JP2892572B2 - 横向自動溶接方法 - Google Patents
横向自動溶接方法Info
- Publication number
- JP2892572B2 JP2892572B2 JP15809093A JP15809093A JP2892572B2 JP 2892572 B2 JP2892572 B2 JP 2892572B2 JP 15809093 A JP15809093 A JP 15809093A JP 15809093 A JP15809093 A JP 15809093A JP 2892572 B2 JP2892572 B2 JP 2892572B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- welding
- angle
- welding method
- current
- automatic welding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
Description
接法による横向自動溶接方法の改良に関する。
手法の応用により向上の一途をたどっているが、横向継
手が比較的多い現場据付溶接においては作業環境の悪
さ、据付精度誤差による開先変動の理由により横向自動
溶接方法は工場溶接に比べると発展していない。特に板
厚が25mmを超える厚板の現場横向溶接では、自動溶
接の適用の難しさは顕著となり、製鉄所の高炉・転炉鉄
皮のような作業環境の特に悪い現場横向溶接では今だに
手溶接や半自動溶接による多数の溶接工による施工が殆
どであり、過去に特公昭60−29596号公報にある
横向エレクトロスラグ溶接方法などが開発試用された
が、装置が大型になって現場作業の繁雑性が多大であ
り、かつ、開先誤差の大きさに溶接法が追従できなかっ
たなどの理由により継続的には採用されていない。
つ、開先誤差の小さい橋梁建設における横向継手にはフ
ラックスコアードワイヤを使用したガスシールドアーク
溶接法による多層積層方式の横向自動溶接が採用されて
いる。上記溶接法は溶接部の品質が良好であるが、低電
流によるストレートビードが主体であり、オッシレート
ビードも部分的に採用されているが、その振幅も小さく
自動溶接の能率としては効果的でなく、加うるに1パス
毎の電極ワイヤねらい位置の変更のみならずワイヤねら
い角度(トーチ角度)を変更しなければならず、その繁
雑な調整作業のためにアークタイムの減少を余儀なくさ
れている。
毎の調整の必要のないオフラインティーチングプレイバ
ック方式の溶接ロボットが開発・試用されているが、現
場においては溶接線が直線で溶接長も3m程度までの短
尺で、かつ、開先誤差がほとんどない溶接に適用されて
いるにすぎず、高炉・転炉の現地溶接には原理的にも機
能的にも適用が難しい。
て施工溶接条件の中で、溶接方向に交差する方向にワイ
ヤをオッシレートしながら、かつ、オッシレート軌跡上
で溶接電流を周期的に変化させる方法が特公昭53−4
4144号公報などで紹介されているが、高炉・転炉の
現場横向継手の様なレ型ないしK型開先では、前述のワ
イヤねらい位置、ねらい角度の変更は不可避であり、作
業の繁雑性は解消できないものである。
べた自動溶接本来の目的にはそぐわない調整操作の繁雑
性や能率の向上がさほど成されていない従来の横向自動
溶接法の問題点に鑑み、トーチ角度、電流電圧を各積層
毎に変化させず、溶接時の操作を熟練を必要としない単
純なものとし、溶接欠陥をなくして品質向上を計り、か
つ、能率向上を計ることができる横向自動溶接方法を提
供することを目的とする。
するものであって、ガスシールドアーク溶接法又はセル
フシールデッドアーク溶接法を用いて、横向で25mm
を超える厚板開先内をワイヤをオッシレートしながら自
動溶接する際に、母材開先角度を上側母材は30゜以上
の任意の角度とし、下側母材は5゜〜15゜の範囲の角
度とし、かつ、ワイヤの溶接位置ねらい角度を溶接線方
向に対して直角、母材表面に対しても直角に各パスとも
固定しつつ開先幅方向にオッシレートを行うとともに、
オッシレート軌跡の上端で低電流、下端で高電流となる
ように溶接電流を周期的に変化させながら溶接すること
を特徴とする横向自動溶接方法である。
ヤのねらい位置、ねらい角度及びビード積層順序を模式
的に示す。溶接順序は図6の(a)から(d)の様に進
行し、各々1パス目ビード4から4パス目ビード7の様
に形成される。各ビードを形成するためのワイヤねらい
位置は当然各々異なるものであるが、加えて上側母材1
との溶接ビード形状を安定させるため、更には下側母材
2を確実に溶融し融合不良等の欠陥を防止するために、
溶接トーチ3のねらい角度8を各パス毎に変化させ、調
整してやらねばならない。ねらい位置、ねらい角度両方
の溶接装置上での調整作業は、自動溶接作業者の熟練度
を要求するのみならず繁雑でかなりの時間を必要とし、
ひいては作業者の疲労度を増加させるものでありアーク
タイム率の減少を来たすものである。
方向にワイヤをオッシレートさせながら周期的に溶接電
流を変化させる方法によれば能率向上を計れる。すなわ
ち図7及び図8によって詳述すれば、トーチ3を11の
オッシレート幅でオッシレートしながら図8に示すよう
に、オッシレート幅11の上端の上側母材近傍で低電流
としてビードの垂れを防止し、下端の下側母材近傍で高
電流として溶接品質の向上をも計るものである。しかし
高炉・転炉の横向継手に採用されるレ型、K型開先では
上側母材は問題ないが、平面となる下側母材では融合不
良、スラグ巻込みの溶接欠陥が発生する。これを解決す
るためにトーチ角度8を大きくすれば良いが、上述のご
とくトーチ角度の調整という繁雑性が残るし、今度は上
側母材の溶込みは不安定となり好ましくないものとな
る。
溶接品質を確保するために開発されたものであり、その
作用を図1及び図2によって説明すれば、自動溶接を施
す開先の上側母材1側の角度Aを30°以上とし、下側
母材2の角度Bを5°〜15°にすると適当なオッシレ
ート幅を確保でき能率向上が達成され、該オッシレート
軌跡の上端で低電流、下端で高電流の溶接電流とするこ
とができ、品質の安定化をも確保できるものである。な
お図中矢印12は溶接進行方向である。
様に開先幅方向すなわち上下方向に行えばよい。ただし
溶接線方向にやや斜めに傾いても差支えない。また本発
明におけるオッシレートは1パス当りの溶着量の増加に
よる能率向上と溶接電流の変化とあいまって溶け込みを
良好にするなどの品質向上のためであり、各パスのビー
ドの積層パターン自体はストレートビードの場合と類似
のものとなる。したがってオッシレート幅は10mm以
下、たとえば5mmといった値で十分である。またオッ
シレートの周期は0.5秒から5秒の範囲でよい。また
図5に例を示したようにオッシレートと溶接台車の進行
とを同期させ、トーチ先端が上方へ移動するときには台
車を停止、下方へ移動するときには台車を進行させ、オ
ッシレートによる溶接金属の凝固促進の効果と溶け込み
向上の効果とをより発揮させることもできる。
あるが、本発明の開先角度を採用することによりワイヤ
電極の溶接位置に対する角度、すなわち溶接トーチ角度
を溶接方向に対しても母材表面上下方向に対してもほぼ
直角として溶接開始から終了までの積層において固定す
ることができ、各パス毎のワイヤねらい角度の調整とい
う作業時間として無視できない作業の繁雑性を解消でき
るものである。
したのは30°未満であるとたとえ周期的に電流を変化
させてもアーク発生方向に対して母材表面角度が鋭角す
ぎて、アンダーカット、スラグかみ込みという溶接欠陥
を発生する危険性があるためである。なお、この開先角
度の上限については作業能率がかかわるが、通常は50
°程度以下でよい。また下側母材の角度を5°〜15°
としたのは5°未満であると上述の上側30°未満と同
様に融合不良やスラグ巻込みの溶接欠陥が発生すること
があり、15°を越える角度とすると全体の開先断面積
が大きくなりパス数が増えて能率向上が期待できなくな
るばかりか、ビードが下方へ垂れてくる傾向があり、オ
ーバーラップのビードが発生することによってスラグか
み込みの溶接欠陥が発生するためである。
が、実験結果としては溶接方向に対しても、母材表面上
下方向に対しても、90°±5°の範囲は全く問題なく
施工できるものであった。
2mm径
5°下側母材角度を10°とする開先角度とし、ワイヤ
ねらい角度を図4に示すように溶接方向に対しては
(a)図に示す90°、母材表面に対しては(b)図に
示すように上側母材と87°すなわち水平に対して3°
の角度にし、溶接中固定したものである。
アードワイヤ) シールドガス:CO2 20l/min 電 流 :低電流側 230A、高電流側 280
A 電 圧 :30V 走行速度 :23.5cm/min 揺 動 幅 :5mm 揺動軌跡(オッシレートパターン):図5に示す
記溶接条件で全て一定として施工し、余盛りとなる13
パス目から17パス目までの表面仕上げビードを従来法
に準ずるストレートビードで施工した。
比較例によれば40°のレ型開先としたが、本発明方法
による開先断面積よりも断面積が小さいにもかかわら
ず、本発明方法による17パス施工完了に対して26パ
スの積層が必要であった。
て溶接を行うため、各パス毎の条件変更を必要とせず、
アークタイム率を向上させることができ、かつ、熟練溶
接工を必要としない。
減することができ、各パス毎のスラグ除去時間を低減す
ることが可能となるため、アークタイム率を向上させる
ことができる。
ことにより、溶込み不良スラグ巻き込み等の溶接欠陥を
無くすことができ、溶接品質を向上させる。
工期を維持しながら溶接機台数、溶接工数を低減するこ
とができる。
見た図、(b)は溶接進行方向から見た図
を示す図で(a)は上方から見た図、(b)は溶接進行
方向から見た図
図
(d)は各パスごとの溶接順序を示す
の位置関係を示す図
ト軌跡と電流値との関係を示す線図
Claims (1)
- 【請求項1】 ガスシールドアーク溶接法又はセルフシ
ールデッドアーク溶接法を用いて、横向で25mmを超
える厚板開先内をワイヤをオッシレートしながら自動溶
接する際に、母材開先角度を上側母材は30゜以上の任
意の角度とし、下側母材は5゜〜15゜の範囲の角度と
し、かつ、ワイヤの溶接位置ねらい角度を溶接線方向に
対して直角、母材表面に対しても直角に各パスとも固定
しつつ開先幅方向にオッシレートを行うとともに、オッ
シレート軌跡の上端で低電流、下端で高電流となるよう
に溶接電流を周期的に変化させながら溶接することを特
徴とする横向自動溶接方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15809093A JP2892572B2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 横向自動溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15809093A JP2892572B2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 横向自動溶接方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06344139A JPH06344139A (ja) | 1994-12-20 |
JP2892572B2 true JP2892572B2 (ja) | 1999-05-17 |
Family
ID=15664085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15809093A Expired - Fee Related JP2892572B2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 横向自動溶接方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2892572B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002028780A (ja) * | 2000-07-14 | 2002-01-29 | Kobe Steel Ltd | 横向溶接方法 |
CN110091511A (zh) * | 2019-06-11 | 2019-08-06 | 福建富兰光学有限公司 | 一种聚碳酸酯光学保护罩及其超声波焊接方法 |
CN112139631A (zh) * | 2020-09-27 | 2020-12-29 | 中国核工业二四建设有限公司 | 横焊方法 |
-
1993
- 1993-06-04 JP JP15809093A patent/JP2892572B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06344139A (ja) | 1994-12-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101421069B (zh) | 用于开口的根部焊道焊接的金属有芯焊条 | |
AU2006202633A1 (en) | Tig welding or braze-welding with metal transfer via a liquid bridge | |
US20100012638A1 (en) | TIG Braze-Welding With Metal Transfer In Drops At A Controlled Frequency | |
CN109982802B (zh) | 免清根全熔透焊接方法和焊接接头 | |
JP2000084665A (ja) | 立向下進肉盛溶接方法 | |
Goecke et al. | Tandem mig/mag welding | |
SK18895A3 (en) | Method of longitudinal welding of pipes with flat steel and device for its realization | |
JP2892572B2 (ja) | 横向自動溶接方法 | |
KR101279647B1 (ko) | 필렛 이음부에서 루트면의 깊은 용입 용접방법 | |
JP6568622B1 (ja) | アーク溶接方法、大型構造物の製造方法および溶接装置 | |
JP3867164B2 (ja) | 溶接方法 | |
JP3827658B2 (ja) | 非消耗電極式アーク溶接方法および溶接装置 | |
SU1320030A1 (ru) | Способ автоматического регулировани глубины проплавлени при дуговой сварке | |
JP3810646B2 (ja) | 上向溶接方法 | |
JP2656423B2 (ja) | 立向自動溶接方法 | |
JP2003053544A (ja) | 亜鉛メッキ鋼板を用いた隅肉継手のtig溶接方法 | |
SU1278166A1 (ru) | Способ автоматической дуговой сварки неповоротных стыков труб | |
JP3232933B2 (ja) | 立向溶接方法 | |
JPH049096Y2 (ja) | ||
JPH048146B2 (ja) | ||
JPH0353068B2 (ja) | ||
SU1316766A1 (ru) | Способ многоэлектродной сварки | |
Klimpel | The Physical and Technological Background of the GMA Process | |
JP2002178153A (ja) | 極厚鋼の狭開先多層盛りアーク溶接方法 | |
JPS60231571A (ja) | 初層溶接法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990216 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090226 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090226 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100226 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110226 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120226 Year of fee payment: 13 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |