JP6568622B1 - アーク溶接方法、大型構造物の製造方法および溶接装置 - Google Patents
アーク溶接方法、大型構造物の製造方法および溶接装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6568622B1 JP6568622B1 JP2018089893A JP2018089893A JP6568622B1 JP 6568622 B1 JP6568622 B1 JP 6568622B1 JP 2018089893 A JP2018089893 A JP 2018089893A JP 2018089893 A JP2018089893 A JP 2018089893A JP 6568622 B1 JP6568622 B1 JP 6568622B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- welding
- arc
- base material
- tip
- molten electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Arc Welding In General (AREA)
Abstract
Description
より好ましくは、ノズルの回動角度は、45°以上130°以下である。
より好ましくは、溶融電極の先端が往復動の両端に位置している状態から中央に向けて移動開始する第1タイミングは、埋もれアークに対応する電圧値をオープンアークに対応する電圧値に変更開始する第2タイミングと比べると、同時または遅れており、第1タイミングと第2タイミングの時間差は0秒以上0.2秒以下である。
図1は、本実施の形態に係る溶接装置の構成を示す図である。図2は、本実施の形態における母材と溶接トーチの配置関係の一例を示す図である。
図7は、本実施の形態に係るアーク溶接方法において、埋もれアークとオープンアークとが生じる位置を説明するための図である。図3、図7を参照して、本実施の形態に係るアーク溶接方法では、開先の溶接隙間に直交する方向(溶接方向に直交する方向)における往復動の端部では、埋もれアークを生じさせ、往復動の中央部ではオープンアークを生じさせる。
図12は、低周波重畳パルス波形の外形を示す図である。図12に示すように、低周波重畳パルス波形は、2組のユニットパルス条件(第1パルス、第2パルス)を低周波(0.5Hz〜32Hz)で切り換えるものである。低周波重畳パルス波形によって、入熱を周期的に変化させることができる。低周波重畳パルス波形は、MIG(Metal Inert Gas)溶接において用いられることが多く、TIG(Tungsten Inert Gas)溶接と同等の美しいビードが得られること、および切り換え周波数を高くすることによって溶融プールに周期的な振動を与えることでブローホール発生の低減効果があることという利点がある。
本実施の形態に係るアーク溶接方法は、板厚25mmを超える厚鋼材の突合せ継手(平継手および角継手等)の全ての開先形状に適用できるものである。本実施の形態に係るアーク溶接方法は、特に、一般的に溶接施工が非常に難しい「狭開先」と言われる、開先角度15度以下のレ型開先およびI型開先にも適用可能なものである。
狭開先溶接が難しい主な理由は、開先幅が狭いために物理的に溶接トーチを傾けることが難しく、特に初層溶接において隅部を狙えないために溶け込み不足が生じやすいことである。さらに角継手の縦板側初層隅部は溶接入熱が上下方向に逃げること、鋼材表面を溶融させる必要があること等の理由により安定的な溶け込みを得ることが最も難しいと考えられる。
Claims (9)
- 溶融電極を使用して第1母材と第2母材とを溶接するアーク溶接方法であって、
前記第1母材と前記第2母材との間に溶接金属形成隙間を形成するように前記第1母材と前記第2母材とを配置する工程と、
前記溶接金属形成隙間にシールドガスを供給する工程と、
前記溶融電極と前記第1母材および前記第2母材との間にパルス電圧を繰り返し印加するとともに、前記溶融電極の先端を、前記溶接金属形成隙間に沿う溶接進行方向に交差する方向に往復動させながら前記溶接進行方向に移動させてアーク溶接を行なう工程とを備え、
前記アーク溶接を行なう工程においては、前記溶融電極の先端が前記往復動の中央部に位置するときにオープンアークが生じ、前記溶融電極の先端が前記往復動の両端部に位置するときに埋もれアークが生じるようにアーク長が制御される、アーク溶接方法。 - 前記溶融電極は、送給装置から溶接トーチのノズルに供給される溶接ワイヤであり、
前記ノズルの先端には、前記溶接ワイヤの送給方向が所定角度曲がるように構成されたチップが接続されており、
前記アーク溶接を行なう工程において、前記溶融電極の先端を前記往復動させるために前記ノズルを回動させ、前記ノズルの回動角に同期して前記アーク長が変更される、請求項1に記載のアーク溶接方法。 - 前記所定角度は、4°以上16°以下である、請求項2に記載のアーク溶接方法。
- 前記ノズルの回動角度は、45°以上130°以下である、請求項2または3に記載のアーク溶接方法。
- 前記ノズルの回動周期は、0.5秒以上2秒以下である、請求項2〜4のいずれか1項に記載のアーク溶接方法。
- 前記溶融電極の先端が前記往復動の両端に位置している状態から中央に向けて移動開始する第1タイミングは、前記埋もれアークに対応する電圧値を前記オープンアークに対応する電圧値に変更開始する第2タイミングと比べると、同時または遅れており、
前記第1タイミングと前記第2タイミングの時間差は0秒以上0.2秒以下である、請求項2〜5のいずれか1項に記載のアーク溶接方法。 - 前記アーク溶接を行なう工程において、前記溶融電極の先端が前記往復動の両端に位置する状態において前記往復動に停止時間を設けた、請求項1〜6のいずれか1項に記載のアーク溶接方法。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載のアーク溶接方法によって、複数の鋼材を溶接して大型構造物を製造する、大型構造物の製造方法。
- 溶融電極を使用して第1母材と第2母材とを溶接する溶接装置であって、
前記第1母材と前記第2母材との間に溶接金属形成隙間を形成するように前記第1母材と前記第2母材とが配置され、
前記溶接装置は、
前記溶接金属形成隙間にシールドガスを供給するガス供給部と、
前記溶接金属形成隙間に前記溶融電極の先端が位置するように前記溶融電極を支持する溶接トーチと、
前記溶接トーチを揺動させる揺動機構と、
前記溶接トーチに電圧を与える電源装置と、
前記溶融電極と前記第1母材および前記第2母材との間にパルス電圧を繰り返し印加するとともに、前記溶融電極の先端を、前記溶接金属形成隙間に沿う溶接進行方向に交差する方向に往復動させながら前記溶接進行方向に移動させてアーク溶接を行なうように前記揺動機構と前記電源装置とを制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記溶融電極の先端が前記往復動の中央部に位置するときにオープンアークが生じ、前記溶融電極の先端が前記往復動の両端部に位置するときに埋もれアークが生じるようにアーク長を制御する、溶接装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018089893A JP6568622B1 (ja) | 2018-05-08 | 2018-05-08 | アーク溶接方法、大型構造物の製造方法および溶接装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018089893A JP6568622B1 (ja) | 2018-05-08 | 2018-05-08 | アーク溶接方法、大型構造物の製造方法および溶接装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP6568622B1 true JP6568622B1 (ja) | 2019-08-28 |
JP2019195818A JP2019195818A (ja) | 2019-11-14 |
Family
ID=67766697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018089893A Active JP6568622B1 (ja) | 2018-05-08 | 2018-05-08 | アーク溶接方法、大型構造物の製造方法および溶接装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6568622B1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20210402502A1 (en) * | 2019-12-25 | 2021-12-30 | Daihen Corporation | Arc Welding Method and Arc Welding Device |
WO2022196540A1 (ja) | 2021-03-18 | 2022-09-22 | Jfeスチール株式会社 | ガスシールドアーク溶接方法、溶接継手および溶接継手の製造方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7506553B2 (ja) | 2020-08-07 | 2024-06-26 | 株式会社ダイヘン | アーク溶接方法及びアーク溶接装置 |
-
2018
- 2018-05-08 JP JP2018089893A patent/JP6568622B1/ja active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20210402502A1 (en) * | 2019-12-25 | 2021-12-30 | Daihen Corporation | Arc Welding Method and Arc Welding Device |
WO2022196540A1 (ja) | 2021-03-18 | 2022-09-22 | Jfeスチール株式会社 | ガスシールドアーク溶接方法、溶接継手および溶接継手の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019195818A (ja) | 2019-11-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11759879B2 (en) | Synchronized rotating arc welding method and system | |
JP2015501727A (ja) | 直流電極マイナス回転式アーク溶接方法およびシステム | |
JP6568622B1 (ja) | アーク溶接方法、大型構造物の製造方法および溶接装置 | |
US20110072660A1 (en) | Manufacture of a portion of a metal part using the mig method with pulsed current and wire | |
JP2006224130A (ja) | レーザとマグアークによる複合溶接方法 | |
US11628516B2 (en) | Welding method | |
JP2015523217A (ja) | 調節可能な回転式アーク溶接方法およびシステム | |
US9440314B2 (en) | Laser welding assembly and method | |
JP2014518163A (ja) | メタルコア溶接方法およびシステム | |
WO2016175156A1 (ja) | 水平すみ肉溶接方法、水平すみ肉溶接システム及びプログラム | |
CN110899974B (zh) | 一种中厚板装甲钢激光摆动焊接方法 | |
KR20190002760A (ko) | 진동 용접 방법 | |
JP6810018B2 (ja) | 積層造形物の製造方法 | |
JP2012223799A (ja) | 溶接継手の製造方法 | |
JP6792196B2 (ja) | 溶接装置及び溶接方法 | |
JP5191508B2 (ja) | アーク溶接方法 | |
JP6859471B1 (ja) | 積層造形物の製造方法 | |
US11305381B2 (en) | Welding method | |
RU2529127C1 (ru) | Способ электродуговой сварки неповоротных кольцевых швов трубопроводов | |
US20200086433A1 (en) | Method to Make Arc Welds with Mechanical Stirring by Solid Object in Molten Filler Metal | |
JP2892572B2 (ja) | 横向自動溶接方法 | |
JP2008501529A (ja) | ラップ部溶込み継手のガスメタル埋もれアーク溶接 | |
JP2013027895A (ja) | ガスシールドアーク溶接方法及び装置 | |
RU2811485C1 (ru) | Способ дуговой сварки стыковых вертикальных соединений | |
JPH08243747A (ja) | ワイヤー添加型mig溶接法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180508 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190606 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190723 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190802 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6568622 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |