JP3481047B2 - 映像通信装置 - Google Patents

映像通信装置

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JP3481047B2
JP3481047B2 JP15234596A JP15234596A JP3481047B2 JP 3481047 B2 JP3481047 B2 JP 3481047B2 JP 15234596 A JP15234596 A JP 15234596A JP 15234596 A JP15234596 A JP 15234596A JP 3481047 B2 JP3481047 B2 JP 3481047B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビカメラによ
り撮像した映像信号を周波数変調(FM)して伝送し、
伝送された信号を復調してテレビモニタに撮像した映像
を映し出す映像通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、室内外で来客者と音声通信を用い
て対話応答するためにインターホンが多く使用されてい
る。今日ではさらなるハウスオートメーションの発展に
伴って、音声信号のみならず映像信号をも用いて対話応
答する映像通信装置の一つであるテレビドアホンが一般
家庭に普及している。このテレビドアホンは、図4に示
すように、屋外に設けられる子機1と、屋内に設けられ
る親機2と、両機1,2を接続するケーブル3とから構
成される。
【0003】前記子機1は、来客者を撮像するテレビカ
メラ(以下、カメラと称す)4と、来客者の声を入力す
るマイク5と、親機2から伝送されてきた音声信号を出
力するスピーカ6と、親機2との間で信号を送受信する
送受信機7とを備えている。そして、カメラ4からの映
像信号を映像FM変調器8で周波数変調信号(映像FM
信号)に変調し、増幅器9から所定の高域成分のみを通
過させる高域通過フィルタ(HPF)10を通して、送
受信機7から親機2に伝送する。
【0004】また、マイク5からの音声信号を増幅器1
1で増幅し、音声FM変調器12で周波数変調信号(音
声FM信号)に変調し、増幅器13から所定の低域成分
のみを通過させる低域通過フィルタ(LPF)14を通
し、送受信機7から親機2に伝送する。さらに、親機2
より伝送されてきた送受信機7からの音声FM信号を所
定の周波数帯域の信号を通過させる帯域通過フィルタ
(BPF)15を通し、音声FM復調器16で音声信号
に復調し、増幅器17を介してスピーカ6より発声す
る。また、送受信機7からの電力を受けて定電圧レギュ
レータ18で所定の電圧を発生し、子機1用の電源を取
り出している。
【0005】前記親機2は、子機1のカメラ4により撮
像した映像を画面に映し出すテレビモニタ(以下、モニ
タと称す)19と、室内の応対者の声を入力するマイク
20と、子機1から伝送されてきた音声信号を出力する
スピーカ21と、子機1との間で信号を送受信する送受
信機22とを備えている。そして、子機1より伝送され
てきた送受信機22からの映像FM信号をHPF23を
通して映像FM復調器24で映像信号に復調して、モニ
タ19の画面に映像を映し出す。
【0006】また、マイク20からの音声信号を増幅器
25を介して音声FM変調器26で音声FM信号に変調
し、増幅器27を介して送受信機22から子機1に伝送
する。さらに、子機1より伝送されてきた送受信機22
からの音声FM信号をBPF28を通して音声FM復調
器29で音声信号に復調し、増幅器30を介してスピー
カ21より発声する。なお、図中31は、子機1および
親機2へ電力を供給するための電源である。
【0007】前記ケーブル3は、1対の2線式ケーブル
であり、子機1と親機2との間の信号の伝送路となり、
映像および音声信号伝送用の信号線と電力伝送用の信号
線とから構成される。そして、映像FM信号、音声FM
信号および電力の多重化された信号が伝送される。
【0008】このような構成において、子機1と親機2
とは、各マイク5,20からの音声信号を音声FM変調
器12,26で音声FM信号に変調し、各送受信機7,
22およびケーブル3を介して互いに相手機1,2に伝
送し、各送受信機7,22により受け取った音声FM信
号を音声FM復調器16,29で音声信号に復調し、各
スピーカ6,21から互いのマイク5,20に入力され
た音声を発声する。さらに、子機1のカメラ4で撮像し
た来客者側の映像信号は、映像FM変調器8で映像FM
信号に変調される。
【0009】このとき、周波数変調の搬送波(以下、F
Mキャリアと称す)の周波数帯域(周波数スペクトル)
を例えば白黒画像を通信する場合2MHz〜8MHzに
して、映像信号が周波数変調される。そして、送受信機
7およびケーブル3を介して親機2へ伝送された映像F
M信号は、送受信機22で受信され、映像FM復調器2
4で映像信号に復調され、カメラ4で撮像された映像が
モニタ19の画面に映し出される。
【0010】ここで、映像FM信号の復調時に映像FM
復調器24では、映像信号とFMキャリアの周波数スペ
クトルとを分離し、FMキャリアを映像FM復調器24
内のLPFで除去している。このLPFのカットオフ周
波数は、2MHz程度に設定されている。その結果、映
像信号の帯域が2MHzとされる。
【0011】こうして、映像信号はFM信号の高域、音
声信号はFM信号の低域または所定の帯域を用いて伝送
される。そして、応対者は、親機2に設けられたモニタ
19により、玄関先の子機1のカメラ4により撮像され
る来客者側の映像を見ながら応対することができる。
【0012】ここで、上記のテレビドアホンでは、信号
の伝送路となるケーブル3の長さは、1対の2線式でφ
0.5mmのもので最長100mとすることが前提とさ
れ、伝送信号の減衰を考慮して伝送帯域を約8MHzと
し、FMキャリアの周波数スペクトルを2MHz〜8M
Hzとして伝送している。FMキャリアの周波数スペク
トルは、伝送される信号がケーブル3の線長を長くする
と減衰が大きくなり、さらに周波数を高くしても大きく
なることから、伝送距離に応じ減衰を考慮して所定の値
に設定される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、子機1と親
機2の両方にカメラとモニタとを設け、映像信号を両機
1,2間で双方向に伝送する場合、子機1と親機2とか
らそれぞれ異なった映像FM信号を同一ケーブル3を介
して伝送するため、2つのFMキャリアの周波数スペク
トルが必要となる。例えば、一方を2MHz〜8MH
z、他方を8MHz〜14MHzとして伝送する必要が
ある。
【0014】そのため、伝送帯域が14MHzと高くな
り、伝送帯域が8MHzのケーブルでは線長を100m
にすると伝送信号の減衰が大きくなる。伝送信号の減衰
が大きくなると、伝送されるFMキャリアの周波数スペ
クトルがアンバランスを起こし、映像FM信号を復調し
たときの出力において反転現象(尾引きノイズ)を起こ
し易くなる等の不具合が生じる。そこで、14MHzの
伝送帯域にするためには、線長を100mよりかなり短
くする必要があり、子機1と親機2との間の伝送距離を
長くすることができなかった。
【0015】ここで、線長を長くするための方法として
は、FMキャリアの周波数スペクトルを1MHz〜7M
Hzと7MHz〜13MHzとにシフトダウンする方
法、すなわち、FMキャリアの周波数を低く設定して伝
送信号の減衰を少なくする方法が考えられる。しかし、
周波数を低く設定すると、映像FM復調器内のLPFの
帯域2MHz内へのFMキャリアのリークの影響が大と
なり、モニタの画面に流れるビート縞が発生し、モニタ
に映し出される映像に悪影響を及ぼす。
【0016】本発明は、上記に鑑み、搬送波の周波数を
低く設定したときに発生するビート縞による悪影響を解
消し、双方向に映像通信する際の伝送距離の延長を可能
とする映像通信装置の提供を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、テレビカメラとテレビモニタとを備えた複数の端
末機器が設けられ、少なくとも2つの端末機器間で映像
信号を有線によりまたは有線と一部を無線とにより双方
向に伝送する映像通信装置であって、前記端末機器は、
前記テレビカメラにより撮像した映像信号を搬送波(F
Mキャリア)により周波数変調して周波数変調信号(映
像FM信号)を作り出して他の端末機器に伝送するとと
もに、他の端末機器から伝送されてきた前記周波数変調
信号を復調して映像を前記テレビモニタに映し出し、前
記搬送波の周波数は、有線の線長による伝送信号の減衰
を考慮して設定される通常の周波数より低く設定され、
前記搬送波の周波数を低くしたときに発生するビート縞
による映像への悪影響を解消するために、周波数変調す
るときに前記映像信号と前記搬送波とを同期させる同期
手段が設けられたものである。
【0018】したがって、伝送される信号の周波数を低
くして、その信号の減衰を少なくすることにより、双方
向の伝送において伝送距離を長くすることができ、映像
信号とFMキャリアとを同期させているので、それらが
相関関係を有することになり、映像FM信号を復調して
モニタに映像を映し出したとき、FMキャリアのリーク
によるビート縞が発生しても静止状態のビート縞にな
り、人間の視覚では問題にならず、ビート縞による悪影
響を解消できる。
【0019】そして、同期手段としては、外部からの同
期信号によりFMキャリアの位相をリセットするか、あ
るいは映像信号から水平同期信号を分離する水平同期信
号分離器を設け、その水平同期信号によりFMキャリア
の位相をリセットする。これにより、映像信号とFMキ
ャリアとを同期させることができ、それらに相関関係を
もたせることができる。
【0020】また、端末機器を親側端末機器と子側端末
機器とし、同期手段が少なくとも子側端末機器に設けら
れていると、親側端末機器のモニタでは、子側端末機器
のカメラにより撮像した映像にビート縞の悪影響がなく
なる。したがって、親側端末機器を室内に設置し、子側
端末機器を玄関先に設置することにより、応対者が玄関
先の来客者を確実に認識できる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明のテレビドアホンは、図1
に示すように、子側端末機器(子機)40と、親側端末
機器(親機)41と、両機40,41間の信号(伝送信
号)の伝送路となる1対の2線式ケーブル42とから構
成され、子機40と親機41との双方向で映像通信が行
われる。なお、FMキャリアの周波数スペクトルは通常
の伝送距離に応じて設定された値、すなわちケーブル4
2による伝送信号の減衰を考慮した値より低く設定さ
れ、ケーブル42の線長の延長が図られている。
【0022】子機40は、白黒用カメラ43で撮像した
映像信号を映像FM信号に変調する映像FM変調器44
と、その信号を増幅する増幅器45と、増幅されたFM
信号の所定の高域成分のみを通過させる高域通過フィル
タ(HPF)46と、親機41より伝送された映像FM
信号の所定の高域成分のみを通過させるHPF47と、
このHPF47を通過した映像FM信号を復調して映像
信号にする映像FM復調器48と、その映像信号の映像
を画面に映し出すモニタ49と、親機41との間で信号
を送受信する送受信機50としての不平衡信号−平衡信
号変換用のトランスとを備える。
【0023】さらに、FMキャリアの位相をリセットし
て映像信号とFMキャリアとを同期させる同期手段が設
けられている。この同期手段は、外部からの同期信号
(外部同期信号)SによりFMキャリアの位相をリセッ
トするか、あるいは映像信号から水平同期信号を分離
し、この水平同期信号を検出する水平同期信号分離器5
1を設け、その水平同期信号分離器51で検出される水
平同期信号によりFMキャリアの位相をリセットするこ
とにより、映像信号とFMキャリアとを同期させる。こ
こで、FMキャリアをリセットする方法は、映像FM変
調器44の中の発振器に同期信号を入力して、その発振
器の出力の位相を外部同期信号Sあるいは水平同期信号
によってゼロクロスするようにしてリセットする。
【0024】また、子機40には、映像FM変調器44
に外部同期信号Sが入力されたとき外部同期信号Sで映
像信号とFMキャリアとを同期させるように優先機能が
付加されている。そのため、外部同期信号Sが何らかの
原因で入力されなくなった場合でも、映像信号から分離
した水平同期信号によって映像信号とFMキャリアとを
同期させることができる。
【0025】なお、同期手段を外部同期信号Sにより映
像信号とFMキャリアとを同期させるものだけとし、水
平同期信号分離器51を設けなくてもよい。また、水平
同期信号分離器51から出力される水平同期信号により
映像信号とFMキャリアとを同期させるものだけとし
て、外部同期信号Sをなくしてもよい。
【0026】外部同期信号Sは、例えば発振器、フリッ
プフロップ回路、シフトレジスタ、OR回路、AND回
路等の組合わせによって構成されたパルス発生回路から
出力された映像信号とFMキャリアとが同期をとること
ができる同期用の信号である。なお、外部同期信号S
は、映像信号とFMキャリアとを同期させることができ
る信号であればよい。
【0027】親機41は、子機40との間で信号を送受
信する送受信機52としての不平衡信号−平衡信号変換
用のトランスと、送受信機52を介した子機40からの
映像FM信号の所定の高域成分のみを通過させるHPF
53と、このHPF53を通過した映像FM信号を映像
信号に復調する映像FM復調器54と、その映像信号に
よる画像を映し出すモニタ55と、白黒用カメラ56で
撮像した映像信号を映像FM信号に変調する映像FM変
調器57と、その信号を増幅する増幅器58と、増幅さ
れた映像FM信号の所定の高域成分のみを通過させるH
PF59とを備える。
【0028】なお、図示しないが、子機40および親機
41はマイク、スピーカも備えており、その構成は図4
に示した従来のものと同じである。
【0029】上記構成により、カメラ43により撮像し
た映像信号を映像FM変調器44により映像FM信号に
変調する。ここで、φ0.5mmのケーブルに対してF
Mキャリアの周波数スペクトルを1MHz〜7MHzと
し、ケーブル42の線長による伝送信号の減衰を考慮し
て通常より低く設定する。なお、通常のFMキャリアの
周波数スペクトルは、2MHz〜8MHzである。さら
に、映像FM変調器44に外部同期信号Sを入力し、こ
の同期信号によりFMキャリアの位相をリセットし、映
像信号とFMキャリアとを同期させ、相関関係をもたせ
る。このとき、外部同期信号Sが入力されない場合は、
映像信号より水平同期信号分離器51で分離した水平同
期信号でFMキャリアの位相をリセットする。そして、
その映像FM信号を増幅器45により増幅し、HPF4
6によりその信号の所定の高域成分のみ通過させ、送受
信機50から映像FM信号を平衡信号としてケーブル4
2を介して親機41に伝送する。
【0030】また、ケーブル42を介して伝送され送受
信機50に入力された親機41からの映像FM信号は、
HPF47により所定の高域成分の信号のみ映像FM復
調器48に送られ、映像信号に復調される。そして、そ
の映像信号により親機41のカメラ56により撮像した
映像がモニタ49の画面に映し出される。
【0031】親機41では、ケーブル42を介して伝送
された映像FM信号を送受信機52で受信し、この信号
をHPF53により高域成分のみ通過させ、映像FM復
調器54に入力する。そして、映像FM復調器54から
の映像信号により子機40のカメラ43で撮像した映像
がモニタ55の画面に映し出される。
【0032】このとき、映像FM復調器54では、映像
FM信号の復調時に映像信号とFMキャリアの周波数ス
ペクトルとを分離し、FMキャリアを映像FM復調器5
4内のLPFで除去する。このLPFのカットオフ周波
数は従来と同様に2MHz程度に設定されており、LP
Fのカットオフ周波数を2MHzより小さくすると、モ
ニタに映し出される映像の解像度が低下し、画質の劣化
が問題となる。したがって、2MHzが妥当な値とな
る。本実施形態において子機40の映像FM信号のFM
キャリアが1MHz〜7MHzと低く設定されているた
め、LPFの帯域にFMキャリアがリークしやすくな
る。そして、FMキャリアのリークの影響が大きくなる
と、モニタ55の画面に映像にビート縞が発生すが、こ
のビート縞は、映像信号とFMキャリアとが同期されて
相関関係をもっているため、モニタ55の画面に流れる
ようには発生せず、静止状態となって発生する。
【0033】ここで、流れるビート稿を人間が検知する
感度は極めて高いが、静止状態のビート稿に対しては検
知感度が鈍くなり、流れるビート稿と比べて10倍程度
の振幅が許容されると言われている。そのため、上記の
ようなビート縞では、人間の視覚への悪影響は少ない。
【0034】また、カメラ56により撮像した映像信号
は、映像FM変調器57によりFMキャリアの周波数ス
ペクトルを7MHz〜13MHzとして映像FM信号に
変調される。この映像FM信号を増幅器58により増幅
し、HPF59を通過させ所定の高域成分のみを送受信
機52を介して子機40に伝送する。そして、子機40
では、その映像FM信号を送受信機50で受け取り、H
PF47を介して映像FM復調器48で映像信号に復調
する。さらに、この映像信号の映像をモニタ49の画面
に映し出す。なお、映像および音声FM信号を平衡信号
として伝送するので、外来ノイズの影響を排除すること
ができる。
【0035】ここで、親機41に同期手段が設けられて
いないのは、親機41では映像信号から映像FM信号を
作り出すときのFMキャリア周波数スペクトルを7MH
z〜13MHzと高い値に設定しているので、その映像
FM信号の復調時に映像帯域にFMキャリアがリークす
ることがないためである。なお、親機41における映像
信号から映像FM信号を作り出すときのFMキャリアの
周波数スペクトルを1MHz〜7MHzとし、子機40
におけるFMキャリアの周波数スペクトルを7MHz〜
13MHzとした場合は、同期手段は親機41に必要に
なり、子機40には必要なくなる。
【0036】このように、FMキャリアの周波数スペク
トルをケーブル42による伝送信号の減衰を考慮した値
より低く設定して、映像信号を周波数変調すると、ケー
ブル42を伝送される信号の減衰が少なくなり、ケーブ
ル42を従来より長くしても、伝送されるFMキャリア
の周波数スペクトルがアンバランスを起こし、映像FM
信号を復調したときの出力において反転現象を起こし易
くなる等の不具合が生じなくなる。さらに、映像信号と
FMキャリアとを同期させることにより、映像信号とF
Mキャリアとが相関関係をもち、FMキャリアの周波数
スペクトルを低く設定したために、映像FM信号を復調
したときモニタ55の画面にビート縞が発生しても、ビ
ート縞は静止状態となり、人間の視覚では問題となら
ず、ビート縞による悪影響を解消でき、映像には悪影響
を及ぼさない。したがって、子機40と親機41の伝送
路であるケーブル42を長くして、伝送距離を延長する
ことが可能となる。
【0037】また、映像信号を周波数変調するとき、外
部同期信号SによりFMキャリアの位相をリセットし
て、映像信号とFMキャリアとを同期させることによ
り、内部のノイズ等で同期がとれなくなるといったこと
がなくなる。
【0038】さらに、映像信号から水平同期信号を分離
する水平同期信号分離器51を設け、その水平同期信号
によりFMキャリアの位相をリセットし、映像信号とF
Mキャリアとを同期させると、外部同期信号Sが必要な
くなり、子機40の構成が複雑にならない。しかも、外
部同期信号Sと水平同期信号分離器51で検出される水
平同期信号とを併用し、外部同期信号Sがないときだけ
水平同期信号を用いるようにしておくと、どちらかの信
号が故障等によって出力されなくなっても一方の同期信
号が出力されればよく、映像信号とFMキャリアとを確
実に同期させることができる。
【0039】また、子機40のカメラ43で撮像された
映像信号とFMキャリアとを同期させているので、親機
41のモニタ55ではビート縞の悪影響がなくなり、親
機41を室内に設置し、子機40を玄関先に設置するこ
とで応対者が玄関先の来客者を確実に認識することがで
き、防犯に大きく寄与することができる。
【0040】他の実施形態としては、図2に示すよう
に、親機41と複数の子機40とを接続したものでもよ
い。この実施形態では、親機41に2台の子機40を接
続している。なお、親機41および子機40は上述した
ものと同じ構成であるが、親機41にも同期手段が設け
られているので、低い値のFMキャリアの周波数スペク
トルをどれに設定してもよくなる。この場合、ケーブル
42を伝送される映像FM信号が3つとなり、映像FM
信号の帯域を3帯域にする必要がある。また、各機4
0,41のモニタ49,55において、どのカメラ4
3,56で撮像した映像を映すかは切換えスイッチ等に
より切換える構成とされている。なお、親機41を複数
台接続してもよい。こうして、子機と親機とが複数台接
続されている場合は、FMキャリアの周波数スペクトル
が一番低く設定された映像FM変調器に同期信号を入力
して映像信号とFMキャリアとを同期させる。
【0041】また、図3に示すように、子機40と親機
41とに接続されるケーブル42に同期手段を備えた中
継器60を介在させ、その中継器60で映像信号とFM
キャリアとを同期させてもよい。中継器60は、子機4
0および親機41を接続するケーブル42とに接続され
た送受信機61と、伝送されてきたFM信号を復調する
映像FM復調器62と、復調された信号を再び映像FM
信号に変調する映像FM変調器63と、その映像FM変
調器63に映像信号とFMキャリアとを同期させるため
の同期信号を与える同期手段64とからなる。送受信機
61は、子機40から伝送された信号を親機41に送
り、親機41から伝送された信号を子機40に送るもの
であり、伝送された信号が送信元に戻らないようになさ
れている。なお、子機40および親機41には同期手段
が設けられておらず、その他の構成は上記実施形態と同
様である。このような構成では、子機40あるいは親機
41から伝送される映像FM信号を中継器60で一度映
像信号に復調した後、再び映像信号とFMキャリア信号
とを同期させて周波数変調を行って映像FM信号を作
り、相手機40,41に伝送するものである。そのた
め、既設の映像通信装置のケーブルに中継器60を介在
させることで、既設の映像通信装置の伝送距離を簡単に
延長することができる。
【0042】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正および変更を加え得ることは勿論である。例え
ば、子機と親機との信号の伝送路であるケーブルに無線
中継局を介在させ映像通信の一部を無線により行うもの
にも適用できる。この場合においても親機および子機と
無線中継局との間のケーブルの線長を長くすることがで
き、伝送距離の延長が可能となる。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、双方向に映像信号を伝送する場合に搬送波の周
波数を伝送距離に応じた伝送信号の減衰を考慮した値よ
り低く設定して、映像信号を周波数変調すると、伝送さ
れる信号の減衰が少なくなり、さらに映像信号と搬送波
とを同期させることにより、映像信号と搬送波が相関関
係をもち、搬送波の周波数を低く設定したためにビート
縞が発生しても、ビート縞は静止状態であり、人間の視
覚では問題とならず、ビート縞による悪影響を解消でき
る。したがって、端末機器間の信号の伝送距離を延長す
ることが可能となる。
【0044】また、映像信号を周波数変調するとき、外
部の同期信号により搬送波の位相をリセットして、映像
信号と搬送波とを同期させることにより、内部のノイズ
等で同期がとれなくなるといったことがなくなる。
【0045】さらに、映像信号から水平同期信号を分離
する水平同期信号分離器を設け、その水平同期信号によ
り搬送波の位相をリセットし、映像信号と搬送波とを同
期させると、外部からの同期信号が必要なくなり、端末
機器の構成が複雑にならない。しかも、外部からの同期
信号と水平同期信号分離器から出力される水平同期信号
を併用し、どちらかの信号が故障等によって出力されな
くなっても、一方の同期信号が出力されるので、映像信
号と搬送波とを確実に同期させることができる。
【0046】また、子側端末機器で映像信号と搬送波と
を同期させることにより、親側端末機器においてビート
縞の悪影響がなくなり、親側端末機器を室内に設置し、
子側端末機器を玄関先に設置することで応対者が玄関先
の来客者を確実に認識することができ、防犯に大きく寄
与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のテレビドアホンのブロック
【図2】他の実施形態のテレビドアホンのブロック図
【図3】他の実施形態のテレビドアホンのブロック図
【図4】従来のテレビドアホンのブロック図
【符号の説明】
S 外部同期信号 40 子機 41 親機 42 ケーブル 43,56 カメラ 44,57 映像FM変調器 48,54 映像FM復調器 49,55 モニタ 51 水平同期信号分離器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/14 - 7/15 H04N 7/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビカメラとテレビモニタとを備えた
    複数の端末機器が設けられ、少なくとも2つの端末機器
    間で映像信号を有線によりまたは有線と一部を無線とに
    より双方向に伝送する映像通信装置であって、 前記端末機器は、前記テレビカメラにより撮像した映像
    信号を搬送波により周波数変調して周波数変調信号を作
    り出して他の端末機器に伝送するとともに、他の端末機
    器から伝送されてきた前記周波数変調信号を復調して映
    像を前記テレビモニタに映し出し、前記搬送波の周波数は、有線の線長による伝送信号の減
    衰を考慮して設定される通常の周波数より低く設定さ
    れ、 前記搬送波の周波数を低くしたときに発生するビート縞
    による映像への悪影響を解消するために、周波数変調す
    るときに 前記映像信号と前記搬送波とを同期させる同期
    手段が設けられたことを特徴とする映像通信装置。
  2. 【請求項2】 端末機器は、映像信号を周波数変調する
    変調器と、周波数変調信号を復調する復調器とを備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の映像通信装置。
  3. 【請求項3】 同期手段は、外部からの同期信号により
    搬送波の位相をリセットし、映像信号と前記搬送波とを
    同期させることを特徴とする請求項1または2記載の映
    像通信装置。
  4. 【請求項4】 同期手段として、映像信号から水平同期
    信号を分離する水平同期信号分離器が設けられ、前記水
    平同期信号により搬送波の位相をリセットし、前記映像
    信号と前記搬送波とを同期させることを特徴とする請求
    項1、2または3記載の映像通信装置。
  5. 【請求項5】 端末機器は、親側端末機器と子側端末機
    器とされ、同期手段が少なくとも前記子側端末機器に設
    けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    載の映像通信装置。
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