JP2014213375A - アーク溶接装置 - Google Patents

アーク溶接装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014213375A
JP2014213375A JP2013095277A JP2013095277A JP2014213375A JP 2014213375 A JP2014213375 A JP 2014213375A JP 2013095277 A JP2013095277 A JP 2013095277A JP 2013095277 A JP2013095277 A JP 2013095277A JP 2014213375 A JP2014213375 A JP 2014213375A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
arc
point
trie
start point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013095277A
Other languages
English (en)
Inventor
慎一郎 中川
Shinichiro Nakagawa
慎一郎 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihen Corp
Original Assignee
Daihen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihen Corp filed Critical Daihen Corp
Priority to JP2013095277A priority Critical patent/JP2014213375A/ja
Priority to CN201410162684.5A priority patent/CN104128691B/zh
Priority to TW103114765A priority patent/TWI632019B/zh
Publication of JP2014213375A publication Critical patent/JP2014213375A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/06Arrangements or circuits for starting the arc, e.g. by generating ignition voltage, or for stabilising the arc
    • B23K9/067Starting the arc

Abstract

【課題】溶接開始点でのアークスタートに失敗することが予め予測できる場合、溶接開始点でのアークスタート処理に係る時間と、再アークスタート点への移動時間が無駄になる。【解決手段】アーク溶接装置は、溶接開始点を含む溶接経路に沿って溶接トーチTを移動させてワークの溶接を行うものであり、以下を備える。教示手段としてのティーチペンダントTPは、溶接開始点Psとは異なる別の位置をアークトライ点P1として教示する。記憶手段としてのハードディスクは、アークトライ点P1に関する少なくとも位置データを含む諸条件を記憶する。制御手段としてのロボット制御装置RCは、溶接を行うに際し、溶接トーチTを溶接開始点Psではなくアークトライ点P1に移動させ、予め定めた動作パターンによりアークを発生させた後に溶接トーチTを溶接開始点Psに到達させて本来の溶接を行う。【選択図】図3

Description

本発明は、例えばロボット等の溶接トーチ駆動機構を用いて自動溶接を行うアーク溶接装置に関し、より詳細には、アークスタート処理の改善を図るものである。
従来から、溶接開始点においてアークスタートに失敗した場合でも、再度アークスタートを試みて溶接を開始し、生産ラインでの停止ロスを極力排除するようにしたアーク溶接ロボットが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図9は、従来のアーク溶接ロボットにおける再アークスタート動作を説明するための図である。同図は、アーク溶接ロボットに取り付けられた溶接トーチTが、ワークW上の溶接開始点Psから溶接終了点Peまでの区間においてアーク溶接を行う例を示している。従来は、(1)溶接トーチTを溶接開始点Psに移動させてアークスタート動作を行い、(2)アークスタートに失敗した場合、溶接開始点Psとは異なる位置に教示された再アークスタート点Ptへ移動して、再度アークスタート動作を行い、(3)アークスタートに成功した場合、溶接開始点Psへ戻り、溶接終了点Peへ移動しながら溶接を行う、という動作が行われる。特に、特許文献1においては、再アークスタートの動作を溶接開始点毎に多種多様に設定することができるようになっていることから、溶接部位によってそれぞれ異なるアークスタート不成功の原因に細かく対応することができるので、アークスタートの成功確率を格段に向上させることができる。
特開平9−253852号公報
しかしながら、特に、同一開先を何度も繰り返して溶接する多層盛溶接においては、溶接を繰り返していくうちに、溶接開始点Ps付近に多量の絶縁物質の皮膜(スラグ)が付着する。このような状況でアークスタートを行った場合、アークが発生しないことが多くなるために、再アークスタート動作がかなりの頻度で行われることになる。従来技術では、多量のスラグが付着しているために溶接開始点でのアークスタートに失敗しやすいことがあらかじめ分かっている場合であっても、必ず溶接開始点Psでアークスタートを行うようになっているため、無駄時間が多く、サイクルタイムが伸びるという問題がある。
そこで、本発明は、アークスタート動作に係る無駄時間を排除するとともに、アークスタートの成功率を向上させることができるアーク溶接装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、
溶接開始点を含む溶接経路に沿って溶接トーチを移動させてワークの溶接を行うアーク溶接装置において、
前記溶接開始点とは異なる別の位置をアークトライ点として教示する教示手段と、
前記アークトライ点に関する少なくとも位置データを含む諸条件を記憶する記憶手段と、
溶接を行うに際し、前記溶接トーチを前記アークトライ点に移動させ、予め定めた動作パターンによりアークを発生させた後に前記溶接トーチを前記溶接開始点に到達させて前記溶接経路に沿って溶接を行う制御手段と、を備えたことを特徴とするアーク溶接装置である。
請求項2の発明は、前記制御手段は、前記溶接トーチを前記アークトライ点に移動させ、前記アークトライ点に留まったまま無負荷電圧を印加し、溶接ワイヤの先端を前記ワークに接触させてアークを発生させた後に前記溶接トーチを前記溶接開始点に移動させることを特徴とする請求項1記載のアーク溶接装置である。
請求項3の発明は、前記溶接トーチが前記アークトライ点から前記溶接開始点に到達するまでの間における前記溶接トーチの移動速度、前記アークトライ点でアークが発生するまでの前記溶接トーチの揺動パターン、前記アークトライ点でアークが発生した後の溶接電流値および溶接電圧値のうち、少なくともいずれか1つを設定する設定手段を備えたことを特徴とする請求項2記載のアーク溶接装置である。
請求項4の発明は、前記制御手段は、前記溶接トーチを前記アークトライ点に移動させて無負荷電圧を印加し、溶接ワイヤの先端を前記ワークに接近させながら前記溶接トーチを前記溶接開始点に移動させることを特徴とする請求項1記載のアーク溶接装置である。
請求項5の発明は、前記溶接トーチが前記アークトライ点から前記溶接開始点に到達するまでの間(以下ではトライ区間という。)における前記溶接トーチの移動速度、前記トライ区間でアークが発生するまでの前記溶接トーチの揺動パターン、前記トライ区間でアークが発生した後の溶接電流値および溶接電圧値のうち、少なくともいずれか1つを設定する設定手段を備えたことを特徴とする請求項4記載のアーク溶接装置である。
請求項6の発明は、前記トライ区間でアークが発生しなかった場合には、エラーを出力して前記溶接トーチを停止させることを特徴とする請求項4または請求項5記載のアーク溶接装置である。
請求項7の発明は、前記トライ区間でアークが発生しなかった場合には、前記溶接トーチを前記溶接開始点で停止させ、前記溶接開始点に留まったままアークの発生を再度試みることを特徴とする請求項4または請求項5記載のアーク溶接装置である。
請求項8の発明は、前記トライ区間でアークが発生しなかった場合には、前記アークトライ点に戻り、再度、前記溶接トーチを前記溶接開始点に移動させつつアークの発生を試みることを特徴とする請求項4または請求項5記載のアーク溶接装置である。
請求項9の発明は、
溶接開始点を含む溶接経路に沿って溶接トーチを移動させてワークの溶接を行うアーク溶接装置において、
前記溶接開始点とは異なる別の複数の位置を全n(n=1〜N)のアークトライ点として教示する教示手段と、
前記アークトライ点に関する少なくとも位置データを含む諸条件を記憶する記憶手段と、
溶接を行うに際し、前記溶接トーチを第n点目のアークトライ点に移動させた後、前記第n点目のアークトライ点に留まったまま無負荷電圧を印加して溶接ワイヤの先端を前記ワークに接触させるアーク発生動作を行い、アークが発生した場合には前記溶接トーチを前記溶接開始点に到達させて前記溶接区間の溶接を行い、アークが発生しない場合には前記溶接トーチを第(n+1)点目のアークトライ点に移動させて前記アーク発生動作を行うことを、アークが発生するまで、または第N点目のアークトライ点でのアーク発生に失敗するまで繰り返す制御手段と、を備えたことを特徴とするアーク溶接装置である。
請求項10の発明は、
溶接開始点を含む溶接経路に沿って溶接トーチを移動させてワークの溶接を行うアーク溶接装置において、
前記溶接開始点とは異なる別の複数の位置を全n(n=1〜N)のアークトライ点として教示する教示手段と、
前記アークトライ点に関する少なくとも位置データを含む諸条件を記憶する記憶手段と、
溶接を行うに際し、前記溶接トーチを第n点目のアークトライ点に移動させて無負荷電圧を印加し、溶接ワイヤの先端を前記ワークに接近させながら前記溶接開始点へ移動させるアーク発生動作を行い、前記溶接開始点への移動中にアークが発生した場合は、前記溶接開始点に到達させて前記溶接区間の溶接を行い、アークが発生しない場合は、前記溶接トーチを第(n+1)点目のアークトライ点に移動させて前記アーク発生動作を行うことをアークが発生するまで、または第N点目のアークトライ点でのアーク発生に失敗するまで繰り返す制御手段と、を備えたことを特徴とするアーク溶接装置である。
請求項11の発明は、
各々に溶接開始点を含む複数の溶接経路に沿って溶接トーチを繰り返し移動させて厚板ワークの多層盛溶接を行うアーク溶接装置において、
複数の溶接経路毎に前記溶接開始点とは異なる別の位置をアークトライ点として教示する教示手段と、
溶接を行うに際し、前記溶接トーチを前記アークトライ点に移動させて無負荷電圧を印加し、溶接ワイヤの先端を前記ワークに接近させながら前記溶接トーチを前記溶接開始点に移動させてアークを発生させた後に前記溶接経路に沿って溶接を行う制御手段と、を備えたことを特徴とするアーク溶接装置。
請求項12の発明は、前記アークトライ点は、複数の溶接経路のそれぞれにおける溶接開始点を基準にしたオフセット量、または複数の溶接経路のうち1層目の基本溶接線上に教示されている溶接開始点を基準にしたオフセット量で設定されることを特徴とする請求項11記載のアーク溶接装置である。
本発明によれば、アークスタートを本来の溶接開始点からずらした位置に設定したアークトライ点で行うようにしたことによって、特にアークスタートに失敗しやすい環境においては、アークスタート動作に係る無駄時間を排除するとともに、アークスタートの成功率を向上させることができる。例えば、スラグが付着しないと思われる箇所に再アークスタート点を教示し、この位置でアークスタートするようにすれば、溶接開始点でのアークスタート処理に係る時間と、アークスタート失敗後に再アークスタート点へ移動するための移動時間を省略することができるとともに、ほぼ確実にアークスタートを成功させることができる。
本発明のアーク溶接装置の構成図 本発明のアーク溶接装置の機能ブロック図 本発明の実施形態1に係るアークトライ動作を表す図 本発明の実施形態1に係るアークトライ動作時のタイミングチャート 本発明の実施形態2に係るアークトライ動作時のタイミングチャート 本発明の実施形態3に係るアークトライ動作を表す図 本発明の実施形態4に係るアークトライ動作を表す図 本発明の実施形態5に係るアークトライ点を説明するための図 従来のアーク溶接ロボットにおける再アークスタート動作を説明するための図
[実施の形態1]
発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。
図1は、本発明のアーク溶接装置1のブロック図である。同図においてロボット制御装置RCは、ティーチペンダントTPからの操作信号Ssに基づいて、ロボットRに配置された複数軸のサーボモータを動作制御するための動作制御信号Mcを出力するとともに、所定のタイミングで溶接電源WPに溶接指令信号Wcを出力する。溶接電源WPは、溶接指令信号Wcを入力として、溶接電圧Vwおよび溶接電流Iwを供給したり、図示しないガスボンベに備えられた電磁弁を制御してシールドガスを出力したり、ワイヤ送給モータWMにワイヤ送給信号Frを出力してワイヤ送給モータWMを回転駆動したりする。ロボットRは、ワイヤ送給モータWM、溶接トーチT等を載置し、溶接トーチTの先端位置(制御点)を操作信号Ssに応じて移動させる。溶接ワイヤWrは、ワイヤ送給モータWMによって溶接トーチT内を通って送給され、作業対象物であるワークWとの間でアークAが発生して溶接が行われる。
教示手段および設定手段としてのティーチペンダントTPは可搬式の教示操作盤であり、ロボット制御装置RCに接続されている。作業者は、このティーチペンダントTPを用いてロボットRの基準座標系を切り替えたり、ロボットRの制御点をジョグ送りするための操作を行いながら、ロボットRを所望の位置姿勢へと誘導し、図示しない記憶キーを押下する。この結果、ロボットRの位置姿勢が教示点として記憶される。このようにして入力された教示データは、溶接プログラムTdとしてロボット制御装置RCの内部に記憶される。なお、後述するアークトライ点に関する教示データもこのティーチペンダントTPを用いて入力する。
制御手段としてのロボット制御装置RCは、ティーチペンダントTPからの入力に応じてロボットRをジョグ送りしたり、溶接プログラムTdに基づいてロボットRを再生運転したりするものである。以下、ロボット制御装置RCの詳細について説明する。
図2は、本発明のアーク溶接装置1の機能ブロック図である。同図において、ティーチペンダントTP、ロボットRおよび溶接電源WPは、図1と同符号を付与した同一のものである。
ロボット制御装置RCは、中央演算処理装置であるCPU21、ソフトウェアプログラムや制御パラメータ等が格納されたROM22、一時的な計算領域としてのRAM23、各種メモリ等を含むマイクロコンピュータによって構成されている。TPインターフェース部10は、ティーチペンダントTPを接続するためのものである。記憶手段としてのハードディスク5は不揮発性メモリであり、溶接プログラムTdや後述する溶接条件ファイルCfを記憶する。溶接インターフェース部13は、溶接電源WPとの間のデータ通信を仲介する。
ROM22には、各種処理を行うためのソフトウェアプログラムが記憶されている。これらを機能的に同図に示すと、キー入力監視部2、教示処理部3、溶接制御部7、動作制御部9、解釈実行部11および駆動指令部12の各処理部を備えている。これらの各処理部は、CPU21に読み込まれて実行される。
キー入力監視部2は、ティーチペンダントTPの操作がなされたときに入力される操作信号Ssを監視するとともに解析して、教示処理部3に教示情報を通知する。
教示処理部3は、キー入力監視部2から通知される教示情報、すなわち溶接経路を構成する溶接開始点、中間点、溶接終了点等の位置姿勢座標値や、溶接電流、溶接電圧、溶接速度等の溶接条件に基づいて溶接プログラムTdを作成し、ハードディスク5に記憶する。また、本発明特有のアークトライ点に関する諸条件(位置姿勢座標値や後述する動作パターン等)もまた、溶接プログラムTdに含まれる内部データとしてハードディスク5に記憶されている。なお、上記溶接条件やアークトライ点に関する諸条件は、本実施形態のように溶接プログラムTdの内部データとして持たせてよいし、溶接プログラムTdから間接的に参照される溶接条件ファイルCfに持たせても良い。
解釈実行部11は、作業者により作成済みの溶接プログラムTdが再生されたときに、溶接プログラムTdを読み出してその内容を解析し、動作制御部9および溶接制御部7に解釈結果に基づく制御信号を出力する。動作制御部9は、解釈結果に基づいて溶接トーチTの軌道計画演算を行い、演算結果を駆動指令部12に通知する。駆動指令部12は、動作制御部9からの通知に応じてロボットRに動作制御信号Mcを出力する。溶接制御部7は、溶接プログラムTdの解釈結果に基づき、アーク溶接処理を行うための各種の溶接指令信号Wcを溶接インターフェース部13を介して溶接電源WPに送信する。
次に、上記のように構成されたアーク溶接装置1における本発明の作用について説明する。
図3は、実施形態1に係るアークトライ動作を説明するための図である。同図においては、ワークW上に溶接開始点Ps、溶接終了点Peおよびアークトライ点P1が教示されている場合の溶接トーチTの動作順を、点線矢印で描画している。以下では、作業者が溶接開始点Ps、溶接終了点Peおよびアークトライ点P1を教示し、これらの教示点が記憶された溶接プログラムTdを再生したときの動作について説明する。
(1.溶接開始点Psの教示)
作業者は、ティーチペンダントTPにより溶接トーチTをジョグ送りして溶接開始点Psまで誘導し、記憶操作を行う(教示する)。また同時に、溶接を開始させるための溶接開始命令を教示する。
(2.アークトライ点P1の教示)
アークトライ点P1は、上記溶接開始点と同様に溶接トーチTを所望の位置へジョグ送りすることで教示しても良いが、好ましくは、上記溶接開始点Psを基準とした座標系での値(オフセット値)を設定するとよい。この際の座標系としては、例えば溶接方向を基準とした、いわゆる溶接線座標系を用いるとよい。溶接線座標系については公知であるため説明を省略するが、溶接線座標系を基準とすることにより、例えば、図示するように溶接終了点Peへ向かう方向に所定距離(例えば10mm)だけ進んだ位置にアークトライ点を設定したい場合など、オフセット値として座標値[+10,0,0](ただし、溶接方向を+Xと定義している場合)を指定するだけで済むという利点がある。なお、アークトライ点をオフセット値により設定する形態を採用する場合は、オフセット値を上記溶接開始命令の1パラメータとして設定可能に構成しておくとよい。また、アークトライ点P1を溶接線上に設けたが、これは一例を示したに過ぎず、任意の位置に設けても良い。
(3.溶接終了点Psの教示)
作業者は、ティーチペンダントTPにより溶接トーチTをジョグ送りして溶接終了点Peまで誘導し、記憶操作を行う。
(4.溶接プログラムTdの再生)
上記のようにして教示された溶接プログラムTdを再生した場合、本実施形態においては、ロボット制御装置RCは以下の順に処理を行う。
1)溶接トーチTをアークトライ点P1に移動させる。
2)溶接トーチTをアークトライ点P1に位置させたまま、無負荷電圧を印加する溶接指令信号Wcを溶接電源WPに出力する。
3)溶接ワイヤWrの前進送給を開始する溶接指令信号Wcを溶接電源WPに出力する。この結果、溶接ワイヤWrの先端部がワークWに接触し、アークが発生する。
4)溶接電源WPからアーク発生確認信号を受信後、アークを維持したまま溶接トーチTを溶接開始点Psに移動させる。
5)溶接トーチTが溶接開始点Psに到達したら、溶接トーチTを溶接終了点Peへ向かって移動させて本来の溶接を行う。
以下、上記動作をより詳細に説明する。
図4は、実施形態1におけるアークトライ動作時のタイミングチャートである。同図(A)は溶接起動信号Stの、同図(B)はワイヤ送給信号Frの、同図(C)は溶接電圧Vwの、同図(D)は溶接電流Iwの、同図(E)はロボットRの移動速度Ltの、同図(F)は溶接トーチTの動作の、各時間変化をそれぞれ示している。同図(F)において付与している各符号は、図1〜図3と同符号を付与した同一のものである。以下、アークトライ動作時の作用について説明する。
(1)時刻t1(溶接開始タイミング)
時刻t1において、溶接トーチTがアークトライ点P1に移動すると、同図(A)に示すように、溶接起動信号StがHighレベルで出力される。この結果、同図(B)に示すように、溶接ワイヤWrの前進送給が開始される。このときの送給速度は初期送給速度Wiとしている。また、同図(C)に示すように、無負荷電圧Viが印加される。
(2)時刻t2(溶接ワイヤWrとワークWの接触タイミング)
時刻t2において、同図(F)に示すように溶接ワイヤWrの先端部がワークWへ接触すると、同図(D)に示すように、初期溶接電流Itが通電する。
(4)時刻t3(アーク発生タイミング)
時刻t3において、同図(F)に示すようにアークAが発生すると、溶接トーチTを移動させるべく、同図(E)に示すように、ロボットRの移動速度Ltをトライ区間移動速度Laに変更する(トライ区間とは、溶接トーチTがアークトライ点P1から溶接開始点Psに到達するまでの区間を指す)。また、同図(B)に示すように、溶接ワイヤWrの送給速度をトライ区間送給速度Waに変更する。また、同図(C)に示すように、溶接電圧Vwをトライ区間溶接電圧Vaに変更する。また、同図(D)に示すように、溶接電流Iwをトライ区間溶接電流Iaに変更する。
(5)時刻t4(溶接開始点到達タイミング)
時刻t4において、同図(F)に示すように溶接トーチTが溶接開始点Psに到達すると、本来教示されている定常溶接を行うべく、同図(B)に示すように、溶接ワイヤWrの送給速度を定常送給速度Wsに変更する。また、同図(C)に示すように、溶接電圧Vwを定常溶接電圧Vsに変更する。また、同図(D)に示すように、溶接電流Iwを定常溶接電流Isに変更する。また、同図(E)に示すように、ロボットRの移動速度Ltを溶接速度Lsに変更する。
このように、本実施形態においては、溶接トーチTをまずアークトライ点P1に移動させ、アークトライ点P1でアークを発生させてから溶接トーチTを溶接開始点Psに移動させて、本来の溶接作業を実行するようにしている。溶接開始点Psでのアークスタートに失敗することがあらかじめ予測できるのであれば、上記のように構成することによって、アークスタート動作に係る無駄時間を排除するとともに、アークスタートの成功率を向上させることができる。
なお、本実施形態ではアークトライ点P1を溶接線上に設けたが、溶接線上ではない位置に設けることもできる。この場合、トライ区間は本来溶接を行う位置ではないため、溶接電流Iwは、溶接ビードがほとんど形成されない程度、あるいはアークAが途切れない程度の微小な電流値に設定しておくことが望ましい。
さらに、上述した実施形態においては、アークトライ動作に関連する以下の条件のうち、少なくとも1つをティーチペンダントTPにより自由に設定可能にし、設定内容が溶接プログラムTdまたは溶接条件ファイルCfに記憶されるようにしておくことが望ましい。
・トライ区間における溶接トーチTの移動速度(図4のトライ区間移動速度La)
・アークトライ点P1でアークAが発生した後の溶接電流(図4のトライ区間溶接電流Ia)
・アークトライ点P1でアークAが発生した後の溶接電圧(図4のトライ区間溶接電圧Va)
・アークトライ点P1でアークAが発生するまでの溶接トーチTの揺動パターン
上記揺動パターンとは、アークAを発生させるために溶接トーチTや溶接開始点付近に付着したスラグを除去するための揺動動作であり、例えば公知のウィービング動作や、溶接トーチを上下に振動させる動作等が該当する。揺動パターンを指定できるようにしておくと、揺動動作により溶接トーチTや溶接開始点付近に付着したスラグを取り除くことができるので、アークスタートの成功確率をより一層、向上させることができる。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施形態2について説明する。実施形態1では、溶接トーチTをアークトライ点P1に位置させたままアークスタートを行ったが、実施形態2では、溶接トーチTをアークトライ点P1から溶接開始点Psに移動させながらのアークスタート(スクラッチスタート)を行うようにしている。以下、実施形態1との相違部分について説明する。
図3で示した溶接プログラムTdを再生した場合、実施形態2においては、ロボット制御装置RCは以下の順に処理を行う。
1)溶接トーチTをアークトライ点P1に移動させる。
2)無負荷電圧を印加する溶接指令信号Wcおよび溶接ワイヤWrの前進送給を開始する溶接指令信号Wcを溶接電源WPに出力する。
3)溶接トーチTを溶接開始点Psへ向けて移動させる。この移動中に溶接ワイヤWrの先端部がワークWに接触する。この後は先端部をワークWに擦りつけながら溶接トーチTが移動を続けるため、溶接トーチTの先端部あるいはワークWに付着したスラグが破壊されて、アークが発生する。
4)溶接電源WPからアーク発生確認信号を受信後、アークを維持したまま溶接トーチTを溶接開始点Psに移動させる。
5)溶接トーチTが溶接開始点Psに到達したら、溶接トーチTを溶接終了点Peへ向かって移動させて本来の溶接を行う。
以下、上記動作をより詳細に説明する。
図5は、実施形態2におけるアークトライ動作時のタイミングチャートである。同図(A)〜(F)の各符号は、すでに説明した図4と同符号を付与した同一のものであるので説明を省略する。以下、アークトライ動作時の作用について説明する。
(1)時刻t1(溶接開始タイミング)
時刻t1において、溶接トーチTがアークトライ点P1に移動すると、同図(A)に示すように、溶接起動信号StがHighレベルで出力される。この結果、同図(B)に示すように、溶接ワイヤWrの前進送給が開始される。このときの送給速度は初期送給速度Wiとしている。また、同図(C)に示すように、無負荷電圧Viが印加される。ここまでは実施形態1と同様である。実施形態2では、同図(E)に示すように、ロボットRの移動速度Ltをトライ区間移動速度Laに変更する。なお、トライ区間とは、溶接トーチTがアークトライ点P1から溶接開始点Psに到達するまでの区間を指す。
(2)時刻t2(溶接ワイヤWrとワークWの接触タイミング)
時刻t2において、同図(F)に示すように位置P1aで溶接ワイヤWrの先端部がワークWへ接触すると(厳密には溶接ワイヤWrをワークに擦りつけながら移動している途中の位置P1aで通電可能な状態に遷移すると)、同図(D)に示すように、初期溶接電流Itが通電する。
(4)時刻t3(アーク発生タイミング)
時刻t3において同図(F)に示すように位置P1bでアークAが発生すると、同図(B)に示すように、溶接ワイヤWrの送給速度をトライ区間送給速度Waに変更する。また、同図(C)に示すように、溶接電圧Vwをトライ区間溶接電圧Vaに変更する。また、同図(D)に示すように、溶接電流Iwをトライ区間溶接電流Iaに変更する。
(5)時刻t4(溶接開始点到達タイミング)
時刻t4において同図(F)に示すように溶接トーチTが溶接開始点Psに到達すると、本来教示されている定常溶接を行うべく、同図(B)に示すように、溶接ワイヤWrの送給速度を定常送給速度Wsに変更する。また、同図(C)に示すように、溶接電圧Vwを定常溶接電圧Vsに変更する。また、同図(D)に示すように、溶接電流Iwを定常溶接電流Isに変更する。また、同図(E)に示すように、ロボットRの移動速度Ltを溶接速度Lsに変更する。
このように、本実施形態においては、溶接トーチTをアークトライ点P1に移動させて無負荷電圧を印加するともに溶接ワイヤWrの送給を開始することで、溶接ワイヤWrの先端部をワークWに接近させながら溶接トーチTを溶接開始点Psへと移動させる。この後は溶接ワイヤWrの先端部をワークWに擦りつけながら溶接トーチTが移動を続けるため、先端部に付着したスラグが破壊されて、アークが発生する。そして、溶接開始点Psへの到達後は、本来の溶接作業を実行するようにしている。溶接開始点Psでのアークスタートに失敗することがあらかじめ予測できるのであれば、上記のように構成することによって、アークスタート動作に係る無駄時間を排除するとともに、アークスタートの成功率を向上させることができる
なお、本実施形態ではアークトライ点P1を溶接線上に設けたが、溶接線上ではない位置に設けることもできる。この場合、トライ区間は本来溶接を行う位置ではないため、溶接電流Iwは、溶接ビードがほとんど形成されない程度、あるいはアークAが途切れない程度の微小な電流値に設定しておくことが望ましい。
なお、上述した実施形態においては、アークトライ動作に関連する以下の条件のうち、少なくとも1つをティーチペンダントTPにより自由に設定可能にし、設定内容が溶接プログラムTdまたは溶接条件ファイルCfに記憶されるようにしておくことが望ましい。
・トライ区間における溶接トーチTの移動速度(図5のトライ区間移動速度La)
・位置P1bでアークAが発生した後の溶接電流(図5のトライ区間溶接電流Ia)
・位置P1bでアークAが発生した後の溶接電圧(図5のトライ区間溶接電圧Va)
・位置P1bでアークAが発生するまでの溶接トーチTの揺動パターン
上記揺動パターンとは、実施形態1と同様に、アークAを発生させるために溶接トーチTや溶接開始点付近に付着したスラグを除去するための揺動動作であり、例えば公知のウィービング動作や、溶接トーチを上下に振動させる動作等が該当する。揺動パターンを指定できるようにしておくと、揺動動作により溶接トーチTや溶接開始点付近に付着したスラグを取り除くことができるので、アークスタートの成功確率をより一層、向上させることができる。
上記に加えて、トライ区間でアークが発生しない場合を想定して、以下のいずれかの処理を追加しておくとよい。
・トライ区間でアークAが発生しなかった場合、エラーを出力して溶接トーチTを停止させる。
・トライ区間でアークAが発生しなかった場合、溶接トーチTを溶接開始点Psで停止させ、溶接開始点Psに留まったまま、アークAの発生を再度試みる。
・トライ区間でアークAが発生しなかった場合は、アークトライ点P1に戻り、再度、溶接トーチTを溶接開始点Psに移動させつつアークの発生を試みる。
上記のような処理を追加しておくことによって、本来の溶接区間における溶接仕残しを防止することができる。
[実施の形態3]
次に、本発明の実施形態3について説明する。実施形態1ではアークトライ点を1点のみ教示したのに対し、実施形態3では、アークトライ点を複数教示し、アークが発生するまでアークトライ点を移動させるようにしている。以下、実施形態1との相違部分について説明する。
図6は、実施形態3に係るアークトライ動作を説明するための図である。同図においては、ワークW上に溶接開始点Ps、溶接終了点Peおよび複数のアークトライ点P1〜P3が教示されている場合の溶接トーチTの動作順を、点線矢印で描画している。
同図で示したように、複数のアークトライ点P1〜P3が教示された溶接プログラムTdを再生した場合、本実施形態においては、ロボット制御装置RCは以下の順に処理を行う。
1)溶接トーチTをアークトライ点P1に移動させる。
2)溶接トーチTをアークトライ点P1に位置させたまま、無負荷電圧を印加する溶接指令信号Wcを溶接電源WPに出力する。
3)溶接ワイヤWrの前進送給を開始する溶接指令信号Wcを溶接電源WPに出力する。この結果、溶接ワイヤWrの先端部がワークWに接触する。アークが発生したら、アークを維持したまま溶接トーチTを溶接開始点Psに移動させて本来の溶接を行う。
4)アークが発生しなかった場合は、溶接トーチTを次のアークトライ点P2に移動させる。
5)溶接トーチTをアークトライ点P2に位置させたまま、無負荷電圧を印加する溶接指令信号Wcを溶接電源WPに出力する。
6)溶接ワイヤWrの前進送給を開始する溶接指令信号Wcを溶接電源WPに出力する。この結果、溶接ワイヤWrの先端部がワークWに接触する。アークが発生したら、アークを維持したまま溶接トーチTを溶接開始点Psに移動させて本来の溶接を行う。
7)アークが発生しなかった場合は、溶接トーチTを次のアークトライ点P3に移動させる。
8)溶接トーチTをアークトライ点P3に位置させたまま、無負荷電圧を印加する溶接指令信号Wcを溶接電源WPに出力する。
9)溶接ワイヤWrの前進送給を開始する溶接指令信号Wcを溶接電源WPに出力する。この結果、溶接ワイヤWrの先端部がワークWに接触する。アークが発生したら、アークを維持したまま溶接トーチTを溶接開始点Psに移動させて本来の溶接を行う。
10)アークトライ点P3でアークが発生しなかった場合は、エラーを出力する。
なお、本実施形態では、アークトライ点P2およびP3を溶接線上ではない位置に設けている。この場合、トライ区間(P2〜Ps、P3〜Psの各区間)は本来溶接を行う位置ではないため、アークトライ点P2またはP3においてアークが発生した後の溶接電流Iwは、溶接ビードがほとんど形成されない程度、あるいはアークが途切れない程度の微小な電流値に設定しておくことが望ましい。
以上説明したように、本実施形態においては、溶接開始点Psとは異なる別の複数の位置を全n(n=1〜N)のアークトライ点Pnとして教示しておき、溶接を行うに際しては、溶接トーチTを第n点目のアークトライ点Pnに移動させた後、アークトライ点Pnに留まったまま無負荷電圧を印加して溶接ワイヤの先端をワークWに接触させるアーク発生動作を行い、アークが発生した場合には溶接トーチTを溶接開始点Psに到達させて本来の溶接を行い、アークが発生しない場合には溶接トーチTを第(n+1)点目のアークトライ点Pn+1に移動させてアーク発生動作を行う。この一連の動作を、アークが発生するまで、または第N点目のアークトライ点でのアーク発生に失敗するまで繰り返すようにしている。このようにすることによって、アークスタートの成功確率を大幅に向上させることができる。
[実施の形態4]
次に、本発明の実施形態4について説明する。実施形態2ではアークトライ点を1点のみ教示してスクラッチスタートを行ったのに対し、実施形態4では、アークトライ点を複数教示し、アークが発生するまでアークトライ点を順番に移動してスクラッチスタートさせるようにしている。以下、実施形態2との相違部分について説明する。
図7は、実施形態4に係るアークトライ動作を説明するための図である。同図においては、ワークW上に溶接開始点Ps、溶接終了点Peおよび複数のアークトライ点P1〜P3が教示されている場合の溶接トーチTの動作順を、点線矢印で描画している。
同図で示したように、複数のアークトライ点P1〜P3が教示された溶接プログラムTdを再生した場合、本実施形態においては、ロボット制御装置RCは以下の順に処理を行う。
1)溶接トーチTをアークトライ点P1に移動させる。
2)無負荷電圧を印加する溶接指令信号Wcおよび溶接ワイヤWrの前進送給を開始する溶接指令信号Wcを溶接電源WPに出力する。
3)溶接トーチTをアークトライ点P1から溶接開始点Psへ向けて移動させる。この移動中に溶接ワイヤWrの先端部がワークWに接触する。この後は先端部をワークWに擦りつけながら溶接トーチTが移動を続ける。この結果、アークが発生したら、アークを維持したまま溶接トーチTを溶接開始点Psに移動させて本来の溶接を行う。
4)溶接トーチTが溶接開始点Psに到達するまでの間にアークが発生しなかった場合は、溶接トーチTを次のアークトライ点P2に移動させる。
5)無負荷電圧を印加する溶接指令信号Wcおよび溶接ワイヤWrの前進送給を開始する溶接指令信号Wcを溶接電源WPに出力する。
6)溶接トーチTをアークトライ点P2から溶接開始点Psへ向けて移動させる。この移動中に溶接ワイヤWrの先端部がワークWに接触する。この後は先端部をワークWに擦りつけながら溶接トーチTが移動を続ける。この結果、アークが発生したら、アークを維持したまま溶接トーチTを溶接開始点Psに移動させて本来の溶接を行う。
7)溶接トーチTが溶接開始点Psに到達するまでの間にアークが発生しなかった場合は、溶接トーチTを次のアークトライ点P3に移動させる。
8)無負荷電圧を印加する溶接指令信号Wcおよび溶接ワイヤWrの前進送給を開始する溶接指令信号Wcを溶接電源WPに出力する。
9)溶接トーチTをアークトライ点P3から溶接開始点Psへ向けて移動させる。この移動中に溶接ワイヤWrの先端部がワークWに接触する。この後は先端部をワークWに擦りつけながら溶接トーチTが移動を続ける。この結果、アークが発生したら、アークを維持したまま溶接トーチTを溶接開始点Psに移動させて本来の溶接を行う。
10)アークトライ点P3から溶接開始点Psへの移動中にアークが発生しなかった場合は、エラーを出力して停止する。
なお、本実施形態では、アークトライ点P2およびP3を溶接線上ではない位置に設けている。この場合、トライ区間(P2〜Ps、P3〜Psの各区間)は本来溶接を行う位置ではないため、アークトライ点P2またはP3においてアークが発生した後の溶接電流Iwは、溶接ビードがほとんど形成されない程度、あるいはアークが途切れない程度の微小な電流値に設定しておくことが望ましい。
以上説明したように、本実施形態においては、溶接開始点Psとは異なる別の複数の位置を全n(n=1〜N)のアークトライ点として教示しておき、溶接を行うに際しては、溶接トーチTを第n点目のアークトライ点に移動させて無負荷電圧を印加し、溶接ワイヤの先端をワークWに接近させながら溶接開始点Psへ移動させるアーク発生動作を行い、溶接開始点Psへの移動中にアークが発生した場合は、溶接開始点Psに到達させて本来の溶接を行い、アークが発生しない場合は、溶接トーチTを第(n+1)点目のアークトライ点に移動させてアーク発生動作を行う。この一連の動作をアークが発生するまで、または第N点目のアークトライ点でのアーク発生に失敗するまで繰り返すようにしている。このようにすることによって、アークスタートの成功確率を大幅に向上させることができる。
[実施の形態5]
次に、本発明の実施形態5について説明する。実施形態5は、本発明のアーク溶接装置を用いて多層盛溶接を行う場合に具体化した形態である。多層盛溶接とは、厚板ワークの接合部を複数の溶接経路により繰り返し溶接し、開先を溶接ビードにより埋めることにより接合する溶接施工法である。この多層盛溶接をティーチングプレイバック方式のロボットで実現する場合は、ロボットに教示点を教示する必要があるが、全ての溶接経路の教示点を教示していては作業量が膨大となる。そこで、教示するのは1層目の基本溶接線のみとし、2層目以降は、1層目の各教示点に所定のオフセット値を加えることにより複数の溶接経路を自動的に生成して、教示作業を軽減することが行われる。以下、実施形態2との相違部分について説明する。
図8は、本発明の実施形態5に係るアークトライ点を説明するための図である。同図においては、3層の多層盛溶接プログラムにおける溶接開始点および溶接終了点が示されている。具体的には、1層目に教示された溶接開始点Ps1に所定のオフセット値が設定されて2層目の溶接開始点Ps2および3層目の溶接開始点Ps3が教示されている。また、溶接終了点Pe1に所定のオフセット値が設定されて2層目の溶接終了点Pe2および3層目の溶接終了点Pe3が教示されている。これらの溶接開始点Psn(n=1,2,3)と溶接終了点Pen(n=1,2,3)により、複数の溶接経路Wpが形成されることになる。
アークトライ点は、溶接経路毎に設定される。すなわち、1層目のアークトライ点P1と、2層目のアークトライ点P2と、3層目のアークトライ点P3が、それぞれの溶接経路において設定される。アークトライ点の位置は、各層の溶接開始点Ps1〜Ps3をそれぞれ基準とした溶接線座標系での値を設定するとよい。あるいは、1層目(基本溶接線)の溶接開始点Ps1を基準として全てのアークトライ点を設定するようにしてもよい。
上記のようにして教示された多層盛溶接プログラムを再生した場合、本実施形態においては、ロボット制御装置RCは以下の順に処理を行う。
1)溶接トーチTをアークトライ点P1に移動させる。
2)無負荷電圧を印加する溶接指令信号Wcおよび溶接ワイヤWrの前進送給を開始する溶接指令信号Wcを溶接電源WPに出力する。
3)溶接トーチTを溶接開始点Psへ向けて移動させる。この移動中に溶接ワイヤWrの先端部がワークWに接触する。この後は先端部をワークWに擦りつけながら溶接トーチTが移動を続けるため、溶接トーチTの先端部あるいはワークWにスラグが破壊されて、アークが発生する。
4)溶接電源WPからアーク発生確認信号を受信後、アークを維持したまま溶接トーチTを溶接開始点Psに移動させる。
5)溶接トーチTが溶接開始点Psに到達したら、溶接トーチTを溶接終了点Peへ向かって移動させて本来の溶接を行う。
6)2層目以降も同様に、溶接トーチTをアークトライ点Pn(n=2、3)に移動させ、各溶接経路において上記1)〜5)の動作を実行する。
以上説明したように、実施形態5においては、複数の溶接経路Wp毎に溶接開始点Psn(n=1,2,3)とは異なる別の位置をアークトライ点Pn(n=1,2,3)として教示しておき、溶接を行うに際しては、各溶接経路において、溶接トーチTをアークトライ点Pnに移動させて無負荷電圧を印加し、溶接ワイヤWrの先端をワークTに接近させながら溶接トーチTを溶接開始点Psnに移動させてアークを発生させた後に溶接経路Wpに沿って溶接を行うようにしている。このようにすることによって、多層盛溶接に具体化した場合であっても、アークスタートの成功確率を大幅に向上させることができる。
1 アーク溶接装置
2 キー入力監視部
3 教示処理部
5 ハードディスク
7 溶接制御部
9 動作制御部
10 TPインターフェース部
11 解釈実行部
12 駆動指令部
13 溶接インターフェース部
21 CPU
22 ROM
23 RAM
A アーク
Cf 溶接条件ファイル
Fr ワイヤ送給信号
Ia トライ区間溶接電流
Is 定常溶接電流
It 初期溶接電流
Iw 溶接電流
La トライ区間移動速度
Lt 移動速度
Mc 動作制御信号
P1 アークトライ点
P2 アークトライ点
P3 アークトライ点
Pe 溶接終了点
Ps 溶接開始点
Pt 再アークスタート点
R ロボット
RC ロボット制御装置
Ss 操作信号
St 溶接起動信号
T 溶接トーチ
Td 溶接プログラム
TP ティーチペンダント
Va トライ区間溶接電圧
Vi 無負荷電圧
Vs 定常溶接電圧
Vw 溶接電圧
W ワーク
Wa トライ区間送給速度
Wc 溶接指令信号
Wi 初期送給速度
Ws 定常送給速度
WM ワイヤ送給モータ
WP 溶接電源
Wp 溶接経路
Wr 溶接ワイヤ

Claims (12)

  1. 溶接開始点を含む溶接経路に沿って溶接トーチを移動させてワークの溶接を行うアーク溶接装置において、
    前記溶接開始点とは異なる別の位置をアークトライ点として教示する教示手段と、
    前記アークトライ点に関する少なくとも位置データを含む諸条件を記憶する記憶手段と、
    溶接を行うに際し、前記溶接トーチを前記アークトライ点に移動させ、予め定めた動作パターンによりアークを発生させた後に前記溶接トーチを前記溶接開始点に到達させて前記溶接経路に沿って溶接を行う制御手段と、を備えたことを特徴とするアーク溶接装置。
  2. 前記制御手段は、前記溶接トーチを前記アークトライ点に移動させ、前記アークトライ点に留まったまま無負荷電圧を印加し、溶接ワイヤの先端を前記ワークに接触させてアークを発生させた後に前記溶接トーチを前記溶接開始点に移動させることを特徴とする請求項1記載のアーク溶接装置。
  3. 前記溶接トーチが前記アークトライ点から前記溶接開始点に到達するまでの間における前記溶接トーチの移動速度、前記アークトライ点でアークが発生するまでの前記溶接トーチの揺動パターン、前記アークトライ点でアークが発生した後の溶接電流値および溶接電圧値のうち、少なくともいずれか1つを設定する設定手段を備えたことを特徴とする請求項2記載のアーク溶接装置。
  4. 前記制御手段は、前記溶接トーチを前記アークトライ点に移動させて無負荷電圧を印加し、溶接ワイヤの先端を前記ワークに接近させながら前記溶接トーチを前記溶接開始点に移動させることを特徴とする請求項1記載のアーク溶接装置。
  5. 前記溶接トーチが前記アークトライ点から前記溶接開始点に到達するまでの間(以下ではトライ区間という。)における前記溶接トーチの移動速度、前記トライ区間でアークが発生するまでの前記溶接トーチの揺動パターン、前記トライ区間でアークが発生した後の溶接電流値および溶接電圧値のうち、少なくともいずれか1つを設定する設定手段を備えたことを特徴とする請求項4記載のアーク溶接装置。
  6. 前記トライ区間でアークが発生しなかった場合には、エラーを出力して前記溶接トーチを停止させることを特徴とする請求項4または請求項5記載のアーク溶接装置。
  7. 前記トライ区間でアークが発生しなかった場合には、前記溶接トーチを前記溶接開始点で停止させ、前記溶接開始点に留まったままアークの発生を再度試みることを特徴とする請求項4または請求項5記載のアーク溶接装置。
  8. 前記トライ区間でアークが発生しなかった場合には、前記アークトライ点に戻り、再度、前記溶接トーチを前記溶接開始点に移動させつつアークの発生を試みることを特徴とする請求項4または請求項5記載のアーク溶接装置。
  9. 溶接開始点を含む溶接経路に沿って溶接トーチを移動させてワークの溶接を行うアーク溶接装置において、
    前記溶接開始点とは異なる別の複数の位置を全n(n=1〜N)のアークトライ点として教示する教示手段と、
    前記アークトライ点に関する少なくとも位置データを含む諸条件を記憶する記憶手段と、
    溶接を行うに際し、前記溶接トーチを第n点目のアークトライ点に移動させた後、前記第n点目のアークトライ点に留まったまま無負荷電圧を印加して溶接ワイヤの先端を前記ワークに接触させるアーク発生動作を行い、アークが発生した場合には前記溶接トーチを前記溶接開始点に到達させて前記溶接区間の溶接を行い、アークが発生しない場合には前記溶接トーチを第(n+1)点目のアークトライ点に移動させて前記アーク発生動作を行うことを、アークが発生するまで、または第N点目のアークトライ点でのアーク発生に失敗するまで繰り返す制御手段と、を備えたことを特徴とするアーク溶接装置。
  10. 溶接開始点を含む溶接経路に沿って溶接トーチを移動させてワークの溶接を行うアーク溶接装置において、
    前記溶接開始点とは異なる別の複数の位置を全n(n=1〜N)のアークトライ点として教示する教示手段と、
    前記アークトライ点に関する少なくとも位置データを含む諸条件を記憶する記憶手段と、
    溶接を行うに際し、前記溶接トーチを第n点目のアークトライ点に移動させて無負荷電圧を印加し、溶接ワイヤの先端を前記ワークに接近させながら前記溶接開始点へ移動させるアーク発生動作を行い、前記溶接開始点への移動中にアークが発生した場合は、前記溶接開始点に到達させて前記溶接区間の溶接を行い、アークが発生しない場合は、前記溶接トーチを第(n+1)点目のアークトライ点に移動させて前記アーク発生動作を行うことをアークが発生するまで、または第N点目のアークトライ点でのアーク発生に失敗するまで繰り返す制御手段と、を備えたことを特徴とするアーク溶接装置。
  11. 各々に溶接開始点を含む複数の溶接経路に沿って溶接トーチを繰り返し移動させて厚板ワークの多層盛溶接を行うアーク溶接装置において、
    複数の溶接経路毎に前記溶接開始点とは異なる別の位置をアークトライ点として教示する教示手段と、
    溶接を行うに際し、前記溶接トーチを前記アークトライ点に移動させて無負荷電圧を印加し、溶接ワイヤの先端を前記ワークに接近させながら前記溶接トーチを前記溶接開始点に移動させてアークを発生させた後に前記溶接経路に沿って溶接を行う制御手段と、を備えたことを特徴とするアーク溶接装置。
  12. 前記アークトライ点は、複数の溶接経路のそれぞれにおける溶接開始点を基準にしたオフセット量、または複数の溶接経路のうち1層目の基本溶接線上に教示されている溶接開始点を基準にしたオフセット量で設定されることを特徴とする請求項11記載のアーク溶接装置。
JP2013095277A 2013-04-30 2013-04-30 アーク溶接装置 Pending JP2014213375A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013095277A JP2014213375A (ja) 2013-04-30 2013-04-30 アーク溶接装置
CN201410162684.5A CN104128691B (zh) 2013-04-30 2014-04-22 电弧焊接装置
TW103114765A TWI632019B (zh) 2013-04-30 2014-04-24 電弧銲裝置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013095277A JP2014213375A (ja) 2013-04-30 2013-04-30 アーク溶接装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014213375A true JP2014213375A (ja) 2014-11-17

Family

ID=51801686

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013095277A Pending JP2014213375A (ja) 2013-04-30 2013-04-30 アーク溶接装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2014213375A (ja)
CN (1) CN104128691B (ja)
TW (1) TWI632019B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017100179A (ja) * 2015-12-04 2017-06-08 株式会社ダイヘン アーク溶接制御方法
JP2020203293A (ja) * 2019-06-14 2020-12-24 株式会社神戸製鋼所 造形物の製造方法、積層制御装置、プログラム
JP7429598B2 (ja) 2020-05-13 2024-02-08 株式会社ダイヘン アーク溶接電源

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102014223203A1 (de) * 2014-11-13 2016-05-19 Kuka Roboter Gmbh Verfahren zum Pendelschweißen
JP6726139B2 (ja) * 2017-08-14 2020-07-22 フタバ産業株式会社 部材の製造方法
CN109590564B (zh) * 2017-10-02 2021-07-13 白光株式会社 焊接装置
JP7162178B2 (ja) * 2018-03-20 2022-10-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 アーク溶接方法、アーク溶接システム、および溶接電源装置の制御装置
JP2022107353A (ja) * 2021-01-08 2022-07-21 株式会社ダイヘン 溶接ロボット

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09253852A (ja) * 1996-03-26 1997-09-30 Daihen Corp アーク溶接用ロボットのアークスタート制御方法
JP2000141042A (ja) * 2000-01-01 2000-05-23 Hitachi Ltd 自動溶接装置
JP2000197970A (ja) * 1998-12-28 2000-07-18 Yaskawa Electric Corp 自動溶接方法
JP2002028780A (ja) * 2000-07-14 2002-01-29 Kobe Steel Ltd 横向溶接方法
JP2005034870A (ja) * 2003-05-16 2005-02-10 Daihen Corp 重ね溶接のリトラクトアークスタート方法
JP2008200693A (ja) * 2007-02-19 2008-09-04 Daihen Corp ロボットアーク溶接のアークスタート制御方法
JP2010221226A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Yaskawa Electric Corp アーク溶接システムおよびアーク溶接方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4704502B1 (ja) * 2010-02-05 2011-06-15 株式会社ダイヘン アーク溶接方法
JP5726052B2 (ja) * 2011-03-08 2015-05-27 株式会社神戸製鋼所 多関節型ロボットの制御装置,制御方法及び制御プログラム

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09253852A (ja) * 1996-03-26 1997-09-30 Daihen Corp アーク溶接用ロボットのアークスタート制御方法
JP2000197970A (ja) * 1998-12-28 2000-07-18 Yaskawa Electric Corp 自動溶接方法
JP2000141042A (ja) * 2000-01-01 2000-05-23 Hitachi Ltd 自動溶接装置
JP2002028780A (ja) * 2000-07-14 2002-01-29 Kobe Steel Ltd 横向溶接方法
JP2005034870A (ja) * 2003-05-16 2005-02-10 Daihen Corp 重ね溶接のリトラクトアークスタート方法
JP2008200693A (ja) * 2007-02-19 2008-09-04 Daihen Corp ロボットアーク溶接のアークスタート制御方法
JP2010221226A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Yaskawa Electric Corp アーク溶接システムおよびアーク溶接方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017100179A (ja) * 2015-12-04 2017-06-08 株式会社ダイヘン アーク溶接制御方法
JP2020203293A (ja) * 2019-06-14 2020-12-24 株式会社神戸製鋼所 造形物の製造方法、積層制御装置、プログラム
JP7183120B2 (ja) 2019-06-14 2022-12-05 株式会社神戸製鋼所 造形物の製造方法、積層制御装置、プログラム
JP7429598B2 (ja) 2020-05-13 2024-02-08 株式会社ダイヘン アーク溶接電源

Also Published As

Publication number Publication date
TWI632019B (zh) 2018-08-11
TW201446392A (zh) 2014-12-16
CN104128691B (zh) 2018-04-03
CN104128691A (zh) 2014-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014213375A (ja) アーク溶接装置
JP5360237B2 (ja) ロボットシステムの制御方法
TWI630053B (zh) 機器人控制裝置、以及在多層堆銲機器人中的偏移値的教示方法
JP6033047B2 (ja) 多層盛溶接装置
JP5829313B1 (ja) シミュレーションを用いたオフライン教示装置
JP5974984B2 (ja) アーク溶接装置、アーク溶接システム及びアーク溶接方法
JP5103147B2 (ja) 溶接ロボットにおける溶接線座標の教示方法及び溶接ロボットの多層盛溶接におけるオフセット値の教示方法
JP2010221226A (ja) アーク溶接システムおよびアーク溶接方法
JP7155821B2 (ja) 溶接装置及び溶接方法
WO2014156115A1 (ja) アーク溶接制御方法およびアーク溶接装置
JP2014079827A (ja) 産業用ロボット制御装置
JP6121260B2 (ja) アークスタート良否傾向提示装置
JP6712723B2 (ja) アーク溶接方法
JP4682907B2 (ja) モータ制御装置
JP3866617B2 (ja) 溶接ロボット装置の制御方法
JP7436640B2 (ja) ロボットシステム、ロボット制御装置、制御方法及びコンピュータプログラム
JP3836872B2 (ja) ロボットアーク溶接のアークスタート制御方法
JP2015058431A (ja) 多層盛溶接装置およびカスケード量の算出方法
JP4428073B2 (ja) 溶接装置
JP5713779B2 (ja) ロボットシステムの教示データ作成方法及びロボットシステムでの溶接方法
JP2005305485A (ja) 消耗電極アーク溶接方法
JP4646605B2 (ja) アーク溶接ロボットの制御方法
JPH0815659B2 (ja) アーク溶接用ロボットにおけるアークスタートミス自動復帰方法
JP5051351B2 (ja) アーク溶接装置
JPH1094873A (ja) 溶接ロボット制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170223

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170817