JP3480752B2 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

冷凍サイクル装置

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JP3480752B2
JP3480752B2 JP30495894A JP30495894A JP3480752B2 JP 3480752 B2 JP3480752 B2 JP 3480752B2 JP 30495894 A JP30495894 A JP 30495894A JP 30495894 A JP30495894 A JP 30495894A JP 3480752 B2 JP3480752 B2 JP 3480752B2
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B1/00Compression machines, plants or systems with non-reversible cycle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C28/00Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids
    • F04C28/06Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids specially adapted for stopping, starting, idling or no-load operation

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  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被圧縮流体としての
冷媒ガスを圧縮する流体圧縮機を備えた冷凍サイクル装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】冷凍サイクル装置に使用する冷媒ガス用
の密閉型圧縮機として、比較的簡単な構成によりシ―ル
性を向上させて効率の良い圧縮ができるとともに、部品
の製造および組立が容易な流体圧縮機がある。
【0003】これは、円筒状の密閉ケースにシリンダを
収容し、このシリンダの両端開口部を密閉ケースに設け
られた軸受具を介して回転自在に枢支する。このシリン
ダ内には、回転体であるピストンが配置され、その両端
軸部は上記軸受具に、シリンダとは偏心して回転自在に
枢支される。
【0004】このピストンの外周面には螺旋状溝が設け
られ、ここにブレードが突没自在に巻装されている。上
記シリンダとピストンとは回転力伝達機構で連結されて
おり、これらを同期して回転駆動し、シリンダとピスト
ンおよびブレードとがなす作動空間である圧縮室に冷媒
ガスを取込む。
【0005】圧縮室は、その容量が軸方向に沿って順次
小さくなるよう形成され、ここに順次移送される冷媒ガ
スは圧縮され、所定圧まで上昇した状態で、圧縮室から
密閉ケース内に放出され、さらに吐出管から冷凍サイク
ルを構成する凝縮器に導かれることとなる。
【0006】この種の圧縮機においても、上記シリンダ
を回転駆動するための電動機部が備えられる。すなわ
ち、電動機部は、シリンダの外周面に嵌着されるロータ
と、その内周面が上記ロータの外周面と狭小の間隙を存
しており、密閉ケース内周面に嵌着されるステータとか
ら構成される。
【0007】密閉ケースには潤滑油が充填され、それが
密閉ケースの内底部に集溜する。この集溜した潤滑油は
運転時に上方へ吸い上げられ、電動機部および圧縮機部
の摺動部分へ給油される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】流体圧縮機の起動時、
図9に示すように、電動機部の回転数Nが指示回転数N
s または許容最高回転数Nmax まで一気に増大される。
この結果、流体圧縮機に大きな振動が生じ、騒音等の問
題を引き起こしてしまう。
【0009】一方、流体圧縮機の密閉ケースは、軸方向
が略水平となる状態に配置される。したがって、密閉ケ
ースの内底部に溜まり込む潤滑油に対し、電動機部およ
び圧縮機部の一部が浸漬した状態となる。
【0010】流体圧縮機が停止から起動に移るとき、潤
滑油に浸漬している電動機部の一部が回転作用によって
潤滑油を一気に掻き混ぜ、潤滑油に激しいフォーミング
現象が生じる。すなわち、潤滑油が泡状となる。この結
果、油といっしょに冷媒ガスが上方へ吸い上げられ、電
動機部および圧縮機部の摺動部分における潤滑作用が不
十分となる。
【0011】停止時は、図10に示すように、電動機部の
回転数Nが二段構えではあるものの急激に減少され、そ
の減少時に流体圧縮機に大きな振動が生じ、起動時と同
じく騒音等の問題を引き起こしてしまう。また、実際に
停止してから冷凍サイクルの高圧側圧力Pdと低圧側圧
力Psとの圧力バランスがとれるまでに長い時間を要し
てしまう。
【0012】高圧側圧力Pdと低圧側圧力Psとの圧力
バランスがとれるまでの期間、密閉ケース内のシリンダ
の吐出部と吸込部との間に圧力差が存在する。この圧力
差の影響で、密閉ケース内に集溜する潤滑油の油面がシ
リンダの吐出部付近まで上昇し、シリンダ内に流入する
ことがある。流入した油は低圧側圧力Psが低いことを
受けてシリンダの吸込部へと流れ、そこから冷凍サイク
ルの吸込管へと逆流してそこに溜まり込んでしまう。こ
うなると、次の起動時、吸込管に溜まり込んだ油がシリ
ンダへと吸込まれていわゆる液圧縮が生じ、流体圧縮機
の寿命に悪影響を与える。
【0013】この発明は上記の事情を考慮したもので、
第1および第2の発明の冷凍サイクル装置は、起動時の
振動を抑えて騒音の問題を解消できるとともに、起動時
の潤滑油のフォーミング現象を防いで電動機部および圧
縮機部の良好な潤滑作用が得られることを目的とする。
【0014】第3および第4の発明の冷凍サイクル装置
は、停止時の振動を抑えて騒音の問題を解消できるとと
もに、停止時の高圧側圧力と低圧側圧力との圧力バラン
スにかかる時間を短縮して潤滑油が吸込側に逆流する事
態を防ぐことができ、これにより液圧縮を回避して流体
圧縮機の寿命への悪影響を解消できることを目的とす
る。
【0015】第5の発明の冷凍サイクル装置は、起動時
の振動を抑えて騒音の問題を解消できるとともに、起動
時の潤滑油のフォーミング現象を防いで電動機部および
圧縮機部の良好な潤滑作用が得られ、さらに停止時の振
動を抑えて騒音の問題を解消できるとともに、停止時の
高圧側圧力と低圧側圧力との圧力バランスにかかる時間
を短縮して潤滑油が吸込側に逆流する事態を防ぐことが
でき、これにより液圧縮を回避して流体圧縮機の寿命へ
の悪影響を解消できることを目的とする。
【0016】第6および第7の発明の冷凍サイクル装置
は、起動時の振動を抑えて騒音の問題を解消できるとと
もに、起動時の潤滑油のフォーミング現象を防いで電動
機部および圧縮機部の良好な潤滑作用が得られることを
目的とする。
【0017】第8および第9の発明の冷凍サイクル装置
は、停止時の振動を抑えて騒音の問題を解消できるとと
もに、停止時の高圧側圧力と低圧側圧力との圧力バラン
スにかかる時間を短縮して潤滑油が吸込側に逆流する事
態を防ぐことができ、これにより液圧縮を回避して流体
圧縮機の寿命への悪影響を解消できることを目的とす
る。
【0018】第10の発明の冷凍サイクル装置は、起動
時の振動を抑えて騒音の問題を解消できるとともに、起
動時の潤滑油のフォーミング現象を防いで電動機部およ
び圧縮機部の良好な潤滑作用が得られ、さらに停止時の
振動を抑えて騒音の問題を解消できるとともに、停止時
の高圧側圧力と低圧側圧力との圧力バランスにかかる時
間を短縮して潤滑油が吸込側に逆流する事態を防ぐこと
ができ、これにより液圧縮を回避して流体圧縮機の寿命
への悪影響を解消できることを目的とする。
【0019】第11の発明の冷凍サイクル装置は、第1
ないし第10の発明の目的に加え、運転中における圧縮
機部の振動を抑え、騒音低減が図れることを目的とす
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】第1の発明の冷凍サイク
ル装置は、永久磁石を有するロータおよび複数の相巻線
を有するステータからなり電動機部として使用されるブ
ラシレスDCモータと、流体圧縮機の起動に際し、上記
各相巻線への直流励磁を行い、続いて上記各相巻線に対
する強制転流を行った後、電動機部の回転数を徐々に増
大させる制御手段を備える。第2の発明の冷凍サイク
ル装置は、永久磁石を有するロータおよび複数の相巻線
を有するステータからなり電動機部として使用されるブ
ラシレスDCモータと、流体圧縮機の起動に際し、上記
各相巻線への直流励磁を行い、続いて上記各相巻線に対
する強制転流を行った後、電動機部の回転数を徐々に増
大させる制御手段と、この制御手段による電動機部の回
転数増大に際し、少なくとも一度、回転数を一定時間だ
け所定値に維持する制御手段とを備える。
【0021】第3の発明の冷凍サイクル装置は、永久磁
石を有するロータおよび複数の相巻線を有するステータ
からなり電動機部として使用されるブラシレスDCモー
タと、流体圧縮機の起動に際し、上記各相巻線への直流
励磁を行い、続いて上記各相巻線に対する強制転流を行
った後、電動機部の回転数を徐々に増大させる制御手段
と、流体圧縮機の停止に際し電動機部の回転数を徐々に
減少させる制御手段を備える。第4の発明の冷凍サイ
クル装置は、永久磁石を有するロータおよび複数の相巻
線を有するステータからなり電動機部として使用される
ブラシレスDCモータと、流体圧縮機の起動に際し、上
記各相巻線への直流励磁を行い、続いて上記各相巻線に
対する強制転流を行った後、電動機部の回転数を徐々に
増大させる制御手段と、流体圧縮機の停止に際し電動機
部の回転数を徐々に減少させる制御手段と、この制御手
段による電動機部の回転数減少に際し、少なくとも一
度、回転数を一定時間だけ所定値に維持する制御手段と
を備えている。
【0022】
【0023】第5の発明の冷凍サイクル装置は、永久磁
石を有するロータおよび複数の相巻線を有するステータ
からなり前記電動機部として使用されるブラシレスDC
モータと、流体圧縮機の起動に際し、上記各相巻線への
直流励磁を行い、続いて上記各相巻線に対する強制転流
を行った後、電動機部の回転数を徐々に増大させる制御
手段と、この制御手段による電動機部の回転数増大に際
し、少なくとも一度、回転数を一定時間だけ所定値に維
持する制御手段と、流体圧縮機の停止に際し電動機部の
回転数を徐々に減少させる制御手段と、この制御手段に
よる電動機部の回転数減少に際し、少なくとも一度、回
転数を一定時間だけ所定値に維持する制御手段とを備え
る。
【0024】第6の発明の冷凍サイクル装置は、永久磁
石を有するロータおよび複数の相巻線を有するステータ
からなり電動機部として使用されるブラシレスDCモー
タと、このブラシレスDCモータに駆動電力を供給する
インバータ回路と、流体圧縮機の起動に際し、上記各相
巻線への直流励磁を行い、続いて上記各相巻線に対する
強制転流を行った後、インバータ回路の出力周波数を1
秒間に 0.1Hzないし 5Hzの速度で徐々に上昇させる制御
手段とを備える。
【0025】第7の発明の冷凍サイクル装置は、永久磁
石を有するロータおよび複数の相巻線を有するステータ
からなり電動機部として使用されるブラシレスDCモー
タと、このブラシレスDCモータに駆動電力を供給する
インバータ回路と、流体圧縮機の起動に際し、上記各相
巻線への直流励磁を行い、続いて上記各相巻線に対する
強制転流を行った後、インバータ回路の出力周波数を1
秒間に 0.1Hzないし 5Hzの速度で徐々に上昇させる制御
手段と、この制御手段によるインバータ回路の出力周波
数上昇に際し、少なくとも一度、出力周波数を15秒ない
し 5分の時間だけ許容最高周波数の10%ないし50%の値
に維持する制御手段とを備えている。
【0026】第8の発明の冷凍サイクル装置は、永久磁
石を有するロータおよび複数の相巻線を有するステータ
からなり上記電動機部として使用されるブラシレスDC
モータと、このブラシレスDCモータに駆動電力を供給
するインバータ回路と、記流体圧縮機の起動に際し、上
記各相巻線への直流励磁を行い、続いて上記各相巻線に
対する強制転流を行った後、インバータ回路の出力周波
数を1秒間に 0.1Hzないし 5Hzの速度で徐々に上昇させ
る制御手段と、流体圧縮機の停止に際しインバータ回路
の出力周波数を1秒間に 0.1Hzないし 5Hzの速度で徐々
に低下させる制御手段を備える。
【0027】第9の発明の冷凍サイクル装置は、永久磁
石を有するロータおよび複数の相巻線を有するステータ
からなり電動機部として使用されるブラシレスDCモー
タと、このブラシレスDCモータに駆動電力を供給する
インバータ回路と、流体圧縮機の起動に際し、上記各相
巻線への直流励磁を行い、続いて上記各相巻線に対する
強制転流を行った後、インバータ回路の出力周波数を1
秒間に 0.1Hzないし 5Hzの速度で徐々に上昇させる制御
手段と、流体圧縮機の停止に際しインバータ回路の出力
周波数を1秒間に 0.1Hzないし 5Hzの速度で徐々に低下
させる制御手段と、この制御手段によるインバータ回路
の出力周波数低下に際し、少なくとも一度、出力周波数
を 5秒ないし 3分の時間だけ許容最高周波数の 5%ない
し30%の値に維持する制御手段とを備えている。
【0028】
【0029】第10の発明の冷凍サイクル装置は、永久
磁石を有するロータおよび複数の相巻線を有するステー
タからなり電動機部として使用されるブラシレスDCモ
ータと、このブラシレスDCモータに駆動電力を供給す
るインバータ回路と、流体圧縮機の起動に際し、上記各
相巻線への直流励磁を行い、続いて上記各相巻線に対す
る強制転流を行った後、インバータ回路の出力周波数を
1秒間に 0.1Hzないし5Hzの速度で徐々に上昇させる制
御手段と、この制御手段によるインバータ回路の出力周
波数上昇に際し、少なくとも一度、出力周波数を15秒な
いし 5分の時間だけ許容最高周波数の10%ないし50%の
値に維持する制御手段と、流体圧縮機の停止に際しイン
バータ回路の出力周波数を1秒間に 0.1Hzないし 5Hzの
速度で徐々に低下させる制御手段と、この制御手段によ
るインバータ回路の出力周波数低下に際し、少なくとも
一度、出力周波数を 5秒ないし 3分の時間だけ許容最高
周波数の 5%ないし30%の値に維持する制御手段とを備
える。
【0030】第11の発明の冷凍サイクル装置は、第1
ないし第10の発明の構成において、圧縮機部として、
シリンダと、このシリンダ内に偏心配置され、周面に徐
々に小さくなるピッチで形成された螺旋状の溝を有する
回転体と、この回転体の上記溝に出入り自在に嵌め込ま
れ、シリンダ内に複数の圧縮機室を形成するように仕切
るブレードとからなる構成を備えている。
【0031】
【作用】第1の発明の冷凍サイクル装置では、永久磁石
を有するロータおよび複数の相巻線を有するステータか
らなるブラシレスDCモータを電動機部として使用し、
流体圧縮機の起動に際し、上記各相巻線への直流励磁を
行い、続いて上記各相巻線に対する強制転流を行った
後、電動機部の回転数を徐々に増大させる。第2の発明
の冷凍サイクル装置では、永久磁石を有するロータおよ
び複数の相巻線を有するステータからなるブラシレスD
Cモータをり電動機部として使用し、流体圧縮機の起動
に際し、上記各相巻線への直流励磁を行い、続いて上記
各相巻線に対する強制転流を行った後、電動機部の回転
数を徐々に増大させ、その増大の途中で少なくとも一
度、回転数を一定時間だけ所定値に維持する。
【0032】第3の発明の冷凍サイクル装置では、永久
磁石を有するロータおよび複数の相巻線を有するステー
タからなるブラシレスDCモータをり電動機部として使
用し、流体圧縮機の起動に際し、上記各相巻線への直流
励磁を行い、続いて上記各相巻線に対する強制転流を行
った後、電動機部の回転数を徐々に増大させる。流体圧
縮機の停止に際しては、電動機部の回転数を徐々に減少
させる。第4の発明の冷凍サイクル装置では、永久磁石
を有するロータおよび複数の相巻線を有するステータか
らなるブラシレスDCモータを電動機部として使用し、
流体圧縮機の起動に際し、上記各相巻線への直流励磁を
行い、続いて上記各相巻線に対する強制転流を行った
後、電動機部の回転数を徐々に増大させる。流体圧縮機
の停止に際しては、電動機部の回転数を徐々に減少さ
せ、その減少の途中で少なくとも一度、回転数を一定時
間だけ所定値に維持する。
【0033】
【0034】第5の発明の冷凍サイクル装置では、永久
磁石を有するロータおよび複数の相巻線を有するステー
タからなるブラシレスDCモータを前記電動機部として
使用し、流体圧縮機の起動に際し、上記各相巻線への直
流励磁を行い、続いて上記各相巻線に対する強制転流を
行った後、電動機部の回転数を徐々に増大させ、その増
大の途中で少なくとも一度、回転数を一定時間だけ所定
値に維持する。さらに、流体圧縮機の停止に際し電動機
部の回転数を徐々に減少させ、その減少の途中で少なく
とも一度、回転数を一定時間だけ所定値に維持する。
【0035】第6の発明の冷凍サイクル装置では、永久
磁石を有するロータおよび複数の相巻線を有するステー
タからなるブラシレスDCモータを電動機部として使用
し、このブラシレスDCモータに駆動電力を供給するイ
ンバータ回路の出力周波数を、流体圧縮機の起動に際
し、上記各相巻線への直流励磁を行い、続いて上記各相
巻線に対する強制転流を行った後、1秒間に 0.1Hzない
し 5Hzの速度で徐々に上昇させる。
【0036】第7の発明の冷凍サイクル装置では、永久
磁石を有するロータおよび複数の相巻線を有するステー
タからなるブラシレスDCモータを電動機部として使用
し、このブラシレスDCモータに駆動電力を供給するイ
ンバータ回路の出力周波数を、流体圧縮機の起動に際
し、上記各相巻線への直流励磁を行い、続いて上記各相
巻線に対する強制転流を行った後、1秒間に 0.1Hzない
し 5Hzの速度で徐々に上昇させる。この情報の途中で
なくとも一度、出力周波数を15秒ないし 5分の時間だけ
許容最高周波数の10%ないし50%の値に維持する。
【0037】第8の発明の冷凍サイクル装置では、永久
磁石を有するロータおよび複数の相巻線を有するステー
タからなるブラシレスDCモータを電動機部として使用
し、このブラシレスDCモータに駆動電力を供給するイ
ンバータ回路の出力周波数を、流体圧縮機の起動に際
し、上記各相巻線への直流励磁を行い、続いて上記各相
巻線に対する強制転流を行った後、1秒間に 0.1Hzない
し 5Hzの速度で徐々に上昇させる。流体圧縮機の停止に
際しては、インバータ回路の出力周波数を1秒間に 0.1
Hzないし 5Hzの速度で徐々に低下させる。
【0038】第9の発明の冷凍サイクル装置では、永久
磁石を有するロータおよび複数の相巻線を有するステー
タからなるブラシレスDCモータを電動機部として使用
し、このブラシレスDCモータに駆動電力を供給するイ
ンバータ回路の出力周波数を、流体圧縮機の起動に際
し、上記各相巻線への直流励磁を行い、続いて上記各相
巻線に対する強制転流を行った後、1秒間に 0.1Hzない
し 5Hzの速度で徐々に上昇させる。流体圧縮機の停止に
際しては、インバータ回路の出力周波数を、1秒間に
0.1Hzないし 5Hzの速度で徐々に低下させ、その低下の
途中で少なくとも一度、 5秒ないし 3分の時間だけ許容
最高周波数の 5%ないし30%の値に維持する。
【0039】
【0040】第10の発明の冷凍サイクル装置は、永久
磁石を有するロータおよび複数の相巻線を有するステー
タからなるブラシレスDCモータを電動機部として使用
し、このブラシレスDCモータに駆動電力を供給するイ
ンバータ回路の出力周波数を、流体圧縮機の起動に際
、上記各相巻線への直流励磁を行い、続いて上記各相
巻線に対する強制転流を行った後、インバータ回路の出
力周波数を1秒間に 0.1Hzないし 5Hzの速度で徐々に上
昇させ、その上昇の途中で少なくとも一度、15秒ないし
5分の時間だけ許容最高周波数の10%ないし50%の値に
維持する。さらに、インバータ回路の出力周波数を、流
体圧縮機の停止に際し1秒間に 0.1Hzないし 5Hzの速度
で徐々に低下させ、その低下の途中で少なくとも一度、
5秒ないし3分の時間だけ許容最高周波数の 5%ないし3
0%の値に維持する。
【0041】第11の発明の冷凍サイクル装置は、第1
ないし第10の発明の作用に加え、圧縮機部を、シリン
ダと、このシリンダ内に偏心配置され、周面に徐々に小
さくなるピッチで形成された螺旋状の溝を有する回転体
と、この回転体の上記溝に出入り自在に嵌め込まれ、シ
リンダ内に複数の圧縮機室を形成するように仕切るブレ
ードとからなる構成する。
【0042】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図2に示すように、流体圧縮機1は、
軸方向が略水平の状態に配置され且つ両端が閉塞される
密閉ケ―ス2を有し、その密閉ケース2に電動機部3お
よび圧縮機部4を収容することにより構成される。
【0043】密閉ケース2は、両端が開口する円筒状の
ケース本体2aと、この一端開口部にたとえば溶接手段
によって設けられ、これを閉塞する蓋体2bおよび他端
開口部を閉塞する上蓋部2cとからなる。
【0044】圧縮機部4は回転体であるシリンダ5を有
しており、このシリンダ5の外周面に上記電動機部3の
構成要素となるロ―タ6が、後述する非磁性体で薄肉円
筒状のカバー体11を介して外嵌保持されている。ロー
タ6は、環状の永久磁石により成る。
【0045】密閉ケース2の内周面にステータ7が嵌着
され、そのステータ7と上記ロータ6とでブラシレスD
Cモータが構成される。ステータ7には複数たとえば三
つの相巻線U,V,Wが装着されており、これら相巻線
が二相ずつ順次に通電されることによりロータ6が回転
する。すなわち、電動機部3は、ブラシレスDCモータ
である。
【0046】シリンダ5の一端開口部には、第1のシリ
ンダ軸受8aが緩挿され、後述するように一体化され
る。そして、シリンダ軸受8aを介して軸受具である主
軸受8が気密を保持し、かつ緩く嵌め込まれる。主軸受
8は、上記蓋体2bの軸心部に一体に突設される。
【0047】シリンダ5の他端開口部には、第2のシリ
ンダ軸受9aが緩挿され、後述するように一体化され
る。そして、シリンダ軸受9aを介して軸受具である副
軸受9が気密を保持し、かつ緩く嵌め込まれる。副軸受
9は、ケース本体2aと上蓋2cとの端部相互間に介設
される仕切板10に設けられる。
【0048】シリンダ5の両端開口部は、第1,第2の
シリンダ軸受8a,9aおよび主,副軸受8,9によっ
て気密保持した状態で閉塞され、かつ第1、第2のシリ
ンダ軸受8a,9aとともに主,副軸受8,9に回転自
在に枢支される。
【0049】一方、シリンダ5の中空部には、回転体と
してのピストン12が軸方向に沿って収容される。この
ピストン12の中心軸は、シリンダ5の中心軸に対して
偏心して配置されており、ピストン12の外周面の一部
はシリンダ5の内周面に、軸方向に沿って接触してい
る。
【0050】また、副軸受9側のシリンダ5とピストン
12との端部相互間には、回転力伝達部(同図では図示
しない)が設けられる。この回転力伝達部は、第2のシ
リンダ軸受9aおよびオルダムリングからなるいわゆる
オルダム機構である。
【0051】回転力伝達部14はシリンダ5とピストン
12とを機械的に連結して、シリンダ5が回転駆動され
たとき、その回転力をピストンに伝達して互いに同期し
た回転駆動をなす。
【0052】一方、上記ピストン12の外周面には、軸
方向中央部から両側端部に亘って、徐々に小さいピッチ
の螺旋状溝(同図では図示しない)が設けられ、それぞ
れの溝には、厚さが溝の幅とほぼ一致する螺旋状のブレ
ード16,16が嵌め込まれている。
【0053】各ブレード16は、弗素系樹脂のごとき高
滑性材で、径方向に膨出する弾性変形力を備えていて、
螺旋状溝から突出する方向、すなわちピストン12の径
方向に沿って突没自在であり、この外周面はシリンダ5
の内周面に密着した状態でスライド可能である。
【0054】シリンダ5の内周面とピストン12の外周
面との間の空間は、上記各ブレード16,16によって
複数の作動空間である圧縮室17A….17B…に仕切
られている。
【0055】この圧縮室17A….17B…の容積は、
上記溝のピッチの設定の関係から、ピストン12の中央
部からこの両側端部に行くにしたがって徐々に小さくな
る、左右一対のピッチ形状をなす。
【0056】一方、上記蓋体2bには外部の冷凍サイク
ル機器に連通する吸込管18が接続されており、上記ピ
ストン12に設けられるガス吸込案内路19と連通す
る。このガス吸込案内路19は、ピストン12の軸心に
沿って延び、両端面で開口する貫通孔と、この貫通孔の
中間部に連通するよう、径方向に沿って設けられ周面に
開口する横断孔とからなる。ただし、副軸受9側の開口
端は、副軸受9に設けられる閉塞板20によって閉成さ
れる。
【0057】上記ガス吸込案内路19のピストン12周
面開口端は、上記圧縮室17A…,17B…のうち、最
も空間容量の大きな圧縮室に開口する。すなわち、左右
一対の圧縮室17A…,17B…にとって、ガス吸込案
内路19の開口端が位置する圧縮室が吸込部Sとなる。
【0058】そして、螺旋状溝のピッチの設定状態か
ら、左右一対の圧縮室17A…,17B…にとって、両
側端部に位置する圧縮室が吐出部Da,Dbとなってい
る。ここでは、シリンダ5の左右端部に吐出部Da,D
bが設けられることになる。
【0059】一方の吐出部Daには、上記第1のシリン
ダ軸受8aに、その軸方向に貫通して導出案内孔21が
設けられていて、この吐出部に位置する圧縮室17Aと
シリンダ5の外部とを連通する。
【0060】他方の吐出部Dbには、第2のシリンダ軸
受9aと、シリンダ5端部およびこの外周面に嵌挿する
カバー体11をともに貫通する導出案内孔22が設けら
れていて、この吐出部に位置する圧縮室17Bとシリン
ダ5の外部とを連通する。
【0061】上記支持板10には、複数の案内孔10a
が設けられていて、密閉ケース2内部を連通する。そし
て、密閉ケース2を構成する上蓋部2cには吐出管23
が接続されていて、外部の冷凍サイクル機器に連通す
る。
【0062】上記ピストン12の軸方向中間部と、左右
両側端部にはブレードストッパ用溝24が設けられてい
て、上記シリンダ5の対向部位に設けられるブレードス
トッパ25の端部が挿入する。
【0063】一方、密閉ケース2には潤滑油が充填され
ていて、その潤滑油が密閉ケース2の内底部に集溜して
油溜り部26が形成される。この油溜り部26の潤滑油
に、電動機部3および圧縮機部4の一部が浸漬するとと
もに、上記主,副軸受8,9にそれぞれ設けられる油吸
上げ管27a,27bの端部が浸漬する。
【0064】油吸上げ管27a,27bの上端部に連通
して、ピストン12両側の支軸部12a,12bには螺
旋状のブレードからなる給油ポンプ部28,28が設け
られ、油溜り部26の潤滑油をピストン12と主,副軸
受8,9、シリンダ5およびブレード16との摺動部分
へ給油するようになっている。
【0065】第1,第2のシリンダ軸受8a,9aの周
面にはそれぞれねじ孔が設けられていて、シリンダ5に
ピストン12やブレード16を内装し、かつ各軸受8,
9にセットした状態で、両ねじ孔に固定具である取付け
用ねじ33が螺挿され、カバー体11とシリンダ5とを
各シリンダ軸受8a,9aに取付け固定することとな
る。なお、一方の取付け用ねじ33の近傍部位に、導出
案内孔22が開口している。
【0066】このように構成される流体圧縮機1に対
し、図1の制御回路が付属される。図1において、40
は制御部で、流体圧縮機1をはじめとする冷凍サイクル
機器の全般にわたる制御を行なう。この制御部40に、
タイミング信号発生部41、回転数指示信号入力部4
2、制御信号入力部43、およびモータ駆動制御部44
が接続される。
【0067】50は交流電源で、その電源50にインバ
ータ回路51が接続される。このインバータ回路51
は、電源電圧を整流し、それをスイッチング回路のオン
・オフ作動により所定周波数の信号電圧に変換し、出力
する。この出力はブラシレスDCモータであるところの
電動機部3に供給される。
【0068】上記タイミング信号発生部41は、各種制
御に用いるタイミング信号(クロック信号)を発生す
る。回転数指示信号入力部42は、当該冷凍サイクル装
置が搭載される本体機器たとえば空気調和機からの指示
回転数Ns に対応する回転数指示信号を制御部40に供
給する。制御信号入力部43、同じく当該冷凍サイクル
装置が搭載されるたとえば空気調和機からの各種制御指
令に対応する制御信号を制御部40に供給する。
【0069】モータ駆動制御部44は、電動機部3にお
けるステータ7の各相巻線のうち、非通電の一つの相巻
線に誘起する電圧を取り込んで電動機部3におけるロー
タ6の回転基準位置を検知し、その検知位置に基づく所
定のタイミングをもってインバータ回路51のスイッチ
ング回路をオン・オフ駆動する。このオン・オフ駆動に
より、インバータ回路51から電動機部3の各相巻線に
対する通電が行なわれ、その通電が順次に切換わること
で電動機部3が駆動される。
【0070】また、モータ駆動制御部44は、インバー
タ回路51の出力周波数F、つまり各相巻線に対する通
電切換の周波数を、制御部40からの指示周波数に応じ
て変化させる。これにより、電動機部3の回転数Nが変
化する。
【0071】制御部40は、主として次の機能手段を備
える。 [1]流体圧縮機1の起動に際し、電動機部3の回転数
Nを徐々に増大させる制御手段。
【0072】[2]流体圧縮機1の停止に際し、電動機
部3の回転数Nを徐々に減少させる制御手段。 つぎに、上記の構成の作用について、図3のフローチャ
ートを参照して説明する。
【0073】当該冷凍サイクル装置が搭載される空気調
和機の運転開始時、流体圧縮機1の起動をスムーズに行
なうべく、ステータ7の相巻線に対し2回の直流励磁が
行なわれる。この直流励磁は、電動機部3におけるステ
ータ7の各相巻線のうち、起動する通電相の一つ前の通
電相にロータ6の回転基準位置が合うよう、ひいてはロ
ータ6の逆回転を防ぐべく、相巻線に直流電圧を印加す
る処置である。
【0074】2回の直流励磁が終わると、強制転流が行
なわれる。この強制転流は、始動時はまだロータ6の回
転規準位置を検知できないことに対処して行なうもの
で、各相巻線(二相ずつ)に対する通電を特定の周波数
にて切換える。
【0075】強制転流が終了すると、インバータ回路5
1の出力周波数Fが徐々に上昇される。これにより、図
4に示すように、電動機部3の回転数Nが空気調和機か
らの指示回転数Ns に向けて徐々に増大する。
【0076】回転数Nが指示回転数Ns に達した後は、
回転数Nを指示回転数Ns に保持するべく、回転数Nが
指示回転数Ns を超えたところでインバータ回路51の
出力周波数Fを所定値高めて回転数NをΔNだけ増大
し、回転数Nが指示回転数Nsを下回ったところでイン
バータ回路51の出力周波数Fを所定値低めて回転数N
をΔNだけ減少させる。
【0077】このように、流体圧縮機1の起動に際して
電動機部3の回転数Nを徐々に増大させることにより、
流体圧縮機1の振動を従来(図9)に比べてかなり抑え
ることができる。よって、騒音等の問題を解消できる。
【0078】一般に、起動時は、潤滑油に浸漬している
電動機部3の一部たとえばロータ6が回転作用によって
潤滑油が掻き混ぜられ、潤滑油に激しいフォーミング現
象が生じる心配がある。フォーミング現象が生じると、
油吸上げ管27a,27bから油といっしょに冷媒ガス
が吸い上げられ、電動機部3および圧縮機部4の摺動部
における潤滑作用が不十分となる。
【0079】しかしながら、電動機部3の回転数Nを徐
々に増大させるようにしているので、フォーミング現象
を未然に防ぐことができる。よって、油吸上げ管27
a,27bからは油のみが吸い上げられ、電動機部3お
よび圧縮機部4の摺動部において良好な潤滑作用が得ら
れる。
【0080】インバータ回路51の出力周波数Fの上昇
速度、つまり回転数Nの増大速度については、1秒間に
0.1Hzないし 5Hzの速度とするのが最適である。なお、
出力周波数Fの上昇に際し、その途中で少なくとも一
度、出力周波数Fを一定時間tだけ所定値に維持するよ
うにしてもよい。すなわち、図5に示すように、電動機
部3の回転数Nを一定時間tだけ所定値N2 に維持する
ことにより、振動の抑制効果を高めることができる。図
6に示すように、一定時間tを延長するとともに、維持
する所定値をN2 より低いN1 とすれば、振動の抑制効
果はさらに高まる。
【0081】一定時間tとしては15秒ないし 5分、所定
値(N1 またはN2 )としては予め定められている許容
最高周波数Fmax の10%ないし50%の値が最適である。
また、所定値に維持する段数については、一段に限ら
ず、図7に示すように二段としてもよい。
【0082】電動機部3が始動すると、シリンダ5が回
転する。この回転は、回転力伝達部14を介してピスト
ン12に伝達され、外周面一部がシリンダ5内周面に接
触した状態を保持して回転駆動されるとともに、各ブレ
ード16,16が一体に回転する。
【0083】上記ブレード16,16は、外周面がシリ
ンダ5内周面に接触したまま回転するため、ピストン1
2の外周面とシリンダ5の内周面との接触部に近づくに
したがって螺旋状溝内に押込まれ、また、接触部から離
れるにしたがって溝から飛出す方向に移動する。
【0084】一方、吸込管18からガス吸込案内路19
に低圧の冷媒ガスが導かれ、ピストンの軸心に沿って案
内されるとともに、この軸方向中間部周面の開口端から
シリンダ5内に放出される。
【0085】すなわち、低圧の冷媒ガスは吸込部Sに位
置する左右一対の圧縮室17A,17Bに導かれる。シ
リンダ5とピストン12との同期回転にともなって、冷
媒ガスは圧縮室17A,17Bに閉じ込められたまま左
右両側の吐出部Da,Db方向へ順次移送され、圧縮容
量の低下にともない圧縮される。
【0086】圧縮された冷媒ガスは、所定の圧力まで上
昇したところで、吐出部Da,Db側の圧縮室17A,
17Bから各導出案内孔21,22を介して密閉ケース
2の内部空間内に導出され、充満する。
【0087】この高圧化した冷媒ガスは、吐出管23か
ら密閉ケース2外部の冷凍サイクル機器に導かれる。圧
縮運転中において、上記ブレード16は圧力バランスの
発生などの理由で、吸込部Sもしくは吐出部Da,Db
方向へ移動する力を受けるが、この両端面がブレードス
トッパ25に当接し、かつ衝止されるので、いずれの方
向への移動も全くない。よって、ブレード16は螺旋状
溝での突没移動のみ円滑に行い、高い圧縮効率を保持す
る。
【0088】しかる後、空気調和機から運転停止の指令
が入ると、インバータ回路51の出力周波数Fが徐々に
低下され、その低下の途中で二度、出力周波数Fが一定
時間tずつ所定値N2 ,N1 にそれぞれ維持される。こ
れにより、図8に示すように、電動機部3の回転数Nが
徐々にかつ段階的に減少する。
【0089】このように、流体圧縮機1の停止に際して
電動機部3の回転数Nを徐々にかつ段階的に減少させる
ことにより、流体圧縮機1の振動を従来(図10)に比べ
てかなり抑えることができる。よって、騒音等の問題を
解消できる。
【0090】また、電動機部3の回転数Nが徐々にかつ
段階的に減少することにより、実際の停止後、高圧側圧
力Pdと低圧側圧力Psとの圧力バランスが短時間のう
ちに完了する。
【0091】一般に、停止時は、高圧側圧力Pdと低圧
側圧力Psとの圧力バランスがとれるまでの期間、密閉
ケース2内のシリンダ5の吐出部Da,Dbと吸込部S
との間に圧力差が存在する。この圧力差の影響で、密閉
ケース2内に集溜する潤滑油の油面がシリンダ5の吐出
部Dbの導出案内孔22付近まで上昇し、そこから油が
シリンダ5内に流入する心配がある。仮に、流入する
と、流入した油は図2に破線矢印で示すように、低圧側
圧力Psが低いことを受けてシリンダ5の吸込部Sへと
流れ込み、そこから吸込管18へと逆流してそこに溜ま
り込んでしまう。こうなると、次の起動時、吸込管18
に溜まり込んだ油がシリンダ5へと吸込まれていわゆる
液圧縮が生じ、流体圧縮機1の寿命に悪影響を与えてし
まう。
【0092】しかしながら、上記したように、高圧側圧
力Pdと低圧側圧力Psと圧力バランスが短時間のうち
に完了するので、潤滑油がシリンダ5および吸込管18
へと逆流する事態を未然に防ぐことができる。これによ
り、上記のような液圧縮を回避して流体圧縮機1の寿命
への悪影響を解消できる。
【0093】インバータ回路51の出力周波数Fの低下
速度、つまり回転数Nの減少速度については、1秒間に
0.1Hzないし 5Hzの速度とするのが最適である。また、
一定時間tとしては 5秒ないし 3分、所定値N1 ,N2
としては許容最高周波数Fmax の 5%ないし30%の値が
最適である。なお、所定値に維持する段数については、
二段に限らず、少なくとも一段あれば十分な効果が得ら
れる。
【0094】しかも、電動機部3としてブラシレスDC
モータを採用していることにより、原理的にすべりの避
けられないACモータより消費電力を抑制した上、運転
効率の向上を図ることができる。
【0095】なお、上記実施例では、空気調和機に搭載
する冷凍サイクル装置を例に説明したが、他の機器にも
適用可能である。その他、この発明は要旨を越えない範
囲で種々の変形実施が可能である。
【0096】
【発明の効果】以上述べたように、第1の発明の冷凍サ
イクル装置は起動時の振動を抑えて騒音の問題を解消
できるとともに、起動時の潤滑油のフォーミング現象を
防いで電動機部および圧縮機部の良好な潤滑作用が得ら
れる。
【0097】第2の発明の冷凍サイクル装置は起動時
の振動を抑えて騒音の問題を解消できるとともに、起動
時の潤滑油のフォーミング現象を防いで電動機部および
圧縮機部の良好な潤滑作用が得られる。
【0098】第3の発明の冷凍サイクル装置は、停止時
の振動を抑えて騒音の問題を解消できるとともに、停止
時の高圧側圧力と低圧側圧力との圧力バランスにかかる
時間を短縮して潤滑油が吸込側に逆流する事態を防ぐこ
とができ、これにより液圧縮を回避して流体圧縮機の寿
命への悪影響を解消できる。
【0099】第4の発明の冷凍サイクル装置は、停止時
の振動を抑えて騒音の問題を解消できるとともに、停止
時の高圧側圧力と低圧側圧力との圧力バランスにかかる
時間を短縮して潤滑油が吸込側に逆流する事態を防ぐこ
とができ、これにより液圧縮を回避して流体圧縮機の寿
命への悪影響を解消できる。
【0100】
【0101】第5の発明の冷凍サイクル装置は起動時
の振動を抑えて騒音の問題を解消できるとともに、起動
時の潤滑油のフォーミング現象を防いで電動機部および
圧縮機部の良好な潤滑作用が得られ、さらに停止時の振
動を抑えて騒音の問題を解消できるとともに、停止時の
高圧側圧力と低圧側圧力との圧力バランスにかかる時間
を短縮して潤滑油が吸込側に逆流する事態を防ぐことが
でき、これにより液圧縮を回避して流体圧縮機の寿命へ
の悪影響を解消できる。
【0102】第6の発明の冷凍サイクル装置は起動時
の振動を抑えて騒音の問題を解消できるとともに、起動
時の潤滑油のフォーミング現象を防いで電動機部および
圧縮機部の良好な潤滑作用が得られる。
【0103】第7の発明の冷凍サイクル装置は起動時
の振動を抑えて騒音の問題を解消できるとともに、起動
時の潤滑油のフォーミング現象を防いで電動機部および
圧縮機部の良好な潤滑作用を得ることができる。
【0104】第8の発明の冷凍サイクル装置は停止時
の振動を抑えて騒音の問題を解消できるとともに、停止
時の高圧側圧力と低圧側圧力との圧力バランスにかかる
時間を短縮して潤滑油が吸込側に逆流する事態を防ぐこ
とができ、これにより液圧縮を回避して流体圧縮機の寿
命への悪影響を解消できる。
【0105】第9の発明の冷凍サイクル装置は停止時
の振動を抑えて騒音の問題を解消できるとともに、停止
時の高圧側圧力と低圧側圧力との圧力バランスにかかる
時間を短縮して潤滑油が吸込側に逆流する事態を防ぐこ
とができ、これにより液圧縮を回避して流体圧縮機の寿
命への悪影響を解消できる。
【0106】
【0107】第10の発明の冷凍サイクル装置は起動
時の振動を抑えて騒音の問題を解消できるとともに、起
動時の潤滑油のフォーミング現象を防いで電動機部およ
び圧縮機部の良好な潤滑作用が得られ、さらに停止時の
振動を抑えて騒音の問題を解消できるとともに、停止時
の高圧側圧力と低圧側圧力との圧力バランスにかかる時
間を短縮して潤滑油が吸込側に逆流する事態を防ぐこと
ができ、これにより液圧縮を回避して流体圧縮機の寿命
への悪影響を解消できる。
【0108】
【0109】第11の発明の冷凍サイクル装置は運転
時における流体圧縮機の振動の抑制および騒音低減をさ
らに向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の制御回路の構成図。
【図2】同実施例における流体圧縮機の縦断面図。
【図3】同実施例の作用を説明するためのフローチャー
ト。
【図4】同実施例の起動時の回転数Nと振動との関係を
示す図。
【図5】同実施例の起動時の回転数Nと振動との関係の
変形例を示す図。
【図6】同実施例の起動時の回転数Nと振動との関係の
別の変形例を示す図。
【図7】同実施例の起動時の回転数Nと振動との関係の
さらに別の変形例を示す図。
【図8】同実施例の停止時の回転数Nと振動との関係を
示す図。
【図9】従来装置の起動時の回転数Nと振動との関係を
示す図。
【図10】従来装置の停止時の回転数Nと振動との関係
を示す図。
【符号の説明】
1…流体圧縮機、2…密閉ケース、3…電動機部、4…
圧縮機部、5…シリンダ、6…ロータ、7…ステータ、
16…ブレード、12…ピストン、S…吸込部、Da,
Db…吐出部、26…油溜り部、40…制御部、44…
モータ駆動制御部、51…インバータ回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本勝 隆 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会 社東芝柳町工場内 (72)発明者 平山 卓也 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会 社東芝柳町工場内 (72)発明者 河口 俊朗 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 恒川 輝尚 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 東芝エー・ブイ・イー株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−106253(JP,A) 特開 平3−33487(JP,A) 特開 昭60−69446(JP,A) 特開 平6−307719(JP,A) 特開 平5−288388(JP,A) 実公 平6−23879(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 1/00 341 H02P 1/18

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉ケースに軸方向が略水平となる状態
    に配置される電動機部および圧縮機部を収容しかつ潤滑
    油を充填してなる流体圧縮機を備えた冷凍サイクル装置
    において、永久磁石を有するロータおよび複数の相巻線を有するス
    テータからなり前記電動機部として使用されるブラシレ
    スDCモータと、 前記流体圧縮機の起動に際し、前記各相巻線への直流励
    磁を行い、続いて前記各相巻線に対する強制転流を行っ
    た後、前記電動機部の回転数を徐々に増大させる制御手
    と、 を具備したことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 【請求項2】 密閉ケースに軸方向が略水平となる状態
    に配置される電動機部および圧縮機部を収容しかつ潤滑
    油を充填してなる流体圧縮機を備えたものにおいて、永久磁石を有するロータおよび複数の相巻線を有するス
    テータからなり前記電動機部として使用されるブラシレ
    スDCモータと、 前記流体圧縮機の起動に際し、前記各相巻線への直流励
    磁を行い、続いて前記各相巻線に対する強制転流を行っ
    た後、前記電動機部の回転数を徐々に増大させる制御手
    段と、 この制御手段による電動機部の回転数増大に際し、少な
    くとも一度、回転数を一定時間だけ所定値に維持する制
    御手段と、 を具備したことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  3. 【請求項3】 密閉ケースに軸方向が略水平となる状態
    に配置される電動機部および圧縮機部を収容しかつ潤滑
    油を充填してなる流体圧縮機を備えたものにおいて、永久磁石を有するロータおよび複数の相巻線を有するス
    テータからなり前記電動機部として使用されるブラシレ
    スDCモータと、 前記流体圧縮機の起動に際し、前記各相巻線への直流励
    磁を行い、続いて前記各相巻線に対する強制転流を行っ
    た後、前記電動機部の回転数を徐々に増大させる制御手
    段と、 前記流体圧縮機の停止に際し前記電動機部の回転数を徐
    々に減少させる制御手段、 を具備したことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  4. 【請求項4】 密閉ケースに軸方向が略水平となる状態
    に配置される電動機部および圧縮機部を収容しかつ潤滑
    油を充填してなる流体圧縮機を備えたものにおいて、永久磁石を有するロータおよび複数の相巻線を有するス
    テータからなり前記電動機部として使用されるブラシレ
    スDCモータと、 前記流体圧縮機の起動に際し、前記各相巻線への直流励
    磁を行い、続いて前記各相巻線に対する強制転流を行っ
    た後、前記電動機部の回転数を徐々に増大させる制御手
    段と、 前記流体圧縮機の停止に際し前記電動機部の回転数を徐
    々に減少させる制御手段と、 この制御手段による電動機部の回転数減少に際し、少な
    くとも一度、回転数を一定時間だけ所定値に維持する制
    御手段と、 を具備したことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  5. 【請求項5】 密閉ケースに軸方向が略水平となる状態
    に配置される電動機部および圧縮機部を収容しかつ潤滑
    油を充填してなる流体圧縮機を備えたものにおいて、永久磁石を有するロータおよび複数の相巻線を有するス
    テータからなり前記電動機部として使用されるブラシレ
    スDCモータと、 前記流体圧縮機の起動に際し、前記各相巻線への直流励
    磁を行い、続いて前記各相巻線に対する強制転流を行っ
    た後、前記電動機部の回転数を徐々に増大させる制御手
    段と、 この制御手段による電動機部の回転数増大に際し、少な
    くとも一度、回転数を一定時間だけ所定値に維持する制
    御手段と、 前記流体圧縮機の停止に際し前記電動機部の回転数を徐
    々に減少させる制御手段と、 この制御手段による電動機部の回転数減少に際し、少な
    くとも一度、回転数を一定時間だけ所定値に維持する制
    御手段と、 を具備したことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  6. 【請求項6】 密閉ケースに軸方向が略水平となる状態
    に配置される電動機部および圧縮機部を収容しかつ潤滑
    油を充填してなる流体圧縮機を備えた冷凍サイクル装置
    において、永久磁石を有するロータおよび複数の相巻線を有するス
    テータからなり前記電動機部として使用されるブラシレ
    スDCモータと、 前記ブラシレスDCモータに駆動電力を供給するインバ
    ータ回路と、 前記流体圧縮機の起動に際し、前記各相巻線への直流励
    磁を行い、続いて前記各相巻線に対する強制転流を行っ
    た後、前記インバータ回路の出力周波数を1秒間に 0.1
    Hzないし 5Hzの速度で徐々に上昇させる制御手段と、 を具備したことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  7. 【請求項7】 密閉ケースに軸方向が略水平となる状態
    に配置される電動機部および圧縮機部を収容しかつ潤滑
    油を充填してなる流体圧縮機を備えたものにおいて、永久磁石を有するロータおよび複数の相巻線を有するス
    テータからなり前記電動機部として使用されるブラシレ
    スDCモータと、 前記ブラシレスDCモータに駆動電力を供給するインバ
    ータ回路と、 前記流体圧縮機の起動に際し、前記各相巻線への直流励
    磁を行い、続いて前記各相巻線に対する強制転流を行っ
    た後、前記インバータ回路の出力周波数を1秒間に 0.1
    Hzないし 5Hzの速度で徐々に上昇させる制御手段と、 この制御手段によるインバータ回路の出力周波数上昇に
    際し、少なくとも一度、出力周波数を15秒ないし 5分の
    時間だけ許容最高周波数の10%ないし50%の値に維持す
    る制御手段と、 を具備したことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  8. 【請求項8】 密閉ケースに軸方向が略水平となる状態
    に配置される電動機部および圧縮機部を収容しかつ潤滑
    油を充填してなる流体圧縮機を備えたものにおいて、永久磁石を有するロータおよび複数の相巻線を有するス
    テータからなり前記電 動機部として使用されるブラシレ
    スDCモータと、 前記ブラシレスDCモータに駆動電力を供給するインバ
    ータ回路と、前記流体圧縮機の起動に際し、前記各相巻線への直流励
    磁を行い、続いて前記各相巻線に対する強制転流を行っ
    た後、前記インバータ回路の出力周波数を1秒間に 0.1
    Hzないし 5Hzの速度で徐々に上昇させる制御手段と、 前記流体圧縮機の停止に際し前記インバータ回路の出力
    周波数を1秒間に 0.1Hzないし 5Hzの速度で徐々に低下
    させる制御手段、 を具備したことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  9. 【請求項9】 密閉ケースに軸方向が略水平となる状態
    に配置される電動機部および圧縮機部を収容しかつ潤滑
    油を充填してなる流体圧縮機を備えたものにおいて、永久磁石を有するロータおよび複数の相巻線を有するス
    テータからなり前記電動機部として使用されるブラシレ
    スDCモータと、 前記ブラシレスDCモータに駆動電力を供給するインバ
    ータ回路と、前記流体圧縮機の起動に際し、前記各相巻線への直流励
    磁を行い、続いて前記各相巻線に対する強制転流を行っ
    た後、前記インバータ回路の出力周波数を1秒間に 0.1
    Hzないし 5Hzの速度で徐々に上昇させる制御手段と、 前記流体圧縮機の停止に際し前記インバータ回路の出力
    周波数を1秒間に 0.1Hzないし 5Hzの速度で徐々に低下
    させる制御手段と、 この制御手段によるインバータ回路の出力周波数低下に
    際し、少なくとも一度、出力周波数を 5秒ないし 3分の
    時間だけ許容最高周波数の 5%ないし30%の値に維持す
    る制御手段と、 を具備したことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  10. 【請求項10】 密閉ケースに軸方向が略水平となる状
    態に配置される電動機部および圧縮機部を収容しかつ潤
    滑油を充填してなる流体圧縮機を備えたものにおいて、永久磁石を有するロータおよび複数の相巻線を有するス
    テータからなり前記電動機部として使用されるブラシレ
    スDCモータと、 前記ブラシレスDCモータに駆動電力を供給するインバ
    ータ回路と、前記流体圧縮機の起動に際し、前記各相巻線への直流励
    磁を行い、続いて前記各相巻線に対する強制転流を行っ
    た後、前記インバータ回路の出力周波数を1秒間に 0.1
    Hzないし 5Hzの速度で徐々に上昇させる制御手段と、 この制御手段によるインバータ回路の出力周波数上昇に
    際し、少なくとも一度、出力周波数を15秒ないし 5分の
    時間だけ許容最高周波数の10%ないし50%の値に維持す
    る制御手段と、 前記流体圧縮機の停止に際し前記インバータ回路の出力
    周波数を1秒間に 0.1Hzないし 5Hzの速度で徐々に低下
    させる制御手段と、 この制御手段によるインバータ回路の出力周波数低下に
    際し、少なくとも一度、出力周波数を 5秒ないし 3分の
    時間だけ許容最高周波数の 5%ないし30%の値に維持す
    る制御手段と、 を具備したことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし請求項10のいずれか
    に記載の冷凍サイクル装置において、圧縮機部は、シリ
    ンダと、このシリンダ内に偏心配置され、周面に徐々に
    小さくなるピッチで形成された螺旋状の溝を有する回転
    体と、この回転体の上記溝に出入り自在に嵌め込まれ、
    シリンダ内に複数の圧縮機室を形成するように仕切るブ
    レードとから構成されたことを特徴とする冷凍サイクル
    装置。
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