JPH09220667A - アーク溶接方法 - Google Patents

アーク溶接方法

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JPH09220667A
JPH09220667A JP17527896A JP17527896A JPH09220667A JP H09220667 A JPH09220667 A JP H09220667A JP 17527896 A JP17527896 A JP 17527896A JP 17527896 A JP17527896 A JP 17527896A JP H09220667 A JPH09220667 A JP H09220667A
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welding torch
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定管方式において、溶着金属の溶け落ち現
象を起こさずに、均一な溶接ビード形状、溶込み深さが
得られ、かつ制御方法が簡便なアーク溶接法を提供す
る。 【解決手段】 先端から不活性ガスを吹き出しつつ母材
11との間に消耗式電極によりアークを発生させて溶加
する溶接トーチ3を、固定された母材11上に位置決め
して母材11の溶接を行うアーク溶接方法において、溶
接トーチ3を移動させながら、アーク電流を発生させる
操作と、アーク電流を完全に切る操作を繰り返しながら
アーク溶接を行うことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアーク溶接法に関
し、特に、固定管方式において溶接ビード形状を均一化
するためのアーク溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】化学プラント配管、建築設備配管工事で
は、配管の接合法として配管と配管、配管と継手を直接
接続する突き合わせ溶接法、ソケットを介した隅肉溶接
法、フランジを配管に隅肉溶接した後のフランジ同士の
ボルト接続法が広く用いられている。ここで使用する溶
接法としては、旧来、被覆アーク溶接法が主流であった
が最近はガスメタルアーク溶接法に変わりつつある。こ
のアーク溶接法は、溶接トーチ先端からシールドガスを
流しながら消耗性電極式ガスシールドアーク溶接(GM
A溶接)とも呼ばれるように、溶加材自らが電極となっ
て母材との間に発生したアーク熱により溶融して溶接部
に溶着金属として移行していく溶接法である。この溶接
法は溶加材としてワイヤが用いられるため、ワイヤがな
くなるまで長時間連続溶接が可能である。溶接作業は、
作業性、溶接品質の安定性確保の上からあらかじめ専用
工場や現場内の仮説工場内で、さらに溶接法としては溶
接姿勢が下向きのまま溶接できるように配管を回転させ
る回転管方式が一般的である。
【0003】一方で、現場で配管を固定した状態で、溶
接トーチを配管の周上を移動させて溶接する固定管溶接
法も不可欠である。この固定管溶接は、時計位置で11
時から1時付近での溶接姿勢である下向き姿勢、1時か
ら5時付近の立向き下進、5時から7時付近での上向き
姿勢、7時から11時付近までの立向き上進の4姿勢の
組み合わせからなり、溶接ビード形状、溶込み深さなど
を全周にわたって均一にするために重力、溶融金属の粘
性などを考慮した溶接条件を、それぞれの姿勢ごとに設
定する必要がある。
【0004】溶接作業を熟練溶接士が行う場合は、溶接
姿勢の変化に対応して連続的に溶接方法を変化させてい
くことも可能であるが、自動溶接で行うときは上述した
4姿勢によりさらに細かい区分(以下レベルという)に
区切って溶接条件を設定する必要性も生じる。非消耗性
電極を用いる不活性ガスアーク溶接法(TIG溶接)で
は溶接速度が比較的遅いため、レベルごとの細かい溶接
条件設定による固定管溶接が可能であり、専用の配管自
動溶接機が商品化されている。一方、ガスメタルアーク
溶接法の場合も、固定管専用の配管自動溶接機自体は既
に商品化されており、パルス溶接法、半周ごとの振り分
け溶接法などの溶接法も提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガスメ
タルアーク溶接法はTIG溶接法よりも溶接速度が速
く、さらには電極自体が常に溶融していくため通常考え
られる溶接速度、溶接電流、パルス電流値、パルス幅な
どの溶接パラメータの設定だけではたとえ精度、応答性
を良くしても溶接ビード形状、溶込み深さの制御は非常
に難しい。特に多く発生する不具合としては 上向き姿勢で多量の溶着金属が溶接部にとどまらずに
重力により滴下してしまう。さらに滴下した溶着金属が
溶接トーチのノズルに付着し、シールドガスの流れが不
均一になったり、ワイヤ送給が滞る。 立向き上進、下進で溶着金属が溶接トーチ直下の溶融
池後方、または前方に流れてしまう。
【0006】したがって、従来のガスメタルアーク溶接
法を固定管方式に適用すると、アーク溶接で形成される
ビードが不均一となりやすく、応力集中が生じて所望の
強度が得られないという問題があった。本発明はこのよ
うな課題を解決するためになされたもので、固定管方式
において、溶着金属の溶け落ち現象を起こさずに、均一
な溶接ビード形状、溶込み深さが得られ、かつ制御方法
が簡便なガスメタルアーク溶接法を提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のアーク溶接方法
では、先端から不活性ガスを吹き出しつつ母材との間に
消耗式電極によりアークを発生させて溶加する溶接トー
チを、固定された母材上に位置決めして母材の溶接を行
うアーク溶接方法において、溶接トーチを移動させなが
ら、アーク電流を発生させる操作と、アーク電流を完全
に切る操作を繰り返しながらアーク溶接を行うことを特
徴としている。上記方法において、溶接トーチの移動を
断続移動とし、溶接トーチ停止時にアークを発生させ、
溶接トーチ移動時にはアークを完全に切る操作を繰り返
しながらアーク溶接を行ってもよい。そして、溶接トー
チの断続移動により、アーク発生時に溶接トーチ直下の
母材上に形成される溶融池が間隔をおいて形成され、か
つ各溶融池の溶接トーチ移動方向の長さの1/4以上が
直前に形成された溶融池と重なるように、溶接トーチの
1回当たりの移動距離を設定してもよい。あるいは溶接
トーチの移動を連続移動としてもよい。そして、溶接ト
ーチを連続移動させつつ、アーク発生とアーク完全停止
の繰り返し操作により、アーク発生時に溶接トーチ直下
の母材上に形成される溶融池が間隔をおいて形成され、
かつ各溶融池の溶接トーチ移動方向の長さの1/4以上
が直前に形成された溶融池と重なるように、アーク電流
の発生と完全停止の時間を設定してもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のアーク溶接方法は、溶接
トーチを移動させながら、アーク電流を発生させる操作
と、アーク電流を完全に切る操作を繰り返しながらアー
ク溶接を行うものであり、特にアーク電流を停止させる
とき、電流を完全に停止させる点で、従来のパルス溶接
法と構成を異にしている。図1は本発明のガスメタルア
ーク溶接法を好適に実施するための装置の概略を示した
ものである。この溶接装置1は、溶接点2での溶接を行
う溶接トーチ3およびこの溶接トーチを移動させるため
のトーチ移動機構4を備えた溶接部5と、溶接部5にワ
イヤ6を供給するためのワイヤ供給部7と、溶接部5に
シールドガスを供給するためのガス供給部8と、溶接点
2にアークを発生させるための溶接電源9と、溶接部
5、ワイヤ供給部7、ガス供給部8、および溶接電源9
に接続されてこれらを制御するための制御装置10から
概略構成されている。
【0009】すなわち上記制御装置10は、溶接部5の
トーチ移動機構4、溶接電源9、ガス供給部8、ワイヤ
供給部7の各スイッチに接続されて、これらのスイッチ
を予めプログラムされた通りに精密にON/OFFでき
るようになっている。さらに動作プログラムを変更して
各種のワークにフレキシブルに対応可能な教示・再生型
の溶接装置とすることもできる。すなわち溶接線と各位
置でのトーチ角度、溶接ワイヤの突き出し長さ、溶接条
件(溶接電流、アーク電圧)などを予め教示しておけば
自動的に精度良く再生できるような構成とする事もでき
る。
【0010】上記構成の溶接装置を用いて、本発明の溶
接方法を実施するにあたっては、溶接トーチを移動させ
ながら、アーク電流を発生させる操作と、アーク電流を
完全に切る操作を繰り返しながらアーク溶接を行うよう
に制御回路にプログラムする。ここで溶接トーチの移動
は断続移動あるいは連続移動のいずれでもよく、例え
ば、図2に示すように、一定間隔で、トーチ移動とDC
溶接電源を断続的に交互に作動させ、溶接アーク発生と
トーチ移動を交互に繰り返すように制御回路にプログラ
ムしてもよいし、あるいは図3に示すように、トーチを
連続的に移動させつつ、溶接アーク発生と溶接アーク停
止を交互に繰り返すように制御回路にプログラムしても
よい。そして溶接電源が作動している間に、シールドガ
ス供給、ワイヤ供給を連動して行うようにプログラムす
ることが好ましい。
【0011】次に、上記溶接部5の一実施例を示した図
4および図5を用いて、さらに本発明を詳細に説明す
る。図4において、溶接部5は、溶接部5全体を被溶接
管11に取り付けるための基体12と、溶接トーチ3を
母材11の周囲に回転させるための回転体13と、回転
体13を回転させるためのモータ14と、回転体13に
取り付けられて溶接トーチ3を支持する支持軸15と、
溶接点2での溶接を行う溶接トーチ3から概略構成され
ている。基体12は、溶接点2の近傍の被溶接管11上
に締着して取り付けられるようになっており、馬蹄形状
の案内部16が設けられている。案内部16はその外周
に沿って上記回転体13を摺動させるためのもので、被
溶接管11に合わせて適当なサイズの部材を選択できる
ようになっている。
【0012】基体12上部には溶接トーチ3の位置およ
び動作を制御しつつ駆動させるためのモータ14が設け
られている。このモータ14としては、精密なフィード
バック制御が可能なサーボモータを好適に用いることが
できる。そしてサーボモータの回転駆動力がギア17を
介して、回転体13に伝えられるようになっている。回
転体13は、ギア17を介して回転駆動力を与えられる
と上記案内部16の外周を摺動するようになっており、
さらに回転が進んで、案内部16の開口部分18(図2
において配管下方)に達したとき、開口部分18を橋架
するようにしてさらに回転が進むようになっており、そ
の結果、回転体13は被溶接管11全周にわたって回転
可能になっている。回転体13には溶接トーチ3を支持
する支持軸15が取り付けられている。支持軸に設けら
れた関節部19が、溶接トーチ3を支持しつつ、溶接ト
ーチ3の先端を所望の突き出し位置および角度に保持で
きるようになっている。また関節部19にアクチュエー
タを設けて、サーボモータと連動させて突き出し位置お
よび角度をフィードバック制御する構造とすることもで
きる。このように構成された溶接部5は、被溶接管11
全周にわたる広範な動作領域を有するので、水平固定さ
れた管の、隅肉溶接、突き合わせ溶接、ボルト溶接など
種々の溶接が可能である。
【0013】上記ガス供給部8は、図1に示すように、
アルゴンガス、ヘリウムガス、炭酸ガス、またはこれら
の混合ガスなどの不活性ガスを貯留するボンベ20、ボ
ンベ20からのガス流量を調節するための流量計減圧弁
21、上記不活性ガスをシールドガスとして溶接部5へ
供給するガス供給管22、ガス供給を制御装置10の制
御下にON/OFFするためのガス電磁弁23によって
概略構成されている。また、上記ワイヤ供給部7は、送
給モータ24と、その送給モータ24によって駆動する
送給ロール25と、ワイヤを巻回するためのスプール2
6を備えている。
【0014】図5は溶接トーチ3の構造の一例を示した
ものである。この溶接トーチ3は、略円筒状で、その先
端部にシールドガスを吹き出すノズル27と、ノズル2
7の内部中心でノズル27から先方に突出したワイヤ電
極28とが設けられている。上記ワイヤ電極28は、上
記ワイヤ送給部7によって、スプール24から溶接点2
に供給されるようになっており、上記ノズル27の後端
部に接続されたガス供給管22から送り込まれたアルゴ
ンガス、ヘリウムガス、炭酸ガス、またはこれらの混合
ガスなどの不活性ガスが、ノズル27から溶接点2に向
けて吹き出すようになっている。上記溶接電源9には、
その陽極側にワイヤ電極28、陰極側に母材11が接続
されており、ワイヤ電極28と溶接する母材11との間
に溶接に充分なアークを発生させるようになっている。
【0015】次に上記構成の溶接装置を用いて、本発明
の溶接法を実施する方法について説明する。まず、図2
に示すように、一定間隔で、トーチ移動とDC溶接電源
を断続的に交互に作動させ、溶接アーク発生とトーチ移
動を交互に繰り返すように制御回路にプログラムしてア
ーク溶接を行う例について説明する。ここで溶接電源が
作動している間に、シールドガス供給、ワイヤ供給を連
動して行うようにプログラムすることが好ましい。
【0016】このようにプログラムされた制御装置によ
り、溶接装置は以下のように作動する。溶接開始時に制
御装置10を作動させると、トーチ移動機構4がONと
なり、関節部19によって、溶接トーチ3の先端部が母
材の外周の溶接開始点(以下時計位置12時という)で
停止する。溶接トーチの先端部の位置は機械的に直結さ
れたエンコーダ(位置検出器)によって電気信号に変換
され、常に制御装置の制御回路(CPU)にフィードバ
ックされている。
【0017】溶接トーチ3停止後、溶接電源がONとな
る。これと同時にシールドガス電磁弁23が開き、ワイ
ヤ送給モータ24が作動する。DC溶接電流の量、アー
ク電圧は予め制御回路にプログラムしておけば、所定時
間、所望の量のアークが発生し、母材の溶融が起こる。
所定時間経過後、溶接電源9がOFFとなり、アーク発
生を停止する。これと同時にシールドガス電磁弁23が
閉じ、ワイヤ送給モータ24を停止する。
【0018】アーク発生停止後、再度トーチ移動機構4
がONとなり、モータ14が回転して、溶接線に沿って
溶接トーチ3が所定時間移動する。所定時間経過後、モ
ータ14の回転が止まり、溶接トーチ3が所望の位置で
停止する。ついで溶接トーチ3を停止させたまま、所望
量の溶接電流およびシールドガスを供給され、ワイヤ送
給が行われて、再びアークが発生し母材の溶融がおこ
る。ここで、母材が溶融して形成される溶融池29の長
さの1/4以上が、直前に形成された溶融池29と重な
るように、溶接点の間隔を設定することが好ましい。こ
のような間隔で溶接トーチ3の移動を繰り返すことによ
り、直前に形成された溶融池29が凝固する前につぎの
溶融池29が形成されるため、急冷による溶接部の凝固
割れを防ぎ好都合である。したがって、上記制御装置1
0にプログラムする際に、各々の溶融池がその前後に形
成される溶融池と1/4以上の長さが重なるように、溶
接トーチ3の1回毎の移動距離(各溶接点の間隔)が設
定されることが好ましい。
【0019】アークが発生して所定時間経過後、溶接電
源9がOFFとなりアーク発生が停止する。ついてモー
タ14が起動し、溶接線に沿って溶接トーチ3が所定時
間移動する。次いで、溶接トーチ3が停止し、再度溶接
電流およびシールドガスの供給とワイヤ送給が行われ、
アークが発生して、溶接が進行する。以下この操作が繰
り返される。
【0020】こうして溶接トーチ移動とアーク溶接を、
完全に分離して交互に行うことにより、溶着金属の溶け
落ち現象や、ビード形状の不均一化を起こすことなく、
均一な溶接が可能となる。
【0021】次に図3に示すように、トーチを連続的に
移動させ、溶接アーク発生と溶接アーク停止を交互に繰
り返すように制御回路にプログラムしてアーク溶接を行
う例について説明する。ここでも溶接電源が作動してい
る間に、シールドガス供給、ワイヤ供給を連動して行う
ようにプログラムすることが好ましい。
【0022】このようにプログラムされた制御装置によ
り、溶接装置は以下のように作動する。溶接開始時に制
御装置10を作動させると、トーチ移動機構4がONと
なり、関節部19によって、溶接トーチ3の先端部が母
材の外周の溶接開始点(以下時計位置12時という)の
位置に送られる。溶接トーチの先端部の位置は機械的に
直結されたエンコーダ(位置検出器)によって電気信号
に変換され、常に制御装置の制御回路(CPU)にフィ
ードバックされている。
【0023】溶接トーチ3が時計位置12時に達した
後、溶接電源がONとなり、これと同時にシールドガス
電磁弁23が開き、ワイヤ送給モータ24が作動する。
一方溶接トーチは溶接線に沿って連続移動を開始する。
DC溶接電流の量、アーク電圧は予め制御回路にプログ
ラムしておけば、所定時間、所望の量のアークが発生
し、母材の溶融が起こる。所定時間経過後、溶接電源9
がOFFとなり、アーク発生を停止する。これと同時に
シールドガス電磁弁23が閉じ、ワイヤ送給モータ24
を停止する。
【0024】アーク発生停止も、モータ14が回転し
て、溶接線に沿って溶接トーチ3は移動している。所定
時間経過後、所望量の溶接電流およびシールドガスを供
給され、ワイヤ送給が行われて、再びアークが発生し母
材の溶融がおこる。ここで、母材が溶融して形成される
溶融池29の長さの1/4以上が、直前に形成された溶
融池29と重なるように、溶接点の間隔を設定すること
が好ましい。このような間隔で溶接アークのON/OF
Fを繰り返すことにより、直前に形成された溶融池29
が凝固する前につぎの溶融池29が形成されるため、急
冷による溶接部の凝固割れを防ぎ好都合である。したが
って、上記制御装置10にプログラムする際に、各々の
溶融池がその前後に形成される溶融池と1/4以上の長
さが重なるように、溶接アークのON/OFFの時間が
設定されることが好ましい。
【0025】アークが発生して所定時間経過後、溶接電
源9がOFFとなりアーク発生が停止する。モータは継
続的に回転し続け、溶接トーチ3は、連続的に移動す
る。次いで、所定時関経過後、再度溶接電流およびシー
ルドガスの供給とワイヤ送給が行われ、アークが発生し
て、溶接が進行する。以下、この操作が繰り返される。
【0026】こうして溶接トーチを連続的に移動させな
がら、アーク溶接のON/OFFを繰り返すことによ
り、溶着金属の溶け落ち現象や、ビード形状の不均一化
を起こすことなく、均一な溶接が可能となる。
【0027】以上図1、図3、および図4に示した溶接
装置を用いて本発明の溶接法を実施した例を示したが、
本発明はこれに限られるものではなく、通常のアーク溶
接として用いられているその他のアーク溶接にも適用す
ることができる。
【0028】
【実施例】
(フランジ隅肉溶接)以下の溶接パターンで、フランジ
隅肉溶接を行った。 (実施例1) ・溶接パターン:トーチ断続移動+トーチ停止時のみアーク発生 トーチ停止時 溶接電流160A、電圧24V、停止時間0.5秒 トーチ移動時 溶接電流0A、移動時間0.5秒、移動速度2.2mm/秒 ・溶接速度:135mm/分(平均溶接速度) (実施例2) ・溶接パターン:断続アーク+一定速度での溶接トーチ移動 アーク発生時:溶接電流160A、電圧24V、 アーク発生時間0.5秒 アーク停止時:溶接電流0A、アーク停止時間0.5秒 トーチ移動速度2.2mm/秒 ・溶接速度:133mm/分(平均溶接速度) (比較例1) ・溶接パターン:連続アーク+一定速度での溶接トーチ移動 溶接電流150A、電圧21V ・溶接速度:270mm/分(平均溶接速度)
【0029】上記実施例1、2および比較例1におい
て、その他の溶接条件は、以下の通りとした。 ・配管:SGP管(φ114.3mm、4.5t) ・フランジ:並型(10Kタイプ) ・溶接法:ガスメタルアーク溶接(シールドガス:アル
ゴン+20%CO2) ・配管位置:水平固定 ・溶接開始位置:12時位置 ・使用ワイヤ:軟鋼用溶接ワイヤ(φ1.0mm)
【0030】上記各条件で得られた溶接ビード形状の特
徴を、各時計位置における、実際のど厚、ビード幅、ビ
ード凹凸として表した結果を、実施例1について表1、
実施例2について表2、比較例1について表3において
各々示す。表1ないし表3において、ビード凹凸は、図
6(a)および(b)に示すように、ビード31の両端
32,33を結んだ線を基準線34とし、ビード表面の
中央35が基準線より高く盛り上がった形状のものを凸
ビード(図6(a))、ビード表面の中央36が基準線
より低いものを凹ビード(図6(b))とし、基準線か
らの距離を凸ビードは+、凹ビードは−で表示して示し
ている。また実際のど厚は、隅肉溶接の実際の溶け込み
深さを表し、図6(c)または(d)において、溶接点
Aとビード表面中央35または36との距離d1または
d2の実測値である。さらに表1ないし表3に示したビ
ード形状と実際のど厚から、以下に示すように、理論の
ど厚およびサイズを求めた。凸ビードの場合は、図6
(c)に示すように、基準線を底辺、溶接点Aを頂点と
して想定される直角二等辺三角形の2つの等辺の長さを
サイズとし、同直角二等辺三角形の高さを理論のど厚D
1とする。凹ビードの場合は、図6(d)に示すよう
に、ビード表面中央36を通る接線37を底辺、溶接点
Aを頂点として想定される直角二等辺三角形の2つの等
辺の長さをサイズとし、同直角二等辺三角形の高さを理
論のど厚とする。こうして求めた理論のど厚およびサイ
ズを表1ないし表3に併せて示す。理論のど厚は溶接部
の強度計算を行う際のパラメータとなり、この値が平均
的に所定の値以上であることが強度上好ましい。サイズ
は理論のど厚を求めるために必要な数値である。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】なお比較例1では溶接電流が実施例1より
も70A低い150Aとなっているが、これ以上溶接電
流を上げると時計位置の5時から9時の付近で溶接金属
が溶接部に付着せずに落下してしまう溶け落ち現象が生
じてしまうからである。本発明法では最大電流トーチ停
止時に220Aまで上げても溶け落ちが生じず、良好な
溶接ビードが得られた。
【0035】表1から表3に示した実施例1,2と比較
例1の各数値を比較するためのグラフを、図7ないし図
14に示す。図7ないし図11において、実施例1の結
果は◇、実施例2の結果は△、比較例1の結果は■で表
示する。図7に実際のど厚の比較を示す。実施例1,2
で得られた溶接ビードにおいて、比較例1に比べて、各
時計位置で均一なのど厚が得られている。図8にビード
幅の比較を示す。実施例1,2で得られた溶接ビードの
ビード幅は、比較例1に比べて、全周にわたって均一に
形成されている。図9にビードの凹凸の比較を示す。実
施例1,2で得られた溶接ビードは、6時位置までが1
mm程度の凹みとなっているがほぼ同一形状と見ること
ができる。しかし比較例1で得られた溶接ビードは、全
周にわたって凸傾向であり、9時位置では最大値3mm
の凸となっており、ビードと配管、またはフランジの境
目、即ち止端部での応力集中が懸念される。
【0036】図10にサイズ、図11に理論のど厚の比
較を示す。理論のど厚は溶接部の強度計算を行う際のパ
ラメータとなり、この値が平均的に所定の値以上である
ことが強度上好ましい。サイズは理論のど厚を求めるた
めに必要な数値である。実施例1,2では、理論のど厚
が全周にわたって5〜6mmの範囲に入っているが、比
較例1ではビード形状が悪いために理論のど厚が最大で
も3mm程度しかなく上述したように150A以上に溶
接電流を上げることもできず、好ましい溶接結果は得ら
れない。
【0037】図12から図14は、実際のど厚と理論の
ど厚を比較したもので、比較例1の結果を図12、実施
例1の結果を図12、実施例2の結果を図14に示す。
これらの図において、実際のど厚を■、理論のど厚を◇
で表示する。図12に示すように比較例1では実際のど
厚と理論のど厚との乖離が大きく強度保持に有効なビー
ド形状になっていない。これに対して、図13および図
14に示すように実施例1,2では、実際のど厚と理論
のど厚はほぼ同じ値であり、強度保持に有効なビード形
状となっていることがわかる。さらに、実施例1におい
ては溶接トーチの1回当たりの移動距離の調整により、
また実施例2においてはアーク発生とアーク停止の繰り
返し時間の設定により、溶接トーチ直下に形成される溶
接池の長さの1/4以上が直前の溶融池と重なる範囲と
すれば、直前に形成された溶融池が凝固する前に、次の
溶融池が形成されるため、急冷による溶接部の凝固割れ
は生じないことを浸透探傷検査で確認した。
【0038】(配管突き合わせ溶接)以下の溶接パター
ンで、配管突き合わせ溶接を行った。 (実施例3) ・溶接パターン:トーチ断続移動+トーチ停止時のみアーク発生 トーチ停止時 溶接電流110A、電圧22V、トーチ停止時間0.5秒 トーチ移動時 溶接電流0A、移動時間0.5秒、移動速度4.2mm/秒 ・溶接速度:135mm/分(平均溶接速度) (実施例4) ・溶接パターン:断続アーク+一定速度での溶接トーチ移動 アーク発生時:溶接電流110A、溶接電圧22V、 アーク発生時間0.5秒 アーク停止時:溶接電流0A、アーク停止時間0.5秒 トーチ移動速度4.2mm/秒 ・溶接速度:126mm/分(平均溶接速度) (比較例2) ・溶接パターン:連続アーク+一定速度での溶接トーチ移動 溶接電流110A、溶接電圧22V トーチ移動速度4.2mm/秒 ・溶接速度:252mm/分(平均溶接速度)
【0039】上記実施例3、4および比較例2におい
て、その他の溶接条件は、以下の通りとした。 ・配管:SGP管(φ114.3mm、4.5t) ・開先角度:片側35゜、ルート面1.0mm、ルート
間隔 0mm ・配管位置:水平固定 ・溶接法:ガスメタルアーク溶接(シールドガス:アル
ゴン+20%CO2) ・溶接開始位置:12時位置 ・使用ワイヤ:軟鋼用溶接ワイヤ(φ1.0mm)
【0040】上記溶接条件で溶接した溶接ビードについ
て図15に示すように余盛高さH、ビード幅Wを測定し
た。その結果を実施例3について表4、実施例4につい
て表5、比較例2について表6に示す。
【0041】
【表4】
【0042】
【表5】
【0043】
【表6】
【0044】表3および表4に示した実施例2と比較例
2の各数値を比較するためのグラフを図16および図1
7に示す。図16および図17において、実施例3の値
は◇で、実施例4の値は△で、比較例2の値は■で表示
している。図16は、実施例3,4と比較例2の余盛高
さの比較を示したものである。実施例3,4で得られた
溶接ビードでは、比較例2に比べて、各時計位置で均一
な余盛高さが得られている。図17に、実施例3,4と
比較例2のビード幅の比較を示す。実施例3,4では、
比較例2に比べて、各時計位置で4時半から9時の付近
は若干ビード幅が狭くなっているがほぼ均一なビード幅
になっていることがわかる。一方、比較例2では、図1
8に示すように、時計位置5時から9時の付近で溶接金
属が付着せずに落下してしまう著しい溶け落ち現象が生
じ、さらに時計位置7時から9時の付近で、溶接ビード
の止端部に図19に示すような形状のアンダーカット3
8が生じていた。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、固定管式のガスメタル
アーク溶接法における制御が容易となり、溶接全周を1
レベル制御、即ち溶接姿勢に拘らず単一条件で良好な溶
接が得られる。そして溶接金属の溶け落ち現象またはア
ンダーカットがおこらず、溶接全周にわたってほぼ均一
なビード形状並びに溶け込み深さが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のアーク溶接法を好適に実施するため
の装置の概略図である。
【図2】 本発明のアーク溶接法における制御装置のプ
ログラムの一実施例を示す図である。
【図3】 本発明のアーク溶接法における制御装置のプ
ログラムの別の実施例を示す図である。
【図4】 本発明のアーク溶接法における、溶接部の一
実施例を示す図である。
【図5】 本発明のアーク溶接法における溶接トーチの
一実施例を示す図である。
【図6】 隅肉溶接におけるビード形状を示す断面図
で、(a)および(c)は凸ビード、(b)および
(d)は凹ビードを示している。
【図7】 実施例1,2と比較例1における、実際のど
厚の比較を示すグラフである。
【図8】 実施例1,2と比較例1における、ビード幅
の比較を示すグラフである。
【図9】 実施例1,2と比較例1における、ビード凹
凸の比較を示すグラフである。
【図10】 実施例1,2と比較例1における、サイズ
の比較を示すグラフである。
【図11】 実施例1,2と比較例1における、理論の
ど厚の比較を示すグラフである。
【図12】 比較例1における実際のど厚と理論のど厚
を比較したグラフである。
【図13】 実施例1における実際のど厚と理論のど厚
を比較したグラフである。
【図14】 実施例2における実際のど厚と理論のど厚
を比較したグラフである。
【図15】 配管突き合わせ溶接における、ビード形状
を示した断面図である。
【図16】 実施例3,4と比較例2の余盛高さの比較
を示したグラフである。
【図17】 実施例3,4と比較例2のビード幅の比較
を示したグラフである。
【図18】 比較例2におけるビード形状を示した断面
図である。
【図19】 比較例2におけるビード形状を示した断面
図である。
【符号の説明】
3…溶接トーチ、11…母材、29…溶融池

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端から不活性ガスを吹き出しつつ母材
    との間に消耗式電極によりアークを発生させて溶加する
    溶接トーチを、固定された母材上に位置決めして母材の
    溶接を行うアーク溶接方法において、 溶接トーチを移動させながら、アーク電流を発生させる
    操作と、アーク電流を完全に切る操作を繰り返しながら
    アーク溶接を行うことを特徴とするアーク溶接方法。
  2. 【請求項2】 溶接トーチの移動を断続移動とし、溶接
    トーチ停止時にアークを発生させ、溶接トーチ移動時に
    はアークを完全に切る操作を繰り返しながらアーク溶接
    を行うことを特徴とする請求項1記載のアーク溶接方
    法。
  3. 【請求項3】 溶接トーチの断続移動により、アーク発
    生時に溶接トーチ直下の母材上に形成される溶融池が間
    隔をおいて形成され、かつ各溶融池の溶接トーチ移動方
    向の長さの1/4以上が直前に形成された溶融池と重な
    るように、溶接トーチの1回当たりの移動距離が設定さ
    れることを特徴とする請求項2記載のアーク溶接方法。
  4. 【請求項4】 溶接トーチの移動を連続移動とすること
    を特徴とする請求項1記載のアーク溶接方法。
  5. 【請求項5】 アーク発生とアーク完全停止の繰り返し
    操作により、アーク発生時に溶接トーチ直下の母材上に
    形成される溶融池が間隔をおいて形成され、かつ各溶融
    池の溶接トーチ移動方向の長さの1/4以上が直前に形
    成された溶融池と重なるように、アーク電流の発生と完
    全停止の時間が設定されることを特徴とする請求項4記
    載のアーク溶接方法。
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