JP2018075583A - 溶接装置及び溶接方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電極尖端11bを有する電極11と、被溶接物Wn,Ws間の開先Waを横切る方向への電極11の往復移動及び開先Waに接近離間する方向の電極11の往復移動をさせる電極駆動機構と、電極11を回転させる回転機構と、電極11の開先横断動作の進行側に電極尖端11bを配置する回転機構の制御及び電極11のAVCを行う制御部10を備え、制御部10には、開先Waの開先壁Wnb,Wsb側の各々でAVCにより電極11を開先Waから離間する方向へ移動させる開先壁Wnb,Wsbの各溶接条件と、電極11の移動量が達することで電極11に逆方向へ向かわせる開先壁Wnb,Wsbの各閾値が設定されている。
【選択図】図2
Description
特許文献1に記載された開先倣い溶接装置は、先端が斜め切りされてアークを偏向可能とした電極を有する溶接トーチと、電極を軸心回りに回転させる回転機構と、溶接トーチにオシレート動作を行わせるオシレート機構と、制御部を備えている。この制御部では、AVC(Arc Voltage Control)を採用することで、溶接トーチの電極の斜め切りされた電極尖端と開先との距離(アーク長)を、一定に保つように制御している。
図1〜図4は、本発明の一実施形態に係る溶接装置を示している。この実施形態では、互いに種類(融点)の異なるNi基合金鋼及びSUSの倣い溶接に本発明に係る溶接装置及び溶接方法を採用した場合を示しており、この実施形態では、下向姿勢で且つ一対の開先壁(溝壁)の各開先角度が等しい開先に対して倣い溶接を行う場合を示している。
なお、溶接トーチ8の先端部に配置する電極として、図1(b),(c)に示すように、先端を斜め切りしたうえでV字状にカットして成る2つのカット面11c,11cを有する電極11Aを採用してもよい。
なお、図1における符号12は溶接ワイヤであり、符号13はワイヤホルダである。
このAVCは、アークArの長さによってTIG溶接やプラズマ溶接におけるアーク電圧が変化することを利用したものである。つまり、電極11の電極尖端11bと被溶接物Wn,Wsとの距離(アークArの長さ)が短くなって測定アーク電圧が基準電圧よりも低くなった時は、溶接トーチ8を上昇させてアーク電圧を大きくし、一方、電極11の電極尖端11bと被溶接物Wn,Wsとの距離が長くなって測定アーク電圧が基準電圧よりも高くなった時は、溶接トーチ8を下降させてアーク電圧を小さくすることで、溶接トーチ8の高さを一定に保つようにしている。
なお、一方の開先壁Wnb及び他方の開先壁Wsbにおいて互いに異なる溶接条件にするには、ここに列挙したパラメータのうちのいずれか1つをパラメータとしてもよいし、すべてをパラメータとしてもよい。また、ここに列挙したパラメータ以外のパラメータを用いてもよい。
この際、一方の開先壁Wnb及び他方の開先壁Wsbのうちの溶け易い側(この場合は一方の開先壁Wnb側)においてアーク電圧を高めたり、溶接電流値を下げたりしてもよい。但し、溶接電流値を下げる場合には、一方の開先壁Wnb及び他方の開先壁Wsbへの入熱が減らないように、ワイヤ送給速度を下げる必要がある。また、アークArの長さの調整には、これと比例するアーク電圧を用いる。
なお、一方の被溶接物及び他方の被溶接物が同じ種類の金属であり、各開先壁の開先角度が異なる場合は、ワイヤ送給速度のみ調整する。
なお、開先壁Wnb,Wsbで閾値をそれぞれ変える場合、開先壁Wnbに溶接トーチ8が進む際には、開先壁Wnbに設定された閾値が選択され、開先壁Wsbに溶接トーチ8が進む際には、開先壁Wsbに設定された閾値が選択される。
なお、この実施形態では、溶接条件のパラメータとして溶接電流値を採用しているが、これは一例であり、溶接条件のパラメータとして溶接電流値とは異なる項目を採用してもよい。
一方の被溶接物Wn及び他方の被溶接物Ws間の開先Waは、その内部において電極駆動機構による電極11の開先幅方向の往復移動(オシレート動作)を行い得ない、いわゆる狭開先Waである。このような狭開先Waに対する倣い溶接装置1による倣い溶接は、電極11の回転機構による回転及び電極駆動機構による狭開先Waに接近離間する方向(図示上下方向)の往復移動のみが行われる。
また、本発明に係る溶接装置及び溶接方法が適用される溶接姿勢は、上述した下向姿勢や横向姿勢の開先倣い溶接だけでなく、立向姿勢及び上向姿勢の各開先倣い溶接にも適用可能であり、例えば、管の全周にわたって開先倣い溶接を行う全姿勢の開先倣い溶接や、溝状溶接部の一方の溝壁及び他方の溝壁が上下の位置関係を成す溝壁部分をそれぞれ含んでいるような傾斜した管の全周にわたって開先倣い溶接を行う全姿勢(AWS:6G姿勢)の開先倣い溶接にも適用可能である。
5 昇降部(電極駆動機構)
7 スライダ(電極駆動機構)
10 制御部
11,11A 電極(非消耗電極)
11b 電極尖端
h2 閾値
W 被溶接物
Wa 開先(溝状溶接部)
Wb 開先壁(溝壁)
Wc 開先底(溝底)
Wd 入隅部(溝状溶接部)
Wn 一方の被溶接物(Ni基合金鋼)
Wnb 一方の開先壁(溝壁)
Ws 他方の被溶接物(SUS)
Wsb 他方の開先壁(溝壁)
Wx 一方の被溶接物
Wz 他方の被溶接物
Claims (7)
- 斜め切りされた電極尖端を有する棒状の非消耗電極と、
溶接により互いに接合される一方の被溶接物及び他方の被溶接物間の溝状溶接部を横切る方向に前記非消耗電極を往復移動させると共に、該非消耗電極を長手方向に沿って往復移動させて前記溝状溶接部に接近離間させる電極駆動機構と、
前記非消耗電極を軸心回りに回転させる回転機構と、
前記電極駆動機構による前記非消耗電極の前記溝状溶接部を横切る方向の往復移動における進行側に前記電極尖端を配置するべく前記回転機構を制御すると共に、前記非消耗電極のAVCを行う制御部を備え、
前記制御部には、前記溝状溶接部を横切る方向に移動する前記非消耗電極が前記溝状溶接部の一方の溝壁側及び他方の溝壁側のそれぞれに接近した状態で前記AVCにより前記非消耗電極を該非消耗電極の長手方向に沿って前記溝状溶接部から離間する方向へ移動させる前記一方の溝壁及び他方の溝壁の各々の溶接条件と、前記非消耗電極の移動量が達することで前記非消耗電極にそれまでとは逆方向の溝壁に向かう動作を行わせる前記一方の溝壁及び他方の溝壁の各々の閾値とが設定されている溶接装置。 - 前記一方の被溶接物及び他方の被溶接物が互いに異なる種類の金属である請求項1に記載の溶接装置。
- 前記溝状溶接部内において、前記電極駆動機構による前記非消耗電極の該溝状溶接部を横切る方向の往復移動を行い得ない場合には、前記非消耗電極の前記回転機構による回転及び前記電極駆動機構による該非消耗電極の長手方向に沿う方向の前記溝状溶接部に接近離間する往復移動のみが行われる請求項1又は2に記載の溶接装置。
- 前記溝状溶接部の一方の溝壁及び他方の溝壁は、互いに上下の位置関係を成している、又は、上下の位置関係を成す溝壁部分をそれぞれ含んでいる請求項1〜3のいずれか一つの項に記載の溶接装置。
- 前記溝状溶接部の一方の溝壁及び他方の溝壁の溝底に対する各角度が互いに異なっている請求項1又は2に記載の溶接装置。
- 前記一方の被溶接物及び他方の被溶接物はすみ肉溶接により互いに接合され、前記溝状溶接部は前記一方の被溶接物及び他方の被溶接物間に形成される入隅部である請求項1〜3のいずれか一つの項に記載の溶接装置。
- 斜め切りされた棒状の電極尖端を有する非消耗電極を、溶接により互いに接合される一方の被溶接物及び他方の被溶接物間の溝状溶接部を横切る方向に往復移動させると共に該非消耗電極を長手方向に沿って往復移動させて前記溝状溶接部に接近離間させるに際して、
前記非消耗電極の前記溝状溶接部を横切る方向の往復移動における進行側に前記電極尖端を配置すると共に、前記非消耗電極のAVCを行い、前記溝状溶接部を横切る方向に移動する前記非消耗電極が前記溝状溶接部の一方の溝壁に接近した段階で、該一方の溝壁に対して設定した溶接条件に基づいて前記AVCにより前記非消耗電極を該非消耗電極の長手方向に沿って前記溝状溶接部から離間する方向へ移動させて、前記非消耗電極の移動量が前記一方の溝壁に設定した閾値に達したところで前記非消耗電極に前記他方の溝壁に向かう動作を行わせ、前記溝状溶接部を横切る方向に移動する前記非消耗電極が前記溝状溶接部の他方の溝壁に接近した段階で、該他方の溝壁に対して前記一方の溝壁とは別に設定した溶接条件に基づいて前記AVCにより前記非消耗電極を該非消耗電極の長手方向に沿って前記溝状溶接部から離間する方向へ移動させて、前記非消耗電極の移動量が前記他方の溝壁に前記一方の溝壁とは別に設定した閾値に達したところで前記非消耗電極に前記一方の溝壁に向かう動作を行わせる溶接方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019209365A (ja) * | 2018-06-07 | 2019-12-12 | 株式会社Ihi | 溶接方法及び溶接装置 |
WO2022030162A1 (ja) * | 2020-08-06 | 2022-02-10 | 日立造船株式会社 | 極狭開先サブマージアーク溶接方法および極狭開先サブマージアーク溶接装置 |
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2016
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