JPH08275143A - 映像音声通信システム、映像音声通信装置、映像音声通信装置用子機、映像音声通信装置用親機および監視装置 - Google Patents

映像音声通信システム、映像音声通信装置、映像音声通信装置用子機、映像音声通信装置用親機および監視装置

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JPH08275143A
JPH08275143A JP7558795A JP7558795A JPH08275143A JP H08275143 A JPH08275143 A JP H08275143A JP 7558795 A JP7558795 A JP 7558795A JP 7558795 A JP7558795 A JP 7558795A JP H08275143 A JPH08275143 A JP H08275143A
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band
frequency band
video
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Mitsuhiro Matsuda
光弘 松田
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】変復調回路を省略できる映像音声通信装置を提
供すること。 【構成】伝送線1,2と;撮像手段14と、映像信号から音
声周波数近傍の第1の周波数帯域の信号の通過を阻止す
る第1の帯域阻止フィルタ15と、第1の通話手段11と、
この通話手段の音声信号から第1の周波数帯域に含まれ
る第2の周波数帯域のみ通過させる第1の帯域通過フィ
ルタ12と、帯域阻止フィルタを通過した信号および第1
の帯域通過フィルタを通過した信号を加算してベースバ
ンド信号を伝送線に送出する出力手段13と、を有する子
機と;伝送線から入力したベースバンド信号から第2の
周波数帯域の信号の通過を阻止する第2の帯域阻止フィ
ルタ221と、この帯域阻止フィルタを通過した信号を映
像表示する表示手段23と、ベースバンド信号から第1の
周波数帯域に含まれると共に第2の周波数帯域近傍の周
波数帯域のみを通過させる第2の帯域通過フィルタ222
と、このフィルタを通過した信号を入力する第2の通話
手段21と、を有する親機20と;を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は伝送線を介して映像およ
び音声を通信する映像音声通信システムと映像音声通信
装置、それらに用いられる映像音声通信装置用子機と映
像音声通信装置用親機、および監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビドアホンとして知られるモ
ニタ付きインターホン装置等の映像音声通信装置は、共
通の伝送線を介して、親機と子機間で通話できる音声通
話機能を有するほか、子機から親機へ画像伝送しモニタ
ー表示するモニタ表示機能を有している。従って、モニ
ター付きインターホン装置では、モニタ表示を実現する
ために、子機側に撮像素子を備え、親機側にテレビモニ
タを備えており、子機側の撮像素子で得られた電気信号
を映像信号に変換し、その映像信号を、子機と親機を接
続する2線の伝送線路を通して親機側に伝送して親機の
テレビモニタに表示するようになっている。
【0003】また、音声信号も、子機側および親機に設
けられた送受話機により双方向の伝送が可能となってお
り、映像を見ながら、音声でやりとりができる構成とな
っている。このような構成では、映像信号および音声信
号を、標準の画像伝送用の仕様あるいは、独自の伝送方
式により伝送している。一般には、例えば特開平2−5
0663号公報に記載されているように、映像信号のベ
ースバンド信号および音声信号をたとえば、NTSC方
式のように搬送波に乗せ、変調した上で伝送している親
機で復調している。
【0004】また、外部の映像および音響をモニターす
る監視装置においても、映像信号のベースバンド信号お
よび電気信号をNTSC方式のように搬送波に乗せ、変
調した上で伝送している親機で復調している。
【0005】しかしながら、このように搬送波を用いる
装置においては、音声信号の変復調回路または映像信号
の変復調回路などが必要となり、回路が複雑化し、高価
になるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のとおり、従来の
モニタ付きインターホン装置等の映像音声通信装置で
は、子機側で得られた映像信号および音声信号を所定の
変調を施した上で伝送し、親機側で復調した後、テレビ
モニタあるいはスピーカなどから出力しており、装置が
必要以上に複雑化するという問題があった。
【0007】本発明は、変復調回路を省略できて、安価
に構成できる映像音声通信システム、映像音声通信装
置、映像音声通信装置用子機、映像音声通信装置用親機
および監視装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の映像音声
通信システムは、伝送線と;映像信号を出力する撮像手
段と、映像信号から音声周波数近傍の第1の周波数帯域
の信号の通過を阻止する第1の帯域阻止フィルタと、第
1の通話手段と、この通話手段の音声信号から第1の周
波数帯域に含まれる第2の周波数帯域のみ通過させる第
1の帯域通過フィルタと、帯域阻止フィルタを通過した
信号および第1の帯域通過フィルタを通過した信号を加
算してベースバンド信号を伝送線に送出する出力手段
と、を有する子機と;伝送線から入力したベースバンド
信号から第2の周波数帯域の信号の通過を阻止する第2
の帯域阻止フィルタと、この帯域阻止フィルタを通過し
た信号を映像として表示する表示手段と、ベースバンド
信号から第1の周波数帯域に含まれると共に第2の周波
数帯域近傍の周波数帯域のみを通過させる第2の帯域通
過フィルタと、このフィルタを通過した信号を入力する
第2の通話手段と、を有する親機と;を具備しているこ
とを特徴とする。
【0009】上記請求項または後述の請求項において、
音声周波数近傍の周波数帯域とは、可聴領域の20Hz
〜20KHzの帯域にある周波数近傍の周波数範囲を意
味する。これを例示すれば、例えば肉声が該当する30
0Hz〜数KHzの周波数領域であるが、これに限るも
のではない。同様に信号の通過を阻止するとは、出力に
おいて信号を消失させ、または入力信号レベルに対して
出力信号レベルを3dB以上減衰させることを含む。通
話手段とは、片方向の通話または双方向の通話を可能と
するものであり、同時通話または交互に通話するものど
ちらも許容する。表示手段とは、入力した映像信号を映
像として表示するものであれば良く、例えば液晶表示装
置やCRTディスプレイ装置などが該当する。また、映
像は、動画像または静止画像のどちらでも良く、さらに
は白黒やカラー等の色調も限定されない。さらに、ベー
スバンド伝送とは、搬送波を用いないでアナログ信号を
伝送することを意味する。ここでアナログ信号とは、量
子化または符号化されていない信号をいう。伝送線は、
平衡形または非平衡形の線路のどちらでもよく、さらに
その形態も同軸形や平行形のもの等、種々の形態を許容
する。
【0010】請求項2記載の映像音声通信装置は、映像
信号を出力する撮像手段と、映像信号から音声周波数近
傍の第1の周波数帯域の信号の通過を阻止する第1の帯
域阻止フィルタと、第1の通話手段と、この通話手段の
音声信号から第1の周波数帯域に含まれる第2の周波数
帯域のみ通過させる第1の帯域通過フィルタと、帯域通
過フィルタを通過した信号および第1の帯域通過フィル
タを通過した信号を加算してベースバンド信号を送出す
る出力手段と、を有する子機と;入力したベースバンド
信号から第2の周波数帯域の信号の通過を阻止する第2
の帯域阻止フィルタと、この帯域阻止フィルタを通過し
た信号を映像として表示する表示手段と、ベースバンド
信号から第1の周波数帯域に含まれると共に第2の周波
数帯域近傍の周波数帯域のみを通過させる第2の帯域通
過フィルタと、このフィルタを通過した信号を入力する
第2の通話手段と、を有する親機と;を具備しているこ
とを特徴とする。
【0011】請求項3記載の映像音声通信装置用子機
は、撮像手段と;撮像手段の撮像信号を映像信号に変換
する映像信号変換手段と;映像信号から音声周波数近傍
の第1の周波数帯域の信号の通過を阻止する第1の帯域
阻止フィルタと;第1の通話手段と;この通話手段の音
声信号から第1の周波数帯域に含まれる第2の周波数帯
域のみを通過させる第1の帯域通過フィルタと;帯域通
過フィルタを通過した信号および第1の帯域通過フィル
タを通過した信号を加算してベースバンド信号を送出す
る出力手段と;を具備していることを特徴とする。
【0012】請求項4記載の映像音声通信装置用親機、
入力したベースバンド信号から第2の周波数帯域の信号
の通過を阻止する第2の帯域阻止フィルタと;この帯域
阻止フィルタを通過した信号を映像として表示する表示
手段と;ベースバンド信号から第1の周波数帯域に含ま
れると共に第2の周波数帯域近傍の周波数帯域のみを通
過させる第2の帯域通過フィルタと;この帯域通過フィ
ルタを通過した信号を入力する第2の通話手段と;を具
備していることを特徴とする。
【0013】請求項5記載の監視装置は、電気音響変換
手段を有し、特定周波数帯域の電気信号のみを出力する
ように規制された通信手段と、映像信号を出力する撮像
手段と、映像信号から特定周波数帯域を含む周波数帯域
の信号の通過を阻止する第1の帯域阻止フィルタと、電
気信号および第1の帯域阻止フィルタを通過した信号を
加算してベースバンド伝送する出力手段と、を有する子
機と;入力したベースバンド信号から特定周波数帯域を
含む帯域の信号の通過を阻止する第2の帯域阻止フィル
タと、この帯域阻止フィルタを通過した信号を映像とし
て表示する表示手段と、ベースバンド信号から特定周波
数帯域の信号を通過させる第2の帯域通過フィルタと、
このフィルタを通過した信号から音響出力を発生する手
段と、を有する親機と;を具備していることを特徴とす
る。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明において、子機に設けられ
た帯域阻止フィルタは、映像信号に対して、音声周波数
近傍の第1の帯域の信号の通過を阻止して、この帯域以
外の周波数成分を通過させる。また、子機に設けられた
第1の帯域通過フィルタは、子機の通話手段から出力さ
れる音声信号から第1の周波数帯域に含まれる第2の周
波数帯域のみ通過させる。したがって、各々のフィルタ
を通過した信号は、その周波数成分が重複しない。そし
て、子機に設けられた出力手段は、これら信を互いに加
算してベースバンド信号を伝送線に出力するが、これら
の信号の周波数領域は異なるから、両者の信号を2線式
伝送線に出力しても混信しない。
【0015】親機においては、入力したベースバンド信
号は、第2の帯域阻止フィルタにより、第2の周波数帯
域の信号が阻止される。また入力信号は、第2の帯域通
過フィルタにより、第1の周波数帯域に含まれる第2の
周波数帯域のみ通過する。このように、第2の帯域阻止
フィルタと第2の帯域通過フィルタによって、子機の音
声信号と映像信号に各々対応した信号に分離される。そ
して、第2の帯域阻止フィルタを通過した映像信号に対
応する信号は、表示手段に入力されて、映像として表示
される。
【0016】また、第2の帯域通過フィルタを通過した
音声信号に対応する信号は、第2の通話手段に入力され
る。上記のとおりの作用により、親機と子機間の通話が
可能となると共に、子機で撮像した映像が親機で表示さ
れる。
【0017】なお、子機から出力される映像信号は、音
声周波数近傍の帯域に対応した周波数成分が欠落するこ
とになるが、通常、映像信号の帯域に対して音声信号の
帯域は十分に狭く、映像信号から欠落する帯域が相対的
に小さいため、映像を表示する表示手段の画質の劣化は
実質的に問題とならない。
【0018】請求項2記載の発明では、上記請求項1記
載の発明と同様の作用が成される。
【0019】請求項3記載の発明では、上記請求項1記
載の発明における子機と同様の作用が成される。
【0020】請求項4記載の発明では、上記請求項1記
載の発明における親機と同様の作用が成される。
【0021】請求項5記載の発明では、子機の電気音響
変換手段は、特定周波数帯域の電気信号のみを出力す
る。また第1の帯域阻止フィルタは、撮像手段から出力
された映像信号から、電気信号の帯域に対応した特定周
波数帯域を含む周波数帯域の信号の通過を阻止する。し
たがって、電気信号と第1の帯域阻止フィルタを通過し
た信号は、その周波数成分が重複しない。そして、出力
手段は電気信号および第1の帯域通過フィルタを通過し
た信号を加算してベースバンド伝送するが、これらの信
号の周波数領域は上述のとおり異なるから、両者の信号
を2線式伝送線に出力しても混信しない。
【0022】親機においては、入力したベースバンド信
号は、第2の帯域阻止フィルタにより、特定周波数帯域
の信号が阻止される。また入力信号は、第2の帯域通過
フィルタにより、特定周波数帯域の信号を通過する。こ
のように、第2の帯域阻止フィルタと第2の帯域通過フ
ィルタによって、子機の電気信号と映像信号に各々対応
した信号に分離される。そして、第2の帯域阻止フィル
タを通過した映像信号に対応する信号は、表示手段に入
力されて、映像として表示される。
【0023】また、第2の帯域通過フィルタを通過した
電気信号に対応する信号は、音響出力を発生する手段に
入力される。上記のとおりの作用により、子機側の音と
映像が親機でモニター可能となる。
【0024】なお、子機から出力される映像信号は、特
定周波数帯域を含む周波数帯域に対応した周波数成分が
欠落することになるが、通常、映像信号の帯域に対して
音響信号に対応した電気信号の帯域は十分に狭く、映像
信号から欠落する帯域が相対的に小さいため、映像を表
示する表示手段の画質の劣化は実質的に問題とならな
い。
【0025】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。
【0026】図1は請求項1〜4に記載の発明の一実施
例として示すモニタ付きインターホン装置のブロック図
である。
【0027】図1において、モニタ付きインターホン装
置は、子機10と親機20の間を2線式伝送線1,2で
接続した構成とされている。モニタ付きインターホン装
置は、2線式伝送線1,2を介して親機20と子機10
間で双方向に音声通話する音声通話機能と、子機10か
ら親機20へ白黒の映像信号を伝送し、映像としてモニ
タ表示するモニタ表示機能を有している。
【0028】まず、通話機能を果たす子機10側の第1
通話手段11は、送受話器111と音声回路112とで
構成され、親機20側の第2の通話手段21は、送受話
器211と音声回路212とで構成されている。
【0029】また、子機10側の第1通話手段11の送
受話器111は図示しないがマイクとスピーカを備えて
おり、この送受話器111のマイクからの音声信号を、
ハイブリッドトランスを有した音声回路112を通し、
さらに音声周波数近傍の周波数帯域(第1の周波数帯
域)に含まれる周波数帯域(第2の周波数帯域)のみ通
過させるように形成された第1の帯域通過フィルタ(以
下、BPFという)12を介して2線式伝送線1,2に
導く。そして、2線式伝送線1,2を介して子機10か
ら供給された音声信号は、信号分離手段22、さらに、
ハイブリッドトランスを有した音声回路211を通じて
送受話器212のスピーカに入力され、可聴音声に変換
される。
【0030】一方、この親機20側の第2の通話手段2
1を構成する送受話器212もマイクとスピーカを有し
ており、送受話器212のマイクからの音声信号は、ハ
イブリッドトランスを有した音声回路211と信号分離
手段22を通して2線式伝送線1,2に導かれる。
【0031】2線式伝送線1,2を通じて通信された親
機20側の音声信号は、ハイブリッドトランスを有した
子機10側の音声回路112を通して送受話器111の
スピーカに導かれるようになっている。このように、音
声信号としてベースバンド信号を使用する場合には、子
機10内及び親機20内の各音声回路112,212に
配したハイブリッド回路のバランスにより親子間の同時
送受話が可能となっている。
【0032】次に、モニタ表示機能について説明する。
子機10内の撮像手段14で撮影した信号を親機20内
のテレビモニタ23に送信して表示する機能で構成され
ている。つまり、子機10には、例えばCCD,MOS
型撮像素子等の固体撮像素子141と撮像された撮像信
号を映像信号に変換する映像信号変換回路142で構成
された撮像手段14と、映像信号の帯域の内、音声周波
数近傍の周波数帯域(第1の周波数帯域)、例えば25
0Hz〜6.5KHzの信号を阻止する第1の帯域阻止
フィルタ15とが配設されている。また、親機20内に
は、2線式伝送線1を通して送られてくる信号を映像信
号と音声信号を分離して出力する信号分離手段22と、
この信号分離手段22で分離された映像信号を入力し、
子機10側での撮影像をモニタ表示するための表示手段
としてのテレビモニター23とが配設されているもので
ある。なお、信号分離手段22は、子機側10から2線
式伝送線1を介して供給される信号から第2の周波数帯
域の周波数成分を除去して子機10側の映像信号に対応
した信号のみを通過させる第2の帯域阻止フィルタ(以
下、BEFと略す)221と、音声周波数帯域に含まれ
ると共に第2の周波数帯域近傍の周波数成分のみを通過
させる第2の帯域通過フィルタ(以下、BPFと略す)
222とから成る。
【0033】以上のように構成されたモニタ付きインタ
ーホン装置の作用を説明する。
【0034】CCD等の撮像手段141で、同期信号発
生回路(図示せず)が発生した水平,垂直同期信号に同
期して出力された撮像信号は、映像信号変換回路142
で例えば60Hz〜6MHzの帯域の映像信号に変換さ
れる。そして、この映像信号が次段のBEF15へ送ら
れる。このBEF15において、音声周波数近傍の帯域
に含まれる所定の第2の周波数帯域(例えば300〜6
KHz)における信号の通過を拒まれ、この阻止帯域以
外の映像信号が入出力部13へ供給される。
【0035】一方、送受話機111からの音声信号は、
BPF12へ供給され、ここで、音声信号の帯域が先の
第2の周波数帯域(300〜6KHz)を通過帯域とす
るように制限された後、入出力部13へ供給されてい
る。この帯域を制限された音声に対応した信号および先
の映像に対応した信号が入出力部13にて加算され、信
号がベースバンドのまま、多重され、2線式伝送線1へ
出力される。
【0036】親機20では、まず、信号分離手段22に
おいて、2線式伝送線1を通して子機10側から送られ
てくる信号を、周波数帯の違いを利用して分離する。つ
まり、映像に対応した信号については、入力した信号の
帯域内、音声周波数近傍の第1の周波数帯域の信号成分
が無くなっており、ここに音声に対応した信号が加算さ
れていることから、BEF221とBPF222を併せ
て用いることにより、両者の信号を分離する。たとえ
ば、子機側のフィルタ12,15の帯域と同様の帯域を
持つフィルタを親機で構成し、親機側のBEF221の
阻止域を300Hz〜6KHzまでとし、一方BPF2
22の通過域を300Hz〜6KHzまでとして分離手
段22を構成することにより、第1の周波数帯域、すな
わち250Hz〜6.5KMHzの範囲を除いた60H
z〜6MHzの帯域の映像信号と300Hz〜6KHz
までの音声に対応した信号との分離を簡単に実現でき
る。
【0037】したがって、分離手段22のBEF221
から映像に対応した信号が、BPF222から音声に対
応した信号がそれぞれ得られる。これらの信号がそれぞ
れテレビモニタ23および音声回路211を介して送受
話器212へ供給される。このように、映像信号と音声
信号を子機10から親機20へ伝送し、親機20側での
周波数的な分離のみで映像に対応した信号と音声に対応
した信号とを分離し、その後、テレビモニタ(表示手
段)23および送受話器(音声出力手段)21へそれぞ
れ供給して、映像および音声として出力している。
【0038】以上のような構成にすることにより、子機
10側の映像信号および音声信号を変調や符号化するこ
となく、ベースバンドのまま多重して送ることが可能と
なる。また、従来のように変復調回路等を必要としない
ため、子機10内及び親機20内での回路の簡素化,装
置の小型化及びコストの低減を図ることができる。
【0039】なお、映像信号に関しては、音声帯域近傍
の周波数帯域の映像情報が欠け、表示される映像の画質
が劣化することになるが、映像信号の帯域(60Hz〜
6MHz)に対して音声信号の帯域(250Hz〜6.
5KHz)は十分に狭い。したがって、映像信号から欠
落する帯域が相対的に小さいため、映像を表示する表示
手段の画質の劣化はほとんど差し支えがない。
【0040】次に、請求項5に記載した監視装置につい
て実施例を用いて説明する。
【0041】図2は、監視装置の一実施例のブロック図
である。
【0042】図2において、監視装置は、上記実施例と
同様に、2線式伝送線1,2を介して子機30から親機
40へ電気通信する通信機能と、子機30から親機40
へ白黒の映像に対応した信号を伝送し、映像としてモニ
タ表示するモニタ表示機能を有している。
【0043】まず、子機30の通信手段31は、例えば
マイクロフォン等からなる電気音響変換手段311と特
定周波数帯域の信号のみを通過させる第1の帯域通過フ
ィルタ(BPF)312で構成されている。通信装置3
1から出力される電気信号は、出力手段33である子機
30の出力端子を介して2線式伝送線1,2に導かれる
ように構成されている。そして、2線式の伝送線1,2
を介して子機30から供給された音響に対応した電気信
号は、第2の帯域通過フィルタ(BPF)42および増
幅回路411を通じてスピーカ412に入力され、可聴
音に変換される。
【0044】次に、モニタ表示機能、すなわち子機30
に設けられた撮像手段34で撮影した信号を親機40内
のテレビモニタ43に送信して表示する機能を果たす構
成について説明する。子機30には、固体撮像素子34
1とこの撮像信号を映像信号に変換する映像信号変換回
路342で構成された撮像手段34と、映像信号の帯域
の内、特定周波数域の信号の通過を阻止させる第1の帯
域阻止フィルタ(BEF)35とが配設されている。ま
た、親機40には、伝送線1を通して送られてくる信号
から特定周波数帯域の信号を除去して映像に対応する信
号のみ通過する第2の帯域阻止フィルタ(BEF)44
と、このBEF44を通過した映像に対応する信号を入
力し、子機30側での撮影像をモニタ表示するための表
示手段としてのテレビモニター43とが配設されている
ものである。
【0045】以上のように構成された監視装置の作用を
説明する。
【0046】CCD等の撮像素子341で、同期信号発
生回路(図示せず)で発生した水平,垂直同期信号に同
期して出力された撮像信号は、映像信号変換回路342
で例えば60Hz〜6MHzの帯域の映像信号に変換さ
れる。そして、この映像信号が次段のBEF35へ送ら
れる。このBEF35において、特定周波数帯域(例え
ば300〜6KHz)における信号の通過を拒まれ、こ
の阻止帯域以外の映像に対応した信号が出力手段33か
ら伝送線1へ出力される。また音響信号は、BPF31
2で特定周波数帯域(300〜6KHz)のみに規制さ
れ、映像に対応した信号と同様に出力部33から伝送線
1へ出力される。
【0047】親機40では、伝送線1を通して子機30
から送られてくる信号を周波数帯域を境界として分離す
る。つまり、映像に対応した信号については、映像信号
帯域の内、特定周波数帯域の信号成分が無くなってお
り、この帯域は音響に対応した信号であるから、BEF
44とBPF42を併せて用いることにより、前述の実
施例と同様に両者の信号を分離する。
【0048】以上のような構成にすることにより、映像
信号および音響信号を変調することなく、一対の伝送線
を用いて映像および音響に対応する信号を通信すること
が可能となる。なお、映像信号に関しては、特定周波数
帯域の映像情報が欠け、表示される映像の画質が劣化す
ることになるが、上記実施例と同じく映像信号の帯域に
対して音響信号の帯域が相対的に小さいため、映像を表
示する表示手段の画質の劣化は実質的に問題とならな
い。
【0049】なお、上記実施例においては、親機と子機
を1組とした映像音声通信装置や監視装置等を構成して
いるが、親機1つに対して、子機を複数台接続すること
もできる。また、通話機能について、先の実施例におい
ては、双方向の音声通話を可能にしているが、片方向の
音声通信を果たすように、子機から受話機能を削除させ
た装置を用いてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、変復
調回路を用いなくても音声および映像信号を一対の伝送
線を介して伝送することがてきるため、装置の簡素化,
装置の小型化及びコストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例として示すモニタ付きインターホン装置
のブロック図。
【図2】監視装置の一実施例のブロック図。
【符号の説明】
1,2…………伝送線 10,30……子機 11……………第1の通話手段 12……………第1の帯域通過フィルタ 13,33……出力手段 14,34……撮像手段 15,221…第1の帯域阻止フィルタ 20,40……親機 21……………第2の通話手段 221,44…第2の帯域阻止フィルタ 222,42…第2の帯域通過フィルタ 23,43……表示手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伝送線と;映像信号を出力する撮像手段
    と、映像信号から音声周波数近傍の第1の周波数帯域の
    信号の通過を阻止する第1の帯域阻止フィルタと、第1
    の通話手段と、この通話手段の音声信号から第1の周波
    数帯域に含まれる第2の周波数帯域のみ通過させる第1
    の帯域通過フィルタと、帯域阻止フィルタを通過した信
    号および第1の帯域通過フィルタを通過した信号を加算
    してベースバンド信号を伝送線に送出する出力手段と、
    を有する子機と;伝送線から入力したベースバンド信号
    から第2の周波数帯域の信号の通過を阻止する第2の帯
    域阻止フィルタと、この帯域阻止フィルタを通過した信
    号を映像として表示する表示手段と、ベースバンド信号
    から第1の周波数帯域に含まれると共に第2の周波数帯
    域近傍の周波数帯域のみを通過させる第2の帯域通過フ
    ィルタと、この帯域通過フィルタを通過した信号を入力
    する第2の通話手段と、を有する親機と;を具備してい
    ることを特徴とする映像音声通信システム。
  2. 【請求項2】映像信号を出力する撮像手段と、映像信号
    から音声周波数近傍の第1の周波数帯域の信号の通過を
    阻止する第1の帯域阻止フィルタと、第1の通話手段
    と、この通話手段の音声信号から第1の周波数帯域に含
    まれる第2の周波数帯域のみ通過させる第1の帯域通過
    フィルタと、帯域通過フィルタを通過した信号および第
    1の帯域通過フィルタを通過した信号を加算してベース
    バンド信号を送出する出力手段と、を有する子機と;入
    力したベースバンド信号から第2の周波数帯域の信号の
    通過を阻止する第2の帯域阻止フィルタと、この帯域阻
    止フィルタを通過した信号を映像として表示する表示手
    段と、ベースバンド信号から第1の周波数帯域に含まれ
    ると共に第2の周波数帯域近傍の周波数帯域のみを通過
    させる第2の帯域通過フィルタと、この帯域通過フィル
    タを通過した信号を入力する第2の通話手段と、を有す
    る親機と;を具備していることを特徴とする映像音声通
    信装置。
  3. 【請求項3】撮像手段と;撮像手段の撮像信号を映像信
    号に変換する映像信号変換手段と;映像信号から音声周
    波数近傍の第1の周波数帯域の信号の通過を阻止する第
    1の帯域阻止フィルタと;第1の通話手段と;この通話
    手段の音声信号から第1の周波数帯域に含まれる第2の
    周波数帯域のみを通過させる第1の帯域通過フィルタ
    と;帯域通過フィルタを通過した信号および第1の帯域
    通過フィルタを通過した信号を加算してベースバンド信
    号を送出する出力手段と;を具備していることを特徴と
    する映像音声通信装置用子機。
  4. 【請求項4】入力したベースバンド信号から第2の周波
    数帯域の信号の通過を阻止する第2の帯域阻止フィルタ
    と;この帯域阻止フィルタを通過した信号を映像として
    表示する表示手段と;ベースバンド信号から第1の周波
    数帯域に含まれると共に第2の周波数帯域近傍の周波数
    帯域のみを通過させる第2の帯域通過フィルタと;この
    帯域通過フィルタを通過した信号を入力する第2の通話
    手段と;を具備していることを特徴とする映像音声通信
    装置用親機。
  5. 【請求項5】電気音響変換手段を有し、特定周波数帯域
    の電気信号のみを出力するように規制された通信手段
    と、映像信号を出力する撮像手段と、映像信号から特定
    周波数帯域を含む周波数帯域の信号の通過を阻止する第
    1の帯域阻止フィルタと、電気信号および第1の帯域阻
    止フィルタを通過した信号を加算してベースバンド伝送
    する出力手段と、を有する子機と;入力したベースバン
    ド信号から特定周波数帯域を含む帯域の信号の通過を阻
    止する第2の帯域阻止フィルタと、この帯域阻止フィル
    タを通過した信号を映像として表示する表示手段と、ベ
    ースバンド信号から特定周波数帯域の信号を通過させる
    第2の帯域通過フィルタと、この帯域通過フィルタフィ
    ルタを通過した信号から音響出力を発生する手段と、を
    有する親機と;を具備していることを特徴とする監視装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101112006A (zh) * 2004-11-30 2008-01-23 蒂科电子公司 在结构化布线上提供带外通信的方法和装置
JP2016154327A (ja) * 2016-02-01 2016-08-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 ドアホンシステムおよび通信方法

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