JP2018183798A - レーザー溶接ロボットの制御装置、レーザー溶接ロボット、レーザー溶接ロボットシステム、及びレーザー溶接方法 - Google Patents

レーザー溶接ロボットの制御装置、レーザー溶接ロボット、レーザー溶接ロボットシステム、及びレーザー溶接方法 Download PDF

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Abstract

【課題】凹部又は孔部を有する第1被溶接部材と、その凹部又は孔部に嵌合する第2被溶接部材とをレーザー溶接で接合する場合に、十分な溶接結果が得られる技術を提供する。【解決手段】レーザー溶接ロボットシステムは、表面下に凹部又は孔部である嵌合部を有する第1被溶接部材と嵌合部に嵌合する第2被溶接部材とを含むワークを、予め設定された溶接線に沿って溶接するレーザー溶接ロボットシステムであり、レーザーヘッドと送り装置とを含むレーザー溶接ロボットと、制御装置と、を備える。制御装置は、レーザーヘッドをワークに対して第1方向に沿って相対移動させ、レーザーヘッドから射出されるレーザー光を第2方向に沿って往復で走査させ、第2方向におけるレーザー光の走査範囲において、走査範囲の端部では中央部よりもレーザー光の走査速度が低くなるようにレーザーヘッドを制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、レーザー溶接に関するものである。
特許文献1には、レーザー溶接方法が記載されている。一般に、レーザー溶接では、局所的に大きな熱が集中して加えられるので、その溶融部がいわゆるキーホール形状(逆円錐形状)となる。
特開2015−217422号公報
ところで、レーザー溶接の対象となる被溶接部材としては、様々な形状の物が存在し、被溶接部材の形状に応じた適切な溶接方法や溶接条件が設定される。しかしながら、凹部又は孔部を有する第1被溶接部材と、その凹部又は孔部に嵌合する第2被溶接部材とをレーザー溶接で接合する場合については、その溶接方法や溶接条件について十分な工夫がなされていないのが実情であった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態(aspect)として実現することが可能である。
(1)本発明の第1の形態によれば、レーザー光を射出するレーザーヘッドと、前記レーザーヘッドをワークに対して相対的に移動させる送り装置と、を備え、表面下に凹部又は孔部である嵌合部を有する第1被溶接部材と前記嵌合部に嵌合する第2被溶接部材とを含むワークを、予め設定された溶接線に沿って溶接するレーザー溶接ロボットの制御装置が提供される。前記レーザーヘッドは、前記第1被溶接部材の前記表面に対して前記レーザー光を照射することが可能に配置されるとともに、前記溶接線に平行な第1方向と交差する第2方向に沿って前記レーザー光を走査させることが可能である。前記制御装置は、前記レーザーヘッドを前記ワークに対して前記第1方向に沿って相対移動させ、前記レーザーヘッドから射出される前記レーザー光を前記第2方向に沿って往復で走査させ、前記第2方向における前記レーザー光の走査範囲において、前記走査範囲の端部では、前記走査範囲の中央部よりも前記レーザー光の走査速度が低くなるように前記レーザーヘッドを制御する。
この制御装置によれば、溶接線と交差する第2方向におけるレーザー光の走査範囲において、走査範囲の端部では中央部よりもレーザー光の走査速度が低くなるようにレーザーヘッドを制御するので、第2方向の走査範囲の端部においてレーザー光からワークに供給されるエネルギーが大きくなり、より深い溶融部を形成することができる。この結果、第1被溶接部材の嵌合部の端部において、第1被溶接部材と第2被溶接部材を十分に溶接することが可能である。
(2)上記制御装置において、前記第1被溶接部材の前記嵌合部は、前記第1被溶接部材の厚みが、前記第2方向に沿った前記嵌合部の端部において前記嵌合部の中央部よりも大きくなる形状に形成されているものとしてもよい。
この制御装置によれば、第1被溶接部材の厚みが大きな嵌合部の端部において深い溶融部を形成することができるので、第1被溶接部材と第2被溶接部材を十分に溶接することが可能である。
(3)上記制御装置において、前記制御部は、前記送り装置による前記レーザーヘッドの移動と、前記レーザーヘッドにおける前記レーザー光の走査とによって、前記ワークの表面における前記レーザー光の走査軌跡が周期的形状となるように前記送り装置及び前記レーザーヘッドを制御するものとしてもよい。
この制御装置によれば、ワークの表面におけるレーザー光の走査軌跡が周期的形状となるので、第1被溶接部材の嵌合部の端部において第1被溶接部材と第2被溶接部材を更に確実に溶接することが可能である。
(4)上記制御装置において、前記周期的形状は正弦波形状であるものとしてもよい。
この制御装置によれば、正弦波の頂点付近においてレーザー光の走査速度が低くなるので、その部分でより深い溶融部を形成することができ、第1被溶接部材の嵌合部の端部において、第1被溶接部材と第2被溶接部材を更に確実に溶接することが可能である。
(5)上記制御装置において、前記周期的形状における前記第1方向に沿った周期の長さであるピッチは、0.23mm以上であるものとしてもよい。
この制御装置によれば、0.23mm以上のピッチを有する周期的形状の走査軌跡が形成されるので、良好な形状を有する溶融部を形成することができる。
(6)上記制御装置、は、前記レーザーヘッドを前記ワークに対して前記第1方向に沿って一定速度で相対移動させるものとしてもよい。
この制御装置によれば、簡単な制御によって、嵌合部を有する第1被溶接部材と嵌合部に嵌合する第2被溶接部材とのレーザー溶接を適切に行うことが可能となる。
(7)上記制御装置は、前記レーザー光の出力を一定に維持しつつ、前記送り装置による前記レーザーヘッドの移動と、前記レーザーヘッドにおける前記レーザー光の走査とを実行するものとしてもよい。
この制御装置によれば、簡単な制御によって、嵌合部を有する第1被溶接部材と嵌合部に嵌合する第2被溶接部材とのレーザー溶接を適切に行うことが可能となる。
(8)本発明の第2の形態によれば、表面下に凹部又は孔部である嵌合部を有する第1被溶接部材と前記嵌合部に嵌合する第2被溶接部材とを含むワークを、予め設定された溶接線に沿って溶接するレーザー溶接ロボットが提供される。このレーザー溶接ロボットは;レーザー光を射出するレーザーヘッドと;前記溶接線に平行な第1方向に沿って前記レーザーヘッドを前記ワークに対して相対的に移動させる送り装置と;を備える。前記レーザーヘッドは、前記第1被溶接部材の前記表面に対して前記レーザー光を照射することが可能に配置されるとともに、前記溶接線に平行な第1方向と交差する第2方向に沿って前記レーザー光を走査させることが可能である。前記レーザーヘッドは、前記ワークに対して前記第1方向に沿って相対移動し、前記レーザーヘッドから射出される前記レーザー光を前記第2方向に沿って往復で走査させ、前記第2方向における前記レーザー光の走査範囲において、前記走査範囲の端部では、前記走査範囲の中央部よりも前記レーザー光の走査速度が低くなるように前記レーザー光を走査する。
このレーザー溶接ロボットによれば、溶接線と交差する第2方向におけるレーザー光の走査範囲において、走査範囲の端部では中央部よりも走査速度が低くなるようにレーザー光を走査するので、第2方向の走査範囲の端部においてレーザー光からワークに供給されるエネルギーが大きくなり、より深い溶融部を形成することができる。この結果、第1被溶接部材の嵌合部の端部において、第1被溶接部材と第2被溶接部材を十分に溶接することが可能である。
(9)上記レーザー溶接ロボットにおいて、前記送り装置は、前記ワークに対する前記レーザーヘッドの姿勢及び位置を変更可能なマニピュレーターであるものとしてもよい。
このレーザー溶接ロボットによれば、ロボットアームなどのマニピュレーターを用いてレーザーヘッドの姿勢の設定や送り制御を容易に実現できる。
(10)本発明の第3の形態によれば、表面下に凹部又は孔部である嵌合部を有する第1被溶接部材と前記嵌合部に嵌合する第2被溶接部材とを含むワークを、予め設定された溶接線に沿って溶接するレーザー溶接ロボットシステムが提供される。このレーザー溶接ロボットシステムは、レーザー光を射出するレーザーヘッドと、前記溶接線に平行な第1方向に沿って前記レーザーヘッドを前記ワークに対して相対的に移動させる送り装置と、を含むレーザー溶接ロボットと;前記レーザーヘッド及び前記送り装置を制御する制御装置と;を備える。前記レーザーヘッドは、前記第1被溶接部材の前記表面に対して前記レーザー光を照射することが可能に配置されるとともに、前記溶接線に平行な第1方向と交差する第2方向に沿って前記レーザー光を走査させることが可能である。前記制御装置は、前記レーザーヘッドを前記ワークに対して前記第1方向に沿って相対移動させ、前記レーザーヘッドから射出される前記レーザー光を前記第2方向に沿って往復で走査させ;前記第2方向における前記レーザー光の走査範囲において、前記走査範囲の端部では、前記走査範囲の中央部よりも前記レーザー光の走査速度が低くなるように前記レーザーヘッドを制御する。
このレーザー溶接ロボットシステムによれば、溶接線と交差する第2方向におけるレーザー光の走査範囲において、走査範囲の端部では中央部よりも走査速度が低くなるようにレーザーヘッドを制御するので、第2方向の走査範囲の端部においてレーザー光からワークに供給されるエネルギーが大きくなり、より深い溶融部を形成することができる。この結果、第1被溶接部材の嵌合部の端部において、第1被溶接部材と第2被溶接部材を十分に溶接することが可能である。
(11)本発明の第4の形態によれば、表面下に凹部又は孔部である嵌合部を有する第1被溶接部材と前記嵌合部に嵌合する第2被溶接部材とを含むワークを、前記第1被溶接部材の前記表面に対してレーザーヘッドからレーザー光を照射しながら予め設定された溶接線に沿って溶接するレーザー溶接方法が提供される。このレーザー溶接方法は、前記レーザーヘッドを前記ワークに対して前記溶接線に平行な第1方向に沿って相対移動させ、前記レーザーヘッドから射出される前記レーザー光を前記第1方向と交差する第2方向に沿って往復で走査させる工程を備え、前記工程では、前記第2方向における前記レーザー光の走査範囲において、前記走査範囲の端部では、前記走査範囲の中央部よりも前記レーザー光の走査速度が低くなるように前記レーザーヘッドを制御する。
このレーザー溶接方法によれば、溶接線と交差する第2方向におけるレーザー光の走査範囲において、走査範囲の端部では中央部よりもレーザー光の走査速度が低くなるようにレーザーヘッドを制御するので、第2方向の走査範囲の端部においてレーザー光からワークに供給されるエネルギーが大きくなり、より深い溶融部を形成することができる。この結果、第1被溶接部材の嵌合部の端部において、第1被溶接部材と第2被溶接部材を十分に溶接することが可能である。
本発明は、上記以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、レーザー溶接装置やレーザー溶接方法の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体(non-transitory storage medium)等の形態で実現することができる。
レーザー溶接装置の概念図。 ロボットと制御装置のブロック図。 第1実施形態のワークの断面図。 第1実施形態のワークの平面図。 第1実施形態におけるレーザー光の走査軌跡を示す説明図。 第1実施形態における溶融部の形状を示す断面図。 レーザー光の他の走査軌跡を示す説明図。 レーザー光の走査軌跡を比較して示す説明図。 走査軌跡のピッチと振幅の好ましい範囲を示すグラフ。 他の実施形態のワークの断面図。 更に他の実施形態のワークの断面図。 他の実施形態のワークの断面図。 他の実施形態のワークの断面図。
A. 第1実施形態:
図1は、一実施形態におけるレーザー溶接装置の概念図である。このレーザー溶接装置は、ロボット100と、レーザー発振器200と、位置決め機構300と、制御装置500と、を備えるレーザー溶接ロボットシステムである。図1には、互いに垂直な3つの方向X,Y,Zが示されている。X方向とY方向は水平方向であり、Z方向は鉛直方向である。他の図においても必要に応じてこれらの方向を図示している。
ロボット100は、基台120と、マニピュレーターとしてのアーム130とを備えている。アーム130は、6つの関節J1〜J6で順次接続されている。これらの関節J1〜J6のうち、3つの関節J2,J3,J5は曲げ関節であり、他の3つの関節J1,J4,J6はねじり関節である。関節J1〜J6に設けられたアクチュエーター(図示省略)の制御は、制御信号線182を介して制御装置500から供給される制御信号に応じて実行される。
アーム130の先端部であるアームエンド132には、エンドエフェクターとしてのレーザーヘッド210が装着されている。アームエンド132の関節J6の回転軸上の所定位置を「ツールセンターポイントTCP」と呼ぶ。ツールセンターポイントTCPの位置は、ロボット100の手先位置として使用可能である。なお、本実施形態では6軸ロボットを例示しているが、1個以上の関節を有する任意のアーム機構を有するロボットを用いることが可能である。
レーザーヘッド210は、光ファイバー220を介してレーザー発振器200と接続されている。レーザー発振器200で発生したレーザー光は、光ファイバー220を介してレーザーヘッド210に供給される。レーザー発振器200としては、例えばファイバーレーザーや、YAGレーザー、COレーザー、半導体レーザーなどの各種のレーザー源を使用可能である。
レーザーヘッド210は、レーザー光の射出方向を変えることによってレーザー光を走査させる機能を有している。このようなレーザー光の走査は、例えば、レーザーヘッド210内の光路上に配置されたミラーを揺動させることによって実現可能である。レーザーヘッド210におけるレーザー光の走査は、制御信号線186を介して制御装置500から供給される制御信号に応じて実行される。なお、レーザーヘッド210には、アルゴンや窒素などのシールドガスも供給されているが、図1では図示が省略されている。
位置決め機構300は、テーブル310上に載置されたワーク400を、X方向とY方向の2軸方向に移動させることが可能な2軸ポジショナーである。位置決め機構300の制御は、制御信号線184を介して制御装置500から供給される制御信号に応じて実行される。ロボット100は、ワーク400に対するレーザーヘッド210の姿勢や位置を任意に変更可能である。ロボット100と位置決め機構300は、レーザーヘッド210をワーク400に対して相対的に移動させる送り装置として機能する。なお、ロボット100と位置決め機構300のうちの一方は省略可能である。第1実施形態では、レーザーヘッド210をワーク400に対して相対的に移動させる送り動作は、ロボット100によって実行する。従って、位置決め機構300を省略してもよい。このように、ロボット100を用いてレーザーヘッド210の送り装置を構成すれば、レーザーヘッド210の姿勢の設定や送り制御を容易に実現できる。
図2は、ロボット100と制御装置500のブロック図である。ロボット100は、アーム130とレーザーヘッド210の他に、アーム130の関節を駆動するための位置決め機構140を有している。位置決め機構140は、図示しないアクチュエーターと、位置センサ等を含んでいる。制御装置500は、マイクロプロセッサ等で構成される処理装置510と、記憶部520とを有している。記憶部520は、RAMで構成された一時記憶装置と、不揮発性記憶装置とを含んでいる。不揮発性記憶装置には、ロボット100を制御するための動作プログラムが記憶される。
図3は、第1実施形態のワーク400aの断面図である。このワーク400aは、第1被溶接部材410aと第2被溶接部材420aとを含んでいる。第1被溶接部材410aは、第1表面411aと、これとは反対側の第2表面412aとを有する平板状の部材である。第2表面412aには、凹部である嵌合部414aが形成されている。換言すれば、第1被溶接部材410aでは、その第1表面411aの下に嵌合部414aが形成されている。第1実施形態における嵌合部414aの断面形状は、半円形である。なお、円弧状のような滑らかな曲線で構成される断面形状を「R形状」とも呼ぶ。第2被溶接部材420aは、嵌合部414aに嵌合する形状を有する。第1実施形態では、第2被溶接部材420aは断面円形の形状を有する棒状部材である。嵌合部414aは、第1被溶接部材410aの厚み(Z方向の寸法)に関して、Y方向における嵌合部414aの端部における厚みが嵌合部414aの中央部における厚みよりも大きくなる形状に形成されている。なお、Y方向における嵌合部414aの幅W414は、第2表面412aにおける嵌合部414aの開口の寸法である。
なお、図3の説明において、ワーク400a及びワーク400aを構成する各部の符号の末尾に付された小文字の「a」は、第1実施形態における具体的な形状例であることを示すために付された追加的な符号である。このような追加的な符号が不要な場合には、「a」を省略して説明する。後述する他の実施形態における符号「b」「c」等も同様である。
ワーク400aを構成する第1被溶接部材410aと第2被溶接部材420aは、例えばSECC(電気亜鉛めっき鋼板)やステンレス鋼等の各種の鋼板や、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル基耐熱合金などの各種の金属材料で形成することができる。
ワーク400aをレーザー溶接する際には、図3に示すように、第1被溶接部材410aの嵌合部414aとは反対側の第1表面411aに対してレーザー光LLを照射することが可能なようにレーザーヘッド210が配置される。レーザーヘッド210は、Y方向に沿ってレーザー光LLを走査させることが可能である。レーザー光LLの強度は、ワーク400aを構成する部材の材質に応じて適宜設定される。例えばアルミニウムやアルミニウム合金で形成されたワークは、レーザー光LLの反射率が高く、また、熱伝導率が高いので、鋼材で形成されたワークに比べて高いレーザー光強度が必要である。
図4は、第1実施形態のワーク400aの平面図である。ワーク400aの表面には、溶接線WLが設定されている。本明細書において、「溶接線WL」とは、その線に沿ってレーザー溶接が行われる予定の線を意味する。通常は、溶接ビードの中心が、溶接線WLに一致するように溶接が行われる。
この図4は、ワーク400aを第1被溶接部材410aの第1表面411a(図3)の上方から観察した状態である。従って、第2被溶接部材420aは、第1被溶接部材410aの下に隠れている。溶接線WLは、嵌合部414aの中央の位置の真上を走っている。なお、図4の例では溶接線WLは直線であるが、曲線としてもよい。レーザー溶接時には、送り装置としてのロボット100は、溶接線WLに平行なX方向(第1方向)に沿ってレーザーヘッド210をワーク400aに対して相対的に移動させる。なお、図3で説明したように、レーザーヘッド210は、Y方向に沿ってレーザー光LLを走査させることが可能である(図3)。このY方向(第2方向)は、溶接線WLに平行なX方向(第1方向)と交差する方向である。なお、本明細書において、2つの方向が「交差する」とは、2つの方向が平行でないことを意味する。
図5は、第1実施形態におけるレーザー光LLの走査軌跡SLaを示す説明図である。制御装置500は、溶接線WLに平行なX方向(第1方向)に沿って、レーザーヘッド210をワーク400aに対して相対移動させ、レーザーヘッド210から射出されるレーザー光LL(図3)をX方向と交差するY方向(第2方向)に沿って往復で走査させる。この結果、図5に示すように、ワーク400aの表面上に、周期的形状を有する走査軌跡SLaが形成される。第1実施形態の走査軌跡SLaは、正弦波形状である。
第1実施形態において、制御装置500は、レーザーヘッド210をワーク400aに対してX方向(第1方向)に沿って一定速度で相対移動させている。このとき、図5のような正弦波状の走査軌跡SLaを形成するために、制御装置500は、走査範囲の端部EP1,EP2においてレーザー光LLのY方向の走査速度を逆転させる。従って、レーザー光LLのY方向の走査速度は、走査範囲の端部EP1,EP2に近づくに従って減少し、走査軌跡SLaのピークにおいて走査速度がゼロになった後に、反対向きに走査速度が上昇する、という変化を繰り返す。換言すれば、制御装置500は、Y方向(第2方向)におけるレーザー光LLの走査範囲において、走査範囲の端部EP1,EP2では、走査範囲の中央部よりも走査速度が低くなるようにレーザーヘッド210を制御する。従って、レーザー光LLの出力をほぼ一定に維持したままで図5のような走査軌跡SLaでレーザー光LLを走査すれば、走査範囲の端部EP1,EP2では、レーザー光LLからワーク400aに供給されるエネルギーが大きくなり、より深い溶融部を形成することができる。
なお、走査軌跡SLaの周期的形状のピッチPsは、例えば、0.1mm以上0.6mm以下の範囲とすることが好ましい。ピッチPsの最小値は、0.23mm以上とすることが特に好ましい。また、ピッチPsの最大値は、0.5mm以下とすることが特に好ましい。このようなピッチPsを有する周期形状の走査軌跡SLaを形成するように溶接を行えば、溶融部をX方向(第1方向)に沿って連続して形成することができる。また、走査軌跡SLaの周期的形状のY方向(第2方向)の振幅Wsは、例えば、嵌合部414aの幅W414の±1mm以内の範囲とすることが好ましい。こうすれば、嵌合部414aの端部において、第1被溶接部材410aと第2被溶接部材420aを更に確実に溶接することが可能である。ピッチPsの好ましい範囲については更に後述する。
図6は、第1実施形態における溶融部MAの形状を示す断面図である。溶融部MAは、砂地のハッチングを付した部分である。この溶融部MAは、鞍型の形状を有する。すなわち、溶融部MAは、嵌合部414aの両端部において第1被溶接部材410aの第1表面411aからの深さが大きく、嵌合部414aの中央部において深さが小さくなるように形成されている。この結果、溶融部MAの下部が、第1被溶接部材410aと第2被溶接部材420aの境界(すなわち嵌合部414aの形状)に沿った形状となるので、第1被溶接部材410aと第2被溶接部材420aを良好に溶接することが可能である。
このように、第1実施形態では、溶接線WLと交差する第2方向(X方向)におけるレーザー光LLの走査範囲において、走査範囲の端部EP1,EP2では走査範囲の中央部よりもレーザー光LLの走査速度が低くなるようにレーザーヘッド210を制御するので、走査範囲の端部EP1,EP2においてレーザー光LLからワーク400aに供給されるエネルギーが大きくなり、より深い溶融部MAを形成することができる。この結果、第1被溶接部材410aの嵌合部414aの端部において、第1被溶接部材410aと第2被溶接部材420aを十分に溶接することが可能である。
第1実施形態では、更に、第1被溶接部材410aの嵌合部414aは、第1被溶接部材410aの厚みが、第2方向(Y方向)に沿った嵌合部414aの端部において嵌合部414aの中央部よりも大きくなる形状に形成されている。従って、第1被溶接部材410aの厚みが大きな嵌合部414aの端部において深い溶融部MAを形成することができるので、第1被溶接部材410aと第2被溶接部材420aを十分に溶接することが可能である。
なお、第1実施形態では、送り装置としてのロボット100によってレーザーヘッド210をX方向(第1方向)に移動させ、レーザーヘッド210におけるレーザー光LLの走査によってワーク400aの表面上においてレーザー光LLをY方向(第2方向)に沿って移動させるようにしていたが、これ以外の動作によって、レーザー光LLの周期的な走査軌跡SLaを実現するようにしてもよい。すなわち、制御装置500は、送り装置によるレーザーヘッド210の移動と、レーザーヘッド210におけるレーザー光LLの走査とによって、ワーク400aの表面におけるレーザー光LLの走査軌跡SLaが周期的形状となるように、送り装置及びレーザーヘッド210を制御することが好ましい。こうすれば、ワーク400aの表面におけるレーザー光LLの走査軌跡SLaを周期的形状とすることができるので、第1被溶接部材410aの嵌合部414aの端部において、第1被溶接部材410aと第2被溶接部材420aを更に確実に溶接することが可能である。
このような動作の際に、レーザーヘッド210をワーク400aに対して第1方向(X方向)に沿って一定速度で相対移動させることが好ましい。また、レーザー光LLの出力を一定に維持しつつ、送り装置によるレーザーヘッド210の移動と、レーザーヘッド210におけるレーザー光LLの走査とを実行するようにしてもよい。これらの構成では、簡単な制御によって、嵌合部414aを有する第1被溶接部材410aと嵌合部414aに嵌合する第2被溶接部材420aとのレーザー溶接を適切に行うことが可能となる。但し、第1方向(X方向)に沿った相対移動の速度を変化させるようにしてもよい。また、レーザー光LLの出力を、第2方向(Y方向)の走査範囲の端部において中央部よりも増大させるようにしてもよい。
B. 他の実施形態:
図7は、レーザー光の他の走査軌跡SLbを示す説明図であり、第1実施形態の図5に対応する図である。なお、図1に示した装置構成や、図3及び図4に示したワーク400aの構成は第1実施形態と同じなので、説明を省略する。
図7の走査軌跡SLbは、矩形波状の形状を有している。この走査軌跡SLbは、周期的形状を有する点で、図5の走査軌跡SLaと共通している。走査軌跡SLbの周期的形状のピッチPsと振幅Wsは、第1実施形態と同様の範囲にそれぞれ設定することが好ましい。この走査軌跡SLbに沿ってレーザー光LLを走査する際に、制御装置500は図5と同様に、走査範囲の端部EP1,EP2では走査範囲の中央部よりも走査速度が低くなるようにレーザーヘッド210を制御することが好ましい。こうすれば、走査範囲の端部EP1,EP2においてレーザー光LLからワーク400aに供給されるエネルギーが大きくなり、図6で説明した第1実施形態と同様に、嵌合部414aの端部において深い溶融部MAを形成することができる。
なお、走査軌跡SLの周期的形状としては、図5に示した正弦波形状や、図7に示した矩形波形状以外の他の形状を採用することも可能である。例えば、走査軌跡SLとして、三角波形状を採用するようにしてもよい。
図8は、レーザー光の走査軌跡を比較して示す説明図である。ここでは、三角波と正弦波と矩形波の3種類の走査軌跡について、ワーク400上の光スポットの移動の様子と、溶融部の断面写真とを示している。三角波の走査軌跡は、1周期当たり2箇所の加減速領域が形成されるだけであり、その断面写真に示すように、溶融部MAの両端部があまり深く形成されていない。正弦波の走査軌跡は、1周期当たり4箇所の加減速領域が形成されており、その断面写真に示すように、溶融部MAの両端部がかなり深い略逆三角形となり、溶融部MAの全体が明瞭な鞍型形状を呈している。矩形波の走査軌跡においても、1周期当たり4箇所の加減速領域が形成されており、その断面写真に示すように、溶融部MAの全体が明瞭な鞍型形状を呈している。このような溶融部の断面形状から考えると、走査軌跡としては、三角波よりも、正弦波や矩形波の形状を採用することが好ましい。
なお、本願の発明者の実験によれば、正弦波状の走査軌跡を採用した場合に、他の形状の走査軌跡よりも溶接強度を高くすることができることが判明した。この理由は、正弦波状の走査軌跡では、正弦波の頂点付近においてレーザー光LLの走査速度が十分に低くなるので、その部分でより深い溶融部を形成することができ、第1被溶接部材410aの嵌合部414aの端部において、第1被溶接部材410aと第2被溶接部材420aを更に確実に溶接することができるからであると推定される。なお、走査軌跡は、途中で途切れることの無い「一筆書き(traversable)」の軌跡とすることが好ましい。
図9は、走査軌跡のピッチPsと振幅Wsの好ましい範囲を示すグラフである。このグラフにおいて、横軸は走査軌跡のピッチPsであり、縦軸は振幅Wsである。走査軌跡の形状としては、正弦波形状を採用した。白丸のプロット点は、白三角のプロット点よりも良好な鞍型形状を有する溶融部が形成されていた条件である。ここで、「良好な鞍型形状」とは、溶融部の両端部に略逆三角形の部分が明瞭に形成されていることを意味している。この結果を考慮すると、走査軌跡のピッチPsを0.23mm以上に設定することが好ましい。ピッチPsの上限値は、0.6mm以下とすることが好ましく、0.5mm以下とすることが更に好ましい。こうすれば、良好な形状を有する溶融部を形成することができる。
なお、ワーク400としては、図3及び図4に説明した形状のワーク400a以外の種々の形状のワーク400を溶接対象として使用可能である。
図10は、他の実施形態のワーク400bの断面図である。このワーク400bの第1被溶接部材410bは、第1表面411bと第2表面412bとを有する板状部材である。第1表面411bと第2表面412bの間には、断面円形の孔部である嵌合部414bが形成されている。すなわち、この第1被溶接部材410bにおいても、その第1表面411bの下に嵌合部414bが形成されている。なお、この嵌合部414bの断面形状も、「R形状」の一種である。第2被溶接部材420bは、嵌合部414bに嵌合する断面円形の棒状部材である。なお、Y方向における嵌合部414bの幅W414は、嵌合部414bの内径である。このワーク400bの溶接では、第1被溶接部材410bの第1表面411bと第2表面412bの両方からレーザー光LLが照射される。なお、第1表面411bと第2表面412bにおけるレーザー溶接は、片面ずつ行うようにしてもよく、あるいは両面同時に行うようにしてもよい。この実施形態においても、第1実施形態とほぼ同様の効果を奏することが可能である。
図11は、更に他の実施形態のワーク400cの断面図である。このワーク400cの第1被溶接部材410cは、第1表面411cと、これとは反対側の第2表面412cとを有する板状部材である。第2表面412cには、凹部である嵌合部414cが形成されている。この嵌合部414cは、その頂部(第1表面411cに最も近い部分)は、図3に示した第1実施形態の嵌合部414aと同様に、円弧状の形状(すなわち半円柱面)を有する。この嵌合部414cの断面形状も、「R形状」の一種である。第2被溶接部材420cは、嵌合部414cに嵌合する断面円形の先端部を有する棒状部材である。なお、Y方向における嵌合部414cの幅W414は、第2表面412cにおける嵌合部414cの開口の寸法である。このワーク400cの溶接では、第1実施形態と同様に、第1被溶接部材410cの第1表面411c側からレーザー光LLが照射される。この実施形態においても、第1実施形態とほぼ同様の効果を奏することが可能である。
図12は、更に他の実施形態のワーク400dの断面図である。このワーク400dの第1被溶接部材410dは、第1表面411dと、これとは反対側の第2表面412dとを有する板状部材である。第2表面412dには、凹部である嵌合部414dが形成されている。この嵌合部414dは、矩形状の断面形状を有する。第2被溶接部材420dは、嵌合部414dに嵌合する矩形状の断面形状を有する棒状部材である。なお、Y方向における嵌合部414dの幅W414は、第2表面412dにおける嵌合部414dの開口の寸法である。このワーク400dの溶接では、第1実施形態と同様に、第1被溶接部材410dの第1表面411d側からレーザー光LLが照射される。この実施形態においても、第1実施形態とほぼ同様の効果を奏することが可能である。但し、図12に示すワーク400dでは、上述した他の実施形態のワーク400に比べて、Y方向(第2方向)における第1被溶接部材410dの厚みが、嵌合部414dの両端近傍において急激に変化している。従って、図12に示すワーク400dの溶接を行う際には、走査範囲の端部EP1,EP2(図5,図7)において、(i)レーザー光LLのY方向の走査速度を更に低下させること、及び、(ii)レーザー光LLの強度を他の位置よりも高めること、の少なくとも一方を採用することが好ましい。こうすれば、嵌合部414dの両端近傍においてより深い溶融部を形成することが可能である。
図13は、更に他の実施形態のワーク400eの断面図である。このワーク400eの第1被溶接部材410eは、第1表面411eと、これとは反対側の第2表面412eとを有する板状部材である。第2表面412eには、凹部である嵌合部414eが形成されている。この嵌合部414eは、多角形状(より具体的には台形状)の断面形状を有する。第2被溶接部材420eは、嵌合部414eに嵌合する多角形状の断面形状を有する棒状部材である。なお、Y方向における嵌合部414eの幅W414は、第2表面412eにおける嵌合部414eの寸法である。このワーク400eの溶接では、第1実施形態と同様に、第1被溶接部材410eの第1表面411e側からレーザー光LLが照射される。
以上の各種の実施形態から理解できるように、嵌合部414の断面形状としては、R形状(図3,図10,図11)に限らず、多角形状(図12,図13)や、その他の任意の形状を採用することが可能である。これらの各種のワーク400に対してレーザー溶接を行う場合にも、図5及び図7を用いて説明したように、周期的形状を有する走査軌跡SLに沿ってレーザー光LLを走査することが好ましい。また、第1被溶接部材410の嵌合部414の形状としては、嵌合部414の端部における第1被溶接部材410の厚みが、嵌合部414の中央部における第1被溶接部材410の厚みよりも大きくなる形状に形成することが好ましい。こうすれば、第1被溶接部材410の厚みが大きな嵌合部414の端部において深い溶融部を形成することができるので、第1被溶接部材410と第2被溶接部材420を十分に溶接することが可能である。
・変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
・変形例1:
上述した各種の実施形態では、第1被溶接部材410は、平板状の部材であるものとしたが、これ以外の任意の形状の部材を使用することが可能である。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
100…ロボット、120…基台、130…アーム、132…アームエンド、182,184,186…制御信号線、200…レーザー発振器、210…レーザーヘッド、220…光ファイバー、300…位置決め機構、400,400a〜400e…ワーク、410,410a〜410e…第1被溶接部材、411a〜411e…第1表面、412a〜412e…第2表面、414,414a〜414e…嵌合部、420,420a〜420e…第2被溶接部材、500…制御装置

Claims (11)

  1. レーザー光を射出するレーザーヘッドと、前記レーザーヘッドをワークに対して相対的に移動させる送り装置と、を備え、表面下に凹部又は孔部である嵌合部を有する第1被溶接部材と前記嵌合部に嵌合する第2被溶接部材とを含むワークを、予め設定された溶接線に沿って溶接するレーザー溶接ロボットの制御装置であって、
    前記レーザーヘッドは、前記第1被溶接部材の前記表面に対して前記レーザー光を照射することが可能に配置されるとともに、前記溶接線に平行な第1方向と交差する第2方向に沿って前記レーザー光を走査させることが可能であり、
    前記制御装置は、
    前記レーザーヘッドを前記ワークに対して前記第1方向に沿って相対移動させ、前記レーザーヘッドから射出される前記レーザー光を前記第2方向に沿って往復で走査させ、
    前記第2方向における前記レーザー光の走査範囲において、前記走査範囲の端部では、前記走査範囲の中央部よりも前記レーザー光の走査速度が低くなるように前記レーザーヘッドを制御する、制御装置。
  2. 請求項1に記載の制御装置であって、
    前記第1被溶接部材の前記嵌合部は、前記第1被溶接部材の厚みが、前記第2方向に沿った前記嵌合部の端部において前記嵌合部の中央部よりも大きくなる形状に形成されている、制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の制御装置であって、
    前記送り装置による前記レーザーヘッドの移動と、前記レーザーヘッドにおける前記レーザー光の走査とによって、前記ワークの表面における前記レーザー光の走査軌跡が周期的形状となるように前記送り装置及び前記レーザーヘッドを制御する、制御装置。
  4. 請求項3に記載の制御装置であって、
    前記周期的形状は正弦波形状である、制御装置。
  5. 請求項3又は4に記載の制御装置であって、
    前記周期的形状における前記第1方向に沿った周期の長さであるピッチは、0.23mm以上である、制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の制御装置であって、
    前記レーザーヘッドを前記ワークに対して前記第1方向に沿って一定速度で相対移動させる、制御装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の制御装置であって、
    前記レーザー光の出力を一定に維持しつつ、前記送り装置による前記レーザーヘッドの移動と、前記レーザーヘッドにおける前記レーザー光の走査とを実行する、制御装置。
  8. 表面下に凹部又は孔部である嵌合部を有する第1被溶接部材と前記嵌合部に嵌合する第2被溶接部材とを含むワークを、予め設定された溶接線に沿って溶接するレーザー溶接ロボットであって、
    レーザー光を射出するレーザーヘッドと、
    前記溶接線に平行な第1方向に沿って前記レーザーヘッドを前記ワークに対して相対的に移動させる送り装置と、
    を備え、
    前記レーザーヘッドは、前記第1被溶接部材の前記表面に対して前記レーザー光を照射することが可能に配置されるとともに、前記溶接線に平行な第1方向と交差する第2方向に沿って前記レーザー光を走査させることが可能であり、
    前記レーザーヘッドは、前記ワークに対して前記第1方向に沿って相対移動し、
    前記レーザーヘッドから射出される前記レーザー光を前記第2方向に沿って往復で走査させ、
    前記第2方向における前記レーザー光の走査範囲において、前記走査範囲の端部では、前記走査範囲の中央部よりも前記レーザー光の走査速度が低くなるように前記レーザー光を走査する、レーザー溶接ロボット。
  9. 請求項8に記載のレーザー溶接ロボットであって、
    前記送り装置は、前記ワークに対する前記レーザーヘッドの姿勢及び位置を変更可能なマニピュレーターである、レーザー溶接ロボット。
  10. 表面下に凹部又は孔部である嵌合部を有する第1被溶接部材と前記嵌合部に嵌合する第2被溶接部材とを含むワークを、予め設定された溶接線に沿って溶接するレーザー溶接ロボットシステムであって、 レーザー光を射出するレーザーヘッドと、前記溶接線に平行な第1方向に沿って前記レーザーヘッドを前記ワークに対して相対的に移動させる送り装置と、を含むレーザー溶接ロボットと、
    前記レーザーヘッド及び前記送り装置を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記レーザーヘッドは、前記第1被溶接部材の前記表面に対して前記レーザー光を照射することが可能に配置されるとともに、前記溶接線に平行な第1方向と交差する第2方向に沿って前記レーザー光を走査させることが可能であり、
    前記制御装置は、
    前記レーザーヘッドを前記ワークに対して前記第1方向に沿って相対移動させ、前記レーザーヘッドから射出される前記レーザー光を前記第2方向に沿って往復で走査させ、
    前記第2方向における前記レーザー光の走査範囲において、前記走査範囲の端部では、前記走査範囲の中央部よりも前記レーザー光の走査速度が低くなるように前記レーザーヘッドを制御する、レーザー溶接ロボットシステム。
  11. 表面下に凹部又は孔部である嵌合部を有する第1被溶接部材と前記嵌合部に嵌合する第2被溶接部材とを含むワークを、前記第1被溶接部材の前記表面に対してレーザーヘッドからレーザー光を照射しながら予め設定された溶接線に沿って溶接するレーザー溶接方法であって、
    前記レーザーヘッドを前記ワークに対して前記溶接線に平行な第1方向に沿って相対移動させ、前記レーザーヘッドから射出される前記レーザー光を前記第1方向と交差する第2方向に沿って往復で走査させる工程を備え、
    前記工程では、前記第2方向における前記レーザー光の走査範囲において、前記走査範囲の端部では、前記走査範囲の中央部よりも前記レーザー光の走査速度が低くなるように前記レーザーヘッドを制御する、レーザー溶接方法。
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