JP3485804B2 - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JP3485804B2
JP3485804B2 JP23737698A JP23737698A JP3485804B2 JP 3485804 B2 JP3485804 B2 JP 3485804B2 JP 23737698 A JP23737698 A JP 23737698A JP 23737698 A JP23737698 A JP 23737698A JP 3485804 B2 JP3485804 B2 JP 3485804B2
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和男 大内
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動券売機や自動
精算機、あるいは各種チケット発行機等の処理機に組込
まれる、サーマルヘッド式の印字機構を備えた印字装置
に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、例えば、自動券売機に組込まれる
サーマルヘッド式の印字装置において、発券処理が終了
した後の次客の発券要求があるまでは、その次客用の乗
車券の先端部がサーマルヘッドとプラテンローラとの間
に挾持された状態で待機されるように構成されている。 【0003】図2を用いてさらに説明すると、図2
(a)は、次客用に待機している状態を示している。こ
の待機状態においては、次客用の乗車券の先端イは、
サーマルヘッドTとプラテンローラPとの接合点にほぼ
位置するように構成されている。 【0004】図2(b)は、次客の発券要求により印字
を開始した状態を示している。すなわち、この印字状態
において、プラテンローラPは、図2(b)に示される
矢印方向(図示の例では反時計方向)に回転され、その
回転により次客用の乗車券は、プラテンローラPとサ
ーマルヘッドTとの間を通過する途中、発行日や乗車料
金等の所定の内容が印字され、ガイド板Gに案内されて
図示しない発券口に導かれる。この乗車券の印字が行
われると同時に、送りローラRも回転されて乗車券の
利用者の次の利用者、すなわち、次々客用の乗車券が
サーマルヘッドT側に送出される。 【0005】図2(c)は、次客用の乗車券の印字が
終了してその乗車券が発券され、次々客用の乗車券
が待機状態となったときを示している。この次々客用の
乗車券の先端イがサーマルヘッドTとプラテンローラ
Pとの間に挾持された待機位置に達すると、カッタCが
作動して、乗車券は、次の乗車券となる原紙から切
離される。なお、この印字終了は、上記図2(a)の待
機状態と同じ状態となる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の印字装置は、待機状態において、乗車券の先端がサ
ーマルヘッドとプラテンローラとの間に挾持されるの
で、その先端がプラテンローラに巻き付き、券詰りの原
因になることがあった。 【0007】そこで、本発明は、上記欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、券詰りの発生
を効果的に防止することのできる印字装置を提供するこ
とにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明に係る印字装置
は、上記目的を達成するために、長尺状の印字用紙を
ッタで所定長さに切断し、その所定長さに切断された印
字用紙をサーマルヘッドとそのサーマルヘッドに当接さ
れるプラテンローラとの間を通過させる途中、そのサー
マルヘッドにより所定の内容を印字する印字装置におい
て、前記カッタで所定長さに切断された印字用紙前記
サーマルヘッドにより印字される以前の待機状態で、そ
の印字用紙の先端がそのサーマルヘッドと前記プラテン
ローラとの接合位置よりも所定の距離越えた位置にその
印字用紙を位置させる位置制御手段と、前記サーマルヘ
ッドにより印字が開始されるときに、その印字用紙の先
端をそのサーマルヘッドと前記プラテンローラとの接合
位置まで後退させた後、印字を開始させる印字開始制御
手段と、を有することを特徴としている。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1(a)〜(d)は、本発明に係る
印字装置を自動券売機に適用したときのサーマルヘッド
部分の概略構成図であって、乗車券の発券動作別に示さ
れている。なお、上記図2と同一構成要素には、同一符
号を付して説明する。 【0010】先ず、最初に、図1(a)を用いてサーマ
ルヘッド部分の概略構成から説明する。Tは、サーマル
ヘッドであり、及びPは、図示しないモータにより回転
駆動されるプラテンローラである。乗車券は、プラテ
ンローラPの回転によりこれらサーマルヘッドT及びプ
ラテンローラP間を移動する途中、サーマルヘッドTに
より発行日や乗車料金等の所定の内容が印字されるよう
に構成されている。 【0011】ガイド板Gは、プラテンローラPの回転に
より送られてくる乗車券を図示しない発券口に案内で
きるようにプラテンローラPに近接して設けられてい
る。 【0012】図示しないモータによって回転駆動される
一対の対設する送りローラRは、乗車券の原紙となる
長尺状(テープ状)のロール紙をサーマルヘッドT側に
繰出すことができるように構成されている。そして、こ
の送りローラRとサーマルヘッドTとの間には、サーマ
ルヘッドTを基準にして、乗車券の長さを規定できる
位置に図示しないソレノイドで駆動されるカッタCが設
けられていて、原紙から分離できるように構成されてい
る。 【0013】なお、図1では、図面を簡略化するために
省略されているが、サーマルヘッドTの近傍には、乗車
券に発行日や乗車料金等の所定の内容を磁気データと
して書込むための磁気ヘッドが設けられている。また、
送りローラRからサーマルヘッドTの間には、乗車券
の搬送(移動)位置を検出するためのホトセンサからな
る検出器が設けられている。 【0014】上述のサーマルヘッドT、プラテンローラ
Pの回転駆動モータ、送りローラRの回転駆動モータ及
びカッタCのソレノイドは、印字装置を含む自動券売機
を統括的に駆動制御する、CPUを中心に形成された図
示しない制御器により制御されるように構成されてい
る。 【0015】次に、図1(a)〜(d)の動作順に説明
する。 【0016】(a)待機 先客用の乗車券が発券された後、次客用の乗車券は、
その乗車券の先端イがサーマルヘッドTとプラテンロ
ーラPとの接合位置よりもわずかに突出した所定距離
(L)を繰出した位置で保持される。この先端イの繰出
しは、後述する(d)の印字終了時の先端イの位置を所
定距離(L)繰出すように、プラテンローラPを矢印方
向(図示の例では反時計方向)に所定角度回転して行わ
れる。 【0017】このように、乗車券の先端イがサーマル
ヘッドTとプラテンローラPとの接合点よりも前方にあ
るので、乗車券の先端イがプラテンローラPに巻き付
き状態となることがなく、その乗車券の発券に伴って
プラテンローラPが回転したときには、その乗車券を
ガイド板G方向に円滑に送出すことができる。なお、こ
の待機状態においては、乗車券の後端(先端イと反対側
の端部)は、カッタCとの間に、上述の所定の距離
(L)に対応した間隙が生ずる。 【0018】(b)印字開始 自動券売機の図示しない口座釦が次客により選択される
とともに、その選択された口座釦に対応した金銭(プリ
ペイドカード等のカード類も含む)が投入されると、そ
の口座釦に対応した内容の印字が開始される。 【0019】この印字の開始に際しては、先ず、プラテ
ンローラPが上述の所定の距離(L)だけ乗車券を後
退させる方向(図示の例では鎖線矢印で示される時計方
向)に回転して乗車券イの先端イがサーマルヘッドTと
プラテンローラPとの接合点、すなわち、印字のための
ホームポジションに位置させられる。 【0020】(c)印字中 乗車券がホームポジションに達した時点で、プラテン
ローラPは乗車券をガイド板Gの方向(図示の例では
反時計方向)へ繰出すように回転が開示される。この乗
車券の繰出しの途中において、所定の内容が印字され
る。 【0021】乗車券の繰出しと同時に、カッタCが開
かれるとともに、送りローラRの回転が開始されて、次
客の次の客、すなわち、次々客用の乗車券がサーマル
ヘッドT側に送出される。 【0022】(d)印字終了直後 サーマルヘッドTにより所定の内容の印字された乗車券
は、ガイド板Gを介して図示しない発券口に排出され
る。送りローラRの回転により、サーマルヘッドT側に
送出された次々客用の乗車券の先端イがサーマルヘッ
ドTとプラテンローラPとの接合点まで達すると、送り
ローラRの回転が停止され、そして、カッタCが作動さ
れる。これにより、乗車券は、次々客の次の客用の乗
車券となる原紙から分離される。 【0023】分離された乗車券は、上記(a)で説明
したように、その乗車券を所定の距離(L)だけ前進
させるように、プラテンローラPが回転させられて待機
状態となる(図1(a)参照)。 【0024】なお、上述の例は、印字装置を自動券売機
に組込んだ例を示したが、自動精算機に組込まれる場合
であってもよく、他のチケット販売機であってもよいこ
とはもちろんである。 【0025】 【発明の効果】本発明に係る印字装置は、カッタで所定
長さに切断された印字用紙サーマルヘッドにより印字
される以前の待機状態で、その印字用紙の先端がそのサ
ーマルヘッドとプラテンローラとの接合位置よりも所定
の距離越えた位置にその印字用紙を位置させる位置制御
手段と、前記サーマルヘッドにより印字が開始されると
きに、その印字用紙の先端をそのサーマルヘッドと前記
プラテンローラとの接合位置まで後退させた後、印字を
開始させる印字開始制御手段とからなるので、待機状態
において既に印字用紙を所定長さに切断しておくことが
でき、しかも、券詰りを効果的に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】(a)〜(d)は、本発明の一実施の形態に係
る印字装置の動作状態を示す概略構成図である。 【図2】(a)〜(c)は、従来の印字装置の動作状態
を示す概略構成図である。 【符号の説明】 T サーマルヘッド P プラテンローラ G ガイド板 C カッタ R 送りローラ , 乗車券(本発明の印字用紙に該当する)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−246988(JP,A) 特開 平7−101119(JP,A) 特開 平10−181123(JP,A) 実開 平4−90269(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 11/66 B41J 11/42 B41J 11/70 G07B 1/06 101

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 長尺状の印字用紙をカッタで所定長さに
    切断し、その所定長さに切断された印字用紙をサーマル
    ヘッドとそのサーマルヘッドに当接されるプラテンロー
    ラとの間を通過させる途中、そのサーマルヘッドにより
    所定の内容を印字する印字装置において、 前記カッタで所定長さに切断された印字用紙前記サー
    マルヘッドにより印字される以前の待機状態で、その印
    字用紙の先端がそのサーマルヘッドと前記プラテンロー
    ラとの接合位置よりも所定の距離越えた位置にその印字
    用紙を位置させる位置制御手段と、 前記サーマルヘッドにより印字が開始されるときに、そ
    の印字用紙の先端をそのサーマルヘッドと前記プラテン
    ローラとの接合位置まで後退させた後、印字を開始させ
    る印字開始制御手段と、 を有することを特徴とする印字装置。
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