JP2000061557A - ヘミング装置 - Google Patents

ヘミング装置

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JP2000061557A
JP2000061557A JP10238861A JP23886198A JP2000061557A JP 2000061557 A JP2000061557 A JP 2000061557A JP 10238861 A JP10238861 A JP 10238861A JP 23886198 A JP23886198 A JP 23886198A JP 2000061557 A JP2000061557 A JP 2000061557A
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上 一 夫 浦
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俣 孝 司 猪
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネルの縁曲げにおいて、プレス装置および
型を用いる場合、作業に手間がかかり、装置の設置スペ
ースが大きくなると共に、設備費やコストが高くなるな
どの問題点があった。 【解決手段】 複数組のヘム型P1〜P4と、選択した
組のヘム型P1〜P4を所定位置に移動させる型移動手
段12,13と、所定位置に移動したヘム型P1〜P4
を開閉動作させる型駆動手段14を備えたヘミング装置
H1としたことにより、ヘム型P1〜P4の付け替え作
業を不要にして作業性や生産性を向上させ、また、小型
化を可能にして設備費やコストの低減を実現した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パネルの縁曲げ
(ヘミング)を行う装置であって、例えば、自動車の車
体組立てに用いるのに好適なヘミング装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図6に示す自動車のリアフェンダーRF
は、アウタパネルOPとインナパネルIPを備えてお
り、両パネルOP,IPを縁や他の所定の部分で接合し
た構造になっている。このリアフェンダーRFにおける
ホイールアーチ部Aでは、両パネルOP,IPをプレス
成形した際に、折曲げ用のフランジFO,FIを形成し
ておき、両フランジFO,FIの近傍を内外のクランプ
CI,COで挟んで両フランジFO,FIにスポット溶
接を施すことにより、両パネルOP,IPを接合してい
る。
【0003】また、リアフェンダーRFにおけるホイー
ルアーチ部Aを接合する他の手段としては、縁曲げ(ヘ
ミング)がある。すなわち、プレス装置およびヘミング
用の型を用い、これらで両パネルOP,IPのフランジ
FO,FIを内側に折曲げることにより、両パネルO
P,IPを接合する。なお、このような縁曲げは一回で
行うことも可能であるが、加工精度の向上などを図るた
め、プレス成形の最終段階あるいは独立した工程でフラ
ンジFP,FIを予備曲げし、こののちフランジFP,
FIを本曲げするようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来のパネルの接合において、スポット溶接を
用いるものにあっては、クランプCI,COが必要であ
り、装置の複雑化によって溶接可能な部位が制限される
と共に、フランジFO,FIが内側に突出しているの
で、このフランジFO,FIによってタイヤの配置が制
限されるという問題があった。また、ヘミングを行うも
のにあっては、車種毎に専用の型が必要であり、プレス
装置に対してこれらの型の付け替えを行わねばならない
ので、作業に手間がかかり、このほか、装置の設置スペ
ースが大きくなると共に、設備費やコストが高くなるな
どの問題点があり、これらの問題点を解決することが課
題であった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記従来の課題に着目して成
されたもので、パネルの縁曲げにおいて、設備費やコス
トの低減、装置の設置スペースの縮小、および生産性の
向上などを実現することができるヘミング装置を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるヘミング
装置は、請求項1として、パネルの縁曲げを行う装置で
あって、複数組のヘム型と、選択した組のヘム型を所定
位置に移動させる型移動手段と、所定位置に移動したヘ
ム型を開閉動作させる型駆動手段を備えた構成とし、請
求項2として、回転軸回りに複数の型取付け面を有する
一対のホルダを互いの回転軸が平行になる状態に配置
し、一方のホルダの各取付け面に、各組のヘム型の一方
の型を設けると共に、他方のホルダの各取付け面に、各
組のヘム型の他方の型を設け、型移動手段が、ホルダを
回転させる手段であると共に、型駆動手段が、ホルダ同
士を近接離間させる手段である構成とし、請求項3とし
て、多軸制御されるロボットのハンド部に、ヘム型と、
型移動手段と、型駆動手段を備えた構成とし、請求項4
として、ヘム型が、パネルの被加工部の長さの一部に対
応する大きさである構成とし、請求項5として、所定間
隔で一列に配置した固定ホルダと、各固定ホルダに対し
て回動自在に設けた可動ホルダを備えると共に、各々の
固定ホルダおよび可動ホルダに各組のヘム型を設け、型
移動手段が、各固定ホルダをその配列方向に移動させる
手段であると共に、型駆動手段が、所定位置に移動した
可動ホルダを回動させてヘム型を開閉させる手段である
構成とし、請求項6として、パネルが車体を構成するフ
ェンダーのアウタパネルとインナパネルであると共に、
被加工部が予備曲げされたホイールアーチ部であって、
パネルが搬入される所定位置に対して、ヘム型、型移動
手段および型駆動手段を配置した構成としており、上記
の構成を課題を解決するための手段としている。
【0007】なお、上記請求項1〜5の構成において、
当該ヘミング装置によりヘミングが行われるパネルの被
加工部には、予備曲げが施されていることがある。この
予備曲げは、当該ヘミング装置によるヘミングの前工程
において、パネルをプレス成形する際に行うことができ
る。
【0008】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わるヘミング装置
では、複数組のヘム型と、選択した組のヘム型を所定位
置に移動させる型移動手段を備えているので、ヘム型の
付け替えを行う必要がなく、パネルの被加工部に対して
選択したヘム型が速やかにセットされ、1つの型駆動手
段でヘム型を開閉動作させることによってパネルの被加
工部にヘミングが行われる。
【0009】本発明の請求項2に係わるヘミング装置で
は、回転軸回りに複数の型取付け面を有する一対のホル
ダを互いの回転軸が平行になる状態に配置し、一方のホ
ルダの各取付け面に、各組のヘム型の一方の型を設ける
と共に、他方のホルダの各取付け面に、各組のヘム型の
他方の型を設けているので、両ホルダの間にパネルの被
加工部を対応させ、型移動手段でホルダを回転させるこ
とにより、選択された組のヘム型を構成する一方の型と
他方の型とが対向する状態にし、型駆動手段でホルダ同
士を近接離間させることにより、ヘム型を開閉動作させ
てパネルの被加工部にヘミングを行う。
【0010】本発明の請求項3に係わるヘミング装置で
は、多軸制御されるロボットのハンド部に、ヘム型と、
型移動手段と、型駆動手段を備えているので、パネルの
被加工部の様々な位置や方向に応じてヘミング装置自体
が自在に移動し、同パネルの被加工部に対するヘミング
が行われる。
【0011】本発明の請求項4に係わるヘミング装置で
は、ヘム型がパネルの被加工部の長さの一部に対応する
大きさであるので、ヘム型が小型化されることとなり、
このヘム型により、パネルの被加工部を何回かに分けて
ヘミングする。
【0012】本発明の請求項5に係わるヘミング装置で
は、所定間隔で一列に配置した固定ホルダと、各固定ホ
ルダに対して回動自在に設けた可動ホルダを備えると共
に、各々の固定ホルダおよび可動ホルダに各組のヘム型
を設けているので、型移動手段で各固定ホルダと可動ホ
ルダを移動させることにより、選択したヘム型をパネル
の被加工部に対応させ、型駆動手段で可動ホルダを回動
させることにより、ヘム型を開閉動作させてパネルの被
加工部にヘミングを行う。
【0013】本発明の請求項6に係わるヘミング装置で
は、パネルが車体を構成するフェンダーのアウタパネル
とインナパネルであると共に、被加工部が予備曲げされ
たホイールアーチ部であって、所定位置に搬入したパネ
ルにおけるアウタパネルとインナパネルのホイールアー
チ部に対して、型移動手段により選択したヘム型を対応
させ、そのヘム型を型駆動手段で開閉動作させることに
より、ホイールアーチ部にヘミングを行って、アウタパ
ネルとインナパネルをホイールアーチ部において接合す
る。
【0014】
【発明の効果】本発明の請求項1に係わるヘミング装置
によれば、パネルの縁曲げにおいて、複数組のヘム型、
型移動手段および型駆動手段を採用したことにより、パ
ネルの被加工部の種類が異なる度にヘム型の付け替えを
行う必要が無く、その被加工部に対応したヘム型を速や
かにセットしてヘミングを行うことができるので、作業
性ならびに生産性を著しく高めることができる。また、
複数組のヘム型、型移動手段および型駆動手段をユニッ
ト化することが可能であって、ヘム型の保管場所の廃止
あるいは縮小を実現することもでき、これにより設備費
およびコストの低減や装置の設置スペースの縮小を実現
することができる。
【0015】本発明の請求項2に係わるヘミング装置に
よれば、請求項1と同様の効果を得ることができるうえ
に、回転する一対のホルダにヘム型を設けたことによ
り、選択したヘム型の移動(割出し)をより迅速に行う
ことができ、作業性および生産性のさらなる向上に貢献
し得ると共に、複数組のヘム型を機能的にまとめた構造
にして装置全体をより小型化することができる。
【0016】本発明の請求項3に係わるヘミング装置に
よれば、請求項1および2と同様の効果を得ることがで
きるうえに、多軸制御されるロボットのハンド部に、ヘ
ム型と、型移動手段と、型駆動手段を備えたことから、
パネルの被加工部の様々な位置や方向などに応じて当該
ヘミング装置を自在に移動させることができ、パネルの
縁曲げに対する汎用性を高めることができ、例えば、車
体の組立てラインにおける車体パネルの縁曲げなどにも
きわめて好適なものとなる。
【0017】本発明に係わるヘミング装置によれば、請
求項3と同様の効果を得ることができるうえに、パネル
の被加工部の長さの一部に対応する大きさのヘム型を採
用したことから、装置のさらなる小型化を実現すること
ができ、また、被加工部に部分的に対応するので、形態
の異なる被加工部や、狭い場所あるいは被加工部が小さ
い場合に対処することも可能となる。
【0018】本発明の請求項5に係わるヘミング装置に
よれば、請求項1と同様の効果を得ることができるうえ
に、固定ホルダにヘム型の一方の型を設けると共に、固
定ホルダに対して回動自在な可動ホルダにヘム型の他方
の型を設けたことから、一方の型に対して他方の型が回
動しながら接近することとなり、つまり、両型が閉じる
動作を折曲げに最適な動作とすることができ、加工性な
らびに加工品質をより一層高めることができる。
【0019】本発明の請求項6に係わるヘミング装置に
よれば、自動車の車体を構成するフェンダーのホイール
アーチ部の縁曲げにおいて、請求項1〜5と同様の効果
を得ることができ、また、ホイールアーチ部が内側に突
出するフランジの無い構造となるので、フランジによる
タイヤの配置の制限が解消され、設計の自由度を増すこ
とができるなどの利点がある。
【0020】
【実施例】図1〜図4は本発明に係わるヘミング装置の
一実施例を説明する図である。
【0021】図示のヘミング装置H1は、自動車の車体
を構成するパネルであるリアフェンダーRFに縁曲げ
(ヘミング)を行うものであり、リアフェンダーRFの
ホイールアーチ部Aを被加工部としている。リアフェン
ダーRFは、とくに図1(b)に示すように、アウタパ
ネルOPとインナパネルIPを備えていると共に、両パ
ネルOP,IPのホイールアーチ部Aに、内向きのフラ
ンジFO,FIが設けてある。両フランジFO,FI
は、当該ヘミング装置H1によるヘミングの前工程にお
いて、各パネルOP,IPのプレス成形とともに成形さ
れ、且つ90度よりも小さい角度に予備曲げされてい
る。
【0022】上記リアフェンダーRFは、当然車体の左
右両側に夫々対応するものがあり、例えば図4に示すよ
うに、左右の治具JL,JRにより保持された状態で搬
送される。これに対して、ヘミング装置H1は、ヘミン
グ工程のエリアにおける左右リアフェンダーRFの搬入
位置の両側に、多軸制御されるロボットR,Rを設置
し、各ロボットRのハンド部に設けてある。
【0023】ロボットRは、床に設置した基礎1に、垂
直軸回りの旋回機構2と水平軸回りの第1回動機構3を
介して、第1アーム4の基端部を連結すると共に、第1
アーム4の先端部に、水平軸回りの第2回動機構5を介
して、第2アーム6の基端部を連結した構成を有してい
る。そして、第2アーム6の先端部に、水平軸回りの第
3回動機構7と、これに直交する水平軸回りの第4回動
機構8を介して、ヘミング装置H1の本体部11が連結
してある。
【0024】つまり、ヘミング装置H1は、第1〜第3
の回動機構により、リアフェンダーRFに対する進退方
向(X方向)および昇降方向(Z方向)に移動可能であ
り、且つリアフェンダーRFの搬送方向(Y方向)の軸
回りにも回動可能である。また、旋回機構2により、Z
軸回りに回動可能であると共に、第4回動機構8によ
り、X軸回りに回動可能である。なお、ロボットRの基
礎1などにリアフェンダーRFの搬送方向へのスライド
機構を設けることにより、Y方向へも移動可能となる。
【0025】ヘミング装置は、本体部11上に、2個1
組の4組のヘム型P1〜P4と、選択した組のヘム型P
1〜P4を所定位置に移動させる型移動手段12,13
と、所定位置に移動したヘム型P1〜P4を開閉動作さ
せる型駆動手段14を備えている。
【0026】本体部11は、第4回動機構8の反対側と
なる先端側に、回転軸回りに4つの型取付け面15a〜
15d,16a〜16bを有する前後一対のホルダ1
5,16を備えている。両ホルダ15,16は、直方体
であり、互いの回転軸が平行になる状態にして所定の間
隔で配置してある。前方側のホルダ15は、本体部11
の先端部両側に設けた支持部17,17間に、回転可能
に取付けてある。他方、後方側のホルダ15は、横置に
したコ字形のフレーム18の間に、回転可能に取付けて
ある。また、フレーム18は、本体部11上に設けたリ
ニアガイド19により、本体部11の前後方向に移動可
能に設けてある。
【0027】4組のヘム型P1〜P4は、車種毎に異な
るホイールアーチ部Aの形状に各々対応する。これらの
ヘム型P1〜P4は、各組の一方の型P1a〜P4aを
前方側ホルダ15の各型取付け面15a〜15dに夫々
固定すると共に、各組の他方の型P1b〜P4bを後方
側ホルダ16の各型取付け面16a〜16dに夫々固定
している。また、各ヘム型P1〜P4は、図3に示すよ
うに、被加工部であるホイールアーチ部Aの長さの一部
に対応する大きさを有している。
【0028】この実施例の型移動手段12,13は、各
ホルダ15,16を回転させる手段であって、一方の支
持部17とフレーム18に取付けたモータである。ま
た、この実施例の型駆動手段14は、本体部11上にお
いてフレーム18に連結したシリンダであって、前方側
のホルダ15に対して後方側のホルダ16を進退駆動す
る。これらの型移動手段12,13および型駆動手段1
4は、図外の制御装置により、回転動作および進退動作
が制御される。
【0029】上記の構成を備えたヘミング装置H1は、
リアフェンダーRFが所定位置に搬入される際に、その
車種に対応したヘム型P1〜P4を選択し、選択した組
の一対の型P1a〜P4a,P1b〜P4bが対向する
状態となるように、型移動手段12,13で各ホルダ1
5,16を割出し回転させる。
【0030】そして、ヘミング装置H1は、ロボットR
の動作により、図2に示すようにリアフェンダーRFの
ホイールアーチ部Aに向けて前進したのち、図1(b)
に示すように、両ホルダ15,16の間にホイールアー
チ部Aを入り込ませた状態にし、この後、型駆動手段1
4によりフレーム18とともに後方側のホルダ16を前
進させることにより、対向する型P1a〜P4a,P1
b〜P4bの間でホイールアーチ部Aにヘミングを行
う。これにより、図1(c)に示すように、ホイールア
ーチ部AにおいてアウタパネルOPとインナパネルIP
が接合される。
【0031】また、当該ヘミング装置H1は、各ヘム型
P1〜P4の大きさがホイールアーチ部Aの長さの一部
に対応する大きさであるため、図3に示すように、ホイ
ールアーチ部Aを何回かに分けてヘミングすることとな
る。このとき、ホイールアーチ部Aがほぼ円弧状である
ため、第4回動機構8によって当該ヘミング装置H1を
回動させれば良い。
【0032】このように、上記実施例で説明したヘミン
グ装置H1は、4組のヘム型P1〜P4を一対のホルダ
15,16に機能的にまとめた構造であると共に、各ヘ
ム型P1〜P4をホイールアーチ部Aの長さの一部に対
応する大きさとしているので、装置全体が非常に小型で
あり、しかも、ロボットRのハンド部に設けてあること
から、設置スペースも小さくてすむと共に、被加工部の
様々な位置や方向に自在に対処し得るものとなってい
る。
【0033】そして、当該ヘミング装置H1は、車種に
応じてヘム型P1〜P4の付け替えを行うような必要が
全くなく、ホルダ15,16を回転させるだけで、ホイ
ールアーチ部Aに対して選択したヘム型P1〜P4を速
やかにセットし、ヘミングを行うことができる。また、
当該ヘミング装置H1によりヘミングされたホイールア
ーチ部Aは、例えばスポット溶接による接合(図6参
照)のように、内側に突出するフランジの無い構造とな
るので、フランジによるタイヤの配置の制限が解消され
る。
【0034】図5は、本発明に係わるヘミング装置の他
の実施例を説明する図である。
【0035】図示のヘミング装置Hは、先の実施例と同
様に、リアフェンダーRFのホイールアーチ部Aにヘミ
ングを行うものであって、床面上に一対のフレーム2
1,21を設置すると共に、両フレーム21,21の間
にリニアガイド22を備えており、このリニアガイド2
2上に、所定間隔で一列に配置した4つの固定ホルダ2
3a〜23dと、各固定ホルダ23a〜23dに対して
回動自在に設けた可動ホルダ24a〜24dを備えてい
る。
【0036】そして、4組のヘム型P1〜P4の一方の
型P1a〜P4aを各固定ホルダ23a〜23dに取付
けると共に、各ヘム型P1〜P4の他方の型P1b〜P
4b各可動ホルダ24a〜24dに取付けている。
【0037】各固定ホルダ23a〜23dは、リニアガ
イド22に摺動自在に設けた夫々の基板25a〜25d
上に固定してある。両フレーム21,21の間には、リ
ニアガイド22と平行にスクリューシャフト26が設け
てある。このスクリューシャフト26は、一方のフレー
ム21に設けた型移動手段としての型移動用モータ27
により回転駆動される。そして、各基板25a〜25d
には、スクリューシャフト26に係合するボールねじ2
8a〜28dが設けてある。したがって、型移動用モー
タ27によりスクリューシャフト26を回転させると、
各ボールねじ28a〜28dおよび各基板25a〜25
dとともに、各固定ホルダ23a〜23dがその配列方
向に一斉に移動する。
【0038】他方、各可動ホルダ24a〜24dは、そ
の中間部に設けた回動軸29で固定ホルダ23a〜23
dに連結してあると共に、型P1b〜P4bの反対側の
端部に、後記する型駆動手段としての型駆動用シリンダ
に対する当接部30を有している。これらの可動ホルダ
24a〜24dは、通常の状態では、各型P1b〜P4
bが固定ホルダ23a〜23dの型P1a〜P4aから
離間する回動位置にある。
【0039】さらに、当該ヘミング装置H2は、図中仮
想線で示すリアフェンダーRFの搬入位置に対応して、
リニアガイド22の側部に支持体31を設置し、この支
持体31に、移動してきた可動ホルダ24a〜24dを
回動させてヘム型P1〜P4を開閉させる型駆動手段と
しての型駆動用シリンダ32を備えている。型駆動用シ
リンダ32は、ロッド33を斜め下向きにした状態で設
けてあり、ロッド33の先端には各可動ホルダ24a〜
24dの当接部30に対する押圧部材34が設けてあ
る。
【0040】上記の構成を備えたヘミング装置H2は、
リアフェンダーRFが搬入される際に、その車種に対応
するヘム型P1〜P4を選択して、型移動用モータ27
の駆動により、選択したヘム型P1〜P4を所定位置に
移動させる。
【0041】こののち、ヘミング装置H2は、固定ホル
ダ23a〜23dと可動ホルダ24a〜24dの間に被
加工部であるホイールアーチ部Aを入り込ませたのち、
型駆動用シリンダ32を伸長駆動することにより、押圧
部材34を介して該当する可動ホルダ24a〜24dの
当接部30を押圧し、可動ホルダ24a〜24dを回動
させる。これにより、対向する型P1a〜P4a,P1
b〜P4bの間でホイールアーチ部Aにヘミングが行わ
れ、ホイールアーチ部AにおいてアウタパネルOPとイ
ンナパネルIPが接合される。
【0042】このように、上記実施例のヘミング装置H
1では、先の実施例と同様の効果を得ることができ、と
くに、固定ホルダ23a〜23dと可動ホルダ24a〜
24dの採用により、一方の型P1a〜P1aに対して
他方の型P1b〜P1bが回動しながら接近するので、
両型P1a〜P1a,P1b〜P1bが閉じる動作が折
曲げに最適な動作となり、加工性ならびに加工品質がよ
り一層高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるヘミング装置の一実施例を説明
する図であって、ヘミング装置の斜視図(a)、ヘミン
グ前のホイールアーチ部および両ホルダを説明する断面
図(b)およびヘミング後のホイールアーチ部を示す断
面図(c)である。
【図2】図1に示すヘミング装置でリアフェンダーのホ
イールアーチ部にヘミングを行っている状態を説明する
斜視図である。
【図3】ホイールアーチ部に対するヘム型の大きさおよ
びヘミングを行う要領を示す説明図である。
【図4】左右のリアフェンダーに対するロボットおよび
ヘミング装置の配置を説明する正面図である。
【図5】本発明に係わるヘミング装置の他の実施例を説
明する図であって、ヘミング装置の斜視図(a)、およ
びリアフェンダーのホイールアーチ部にヘミングを行っ
ている状態を説明する断面図(b)である。
【図6】縁曲げが行われるパネルの一例としてのリアフ
ェンダーを示す斜視図(a)、およびスポット溶接によ
るパネルの接合を示す断面図(b)である。
【符号の説明】
A ホイールアーチ部(被加工部) H1 H2 ヘミング装置 P1〜P4 ヘム型 P1a〜P4a 一方の型 P1b〜P4b 他方の型 R ロボット RF リアフェンダー(パネル) 12 13 型移動手段 14 型駆動手段 15 16 ホルダ 15a〜15d 型取付け面 16a〜16d 型取付け面 23a〜23d 固定ホルダ 24a〜24d 可動ホルダ 27 型移動用モータ(型移動手段) 32 型駆動用シリンダ(型駆動手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネルの縁曲げを行う装置であって、複
    数組のヘム型と、選択した組のヘム型を所定位置に移動
    させる型移動手段と、所定位置に移動したヘム型を開閉
    動作させる型駆動手段を備えたことを特徴とするヘミン
    グ装置。
  2. 【請求項2】 回転軸回りに複数の型取付け面を有する
    一対のホルダを互いの回転軸が平行になる状態に配置
    し、一方のホルダの各取付け面に、各組のヘム型の一方
    の型を設けると共に、他方のホルダの各取付け面に、各
    組のヘム型の他方の型を設け、型移動手段が、ホルダを
    回転させる手段であると共に、型駆動手段が、ホルダ同
    士を近接離間させる手段であることを特徴とする請求項
    1に記載のヘミング装置。
  3. 【請求項3】 多軸制御されるロボットのハンド部に、
    ヘム型と、型移動手段と、型駆動手段を備えたことを特
    徴とする請求項1または2に記載のヘミング装置。
  4. 【請求項4】 ヘム型が、パネルの被加工部の長さの一
    部に対応する大きさであることを特徴とする請求項3に
    記載のヘミング装置。
  5. 【請求項5】 所定間隔で一列に配置した固定ホルダ
    と、各固定ホルダに対して回動自在に設けた可動ホルダ
    を備えると共に、各々の固定ホルダおよび可動ホルダに
    各組のヘム型を設け、型移動手段が、各固定ホルダをそ
    の配列方向に移動させる手段であると共に、型駆動手段
    が、所定位置に移動した可動ホルダを回動させてヘム型
    を開閉させる手段であることを特徴とする請求項1に記
    載のヘミング装置。
  6. 【請求項6】 パネルが車体を構成するフェンダーのア
    ウタパネルとインナパネルであると共に、被加工部が予
    備曲げされたホイールアーチ部であって、パネルが搬入
    される所定位置に対して、ヘム型、型移動手段および型
    駆動手段を配置したことを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれかに記載のヘミング装置。
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