JP3486226B2 - ω−ジアリールアミノビフェニリルオキシ−1−アルケン化合物 - Google Patents
ω−ジアリールアミノビフェニリルオキシ−1−アルケン化合物Info
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Description
性材料として有用なω−ジアリールアミノビフェニリル
オキシ−1−アルケンに関し、とりわけ末端ビニル基か
ら誘導される種々の反応の中間体として有用である。 【0002】 【従来の技術】従来、電子写真方式において使用される
感光体の有機光導電性素材としてポリ−N−ビニルカル
バゾールをはじめ数多くの材料が提案されている。ここ
にいう「電子写真方式」とは、一般に光導電性の感光体
をまず暗所で、例えばコロナ放電などによって帯電せし
め、次いで画像露光し、露光部のみの電荷を選択的に放
電せしめて静電潜像を得、この潜像部をトナーなどを用
いて現像し可視化して画像を形成するようにした画像形
成方法の一つである。このような電子写真法において感
光体に要求される基本的な特性としては、(1)暗所で
適当な電位に帯電できること、(2)暗所において電荷
の放電が少ないこと、(3)光照射によって速やかに電
荷を放電せしめうることなどが挙げられる。しかし、従
来の光導電性有機材料はそれらの要求をかならずしも満
足していないのが実状である。一方、セレンや酸化亜鉛
は光導電性無機材料として知られており、中でもセレン
は広く実用に供されている。しかし、最近電子写真のプ
ロセスの点から、感光体に対する種々の要求、即ち一例
として前述の基本的電子写真特性に加えて、例えばその
形状についても可撓性のあるベルト状の感光体などが要
求されるようになってきている。しかし、セレンの場合
は一般にこのような形状のものに作成することは困難で
ある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は従来の
感光体のもつ種々の欠点を解消し、電子写真方式におい
て要求される基本的な電子写真特性を満足し、しかも可
撓性にも優れた光導電性材料として有用なω−ジアリー
ルアミノビフェニリルオキシ−1−アルケン化合物を提
供することにある。また他の目的は末端ビニル基から誘
導される種々の反応の中間体として有用なω−ジアリー
ルアミノビフェニリルオキシ−1−アルケンを提供する
ことである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、新規な3級アミン化合物を合成し、このものに
よって上記課題が達成されることを見出し、本発明に至
った。即ち、本発明によれば下記一般式(I)で表わさ
れるω−ジアリールアミノビフェニリルオキシ−1−ア
ルケン化合物が提供される。 【0005】 【化2】 【0006】(式中Ar1およびAr2は同一でも異なっ
ていてもよい、フェニル基またはアルキル基で置換され
たフェニル基を表わし、nは1〜6の整数を表わす) 本発明の一般式(I)で表わされるω−ジアリールアミ
ノビフェニリルオキシ−1−アルケン化合物は新規物質
であり、このものは一般に4−ヒドロキシ−4’−ジア
リールアミノビフェニルとω−ハロゲノ−1−アルケン
との反応により下式のように合成される。 【0007】 【化3】 【0008】(式中、Ar1,Ar2及びnは前記と同義
であり、Xはハロゲン原子を示す。) フェニル基に置換されるアルキル基としては炭素数1〜
6の直鎖状又は分枝状のアルキル基が好ましく、例えば
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ
チル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、n−ペンチル、イソアミル、tert−アミル、n
−ヘキシル、イソヘキシルなどが挙げられる。又、置換
位置はフェニル基のどこでもよく、置換個数も限定され
ない。本発明で得られたω−ジアリールアミノビフェニ
リルオキシ−1−アルケン化合物は電子写真用感光体に
おける光導電性素材として極めて有用であり、染料やル
イス酸などの増感剤によって光学的あるいは化学的に増
感される。更にこのものは、有機顔料あるいは無機顔料
を電荷発生物質とするいわゆる機能分離型感光体におけ
る電荷搬送物質としてとりわけ有用である。 【0009】上記増感剤としては例えばメチルバイオレ
ット、クリスタルバイオレット等のトリアリールメタン
染料、ローズベンガル、エリスロシン、ローダミン等の
キサンテン染料、メチレンブルー等のチアジン染料、
2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4−
ジニトロ−9−フルオレノン等が挙げられる。また、有
機顔料としてはシーアイピグメントブルー25(CI
No.21200)、シーアイピグメントレッド41(C
I No.21200)、シーアイピグメントレッド3
(CI No.45210)等のアゾ系顔料、シーアイピ
グメントブルー16(CI No.74100)等のフタ
ロシアニン系顔料、シーアイバットブラウン5(CI
No.73410)、シーアイバットダイ(CI No.7
3030)等のインジゴ系顔料、アルゴスカーレット
B、インダンスレンスカーレットR等のペリレン系顔料
が挙げられる。又、セレン、セレン−テルル、硫化カド
ミウム、α−シリコン等の無機顔料も使用できる。本発
明のω−ジアリールアミノビフェニリルオキシ−1−ア
ルケン化合物はその末端ビニル基を利用して種々の反応
へと誘導する中間体としても極めて有用である。例えば
エポキシ化及び該エポキシ環による開環重合、末端ビニ
ル基を利用して架橋化反応、ヒドロシリル化及び該ヒド
ロシリル基の架橋反応によるポリシロキサン化合物の合
成あるいはアルコキシシリル型のモノマーにしたのちゾ
ル−ゲル反応による高分子化、チグラー・ナッタ型の触
媒による末端ビニル基の配位アニオン重合等に利用でき
る。 【0010】実施例1 ナトリウム0.12gを乾燥エタノール10mlに溶解
したのち4−ヒドロキシ−4’−ビス(4−メチルフェ
ニル)アミノビフェニル1.83gを加え、減圧下乾固
した。これにN−メチルピロリドン10mlを加え、次
いでアリールブロマイド0.61gを加え窒素気流下1
06〜108℃で2時間撹拌した。室温まで放冷したの
ち反応内容物を水に注ぎ、トルエンで抽出した。トルエ
ン層を水洗し硫酸マグネシウムで乾燥したのち溶媒を減
圧下留去したのちカラムクロマト処理(担体:シリカゲ
ル,溶離液:トルエン)し、エタノールから再結晶して
無色針状結晶の3−〔4’−ビス(4−メチルフェニ
ル)アミノビフェニリル−4−オキシ〕−1−プロペン
1.58g(77.8%)を得た。このものの融点は9
8.0〜99.0℃であり、その元素分析値を表1に示
す。その赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法)を図1
に示した。 【0011】 【表1】 【0012】実施例2〜5 実施例1において用いたアリールブロマイドの代りに表
2に示すハロゲン化物を用いる他は実施例1と同様に操
作して対応するω−ジアリールアミノビフェニリルオキ
シ−1−アルケン化合物を得た。各生成物の融点と元素
分析値を併せて表2に示す。 【0013】 【表2】【0014】 【発明の効果】以上のとおり、種々の有用性を有する本
発明の新規化合物が合成された。
トル図。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 一般式(I)で示されるω−ジアリール
アミノビフェニリルオキシ−1−アルケン化合物 【化1】 (式中、Ar1およびAr2は同一でも異なっていてもよ
い、フェニル基またはアルキル基で置換されたフェニル
基を表わし、nは1〜6の整数を表わす。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14006794A JP3486226B2 (ja) | 1994-06-22 | 1994-06-22 | ω−ジアリールアミノビフェニリルオキシ−1−アルケン化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14006794A JP3486226B2 (ja) | 1994-06-22 | 1994-06-22 | ω−ジアリールアミノビフェニリルオキシ−1−アルケン化合物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH083123A JPH083123A (ja) | 1996-01-09 |
JP3486226B2 true JP3486226B2 (ja) | 2004-01-13 |
Family
ID=15260211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14006794A Expired - Fee Related JP3486226B2 (ja) | 1994-06-22 | 1994-06-22 | ω−ジアリールアミノビフェニリルオキシ−1−アルケン化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3486226B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008242305A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Ricoh Co Ltd | 電子写真感光体、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ |
-
1994
- 1994-06-22 JP JP14006794A patent/JP3486226B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH083123A (ja) | 1996-01-09 |
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