JP2011251333A - 溶接補助装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ワークに向きが異なる複数の溶接部位がある場合であっても、溶接補助装置が高コストにならないようにするとともに、溶接時の安全性を確保できるようにすることを目的とする。
【解決手段】本発明に係る溶接補助装置は、ワークの溶接部位を溶接機の溶接位置12にセットする際に使用される溶接補助装置であって、支持台15に対して水平回転可能に構成された回転部材22と、途中部分が回転部材22に対して上下回動可能な状態で連結された昇降リンク25と、昇降リンク25の先端部分に自在継手30を介して連結されており、前記ワークを支持可能に構成されたワーク支持部材40とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワークの溶接部位を溶接機の溶接位置にセットする際に使用される溶接補助装置に関する。
これに関連する装置が特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の溶接装置100は、ワークWの溶接部位にウエルドナットを溶接する装置であり、図6に示すように、プロジェクション用ガン104mと下部電極104pとからなる溶接機104と、その溶接機104をX方向、及びY方向に移動させるロボット装置106と、ワークWを水平に支持するワークセット冶具102とを備えている。そして、溶接機104をロボット装置106によりワークWの溶接部位までX−Y方向(水平方向)に移動させ、プロジェクション用ガン104mと下部電極104pとの間にウエルドナットとワークWの溶接部位とを挟んで溶接できるように構成されている。
実開平2−16280号
しかし、上記した溶接装置100では、溶接機104を全自動でワークWの溶接部位まで移動させる構成のため、設備コストが高くなる。特に、ワークの形状が複雑で向きの異なる複数の溶接部位が存在する場合には、溶接機104をX方向、Y方向、Z方向、及び回転方向に移動させる必要があり、前記ロボット装置106が複雑になって設備コストが高くなる。
一方、ポータブル溶接装置等では、ワークを手で持ってそのワークの溶接部位を溶接機の電極にセットし、ウエルドナットを溶接することが行なわれている。しかし、ワークを手で持つ方法では、溶接時に一方の手でワークを持ち、他方の手で溶接機を操作する必要があるため、熟練を要する。また、ワークの端に溶接部位がある場合等、手を挟む等のトラブルが発生することがある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、ワークに向きが異なる複数の溶接部位がある場合であっても、溶接補助装置が高コストにならないようにするとともに、溶接時の安全性を確保できるようにすることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、ワークの溶接部位を溶接機の溶接位置にセットする際に使用される溶接補助装置であって、支持台に対して水平回転可能に構成された回転部材と、途中部分が前記回転部材に対して上下回動可能な状態で連結された昇降リンクと、前記昇降リンクの先端部分に自在継手を介して連結されており、前記ワークを支持可能に構成されたワーク支持部材とを有することを特徴とする。
本発明によると、ワーク支持部材は、自在継手、昇降リンク及び回転部材を介して支持台に連結されている。このため、ワーク支持部材を持って水平方向、及び上下方向に一定範囲だけ移動させ、さらに自在継手により前記ワーク支持部材を自由に傾けることが可能になる。これにより、ワークに向きが異なる複数の溶接部位が形成されている場合でも、ワークをワーク支持部材に支持した状態で各溶接部位を順番に溶接機の溶接位置にセットできるようになる。
このように、溶接補助装置は全自動でワークを溶接機の位置まで移動させるものではなく、手動と組み合わせて使用する装置であるため、ワークに向きが異なる複数の溶接部位が形成されている場合でも、溶接補助装置が複雑化せず高コストにならない。
また、ワークをワーク支持部材で支持する構成のため、溶接時にワークから手を離すことができる。このため、ワークを直接持って溶接する場合と比べ、手を挟む等のトラブルを防止できる。
請求項2の発明によると、昇降リンクの基端部には、その昇降リンクの先端側を押上げるための重りが取付けられていることを特徴とする。
このため、重りの重量分だけワーク及びワーク支持部材を持ち上げる際の重量が小さくなり、ワーク及びワーク支持部材を移動させ易くなる。したがって、ワークが重い場合でも容易に溶接機の溶接位置まで移動できるようになる。
請求項3の発明によると、自在継手はロック機構を備えており、前記ロック機構がロックされることで前記自在継手は昇降リンクに対するワーク支持部材の回動を禁止するように構成されていることを特徴とする。
このため、ワークの溶接部位を溶接機の溶接位置にセットした状態でロック機構により自在継手の回転を禁止することで、昇降リンクに対してワーク支持部材が固定され、ワーク支持部材がその位置に保持される。
請求項4の発明によると、昇降リンクの先端部分には、横棒部材の基端部が水平回動可能なように連結されており、その横棒部材の先端上面に前記自在継手が取付けられていることを特徴とする。
このため、ワーク支持部材の移動の自由度が向上する。
請求項5の発明によると、ワーク支持部材には、グリップ部が設けられていることを特徴とする。
このため、ワーク支持部材を持って作業し易くなる。
本発明によると、ワークに向きが異なる複数の溶接部位がある場合であっても、溶接補助装置が高コストにならない。さらに、溶接時の安全性を確保できるようになる。
本発明の実施形態1に係る溶接補助装置の全体斜視図である。 溶接補助装置のワーク支持部材と、そのワーク支持部材に支持されたワークとを表す平面図である。 溶接補助装置のワーク支持部材と自在継手を表す斜視図である。 前記自在継手の構造を表す模式図である。 ワークの溶接部位を溶接機の下部電極(溶接位置)にセットした状態を表す斜視図(A図)、A図のB部拡大図(B図)である。 従来の溶接装置を表す全体斜視図である。
[実施形態1]
以下、図1〜図5に基づいて、本発明の実施形態1に係る溶接補助装置の説明を行う。本実施形態に係る溶接補助装置は、板状ワークの溶接部位をポータブル溶接機の溶接位置にセットする際に使用される装置である。
なお、図中の前後左右、及び上下は、ポータブル溶接機の前後左右、及び上下に対応している。
<ポータブル溶接機の概要について>
ポータブル溶接機は、板状ワークWの第1溶接部位Wu1、第2溶接部位Wu2、第3溶接部位Wu3(図2等参照)にウエルドナット(図示省略)を溶接するための溶接機であり、溶接機本体(図示省略)と、下部電極12(図1参照)と、一対の操作スイッチ13等とから構成されている。ポータブル溶接機は、溶接機本体の電極と下部電極12との間にウエルドナットと板状ワークWの溶接部位Wu1,Wu2,Wu3とを挟み、ウエルドナットを板状ワークWの溶接部位Wu1,Wu2,Wu3に溶接できるように構成されている。
ポータブル溶接機の下部電極12は、図1に示すように、支持台15の支柱15mから後方に張出した中心梁部15hの先端に電極用架台12dによって上向きに固定されている。また、溶接機本体(図示省略)は、下部電極12と同軸位置に配置されており、上下動可能な状態で支持台15に支持されている。また、操作スイッチ13は、支柱15mの上部から左右に張出したアーム15aによって支持されている。
<溶接補助装置20の概要について>
溶接補助装置20は、板状ワークWの溶接部位Wu1,Wu2,Wu3をポータブル溶接機の下部電極12(溶接位置)にセットする際に使用される装置であり、図1に示すように、支持台15のL型梁部15xの先端に取付けられている。L型梁部15xは、支持台15の支柱15mから左方向に張出す左梁部151と、その左梁部151の先端から後方に張出す後梁部153とから平面L字形に形成されており、下部電極12を支持する中心梁部15hとほぼ同じ高さ位置に配置されている。
溶接補助装置20は、L型梁部15x(後梁部153)の先端上面に水平回転可能な状態で連結された回転部材22と、その回転部材22に上下回動可能な状態で連結された昇降リンク25と、その昇降リンク25の先端に水平回転可能な状態で連結された横棒部材26と、その横棒部材26の先端に自在継手30を介して連結されたワーク支持部材40とから構成されている。
<回転部材22について>
回転部材22は、図1等に示すように、L型梁部15xの先端上面に水平回転可能な状態で連結された角形ベース22bと、その角形ベース22bの中央に立設されて、昇降リンク25の回動中心軸25a,25bを両側から支持する一対のブラケット22sとを備えている。また、角形ベース22bの後端中央位置には、昇降リンク25の下側リンク部252を下方から受けられるように構成された下限ストッパ22tが設けられている。さらに、角形ベース22bの左端前部には、その角形ベース22bが右回転限界位置まで右回転したときにL型梁部15xのストッパ(図示省略)に当接するストライカ22zが設けられている。
<昇降リンク25について>
昇降リンク25は、四節リンク機構であり、上下に配置された直線状の上側リンク部251と下側リンク部252とを備えている。上側リンク部251と下側リンク部252の途中部分(図1の中央前寄り部分)は、回転部材22に設けられた一対のブラケット22s間に配置されており、各々のリンク部251,252が水平な回動中心軸25a,25bを介してそれぞれ上下回動可能なように両ブラケット22sに連結されている。また、上側リンク部251と下側リンク部252の先端(図1の後端側)には、昇降部25fが同じく水平な連結軸25c,25dによって上下回動可能なように連結されている。これにより、上側リンク部251と下側リンク部252とが回動中心軸25a,25bを中心にして上下に回動すると、昇降部25fは同じ姿勢のままで昇降できるようになる。また、上側リンク部251の基端部(図1の前端側)には、昇降リンク25の昇降部25fを押上げるための重り25wが取付けられている。
昇降リンク25の昇降部25fには、縦ピン26cによって横棒部材26の基端部が水平回動可能な状態で連結されており、その横棒部材26の先端部に自在継手30を介してワーク支持部材40が連結されている。
<ワーク支持部材40について>
ワーク支持部材40は、板状ワークWを位置決めした状態で支持する枠状部材であり、図1から図3等に示すように、その板状ワークWの周縁部を支える外形枠部43と、自在継手30に固定された中央固定部44と、その中央固定部44と外形枠部43とをつなぐ格子部45とから構成されている。
外形枠部43の左前角部には、図3等に示すように、板状ワークWの左前角部を位置決めした状態で支える第1支持金具51が取付けられている。第1支持金具51は、板状ワークWの左前角部を下側から支える下平板部51dと、その下平板部51d上の板状ワークWを上から押える押え板部51pと、前記下平板部51dに対してほぼ直角に立設されて、外形枠部43の内側に突出するように湾曲した縦板部51eとから構成されている。そして、板状ワークWの左前角部が第1支持金具51の押え板部51pと下平板部51dとに挟まれた状態で、その板状ワークWの左前角部が外形枠部43の左前角部に位置決めされた状態で支持される。
外形枠部43の後辺中央部には、図1等に示すように、板状ワークWの後端中央部を支えるとともに、その部分の位置決めを行う第2支持金具52が取付けられている。第2支持金具52は、外形枠部43の後辺中央から格子部45に沿って内側に突出する下平板部52xと、外形枠部43の後辺中央に立設されて外形枠部43の内側に突出するように湾曲した縦板部52tとから構成されている。そして、第2支持金具52の下平板部52x上に板状ワークWを下側から支持する円柱形支持部52fと、板状ワークWの位置決め孔Whに挿入される位置決めピン52pとが設けられている。このため、図2に示すように、第2支持金具52の位置決めピン52pが板状ワークWの位置決め孔Whに挿入され、板状ワークWの後端中央部が円柱形支持部52fに支持された状態で、その板状ワークWの後端中央部が外形枠部43の後辺中央部に位置決めされた状態で支持される。
外形枠部43の右辺中央部には、図1等に示すように、板状ワークWの右端中央部を下方から支える平板状の第3支持金具53がその板状ワークWの右端中央の傾斜に合わせて斜めに形成されている。
また、外形枠部43の左辺中央部には、図2等に示すように、左方向に突出する棒状のステー55sが固定されており、そのステー55sの先端に左側グリップ部55がその外形枠部43の左辺に平行な状態で固定されている。
さらに、ワーク支持部材40には、図1等に示すように、外形枠部43の右辺から右方向に突出するように右側グリップ部57が設けられており、その右側グリップ部57が格子部45に固定されている。
<自在継手30について>
自在継手30は、前記横棒部材26に対してワーク支持部材40が360°方向に回動可能なように、そのワーク支持部材40の中央固定部44と横棒部材26とを連結する継手である。自在継手30は、図4に示すように、平板状のベース35と、そのベース35と一体化された球体36と、前記球体36の球面に沿って回動可能なようにその球体36を覆うハウジング37と、そのハウジング37に設けられたロック機構31とから構成されている。そして、自在継手30のベース35が、図1、図3に示すように、昇降リンク25に連結された横棒部材26の先端部に固定されており、その自在継手30のハウジング37がワーク支持部材40の中央固定部44に固定されている。
前記ロック機構31は、自在継手30の球体36に対するハウジング37の回動を禁止するための機構であり、図4に示すように、ロック位置(実線参照)とロック解除位置(二点鎖線)との間で上下回動可能に構成された操作レバー32と、その操作レバー32をロック位置に保持するコイルスプリング33とから構成されている。
操作レバー32は、その操作レバー32の基端部側に設けられたT字形部32mと、レバー本体部32rとから構成されており、前記T字形部32mがハウジング37内に収納されている。T字形部32mは、レバー本体部32rに連続するレバー延長部位321を備えており、そのレバー延長部位321の先端が連結ピン37pによって上下回動可能な状態でハウジング37内の受け部(図示省略)に連結されている。また、T字形部32mには、レバー延長部位321の下面から直角下方に突出するロック部位322が形成されており、そのロック部位322の先端(下端)が球体36の球面に当接可能なように構成されている。
操作レバー32のレバー本体部32rは、図4に示すように、ハウジング37の縦長開口部(図示省略)から右方向に突出しており、ワーク支持部材40の右側グリップ部57に沿うように位置決めされている。そして、操作レバー32のレバー本体部32rの途中位置とハウジング37との間に、その操作レバー32を下方に回動させるコイルスプリング33が装着されている。
即ち、操作レバー32がコイルスプリング33のバネ力で下限回動位置に保持されている状態で、T字形部32mのロック部位322の先端(下端)が球体36の球面を押圧するようになり、球体36に対するハウジング37の回動が禁止される。これにより、自在継手30はロック状態に保持される。
また、操作レバー32がコイルスプリング33のバネ力に抗して上方に引き上げられると、T字形部32mのロック部位322が球体36の球面から離れ、球体36に対するハウジング37の回動が自在になる。即ち、自在継手30のロック状態が解除されるようになる。
<溶接補助装置20の取扱いについて>
溶接補助装置20を使用して、例えば、板状ワークWの第1溶接部位Wu1にウエルドナットを溶接する場合には、先ず、図2に示すように、溶接補助装置20のワーク支持部材40に板状ワークWをセットする。即ち、板状ワークWを持ってその板状ワークWの左前角部をワーク支持部材40の第1支持金具51に嵌め込む。次に、板状ワークWの後端中央部をワーク支持部材40の第2支持金具52の縦板部52tに押し込みながら、その第2支持金具52の位置決めピン52pを板状ワークWの位置決め孔Whに挿入し、板状ワークWを第2支持金具52の円柱形支持部52f、及び第3支持金具53上にセットする。この状態で、板状ワークWは、位置決めされた状態でワーク支持部材40上にセットされる。
次に、右手でワーク支持部材40の右側グリップ部57とロック機構31の操作レバー32を把持し、操作レバー32をコイルスプリング33のバネ力に抗して上方に回動させて、自在継手30のロック状態を解除する。この状態で、ワーク支持部材40は、横棒部材26に対して360°方向に自由に傾けることが可能になる。ここで、横棒部材26は、昇降リンク25の昇降部25fに対して水平回動可能に連結されている。さらに、昇降リンク25は、回転部材22を介して水平回動可能な状態で支持台15に支持されており、その昇降リンク25の昇降部25fは四節リンク機構の働きで同じ姿勢のまま昇降できるように構成されている。これにより、ワーク支持部材40を持って自由に傾けながら、上下方向及び水平方向に移動させることができるようになる。
このため、ワーク支持部材40の左側グリップ部55と右側グリップ部57とを持ってそのワーク支持部材40にセットされた板状ワークWの第1溶接部位Wu1をポータブル溶接機の下部電極12の位置まで移動させることができる。即ち、図5等に示すように、下部電極12の突起12pを板状ワークWの第1溶接部位Wu1の開口に通し、その第1溶接部位Wu1を下部電極12の電極面12m上にセットすることができる。この状態で、ロック機構31の操作レバー32から手を離し、コイルスプリング33のバネ力で自在継手30をロック状態にする。これにより、横棒部材26に対するワーク支持部材40の回動が禁止され、ワーク支持部材40は板状ワークWの第1溶接部位Wu1が下部電極12の電極面12m上にセットされたときの姿勢に保持される。
次に、ワーク支持部材40から手を離し、左右の操作スイッチ13を操作することで、ウエルドナット(図示省略)が下部電極12の突起12pにセットされるとともに、溶接機本体(図示省略)が下降して板状ワークWの第1溶接部位Wu1とウエルドナットとの溶接が行なわれる。
なお、第2溶接部位Wu2と第3溶接部位Wu3にウエルドナットを溶接する場合にも、上記した手順と同様の手順で行なうことができる。
<本実施形態に係る溶接補助装置20の長所について>
本実施形態に係る溶接補助装置20によると、ワーク支持部材40は、自在継手30、昇降リンク25及び回転部材22を介して支持台15に連結されている。このため、ワーク支持部材40を持って水平方向、及び上下方向に一定範囲だけ移動させ、さらに自在継手30によりワーク支持部材40を自由に傾けることが可能になる。これにより、板状ワークWに向きが異なる複数の溶接部位Wu1,Wu2,Wu3が形成されている場合でも、板状ワークWをワーク支持部材40に支持した状態で各溶接部位Wu1,Wu2,Wu3を順番にポータブル溶接機の下部電極12の位置(溶接位置)にセットできるようになる。
このように、溶接補助装置20は全自動で板状ワークWを溶接機の位置まで移動させるものではなく、手動と組み合わせて使用する装置であるため、板状ワークWに向きが異なる複数の溶接部位Wu1,Wu2,Wu3が形成されている場合でも、溶接補助装置20が複雑化せず高コストにならない。
また、板状ワークWをワーク支持部材40で支持する構成のため、溶接時に板状ワークWから手を離すことができる。このため、板状ワークWを直接持って溶接する場合と比べ、手を挟む等のトラブルを防止できる。さらに、板状ワークWをワーク支持部材40、自在継手30、昇降リンク25及び回転部材22を介して支持台15に連結されているため、板状ワークWの移動範囲が規制され、板状ワークWと周囲の部材との干渉を防止できる。
また、昇降リンク25の基端部には、その昇降リンク25の先端側を押上げるための重り25wが取付けられているため、重り25wの重量分だけ板状ワークW及びワーク支持部材40を持ち上げる際の重量が小さくなり、板状ワークW及びワーク支持部材40を移動させ易くなる。したがって、板状ワークWが重い場合でも板状ワークWを容易にポータブル溶接機の溶接位置まで移動できるようになる。
また、板状ワークWの溶接部位Wu1,Wu2,Wu3をポータブル溶接機の溶接位置にセットした状態でロック機構31により自在継手30の回転を禁止できるため、板状ワークWの溶接時にワーク支持部材40から手を離すことが可能になる。このため、安全性がさらに向上する。
また、昇降リンク25の先端部分には、横棒部材26の基端部が水平回動可能なように連結されており、その横棒部材26の先端上面に自在継手30が取付けられる構成である。このため、ワーク支持部材40の移動の自由度が向上する。
<変更例>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、昇降リンク25の先端に設けられた昇降部25fに対して水平回動可能な状態で横棒部材を連結し、その横棒部材の先端に自在継手30を介してワーク支持部材40を連結する例を示した。しかし、横棒部材を省略し、昇降リンク25の昇降部25fに自在継手30を直接取付ける構成でも可能である。
また、板状ワークWの重量に合わせて重り25wの重量を調整できるようにすることも可能である。
12 下部電極(溶接位置)
15 支持台
22 回転部材
25 昇降リンク
26 横棒部材
30 自在継手
31 ロック機構
40 ワーク支持部材
55 左側グリップ部
57 右側グリップ部
W 板状ワーク(ワーク)
Wu1 溶接部位
Wu2 溶接部位
Wu3 溶接部位

Claims (5)

  1. ワークの溶接部位を溶接機の溶接位置にセットする際に使用される溶接補助装置であって、
    支持台に対して水平回転可能に構成された回転部材と、
    途中部分が前記回転部材に対して上下回動可能な状態で連結された昇降リンクと、
    前記昇降リンクの先端部分に自在継手を介して連結されており、前記ワークを支持可能に構成されたワーク支持部材と、
    を有することを特徴とする溶接補助装置。
  2. 請求項1に記載された溶接補助装置であって、
    前記昇降リンクの基端部には、その昇降リンクの先端側を押上げるための重りが取付けられていることを特徴とする溶接補助装置。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された溶接補助装置であって、
    前記自在継手はロック機構を備えており、前記ロック機構がロックされることで前記自在継手は前記昇降リンクに対する前記ワーク支持部材の回動を禁止するように構成されていることを特徴とする溶接補助装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載された溶接補助装置であって、
    前記昇降リンクの先端部分には、横棒部材の基端部が水平回動可能なように連結されており、その横棒部材の先端上面に前記自在継手が取付けられていることを特徴とする溶接補助装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載された溶接補助装置であって、
    前記ワーク支持部材には、グリップ部が設けられていることを特徴とする溶接補助装置。
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