JP2008296227A - 2電極アーク溶接方法 - Google Patents

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秀男 塩崎
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Abstract

【課題】 先行電極11及び後行電極12によって消耗電極アーク溶接を行う2電極アーク溶接方法において、安定条件範囲の拡大、ビード外観の改善及びスパッタの削減を図ることを目的とする。
【解決手段】 先行電極11は、第1溶接電源PS1から電力が供給されると共に、第1送給機WF1によって先行トーチ41を通って送給されて、母材2との間に先行アーク31が発生する。後行電極12は、第2溶接電源PS2から電力が供給されると共に、第2送給機WF2によって後行トーチ42を通って送給されて、母材2との間に後行アーク32が発生する。後行電極12は、先行電極11から所定距離だけ離れた位置を中心として回転運動によるオしれートが行われる。この回転運動の周波数は、溶接速度に応じて適正値に変化する。
【選択図】図1

Description

本発明は、先行電極及び後行電極によって消耗電極アーク溶接を行うときの溶接性能を向上させるための2電極アーク溶接方法に関するものである。
図4は、従来技術の2電極アーク溶接方法を示す図である。先行トーチ41から消耗電極である先行電極11が送給されて母材2との間に先行アーク31が発生し、後行トーチ42から後行電極12が送給されて母材2との間に後行アーク32が発生する。
上記の先行電極11と後行電極12とは、所定距離離して配置される。この所定距離は、両アーク31、32によって形成される溶融池が1つとなる範囲で溶接条件に応じて決定される。両アーク31、32共に消耗電極アーク溶接方法が使用される。この消耗電極アーク溶接方法としては、CO2溶接、MAG/MIG溶接、パルスアーク溶接、交流消耗電極アーク溶接、交流パルスアーク溶接等が使用される。この2電極アーク溶接方法は、2つの消耗電極11、12を使用するので高溶着溶接が可能となり、2m/minを超える高速溶接に多く用いられる。両トーチ41、42は、1第の自動台車又はロボットに搭載される場合と、2台のロボットに搭載される場合がある。両トーチ41、42にはオシレート機構が設けられていることが多い。
上述した2電極アーク溶接方法による高速溶接においては、以下の2つの問題があった。第1の問題は、溶接状態が安定になる条件範囲が狭いことである。すなわち、溶融金属が両アーク31、32間に滞留して溶接状態が不安定になりやすい。これを防止するためには、両電極11、12間の所定距離を微妙に調整した上でその他の溶接条件を適正化する必要があった。また、第2の問題は、溶接ビードが凸形状になりやすいことである。
特許文献1に記載する従来技術では、上述した2つの問題を解決するために、図5に示すような対策を実施する。図5は、後行電極12のオシレート方法を示すために両電極の配置を上面から見た図である。後行電極12は、電極間距離が変化する方向(前後方向)又はビード幅方向(左右方向)にオシレートされる。前後方向のオシレートによって溶融金属の滞留が緩和されるために、溶接状態が安定になる条件範囲が狭いという上記第1の問題が解決される。また、左右方向のオシレートによってビード幅方向に溶融金属が拡散されるために、凸形状になるという上記第2の問題が解決される。オシレートされる電極は、先行電極11でも良い。
特開2000−301336号公報 特開平5−38575号公報 特開平6−320282号公報
図6は、2電極アーク溶接方法におけるアーク発生部を示す模式図である。同図は、上述したように、後行電極12を前後方向にオシレートした場合である。同図(A)に示すように、先行電極11と母材2との間に発生している先行アーク31によって溶融金属5が後行に押される。他方、後行電極12と母材2との間に発生している後行アーク32がオシレートによって前方に移動するときには、溶融金属5は前方に押される。このために、両電極官に一時的に溶融金属5が滞留することになる。そして、同図(B)に示すように、さらにオシレートによって後行電極12が前方に移動すると、電極先端が溶融金属5と短絡状態になり、大量のスパッタ6が発生する。この結果、従来技術にはビード外観が悪くなるという課題がある。
また、後行電極12が左右方向にオシレートされる場合、溶融金属5の滞留は緩和されるが両電極間距離は長くはならないために、やはり後行電極12の先端が短絡状態になることが多い。さらに、オシレートの端部において方向が反転するときに、短絡状態になりやすい、短絡状態になると、大量のスパッタ6が発生し、ビード外観が悪くなる。
そこで、本発明は、溶接状態が安定になる条件範囲が広く、かつ、凸形状でない平坦なビード形状を得ることができ、かつ、スパッタの発生も少ない高品質な溶接を行うことができる2電極アーク溶接方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、第1の発明は、先行電極及び所定距離離れて配置された後行電極によって消耗電極アーク溶接を行う2電極アーク溶接方法において、
前記後行電極を回転運動でオシレートする、ことを特徴とする2電極アーク溶接方法である。
第2の発明は、前記回転運動の周波数を溶接速度に応じて変化させる、ことを特徴とする第1の発明記載の2電極アーク溶接方法である。
第3の発明は、前記回転運動の回転方向を、継手形状及び溶接方向に応じて変化させる、ことを特徴とする第1又は第2の発明記載の2電極アーク溶接方法である。
上記第1〜第3の発明によれば、後行電極の回転運動によって後行電極に発生しているアークからのアーク力が分散されるために、両電極間に必要以上の溶融金属が滞留することが少なく、溶接状態が安定する条件範囲が拡大する。さらに、回転運動によって溶融金属がビード幅方向に拡散されるために、ビード形状は凸形状ではなく平坦形状になる。さらに、後行電極が先行電極に近づく方向に移動するときも斜め方向から近づくために、後行電極の先端が溶融金属に短絡する確率が低くなりスパッタの発生も少なくなる。さらに、回転運動では端部で後行電極の反転動作を行う必要がないために、反転動作に伴う短絡も発生しないのでスパッタも発生しない。
上記第2の発明によれば、後行電極の回転運動の周波数を溶接速度に応じて変化させることによって、上述した安定条件範囲の拡大、ビード形状の改善及びスパッタ削減の効果をさらに強化することができる。
上記第3の発明によれば、後行電極の回転運動の回転方向を継手形状及び溶接方向に応じて変化させることによって、溶融金属の形態を適正化することができる。このために、上述した安定条件範囲の拡大、ビード形状の改善及びスパッタ削減の効果をさらに強化することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る2電極アーク溶接方法を実施するための溶接装置の構成図である。以下、同図を参照して各構成物について説明する。
第1溶接電源PS1は、先行アーク31を発生させるための電力を出力すると共に、第1送給制御信号Fc1を出力する。第1送給機WF1は、第1送給モータM1、第1送給ロール71、第1加圧ロール81等からなる。第1送給モータM1は、上記の第1送給制御信号Fc1によって回転を制御され、先行電極11は上記の第1送給ロール71及び第1加圧ロール81によって先行トーチ41を通って送給される。先行電極11と母材2との間には先行アーク31が発生する。
第2溶接電源PS2は、後行アーク32を発生させるための電力を出力すると共に、第2送給制御信号Fc2を出力する。第2送給機WF2は、第2送給モータM2、第2送給ロール72、第2加圧ロール82等からなる。第2送給モータM2は、上記の第2送給制御信号Fc2によって回転を制御され、後行電極12は上記の第2送給ロール72及び第2加圧ロール82によって後行トーチ42を通って送給される。後行電極12と母材2との間には後行アーク32が発生する。さらに、上記の後行トーチ42には、後述するように、後行電極12を回転運動でオシレートするためのオシレート機構9が設けられている。このオシレート機構9については従来から慣用されている技術である(例えば、特許文献1、2等参照)。
図2は、本発明の実施の形態に係るオシレート方法を示すための両電極11、12の配置図である。同図は上述した図5と対応している。後行電極12は、先行電極11から所定距離だけ離れた位置を中心として所定半径で回転運動のオシレートを行う。すなわち、後行電極12は、同図に示すように、a→b→c→d→aと回転運動する。回転周波数は、溶接速度、溶接電流、継手形状等によって適正値に設定する。特に、この周波数は溶接速度に応じて適正値に変化させた方が良い。これは、溶融金属の形態が溶接速度及び回転運動の周波数に大きく影響を受けるからである。例えば、2m/min以上の高速溶接の場合、回転周波数は約20Hz以上となる。回転半径もこれらの溶接条件に応じて適正値に設定する。
図3は、後行電極12を回転オシレートしたときの溶融金属5の形態を示す図である。後行電極12の回転運動によって後行アーク32からのアーク力が分散されるために、両電極間に必要以上の溶融金属が滞留することが少なく、溶接状態が安定する条件範囲が拡大する。さらに、回転運動によって溶融金属がビード幅方向に拡散されるために、ビード形状は凸形状ではなく平坦形状になる。さらに、後行電極12が先行電極11に近づく方向に移動するときも斜め方向から近づくために、後行電極12の先端が溶融金属に短絡する確率が低くなりスパッタの発生も少なくなる。さらに、上述した左右オシレートのように端部で反転動作を行う必要がないために、回転オシレートでは反転動作に伴う短絡も発生しないのでスパッタも発生しない。
上記の実施の形態においては、2電極の場合を説明したが、3つ以上の多電極の場合にも本発明は適用することができる。その場合には、複数の後行電極を適宜選択して回転オシレートさせれば良い。また、継手形状及び溶接方向に応じて、回転オシレートの回転方向を選択する方が良い。これは、継手形状及び溶接方向によっては溶接部(開先部)が非対称になるために、回転方向によって溶融金属の形態が大きく影響されるからである。
本発明の実施の形態に係る2電極アーク溶接方法を実施するための溶接装置の構成図である。 本発明の実施の形態に係る後行電極12の回転オシレート方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る溶融金属5の形態を示す図である。 従来技術における2電極アーク溶接方法を示す図である。 従来技術における後行電極12のオシレート方法を示す図である。 従来技術の課題を説明するための溶融金属5の形態を示す図である。
符号の説明
2 母材
5 溶融金属
6 スパッタ
9 オシレート機構
11 先行電極
12 後行電極
31 先行アーク
32 後行アーク
41 先行トーチ
42 後行トーチ
71 第1送給ロール
72 第2送給ロール
81 第1加圧ロール
82 第2加圧ロール
Fc1 第1送給制御信号
Fc2 第2送給制御信号
M1 第1送給モータ
M2 第2送給モータ
PS1 第1溶接電源
PS2 第2溶接電源
WF1 第1送給機
WF2 第2送給機

Claims (3)

  1. 先行電極及び所定間隔離れて配置された後行電極によって消耗電極アーク溶接を行う2電極アーク溶接方法において、
    前記後行電極を回転運動でオシレートする、ことを特徴とする2電極アーク溶接方法。
  2. 前記回転運動の周波数を溶接速度に応じて変化させる、ことを特徴とする請求項1記載の2電極アーク溶接方法。
  3. 前記回転運動の回転方向を、継手形状及び溶接方向に応じて変化させる、ことを特徴とする請求項1又は2記載の2電極アーク溶接方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011025265A (ja) * 2009-07-23 2011-02-10 Jfe Engineering Corp 多関節型のタンデム溶接ロボット
JP2011031250A (ja) * 2009-07-29 2011-02-17 Jfe Engineering Corp タンデム溶接装置及びタンデム初層溶接方法
WO2023105623A1 (ja) * 2021-12-07 2023-06-15 日本電気株式会社 異常診断装置、異常診断方法、およびプログラム

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