JP2018183799A - レーザー溶接ロボットの制御装置、レーザー溶接ロボット、レーザー溶接ロボットシステム、及びレーザー溶接方法 - Google Patents

レーザー溶接ロボットの制御装置、レーザー溶接ロボット、レーザー溶接ロボットシステム、及びレーザー溶接方法 Download PDF

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慎也 清水
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Abstract

【課題】2つの被溶接部材の間にギャップがある場合に、良好な溶接結果が得られる技術を提供する。
【解決手段】レーザー溶接ロボットシステムは、レーザーヘッドをワークに対して相対移動させて溶接を実行する。また、レーザーヘッドから射出されるレーザー光をワーク上で往路と復路で交互に走査させ、往路の終点と復路の始点におけるレーザー光のワーク上における照射位置、及び、復路の終点と往路の始点におけるレーザー光のワーク上における照射位置を、空間的に離すとともに、それらの間の時間間隔ではレーザーヘッドからのレーザー光の射出を停止させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、レーザー溶接に関するものである。
特許文献1には、ルートギャップを有する突合せ継手をアーク溶接する方法が記載されている。この従来技術では、溶接トーチを溶接線に対してウィービングさせながら移動させることによって、ルートギャップがあっても良好な溶接を行うことを可能としている。
特開2004−223584号公報
しかしながら、レーザー溶接は、アーク溶接に比べて局所的に大きな熱が集中して加えられるので、その溶融部がいわゆるキーホール形状(逆円錐形状)となり易い。従って、レーザー溶接において、2つの被溶接部材の間にギャップがある場合に通常のウィービングを行っても、良好な溶接結果が得られないという問題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態(aspect)として実現することが可能である。
(1)本発明の第1の形態によれば、レーザー光を射出するレーザーヘッドと、前記レーザーヘッドをワークに対して相対的に移動させる送り装置と、を有し、第1被溶接部材と第2被溶接部材との突き合わせ部を含むワークを、前記突き合わせ部で形成される溶接線に沿って溶接するレーザー溶接ロボットの制御装置が提供される。この制御装置は、前記送り装置を制御して、前記レーザーヘッドを前記ワークに対して前記溶接線に平行な第1方向に沿って相対移動させ、前記レーザーヘッドを制御して、(1)前記レーザーヘッドから射出される前記レーザー光を、前記第1方向と直交する第2方向の方向成分を少なくとも含む走査軌跡に沿って、前記ワーク上において前記第2方向に関して往路と復路で交互に走査させ、(2)各往路の終点と当該往路の次の復路の始点における前記レーザー光の前記ワーク上における照射位置を空間的に離すとともに、前記往路の終点と前記復路の始点の間の時間間隔では前記レーザーヘッドからの前記レーザー光の射出を停止させ、(3)各復路の終点と当該復路の次の往路の始点における前記レーザー光の前記ワーク上における照射位置を空間的に離すとともに、前記復路の終点と前記往路の始点の間の時間間隔では前記レーザーヘッドからの前記レーザー光の射出を停止させる。
この制御装置によれば、ワーク上においてレーザー光を往路と復路で交互に走査させるとともに、ワーク上における往路の終点と復路の始点の照射位置の間及び復路の終点と往路の始点の照射位置の間を空間的に離すとともにその時間間隔ではレーザー光の射出を停止するので、レーザー光の走査によって、溶融部が第1被溶接部材と第2被溶接部材の突き合わせ部の中央付近に集められる。この結果、突き合わせ部にギャップが形成されている場合にも、そのギャップを埋めて十分に溶接することが可能である。
(2)上記制御装置において、前記走査軌跡は、前記第1方向及び前記第2方向の両方に対して傾いており、前記ワーク上における前記レーザー光の前記往路と前記復路の繰り返し走査は、1回の前記往路における走査軌跡と1回の前記復路における走査軌跡が前記ワーク上において交差するように実行されるものとしてもよい。
この制御装置によれば、レーザー光の走査によって第1被溶接部材と第2被溶接部材の突き合わせ部の中央付近に溶融部を十分に集めることができるので、突き合わせ部にギャップが形成されている場合にも、そのギャップを埋めて十分に溶接することが可能である。
(3)上記制御装置において、前記走査軌跡は、前記第1方向と交差する方向に平行であり、前記ワーク上における前記レーザー光の前記往路と前記復路の繰り返し走査は、前記往路における走査軌跡と前記復路における走査軌跡が前記ワーク上において互いに平行になるように実行されるものとしてもよい。
この制御装置によれば、レーザー光の走査によって第1被溶接部材と第2被溶接部材の突き合わせ部の中央付近に溶融部を十分に集めることができるので、突き合わせ部にギャップが形成されている場合にも、そのギャップを埋めて十分に溶接することが可能である。
(4)上記制御装置において、前記突き合わせ部は、0.5mm未満のギャップを有するものとしてもよい。
この制御装置によれば、第1被溶接部材と第2被溶接部材の突き合わせ部のギャップが0.5mm未満なので、レーザー光の走査によってそのギャップを埋めて十分に溶接することが可能である。
(5)上記制御装置において、前記送り装置は、前記ワークに対する前記レーザーヘッドの姿勢及び位置を変更可能なマニピュレーターであるものとしてもよい。
この制御装置によれば、ロボットアームなどのマニピュレーターを用いてレーザーヘッドの姿勢の設定や送り制御を容易に実現できることが可能である。
(6)本発明の第2の形態によれば、第1被溶接部材と第2被溶接部材との突き合わせ部を含むワークを、前記突き合わせ部で形成される溶接線に沿って溶接するレーザー溶接ロボットが提供される。このレーザー溶接ロボットは、レーザー光を射出するレーザーヘッドと、前記溶接線に平行な第1方向に沿って前記レーザーヘッドを前記ワークに対して相対的に移動させる送り装置と、を備える。前記レーザーヘッドは、前記ワークの表面上において前記レーザー光を2次元的に走査させることが可能であり、前記レーザーヘッドは、制御装置の信号により、前記ワークに対して前記第1方向に沿って相対移動し、(1)前記レーザーヘッドから射出される前記レーザー光を、前記第1方向と直交する第2方向の方向成分を少なくとも含む走査軌跡に沿って、前記ワーク上において前記第2方向に関して往路と復路で交互に走査させ、(2)各往路の終点と当該往路の次の復路の始点における前記レーザー光の前記ワーク上における照射位置を空間的に離すとともに、前記往路の終点と前記復路の始点の間の時間間隔では前記レーザーヘッドからの前記レーザー光の射出を停止させ、(3)各復路の終点と当該復路の次の往路の始点における前記レーザー光の前記ワーク上における照射位置を空間的に離すとともに、前記復路の終点と前記往路の始点の間の時間間隔では前記レーザーヘッドからの前記レーザー光の射出を停止させる。
このレーザー溶接ロボットによれば、ワーク上においてレーザー光を往路と復路で交互に走査させるとともに、ワーク上における往路の終点と復路の始点の照射位置の間及び復路の終点と往路の始点の照射位置の間を空間的に離すとともにその時間間隔ではレーザー光の射出を停止するので、レーザー光の走査によって、溶融部が第1被溶接部材と第2被溶接部材の突き合わせ部の中央付近に集められる。この結果、突き合わせ部にギャップが形成されている場合にも、そのギャップを埋めて十分に溶接することが可能である。
(7)本発明の第3の形態によれば、第1被溶接部材と第2被溶接部材との突き合わせ部を含むワークを、前記突き合わせ部で形成される溶接線に沿って溶接するレーザー溶接ロボットシステムが提供される。このレーザー溶接ロボットシステムは、レーザー光を射出するレーザーヘッドと、前記溶接線に平行な第1方向に沿って前記レーザーヘッドを前記ワークに対して相対的に移動させる送り装置と、を有する、レーザー溶接ロボットと、
前記レーザー溶接ロボットを制御する制御装置と、を備える。前記レーザーヘッドは、前記ワークの表面上において前記レーザー光を2次元的に走査させることが可能である。前記制御装置は、前記レーザーヘッドを前記ワークに対して前記第1方向に沿って相対移動させ、(1)前記レーザーヘッドから射出される前記レーザー光を、前記第1方向と直交する第2方向の方向成分を少なくとも含む走査軌跡に沿って、前記ワーク上において前記第2方向に関して往路と復路で交互に走査させ、(2)各往路の終点と当該往路の次の復路の始点における前記レーザー光の前記ワーク上における照射位置を空間的に離すとともに、前記往路の終点と前記復路の始点の間の時間間隔では前記レーザーヘッドからの前記レーザー光の射出を停止させ、(3)各復路の終点と当該復路の次の往路の始点における前記レーザー光の前記ワーク上における照射位置を空間的に離すとともに、前記復路の終点と前記往路の始点の間の時間間隔では前記レーザーヘッドからの前記レーザー光の射出を停止させる、ように前記レーザーヘッドを制御する。
このレーザー溶接ロボットシステムによれば、ワーク上においてレーザー光を往路と復路で交互に走査させるとともに、ワーク上における往路の終点と復路の始点の照射位置の間及び復路の終点と往路の始点の照射位置の間を空間的に離すとともにその時間間隔ではレーザー光の射出を停止するので、レーザー光の走査によって、溶融部が第1被溶接部材と第2被溶接部材の突き合わせ部の中央付近に集められる。この結果、突き合わせ部にギャップが形成されている場合にも、そのギャップを埋めて十分に溶接することが可能である。
(8)本発明の第4の形態によれば、第1被溶接部材と第2被溶接部材との突き合わせ部を含むワークに対してレーザーヘッドからレーザー光を照射し、前記突き合わせ部で形成される溶接線に沿って溶接を行うレーザー溶接方法が提供される。このレーザー溶接方法は、前記レーザーヘッドを前記ワークに対して前記溶接線に平行な第1方向に沿って相対移動させて前記ワークの溶接を実行する工程を備え、前記工程では、(1)前記レーザーヘッドから射出される前記レーザー光を、前記第1方向と直交する第2方向の方向成分を少なくとも含む走査軌跡に沿って、前記ワーク上において前記第2方向に関して往路と復路で交互に走査させ、(2)前記往路の終点と前記復路の始点における前記レーザー光の前記ワーク上における照射位置を空間的に離すとともに、前記往路の終点と前記復路の始点の間の時間間隔では前記レーザーヘッドからの前記レーザー光の射出を停止させ、(3)前記復路の終点と前記往路の始点における前記レーザー光の前記ワーク上における照射位置を空間的に離すとともに、前記復路の終点と前記往路の始点の間の時間間隔では前記レーザーヘッドからの前記レーザー光の射出を停止させる。
このレーザー溶接方法によれば、ワーク上においてレーザー光を往路と復路で交互に走査させるとともに、往路の終点と復路の始点の間及び復路の終点と往路の始点の間を空間的に離すとともにその時間間隔ではレーザー光の射出を停止するので、レーザー光の走査によって、溶融部が第1被溶接部材と第2被溶接部材の突き合わせ部の中央付近に集められる。この結果、突き合わせ部にギャップが形成されている場合にも、そのギャップを埋めて十分に溶接することが可能である。
本発明は、上記以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、レーザー溶接装置やレーザー溶接方法の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体(non-transitory storage medium)等の形態で実現することができる。
レーザー溶接装置の概念図。 ロボットと制御装置のブロック図。 第1実施形態のワークの断面図。 第1実施形態のワークの平面図。 第1実施形態におけるレーザー光の走査軌跡を示す説明図。 第1実施形態における溶融金属の動きを示す説明図。 第1実施形態における溶接ビード幅と溶接余盛高さとの関係を示す説明図。 比較例におけるレーザー光の走査軌跡を示す説明図。 比較例における溶融金属の動きを示す説明図。 比較例における溶接ビード幅と溶接余盛高さとの関係を示す説明図。 第2実施形態におけるレーザー光の走査軌跡を示す説明図。
A. 第1実施形態:
図1は、一実施形態におけるレーザー溶接装置の概念図である。このレーザー溶接装置は、ロボット100と、レーザー発振器200と、位置決め機構300と、制御装置500と、を備えるレーザー溶接ロボットシステムである。図1には、互いに垂直な3つの方向X,Y,Zが示されている。X方向とY方向は水平方向であり、Z方向は鉛直方向である。他の図においても必要に応じてこれらの方向を図示している。
ロボット100は、基台120と、アーム130とを備えている。アーム130は、6つの関節J1〜J6で順次接続されている。これらの関節J1〜J6のうち、3つの関節J2,J3,J5は曲げ関節であり、他の3つの関節J1,J4,J6はねじり関節である。関節J1〜J6に設けられたアクチュエーター(図示省略)の制御は、制御信号線182を介して制御装置500から供給される制御信号に応じて実行される。
アーム130の先端部であるアームエンド132には、エンドエフェクターとしてのレーザーヘッド210が装着されている。アームエンド132の関節J6の回転軸上の所定位置を「ツールセンターポイントTCP」と呼ぶ。ツールセンターポイントTCPの位置は、ロボット100の手先位置として使用可能である。なお、本実施形態では6軸ロボットを例示しているが、1個以上の関節を有する任意のアーム機構を有するロボットを用いることが可能である。
レーザーヘッド210は、光ファイバー220を介してレーザー発振器200と接続されている。レーザー発振器200で発生したレーザー光は、光ファイバー220を介してレーザーヘッド210に供給される。レーザー発振器200としては、例えばファイバーレーザーや、YAGレーザー、COレーザー、半導体レーザーなどの各種のレーザー源を使用可能である。
レーザーヘッド210は、レーザー光の射出方向を変えることによってレーザー光を走査させる機能を有している。このようなレーザー光の走査は、例えば、レーザーヘッド210内の光路上に配置されたミラーを揺動させることによって実現可能である。レーザーヘッド210におけるレーザー光の走査は、制御信号線186を介して制御装置500から供給される制御信号に応じて実行される。なお、レーザーヘッド210には、アルゴンや窒素などのシールドガスも供給されているが、図1では図示が省略されている。
位置決め機構300は、テーブル310上に載置されたワーク400を、X方向とY方向の2軸方向に移動させることが可能な2軸ポジショナーである。位置決め機構300の動作は、制御信号線184を介して制御装置500から供給される制御信号に応じて実行される。マニピューレーターとしてのロボット100は、ワーク400に対するレーザーヘッド210の姿勢や位置を任意に変更可能である。ロボット100と位置決め機構300は、レーザーヘッド210をワーク400に対して相対的に移動させる送り装置として機能する。なお、ロボット100と位置決め機構300のうちの一方は省略可能である。第1実施形態では、レーザーヘッド210をワーク400に対して相対的に移動させる送り動作は、ロボット100によって実行する。従って、位置決め機構300を省略してもよい。このように、ロボット100を用いてレーザーヘッド210の送り装置を構成すれば、レーザーヘッド210の姿勢の設定や送り制御を容易に実現できる。
図2は、ロボット100と制御装置500のブロック図である。ロボット100は、アーム130とレーザーヘッド210の他に、アーム130の関節を駆動するための位置決め機構140を有している。位置決め機構140は、図示しないアクチュエーターと、位置センサ等を含んでいる。制御装置500は、マイクロプロセッサ等で構成される処理装置510と、記憶部520とを有している。記憶部520は、RAMで構成された一時記憶装置と、不揮発性記憶装置とを含んでいる。不揮発性記憶装置には、ロボット100を制御するための動作プログラムが記憶される。
図3は、第1実施形態のワーク400の断面図である。このワーク400は、第1被溶接部材410と第2被溶接部材420とを含んでいる。この例では、第1被溶接部材410と第2被溶接部材420は、いずれも平板状の板状部材である。第1被溶接部材410と第2被溶接部材420とは、突き合わせ部430で突き合わされており、突き合わせ部430に沿って溶接が実行される。突き合わせ部430には、ギャップGが形成されている。なお、突き合わせ部430にギャップGを形成する必要は無いが、部材の寸法精度により、ギャップGが形成されてしまう場合が多い。ギャップGは、0.5mm未満であることが好ましい。ギャップGは5mm以上であっても良いが、5mm以上になると、溶融部によってギャップGを十分に埋めることがより困難になる。
ワーク400を構成する第1被溶接部材410と第2被溶接部材420は、例えばSECC(電気亜鉛めっき鋼板)やステンレス鋼等の各種の鋼板や、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル基耐熱合金などの各種の金属材料で形成することができる。
ワーク400をレーザー溶接する際には、図3に示すように、突き合わせ部430に対してレーザー光LLを照射するようにレーザーヘッド210を配置する。レーザーヘッド210は、ワーク400の表面上で2次元的にレーザー光LLを走査させることが可能である。レーザー光LLの強度は、ワーク400を構成する部材の材質に応じて適宜設定される。例えばアルミニウムやアルミニウム合金で形成されたワークは、レーザー光LLの反射率が高く、また、熱伝導率が高いので、鋼材で形成されたワークに比べて高いレーザー光強度が必要である。
図4は、第1実施形態のワーク400の平面図である。ワーク400の表面には、溶接線WLが設定されている。本明細書において、「溶接線WL」とは、その線に沿ってレーザー溶接が行われる予定の線を意味する。通常は、溶接ビードの中心が、溶接線WLに一致するように溶接が行われる。本実施形態において、溶接線WLは、ワーク400の突き合わせ部430で形成される。すなわち、溶接線WLは、突き合わせ部430のほぼ中央を辿るように設定される。図4の例では溶接線WLは直線であるが、曲線としてもよい。
レーザー溶接時には、送り装置としてのロボット100は、溶接線WLに平行なX方向(第1方向)に沿ってレーザーヘッド210をワーク400に対して相対的に移動させる。なお、図3で説明したように、レーザーヘッド210は、2次元的にレーザー光LLを走査させることが可能である(図3)。この動作については後述する。
図5は、第1実施形態におけるレーザー光LLの走査軌跡S1〜S8…を示す説明図である。制御装置500は、ロボット100と、レーザーヘッド210とを制御することにより、ワーク400の表面上において走査軌跡S1〜S8に沿ってレーザー光LLを走査する。これらの走査軌跡S1〜S8は、以下のような特徴点を有している。
<特徴点1A>
走査軌跡S1〜S8は、第1方向(X方向)に垂直な第2方向(Y方向)の方向成分を少なくとも含む軌跡であり、レーザー光LLをワーク400上において第2方向(Y方向)に関して往路と復路で交互に走査させることによって形成される。各走査軌跡S1〜S8のうち、−Y方向の方向成分を含む奇数番目の走査軌跡S1,S3,S5,S7を「往路」と呼び、+Y方向の方向成分を含む偶数番目の走査軌跡S2,S4,S6,S8を「復路」と呼ぶ。但し、往路と復路の呼び方を逆にしてもよい。なお、「往路」と「復路」はY方向の方向成分の向きを意味しており、「往路」と「復路」が同じ線上にあることを意味しているわけではない。
<特徴点1B>
各走査軌跡S1〜S8は、第1方向(X方向)及び第2方向(Y方向)の両方に対して傾いた方向を向いている。また、往路の1つの走査軌跡S1と、復路の1つの走査軌跡S2は、互いに交差している。3番目の走査軌跡S3以降も同様である。
<特徴点1C>
各走査軌跡S1〜S8は、いわゆる「一筆書き(traversal)」では無く、隣り合う順序の任意の2つの走査軌跡がそれぞれ空間的及び時間的に分離されている。換言すれば、各走査軌跡S1〜S8は、間欠的に形成される。例えば、往路の走査軌跡S1の終点と、次の復路の走査軌跡S2の始点は、空間的に離れた位置にあり、これらの間の時間間隔ではレーザーヘッド210からのレーザー光LLの射出が停止する。また、復路の走査軌跡S2の終点と、次の往路の走査軌跡S3の始点も、空間的に離れた位置にあり、これらの間の時間間隔ではレーザーヘッド210からのレーザー光LLの射出が停止する。他も同様である。
<特徴点1D>
各走査軌跡S1〜S8は、その第1方向(X方向)の幅(「ピッチPs」と呼ぶ)が一定に設定されている。また、各走査軌跡S1〜S8は、その第2方向(Y方向)の高さ(「振幅Ws」と呼ぶ)が一定に設定されている。振幅Wsは、その中心が溶接線WL上に位置するように設定されることが好ましい。ピッチPsとしては、例えば0.05〜0.2mmの範囲の値が設定される。また、振幅Wsとしては、例えば1〜3mmの範囲の値が設定される。振幅Wsは、突き合わせ部430のギャップGの寸法の±1mm以内の範囲とすることが好ましい。こうすれば、溶融部によってギャップGを十分に埋めることが可能である。
なお、上述した特徴点1A〜1Dのうちの一部を省略してもよい。これらの走査軌跡S1〜S8は、以下のようにレーザーヘッド210を制御することによって形成される。
(1)レーザーヘッド210から射出されるレーザー光LLを、第1方向(X方向)と直交する第2方向(Y方向)の方向成分を少なくとも含む走査軌跡S1〜S8に沿って、ワーク400上において第2方向(Y方向)に関して往路と復路で交互に走査させる。
(2)各往路(S1,S3,S5,S7)の終点とその次の復路(S2,S4,S6,S8)の始点におけるレーザー光LLのワーク400上における照射位置を空間的に離すとともに、往路の終点と復路の始点の間の時間間隔ではレーザーヘッド210からのレーザー光LLの射出を停止させる。
(3)各復路(S2,S4,S6,S8)の終点とその次の往路(S1,S3,S5,S7)の始点におけるレーザー光LLのワーク400上における照射位置を空間的に離すとともに、復路の終点と往路の始点の間の時間間隔ではレーザーヘッド210からのレーザー光LLの射出を停止させる。
図6は、第1実施形態における溶融金属の動きを示す説明図である。図5のような走査軌跡S1〜S8に従ってレーザー光LLをワーク400上で走査すると、図7に示すように、突き合わせ部430のギャップGに向けて両側から溶融金属が誘引されるので、ギャップGの中央部に溶融重畳部MPが形成される。溶融重畳部MPには沢山の溶融金属が誘因されるので、元のワーク400の表面から凸状になり易い傾向にある。
図7は、第1実施形態における溶接ビード幅と溶接余盛高さとの関係を示す説明図である。ここで、「溶接ビード幅」は、溶接後のワーク400の表面を観察したときの溶接ビードのY方向の幅を意味する。また、「溶接余盛り高さ」は、溶接ビード幅の範囲において、ワーク400の元の表面高さを基準としたZ方向の高さを意味している。一般に、溶接余盛り高さが大きいほど、溶接が強固に行われている点で好ましい。図7の例では、ギャップGの寸法が0mm〜0.5mmの範囲の結果の例を示している。ギャップGが小さいほど、溶接余盛り高さが大きい。また、ギャップGが0.4mm以下であれば、溶融部によってギャップGが十分に充填されるので、十分な溶接強度を得ることができる。一方、ギャップGが0.5mm以上の場合には、溶接余盛り高さが小さいので、十分な溶接強度が得られない可能性がある。
図8は、比較例におけるレーザー光LLの走査軌跡Scを示す説明図である。この走査軌跡Scは、溶接線WLに沿った三角波形状の一筆書きの軌跡である。
図9は、比較例における溶融金属の動きを示す説明図である。図8のような走査軌跡Scに従ってレーザー光LLをワーク400上で走査すると、図9に示すように、突き合わせ部430のギャップGから外側に向けて溶融金属が誘引されるので、ギャップGの中央部では無く、ギャップGの両端における第1被溶接部材410と第2被溶接部材420の位置に溶融重畳部MPが形成される。この結果、ギャップGの位置において、第1実施形態よりも溶融部が凹状になり易い傾向にある。
図10は、比較例における溶接ビード幅と溶接余盛高さとの関係を示す説明図である。この例では、ギャップGの寸法が0mm〜0.3mmの範囲の結果の例を示している。図7と比較すれば理解できるように、比較例では、第1実施形態に比べて溶接余盛り高さが小さい。従って、図5に示した第1実施形態の走査軌跡S1〜S8…は、溶接強度を高める点で十分な効果がある。
以上のように、第1実施形態では、レーザーヘッド210から射出されるレーザー光LLを、第1方向(X方向)と直交する第2方向(Y方向)の方向成分を少なくとも含む走査軌跡S1〜S8に沿って、ワーク400上において第2方向(Y方向)に関して往路と復路で交互に走査させている。この際、個々の軌跡の終点と次の軌跡の始点におけるレーザー光LLのワーク400上における照射位置を空間的に離すとともに、その間の時間間隔ではレーザーヘッド210からのレーザー光LLの射出を停止させている。この結果、レーザー光LLの走査によって、溶融部が第1被溶接部材410と第2被溶接部材420の突き合わせ部430の中央付近に集められるので、突き合わせ部430にギャップGが形成されている場合にも、そのギャップGを埋めて十分に溶接することが可能である。
また、第1実施形態では、走査軌跡S1〜S8は、第1方向(X方向)及び第2方向(Y方向)の両方に対して傾いており、1回の往路におけるレーザー光LLの軌跡と1回の復路におけるレーザー光LLの軌跡がワーク上において交差するように実行される。この結果、レーザー光LLの走査によって突き合わせ部430の中央付近に溶融部を十分に集めることができるので、突き合わせ部430にギャップGが形成されている場合にも、そのギャップGを埋めて十分に溶接することが可能である。
B. 第2実施形態:
図11は、第2実施形態におけるレーザー光LLの走査軌跡S1〜S8を示す説明図であり、第1実施形態の図5に相当する図である。なお、図1に示した装置構成や、図3及び図4に示したワーク400の構成は第1実施形態と同じなので、説明を省略する。第2実施形態の走査軌跡S1〜S8は、以下のような特徴点を有している。
<特徴点2A>
走査軌跡S1〜S8は、第1方向(X方向)に垂直な第2方向(Y方向)の方向成分を少なくとも含む軌跡であり、レーザー光LLをワーク400上において第2方向(Y方向)に関して往路と復路で交互に走査させることによって形成される。この特徴点2Aは、第1実施形態の特徴点1Aと同じである。
<特徴点2B>
各走査軌跡S1〜S8は、第1方向(X方向)と交差する方向に平行である。すなわち、ワーク400上におけるレーザー光LLの往路と復路の繰り返し走査は、往路におけるレーザー光LLの走査軌跡S1,S3,S5,S7と復路におけるレーザー光の走査軌跡S2,S4,S6,S8がワーク400上において互いに平行になるように実行される。なお、本明細書において、2つの方向が「交差する」とは、2つの方向が平行でないことを意味する。図11の例では、各走査軌跡S1〜S8は第1方向(X方向)に垂直なY方向に平行であるが、X方向とY方向の両方から傾いた方向に平行としてもよい。
<特徴点2C>
各走査軌跡S1〜S8は、いわゆる「一筆書き(traversal)」では無く、隣り合う順序の任意の2つの走査軌跡がそれぞれ空間的及び時間的に分離されている。換言すれば、各走査軌跡S1〜S8は、間欠的に形成される。この特徴点2Cは、第1実施形態の特徴点1Cと同じである。
<特徴点2D>
各走査軌跡S1〜S8は、その第1方向(X方向)の幅(「ピッチPs」と呼ぶ)が一定に設定されている。また、各走査軌跡S1〜S8は、その第2方向(Y方向)の高さ(「振幅Ws」と呼ぶ)が一定に設定されている。振幅Wsは、その中心が溶接線WL上に位置するように設定されることが好ましい。ピッチPsとしては、例えば0.05〜0.2mmの範囲の値が設定される。また、振幅Wsとしては、例えば1〜3mmの範囲の値が設定される。この特徴点2Dも、第1実施形態の特徴点1Dと同じである。
なお、上述した特徴点2A〜2Dのうちの一部を省略してもよい。第1実施形態と同様に、第2実施形態の走査軌跡S1〜S8は、以下のようにレーザーヘッド210を制御することによって形成される。
(1)レーザーヘッド210から射出されるレーザー光LLを、第1方向(X方向)と直交する第2方向(Y方向)の方向成分を少なくとも含む走査軌跡S1〜S8に沿って、ワーク400上において第2方向(Y方向)に関して往路と復路で交互に走査させる。
(2)各往路(S1,S3,S5,S7)の終点とその次の復路(S2,S4,S6,S8)の始点におけるレーザー光LLのワーク400上における照射位置を空間的に離すとともに、往路の終点と復路の始点の間の時間間隔ではレーザーヘッド210からのレーザー光LLの射出を停止させる。
(3)各復路(S2,S4,S6,S8)の終点とその次の往路(S1,S3,S5,S7)の始点におけるレーザー光LLのワーク400上における照射位置を空間的に離すとともに、復路の終点と往路の始点の間の時間間隔ではレーザーヘッド210からのレーザー光LLの射出を停止させる。
この第2実施形態においても、第1実施形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
・変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
・変形例1:
上述した各種の実施形態では、第1被溶接部材410と第2被溶接部材420は、それぞれ平板状の部材であるものとしたが、これ以外の任意の形状の部材を使用することが可能である。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
100…ロボット、120…基台、130…アーム、132…アームエンド、182,184,186…制御信号線、200…レーザー発振器、210…レーザーヘッド、220…光ファイバー、300…位置決め機構、310…テーブル、400…ワーク、410…第1被溶接部材、420…第2被溶接部材、430…突き合わせ部、500…制御装置

Claims (8)

  1. レーザー光を射出するレーザーヘッドと、前記レーザーヘッドをワークに対して相対的に移動させる送り装置と、を有し、第1被溶接部材と第2被溶接部材との突き合わせ部を含むワークを、前記突き合わせ部で形成される溶接線に沿って溶接するレーザー溶接ロボットの制御装置であって、
    前記制御装置は、
    前記送り装置を制御して、前記レーザーヘッドを前記ワークに対して前記溶接線に平行な第1方向に沿って相対移動させ、
    前記レーザーヘッドを制御して、
    (1)前記レーザーヘッドから射出される前記レーザー光を、前記第1方向と直交する第2方向の方向成分を少なくとも含む走査軌跡に沿って、前記ワーク上において前記第2方向に関して往路と復路で交互に走査させ、
    (2)各往路の終点と当該往路の次の復路の始点における前記レーザー光の前記ワーク上における照射位置を空間的に離すとともに、前記往路の終点と前記復路の始点の間の時間間隔では前記レーザーヘッドからの前記レーザー光の射出を停止させ、
    (3)各復路の終点と当該復路の次の往路の始点における前記レーザー光の前記ワーク上における照射位置を空間的に離すとともに、前記復路の終点と前記往路の始点の間の時間間隔では前記レーザーヘッドからの前記レーザー光の射出を停止させる、制御装置。
  2. 請求項1に記載の制御装置であって、
    前記走査軌跡は、前記第1方向及び前記第2方向の両方に対して傾いており、
    前記ワーク上における前記レーザー光の前記往路と前記復路の繰り返し走査は、1回の前記往路における走査軌跡と1回の前記復路における走査軌跡が前記ワーク上において交差するように実行される、制御装置。
  3. 請求項1に記載の制御装置であって、
    前記走査軌跡は、前記第1方向と交差する方向に平行であり、
    前記ワーク上における前記レーザー光の前記往路と前記復路の繰り返し走査は、前記往路における走査軌跡と前記復路における走査軌跡が前記ワーク上において互いに平行になるように実行される、制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の制御装置であって、
    前記突き合わせ部は、0.5mm未満のギャップを有する、制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の制御装置であって、
    前記送り装置は、前記ワークに対する前記レーザーヘッドの姿勢及び位置を変更可能なマニピュレーターである、制御装置。
  6. 第1被溶接部材と第2被溶接部材との突き合わせ部を含むワークを、前記突き合わせ部で形成される溶接線に沿って溶接するレーザー溶接ロボットであって、
    レーザー光を射出するレーザーヘッドと、
    前記溶接線に平行な第1方向に沿って前記レーザーヘッドを前記ワークに対して相対的に移動させる送り装置と、
    を備え、
    前記レーザーヘッドは、前記ワークの表面上において前記レーザー光を2次元的に走査させることが可能であり、
    前記レーザーヘッドは、制御装置の信号により、前記ワークに対して前記第1方向に沿って相対移動し、
    (1)前記レーザーヘッドから射出される前記レーザー光を、前記第1方向と直交する第2方向の方向成分を少なくとも含む走査軌跡に沿って、前記ワーク上において前記第2方向に関して往路と復路で交互に走査させ、
    (2)各往路の終点と当該往路の次の復路の始点における前記レーザー光の前記ワーク上における照射位置を空間的に離すとともに、前記往路の終点と前記復路の始点の間の時間間隔では前記レーザーヘッドからの前記レーザー光の射出を停止させ、
    (3)各復路の終点と当該復路の次の往路の始点における前記レーザー光の前記ワーク上における照射位置を空間的に離すとともに、前記復路の終点と前記往路の始点の間の時間間隔では前記レーザーヘッドからの前記レーザー光の射出を停止させる、
    レーザー溶接ロボット。
  7. 第1被溶接部材と第2被溶接部材との突き合わせ部を含むワークを、前記突き合わせ部で形成される溶接線に沿って溶接するレーザー溶接ロボットシステムであって、
    レーザー光を射出するレーザーヘッドと、前記溶接線に平行な第1方向に沿って前記レーザーヘッドを前記ワークに対して相対的に移動させる送り装置と、を有する、レーザー溶接ロボットと、
    前記レーザー溶接ロボットを制御する制御装置と、
    を備え、
    前記レーザーヘッドは、前記ワークの表面上において前記レーザー光を2次元的に走査させることが可能であり、
    前記制御装置は、前記レーザーヘッドを前記ワークに対して前記第1方向に沿って相対移動させ、
    (1)前記レーザーヘッドから射出される前記レーザー光を、前記第1方向と直交する第2方向の方向成分を少なくとも含む走査軌跡に沿って、前記ワーク上において前記第2方向に関して往路と復路で交互に走査させ、
    (2)各往路の終点と当該往路の次の復路の始点における前記レーザー光の前記ワーク上における照射位置を空間的に離すとともに、前記往路の終点と前記復路の始点の間の時間間隔では前記レーザーヘッドからの前記レーザー光の射出を停止させ、
    (3)各復路の終点と当該復路の次の往路の始点における前記レーザー光の前記ワーク上における照射位置を空間的に離すとともに、前記復路の終点と前記往路の始点の間の時間間隔では前記レーザーヘッドからの前記レーザー光の射出を停止させる、
    ように前記レーザーヘッドを制御する、レーザー溶接ロボットシステム。
  8. 第1被溶接部材と第2被溶接部材との突き合わせ部を含むワークに対してレーザーヘッドからレーザー光を照射し、前記突き合わせ部で形成される溶接線に沿って溶接を行うレーザー溶接方法であって、
    前記レーザーヘッドを前記ワークに対して前記溶接線に平行な第1方向に沿って相対移動させて前記ワークの溶接を実行する工程を備え、
    前記工程では、
    (1)前記レーザーヘッドから射出される前記レーザー光を、前記第1方向と直交する第2方向の方向成分を少なくとも含む走査軌跡に沿って、前記ワーク上において前記第2方向に関して往路と復路で交互に走査させ、
    (2)前記往路の終点と前記復路の始点における前記レーザー光の前記ワーク上における照射位置を空間的に離すとともに、前記往路の終点と前記復路の始点の間の時間間隔では前記レーザーヘッドからの前記レーザー光の射出を停止させ、
    (3)前記復路の終点と前記往路の始点における前記レーザー光の前記ワーク上における照射位置を空間的に離すとともに、前記復路の終点と前記往路の始点の間の時間間隔では前記レーザーヘッドからの前記レーザー光の射出を停止させる、
    レーザー溶接方法。
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