JP2009160597A - レーザ溶接装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークを治具に投入するときの作業性を高め得るレーザ溶接装置を提供する。
【解決手段】レーザ溶接装置は、レーザビーム21を照射してレーザ溶接を施すワーク100をセットするための受け面35が形成された下治具30(第1の治具)と、下治具に対して相対的に接近離反移動自在に設けられ下治具に重ね合わされる上治具40(第2の治具)と、上治具に設けられワークを受け面に押し付けるためのクランプ手段50と、を有する。下治具にはワークを保持する機能を持たせ、上治具にはワークを押え付ける機能を持たせ、下治具および上治具のそれぞれに異なる機能を分担させ、クランプ手段を下治具に設けていない。
【選択図】図3

Description

本発明は、レーザ溶接装置に関するものである。
ロボットを利用した溶接装置として、抵抗スポット溶接装置の他に、レーザ溶接装置も用いられている。この種のレーザ溶接装置は、ロボットアーム先端に、レーザビームを照射するためのレーザビーム照射装置を取り付けている。ロボットアームを移動させつつ、さらにレーザビーム照射装置からのレーザ照射方向をも変えることにより、レーザビームをワークとしてのパネル材の予め決められた溶接点へ照射し溶接する(例えば、特許文献1参照)。このような溶接は、ワークとレーザビーム照射装置とが離れている形態から、リモート溶接とも称されている。
特開2000−126882号公報
抵抗スポット溶接の場合は、重ね合わせたパネル材同士を溶接ガンによって挟み込むので、パネル材同士の間に多少の隙間があっても支障は生じない。一方、レーザ溶接は、一方のパネル材の側のみからレーザビームを照射するので、重ね合わせたパネル材同士の間に存在する隙間の大きさが、溶接品質に大きな影響を与える。このため、レーザ溶接装置の治具には、上記の隙間を制御するために、抵抗スポット溶接装置の治具に比べて、パネル材を押さえるためのクランプ装置が多数設置されている。
クランプ装置の数が多くなる結果、パネル材を治具に投入するときには、パネル材がクランプ装置と干渉することがないように、パネル材の投入姿勢や投入方向が制限を受ける。したがって、パネル材を治具に投入するときの作業性が悪く、パネル材の投入に比較的長時間を要している。
そこで、本発明の目的は、ワークを治具に投入するときの作業性を高め得るレーザ溶接装置を提供することにある。
本発明は、レーザビームを照射してレーザ溶接を施すワークをセットするための受け面が形成された第1の治具と、
前記第1の治具に対して相対的に接近離反移動自在に設けられ前記第1の治具に重ね合わされる第2の治具と、
前記第2の治具に設けられ、前記ワークを前記受け面に押し付けるためのクランプ手段と、を有するレーザ溶接装置である。
第1の治具にはワークを保持する機能を持たせ、第2の治具にはワークを押え付ける機能を持たせ、第1の治具および第2の治具のそれぞれに異なる機能を分担させ、クランプ手段を第1の治具に設けていない。ワークを第1の治具の受け面にセットするときに、ワークとクランプ手段とが干渉することがないため、第1の治具にワークをセットするとき、ワークの姿勢やセット手順の選択の自由度が高まる。したがって、ワークを治具に投入するときの作業性を高めることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るレーザ溶接装置10を示す概略構成図、図2は、レーザ溶接ロボット20を示す斜視図、図3は、レーザ溶接装置10の要部を示す断面図、図4(A)は、下治具30(第1の治具)を示す平面図、図4(B)は、下治具30にワーク100をセットした状態を示す平面図、図5は、ワーク100をセットした下治具30に上治具40(第2の治具)を重ね合わせた状態を示す平面図である。
図1および図3を参照して、レーザ溶接装置10は、概説すれば、レーザビーム21を照射してレーザ溶接を施すワーク100をセットするための受け面35が形成された下治具30(第1の治具に相当する)と、下治具30に対して相対的に接近離反移動自在に設けられ下治具30に重ね合わされる上治具40(第2の治具に相当する)と、上治具40に設けられワーク100を受け面35に押し付けるためのクランプ手段50と、を有している。レーザ溶接装置10はさらに、下治具30に設けられ受け面35に対するワーク100の位置を規制するためのロケートピン60(ロケート手段に相当する)と、上治具40に設けられ下治具30と上治具40とを重ね合わせて閉じた状態を保持するためのロック手段70と、を有している。図示例では、下治具30は固定され、上治具40が移動する。レーザ溶接時には、保持したワーク100を押え付けることが必要である。本実施形態では、下治具30および上治具40のそれぞれに異なる機能を分担させている。すなわち、下治具30にはワーク100を保持する機能を持たせ、上治具40にはワーク100を押え付ける機能を持たせている。以下、詳述する。
図1を参照して、レーザ溶接装置10は、複数個の下治具30と、1個の上治具40と、下治具30が配列される方向(図中左右方向)に沿って配置されるロボット用走行軸80と、レーザビーム21を照射してレーザ溶接を行うレーザ溶接ロボット20と、上治具40を搬送するハンドリングロボット90と、を有している。レーザ溶接ロボット20およびハンドリングロボット90は、ロボット用走行軸80に沿って走行自在に設けている。
ワーク100は、例えば、自動車車体のフードやドアパネルなどのパネル部品を形成する種々のパネル材である。図1に示されるワーク100は、フードの本体を形成するパネル材101と、補強や他の部材を取り付けるためのパネル材102とを含んでいる。
下治具30は、ワーク100の種類ごとに製作される専用品であり、上治具40は、ワーク100の種類に拘らず共用される汎用品である。ワーク100の種類ごとに専用の下治具30を用いるのは、ワーク100を保持する機能を十分に発揮させるためである。また、ワーク100の種類に拘らず上治具40を共用するのは、ワーク100の種類が異なってもワーク100を押え付ける機能を発揮させることができるからである。
図示例では3種類のフードにレーザ溶接を施すために、フードの種類ごとに専用品である3個の下治具30を配置している。説明の便宜上、3種類のフードを、第1フード、第2フード、および、第3フードと言う。3個の下治具30は、ロボット用走行軸80に沿って並んでいる。図中左端の下治具30には第1フード用のワーク100をセットし、中央の下治具30には第2フード用のワーク100をセットし、右端の下治具30には、第3フード用のワーク100をセットする。図1には、第1フード用の下治具30に上治具40を重ね合わせ、第2フード用の下治具30に第2フード用のワーク100をセットし、第3フード用の下治具30に第3フード用のワーク100をセットする前の状態が示されている。
図1および図2を参照して、レーザ溶接ロボット20は、アーム22を備えるロボット23と、アーム22の先端に設けられレーザビーム21を照射するレーザ溶接ヘッド24と、図示しないレーザ光源からレーザ溶接ヘッド24までレーザビーム21を導く光ファイバーケーブル25と、を有している。ロボット23は、一般的な多軸ロボット(多関節ロボットなどとも称されている)である。ロボット23は、教示作業によって与えられた動作経路のデータに従い、アーム22の先端すなわちレーザ溶接ヘッド24をさまざまな方向に移動する。レーザ光源には、例えばYAGレーザ発振器を用いている。レーザ溶接ヘッド24の内部には、コリメートレンズや集光レンズなどを含むレンズ群26と、レーザビーム21の照射方向をスキャンする反射鏡27と、反射鏡27を回動する図示しない駆動機構とを設けている。レンズ群26に、光ファイバーケーブル25の射出端25aから射出されたレーザビーム21を導いている。反射鏡27は、図示するように2軸方向に回動することにより、レンズ群26を通ったレーザビーム21の照射方向を変える。反射鏡27を回動することにより、レーザビーム21を予め定められた溶接パターンに沿って走査し、レーザ溶接する。アシストガスとして、アルゴンガスなどの不活性ガスを用いる。なお、レーザの種類は、YAGレーザに限定されるものではなく、炭酸ガスレーザであってもよい。
図1を参照して、ハンドリングロボット90は、アーム92を備えるロボット93と、アーム92の先端に設けられ上治具40を支持するハンド部94と、を有している。ロボット93は、一般的な多軸ロボットである。
図3および図4(A)(B)を参照して、下治具30は、ベースプレート31と、ベースプレート31の4つのコーナ部に立設され上治具40を支持する4本の下ポスト32と、ベースプレート31に立設されワーク100を支持する複数のゲージポスト33と、を有している。対角位置に存する2本の下ポスト32の上端に、下治具30に対する上治具40の位置を規制する治具用ロケートピン34を設けている。ゲージポスト33の上端に、ワーク100としてのパネル材101をセットするための受け面35を設けている。受け面35に、この受け面35に対するワーク100の位置を規制するロケートピン60を設けている。ロケートピン60を設けることにより、それぞれの種類のワーク100を保持する機能をより十分に発揮させることができる。ワーク100には、ロケートピン60が嵌り込むロケート穴103を設けている。ゲージポスト33の高さは、下ポスト32よりも高くしてある(図3参照)。
図3および図5を参照して、上治具40は、上プレート41と、上プレート41の4つのコーナ部に設けられ下ポスト32に重ねられる4本の上ポスト42と、を有している。上プレート41には、上プレート41を貫通して形成され、レーザビーム21を通過させる開口部43を設けている。図示例では、3個の開口部43を設けている。上治具40がレーザビーム21を通過させる開口部43を有しているので、ワーク100とレーザビーム照射装置とが離れている、いわゆるリモート溶接を行うことができる。対角位置に存する2本の上ポスト42の下端に、治具用ロケートピン34が嵌り込むロケート穴44を設けている。治具用ロケートピン34とロケート穴44とが係合することにより、上治具40と下治具30との相対的な位置が定まる。図3において上下方向が、上治具40が下治具30に対して相対的に接近離反移動する方向である。
クランプ手段50は、例えば、油圧や圧縮空気などの流体圧によって作動ロッド51を前進後退駆動する流体圧シリンダ52と、作動ロッド51の先端に取り付けられワーク100に接触するパッド53と、を有している。流体圧シリンダ52は、図示しない支持部材を介して上プレート41に取り付けている。図示例のクランプ手段50は、下治具30と上治具40とが相対的に接近移動する方向、つまり、図3において下方向にワーク100を押し付ける。クランプ手段50は、作動ロッド51を前進駆動することにより、パッド53をワーク100に接触させ、ワーク100を受け面35に押し付けている。
クランプ手段50は、開口部43の近傍に配置することが好ましい。レーザ溶接を施す箇所の近傍においてワーク100を押さえることによって、ワーク100としてのパネル材間の隙間の制御が向上し、溶接品質の安定および向上を図ることができるからである。
ロック手段70は、例えば、油圧や圧縮空気などの流体圧によって作動ロッド71を前進後退駆動および回動駆動する流体圧シリンダ72と、作動ロッド71の先端に取り付けられ下治具30の下ポスト32に掛止するハンガー73と、を有している。流体圧シリンダ72は、図示しない支持部材を介して上ポスト42に取り付けている。下ポスト32には、ハンガー73が回動することによって嵌り込む穴部36を設けている。ロック手段70は、ハンガー73を下ポスト32の穴部36に嵌め込んだ後に作動ロッド71を後退駆動することにより、下ポスト32と上ポスト42とを相対的に引き寄せ、下治具30と上治具40とを重ね合わせて閉じた状態を保持している。ロック手段70を設けることにより、下治具30と上治具40とを重ね合わせて閉じた状態を保持し、クランプ手段50によってワーク100を受け面35に確実に押し付けることができる。
次に、作用を説明する。
まず、上治具40をハンドリングロボット90により持ち上げ、第1フード用の下治具30を開いた状態とする。第1フード用のワーク100を、ゲージポスト33の受け面35にセットする(図4を参照)。このとき、ワーク100のロケート穴103にロケートピン60を挿入し、受け面35に対するワーク100の位置を規制する。ワーク100は、フードの本体を形成するパネル材101と、補強用などのパネル材102とを含み、それぞれのパネル材101、102のロケート穴103にロケートピン60を挿入し、それぞれのパネル材101、102の位置を規制する。
上治具40をハンドリングロボット90により搬送し、第1フード用の下治具30に重ね合わせる(図1、図5参照、)。このとき、上ポスト42のロケート穴44に治具用ロケートピン34を挿入し、上治具40と下治具30との相対的な位置を定める。
ロック手段70により、下治具30と上治具40とを重ね合わせて閉じた状態を保持する。具体的には、流体圧シリンダ72の作動ロッド71を回動駆動し、ハンガー73を回動して下ポスト32の穴部36に嵌め込む。その後に、作動ロッド71を後退駆動する。これにより、下ポスト32と上ポスト42とを相対的に引き寄せ、下治具30と上治具40とを重ね合わせて閉じた状態を保持する。
クランプ手段50により、ワーク100を受け面35に押し付ける。具体的には、流体圧シリンダ52の作動ロッド51を前進駆動し、パッド53をワーク100に接触させ、ワーク100を受け面35に押し付ける。
レーザ溶接ロボット20を作動し、動作経路のデータに従ってレーザ溶接ヘッド24を移動する。レーザ溶接ヘッド24からレーザビーム21を照射するとともに反射鏡27を回動することにより、レーザビーム21を予め定められた溶接パターンに沿って走査し、レーザ溶接する。レーザビーム21は、上治具40の開口部43を通過して、溶接部位に達する。
レーザ溶接が終了すると、上治具40をハンドリングロボット90により持ち上げ、下治具30から第1フードを取り出す。第1フード用のワーク100をレーザ溶接している間に、第2フード用のワーク100を、第2フード用の下治具30にセットする(図1を参照)。ハンドリングロボット90は持ち上げた上治具40を搬送し、第2フード用の下治具30に重ね合わせる。この後は、第1フード用のワーク100をレーザ溶接するときと同様に、ロック手段70により下治具30と上治具40とを重ね合わせて閉じた状態を保持し、クランプ手段50によりワーク100を受け面35に押し付け、レーザ溶接ロボット20によりワーク100をレーザ溶接する。
上述したように、本実施形態のレーザ溶接装置10では、下治具30には、レーザ溶接を施すワーク100をセットするための受け面35を形成し、上治具40には、ワーク100を受け面35に押し付けるためのクランプ手段50を設けている。すなわち、下治具30にはワーク100を保持する機能を持たせ、上治具40にはワーク100を押え付ける機能を持たせてある。このように下治具30および上治具40のそれぞれに異なる機能を分担させ、クランプ手段50を下治具30に設けていないので、ワーク100を下治具30の受け面35にセットするときに、ワーク100とクランプ手段50とが干渉することがない。このため、下治具30にワーク100をセットするとき、ワーク100の姿勢やセット手順の選択の自由度が高まる。したがって、ワーク100を治具に投入するときの作業性を高めることができる。
下治具30にロケートピン60を設けることにより、下治具30に対するワーク100の位置を定めることができ、下治具30は、ワーク100を保持する機能をより十分に発揮する。
上治具40にロック手段70を設けることにより、上治具40と下治具30との相対的な位置を決め、下治具30と上治具40とを重ね合わせて閉じた状態を保持し、クランプ手段50によってワーク100を受け面35に確実に押し付けることができる。また、ロック手段70を下治具30に設けていないので、ワーク100を下治具30の受け面35にセットするときに、ワーク100とロック手段70とが干渉することがない。このため、下治具30にワーク100をセットするとき、ワーク100の姿勢やセット手順の選択の自由度がより高まる。したがって、ワーク100をセットするときの作業性の向上を一層図ることができる。さらに、高価なアクチュエータ機器であるロック手段70を汎用品の上治具40に集中させることにより、モデルチェンジのときには、専用品である下治具30のみを新たに製作して交換するだけでよい。したがって、モデルチェンジ時の設備投資費用の低減を図ることができる。
ゲージポスト33の高さを下ポスト32よりも高くしてあるので、ワーク100と下ポスト32とが干渉し難く、この点からも、ワーク100をセットするときの作業性の向上をより一層図ることができる。
上治具40がレーザビーム21を通過させる開口部43を有しているので、ワーク100とレーザビーム照射装置とが離れている、いわゆるリモート溶接を行うことができる。
クランプ手段50を開口部43の近傍に配置してあるので、レーザ溶接を施す箇所の近傍においてワーク100を押さえることができる。ワーク100としてのパネル材間の隙間の制御が向上し、溶接品質の安定および向上を図ることができる。
下治具30がワーク100の種類ごとに製作される専用品であり、上治具40がワーク100の種類に拘らず共用される汎用品である。高価なアクチュエータ機器(クランプ手段50やロック手段70)を設けた上治具40が汎用式の構造であるので、モデルチェンジのときには、専用品である下治具30のみを新たに製作して交換するだけでよい。したがって、モデルチェンジ時の設備投資費用の低減を図ることができる。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態に係るレーザ溶接装置10の要部を示す断面図、図7(A)は、下治具30を示す平面図、図7(B)は、下治具30にワーク100をセットした状態を示す平面図、図8は、ワーク100をセットした下治具30に上治具40を重ね合わせた状態を示す平面図である。なお、図1〜図5に示した部材と共通する部材には同一の符号を付し、その説明は一部省略する。
受け面35を設ける位置およびワーク100を押し付ける方向は、第1の実施形態の場合に限定されるものではなく、ワーク100の形状に応じて適宜改変することができる。第2の実施形態は、ワーク100の形状およびクランプ手段151、152の配置状況の点において、第1の実施形態と相違している。
第2の実施形態のワーク100は、ドアパネルを形成する種々のパネル材であり、ドアパネルの本体を形成するパネル材104と、補強や他の部材を取り付けるためのパネル材105とを含んでいる。このワーク100は、図6において下方向に押し付ける箇所と、図6において左右方向に押し付ける箇所とが存在する。下治具30には、ワーク100の下面を支持するゲージポスト33と、ワーク100の外側面を支持するゲージ133とを設けている。ゲージポスト33およびゲージ133のそれぞれに受け面35、135を設けている。
上治具40には、ワーク100を図6において下方向に押して受け面35に押し付けるための第1のクランプ手段151と、ワーク100を図6において左右外方向に押して受け面135に押し付けるための第2のクランプ手段152と、を有している。第1のクランプ手段151は、第1の実施形態のクランプ手段50と同様に構成され、第2のクランプ手段152は、流体圧シリンダ52の作動ロッド51に接続されピン153を中心に揺動自在なフック154を有している。第2のクランプ手段152は、作動ロッド51を前進駆動することにより、フック154を揺動させてワーク100に接触させ、ワーク100を受け面35に押し付けている。
第2の実施形態のレーザ溶接装置10も、第1の実施形態と同様に、下治具30には、レーザ溶接を施すワーク100をセットするための受け面35、135を形成し、上治具40には、ワーク100を受け面35、135に押し付けるための第1と第2のクランプ手段151、152を設けている。すなわち、下治具30にはワーク100を保持する機能を持たせ、上治具40にはワーク100を押え付ける機能を持たせてある。このように下治具30および上治具40のそれぞれに異なる機能を分担させ、第1と第2のクランプ手段151、152を下治具30に設けていないので、ワーク100を下治具30の受け面35にセットするときに、ワーク100と第1と第2のクランプ手段151、152とが干渉することがない。このため、下治具30にワーク100をセットするとき、ワーク100の姿勢やセット手順の選択の自由度が高まる。したがって、ワーク100を治具に投入するときの作業性を高めることができる。
(他の変形例)
上治具40はワーク100の種類に拘らず共用される汎用品としてあるが、上治具40の汎用性を高めるために、一の種類の第1のワークを押し付ける第1のクランプ手段と、異なる種類の第2のワークを押し付ける第2のクランプ手段と、を上治具40に設けてもよい。この場合において、第1のワークにレーザ溶接を施すときには第1のクランプ手段のみを選択的に作動させて第1のワークを押し付け、第2のワークにレーザ溶接を施すときには第2のクランプ手段のみを選択的に作動させて第2のワークを押し付ける。あるいは、第1のワークにレーザ溶接を施すときに第2のクランプ手段を作動させても支障がなく、かつ、第2のワークにレーザ溶接を施すときに第1のクランプ手段を作動させても支障がないときには、ワークの種類に拘らず、第1と第2のクランプ手段の両方を作動させてもよい。
クランプ手段50、151、152は図示した構成に限定されるものではなく、ワーク100を受け面35、135に押し付ける機能を発揮する限りにおいて、溶接技術分野において公知の構成を採用できる。ロケート手段60は、ピン形状に限られるものではなく、ワークの基準端面を当接させる面形状であってもよい。ロック手段70は、下治具30と上治具40とを重ね合わせて閉じた状態を保持する機能を発揮する限りにおいて、適宜の構成を採用できる。
第1の実施形態に係るレーザ溶接装置を示す概略構成図である。 レーザ溶接ロボットを示す斜視図である。 レーザ溶接装置の要部を示す断面図ある。 図4(A)は、下治具(第1の治具)を示す平面図、図4(B)は、下治具にワークをセットした状態を示す平面図ある。 ワークをセットした下治具に上治具(第2の治具)を重ね合わせた状態を示す平面図である。 第2の実施形態に係るレーザ溶接装置の要部を示す断面図ある。 図7(A)は、下治具を示す平面図、図7(B)は、下治具にワークをセットした状態を示す平面図ある。 ワークをセットした下治具に上治具を重ね合わせた状態を示す平面図である。
符号の説明
10 レーザ溶接装置、
20 レーザ溶接ロボット、
21 レーザビーム、
27 反射鏡、
30 下治具(第1の治具)、
31 ベースプレート、
32 下ポスト、
33 ゲージポスト、
34 治具用ロケートピン、
35 受け面、
40 上治具(第2の治具)、
41 上プレート、
42 上ポスト、
43 開口部、
44 ロケート穴、
50 クランプ手段、
60 ロケートピン(ロケート手段)、
70 ロック手段、
80 ロボット用走行軸、
90 ハンドリングロボット、
100 ワーク、
135 受け面、
151 第1のクランプ手段(クランプ手段)、
152 第2のクランプ手段(クランプ手段)。

Claims (6)

  1. レーザビームを照射してレーザ溶接を施すワークをセットするための受け面が形成された第1の治具と、
    前記第1の治具に対して相対的に接近離反移動自在に設けられ前記第1の治具に重ね合わされる第2の治具と、
    前記第2の治具に設けられ、前記ワークを前記受け面に押し付けるためのクランプ手段と、を有するレーザ溶接装置。
  2. 前記第1の治具に設けられ、前記受け面に対する前記ワークの位置を規制するためのロケート手段をさらに有する請求項1に記載のレーザ溶接装置。
  3. 前記第2の治具に設けられ、前記第1の治具と前記第2の治具とを重ね合わせて閉じた状態を保持するためのロック手段をさらに有する請求項1または請求項2に記載のレーザ溶接装置。
  4. 前記第2の治具が、前記レーザビームを通過させる開口部を有している請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のレーザ溶接装置。
  5. 前記クランプ手段が、前記開口部の近傍に配置されている請求項4に記載のレーザ溶接装置。
  6. 前記第1の治具が、ワークの種類ごとに製作される専用品であり、
    前記第2の治具が、ワークの種類に拘らず共用される汎用品である請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載のレーザ溶接装置。
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