JP2014079842A - 工具保持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者により工具が移動可能であり、その移動に伴って工具を保持する方向を維持させることができ、工具を用いて効率よく作業を行うことができる工具保持装置を提供する。
【解決手段】可動体支持装置10は、電動ドライバ55が配設された可動体50の移動範囲の中で、Z軸と一致する方向に可動体を支持可能なリンク機構部20、X軸と一致する方向に支持可能なリンク機構部30、及びY軸と一致する方向に支持可能なリンク機構部40を有する。リンク機構部20,30,40は2本のリンク22,32,42を有する。リンク22,32,42それぞれは可動体50の移動範囲の中で各軸に一致可能に延びるとともに、可動体50の移動範囲の中で隣り合うリンク機構部20,30,40のリンク22,32,42のなす角度が90度を取り得るように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、工具を保持する工具保持装置に関する。
従来から、各種の工具には電動ドライバや空気圧駆動ドライバ等の回転式の動力工具があり、各種機器の組立作業において、通常、作業場所の近傍、又は巻き上げ式のワイヤーで作業空間上方に吊った状態で設置され、使用するときに作業者により所望の場所まで移動可能である。
ところで、このような各種の工具を保持する工具保持装置が知られており、例えば、特許文献1に示すように、工具を鉛直方向に向けて保持しつつ、作業者により移動可能な装置が開示されている。特許文献1に示す電動工具用補助装置では、鉛直方向に立設される支柱に対して、水平方向に突設されるハウジングやスライドガイドが上下動及び旋回動可能に装着されており、そのハウジングの端部には、スライドガイドに対して鉛直方向に向かって工具が保持されるように構成されている。
特開2011−200995号公報
しかしながら、このような工具保持装置において、動力工具を保持するスライドガイドが、鉛直方向に延びる軸を中心として旋回動可能に装着されるが、工具の旋回動により発生する反力がスライドガイドに加わり、位置が変化してしまうため、例えば、作業者による工具の移動や工具を用いた作業等を行うことが容易ではなかった。
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、作業者により工具が移動可能であり、その移動に伴って工具を保持する方向を維持させることができ、工具を用いて効率よく作業を行うことができる工具保持装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、工具が保持される保持体の移動範囲の中で、Z軸と一致する方向に前記保持体を支持可能な第1のリンク機構部、X軸と一致する方向に前記保持体を支持可能な第2のリンク機構部、及びY軸と一致する方向に前記保持体を支持可能な第3のリンク機構部、前記各リンク機構部を支持する支持部材を有し、前記各リンク機構部が、前記支持部材に一端が揺動可能に支持されるとともに、前記保持体に他端が揺動可能に支持されたリンクを含む構成であり、各リンク機構部のリンクが前記保持体の移動範囲の中で各軸に一致可能に延びるとともに、前記第1〜第3のリンク機構部により前記保持体が各軸回りの回動が規制された状態で支持され、さらに、前記保持体の移動範囲の中で隣り合うリンク機構部のリンクのなす角度が90度を取り得るように構成されていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の工具保持装置において、前記保持体の鉛直方向下方への移動を抑制するための補助力を加える補助機構を有することを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の工具保持装置において、前記各リンク機構部は、2本のリンクからなり、前記2本のリンクは、互いに平行をなすことを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の工具保持装置において、前記2本のリンクの両端は、それぞれ回動可能な回動部材により連結されていることを要旨とする。
本発明によれば、作業者により工具が移動可能であり、その移動に伴って工具を保持する方向を維持させることができ、工具を用いて効率よく作業を行うことができる。
実施形態の可動体支持装置を示す斜視図。 (a)及び(b)は、実施形態の可動体支持装置を示す模式図。 リンク及びボールジョイントを示す部分断面図。 実施形態の可動体支持装置を示す斜視図。 実施形態の可動体支持装置を示す斜視図。 実施形態の可動体支持装置を示す斜視図。 (a)〜(e)は別例の可動体支持装置を示す模式図。
[第1実施形態]
図1〜図4にしたがって、本発明を工作機械における可動体支持装置に具体化した一実施形態を説明する。
図1に示すように、工作機械における工具保持装置としての可動体支持装置10の支持体11は、脚部13から立設された支柱12と、脚部13とから構成されている。支柱12の先端12bには、3組のリンク機構部20,30,40を支持するための支持部材14が固定されている。支柱12の長さ方向中央には、補助機構としてのガススプリング60の一端60aを回動可能に支持するための受台12cが固定されている。
支持部材14は、支柱12の先端12bに固定される本体部15と、本体部15に固定され、3組のリンク機構部20,30,40のそれぞれを支持するための支持部16〜18とから構成される。支持部16は、図2(a)に示すように、立方体を形成する3次元空間におけるX軸とY軸を含む水平面S1において、基準位置BPを基準として水平面S1の対角線上(矢印A)に沿って配設されている。また、支持部17は、3次元空間におけるX軸とZ軸を含む鉛直面S2において、基準位置BPを基準として対角線上下方(矢印B)に沿って配設されている。また、支持部18は、3次元空間におけるY軸とZ軸を含む鉛直面S3において、基準位置BPを基準として対角線上下方(矢印C)に沿って配設されている。図1に示すように、支持部16〜18には、それぞれ各リンク機構部20,30,40を回動可能に支持するための軸受孔16a,17a(リンク機構部40における軸受孔は図示せず)が形成されている。これら軸受孔16a〜18aは、支持部16〜18が伸びる方向に対して直交する方向に向かって形成されている。
各リンク機構部20,30,40は、略三角錐状をなす可動体50の底面51dを水平に維持した状態でX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向へ可動体50を移動可能に支持する。すなわち、各リンク機構部20,30,40は、XYZの各軸回りの回動が規制された状態で可動体50を支持する。
なお、本実施形態において、リンク機構部20,30,40は、可動体50が特定位置に配置された場合に、直交する軸と一致する方向に可動体50を支持し、それ以外の位置に可動体50が配置された場合には、リンク機構部20,30,40の角度が変化する。このため、直交する軸とは完全には一致しないがほぼ直交する方向に可動体50を支持することとなる。このように、請求項中における「各軸と一致する方向」としては、可動体50の配置によっては直交する軸と完全に一致する方向に可動体50を支持する場合があればよく、直交する軸と完全には一致しないがほぼ一致する方向である場合があってもよいような概念である。
各リンク機構部20,30,40は同じような構成であるため、リンク機構部30,40についての説明を省略し、リンク機構部20を代表として以下に説明する。なお、本実施形態において、リンク機構部20が第1のリンク機構部として、リンク機構部30が第2のリンク機構部として、リンク機構部40が第3のリンク機構部としてそれぞれ機能する。
リンク機構部20は、支持部16に支持される連結アーム21と、連結アーム21に支持され、電動ドライバを保持する保持体としての可動体50を支持する2本で1対となるリンク22とを含むように構成されている。
連結アーム21の一端21aには、支持部16の軸受孔16aを貫通する回動軸21bが固定されており、連結アーム21が支持部16に対して回動軸21bを中心として回動可能に支持されている。この回動軸21bは、支持部16や連結アーム21が伸びる延伸方向に対して垂直であり、水平方向に伸びている。
連結アーム21の他端21cには、回動軸21dが固定されており、2本のリンク22が回動軸21dを中心として回動可能に支持されている。この回動軸21dは、回動軸21bと平行であり、回動軸21bと同じように、支持部16や連結アーム21が伸びる延伸方向に対して垂直であり、水平方向に伸びている。また、連結アーム21は、トラス構造となっており、連結アーム21の剛性を高めつつ軽量化が図られている。また、連結アーム21は、支持部16やリンク22よりも長く形成されている。
連結アーム21の裏面側の中央には、ガススプリング60の他端60bを回動可能に支持するための受台19が固定されている。このガススプリング60は、連結アーム21を支持することによって、可動体50の鉛直方向下方への移動を抑制するために上方に向かって補助力を加えることとなる。なお、本実施形態において、リンク機構部20は、可動体50を鉛直方向から支持するため、ガススプリング60によっても支持され、他のリンク機構部30,40には、ガススプリング等が配設されていない。
2本のリンク22は、互いに同じ長さで平行をなすリンク対として構成されている。また、リンク22の軸方向への長さは、支持部16よりも長く、連結アーム21の長手方向への長さよりも短く形成されている。これらリンク22は、それぞれ連結アーム21の回動軸21dの両端に対してボールジョイント23を介して支持されている。また、リンク22は、それぞれ可動体50の連結軸52aの端部においてボールジョイント24を介して可動体50を支持する。
図3に示すように、回動部材としてのボールジョイント23は、回動軸21dの両端側におけるボール23aと、このボール23aを取り囲む球面軸受23bとからなる。本実施形態において、ボール23aは、回動軸21dに固定されており、球面軸受23bにリンク22の一端22aが連結されている。また、回動部材としてのボールジョイント24は、可動体50の接続部52における連結軸52aの両端側に固定されたボール24aと、このボール24aを取り囲む球面軸受24bとからなる。本実施形態において、ボール24aは、連結軸52aの一端に固定されており、球面軸受24bにリンク22の他端22bが連結されている。このため、リンク22は、ボールジョイント23,24によって、回動軸21dや連結軸52aを中心として回動可能であるとともに、左右方向へ揺動可能に支持されている。このように、2本のリンク22は互いに平行をなすリンク対を構成しており、各リンク機構部20,30,40が相互に連動することによって、回動軸21dと、連結軸52aとは、互いに平行をなす。つまり、回動軸21b,21dと、連結軸52aとは水平に維持されることとなる。
図1に示すように、可動体50は、可動体ベース部材51と、リンク機構部20,30,40により支持される接続部52〜54と、工具としての電動ドライバ55と、作業者により操作可能な操作レバー56とから構成されている。
可動体ベース部材51の上面51aと側面51bと後面51cとは、それぞれ90度をなすように形成されており、連結軸52a〜54aが固定された接続部52〜54がそれぞれの面51a〜51cに配設されている。
特に、可動体ベース部材51の上面51aには、連結軸52aが回動軸21dと平行となる角度で、上下方向に沿って接続部52が配設されている。また、可動体ベース部材51の側面51b及び後面51cには、連結軸53a,54aが回動軸31d,41dと平行となる角度で、水平方向に沿って接続部53,54が配設されている。
図2(b)にしたがって、可動体ベース部材51を四角箱状に想定した場合、可動体支持装置10が駆動せず、かつ可動体50に外力が付与されていない状態での可動体50について説明する。この場合、可動体ベース部材51の上面51aにおいて、X軸方向とY軸方向が交差する位置にある2組の角部のうち、図2(a)の矢印Aに垂直な一方の角部それぞれにリンク22が連結されることで可動体50がZ軸方向に支持される。また、可動体ベース部材51の側面51bにおいて、Y軸方向とZ軸方向が交差する位置にある2組の角部のうち、図2(a)の矢印Bに垂直な一方の角部それぞれにリンク32が連結されることで可動体50がX軸方向に支持される。更にまた、可動体ベース部材51の後面51cにおいて、X軸方向とZ軸方向が交差する位置にある2組の角部のうち、図2(a)の矢印Cに垂直な一方の角部それぞれにリンク42が連結されることで可動体50がY軸方向に支持される。このため、可動体ベース部材51の上面51aは、図2(a)に示す水平面S1と平行となり、可動体ベース部材51の側面51bは、図2(a)に示す鉛直面S2と平行となり、可動体ベース部材51の後面51cは、図2(a)に示す鉛直面S3と平行となる。
また、図2(b)に示すように、可動体支持装置10が特定位置に配置された状態においては、リンク機構部20のリンク22と、リンク機構部30のリンク32とがなす角度は90度になっている。また、リンク機構部20のリンク22とリンク機構部40のリンク42とがなす角度も、リンク機構部30のリンク32とリンク機構部40のリンク42とがなす角度も90度になっている。つまり、各リンク機構部20,30,40により可動体50が各軸回りの回動が規制された状態で支持され、さらに、可動体50の移動範囲の中で隣り合うリンク機構部20,30,40のリンク22,32,42のなす角度が90度を取り得るように構成されている。
図1に示すように、電動ドライバ55は、可動体ベース部材51の底面51dから鉛直方向に向かって配設されており、鉛直方向に延びる軸を回動中心として回動する。また、操作レバー56も、可動体ベース部材51の底面51dに配設されている。可動体ベース部材51の底面51dは、可動体ベース部材51の上面51aと平行な面であるため、電動ドライバ55は、鉛直方向に向かうように維持されることとなる。なお、本実施形態において、モータ等の駆動源を備えずに、操作レバー56等の作業者の操作により可動体50が移動することとなる。
このように、可動体50は、ボールジョイント23,24,33,34,43,44を含むリンク機構部20,30,40により所定の移動範囲内で水平な状態を維持しつつ移動可能に支持される。したがって、可動体ベース部材51の底面51dに鉛直方向に向かって配設される電動ドライバ55は、水平な状態を維持しつつ所定の移動範囲を移動可能となる。
[作用]
次に、可動体支持装置10の作用について説明する。
図1に示すように、可動体支持装置10において、支持体11に対して回動軸21b,31b,41bを軸として各連結アーム21,31,41が回動自在に支持されている。また、各リンク22,32,42は、各連結アーム21,31,41に対して、ボールジョイント23,33,43を介して、回動軸21d,31d,41dを軸として回動自在であり、更には左右方向に揺動可能に支持されている。
また、各接続部52〜54は、各リンク22,32,42に対して、ボールジョイント24,34,44を介して、連結軸52a〜54aを軸として回動自在であり、更には左右方向に揺動可能に可動体50の回動自在に支持されている。
そして、図4に示すように、作業者等により可動体50を左方向に向かって押圧操作を行うと、連結アーム21,31,41やリンク22,32,42が回動して、可動体50が水平を保ちつつ左方向に移動する。その一方で、図5に示すように、作業者等により可動体50を右方向に向かって押圧操作を行うと、同じように、連結アーム21,31,41やリンク22,32,42が回動して、可動体50が水平を保ちつつ右方向に移動する。このように、各回動軸21b,21dと連結軸52aとが平行を保ち、各回動軸31b,31dと連結軸53aとが平行を保ち、各回動軸41b,41dと連結軸54aとが平行を保つことによって、可動体ベース部材51の上面51a及び底面51dが水平な状態を維持し、可動体50が水平面に対して捻じれないように移動させることができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)リンク機構部20により、可動体50をその移動範囲の中でZ軸に一致する方向に支持可能とするとともに、リンク機構部30により、可動体50をその移動範囲の中でX軸に一致する方向に支持可能とし、さらに、リンク機構部40により、可動体50をその移動範囲の中でY軸に一致する方向に支持可能とした。また、可動体支持装置10は、可動体50の移動範囲の中で、2本のリンク22と2本のリンク32とが90度を取り得るように構成するとともに、2本のリンク22と2本のリンク42とが90度を取り得るように構成した。このため、単一方向を中心として回動させる場合と比べて、可動体50を移動させた場合にずれが生じ難く、水平な状態を維持することができる。したがって、所定の移動範囲内で電動ドライバ55が移動可能であり、その移動に伴って電動ドライバを保持する方向を鉛直方向に維持させることができ、電動ドライバ55を用いて効率よく作業を行うことができる。また、可動体50の重量が小さく、回転工具の回動による反力を可動体支持装置10が受けた場合であっても、作業者の作業負担や疲労を軽減することができる。また、自由な移動経路で電動ドライバ55を移動させることができる。
(2)リンク22,32,42に加わる外力がそれぞれのリンク対に分力されることによって、その外力がほとんど増幅されることがなく、リンク22,32,42で外力に耐えることができ、電動ドライバ55を駆動させた場合における反力に応じた作業者の作業負担や疲労を軽減することができる。
(3)各リンク機構部20,30,40は、Z軸方向、X軸方向、及びY軸方向全て同じ構成になっており、Z軸方向、X軸方向、及びY軸方向に沿ってそれぞれ2本のリンク22,32,42を変位させることで、可動体50を移動させる。このため、Z軸方向、X軸方向、及びY軸方向全ての方向に対して、同じような操作性を実現することによって、電動ドライバ55の操作性を向上させることができる。
(4)可動体支持装置10では、それぞれ2本のリンク22,32,42により可動体50が支持され、可動体50の回動が規制されている。このため、可動体50に電動ドライバ55が支持されている場合、可動体50に反力が作用しても、その回動力を2本のリンク22,32,42で受承することができ、可動体支持装置10の安定性を向上させることができる。
(5)また、Z軸方向においては、リンク22で外力を受承するとともに、ガススプリング60によっても、リンク機構部20が支持される。このため、可動体50の鉛直方向下方への移動を抑制するために上方に向かって補助力を加えることで、Z軸方向の剛性を高めることができるとともに、作業者の手から離れた状況でも重力に反して可動体50を鉛直方向に停止させ易くすることができ、電動ドライバ55の操作性を向上させることができる。特に、可動体50を鉛直方向に支持するリンク機構部20において、剛性の高い連結アーム21にガススプリング60が配設されることによって、より一層、剛性を高めることができる。
(6)また、電動ドライバ55が鉛直方向に延びる軸を回動中心として回動するように構成されていても、可動体50に反力が作用しても、X軸方向、Y軸方向においてはリンク32,42で反力を受承することができ、可動体支持装置10の安定性を向上させることができる。
(7)またリンク22,32,42は、それぞれ2本ずつ互いに平行をなす。このため、リンク22,32,42に作用する外力を2本のリンクで均等に分散して受承することができる。このため、可動体50に電動ドライバ55が支持されている場合、可動体50に反力が作用しても、その回動力を2本のリンク22,32,42で受承することができ、可動体支持装置10の安定性を向上させることができる。
(8)リンク22,32,42の一端は、それぞれボールジョイント23,33,43によって回動軸21d,31d,41dに対し揺動可能に支持される。その一方で、他端はそれぞれボールジョイント24,34,44によって連結軸52a〜54aに対し揺動可能に支持されている。このため、連結アーム21,31,41に対するリンク22,32,42の移動や、リンク22,32,42に対する可動体50の移動を円滑に行うことができる。
(9)支持部材14における支持部16〜18が連結アーム21,31,41やリンク22,32,42よりも短く形成されることによって、各リンク機構部20,30,40の重量を支柱12に集中させて支持させ易くすることができ、可動体支持装置10の安定性を向上させることができる。
(10)その一方で、連結アーム21,31,41がトラス構造で形成されている。このため、可動体支持装置10の軽量化を図ることができるとともに、その剛性を高めることができ、可動体支持装置10の安定性を向上させることができる。
(11)また、連結アーム21,31,41やリンク22,32,42が支持部16〜18よりも長く形成されることによって、電動ドライバ55の移動範囲を拡大することができ、電動ドライバ55の操作性を向上させることができる。また、連結アーム21,31,41が、リンク22,32,42よりも長く形成されることによって、装置寸法に対する電動ドライバ55の移動範囲を拡大することができ、電動ドライバ55の操作性を向上させることができる。
(12)支柱12と脚部13とにより各リンク機構部20,30,40と可動体50とを支持することによって、可動体支持装置10の裁置場所の省スペース化を図ることができる。
(13)可動体50を移動させるためのモータ等の駆動源を用いないので、可動体支持装置10の軽量化及び省スペース化を図ることができる。更には、駆動源を高精度で制御しなくても、作業者によって所定の移動範囲内で電動ドライバ55が移動可能であり、その移動に伴って電動ドライバを保持する方向を鉛直方向に維持させることができ、電動ドライバ55を用いて効率よく作業を行うことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 上記実施形態において、例えば、図6に示すように、可動体支持装置100において、電動ドライバ55が水平方向に向かって配置される可動体150(可動体ベース部材151)を備え、平行な状態を維持しつつ移動可能としてもよい。もちろん、鉛直方向や水平方向に向かわなくても所定方向に向かって電動ドライバ55が配置され、平行な状態を維持しつつ移動可能としてもよい。
○ 上記実施形態において、可動体50を鉛直方向に支持するリンク機構部20に対してガススプリング60が配設されたが、これに限らず、例えば、可動体50を水平方向に支持するリンク機構部30,40に対して支柱12側にバランサ等が配設されてもよい。これにより、作業者の手から離れた状況でも重力に反して可動体50を鉛直方向に停止させ易くすることができ、電動ドライバ55の操作性を向上させることができる。また、ガススプリング60による補助力は、可動体50の鉛直方向下方への移動を抑制できれば、厳密に鉛直方向上方でなくてもよく、鉛直方向上方の成分を含むように上方に加わればよい。また、例えば、リンク機構部30,40に対して支柱12側にバランサ等が配設される構成では、鉛直方向下方に補助力が加わることとなる。つまり、可動体50の鉛直方向下方への移動を抑制する方向に補助力が加わればよい。
○ 図7(a)に示すように、可動体ベース部材51を四角箱状に想定した場合、可動体ベース部材51の上面51aにおいて、X軸方向とY軸方向が交差する位置にある2組の角部のうち、一方の角部それぞれにリンク22を連結して可動体ベース部材51をZ軸方向に支持する。また、可動体ベース部材51の側面51bの対角線上に位置する2組の角部のうち、一方の角度それぞれにリンク32を連結して可動体ベース部材51をX軸方向に支持する。さらに、可動体ベース部材51の後面51cの対角線上に位置する2組の角部のうち、一方の角部それぞれにリンク42を連結して可動体ベース部材51をY軸方向に支持してもよい。
○ 図7(b)に示すように、図7(a)に示す態様に対し、リンク22,32,42を連結する角部を他方の角部に変更してもよい。
○ 図7(c)に示すように、可動体ベース部材51を四角箱状に想定した場合、可動体ベース部材51の上面51aにおいて、X軸方向に延びる2辺のうち可動体ベース部材51の後面51c側の辺の両端それぞれにリンク22を連結して可動体ベース部材51をZ軸方向に支持する。また、可動体ベース部材51の上面51aにおいて、Y軸方向に延びる2辺のうち可動体ベース部材51の側面51b側の辺の両端それぞれにリンク32を連結して可動体ベース部材51をX軸方向に支持する。さらに、可動体ベース部材51の後面51cにおいて、Z軸方向に延びる2辺のうち可動体ベース部材51の側面51b側の辺の両端それぞれにリンク42を連結して可動体ベース部材51をY軸方向に支持してもよい。
○ 図7(d)に示すように、図7(c)に示す態様において、リンク22,32,42を連結する辺を他方の辺に変更してもよい。
○ 図7(e)に示すように、可動体ベース部材51を四角箱状に想定した場合、可動体ベース部材51の上面51aにおいて、Y軸方向に延びる対向する2辺の中央それぞれにリンク22を連結して可動体ベース部材51をZ軸方向に支持する。また、可動体ベース部材51の側面51bにおいて、Z軸方向に延びる対向する2辺それぞれにリンク32を連結して可動体ベース部材51をX軸方向に支持する。さらに、可動体ベース部材51の後面51cにおいて、X軸方向に延びる対向する2辺それぞれにリンク42を連結して可動体ベース部材51をY軸方向に支持してもよい。
○ 上記実施形態では、リンク22,32,42の両端をボールジョイント23,24,33,34,43,44で支持したが、ボールジョイントを、2方向の角度自由度を有する連結機構、例えば、ユニバーサルジョイントや二股自在継手に変更してもよい。
○ 上記実施形態では、2本のリンク22,32,42を1対としたリンク対を採用したが、これに限らず、例えば、2方向の角度自由度を有する連結機構を備えるように構成すれば、1本のリンクを1対としたリンク対を採用してもよい。
○ 上記実施形態では、連結アーム21,31,41がリンク22,32,42よりも長く形成されたが、これに限らず、例えば、連結アーム21,31,41がリンク22,32,42よりも短く形成されてもよく、同じ長さであってもよい。
○ 上記実施形態では、連結アーム21,31,41が回動可能なように支持部材14に支持されたが、これに限らず、例えば、直線移動させてもよい。
○ 上記実施形態では、連結アーム21,31,41をトラス構造としたが、これに限らず、例えば、ハニカム構造としてもよい。もちろん、薄板形状としてもよく、リンク22と同じような形状であってもよい。また、可動体支持装置10が連結アームを備えないように構成されてもよい。
○ 上記実施形態では、床や机上等に可動体支持装置10を裁置できるように支持体11を構成したが、これに限らず、例えば、天井等から可動体支持装置10を吊り下げるように支持体を構成してもよく、側壁等のように水平方向に配置可能なように構成してもよい。
○ 上記実施形態では、可動体支持装置10は、モータ等の駆動源を備えなかったが、駆動源を備えてもよい。
○ 上記実施形態では、可動体支持装置10を、電動ドライバ55を備えた工作機械に適用したが、可動体支持装置は、ドリルにより穴あけ加工、タッピング工具による螺子切り加工等、他の回転工具を搭載させてもよく、半田鏝等の加熱工具、顕微鏡等の観察、測定工具等の非回転の工具を搭載させてもよい。つまり、可動体支持装置は、各種の工具を搭載するものであれば、可動体をX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向に移動可能に支持するものに適用可能である。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記2本のリンクの両端は、それぞれ自在継手により連結されている請求項3に記載の工具保持装置。
(ロ)前記回動部材は、前記2本のリンクの両端におけるボールと、該ボールに対し摺動可能に支持された球面軸受と、からなる請求項4に記載の工具保持装置。
10,100…可動体支持装置、11…支持体、12a,21a,22a,60a…一端、12b,21c,22b,60b…他端、14…支持部材、16〜18…支持部、20,30,40…リンク機構部、21,31,41…連結アーム、21a,22a,60a…一端、21b,21d,31b,31d,41b,41d…回動軸、21c,22b,60b…他端、22,32,42…リンク、23,24,33,34,43,44…ボールジョイント、50,150…可動体、51,151…可動体ベース部材、51a…上面、51b…側面、51c…後面、51d…底面、52〜54…接続部、52a〜54a…連結軸、55…電動ドライバ、60…ガススプリング。

Claims (4)

  1. 工具が保持される保持体の移動範囲の中で、Z軸と一致する方向に前記保持体を支持可能な第1のリンク機構部、
    X軸と一致する方向に前記保持体を支持可能な第2のリンク機構部、
    及びY軸と一致する方向に前記保持体を支持可能な第3のリンク機構部、
    前記各リンク機構部を支持する支持部材を有し、
    前記各リンク機構部が、
    前記支持部材に一端が揺動可能に支持されるとともに、前記保持体に他端が揺動可能に支持されたリンクを含む構成であり、
    各リンク機構部のリンクが前記保持体の移動範囲の中で各軸に一致可能に延びるとともに、前記第1〜第3のリンク機構部により前記保持体が各軸回りの回動が規制された状態で支持され、さらに、前記保持体の移動範囲の中で隣り合うリンク機構部のリンクのなす角度が90度を取り得るように構成されている工具保持装置。
  2. 前記保持体の鉛直方向下方への移動を抑制するための補助力を加える補助機構を有する請求項1に記載の工具保持装置。
  3. 前記各リンク機構部は、2本のリンクからなり、
    前記2本のリンクは、互いに平行をなす請求項1又は請求項2に記載の工具保持装置。
  4. 前記2本のリンクの両端は、それぞれ回動可能な回動部材により連結されている請求項3に記載の工具保持装置。
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