JP2002028780A - 横向溶接方法 - Google Patents

横向溶接方法

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JP2002028780A
JP2002028780A JP2000213706A JP2000213706A JP2002028780A JP 2002028780 A JP2002028780 A JP 2002028780A JP 2000213706 A JP2000213706 A JP 2000213706A JP 2000213706 A JP2000213706 A JP 2000213706A JP 2002028780 A JP2002028780 A JP 2002028780A
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groove
welded
arc
solid
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JP2000213706A
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English (en)
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Hiroshi Matsumura
浩史 松村
Hideto Wakinaka
秀人 脇中
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固形タブ13を用いて溶接を行う際に、少な
い溶接材料および溶接時間で良好な溶接品質の溶接を行
うと共に、固形タブを取り除いたときに良好な美観を得
る。 【解決手段】 横向姿勢にされたワーク開先のルート側
を裏当金12で塞ぐと共に溶接開始端および溶接終了端
を固形タブ13でそれぞれ塞いだ後、これら固形タブ1
3に接触しないように溶接トーチ7を溶接開始端側およ
び溶接終了端側で正姿勢および逆姿勢に傾斜させながら
移動させることによって、ワーク開先の全体を溶接する
ものである。溶接トーチ7を正姿勢で傾斜させながら溶
接したときの溶接状態と、固形タブ13の溶接特性とを
考慮した溶接スタート条件で溶接スタート領域を溶接
し、溶接トーチ7を逆姿勢で傾斜させながら溶接したと
きの溶接状態と、固形タブ13の溶接特性とを考慮した
溶接エンド条件で溶接エンド領域を溶接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横向きの開先に対
して溶接を行う横向溶接方法に関し、特に、この開先を
備えた横向き溶接継手の端部に固形タブを取り付けた状
態で溶接を行う横向溶接方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アーク溶接ロボット等の自動溶接装置に
より横向姿勢の完全溶け込み継手溶接を行う場合におい
て、導電性材料で形成されたスチールタブを溶接継手の
端部に取り付けて溶接を行うと、スチールタブを溶接後
に取り外すときに手間がかかる。従って、近年において
は、セラミックス等の非導電性材料で形成された取り外
しの容易な固形タブをスチールタブの代わりに用いて溶
接する方法が注目されている。
【0003】ところが、上記の固形タブは、非導電性材
料がアークを不安定化させ易いと共に湯流れを引き起こ
し易いという溶接特性を有しているため、溶接継手の端
部における溶接品質を十分に高いものにすることが困難
であるという問題がある。そこで、従来から、固形タブ
を用いた場合でも十分に高い溶接品質を得ることができ
るように、各種の方法や構成が提案されている。例えば
特開昭57−68289号公報には、非導電性材料から
なる固形フラックス層の表面に鉄粉層を形成し、この鉄
粉層の導電性によりアークの安定化を図った固形タブが
提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように固形タブの表面に鉄粉層を形成しただけで
は、鉄粉層から蒸発する不純物によりアークが不安定化
することによって、良好な溶接品質を得ることが困難で
ある。
【0005】そこで、特開平11−90626号公報に
開示された立向溶接方法を横向溶接方法に適用すること
も考えられる。即ち、ワーク開先の両端部に固形タブに
よる開先を存在させ、この固形タブの開先を固形タブ用
の溶接条件で溶接し、ワーク開先をワーク用の溶接条件
で溶接するという方法を横向溶接に適用すれば、固形タ
ブにおける不純物の発生を抑制することが可能になると
共に、ワーク開先の全域を良好な溶接品質でもって溶接
することが可能になる。ところが、この方法では、ワー
ク開先の溶接に加えて固形タブのタブ開先に対する溶接
も必要になるため、溶接材料および溶接時間が余分に必
要になるという問題がある。さらに、溶接後に固形タブ
をワークから取り除いたときに、タブ開先に形成された
溶接部分がワーク側に残るため、このままでは最終製品
として美観が悪いという問題もある。
【0006】従って、本発明は、固形タブを用いて溶接
を行う際に、少ない溶接材料および溶接時間で良好な溶
接品質の溶接を行うことができると共に、固形タブを取
り除いたときに良好な美観を得ることができる溶接方法
を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、横向姿勢にされたワーク開先の
ルート側を裏当金で塞ぐと共に溶接開始端および溶接終
了端を固形タブでそれぞれ塞いだ後、これら固形タブに
接触しないように溶接トーチを溶接開始端側および溶接
終了端側で正姿勢および逆姿勢に傾斜させながら移動さ
せることによって、前記ワーク開先の全体を溶接する横
向溶接方法であって、前記ワーク開先を溶接開始端側の
溶接スタート領域および溶接終了端側の溶接エンド領域
とこれ以外の本溶接部領域とに区分し、前記溶接トーチ
を正姿勢で傾斜させながら溶接したときの溶接状態と、
前記固形タブの溶接特性とを考慮した溶接スタート条件
で前記溶接スタート領域を溶接し、前記溶接トーチを逆
姿勢で傾斜させながら溶接したときの溶接状態と、前記
固形タブの溶接特性とを考慮した溶接エンド条件で前記
溶接エンド領域を溶接することを特徴としている。
【0008】上記の構成によれば、溶接スタート領域お
よび溶接エンド領域においては、溶接トーチの姿勢に起
因する溶接状態と固形タブの溶接特性とを考慮した溶接
スタート条件および溶接エンド条件をそれぞれ設定する
ことによって、溶接トーチの姿勢および固形タブによる
溶接品質の低下を防止することができる。また、ワーク
開先内の溶接スタート領域と溶接エンド領域と本溶接部
領域とで行われるため、従来のようなワーク開先と共に
タブ開先を溶接する場合と比較して、溶接材料および溶
接時間を低減することができる。さらに、溶接後に固形
タブを取り除いたときに、タブ開先の溶接部分が極めて
少量しか残らないため、良好な美観を得ることができ
る。
【0009】請求項2の発明は、請求項1に記載の横向
溶接方法であって、前記ワーク開先の溶接開始端よりも
内側であって溶接ルートから外れた部位に設定されたア
ークスタート位置でアークを生成させた後、溶接金属の
付着量を少量にする溶接開始端移動条件で前記溶接開始
端に移動させることを特徴としている。
【0010】上記の構成によれば、非導電性の固形タブ
から離れたアークスタート位置でアークを生成させるた
め、アークを確実に生成させることができる。さらに、
アークの生成後に、溶接金属の付着量を少量にする溶接
開始端移動条件で溶接開始端へ移動させるため、不要な
溶接金属の付着による溶接不良の発生を防止することが
できる。
【0011】請求項3の発明は、請求項1または2に記
載の横向溶接方法であって、所定時間の移動停止を含む
溶接端開始条件で十分な溶け込み深さを得るように前記
溶接開始端を溶接することを特徴としている。上記の構
成によれば、溶接開始端におけるビードの溶け込み深さ
を十分なものとして溶接品質を高めることができる。
【0012】請求項4の発明は、請求項1ないし3の何
れか1項に記載の横向溶接方法であって、前記ワーク開
先の溶接終了端よりも内側であって溶接ルートから外れ
た部分に設定されたクレータ処理位置に移動してクレー
タ処理を行うと共に、これら移動およびクレータ処理を
溶接金属の付着量を少量にするクレータ処理条件で行う
ことを特徴としている。上記の構成によれば、溶接終了
端でクレータ処理を行う場合のように、溶融プールが固
形タブの影響でフランジ側面やフランジ表面に流れ、端
部のビード形状を不良にしたり、次のパスとの相関関係
が崩れてパス間に溶接欠陥を発生させるという不具合を
防止することができる。
【0013】請求項5の発明は、請求項1ないし4の何
れか1項に記載の横向溶接方法であって、前記ワーク開
先の溶接をウィービング溶接とストレート溶接との組み
合わせで行うことを特徴としている。上記の構成によれ
ば、ワークの仮組誤差等によりルートギャップが変動し
ている場合であっても、十分な溶け込みと良好な外観を
呈する優れた溶接品質を得ることができる。
【0014】請求項6の発明は、請求項5に記載の横向
溶接方法であって、前記ウィービング溶接時において、
前記固形タブの壁面に沿って鉛直方向に移動させる端部
処理動作により前記溶接開始端および前記溶接終了端を
溶接することを特徴としている。上記の構成によれば、
固形タブと裏当金とのコーナー部に適量の溶接金属を十
分な溶け込み深さで溶着させることができる。
【0015】請求項7の発明は、請求項5または6に記
載の横向溶接方法であって、前記ウィービング溶接時に
おいて、のど厚が一定となるように、ワーク開先のギャ
ップに応じて溶接条件が変更されることを特徴としてい
る。上記の構成によれば、ルートギャップが異なる複数
の溶接継手を同じ方法で溶接できることはもちろんのこ
と、同一溶接継手内でルートギャプが変動していても、
ワーク開先の全体を良好な溶接品質で溶接することがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図16に基づいて以下に説明する。本実施の形態に係る
横向溶接方法は、例えば図16(a)の柱貫通タイプS
RC柱における図15(a)の35°レ型T継手の形成
時に適用される。具体的には、図1に示すように、ワー
ク(母材)11・11の開先壁11a・11aが上下に
位置にした横向き姿勢となるようにセットされると共
に、開先両端に固形タブ13・13が取り付けられた
後、これら固形タブ13・13間の開先を溶接する横向
溶接装置において実施される。
【0017】開先の溶接形態は、図2および図3に示す
ように、複数の溶接パス(a1〜a3・b1〜b9・c
・d・e)で形成された複数のビード21の集合体から
なっている。上側の開先壁11aに接触するビード21
は、ウィービング溶接による溶接パス(a1・a2・a
3・c)で形成されている。一方、残りのビード21
は、ストレート溶接による溶接パス(b1〜b9・e・
d)で形成されている。ウィービング溶接で形成された
ビード21は、図4(a)・(b)に示すように、開先
の両端でギャップが異なっていても、のど厚Wが一定に
なるように形成されている。また、ストレート溶接で形
成されたビード21は、図2に示すように、ウィービン
グ溶接される各溶接パスのギャップが同等となるように
盛り高さh1が制御されながら形成されている。そし
て、これらのウィービング溶接とストレート溶接との組
み合わせで形成された継手は、ワーク11の仮組誤差に
よりルートギャップが変動している場合であっても、十
分な溶け込みと良好な外観を呈する優れた溶接品質を備
えている。
【0018】上記の横向溶接を自動で行う横向溶接装置
は、図1に示すように、複数の自由度を有した多関節型
の溶接ロボット10を備えていると共に、図示しないロ
ボットコントローラやオフライン教示装置、ワーク11
を任意の姿勢で保持可能なワーク支持装置等を備えてい
る。溶接ロボット10は、床面に固設されたベース1を
有している。ベース1には、基台2がθ1 方向に旋回可
能に設けられており、基台2には、第1アーム3がθ2
方向に揺動可能に縦設されている。第1アーム3は、主
アーム3aおよび副アーム3bからなっており、主アー
ム3aおよび副アーム3bは、自由端側において第2ア
ーム4をそれぞれθ3 方向に回動自在に軸支している。
【0019】上記の第2アーム4の自由端側には、手首
部材5がθ4 方向およびθ5 方向に揺動可能および回動
可能に設けられている。手首部材5には、トーチブラケ
ット6を介して溶接トーチ7が設けられている。そし
て、溶接トーチ7は、上述の各方向θ1 〜θ5 の揺動、
回転および旋回により任意の姿勢で任意の位置に移動さ
れるようになっている。
【0020】上記の溶接ロボット10には、このロボッ
ト10の姿勢や動作を制御する図示しないロボットコン
トローラが接続されている。ロボットコントローラは、
溶接ロボット10等の外部装置との信号を入出力する入
出力部を備えていると共に、この入出力部に信号バスを
介して接続された記憶部、演算部および通信部を有して
いる。記憶部は、ギャップセンシングプログラムや溶接
プログラム等の各種のプログラムを記憶すると共に、ギ
ャップセンシング結果等の各種のデータを記憶する。ま
た、通信部は、教示ペンダントやオフライン教示装置に
着脱可能に接続されており、これらの装置との間で各種
のプログラムやデータを送受信可能にしている。
【0021】上記のオフライン教示装置は、溶接プログ
ラム作成ルーチン等のソフトウエアを実行可能になって
いる。このソフトウエアは、ワークデータや溶接条件デ
ータに基づいてギャップセンシングプログラムを作成
し、このプログラムをロボットコントローラに送信した
後、ロボットコントローラからのギャップセンシング結
果を受け取る第1処理と、ギャップセンシング結果に基
づいて溶接プログラムを作成し、このプログラムをロボ
ットコントローラに送信する第2処理とを実行可能にし
ている。
【0022】ここで、ワークデータとは、ワーク寸法
(溶接長)や形状、板厚等のデータを意味する。溶接条
件データとは、各種板厚の継手において、パス数および
パス毎の運棒パターン、溶接速度、1ウィービング周期
に含まれる教示点の数および各教示点の(基準開先にお
ける相対的な)座標、各教示点または教示点間の移動中
における溶接電流、溶接電圧、移動速度、トーチ角度な
どのデータを意味する。尚、基準開先とは、例えば開先
幅が6mm、開先角度が35°、レ型、目違いなし等の
ように、或る一定の条件を前提としたワーク誤差を含ま
ない開先を意味する。
【0023】また、ギャップセンシングとは、開先にお
ける例えば左端の溶接開始端から右端の溶接終了端に至
るまでのルートギャップを求める動作のことであり、こ
のルートギャップを溶接ロボット10に求めさせるロボ
ット軌跡・制御プログラムをギャップセンシングプログ
ラムと称し、このプログラムの実行により得られたルー
トギャップをギャップセンシング結果と称する。そし
て、このギャップセンシング結果に基づいて溶接トーチ
軌跡や溶着金属量(溶接速度)を補正するように溶接プ
ログラムを作成する機能をギャップセンシング機能と称
する。
【0024】上記のように構成された横向溶接装置によ
り溶接されるワーク11の両端に取り付けられる各固形
タブ13は、MgO、SiO2 、Al2 3 、CaCO
3 等を主成分とする非導電性材料により形成されてい
る。尚、固形タブ13は、上記の非導電性材料のみから
なっていても良いし、非導電性材料からなるコア部と、
コア部の表面に形成された導電性材料からなる表層部と
からなっていても良い。
【0025】上記の固形タブ13は、図5(a)・
(b)にも示すように、平面視四角形の板状に形成され
ている。固形タブ13の各側面には、ワーク11の端面
が当接される凸面部13aと、凸面部13aに対して所
定の溝深さD(mm)に設定された凹面部13bとが形
成されている。そして、これらの凸面部13aと凹面部
13bとの境界線は、ワーク11の開先に一致する傾斜
角度に設定されている。尚、固形タブ13は、凸面部1
3aおよび凹面部13bが固形タブ13の各側面に同一
方向の傾斜角度の境界線を有するように形成されていて
も良いし、図6(a)・(b)に示すように、逆方向の
傾斜角度の境界線を有するように形成されていても良
い。
【0026】上記の構成において、横向溶接装置の動作
を通じて横向溶接方法について説明する。先ず、図1に
示すように、溶接ロボット10の動作領域内にワーク
(母材)11・11が搬入され、開先壁11a・11a
を左右に位置させた横向き姿勢となるようにワーク11
・11がセットされる。この後、これらのワーク11・
11の裏側に裏当金12が押し当てられることによっ
て、両開先壁11a・11aで形成された開先のルート
側が塞がれると共に、ワーク11・11の両側面に一対
の固形タブ13・13が押し当てられることによって、
水平方向に設定された開先の両端が塞がれる。
【0027】次いで、図7に示すように、ワーク11の
寸法等が測定される(S1)。この後、オフライン教示
装置が操作されることによって、図10に示すように、
モニターにデータ設定画面が表示される。そして、予め
入力されていたワークデータや溶接条件データがハード
ディスク等の記録装置から読み出されてデータ設定画面
に表示され、このデータ設定画面を介して設定状態が確
認されながら、ワークデータや溶接条件データ等の入力
や変更が行われる(S2)。これらのデータの設定が完
了すると、データ設定画面内の『スタートメニュー』が
マウスポインタで開かれ、このメニュー中の運転開始枠
がクリックされることにより運転が開始される(S
3)。
【0028】運転が開始されると、先ず、オフライン教
示装置の専用ソフトウエアが実行され、パス数や運棒パ
ターン、溶接速度等の運転条件データが読み込まれた後
(S4)、専用ソフトウエア中のギャップセンシング処
理が実行される。これにより、オフライン教示装置とロ
ボットコントローラとの間でギャップセンシング実行動
作が行われる。
【0029】即ち、オフライン教示装置においては、運
転条件データに基づいてギャップセンシングプログラム
を作成し、このプログラムをロボットコントローラに送
信した後、ロボットコントローラからのギャップセンシ
ング結果の受信を待つ。一方、ロボットコントローラに
おいては、受信したギャップセンシングプログラムを実
行し、溶接ロボット10を作動させることによって、溶
接トーチ7のセンシングによりワーク開先の溶接開始端
から溶接終了端に至るまでのルートギャップを求め、ギ
ャップセンシング結果としてオフライン教示装置に送信
する。そして、オフライン教示装置は、ギャップセンシ
ング結果を受信したときに、この結果を取り込んで記憶
する(S5)。
【0030】次に、オフライン教示装置においてソフト
ウエア中の溶接プログラム処理が実行され、オフライン
教示装置とロボットコントローラとの間で溶接プログラ
ム実行動作が行われる(S6)。
【0031】即ち、オフライン教示装置においては、今
回の溶接パスにおいてウィービング溶接およびストレー
ト溶接の何れの方式で溶接するのかを図2のように規定
されたパス数に基づいて判定し、図8のウィービング溶
接プログラムまたは図9のストレート溶接プログラムを
作成する。例えば溶接パスが1パス目や6パス目、12
パス目であれば、ウィービング溶接プログラムがオフラ
イン教示装置からロボットコントローラに送信され、ロ
ボットコントローラに実行されることによって、溶接継
手のウィービング溶接が行われる。
【0032】具体的には、1パス目のウィービング溶接
であれば、図8のウィービング溶接プログラムが実行さ
れることになり、先ず、図11(a)・(b)および図
12(a)に示すように、固形タブ13が設けられた溶
接開始端から3〜30mm内側であって溶接ルート22
から外れた部分(開先断面方向にシフトされた部分)に
設定されたアークスタート位置Aにワイヤ先端が位置す
るように、溶接トーチ7が移動される。そして、アーク
スタート位置Aへの移動時や移動前に、溶接トーチ7が
溶接開始端の固形タブ13に接触しないように、溶接ト
ーチ7のワイヤ突き出し方向が溶接進行方向に対して後
方を指す正姿勢に傾斜される。尚、傾斜角度は、溶接進
行方向の垂直断面に対して10°〜20°の範囲に設定
されてることが望ましい。これは、10°以下では溶接
トーチ7と固形タブ13が干渉したり、干渉し易くなる
からであり、20°以上では溶融プールを溶接線後方へ
押し込むアーク力が大きくなって適正なビード形状を保
てないからである。
【0033】アークスタート位置Aへの位置決めが完了
すると、後述の本溶接部領域に対して溶接を行うウィー
ビング溶接処理における本溶接電流よりも低電流のアー
クスタート電流(100〜200A)および本溶接電圧
よりも低電圧のアークスタート電圧(20〜25V)の
少なくとも一方を有するように設定されたアーク生成条
件でもってアークが生成される。
【0034】ここで、アークスタート電流を100〜2
00Aの範囲に設定した理由は、100A以下ではアー
クが不安定になり過ぎる一方、200A以上では溶接速
度を速くしたとしても溶着金属が増え過ぎるからであ
る。また、アークスタート電圧を20〜25Vの範囲に
設定した理由は、設定電流に対する適正電圧範囲であ
り、低すぎても高すぎてもアーク不安定となるからであ
る。
【0035】この結果、アーク生成条件が本溶接条件よ
りもアークを生成させ難い条件であっても、アークスタ
ート位置Aが非導電性の固形タブ13から離れた位置に
設定されているため、アークが確実に生成される。ま
た、通常よりも小さなアークスタート電流やアークスタ
ート電圧でアークが生成されるため、アークの生成によ
る溶接金属の発生量が少ないものになっていると共に、
アークスタート位置Aが溶接ルート22から外れた位置
に設定されているため、図12(a)の破線のように溶
接ルート22に沿って移動する場合よりも溶接ルート2
2への溶接金属の付着量が十分に抑制されることにな
る。これにより、溶接ルート22を溶接したときの溶接
の付着に起因した融合不良等の溶接欠陥の発生を防止す
ることができる(S11:アークスタート処理)。
【0036】上記のようにしてアークが生成されると、
100〜200Aのアークスタート電流が維持されなが
ら、本溶接速度よりも高速のアークスタート速度(10
0〜200cm/min)で溶接開始位置Bへ移動され
る。尚、アークスタート速度を100〜200cm/m
inの範囲に設定した理由は、100cm/min以下
では溶着金属が増えすぎるからである一方、200cm
/min以上ではアーク不安定となるからである。この
結果、アークスタート電流による溶接金属の発生量が少
ない溶接開始端移動条件で高速に移動されるため、この
移動時においても、溶接ルート22への溶接金属の付着
量が十分に抑制されることになり、上述のアークスター
ト処理の場合と同様に、溶接ルート22を溶接したとき
の溶接の付着に起因した融合不良等の溶接欠陥の発生を
防止することができる(S12:溶接開始端移動処
理)。
【0037】ワイヤ先端が溶接開始位置Bに到達する
と、本溶接部領域の溶接時における本溶接電流よりも3
〜10%高い溶接開始電流に切り換えられた後、この溶
接開始位置Bにおいてアークを生成させた状態で移動が
停止される。そして、アークの熱量が溶接開始位置Bに
蓄積されることによって、ワーク11が比較的に低い温
度であっても十分な溶け込み深さが得られる所定時間
(0.5〜2.0sec程度)が経過するまで停止状態
が継続される。この際、所定時間は、溶接開始端のギャ
ップが規定値よりも小さなギャップであれば、0.5〜
2.0secの範囲で短時間側に設定される一方、大き
なギャップであれば、0.5〜2.0secの範囲で長
時間側に設定される。
【0038】尚、溶接開始電流が本溶接電流よりも3〜
10%高い範囲に設定されている理由は、3%以下では
十分な溶け込み深さが得られないからである一方、10
%以上では溶着金属量が増えすぎてビード不整やパス間
の欠陥が発生し易くなるからである。また、停止時間が
0.5〜2.0secの範囲に設定されている理由は、
0.5sec以下では十分な溶け込み深さが得られない
からである一方、2.0sec以上では溶着金属量が増
えすぎてビード不整やパス間の欠陥が発生し易くなるか
らである。
【0039】上記の所定時間が経過すると、溶接トーチ
7を溶接開始位置Bおよび溶接開始上端位置C間を固形
タブ13の壁面に沿って鉛直方向に移動させる端部処理
動作が行われる。溶接開始位置Bは、下側のワーク11
と裏当金12との交差部(下側のワーク11の高さ位
置)に対して−2〜2mmの高さ位置に設定されてい
る。一方、溶接開始上端位置Cは、上側のワーク11と
裏当金12との交差部(開先先端部の高さ位置)に対し
て0〜4mm下方の高さ位置に設定されている。尚、溶
接開始位置Bが−2〜2mmの高さ位置の範囲に設定さ
れている理由は、−2mm以下では下側のワーク11と
裏当金12との交差部にアークが直接当たる時間が短く
なって該当部分の溶け込みが浅くなるからである一方、
2mm以上では該当部分にアークが当たらずに溶融プー
ルのみが流れ込むことにより溶け込み不足や融合不良等
の欠陥が発生し易くなるからである。また、ウィービン
グの終了位置が交差部から0〜4mm下方の高さ位置の
範囲に設定されている理由は、0mm以下であると、上
側のワーク11と裏当金12との交差部(開先先端部の
高さ位置)よりも上側にアークが当たることによって、
上側のワーク11(母材)が溶け過ぎ、溶けた金属が重
力方向に流れ(溶け落ち)、上側のワーク11と裏当金
12とが接触する面に溶け落ちによる欠陥が発生し易く
なるからである。一方、4mm以上であると、上側のワ
ーク11と裏当金12との交差部(開先先端部の高さ位
置)から下方に4mm以上離れた部位までしか溶接ワイ
ヤを上げないことになるため、アークが上側のワーク1
1と裏当金12との交差部に当たらずに、この交差部を
溶かしきれないことによる欠陥が発生し易くなるからで
ある。
【0040】また、端部処理動作においては、溶接開始
端のギャップの広狭に応じて溶接開始上端位置C、溶接
開始位置B、溶接速度、およびウィービング幅が調整さ
れている。即ち、溶接開始端のギャップが規定値よりも
小さなギャップである場合には、溶接開始上端位置Cが
低位側、溶接開始位置Bが浅部側、溶接速度が低速側、
およびウィービング幅が狭幅側に調整されている。一
方、溶接開始端のギャップが規定値よりも大きなギャッ
プである場合には、溶接開始上端位置Cが高位側、溶接
開始位置Bが深部側、溶接速度が高速側、およびウィー
ビング幅が広幅側に調整されている。そして、このよう
な動作条件下で溶接開始位置Bから溶接開始上端位置C
への端部処理動作が行われることによって、固形タブ1
3と裏当金12とのコーナー部に適量の溶接金属が十分
な溶け込み深さで溶着される(S13:ウィービング溶
接端開始処理)。
【0041】溶接開始上端位置Cに到達すると、ノコギ
リ刃状の運棒パターンでワイヤを移動させながら溶接を
行うウィービング溶接が開始される。この際、溶接開始
端から溶接進行方向に10〜35mmの範囲における溶
接スタート領域においては、溶接トーチ7が固形タブ1
3に接触しないように傾斜されているため、溶接トーチ
7のワイヤ突き出し方向が溶接進行方向に対して後方を
指すことによって、その方向に働くアーク力により溶融
プールが溶接の逆進行方向に押圧されることになる。こ
の結果、図13(a)の正常なビード形状と比較して、
図13(b)のようにビード中央が膨らんで凸ビード形
状となったり、図13(c)のように開先内の表面張力
で支えきれなくなった溶融プールが下側のワーク11に
流れ易い状態になる。従って、この溶接スタート領域に
おいては、所望のビード形状が十分な溶け込み深さで得
られるように、本溶接電流よりも3〜10%低い溶接ス
タート電流および本溶接速度よりも5〜10%早い溶接
スタート速度の少なくとも一方を含む溶接スタート条件
でウィービング溶接が行われることになる(S14:溶
接スタート処理)。
【0042】尚、溶接スタート電流を本溶接電流よりも
3〜10%低い範囲に限定した理由は、3%以下では溶
接速度を早くするとしても、肉量を減少させる効果が小
さいからであると共に、強いアーク力により適正なビー
ド形状を保てないからである。一方、10%以上では溶
け込み不足や誘導不良といった欠陥が発生し易くなるか
らである。また、溶接スタート速度を本溶接速度の5〜
10%早い範囲に限定した理由は、5%以下では肉量を
減少させる効果が小さいからである。一方、10%以上
では溶融プールを撹拌し過ぎることによりアークが不安
定になり易いと共に、通過した任意の位置に対してアー
クが当たる時間が短くなることにより溶け込み不足や融
合不良といった欠陥が発生し易くなるからである。
【0043】溶接スタート領域のウィービング溶接が完
了すると、溶接トーチ7の正姿勢の傾斜が解除されると
共に、溶接スタート条件が本溶接条件(本溶接電流や本
溶接電圧、本溶接速度等)に切り換えられることによっ
て、本溶接部領域のウィービング溶接が行われる。ま
た、このウィービング溶接時においても、上述のギャッ
プの広狭に応じた溶接条件の調整が行われている。この
結果、例えば図4(a)・(b)に示すように、溶接開
始端から溶接終了端にかけてギャップが拡大していた場
合であっても、ギャップの変化に対応した溶接金属の付
着量となるように、溶接電流や溶接速度等の溶接条件が
調整されるため、開先全体において一定ののど厚Wを有
したビード23が得られることになる(S15:ウィー
ビング溶接処理)。
【0044】次に、図14(a)・(b)に示すよう
に、本溶接部領域の溶接が完了し、溶接終了端から逆溶
接進行方向に10〜35mmの範囲の溶接エンド領域に
対してウィービング溶接が行われるようになると、溶接
進行方向に存在する固形タブ13に接触しないように溶
接トーチ7が逆姿勢となるように傾斜される。この結
果、ワイヤ突き出し方向が溶接進行方向に対して前方を
指すため、その方向に働くアーク力により溶融プールが
溶接進行方向に押されてアーク発生位置よりも先行し、
下側のワーク11と裏当金12との交差部の溶け込みが
浅くなり易いものとなる。これにより、溶接エンド領域
においては、溶融プールの先行を抑制して十分な溶け込
み深さが得られるように、本溶接電流よりも3〜10%
低い溶接エンド電流および本溶接速度よりも5〜35%
早い溶接エンド速度の少なくとも一方を含む溶接エンド
条件でウィービング溶接が行われることになる(S1
6:溶接エンド処理)。
【0045】この後、ワイヤ先端が溶接終了端の溶接終
了位置Dに到達すると、本溶接電流よりも5〜30%低
い溶接終了電流に切り換えられることによって、比較的
に高温状態のワーク11に対するフランジ側面のアンダ
ーカットの発生が防止されると共に、過剰な溶接金属の
付着が防止される。尚、溶接終了位置Dは、ルートギャ
ップの半分の高さ位置を基準とし、上方向に2mmの上
限位置から下方向に4mmの下限位置の範囲に設定され
ている。これは、上方向に2mm以上外れると、アンダ
ーカットが発生し易いからである一方、下方向に4mm
以上外れると、上側のワーク11(開先側)を溶かしき
れないことによる欠陥が発生し易いからである。
【0046】この後、上記の溶接終了電流でもって端部
処理動作が行われ、溶接終了位置Dから固形タブ13の
壁面に沿って鉛直方向に溶接終了下端位置Eまで下降さ
れた後、この位置Eから再び溶接終了位置Dに上昇され
ることによって、固形タブ13と裏当金12とのコーナ
ー部に適量の溶接金属が十分な溶け込み深さで溶着され
る。
【0047】尚、溶接終了下端位置Eは、下側のワーク
11の高さ位置を基準とし、上方向に2mmの上限位置
から下方向に−2mmの下限位置の範囲に設定されてい
る。これは、開先先端付近までアークを届かせると、溶
接金属が下方に流れ落ちて内部欠陥や外観不良の原因に
なるからでる。また、溶接終了下端位置Eを上方向に2
mmから下方向に−2mmの範囲に設定した理由は、上
方向に2mm以上外れると、下側のワーク11と裏当金
12との交差部にアークが直接当たる時間が短くなって
該当部分の溶け込みが浅くなるからである。一方、下方
向に−2mm以上外れると、該当部分にアークが当たら
ずに溶融プールのみが流れ込むことにより溶け込み不足
や融合不良等の欠陥が発生し易くなるからである。
【0048】溶接終了位置Dへの上昇が完了すると、ワ
ーク11が比較的に低い温度であっても十分な溶け込み
深さを得られる停止時間(0.5〜2.0sec程度)
が経過するまで停止される。そして、この端部処理動作
によって、裏当金12と固形タブ13とのコーナー部に
適量の溶接金属が十分な溶け込み深さで溶着される(S
17:溶接端終了処理)。
【0049】この後、溶接終了位置Dでクレータ処理を
行うと、溶融プールが固形タブ13の影響によりフラン
ジ側面やフランジ表面に流れ、端部のビード形状を不良
にすると共に、次のパスとの相関関係が崩れてパス間に
溶接欠陥が発生する場合があるため、クレータ処理条件
に切り換えられる。即ち、100〜200Aのクレータ
処理位置へ移動中の電流(移動中電流)に切り換えられ
た後、30〜80cm/minのクレータ処理位置への
移動速度でもって溶接終了位置Dからクレータ処理位置
Fに移動される。そして、クレータ処理位置Fで1〜3
sec程度の溶接(クレータ処理)が行われることによ
って、ビード終端が凝固収縮するときに形成されるクレ
ータ(窪み)の肉不足が補われる。
【0050】尚、クレータ処理位置Fは、アークを高め
の位置で発生させ、重力方向に流れた溶融プールがその
パスの溶接位置に一致するように、溶接終了端から5〜
20mm内側に設定されていると共に、開先断面方向に
シフトした部分に設定されている。また、移動中電流が
100〜200Aの範囲に設定される理由は、100A
以下ではアークが不安定になり過ぎるからである一方、
200A以上では溶接速度を速くしても溶着金属が増え
過ぎるからである。また、移動速度が30〜80cm/
minの範囲に設定される理由は、30cm/min以
下では溶融金属が増えると共にフランジ表面側に流れ易
くなるからである一方、30cm/min以上ではビー
ド形状が細くなると共にアークが不安定になり易いから
である(S18:クレータ処理)。
【0051】以上のようにしてS11〜S18までのウ
ィービング溶接プログラムが実行された結果、ウィービ
ング溶接が完了すると、図7に示すように、次の溶接パ
スが存在するか否かが判定される(S7)。次の溶接パ
スが存在すれば(S7,YES)、上述のS6が再実行
される。即ち、オフライン教示装置において、次回の溶
接パスがウィービング溶接およびストレート溶接の何れ
の方式で行われるかがパス数に基づいて判定され、図8
のウィービング溶接プログラムまたは図9のストレート
溶接プログラムを作成する。この結果、例えば溶接パス
が2パス目であれば、ストレート溶接プログラムがオフ
ライン教示装置からロボットコントローラに送信され、
ロボットコントローラに実行されることによって、溶接
継手の2パス目のストレート溶接が行われる。
【0052】具体的には、図12(b)・(c)に示す
ように、ビード23上のスラグの付着していないクレー
タ処理部や未溶接のワーク11上に設定されたアークス
タート位置Aにおいて、アークスタート処理が行われる
ことによって、アークが確実に生成される(S21)。
この後、溶接開始端移動条件で作動されることによっ
て、不要な溶接金属の付着量が十分に抑制されながら、
溶接開始位置Bに移動される(S22:溶接開始端移動
処理)。
【0053】ワイヤ先端が溶接開始位置Bに到達する
と、本溶接電流よりも3〜10%高い溶接開始電流に切
り換えられた後、この溶接開始位置Bにおいてアークを
生成させた状態で移動が停止される。そして、この停止
は、アークの熱量が溶接開始位置Bに蓄積されることに
よって、ワーク11が比較的に低い温度であっても十分
な溶け込み深さが得られる停止時間(0.5〜2.0s
ec程度)が経過するまで継続される(S23:ストレ
ート溶接端開始処理)。尚、数値限定の理由は、上述の
ウィービング溶接端開始処理の場合と同様である。
【0054】上記の停止時間が経過すると、溶接ルート
に沿った直線状の運棒パターンでワイヤを移動させなが
ら溶接を行うストレート溶接が開始される。この際、溶
接開始端から溶接進行方向に10〜35mmの範囲にお
ける溶接スタート領域においては、溶接トーチ7が固形
タブ13に接触しないように正姿勢に傾斜されているた
め、上述のS14と同様の溶接スタート処理が行われる
(S24)。この後、溶接トーチ7の傾斜が解除される
と共に、溶接スタート条件が本溶接条件(本溶接電流や
本溶接電圧、本溶接速度等)に切り換えらてストレート
溶接が継続される。尚、このストレート溶接時において
は、図2に示すように、ウィービング溶接される各溶接
パスa2・a3のギャップが同等となるようにビード2
1の盛り高さh1が制御される(S25:ストレート溶
接処理)。
【0055】次に、溶接終了端から逆溶接進行方向に1
0〜35mmの範囲の溶接エンド領域に対してストレー
ト溶接が行われるようになると、溶接進行方向に存在す
る固形タブ13に接触しないように溶接トーチ7が逆姿
勢に傾斜される。そして、溶融プールの先行を抑制して
十分な溶け込み深さが得られるように、本溶接電流より
も3〜10%低い溶接スタート電流および本溶接速度よ
りも5〜35%早い溶接スタート速度の少なくとも一方
を含む溶接条件でストレート溶接が行われることになる
(S26:溶接エンド処理)。
【0056】この後、ワイヤ先端が溶接終了端の溶接終
了位置に到達すると、本溶接電流よりも5〜30%低い
溶接終了電流に切り換えられることによって、比較的に
高温状態のワーク11に対する過剰な溶け込みが防止さ
れると共に、過剰な溶接金属の付着が防止される(S2
7:ストレート溶接端終了処理)。この後、クレータ処
理条件に切り換えられ、クレータ処理位置で1〜3se
c程度の溶接が行われることによって、ビード終端が凝
固収縮するときに形成されるクレータ(窪み)の肉不足
が補われる(S28:クレータ処理)。
【0057】以上のようにしてS21〜S28までのス
トレート溶接プログラムが実行された結果、例えば2パ
ス目の溶接が完了すると、図7に示すように、次の溶接
パスが存在するか否かが判定される(S7)。次の溶接
パスが存在すれば(S7,YES)、上述のS6が再実
行されることによって、次の溶接パスにおいて行われる
図8のウィービング溶接プログラムまたは図9のストレ
ート溶接プログラムが作成され、各溶接プログラムに基
づいた溶接が上述のように行われる。そして、全ての溶
接パスに対する溶接が完了することによって、次の溶接
パスが無くなった場合には(S7,NO)、続いて、次
の継手が存在するか否か否かが判定され(S8)、存在
すれば(S8,YES)、S5から再実行される。一
方、次の継手が存在しなければ(S8,NO)、全ての
溶接が完了したと判断されて運転が終了される。
【0058】以上のように、本実施形態の横向溶接方法
は、横向姿勢にされたワーク開先のルート側を裏当金1
2で塞ぐと共に溶接開始端および溶接終了端を固形タブ
13でそれぞれ塞いだ後、これら固形タブ13に接触し
ないように溶接トーチ7を溶接開始端側および溶接終了
端側で正姿勢および逆姿勢に傾斜させながら移動させる
ことによって、ワーク開先の全体を溶接するものであっ
て、ワーク開先を溶接開始端側の溶接スタート領域およ
び溶接終了端側の溶接エンド領域とこれ以外の本溶接部
領域とに区分し、溶接トーチ7を正姿勢で傾斜させなが
ら溶接したときの溶接状態と、固形タブ13の溶接特性
とを考慮した溶接スタート条件で溶接スタート領域を溶
接し、溶接トーチ7を逆姿勢で傾斜させながら溶接した
ときの溶接状態と、固形タブ13の溶接特性とを考慮し
た溶接エンド条件で溶接エンド領域を溶接するものであ
る。
【0059】上記の構成によれば、溶接スタート領域お
よび溶接エンド領域においては、溶接トーチ7の姿勢に
起因する溶接状態と固形タブ13の溶接特性とを考慮し
た溶接スタート条件および溶接エンド条件をそれぞれ設
定することによって、溶接トーチ7の姿勢および固形タ
ブ13による溶接品質の低下を防止することができる。
また、ワーク開先内の溶接スタート領域と溶接エンド領
域と本溶接部領域とで行われるため、従来のようなワー
ク開先と共にタブ開先を溶接する場合と比較して、溶接
材料および溶接時間を低減することができる。さらに、
溶接後に固形タブ13を取り除いたときに、タブ開先の
溶接部分が極めて少量しか残らないため、良好な美観を
得ることができる。
【0060】尚、本実施形態においては、図16(a)
の柱貫通タイプSRC柱の35°レ型T継手に適用した
場合について説明しているが、これに限定されるもので
はなく、図16(b)のボックス柱や図16(c)のコ
ラム柱に適用することができると共に、図15(b)の
梁貫通タイプの35°レ型突合せ継手等に適用すること
もできる。
【0061】
【発明の効果】請求項1の発明は、横向姿勢にされたワ
ーク開先のルート側を裏当金で塞ぐと共に溶接開始端お
よび溶接終了端を固形タブでそれぞれ塞いだ後、これら
固形タブに接触しないように溶接トーチを溶接開始端側
および溶接終了端側で正姿勢および逆姿勢に傾斜させな
がら移動させることによって、前記ワーク開先の全体を
溶接する横向溶接方法であって、前記ワーク開先を溶接
開始端側の溶接スタート領域および溶接終了端側の溶接
エンド領域とこれ以外の本溶接部領域とに区分し、前記
溶接トーチを正姿勢で傾斜させながら溶接したときの溶
接状態と、前記固形タブの溶接特性とを考慮した溶接ス
タート条件で前記溶接スタート領域を溶接し、前記溶接
トーチを逆姿勢で傾斜させながら溶接したときの溶接状
態と、前記固形タブの溶接特性とを考慮した溶接エンド
条件で前記溶接エンド領域を溶接する構成である。
【0062】上記の構成によれば、溶接スタート領域お
よび溶接エンド領域においては、溶接トーチの姿勢に起
因する溶接状態と固形タブの溶接特性とを考慮した溶接
スタート条件および溶接エンド条件をそれぞれ設定する
ことによって、溶接トーチの姿勢および固形タブによる
溶接品質の低下を防止することができる。また、ワーク
開先内の溶接スタート領域と溶接エンド領域と本溶接部
領域とで行われるため、従来のようなワーク開先と共に
タブ開先を溶接する場合と比較して、溶接材料および溶
接時間を低減することができる。さらに、溶接後に固形
タブを取り除いたときに、タブ開先の溶接部分が極めて
少量しか残らないため、良好な美観を得ることができ
る。
【0063】請求項2の発明は、請求項1に記載の横向
溶接方法であって、前記ワーク開先の溶接開始端よりも
内側であって溶接ルートから外れた部位に設定されたア
ークスタート位置でアークを生成させた後、溶接金属の
付着量を少量にする溶接開始端移動条件で前記溶接開始
端に移動させる構成である。上記の構成によれば、非導
電性の固形タブから離れたアークスタート位置でアーク
を生成させるため、アークを確実に生成させることがで
きる。さらに、アークの生成後に、溶接金属の付着量を
少量にする溶接開始端移動条件で溶接開始端へ移動させ
るため、不要な溶接金属の付着による溶接不良の発生を
防止することができる。
【0064】請求項3の発明は、請求項1または2に記
載の横向溶接方法であって、所定時間の移動停止を含む
溶接端開始条件で十分な溶け込み深さを得るように前記
溶接開始端を溶接する構成である。上記の構成によれ
ば、溶接開始端におけるビードの溶け込み深さを十分な
ものとして溶接品質を高めることができる。
【0065】請求項4の発明は、請求項1ないし3の何
れか1項に記載の横向溶接方法であって、前記ワーク開
先の溶接終了端よりも内側であって溶接ルートから外れ
た部分に設定されたクレータ処理位置に移動してクレー
タ処理を行うと共に、これら移動およびクレータ処理を
溶接金属の付着量を少量にするクレータ処理条件で行う
構成である。上記の構成によれば、溶接終了端でクレー
タ処理を行う場合のように、溶融プールが固形タブの影
響でフランジ側面やフランジ表面に流れ、端部のビード
形状を不良にしたり、次のパスとの相関関係が崩れてパ
ス間に溶接欠陥を発生させるという不具合を防止するこ
とができる。
【0066】請求項5の発明は、請求項1ないし4の何
れか1項に記載の横向溶接方法であって、前記ワーク開
先の溶接をウィービング溶接とストレート溶接との組み
合わせで行う構成である。上記の構成によれば、ワーク
の仮組誤差等によりルートギャップが変動している場合
であっても、十分な溶け込みと良好な外観を呈する優れ
た溶接品質を得ることができる。
【0067】請求項6の発明は、請求項5に記載の横向
溶接方法であって、前記ウィービング溶接時において、
前記固形タブの壁面に沿って鉛直方向に移動させる端部
処理動作により前記溶接開始端および前記溶接終了端を
溶接する構成である。上記の構成によれば、固形タブと
裏当金とのコーナー部に適量の溶接金属を十分な溶け込
み深さで溶着させることができる。
【0068】請求項7の発明は、請求項5または6に記
載の横向溶接方法であって、前記ウィービング溶接時に
おいて、のど厚が一定となるように、ワーク開先のギャ
ップに応じて溶接条件が変更される構成である。上記の
構成によれば、ワーク開先のルートギャップが変動して
いても、ワーク開先の全体を良好な溶接品質で溶接する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】横向溶接を行う状態を示す説明図である。
【図2】溶接パスを示す説明図である。
【図3】各溶接パスのビードの状態を示す説明図であ
る。
【図4】ワーク開先の状態を示す説明図であり、(a)
はウィービング溶接前の状態、(b)はウィービング溶
接後の状態である。
【図5】固形タブを示すものであり、(a)は正面図、
(b)は平面図である。
【図6】固形タブを示すものであり、(a)は正面図、
(b)は平面図である。
【図7】溶接処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】ウィービング溶接プログラムのフローチャート
である。
【図9】ストレート溶接プログラムのフローチャートで
ある。
【図10】データ設定画面の説明図である。
【図11】溶接スタート領域における運棒パターンの説
明図であり、(a)は正面視した状態、(b)は側面視
した状態である。
【図12】アークスタート位置を示す説明図であり、
(a)は1パス目のアークスタート位置、(b)は2パ
ス目のアークスタート位置、(c)は7パス面のアーク
スタート位置である。
【図13】ビードの形状を示す説明図であり、(a)の
正常なビード形状、(b)は凸ビード形状、(c)は溶
融プールが流れ易た状態を示す。
【図14】溶接エンド領域における運棒パターンの説明
図であり、(a)は正面視した状態、(b)は側面視し
た状態である。
【図15】開先の要部斜視図であり、(a)はレ型T継
手の開先、(b)はレ型突合せ継手の開先である。
【図16】ワークの種類を示す説明図であり、(a)は
柱貫通タイプSRC柱、(b)はボックス柱、(c)は
コラム柱である。
【符号の説明】
5 手首部材 6 トーチブラケット 7 溶接トーチ 10 溶接ロボット 11 ワーク 12 裏当金 13 固形タブ 22 溶接ルート 23 ビード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23K 37/06 B23K 37/06 R

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横向姿勢にされたワーク開先のルート側
    を裏当金で塞ぐと共に溶接開始端および溶接終了端を固
    形タブでそれぞれ塞いだ後、これら固形タブに接触しな
    いように溶接トーチを溶接開始端側および溶接終了端側
    で正姿勢および逆姿勢に傾斜させながら移動させること
    によって、前記ワーク開先の全体を溶接する横向溶接方
    法であって、 前記ワーク開先を溶接開始端側の溶接スタート領域およ
    び溶接終了端側の溶接エンド領域とこれ以外の本溶接部
    領域とに区分し、 前記溶接トーチを正姿勢で傾斜させながら溶接したとき
    の溶接状態と、前記固形タブの溶接特性とを考慮した溶
    接スタート条件で前記溶接スタート領域を溶接し、 前記溶接トーチを逆姿勢で傾斜させながら溶接したとき
    の溶接状態と、前記固形タブの溶接特性とを考慮した溶
    接エンド条件で前記溶接エンド領域を溶接することを特
    徴とする横向溶接方法。
  2. 【請求項2】 前記ワーク開先の溶接開始端よりも内側
    であって溶接ルートから外れた部位に設定されたアーク
    スタート位置でアークを生成させた後、溶接金属の付着
    量を少量にする溶接開始端移動条件で前記溶接開始端に
    移動させることを特徴とする請求項1に記載の横向溶接
    方法。
  3. 【請求項3】 所定時間の移動停止を含む溶接端開始条
    件で十分な溶け込み深さを得るように前記溶接開始端を
    溶接することを特徴とする請求項1または2に記載の横
    向溶接方法。
  4. 【請求項4】 前記ワーク開先の溶接終了端よりも内側
    であって溶接ルートから外れた部分に設定されたクレー
    タ処理位置に移動してクレータ処理を行うと共に、これ
    ら移動およびクレータ処理を溶接金属の付着量を少量に
    するクレータ処理条件で行うことを特徴とする請求項1
    ないし3の何れか1項に記載の横向溶接方法。
  5. 【請求項5】 前記ワーク開先の溶接をウィービング溶
    接とストレート溶接との組み合わせで行うことを特徴と
    する請求項1ないし4の何れか1項に記載の横向溶接方
    法。
  6. 【請求項6】 前記ウィービング溶接時において、前記
    固形タブの壁面に沿って鉛直方向に移動させる端部処理
    動作により前記溶接開始端および前記溶接終了端を溶接
    することを特徴とする請求項5に記載の横向溶接方法。
  7. 【請求項7】 前記ウィービング溶接時において、のど
    厚が一定となるように、ワーク開先のギャップに応じて
    溶接条件が変更されることを特徴とする請求項5または
    6に記載の横向溶接方法。
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Cited By (15)

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