JPH08307858A - テレビドアホン装置 - Google Patents

テレビドアホン装置

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JPH08307858A
JPH08307858A JP7105086A JP10508695A JPH08307858A JP H08307858 A JPH08307858 A JP H08307858A JP 7105086 A JP7105086 A JP 7105086A JP 10508695 A JP10508695 A JP 10508695A JP H08307858 A JPH08307858 A JP H08307858A
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JP
Japan
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intercom
carrier wave
video signal
parameter
subunit
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JP7105086A
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English (en)
Inventor
Masahiro Asahida
正浩 旭田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 呼び出し操作されても映し出す映像に乱れを
生じないようにする。 【構成】 テレビカメラ1c を具備するドアホン子器1
と、テレビカメラの撮像する映像を映し出す映像表示部
c を具備するドアホン親機2とを備え、ドアホン子器
とドアホン親機とを2本の伝送線L1,2 で接続するテ
レビドアホン装置において、映像信号伝送中の呼出合図
信号に、映像信号周波数帯域と異なる搬送波を用いるよ
うにした。また、映像信号伝送中の呼出合図信号に、音
声信号を重畳するための搬送波を用いるようした。また
更に、ドアホン子器は映像信号伝送中に呼び出し操作が
なされると搬送波のパラメータを変化する搬送波切替手
段1 b1を備え、ドアホン親機は搬送波のパラメータの変
化を検出する搬送波パラメータ変化検出手段2b2を備え
た。また、パラメータを、振幅、周波数、位相のいずれ
かにするようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、撮像映像の表示中に呼び出し操
作がなされても映像の乱れのない2線式のテレビドアホ
ン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の住宅にあっては、玄関先に訪れた
来訪者が門柱などに設置されるドアホン子器から住戸の
居間などに設置されるドアホン親機を介して住人を呼び
出し、しかも、ドアホン子器はテレビカメラを具備する
とともにドアホン親機はテレビ受像機を具備し、住人は
居間などに居ながらにして玄関先の様子や来訪者の容姿
を見て来訪者と通話の可能な、テレビドアホン装置が普
及してきている。また、テレビドアホン装置としては、
音声のみのインターホン式のドアホン装置からの更新需
要を狙う目的あるいは新規施工の容易性を狙う目的で開
発された、ドアホン子器とドアホン親機とを2本の伝送
線で接続する、いわゆる2線式と称されるものが普及し
てきている。
【0003】図4は上述のようなテレビドアホン装置を
示す説明図、図5は上述のようなテレビドアホン装置を
示すブロック図である。図6は呼び出し動作を説明する
タイミングチャートであり、図6(a)は伝送線間電圧
波形、図6(b)はドアホン子器の電源電圧波形、図6
(c)は映像信号波形、図6(d)は時間軸をそれぞれ
示している。
【0004】図4に示すように、テレビドアホン装置
は、ドアホン子器1とドアホン親機2とを備え、ドアホ
ン子器1とドアホン親機2とは2本の伝送線L1,2
て接続される。ドアホン子器1は、玄関先に設置するも
ので、来訪者が住人を呼び出すための呼出釦スイッチ1
a1と、来訪者が住人と通話するための送受話部1b と、
来訪者を撮像するためのテレビカメラ1c とを備える。
ドアホン親機2は、住戸内の居間などに設置するもの
で、住人が来訪者と通話するときに操作する通話釦2a1
と、住人が来訪者と通話するための送受話部2b と、来
訪者の容姿を映し出すモニタテレビ2c とを備える。
【0005】次に、来訪者が呼出釦スイッチ1a1を操作
して住人を呼び出す場合のテレビドアホン装置の動作
を、図5と図6とを用いて説明する。テレビドアホン装
置の状態は、待機状態と動作状態とに大きく分けること
ができる。待機状態とは、来訪者もおらず住人も玄関先
の様子をモニタテレビ2c に映し出すこともしないで、
ただドアホン子器1の呼出部1a の呼出釦スイッチ1a1
やドアホン親機2の通話釦2a1の押されるのを待ち受け
ている状態であり、伝送線L1,2 間に直流電圧v1
印加されている状態である。動作状態とは、伝送線L1,
2 間に直流電圧v2 が印加されるとともに、送受話部
b 、テレビカメラ1c 、送受話部2b 、モニタテレビ
c に電源電圧が供給され、送受話部1b が通話可能な
状態になり、テレビカメラ1c は玄関先の様子を撮像し
て映像信号を送出し、モニタテレビ2c はテレビカメラ
c の撮像した映像を映し出している状態である。
【0006】さて、来訪者が訪れ、来訪者が待機状態に
あるドアホン装置のドアホン子器1の呼出釦スイッチ1
a1を時刻t1 に押し時刻t2 に放すと、直流電圧変動回
路1 a2は、時刻t1 から時刻t2 の期間T1 のみ動作
し、多重化回路1e を介して伝送線間電圧v1 に図6に
示すように時刻t1 から時刻t2 の期間T1 のみ電圧降
下δv1 を生じさせる。
【0007】すると、ドアホン親機2の直流電圧変動検
出回路2d は、電圧降下δv1 を検出し、中央処理装置
(CPU)2f に電圧降下δv1 を検出した旨の電圧降
下検出信号を出力する。中央処理装置2f は、直流電圧
変動検出回路2d から電圧降下検出信号を受けると、チ
ャイム音発生回路2g に指令してスピーカから呼び出し
音を発生させ、住人に来訪者のあることを報知する。
【0008】また、中央処理装置2f は、同時に、ドア
ホン親機2のモニタテレビ2c の電源を自動的にオンす
るとともに、今まで電圧v1 であった伝送線間電圧を電
圧v 2 に上昇する。すると、ドアホン子器1は、電源電
圧をドアホン子器1全体に供給する状態になり、送受話
部1b やテレビカメラ1c を動作する。テレビカメラ1
c は、撮像した玄関先の映像信号を多重化回路1e に出
力する。多重化回路1 e は映像信号を音声信号や電源電
圧などとともに多重化し、伝送線L1,2 を介してドア
ホン親機2へ伝送する。
【0009】ドアホン親機2は、伝送されて来る映像信
号を多重化回路2e によって音声信号や電源電圧と分離
し、分離した映像信号をモニタテレビ2c へ出力する。
モニタテレビ2c は、モニタ回路2c1によりブラウン管
c2に来訪者の映像を映し出す。そこで、住人は来訪者
を確認することになる。
【0010】つまり、住人は、来訪者が呼出釦スイッチ
a1を押すと、ドアホン親機2に触れること無く来訪者
の来たことを認識し、映像を以て来訪者を観察すること
ができる。ここで、住人は、来訪者との通話を所望する
のであるならば、通話釦2a1を押し放す。すると、中央
処理装置2f は送受話部2b を動作させ、住人は来訪者
との通話が可能となる。このとき、テレビドアホン装置
は、2本の伝送線L1,2 に映像信号と音声信号とを伝
搬するために、ドアホン子器1の送受話部1bのマイク
ロホンからの音声信号と、テレビカメラ1c の撮像した
映像信号と、ドアホン親機2からドアホン子器1へ供給
する電源電圧とを多重化する。
【0011】ところで、住人が呼び出し音を聞き逃した
場合あるいは住人が無言で映像のみで来訪者を暫く観察
したい場合、通話による応答を行わない場合がある。そ
のとき、来訪者は再び住人を呼び出すために呼出釦スイ
ッチ1a1を押し放すことになる。すると、ドアホン親機
2は、ブラウン管2c2に来訪者の映像を映し出したまま
の状態で呼び出し音を鳴動する、いわゆる再呼出動作を
行う。
【0012】次に、上述の再呼出動作を図6に基づいて
説明する。再呼出動作時にあっては、テレビドアホン装
置は動作状態であり、伝送線間電圧の直流成分電圧は電
圧v 2 であり、電圧v2 にドアホン子器1からの映像信
号が多重化され重畳されている。この動作状態時に、来
訪者がドアホン子器1の呼出釦スイッチ1a1を時刻t 4
に押し時刻t5 に放すと、直流電圧変動回路1a2は、時
刻t4 から時刻t5 の期間T2 のみ動作し、多重化回路
e を介して伝送線間電圧の直流成分電圧v2に図6に
示すように時刻t4 から時刻t5 の期間T2 のみ電圧降
下δv2 を生じさせる。
【0013】すると、ドアホン親機2の直流電圧変動検
出回路2d は、電圧降下δv2 を検出し、中央処理装置
f に電圧降下δv2 を検出した旨の電圧降下検出信号
を出力する。すると、中央処理装置2f は、チャイム音
発生回路2g に指令してスピーカから再び呼び出し音を
発生させ、再呼出動作を以て住人に来訪者のあることを
再び報知する。
【0014】つまり、上述のような従来のテレビドアホ
ン装置の再呼出動作にあっては、ドアホン子器の呼出釦
スイッチの操作によって伝送線間電圧の直流成分電圧の
変化を生じせしめ、該直流成分電圧の変化をドアホン親
機にて検出することによって、呼び出し音を発生してい
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、伝送線
間電圧の直流成分電圧の変化は、ドアホン子器1のテレ
ビカメラ1c の電源電圧変動を生じさせるとともに映像
信号の直流成分および低周波成分に変動を生じさせ、映
像信号の乱れを引き起こしてしまう。この映像信号の乱
れは、ドアホン親機2のモニタテレビ2c の画像に横縞
状のノイズ障害となって現れたり、垂直同期や水平同期
の同期外れ障害となって現れたりする。また、上述のよ
うな障害を最小限に抑えるために、再呼出動作における
伝送線間電圧の直流成分電圧v2 の電圧変化(電圧降下
δv2 )を僅かなものにすると、ドアホン親機2の直流
電圧変動検出回路2d の感度をその分鋭敏にしなければ
ならず、そのために直流電圧変動検出回路2d のノイズ
に対する余裕度が少なくなり、外来ノイズを呼出釦スイ
ッチ1a1の操作による電圧変化と誤認し易くなるという
問題点があった。
【0016】本発明は上記の問題点を解決するために成
されたもので、その目的とするところは、ドアホン子器
からの映像をドアホン親機に表示している最中に呼び出
し操作がなされても、ドアホン親機の映し出す映像に乱
れを生じることなく住人の呼び出しのできる優れたテレ
ビドアホン装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決するために、請求項1記載の発明にあっては、テレ
ビカメラを具備するドアホン子器と、テレビカメラの撮
像する映像を映し出す映像表示部を具備するドアホン親
機とを備え、ドアホン子器とドアホン親機とを2本の伝
送線で接続するテレビドアホン装置において、映像信号
伝送中の呼出合図信号に、映像信号周波数帯域と異なる
搬送波を用いることを特徴とする。
【0018】請求項2記載の発明にあっては、テレビカ
メラを具備するドアホン子器と、テレビカメラの撮像す
る映像を映し出す映像表示部を具備するドアホン親機と
を備え、ドアホン子器とドアホン親機とを2本の伝送線
で接続するテレビドアホン装置において、映像信号伝送
中の呼出合図信号に、音声信号を重畳するための搬送波
を用いることを特徴とする。
【0019】請求項3記載の発明にあっては、テレビカ
メラを具備するドアホン子器と、テレビカメラの撮像す
る映像を映し出す映像表示部を具備するドアホン親機と
を備え、ドアホン子器とドアホン親機とを2本の伝送線
で接続し、該2本の伝送線間に映像信号と搬送波に重畳
された音声信号とを多重化して伝搬するようにしたテレ
ビドアホン装置において、ドアホン子器は映像信号伝送
中に呼び出し操作がなされると前記搬送波のパラメータ
を変化する搬送波切替手段を備え、ドアホン親機は前記
搬送波のパラメータの変化を検出する搬送波パラメータ
変化検出手段を備えることを特徴とする。
【0020】請求項4記載の発明にあっては、前記パラ
メータは振幅であることを特徴とする。
【0021】請求項5記載の発明にあっては、前記パラ
メータは周波数であることを特徴とする。
【0022】請求項6記載の発明にあっては、前記パラ
メータは位相であることを特徴とする。
【0023】
【作用】以上のように構成することにより、請求項1記
載の発明にあっては、映像信号伝送中における呼出合図
信号として、映像信号周波数帯域とは異なる周波数の搬
送波を用いるので、該搬送波周波数と該搬送波周波数の
近傍周波数とは通過するものの離れた周波数は遮断する
帯域制限フィルタを用いれば、映像信号に悪影響を与え
ることなく呼出合図信号を取り出すことができる。
【0024】請求項2記載の発明にあっては、映像信号
伝送中における呼出合図信号として、音声信号を重畳す
るための搬送波を用いるので、映像信号伝送中の呼出合
図信号のための特別な搬送波発振回路を設ける必要はな
くなる。
【0025】請求項3記載の発明にあっては、ドアホン
子器は映像信号伝送中に呼び出し操作がなされると、ド
アホン子器の搬送波切替手段は音声信号で変調するため
の搬送波のパラメータを変化する。すると、ドアホン親
機は、搬送波パラメータ変化検出手段にて搬送波のパラ
メータの変化を検出することにより、ドアホン子器の呼
び出し操作のなされたことを認識する。従って、ドアホ
ン親機は映像信号に悪影響を与えることなくドアホン子
器の呼び出し操作のなされたことを認識することができ
る。
【0026】請求項4記載の発明にあっては、パラメー
タは振幅であるので、ドアホン子器で呼び出し操作のな
されたことを、帯域制限フィルタと振幅変調用の復調回
路とで映像信号に悪影響を与えることなく認識すること
ができる。
【0027】請求項5記載の発明にあっては、パラメー
タは周波数であるので、ドアホン子器で呼び出し操作の
なされたことを、帯域制限フィルタと周波数変調用の復
調回路とで映像信号に悪影響を与えることなく認識する
ことができる。
【0028】請求項6記載の発明にあっては、パラメー
タは位相であるので、ドアホン子器で呼び出し操作のな
されたことを、帯域制限フィルタと位相変調用の復調回
路とで映像信号に悪影響を与えることなく認識すること
ができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明に係るテレビドアホン装置の一
実施例を図1〜図3に基づいてそれぞれ詳細に説明す
る。
【0030】図1はテレビドアホン装置を示すブロック
図、図2は復調回路を示すブロック図である。図3はテ
レビドアホン装置の呼び出し動作を説明するタイミング
チャートであり、図3(a)は伝送線間電圧波形、図3
(b)はドアホン子器の電源電圧波形、図3(c)は映
像信号波形、図3(d)はドアホン子器からドアホン親
機へ伝送される音声信号の搬送波、図3(e)は搬送波
の復調回路のレベル検波回路出力波形、図3(f)は時
間軸をそれぞれ示している。
【0031】なお、図1において、従来の技術で図5を
用いて説明したテレビドアホン装置と同等の箇所にあっ
ては同じ符号を付してあるので、同等の箇所の詳細な説
明は省略する。
【0032】図1に示すテレビドアホン装置が従来のテ
レビドアホン装置と異なり特徴となるのは、ドアホン子
器1は搬送波切替手段に相当する変調回路1b1を備え、
ドアホン親機2は搬送波パラメータ変化検出手段に相当
する復調回路2b2を備える構成である。変調回路1
b1は、呼出釦スイッチ1b1により搬送波を断続すること
ができるようにされている。復調回路2b2は、ドアホン
子器1からの音声信号により変調された搬送波の振幅に
応じた電圧を発生する。
【0033】さて、テレビドアホン装置の待機状態にあ
っては、ドアホン親機2は伝送線L 1,2 を介してドア
ホン子器1に伝送線間電圧v1 を印加している。この待
機状態では、ドアホン子器1の多重化回路1e の働きに
より、伝送線間電圧v1 は呼出釦スイッチ1a4を介して
常に変調回路1b1に印加し、変調回路1b1は常に動作す
るようにされているものの、伝送線間電圧v1 はテレビ
カメラ1c と復調回路1b2とには印加されず、テレビカ
メラ1c と復調回路1b2とは動作しないようにされてい
る。その結果として、ドアホン子器1は、伝送線L1,
2 を介して、マイクロホンからの来訪者の音声信号によ
り変調する搬送波を、ドアホン親機2に常に送出する。
【0034】ドアホン親機2の復調回路2b2は、図2に
示すように、帯域制限フィルタ2b2 0 と、検波回路2
b21 と、低周波増幅器2b22 と、レベル検波回路2b23
とを含んで構成される。帯域制限フィルタ2b20 は、多
重化された他の信号の影響を除くとともに、ドアホン子
器1の変調回路1b1にて変調された搬送波のみを抽出す
る。検波回路2b21 は例えば周波数変調された信号を復
調して音声信号を取り出す。低周波増幅器2b22 は例え
ば検波回路2b21 の取り出した音声信号を増幅する。レ
ベル検波回路2b23 は搬送波の振幅に応じた電圧を出力
する。
【0035】待機状態において、ドアホン親機2は、ド
アホン子器1からの搬送波を受け、該搬送波の含む不要
信号(帯域制限フィルタ2b20 の帯域外の周波数成分)
を除いた後、搬送波をレベル検波回路2b23 で検波し、
レベル検波回路2b23 の出力(図3(e)に示す)を中
央処理装置(CPU)2f に入力する。すると、中央処
理装置2f は、レベル検波回路2b23 の出力電圧のHigh
により、ドアホン子器1からの搬送波の存在を認識す
る。このとき、スイッチ2b3は、オフしており、復調回
路2b2からの復調出力がレシーバーR2 に漏れないよう
にしている。
【0036】この待機状態で、来訪者が住人を呼び出す
ためにドアホン子器1の呼出釦スイッチ1a4を時刻t1
に押し時刻t2 に放すと、多重化回路1e により印加さ
れている変調回路1b1の電源が時刻t1 から時刻t2
期間T1 のみ切断される。その結果として、変調回路1
b1の出力する搬送波(図3(d)に示す)は、時刻t 1
から時刻t2 の期間T1 のみ途絶する。この期間T1
間、ドアホン子器1はドアホン親機2に対して一時的に
音声信号を伝送できなくなるものの、ドアホン親機2は
音声信号を必要としていないのでテレビドアホン装置の
機能上何ら支障は無い。
【0037】ドアホン親機2の中央処理装置2f は、呼
出釦スイッチ1a4の押下によるドアホン子器1からの搬
送波の途絶を、復調回路2b2内のレベル検波回路2b23
の出力電圧の低下(Low )を以て認知する。そして、中
央処理装置2f は、レベル検波回路2b23 の出力電圧の
低下(Low )を以て、ドアホン子器1からの呼び出しが
あったものと判断し、チャイム音発生回路2g に指令
し、スピーカから呼び出し音を鳴動させて住人に来訪者
のあることを報知するとともに、モニタテレビ2 c へ電
源電圧を供給する。また、同時に、中央処理装置2
f は、ドアホン子器1に対し伝送線L1,2 を介して供
給する伝送線間電圧v1 を伝送線間電圧v2 に上昇させ
る。
【0038】ドアホン子器1は、伝送線間電圧v1 から
伝送線間電圧v2 に電圧上昇したことを以て、多重化回
路1e からテレビカメラ1c と復調回路1b2とに電源電
圧v cc(図3(b)に示す)を供給する。そして、ドア
ホン子器1は、テレビカメラ1c で来訪者や玄関先の様
子を撮像するとともにこの撮像した映像信号を多重化回
路1e にて音声信号や電源電圧と多重化し、ドアホン親
機2へ伝送する。すると、ドアホン親機2は、多重化回
路2e によりテレビカメラ1c の撮像した映像信号(図
3(c)に示す)を音声信号や電源電圧から分離し、該
分離した映像信号によりモニタテレビ2c に来訪者や玄
関先の様子を映し出す。
【0039】また、中央処理装置2f は、住人による通
話釦2a1のオンを以て、送受話部2 b の変調回路2b1
電源電圧を供給するとともにアナログスイッチ2b3をオ
ンする。そこで、ドアホン親機2のマイクロホンから入
力する住人などの音声信号は、変調回路2b1によって搬
送波を変調する。音声信号にて変調された搬送波は、多
重化回路2e により伝送線L1,2 を介してドアホン子
器1へ伝送される。そして、変調回路2b1によって音声
信号で変調された搬送波は、ドアホン子器1の復調回路
b2により再び音声信号に復調され、レシーバーR1
ら音声として出力される。
【0040】ドアホン子器1も同様に、マイクロホンか
ら入力される来訪者などの音声信号で搬送波を変調回路
b1にて変調した上で、多重化回路1e を通じてドアホ
ン親機2に伝送する。ドアホン親機2は、多重化回路2
e →復調回路2b2→アナログスイッチ2b3を通じて、来
訪者などの音声信号にて変調されている搬送波を再び音
声信号に復調した上で、レシーバーR2 から来訪者の音
声を出力する。以上の結果として、テレビドアホン装置
は、ドアホン子器1とドアホン親機2との相互間での通
話を可能にしている。
【0041】ところで、住人が呼び出し音を聞き逃した
場合あるいは住人が無言で映像のみで来訪者を暫く観察
したい場合、通話を行わない場合がある。そのとき、来
訪者は再び住人を呼び出すために呼出釦スイッチ1a1
押し放すことになる。すると、テレビドアホン装置は、
ブラウン管2c2に来訪者や玄関先の様子を映し出したま
まの状態で呼び出し音を鳴動する、いわゆる再呼出動作
を行う。
【0042】次に、上述の再呼出動作を説明する。さ
て、上述の再呼出動作のために来訪者が呼出釦スイッチ
a1を時刻t4 に押し時刻t5 に放すと、ドアホン子器
1は、多重化回路1e により印加されている変調回路1
b1の電源電圧を時刻t4 から時刻t5 の期間T2 のみ切
断する。その結果として、変調回路1b1の出力する搬送
波(図3(d)に示す)は、時刻t4 から時刻t5 の期
間T2 の間途絶する。このとき、ドアホン親機2の中央
処理装置2f は、復調回路2b2のレベル検波回路2b23
の出力電圧のLow を以て搬送波の途絶を認知し、アナロ
グスイッチ2b3をオフしてドアホン子器1からの音声信
号をレシーバーR2 に出力しないようにする。
【0043】この時刻t4 から時刻t5 の期間T2 にあ
っては、ドアホン子器1とドアホン親機2との相互間で
通話可能状態にあり、音声がドアホン子器1とドアホン
親機2との間で伝送されていても良い期間ではあるが、
来訪者と住人とは実際には通話をしておらず、音声信号
が一時的に伝送できない状態になっても実用上何ら支障
は無い。
【0044】上述のように構成されるテレビドアホン装
置は、上述のように、呼出合図信号として予め映像信号
に影響を与えにくい周波数に選択された音声信号用の搬
送波を利用しているため、映像信号には再呼出動作によ
るノイズは発生しない。また、待機状態のときの呼出動
作のための回路動作と、動作状態のときの呼出動作(再
呼出動作)のための回路動作とが殆ど同じであるので、
共用可能な回路部分を多くすることができ、回路構成の
合理化を図ることができる。また、音声信号を伝送する
ための搬送波の振幅は、映像信号にかかわらず大きくす
ることが可能であり、ドアホン子器1の呼出釦スイッチ
a1の押されたことを検出するための検出余裕度を上げ
ることができ、誤って呼び出し音を鳴動してしまうよう
な誤動作を無くすことができる。
【0045】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、上記実施例にあっては、呼出釦スイッチ1
a1の押されることを以て搬送波の振幅を「零」にすなわ
ち搬送波を無くしていたが、必ずしも「零」にする必要
は無く、変化できれば良いことは言うまでもない。ま
た、呼出釦スイッチ1a1の押されることを以て変化する
ことの可能な搬送波のパラメータとして振幅以外に周波
数や位相があり、周波数や位相の変化を利用しても同様
の効果を得ることができることも言うまでもない。本発
明はこれらの全ての変形を含むものである。
【0046】
【発明の効果】本発明のテレビドアホン装置は上記のよ
うに構成したものであるから、請求項1記載の発明にあ
っては、ドアホン子器は、ドアホン子器のテレビカメラ
の撮像した映像信号をドアホン親機に送出しているとき
に呼び出し操作がなされると、この呼び出し操作のなさ
れた旨の合図信号として映像信号周波数帯域とは異なる
搬送波を用いるので、映像信号に悪影響を与えることな
くドアホン親機に呼び出し操作がなされた旨の通知をす
ることのできる、優れたテレビドアホン装置を提供でき
ると言う効果を奏する。
【0047】請求項2記載の発明にあっては、ドアホン
子器は、ドアホン子器のテレビカメラの撮像した映像信
号をドアホン親機に送出しているときに呼び出し操作が
なされると、この呼び出し操作のなされた旨の合図信号
として映像信号周波数帯域とは異なる音声信号を重畳す
るための搬送波を用いるので、映像信号に悪影響を与え
ることなくドアホン親機に呼び出し操作がなされた旨の
通知をすることのできる、優れたテレビドアホン装置を
提供できると言う効果を奏する。
【0048】請求項3記載の発明にあっては、ドアホン
子器の搬送波切替手段は、ドアホン子器のテレビカメラ
の撮像した映像信号をドアホン親機に送出しているとき
に呼び出し操作がなされると、この呼び出し操作のなさ
れた旨の合図信号として映像信号周波数帯域とは異なる
音声信号を重畳するための、搬送波のパラメータを変化
する。そして、ドアホン親機の搬送波パラメータ変化検
出手段は、前記搬送波のパラメータの変化を監視してお
り、搬送波のパラメータの変化から、ドアホン子器の呼
び出し操作のなされたことを認識する。従って、ドアホ
ン親機は、映像信号に悪影響を受けることなくドアホン
子器の呼び出し操作のなされたことを認識でき、映し出
される映像に乱れのない優れたテレビドアホン装置を提
供できると言う効果を奏する。
【0049】請求項4記載の発明にあっては、請求項3
記載の発明の効果に加えて更に、ドアホン親機は映像信
号に悪影響を受けることなくドアホン子器の呼び出し操
作のなされたことを振幅変調用の復調回路を以て認識す
ることができ、映し出される映像に乱れのない、優れた
テレビドアホン装置を提供できると言う効果を奏する。
【0050】請求項5記載の発明にあっては、請求項3
記載の発明の効果に加えて更に、ドアホン親機は映像信
号に悪影響を受けることなくドアホン子器の呼び出し操
作のなされたことを周波数変調用の復調回路を以て認識
することができ、映し出される映像に乱れのない、優れ
たテレビドアホン装置を提供できると言う効果を奏す
る。
【0051】請求項6記載の発明にあっては、請求項3
記載の発明の効果に加えて更に、ドアホン親機は映像信
号に悪影響を受けることなくドアホン子器の呼び出し操
作のなされたことを位相変調用の復調回路を以て認識す
ることができ、映し出される映像に乱れのない、優れた
テレビドアホン装置を提供できると言う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテレビドアホン装置の一実施例を
示すブロック図である。
【図2】上記実施例の搬送波パラメータ変化検出手段を
示すブロック図である。
【図3】上記実施例の呼び出し動作を説明するタイミン
グチャートである。
【図4】テレビドアホン装置を示す説明図である。
【図5】従来のテレビドアホン装置を示すブロック図で
ある。
【図6】上記従来例の呼び出し動作を説明するタイミン
グチャートである。
【符号の説明】
1 ドアホン子器 1b1 搬送波切替手段 1c テレビカメラ 2 ドアホン親機 2b2 搬送波パラメータ変化検出手段 2c 映像表示部 L1 伝送線 L2 伝送線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビカメラを具備するドアホン子器
    と、テレビカメラの撮像する映像を映し出す映像表示部
    を具備するドアホン親機とを備え、ドアホン子器とドア
    ホン親機とを2本の伝送線で接続するテレビドアホン装
    置において、映像信号伝送中の呼出合図信号に、映像信
    号周波数帯域と異なる搬送波を用いることを特徴とする
    テレビドアホン装置。
  2. 【請求項2】 テレビカメラを具備するドアホン子器
    と、テレビカメラの撮像する映像を映し出す映像表示部
    を具備するドアホン親機とを備え、ドアホン子器とドア
    ホン親機とを2本の伝送線で接続するテレビドアホン装
    置において、映像信号伝送中の呼出合図信号に、音声信
    号を重畳するための搬送波を用いることを特徴とするテ
    レビドアホン装置。
  3. 【請求項3】 テレビカメラを具備するドアホン子器
    と、テレビカメラの撮像する映像を映し出す映像表示部
    を具備するドアホン親機とを備え、ドアホン子器とドア
    ホン親機とを2本の伝送線で接続し、該2本の伝送線間
    に映像信号と搬送波に重畳された音声信号とを多重化し
    て伝搬するようにしたテレビドアホン装置において、ド
    アホン子器は映像信号伝送中に呼び出し操作がなされる
    と前記搬送波のパラメータを変化する搬送波切替手段を
    備え、ドアホン親機は前記搬送波のパラメータの変化を
    検出する搬送波パラメータ変化検出手段を備えることを
    特徴とするテレビドアホン装置。
  4. 【請求項4】 前記パラメータは振幅であることを特徴
    とする請求項3記載のテレビドアホン装置。
  5. 【請求項5】 前記パラメータは周波数であることを特
    徴とする請求項3記載のテレビドアホン装置。
  6. 【請求項6】 前記パラメータは位相であることを特徴
    とする請求項3記載のテレビドアホン装置。
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