JPH06304788A - ワークの位置決め治具装置 - Google Patents

ワークの位置決め治具装置

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JPH06304788A
JPH06304788A JP5097596A JP9759693A JPH06304788A JP H06304788 A JPH06304788 A JP H06304788A JP 5097596 A JP5097596 A JP 5097596A JP 9759693 A JP9759693 A JP 9759693A JP H06304788 A JPH06304788 A JP H06304788A
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孝明 部屋
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直幸 中ノ堂
Takashi Hanishi
貴史 班石
Ryuji Omura
龍二 大村
Atsushi Aomori
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 あらゆる種類のワークに適合することがで
き、かつ、試作品や新製品の開発にも迅速に対応するこ
とができるばかりでなく、ワークの種類が切り替わって
も自動的に当該ワークに適合した治具に変更できる機能
を有するワークの位置決め治具装置を得る。 【構成】 ワークに、所定位置に位置決め固定するため
の基準となる位置決め部および固定部を予め設けてお
く。治具装置は、ワークの位置決め部と係合して前記ワ
ークを所定位置に位置決めする位置決め手段と、前記ワ
ークの固定部でワークを支持するとともに前記所定位置
にワークを固定する固定手段とを三次元方向に移動自在
に有している。位置決め手段や固定手段を三次元方向に
移動させる駆動体はパーソナルコンピュータ等の制御手
段により制御され、位置決め手段や固定手段をワークの
位置決め部および固定部まで移動できるように構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用ドアパ
ネルを組み立てる組立工程等において、前記自動車用ド
アパネルやこれを構成する部材等のワークを所定位置に
位置決め固定するためのワークの位置決め治具装置に関
し、特に、あらゆる種類のワークに適合できる汎用性に
優れたワークの位置決め治具装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車用ドアパネルの組み立て
は、リアーパネルとロアーパネルとを一体に成形したセ
ンタパネルに、フロントパネルを取り付けて内板である
インナパネルを構成し、このインナパネルに外板である
アウタパネルをスポット溶接等で取り付けて袋構造のド
ア本体を形成したのち、このドア本体内部に、ウィンド
レギュレターやドアガラス,ドアチェックなどの各種の
ドア構成部品を組み込んで行っている。ところで、この
ような自動車用ドアパネルの組立工程においても、近年
のコストダウンの要求や人手不足などに対処するため
に、ロボット等によりインナパネルの組み立てやアウタ
パネル等の部材の溶接,ボルト締め等の作業を自動的に
行うことのできるシステムが導入されつつある。そし
て、ロボット等による自動作業を効率よく行うには、イ
ンナパネル等の部材を所定の位置に位置決め固定するこ
とが必須の要件となる。
【0003】しかし、多品種少量生産が一般的となって
いる近年では、同一の工程で複数種類の自動車用ドアパ
ネルの組立作業を行うのが当たり前となってきており、
自動車用ドアパネルの種類が切り替わるごとに、インナ
パネル等の部材を位置決め固定するための治具を作業者
が交換または調整しているのが現実である。このような
作業は面倒で手間がかかるばかりでなく、自動車用ドア
パネルの種類に応じて多種多様の治具を保有しなければ
ならず、治具の保管スペースを確保する必要があり、ま
た治具の製作に多大な費用が必要であるといった問題が
ある。さらに、試作品や新製品の開発に伴い、既存の治
具を調整するか、新たに治具を製作する必要が生じ、試
作品や新製品の開発に対して迅速に対応することができ
ないといった問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述したよう
な問題点に鑑みてなされたもので、一つの治具装置であ
らゆる種類のワークに適合することができ、かつ、試作
品や新製品の開発にもただちに対応することができるば
かりでなく、ワークの種類が切り替わっても自動的に当
該ワークに適合した治具に変更できる機能を有するワー
クの位置決め治具装置を得ようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のワークの位置決め治具装置は、組立工程等に
おいてワークを所定の位置に位置決め固定するワークの
位置決め治具装置であって、前記ワークに設けられた位
置決め部と係合して前記ワークを所定位置に位置決めす
る位置決め手段と、前記ワークに設けられた固定部でワ
ークを支持するとともに前記所定位置にワークを固定す
る固定手段と、駆動体を備え、この駆動体の駆動により
前記位置決め手段および前記固定手段を三次元方向に移
動自在にする移動手段と、前記ワークの位置決め部およ
び固定部の座標情報を記憶する記憶部と、この記憶部の
記憶情報を演算処理する演算部とを有し、前記演算部の
演算処理結果に基づいて前記駆動体の駆動を制御して前
記位置決め手段および前記固定手段を位置決め部および
固定部に移動させる制御手段とを備えることを特徴とす
る。
【0006】
【作用】本発明は、上記のように構成されているので以
下のように作用する。ワークには、予めワークを所定位
置に位置決め固定するための基準となる位置決め部およ
び固定部が設けられている。この位置決め部と係合して
前記ワークを所定位置に位置決めする位置決め手段およ
び前記固定部でワークを支持するとともに固定する固定
手段は、シリンダやモータ等の駆動体や複数のアーム等
からなる移動手段により三次元方向に移動自在である。
【0007】駆動体の駆動を制御して前記位置決め手段
や固定手段を所定位置まで移動させる制御手段は、ワー
クの種類ごとに前記位置決め部および固定部の各座標値
を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された情報
に基づいて位置決め手段および固定手段の移動量を演算
する演算手段とを有している。前記制御手段の制御信号
により、駆動体の駆動が制御されて位置決め手段および
固定手段を三次元方向に移動させ、位置決め部に位置決
め手段を係合させてワークの位置決めを行うとともに、
固定手段で固定部を支持してワークを前記所定位置に固
定する。ワークの種類が切り替わると、前記制御手段は
ワークの種類に応じた別の記憶情報を記憶手段から読み
だして駆動体の駆動を制御する。
【0008】
【実施例】本発明の好適な実施例を図面に従って説明す
る。なお、この実施例においてワークは、自動車用ドア
パネルを構成するインナパネルとして説明するが、本発
明はインナパネルに限らずあらゆる種類のワークにも適
用が可能である。図は本発明の一実施例を示すもので、
図1は本発明のワークの位置決め治具装置の主要部を示
す斜視図、図2および図3は本発明のワークの位置決め
治具装置を構成する固定用治具および位置決め用治具の
斜視図、図4は自動車用ドアパネルを構成するインナパ
ネルの斜視図である。図4に示す自動車用ドアパネルの
インナパネル39は、ロアーパネルとリアパネルを一体
に成形したセンタパネル40にフロントパネルを取り付
けてなり、さらにその外周には窓枠42が取り付けられ
ている。そして、前記ロアーパネル,リアパネルおよび
フロントパネルとで側板41が形成されている。
【0009】この側板41には、その全周にわたって、
アウタパネルを取り付けるためのフランジ部41aが形
成されていて、側板41を構成するフロントパネルには
ヒンジを取り付けるための取付孔41bが所定間隔で複
数個穿設されている。また、センタパネル40には、ア
ウタハンドル,ドアロック、およびウィンドレギュレタ
ーを取り付けるための取付孔40aや打抜部40bが形
成されている。そして、この実施例では、側板41の取
付孔41bおよびセンタパネル40の取付孔40aが、
インナパネル39を位置決めするための基準となる位置
決め部である。また、センタパネル40,側板41およ
び窓枠42には、図4に示す位置に固定部A〜Lが予め
設けられている。この固定部A〜Lは、後述するクラン
パ(固定手段)により挟持されてインナパネル39を所
定位置で支持,固定するものであるが、前記クランパに
よりインナパネル39を挟持した際にインナパネル39
に歪みが生じないような位置を選択しなければならない
ことはいうまでもない。
【0010】次に、図2および図3に従って、本発明の
位置決め治具装置を構成する各種の位置決め用治具およ
び固定用治具の構成を説明する。本発明の位置決め治具
装置は、インナパネル39の位置決めを行う一または複
数種類の位置決め用治具(図3参照)およびインナパネ
ル39を所定位置で固定する一または複数種類の固定用
治具(図2参照)を適宜に組み合わせて構成される。以
下、図2および図3に示す各種固定用治具および位置決
め用治具の構成を説明する。図2はインナパネル39を
固定するために各種のクランパ(固定手段)8,15,
25を備えた各種の固定用治具2,14,24の斜視図
で、図3はインナパネル39の前記取付孔40a,41
bに位置決めピン30,33を嵌合してインナパネル3
9を位置決めするための各種の位置決め用治具29,3
2の斜視図である。
【0011】図2(a) は、センタパネル40の固定部
E,F,G,Hおよび側板41の固定部A,D(図4参
照)を挟持して、インナパネル39を支持,固定するク
ランパ8を備えた第1の固定用治具2である。本発明の
位置決め治具装置のテーブル面1(図1参照)上に固定
される基台3には、ボールねじ機構により昇降部材4a
を昇降させる昇降装置4が立設されている。前記ボール
ねじ機構は、基台3に取り付けられ精密な回動割出しが
可能なステッピングモータなどの駆動体4bの駆動によ
り、昇降装置4に内装された図示しないねじ軸が回転さ
れて前記ねじ軸に螺合するナットが昇降し、このナット
の昇降動とともにナットに取り付けられた昇降部材4a
が昇降するものである。
【0012】前記昇降部材4aの先端には、サーボモー
タやステッピングモータ等の精密な回動割出しが可能な
駆動体13が取り付けられ、この駆動体13の回動軸
に、水平方向に延びる第1のアーム5の一端側がキー止
め固着されていて、駆動体13の駆動により水平面内で
回動できるようになっている。また、第1のアーム5の
他端には、精密な回動割出しが可能なサーボモータやス
テッピングモータ等の駆動体6が取り付けられている。
この駆動体6の回動自在な回動軸6aは第1のアーム5
の上面側に突出し、その先端には第2のアーム7の一端
側がキー止め固着されていて、駆動体6の駆動により第
2のアーム7が水平面内で回動できるようになってい
る。そして、上述した第1のアーム5,第2のアーム
7,昇降装置4,駆動体4b,6,13等で、クランパ
8を三次元方向に移動可能にする移動手段が構成され
る。
【0013】クランパ8は、この第2のアーム7の他端
側に設けられていて、第2のアーム7に取り付けられた
逆L字状のフレーム9と、このフレーム9に対し上下方
向に揺動自在に設けられたアーム10と、フレーム9に
ブラケット11を介して固定されアーム10を揺動させ
るためのシリンダ12とからなり、アーム10およびフ
レーム9の先端の挟持部材9a,10aでセンタパネル
40および側板41の各固定部A,D,E,F,G,H
を上下から挟持できるようになっている。
【0014】図2(b) は、フランジ部41aに設けられ
た固定部B,Cを挟持するためのクランパ15を備えた
第2の固定用治具14の斜視図である。この第2の固定
用治具14は、直交する2軸のアクチュエータ16,1
7からなり位置決め用治具装置のテーブル面1(図1参
照)上に固定される移動装置18と、この移動装置18
の一方のアクチュエータ17上に取り付けられて進退移
動自在な移動体19と、この移動体19上に立設された
昇降装置4と、この昇降装置4の昇降部材4aの先端に
固着されたクランパ15とからなる。前記アクチュエー
タ16,17は図示しないサーボモータなどの駆動体と
ボールねじとを組み合わせてなっていて、前記駆動体の
駆動により昇降装置4を水平面内で移動自在にするもの
であるが、周知のものであるので詳しい構成については
説明を省略する。また、クランパ15は、挟持部材2
1,22の形状が側板41の固定部B,Cを挟持しやす
いように、固定部B,Cの形状に沿って形成されている
他は、図2(a) で示した第1の固定用治具2のクランパ
8とその構成に変わりはないので、同一部位,同一部材
に第1の固定用治具2と同一の番号を付してその詳細な
説明は省略する。なお、この第2の固定用治具15にお
いても図2(a) の場合と同様に、昇降部材4aに精密な
割出し回動の可能な駆動体を設け、この駆動体の回動軸
にクランパ8を取り付けることにより、クランパ8を任
意の方向に回動させることができるようになる。
【0015】図2(c) は、窓枠42の固定部I,J,
K,Lを挟持するクランパ25を備えた第3の固定用治
具24の斜視図である。この第3の固定用治具24の基
本構成は図2(a) の第1の固定用治具2とほぼ同じであ
るため、第1の固定用治具2と同一部位,部材には同一
番号を付してその詳細な説明は省略する。この第3の固
定用治具24において図2(a) の第1の固定用治具2と
異なるところは、クランパ25を構成する挟持部材2
7,28の形状が、窓枠42の固定部I,J,K,Lを
挟持しやすいように形成されている点および、第2のア
ーム7′の略中央に精密な割出し回転が可能なステッピ
ングモータやサーボモータ等の駆動体26を設けるとと
もに、第2のアーム7′の略中央を二分割し、分割した
他側を駆動体26により、回動軸6aに固着した第2の
アーム7′の一方に対して上下に揺動自在に設けた点で
ある。この構成により、クランパ25は三次元方向に移
動できるだけでなく、駆動体26の駆動により上下に揺
動が可能である。
【0016】図3(a) は、センタパネル40の取付孔4
0aに位置決めピン30を差し込んで、インナパネル3
9を所定位置に位置決めする第1の位置決め用治具29
の斜視図である。この第1の位置決め用治具29は、図
2(a) の第1の固定用治具2と基本構成はほぼ同じであ
るので、ここでは異なる部分についてのみ説明し、図2
(a) の第1の固定用治具2と同一部位,同一部材には同
一符号を付してその詳細な説明は省略する。取付孔40
aと嵌合する位置決めピン30は、第2のアーム7の他
端側に突設され、その先端は、取付孔40aに差し込み
やすいように、テーパ状に形成されている。
【0017】図3(b) は、側板41の取付孔41bに位
置決めピン33を差し込んで、インナパネル39を所定
位置に位置決めする第2の位置決め用治具32の斜視図
である。この第2の位置決め用治具32も、図2(b) に
示す第2の固定用治具14とその基本構成は同様である
ので、異なる部分についてのみ説明し、図2(b) の第2
の固定用治具14と同一部位および同一部材には同一番
号を付してその詳しい説明は省略する。取付孔41bと
嵌合する位置決めピン33は、逆L字状のフレーム9の
端部に立設されたブラケット34の一面から水平方向に
突設され、第1の位置決め用治具32の位置決めピン3
0と同様にその先端がテーパ状に形成されている。
【0018】以上5種類の治具2,14,24,29,
32の構成について説明してきたが、位置決めピン3
0,33およびクランパ8,15,25を三次元方向に
移動可能にするための構成は上述したものに限られるも
のでなく、図2(a) 〜(c) および図3(a) ,(b) に示し
た各治具2,14,24,29,32を構成するアーム
5,7や駆動体6,13,26・・,昇降装置4,アク
チュエータ16,17等の構成要素を適宜に組み合わせ
ることにより、あらゆる態様の移動手段を構成すること
ができる。
【0019】図1は、図2および図3で示した各種治具
を適宜に組み合わせてなるワークの位置決め治具装置の
一例である。この実施例においてワークの位置決め治具
装置は、第1の固定用治具2が6台と、第2の固定用治
具14が2台と、第3の固定用治具24が4台と、第1
の位置決め用治具29が2台と、第2の位置決め用治具
32が2台の合計16台の治具を組み合わせてなってい
るが、簡略のため図1においては一部の治具の図示を省
略している。なお、上述したような各種治具2,14,
24,29,32の組み合わせは任意であり、ワークの
形状や種類,大きさ等にあわせて、各種治具2,14,
24,29,32をどのように組み合わせるかは実施者
の自由である。
【0020】図1に示すように、この実施例における位
置決め用治具装置においては、インナパネル39の前後
両側に第1および第2の位置決め用治具29,32と第
1および第2の固定用治具2,14が配置され、窓枠4
2の外形状に沿って4台の第3の固定用治具24が配置
されている。なお、これらの治具2,14,24,2
9,32は、位置決めピン30,33およびクランパ
2,14,25を移動させる際に、隣接する他の位置決
め用治具または固定用治具に干渉しないように所定の間
隔を有して配置されなければならない。
【0021】また、本発明の位置決め治具装置は、昇降
装置4や各種駆動体4b,6,13・・の駆動を制御し
て、クランパ8,15,25や位置決めピン30,33
を所定位置に移動させるための制御手段を有している。
この制御手段は、具体的にはパーソナルコンピュータや
シーケンスなどの制御装置であるが、インナパネル39
の種類ごとに取付孔40a,41bや固定部A〜Lの座
標値を記憶する記憶部と、記憶された情報をもとに位置
決めピン30,33やクランパ8,15,25の移動量
を算出する演算部とを有していることが条件とされ、か
つ、I/Oポートを介して各種駆動体4b,6,13・
・およびシリンダ11,12等に制御命令を出力できる
ようになっている。
【0022】図5は制御装置の一例を示す概略図であ
る。図5に示す制御装置43において、符号44はイン
ナパネル39の種類ごとに取付孔40a,41bと固定
部A〜Lの座標値および駆動体の駆動を制御するための
制御プログラムを記憶する記憶部と、この記憶部の記憶
情報に基づいて位置決めピン30,33およびクランパ
8,15,25の移動量を算出する演算部とを有するパ
ーソナルコンピュータ、符号47はパーソナルコンピュ
ータ44に内装可能であるとともにパーソナルコンピュ
ータ44のCPU(中央処理装置)と接続され、一つま
たは複数のI/Oポートと後述する選択回路に指令信号
を出力する制御部とを備えた出力装置、符号48はパル
スモータコントローラ46の指令信号により実際にステ
ッピングモータやサーボモータ等の駆動体4b,6,1
3・・を駆動させるドライバ、符号49はこのドライバ
48の出口に設けられ、出力装置47からの指令信号に
より駆動される駆動体を切り換えるためのスイッチ機構
を内蔵した選択回路、符号50はパーソナルコンピュー
タ44に接続されフレキシブルディスクやバッファメモ
リ等を内蔵しパーソナルコンピュータ44との間で情報
の授受が可能な外部記憶装置である。
【0023】前述したパーソナルコンピュータ44は、
大容量メモリと情報の高速処理が可能なCPUを備え小
型で持ち運び自在なものが市販されているため、このよ
うなパーソナルコンピュータ44を外部記憶装置50お
よびパルスモータコントローラ46と接続可能に構成す
ることにより、作業性を向上させることができる。ま
た、ステッピングモータなどの駆動体4b,6,13・
・の駆動の制御は、駆動体4b,6,13・・に一対一
に対応するドライバ48によって行われるのが一般的で
あるが、この実施例では制御装置43の簡素化を図るべ
く、ドライバ48と駆動体4b,6,13・・との間に
スイッチ機構49を設けて、一つのドライバ48で全て
の駆動体4b,6,13・・の駆動を制御できるように
なっている。
【0024】インナパネル39の種類が切り替わる際
に、作業者がインナパネル39の切り替わりをキーの押
下動作によりパーソナルコンピュータ44に入力する
と、例えば外部記憶装置50に装填したフレキシブルデ
ィスクからパーソナルコンピュータ44に、次のインナ
パネル39に適合した所定の記憶情報(座標値や制御プ
ログラム)が書き込まれる。パーソナルコンピュータ4
4の記憶部に記憶された記憶情報のうち、駆動体4b,
6,13・・の駆動を制御するための制御プログラム
は、出力装置47の内部メモリに記憶され、位置決め部
となる取付孔40a,41bや固定部A〜Lの座標値に
関する情報は演算部で処理されて、位置決めピン30,
33およびクランパ8,15,25を所定位置に移動さ
せるための各駆動体4b,6,13・・ごとの処理情報
が算出される。この処理情報は、パーソナルコンピュー
タ44または外部記憶装置50のバッファメモリに一時
的に記憶され、必要に応じて順次パルスモータコントロ
ーラ46に送信される。
【0025】例えば、パーソナルコンピュータ44また
は外部記憶装置50のバッファメモリから読み出された
一つの処理情報は、パルスモータコントローラ46で処
理されて指令信号が出力され、ドライバ48を介して一
つの駆動体13を駆動させる。この駆動体13の駆動に
より、第1のアーム5が所定角度回動したのちは、出力
装置47の指令信号により選択回路49の内部スイッチ
が切り替えられるとともに、次の駆動体6の処理情報が
パーソナルコンピュータ44または外部記憶装置50の
バッファメモリからパルスモータコントローラ46に送
信され、パルスモータコントローラ46の指令信号によ
り駆動体6が駆動して第2のアーム7を所定角度回動さ
せる。このようにして、次々に駆動体4b,6,13・
・の駆動が制御されて、位置決めピン30,33および
クランパ8,15,25はインナパネル39の取付孔4
0a,41bおよび固定部A〜Lに適合した位置まで移
動する。
【0026】新製品の開発等により、新規なインナパネ
ル39を本発明の位置決め治具装置で位置決め固定しよ
うとするときには、作業者が原点位置から手動で、基準
となるインナパネル39の位置決め部となる取付孔40
a,41bおよび固定部A〜Lまで、各位置決めピン3
0,33およびクランパ8,15,25を移動させて、
各取付孔40a,41bおよび固定部A〜Lの座標値を
パーソナルコンピュータ44の記憶部に記憶させる。こ
の場合、記憶部に記憶された座標値等の情報を外部記憶
装置50に送ることにより、フレキシブルディスク等の
記憶媒体に新たな情報として記憶させることも可能であ
る。
【0027】また、新規なインナパネル39の制御プロ
グラムについては、記憶部または外部記憶装置50に記
憶された種々のプログラムパターンの中から適宜に選択
するものとすれば、新たに制御プログラムを作成する手
間を省くことができる。このようにして、本発明の位置
決め治具装置によれば、極めて簡単な方法によりあらゆ
る種類のインナパネルに迅速に対応することができると
いう特徴がある。なお、新規なインナパネル39につい
て、各取付孔40a,41bおよび固定部A〜Lの座標
値をパーソナルコンピュータ44の記憶部に記憶させる
手段は上述のものに限られず、インナパネル39の設計
図面上より各部の座標値を読み取り、キー入力により記
憶させるものとしてもよいことは言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で以下のような効果を奏する。 位置決め手段および固定手段は三次元方向に移動自在
であるので、あらゆる種類のワークに適合することがで
き、ワークの種類ごとの専用治具の設計製作が不要とな
ってコストの削減と省スペースに役立つ。また、ワーク
が試作品や新規の物であっても専用の治具を開発,製作
する必要がなく、かつ、簡単な作業で治具を変更するこ
とができるので、作業労力の軽減とコストの削減および
新製品または試作品の品質の向上や安定に役立つ。 位置決め手段および固定手段の移動は制御手段により
自動的に制御されるので、ワークの種類の切り替わりに
伴う治具の変更も自動的に行われ、長時間の無人加工が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のワークの位置決め治具装置でインナパ
ネルを位置決め固定した状態を説明する斜視図である。
【図2】本発明のワークの位置決め治具装置を構成する
各種固定用治具の斜視図である。
【図3】本発明のワークの位置決め治具装置を構成する
各種位置決め用治具の斜視図である。
【図4】自動車用ドアパネルを構成するインナパネルの
斜視図である。
【図5】制御手段の一例を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 テーブル面 2 第1の固定用治具 4 昇降装置 4b 駆動体 5 第1のアーム 6,13,26 駆動体 7,7′ 第2のアーム 8,15,25 クランパ(固定手段) 14 第2の固定用治具 24 第3の固定用治具 29 第1の位置決め用治具 30,33 位置決めピン(位置決め手段) 32 第2の位置決め用治具 39 インナパネル(ワーク) 40 センタパネル 40a,41b 取付孔(位置決め部) 41 側板 41a フランジ部 42 窓枠 43 制御装置(制御手段) A〜L 固定部
フロントページの続き (72)発明者 大村 龍二 広島県広島市東区温品一丁目3番1号 株 式会社ヒロテック内 (72)発明者 青森 淳 広島県広島市東区温品一丁目3番1号 株 式会社ヒロテック内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組立工程等においてワークを所定の位置
    に位置決め固定するワークの位置決め治具装置であっ
    て、 前記ワークに設けられた位置決め部と係合して前記ワー
    クを所定位置に位置決めする位置決め手段と、 前記ワークに設けられた固定部でワークを支持するとと
    もに前記所定位置にワークを固定する固定手段と、 駆動体を備え、この駆動体の駆動により前記位置決め手
    段および前記固定手段を三次元方向に移動自在にする移
    動手段と、 前記ワークの位置決め部および固定部の座標情報を記憶
    する記憶部と、この記憶部の記憶情報を演算処理する演
    算部とを有し、前記演算部の演算処理結果に基づいて前
    記駆動体の駆動を制御して前記位置決め手段および前記
    固定手段を位置決め部および固定部に移動させる制御手
    段と、 を備えることを特徴とするワークの位置決め治具装置。
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