が流れて、DC電力を消費してしまう。しか
も、このDC消費電力は、インタフェース回路全体の消
費電力に対して大きな比率を占めている。
【0008】本発明は、ドライバ回路の出力電流を削減
してインタフェース回路全体の消費電力を削減すること
ができ、高速な信号伝送が可能なインタフェース回路及
び信号伝送方法を提供することを目的とする。
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明 に係るインタフェ
ース回路は、半導体集積回路装置間で2値論理信号を送
受信するインタフェース回路において、送信側の半導体
集積回路装置は、送信する論理信号を出力する内部回路
と、内部回路からの論理信号を送信する送信回路とを備
え、送信回路は、スリーステート信号入力端子に接続す
るスリーステート制御回路を備え、定常状態では送信回
路の出力端子をハイインピーダンス状態にして伝送線路
の電位を終端電位と同電位にして、送信回路の出力電流
を流さないようにし、内部回路からスリーステート制御
回路に入力される送信信号の“L”レベルから“H”レ
ベルヘの立ち上がり時に、又は“H”レベルから“L”
レベルへの立ち下がり時には、論理信号レベルの切り替
わり後スリーステート制御回路によって設定された送信
信号の半周期より短い所定の時間のみ終端電位より高い
電位の“H”レベル又は終端電位より低い電位の“L”
レベルの小振幅パルス信号を出力端子から出力して、パ
ルス信号の出力間のみ送信回路の出力電流を流すように
して、パルス信号の出力間以外の定常的な出力電流の出
力を禁止し、受信側の半導体集積回路装置は、送信され
た論理信号を受信する受信回路を備え、受信回路は、基
準電位入力端子に供給された基準電位との比較により受
信信号の論理レベルを判定する差動アンプと、差動アン
プの基準電位入力端子に接続され、“H”レベルのパル
ス信号の電位と終端電位、該終端電位と“L”レベルの
パルス信号の電位の間の2種類の基準電位を受信状態に
応じて供給する基準電位制御回路とを備え、“H”レベ
ルのパルス信号を受信した後には基準電位を終端電位よ
りも低い電位に変更して、次の“L”レベルのパルス信
号を受信するまでは受信回路の出力信号は“H”レベル
又は“L”レベルの論理値を保持し、“L”レベルのパ
ルス信号を受信した後には基準電位を終端電位よりも高
い電位に変更して、次の“H”レベルのパルス信号を受
信するまでは受信回路の出力信号は“H”レベル又は
“L”レベルの論理値を保持するように構成する。
【0011】また、上記インタフェース回路は、送信回
路が、負荷を駆動するPMOSトランジスタを備え、送
信回路には、半導体集積回路装置に供給される電源と同
電位の第1の電源と、第1の電源よりも低い電位の第2
の電源とを供給し、PMOSトランジスタには第2の電
源を供給し、該PMOSトランジスタ以外の送信回路内
のゲート回路には第1の電源を供給するものであっても
よい。
【0012】また、上記インタフェース回路は、送信回
路が、負荷を駆動するNMOSトランジスタを備え、送
信回路には、半導体集積回路装置に供給される電源と同
電位の第1の電源と、第1の電源よりも低い電位の第2
の電源とを供給し、NMOSトランジスタには第2の電
源を供給し、該NMOSトランジスタ以外の送信回路内
のゲート回路には第1の電源を供給するものであっても
よい。
【0013】また、上記基準電位制御回路は、第1のP
MOSトランジスタ及び第1のNMOSトランジスタか
らなる第1のゲート回路と、第2のPMOSトランジス
タ及び第2のNMOSトランジスタからなる第2のゲー
ト回路と、第2のゲート回路の入力側に設置されたイン
バータ回路と、第1のゲート回路の出力側に接続された
第1の抵抗と、第2のゲート回路の出力側に接続された
第2の抵抗とを備え、所定論理レベルの信号が入力され
る入力端子は、第1のPMOSトランジスタのゲート電
極、第1のNMOSトランジスタのゲート電極及びイン
バータ回路の入力端子に接続し、インバータ回路の出力
端子は、第2のPMOSトランジスタのゲート電極及び
第2のNMOSトランジスタのゲート電極に接続し、第
1のPMOSトランジスタのソース電極は電源に接続
し、該第1のPMOSトランジスタのドレイン電極は第
1の抵抗を介して出力端子に接続し、第1のNMOSト
ランジスタのソース電極はGNDに接続し、該第1のN
MOSトランジスタのドレイン電極は第1の抵抗を介し
て出力端子に接続し、さらに、第2のPMOSトランジ
スタのソース電極は電源に接続し、該第2のPMOSト
ランジスタのドレイン電極は第2の抵抗を介して出力端
子に接続し、第2のNMOSトランジスタのソース電極
はGNDに接続し、該第2のNMOSトランジスタのド
レイン電極は第2の抵抗を介して出力端子に接続し、半
導体集積回路装置に供給される電源により動作するよう
に構成してもよい。
【0014】また、上記インタフェース回路は、伝送線
路のインピーダンス整合を行い、所定論理レベルより信
号振幅を小さくして高速な信号伝送を実現する小振幅イ
ンタフェース回路であってもよく、上記インタフェース
回路は、プッシュプル型のCMOS小振幅インタフェー
ス回路であってもよい。
【0015】また、上記インタフェース回路は、CTT
(Center Tap Terminated)を用いたインタフェース回
路であってもよく、上記インタフェース回路は、半導体
集積回路装置から他の半導体集積回路装置に2値の論理
信号を伝送するポイント・ツー・ポイント形式の信号伝
送を行うものであってもよく、さらに、上記インタフェ
ース回路は、半導体集積回路装置から他の複数の半導体
集積回路装置に2値の論理信号を伝送するポイント・ツ
ー・マルチポイント形式の信号伝送を行うものであって
もよい。
【0016】また、上記インタフェース回路は、半導体
集積回路装置間を所定のバスを介して信号伝送するバス
形式の信号伝送を行うものであってもよく、上記インタ
フェース回路は、CMOS技術により構成された半導体
集積回路装置間の信号伝送を行うものであってよく、さ
らに、上記インタフェース回路は、Bi−CMOS技術
により構成された半導体集積回路装置を含む半導体集積
回路装置間の信号伝送を行うものであってもよい。
【0017】
【0018】また、本発明に係る信号伝送方法は、半導
体集積回路装置間で2値論理信号を送受信する信号伝送
方法であって、送信側では、定常状態時には、内部回路
からの論理信号を送信する送信回路の出力端子をスリー
ステート制御回路によりハイインピーダンス状態にして
伝送線路の電位を終端電位と同電位にして、送信回路の
出力電流を流さないようにし、内部回路からスリーステ
ート制御回路に入力される送信信号の“L”レベルから
“H”レベルヘの立ち上がり時に、又は“H”レベルか
ら“L”レベルへの立ち下がり時には、論理信号レベル
の切り替わり後スリーステート制御回路によって設定さ
れた送信信号の半周期より短い所定の時間のみ終端電位
より高い電位の“H”レベル又は終端電位より低い電位
の“L”レベルの小振幅パルス信号を出力端子から出力
して、パルス信号の出力間のみ送信回路の出力電流を流
すようにして、パルス信号の出力間以外の定常的な出力
電流の出力を禁止し、受信側では、“H”レベルのパル
ス信号を受信した後には基準電位を終端電位よりも低い
電位に変更して、次の“L”レベルのパルス信号を受信
するまでは受信回路の出力信号は“H”レベル又は
“L”レベルの論理値を保持し、“L”レベルのパルス
信号を受信した後には基準電位を終端電位よりも高い電
位に変更して、次の“H”レベルのパルス信号を受信す
るまでは受信回路の出力信号は“H”レベル又は“L”
レベルの論理値を保持する。
【0019】上記信号伝送方法は、伝送線路のインピー
ダンス整合を行い、所定論理レベルより信号振幅を小さ
くして高速な信号伝送を行うようにしてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明に係るインタフェース回路
及び信号伝送方法は、CMOS技術により製造される半
導体集積回路装置において、2値論理信号を送受信する
インタフェース回路に適用することができる。
【0021】図1は本発明の第1の実施形態に係るイン
タフェース回路の構成を示す回路図であり、伝送線路T
21に接続されたIC21(半導体集積回路装置)とI
C22(半導体集積回路装置)において、IC22から
IC21に2値の論理信号を伝送するインタフェース回
路である。
【0022】図1において、インタフェース回路20
は、抵抗R21により一端を終端電位Vtに終端されプ
リント基板に形成された伝送線路T21と、伝送線路T
21の終端抵抗R21により終端されている一端に接続
されたIC21内の受信回路C21と、終端抵抗R21
により終端されていない他端に接続されたIC22内の
送信回路C23とから構成されている。
【0023】上記伝送線路T21は、例えばプリント回
路基板のマイクロストリップ線をモデル化して形成した
ものである。伝送線路T21の一端は、伝送線路T21
の特性インピーダンスと等しいインピーダンスを有する
終端抵抗R21を通じてIC21,IC22の電源電位
よりも低い電位の終端電位Vtに終端されており、その
伝送線路T21の終端電位Vtに終端されている側の端
には、IC21内に形成された受信回路C21の入力端
子21が接続されている。また、伝送線路T21の終端
されていない側の他端には、IC22内に形成された送
信回路C23の出力端子22が接続されている。例え
ば、CTTでは、IC21,IC22の電源電位が3.
3V、伝送線路T21の特性インピーダンスが50Ωの
場合には、終端抵抗Rt=50Ω、終端電位Vt=1.
5Vに設定する。
【0024】上記IC22は、送信回路C23と、送信
回路C23に所定の論理信号を供給する内部論理回路C
24(内部回路)とから構成され、送信回路C23は、
IC22中の内部論理回路C24からCMOS論理レベ
ルの送信信号が入力される入力端子23と、スリーステ
ート制御回路C28と、送信信号を出力する出力端子2
2と、CΜOSインバータ回路C25と、CMOSNA
ND回路C26と、CMOSNOR回路C27と、Nチ
ャネル型MOSFET(以下、NMOSトランジスタと
いう)N21と、Pチャネル型MOSFET(以下、P
MOSトランジスタという)P21とから構成される。
【0025】すなわち、本実施形態に係るIC22の送
信回路C23では、単に内部回路C24からスリーステ
ート制御信号入力端子24にCMOS論理レベルのスリ
ーステート制御信号が入力されるのではなく、スリース
テート制御回路C28がスリーステート制御信号入力端
子24に接続される構成となっている。
【0026】CMOS論理レベルの送信信号が入力され
る入力端子24は、スリーステート制御回路C28の入
力端子とNOR回路C27の第1の入力端子とNAND
回路C26の第1の入力端子に接続され、スリーステー
ト制御回路C28の出力端子は、スリーステート制御信
号入力端子24に接続されている。
【0027】スリーステート制御信号入力端子24は、
NAND回路C26の第2の入力端子とインバータ回路
C25の入力端子に接続され、インバータ回路C25の
出力端子は、NOR回路C27の第2の入力端子に接続
される。また、NOR回路C27の出力端子25は、N
MOSトランジスタN21のゲート電極(以下、単にゲ
ートという)に接続され、NAND回路C26の出力端
子26はPMOSトランジスタP21のゲートに接続さ
れる。
【0028】また、NMOSトランジスタN21のソー
ス電極(以下、単にソースという)はGNDに、そのド
レイン電極(以下、単にドレインという)は出力端子2
2に接続され、PMOSトランジスタP21のソースは
IC22の電源電位Vddに、そのドレインは出力端子
22に接続されている。
【0029】なお、上記スリーステート制御回路C28
の具体的な回路構成については図2で後述する。
【0030】一方、上記受信回路C21は、基準電位制
御回路C29と、伝送線路T21を伝搬してくる信号の
入力端子21と、基準電位制御回路C29からの基準電
位と信号入力端子21からの電位を比較・増幅し、IC
21中の内部回路C22に接続する出力端子28にCM
OS論理レベルの信号を出力する差動型増幅回路(以
下、差動アンプという)A21により構成される。
【0031】上記受信回路C21の入力端子21は、差
動アンプA21の第1の入力端子に接続され、基準電位
入力端子27は差動アンプA21の第2の入力端子に接
続される。差動アンプA21の出力端子は、受信回路C
21の出力端子28に接続され、出力端子28は内部論
理回路C22の入力端子と、基準電位制御回路C29の
入力端子に接続されている。基準電位制御回路C29の
出力端子は基準電位入力端子27に接続される。
【0032】なお、上記差動アンプA21の具体的な回
路構成については図3で、上記基準電位制御回路C29
の具体的な回路構成については図4でそれぞれ後述す
る。
【0033】図2は上記スリーステート制御回路C28
の構成の一例を示す回路図である。
【0034】図2において、スリーステート制御回路C
28は、第1の入力端子に入力される信号と第2の入力
端子に入力される信号との排他的論理和を行うXOR回
路C51と、XOR回路C51の第2の入力端子に入力
される信号を遅延させるバッファからなる可変遅延素子
C52とにより構成される。
【0035】スリーステート制御回路C28の入力端子
51は、XOR回路C51の第1の入力端子と可変遅延
素子C52の入力端子に接続され、可変遅延素子C52
の出力端子52はXOR回路C51の第2の入力端子に
接続される。XOR回路C51の出力端子は、スリース
テート制御回路の出力端子53に接続される。
【0036】図3は上記差動アンプA21の構成を示す
回路図である。なお、受信回路C21については、この
差動アンプA21の構成に限らず種々の構成が可能であ
る。
【0037】図3において、31は入力端子、32は基
準電位入力端子、33はCMOS論理レベルの出力端
子、P31,P32,P33,P34はPMOSトラン
ジスタ、N31,N32,N33はNMOSトランジス
タである。
【0038】上記PMOSトランジスタP31,P3
2,P33及びNMOSトランジスタN31,N32
は、全体として差動段を構成し、PMOSトランジスタ
P34及びNMOSトランジスタN33は、全体として
出力段を構成する。
【0039】図4は上記基準電位制御回路C29の構成
の一例を示す構成図であり、図5は上記基準電位制御回
路C29を構成するセレクタ回路の回路図である。
【0040】図4において、基準電位制御回路C29
は、セレクタ回路C71及び、セレクタ回路C71の入
力端子71、第1の電位供給端子72、第2の電位供給
端子73、出力端子74から構成される。
【0041】上記入力端子71は、受信回路C21の出
力端子28に接続され、CMOS論理レベル信号が入力
される。第1の電位供給端子72及び第2の電位供給端
子73には、“H”レベルの基準電位、“L”レベルの
基準電位のいずれかが供給される。また、出力端子74
は、基準電位入力端子27に接続される。
【0042】上記セレクタ回路C71は、入力端子71
に入力されるCMOS論理信号に基づいて、“H”レベ
ルの基準電位または“L”レベルの基準電位を出力す
る。
【0043】例えば、第1の電位供給端子72に1.6
V、第2の電位供給端子73に1.4Vの電位を供給し
て、入力端子71にCMOS論理信号の“L”レベルが
入力された時には出力端子74に第1の電位供給端子7
2に供給されている1.6V電位が出力され、入力端子
71にCMOS論理信号の“H”レベルが入力された時
には出力端子74に第2の電位供給端子73に供給され
ている1.4V電位を出力されるように設計することが
できる。
【0044】図5はセレクタ回路C71の構成の一例を
示す回路図であり、この図において、セレクタ回路C7
1は、入力端子81、第1の電位供給端子82、第2の
電位供給端子83、インバータ回路C81、NMOSト
ランジスタN81,N82から構成される。このセレク
タ回路C71について、図5の構成例以外の回路構成も
可能である。
【0045】ここで、図4及び図5に示す構成例の基準
電位制御回路C28は、DC電流が流れないため消費電
力が小さい特長を有するが、第1の電位供給端子72、
第2の電位供給端子73に供給する電位をICの外部か
ら供給する、あるいはIC内部で生成する必要がある。
【0046】以下、上述のように構成されたインタフェ
ース回路20の動作を説明する。
【0047】本実施形態に係るインタフェース回路20
は、伝送線路T21に接続されたIC22からIC21
へ2値信号を伝送するインタフェース回路である。
【0048】IC21とIC22は3.3V電源で動作
し、伝送線路T21の特性インピーダンスは50Ωであ
り、終端電位Vt=1.5V、送信回路C23のNMO
SトランジスタN21のオン状態での出力抵抗(以下、
オン抵抗という)値が100Ω、PMOSトランジスタ
P21のオン抵抗値が130Ωに設定されている場合の
送信回路C23と受信回路21ならびにインタフェース
回路全体の回路動作について説明する。
【0049】A.送信回路C23の動作説明 (a)スリーステート制御回路C28の動作 まず、送信回路C23内のスリーステート制御回路C2
8の機能と動作について説明する。
【0050】図6は送信回路C23の動作を示すタイミ
ングチャートであり、入力端子23、スリーステート信
号入力端子24、NOR回路C27の出力端子25、N
AND回路C26の出力端子26、出力端子22の各信
号波形が示されている。図6中、(1)〜(8)は動作状態の
説明のためのタイミングである。
【0051】スリーステート制御回路C28は、入力端
子23に入力されるCMOS論理レベルの2値信号に基
づいて、スリーステート信号入力端子24にCMOS論
理レベルの2値信号を出力する。
【0052】入力端子23の信号が“L”レベルから
“H”レベルに変化した時、スリーステート制御信号入
力端子24には所定の一定時間だけ“H”レベルが出力
され、所定の一定時間後には“L”レベルに戻る。ま
た、入力端子23の信号が“H”レベルから“L”レベ
ルに変化した時、スリーステート制御信号入力端子24
には所定の一定時間だけ“H”レベルが出力され、所定
の一定時間後には“L”レベルに戻る。
【0053】ここで、“H”レベルを持続する所定の一
定時間は、入力端子23に入力されるクロック信号の半
周期よりも短時間に設定する必要がある。
【0054】上記スリーステート制御回路C28の具体
的な回路構成は図2に示されており、図2に対応するタ
イミングチャートは図7で示される。
【0055】図7はスリーステート制御回路C28の動
作を示すタイミングチャートであり、図7中には、入力
端子51、遅延素子C52の出力端子52、及び出力端
子53の信号波形を示している。
【0056】図7に示すように、入力端子51の信号が
“L”レベルから“H”レベルに変化するとほとんど同
時にXOR回路C52の第1の入力端子の信号は“L”
レベルから“H”レベルに変化するが、第2の入力端子
の信号は、遅延素子C52で設定された所定の遅延時間
後に“L”レベルから“H”レベルに変化する。この遅
延時間だけ出力端子53には“H”レベルが出力され
る。
【0057】また、入力端子51の信号が“H”レベル
から“L”レベルに変化するとほとんど同時にXOR回
路C52の第1の入力端子の信号は“H”レベルから
“L”レベルに変化するが、第2の入力端子の信号は、
遅延素子C52で設定された所定の遅延時間後に“H”
レベルから“L”レベルに変化する。この遅延時間だけ
出力端子53には“H”レベルが出力される。
【0058】(b)“H”レベル信号の伝送動作原理 次に、IC22からIC21に“H”レベル信号を伝送
する場合の送信回路C23の動作を、図6に示すタイミ
ングチャートを用いて説明する。
【0059】図6中には、送信回路C23の入力端子2
3と、スリーステート信号入力端子24と、NOR回路
C27の出力端子25と、NAND回路C26の出力端
子26と、送信回路C23の出力端子22の信号波形が
示されている。
【0060】図6中の(1),(2),(3),(4)は、以下に述
べる(1),(2),(3),(4)の動作タイミングにそれぞれ対
応している。
【0061】(1)の時、内部回路C24からCMOS論
理レベルの“H”レベル信号が入力端子23に入力され
ると、入力端子23の電位は“L”レベルから“H”レ
ベルに立ち上がる。この時、入力端子23に接続されて
いるスリーステート制御回路C28の入力端子と、NA
ND回路C27の第1の入力端子と、NOR回路C26
の第1の入力端子の電位が“H”レベルに立ち上がる。
【0062】(2)の期間では、スリーステート制御回路
C28の入力端子の電位が“H”レベルに立ち上がった
後にスリーステート制御回路C28はあらかじめ設定さ
れている所定の時間だけスリーステート制御信号入力端
子24に“H”レベル信号を出力する。
【0063】スリーステート制御信号入力端子24が
“H”レベルを持続している間はNAND回路C26の
出力端子26は“L”レベルを出力し、PMOSトラン
ジスタP21はオンする。
【0064】一方、NOR回路C27の出力端子25は
この間も“L”レベルを出力しているのでNMOSトラ
ンジスタN21はオフしている。PMOSトランジスタ
P21がオンし、NMOSトランジスタN21がオフし
ているので、出力端子22は電位2.0Vの“H”レベ
ル信号を出力する。短時間だけ電位2.0Vの“H”レ
ベル信号を出力して、パルス状の波形を伝送する。電位
2.0Vの“H”レベル信号を出力している間は、出力
端子22からは10mAの電流が流れ出る。
【0065】(3)の時、入力端子23に“H”レベル信
号が入力されてから所定の一定時間が過ぎ、スリーステ
ート制御信号入力端子24は“L”レベルに立ち下が
る。すると、NAND回路C26の出力端子26は
“H”レベルに立ち上がり、PMOSトランジスタP2
1はオフする。出力端子22はハイインピーダンス状態
(以下、“Z”状態という)になり、出力端子22の電
位はVtt=1.5Vになる。“Z”状態であるから、
出力端子22には電流は流れなくなる。
【0066】(4)の期間では、スリーステート制御信号
入力端子24が“L”レベルに立ち下がった後は、入力
端子23に“L”レベル信号が入力されるまで、出力端
子22は“Z”状態にある。
【0067】(c)“L”レベル信号の伝送動作原理 次に、IC22からIC21に“L”レベル信号を伝送
する時の送信回路C23の動作を、図6に示すタイミン
グチャートを用いて説明する。
【0068】図6中の(5),(6),(7),(8)は、以下に述
べる(5),(6),(7),(8)の動作タイミングにそれぞれ対
応している。
【0069】(5)の時、内部回路C24からCMOS論
理レベルの“L”レベル信号が入力端子23に入力され
ると、入力端子23の電位は“H”レベルから“L”レ
ベルに立ち下がる。この時、入力端子23に接続されて
いるスリーステート制御回路C28の入力端子と、NA
ND回路C27の第1の入力端子と、NOR回路C26
の第1の入力端子の電位が“L”レベルに立ち下がる。
【0070】(6)の期間では、スリーステート制御回路
C28の入力端子の電位が“L”レベルに立ち下がった
後にスリーステート制御回路C28は、あらかじめ設定
されている所定の時間だけ、スリーステート制御信号入
力端子24に“H”レベル信号を出力する。スリーステ
ート制御信号入力端子24が“H”レベルを持続してい
る間はNOR回路C27の出力端子25は“H”レベル
を出力し、NMOSトランジスタN21はオンする。
【0071】一方、NAND回路C26の出力端子26
はこの間も“H”レベルを出力しているのでPMOSト
ランジスタP21はオフしている。PMOSトランジス
タP21がオフし、NMOSトランジスタN21がオン
しているので、出力端子22は電位1.0Vの“L”レ
ベル信号を出力する。短時間だけ電位1.0Vの“L”
レベル信号を出力して、パルス状の波形を伝送する。
【0072】電位1.0Vの“L”レベル信号を出力し
ている間は、出力端子22には10mAの電流が流れ込
む。
【0073】(7)の時、入力端子23に“L”レベル信
号が入力されてから所定の一定時間が過ぎ、スリーステ
ート制御信号入力端子24は“L”レベルに立ち下が
る。すると、NOR回路C27の出力端子25は“L”
レベルに立ち下がり、NMOSトランジスタN21はオ
フする。出力端子22は“Z”状態になり、出力端子2
2の電位はVtt=1.5Vになる。“Z”状態なの
で、出力端子22には電流は流れなくなる。
【0074】(8)の期間では、スリーステート制御信号
入力端子24が“L”レベルに立ち下がった後は、入力
端子23に“H”レベル信号が入力されるまで、出力端
子22は“Z”状態にある。
【0075】(d)送信回路C23の動作のまとめ 以上、送信回路C23の動作をまとめると、IC22か
らIC21に“H”レベル信号を伝送するときには、送
信回路C23はVttよりも高くVddよりも低い電位
の“H”レベル信号のパルスを発生しIC21に伝送す
る。IC22からIC21に“L”レベル信号を伝送す
るときには、送信回路C23はGNDよりも高くVtt
よりも低い電位の“L”レベル信号のパルスを発生しI
C21に伝送する。
【0076】伝送線の受信端は、伝送線路T21の特性
インピーダンスと等しい抵抗R21により終端されてい
るので、伝送線路上の送信部の出力波形に対し歪みの少
ない波形を伝送できることは、前記図13の従来例のイ
ンタフェース回路と同等であり、CMOS若しくはTT
Lレベルでの信号伝送に比較して高速かつ低雑音の信号
伝送が可能である。
【0077】さらに、本実施形態では、送信回路C23
がパルス信号を出力する切り替え時の短時間だけ出力端
子22に出力電流が流れるが、通常は“Z”にしておき
送信回路C23の出力電流を流さない。これにより、上
記効果を維持しながらドライバ回路の出力電流を削減し
てインタフェース回路全体の消費電力を削減することが
できる。
【0078】B.受信回路C21の動作説明 (a)基準電位制御回路C29の機能と動作 まず、受信回路C21内の基準電位制御回路C29の機
能と動作について説明する。
【0079】図8は受信回路C21の動作を示すタイミ
ングチャートであり、入力端子21、基準電位制御回路
C29の出力端子に接続している基準電位入力端子2
7、基準電位制御回路C29の入力端子に接続している
出力端子28の各信号波形が示されている。図8中、
(1)〜(8)は動作状態の説明のためのタイミングである。
【0080】基準電位制御回路C29は、出力端子28
に出力されるCMOS論理レベルの2値信号に基づい
て、基準電位入力端子27に、“H”レベル、“L”レ
ベルの2種類の基準電位を出力する。
【0081】例えば、出力端子28にCMOS論理レベ
ルの“H”レベル信号が出力されると基準電位入力端子
27に“L”レベルの基準電位を出力し、出力端子28
にCMOS論理レベルの“L”レベル信号が出力される
と基準電位入力端子27に“H”レベルの基準電位を出
力する。
【0082】“H”レベルの基準電位は、送信回路C2
3が出力する“H”レベルのパルス信号の電位2.0V
と終端電位Vt=1.5Vの間の電位、例えば、1.6
Vにする必要があり、“L”レベルの基準電位は、送信
回路C23が出力する“L”レベルのパルス信号の電位
1.0Vと終端電位Vt=1.5Vの間の電位、例えば
1.4Vにする必要がある。
【0083】上記観点から構成された基準電位制御回路
C29の具体的な構成は前記図4に示されており、図4
に対応するセレクタ回路C71の回路構成は図5に示さ
れている。
【0084】図4において、基準電位制御回路C29
は、入力端子71に入力されるCMOS論理信号に基づ
いてセレクタ回路C71が、“H”レベルの基準電位ま
たは“L”レベルの基準電位を出力する。
【0085】例えば、第1の電位供給端子72に1.6
V、第2の電位供給端子73に1.4Vの電位を供給し
て、入力端子71にCMOS論理信号の“L”レベルが
入力された時には出力端子74に第1の電位供給端子7
2に供給されている1.6V電位が出力され、入力端子
71にCMOS論理信号の“H”レベルが入力された時
には出力端子74に第2の電位供給端子73に供給され
ている1.4V電位が出力される。
【0086】この基準電位制御回路C29では、DC電
流が流れないため消費電力が小さい利点がある。
【0087】(b)“H”レベル信号の受信動作原理 次に、伝送線路T21を伝搬してきた“H”レベル信号
を受信する時の受信回路C21の動作を、図8に示すタ
イミングチャートを用いて説明する。
【0088】図8中には、入力端子21と基準電位入力
端子27と出力端子28の信号波形が示されており、図
8中の(1),(2),(3),(4)は、以下に述べる(1),(2),
(3),(4)の動作タイミングにそれぞれ対応している。
【0089】いま、受信回路C21は、入力端子21の
電位と基準電位入力端子27の電位を比較して、入力端
子21の電位の方が高いときには出力端子28にCMO
S論理レベルの“H”レベル信号を出力し、入力端子2
1の電位の方が低いときには出力端子28にCMOS論
理レベルの“L”レベル信号を出力するものとする。
【0090】また、基準電位制御回路C29は、上述し
たように、出力端子28にCMOS論理信号の“L”レ
ベルが出力された時には基準電位入力端子27に1.6
Vの基準電位が出力され、出力端子28にCMOS論理
信号の“H”レベルが入力された時には基準電位入力端
子27に1.4Vの基準電位が出力されるように設計さ
れているものとする。
【0091】(1)の時、伝送線路T21から電位2.0
Vの“H”レベルのパルス信号が入力端子21に伝搬さ
れると、入力端子21の電位は1.5Vから2.0Vに
立ち上がる。この時、基準入力端子23には1.6Vが
入力されているので、出力端子28はCMOS論理レベ
ルの“H”レベルに立ち上がる。正確には、受信回路C
21の出力遅延時間後に立ち上がる。
【0092】(2)の期間は、入力端子21には2.0V
電位の“H”レベルパルス信号が入力されている。出力
端子28の電位が“H”レベルに立ち上がった後に、基
準電位入力端子27の電位は1.6Vから1.4Vに立
ち下がる。正確には、基準電位制御回路C29の出力遅
延時間後に立ち下がる。この間、出力端子28は“H”
レベルを持続している。
【0093】(3)の時、“H”レベルのパルス信号の伝
送は終わり、入力端子21は2.0Vから1.5Vに立
ち下がる。この時、基準電位入力端子27には、1.4
Vの基準電位が入力されているので出力端子28には、
変わらず“H”レベルの信号が出力されている。
【0094】このように、“H”レベルのパルス信号が
立ち下がってしまった後にも出力端子28に“H”レベ
ルを持続させるために、入力端子21の電位が1.5V
に立ち下がる前に、基準電位入力端子27の電位は1.
6Vから1.4Vに立ち下げておく必要がある。
【0095】(4)の期間では、入力端子21が1.5V
に立ち下がった後は、その後、入力端子21に1.0V
電位の“L”レベルパルス信号が入力されるまで基準電
位入力端子27は1.4V電位を持続し、出力端子28
は“H”レベルを持続する。
【0096】(c)“L”レベル信号の受信動作原理 次に、伝送線路T21を伝搬してきた“L”レベル信号
を受信する時の受信回路C21の動作を、図8に示すタ
イミングチャートを用いて説明する。
【0097】図8中の(5),(6),(7),(8)は、以下に述
べる(5),(6),(7),(8)の動作タイミングにそれぞれ対
応している。
【0098】(5)の時、伝送線路T21から電位1.0
Vの“L”レベルのパルス信号が入力端子21に伝搬さ
れると、入力端子21の電位は1.5Vから1.0Vに
立ち下がる。この時、基準入力端子27には1.4Vが
入力されているので、出力端子28はCMOS論理レベ
ル“L”に立ち下がる。正確には、受信回路C21の出
力遅延時間後に立ち下がる。
【0099】(6)の期間は、入力端子21には1.0V
電位の“L”レベルのパルス信号が入力されている。出
力端子28の電位が“L”レベルに立ち下がった後に、
基準電位入力端子27の電位は1.4Vから1.6Vに
立ち上がる。正確には、基準電位制御回路C29の出力
遅延時間後に立ち上がる。この間、出力端子28は
“L”レベルを持続している。
【0100】(7)の時、“L”レベルのパルス信号の伝
送は終わり、入力端子21は1.0Vから1.5Vに立
ち上がる。この時、基準電位入力端子27には1.6V
の基準電位が入力されているので出力端子28には、変
わらず“L”レベルの信号が出力されている。
【0101】このように、“L”レベルのパルスが立ち
上がってしまった後にも出力端子28に“L”レベルを
持続させるために、入力端子21の電位が1.5Vに立
ち上がる前に、基準電位入力端子27の電位は1.4V
から1.6Vに立ち上げておく必要がある。
【0102】(8)の期間では、入力端子21が1.5V
に立ち上がった後は、その後、入力端子21に2.0V
電位の“H”レベルパルス信号が入力されるまで、基準
電位入力端子27は1.6V電位を持続し、出力端子2
8は“L”レベルを持続する。
【0103】(d)受信回路C21の動作のまとめ 以上、受信回路C21の動作をまとめると、入力端子2
1に2.0Vの“H”レベルのパルス信号を受信する
と、基準電位を終端電位Vt=1.5Vよりも低い電位
に変更して、パルス信号が1.5Vに立ち下がった後で
も、次に1.0Vの“L”レベルのパルス信号を受信す
るまで、出力端子28は“H”レベル出力を持続する。
【0104】入力端子21に1.0Vの“L”レベルの
パルス信号を受信すると、基準電位を終端電位Vt=
1.5Vよりも高い電位に変更して、パルス信号が1.
5Vに立ち上がった後でも、次に2.0Vの“H”レベ
ルのパルス信号を受信するまで、出力端子28は“L”
レベル出力を持続する。
【0105】本実施形態のインタフェース回路20で
は、受信回路C21は2.0V、1.5V、1.0Vの
3種類の信号レベルを受信する。すなわち、1種類の基
準電位を参照するだけでは“H”レベル、“L”レベル
の識別ができないので、基準電位制御回路C29により
2種類の基準電位を発生し参照させることが必要とな
る。
【0106】図1に示すインタフェース回路20の動作
をシミュレートした結果を、図9に示す。
【0107】図1中のスリーステート制御回路C28に
は図2に示す回路を使用し、差動アンプA21には図3
の回路を使用し、基準電位制御回路C29には図4の回
路を使用し、図4中のセレクタ回路C71には図5の回
路を使用した。また、電源電位Vdd=3.3V、終端
電位Vt=1.2V、伝送線路T21の特性インピーダ
ンスは50Ω、線路長0.8m、伝搬時間6.7ns/
m、送信回路C23中のPMOSトランジスタP21の
オン抵抗は130Ω、NMOSトランジスタN21のオ
ン抵抗は100Ω、スリーステート制御回路C28中の
可変遅延素子C52の遅延時間は約0.8ns、2種類
の基準電位は1.6Vと1.4V、動作周波数156M
Hzという条件でシミュレーションを行った。
【0108】図9(i)には送信回路C23の入力端子
23の信号波形、図9(ii)には出力端子22の信号波
形、図9(iii)には受信回路C21の入力端子21と
基準電位入力端子27の信号波形、図9(iv)には出力
端子28の信号波形、図9(v)には出力端子22に流
れる電流を示している。
【0109】図9(i)に示すCMOS論理レベルの1
56MHzのクロック信号が入力端子23に入力される
と、この信号に基づき出力端子22には、図9(ii)に
示す“H”レベル、“L”レベルのパルス信号が出力さ
れる。
【0110】このパルス信号が伝送線路T21を伝搬し
入力端子21に入力されると、基準電位入力端子の電位
と比較し(図9(iii)参照)、出力端子28には図9
(iv)に示すようなCMOS論理レベルの信号が出力さ
れる。
【0111】このシミュレーション結果から明らかなよ
うに、図9(i)に示す156MHzという高速信号を
IC22から送り、図9(iv)に示すようにIC21で
受信されていることが確認できる。
【0112】また、図9(v)に示すように、出力端子
22には“H”レベルと“L”レベルの切り替え時のみ
に電流が流れ、DC電流は流れていないことが確認でき
る。期待通りの回路動作をすることがシミュレーション
で確認された。
【0113】以上説明したように、第1の実施形態に係
るインタフェース回路20は、送信側のIC22は、送
信する論理信号を出力する内部回路C24と、内部回路
C24からの論理信号を送信する送信回路C23とを備
え、送信回路C23は、スリーステート信号入力端子2
4に接続するスリーステート制御回路C28を備え、定
常状態では送信回路C23の出力端子22を“Z”状態
にして伝送線路T21の電位を終端電位と同電位にし
て、送信回路C23の出力電流を流さないようにし、内
部回路C24からスリーステート制御回路C28に入力
される送信信号の“L”レベルから“H”レベルヘの立
ち上がり時に、又は“H”レベルから“L”レベルへの
立ち下がり時には、論理信号レベルの切り替わり後スリ
ーステート制御回路C28によって設定された送信信号
の半周期より短い所定の時間のみ終端電位より高い電位
の“H”レベル又は終端電位より低い電位の“L”レベ
ルの小振幅パルス信号を出力端子22から出力して、パ
ルス信号の出力間のみ送信回路C23の出力電流を流す
ようにして、パルス信号の出力間以外の定常的な出力電
流の出力を禁止し、受信側のIC21は、送信された論
理信号を受信する受信回路C21を備え、受信回路C2
1は、基準電位入力端子27に供給された基準電位との
比較により受信信号の論理レベルを判定する差動アンプ
A21と、差動アンプA21の基準電位入力端子27に
接続され、“H”レベルのパルス信号の電位と終端電
位、該終端電位と“L”レベルのパルス信号の電位の間
の2種類の基準電位を受信状態に応じて供給する基準電
位制御回路C29とを備え、“H”レベルのパルス信号
を受信した後には基準電位を終端電位よりも低い電位に
変更して、次の“L”レベルのパルス信号を受信するま
では受信回路C21の出力信号は“H”レベル又は
“L”レベルの論理値を保持し、“L”レベルのパルス
信号を受信した後には基準電位を終端電位よりも高い電
位に変更して、次の“H”レベルのパルス信号を受信す
るまでは受信回路の出力信号は“H”レベル又は“L”
レベルの論理値を保持するようにしているので、送信回
路C23における出力電流を削減してインタフェース回
路20全体の消費電力を削減することができ、高速なか
つ確実な信号伝送が可能なインタフェース回路20を実
現することができる。
【0114】すなわち、一般的な従来のプッシュ・プル
型CMOS小振幅インタフェース回路では、伝送線路の
特性インピーダンスと等しいインピーダンスを有する抵
抗により終端されインピーダンス整合されているので、
伝送線路上の送信部の出力波形に対して歪みの少ない波
形を伝送でき、高速かつ低雑音な信号伝送が可能という
特長を有するものの、信号伝送時には定常的にドライバ
回路の出力端子から終端電位に出力電流が流れて、DC
電力を消費してしまっていた。
【0115】これに対して、本実施形態に係るインタフ
ェース回路20は、論理信号レベルの切り替わり後、送
信信号の半周期より短い所定の時間だけ所定論理レベル
のパルス信号を出力し、パルス信号の出力間にだけ送信
回路C23の出力電流を流すようにしているので、従来
回路では定常的に流れていた出力電流を大幅に削減する
ことができ、従来回路の特長であった高速かつ低雑音な
信号伝送は維持しながら大幅な消費電力の削減を図るこ
とができる。
【0116】特に、図2に示すような簡単なスリーステ
ート制御回路C28と基準電位制御回路C29(図3)
を設けるだけで、送信回路C23のDC出力電流を削減
でき、送信回路C23のDC電力を削減することによっ
て送信回路C23の消費電力を大幅に削減できる。
【0117】また、従来回路では、送信回路の非動作時
に送信回路を“Z”状態にしたいときには、スリーステ
ート信号入力端子に、内部回路から制御信号を送らなけ
ればなければならなかったが、本実施形態では、送信回
路C23の非動作時には自動的に“Z”状態になるの
で、スリーステート制御に関する設計を考慮しないです
む。
【0118】図10は本発明の第2の実施形態に係るイ
ンタフェース回路の送信回路の構成を示す回路図であ
る。
【0119】図10に示すインタフェース回路も、前記
第1の実施形態と同様に伝送線路T21に接続されたI
C21とIC92において、IC92からIC21に2
値の論理信号を伝送するインタフェース回路である。な
お、第2の実施形態に係るインタフェース回路では、送
信回路に特徴があり、他の部分の構成は同一である。
【0120】図10において、C93は、IC92の送
信回路であり、送信回路C93は、IC92中の内部論
理回路C24(図示略)からCMOS論理レベルの送信
信号が入力される入力端子93と、スリーステート制御
回路C98と、送信信号を出力する出力端子92と、C
ΜOSインバータ回路C95と、CMOSNAND回路
C96と、CMOSNOR回路C97と、NMOSトラ
ンジスタN91と、PMOSトランジスタP91とから
構成される。
【0121】CMOS論理レベルの送信信号が入力され
る入力端子93は、スリーステート制御回路C98の入
力端子とNOR回路C97の第1の入力端子とNAND
回路C96の第1の入力端子に接続され、スリーステー
ト制御回路C98の出力端子は、スリーステート制御信
号入力端子94に接続されている。
【0122】スリーステート制御信号入力端子94は、
NAND回路C96の第2の入力端子とインバータ回路
C95の入力端子に接続され、インバータ回路C95の
出力端子は、NOR回路C97の第2の入力端子に接続
される。また、NOR回路C97の出力端子95は、N
MOSトランジスタN91のゲートに接続され、NAN
D回路C96の出力端子96はPMOSトランジスタP
91のゲートに接続される。
【0123】また、NMOSトランジスタN91のソー
スはGNDに、そのドレインは出力端子92に接続さ
れ、PMOSトランジスタP91のソースはIC92の
電源電位Vpに、そのドレインは出力端子92に接続さ
れている。
【0124】特に、本実施形態に係る送信回路C93
は、第1の電源Vddよりも低い電位の第2の電源Vp
が供給されていることが、前記図1の送信回路C23と
の違いである。
【0125】すなわち、第1の電源Vddは、送信回路
C93を搭載するICの電源電位と同じ電位の電源であ
り、送信回路C93の入力端子93に接続する内部回路
24(図示略)と送信回路C93中のインバータ回路C
95、NAND回路C96、NOR回路C97、スリー
ステート制御回路C98は第1の電源Vddで動作す
る。PMOSトランジスタP92だけが第2の電源Vp
で動作し、スリーステート制御回路C98は前記図1の
スリーステート制御回路C28と同じ構成の回路を使用
できる。
【0126】また、受信回路も前記図1の受信回路C2
1と同じ構成の回路を使用できる。終端電位Vtは、第
2の電源Vpの電位よりも低い電位にする。
【0127】以下、上述のように構成されたインタフェ
ース回路の動作を説明する。
【0128】前記図1中の送信回路C23の代わりに送
信回路C93を使用する時のインタフェース回路の回路
動作を、例えばVdd=3.3V,Vp=2.0V,V
t=1.0V、伝送線路T21の特性インピーダンスが
50Ω、終端抵抗R21=50Ω、PMOSトランジス
タP91のオン抵抗値が50Ω、NMOSトランジスタ
N91のオン抵抗値が50Ωとする場合で説明する。
【0129】送信回路C93を使用したインタフェース
回路の信号送受信方法の原理は、前記送信回路C23を
使用したインタフェース回路20と同様である。
【0130】送信回路C93から“H”レベルと“L”
レベルのパルス信号を出力する時以外は、送信回路の出
力端子は“Z”状態になり出力電流は流れない。
【0131】送信回路C93から出力される送信信号
は、“Z”状態で1.0V、“H”レベルのパルス信号
は1.5V、“L”レベルのパルス信号は0.5Vの電
位である。“H”レベルのパルス信号を出力している間
は、出力端子92からは10mAの出力電流が流れ出
る。“L”レベルのパルス信号を出力している間は、出
力端子92には10mAの出力電流が流れ込む。また、
この場合、受信回路C21の基準電位制御回路C29
は、“H”レベルのパルス信号の電位1.5Vと終端電
位Vt=1.0Vの間の電位、例えば1.1Vと、
“L”レベルのパルス信号の電位0.5Vと終端電位V
t=1.0Vの間の電位、例えば0.9Vの2種類の電
位を必要とする。
【0132】以上説明したように、第2の実施形態に係
るインタフェース回路は、送信回路C93が、負荷を駆
動するPMOSトランジスタP91を備え、送信回路C
93には、IC92に供給される電源と同電位の第1の
電源Vddと、第1の電源Vddよりも低い電位の第2
の電源Vpとを供給し、PMOSトランジスタP91に
は第2の電源Vpを供給し、PMOSトランジスタP9
1以外の送信回路C93内のゲート回路には第1の電源
Vddを供給しているので、第1の電源電位Vddより
も低電位な第2の電源Vpを使用することにより、送信
回路C93の出力電流による電力消費を削減することが
できる。
【0133】例えば、上述したような条件で回路動作さ
せた場合には、前記第1の実施形態に示した条件で回路
動作させた場合と同様に、出力端子22には10mAの
出力電流が流れ込む(または、流れ出る)ことになる。
この場合、本実施形態では同じ出力電流値であっても、
負荷を駆動するPMOSトランジスタP91に供給され
る第2の電源Vpの電位は第1の電源Vddの電位より
も低いため、消費電力は送信回路C93の方が小さい。
また、内部回路はVdd=3.3V電源で動作するた
め、内部回路の動作速度は低下しない。
【0134】したがって、第1の実施形態の効果に加え
て送信回路C93の出力電流による電力消費をより削減
することができる。
【0135】図11は本発明の第3の実施形態に係るイ
ンタフェース回路の送信回路の構成を示す回路図であ
る。
【0136】図11に示すインタフェース回路も、前記
第2の実施形態と同様に、送信回路C103には、第1
の電源Vddよりも低い電位の第2の電源Vpが供給さ
れている。なお、第3の実施形態に係るインタフェース
回路では、送信回路に特徴があり、他の部分の構成は前
記第1の実施形態と同一である。
【0137】図11において、C103は、IC102
の送信回路であり、送信回路C103は、IC102中
の内部論理回路C24(図示略)からCMOS論理レベ
ルの送信信号が入力される入力端子103と、スリース
テート制御回路C108と、送信信号を出力する出力端
子102と、CΜOSインバータ回路C105と、CM
OSAND回路C106と、CMOSNOR回路C10
7と、NMOSトランジスタN101と、NMOSトラ
ンジスタN102とから構成される。
【0138】CMOS論理レベルの送信信号が入力され
る入力端子104は、スリーステート制御回路C108
の入力端子とNOR回路C107の第1の入力端子とA
ND回路C106の第1の入力端子に接続され、スリー
ステート制御回路C108の出力端子は、スリーステー
ト制御信号入力端子104に接続されている。
【0139】スリーステート制御信号入力端子104
は、AND回路C106の第2の入力端子とインバータ
回路C105の入力端子に接続され、インバータ回路C
105の出力端子は、NOR回路C107の第2の入力
端子に接続される。また、NOR回路C107の出力端
子105は、NMOSトランジスタN101のゲートに
接続され、AND回路C106の出力端子106はNM
OSトランジスタN102のゲートに接続される。
【0140】また、NMOSトランジスタN101のソ
ースはGNDに、そのドレインは出力端子102に接続
され、NMOSトランジスタN102のソースはIC1
02の電源電位Vpに、そのドレインは出力端子102
に接続されている。
【0141】特に、本実施形態に係る送信回路C103
は、図10の送信回路C93のPMOSトランジスタP
91に代わりNMOSトランジスタN102を使用す
る。それに伴い、論理の都合上、送信回路C93中のN
AND回路C96に代えてAND回路C106を使用す
る。その他の構成は、前記図9の送信回路C93同じ回
路構成である。
【0142】以下、上述のように構成されたインタフェ
ース回路の動作を説明する。
【0143】前記図1中の送信回路C23の代わりに送
信回路C103を使用する時のインタフェース回路の回
路動作を、例えばVdd=3.3V,Vp=2.0V,
Vt=1.0V、伝送線路T21の特性インピーダンス
を50Ω、終端抵抗R21=50Ω、NMOSトランジ
スタN101のオン抵抗値を50Ω、NMOSトランジ
スタN102のオン抵抗値を50Ωとする場合で説明す
る。
【0144】送信回路C103を使用したインタフェー
ス回路の信号送受信方法の原理は、前記送信回路C23
を使用したインタフェース回路と同様である。
【0145】送信回路C103から“H”レベルと
“L”レベルのパルス信号を出力する時以外は、送信回
路C103の出力端子は“Z”状態になり出力電流は流
れない。また、第1の電源Vddよりも低い電位の第2
の電源Vpを使用することで、送信回路C21に比べて
低消費電力であるという効果も同様である。
【0146】以上説明したように、第3の実施形態に係
るインタフェース回路は、送信回路C103が、負荷を
駆動するNMOSトランジスタN102を備え、送信回
路C103には、IC102に供給される電源と同電位
の第1の電源Vddと、第1の電源Vddよりも低い電
位の第2の電源Vpとを供給し、NMOSトランジスタ
N102には第2の電源Vpを供給し、NMOSトラン
ジスタN101以外の送信回路C103内のゲート回路
には第1の電源Vddを供給しているので、第2の実施
形態と同様に、送信回路C103の出力電流による電力
消費を削減することができる。
【0147】特に、第3の実施形態に係るインタフェー
ス回路は、上記効果に加えて、ラッチアップ耐性能力の
向上とトランジスタサイズの縮小を図ることができる。
【0148】すなわち、前記図9の送信回路C93は、
PMOSトランジスタP91とNMOSトランジスタN
91を含んで構成されるため、デバイスの構造上どうし
ても寄生サイリスタ構造を有する。この寄生サイリスタ
が何らかの原因でターンオンし、電源−GND間に大電
流が流れる現象が、ラッチアップ現象である。ラッチア
ップ現象が発生すると、デバイスには大電流が流れ続け
て、アルミ配線が溶断されたり、接合が破壊されたりす
ることもある。一方、図11の送信回路C103では、
負荷駆動用トランジスタにPMOSトランジスタを使用
せずにNMOSトランジスタのみを使用しているため、
寄生サイリスタ構造を有さない。このため、ラッチアッ
プ対策として有効である。
【0149】また、NMOSトランジスタを使用してい
るので、トランジスタサイズを小さくできる。
【0150】一般に、PMOSトランジスタよりもNM
OSトランジスタの方が、キャリア移動度が大きく、ま
たしきい値が低いため、同じ出力抵抗値を得ようとした
場合には、NMOSトランジスタの方がゲート幅を小さ
くすることができる。よって、NMOSトランジスタを
使用する方がICの高集積化に有利である。
【0151】図12は本発明の第4の実施形態に係るイ
ンタフェース回路の受信回路の基準電位制御回路の構成
を示す回路図である。
【0152】第4の実施形態に係るインタフェース回路
は、受信回路の基準電位制御回路に特徴があり、他の部
分の構成は同一である。
【0153】図12において、基準電位制御回路C11
1は、CMOS論理レベルの信号が入力される入力端子
111、2種類の電位を出力する出力端子112、第1
のPMOSトランジスタP111、第1のNMOSトラ
ンジスタN111、第2のPMOSトランジスタP11
2、第2のNMOSトランジスタN112、第1の抵抗
R111と、第2の抵抗R112、及びCMOSインバ
ータ回路C112から構成される。
【0154】上記第1のPMOSトランジスタP111
及び第1のNMOSトランジスタN111は全体として
第1のゲート回路G111を構成し、上記第2のPMO
SトランジスタP112及び第2のNMOSトランジス
タN112は全体として第2のゲート回路G112を構
成する。
【0155】上記入力端子111は、第1のPMOSト
ランジスタP111のゲートと第1のNMOSトランジ
スタN111のゲートとインバータ回路C112の入力
端子に接続し、インバータ回路C112の出力端子は第
2のPMOSトランジスタP112のゲートと第2のN
MOSトランジスタN112のゲートに接続している。
【0156】上記第1のPMOSトランジスタP111
のソースは電源Vddに接続し、ドレインは第1の抵抗
R111を介して出力端子112に接続している。ま
た、第1のNMOSトランジスタN111のソースはG
NDに接続し、ドレインは前述の第1の抵抗R111を
介して出力端子112に接続している。第2のPMOS
トランジスタP12のソースは電源Vddに接続し、ド
レインは第2の抵抗R12を介して出力端子112に接
続している。第2のNMOSトランジスタN112のソ
ースはGNDに接続し、ドレインは前述の第2の抵抗R
112を介して出力端子112に接続している。
【0157】以下、上述のように構成されたインタフェ
ース回路の動作を説明する。
【0158】上記基準電位制御回路C111は、前記図
4に示す基準電位制御回路と同様の機能を有する。すな
わち、基準電位制御回路C111は、入力端子111に
入力されるCMOS論理レベルの2値信号に基づいて、
基準電位入力端子112に、“H”レベル、“L”レベ
ルの2種類の基準電位を出力する。例えば、入力端子1
11にCMOS論理レベルの“H”レベル信号が出力さ
れると基準電位入力端子112に“L”レベルの基準電
位を出力し、入力端子111にCMOS論理レベルの
“L”レベル信号が出力されると基準電位入力端子11
2に“H”レベルの基準電位を出力する。
【0159】出力する2種類の基準電位は、電源Vdd
の電位、第1の抵抗R111の抵抗値、第2の抵抗R1
12の抵抗値、第1のPMOSトランジスタP111、
第1のNMOSトランジスタN111、第2のPMOS
トランジスタP112、第2のNMOSトランジスタN
112のオン抵抗値により任意に設定できる。
【0160】例えば、電源Vddの電位がICの通常の
電源と同電位な3.3V、第1の抵抗R111の抵抗値
が500Ω、第2の抵抗R112の抵抗値が500Ω、
第1のPMOSトランジスタP11のオン抵抗値が35
0Ω、第1のNMOSトランジスタN111のオン抵抗
値が200Ω、第2のPMOSトランジスタP112の
オン抵抗値が450Ω、第2のNMOSトランジスタN
112のオン抵抗値が300Ωの場合の回路動作を説明
する。
【0161】入力端子111にCMOS論理レベルの
“H”レベル信号(3.3V電位)が入力されている時
には、第1のPMOSトランジスタP111がオフ状
態、第1のNMOSトランジスタN111がオン状態、
第2のPMOSトランジスタP112がオン状態、第2
のNMOSトランジスタN112がオフ状態になり、出
力端子112の電位は第1のNMOSトランジスタN1
11のオン抵抗値と第1の抵抗R111の抵抗値と第2
の抵抗R112の抵抗値と、第2のPMOSトランジス
タP112のオン抵抗値の比により決まる。この場合に
は、出力端子112の電位は1.4Vになる。
【0162】一方、入力端子111にCMOS論理レベ
ルの“L”レベル信号(0V電位)が入力されている時
には、第1のPMOSトランジスタP111がオン状
態、第1のNMOSトランジスタN111がオフ状態、
第2のPMOSトランジスタP112がオフ状態、第2
のNMOSトランジスタN112がオン状態になり、出
力端子112の電位は第1のPMOSトランジスタP1
11のオン抵抗値と第1の抵抗R111の抵抗値と第2
の抵抗R112の抵抗値と、第2のNMOSトランジス
タN112のオン抵抗値の比により決まる。この場合に
は出力端子112の電位は1.6Vになる。
【0163】以上説明したように、第4の実施形態に係
るインタフェース回路は、基準電位制御回路C111
が、第1のPMOSトランジスタP111及び第1のN
MOSトランジスタN111からなる第1のゲート回路
G111と、第2のPMOSトランジスタP112及び
第2のNMOSトランジスタN112からなる第2のゲ
ート回路G112と、第2のゲート回路G112の入力
側に設置されたインバータ回路C112と、第1のゲー
ト回路G111の出力側に接続された第1の抵抗R11
1と、第2のゲート回路G112の出力側に接続された
第2の抵抗R112とを備え、CMOS論理レベルの信
号が入力される入力端子111は、第1のPMOSトラ
ンジスタP111のゲート、第1のNMOSトランジス
タN111のゲート及びインバータ回路C112の入力
端子に接続し、インバータ回路C112の出力端子は、
第2のPMOSトランジスタP112のゲート及び第2
のNMOSトランジスタN112のゲートに接続し、第
1のPMOSトランジスタP111のソース電極は電源
Vddに接続し、第1のPMOSトランジスタP111
のドレインは第1の抵抗を介して出力端子に接続し、第
1のNMOSトランジスタN111のソースはGNDに
接続し、第1のNMOSトランジスタN111のドレイ
ンは第1の抵抗R111を介して出力端子112に接続
し、さらに、第2のPMOSトランジスタP112のソ
ースは電源Vddに接続し、第2のPMOSトランジス
タP112のドレインは第2の抵抗R112を介して出
力端子112に接続し、第2のNMOSトランジスタN
112のソースはGNDに接続し、第2のNMOSトラ
ンジスタN112のドレインは第2の抵抗R112を介
して出力端子112に接続し、この基準電位制御回路C
111はIC21に供給される電源Vddにより動作す
るように構成したので、基準電位制御回路C111が、
外部供給電位を必要としないため、前記図4に示す基準
電位制御回路C70のように外部から2種類の基準電位
を供給する必要がない。このため、ICのピン数増加、
ICの設計の複雑化、ボード上に基準電位発生回路の追
加等がなくなって設計が簡便になり、経済的にも有利で
ある。
【0164】ところで、上記基準電位制御回路C111
では、電源VddとGND間にDC電流が流れるためD
C電力を消費する。例えば、上述のような条件で設計し
た場合には約2mAの直流電流が流れる。しかし、この
直流電流があったとしても、その電流値は送信回路の出
力電流に比べると小さい電流値であり、送信回路のDC
出力電流を削減する効果の方がはるかに大きい。
【0165】したがって、本実施形態にあっては、IC
のピン数増加、ICの設計の複雑化等の設計の複雑化を
招くことなく、十分に送信回路のDC出力電流を削減で
き、送信回路の消費電力を大幅に削減できる。
【0166】ここで、上記各実施形態に係るインタフェ
ース回路は、さらに以下のような様々な利用形態に適用
することができる。
【0167】例えば、上記各実施形態に係るインタフェ
ース回路を、CTT以外のプッシュプル型小型振幅イン
ターフェース回路にも応用することができる。
【0168】従来例として、図13に示したように代表
的なプッシュプル型CMOS小振幅インターフェース回
路であるCTTを挙げているが、CTT以外にも各種の
プッシュプル型CMOS小振幅インターフェース回路が
ある。何れのプッシュプル型CMOS小振幅インターフ
ェース回路にあっても、送信回路の出力電流によって消
費されるDC電流が大きいという点が共通な問題点とな
っていた。本インターフェース回路は、どのようなイン
ターフェース回路にも適用することができ、CTT以外
のプッシュプル型CMOS小振幅インターフェース回路
に適用しても、DC電力削減の効果を得ることができ
る。
【0169】また、上記各実施形態に係るインタフェー
ス回路は、図1に示したようなIC22からIC21に
2値の論理信号を伝送するポイント・ツー・ポイント形
式の信号伝送のみでなく、ポイント・ツー・マルチポイ
ント形式の信号伝送や、バス形式での信号伝送にも適用
可能である。
【0170】また、上記各実施形態に係るインタフェー
ス回路は、CMOS技術によるIC間の信号伝達のみな
らず、Bi−CMOS技術によるICを含んだ信号伝
送、及びBi−CMOS LISにも適用可能である。
【0171】また、上記各実施形態に係るインタフェー
ス回路における伝送信号の“H”レベルのパルス信号の
電位、“L”レベルのパルス信号の電位、2種類の基準
電位の設定は用途にあわせて任意に設定することができ
る。以下、具体的に例示して説明する。
【0172】例えば、前記図1のインタフェース回路2
0において、終端電位Vtの電位、PMOSトランジス
タP21のオン抵抗値、NMOSトランジスタN21の
オン抵抗値を変えることにより、伝送信号の“H”レベ
ルのパルス信号の電位、“L”レベルパルス信号の電位
を設定できる。
【0173】第1の実施形態で説明したように、終端電
位Vt=1.5V、PMOSトランジスタP21のオン
抵抗値を130Ω、NMOSトランジスタN21のオン
抵抗値を100Ωに設定すれば、“H”レベルのパルス
信号は2.0V、“L”レベルのパルス信号は1.0
V、“Z”では1.5Vの電位になる。この場合、基準
電位は2.0Vと1.5Vと1.0Vの間、例えば1.
6V、1.4Vにすればよい。
【0174】同じく、図1のインタフェース回路におい
て、終端電位Vt=1.0V,,PMOSトランジスタ
P21のオン抵抗値を180Ω、NMOSトランジスタ
N21のオン抵抗値を50Ωに設定すれば、“H”レベ
ルのパルス信号は1.5V、“L”レベルのパルス信号
は0.5V、“Z”では1.0Vの電位になる。この場
合、基準電位は1.5Vと1.0Vと0.5Vの間、例
えば1.1V、0.9Vにすればよい。
【0175】同様に、図10の送信回路C93を用いた
インタフェース回路において、終端電位Vttの電位、
第2の電源Vpの電位、PMOSトランジスタP91の
オン抵抗値、NMOSトランジスタN91のオン抵抗値
を変えることにより、伝送信号の“H”レベルのパルス
信号の電位、“L”レベルパルス信号の電位を設定でき
る。同じく、図11の送信回路C103を用いたインタ
フェース回路において、終端電位Vttの電位、第2の
電源Vpの電位、NMOSトランジスタN101のオン
抵抗値、NMOSトランジスタN102のオン抵抗値を
変えることにより、伝送信号の“H”レベルのパルス信
号の電位、“L”レベルパルス信号の電位を設定でき
る。
【0176】基準電位は、例えば、図4の基準電位制御
回路C28において、第1の基準電位供給端子72、第
2の基準電位供給端子73に、所望の電位を供給すれば
よい。同じく、図12の基準電位制御回路C111で
は、第1の抵抗R111の抵抗値、第2の抵抗R112
の抵抗値、第1のPMOSトランジスタP111のオン
抵抗値、第1のNMOSトランジスタN111のオン抵
抗値、第2のPMOSトランジスタP112のオン抵抗
値、第2のNMOSトランジスタN112のオン抵抗値
を変えることで、出力端子112に出力される“H”レ
ベルの基準電位、“L”レベルの基準電位を設定でき
る。
【0177】第4の実施形態で説明したように、電源V
ddの電位が3.3V、第1の抵抗R111の抵抗値が
500Ω、第2の抵抗R112の抵抗値が500Ω、第
1のPMOSトランジスタP111のオン抵抗値が35
0Ω、第1のNMOSトランジスタN111のオン抵抗
値が200Ω、第2のPMOSトランジスタP112の
オン抵抗値が450Ω、第2のNMOSトランジスタN
112のオン抵抗値が300Ωの場合には1.6V、
1.4Vの2種類の基準電位を出力する。
【0178】同じく、図12の基準電位制御回路C11
1において、電源Vddの電位が3.3V、第1の抵抗
R111の抵抗値が250Ω、第2の抵抗R112の抵
抗値が250Ω、第1のPMOSトランジスタP111
のオン抵抗値が850Ω、第1のNMOSトランジスタ
N111のオン抵抗値が200Ω、第2のPMOSトラ
ンジスタP12のオン抵抗値が950Ω、第2のNMO
SトランジスタN112のオン抵抗値が300Ωの場合
には1.1V、0.9Vの2種類の基準電位を出力す
る。
【0179】なお、上記各実施形態では、インタフェー
ス回路を、プッシュプル型CMOS小振幅インターフェ
ース回路に適用した例であるが、2値論理信号を送受信
するインタフェース回路であれば何でもよく、CMOS
構造や小振幅信号伝達方法を採らない、どのような回路
装置にも用いてもよいことは言うまでもない。また、集
積回路装置内部に組み込まれて使用されるインタフェー
ス回路にも適用できることは言うまでもない。
【0180】また、2値論理信号を送受信するインタフ
ェース回路及び信号伝送方法であればよく、必ずしも集
積回路装置間で2値論理信号を送受信するインタフェー
ス回路に限定されない。
【0181】また、上記各実施形態では、送信信号の半
周期より短い論理レベルのパルス信号を出力する場合を
例にとり説明したが、要は、信号の立ち上がり/立ち下
がりの後の所定の短時間のみ所定電位のパルス信号を出
力し、その間だけ送信回路の出力電流を流すようにする
ことでありこの目的が達成できるものであればどのよう
なクロック周期でもよい。
【0182】さらに、上記各実施形態に係るインタフェ
ース回路や、スリーステート制御回路、基準電位制御回
路、差動アンプ等はどのような構成でもよく、MOSト
ランジスタ、CMOS型インバータ等の個数、接続状態
等は上記各実施形態に限定されない。
【0183】さらにまた、受信回路は、“H”レベル又
は“L”レベルパルス信号を受信したとき、次のパルス
を受信するまでの間、その出力論理値を保持する機能が
備わっているものであればどのような構成でもよい。
【0184】
【0185】
【発明の効果】本発明 に係るインタフェース回路では、
送信側の半導体集積回路装置は、送信する論理信号を出
力する内部回路と、内部回路からの論理信号を送信する
送信回路とを備え、送信回路は、スリーステート信号入
力端子に接続するスリーステート制御回路を備え、定常
状態では送信回路の出力端子をハイインピーダンス状態
にして伝送線路の電位を終端電位と同電位にして、送信
回路の出力電流を流さないようにし、内部回路からスリ
ーステート制御回路に入力される送信信号の“L”レベ
ルから“H”レベルヘの立ち上がり時に、又は“H”レ
ベルから“L”レベルへの立ち下がり時には、論理信号
レベルの切り替わり後スリーステート制御回路によって
設定された送信信号の半周期より短い所定の時間のみ終
端電位より高い電位の“H”レベル又は終端電位より低
い電位の“L”レベルの小振幅パルス信号を出力端子か
ら出力して、パルス信号の出力間のみ送信回路の出力電
流を流すようにして、パルス信号の出力間以外の定常的
な出力電流の出力を禁止し、受信側の半導体集積回路装
置は、送信された論理信号を受信する受信回路を備え、
受信回路は、基準電位入力端子に供給された基準電位と
の比較により受信信号の論理レベルを判定する差動アン
プと、差動アンプの基準電位入力端子に接続され、
“H”レベルのパルス信号の電位と終端電位、該終端電
位と“L”レベルのパルス信号の電位の間の2種類の基
準電位を受信状態に応じて供給する基準電位制御回路と
を備え、“H”レベルのパルス信号を受信した後には基
準電位を終端電位よりも低い電位に変更して、次の
“L”レベルのパルス信号を受信するまでは受信回路の
出力信号は“H”レベル又は“L”レベルの論理値を保
持し、“L”レベルのパルス信号を受信した後には基準
電位を終端電位よりも高い電位に変更して、次の“H”
レベルのパルス信号を受信するまでは受信回路の出力信
号は“H”レベル又は“L”レベルの論理値を保持する
ように構成したので、定常的に流れていた出力電流を大
幅に削減することができ、高速かつ低雑音な信号伝送は
維持しながら大幅な消費電力の削減を図ることができ
る。
【0186】また、簡単なスリーステート制御回路と基
準電位制御回路を設けるだけですむため、低コストで送
信回路の出力電流を削減でき、さらには、送信回路の非
動作時には自動的にハイインピーダンス状態になるの
で、スリーステート制御に関する設計を考慮しないです
む効果を得ることができる。
【0187】また、本発明に係るインタフェース回路で
は、送信回路が、負荷を駆動するPMOSトランジスタ
を備え、送信回路には、半導体集積回路装置に供給され
る電源と同電位の第1の電源と、第1の電源よりも低い
電位の第2の電源とを供給し、PMOSトランジスタに
は第2の電源を供給し、該PMOSトランジスタ以外の
送信回路内のゲート回路には第1の電源を供給するよう
に構成したので、送信回路の出力電流による電力消費を
より削減することができる。
【0188】また、本発明に係るインタフェース回路で
は、送信回路が、負荷を駆動するNMOSトランジスタ
を備え、送信回路には、半導体集積回路装置に供給され
る電源と同電位の第1の電源と、第1の電源よりも低い
電位の第2の電源とを供給し、NMOSトランジスタに
は第2の電源を供給し、該NMOSトランジスタ以外の
送信回路内のゲート回路には第1の電源を供給するよう
に構成したので、送信回路のラッチアップ耐性を向上さ
せることができる。
【0189】また、本発明に係るインタフェース回路で
は、基準電位制御回路が、第1のPMOSトランジスタ
及び第1のNMOSトランジスタからなる第1のゲート
回路と、第2のPMOSトランジスタ及び第2のNMO
Sトランジスタからなる第2のゲート回路と、第2のゲ
ート回路の入力側に設置されたインバータ回路と、第1
のゲート回路の出力側に接続された第1の抵抗と、第2
のゲート回路の出力側に接続された第2の抵抗とを備
え、所定論理レベルの信号が入力される入力端子は、第
1のPMOSトランジスタのゲート電極、第1のNMO
Sトランジスタのゲート電極及びインバータ回路の入力
端子に接続し、インバータ回路の出力端子は、第2のP
MOSトランジスタのゲート電極及び第2のNMOSト
ランジスタのゲート電極に接続し、第1のPMOSトラ
ンジスタのソース電極は電源に接続し、該第1のPMO
Sトランジスタのドレイン電極は第1の抵抗を介して出
力端子に接続し、第1のNMOSトランジスタのソース
電極はGNDに接続し、該第1のNMOSトランジスタ
のドレイン電極は第1の抵抗を介して出力端子に接続
し、さらに、第2のPMOSトランジスタのソース電極
は電源に接続し、該第2のPMOSトランジスタのドレ
イン電極は第2の抵抗を介して出力端子に接続し、第2
のNMOSトランジスタのソース電極はGNDに接続
し、該第2のNMOSトランジスタのドレイン電極は第
2の抵抗を介して出力端子に接続し、半導体集積回路装
置に供給される電源により動作するように構成したの
で、電源電位以外の電位を供給する必要がなく、ICの
ピン数増加、ICの設計の複雑化、ボード上に基準電位
発生回路の追加等が不要となって設計が簡便になり、経
済的にも有利になる効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施形態に係るインタ
フェース回路の構成を示す図である。
【図2】上記インタフェース回路のスリーステート制御
回路の構成を示す回路図である。
【図3】上記インタフェース回路の差動アンプの構成を
示す回路図である。
【図4】上記インタフェース回路の基準電位制御回路の
構成を示す回路図である。
【図5】上記インタフェース回路の基準電位制御回路の
セレクタ回路の構成を示す回路図である。
【図6】上記インタフェース回路の送信回路の動作を説
明するためのタイミングチャートである。
【図7】上記インタフェース回路のスリーステート制御
回路の動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【図8】上記インタフェース回路の送信回路の動作を説
明するためのタイミングチャートである。
【図9】上記インタフェース回路のシミュレーション結
果を示す図である。
【図10】本発明を適用した第2の実施形態に係るイン
タフェース回路の送信回路の構成を示す図である。
【図11】本発明を適用した第3の実施形態に係るイン
タフェース回路の送信回路の構成を示す図である。
【図12】本発明を適用した第4の実施形態に係るイン
タフェース回路の基準電位制御回路の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
20 インタフェース回路、21,22,92,102
IC(半導体集積回路装置)、T21 伝送線路、R
21 終端抵抗、N21,N91,N101,N102
NMOSトランジスタ、P21,P91 PMOSト
ランジスタ、22,92,102,112 出力端子、
23,93,103,111 入力端子、C23,C9
3,C103 送信回路、C24 内部論理回路(内部
回路)、C25,C95,C105 CΜOSインバー
タ回路、C26,C26 CMOSNAND回路、C2
7,C97,107 CMOSNOR回路、C28,C
98,C108 スリーステート制御回路、C29,C
111 基準電位制御回路、C106 CMOSAND
回路、P111 第1のPMOSトランジスタ、N11
1 第1のNMOSトランジスタ、P112 第2のP
MOSトランジスタ、N112 第2のNMOSトラン
ジスタ、R111 第1の抵抗、R112第2の抵抗、
C112 CMOSインバータ回路、G111 第1の
ゲート回路、G112 第2のゲート回路、Vdd 第
1の電源、Vp 第2の電源
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 19/0175 H03K 19/0185

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体集積回路装置間で2値論理信号を
    送受信するインタフェース回路において、 送信側の半導体集積回路装置は、送信する論理信号を出
    力する内部回路と、 前記内部回路からの論理信号を送信する送信回路とを備
    え、 前記送信回路は、スリーステート信号入力端子に接続す
    るスリーステート制御回路を備え、 定常状態では送信回路の出力端子をハイインピーダンス
    状態にして伝送線路の電位を終端電位と同電位にして、
    送信回路の出力電流を流さないようにし、 前記内部回路から前記スリーステート制御回路に入力さ
    れる送信信号の“L”レベルから“H”レベルヘの立ち
    上がり時に、又は“H”レベルから“L”レベルへの立
    ち下がり時には、論理信号レベルの切り替わり後前記ス
    リーステート制御回路によって設定された送信信号の半
    周期より短い所定の時間のみ終端電位より高い電位の
    “H”レベル又は終端電位より低い電位の“L”レベル
    の小振幅パルス信号を出力端子から出力して、パルス信
    号の出力間のみ送信回路の出力電流を流すようにして、
    パルス信号の出力間以外の定常的な出力電流の出力を禁
    止し、 受信側の半導体集積回路装置は、送信された論理信号を
    受信する受信回路を備え、前記受信回路は、基準電位入
    力端子に供給された基準電位との比較により受信信号の
    論理レベルを判定する差動アンプと、 前記差動アンプの基準電位入力端子に接続され、“H”
    レベルのパルス信号の電位と終端電位、該終端電位と
    “L”レベルのパルス信号の電位の間の2種類の基準電
    位を受信状態に応じて供給する基準電位制御回路とを備
    え、 “H”レベルのパルス信号を受信した後には基準電位を
    終端電位よりも低い電位に変更して、次の“L”レベル
    のパルス信号を受信するまでは受信回路の出力信号は
    “H”レベル又は“L”レベルの論理値を保持し、
    “L”レベルのパルス信号を受信した後には基準電位を
    終端電位よりも高い電位に変更して、次の“H”レベル
    のパルス信号を受信するまでは受信回路の出力信号は
    “H”レベル又は“L”レベルの論理値を保持すること
    を特徴とするインタフェース回路。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載のインタフェース回
    路において、 前記送信回路は、負荷を駆動するPMOSトランジスタ
    を備え、 前記送信回路には、半導体集積回路装置に供給される電
    源と同電位の第1の電源と、前記第1の電源よりも低い
    電位の第2の電源とを供給し、 前記PMOSトランジスタには前記第2の電源を供給
    し、該PMOSトランジスタ以外の送信回路内のゲート
    回路には前記第1の電源を供給することを特徴とするイ
    ンタフェース回路。
  3. 【請求項3】 上記請求項1に記載のインタフェース回
    路において、 前記送信回路は、負荷を駆動するNMOSトランジスタ
    を備え、 前記送信回路には、半導体集積回路装置に供給される電
    源と同電位の第1の電源と、前記第1の電源よりも低い
    電位の第2の電源とを供給し、 前記NMOSトランジスタには前記第2の電源を供給
    し、該NMOSトランジスタ以外の送信回路内のゲート
    回路には前記第1の電源を供給することを特徴とするイ
    ンタフェース回路。
  4. 【請求項4】 前記基準電位制御回路は、 第1のPMOSトランジスタ及び第1のNMOSトラン
    ジスタからなる第1のゲート回路と、 第2のPMOSトランジスタ及び第2のNMOSトラン
    ジスタからなる第2のゲート回 路と、 前記第2のゲート回路の入力側に設置されたインバータ
    回路と、 前記第1のゲート回路の出力側に接続された第1の抵抗
    と、 前記第2のゲート回路の出力側に接続された第2の抵抗
    とを備え、 所定論理レベルの信号が入力される入力端子は、第1の
    PMOSトランジスタのゲート電極、第1のNMOSト
    ランジスタのゲート電極及び前記インバータ回路の入力
    端子に接続し、 前記インバータ回路の出力端子は、第2のPMOSトラ
    ンジスタのゲート電極及び第2のNMOSトランジスタ
    のゲート電極に接続し、 第1のPMOSトランジスタのソース電極は電源に接続
    し、該第1のPMOSトランジスタのドレイン電極は前
    記第1の抵抗を介して出力端子に接続し、 第1のNMOSトランジスタのソース電極はGNDに接
    続し、該第1のNMOSトランジスタのドレイン電極は
    前記第1の抵抗を介して出力端子に接続し、 さらに、第2のPMOSトランジスタのソース電極は電
    源に接続し、該第2のPMOSトランジスタのドレイン
    電極は前記第2の抵抗を介して出力端子に接続し、 第2のNMOSトランジスタのソース電極はGNDに接
    続し、該第2のNMOSトランジスタのドレイン電極は
    前記第2の抵抗を介して出力端子に接続し、 半導体集積回路装置に供給される電源により動作するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のインタフェース回路。
  5. 【請求項5】 上記請求項1、2、3又は4の何れかに
    記載のインタフェース回路において、 伝送線路のインピーダンス整合を行い、所定論理レベル
    より信号振幅を小さくして高速な信号伝送を実現する小
    振幅インタフェース回路であることを特徴とするインタ
    フェース回路。
  6. 【請求項6】 上記請求項1、2、3、4又は5の何れ
    かに記載のインタフェース回路において、 プッシュプル型のCMOS小振幅インタフェース回路で
    あることを特徴とするインタフェース回路。
  7. 【請求項7】 上記請求項1、2、3、4、5又は6
    何れかに記載のインタフェース回路において、 CTT(Center Tap Terminated)を用いたインタフェ
    ース回路であることを特徴とするインタフェース回路。
  8. 【請求項8】 上記請求項1、2、3、4、5、6又は
    の何れかに記載のインタフェース回路において、 半導体集積回路装置から他の半導体集積回路装置に2値
    の論理信号を伝送するポイント・ツー・ポイント形式の
    信号伝送を行うことを特徴とするインタフェース回路。
  9. 【請求項9】 上記請求項1、2、3、4、5、6又は
    の何れかに記載のインタフェース回路において、 半導体集積回路装置から他の複数の半導体集積回路装置
    に2値の論理信号を伝送するポイント・ツー・マルチポ
    イント形式の信号伝送を行うことを特徴とするインタフ
    ェース回路。
  10. 【請求項10】 上記請求項1、2、3、4、5、6
    は7の何れかに記載のインタフェース回路において、 半導体集積回路装置間を所定のバスを介して信号伝送す
    るバス形式の信号伝送を行うことを特徴とするインタフ
    ェース回路。
  11. 【請求項11】 上記請求項1、2、3、4、5、6、
    7、8又は9の何れかに記載のインタフェース回路にお
    いて、 CMOS技術により構成された半導体集積回路装置間の
    信号伝送を行うことを特徴とするインタフェース回路。
  12. 【請求項12】 上記請求項1、2、3、4、5、6、
    7、8、9、10又は11の何れかに記載のインタフェ
    ース回路において、 Bi−CMOS技術により構成された半導体集積回路装
    置を含む半導体集積回路装置間の信号伝送を行うことを
    特徴とするインタフェース回路。
  13. 【請求項13】 半導体集積回路装置間で2値論理信号
    を送受信する信号伝送方法であって、 送信側では、 定常状態時には、内部回路からの論理信号を送信する送
    信回路の出力端子をスリーステート制御回路によりハイ
    インピーダンス状態にして伝送線路の電位を終端電位と
    同電位にして、送信回路の出力電流を流さないように
    し、 前記内部回路から前記スリーステート制御回路に入力さ
    れる送信信号の“L”レベルから“H”レベルヘの立ち
    上がり時に、又は“H”レベルから“L”レベルへの立
    ち下がり時には、論理信号レベルの切り替わり後前記ス
    リーステート制御回路によって設定された送信信号の半
    周期より短い所定の時間のみ終端電位より高い電位の
    “H”レベル又は終端電位より低い電位の“L”レベル
    の小振幅パルス信号を出力端子から出力して、パルス信
    号の出力間のみ送信回路の出力電流を流すようにして、
    パルス信号の出力間以外の定常的な出力電流の出力を禁
    止し、 受信側では、 “H”レベルのパルス信号を受信した後には基準電位を
    終端電位よりも低い電位に変更して、次の“L”レベル
    のパルス信号を受信するまでは受信回路の出力信号は
    “H”レベル又は“L”レベルの論理値を保持し、
    “L”レベルのパルス信号を受信した後には基準電位を
    終端電位よりも高い電位に変更して、次の“H”レベル
    のパルス信号を受信するまでは受信回路の出力信号は
    “H”レベル又は“L”レベルの論理値を保持すること
    を特徴とする信号伝送方法。
  14. 【請求項14】 上記請求項13に記載の信号伝送方法
    において、 伝送線路のインピーダンス整合を行い、所定論理レベル
    より信号振幅を小さくして高速な信号伝送を行うことを
    特徴とする信号伝送方法。
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