JP3484544B2 - ワークの位置決め治具装置 - Google Patents

ワークの位置決め治具装置

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JP3484544B2 JP09759693A JP9759693A JP3484544B2 JP 3484544 B2 JP3484544 B2 JP 3484544B2 JP 09759693 A JP09759693 A JP 09759693A JP 9759693 A JP9759693 A JP 9759693A JP 3484544 B2 JP3484544 B2 JP 3484544B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用ドアパ
ネルを組み立てる組立工程等において、前記自動車用ド
アパネルやこれを構成する部材等のワークを所定位置に
位置決め固定するためのワークの位置決め治具装置に関
し、特に、あらゆる種類のワークに適合できる汎用性に
優れたワークの位置決め治具装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車用ドアパネルの組み立て
は、リアーパネルとロアーパネルとを一体に成形したセ
ンタパネルに、フロントパネルを取り付けて内板である
インナパネルを構成し、このインナパネルに外板である
アウタパネルをスポット溶接等で取り付けて袋構造のド
ア本体を形成したのち、このドア本体内部に、ウィンド
レギュレターやドアガラス,ドアチェックなどの各種の
ドア構成部品を組み込んで行っている。ところで、この
ような自動車用ドアパネルの組立工程においても、近年
のコストダウンの要求や人手不足などに対処するため
に、ロボット等によりインナパネルの組み立てやアウタ
パネル等の部材の溶接,ボルト締め等の作業を自動的に
行うことのできるシステムが導入されつつある。そし
て、ロボット等による自動作業を効率よく行うには、イ
ンナパネル等の部材を所定の位置に位置決め固定するこ
とが必須の要件となる。
【0003】しかし、多品種少量生産が一般的となって
いる近年では、同一の工程で複数種類の自動車用ドアパ
ネルの組立作業を行うのが当たり前となってきており、
自動車用ドアパネルの種類が切り替わるごとに、インナ
パネル等の部材を位置決め固定するための治具を作業者
が交換または調整しているのが現実である。このような
作業は面倒で手間がかかるばかりでなく、自動車用ドア
パネルの種類に応じて多種多様の治具を保有しなければ
ならず、治具の保管スペースを確保する必要があり、ま
た治具の製作に多大な費用が必要であるといった問題が
ある。さらに、試作品や新製品の開発に伴い、既存の治
具を調整するか、新たに治具を製作する必要が生じ、試
作品や新製品の開発に対して迅速に対応することができ
ないといった問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述したよう
な問題点に鑑みてなされたもので、一つの治具装置であ
らゆる種類のワークに適合することができ、かつ、試作
品や新製品の開発にもただちに対応することができるば
かりでなく、ワークの種類が切り替わっても自動的に当
該ワークに適合した治具に変更できる機能を有するワー
クの位置決め治具装置を得ようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項1に記載されたワークの位置決め治具
装置は、組立工程等においてワークを所定の位置に位置
決め固定するワークの位置決め治具装置であり、前記ワ
ークに設けられた位置決め部と係合して前記ワークを所
定位置に位置決めする位置決め手段と、前記ワークに設
けられた固定部でワークを支持するとともに前記所定位
置にワークを固定する固定手段と、駆動体を備え、この
駆動体の駆動により前記位置決め手段および前記固定手
段を三次元方向に移動自在にする移動手段と、前記ワー
クの位置決め部および固定部の座標情報を記憶する記憶
部と、この記憶部の記憶情報を演算処理する演算部とを
有し、前記演算部の演算処理結果に基づいて前記駆動体
の駆動を制御して前記位置決め手段および前記固定手段
を位置決め部および固定部に移動させる制御手段とを備
えたワークの位置決め治具装置であって、前記固定手段
、複数の第1の固定用治具(2)と、複数の第2の固
定用治具(14)と、複数の第3の固定用治具(24)
と、から構成され前記位置決め手段は、複数の第1の
位置決め用治具(29)と、複数の第2の位置決め用治
具(32)とから構成されることを特徴とするワークの
位置決め治具装置。
【0006】この請求項1に記載された発明によれば、
本発明は、上記のように構成されているので以下のよう
に作用する。本発明ワークの位置決め治具装置は、予
めワークを所定位置に位置決め固定するための基準とな
る位置決め部および固定部が設けられ、この位置決め部
と係合して前記ワークを所定位置に位置決めする位置決
め手段および前記固定部でワークを支持するとともに固
定する固定手段は、シリンダやモータ等の駆動体や複数
のアーム等からなる移動手段により三次元方向に移動自
在である。駆動体の駆動を制御して前記位置決め手段や
固定手段を所定位置まで移動させる制御手段は、ワーク
の種類ごとに前記位置決め部および固定部の各座標値を
記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された情報に
基づいて位置決め手段および固定手段の移動量を演算す
る演算手段とを有している。前記制御手段の制御信号に
より、駆動体の駆動が制御されて位置決め手段および固
定手段を三次元方向に移動させ、位置決め部に位置決め
手段を係合させてワークの位置決めを行うとともに、固
定手段で固定部を支持してワークを前記所定位置に固定
する。ワークの種類が切り替わると、前記制御手段はワ
ークの種類に応じた別の記憶情報を記憶手段から読みだ
して駆動体の駆動を制御する。
【0007】その結果、複数の第1の固定用治具(2)
と、複数の第2の固定用治具(14)と、複数の第3の
固定用治具(24)と、複数の第1の位置決め用治具
(29)と、複数の第2の位置決め用治具(32)との
組み合わせができるため、3次元方向に移動可能な制御
方法によって、三次元方向に移動自在の位置決め手段お
よび固定手段によって、あらゆる種類のワークに適合す
ることができる。また、ワークの種類ごとの専用治具の
設計製作が不要となってコストの削減と省スペースに役
立つ。また、ワークが試作品や新規の物であっても専用
の治具を開発,製作する必要がなく、かつ、簡単な作業
で治具を変更することができるので、作業労力の軽減と
コストの削減および新製品または試作品の品質の向上や
安定に役立つ。
【0008】請求項2に記載されたワークの位置決め治
具装置は、請求項1に記載のワークの位置決め治具装
であって、前記第1の固定用治具(2)は、昇降部材
(4a)を昇降させるボールねじと駆動体(4b)によ
る昇降装置(4)が立設された基台(3)と、前記昇降
部材(4a)の先端設けられた精密な回動割出し用モ
ータの駆動体(13)と、前記駆動体(13)の駆動に
より水平面内で回動できる第1のアーム(5)と、前記
第1のアーム(5)の他端に設けられた精密な回動割出
し用のモータの駆動体(6)と、前記駆動体(6)の回
動軸に駆動により水平面内で回動できる第2のアーム
(7)と、前記第2のアーム(7)の他端側に設けら
れ、第2のアーム(7)に取り付けられた逆L字状のフ
レーム(9)と、該フレーム(9)に対し上下方向に揺
動自在に設けられたアーム(10)と、該フレーム
(9)にブラケット(11)を介して固定され前記アー
ム(10)を上下方向に揺動させるためのシリンダ(1
2)とからなり、アーム(10)およびフレーム(9)
の先端の挟持部材(9a、10a)でワークの各固定部
を上下から挟持することを特徴とする。
【0009】この請求項2に記載された発明によれば、
三次元方向に移動自在の位置決め手段および固定手段に
よって、あらゆる種類のワークに適合することができ
る。また、ワークが試作品や新規の物であっても専用の
治具を開発,製作する必要がなく、かつ、簡単な作業で
治具を変更することができるので、作業労力の軽減とコ
ストの削減ができる。新製品または試作品の品質の向上
や安定に役立つ。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施例を図面に従
って説明する。なお、この実施例においてワークは、自
動車用ドアパネルを構成するインナパネルとして説明す
るが、本発明はインナパネルに限らずあらゆる種類のワ
ークにも適用が可能である。図は本発明の一実施例を示
すもので、図1は本発明のワークの位置決め治具装置の
主要部を示す斜視図、図2および図3は本発明のワーク
の位置決め治具装置を構成する固定用治具および位置決
め用治具の斜視図、図4は自動車用ドアパネルを構成す
るインナパネルの斜視図である。図4に示す自動車用ド
アパネルのインナパネル39は、ロアーパネルとリアパ
ネルを一体に成形したセンタパネル40にフロントパネ
ルを取り付けてなり、さらにその外周には窓枠42が取
り付けられている。そして、前記ロアーパネル,リアパ
ネルおよびフロントパネルとで側板41が形成されてい
る。
【0011】この側板41には、その全周にわたって、
アウタパネルを取り付けるためのフランジ部41aが形
成されていて、側板41を構成するフロントパネルには
ヒンジを取り付けるための取付孔41bが所定間隔で複
数個穿設されている。また、センタパネル40には、ア
ウタハンドル,ドアロック、およびウィンドレギュレタ
ーを取り付けるための取付孔40aや打抜部40bが形
成されている。そして、この実施例では、側板41の取
付孔41bおよびセンタパネル40の取付孔40aが、
インナパネル39を位置決めするための基準となる位置
決め部である。また、センタパネル40,側板41およ
び窓枠42には、図4に示す位置に固定部A〜Lが予め
設けられている。この固定部A〜Lは、後述するクラン
パ(固定手段)により挟持されてインナパネル39を所
定位置で支持,固定するものであるが、前記クランパに
よりインナパネル39を挟持した際にインナパネル39
に歪みが生じないような位置を選択しなければならない
ことはいうまでもない。
【0012】次に、図2および図3に従って、本発明の
位置決め治具装置を構成する各種の位置決め用治具およ
び固定用治具の構成を説明する。本発明の位置決め治具
装置は、インナパネル39の位置決めを行う一または複
数種類の位置決め用治具(図3参照)およびインナパネ
ル39を所定位置で固定する一または複数種類の固定用
治具(図2参照)を適宜に組み合わせて構成される。以
下、図2および図3に示す各種固定用治具および位置決
め用治具の構成を説明する。図2はインナパネル39を
固定するために各種のクランパ8,15,25を備えた
各種の固定用治具2,14,24の斜視図であり、図3
はインナパネル39の前記取付孔40a,41bに位置
決めピン30,33を嵌合してインナパネル39を位置
決めするための各種の位置決め用治具29,32の斜視
図である。
【0013】図2(a)は、センタパネル40の固定部
E,F,G,Hおよび側板41の固定部A,D(図4参
照)を挟持して、インナパネル39を支持,固定するク
ランパ8を備えた第1固定用治具2である。本発明の位
置決め治具装置のテーブル面1(図1参照)上に固定さ
れる基台3には、ボールねじ機構により昇降部材4aを
昇降させる昇降装置4が立設されている。前記ボールね
じ機構は、基台3に取り付けられ精密な回動割出しが可
能なステッピングモータなどの駆動体4bの駆動によ
り、昇降装置4に内装された図示しないねじ軸が回転さ
れて前記ねじ軸に螺合するナットが昇降し、このナット
の昇降動とともにナットに取り付けられた昇降部材4a
が昇降するものである。
【0014】前記昇降部材4aの先端には、サーボモー
タやステッピングモータ等の精密な回動割出しが可能な
駆動体13が取り付けられ、この駆動体13の回動軸
に、水平方向に延びる第1のアーム5の一端側がキー止
め固着されていて、駆動体13の駆動により水平面内で
回動できるようになっている。また、第1のアーム5の
他端には、精密な回動割出しが可能なサーボモータやス
テッピングモータ等の駆動体6が取り付けられている。
この駆動体6の回動自在な回動軸6aは第1のアーム5
の上面側に突出し、その先端には第2のアーム7の一端
側がキー止め固着されていて、駆動体6の駆動により第
2アーム7が水平面内で回動できるようになっている。
そして、上述した第1のアーム5,第2アーム7,昇降
装置4,駆動体4b,6,13等で、クランパ8を三次
元方向に移動可能にする移動手段が構成される。
【0015】クランパ8は、この第2アーム7の他端側
に設けられていて、第2アーム7に取り付けられた逆L
字状のフレーム9と、このフレーム9に対し上下方向に
揺動自在に設けられたアーム10と、フレーム9にブラ
ケット11を介して固定されアーム10を上下方向に
動させるためのシリンダ12とからなり、アーム10お
よびフレーム9の先端の挟持部材9a,10aでセンタ
パネル40および側板41の各固定部A,D,E,F,
G,Hを上下から挟持できるようになっている。
【0016】図2(b)は、フランジ部41aに設けら
れた固定部B,Cを挟持するためのクランパ15を備え
た第2の固定用治具14の斜視図である。この第2の固
定用治具14は、直交する2軸のアクチュエータ16,
17からなり位置決め用治具装置のテーブル面1(図1
参照)上に固定される移動装置18と、この移動装置1
8の一方のアクチュエータ17上に取り付けられて進退
移動自在な移動体19と、この移動体19上に立設され
た昇降装置20と、この昇降装置20の昇降部材20
の先端に固着されたクランパ15とからなる。前記アク
チュエータ16,17は図示しないサーボモータなどの
駆動体とボールねじとを組み合わせてなっていて、前記
駆動体の駆動により昇降装置20を水平面内で移動自在
にするものであるが、周知のものであるので詳しい構成
については説明を省略する。また、クランパ15は、挟
持部材21,22の形状が側板41(図4参照)の固定
部B,Cを挟持しやすいように、固定部B,Cの形状に
沿って形成されている他は、図2(a)で示した第1の
固定用治具2のクランパ8とその構成に変わりはないの
で、同一部位,同一部材に第1の固定用治具2と同一の
番号を付してその詳細な説明は省略する。なお、この第
2の固定用治具14においても図2(a)の場合と同様
に、昇降部材20aに精密な割出し回動の可能な駆動体
を設け、この駆動体の回動軸にクランパ15を取り付け
ることにより、クランパ15を任意の方向に回動させる
ことができるようになる。
【0017】図2(c)は、窓枠42の固定部I,J,
K,Lを挟持するクランパ25を備えた第3の固定用治
具24の斜視図である。この第3の固定用治具24の基
本構成は図2(a)の第1の固定用治具2とほぼ同じで
あるため、第1の固定用治具2と同一部位,部材には同
一番号を付してその詳細な説明は省略する。この第3の
固定用治具24において図2(a)の第1の固定用治具
2と異なるところは、クランパ25を構成する挟持部材
27,28の形状が、窓枠42の固定部I,J,K,L
を挟持しやすいように形成されている点および、第2の
アーム7´の略中央に精密な割出し回転が可能なステッ
ピングモータやサーボモータ等の駆動体26を設けると
ともに、第2のアーム7´の略中央を二分割し、分割し
た他側を駆動体26により、回動軸6aに固着した第2
のアーム7´の一方に対して上下に揺動自在に設けた点
である。この構成により、クランパ25は三次元方向に
移動できるだけでなく、駆動体26の駆動により上下に
揺動が可能である。
【0018】図3(a)は、センタパネル40の取付孔
40aに位置決めピン30を差し込んで、インナパネル
39を所定位置に位置決めする第1の位置決め用治具2
9の斜視図である。この第1の位置決め用治具29は、
図2(a)の第1の固定用治具2と基本構成はほぼ同じ
であるので、ここでは異なる部分についてのみ説明し、
図2(a)の第1の固定用治具2と同一部位,同一部材
には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。取付
孔40aと嵌合する位置決めピン30は、第2アーム7
の他端側に突設され、その先端は、取付孔40aに差し
込みやすいように、テーパ状に形成されている。
【0019】図3(b)は、側板41の取付孔41bに
位置決めピン33を差し込んで、インナパネル39を所
定位置に位置決めする第2の位置決め用治具32の斜視
図である。この第2の位置決め用治具32も、図2
(b)に示す第2の固定用治具14とその基本構成は同
様であるので、異なる部分についてのみ説明し、図2
(b)の第2の固定用治具14と同一部位および同一部
材には同一番号を付してその詳しい説明は省略する。取
付孔41bと嵌合する位置決めピン33は、逆L字状の
フレーム9の端部に立設されたブラケット34の一面か
ら水平方向に突設され、第1の位置決め用治具32の位
置決めピン30と同様にその先端がテーパ状に形成され
ている。
【0020】以上5種類の治具2,14,24,29,
32の構成について説明してきたが、位置決めピン3
0,33およびクランパ8,15,25を三次元方向に
移動可能にするための構成は上述したものに限られるも
のでなく、図2(a)〜(c)および図3(a),
(b)に示した各治具2,14,24,29,32を構
成するアーム5,7や駆動体6,13,26…、昇降装
置4、アクチュエータ16,17等の構成要素を適宜に
組み合わせることにより、あらゆる態様の移動手段を構
成することができる。
【0021】図1は、図2および図3で示した各種治具
を適宜に組み合わせてなるワークの位置決め治具装置の
一例である。この実施例においてワークの位置決め治具
装置は、第1の固定用治具2が6台と、第2の固定用治
具14が2台と、第3の固定用治具24が4台と、第1
の位置決め用治具29が2台と、第2の位置決め用治具
32が2台の合計16台の治具を組み合わせてなってい
るが、簡略のため図1においては一部の治具の図示を省
略している。なお、上述したような各種治具2,14,
24,29,32の組み合わせは任意であり、ワークの
形状や種類,大きさ等にあわせて、各種治具2,14,
24,29,32をどのように組み合わせるかは実施者
の自由である。
【0022】図1に示すように、この実施例における位
置決め用治具装置においては、インナパネル39の前後
両側に第1および第2の位置決め用治具29,32と第
1の固定用治具2および第2の固定用治具14が配置さ
れ、窓枠42の外形状に沿って4台の第3の固定用治具
24が配置されている。なお、これらの治具2,14,
24,29,32は、位置決めピン30,33およびク
ランパ2,14,25を移動させる際に、隣接する他の
位置決め用治具または固定用治具に干渉しないように所
定の間隔を有して配置されなければならない。
【0023】また、本発明の位置決め治具装置は、昇降
装置4や各種駆動体4b,6,13…の駆動を制御し
て、クランパ8,15,25や位置決めピン30,33
を所定位置に移動させるための制御手段を有している。
この制御手段は、具体的にはパーソナルコンピュータや
シーケンスなどの制御装置であるが、インナパネル39
の種類ごとに取付孔40a,41bや固定部A〜Lの座
標値を記憶する記憶部と、記憶された情報をもとに位置
決めピン30,33やクランパ8,15,25の移動量
を算出する演算部とを有していることが条件とされ、か
つ、I/Oポートを介して各種駆動体4b,6,13…
およびシリンダ11,12等に制御命令を出力できるよ
うになっている。
【0024】図5は制御装置の一例を示す概略図であ
る。図5に示す制御装置43において、パーソナルコン
ピュータ44は、インナパネル39の種類ごとに取付孔
40a,41bと固定部A〜Lの座標値および駆動体の
駆動を制御するための制御プログラムを記憶する記憶部
、この記憶部の記憶情報に基づいて位置決めピン3
0,33およびクランパ8,15,25の移動量を算出
する演算部とを有する。出力装置47はパーソナルコン
ピュータ44に内装可能であるとともにパーソナルコン
ピュータ44のCPU(中央処理装置)と接続され、一
つまたは複数のI/Oポートと、後述する選択回路に指
令信号を出力する制御部とを備え、ドライバ48はパル
スモータコントローラ46の指令信号により実際にステ
ッピングモータやサーボモータ等の駆動体4b,6,1
3…を駆動させる。選択回路49はこのドライバ48の
出口に設けられ、出力装置47からの指令信号により駆
動される駆動体を切り換えるためのスイッチ機構を内蔵
した選択回路である。外部記憶装置50はパーソナルコ
ンピュータ44に接続されフレキシブルディスクやバッ
ファメモリ等を内蔵しパーソナルコンピュータ44との
間で情報の授受が可能である。
【0025】前述したパーソナルコンピュータ44は、
大容量メモリと情報の高速処理が可能なCPUを備え小
型で持ち運び自在なものが市販されているため、このよ
うなパーソナルコンピュータ44を外部記憶装置50お
よびパルスモータコントローラ46と接続可能に構成す
ることにより、作業性を向上させることができる。ま
た、ステッピングモータなどの駆動体4b,6,13…
の駆動の制御は、駆動体4b,6,13…に一対一に対
応するドライバ48によって行われるのが一般的である
が、この実施例では制御装置43の簡素化を図るべく、
ドライバ48と駆動体4b,6,13…との間にスイッ
チ機構49を設けて、一つのドライバ48で全ての駆動
体4b,6,13…の駆動を制御できるようになってい
る。
【0026】インナパネル39の種類が切り替わる際
に、作業者がインナパネル39の切り替わりをキーの押
下動作によりパーソナルコンピュータ44に入力する
と、例えば外部記憶装置50に装填したフレキシブルデ
ィスクからパーソナルコンピュータ44に、次のインナ
パネル39に適合した所定の記憶情報(座標値や制御プ
ログラム)が書き込まれる。パーソナルコンピュータ4
4の記憶部に記憶された記憶情報のうち、駆動体4b,
6,13…の駆動を制御するための制御プログラムは、
出力装置47の内部メモリに記憶され、位置決め部とな
る取付孔40a,41bや固定部A〜Lの座標値に関す
る情報は演算部で処理されて、位置決めピン30,33
およびクランパ8,15,25を所定位置に移動させる
ための各駆動体4b,6,13…ごとの処理情報が算出
される。この処理情報は、パーソナルコンピュータ44
または外部記憶装置50のバッファメモリに一時的に記
憶され、必要に応じて順次パルスモータコントローラ4
6に送信される。
【0027】例えば、パーソナルコンピュータ44また
は外部記憶装置50のバッファメモリから読み出された
一つの処理情報は、パルスモータコントローラ46で処
理されて指令信号が出力され、ドライバ48を介して一
つの駆動体13を駆動させる。この駆動体13の駆動に
より、第1のアーム5が所定角度回動したのちは、出力
装置47の指令信号により選択回路49の内部スイッチ
が切り替えられるとともに、次の駆動体6の処理情報が
パーソナルコンピュータ44または外部記憶装置50の
バッファメモリからパルスモータコントローラ46に送
信され、パルスモータコントローラ46の指令信号によ
り駆動体6が駆動して第2アーム7を所定角度回動させ
る。このようにして、次々に駆動体4b,6,13・・
の駆動が制御されて、位置決めピン30,33およびク
ランパ8,15,25はインナパネル39の取付孔40
a,41bおよび固定部A〜Lに適合した位置まで移動
する。
【0028】新製品の開発等により、新規なインナパネ
ル39を本発明の位置決め治具装置で位置決め固定しよ
うとするときには、作業者が原点位置から手動で、基準
となるインナパネル39の位置決め部となる取付孔40
a,41bおよび固定部A〜Lまで、各位置決めピン3
0,33およびクランパ8,15,25を移動させて、
各取付孔40a,41bおよび固定部A〜Lの座標値を
パーソナルコンピュータ44の記憶部に記憶させる。こ
の場合、記憶部に記憶された座標値等の情報を外部記憶
装置50に送ることにより、フレキシブルディスク等の
記憶媒体に新たな情報として記憶させることも可能であ
る。
【0029】また、新規なインナパネル39の制御プロ
グラムについては、記憶部または外部記憶装置50に記
憶された種々のプログラムパターンの中から適宜に選択
するものとすれば、新たに制御プログラムを作成する手
間を省くことができる。このようにして、本発明の位置
決め治具装置によれば、極めて簡単な方法によりあらゆ
る種類のインナパネルに迅速に対応することができると
いう特徴がある。なお、新規なインナパネル39につい
て、各取付孔40a,41bおよび固定部A〜Lの座標
値をパーソナルコンピュータ44の記憶部に記憶させる
手段は上述のものに限られず、インナパネル39の設計
図面上より各部の座標値を読み取り、キー入力により記
憶させるものとしてもよいことは言うまでもない。な
お、本発明は前述した実施の形態に限られるものではな
く、技術思想を同じくして変形、改造が可能である
【0030】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で以下のような効果を奏する。請求項1に記載された発
明によれば、複数の第1の固定用治具と、複数の第2の
固定用治具と、複数の第3の固定用治具と、複数の第1
の位置決め用治具と、複数の第2の位置決め用治具との
組み合わせができるため、3次元方向に移動自在の位置
決め手段および固定手段によって、あらゆる種類のワー
クに適合することができる。
【0031】請求項2に記載された発明によれば、三次
元方向に移動自在の位置決め手段および固定手段によっ
て、あらゆる種類のワークに適合することができる。ま
た、位置決め手段および固定手段の移動は制御手段によ
り自動的に制御されるので、ワークの種類の切り替わり
に伴う治具の変更も自動的に行われ、長時間の無人加工
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のワークの位置決め治具装置でインナパ
ネルを位置決め固定した状態を説明する斜視図である。
【図2】本発明のワークの位置決め治具装置を構成する
各種固定用治具の斜視図である。
【図3】本発明のワークの位置決め治具装置を構成する
各種位置決め用治具の斜視図である。
【図4】自動車用ドアパネルを構成するインナパネルの
斜視図である。
【図5】制御手段の一例を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 テーブル面 2 第1の固定用治具(固定手段) 4 昇降装置 4b 駆動体 5 第1のアーム 6,13,26 駆動体 7,7´ 第2のアーム 8,15,25 クランパ 10 アーム 14 第2の固定用治具(固定手段) 24 第3の固定用治具(固定手段) 29 第1の位置決め用治具(位置決め手段) 30,33 位置決めピン 32 第2の位置決め用治具(位置決め手段) 39 インナパネル(ワーク) 40 センタパネル 40a,41b 取付孔(位置決め部) 41 側板 41a フランジ部 42 窓枠 43 制御装置(制御手段) 44 パーソナルコンピュータ 46 パルスモータコントローラ 47 出力装置 48 ドライバ 49 選択回路 50 外部記憶装置 A〜L 固定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大村 龍二 広島県広島市東区温品一丁目3番1号 株式会社ヒロテック内 (72)発明者 青森 淳 広島県広島市東区温品一丁目3番1号 株式会社ヒロテック内 (56)参考文献 特開 平4−224095(JP,A) 特開 昭63−203488(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 11/11 B23K 37/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組立工程等においてワークを所定の位置
    に位置決め固定するワークの位置決め治具装置であり、
    前記ワークに設けられた位置決め部と係合して前記ワー
    クを所定位置に位置決めする位置決め手段と、前記ワー
    クに設けられた固定部でワークを支持するとともに前記
    所定位置にワークを固定する固定手段と、駆動体を備
    え、この駆動体の駆動により前記位置決め手段および前
    記固定手段を三次元方向に移動自在にする移動手段と、
    前記ワークの位置決め部および固定部の座標情報を記憶
    する記憶部と、この記憶部の記憶情報を演算処理する演
    算部とを有し、前記演算部の演算処理結果に基づいて前
    記駆動体の駆動を制御して前記位置決め手段および前記
    固定手段を位置決め部および固定部に移動させる制御手
    段とを備えたワークの位置決め治具装置であって、前記固定手段は 、複数の第1の固定用治具(2)と、複
    数の第2の固定用治具(14)と、複数の第3の固定用
    治具(24)と、から構成され前記位置決め手段は
    複数の第1の位置決め用治具(29)と、複数の第2の
    位置決め用治具(32)とから構成されることを特徴と
    するワークの位置決め治具装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のワークの位置決め治具
    において、前記第1の固定用治具(2)は、昇降部
    材(4a)を昇降させるボールねじと駆動体(4b)に
    よる昇降装置(4)が立設された基台(3)と、前記昇
    降部材(4a)の先端設けられた精密な回動割出し用
    モータの駆動体(13)と、前記駆動体(13)の駆動
    により水平面内で回動できる第1のアーム(5)と、前
    記第1のアーム(5)の他端に設けられた精密な回動割
    出し用のモータの駆動体(6)と、前記駆動体(6)の
    回動軸に駆動により水平面内で回動できる第2のアーム
    (7)と、前記第2のアーム(7)の他端側に設けら
    れ、第2のアーム(7)に取り付けられた逆L字状のフ
    レーム(9)と、該フレーム(9)に対し上下方向に揺
    動自在に設けられたアーム(10)と、該フレーム
    (9)にブラケット(11)を介して固定され前記アー
    ム(10)を上下方向に揺動させるためのシリンダ(1
    2)とからなり、 アーム(10)およびフレーム(9)の先端の挟持部材
    (9a、10a)でワークの各固定部を上下から挟持す
    ることを特徴とするワークの位置決め治具装置。
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