JP3203668U - タンデムホットワイヤシステム - Google Patents

タンデムホットワイヤシステム Download PDF

Info

Publication number
JP3203668U
JP3203668U JP2015600153U JP2015600153U JP3203668U JP 3203668 U JP3203668 U JP 3203668U JP 2015600153 U JP2015600153 U JP 2015600153U JP 2015600153 U JP2015600153 U JP 2015600153U JP 3203668 U JP3203668 U JP 3203668U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
wire
welding
pulse
arc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2015600153U
Other languages
English (en)
Inventor
ピーターズ,スティーブン,アール
Original Assignee
リンカーン グローバル,インコーポレイテッド
リンカーン グローバル,インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by リンカーン グローバル,インコーポレイテッド, リンカーン グローバル,インコーポレイテッド filed Critical リンカーン グローバル,インコーポレイテッド
Application granted granted Critical
Publication of JP3203668U publication Critical patent/JP3203668U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/10Other electric circuits therefor; Protective circuits; Remote controls
    • B23K9/1006Power supply
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/09Arrangements or circuits for arc welding with pulsed current or voltage
    • B23K9/091Arrangements or circuits for arc welding with pulsed current or voltage characterised by the circuits
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/10Other electric circuits therefor; Protective circuits; Remote controls
    • B23K9/1006Power supply
    • B23K9/1043Power supply characterised by the electric circuit
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/16Arc welding or cutting making use of shielding gas
    • B23K9/173Arc welding or cutting making use of shielding gas and of a consumable electrode

Abstract

【課題】複数の電源が同期されて、溶接、接合、クラッディング、肉盛(building−up)、鑞接等のプロセスを最適化する溶接システムを提供する。【解決手段】システムは、溶接パルス電流とバックグラウンド電流とを含む溶接電流を溶接電極140に出力する第1の電源を含む。システムは、第1の極性にある第1の加熱パルス電流と第2の極性にある第2の加熱パルス電流とを含む加熱電流をワイヤ145に出力する第2の電源も含む。システムは、溶接パルス電流及びバックグラウンド電流のうちの少なくとも一方を用いて第1の加熱パルス電流及び第2の加熱パルス電流のうちの少なくとも一方を同期させて、溶接電流及び加熱電流によって創り出される磁界に基づき溶融パッドル112に対するアーク110の位置に影響を及ぼす、コントローラも含む。【選択図】図2

Description

本考案は請求項1に従った溶接システムに関する。本考案のシステムは溶接及び接合に関し、より具体的には、タンデムホットワイヤシステムに関する。
溶接における進歩が起こったので、溶接処理量に対する要求が増大した。このため、溶接作業の速度を増大させるよう、多数の溶接電源を用いるシステムを含む様々なシステムが開発されており、多数の溶接電源を用いるシステムでは、1つの電源を用いて消耗電極中にアークを創り出して溶接パッドルを形成し、第2の電源を用いて同じ溶接作業中に溶接ワイヤを加熱する。これらのシステムは、溶接作業の速度又は溶着速度を増大させ得るが、多数の電源によって創り出される異なる電流は、互いに干渉し合って、溶接中にアークブロー(arc blow)及び他の問題を引き起こし得る。加えて、これらの電源は、プロセス、例えば、溶接、接合、クラッディング、肉盛(building-up)、鑞接等を最適化するために同期されない。よって、改良されたシステムが望まれる。
これらのシステムを改良するために、特に、アークブローを避けるために、請求項1に従った溶接システムを記載する。本考案の更なる実施態様は、従属項の主題である。本考案の例示的な実施態様は、加熱電流が溶接電流と同期させられて溶融パッドルに対するアークの位置に影響を及ぼすシステムを含む。幾つかの例示的な実施態様において、システムは、溶接パルス電流とバックグラウンド溶接電流とを含む溶接電流を出力する第1の電源を含む。第1の電源は、トーチを介して溶接電流を第1のワイヤにもたらして、第1のワイヤとワークピースとの間にアークを創り出す。アークは、ワークピース上に溶融パッドルを創り出す。システムは、第1のワイヤをトーチに送る第1のワイヤフィーダや、コンタクトチューブを介して第2のワイヤを溶融パッドルに送る第2のワイヤフィーダも含む。システムは、第1の極性にある第1の加熱パルス電流と反対の極性にある第2の加熱パルス電流とを含む加熱電流を出力する第2の電源を更に含む。第2の電源は、コンタクトチューブを介して加熱電流を第2のワイヤにもたらす。システムは、第1の加熱パルス電流及び第2の加熱パルス電流のうちの少なくとも一方を溶接パルス電流及びバックグラウンド電流のうちの少なくとも一方と同期させて、溶接電流及び加熱電流によって創り出される磁界に基づき溶融パッドルに対するアークの位置に影響を及ぼす、コントローラを追加的に含む。
幾つかの例示的な実施態様において、システムは、溶接パルス電流とバックグラウンド溶接電流とを含む溶接電流を出力する第1の電源を含む。第1の電源は、トーチを介して溶接電流を第1のワイヤにもたらして、第1のワイヤとワークピースとの間にアークを創り出す。システムは、第1のワイヤをトーチに送る第1のワイヤフィーダや、コンタクトチューブを介して第2のワイヤを溶融パッドルに送る第2のワイヤフィーダも含む。システムは、第1の極性にある第1の加熱パルス電流と第1の極性とは反対の極性にある第2の加熱パルス電流とを含む加熱電流を出力する第2の電源を更に含む。第2の電源は、コンタクトチューブを介して加熱電流を第2のワイヤにもたらす。システムは、第1の加熱パルス電流及び第2の加熱パルス電流のうちの少なくとも一方を溶接パルス電流及びバックグラウンド電流のうちの少なくとも一方と同期させて、溶接電流及び加熱電流によって創り出される磁界に基づき溶融パッドルに対するアークの位置に影響を及ぼす、コントローラを追加的に含む。コントローラは、第2の加熱パルス電流に対する第1の加熱パルス電流の持続時間を調節するバランス制御装置(平衡制御装置)も含む。コントローラは、第2の加熱パルス電流に対する第1の加熱パルス電流の振幅を調節するオフセット制御装置や、第2の加熱パルス電流から第1の加熱パルス電流への移行の第2のデッドタイムに対して第1の加熱パルス電流から第2の加熱パルス電流への移行の第1のデッドタイムを調節するデッドタイム制御装置も含み得る。
幾つかの実施態様において、システムは、第1のワイヤをトーチに送る第1のワイヤフィーダと、トーチを介して溶接電流を第1のワイヤに出力する第1の電源とを含む。溶接電流は、第1のワイヤがワークピースと接触するときに出力されて第1のワイヤの一部を溶解する第1の電流セグメントを含む。溶接電流は、第1のワイヤからの前記一部がワークピースに移行してアークが第1のワイヤとワークピースとの間に創り出されるときに出力される第2の電流セグメントも有する。システムは、コンタクトチューブを介して第2のワイヤを溶融パッドルに送る第2のワイヤフィーダや、第1の極性にある第1の加熱パルス電流と第1の極性とは反対の極性にある第2の加熱パルス電流とを含む加熱電流を出力する第2の電源も含む。第2の電源は、コンタクトチューブを介して加熱電流を第2のワイヤにもたらす。システムは、第1の同期及び第2の同期のうちの少なくとも一方を行うコントローラを更に含む。第1の同期は、第1の加熱パルス電流及び第2の加熱パルス電流のうちの少なくとも一方を第2の電流セグメントと同期させて、溶接電流及び加熱電流によって創り出される磁界に基づき溶融パッドルに対するアークの位置に影響を及ぼすことを含む。第2の同期は、第1の加熱パルス電流及び第2の加熱パルス電流のうちの少なくとも一方を第1の電流セグメントと同期させて、第1のワイヤからの前記一部の移行に影響を及ぼすことを含む。
幾つかの実施態様において、システムは、溶接パルス電流とバックグラウンド溶接電流とを含む溶接電流を出力する第1の電源を含む。第1の電源は、トーチを介して溶接電流をもたらして、第1のワイヤとワークピースとの間にアークを創り出す。システムは、第1のワイヤをトーチに送る第1のワイヤフィーダや、コンタクトチューブを介して第2のワイヤを溶融パッドルに送る第2のワイヤフィーダも含む。システムは、加熱パルス電流とバックグラウンド加熱電流とを含む加熱電流を出力する第2の電源を更に含む。第2の電源は、コンタクトチューブを介して加熱電流を第2のワイヤにもたらす。システムは、加熱パルス電流及びバックグラウンド加熱電流のうちの少なくとも一方を溶接パルス電流及びバックグラウンド電流のうちの少なくとも一方と同期させて、溶接電流及び加熱電流によって創り出される磁界に基づき溶融パッドルに対するアークの位置に影響を及ぼす、コントローラを追加的に含む。コントローラは、バックグラウンド加熱電流の値を調節し且つ加熱パルス電流の値を自動的に変更して、加熱電流のための事前設定平均値を維持する、バックグラウンド電流コントローラも含む。
請求する考案のこれらの及び他の構造(features)、並びにそれらの例示される実施態様の詳細は、以下の記載及び図面からより十分に理解されるであろう。
本考案の上の及び/又は他の特徴(aspects)は、添付の図面を参照して本考案の例示的な実施態様を詳細に記載することによってより明らかになるであろう。
本考案に従った溶接システムの例示的な実施態様を示す概略図である。
図1のシステムのトーチの周りの領域を示す拡大図である。
図1のシステムにおいて用い得る例示的な溶接波形及びホットワイヤ波形を示す図である。 図1のシステムにおいて用い得る例示的な溶接波形及びホットワイヤ波形を示す図である。 図1のシステムにおいて用い得る例示的な溶接波形及びホットワイヤ波形を示す図である。 図1のシステムにおいて用い得る例示的な溶接波形及びホットワイヤ波形を示す図である。
図1のシステムにおいて用い得る例示的な溶接波形及びホットワイヤ波形を示す図である。
例示的な溶接波形及びホットワイヤ波形の例示的な極性整列を示す図である。 例示的な溶接波形及びホットワイヤ波形の例示的な極性整列を示す図である。
図5A及び5Bの極性整列に対応する磁界向きを示す図である。 図5A及び5Bの極性整列に対応する磁界向きを示す図である。
図1のシステムにおいて用い得る例示的な溶接波形及びホットワイヤ波形を示す図である。
図1の感知及び電流コントローラのための例示的な波形制御装置を示す図である。
図1のシステムにおいて用い得る例示的な溶接波形及びホットワイヤ波形を示す図である。 図1のシステムにおいて用い得る例示的な溶接波形及びホットワイヤ波形を示す図である。 図1のシステムにおいて用い得る例示的な溶接波形及びホットワイヤ波形を示す図である。
添付の図面を参照して本考案の例示的な実施態様を今や以下に記載する。記載する例示的な実施態様は本考案の理解を助けることを意図し、本考案の範囲を限定することを如何様にも意図しない。例示的な実施態様を通じて、同等の番号は同等の要素を指している。
これの例示的な実施態様が図1に示されており、図1はシステム100を示している。システム100は、タンデムホットワイヤシステム104を備える、GMAWシステムのような、アーク溶接システム102を含む。MMAWシステム102は、電源130と、ワイヤフィーダ150と、トーチ120とを含む。電源130は、溶接電極140とワークピース115との間にアーク110を創り出す溶接波形をもたらす。溶接電流140は、ワイヤフィーダ150及びトーチ120を介してアーク110によって創り出される溶融パッドル112にもたらされる。溶融パッドル112を創り出すことに加えて、アーク110は、溶接ワイヤ140の溶滴を溶融パッドル112に移行させる。ここに記載する種類のGMAW溶接システムの動作は当業者に周知であり、ここに詳細に記載する必要はない。接合/溶接用途についての描写の例示的な実施態様に関してGMAWシステムを示し且つ議論しているが、本考案の例示的な実施態様を、接合/溶接、クラッディング、肉盛(building-up)、鑞接、及びこれらの組み合わせ等を含む用途において、TIG、プラズマ、FCAW、MCAW、及びSAWシステムと共にも用い得る。TIG及びプラズマを用いるならば、溶接電極がコンシューマブル電極でないのは勿論である。図1に示していないのは、既知の方法に従って用い得るシールディングガスシステム又はサブアークフラックスシステムである。
ホットワイヤシステム104は、コンタクトチューブ125を介してワイヤ145を溶接パッドル112に送るワイヤフィーダ155を含む。ホットワイヤシステム104は、ワイヤ145が溶融パッドル112に入るに先立ちコンタクトチューブ125を介してワイヤ145を抵抗加熱する電源135も含む。電源135は、ワイヤ145を所望の温度、例えば、ワイヤ145の融解温度又は融解温度付近まで加熱する。よって、ホットワイヤシステム104は、追加的なコンシューマブルを溶融パッドル112に加える。システム100は、ロボット190に動作的に接続される運動コントローラ180を含む運動制御サブシステムも含み得る。運動コントローラ180は、ロボット190の動きを制御する。ロボット190はワークピース115に動作的に接続されて(例えば、機械的に固定されて)、トーチ120及びワイヤ145がワークピース115に沿って進行するような方向にワークピース115を動かす。ワークピース115の代わりにトーチ120及びワイヤ145を移動させ得るようにシステム100を構成し得るのは勿論である。
一般的に知られているように、GMAWのようなアーク生成システムは、高いレベルの電流を用いて、前進する溶接コンシューマブル140とワークピース115上の溶融パッドル112との間にアーク110を生成する。これを達成するために、多くの異なる溶接電流波形、例えば、定電流、プラズマ電流等のような電流波形を利用し得る。しかしながら、システム100の動作中、電源130によって生成される電流は、ワイヤ145を加熱するために用いられる電源135によって生成される電流と干渉し得る。ワイヤ145は電源130によって生成されるアーク110に近接するので(それらはそれぞれ溶融パッドル112に向けられるので)、電源のそれぞれの電流は互いに干渉し合い得る。具体的には、各々の電流は磁界を生成し、それらの磁界は互いに干渉し合って溶接/接合作業に悪影響を与え得る。即ち、電源135によってホットワイヤ電流によって生成される磁界は、電源130によって生成されるアーク110の安定性及び溶接/接合作業の効率と干渉し得る。しかしながら、溶接波形とホットワイヤ波形とを同期させることによって、これらの同じ磁界を制御してアークを安定化させて溶接作業を最適化させ得る。
例えば、溶接コンシューマブル140(アーク110)及びホットワイヤ145を通じる電流が同相にあるときに、即ち、パルス及び極性が整列するときに(図5Aを参照)、電流は図6Aに例示するように同じ方向に流れる磁束線を生成する。アーク110とホットワイヤ145との間の空間内で、磁束線は反対方向に流れ、かなりの程度まで相殺し合うが、ワイヤ140及び145を取り巻く磁界が依然としてある。この磁界はワイヤ140及び145を互いにより近く引っ張ることを欲する正味磁力を有する。しかしながら、この磁界はワイヤ140及び145を偏向させる(deflect)ほど強くないが、アーク110は容易に偏向させられる。図5Aに示すように、アーク110は中央に、即ち、ホットワイヤ145に向かって偏向させられ、更に溶融パッドル112の上に偏向させられる。この位置において、アーク110の加熱は、ワークピース115ではなく溶融パッドル112に概ね向けられる。アーク110を中央に向けることによって、ベース金属(基材)と溶融パッドルとの間の混合(admixture)が最小限化され、それは幾つかの用途、例えば、クラッディング用途において望ましくあり得る。しかしながら、他の用途、例えば、接合用途では、混合の減少は望ましい特徴でないことがある。
ワイヤ140及び145を通じる電流が反対の極性(異極性)を有するとき、例えば、反対極性パルスが整列させられるとき(図5Bを参照)、ワイヤ145とアーク110との間の磁力線は強化される。磁束の蓄積は、アーク110を前方に、即ち、図6Bに例示するようにワイヤ145から離れる方向に押す正味磁力を創り出す。この位置において、アーク110の加熱は溶接パッドル112の前方に概ね向けられ、ワークピース115を予加熱する働きをする。浸透及び混合を増大させるために、ワークピース115のこの予加熱は、幾つかの用途、例えば、接合用途において望ましくあり得る。加えて、アーク110はパッドル112の上にないので、反対極性構成は、幾つかの用途において溶落ち(burn through)を防止するのに役立ち得る。しかしながら、このような方法において予加熱することによって、溶接パッドル112は、ワイヤ145がパッドル112に入る前に冷たくなる空間を有することができ、それは望ましくないことがある。加えて、極性が反対であるとき、ホットワイヤ145とアーク110との間の電位差は、反対極性が過剰に長く維持されるならば、アーク110がワークピース115に飛ぶよりもむしろワイヤ145に飛ぶ傾向を有するような、電位差である。
溶接電流パルスが、ホットワイヤ電流がゼロであるときの間に起こるとき、アーク110に対する影響は最小である(或いは影響がない)。幾つかの用途において、この動作はアーク安定性を維持するのに望ましいことがある。
ホットワイヤ電流波形がAC、即ち、可変極性波形であるとき、変化する磁界は、1つの極性で1つの方向にアーク110に力を適用し、次に、極性が逆転した後、反対方向に力を適用する、即ち、アーク110は振動する(oscillate)。振動(oscillation)の振幅は、ホットワイヤ電流パルスの持続時間及び振幅に依存する。低いAC周波数で、ホットワイヤ電流は、アーク110の可視的な振動「掃引」(“sweep”)をもたらし得る。可変極性ホットワイヤ電流波形周波数が増大させられるならば、アーク110の動きの大きさは減少する。
上に見られるように、溶接電流及びホットワイヤ電流によって創り出される磁界は、アーク110に対して大きな影響を有し得る。従って、それぞれの電流の間の適切な制御及び同期がないならば、競合する磁界はアーク110を不安定化させ、よって、プロセスを不安定化させる。従って、本考案の例示的な実施態様は、電源130及び135の間の電流同期を利用して安定的な動作を保証し、それを以下に更に議論する。加えて、例示的な実施態様は、プロセス、例えば、クラッディング、接合等を最適化させるよう、アーク110をパッドル112に対して位置付け得るように、ホットワイヤ電流パルスを制御し得る。よって、用途に基づき、ホットワイヤ電流のパルスの周波数、位相角、及び/又は振幅及び持続時間を変えて、アーク110の位置を制御し得る。
図2は、本考案の例示的な溶接作業のより近接した図を描写している。図2に見ることができるように、(例示的なGMAW/MIGトーチであり得る)トーチ120は、一般的に知られているように−アーク110の使用を通じて、コンシューマブル140を溶融パッドル112(即ち、溶接パッドル)に給送する。更に、この実施態様では、コンタクトチューブ125がトーチ120に統合され、ホットワイヤコンシューマブル145がコンタクトチューブ125を介してワイヤフィーダ155によって溶融パッドル110に給送される。トーチ120及びコンタクトチューブ125はこの図面では一体化されたものとして示されているが、これらの構成部品は図1に示すように別個であり得ることが留意されなければならない。一体的な構造が利用される限りにおいて、プロセス中のコンシューマブル間の電流移転を防止するために、トーチ内の電気絶縁が用いられなければならないのは勿論である。上述のように、それぞれの電流に誘起される磁界は互いに干渉し得る。よって、本考案の実施態様はそれぞれの電流を同期させる。様々な方法を介して同期を達成し得る。例えば、図1に例示するように、感知及び電流コントローラ195を用いて電源130及び135の動作を制御してそれぞれの電流を同期させ得る。加えて、感知及び電流コントローラ195を用いてワイヤフィーダ150及び155を制御することもできる。図1において、感知及び電流コントローラ195は電源130及び135の外部に示されているが、幾つかの実施態様において、感知及び電流コントローラ195は溶接電源130及び135の少なくとも一方又はワイヤフィーダ150及び155の少なくとも一方の内部にあり得る。例えば、電源130及び135の少なくとも一方は、他の電源及びワイヤフィーダの動作を制御するマスタであり得る。動作中、(任意の種類のCPU、溶接コントローラ、又は同等物であり得る)感知及び電流コントローラ195は、溶接電源130及び135並びにワイヤフィーダ150及び155の出力を制御する。これを数多くの方法において達成し得る。例えば、感知及び電流コントローラ195は、実時間フィードバックデータ、例えば、電源からの電圧V、溶接電流I、加熱電流I、感知電圧V等を用いて、それぞれの電源からの溶接波形及び加熱電流波形が適切に同期させられるのを保証し得る。更に、感知及び電流コントローラ195は、ワイヤフィーダ150及び155からの実時間データ、例えば、ワイヤ送り速度等を制御し且つ受信し得る。代替的に、電源の一方を用いて電源の他方の出力を制御するマスタ−スレーブ関係も用い得る。
電源及びワイヤフィーダの出力電流が安定的な動作のために同期させられるように電源を制御するアルゴリズム又は状態表を含む、数多くの方法論によって、電源及びワイヤフィーダの制御を達成し得る。例えば、感知及び電流コントローラ195は、並列的状態ベースコントローラ(parallel state-based controller)を含み得る。並列的状態ベースコントローラは米国特許出願第13/534,119号において議論されており、その全文をここに参照として援用する。従って、並列状態ベースコントローラを詳細に更に議論しない。
図3A−Cは、電源130及び135からそれぞれ出力し得る溶接電流及びホットワイヤ電流についての例示的な電流波形を描写している。図3Aは、例示的な溶接波形201(例えば、GMAW波形)を描写しており、溶接波形201は、電流パルス202を用いてアーク110を介したワイヤ140からパッドル112への溶滴の移行を助ける。図示の溶接波形は例示的且つ代表的であり、限定的であることを意図しないのは勿論であり、例えば、溶接電流波形は、パルス化スプレー移行(pulsed spray transfer)、パルス溶接(pulse welding)、短絡アーク移行(short arc transfer)、表面張力移行(STT)溶接(surface tension transfer welding)、短絡収縮溶接(shorted retract welding)等のために用いられる溶接電流波形であり得る。ホットワイヤ電源135は、電流波形203を出力し、電流波形203も、上で概ね述べたような抵抗加熱を通じて、ワイヤ145を加熱する一連のパルス204を有する。電流パルス202及び204は、それらのそれぞれのパルス202及び204よりも少ない電流レベルのバックグラウンドレベル210及び211によってそれぞれ分離されている。上で概ね述べたように、波形203は、ワイヤ145を所望の温度、例えば、その融解温度又は融解温度付近まで加熱するために用いられ、パルス204及びバックグラウンドを用いて抵抗加熱を通じてワイヤ145を加熱する。図3Aに示すように、それぞれの電流波形からのパルス202及び204は、それらが互いに同相にあるように同期させられる。この例示的な実施態様において、電流波形は、電流パルス202/204が図示のように類似又は同一の周波数を有し且つ互いに同相にあるように制御される。上で議論したように、パルス202及び204を同時に、即ち、同相でパルス化させる効果は、アーク110をワイヤ145に向かって引っ張り、更に、溶接パッドル112の上に引っ張ることである。驚くべきことに、同相の波形を有することは安定的で一貫した動作をもたらし、アーク110は波形203によって生成される加熱電流と有意に干渉させられないことが発見された。
図3Bは、本考案の他の例示的な実施態様からの波形を描写している。この実施態様において、加熱電流波形205は、パルス206が一定の位相角Θだけパルス202と位相が外れるように制御され/同期させられる。そのような実施態様において、位相角は、プロセスの安定的な動作を保証し且つアークが安定的な状態に維持されることを保証するように選択される。本考案の例示的な実施態様において、位相角Θは30〜90度の範囲内にある。他の例示的な実施態様において、位相角は0度である。安定的な動作を得るために他の位相角を利用し得るのは勿論であり、位相角は90〜270度の範囲内にあることができ、他の例示的な実施態様において、位相角は0〜180度の範囲内にある。
図3Cは、本考案の他の例示的な実施態様を描写しており、そこでは、ホットワイヤパルス208が、位相角Θが約180度であるよう溶接パルス202と位相が外れ、波形201のバックグラウンド部分210の間だけ起こるように、ホットワイヤ電流207は、溶接波形201と同期させられる。この実施態様において、それぞれの電流は同時にピークにならない。即ち、波形207のパルス208は、波形201のそれぞれのバックグラウンド部分210の間に開始し且つ終了する。
本考案の幾つかの例示的な実施態様において、溶接パルス及びホットワイヤパルスのパルス幅は同じである。しかしながら、他の実施態様において、それぞれのパルス幅は異なり得る。例えば、GMAWパルス波形をホットワイヤパルス波形と共に用いるとき、GMAWパルス幅は、1.5〜2.5ミリ秒の範囲内にあり、ホットワイヤパルス幅は、1.8〜3ミリ秒の範囲内にあり、ホットワイヤパルス幅は、GMAWパルス幅よりも大きい。
幾つかの例示的な実施態様において、ホットワイヤ電流パルスの幅及び位相角Θを変更することに同調して、上で議論したように、ホットワイヤ電流のバックグラウンド電流も調節して、より安定的なアーク110をもたらし且つ/或いはアーク110に影響を及ぼし得る。しかしながら、多くのホットワイヤシステムでは、ホットワイヤの一貫した温度を維持するために、ワイヤ145を通じる平均加熱電流を維持するのが望ましい。よって、幾つかの実施態様では、バックグラウンド電流における変化が、ピークパルス電流に対する変更も要求する。
例えば、図3Dにおいて、波形203と類似するホットワイヤ波形310は、バックグラウンド電流314によって分離されるピークパルス312を有する。この例示的な実施態様において、ピークパルス312は、図3Aの実施態様と同様に、波形201のパルス202と整列するように同期させられる。よって、波形310とのアーク110の挙動は、図3Aに関して上で議論した実施態様の挙動と類似する。しかしながら、アーク110がパルス電流312期間の間にパッドル112の上まで引っ張られないのが望ましいならば、波形310’において示すように、バックグラウンド電流レベルを増大させ得る(バックグラウンド電流314’は、波形310のバックグラウンド電流314よりも高いレベルにある)。バックグラウンド電流が増大させられるときには、ワイヤ145を通じて同じ平均電流を維持するためにピーク電流パルス(パルス312’を参照)は下げられなければならない。従って、ホットワイヤバックグラウンド電流を変更することによって、操作者はピークパルス期間中のアーク110の挙動に影響を及ぼし得る。アーク110がバックグラウンド電流によっても影響を及ぼされるのは勿論であるが、電流によって生成される磁界は電流の平方に比例するので、バックグラウンド電流における変化に起因する影響は、ピーク電流における変化よりも少ない。幾つかの実施態様では、図8に示すように感知及び電流コントローラ195上にバックグラウンド電流調節装置(バックグラウンド電流制御装置808を参照)を配置し得るし及び/又はホットワイヤ電極上にバックグラウンド電流調節装置(図示せず)を配置し得る。バックグラウンド電流を設定する方法は限定的でない。例えば、2つだけ例を挙げると、バックグラウンド電流についての実際の値に基づき或いはバックグラウンド電流に対するピーク電流の比率として、バックグラウンド電流制御装置808を設定し得る。例えば、感知及び電流コントローラ195によって或いはホットワイヤ電源135によって、バックグラウンド電流制御装置808の設定に基づくピーク電流及び/又はバックグラウンド電流に対する調節を自動的に行い得る。
従って、用途に応じて、本考案の例示的な実施態様は、ホットワイヤバックグラウンド電流を変更することによって、ホットワイヤ電流ピークパルスに多少の振幅をもたらし得る。例えば、クラッディング作業では、波形310のピークパルス312と類似する高いピーク振幅が望ましいことがある。これは、溶接パルス202と整列させられるときに、ピークパルス312がアーク110をパッドル112の上に偏向させ、より高い振幅はより大きな偏向をもたらすからである。パッドル112の上にアーク110を有することによって、アーク110によるワークピース115のベース金属のより少ない浸透があり、従って、より少ないベース金属がパッドル112と混じる。しかしながら、接合用途では、より多くの浸透を必要とし得る。そのような用途では、波形310’において例示するように振幅を降下させるために、バックグラウンド電流を増大させ得る。ピーク電流の大きさが減少させられるならば、アーク110はパッドル117の上にそれほど引っ張られない。従って、ワークピース115のベース金属内へのアーク110のより深い浸透がある。より深い浸透は、例えば、接合用途において、より多くの混合及びより良好な融合をもたらす。
例示的な実施態様における加熱電流をパルス化電流として示しているが、幾つかの例示的な実施態様のために、加熱電流は定電力であり得る。ホットワイヤ電流も、パルス化加熱電力、低電圧、勾配付き出力、及び/又はジュール/時間ベースの出力であり得る。
ここにおいて説明するように、両方の電流がパルス化電流である限りにおいて、それらは安定的な動作を保証するために同期させられるべきである。これを達成するために用い得る、同期信号の使用を含む多くの方法がある。例えば、(例えば、電源135/130又はそれらのいずれかと一体的であり得る)感知及び電流コントローラ195は、パルス化アークピークを開始する同期信号を設定し得るし、ホットワイヤパルスピークのための所望の開始時間も設定し得る。上で説明したように、幾つかの実施態様において、パルスは同時に開始するよう同期させられるのに対し、他の実施態様において、同期信号は、アークパルスピークの後のある持続時間で、ホットワイヤ電流のためのパルスピークの開始を設定し得る−その持続時間は動作のための所望の位相角を得るのに十分である。
上で議論した実施態様において、アーク110は、進行方向に対して先導して位置付けられる。これは図1及び2の各々において示されている。これはアーク110を用いてワークピース(複数のワークピース)において所望の浸透を達成するからである。即ち、アーク110を用いて溶融パッドル112を創り出してワークピース(複数のワークピース)における所望の浸透を達成する。次に、アークプロセスの後に続くのはホットワイヤプロセスである。ホットワイヤプロセスの追加は、少なくとも2つのアークを用いる従来的なタンデムMIGプロセスにおけるような他の溶接アークの追加的な熱入力なしに、より多くのコンシューマブル145をパッドル112に加える。よって、本考案の実施態様は、既知のタンデム溶接方法よりも相当に少ない熱入力で有意な溶着速度を達成し得る。
図2に示すように、ホットワイヤ145はアーク110と同じ溶接パッドル112内に挿入されるが、距離Dだけアークの後を追従する。幾つかの例示的な実施態様において、この距離は5〜20mmの範囲内にあり、他の実施態様において、この距離は5〜10mmの範囲内にある。ワイヤ145が先導アーク110によって創り出される溶融パッドルと同じ溶融パッドル112内に送られる限り、他の距離を用い得るのは勿論である。しかしながら、ワイヤ140及び145は、同じ溶融パッドル112内に溶着させられるべきであり、距離Dは、ワイヤ145を加熱するのに用いる加熱電流によるアーク110との有害な磁気干渉が最小であるような距離であるべきである。一般的には、アーク110及びワイヤ145が集合的に向けられるパッドル112の大きさは、溶接速度、アークパラメータ、ワイヤ145への総電力、材料の種類等に依存し、それらはワイヤ140及び145の間の所望の距離を決定する要因でもある。
上述のように、少なくとも2つのコンシューマブル140/145が同じパッドル112内で用いられるので、最大で2倍の溶着速度を伴って、単一アーク動作の熱入力と類似の熱入力で、極めて高い溶着速度を達成し得る。これはワークピース内への極めて高い熱入力を有するタンデムMIG溶接システムに対して有意な利点をもたらす。例えば、本考案の実施態様は、単一アークの熱入力で少なくとも23lb/hr(10.43kg/hr)の溶着速度を容易に達成し得る。他の例示的な実施態様は、少なくとも35lb/hr(15.88kg/hr)の溶着速度を有する。
本考案の例示的な実施態様において、ワイヤ140及び145の各々は、それらが同じ組成、直径等を有する点において、同じである。しかしながら、他の例示的な実施態様において、ワイヤは異なり得る。例えば、ワイヤは、特定の作業のために所望に異なる直径、ワイヤ送り速度、及び組成を有し得る。例示的な実施態様において、先導ワイヤ140のためのワイヤ送り速度は、ホットワイヤ145のためのワイヤ送り速度よりも速い。例えば、先導ワイヤ140は、450ipm(1143cm/min)のワイヤ送り速度を有し得るのに対し、追従ワイヤ145は400ipm(1016cm/min)のワイヤ送り速度を有する。更に、それらのワイヤは異なる大きさ及び組成を有し得る。実際には、ホットワイヤ145はパッドル内に溶着されるためにアークを通じて進行する必要がないので、ホットワイヤ145は、典型的にはアークを通じて上手く移行しない材料/成分を有し得る。例えば、ワイヤ145は、アークの故に典型的な溶接電極に加え得ないタングステンカーバイド又は他の類似の表面硬化材料を有し得る。加えて、先導ワイヤ140は、湿潤剤に富む組成を有することができ、それはパッドル112を湿らせるのに役立ち、所望のビード形状をもたらし得る。更に、ホットワイヤ145は、パッドル112を保護するのに役立つスラグ要素も含み得る。加えて、ホットワイヤ145は、アーク性能を妨げ或いは妨害するが、溶接ビードの何らかの特徴を改良するために、例えば、付加的な強度、より良好な寒空性能(cold weather performance)、より高温でのより良好な耐クリープ性、より良好な機械加工性、改良された亀裂抵抗、改良されたビード湿潤性、又は特定の粒状構造の形成に抗する或いは役立つ合金化元素(alloying element)のためにパッドルに加えられる、元素/成分も含み得る。従って、本考案の実施態様は、溶接化学的性質における大きな柔軟性を可能にする。ワイヤ140は先導ワイヤであるので、先導ワイヤ140を用いたアーク溶接作業は、溶接継手のための浸透をもたらし、その場合、ホットワイヤ145は、継手のための追加的な充填をもたらす。
本考案の幾つかの例示的な実施態様では、アーク110及びホットワイヤ145の組み合わせを用いて、溶着物への熱入力を遂行されるべき特定の動作の要件及び制約に従って平衡させ得る。例えば、接合用途のために先導アーク110からの熱を増大させ得る。その場合、アークからの熱はワークピースを接合させるのに必要とされる浸透を得るのに役立ち、ホットワイヤは主として継手の充填のために用いられる。しかしながら、クラッディング又は肉盛用途では、ホットワイヤのワイヤ送り速度を増大させて、希釈を最小限化させ且つ肉盛を増大させ得る。
更に、異なるワイヤ化学的性質を用い得るので、従来的には2つの別個のパス(通過)によって達成される異なる層を有する溶接継手を創り出し得る。先導ワイヤ140は、従来的な第1のパスのために必要とされる所要の化学的性質を有し得るのに対し、追従ワイヤ145は、従来的な第2のパスのために必要とされる化学的性質を有し得る。更に、幾つかの実施態様において、ワイヤ140/145の少なくとも一方は有芯ワイヤであり得る。例えば、ホットワイヤ145は、所望の材料を溶接パッドル内に溶着する粉末コアを有する有芯コアであり得る。
図4は、本考案の電流波形の他の例示的な実施態様を描写している。この実施態様において、ホットワイヤ電流403は、溶接電流401(例えば、GMAWシステム)と同期させられるAC電流である。この実施態様において、加熱電流の正パルス404は、電流401のパルス402と同期させられるのに対し、加熱電流403の負パルス405は、溶接電流のバックグラウンド部分406と同期させられる。他の実施態様では、正パルス404がバックグラウンド406と同期させられ、負パルス405はパルス402と同期させられるという点で、同期が反対であり得るのは勿論である。他の実施態様では、パルス化溶接電流とホットワイヤ電流との間に位相角がある。AC波形403を利用することによって、交流(よって、交番磁界)を用いてアーク110を安定化させるのを助け得る。本考案の精神又は範囲から逸脱せずに他の実施態様を利用し得るのは勿論である。
本考案の幾つかの実施態様において、溶接電流は、一定の又はほぼ一定の電流波形であり得る。そのような実施態様では、交流の加熱電流403を用いてアークの安定性を維持し得る。安定性は加熱電流403からの常に変化する磁界によって達成される。図3A−3C及び4はDC溶接波形としての例示的な波形を描写しているが、パルス波形はACでもあり得るので、本考案はこの点において限定されない。
本考案の幾つかの実施態様では、アーク110のより大きな制御/アーク110に対するより大きな影響をもたらすために、ホットワイヤ極性を変更し得る。これは、アークを特定の方向に所望に押し或いは引っ張るために、ワイヤ140及び145を取り巻く磁界を変更することによって行われる。即ち、溶接パッドル112に対するアーク110の位置を所望に変更して、用途の必要を満足させ且つ/或いは有害な磁気相互作用の影響を弱め得る。例えば、上で説明したように、溶接電流及びホットワイヤ電流が同じ極性にあるならば、アーク110は磁気相互作用の故にワイヤ145に向かって引っ張られる。溶接電流及びホットワイヤ電流が反対の極性にあるならば、アーク110は磁気相互作用の故に前方に(即ち、パッドル112から離れる方向に)押される。中立の偏向(僅かの偏向又は偏向がないこと)が望ましいならば、ホットワイヤ電流が減少させられたバックグラウンド電流値にあるとき又は正周期と負周期の間にあるとき、例えば、ホットワイヤ電流がゼロに保持されるとき、溶接電流はパルス化される。従って、パッドル112に対するアーク110の位置は、溶接電流及びホットワイヤ電流によって創り出される磁界に依存し、そして、電流波形のそれぞれの波形を同期させることによって、これらの磁界を制御してプロセスを最適化し且つ/或いはアーク安定性をもたらし得る。
例えば、図7は、図1のシステムにおいて用い得る例示的な溶接電流波形710と例示的なホットワイヤ電流波形720とを例示している。溶接電流波形710は、バックグラウンド電流レベル714によって分離されるパルス712を含む。上で議論したように、溶接電流はワイヤ140を通じて流れ、アーク110を創り出す。溶滴の形態におけるワイヤ材料は、パルス712の間にアーク110を介して移行させられる。アーク110はバックグラウンド電流レベル714の間に維持されるが、材料は移行させられない。
ホットワイヤ電流波形720は、この例示的な実施態様において、正パルス722及び負パルス724を備えるAC波形である。上で議論したように、ホットワイヤ電流波形720のパルス722及び/又は724を溶接波形710のパルス712と同期させて、プロセス、例えば、クラッディング又は接合プロセスを最適化させ、且つ/或いはアーク110を安定化させ得る。例えば、幾つかの接合作業では、プロセスが溶滴をワイヤ140から(縁でよりもむしろ)溶接パッドル112の中央の上に直接的に移行させ、そして、溶滴が移行させられないときには、プロセスがワークピースを予加熱するように、プロセスを最適化させることが望ましくあり得る。本考案の例示的な実施態様は、この最適化を遂行し得る。
図7に例示するように、溶接パルス712及びホットワイヤ電流722が同相にあるよう、ホットワイヤ電流パルス722を溶接パルス712と同期させ得る。これらのパルスが同相にあるとき、アーク110は、上で議論したように、ホットワイヤに向かって、パッドル112の中央の上に引っ張られ(図6Aを参照)、ワイヤ140からの溶滴は、パッドルの中心に向かって移行する。加えて、負パルス724が波形710のバックグラウンド電流714位相の間にパルスを出すよう、負パルス724を同期させ得る。バックグラウンド溶接電流714はアーク110を維持し、従って、正パル712磁界よりも弱いにも拘わらず、関連する磁界を有する。負パルス724がパルス化されるとき、2つの電流の磁界は反対の極性を有し、アーク110は上で議論したように前方に押される(図6Bを参照)。溶滴は移行させられないので、アーク110はワークピース115を予加熱する。また、この間にアーク110を前方に押すことによって、バックグラウンド溶接電流714、パルス724は、例えば、溶接部がメッキされた板又は下塗りされた板のような材料で塗工されるとき、板を洗浄するのを助け得る。加えて、幾つかのシステムにおいて、反対の極性の動作は、パッドル112から離れる方向にアーク110を偏向させることによって溶落ち(burn through)を防止して、パッドルを冷却させるのを助け得る。従って、可変極性波形であり得るホットワイヤ電流波形のパルスを溶接波形と適切に同期させることによって、磁界を巧みに処理してプロセス、例えば、接合プロセス、クラッディングプロセス等を最適化させ得る。
上の例示的な実施態様において、パルス712及び722は同期させられて、ピーク電流を同時にもたらす。しかしながら、本考案はこの構成に限定されない。上で議論した他の例示的な実施態様と同様に、安定的な動作/最適化のために、溶接波形パルスとのホットワイヤ電流パルス722の同期及び/又はバックグラウンド電流714とのパルス724の同期を位相角Θだけ所望にオフセットさせ得る。加えて、上で議論した他の例示的な実施態様と同様に、パルス712,722,724の幅を所望に変更し得る。
上で見たように、アーク110の位置を変更する/アーク110の位置に影響を与える能力は望ましい。しかしながら、従来的なホットワイヤ電源が均一な押し/引っ張り力を主熱源、例えば、TIGトーチのアークにもたらすという点において、従来的なホットワイヤ電源は平衡させられる。しかしながら、多くの用途において、アークがホットワイヤ側に向かって僅かに引っ張られるならば、アークはより安定的であり且つ/或いはプロセスはより効率的になる。また、上で見たように、アークを前方に押すことは幾つかの状況において望ましくもあり得る。この目的を達成するために、本考案の幾つかの例示的な実施態様は、パッドルに対するアークの位置を制御することに向けられた使用者制御装置を提供する。
図8に例示するように、感知及び電流コントローラ195は、バランス制御装置802と、オフセット制御装置804と、デッドタイムオフセット制御装置806とを含む。これらの制御装置を用いてホットワイヤ電流波形を下で議論するように調整し得る。感知及び電流コントローラ195は、溶接作業に関連する他の制御装置を含み得る。しかしながら、簡潔性のために、本考案を説明するのに関係する制御装置のみを示して議論する。幾つかの実施態様において、下に議論する波形制御装置をホットワイヤ電源135に配置し得るのは勿論である。
バランス制御装置802は、ホットワイヤ電流波形の負極性の持続時間に対する正極性の持続時間を調節する。バランスを制御する方法は限定的でない。例えば、正極性と負極性との間の比率を選択するようにバランス制御装置802を構成し得る。この場合、1の比率は、正パルスの持続時間が負パルスの持続時間と等しい、即ち、それらのパルスの幅が等しいことを意味する。正パルス又は負パルスのいずれかの実際の時間を選択するようにもバランス制御装置802を構成し得る。例えば、バランス制御装置802はパルス持続時間のうちの1つを調節し、他方を感知及び電流コントローラ195によって自動的に決定し得る。例えば、パルスの総時間が10msであるならば、バランス制御装置802は正パルス持続時間を、例えば、6msと設定することができ、その場合、負パルス持続時間を、感知及び電流コントローラ195によって自動的に4msに設定し得る。極性が正又は負のいずれかである時間の百分率を選択するようにもバランス制御装置802を構成し得る。例えば、バランス制御装置802は、正パルス持続時間について、例えば、60%を選択することができ、負パルス持続時間は、感知及び電流コントローラ195によって自動的に40%に設定される。その場合には、正パルス及び負パルスのためのmsにおける実際の持続時間値を感知及び電流コントローラ195によって自動的に設定し得る。パルスの一方(正又は負)のみが所与のときに調節されるようにバランス制御装置802を構成し得るのは勿論である。加えて、本考案は、バランスを制御するのに上の方法に限定されず、本考案の精神から逸脱せずに他の手段を用い得る。
感知及び電流コントローラ195を1つ又はそれよりも多くの基本(又は基準)ホットワイヤ電流波形で構成し、それを制御装置802−806に基づき修正する。例えば、図9に例示するように、感知及び電流コントローラ195は、正パルス912の持続時間が負パルス914の持続時間と等しい50%バランスに設定される基本波形910を含み得る。この実施例において、基本波形910の正パルス912は、溶接波形900のパルス902で同期させられる。用途に基づき、操作者はより長い持続時間に亘ってパッドル112の中央にアーク110を引っ張ることが望ましいと決定することがある。何故ならば、それは、例えば、アークがより良好な溶接、より安定的なアーク、より効率的なプロセス等をもたらすからである。一例として、操作者は、クラッディング作業が遂行されているので、浸透及び混合を減少させるために、より長い持続時間に亘ってアーク110を引っ張ることを欲することがある。よって、操作者は、バランス制御装置802を、例えば、50%ではなく60%に調節し得る。この操作の効果は、波形920に見られるように、基本波形910に比べて、正パルス922の持続時間を増大させ、負パルス924の持続時間を減少させることである。これは50%のバランスを備える基本波形910を用いるよりも長い持続時間に亘ってアーク110をワイヤ140に向かって引っ張る。
バランス制御装置802に加えて、感知及び電流コントローラ195は、オフセット制御装置804を含み得る。オフセット制御装置804は、負極性の振幅に対する正極性の振幅を調節する。即ち、「ゼロ」線を調節してより大きい正の振幅又はより大きい負の振幅をもたらす。例えば、波形930は、パルス932の振幅(P’)が基本波形910のパルス912の振幅(P)よりも大きく、負パルス034の絶対値(N’)が基本波形910の負パルス914の絶対値(N)よりも少ないよう、オフセットが移動させられる、例示的な場合を例示している。振幅がより正であるようにオフセット制御装置804を調節することによって、溶接パルス902がパルス化されるときの間、パッドル112に向かうアーク110の偏向は、基本波形910よりも大きい。逆に、バックグラウンド溶接電流904のときの間、アーク110の前方偏向は、基本波形910よりも少ない。オフセット調節は如何なる1つの方法にも限定されない。例えば、調節は、実際の電流値に基づいて、例えば、±200アンペアの範囲(又は任意の他の所望の範囲)における調節を可能にし得る。オフセット調節は、百分率にも関し得る。例えば、+10%調節は、図9に示すように、波形930がパルス932に関してより正のピーク値(P’)を有し、負のパルス934(N’)についてより低い絶対ピーク値を有するよう、「ゼロ」が、例えば、ピーク間値(又は何らかの他の振幅基準値)に対して、10%だけ移動させられることを意味する。オフセット制御装置804の設定に基づき、感知及び電流コントローラ195は、正及び負のピーク値について、アンペアにおける実際の電流振幅を自動的に設定し得る。
感知及び電流コントローラ195は、デッドタイムオフセット制御装置806も含み得る。「デッドタイム」は、正から負(波形910の916を参照)及び負から正(918を参照)への移行の間にホットワイヤ電流がゼロに保持される時間期間である。デッドタイムオフセット制御装置806は、負から正へのデッドタイムに対する正から負へのデッドタイムの比率を調節する。本考案の精神から逸脱せずに他の方法を用いて各デッドタイム916及び918の持続時間を制御し得るのは勿論である。デッドタイムオフセット調節を用いてアークに対するホットワイヤ磁界の影響を最小限化する。例えば、図10に例示するように、アーク110に対するホットワイヤ磁界がある場合の影響を最小限化するために、ホットワイヤ電流がゼロの値にあるときに溶接電流パルスを有するのが望ましいことがある。溶接パルス902がパルス化されないときにパルス912がパルスを出さないよう、図10に示すように位相角Θだけパルス912をオフセットさせることによって、これを達成し得る。しかしながら、基本波形910は、所望の位相角Θで溶接パルス902と依然として干渉し得る負パルス914を有する。負パルス914の影響を最小限化するために、溶接パルス902がホットワイヤ電流波形のデッドタイムと整列するよう、デッドタイム916及び918の比率を調節するように、デッドタイムオフセット制御装置806を構成し得る。図10の波形910’に示すように、デッドタイムオフセット制御装置806のデッドタイムを調節することによって、負パルス914が正パルス912により近く動かされるよう、デッドタイム916の持続時間は減少させられ、デッドタイム918の持続時間は増大させられる。負パルス914を動かすことによって、溶接パルス902は波形910’のデッドタイム918の間にパルスを出し得る。よって、デッドタイムオフセット調節装置806の設定に基づき、感知及び電流コントローラ195は、各ゼロ移行のためにデッドタイムをmsにおいて自動的に設定し得る。
上で議論した例示的な実施態様において見ることができるように、可変極性ホットワイヤ電流波形は、幾つかの利点を挙げるだけでも、例えば、アーク型の電源を用いるシステムにおける安定的な動作、消耗電極からの溶滴移行をデッドタイム又はホットワイヤ電流パルスのいずれかと所望に整列させる能力、溶落ち(burn through)を防止する反対極性動作を遂行する能力のような、多くの利点をもたらし得る。
幾つかの実施態様において、溶接電流波形は、短絡アーク移行(short arc transfer)、表面張力移行(surface tension transfer)(STT)、短絡収縮溶接(shorted retract welding)等のような、短絡アーク型プロセスの溶接電流波形であり得る。図11は、図1のシステムと共に用い得る短絡アーク移行溶接波形1100を例示している。電源130からワイヤ140に出力される例示的な溶接波形1100は、バックグラウンド電流IBS(1103)から電流値IPSに傾斜する。バックグラウンド電流位相1103の間に、アーク110が存在するが、ワイヤ140からの材料は移行されない。ワイヤ140が溶接パッドル112に短絡するとき、溶接電流の値は、ワイヤ140からの溶滴が溶接パッドル112に移行されるまで(IPSを参照、1102)増大する(1101を参照)。電流値IPSは概算値である。何故ならば、その値は移行される各溶滴について異なり得るからである。溶滴が移行されるや否や(1102)、電流はバックグラウンド電流IBSまで降下する。短絡アーク移行は当該技術分野において知られており、本考案を説明するのに必要である以外は詳細に更に議論しない。
短絡アーク移行(及び他の短絡アーク型プロセス)は、例えば、薄板の接合、クラッディング、肉盛等のような、多くの用途において従来的に用いられている。何故ならば、プロセスは低い熱入力で金属を溶着させるからである。しかしながら、溶着速度は限定的であり得る、例えば、最大約225ipm wfs(571.5cm/min wfs)であり得る。ホットワイヤシステム、例えば、ホットワイヤフィーダシステム104(図1)と組み合わせられるとき、下で議論するようにホットワイヤ電流波形パルスを溶接波形パルスと同期させることによって、システムの溶着速度は、(ホットワイヤ及び溶接コンシューマブル共)2〜3倍、例えば、0.45の直径のワイヤについて最大500ipm(1270cm/min)まで増大し得る。
例えば、消耗ワイヤ140がパッドル112に触れている間にホットワイヤ電流パルスを提供することは、ワイヤ140からの溶滴移行を助ける。ホットワイヤ電流及び溶接電流の極性は同相にあるので、ホットワイヤ電流パルスからの磁界は、ワイヤ140からの溶滴を引っ張り、短絡アーク移行プロセスを助けるのに役立つ。よって、ホットワイヤ電流パルスを同期させてワイヤ140がパッドル112に短絡させられる時間期間と整列させるように、本考案の例示的な実施態様を構成し得る(波形1100の1101を参照)。
例えば、感知及び電流コントローラ195(又は何らかの他の装置)は、ワイヤ140が溶接波形1100の期間1101中に短絡させられるときにパルス1112が開始されるように、電流パルス1112を同期させ得る。パルス1112及び1101での溶接電流は同じ極性を有するので、磁界は図6Aに示す構成にある。よって、磁界の正味力はワイヤ140及び145を互いにより近づけさせることを欲する。正味磁力はワイヤを偏向させるほどに強くないので、溶接電源130が短絡アーク移行プロセスを遂行するときに、この力はワイヤ140からの溶滴を移行させる(「引っ張る」)のを助ける。図11の例示的な実施態様において、感知及び電流コントローラ195(又は何らかの他の装置)が、ワイヤ140がパッドル112に短絡させられたことを感知するや否や、パルス1112が開始する。短絡を感知する方法は限定的でない。例えば、感知及び電流コントローラ195は、アーク電圧V、電流I、電源130からの電力等のようなフィードバックを用いて、ワイヤ140がパッドル112と短絡したときを感知し得る。しかしながら、上で議論した例示的な実施態様におけるように、ホットワイヤパルスの開始は、位相角だけ溶接プロセスに基づき所望に異なり得る。加えて、上の例示的な実施態様におけるように、パルス1112の幅及び振幅は、所望に異なり得る。
幾つかの実施態様では、短絡アーク移行の「ピーク及びテイルアウト」(“peak & tailout”)期間中に、アーク110をホットワイヤ145に向かって引っ張ることが望ましい。例えば、アーク110がパッドル112の上に配置されるならば、アーク110は、トーチ120が前方に進行するときに、パッドル112をウォッシュアウトする(洗い出す)のを助け得る。これを達成するために、感知及び電流コントローラ195(又は何らかの他の装置)は、ホットワイヤ電流パルス1114が波形1100の「ピーク及びテイルアウト」期間、即ち、アーク放電(アーキング)期間と整列するよう、ホットワイヤ電流波形1110を短絡アーク移行波形1100と同期させ得る(図11を参照)。パルス1114及び波形1100は同じ極性を有するので、アーク110は、図6Aに示すように、パッドル112の上に更に引っ張られる。上で議論した例示的な実施態様と同様に、感知及び電流コントローラ195は、パルス1114がいつ開始させられるべきかを制御するために、アーク電圧V、電流I、電源130からの電力等のようなフィードバックを用いて、ワイヤ140がアーク放電期間にあるときを感知し得る。加えて、パルス1114の開始を位相角だけ所望に遅延させ得る。更に、パルス1114の幅及び振幅を所望に変更し得る。逆に、幾つかの実施態様において、感知及び電流コントローラ195は、ホットワイヤ145を通じる電流を増大させ且つワイヤフィーダ155を制御することによってワイヤ送り速度を増大させるために、アーク電圧V、電流I、電源130からの電力のようなフィードバックを用いて、ワイヤ140が短絡させられるときを感知し得る。これは溶着速度を増大させるが、ホットワイヤ電流の増大はアークに影響を及ぼさない。何故ならば、ワイヤ140はパッドル112に短絡させられ、アークがないからである。
例示的な波形1110に例示するように、パルス1112が上述のような溶滴の移行を助け、パルス1114がアーク110を引っ張ってパッドル112をウォッシュアウトし(洗い出し)得るよう、ホットワイヤ電流パルス1112及び1114を同じ波形に含め得る。本考案の実施態様がパルス1112及びパルス1114の一方のみを所望に含み得るのは勿論である。
幾つかの実施態様では、波形1100の「ピーク及びテイルアウト」期間中にアーク110をパッドル112の前方に押すのが望ましくあり得る。アークを前方に押すことによって、「湿潤作用」を向上させるために、アーク110はワークピース115を予加熱し得る。上で議論したように、アーク110をパッドル112の前方に押すために、ホットワイヤ電流パルス及び溶接電流パルスは反対の極性にあることが必要である。従って、本考案の幾つかの実施態様では、可変ホットワイヤ電流波形が短絡アーク型プロセスと共に用いられる。図11に示すように、ホットワイヤ電流波形1120は、負パルス1124を含む。負パルス1124は、波形1100の「ピーク及びテイルアウト」期間と同期させられる。パルス1124及び波形1100は反対の極性にあるので、この時間期間の間に、アーク110はパッドル112の前方に押される。上で議論した他の例示的な実施態様と同様に、パルス1124が波形110の「ピーク及びテイルアウト」期間内のどこででも所望に開始して用途の必要を満足するよう、位相角を変更し得る。加えて、例えば、バランス制御装置802及びオフセット制御装置804をそれぞれ用いることによって、パルス1124の幅及び振幅を所望に変更し得る。
例示的な波形1120は、溶接波形1100の短絡期間と同期させられる(1101を参照)パルス1122も含み得る。パルス1122の効果は、上で議論した例示的な実施態様のパルス1112の効果と類似する、即ち、パルス1122は、ワイヤ140が短絡させられる間に、ワイヤ140から溶滴を移行させるのを助ける。従って、パルス1122を更に議論しない。幾つかの例示的な実施態様では、パルス1122が上で議論したように溶滴を移行させるのを助け、パルス1124がアーク110を押してワークピース115を予加熱し得るよう、パルス1122及び1124を同じ波形に含め得る。幾つかの実施態様がパルス1122及び1124の一方のみを所望に含み得るのは勿論である。
DC及び可変極性ホットワイヤ電流波形を備える描写の例示的な実施態様に関してGMAWシステムを示し且つ議論しているが、接合/溶接、クラディング、鑞接、及びこれらの組み合わせ等を含む用途において本考案の例示的な実施態様をTIG、プラズマ、FCAW、MCAW、及びSAWシステムと共に用い得ることが留意されるべきである。TIG及びプラズマシステムを用いるならば、電極はコンシューマブルでないのは勿論である。
本考案の例示的な実施態様を参照して本考案を具体的に示し且つ記載したが、本考案はこれらの実施態様に限定されない。当業者は以下の請求項によって定められるような本考案の精神及び範囲から逸脱せずに形態及び詳細における様々な変更を行い得ることを理解するであろう。
100 システム
102 アーク溶接システム
104 タンデムホットワイヤシステム
110 アーク
112 パッドル
115 ワークピース
117 パッドル
120 トーチ
125 コンタクトチューブ
130 電源
135 電源
140 溶接電極/ワイヤ
145 ワイヤ
150 ワイヤフィーダ
155 ワイヤフィーダ
180 運動コントローラ
190 ロボット
195 感知及び電流コントローラ
201 溶接波形
202 電流パルス
203 電流波形
204 電流パルス
205 加熱電流波形
206 パルス
207 ワイヤ電流
208 パルス
210 バックグラウンドレベル
211 バックグラウンドレベル
310 ホットワイヤ波形
310’ 波形
312 ピークパルス
312’ パルス
314 バックグラウンド電流
314’ バックグラウンド電流
401 電流
402 電流/パルス
403 ホットワイヤ電流
404 正パルス
405 負パルス
406 バックグラウンド部分
710 溶接電流波形
712 パルス
714 バックグラウンド電流レベル
720 ワイヤ電流波形
722 正パルス
724 負パルス
802 バランス制御装置
803 制御
804 オフセット制御装置
805 制御
806 デッドタイムオフセット制御装置
808 バックグラウンド電流制御装置
900 溶接波形
902 パルス
910 基本波形
910’ 波形
912 正パルス
914 負パルス
916 デッドタイム
918 デッドタイム
920 波形
922 正パルス
924 負パルス
930 波形
932 パルス
934 波形
1100 溶接波形
1101 期間
1102 期間
1103 バックグラウンド電流
1112 パルス
1114 パルス
1122 パルス
1124 パルス
溶接電流
溶接電流
電圧
Θ 角度
BS 電流値
PS 電流値

Claims (6)

  1. トーチと、
    第1のワイヤフィーダと、
    第1の電源と、
    第2のワイヤフィーダと、
    第2の電源と、
    コントローラとを含み、
    前記第1のワイヤフィーダは、第1のワイヤを前記トーチに送り、
    前記第1の電源は、前記トーチを介して溶接電流波形を前記第1のワイヤに出力し、前記溶接電流波形は、前記第1のワイヤがワークピースと接触して前記第1のワイヤの一部を溶解して移行するときに出力される第1の電流セグメントと、前記第1のワイヤと前記ワークピースとの間のアーク放電期間の間に出力される第2の電流セグメントとを含み、アークは前記ワークピースの上に溶融パッドルを創り出し、
    前記第2のワイヤフィーダは、コンタクトチューブを介して第2のワイヤを前記溶融パッドルに送り、
    前記第2の電源は、加熱電流波形を出力し、該加熱電流波形は、前記溶接電流波形及び前記加熱電流波形によって創り出される磁界に基づき前記第1のワイヤの前記一部の前記移行に影響を及ぼす第1の加熱電流パルスと、前記溶接電流波形及び前記加熱電流波形によって創り出される磁界に基づき前記溶融パッドルに対する前記アークの位置に影響を及ぼす第2の加熱電流パルスとの少なくとも一方を含み、前記第2の電源は、前記コンタクトチューブを介して前記加熱電流波形を前記第2のワイヤにもたらし、
    前記コントローラは、前記第1の加熱電流パルスを前記第1の電流セグメントと同期させる第1の同期及び前記第2の加熱電流パルスを前記第2の電流セグメントと同期させる第2の同期のうちの少なくとも一方を行う、
    溶接システム。
  2. 前記加熱電流波形は、前記第1の加熱電流パルス及び前記第2の加熱電流パルスの両方を含み、
    前記コントローラは、前記第1の同期及び前記第2の同期の両方を行う、
    請求項1に記載の溶接システム。
  3. 前記アークの前記一部に影響を及ぼすことは、前記磁界が同じ方向に流れるよう設定することによって前記アークを前記第2のワイヤに向かって偏向させること、及び前記磁界が反対の方向に流れるよう設定することによって前記アークを前記第2のワイヤから離れる方向に偏向させることを含む、請求項1又は2に記載の溶接システム。
  4. 前記加熱電流波形は、前記第1の加熱電流パルス又は前記第2の加熱電流パルスを含み、
    前記第2の加熱電流パルス及び前記第2の電流セグメントは、同一の極性を有し、且つ/或いは
    前記第2の加熱電流パルス及び前記第2の電流セグメントは、反対の極性を有し、
    且つ/或いは、
    前記コントローラは、前記第1の同期を行い、該第1の同期は、前記第1のワイヤが前記溶融パッドルに短絡させられるときからの所望の位相角で開始するよう、前記第1の加熱電流パルスを同期させることを含み、
    且つ/或いは、
    前記コントローラは、前記第1の同期を行い、前記第1の同期は、前記アーク放電期間の開始からの所望の位相角で開始するよう、前記第2の加熱電流パルスを同期させることを含む、
    請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載の溶接システム。
  5. 前記コントローラは、前記第1の電源の出力電圧及び出力電流の一方を用いて、前記第1のワイヤが前記溶融パッドルに短絡するときを決定し、且つ/或いは
    前記コントローラは、前記第1の電源の出力電圧及び出力電流の一方を用いて、前記第1のワイヤが前記アーク放電期間にあるときを決定する、
    請求項1乃至4のうちのいずれか1項に記載の溶接システム。
  6. 前記溶接電流波形は、短絡アーク移行プロセス、表面張力移行プロセス、又は短絡収縮溶接プロセスに対応する波形である、請求項1乃至5のうちのいずれか1項に記載の溶接システム。
JP2015600153U 2013-03-15 2014-03-17 タンデムホットワイヤシステム Expired - Lifetime JP3203668U (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US13/834,179 US10035211B2 (en) 2013-03-15 2013-03-15 Tandem hot-wire systems
US13/834,179 2013-03-15
PCT/IB2014/000383 WO2014140783A2 (en) 2013-03-15 2014-03-17 Tandem hot-wire systems

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3203668U true JP3203668U (ja) 2016-04-14

Family

ID=50549358

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015600153U Expired - Lifetime JP3203668U (ja) 2013-03-15 2014-03-17 タンデムホットワイヤシステム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10035211B2 (ja)
JP (1) JP3203668U (ja)
CN (1) CN105246634A (ja)
DE (1) DE212014000085U1 (ja)
WO (1) WO2014140783A2 (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5999740B2 (ja) * 2012-08-14 2016-09-28 エサブ・アーベー サブマージアーク溶接のための方法およびシステム
US10399172B2 (en) * 2013-06-26 2019-09-03 Lincoln Global, Inc. System and method for hot wire arc steering
CN105980094A (zh) * 2014-02-11 2016-09-28 麦格纳国际公司 结合异质材料的方法
EP3034225B1 (en) * 2014-12-17 2018-10-17 Airbus Defence and Space GmbH Method and apparatus for distortion control on additively manufactured parts using wire and magnetic pulses
EP3165314A1 (de) * 2015-11-06 2017-05-10 Siegfried Plasch Auftragsschweissverfahren
US10675699B2 (en) 2015-12-10 2020-06-09 Illinois Tool Works Inc. Systems, methods, and apparatus to preheat welding wire
US10766092B2 (en) 2017-04-18 2020-09-08 Illinois Tool Works Inc. Systems, methods, and apparatus to provide preheat voltage feedback loss protection
US10870164B2 (en) 2017-05-16 2020-12-22 Illinois Tool Works Inc. Systems, methods, and apparatus to preheat welding wire
CN111315524A (zh) 2017-06-09 2020-06-19 伊利诺斯工具制品有限公司 具有两个触头和用于将电流传导至触头的多个液冷组件的焊接炬
US11344964B2 (en) 2017-06-09 2022-05-31 Illinois Tool Works Inc. Systems, methods, and apparatus to control welding electrode preheating
EP3634683B1 (en) 2017-06-09 2022-03-23 Illinois Tool Works, Inc. Welding assembly for a welding torch, with two contact tips and a cooling body to cool and conduct current
WO2018227195A1 (en) 2017-06-09 2018-12-13 Illinois Tool Works Inc. Welding torch with a first contact tip to preheat welding wire and a second contact tip
US11524354B2 (en) 2017-06-09 2022-12-13 Illinois Tool Works Inc. Systems, methods, and apparatus to control weld current in a preheating system
US20180354053A1 (en) * 2017-06-09 2018-12-13 Illinois Tool Works Inc. Systems, methods, and apparatus to preheat welding wire for low hydrogen welding
US11590598B2 (en) 2017-06-09 2023-02-28 Illinois Tool Works Inc. Systems, methods, and apparatus to preheat welding wire
US11020813B2 (en) 2017-09-13 2021-06-01 Illinois Tool Works Inc. Systems, methods, and apparatus to reduce cast in a welding wire
CN109926705B (zh) * 2017-12-15 2021-11-30 南京理工大学 一种用于机器人的等离子弧双电源双热丝增材制造方法及装置
DE102018111781A1 (de) * 2018-05-16 2019-11-21 Technische Universität Ilmenau Verfahren zum Beschichten eines Substratwerkstoffes
WO2020047438A1 (en) 2018-08-31 2020-03-05 Illinois Tool Works Inc. Submerged arc welding systems and submerged arc welding torches to resistively preheat electrode wire
US11014185B2 (en) 2018-09-27 2021-05-25 Illinois Tool Works Inc. Systems, methods, and apparatus for control of wire preheating in welding-type systems
CN113474113A (zh) 2018-12-19 2021-10-01 伊利诺斯工具制品有限公司 接触端头、焊丝预加热组件、接触端头组件和自耗电极送给焊接型系统
EP3722037A1 (de) * 2019-04-10 2020-10-14 FRONIUS INTERNATIONAL GmbH Mehrfach-impulsschweissverfahren
US11845150B2 (en) * 2019-04-30 2023-12-19 Illinois Tool Works Inc. Methods and apparatus to provide welding-type power and preheating power
US11772182B2 (en) 2019-12-20 2023-10-03 Illinois Tool Works Inc. Systems and methods for gas control during welding wire pretreatments

Family Cites Families (143)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1740381A (en) 1925-05-04 1929-12-17 Gen Electric Electric-arc welding
US1792243A (en) 1928-01-21 1931-02-10 Smith Corp A O Apparatus for electric-arc welding
US1854536A (en) 1928-01-31 1932-04-19 American Rolling Mill Co Magnetic arc control
US2702846A (en) 1950-06-20 1955-02-22 Union Carbide & Carbon Corp Noble monatomic gas shielded magnetic field controlled electric arc welding process and apparatus
NL87848C (ja) 1951-03-07
US2743342A (en) 1952-04-15 1956-04-24 Edward S Bettis Magnetic arc-welder
US2773969A (en) 1953-03-14 1956-12-11 Kraftanlagen Ag Device for producing auxiliary magnetic fields in electric arc welding
US2820183A (en) 1953-06-01 1958-01-14 Honeywell Regulator Co Electromagnetic actuators
US2756311A (en) 1954-03-24 1956-07-24 Union Carbide & Carbon Corp High-speed tandem arc working
US2844705A (en) 1955-12-29 1958-07-22 Trent Tube Company Elding method and apparatus
US2920183A (en) 1957-02-12 1960-01-05 Air Reduction Magnetic oscillation of welding arc
US2994763A (en) 1959-12-10 1961-08-01 Gen Electric Arc stray control
US3102946A (en) 1961-07-24 1963-09-03 Fonberg Zygmunt Electric arc torch
US3174027A (en) * 1962-09-25 1965-03-16 Union Carbide Corp Pilot arc starting-arc working systems
GB1136595A (en) 1964-12-24 1968-12-11 Lincoln Electric Company Ltd Improvements in or relating to electric arc welding
US3483354A (en) 1965-03-01 1969-12-09 Union Carbide Corp Method for depositing metal with a tig arc
US3274371A (en) 1965-06-01 1966-09-20 Union Carbide Corp Method of depositing metal
US3551637A (en) 1968-04-01 1970-12-29 Data Science Corp Magnetic control of a welding arc
US3602683A (en) 1969-02-03 1971-08-31 Sumitomo Heavy Industries Automatic control mechanism for plasma welder
US3627974A (en) 1969-05-09 1971-12-14 Air Reduction Avoidance of current interference in consumable contact hot wire arc welding
US3626145A (en) 1970-02-02 1971-12-07 Armco Steel Corp Magnetic control of arc environment
US3727822A (en) 1970-10-05 1973-04-17 Gen Electric Electromagnetic force system for integrated circuit fabrication
US3956610A (en) 1970-10-13 1976-05-11 Nippon Steel Corporation Method for welding iron steel and nonferrous alloy
US3851139A (en) 1971-07-02 1974-11-26 Thermatool Corp Magnetic pulse welding using spaced proximity conductor
US3825712A (en) 1972-08-03 1974-07-23 Kaiser Aluminium Chem Corp Welding process
SU538842A1 (ru) 1973-06-08 1976-12-15 Киевский Ордена Ленина Политехнический Институт Имени 50-Летия Великой Октябрьской Социалистической Революции Способ электродуговой сварки с электромагнитным перемешиванием расплава сварочной ванны
US3885123A (en) * 1973-08-20 1975-05-20 Welding Research Inc Method and means for controlling adjacent arcs
US4019016A (en) 1973-12-03 1977-04-19 Dimetrics, Inc. Welding control systems
US3978311A (en) 1974-03-26 1976-08-31 Union Carbide Corporation Voltage sensor circuit for an arc welding wire feed control
US4169962A (en) 1974-10-02 1979-10-02 Daidoseiko Kabushikikaisha Heat treating apparatus
GB1525393A (en) 1974-10-02 1978-09-20 Daido Steel Co Ltd Heat treating apparatus and method
US4194106A (en) 1975-01-27 1980-03-18 Secheron Soudure S.A. Methods and devices for cutting, eroding, welding and depositing metallic and non-metallic materials by means of an electric arc
US4019011A (en) 1975-01-27 1977-04-19 Coast Metals, Inc. Method of and apparatus for hard facing poppet valves
US4215299A (en) 1975-05-02 1980-07-29 Minnesota Mining And Manufacturing Company Adaptive path following motion control system for welding head assembly
US4027135A (en) 1975-07-17 1977-05-31 Combustion Engineering, Inc. Apparatus and method for submerged arc strip cladding of metallic work pieces
US4095085A (en) 1975-09-29 1978-06-13 Kobe Steel, Limited High efficiency arc welding process and apparatus
US4145593A (en) * 1976-02-03 1979-03-20 Merrick Welding International, Inc. Automatic pipe welding system
US4190760A (en) * 1976-05-14 1980-02-26 Kobe Steel, Ltd. Welding apparatus with shifting magnetic field
US4095077A (en) 1976-06-25 1978-06-13 Westinghouse Electric Corp. Automatic hot filler wire welding method and apparatus
JPS5499754A (en) 1978-01-25 1979-08-06 Hitachi Ltd Method and apparatus for automatic control of arc welding
US4336441A (en) * 1978-10-27 1982-06-22 Kobe Steel, Ltd. Welding process
JPS56131071A (en) * 1980-03-18 1981-10-14 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd All position tig welding method
US4326155A (en) 1980-06-03 1982-04-20 Griebeler Elmer L Shockwave probe
US4301355A (en) 1980-08-04 1981-11-17 Dimetrics, Inc. Gas metal arc welding system
US4408114A (en) 1980-08-11 1983-10-04 Nissan Motor Company, Limited Resistance welding with pressure control in response to deviation between welding voltage and time varying reference values therefor
JPS5739077A (en) 1980-08-15 1982-03-04 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Arc welding method
US4409465A (en) 1981-04-24 1983-10-11 Osaka Transformer Co., Ltd. Pulse arc welding method and device in which pulse current and background current have a constant current characteristic
JPS5853375A (ja) 1981-09-24 1983-03-29 Kobe Steel Ltd 消耗電極式ア−ク溶接方法
US4547654A (en) 1981-11-13 1985-10-15 Westinghouse Electric Corp. Method and apparatus for arc welding
JPS58119465A (ja) 1982-01-11 1983-07-15 Mitsubishi Electric Corp ア−ク溶接装置
US4491718A (en) 1982-05-20 1985-01-01 Crc Welding Systems, Inc. Template-matching adaptive control system for welding
JPS58205680A (ja) 1982-05-26 1983-11-30 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd ア−ク溶接の倣い制御方法
US4595820A (en) 1982-10-22 1986-06-17 The Ohio State University Apparatus and methods for controlling a welding process
US4485292A (en) 1982-11-05 1984-11-27 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Arc blowing control method and apparatus for pulse arc welding
JPS5987981A (ja) 1982-11-12 1984-05-21 Mitsubishi Heavy Ind Ltd オツシレ−ト幅自動制御法
US4511784A (en) 1983-04-15 1985-04-16 Nippon Kokan Koji Kabushiki Kaisha Method for welding by magnetically driven arc
JPS6082278A (ja) * 1983-10-07 1985-05-10 Babcock Hitachi Kk ホツトワイヤtig溶接装置
JPH0679781B2 (ja) * 1984-07-02 1994-10-12 バブコツク日立株式会社 ホットワイヤtig溶接装置
US4507541A (en) 1984-01-13 1985-03-26 Fmc Corporation Measuring proximity of metal to an arc welding torch
DE3436633A1 (de) 1984-10-05 1986-04-10 Kuka Schweissanlagen + Roboter Gmbh, 8900 Augsburg Vorrichtung zum verschweissen von metallischen werkstuecken
US4580026A (en) * 1985-06-05 1986-04-01 Westinghouse Electric Corp. Method and apparatus for controlling the temperature of continuously fed wires
US5171966A (en) 1986-03-20 1992-12-15 Shin Meiwa Industry Co., Ltd. Method of and apparatus for controlling a welding robot
DE3786447D1 (de) 1986-07-15 1993-08-12 Yaskawa Denki Seisakusho Kk Verfahren der ortungsdaten in bogenschweissen.
JPS63192562A (ja) 1987-02-04 1988-08-09 Hitachi Ltd 溶接倣い制御方法及び溶接倣い制御装置
US4791270A (en) 1987-04-20 1988-12-13 Ferranti Sciaky, Inc. Gas tungsten arc welding machine with infinite rotating welding head and torch tilt
JPH01133680A (ja) * 1987-11-19 1989-05-25 Babcock Hitachi Kk 非消耗電極溶接装置
SU1637971A1 (ru) 1987-12-04 1991-03-30 Воронежский инженерно-строительный институт Способ сварки дугой
JPH0259179A (ja) 1988-08-26 1990-02-28 Kobe Steel Ltd アーク溶接方法
WO1990009856A1 (en) * 1989-02-28 1990-09-07 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Pulse welding apparatus
US5043554A (en) 1989-03-23 1991-08-27 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Plasma-arc cutting apparatus having means for deflecting plasma arc
US5130514A (en) 1989-05-10 1992-07-14 Daihen Corporation Control apparatus for tracing a weld line in a welding apparatus and control method therefor
US4990743A (en) 1989-05-10 1991-02-05 Daihen Corporation Control method for tracing a weld line in a welding apparatus
US5206474A (en) 1989-06-14 1993-04-27 Shin Meiwa Industry Co., Ltd. Weld line profile control method
JP2700823B2 (ja) 1989-08-29 1998-01-21 ファナック株式会社 アーク溶接電流・電圧フィードバック制御方法
US4975558A (en) 1989-09-20 1990-12-04 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy System for control of weld arc development
WO1991016168A1 (en) 1990-04-17 1991-10-31 Daihen Corporation Mag arc-welding method and welding apparatus
JP3218341B2 (ja) * 1992-03-12 2001-10-15 大阪電気株式会社 消耗電極式アーク溶接方法及びその溶接機
US5473139A (en) 1993-01-18 1995-12-05 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Pulsed arc welding apparatus having a consumable electrode wire
US5278390A (en) 1993-03-18 1994-01-11 The Lincoln Electric Company System and method for controlling a welding process for an arc welder
US5643479A (en) * 1995-11-14 1997-07-01 Lloyd; Robert D. Electric arc welding
EP0844039B1 (en) 1996-05-10 2002-12-11 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Horizontal welding method and welding equipment
JP3530322B2 (ja) * 1996-09-26 2004-05-24 三菱重工業株式会社 上向・立向溶接方法
JP3812914B2 (ja) 1996-12-29 2006-08-23 東京瓦斯株式会社 パイプ円周自動溶接装置の左右ウィービング幅補正方法
JP3132409B2 (ja) 1997-03-19 2001-02-05 松下電器産業株式会社 消耗電極式パルスアーク溶接機の制御装置
JP3809983B2 (ja) 1998-02-12 2006-08-16 日立ビアメカニクス株式会社 消耗電極式の交流ガスシールド溶接装置
US6087626A (en) * 1998-02-17 2000-07-11 Illinois Tool Works Inc. Method and apparatus for welding
JPH11291038A (ja) 1998-04-16 1999-10-26 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 溶接装置及び溶接方法
US6310320B1 (en) 1999-01-07 2001-10-30 Illinois Tool Works Inc. Dual operator phase control engine driven welder
JP4198259B2 (ja) 1999-02-26 2008-12-17 勝美 山口 金属材料の転移方法及びその装置
TW445192B (en) 1999-04-12 2001-07-11 Tri Tool Inc Control method and apparatus for an arc welding system
US6331694B1 (en) * 1999-12-08 2001-12-18 Lincoln Global, Inc. Fuel cell operated welder
WO2002066194A1 (fr) 2001-02-19 2002-08-29 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Technique de soudage, dispositif de soudage, liaison soudee et structure soudee
US20020117489A1 (en) * 2001-02-23 2002-08-29 Arndt Tony Lee Method and system for hot wire welding
US6621049B2 (en) 2001-04-26 2003-09-16 Central Motor Wheel Co., Ltd. Welding stability assessment apparatus for pulsed arc welding
US20080156782A1 (en) 2001-06-19 2008-07-03 Illinois Tool Works Inc. Method and Apparatus For Welding and Control Thereof
GB0118729D0 (en) 2001-08-01 2001-09-26 Rolls Royce Plc Apparatus and method for forming a body
US6884959B2 (en) 2001-09-07 2005-04-26 Electric Power Research Institute, Inc. Controlled composition welding method
US6747247B2 (en) 2001-09-19 2004-06-08 Illinois Tool Works Inc. Welding-type power supply with a state-based controller
US6657163B1 (en) 2002-02-06 2003-12-02 Lincoln Global, Inc. System and method for selective application of power to welding equipment
AUPS274002A0 (en) * 2002-06-03 2002-06-20 University Of Wollongong, The Control method and system for metal arc welding
US6617547B1 (en) 2002-09-10 2003-09-09 Ilich Abdurachmanov Arc stray controlling welding apparatus
DE10253415A1 (de) 2002-11-08 2004-05-27 Newfrey Llc, Newark Lichtbogen-Schweißvorrichtung, Verfahren zum Schweißen von Blechen an metallische Gegenstücke, und Schweißelement
AU2003279507A1 (en) * 2002-11-12 2004-06-03 Plasma Laser Technologies Ltd. Mig-plasma welding
US7041937B2 (en) 2003-06-04 2006-05-09 Illinois Tool Works Inc. Wire feeder operable with lower minimum input voltage requirement
US9579742B2 (en) * 2006-01-09 2017-02-28 Lincoln Global, Inc. Series arc welder
US7304269B2 (en) 2004-06-04 2007-12-04 Lincoln Global, Inc. Pulse welder and method of using same
JP3861889B2 (ja) 2004-06-23 2006-12-27 松下電器産業株式会社 アーク溶接ロボット
US7842904B2 (en) 2004-10-21 2010-11-30 Panasonic Corporation Welding system and consumable electrode welding method
WO2006075215A1 (en) 2005-01-13 2006-07-20 Illinois Tool Works Inc. Mig-mig welding process
US7495193B2 (en) * 2005-03-15 2009-02-24 Lincoln Global, Inc. Pipe seam tack welding methods and apparatus using modified series arc welding
US7271365B2 (en) * 2005-04-11 2007-09-18 Lincoln Global, Inc. System and method for pulse welding
US8680432B2 (en) * 2005-04-20 2014-03-25 Illinois Tool Works Inc. Cooperative welding system
US8952291B2 (en) 2005-09-15 2015-02-10 Lincoln Global, Inc. System and method for controlling a hybrid welding process
US8692157B2 (en) 2005-09-15 2014-04-08 Lincoln Global, Inc. Welding system sequence control apparatus
JP5036197B2 (ja) 2006-03-10 2012-09-26 株式会社神戸製鋼所 パルスアーク溶接方法
US7397015B2 (en) * 2006-04-13 2008-07-08 Lincoln Global, Inc. Metal cored electrode for open root pass welding
US8502106B2 (en) 2006-05-15 2013-08-06 Illinois Tool Works Inc. Welding system and method having power controller with workpiece sensor
US8242410B2 (en) * 2006-07-14 2012-08-14 Lincoln Global, Inc. Welding methods and systems
US20080011727A1 (en) * 2006-07-14 2008-01-17 Lincoln Global, Inc. Dual fillet welding methods and systems
US20080053978A1 (en) * 2006-08-29 2008-03-06 Lincoln Global, Inc. Welder with positional heat control and method of using same
JP5014834B2 (ja) 2007-02-27 2012-08-29 住友軽金属工業株式会社 アルミニウム材と鋼材のmig溶接方法
DE102007017226A1 (de) 2007-03-22 2008-09-25 Pangas Verfahren zum Lichtbogenfügen mit Wechselstrom
DE102007017225A1 (de) 2007-03-22 2008-09-25 Pangas Verfahren zum Lichtbogenschweißen
JP5061007B2 (ja) 2008-03-28 2012-10-31 株式会社神戸製鋼所 溶接制御装置、溶接制御方法およびそのプログラム
CN102216019A (zh) 2008-09-16 2011-10-12 尼尔森焊钉焊接有限公司 在拉弧式固定件焊接中的波形控制
US20110174784A1 (en) 2008-09-30 2011-07-21 Toshikazu Kamei Method for gas-shielded arc brazing of steel sheet
US8581146B2 (en) 2008-10-22 2013-11-12 Lincoln Global, Inc. Automatic wire feeding system
US9085041B2 (en) * 2009-01-13 2015-07-21 Lincoln Global, Inc. Method and system to start and use combination filler wire feed and high intensity energy source for welding
JP5199910B2 (ja) 2009-02-12 2013-05-15 株式会社神戸製鋼所 消耗電極式パルスアーク溶接の溶接制御装置およびそのアーク長制御方法、並びにその溶接制御装置を備えた溶接システム
JP5370089B2 (ja) 2009-11-06 2013-12-18 パナソニック株式会社 アーク溶接方法およびアーク溶接装置
US20110132877A1 (en) 2009-12-09 2011-06-09 Lincoln Global, Inc. Integrated shielding gas and magnetic field device for deep groove welding
JP5400696B2 (ja) * 2010-04-26 2014-01-29 株式会社神戸製鋼所 消耗電極式ガスシールドアーク溶接方法および消耗電極式ガスシールドアーク溶接システム
JP5498264B2 (ja) 2010-05-28 2014-05-21 株式会社神戸製鋼所 タンデムアーク溶接における電極位置制御方法、タンデムアーク溶接システムのロボットコントローラおよびタンデムアーク溶接システム
CN102133679B (zh) 2011-01-29 2013-03-06 北京工业大学 一种用外加磁场辅助熔化极气体保护焊的装置和方法
JP5570473B2 (ja) * 2011-06-09 2014-08-13 株式会社神戸製鋼所 2電極溶接法
US8969764B2 (en) 2011-11-09 2015-03-03 Lincoln Global, Inc. Apparatus and method for short circuit welding with AC waveform
US9205508B2 (en) 2011-11-18 2015-12-08 Lincoln Global, Inc. Tractor unit drive gear engagement device
CN104136161A (zh) * 2012-02-29 2014-11-05 本田技研工业株式会社 等离子-mig焊接方法及焊炬
US9283635B2 (en) 2012-03-02 2016-03-15 Lincoln Global, Inc. Synchronized hybrid gas metal arc welding with TIG/plasma welding
US10239145B2 (en) 2012-04-03 2019-03-26 Lincoln Global, Inc. Synchronized magnetic arc steering and welding
US10183351B2 (en) 2012-06-27 2019-01-22 Lincoln Global, Inc. Parallel state-based controller for a welding power supply
US9120172B2 (en) * 2012-09-24 2015-09-01 Lincoln Global, Inc. Systems and methods providing controlled AC arc welding processes
US10665128B2 (en) 2014-06-27 2020-05-26 Illinois Tool Works Inc. System and method of monitoring welding information

Also Published As

Publication number Publication date
US10035211B2 (en) 2018-07-31
US20140263229A1 (en) 2014-09-18
CN105246634A (zh) 2016-01-13
WO2014140783A3 (en) 2014-12-04
WO2014140783A2 (en) 2014-09-18
DE212014000085U1 (de) 2015-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3203668U (ja) タンデムホットワイヤシステム
US10086465B2 (en) Tandem hot-wire systems
US20140263231A1 (en) Tandem hot-wire systems
US20140263228A1 (en) Tandem hot-wire systems
US10052706B2 (en) Method and system to use AC welding waveform and enhanced consumable to improve welding of galvanized workpiece
US9498838B2 (en) System and method of controlling heat input in tandem hot-wire applications
US9782850B2 (en) Method and system to start and use combination filler wire feed and high intensity energy source for welding
US20150028011A1 (en) System and method of controlling heat input in tandem hot-wire applications
US20150028010A1 (en) System and method of controlling heat input in tandem hot-wire applications
US20140263234A1 (en) Tandem hot-wire systems
US20130327749A1 (en) Method and system to start and use combination filler wire feed and high intensity energy source for welding aluminum to steel
CN111163891A (zh) 使用机械振荡使结构部件使结构部件朝向和远离工件机械振荡的金属制造系统
CN102325625B (zh) 电弧焊接方法和用于电弧焊接的设备
WO2014009800A2 (en) Method and system to start and use combination filler wire feed and high intensity source for welding
US20140263233A1 (en) Tandem hot-wire systems
JP2007237225A (ja) 薄鋼板の高速ホットワイヤ多電極tig溶接方法
JP4890179B2 (ja) プラズマミグ溶接方法
EP1527840B1 (en) Apparatus and method for TIG welding with two electrodes and superposed pulsed currents at opposing phase
JP2011177741A (ja) プラズマ溶接方法,プラズマトーチ組体およびプラズマ溶接装置
WO2014140739A1 (en) Tandem hot-wire systems
US20140263232A1 (en) Tandem hot-wire systems
JP5926589B2 (ja) プラズマミグ溶接方法
JP2001225168A (ja) 消耗電極ガスシールドアーク溶接方法
JP2018015778A (ja) パルスアーク溶接の出力制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3203668

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250